JP5817658B2 - 接続監視方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータとPLCの間のネットワークの接続状態を監視するための技術に関する。
FA(Factory Automation)においては、生産ラインに設置される生産設備(モータ、ロボット、センサなど)のデータ収集及び制御を行う各種のスレーブ装置と、複数のスレーブ装置を集中管理するマスター装置(PLC:Programmable Logic Controller)など
から構成される産業用ネットワークシステムにより生産設備の制御が行われる。また、各生産ラインあるいは生産拠点に設置された産業用ネットワークシステムは情報系ネットワークを介して上位のコンピュータに接続されており、システム管理者やエンジニアはこのコンピュータを用いて各々の産業用ネットワークシステムの状態監視やメンテナンスなどを行うことが可能になっている。
PLCとスレーブ装置の間を接続する制御系ネットワークとしては、DeviceNet、CompoNet、EtherCAT(登録商標)などの規格が知られている。一方、PLCと上位のコンピュータの間を接続する情報系ネットワークとしては、EtherNet/IPなどの規格が知られている。EtherNet/IPは、ODVA(Open DeviceNet Vendor Association, Inc.)が推進する産業用イーサネットの標準規格であり
、広く普及しているイーサネット(登録商標)の技術やデバイスをベースにしている。EtherNet/IPでは、標準プロトコルであるTCP/IPなどに加え、産業用に特化したプロトコルであるCIP(Common Industrial Protocol)が利用される。CIPはOSI参照モデルのアプリケーション層での通信手順を規定する規格であり、CIPによる通信を利用することで、上位のコンピュータで動作するアプリケーションプログラムはPLCから各種情報を収集したり、PLCに対して命令を送信したりすることができる。
図5は、コンピュータ100とPLC200の間でCIPのデータリンク通信を行う際のシーケンスを示している。コンピュータ100がPLC200からデータを取得する場合、コンピュータ100がオリジネータ(データを要求するノード)となり、ターゲット(データを返送するノード)であるPLC200に対してForwardOpenコマンドを送出する。これに応答してターゲットがSuccessを返すと、オリジネータとターゲットの間のコネクションが確立する。この後は、ターゲットからオリジネータに対し、データパケットの送信が定周期に行われる。このようなデータリンク通信は、送達確認(Ack)やパケット再送等を行わないシンプルなデータ転送方式であり、データ転送の速度や効率が必要なアプリケーションプログラムで利用される。
特開平8−123741号公報
上記のような産業用ネットワークシステムにおいては、コンピュータ100とPLC200との間の接続状態をモニタするユーティリティツールが用意されていることが多い。この種のツールは、システムの状態監視、生産ラインで異常が発生した場合の原因究明、あるいは、PLC200で動作するラダープログラムやコンピュータ100で動作するアプリケーションプログラムのデバッグなどに利用される。
図6に、従来のツールによる接続状態監視処理の一例を示す。このツールはコンピュータ100上で動作するプログラムであり、所定のモニタ周期(例えば数秒に1回)で図6の監視処理を実行するものとする。まずツールは、コンピュータ100に接続されているPLC200に対してpingコマンドを実行する(ステップS100)。PLC200から応答がなければ、コンピュータ100とPLC200との間のネットワークに異常があることがわかり、その旨のエラーメッセージを出力する(ステップS101、S102)。一方、pingで異常が検出されなかった場合は、ステップS103に進み、コンピュータ100とPLC200の間のデータリンクの状態をチェックする。このとき、ツールは、オリジネータのEtherNet/IPスタック内に格納されているステイタスフラグを参照することで、オリジネータとPLC200のターゲットの間のコネクションが現在接続状態にあるか切断状態にあるかを確認できる。そして、ステイタスフラグが接続状態を示しているときは、ツールは「データリンク:接続」という結果を出力し(ステップS104)、それ以外の場合は、「データリンク:切断」という結果を出力する(ステップS105)。
図6で示した方法によれば、IPネットワークの異常とデータリンクの接続/切断状態とをモニタすることができる。しかしながら、このような従来方法にあっては、図6の処理が実行されたその時点での瞬時値的なネットワーク状態しかモニタすることができず、モニタ周期の間に発生したネットワーク異常を検知することができない、という課題がある。
図7を参照して詳しく説明する。コンピュータ100上のアプリケーションプログラムが、データリンク通信によりPLC200から継続的にデータを収集するケースを想定する。時刻t0に、コンピュータ100のオリジネータがPLC200のターゲットとの間でコネクションを張りデータリンク通信を開始したが、時刻t1において、ネットワークに何らかの異常が発生し、ターゲットからのデータパケットが途絶えたと仮定する。オリジネータはターゲットからデータパケットを一定時間受け取らないと(タイムアウトの発生)、ターゲットが停止したと解釈し、コネクションを自動的に切断する(時刻t2)。その後、オリジネータは、時刻t3に、ターゲットとの間のコネクションを自動的に確立し、データリンク通信を再開している。
このような状況において、図7に示すように、モニタ周期τで時刻T0、T1、T2、T3に図6の監視処理が実行されたとする。時刻T0の時点では、オリジネータのステイタスフラグが「切断」状態を示しているため、「データリンク:切断」というモニタ結果が出力される。その後、時刻T1、T2、T3の時点においては、ステイタスフラグは「接続」状態を示しているため、「データリンク:接続」というモニタ結果が出力され続けることになる。そうすると、このモニタ結果を見ているユーザ(又はプログラム)には、時刻T1以降、コンピュータ100とPLC200のデータリンク状態がずっと良好であるようにしか見えず、時刻T1とT2の間に発生したネットワークの瞬断(時刻t1からt3の不通状態)に気づくことができない。
例えば、ユーザがコンピュータ100上のシミュレータプログラムやデバッグプログラムを使ってPLC200やスレーブ装置の動作をテストしているときに、上記のようなネットワークの瞬断が発生すると、その間のデータパケットの欠落に起因して、シミュレーションやデバッグの結果に異常が現れる。ユーザとしては把握可能な情報を元に原因を究明することになるが、このときにモニタ結果を見てもネットワークやデータリンクの異常が発見できないとなると、異常個所の切り分けが困難となり、原因の発見に相当の時間を費やすことになる。PLC200は生産設備の近くに配置されるため、モータノイズなどの影響でネットワークが不安定になり易い。もし上記のようなネットワークの瞬断が頻発
していることがわかれば、ケーブルやネットワーク機器の交換といったノイズ対策を講じることで問題が解決する可能性もある。
もちろん、モニタ周期τを非常に短い時間に設定すれば、ネットワークの瞬断の「見逃し」のリスクを低減することはできる。しかしながら、監視処理の回数が増えるとコンピュータ100の処理負荷が増大するため、好ましくない。また、モニタ周期τを十分短くしたとしても「見逃し」を100%防止できるわけではなく、課題の根本的な解決にはならない。
なお、上述した課題は、CIPのデータリンク通信が非常にシンプルなデータ転送プロトコルであり、到達確認や再送といったデータパケットの到達保証の仕組みをもたないために生じるものともいえる。換言すれば、CIPのデータリンク通信の他にも、産業用ネットワークのプロトコルで且つ到達保証の仕組みをもたないシンプルなデータ転送プロトコルであれば、同様の課題が発生する。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、コンピュータとPLCとの間のネットワークの瞬断を検知するための技術を提供することを目的とする。
本発明者は、コンピュータとPLCとの間でコネクションを確立するときに、当該コネクションに対し一意にID(識別子)が割り振られることに着目し、このIDの変化を監視することでネットワークの瞬断の発生を検知するという着想を得た。
具体的には、本発明に係る接続監視装置は、ネットワークを介して接続されたPLCとの間にコネクションを確立しデータ転送を行うコンピュータにおいて、前記コンピュータと前記PLCとの間の接続状態を監視する接続監視装置であって、コネクションのIDを一時的に記憶するために用いられる記憶手段と、前記コンピュータと前記PLCとの間の接続状態を確認する監視処理を所定の時間毎に実行する接続状態確認手段と、を有しており、前記接続状態確認手段により前記所定の時間毎に実行される監視処理は、前記コンピュータと前記PLCとの間のコネクションの有無を判定する処理と、コネクションが存在する場合に、現在のコネクションのIDを前記記憶手段に記憶されているコネクションのIDと比較する処理と、前記現在のコネクションのIDと前記記憶手段に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合に、前回の監視処理と今回の監視処理の間にコネクションの切断が発生したと判定する処理と、前記現在のコネクションのIDを前記記憶手段に格納する処理と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、監視処理の実行時点におけるコネクションの有無の検知に加え、前回の監視処理と今回の監視処理の間に発生したコネクションの一時的な切断(ネットワークの瞬断)をも検知することができる。また、監視処理の実行間隔をそれほど短く設定する必要はないのでコンピュータ等に処理負荷をかけることがない。しかも、特別なハードウェアの追加やネットワークプロトコルの改変・拡張などの必要がないので、実装が容易であるという利点もある。
接続監視装置が、前記接続状態確認手段の判定結果に基づいて前記コンピュータと前記PLCとの間の接続状態を表すステイタス情報を表示装置に表示する出力手段をさらに有することが好ましい。ユーザは、表示装置に表示されるステイタス情報を見ることで、コンピュータとPLCとの間のコネクションの状態を容易に監視することができる。
前記出力手段は、前記コンピュータと前記PLCの間のコネクションが存在しない場合と、コネクションが存在し、且つ、前記現在のコネクションのIDと前記記憶手段に記憶
されているコネクションのIDとが一致する場合と、コネクションが存在し、且つ、前記現在のコネクションのIDと前記記憶手段に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合とで、前記ステイタス情報の表示を異ならせることが好ましい。これにより、ユーザは、コンピュータとPLCが「切断状態」にあるのか、「接続状態」が維持されているのか、「瞬断が発生」したのか、を容易に知ることができる。このようにコネクションの状態を適切に把握できることで、例えばコンピュータやPLCの動作に異常がみられたときにその原因箇所の究明が容易になる。
前記出力手段は、前記接続状態確認手段により監視処理が実行される毎に、前記監視処理が実行された時刻とともに前記ステイタス情報を表示することが好ましい。これにより、「瞬断が発生」した時刻を絞り込むことができるため、例えばコンピュータやPLCの動作に異常がみられたときに、その異常動作が起きた時刻と瞬断が発生した時刻とを比較し因果関係を確認できるので、原因究明が一層容易になる。
また、前記接続状態確認手段により実行される監視処理は、pingコマンドによって前記コンピュータと前記PLCとの間の接続状態を確認する処理も含み、前記出力手段は、pingコマンドの結果を表す情報も前記表示装置に表示することが好ましい。この結果をみることで、ユーザは、コンピュータとPLCの間のネットワーク不調の原因が、物理層やネットワーク層などの下位層にあるのか、それともアプリケーション層などの上位層にあるのかを判断することができる。
本発明は、データパケットの到達保証がないプロトコルにおけるコネクションの監視に適用することが好適である。
なお、本発明は、上記手段の少なくとも一部を含む接続監視装置として特定することもできるし、上記処理の少なくとも一部を含む接続監視方法として特定することもできる。また、上記処理の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムや、そのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体として特定することもできる。上記処理や手段の各々は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせることが可能である。
例えば、本発明に係る接続監視方法は、互いの間にコネクションを確立しデータ転送を行う2つのノードであるコンピュータとPLCのうちの一方のノードであるコンピュータが、前記2つのノードの間の接続状態を確認する監視処理を所定の時間毎に実行するステップを有しており、前記所定の時間毎に実行される監視処理は、前記2つのノードの間のコネクションの有無を判定する処理と、コネクションが存在する場合に、現在のコネクションのIDを記憶装置に記憶されているコネクションのIDと比較する処理と、前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合に、前回の監視処理と今回の監視処理の間にコネクションの切断が発生したと判定する処理と、前記現在のコネクションのIDを前記記憶装置に格納する処理と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る他の接続監視方法は、互いの間にコネクションを確立しデータ転送を行う2つのノードである2つのPLCのうちの一方のノードであるPLCが、前記2つのノードの間の接続状態を確認する監視処理を所定の時間毎に実行するステップを有しており、前記所定の時間毎に実行される監視処理は、前記2つのノードの間のコネクションの有無を判定する処理と、コネクションが存在する場合に、現在のコネクションのIDを記憶装置に記憶されているコネクションのIDと比較する処理と、前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合に、前回の監視処理と今回の監視処理の間にコネクションの切断が発生したと判定する処理と、
前記現在のコネクションのIDを前記記憶装置に格納する処理と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る他の接続監視方法は、互いの間にコネクションを確立しデータ転送を行う2つのノードである、2つのPLC、又は、コンピュータとPLCに対し、ネットワークを介して接続された接続監視装置が、前記2つのノードの間の接続状態を確認する監視処理を所定の時間毎に実行するステップを有しており、前記所定の時間毎に実行される監視処理は、前記2つのノードの間のコネクションの有無を判定する処理と、コネクションが存在する場合に、現在のコネクションのIDを記憶装置に記憶されているコネクションのIDと比較する処理と、前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合に、前回の監視処理と今回の監視処理の間にコネクションの切断が発生したと判定する処理と、前記現在のコネクションのIDを前記記憶装置に格納する処理と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、上記した本発明に係る接続監視方法の各処理を、コンピュータ又はPLCのCPUに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、コンピュータとPLCとの間のネットワークの瞬断を検知することができる。
産業用ネットワークシステムの構成例を説明するブロック図。 本実施形態の接続状態監視処理の流れを示すフローチャート。 接続状態監視機能の動作例を示す図。 監視結果出力機能の表示例を示す図。 コンピュータとPLCの間でCIPのデータリンク通信を行う際のシーケンスを示す図。 従来の接続状態監視処理の一例を示すフローチャート。 従来の課題であるネットワークの瞬断の見逃しについて説明する図。 接続監視装置の他の構成例を説明する図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態を説明する。以下の実施形態では、EtherNet/IPで接続されたコンピュータとPLCの間でCIPのデータリンク通信を行う例を挙げるが、本発明の適用範囲はこれに限られない。産業用ネットワークのプロトコルで、且つ、到達保証の仕組みをもたないシンプルなデータ転送プロトコルを用いて、コンピュータとPLCの間のデータ転送を行う構成であれば、本発明を好ましく適用することができる。
(システムの構成)
まず、図1(A)及び図1(B)を用いて、産業用ネットワークシステムの構成例を説明する。
図1(A)において、産業用ネットワークシステムINSは、PLC(Programmable Logic Controller)200と複数のスレーブ装置300とから構成されている。PLC2
00とスレーブ装置300の間は、制御系ネットワークNW2または内部バスにより接続されている。スレーブ装置300には、電源ユニット,モータユニット,カウンタユニット,画像ユニット,通信ユニット,I/Oユニット等がある。このような産業用ネットワークシステムINSは、工場の生産ライン等において、各種の生産設備(モータ、ロボット、センサなど)の制御やデータ収集などを行うために用いられる。
産業用ネットワークシステムINSは、情報系ネットワークNW1を介してコンピュータ100に接続されている。このコンピュータ100は、例えばシステム管理者が各拠点の産業用ネットワークシステムINSの状態を監視したり、エンジニアが産業用ネットワークシステムINSを構成する各機器のメンテナンスを行うためなどに用いられる。コンピュータ100としては、表示装置101、入力装置102などを具備する汎用のパーソナルコンピュータを用いることができ、後述する接続状態監視機能及び監視結果出力機能は、コンピュータ100内の記憶装置に格納されたプログラムをCPUが実行することにより実現される。
図1(B)は別の構成例であり、図1(A)のコンピュータ100の機能をPLC200に実装した例である。すなわち、PLC200自体もCPUや記憶装置を備えたコンピュータであるため、接続状態監視機能及び監視結果出力機能に係るプログラムをPLC200にインストールし、PLC200のCPUで実行させることができる。この場合は、図1(B)の左側のPLC200内のコンピュータ100と右側のPLC200との間の接続状態の監視に本発明の手法が適用される。
(接続状態の監視処理)
図2のフローチャートを参照して、コンピュータ100に実装される接続状態監視機能及び監視結果出力機能の処理の流れを説明する。これらの機能はコンピュータ100上で動作するプログラムにより提供される機能であり、図2に示される一連の監視処理は所定の時間(モニタ周期τと呼ぶ)毎に繰り返し実行される。モニタ周期τの値はユーザが任意に設定することができる。例えば、τは1秒〜60秒程度に設定すればよい。
まず、接続状態監視機能は、データ転送の相手先ノードであるPLC200に対してpingコマンドを実行する(ステップS200)。PLC200から応答がなければ、コンピュータ100とPLC200との間のネットワークに異常があることがわかる(ステップS201)。pingの応答がなければ、監視結果出力機能は、ネットワークに異常がある旨のエラーメッセージを表示装置101に出力する(ステップS202)。
一方、pingで異常が検出されなかった場合は、ステップS203に進み、接続状態監視機能がコンピュータ100とPLC200の間のデータリンクの状態をチェックする。まずは、オリジネータのEtherNet/IPスタック内に格納されているステイタスフラグを参照することで、オリジネータとPLC200のターゲットの間のコネクションの有無を確認する。ステイタスフラグが「切断」状態を示す場合は、このオリジネータとターゲットの間にコネクションは張られていない。そのため、監視結果出力機能は、「データリンク:切断」という結果を表示装置101に出力する(ステップS204)。
ステップS203において、ステイタスフラグが「接続」状態を示していた場合、接続状態監視機能は、オリジネータのEtherNet/IPスタックから現在のコネクションIDを取得し、コンピュータ100のメモリ(記憶手段)に記憶されているコネクションIDの値と比較する(ステップS205)。コネクションIDとは、CIPのデータリンク通信において、オリジネータとターゲットの間でコネクションを確立するときに、当該コネクションに対し一意に割り振られるID(識別子)である。メモリには前回の監視処理の際に取得したコネクションIDの値が記録されている。すなわち、ステップS205の比較処理は、前回の監視処理の時点(時間τ前)と今回の監視処理の時点とでコネクションIDに変化があったか否か、言い換えると、前回の監視処理の時点から現時点まで同じコネクションが継続しているのか否かをチェックする処理である。
コネクションIDが同じである場合は、前回の監視処理の時点からコネクションが張られた状態が安定的に続いているということなので、監視結果出力機能は「データリンク:接続」という結果を表示装置101に出力する(ステップS206)。一方、コネクションIDが異なっていた場合は、前回の監視処理と今回の監視処理の間で少なくとも1回はコネクションの切断・再開があったということなので、監視結果出力機能は「データリンク:エラー」という結果を表示装置101に出力する(ステップS207)。なお、メモリ内にコネクションIDが記録されていなかった場合は、コネクションIDの比較は行わず、コネクションIDは同じであるとみなせばよい。
そして、接続状態監視機能は、現在のコネクションIDをメモリに記録し(ステップS209)、監視処理を終了する。なお、pingで異常が検出された場合(ステップS2
01のNO)、及び、コネクションが張られていなかった場合(ステップS203のNO)には、メモリ内のコネクションIDを消去する(ステップS208)。
(動作例)
次に、図3及び図4を参照して、接続状態監視処理の具体的な動作例を説明する。図3は接続状態監視機能の動作例を示す図であり、図4は監視結果出力機能の表示例を示す図である。
図3は、前述した図7と同じ事例を示している。すなわち、時刻t0に、コンピュータ100のオリジネータがPLC200のターゲットとの間でコネクションを張りデータリンク通信を開始したが、時刻t1において、ネットワークに何らかの異常が発生し、ターゲットからのデータパケットが途絶えたため、時刻t2にコネクションが切れ、時刻t3にコネクションが再開した例である。時刻t0に張られたコネクションのIDは「1」、時刻t3に張られたコネクションのIDは「2」と仮定する。
このとき、時刻T0の監視処理では、ステイタスフラグが「切断」状態を示しているので(ステップS203のNO)、「データリンク:切断」という結果が出力される(ステップS204)。時刻T1の監視処理では、ステイタスフラグが「接続」状態を示しており(ステップS203のYES)、(メモリ内のコネクションIDが空のため)コネクションIDは同じとみなされるので(ステップS205のYES)、「データリンク:接続」という結果が出力される(ステップS206)。この後、メモリ内にコネクションID「1」が記録される(ステップS209)。次の時刻T2の監視処理では、ステイタスフラグが「接続」状態を示しているが(ステップS203のYES)、現在のコネクションID「2」とメモリ内のコネクションID「1」とが異なるため(ステップS205のNO)、「データリンク:エラー」という結果が出力される(ステップS207)。この後、メモリ内のコネクションIDが「2」に上書きされる(ステップS209)。時刻T3の監視処理では、ステイタスフラグが「接続」状態を示し(ステップS203のYES)、且つ、現在のコネクションIDとメモリ内のコネクションIDがともに「2」であるため(ステップS205のYES)、「データリンク:接続」という結果が出力される(ステップS206)。
図4は、表示装置101に出力される画面例である。表示画面の各行が、各回の監視処理の判定結果に基づくステイタス情報を示している。この例では、監視処理を実行した日時、カテゴリ(データリンクの判定結果かpingの判定結果か)、イベント(コンピュータとPLCの接続状態)、及び詳細(IPアドレスやコネクションIDなど)が表示されている。このようなステイタスの履歴(ログ)を見れば、11時28分45秒〜50秒の間でコネクションの瞬断が発生していたことが容易にわかる。また、データリンクの接続状態とpingの判定結果の両方が表示されるので、コンピュータ100とPLC200の間のネットワーク不調の原因が、物理層やネットワーク層などの下位層にあるのか、それともアプリケーション層などの上位層にあるのかを判断することも容易である。
なお、上記動作例では、コンピュータ100がオリジネータ、PLC200がターゲットとなる場合についてのみ説明したが、逆の場合、つまりコンピュータ100がターゲット、PLC200がオリジネータとなる場合についても同じ処理でデータリンクの状態を監視することができる。この場合は、図4のステイタス情報画面では、イベントの部分に「ターゲット切断」「ターゲット接続」「ターゲットエラー」のように表示すればよい。
(本実施形態の利点)
以上述べた本実施形態の構成によれば、監視処理の実行時点におけるコネクションの有無の検知に加え、前回の監視処理と今回の監視処理の間に発生したコネクションの一時的
な切断(ネットワークの瞬断)をも検知することができる。また、監視処理の実行間隔τをそれほど短く設定する必要はないのでコンピュータ100等に処理負荷をかけることがない。しかも、特別なハードウェアの追加やネットワークプロトコルの改変・拡張などの必要がないので、実装が容易であるという利点もある。
また、表示装置に表示されるステイタス情報を見ることで、ユーザは、コンピュータ100とPLC200の間のデータリンクが「切断状態」にあるのか、「接続状態」が維持されているのか、「瞬断が発生」したのか、を容易に知ることができる。このようにコネクションの状態を適切に把握できることで、例えばコンピュータ100やPLC200の動作に異常がみられたときにその原因箇所の究明が容易になる。しかも、各回のステイタス情報をその時刻とともに表示するので、「瞬断が発生」した時刻を絞り込むことができる。これにより、例えばコンピュータ100やPLC200の動作に異常がみられたときに、その異常動作が起きた時刻と瞬断が発生した時刻とを比較し因果関係を確認できるので、原因究明が一層容易になる。
なお、上記実施形態ではCIPのデータリンク通信を例に挙げたが、本発明は他の通信プロトコルにも適用することができる。また、上記実施形態では、pingの判定とデータリンクの判定とを一連の処理フローの中で実行したが、各々の判定を別の処理フローで行ってもよい。別の処理フローで行う場合には、pingの判定を行うモニタ周期と、データリンクの判定を行うモニタ周期とを別々に設定してもよい。
上記実施形態では、図1(A)、(B)に示すように、データリンク通信の一方のノードであるコンピュータ100自体に接続監視装置としての機能をもたせたが、接続監視装置の機能を別のコンピュータに実装することも可能である。図8(A)、(B)に接続監視装置の他の構成例を示す。図8(A)は、PLC201とPLC202の間のデータリンク通信をコンピュータ400から監視する例を、図8(B)は、コンピュータ500とPLC201の間のデータリンク通信を別のコンピュータ400から監視する例を示している。このように接続監視装置として機能するコンピュータ400が、データリンク通信を行っているノードからステイタスフラグやコネクションIDなどの必要な情報を取得することにより、リモートでデータリンク通信の接続状態を監視することができる。
100:コンピュータ
101:表示装置
102:入力装置
200:PLC
201:PLC
300:スレーブ装置
400:コンピュータ
500:コンピュータ
INS:産業用ネットワークシステム
NW1:情報系ネットワーク
NW2:制御系ネットワーク

Claims (10)

  1. 互いの間にコネクションを確立しデータ転送を行う2つのノードであるコンピュータとPLCのうちの一方のノードであるコンピュータが、
    前記2つのノードの間の接続状態を確認する監視処理を所定の時間毎に実行するステップを有しており、
    前記所定の時間毎に実行される監視処理は、
    前記2つのノードの間のコネクションの有無を判定する処理と、
    コネクションが存在する場合に、現在のコネクションのIDを記憶装置に記憶されているコネクションのIDと比較する処理と、
    前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合に、前回の監視処理と今回の監視処理の間にコネクションの切断が発生したと判定する処理と、
    前記現在のコネクションのIDを前記記憶装置に格納する処理と、
    を含むことを特徴とする接続監視方法。
  2. 互いの間にコネクションを確立しデータ転送を行う2つのノードである2つのPLCのうちの一方のノードであるPLCが、
    前記2つのノードの間の接続状態を確認する監視処理を所定の時間毎に実行するステップを有しており、
    前記所定の時間毎に実行される監視処理は、
    前記2つのノードの間のコネクションの有無を判定する処理と、
    コネクションが存在する場合に、現在のコネクションのIDを記憶装置に記憶されているコネクションのIDと比較する処理と、
    前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合に、前回の監視処理と今回の監視処理の間にコネクションの切断が発生したと判定する処理と、
    前記現在のコネクションのIDを前記記憶装置に格納する処理と、
    を含むことを特徴とする接続監視方法。
  3. 互いの間にコネクションを確立しデータ転送を行う2つのノードである、2つのPLC、又は、コンピュータとPLCに対し、ネットワークを介して接続された接続監視装置が

    前記2つのノードの間の接続状態を確認する監視処理を所定の時間毎に実行するステップを有しており、
    前記所定の時間毎に実行される監視処理は、
    前記2つのノードの間のコネクションの有無を判定する処理と、
    コネクションが存在する場合に、現在のコネクションのIDを記憶装置に記憶されているコネクションのIDと比較する処理と、
    前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合に、前回の監視処理と今回の監視処理の間にコネクションの切断が発生したと判定する処理と、
    前記現在のコネクションのIDを前記記憶装置に格納する処理と、
    を含むことを特徴とする接続監視方法。
  4. 前記監視処理の結果に基づいて前記2つのノードの間の接続状態を表すステイタス情報を表示装置に表示する出力ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の接続監視方法
  5. 前記出力ステップでは、
    前記2つのノードの間のコネクションが存在しない場合と、
    コネクションが存在し、且つ、前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致する場合と、
    コネクションが存在し、且つ、前記現在のコネクションのIDと前記記憶装置に記憶されているコネクションのIDとが一致しない場合とで、
    前記ステイタス情報の表示を異ならせる
    ことを特徴とする請求項4に記載の接続監視方法
  6. 前記出力ステップでは、前記監視処理が実行される毎に、前記監視処理が実行された時刻とともに前記ステイタス情報を表示する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の接続監視方法
  7. 前記監視処理は、pingコマンドによって前記2つのノードの間の接続状態を確認する処理も含み、
    前記出力ステップでは、pingコマンドの結果を表す情報も前記表示装置に表示することを特徴とする請求項4〜6のうちいずれか1項に記載の接続監視方法
  8. 前記2つのノードの間のデータ転送のプロトコルは、データパケットの到達保証がないプロトコルである
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の接続監視方法
  9. 請求項1又は2に記載の接続監視方法の各処理を、コンピュータ又はPLCのCPUに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項に記載のプログラムを記憶していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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