JP5818518B2 - 手羽付き胸肉の分離方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鶏、あひる、七面鳥等の食鳥屠体の自動脱骨処理過程において、脚部及び内蔵を除去された食鳥屠体上半身の胸肉内側の骨(ガラ)から手羽付き胸肉を分離する方法及び装置に関する。
本出願人は、先に食鳥屠体上半身の自動脱骨装置を提案している(特許文献1)。以下、この自動脱骨装置を図14により簡単に説明する。図14において、この自動脱骨装置200は、矢印方向に45°ずつの断続歩進運動をする回転円盤202と、回転円盤202の周辺部位に45°間隔で半径方向外方に向け正対配置された8個のコーン204とを備えている。コーン204には食鳥屠体上半身(以下「ワーク」という。)が搭載される。回転円盤202の周囲には、脱骨工程を構成する各処理を行なう8個のステーション1ST〜8STが45°の等角度間隔で配置されている。
第1ステーション1STには、ワークをコーン204に嵌挿するワーク投入部206が設けられ、ワーク投入部206の前面には、ワーク投入用コンベア208と、皮剥ぎ装置とが設けられている。皮剥ぎ装置は、皮剥ぎの前処理を行なう背筋カット部210と、ワークの胸肉の前面の皮を剥ぎ取る下面皮剥ぎ部212と、側面皮剥ぎ部214とからなる。第2ステーション2STには、コーン204に嵌挿されたワークをコーン上で所定高さにセットすると共に、ワークの胸側前面を半径方向外方に正対した姿勢で固定するワーク固定部216が設けられている。
第3ステーション3STには、固定したワークの背側に筋入れを行なう背筋カット部218と、肩上部の表皮に切り込みを入れる肩カット部220とが設けられている。第4ステーション4STには、肩関節と上腕骨頭との間を切断する肩筋入れ部222が設けられ、第5ステーション5STには、肩筋入れにより肩関節から分離した手羽と、この手羽と繋がっている胸肉とを一緒に剥がす胸肉剥し部224が設けられている。
第6ステーション6STには、ササミと骨(ガラ)との間の薄膜に筋入れをするササミ筋入れ部226が設けられている。第7ステーション7STには、薄膜に切り込みを入れたササミの頂部を剥がすササミ取り部228と、ササミをガラから分離するササミ筋切り部230とが設けられている。第8ステーション8STには、ガラ排出部232が設けられている。かかる構成において、ワークを断続歩進させ、各ステーションの前で停止させ、各段階の処理を行ない、最終の第8ステーション8STで、ガラを排出している。
特許文献2には、特許文献1に開示された食鳥屠体上半身の自動脱骨装置において、第4ステーション4STで分離された手羽付き胸肉から手羽を分離する手段を設けたことが開示されている。この分離手段は、手羽付き胸肉の左右肩関節を夫々スクリュー軸と板状ガイドとで挟み、スクリュー軸を回転させて手羽付き胸肉を該板状ガイドに沿って送り、板状ガイドの側面に近接配置された回転刃で、胸肉と手羽とを肩関節の位置で切断するものである。
特許文献3には、特許文献2に開示された手羽分離手段に加えて、手羽中切断装置を付設した自動脱骨装置が開示されている。この自動脱骨装置は、前記手羽分離工程の前に、手羽中関節部を切断することで、手羽元と手羽先とを別々に同一処理ラインで分離可能にしたものである。
国際公開WO2004/052107A1号公報 国際公開WO2005/094596A1号公報 特開2010−193719号公報
自動脱骨処理の肩筋入れ工程(前記第4ステーション4ST)では、肩甲骨頭と上腕骨頭とを接合している靭帯、腱、筋、関節膜等の生体組織を切断する必要がある。しかし、ワークの重量や大きさに固体差があるので、ワークの固体差に応じて筋入れ箇所を変更する必要がある。前記自動脱骨装置200では、コーンに嵌挿固定されたワークに対して、上方から肩押えブロックを降下させ、肩部を一定位置まで押圧して左右肩関節間寸法の固体差を吸収するまで変形させた後、肩筋入れを行なっている。この切断方法を図15により簡単に説明する。
図15は、コーン204に嵌挿固定されたワークwを胸bの側から視たものである。肩甲骨頭140aと上腕骨頭144aとの間に肩関節142がある。手羽tでは、上腕骨144と尺骨148との間に手羽中関節146がある。鶏のワークwの肩関節142は、肩の頂点から1〜2cm外側に位置している。肩関節142は、肩甲骨頭140aと上腕骨頭144aとが腱等の生体組織で接合している。左右肩関節142の間に、上方から肩押えブロック234を一定位置まで降下させ、肩部を押圧し、左右肩関節142を外側へ押し広げる。こうして左右肩関節間の間隔の固体差を吸収するまで変形させ、切断刃236で肩関節142の腱を切断する。
この切断方法でほぼミスなく肩関節の部分を正確に切断できるが、生鳥の大きさや重量には固体差があり、平均的な大きさや重量から外れた生鳥の場合、若干切断位置が肩関節からずれて、胸肉や手羽肉の歩留まりを下げたり、あるいは上腕骨頭を切断したりすることで、商品価値を下げる場合がある。図16の曲線Gは、前述の生鳥(鶏)の肩関節切断工程の成功率を示すもので、重量が平均領域から外れたA及びBの領域で若干成功率が下がっている。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、自動脱骨装置を用いて手羽付き胸肉を胸肉内側の骨(ガラ)から分離する工程で、生鳥の大きさや重量が平均領域から外れたときでも、正確に肩関節位置を切断可能にして、胸肉や手羽肉の歩留まりを高く維持し、かつ上腕骨等を切断しないようにして、商品価値を低下させないことを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の手羽付き胸肉の分離方法は、 脚部及び内蔵が分離された食鳥屠体上半身を移動台に設けられたコーンに嵌挿固定するワーク固定工程と、該コーンを断続歩進させながら、肩関節を切断する肩関節切断工程と、胸肉側の骨から手羽付き胸肉を引き剥がす胸肉分離工程とを含む脱骨処理を行なう手羽付き胸肉の分離方法において、
前記肩関節切断工程の前段階で、食鳥屠体上半身の胸側前面と正対する側の斜め上方から食鳥屠体上半身を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程で撮像した画像を画像処理し、処理した画像から胸肉の左右外郭線間の間隔を測定する胸肉幅測定工程と、
測定した該間隔から左右肩関節間の寸法を換算する肩関節幅換算工程とを具え、
前記肩関節幅換算工程において、予め食鳥の種類毎に換算式を求めておき、該換算式によって左右肩関節間の寸法を換算した後、
前記肩関節切断工程で、前記換算した肩関節間寸法に基づいて、肩関節切断カッターを位置決めし肩関節を切断するものである。
本発明方法では、肩関節切断工程の前段階で、コーンに嵌挿固定されたワークを撮像し、撮像した画像から胸肉幅を測定する。当初、本発明者等は、撮像した画像から、ワークwの左右肩関節の位置を、画像処理で認識する方法として、人手で切断作業をする場合と同じ認識ポイントを撮像しようと試みた。即ち、図17中、肩部の斜線部gのラインを認識しようとした。しかし、ラインhで明暗の差を付け難く、かつ皮k、首nにじゃまされてうまく認識できなかった。
そのため、肩関節幅を直接計測するのを断念し、肩の頂点を通る水平線jと胸肉外形の接線iとの交点Pの位置から肩関節幅を決定しようと、撮像する方向や照明の当て方等を種々検討した。
まず、図18に示すように、コーン204に嵌挿固定されたワークwの胸側正面にデジタルカカメラ150及びLED照明152を配置し、胸側正面から光を当て、ワークwの後に黒いゴム板154を配置し、部品などが映らないようにした。
直線jを求めるために、この状態で撮像した画像を図19に示す。図19に示すように、この撮像条件では、四角枠156で囲まれた胸bの左右外郭線を境にした明暗の差が少なく、左右外郭線が明瞭に撮像できなかった。照明152の当て方を変えてみたが、胸bの外郭線に明暗を付けられる照明の当て方はできなかった。そのため直線jを求めることは出来なかった。
次に、図20に示すように、デジタルカメラ150の位置はそのままにして、LED照明152を胸bの背面側に置き、LED照明152とワークwとの間に照明拡散板158を設置した。そして、照明拡散板158の後からワークwに照明を当て、照明拡散板158を発光させるようにした。こうして、胸側を逆光状態にして、照明拡散板158で発光された背景との明暗を明瞭にさせるようにした。この状態で撮像した画像を図21に示す。この撮像条件では、外郭線としては明瞭になったが、四角枠156内で撮像された胸bの外郭線としては、手羽tや首皮にじゃまされてうまく認識できなかった。
また、胸肉外形の接線iは、図20のデジタルカメラ150の位置では手羽元が写り込んだり、ワークwの大きさの影響を受けるため、うまく認識できず、いずれの方法でも交点Pを正しく求めることは出来なかった。
そこで、さらにデジタルカメラ150やLED照明152の位置を変えて、撮像した結果、後述するように、コーンに正立した状態で嵌挿固定されたワークを、胸側前面と正対する側の斜め上方から撮像した。撮像する胸bの部分は正面から視ると、胸bと手羽tが重なって見えるが、斜め上方からは胸bと手羽tが離れて見えるようになり、胸bの外郭線zを認識するときに手羽tの影響を受けなくなった。さらに、この角度からは皮、首等の影響も受けず、胸bの外形線z(図7の計測線z)を正確に認識することができた。
また、ななめ上方からの撮影では、比較的胸肉が平行な部分で外郭線zを求めることができる。即ち、接線iから胸肉幅を求めようとするとき、接線iは傾斜しているので、撮像結果により誤差が発生しやすいが、胸bを斜め上方から視て外郭線zから胸肉幅を求める方法では、かかる問題は発生せず、胸肉幅を正確に認識し計測しやすい。また、照明は、好ましくは、胸側正面から行なうことで、背景用のゴム板などを必要とせず、胸bの左右外郭線zを明瞭に撮像できることがわかった。
本発明方法の画像処理は、フィルターリング処理や二値化処理又は濃淡処理など、従来公知の画像処理を行なう。この測定値から左右肩関節間の寸法を換算し、換算された肩関節間寸法に基づいて、肩関節切断カッターを位置決めし肩関節を切断する。かかる工程をワークの1羽毎に行なうことで、ワークの胸肉幅に固体差があっても正確に肩関節部分を切断できる。これによって、生鳥の大きさや重量が平均領域から外れているときでも、正確に肩関節部分を切断できる。
本発明方法において、前記したように肩関節幅換算工程において、予め食鳥の種類毎に換算式を求めておき、該換算式によって左右肩関節間の寸法を換算するようにする。これによって、食鳥の種類が変わっても、この換算式を用いて正確に肩関節幅を求めることができる。
本発明方法において、胸肉分離工程で胸肉内側の骨から分離された手羽付き胸肉の左右肩関節を2組の上下ガイドレールで挟持しながら、上下ガイドレール間を搬送する搬送工程と、該2組の上下ガイドレールの内側に設けられた2本のインナーレールで左右肩関節の間隔を規制すると共に、肩関節幅換算工程で求めた肩関節幅に応じて該インナーレールの間隔を調整する間隔調整工程と、2組の上下ガイドレールの外側に形成され、搬送方向下流側に向かって先窄まりとなるガイド領域に手羽を導入して手羽の位置出しを行ないつつ、該ガイド領域の下流側終端に設けられた切断刃により手羽中関節を切断する手羽中切断工程と、を行なうようにするとよい。
本発明方法の手羽中切断工程では、肩関節幅換算工程で求めた肩関節幅に応じて、インナーレールの間隔を調整することで、手羽付き胸肉幅に固体差があっても、ガイド領域の切断刃に手羽中関節部分を正確に合わせることができる。そのため、固体差に拘らず、常に手羽中関節部分を正確に切断できる。
本発明方法において、手羽中切断工程の後で、肩関節幅換算工程で求めた肩関節幅に応じて、2組の上下ガイドレール間の間隔を調整すると共に、該2組の上下ガイドレールに近接配置された切断刃で、手羽元付き胸肉から手羽元を肩関節の位置で切断する手羽元切断工程をさらに行なうとよい。このように、手羽元付き胸肉の幅によって、上下ガイドレール間の間隔を調整することにより、手羽付き胸肉の幅に固体差があっても、上下ガイドレールで肩関節部分を正確に挟持できる。そのため、固体差に拘らず、常に肩関節部分を正確に切断できる。
また、前記本発明方法の実施に直接使用可能な本発明の手羽付き胸肉の分離装置は、断続歩進する移動台と、該移動台に設けられた複数のコーンと、該コーンが停止した位置に、該移動台の移動方向上流側から順に、脚部及び内蔵が分離された食鳥屠体上半身を前記コーンに嵌挿固定するワーク固定ステーションと、肩関節を切断する肩関節切断ステーションと、胸肉内側の骨から手羽付き胸肉を引き剥がす胸肉分離ステーションと含む脱骨処理ステーションを備えた手羽付き胸肉の分離装置において、
前記肩関節切断ステーションの上流側に設けられ、食鳥屠体上半身の胸側前面と正対する方向の斜め上方から食鳥屠体上半身を撮像する撮像装置と、
撮像した画像を画像処理し、画像処理された画像から胸肉の左右外郭線間の間隔を測定する胸肉幅測定手段と、
測定した該間隔から左右肩関節間の寸法を換算する肩関節幅換算手段とを有し、
更に前記肩関節幅換算手段は、予め食鳥の種類毎に求められた換算式を記憶する記憶手段を備えており、該記憶手段により記憶された換算式を用いて左右肩関節間の寸法を換算するように構成され、
前記肩関節幅換算手段により換算された肩関節間寸法に基づいて、前記肩関節切断ステーションに設けられた肩関節切断カッターを位置決めし、該肩関節切断カッターで肩関節を切断するように構成したものである。
本発明装置では、肩関節切断工程の前段階で、食鳥屠体上半身の胸側前面と正対する方向の斜め上方からワークを撮像する。これによって、手羽や皮、首等の影響を受けず、誤認識せずに胸肉の外形を撮像できる。そして、撮像した画像を画像処理し、胸肉幅を測定する。この胸肉幅から肩関節幅を換算し、換算された肩関節幅に基づいて、肩関節切断カッターを位置決めし肩関節を切断する。かかる工程をワーク1羽毎に行なうことで、固体差があっても正確に肩関節部分を切断できる。これによって、生鳥の大きさや重量が平均領域から外れているときでも、正確に肩関節部分を切断できると共に、肩関節切断工程を自動化できる。
本発明装置において、前記したように肩関節幅換算手段は、予め食鳥の種類毎に求められた換算式を記憶する記憶手段を備えており、該換算式を用いて肩関節幅を換算するように構成される。これによって、食鳥の種類が変わっても、この換算式を用いて正確に肩関節幅を求めることができる。
本発明装置において、肩関節切断ステーションに隣接して手羽中切断ステーションを設け、手羽中切断ステーションは、胸肉内側の骨から分離された手羽付き胸肉の左右肩関節を挟持する2組の上下ガイドレールと、手羽付き胸肉を肩関節切断ステーションから該2組の上下ガイドレール間に引き渡す運搬装置と、該上下ガイドレール間の手羽付き胸肉を該上下ガイドレール間に形成された搬送路に沿って送る送り手段と、該2組の上下ガイドレールの内側に互いの間隔を調整可能に設けられ、左右肩関節の間隔を規制する2本のインナーレールと、前記上下ガイドレールの外側に形成され、送り方向下流側に向かって先窄まりとなると共に、下流側終端に切断刃が設けられたガイド領域と、を備え、肩関節幅換算手段によって求められた肩関節間寸法に応じて前記2本のインナーレール間の間隔を調整すると共に、手羽付き胸肉を搬送路に沿って送りながら、ガイド領域に手羽を導入して手羽の位置出しを行ないつつ、該ガイド領域に設けられた切断刃により手羽中関節を切断するように構成するとよい。
本発明装置の手羽中切断ステーションでは、肩関節幅換算手段によって換算された肩関節幅に応じて、インナーレールの間隔を調整することで、手羽付き胸肉幅に固体差があっても、正確に手羽中関節部分をガイド領域の切断刃に合わせることができる。そのため、固体差に拘らず、常に手羽中関節部分を正確に切断できる。
さらに、手羽中切断ステーションの搬送方向下流側に、手羽元切断ステーションが設けられ、手羽元切断ステーションは、手羽中切断ステーションに形成された搬送路に連なる第2搬送路を形成すると共に、上下ガイドレール間の間隔を調整可能な2組の上下ガイドレールと、該第2搬送路にある手羽元付き胸肉を下流側に搬送する送り手段と、2組の上下ガイドレールに近接配置された切断刃と、を備え、肩関節幅換算手段によって求められた肩関節間寸法に応じて、上下ガイドレール間の間隔を調整すると共に、切断刃によって手羽元を胸肉から肩関節の位置で分離するように構成するとよい。
このように、肩関節幅換算手段によって求められた肩関節幅に応じて、上下ガイドレール間の間隔を調整することにより、手羽付き胸肉の幅に固体差があっても、上下ガイドレールで肩関節部分を正確に挟持できる。そのため、固体差に拘らず、常に肩関節部分を正確に切断できる。
さらに、前記構成に加えて、2組の上下ガイドレールのうち上側ガイドレールの送り方向始端部が、上側ガイドレールの送り方向終端部を中心として上下に移動可能に構成され、かつ送り方向に向かって互いの間隔が広くなるように傾斜壁を形成しているとよい。上側ガイドレールの送り方向始端部が傾斜壁を形成しているので、該始端部に進入する手羽元付き胸肉は傾斜壁に沿って外側へ引っ張る力を受ける。この引張力は上下ガイドレール間の間隔によって異なるので、上下ガイドレール間の間隔を調整することで、この引張力を調整できる。
そのため、上下ガイドレール間の間隔を調整することで、上下ガイドレールで挟持する手羽元付き胸肉の肩関節部分の位置を調整できる。従って、切断箇所を胸肉側寄りとするか、あるいは手羽元側寄りとするかを決定できるので、顧客又は市場のニーズ等に応じて、胸肉又は手羽肉の分量を調整できる。
本発明方法によれば、脚部及び内蔵が分離された食鳥屠体上半身を移動台に設けられたコーンに嵌挿固定するワーク固定工程と、該コーンを断続歩進させながら、肩関節を切断する肩関節切断工程と、胸肉側の骨から手羽付き胸肉を引き剥がす胸肉分離工程とを含む脱骨処理を行なう手羽付き胸肉の分離方法において、肩関節切断工程の前段階で、食鳥屠体上半身の胸側前面と正対する側の斜め上方から食鳥屠体上半身を撮像する撮像工程と、撮像した画像を画像処理し、処理した画像から胸肉の左右外郭線間の間隔を測定する胸肉幅測定工程と、測定した該間隔から左右肩関節間の寸法を換算する肩関節幅換算工程と、を行い、肩関節切断工程で、換算された肩関節間寸法に基づいて、肩関節切断カッターを位置決めし肩関節を切断するので、手羽や皮、首等の影響を受けず、誤認識せずに胸肉の外形を撮像でき、これによって、食鳥屠体の胸肉幅に固体差があっても、正確に肩関節部分を切断できる。そのため、胸肉や手羽の歩留まりを低下させず、かつ商品価値を低下させずに手羽付き胸肉を分離できる。
また、本発明装置によれば、断続歩進する移動台と、該移動台に設けられた複数のコーンと、該コーンが停止した位置に、該移動台の移動方向上流側から順に、脚部及び内蔵が分離された食鳥屠体上半身を前記コーンに嵌挿固定するワーク固定ステーションと、肩関節を切断する肩関節切断ステーションと、胸肉内側の骨から手羽付き胸肉を引き剥がす胸肉分離ステーションと含む脱骨処理ステーションを備えた手羽付き胸肉の分離装置において、肩関節切断ステーションの上流側に設けられ、食鳥屠体上半身の胸側前面と正対する方向の斜め上方から食鳥屠体上半身を撮像する撮像装置と、撮像した画像を画像処理し、画像処理された画像から胸肉の左右外郭線間の間隔を測定する胸肉幅測定手段と、測定した該間隔から肩関節間の寸法を換算する肩関節幅換算手段と、を備え、換算された肩関節間寸法に基づいて、肩関節切断ステーションに設けられた肩関節切断カッターを位置決めし、該肩関節切断カッターで肩関節を切断するように構成したので、前記本発明方法と同様の作用効果を得ることができる。
本発明方法及び装置の一実施形態に係る自動脱骨装置の第2ステーション(ワーク固定部)の側面図である。 前記自動脱骨装置の第4ステーション4ST(肩筋入れ部)の正面図である。 前記自動脱骨装置の画像処理装置及びコントローラのブロック線図である。 前記画像処理装置及びコントローラの処理手順を示すフローチャートである。 予め計測された胸肉幅及び肩関節幅の散布図である。 各種鶏の胸肉幅と肩関節幅間の換算式を示す線図である。 (A)及び(B)は夫々前記自動脱骨装置で画像処理された後のワークの画像を示す例である。 前記自動脱骨装置の手羽中切断部及び手羽元切断部の正面図である。 前記手羽中切断部の側面図である。 前記手羽中切断部の平面図である。 前記手羽中切断部の側面図である。 前記手羽元切断部の上側ガイドレールの始端部を示す平面図である。 前記自動脱骨装置で切断された手羽元部分の斜視図である。 従来の食鳥屠体上半身の自動脱骨装置の平面視基本構成図である。 従来の自動脱骨装置の第4ステーション4STの正面図である。 本発明及び従来の自動脱骨装置の肩関節切断箇所の成功率を示す線図である。 本発明に至る過程で試みられた肩関節の撮像方法を示すワーク図である。 本発明に至る過程で試みられた胸肉幅を撮像する第1の撮像方法を示す説明図である。 図16の撮像方法で撮像された画像を示す説明図である。 本発明に至る過程で試みられた胸肉幅を撮像する第2の撮像方法を示す説明図である。 図18撮像方法で撮像された画像を示す説明図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
本発明方法及び装置の一実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。本実施形態に係る鶏上半身の自動脱骨装置10は、図14に示す自動脱骨装置100と同一の基本構成を備えている。即ち、図1及び図2に示すように、回転円盤12と、回転円盤12の周縁部上面に等間隔に立設された8個のコーン14とを備えている。回転円盤12は45°ずつ断続回転し、回転円盤12の周囲に、図11の第1ステーション1ST〜第8ステーション8STと夫々同一の処理を行なう8箇所のステーション1ST〜8STを備えている。コーン14は、45°ずつ断続歩進運動を行ない、各ステーションの前で停止し、コーン14に正立状態で嵌挿固定されたワークに各処理を行なう。
図2に示すように、コーン14の頭部には、回転円盤12の周方向両側に張り出した一対の肩止め14aと、回転円盤12の半径方向外側(紙面に対して直角方向)に張り出した胸骨押え14bとを有している。第1ステーション1ST(ワーク投入部)で、ワークwが胸b側を回転円盤12の半径方向外側に向けた状態でコーン14に嵌挿される。この状態で、ワークwの内側から一対の肩止め14aがワークwの肩甲骨を支え、胸骨押え14bがワークwの胸骨を支えている。
図1は、第2ステーション2ST(ワーク固定部)を示す。第2ステーション2STには、ワーク固定装置18と、ワークwを撮像する撮像装置24とが設けられている。上方に固定された支持フレーム16が設けられ、支持フレーム16に肩押え装置18が取り付けられている。肩押え装置18は、支持フレーム16に固定されたエアシリンダ20と、エアシリンダ20のピストン20aに装着された肩押えブロック22とで構成されている。
コーン14が第2ステーション2STで停止すると、肩押えブロック22が降下し、ワークwの肩部を上方から押える。コーン14は、下方から上方へバネ力を付勢するバネ機構(図示省略)を備えている。肩押えブロック22がワークwに当ると、このバネ力に抗してコーン14が一時的に下降し、肩押えブロック22の押力を緩和する。また、このとき、ワークwを内側から固定する固定装置(図示省略)が作動し、ワークwがコーン上でずれないように固定される。
支持フレーム16には、支持機構26を介してデジタルカメラ28が取り付けられている。デジタルカメラ28の位置及びレンズの向きは、支持機構26によって調整自在に構成されている。また、デジタルカメラ28に支持機構30を介してLED照明32が取り付けられ、LED照明32の向きは支持機構30によって調整自在に構成されている。デジタルカメラ26及びLED照明32は、回転円盤12の半径方向外側に位置し、かつワークwの上方に配置されている。ワークwが第2ステーション2STで停止した時、LED照明32でワークwに胸側正面から光を当て、ワークwの胸側前面の正対位置上方から、斜め下方に位置するワークwに向かって、デジタルカメラ26で、ワークwの胸側前面を撮像する。
図2は第4ステーション4ST(肩筋入れ部)を示す。第4ステーション4STには、肩筋入れ装置40が設けられている。肩筋入れ装置40は、支持フレーム42に一対の電動シリンダ44が固設されている(一方の電動シリンダ44は図示は省略)。電動シリンダ44のピストン44aに夫々エアシリンダ46が装着されている。エアシリンダ46は、支持フレーム42に取り付けられた回動軸48に回動自在に装着されている。そのため、エアシリンダ46のピストン46aは、電動シリンダ44のピストン44aの動きに応じて、矢印a方向及び矢印c方向に移動自在になっている。ピストン44aはサーボモータ44bで駆動されピストン46aは、サーボモータ46bで駆動される。
ピストン46aの先端には、丸刃52を駆動する駆動モータと、丸刃52と駆動モータの出力軸とを連動させる歯車機構とが内蔵されたギアボックス50が取り付けられている。丸刃52は、ギアボックス50の向かい合う面側に取り付けられ、丸刃52の向きは、肩関節142(図15参照)に挿入可能なように斜めに向けられている。一対の丸刃52の位置は、後述するコントローラ36で算出された肩関節幅に応じて設定される。こうして、丸刃52の位置は、ワーク1羽毎にコントローラ36で算出された位置に調整されるので、丸刃52によって正確に肩関節142を切断できる。第2ステーション2STでのワークwの撮像は、1羽ずつ行なわれるので、1羽毎に丸刃52の位置を設定し直すことができ、これによって、ワークwに固体差があっても、正確に肩関節142を切断できる。
デジタルカメラ26で撮像した画像は、コンピュータ、パソコン等によって構成される画像処理装置34に入力される。図3に示すように、画像処理装置34は、撮影した画像を入力する画像入力部340と、フィルターリング処理、二値化処理又は濃淡処理、ラベリング処理又はエッジ抽出処理等、従来公知の画像処理を行ない、左右胸肉の輪郭を抽出する画像処理部342と、胸肉幅を測定する胸肉幅測定部344と、測定した胸肉幅を撮像した画像と共に表示するディスプレイ346とを備えている。
測定した胸肉幅のデータはコントローラ36のデータ入力部360に送られる。コントローラ36では、画像処理装置34から送られた胸肉幅のデータは、肩関節幅換算部362で肩関節間寸法に換算される。メモリー364には生鳥の種類毎に、胸肉幅から肩関節幅に換算する換算式が収納されており、この換算式を用いて肩関節幅に換算する。この換算式は、過去の食鳥屠体の寸法データから経験的に割り出したものである。コントローラ36は、肩関節幅換算部362で求められた肩関節幅のデータに基づいて、電動シリンダ44のサーボモータ44b及びエアシリンダ46のサーボモータ46bを制御し、丸刃52を位置決めする。また、該肩関節幅データに基づいて、後述するインナーレール94,94間の間隔を調整するサーボモータ88、及び上側ガイドレール118の高さ調整を行なうサーボモータ126を制御する。
次に、図4により、画像処理装置34の画像処理手順及びコントローラ36の制御手順を説明する。デジタルカメラ26で撮像した画像は、画像処理装置34の画像入力部340に送られる(S10)。撮像された画像は、まず特定色のフィルタ(例えばマゼンダフィルタ)でカラーグレイフィルタ処理を施される(S12)。次に、前処理として、背景ノイズが除去される(S14)。次に、画像の色の濃淡を見て、ワークwの左右胸の外郭線位置(計測値)を決定する(S16及びS18)。次に、画面中央から左右胸の外郭線までの画素を測り、実寸法に換算する(S20)。
次に、わかりやすくするため、画面中心及び左右胸外郭線の位置に直線を描き、実寸法を表示する(S22)。この時点の画像がディスプレイ346に表示される(S22)。この画像データは、コントローラ36のデータ入力部360に入力される(S24及びS30)。コントローラ36のメモリー364には、過去に計測した各種鶏の屠体の胸肉幅と肩関節幅の計測値と、胸肉幅及び肩関節幅の相関から求めた換算式が収納されている。図5は、86羽のブロイラの場合の胸肉幅及び肩関節幅の計測値をプロットした散布図である。
図5から、回帰分析を行い、最小二乗法により回帰直線を求めるとKとなる。図6は、例として、ブロイラの回帰直線K及び地鶏の回帰直線Kを示している。同じブロイラでも、冬季には太って体重が大きくなるので、回帰直線はK’となる。その他の鶏種の胸肉幅及び肩関節幅の計測値及びこれらの計測値から求めた回帰直線もメモリー364に収納されている。
この回帰直線によって、測定した胸肉幅を肩関節幅に換算する換算式を作成し、メモリー364に収納しておく。メモリー364に収納された各鶏種の換算式の中から測定対象の鶏種の換算式を選択し、選択された換算式を用いて、肩関節幅を換算する(S32)。次に、求めた肩関節幅に基づいて、第4ステーション4STの丸刃52を位置決めするサーボモータ44b、46b、後述するインナーレール94,94(手羽中切断部60)の間隔を調整するサーボモータ88、及び後述する上側ガイドレール118(手羽元切断部110)の高さを調整するサーボモータ126を制御する(S34)。次に、前記各工程で切断処理を行なう(S36)。
本実施形態によれば、図1に示す位置に、即ち、LED照明32でワークwに胸側正面から光を当て、ワークwの胸側前面の正対位置上方から、斜め下方に位置するワークwに向かって、デジタルカメラ26で、ワークwの胸側前面を撮像しているので、背景にゴム板を置く必要もなく、胸bの輪郭を正確に測定できた。この位置では、首皮や手羽tの影響を受けず、胸bの外郭線を明瞭に撮像できた。また、肩筋入れ装置40では、丸刃52の肩幅方向位置を1mm単位で調整可能である。また、メモリー364に鶏種毎に求めた換算式を収納し、鶏種毎に換算式を選択して、肩関節幅を換算するので、鶏種が異なっても、肩関節幅を正確に計測できる。
図7の(A)及び(B)に、ディスプレイ348に表示された画像の例を示す。(A)は、生鳥(鶏)の重量が2700gの例であり、(B)は生鳥(鶏)重量が3300gの例である。(A)では、中心線Oから右側胸肉bの輪郭までの間隔Lから、中心線Oから右肩関節までの間隔を換算し、換算結果を「右肩66mm」と表示している。また、中心線Oから左側胸肉bの輪郭までの間隔Lから、中心線Oから左肩関節までの間隔を換算し、換算結果を「左肩63mm」と算出し、胸肉幅(L+L)を「129mm」としている。(B)では、中心線Oから右側胸肉bの輪郭までの間隔Lから、中心線Oから右肩関節までの間隔を換算し、換算結果を「右肩85mm」と算出している。また、中心線Oから左側胸肉bの輪郭までの間隔Lから、中心線Oから左肩関節までの間隔を換算し、換算結果を「左肩82mm」と表示し、胸肉幅を「167mm」としている。
次に、図8〜図12により、第5ステーション5ST(胸肉剥し部)に隣接配置された手羽中切断部及び手羽元切断部の構成を説明する。図8は、手羽中切断部60及び手羽元切断110の全体構成を示し、図9及び図10は手羽中切断部60の側面図及び平面図である。第4ステーション4STで肩筋入れされたワークwは、第5ステーション5STで、チャック54で両手羽tの付け根を把持される。チャック54が矢印方向ヘスィングすることで、手羽付き胸肉mが胸側の骨(ガラ)から引き剥がされ、手羽中切断部60に運搬される。
図8に示すように、手羽中切断部60は、2組の上下ガイドレール62及び64が平行に設けられている。上側ガイドレール62と下側ガイドレール64との間には、手羽付き胸肉mの手羽tの付け根を挟んで搬送する搬送空間s1が形成されている。2組の上下ガイドレール62,64間の間隔は、手羽tの両付け根間の間隔に対応した大きさとなっている。チャック54で把持された手羽付き胸肉mは、手羽tの付け根部分で上下ガイドレール62,64で挟まれた状態で、チャック54によって搬送空間s1の入口に押込まれる。
下側ガイドレール64が固定されている下部フレーム66には、押込みアーム68が軸70を中心に回動自在に設けられ、回転アーム72が軸74を中心に矢印方向に回転自在に設けられている。押込みアーム68は、下部フレーム66に固設されたエアシリンダ76によって正転及び逆転され、回転アーム72は、上部フレーム78の上方に設けられた駆動モータ及び伝達機構(図示省略)を介し矢印方向に駆動される。
回転アーム72の搬送方向下流側にも、押込みプレート80が設けられている。押込みプレート80とL型アーム82及び回動軸84が一体に形成され、回動軸84は上部フレーム78に回動自在に支持されている。上部フレーム78にはエアシリンダ86が取り付けられ、エアシリンダ86のピストン86aはL型アーム82の一端と連結されている。手羽付き胸肉mは、上下ガイドレール62及び64の入口から、押込みアーム68、回転アーム72及び押込みプレート80によって、搬送空間s1の末端まで搬送される。
図8及び図9に示すように、上部フレーム78にサーボモータ88及びギアボックス90が設けられ、サーボモータ88が作動し、ギアボックス90内に設けられた回動軸92を正転及び逆転可能にしている。上下ガイドレール62,64の内側には、一対のインナーレール94,94が設けられている。一対のインナーレール94,94は、搬送方向と直角方向に配置され、左右で互いに逆方向のネジが形成されたネジ軸96に螺合している。回動軸92と一体で回動するプーリ98は、チェーンベルト100を介してプーリ102及び104を回動する。そして、プーリ104と一体のネジ軸96を回動する。こうして、ネジ軸96が正転又は逆転することで、ネジ軸96と螺合したインナーレール94,94間の間隔dを調整できる。
図9に示すように、手羽付き胸肉mは、その肩部がインナーレール94,94の外側面に当るように位置決めされる。手羽付き胸肉mの大きさに応じて、インナーレール94,94間の間隔dを調整することで、上下ガイドレール62,64から外側に突出する手羽tの突出量を調整できる。
図10及び図11に示すように、回転アーム72の搬送方向下流側に、2組の平板状カッター106が設けられている。平板状カッター106は、上下ガイドレール62,64の外側に水平方向に配置されている。平板状カッター106は、手羽付き胸肉mの搬送方向上流側に向けて楔形状に広がった楔状領域eを備え、該楔状領域eの端縁に刃106aを備えている。搬送空間s1を搬送されてきた手羽付き胸肉mは、手羽tが楔状領域eに入り込み、刃106aで手羽中関節146が切断される。
平板状カッター106の外側には、手羽付き胸肉mを搬送方向に押込む押込みアーム107を備えている。押込みアーム107は支軸108を中心に矢印方向に回転し、楔状領域eに入り込んだ手羽を搬送方向に押込む作用をもつ。平板状カッター106の下方に、一対のガイド棒109が設けられている。ガイド棒109は水平方向に配置され、かつ搬送方向上流側から下流側に向かって上下ガイドレール62,64側に接近するように斜めに配置されている。この一対のガイド棒112によって、楔状領域eに入り込んだ手羽tの手羽先を内側に折り込み、手羽tを刃106aに押し付ける力を付与し、手羽中関節を確実に切断できるようにしている。
なお、平板状カッター106、押込みアーム107及びその支軸108、及びガイド棒109は、夫々上下ガイドレール62,64の両側に一対設けられているが、図10では、これら部材の一方を省略している。
手羽中切断部60は、かかる構成を有しており、コントローラ36によって、第2ステーション2STで計測された肩関節幅に基づいて、インナーレール94,94の間隔dを調整する。そのため、上下ガイドレール62,64から外側に突出する手羽tの突出量を調整できるので、手羽付き胸肉mの固体差に拘らず、ガイド領域eに形成された刃106aに手羽中関節146を確実に位置させ、正確に手羽中関節146を切断できる。
図8に示すように、手羽中切断部60の搬送方向下流側に、手羽元切断部110が設けられている。ここでは、螺旋羽根112aを備えたスクリュー軸112と、その上方に設けられた上側ガイドレール118とが夫々一対水平方向に配置され、両者の間に、手羽中切断部60の搬送空間s1と同一方向に連なる搬送空間s2を形成している。螺旋羽根112aの一端は下側ガイドレール64に回動可能に支持され、螺旋羽根112aの他端には駆動モータ(図示省略)に連結されている。スクリュー軸112は、手羽付き胸肉mの挟持作用と送り作用の両方を兼ねている。
搬送空間s2の途中に丸刃114及びその駆動装置116が設けられている。丸刃114は上側ガイドレール118及びスクリュー軸112の外側に近接配置されている。中切断部60の搬送空間s1から手羽元切断部110の搬送空間s2に送られた手羽元付き胸肉mは、スクリュー軸112の回転によって下流側に送られる。下流側に送られた手羽元付き胸肉mは、丸刃114でその付け根を切断される。
上側ガイドレール118は、上部フレーム120に高さ調整フレーム122と介して連結されている。上側ガイドレール118は、高さ調整フレーム122に対し支点124を介して回動可能に支持されている。高さ調整フレーム122には上下方向に長孔122aが穿設され、該長孔122aを介してボルト結合されているので、支点124の高さを調整可能である。上部フレーム120には、サーボモータ126が固設されている。サーボモータ126の出力軸には、上下方向に配置され、台形ネジが形成されたネジ軸128が一体形成されている。ネジ軸128には、上部フレーム120と連結されたナット130が螺合している。サーボモータ126を作動させることによって、上側ガイドレール118の高さ位置を調整できる。
図12に示すように、上側ガイドレール118の始端部118aは、内側に直線状に傾斜した傾斜板で構成されている。そのため、始端部118aに進入した手羽元付き胸肉mは、矢印f方向の引張り力を受ける。この引張り力は、始端部118aとスクリュー軸112との間隔によって異なり、この間隔が大きいとき、引張り力は小さく、この間隔が小さいとき、引張り力は大きくなる。そのため、この間隔を調整することで、始端部118aとスクリュー軸112とで挟持する手羽元付き胸肉mの手羽tの付け根の位置を調整できる。
かかる構成の手羽元切断部110において、コントローラ36により、第2ステーション2STで計測された肩関節幅に基づいて、上側ガイドレール118の高さを調整することで、手羽付き胸肉mの固体差に対応できる。また、上側ガイドレール118の始端部118aがもつ傾斜面構造によって、上側ガイドレール118とスクリュー軸112とで挟持する手羽付き胸肉mの手羽tの付け根を調整可能であるため、付け根部分の所望の位置を正確に切断可能である。さらに、手羽元側に付く肉量及び胸肉側に付く肉量を調整できるので、両者の市場価格を考慮しながら、両者の肉量を調整可能である。
図13は、本実施形態の自動脱骨装置10により、手羽先を切断された手羽元部分を示す。図示のとおり、肩関節及び手羽中関節の部分で正確に切断されており、上腕骨頭144aも丸刃で削られた部分が見当たらない。そのため、商品価値を高くすることができる。また、図16中のラインHで示すように、本実施形態の自動脱骨装置10によれば、生鳥(鶏)の大きさや重量が平均から外れている場合でも、肩関節切断工程の成功率が低下しない。
本発明によれば、自動脱骨装置を用いて手羽付き胸肉を胸肉側の骨から分離する工程で、生鳥の大きさや重量が平均領域から外れたときでも、正確に肩関節位置を切断でき、これによって、肉の歩留まりを高く維持し、かつ商品価値を高めることができる。
10,200 自動脱骨装置
12,202 回転円盤
14,204 コーン
14a 肩止め
14b 胸骨押え
16,42 支持フレーム
18 ワーク固定装置
20,46,76,86 エアシリンダ
20a,44a,46a,86a ピストン
22,234 肩押えブロック
24 撮像装置
26,30 支持機構
28、150 デジタルカメラ
32,152 LED照明
34 画像処理装置
36 コントローラ
40 肩筋入れ装置
44 電動シリンダ
44b、46b、88,126 サーボモータ
48,84,92 回動軸
50,90 ギアボックス
52,114 丸刃
54 チャック
60 手羽中切断部
62,118 上側ガイドレール
64 下側ガイドレール
66 下部フレーム
68,107 押込みアーム
70,74 軸
72 回転アーム
78,120 上部フレーム
80 押込みプレート
82 L型アーム
94 インナーレール
96,128 ネジ軸
98,102,104 プーリ
100 チェーンベルト
106 平板状カッター
106a 刃
108 支軸
109 ガイド棒
110 手羽元切断部
112 スクリュー軸
112a 螺旋羽根
116 駆動装置
118a 始端部
122 高さ調整フレーム
122a 長孔
124 支点
130 ナット
140a 肩甲骨頭
142 肩関節
144 上腕骨
144a 上腕骨頭
146 手羽中関節
148 尺骨
154 黒いゴム板
158 照明拡散板
236 切断刃
O 中心線
b 胸
m 手羽付き胸肉
s1、s2 搬送空間
t 手羽
w ワーク

Claims (7)

  1. 脚部及び内蔵が分離された食鳥屠体上半身を移動台に設けられたコーンに嵌挿固定するワーク固定工程と、該コーンを断続歩進させながら、肩関節を切断する肩関節切断工程と、胸肉側の骨から手羽付き胸肉を引き剥がす胸肉分離工程とを含む脱骨処理を行なう手羽付き胸肉の分離方法において、
    前記肩関節切断工程の前段階で、食鳥屠体上半身の胸側前面と正対する側の斜め上方から食鳥屠体上半身を撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程で撮像した画像を画像処理し、処理した画像から胸肉の左右外郭線間の間隔を測定する胸肉幅測定工程と、
    測定した該間隔から左右肩関節間の寸法を換算する肩関節幅換算工程とを具え、
    前記肩関節幅換算工程において、予め食鳥の種類毎に換算式を求めておき、該換算式によって左右肩関節間の寸法を換算した後、
    前記肩関節切断工程で、前記換算した肩関節間寸法に基づいて、肩関節切断カッターを位置決めし肩関節を切断することを特徴とする手羽付き胸肉の分離方法。
  2. 前記胸肉分離工程で胸肉内側の骨から分離された手羽付き胸肉の左右肩関節を2組の上下ガイドレールで挟持しながら、上下ガイドレール間を搬送する搬送工程と、
    該2組の上下ガイドレールの内側に設けられた2本のインナーレールで左右肩関節の間隔を規制すると共に、前記肩関節幅換算工程で求めた肩関節間寸法に応じて該インナーレールの間隔を調整する間隔調整工程とを具え、
    前記2組の上下ガイドレールの外側に形成され、搬送方向下流側に向かって先窄まりとなるガイド領域に手羽を導入して手羽の位置出しを行ないつつ、該ガイド領域の下流側終端に設けられた切断刃により手羽中関節を切断する手羽中切断工程と、を行なうことを特徴とする請求項に記載の手羽付き胸肉の分離方法。
  3. 前記手羽中切断工程の後で、前記肩関節幅換算工程で求めた肩関節間寸法に応じて、前記2組の上下ガイドレール間の間隔を調整すると共に、該2組の上下ガイドレールに近接配置された切断刃で手羽元付き胸肉から手羽元を肩関節の位置で切断する手羽元切断工程をさらに行なうことを特徴とする請求項に記載の手羽付き胸肉の分離方法。
  4. 断続歩進する移動台と、該移動台に設けられた複数のコーンと、該コーンが停止した位置に、該移動台の移動方向上流側から順に、脚部及び内蔵が分離された食鳥屠体上半身を前記コーンに嵌挿固定するワーク固定ステーションと、肩関節を切断する肩関節切断ステーションと、胸肉内側の骨から手羽付き胸肉を引き剥がす胸肉分離ステーションと含む脱骨処理ステーションを備えた手羽付き胸肉の分離装置において、
    前記肩関節切断ステーションの上流側に設けられ、食鳥屠体上半身の胸側前面と正対する方向の斜め上方から食鳥屠体上半身を撮像する撮像装置と、
    撮像した画像を画像処理し、画像処理された画像から胸肉の左右外郭線間の間隔を測定する胸肉幅測定手段と、
    測定した該間隔から左右肩関節間の寸法を換算する肩関節幅換算手段とを有し、
    更に前記肩関節幅換算手段は、予め食鳥の種類毎に求められた換算式を記憶する記憶手段を備えており、該記憶手段により記憶された換算式を用いて左右肩関節間の寸法を換算するように構成され、
    前記肩関節幅換算手段により換算された肩関節間寸法に基づいて、前記肩関節切断ステーションに設けられた肩関節切断カッターを位置決めし、該肩関節切断カッターで肩関節を切断するように構成したことを特徴とする手羽付き胸肉の分離装置。
  5. 前記肩関節切断ステーションに隣接して手羽中切断ステーションが設けられ、
    該手羽中切断ステーションは、胸肉内側の骨から分離された手羽付き胸肉の左右肩関節を挟持する2組の上下ガイドレールと、手羽付き胸肉を肩関節切断ステーションから該2組の上下ガイドレール間に引き渡す運搬装置と、該上下ガイドレール間の手羽付き胸肉を該上下ガイドレール間に形成された搬送路に沿って送る送り手段と、該2組の上下ガイドレールの内側に互いの間隔を調整可能に設けられ、左右肩関節の間隔を規制する2本のインナーレールと、前記上下ガイドレールの外側に形成され、送り方向下流側に向かって先窄まりとなると共に、下流側終端に切断刃が設けられたガイド領域と、を備え、
    前記肩関節幅換算手段によって求められた肩関節間寸法に応じて前記2本のインナーレール間の間隔を調整すると共に、手羽付き胸肉を前記搬送路に沿って送りながら、前記ガイド領域に手羽を導入して手羽の位置出しを行ないつつ、該ガイド領域に設けられた切断刃により手羽中関節を切断するように構成したことを特徴とする請求項に記載の手羽付き胸肉の分離装置。
  6. 前記手羽中切断ステーションの搬送方向下流側に手羽元切断ステーションが設けられ、
    該手羽元切断ステーションは、前記搬送路に連なる第2搬送路を形成すると共に、上下ガイドレール間の間隔を調整可能な2組の上下ガイドレールと、該第2搬送路にある手羽元付き胸肉を下流側に搬送する送り手段と、前記2組の上下ガイドレールに近接配置された切断刃と、を備え、
    前記肩関節幅換算手段によって求められた肩関節間寸法に応じて前記上下ガイドレール間の間隔を調整すると共に、前記切断刃によって手羽元を胸肉から肩関節の位置で分離するように構成したことを特徴とする請求項に記載の手羽付き胸肉の分離装置。
  7. 前記2組の上下ガイドレールのうち上側ガイドレールの送り方向始端部が、該上側ガイドレールの送り方向終端部を中心として上下に移動可能に構成され、かつ送り方向に向かって互いの間隔が広くなる傾斜壁を形成していることを特徴とする請求項に記載の手羽付き胸肉の分離装置。
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