JP5816920B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
ものである。
せるようにした遊技機が知られている。この種の遊技機では、遊技盤上に始動口が設けら
れており、遊技球が始動口に入球したことを契機として、複数の装飾図柄列が変動すると
ともに、抽選結果に基づいた所定の停止図柄で変動が停止されるようになっている。また
、夫々の機種におけるコンセプトを特徴付けるため、遊技機のテーマに沿った装飾部材を
遊技盤上に配設した遊技機も知られている。そして、この遊技機では、遊技球を流下させ
る遊技領域が遊技盤上に形成されるとともに、始動口、表示手段、及び装飾部材等が、遊
技盤上に集約して搭載されている。
を阻害しないようにするため、遊技機本体ガラス枠における装飾は目立たないように抑え
られる傾向にあった。例えば、図96に示す従来の遊技機Yでは、ガラス枠Gに対してラ
ンプRが取着されているのみであり、派手な装飾が一切なされていなかった。このため、
遊技機Y全体としての装飾効果が低下し、ひいては、代わり映えのない装飾によって遊技
者に飽きを生じさせる虞があった。
請求項2に記載の遊技機は、請求項1において、前記遊技パネルと前記装飾部とがそれぞれ別々に、前記遊技枠に対して交換可能とされているものである。
請求項3に記載の遊技機は、請求項1または2において、前記前面開閉部材は、前記遊技領域の前面を覆う平面状の平面覆い部を有するものである。
該外枠内に配置されるとともに、該外枠の前面一側に軸支されて開閉可能に設けられた本体枠と、
該本体枠の内部に装着された遊技装置と
を備えた遊技機であって、
前記遊技装置は、
前記遊技球が流下する遊技領域を前面に有し、前記本体枠に対して交換可能に装着された遊技部と、
該遊技部の上方に配置され、前記遊技部とは別に前記本体枠に対して交換可能に装着された装飾部と
を備えて構成され、
前記本体枠の前面一側に軸支され、前記本体枠の前方を覆う閉鎖位置と前記本体枠の前方を開放する開放位置との間で開閉可能に設けられ、前記閉鎖位置のとき、遊技者が前記遊技部及び前記装飾部を触れられないように、一体的に覆って保護するとともに、前記遊技部及び前記装飾部を遊技者側から視認可能とする可視保護カバー部をさらに備える」ことを特徴とする。
ここで、「本体枠」は前面のみが開口する箱状であってもよく、前面及び背面が開口する枠状(筒状を含む)であってもよい。また、「装飾部」は、遊技状態に基づいて可動する可動装飾体で構成してもよく、本体枠に対して固定された静止装飾体で構成してもよく、あるいは遊技者に向かって光を放射する発光装飾体で構成してもよい。
軸支された本体枠が設けられており、本体枠を開方向に回動させることにより、外枠の内
部を通して遊技機島設備内を開放することが可能になる。
して構成され、遊技部の前面には遊技領域が形成されている。つまり、遊技球を転動また
は流下させることが可能な領域(すなわち、遊技部)と、装飾された領域(装飾部)とが
区別されており、装飾部が遊技部の上方に配置されている。このため、例えば、装飾部が
可動装飾体を有するものであっても、遊技球の挙動に影響を及ぼすことなく、遊技状態等
に基づいて動作させることが可能となる。
であるため、遊技装置を交換することで、遊技部だけではなく装飾部も交換することがで
き、比較的安価に遊技機のイメージを変化させることができる。
ち遊技部のイメージに沿った特定装飾体)を採用することも可能であるが、機種が変わっ
ても違和感なく用いることが可能な共通の装飾体(すなわち遊技部のイメージに沿わない
一般装飾体)を採用することも可能である。
のでは、遊技部を交換しようとすると、装飾部も同時に交換しなければならず、例えば装
飾部として共通の装飾体(一般装飾体)を採用した場合には、装飾部材が再利用可能であ
るにも拘らず、遊技装置ごと全て取り外されることとなり、資源の無駄が発生するととも
に、交換に要する費用が必要以上に嵩むこととなる。
るため、遊技部のみを交換したり、装飾部のみを交換したり、あるいは遊技部及び装飾部
を同時に交換したりする等、遊技店舗における経済的な負担やイメージの変化度合等を考
慮した様々なパターンで遊技機のイメージを変化させることが可能になる。例えば、装飾
部として特定装飾体を採用する場合には、遊技装置全体を交換することで、遊技機のイメ
ージを大きく変化させることができ、一方、装飾部として一般装飾体を採用する場合には
、遊技部のみを交換することで、交換に要する費用の負担を一層軽減するとともに、装飾
部の再利用によって資源の消費を抑制することが可能となる。換言すれば、遊技店舗にお
いては、機種を変更するにあたって、遊技装置全体を交換するのか、あるいは装飾部を再
利用して遊技部のみを交換するのかを、任意に選択させることが可能になり、ひいては機
種変更に対し柔軟に対応させることが可能になる。
ている。可視保護カバー部は、本体枠の前面に対し、扉状に回動可能に支持されており、
可視保護カバー部を閉鎖位置から開放位置に回動させると、本体枠の前方が開放され遊技
装置の調整作業等を行うことが可能になる。そして、可視保護カバー部が閉じられた状態
では、可視保護カバー部によって遊技装置への接触が防止される。特に、可視保護カバー
部は、本体枠の前方を一体的に覆っているため、遊技部を覆う部分と装飾部を覆う部分と
の間に隙間が形成されず、例えばピアノ線等の不正操作具の侵入を阻止することが可能に
なる。また、全体を一体的に覆っているため、遊技部と装飾部との双方を比較的広い範囲
にわたって視認させることが可能になる。
された外枠と、
該外枠内に配置されるとともに、該外枠の前面一側に軸支されて開閉可能に設けられた
本体枠と、
該本体枠の内部に装着された遊技装置と
を備えた遊技機であって、
前記遊技装置は、
前記遊技球が流下する遊技領域を前面に有し、前記本体枠に対して交換可能に装着され
た遊技部と、
該遊技部の上方に配置され、前記遊技部とは別に前記本体枠に対して交換可能に装着さ
れた装飾部と、
前記遊技領域へ前記遊技球を発射する発射装置と、
前記遊技領域内に配置され前記遊技球の転動方向を変化させる障害部材と、
前記遊技領域内に配置され前記遊技球が入球可能な入球装置と、
前記遊技球が前記入球装置に入球したことに基づいて抽選を行う抽選手段と、
前記遊技領域内に配置され前記抽選手段の抽選結果を表示する抽選結果表示手段と、
前記遊技領域内に配置され前記抽選手段の抽選結果に基づいて入賞可能となる入賞装置
と、
前記入球装置への入球または前記入賞装置への入賞に基づいて、所定数の遊技球を遊技
者に払出す払出装置と
を備えて構成され、
前記本体枠の前面一側に軸支され、前記本体枠の前方を覆う閉鎖位置と前記本体枠の前
方を開放する開放位置との間で開閉可能に設けられ、前記閉鎖位置のとき、遊技者が前記
遊技部及び前記装飾部を触れられないように、一体的に覆って保護するとともに、前記遊
技部及び前記装飾部を遊技者側から視認可能とする可視保護カバー部をさらに備え、
該可視保護カバー部は、
遊技者によって操作され、該操作に従って前記発射装置を動作させる操作部と、
前記払出装置によって払出された遊技球を貯えるとともに、該遊技球を前記発射装置に
向かって案内する貯留皿部と
を有する」ことを特徴とする。
入賞可能となる大入賞口を挙げることができる。また、「抽選結果表示手段」としては、
入球装置(所謂始動口)への入球に基づいて特別図柄を変動させるとともに、抽選結果に
基づいて決定された停止図柄で特別図柄の変動を停止させる特別図柄表示器、及び、入球
装置への入球に基づいて装飾図柄列を変動させるとともに、抽選結果に基づいて決定され
た停止図柄の組合せで装飾図柄列の変動を停止させる装飾図柄表示器を例示することがで
きる。
遊技球は、多数の障害部材、入球装置、入賞装置、及び抽選結果表示手段等が搭載された
遊技領域に導かれる。そして、入球装置に入球したことが検出されると、それに基づいて
抽選手段による抽選が行われる。抽選手段の抽選結果が所定結果になると、入賞装置が開
放され、遊技者に有利な有利遊技状態が発生する。そして、遊技球が入球装置または入賞
装置に入ると、払出装置によって所定数の遊技球が貯留皿体に払出される。なお、抽選手
段の抽選結果は、遊技領域内に配置された抽選結果表示手段に表示される。
効果を向上させ、遊技機に対するイメージの低下や興趣の低下を抑制することを可能にし
ている。具体的には、遊技部と、その上方に配置された装飾部とが、本体枠に対して夫々
別々に交換可能となっている。また、遊技部及び装飾部を視認可能な状態で覆う可視保護
カバー部が設けられている。このため、遊技部及び装飾部が保護されるとともに、遊技部
と装飾部との双方を広い範囲にわたって視認させることが可能になり、また、遊技店舗に
おける経済的な負担やイメージの変化度合等を考慮した様々なパターンで遊技機のイメー
ジを変化させることが可能になる。
らなり、
該可視保護カバー部と前記遊技部との間に配置され、前記遊技部の前方を覆うことで該
遊技部との間に前記遊技球の流下を保障するための転動空間を形成する流下保護透明板を
さらに備える」ことを特徴とする。
た際に、可視保護カバー部と遊技部との間隔が、遊技球を流下させるのに適切な空間とな
るようにすれば、遊技領域での遊技球の流下を、可視保護カバー部によって保障すること
が可能になる。しかし、遊技部の上方に装飾部を配置し、遊技部及び装飾部を可視保護カ
バー部で一体的に覆う遊技機においては、可視保護カバー部の一部を装飾部に対しても沿
わせた形状にしなければならないため、可視保護カバー部の形状や大きさがかなり制約さ
れることとなり、ひいては全体の美感が損なわれたり、組付けが困難になったりする虞が
ある。
板によって遊技部を保護するとともに、遊技部との間に遊技球の流下を保障するための転
動空間を形成するため、可視保護カバー部の遊技部に対応する部位における制約が緩和さ
れ、可視保護カバー部の形状に関して、設計的な自由度が高められる。すなわち、全体の
装飾効果を高めることが可能になる。また、遊技部は、流下保護透明板及び可視保護カバ
ー部によって二重に覆われることから、遊技部に対する不正な行為を一層抑制することが
可能になり安全性を高めることができる。なお、可視保護カバー部及び流下保護透明板は
、いずれも透明な部材から形成されているため、二重で覆われているにも拘らず、遊技部
に配置された各装置及び遊技球の挙動を明瞭に視認させることができる。
くは前記遊技部の前面一側に回動可能に軸支されている」ことを特徴とする。
め、流下保護透明板を閉じたまま、可視保護カバー部を開閉することが可能になる。換言
すれば、可視保護カバー部を開いた状態でも、流下保護透明板によって遊技球の転動空間
を保護することができる。すなわち、可視保護カバー部だけを開いても、流下保護透明板
が遊技部を保護しているため不正を行いにくくなる。なお、流下保護透明板を遊技部に取
付けた場合には、流下保護透明板と遊技部とを一体的に交換することができ、これによれ
ば、流下保護透明板及び遊技部を交換する際の手間を少なくすることができる。一方、流
下保護透明板を本体枠に取付けた場合には、流下保護透明板を外さなくても、本体枠に対
して遊技部を交換することが可能になる。換言すれば、流下保護透明板を共通部品として
流用することができ、ひいては遊技装置の交換に伴う費用の負担を軽減することが可能に
なる。
飾模様が形成された装飾板である」ことを特徴とする。
部における装飾効果を高めるとともに、遊技領域に対して立体的なイメージを喚起させる
ことができ、遊技領域における視覚的な興趣を高めることが可能になる。
に変化させることができる。つまり、遊技店舗における金銭的な負担を軽減しつつ、遊技
部のイメージを変化させることが可能になる。
に対して取着可能なベース板と、該ベース板の前面に配置され装飾性を有する装飾体と、
を具備して構成され、
前記装飾体は、互いに異なる形状に形成された複数種類の部材の中から選択されるもの
であり、
前記ベース板は、前記装飾体の種類が変わっても形状及び大きさを同一とする定型の部
材である」ことを特徴とする。
り、このベース板は、装飾体の種類が変わっても、形状及び大きさの変わらない一定の外
観を呈している。このため、装飾部の交換方法及び取着位置を全ての機種において共通化
することができ、交換作業における手間を少なくするとともに、取付ミスを抑制すること
が可能になる。
技部の上縁端面に突き合わせた状態で配置されている」ことを特徴とする。
め、別々に交換可能であるにもかかわらず、遊技部と装飾部とが一体化されているように
見せることができ、装飾部によって遊技部における装飾効果を高めることができる。換言
すれば、遊技機全体でまとまりのある装飾を行い、遊技領域での遊技と装飾部による装飾
とを深く関連付けることが可能になる。
を用いて動作する電動装飾体を有する」ことを特徴とする。
基づいて可動する可動装飾体、及びLED等の光源を備え、遊技状態に基づいて発光する
発光装飾体(所謂電飾)を例示することができる。
注意を一層惹きつけることが可能になる。なお、電動装飾体には、作動用電力を供給させ
るための電源コードが接続されるが、本発明の装飾部は、本体枠の内部に配置されている
ため、可視保護カバー部を開閉する際に、電源コードが引張られたり、可視保護カバー部
と本体枠の間に挟まったりすることを防止できる。すなわち、可視保護カバー部を頻繁に
開閉する場合でも、電源コードの破損を防止し、作動用電力を安全に供給することができ
る。また、本来、可視保護カバー部側で行われる装飾を、遊技装置側で行うことで、可視
保護カバー部側での装飾(例えば電飾)を省略することができ、これによれば、可視保護
カバー部と本体枠との間で配線される電線を省略または低減することができるため、可視
保護カバー部を軽い操作で且つ安全に回動させることが可能になり、開閉作業における作
業者の負担を軽減することができる。
基づいて所定の態様で可動する可動装飾体を有する」ことを特徴とする。
部の動作を遊技状態と関連付けて視認させることが可能になる。このため、演出効果をさ
らに高め、遊技における興趣の低下を抑制することができる。なお、可動装飾部を大きな
寸法に形成した場合、または可動装飾部の変位を大きくした場合には、比較的広い空間が
必要となるが、本発明の装飾部は遊技部とは別の領域に配置されているため、装飾部のた
めの空間を確保することが比較的容易であり、しかも、空間内で可動装飾部が動いても、
遊技領域を流下する遊技球の障害となることがなく、装飾部の動きを安心して楽しませる
ことができる。
、前記遊技部に対応した部位よりも、前記装飾部に対応した部位が、遊技者側に突出した
形状となるように形成された突出覆い部を有し、該突出覆い部は、前記装飾部の上方を覆
う範囲まで延設されている」ことを特徴とする。
に対応した部位が遊技部に対応した領域よりも突出した形状となっている。このため、装
飾部を突出覆い部内に配置することで、装飾部における前後方向の長さ(奥行き)を比較
的大きく形成することが可能となる。すなわち、装飾部を、可視保護カバー部の、遊技部
に対応した部位よりも遊技者側に突出して配置することが可能になる。したがって、装飾
部を立体的に構成することができ、迫力のある装飾を視認させることが可能になる。特に
、突出覆い部の上面は、装飾部の上方を覆う範囲まで延出されているため、遊技者は上方
からも装飾部を視認することが可能になり、ひいては装飾部を覆う可視保護カバー部(特
に突出覆い部)の存在が目立たなくなり、装飾部の迫力を一層高めるとともに、臨場感の
ある装飾を可能にする。換言すれば、装飾部が可視保護カバー部から飛び出しているよう
な印象を遊技者に与え、迫力のある装飾によって興趣を高めることが可能になる。
ため、遊技者は、斜め上方を見上げることにより、突出覆い部の前面及び上面を通して外
枠の上方に位置する遊技機島設備(例えば、大当り回数等を示す表示部、呼び出しスイッ
チ、または電飾部等)を視認することが可能となる。つまり、可視保護カバー部の内部空
間を通してその延長上に位置する遊技機島設備の一部を視認させることから、装飾部を囲
む可視保護カバー部の存在が一層意識され難くなり、装飾部の臨場感をさらに高めること
が可能になる。
形状に形成された複数種類の部材の中から選択されるものであり、
前記突出覆い部は、前記複数種類の装飾部を夫々収容可能とする収容空間を有する」こ
とを特徴とする。
る大きさであるため、突出覆い部を交換しなくても、複数種類の装飾部を確実に覆うこと
が可能となる。換言すれば、突出覆い部を含む可視保護カバー部を共通部品として使用す
ることができ、機種交換の際の負担を軽減することができる。
視保護カバー部の上面として形成され、前記可視保護カバー部は、上面後端縁まで前記装
飾部を視認可能に構成されている」ことを特徴とする。
ているため、可視保護カバー部の上面においては、後端縁まで装飾部を視認させることが
可能となる。換言すれば、可視保護カバー部の上面には不透明な枠部材が設けられておら
ず、突出覆い部の上面後端縁が可視保護カバー部の端縁となっている。したがって、遊技
者は、突出覆い部の内部空間を通して外枠上方の遊技機島設備を見る際に、不透明な枠材
が視界の中に現れることがなくなり、ひいては装飾部に対応する可視保護カバー部の存在
を一層目立たなくすることが可能になる。
前記装飾部の左右側方を覆う範囲まで延設されている」ことを特徴とする。
覆う範囲まで延出されているため、装飾部を右側方または左側方からも視認することが可
能になり、装飾部が前方に大きく突出している様子を実感させ、装飾部材の立体的な形状
を明瞭に把握させることができる。また、装飾部の視認可能な範囲が広がり、左右斜め方
向からも装飾部を視認させることが可能になるため、遊技者以外の人(例えば他の遊技機
で遊技をしている人)にも装飾部の存在をアピールすることができる。
を視認することも可能になるため、装飾部に対応する可視保護カバー部の存在が一層目立
たなくなり、装飾部の臨場感を大幅に高めることが可能になる。
記可視保護カバー部の横幅に一致している」ことを特徴とする。
れているため、装飾部は前後方向(奥行)だけではなく、左右方向にも大型化することが
でき、装飾部の迫力を助長することが可能になる。また、装飾部に対応する部分では、突
出覆い部の側面が可視保護カバー部の側面となるため、可視保護カバー部の上部が単調な
形状となり、突出覆い部の形状を一層目立たなくさせることができる。
面は、遊技者側に向うほど高くなる昇り傾斜面からなる」ことを特徴とする。
うほど底面の高さが高くなっているため、遊技者は、斜め上方に配置された突出覆い部を
見上げた際、突出覆い部の内部に配置された装飾部を、突出覆い部の底面を通して容易に
視認することも可能となる。したがって、装飾部の底面形状も容易に把握させることが可
能になり、装飾部が飛び出しているイメージを強調することができる。
成された外枠と、
該外枠内に配置されるとともに、該外枠の前面一側に軸支されて開閉可能に設けられた
本体枠と、
該本体枠の内部に装着された遊技装置と
を備えた遊技機であって、
前記遊技装置は、
前記遊技球が流下する遊技領域を前面に有し、前記本体枠に対して交換可能に装着され
た遊技部と、
該遊技部の上方に配置され、前記遊技部とは別に前記本体枠に対して交換可能に装着さ
れた装飾部と、
前記遊技部または前記本体枠の前面一側に回動可能に軸支され、前記遊技部の前方を覆
うことで該遊技部との間に前記遊技球の流下を保障するための転動空間を形成する流下保
護透明板と
を備えて構成され、
前記本体枠の前面一側に軸支され、前記本体枠の前方を覆う閉鎖位置と前記本体枠の前
方を開放する開放位置との間で開閉可能に設けられ、前記閉鎖位置のとき、遊技者が前記
遊技部及び前記装飾部を触れられないように、一体的に覆って保護するとともに、前記遊
技部及び前記装飾部を遊技者側から視認可能とする可視保護カバー部をさらに備え、
該可視保護カバー部は、前記遊技部に対応した部位よりも、前記装飾部に対応した部位
が、遊技者側に突出した形状となるように形成された突出覆い部を有し、該突出覆い部は
、前記装飾部の上方を覆う範囲まで延設されている」ことを特徴とする。
に軸支された本体枠が設けられており、本体枠を開方向に回動させることにより、外枠の
内部を通して遊技機島設備内を開放することが可能になる。
て構成され、遊技部の前面には遊技領域が形成されている。つまり、遊技球を転動または
流下させることが可能な遊技部と、装飾部材が配置されている装飾部とが区別されており
、装飾部が遊技部の上方に配置されている。
を交換したり、装飾部のみを交換したり、あるいは遊技部及び装飾部を同時に交換したり
する等、遊技店舗における経済的な負担やイメージの変化度合等を考慮した様々なパター
ンで遊技機のイメージを変化させることが可能になる。換言すれば、遊技店舗においては
、機種を変更するにあたって、遊技装置全体を交換するのか、あるいは装飾部を再利用し
て遊技部のみを交換するのかを、任意に選択することが可能になり、ひいては機種変更に
対し柔軟に対応することが可能になる。
られている。可視保護カバー部は、本体枠の前面に対し、扉状に回動可能に支持されてお
り、可視保護カバー部を閉鎖位置から開放位置に回動させると、本体枠の前方が開放され
遊技装置の調整作業等を行うことが可能になる。そして、可視保護カバー部が閉じられた
状態では、可視保護カバー部によって遊技装置への接触が防止される。特に、可視保護カ
バー部は、本体枠の前方を一体的に覆っているため、遊技部を覆う部分と装飾部を覆う部
分との間に隙間が形成されず、例えばピアノ線等の不正操作具の侵入を阻止することが可
能になる。また、全体を一体的に覆っているため、遊技部と装飾部との双方を比較的広い
範囲にわたって視認させることが可能になる。
とともに、遊技部との間に遊技球の流下を保障するための転動空間を形成するため、可視
保護カバー部を含む全体の形状に関して、設計的な自由度が高められる。また、遊技部は
、流下保護透明板及び可視保護カバー部によって二重に覆われることになり、遊技部に対
する不正な行為を一層抑制することが可能になる。
技部に対応した領域よりも突出した形状となっているため、装飾部を突出覆い部内に配置
することで、装飾部における前後方向の長さを比較的大きく形成することが可能となる。
したがって、装飾部を立体的に構成することができ、迫力のある装飾を視認させることが
可能になる。特に、突出覆い部の上面は、装飾部の上方を覆う範囲まで延出されているた
め、遊技者は上方からも装飾部を視認することが可能になり、ひいては装飾部を覆う可視
保護カバー部(特に突出覆い部)の存在が目立ち難くなり、装飾部の迫力を一層高めるこ
とができる。
は、斜め上方を見上げることにより、突出覆い部の前面及び上面を通して外枠の上方に位
置する遊技機島設備を視認することが可能となる。このため、装飾部を囲む可視保護カバ
ー部の存在が一層意識され難くなり、装飾部の臨場感をさらに高めることが可能になる。
コ機である」ことを特徴とする。パチンコ機とは、遊技者が遊技機に投入する媒体である
投入媒体と、遊技者が行う実質的な遊技に用いられる媒体である遊技媒体とを同一のもの
とした遊技機であり、投入された例えば遊技球等の媒体を用いて遊技が行われるタイプの
遊技機の一種である。具体的には、「操作ハンドルの操作に対応して遊技球を発射する発
射装置と、多数の障害釘、センター役物、表示手段等の適宜の機器が組み込まれたり、始
動入賞口、大入賞口、通過口、到達口等の遊技球が入球する適宜の入球口が設けられた遊
技領域と、発射装置から遊技領域に遊技球を導くレールと、遊技領域に導かれた遊技球の
入球口への入球に応じたり、複数の入球口への遊技球の入球態様に応じて、所定数の遊技
球を賞球として払い出す払出手段とを具備するもの」である。
るものに代表される「入球口への入球状態を検出する入球状態検出手段(すなわち遊技状
態検出手段)と、入球状態検出手段によって入球が検出されると所定の抽選を行う抽選手
段と、抽選手段の抽選結果に応じて特別図柄を変動させると共に変動を停止させる特別図
柄表示手段とを備えたもの」や「加えて、特別図柄の変動中に、複数の装飾図柄からなる
装飾図柄列を変動表示させるとともに、所定のタイミングでキャラクタ等を出現させる演
出表示手段を更に具備するもの」、一般に「ハネモノ」と称されるものに代表される「役
物内での遊技球の振分けによって抽選を行う抽選手段を備えたもの」、一般に「アレパチ
」と称されるものに代表される「例えば16個等の所定個数の遊技球により1ゲームが行
われ、1ゲームにおける複数の入球口への遊技球の入球態様に応じて所定個数の遊技球の
払出しを行うもの」等を例示することができる。
を奏することができる。
ロ機である」ことを特徴とする。パチスロ機とは、遊技媒体であるメダルを投入し、メダ
ルの投入後、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に応じて複数の図柄からなる図
柄列を変動表示させるとともに、その後、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操
作に応じて図柄列の変動を停止させる、といった実質的な遊技を行うものであり、停止操
作機能付きのスロットマシーンである。なお、所定時間が経過しても停止用操作手段が操
作されない場合には、所定時間経過したことに応じて図柄列の変動を停止させるものであ
ってもよい。そして、図柄列の変動停止時における図柄の組合わせが特定の条件を満たす
場合に、満たされた条件に応じて所定個数のメダルを払い出したり、遊技者が多量のメダ
ルを獲得することができるように、遊技者に有利な特別有利状態を発生させたりするもの
である。
を奏することができる。
コ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機である」ことを特徴とする。ここで、「パチ
ンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機」とは、複数個(例えば5個)の遊技球を
1単位の投入媒体とし、投入媒体を投入した後、始動用操作手段(例えば操作レバー)の
操作に応じて複数の図柄からなる図柄列を変動表示させるとともに、その後、停止用操作
手段(例えばストップボタン)の操作に応じて図柄列の変動を停止させるものである。な
お、所定時間が経過しても停止用操作手段が操作されない場合には、所定時間経過したこ
とに応じて図柄列の変動を停止させるものであってもよい。そして、図柄列の変動停止時
における図柄の組合わせが特定の条件を満たす場合に、満たされた条件に応じて所定個数
のメダルを払い出したり、遊技者が多量のメダルを獲得することができるように、遊技者
に有利な特別有利状態を発生させたりするものである。
1〜手段16までのいずれかの作用効果を奏することができる。
のように、投入する媒体によっては実質的な遊技が行われない遊技機では、一見、遊技媒
体が存在しないかのように思われるが、このような遊技機であっても、遊技内容の全体に
おいて、遊技球やその他の適宜の物品を用いて行われる遊技を含ませることが想定できる
。よって、このような遊技機であっても、遊技媒体を用いて遊技が行われる遊技機の対象
とすることができる。
部を比較的広い範囲にわたって視認させることができる。また、本体枠に対し遊技部及び
装飾部を交換可能に取着することで、遊技機全体のイメージを容易に変化させることがで
き、遊技機に対するイメージの低下や興趣の低下を抑制することができる。特に、遊技部
及び装飾部は別々に交換可能であるため、経済面やイメージの変化度合を考慮した戦略的
な機種変更が可能になる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。ま
ず、図1乃至図8を参照して実施形態に係るパチンコ遊技機の全体について説明する。図
1は、実施形態に係るパチンコ機1の外枠2に対して本体枠3を開放し、本体枠3に対し
て扉体5を開放した状態を示す斜視図であり、図2は、パチンコ遊技機1の正面側から見
た斜視図であり、図3は、パチンコ機1の正面図であり、図4は、パチンコ機1の右側面
図であり、図5は、パチンコ機1の平面図であり、図6は、パチンコ機1の背面図であり
、図7は、パチンコ機1を構成する外枠2、本体枠3、遊技装置4、及び扉体5を後方か
ら見た分解斜視図であり、図8は、外枠2、本体枠3、遊技装置4、及び扉体5を前方か
ら見た分解斜視図である。
7参照)に設置される外枠2と、該外枠2の前面一側に開閉自在に軸支され且つ遊技装置
4を内部に装着した本体枠3と、該本体枠3の前面一側に軸支され本体枠3の前方を覆う
閉鎖位置及び本体枠3の前方を開放する開放位置の間で開閉可能に設けられた扉体5と、
を備えて構成されている。
板14が固着されている。また、本体枠3には、遊技装置4が着脱自在(すなわち交換可
能)に装着し得る他に、その裏面下部に打球発射装置650と、遊技装置4を除く扉体5
や本体枠3に設けられる電気的部品を制御するための各種の制御基板や電源基板等が一纏
めに設けられている基板ユニット1100(図4参照)が取り付けられ、本体枠3の後面
開口580(図7参照)を覆うカバー体1250が着脱自在に設けられている。
よう、遊技装置4を一体的に覆って保護するとともに、遊技装置4の前面に形成された遊
技領域605及び装飾部材142を視認可能とする可視保護カバー部120が設けられて
いる。更に、扉体5には、払出された遊技球を貯留するとともに打球発射装置650に向
かって案内する一つの皿ユニット300(本発明の貯留皿体に相当)と、ハンドル装置4
60(本発明の操作部に相当)とが設けられている。そして、扉体5に設けられる皿ユニ
ット300が1つのみである点、従来本体枠3に設けられていたハンドル装置460が扉
体5に設けられている点、及び、扉体5と本体枠3とが正面から見てほぼ同じ方形の大き
さであり正面から本体枠3が視認できないように構成されている点も、本実施形態の特徴
的な構成となっている。
以下、パチンコ機1を構成する部材について詳細に説明する。
外枠2について、主として図9乃至図13を参照して説明する。図9は、外枠2の正面
斜視図であり、図10は、同外枠2の正面から見た分解斜視図であり、図11は、同外枠
2の正面図であり、図12は、同外枠2の背面図であり、図13は、図11のB−B断面
図(A)と図13(A)のC−C断面図(B)、D−D断面図(C)、E−E断面図(D
)である。
1と左右の側枠板12,13とを、それぞれの端部を連結するための連結部材19で連結
することによって方形状に組み付けられるものである。具体的には、連結部材19は、中
央と左右とに段差のある表彰台状に形成され、突出した中央の部分が上枠板10及び下枠
板11の両端部中央に形成された係合切欠部20に嵌合され、一段下がった左右の部分の
平面に上枠板10の裏面と下枠板11の上面とが当接し且つ一段下がった左右の部分の一
側面に側枠板12,13の内側面が当接するようになっている。
部20の両側方にそれぞれ形成される挿通穴21と連結部材19の一段下がった左右の部
分の平面に形成される複数(図示の場合2個)の連結穴22(図10の上枠板10と側枠
板12とを連結する連結部材19に表示するが、他の連結部材19にも存在する)とを一
致させて上方又は下方から複数(図示の場合2本)の連結ビス23で止着し、更に、側枠
板12,13の上下端部分に穿設される複数(図示の場合2個)の取付穴24と連結部材
19の一段下がった左右の部分の側面に形成される複数(図示の場合3個)の連結穴25
とを一致させて側方外側から複数(図示の場合3本)の連結ビス26,27で止着するこ
とにより、上下の上枠板10及び下枠板11と左右の側枠板12,13とが強固に連結固
定される。ただし、3本の連結ビス26,27のうち、1本の連結ビス27は、側枠板1
2,13と連結部材19とを連結するものではなく、上枠板10及び下枠板11と連結部
材19とを側方から直接連結するものである。
と下枠板11とは従来と同じ木製であり、側枠板12,13は、軽量金属、例えば、アル
ミニュウム合金の押出し成型板により構成されている。上枠板10及び下枠板11を従来
と同じ木製で構成した理由は、パチンコ機1を遊技場に列設される島に設置する場合に、
島の垂直面に対し所定の角度をつけて固定する作業を行う必要があるが、そのような作業
は上枠板10及び下枠板11と遊技機島設備A(図37参照)とに釘を打ち付けて行われ
るため、釘を打ち易くするためである。一方、側枠板12,13をアルミニュウム合金の
押出し成型板により構成した理由は、従来の木製に比べ強度を維持しつつ肉厚を薄く形成
することができるため、側枠板12,13の内側に隣接する本体枠3の側面壁540〜5
43(図23参照)の正面から見たときの左右幅を広くすることができる。このため左右
方向の寸法の大きな遊技装置4を本体枠3に装着することができることになり、結果的に
遊技装置4の遊技領域605を大きく形成することができるからである。ただし、側枠板
12,13をアルミニュウム合金の平板で構成すると、充分な剛性が確保できないため、
図13(C)に示すように、側枠板12(側枠板13も全く同じ構造である。)の後方部
分内側にリブによって後方が開放した空間部28(側枠板13の空間部28は図12に表
示)を形成して後方部分の肉厚h1が厚くなるように引き抜き成型されている。もちろん
、この肉厚h1は、従来の木製の肉厚と同等若しくは若干薄い寸法となっている。
部材19の一段下がった左右の部分の一方の部分が嵌め込まれる溝部29(側枠板13の
溝部29は図9に表示)が形成されている。側枠板12の溝部29から前端部までは、図
13(B)〜(D)に示すように、その内側面が連結部材19の一段下がった左右の部分
の他方の部分が当接する平板状をなすものであるが、その平板部に材料軽減のための浅い
凹部が形成されている。更に、前記溝部29が形成される反対側の面(外側面)には、図
9及び図13(B)に示すように、上支持金具45の垂下片部53が挿入される凹部30
(側枠板13の凹部30は図10に表示)が形成されている。
ための構成以外に、その上部に上支持金具45の垂下片部53を側枠板12の外側に止着
ビス32で止着するための取付穴31が穿設されると共に、その下部に下支持金具66の
垂直当接片72に形成される取付穴69と一致させて止着ビス34で止着するための取付
穴33が穿設されている。また、取付穴33の下部であって側枠板12の前方部分に側枠
板12と下部前面板14とを止着ビス36で止着するための取付穴35が形成されている
。
部に閉鎖用突起38を取付ネジ39で取り付けるための取付穴37が穿設され、その下部
に閉鎖用突起41を取付ネジ42で取り付けるための取付穴40が穿設されると共に、さ
らに最下方に側枠板13と下部前面板14とを止着ビス44で止着するための取付穴43
が形成されている。
の開放側辺に沿って取り付けられる施錠装置1000のフック部1054,1065(図
67参照)と係合するものであり、後に詳述するように施錠装置1000のシリンダー錠
1010に鍵を差し込んで一方に回動することにより、フック部1054,1065と閉
鎖用突起38,41との係合が外れて本体枠3を外枠2に対して開放することができるも
のである。
、閉止時においてその上面に本体枠3が載置されるものであり、下部前面板14の表面及
び側面は、装飾カバー板15によって被覆されているが、装飾カバー板15の裏面に、そ
の後端に弾性爪が形成される止着突起16(図12参照)が突設され、その止着突起16
が下部前面板14に貫通される止着穴17に貫通させられることにより下部前面板14に
取り付けられている。なお、外枠2の装飾カバー板15の開放側の上面には、本体枠3の
閉止時に該本体枠3をスムーズに案内するための案内板18が交換可能に装着されている
。
結する機能も兼用する上支持金具45と下部前面板14の一側上面に沿って取り付けられ
る下支持金具66とが設けられている。上支持金具45には、前方に突出している支持突
出片46に該支持突出片46の側方から先端中央部に向かって屈曲して形成された支持鉤
穴47が形成されており、この支持鉤穴47に本体枠3の後述する上軸支金具503の軸
支ピン504(図25参照)が着脱自在に係合されるようになっている。
上向きに支持突起68が突設され、この支持突起68に本体枠3の後述する枠支持板50
6(図26参照)に形成される支持穴が挿入される。したがって、外枠2に本体枠3を支
持するためには、下支持金具66の支持突起68に本体枠3の枠支持板506に形成され
る支持穴を係合させた後、本体枠3の上軸支金具503の軸支ピン504を支持鉤穴47
に掛け止めることにより簡単に開閉自在に軸支することができる。
段部49に装着されるものであるが、その装着に際し、上支持金具45に形成される複数
(図示の場合2個)の取付穴48と取付段部49に穿設される複数(図示の場合2個)の
取付穴50とを一致させて取付ビス51を上方から差し込み、上枠板10の裏面から押し
当てられる挟持板52に止着することにより上支持金具45が上枠板10に堅固に固定さ
れる。
り、その垂下片部53にも取付穴が穿設され、この取付穴と前記取付穴31とを止着ビス
32で止着することにより、上支持金具45と側枠板12とを固定すると共に、上枠板1
0と側枠板12とを上支持金具45を介して連結している。
取付穴69とを一致させた状態で止着ビス34で止着し、さらに、下支持金具66の水平
面の中程に穿設される取付穴70に取付ネジ71を差し込むことにより、前記装飾カバー
板15を介して前記下部前面板14の上面に止着されるものである。
と側枠板12,13とを連結部材19で連結することにより、連結部材19が側枠板12
,13の内面に密着して止着されると共に連結部材19と上枠板10及び下枠板11が係
合した状態で止着されるので、その組み付け強度が高く頑丈な方形状の枠組みとすること
ができる。上記した連結部材19と上枠板10及び下枠板11との係合状態に加え、連結
部材19の側枠板12,13への取り付けに際し、溝部29に連結部材19の一段下がっ
た左右の部分の一方の部分が嵌め込まれる構造であるため、連結部材19の側枠板12,
13への取り付けが強固となり、これによっても方形状の枠組みの強度を向上することが
できると共にその位置決めを正確に行うことができる。
、上支持金具45を所定の位置に取り付けたときに、図11及び図12に示すように、各
枠板10,11,12,13の外側面(外周面)から外側に突出する部材は存在しないの
で、パチンコ機1を遊技機島設備A(図37参照)に設置する際に、隣接する装置(例え
ば、隣接する玉貸器)と密着して取り付けることができる。また、下支持金具66を取り
付けたときにも、下部前面板14の上面と下支持金具66の上面とがほぼ同一平面となる
ようになっている。
次に、上記した本体枠3の前面側に開閉自在に設けられる扉体5について、図14乃至
図19を参照して説明する。図14は、扉体5の正面図であり、図15は、扉体5の背面
図であり、図16は、図14に表示されるA−A断面図であり、図17は、図14に表示
されるB−B断面図であり、図18は、扉体5の前方右上から見た分解斜視図であり、図
19は扉体5の後方左上から見た分解斜視図である。
4を触れることができないよう、遊技装置4を一体的に覆って保護する扉体本体119を
有しており、本体枠3に対し開閉可能に軸支されている。扉体本体119は、遊技装置4
の前面に形成された遊技領域605及び装飾部材142を視認可能とする透明の可視保護
カバー部120と、本体枠3に設けられた施錠装置1000(図63参照)の扉枠用摺動
杆1040を、遊技者が扉体本体119を通して視認できないように覆う不透明の不可視
保護カバー部121とを具備している。また、扉体本体119の下部前面には皿ユニット
300が設けられ、その皿ユニット300の一側(開放側)にハンドル装置460の操作
ハンドル部461が突設固定されている。また、不可視保護カバー部121に対応する扉
体本体119の裏面には補強板金210が固定され、扉体本体119の下部裏面には、操
作ハンドル部461に対応するジョイントユニット480、装着台280、及び枠装飾中
継基板290(図18参照)がそれぞれ取り付けられている。以下、扉体5を構成する上
記の各構成部材のより詳細な構造について説明する。
図2、図18及び図19に示すように、可視保護カバー部120は、遊技部140(詳
細は後述する)の前面に形成された遊技領域605を覆う略平板状の平面覆い部124と
、該平面覆い部124よりも遊技者側に突出し装飾部141(詳細は後述する)の前面に
配置された装飾部材142を覆う突出覆い部125とを具備して構成されている。突出覆
い部125は、平面覆い部124と一体に形成されており、平面覆い部124よりも遊技
者側に突出する装飾部材142を前方から覆うことで、装飾部材142への接触を防止し
ている(図36参照)。さらに詳しく説明すると、突出覆い部125は、前面部125a
、上面部125b、底面部125c、右側面部125d、及び左側面部125eを備えて
おり、背面側が開放された略直方体形状に形成されている。つまり、可視保護カバー部1
20の一部を遊技者側に突出させることにより、内部に装飾部材142を収容するための
空間たる装飾体収容部129を形成するとともに、突出覆い部125の全面、すなわち、
前面部125a、上面部125b、底面部125c、右側面部125d、及び左側面部1
25eの何れの面からも、装飾部材142の形状を視認させることを可能にしている。
感させ、立体的で迫力のある装飾を視認させることが可能になる。また、突出覆い部12
5全体が透明な材料で形成されているため、突出覆い部125の存在が目立たなくなり、
装飾部材142の迫力を一層高めるとともに、臨場感のある装飾を可能にすることができ
る。換言すれば、装飾部材142が扉体5から飛び出しているような印象を遊技者に与え
、迫力のある装飾によって興趣を高めることが可能になる。特に、装飾部材142の立体
形状を左右方向からも明瞭に視認させることが可能になるため、例えば他の遊技機で遊技
をしている人にも装飾部材142の存在をアピールすることが可能となる。
ため、図37に示すように、遊技者Yが装飾部材142の方向を見上げると、突出覆い部
125の前面部125aと上面部125b、または突出覆い部125の前面部125aと
左右の側面部125d,125eを通して、外枠2の上方または左右側方に位置する遊技
機島設備A(例えば、大当り回数等を示す表示部、呼び出しスイッチ、または電飾部等)
を視認することが可能となる。つまり、可視保護カバー部120の内部空間を通してその
延長上に位置する遊技機島設備Aの一部を視認させることが可能となる。したがって、装
飾部材142を囲む突出覆い部125の存在が一層意識され難くなり、装飾部材142の
臨場感をさらに高めることができる。
5bが扉体5の上面として構成されており、扉体5の上面後端縁127まで透明となって
いる。換言すれば、扉体5の上面の縁部には不透明な枠部材が設けられておらず、突出覆
い部125の上面後端縁127が扉体5の端縁となっている。したがって、遊技者は、突
出覆い部125の内部空間を通して外枠2の上方の遊技機島設備Aを見る際に、不透明な
枠材が視界の中に現れることがなくなり、ひいては突出覆い部125の存在を一層目立た
なくすることが可能になる。
いる。すなわち、突出覆い部125が扉体5の横幅一杯にわたって形成されている。この
ため、装飾部材142は奥行寸法だけではなく、左右方向の寸法も大きくなり、装飾の迫
力を助長することができる。また、突出覆い部125の左側面部125e及び右側面部1
25dが扉体5の上部における左右両側面となるため、扉体5の上部を単調な形状とする
ことができ、突出覆い部125の形状を一層目立たなくさせることができる。
り、遊技者側に向うほど高くなるように形成されている。このため、遊技者は、斜め上方
に配置された突出覆い部125を見上げた際、突出覆い部125の底面部125cを自然
な姿勢で視認することが可能になり、ひいては、装飾部材142の底面形状も容易に把握
させることが可能になる。したがって、装飾部材142が可視保護カバー部120から飛
び出しているイメージを強調することが可能になる。
上面部125bとの境界部分、または前面部125aと底面部125cとの境界部分等)
は、夫々アール曲面状に形成されている。このため、突出覆い部125全体が丸みを帯び
た形状となり、箱状というイメージを拭い去ることが可能となっている。
ット300の突出量と略一致している。このため、装飾部材142を比較的大きく遊技者
側に突出させることができ、装飾部材142の迫力を確実に高めることが可能になる。し
かも、突出覆い部125は皿ユニット300よりも大幅に突出することがないため、突出
覆い部125が邪魔となって輸送や梱包を困難にしたり、遊技者の頭が突出覆い部125
にぶつかったりする等の不具合を軽減できる。
一方、図2及び図14に示すように、不可視保護カバー部121は、扉枠用摺動杆10
40(図69参照)を覆うために配置される不透明の着色部材である。つまり、施錠装置
1000(図63参照)の扉枠用摺動杆1040を不可視保護カバー部121によって覆
うことで、遊技者に扉枠用摺動杆1040の存在や位置を把握させることを困難にし、例
えばピアノ線等の不正操作具を扉枠用摺動杆1040に向って侵入させる、という不正操
作を抑制することが可能になる。また、不可視保護カバー部121を配置することにより
、不可視保護カバー部121が装着された部分と装着されていない部分(すなわち突出覆
い部125の周囲)とが明確に区別され、不透明な枠材を設けないことによる視覚的な印
象を助長することができる。
120を挟むように扉体本体119の左右両端側に夫々配置された右側カバー部122及
び左側カバー部123とから構成されている。このため、遊技部140に対応する扉体5
の存在を目立たせることが可能になり、遊技領域605が本体枠3の内部に配置されてい
るというイメージを高めることができ、ひいては遊技球の転動が外部から影響を受けない
ものとして遊技者に安心感を与えることができる。
ば遊技球の案内通路や発射装置等の機構部を覆うための下部飾り160が設けられており
、上記の不可視保護カバー部121を、この下部飾り160に連続して形成することで一
体的な立体形状を呈している。このため、不可視保護カバー部121が自然な形で配置さ
れ、扉体5全体の意匠性を高めている。
には、軸支側上部に皿ユニット300の賞球連絡樋451が貫通する賞球通過口103が
開設され、その斜め中央寄りに後述する側面開口蓋406を脱着するための蓋用開口10
5が開設され、その蓋用開口105の開放側の隣接する位置に球送りユニット287を装
着するための球送り開口104が開設され、さらに球送り開口104のさらに開放側寄り
にシリンダー錠1010(図69参照)が貫通するための錠穴106が開設されている。
ニット480を取り付けるためのジョイントユニット装着凹部107が形成されている。
また、前面中央には、前方に向って皿ユニット300の案内穴456(図16参照)に挿
入される係合突起111(図18参照)が形成されている。更に、扉体本体119の下辺
は、後方に突出した扉枠突片112となっている。
扉体本体119の前面側には、上記した皿ユニット300が取り付けられる。ここで、
皿ユニット300の構造を説明する前に、扉体本体119の裏面側に取り付けられる補強
板金210、装着台280、枠装飾中継基板290、ハンドル装置460について順次説
明する。まず、補強板金210について主として図18、図19、及び図15乃至図17
を参照して説明する。
に沿って取り付けられる軸支側補強板金212と、扉体本体119の開放側辺部裏面に沿
って取り付けられる開放側補強板金213と、扉体本体119の下部側裏面に沿って取り
付けられる下側補強板金214と、が相互にビス等で締着されて略H状に構成されるもの
である。
動自在に設けられる軸ピン219を有する上軸支部218と、その下面に軸ピン221(
図15参照)を有する下軸支部220と、が一体的に形成されている。そして、上下の軸
ピン219,221が本体枠3の軸支側上下に形成される上軸支金具503及び下軸支金
具509(ともに図25参照)に軸支されることにより、扉体5が本体枠3に対して開閉
自在に設けられるものである。
成され、その長辺の両端縁のうち下方長辺端縁が後方に向って折曲した下折曲突片(図示
しない)となっており、上方長辺端縁の両側部が後方に向って折曲した上折曲突片230
となっているものの、その両側部の上折曲突片230に挟まれる部分が垂直方向に延設さ
れる垂直折曲突片231となっている。下折曲突片の突出量はあまり大きくなく、この下
折曲突片が溝部や凹部と係合して凹凸係合をなすものではなく、強度を高めるために形成
されているのに対し、両側部の上折曲突片230の突出量は下折曲突片の突出量よりもや
や大きく下方からの不正具の侵入を多少防止するが、むしろ、本実施形態における下側補
強板金214の構成で最も特徴的な構成は、垂直折曲突片231である。
装着台280は、図15、図18、及び図19に示すように、扉体本体119の下部裏
面の上半分を覆うように取り付けられるものであり、透明な合成樹脂によって前方が開放
した横長直方体状に形成されるものである。この装着台280は、発射レール515(図
25参照)から発射された球をスムーズに遊技部140に導くために、扉体5を閉めたと
きに装着台280の後面と本体枠3の板部511とによって発射レール515を挟持する
ように形成されるものであり、このため、装着台280の後面に球飛送誘導面286が形
成されている。ところで、本実施形態に係る装着台280には、その軸支側上部に下側補
強板金214に形成される賞球通過口被覆部228の後方突出部を貫通させる賞球通過口
用開口281が形成され、その開放側下部に球送りユニット287を取り付ける球送りユ
ニット取付凹部282が形成されている。この球送りユニット取付凹部282から斜め方
向の領域が球飛送誘導面286となっている。また、球送りユニット取付凹部282に取
り付けられる球送りユニット287は、後述する打球発射装置650の打球槌687の往
復動差に対応して揺動する球送り部材が設けられ、この球送り部材の揺動動作によって皿
ユニット300の誘導通路部の流下端にある球を発射レール515の発射位置に1個ずつ
供給するものである。また、装着台280の中程下部に後述する側面開口蓋406を取り
外す際に指を入れることができる蓋用開口283が形成されている。更に、装着台280
の上辺の一部に垂直に立設される立壁284が形成されている。
ら賞球通過口用開口281にかけて斜め状に防犯突片285が後方に向って突設される構
造である。この防犯突片285は、本体枠3の板部511に形成される防犯空間586と
の間で、扉体5と本体枠3との下側辺部における内側の突条及び係合部を構成するもので
ある。
上記した装着台280の下部の軸支側には、図15及び図18に示すように、枠装飾中
継基板290が取り付けられ、その枠装飾中継基板290の後面を覆う中継基板カバー2
91が取り付けられている。この枠装飾中継基板290は、扉体5に設けられる電飾部品
や電気部品(冷陰極管、LED基板、スピーカ163、操作ハンドル部461内に設けら
れるスイッチ、貸球ユニット327、操作ボタンユニット329等)からの配線が集約し
て接続され、その枠装飾中継基板290からの配線が本体枠3の裏面に取り付けられる基
板ユニット1100に組み込まれる扉中継基板1102等を介しての賞球払出制御基板や
遊技部140に取り付けられる主基板ボックス624の主基板2810(図92参照)に
接続されている。
次に、主として図18及び図19を参照して皿ユニット300の構成について説明する
。皿ユニット300は、大きく分けて外観を構成するユニット枠301と、ユニット枠3
01の内部に取り付けられる下部スピーカユニット340と、下部スピーカユニット34
0の上部に配置され且つ前記ユニット枠301の上面に臨むように設けられる皿体380
と、皿体380に設けられる第二球抜弁の球抜き動作をするための第二球抜きリンクユニ
ット(図示せず)と、ユニット枠301の後面を閉塞する皿蓋板450と、から構成され
ている。
7は、パチンコ機1に隣接して球貸し機が設けられている場合に、貸出指令を導出するス
イッチや貸出残表示器等が設けられるものである。また、ユニット枠301には、上面の
前方中央に操作ボタンユニット329が備えられている。なお、操作ボタンユニット32
9は、複数(図示の場合は3個)の操作ボタンを有して構成されているが、この複数の操
作ボタン330は、遊技部140に設けられる液晶表示装置640等で行われる遊技内容
に遊技者が参加する際に操作されるものである。
が配置されていると共に、ユニット枠301の中央下部に、第二球抜リンクユニットの一
部を構成する第二球抜ボタン421が配置されている。なお、本実施形態において、第一
球抜ボタン316と第二球抜ボタン421の2つの球抜ボタン316,421を設けたの
は、第一球抜ボタン316の操作によって、皿体380の貯留部及び誘導通路部に貯留さ
れているすべての球を球抜きすることができるものの、その球抜動作は、誘導通路部38
2で一列状に整列された球を球抜するために多少時間がかかるのに対し、第二球抜ボタン
421の操作によって、皿体380の貯留部から上流側の球を径の大きな第二球抜開口か
ら素早く球抜することができるため、球抜時間を短くすることができる。このため、遊技
者が球抜きにかける時間の長短を選択することができるものである。
なり、これを放置して遊技を継続すると皿ユニット300の上流側に設けられる満タンス
イッチ916(図57参照)が機能して払出動作が停止されたり弾発動作が停止されて大
当り中であるにもかかわらず遊技が継続できなくなるおそれがあり、このような場合に、
第二球抜ボタン421の操作を行うことにより、皿ユニット300に貯留されつつある球
を球抜すると同時に発射位置への球の供給を維持して大当り中の遊技を継続することがで
きるようになっている。
次に、扉体5の開放側下部に取り付けられるハンドル装置460について、主に図18
、図19、及び図20を参照して説明する。図20は、ハンドル装置460と本体枠3に
設けられる打球発射装置650との関係を示す斜視図である。ハンドル装置460は、扉
体5の開放側下部前面に設けられる操作ハンドル部461と、操作ハンドル部461に対
応する扉体5の裏面に組み付けられて操作ハンドル部461の回動操作に応じて回転する
回転軸465と連携され且つ回転軸465の回転運動をスライド運動に変化させるジョイ
ントユニット480と、から構成されている。
るとONとなるマイクロスイッチと、マイクロスイッチがONとなっている状態で押圧操
作するとマイクロスイッチがOFF状態となる単発ボタンと、操作ハンドル部461の外
周表面に施された導電性のメッキを介して遊技者の操作ハンドル部461への接触を検知
するタッチセンサとを備えている。そして、遊技者が操作ハンドル部461を回動してマ
イクロスイッチがONとなり且つタッチセンサが接触を検出しているときに打球発射装置
650の後述する発射モータ695(図37参照)が回転駆動されるようになっている。
また、回転軸465の先端には、勾玉状に形成されたカムが固定されており、このカムが
回転することで、ジョイントユニット480のスライド突片492が左右方向に移動する
ようになっている。
ように、打球発射装置650のスライド部材710に伝達されて打球発射装置650の付
勢バネ684(図37参照)の張力を調節し、もって打球槌687の付勢力の強弱を調整
して遊技者の望む打球の弾発力を得ることができる。なお、ハンドル装置460と打球発
射装置650との関係については、打球発射装置650(本発明の発射装置に相当する)
についての説明の後で詳細に説明する。
次に、遊技装置4が前面側から着脱自在(交換可能)に装着し得ると共に、各種の部品
、具体的には、打球発射装置650、賞球タンク720、施錠装置1000、基板ユニッ
ト1100、及びカバー体1250、等が本体枠主体500に装着されることにより構成
される本体枠3について、図面を参照して説明する。
及び各種の部品が装着された本体枠3について説明する。図21は、部品を取り付ける前
の本体枠主体500の正面図であり、図22は、部品を取り付ける前の本体枠主体500
の背面図であり、図23は、部品を取り付ける前の本体枠主体500の側面図であり、図
24は、部品を取り付ける前の本体枠主体500の背面から見た斜視図であり、図25は
、部品を取り付けた本体枠3の前方から見た斜視図であり、図26は、部品を取り付けた
本体枠3を外枠2に軸支した状態を前方から見た斜視図であり、図27は、部品を取り付
けた本体枠3の背面図であり、図28は、部品を取り付けた本体枠3の背面から見た斜視
図であり、図29は、パチンコ機1の中程(主基板ボックス624部分)の水平線で切断
したパチンコ遊技機の断面平面図である。
ための上軸支金具503及び下軸支金具509(共に図25参照)を取り付けるための軸
支金具取付段部501,502が形成され、この軸支金具取付段部501,502に上軸
支金具503及び下軸支金具509を取り付けた状態では、本体枠主体500の上辺及び
側辺が上軸支金具503の上辺及び側辺とほぼ同一平面状となり、本体枠主体500の下
辺及び側辺が下軸支金具509の下辺及び側辺とほぼ同一平面状となっている(図27参
照)。ここで、上軸支金具503と下軸支金具509について図25と図27を参照して
説明する。上軸支金具503は、本体枠主体500の裏面に取付部を有すると共にその上
端辺が前方に突出し、その前方に突出した上面に軸支ピン504が立設固定され、その軸
支ピン504の側方に扉軸支穴505が穿設されている。一方、下軸支金具509は、本
体枠主体500の裏面に取付部を有すると共にその下端辺及びやや上部に2つの支持板5
06,507が一体的に突設されている。下方に位置する支持板506は、本体枠3を外
枠2の下支持金具66に支持するための枠支持板506を構成するものであり、上方に位
置する支持板507は、扉体5の下軸支部220を本体枠3に支持するための扉支持板5
07を構成するものである。このため、枠支持板506に外枠2の下支持金具66の支持
突起68を挿入するための軸支穴(図示しない)が形成され、扉支持板507に扉体5の
下軸支部220に突設される軸ピン221を挿入するための軸支穴508が穿設されてい
る。
の約3/4が遊技装置4を設置するための遊技盤設置凹部510(図25参照)となって
おり、その遊技盤設置凹部510の下方のやや奥まった領域が板部511となっている。
また、遊技盤設置凹部510を囲む前面側の前面上辺部及び前面開放側辺部は、扉体5の
裏面と対面するように所定幅を有して形成されており、前面上辺部には、横方向に平行状
に突設される突起によって上部防犯二重溝581が形成され、正面から見て右側の前面開
放側辺部には、外側に側部防犯溝582が形成されると共に内側に後端が第一側面壁54
0に接続される傾斜面となっている内壁によって形成される防犯凹部583が形成され、
正面から見て左側の前面軸支側辺部は、前面上辺部や前面開放側辺部と異なり扉体5の裏
面と対面する所定幅を有するように形成されていないが、本体枠主体500の前面軸支側
辺部が前面上辺部や前面開放側面部に比べて前方への突出量が多い軸支辺部587となっ
ている。
83は、扉体5の開放部裏面に取付固定される開放側補強板金213の両長辺端を後方に
向って折曲される開放側外折曲突片223及び開放側内折曲突片225がそれぞれ挿入さ
れるようになっているものである。更に、前面軸支側辺部の軸支辺部587には、扉体5
の軸支側裏面に取付固定される軸支側補強板金212の軸支側L字状折曲突片217の先
端部が当接するようになっている。そして、上記した構造によって扉体5と本体枠3との
当接面の隙間からピアノ線等の不正具を挿入する不正行為を防止することができる構造と
なっている。もちろん、軸支側における軸支側補強板金212と軸支側L字状折曲突片2
17との当接による不正行為の防止も充分に機能するが、多くの場合、軸支側は、頑丈な
支持金具45,66と軸支金具503,509とで本体枠3と扉体5とが連結されている
ため、開放側辺部に比べて本体枠3と扉体5との間に隙間が作り難い。このため、本実施
形態においては、二重の防犯構造ではなく、一重の防犯構造としている。これらの点につ
いては、後に詳述する。
支側辺部には、上記した構成以外に前面開放側辺部の上部、中間部、下部に本体枠3の開
放側裏面に取り付けられる後述する施錠装置1000に設けられる扉用フック部1041
(図67参照)を貫通させて前方に飛び出させるための扉用フック穴549が開設されて
おり、また、前面軸支側辺部の内側面に遊技部140に形成される位置決め凹部611と
係合するための盤位置決め突起576が設けられている。更に、前面軸支側辺部の盤位置
決め突起576のやや下方位置の内側前方面に、扉体5を閉じた状態で軸支側補強板金2
12の軸支側L字状折曲突片217の先端が挿入される上下2つの規制突起577が突設
されている。この規制突起577の作用については前述した通りである。また、図21に
示すように、開放側の平面部分と遊技盤設置凹部510との境目の上下に遊技装置4に設
けられる遊技盤止め具614の端部が係合される盤止め具挿入穴578が形成されている
。
上面は、遊技装置4(特に遊技部140)を載置するための遊技盤載置部512となって
おり、その遊技盤載置部512のほぼ中央に、当該載置部512に遊技装置4を載置した
ときに遊技部140に形成されるアウト口606(図30参照)の下面を支持する通路支
持突起513が突設されている。また、図21に示すように、板部511の前面の中央部
から開放側の端部に向かってレール取付ボス514が所定間隔を置いて突設され、このレ
ール取付ボス514に発射レール515(図25参照)がビス止め固定されている。また
、発射レール515の先端位置に対応する板部511の前面には、レール接続部材516
が突設され、遊技盤設置凹部510に遊技部140が設置されたときに、遊技部140の
内レール603の下流端である接続通路部609(図30参照)と隣接するようになって
いる。また、レール接続部材516の側方位置(発射レール515と反対側の位置)には
、遊技部140の下部を固定するための楕円形状の遊技盤固定具519(図25参照)の
上端部を取り付けるための固定具取付ボス517が突設され、その斜め下方にストッパー
518が突設されている。即ち、遊技盤固定具519は、固定具取付ボス517を中心に
して回転自在に設けられ、前記遊技盤載置部512に遊技部140が載置された状態で時
計方向に回動して遊技盤固定具519を遊技部140の前面に押圧して遊技部140を固
定するものである。また、遊技部140を取り外す場合には、遊技盤固定具519を反時
計方向に回して取り外すことにより、簡単に行うことができる。この場合、遊技盤固定具
519はストッパー518により反時計方向の余分な回転ができないようになっている。
となっている)直方体状の発射装置取付部520が形成されており、この発射装置取付部
520に本体枠主体500の裏面から打球発射装置650が固定されている。この点につ
いては、後に詳述する。上記した発射装置取付部520の前面壁部分には、前述したジョ
イントユニット480のスライド突片492と連携されるスライド部材710(図41参
照)が収納されるハンドル連結窓522が形成され、該ハンドル連結窓522の隣接する
位置に打球槌687の軸受689(図30参照)の端面が臨む軸用穴523が開設されて
いる。また、発射装置取付部520の上壁部分には、打球発射装置650の打球槌687
が上方に突出するための槌貫通開口521が切欠形成され、その槌貫通開口521の斜め
上方の板部511の前面に施錠装置1000のシリンダー錠1010が貫通するシリンダ
ー錠貫通穴526が開設されている。
央部分に向けて延設された後下方に向かう球抜排出通路524が形成されている。この球
抜排出通路524は、後述する球抜接続通路880(図25参照)から排出される球をパ
チンコ機1の下方から島の内部に排出するためのものである。また、上述した発射装置取
付部520の上方には、円柱状の案内突起525が後方に向かって突設され、この案内突
起525に後述する基板ユニット1100の案内孔1212(図73参照)が差し込まれ
て基板ユニット1100の取付けを容易にしている。また、基板ユニット1100をビス
で取り付けるための取付穴部527が板部511の左右上下に形成され、この取付穴部5
27に基板ユニット1100の取付片1122を対応させてビスで止着する。また、発射
装置取付部520の凹状の内部には、打球発射装置650を取り付けるための発射装置取
付ボス529が後方に向かって突設され、更に、開放側の最下端部には、図24に示すよ
うに、本体枠3を外枠2に対して閉じる際に、装飾カバー板15の上面に当接しながら本
体枠3の閉止動作を案内するために先端が先細状で縦長形状の案内突片528が後方に向
かって突設されている。
前記球抜排出通路524の上流端の開口である球抜接続開口530が形成されている。こ
の球抜接続開口530に球抜接続通路880の下流端が接続されるようになっている。ま
た、球抜接続開口530に隣接する部分は、後に詳述する満タンユニット900(図25
参照)を載置するための満タンユニット載置部531が板部511と直交するように水平
状に形成され、その満タンユニット載置部531の前方部分に満タンユニット900の係
合片924(図57参照)と係合するユニット係合溝532が形成されている。更に、図
25に示すように、満タンユニット載置部531の前方の板部511の前面には、扉体5
の開放時に満タンユニット900の出口921から排出される賞球を堰き止める出口開閉
装置579が設けられている。この出口開閉装置579については、詳細に説明しないが
、扉体5が閉じているときには、扉体5の裏面に当接するレバーによって開閉板が下降し
た状態となっているが、扉板5が開放されるとレバーへの当接がなくなるため開閉板が上
昇して出口921を閉塞するものである。このため、扉体5の開放時においても満タンユ
ニット900内に貯留された賞球が出口921から零れ落ちることがない。また、図25
に示すように、板部511の上端辺にそって形成される遊技盤載置部512であって発射
レール515の発射部の上方に対応する位置に上下方向に貫通する締結穴533を形成し
、その締結穴533の前方部分に締結バンド619を掛け止めるための締結連杆534が
差し渡されている。この締結連杆534は、本体枠3からの遊技部140の取り外しを防
止するための機構である。
側の内側面及び上記した上辺部及び開放側の鍔面部から後方へ周設される第一側面壁54
0と、該第一側面壁540から後方に周設される第二側面壁541と、該第二側面壁54
1から後方に周設される第三側面壁542と、該第三側面壁542から後方に周設される
第四側面壁543、とにより、本体枠3の左右側辺及び上辺の後方部分が囲まれた凹状に
形成されているものである。なお、第一側面壁540〜第四側面壁543は、背面から見
て上辺及び右辺(軸支側の辺)が段差をもって後方に真っ直ぐに延長されるように形成さ
れるのに対し、左辺(開放側の辺)が第一側面壁540から第四側面壁543に向かうに
したがって内側に傾斜する段差状(図29参照)に形成される。これは、左辺(開放側の
辺)の第一側面壁540から第四側面壁543までを後方に真っ直ぐ形成したときに、本
体枠3を開放する際に、第四側面壁543の最後端部が外枠2の側枠板13の内面と当接
してスムーズに開放できない場合があるため、開放側の第一側壁面540から第四側面壁
543までが内側傾斜状とすることによりスムーズに開放することができるようにしたも
のである。それと同時に開放側の第一側面壁540に沿って施錠装置1000が取り付け
られるが、その取付けを第一側面壁540の後端辺に設けられる錠取付穴547(図63
参照)を利用して行うため、その錠取付穴547を形成するためにも開放側の第一側面壁
540から第四側面壁543を傾斜段差状に形成したものである。更に、第一側面壁54
0〜第四側面壁543の段差の寸法も、第一側面壁540と第二側面壁541との段差は
、後述する遊技装置4の裏面の周辺と当接する必要があるため、ある程度大きな段差をも
って形成されるが、それ以外の段差は、極めて小さな段差となっている。もちろん、第二
側面壁541〜第四側面壁543までは段差を形成することなく連続的に形成してもよい
。
法d1,d2,d3,d4を有するように形成され、本実施形態の場合、d1+d2+d
3+d4=約135mmとなっている。特に、第一側面壁540の幅寸法d1は、遊技装
置4(特に遊技部140)の厚みに相当し、残りの第二側面壁541と第三側面壁542
と第四側面壁543とによって形成される空間に遊技部140に設けられる各種の遊技装
置の後方突出部分が収納されるようになっている。つまり、第一側面壁540は、遊技部
140の厚さとほぼ同じ奥行寸法を有する前側面壁を構成し、第二側面壁541〜第四側
面壁543は、遊技部140の周辺部裏面と当接する段差部を有して第一側面壁540か
ら後方に向かってほぼ当該第一側面壁540と平行状に延設され且つ遊技部140に設け
られる遊技装置の後方突出部を収納する後側面壁を構成するものである。特に、本実施形
態の場合には、図5に示すように、第二側面壁541〜第四側面壁543のすべての部位
の後方への突出量が、本体枠3の裏面側上部に固定される賞球タンク720の遊技球を貯
留する貯留部728の後面壁722とほぼ同じ位置となるように形成されている。これに
より、遊技部140の周辺部に対応する位置まで第二側面壁541と第三側面壁542と
第四側面壁543とによって形成される空間の大きさが確保されているので、例えば、遊
技部140のほぼ全域を液晶表示画面が占めるような遊技装置が取り付けられている場合
においても、そのような遊技装置の後方突出部分を楽に収納することができるものである
。
その左辺(開放側)、上辺及び右辺(軸支側)に、開放側後面壁544、上後面壁545
及び後面壁としての軸支側後面壁546がそれぞれパチンコ機の正面と平行となるように
内側に向かって突設されている。軸支側後面壁546は、その前面が平板状(図21参照
)となっており、その後面に球払出機構を構成する後述の球通路ユニット770と賞球ユ
ニット800とが着脱自在に取り付けられるようになっている。したがって、軸支側後面
壁546の内側への突出幅寸法は、球通路ユニット770と賞球ユニット800とを取り
付ける幅があれば充分である。また、上後面壁545は、その前面が平板状(図21参照
)となっており、その後面に後述するタンクレール部材740が取り付けられるため、そ
の下端辺が傾斜状に形成されている。したがって、上後面壁545の内側への突出幅は、
傾斜状に取り付けられるタンクレール部材740の高さ幅寸法があれば充分である。更に
、開放側後面壁544には、その前面が平板状(図21参照)となっており、その後面に
後述するカバー体1250を軸支するカバー体支持筒部575が形成されている。したが
って、開放側後面壁544の内側への突出幅寸法は、カバー体支持筒部575を形成する
幅寸法があれば充分である。
壁544、上後面壁545及び軸支側後面壁546の前面が平板状に形成され、この平板
状部分が遊技部140の周辺部に対応するものであるため、上記したように、遊技部14
0の周辺部に対応する位置まで第二側面壁541と第三側面壁542と第四側面壁543
とによって形成される空間の大きさが確保されているので、例えば、遊技部140のほぼ
全域を液晶表示画面が占めるような遊技装置が取り付けられている場合においても、その
ような遊技装置の後方突出部分を楽に収納することができるものである。なお、開放側後
面壁544、上後面壁545及び軸支側後面壁546の内側は、後面開口580となって
おり、この後面開口580が後述するカバー体1250によって開閉自在に閉塞されるよ
うになっている。
開放側の平面部分には、施錠装置1000の扉枠用フック部1041が貫通する扉用フッ
ク穴549が上中下の3箇所開設されているが、その上下の扉用フック穴549のさらに
上中下に施錠装置1000の後述する係止突起1004が係合される錠係止穴548(図
22参照)が形成されている。また、開放側の第一側面壁540に沿って施錠装置100
0が取り付けられるが、その取付けをビスで行うための錠取付穴547(図22参照)が
第一側面壁540の後端部の上部と中程に形成されている。なお、施錠装置1000のビ
スによる取付けは、上部と中程だけではなく、後述する錠取付片1008に形成されるビ
ス止め部1003と前記シリンダー錠貫通穴526の上方近傍に形成される錠取付穴54
7とを対応させてビスで止着することにより、施錠装置1000の下方も取り付けられる
ようになっている。
2に対して閉止する際に、外枠2の上枠板10の内周面と当接する案内円弧突起552が
突設され、第一側面壁540の後端辺中央に後述する賞球タンク720の切欠部729と
連通する逃げ凹部551が形成され、第一側面壁540と第二側面壁541と接続する垂
直面にタンク取付溝550が形成されている。そして、このタンク取付溝550に賞球タ
ンク720の取付鍔部733を取り付けたときには、図28に示すように、賞球タンク7
20の切欠部729が逃げ凹部551と連通して賞球タンク720内に貯留された球の球
圧が増加したときに圧抜きして球詰まりが発生しないように機能する。また、賞球タンク
720を本体枠3に取り付けたときには、平面視で賞球タンク720の正面側から見て奥
側の後面壁722と第四側面壁543の後端辺がほぼ一致(図5参照)するようになって
いる。なお、上記した案内円弧突起552は、本体枠3の上辺を外枠2の上枠板10の内
周面と当接させることにより、本体枠3を持ち上げて本体枠3の下辺と装飾カバー板15
との間に隙間を形成し、その隙間から不正器具を挿入するような不正行為を防止するため
のものである。
ル係止溝553が後面開口580の開口縁に沿って形成されており、また、第四側面壁5
43と上後面壁545の屈曲部にレール係止溝554が形成されている。そして、これら
レール係止溝553,554にタンクレール部材740の係止突片749,750(図4
5参照)を係止させることにより、タンクレール部材740を本体枠3に取り付けること
ができる。また、タンクレール部材740を取り付けたときの下流側に対応する上後面壁
545の上部には、レール掛止弾性片555が形成され、レール係止溝553,554に
タンクレール部材740の係止突片749,750を係止させて、タンクレール部材74
0を本体枠3に取り付けたときに、その係止状態が外れないようにレール掛止弾性片55
5がタンクレール部材740の下流側上端の上から当接するようになっている。タンクレ
ール部材740を取り外すときには、レール掛止弾性片555を後方へ押圧しておいてか
らレール係止溝553,554と係止突片749,750との係止状態を解除すべくタン
クレール部材740を上方に持ち上げればよい。また、レール掛止弾性片555の側方に
逃げ穴556が穿設され、レール掛止弾性片555の下方にアース線接続具557形成さ
れている。逃げ穴556は、タンクレール部材740に設けられる整列歯車747の軸ピ
ン748の端部を逃がすために穿設されるものであり、また、アース接続具207は、タ
ンクレール部材740の内部に貼着される金属製の導電板(図示しない)に接触している
と共に、電源基板に設けられるアース用コネクタに接続される配線が接続されるものであ
る。
の左右両端に垂直状の立壁560を立設し、その立壁560の間に球通路ユニット770
と賞球ユニット800とが取り付けられる。また、左右の立壁560の間の最上流部から
中流部よりやや上方まで賞球案内突起561が屈曲状に突設されている。この賞球案内突
起561は、軸支側後面壁546にその突出高さが下流側に向かって徐々に低くなるよう
に後方に向かって突設され、後述する球通路ユニット770を取り付けたときに、該球通
路ユニット770の球落下通路772(図50参照)に対応するもので、賞球を一列状に
誘導するものである。また、賞球案内突起561の左右には、球通路ユニット770をビ
スで止着するための通路ユニット取付ボス562、及び位置決めするための位置決めピン
574が突設されると共に、後述する球切れスイッチ778(図50参照)に対面するス
イッチ対応突起563が突設されている。通路ユニット取付ボス562及び位置決めピン
574については、後に詳述する。
ての鉤状係合部824(図52参照)と係合する係止部としての係合突片565と、賞球
ユニット800のボタン挿通係合穴821(図52参照)と係合するロック用弾性爪56
4と、が形成されると共に、賞球ユニット800のスプロケット807の回転軸808(
図52参照)の端部が受け入れられる逃げ穴566が形成されている。また、軸支側後面
壁546の下方には、払出モータ用逃げ開口部572が形成されており、この払出モータ
用逃げ開口部572に賞球ユニット800の駆動モータとしての払出モータ815が臨む
ようになっている(図25参照)。そして、賞球ユニット800は、軸支側後面壁546
の裏面最下端に形成される係止溝573のその下端を係止して前記係合突片565及びロ
ック用弾性爪564によって軸支側後面壁546に着脱自在に取り付けられるようになっ
ている。この着脱自在の構成については、後に詳述する。
が入り込むカバー体当接溝567が形成されていると共に、該カバー体当接溝567の下
方に施錠壁569が突設されている。カバー体当接溝567には、カバー体1250の止
め穴1253(図28参照)に対応する止め穴568が形成されており、これら止め穴1
253,568とを一致させて図示しないビスで止着することにより、カバー体1250
によって本体枠3の後面開口580を閉塞固定することができるようになっている。また
、施錠壁569には、平面視U字状の施錠用突出鉤片570が突設され、本体枠3に対し
てカバー体1250を閉じた状態で施錠用突出鉤片570をカバー体1250に形成され
る貫通穴1254(図28参照)を貫通させ、例えば、南京錠等の錠を施錠用突出鉤片5
70に掛け止めることにより、南京錠の鍵を有する責任者しかカバー体1250を開放す
ることができないようにすることができる。
て説明してきたが、上記に説明した以外に、板部511の最下端辺部に、扉体5を閉じた
ときに、扉体本体119の下辺を後方に向けて折曲した扉枠突片112(図19参照)が
挿入される係合溝584,585(図21参照)が形成されている。係合溝584は、前
述した発射装置取付部520の下方に形成される溝であり、係合溝585は、前記係合溝
584の一端から軸支側に向って形成される溝である。なお、係合溝585に対応する扉
枠突片112は、係合溝584に対応する扉枠突片113の突出量よりも大きくなるよう
に後方に向って突設されている。ただし、開放端下部には、突出量の多い扉枠突片112
が僅かに形成されている。そして、上記した扉枠突片112,113と係合溝584,5
85とが扉体5と本体枠3との下側辺部における外側の突条及び係合部を構成するもので
ある。
レール接続部材516や発射装置取付部520が突設形成されているが、発射装置取付部
520及び発射レール515の板部511における配置位置が開放側に偏り、しかもそれ
らが板部511の表面よりも突出して形成されている。このため、扉体5を閉じた状態に
おいて、発射装置取付部520及び発射レール515が配置される板部511のほぼ中央
部から開放側にいたる領域は、扉体5の裏面と発射装置取付部520及び発射レール51
5の前面とが密着した状態となるため、前述した扉枠突片112と係合溝585との隙間
を上手にすり抜けてきたピアノ線等の不正具を扉体5の裏面と発射装置取付部520及び
発射レール515の前面との間をさらに上手にすり抜けさせて遊技装置4の表面側若しく
は遊技装置4の裏面側に到達させることは極めて困難である。
央部から軸支側にいたる領域は、板部511の表面に突出した部分がないため、扉体5を
閉じた状態において、扉体5の裏面と板部511の前面との間に空間586が生じてしま
う。このため、前述した扉枠突片112と係合溝584との隙間を上手にすり抜けてきた
ピアノ線等の不正具が扉体5の裏面と板部511の前面との間の空間586を簡単にすり
抜けてしまうことができるため、この空間586を不正具が上方に向ってすり抜けないよ
うに、扉体5の裏面下部に取り付けられる装着台280には、扉体5を閉じた状態で該空
間586に侵入する防犯突片285が形成されている。この防犯突片285は、板部51
1のほぼ中程から軸支側端部までいたるように装着台280に形成されている。したがっ
て、発射レール515及び遊技部140に取り付けられる外レール602の下方空間は、
装着台280に突設される防犯突片285を受け入れる防犯空間586を構成している。
そして、この防犯突片285と防犯空間586とが扉体5と本体枠3との下側辺部におけ
る内側の突条及び係合部を構成するものである。
タンクレール部材740、球通路ユニット770、賞球ユニット800、満タンユニット
900、施錠装置1000、基板ユニット1100及びカバー体1250が取り付けられ
るが、以下、これらを順次説明する。
遊技装置4の概略構成について図30乃至図35を参照して説明する。図30は、遊技
装置4の正面側から見た斜視図であり、図31は、遊技装置4の正面図であり、図32は
、遊技装置4の背面図であり、図33は、遊技装置4の平面図であり、図34は、遊技装
置4に形成される取り外し防止機構部分の拡大斜視図であり、図35は、遊技装置4の取
り外し防止機構に対する本体枠側の構造を示す本体枠3の部分斜視図である。
換可能に装着された遊技部140と、その遊技部140の上方に配置され遊技部140と
は別々に交換可能に装着された装飾部141とを備えて構成されている。遊技部140は
、遊技パネル599を保持したほぼ正方形状のパネルホルダ600と、パネルホルダ60
0の前面において遊技領域605を囲むように取り付けられる遊技領域区画枠部材601
とから構成されている。
と、ベース板141aの前面に配置され装飾性を有する装飾部材142とから構成されて
いる。本例の装飾部材142としては、遊技機のイメージに沿った特定の形状の装飾体が
用いられるが、ベース板141aは、装飾部材142の形状が変わっても変化することの
ない同一形状の部材が用いられている。このため、装飾部141の交換方法及び取着位置
を全ての機種において共通化することができ、交換作業における手間を少なくするととも
に、取付ミスを抑制することが可能になる。なお、装飾部141におけるベース板141
aの下縁端面は、パネルホルダ600の上縁端面に突き合わせた状態で配置されている。
このため、遊技部140と装飾部141とが別々に交換可能であるにもかかわらず、遊技
部140と装飾部141とが一体化されているように見せることができ、装飾部141に
よって遊技部140における装飾効果を高めることが可能となっている。
カバー部120によって覆われているが、可視保護カバー部120では、装飾部141に
対応した部位(突出覆い部125)が遊技部140に対応した領域(平面覆い部124)
よりも遊技者側に突出しており、突出覆い部125によって形成される装飾体収容部12
9内に装飾部材142を配置することで、装飾部材142における奥行寸法を比較的大き
く形成することが可能となっている。なお、本例では、図36に示すように、装飾部材1
42は、可視保護カバー部120の平面覆い部124よりも遊技者側に5cmほど突出す
るように配置されている。
する大きさの主装飾体143と、その主装飾体143よりも突出量の小さな副装飾体14
4とから構成されている。このため、主装飾体143によって迫力のある雰囲気を醸し出
しつつ、副装飾体144と突出覆い部125の内面との間に形成される隙間を通して、遊
技者側から外枠2の上方に位置する遊技機島設備A(図37参照)を確実に視認させるこ
とが可能になる。また、互いに大きさの異なる二種類の装飾部材142(主装飾体143
,副装飾体144)を並べて配置することにより、視覚的な面白みを高めるとともに、更
なる立体感を醸し出すことができる。なお、主装飾体143及び副装飾体144の形状は
特に限定されるものではないが、互いに関連付けられた趣旨の形状または模様を有するこ
とが好ましい。本例では、主装飾体143として「トラック」の外観を有する装飾体を採
用し、副装飾体144として、トラックの名前が印された名札状の装飾体と波の形状を呈
した板状の装飾体とを採用している。
体からなるが、主装飾体143は、遊技状態に基づいて可動する可動装飾体で構成されて
いる。具体的に、主装飾体143内には、主装飾体143の向き(すなわちトラックの進
行方向)を左右方向に変化させるための、モータ及び駆動機構(何れも図示しない)と、
トラックのヘッドライトを点灯させるための、LED及び発光回路(何れも図示しない)
とが内蔵されており、遊技状態に基づいて、トラックの進行方向を連続的に複数回切替え
たり、ヘッドランプを一定期間点灯または点滅させるようになっている。このため、主装
飾体143の可動や発光によって装飾部141における装飾効果を高めることができ、遊
技者の注意を一層惹きつけることが可能になる。なお、主装飾体143には、作動用電力
を供給するための電源コード(図示しない)が接続されるが、本例の装飾部141は、本
体枠3の内部に配置されているため、扉体5を開閉する際に、電源コードが引張られたり
、扉体5と本体枠3の間に挟まったりすることがない。すなわち、扉体5を頻繁に開閉す
る場合でも、電源コードの破損を防止し、作動用電力を安全に供給することができる。ま
た、主装飾体143が遊技状態に基づいて可動することから、主装飾体143の動作を遊
技状態と関連付けて視認させることが可能になり、演出効果をさらに高め、遊技における
興趣の低下を抑制することができる。ここで、装飾部材142が本発明の装飾体に相当し
、主装飾体143が本発明の電動装飾体及び可動装飾体に相当する。
技パネル599の表面)には、各種の遊技装置や多数の障害釘(いずれも図示省略)が配
設されている。具体的に説明すると、遊技領域605を形成する遊技パネル599には、
中央部分に開口部130が設けられており、その開口部130を囲むように額縁状のセン
ター役物(図示しない)が取付けられている。つまり、センター役物によって遊技パネル
599の表面に遊技領域605が区画形成されるとともに、遊技装置4の後方であって開
口部130に臨んで配置された液晶表示装置640を視認可能としている。遊技領域60
5内には、多数の障害釘が所定のゲージ配列をなして設けられているほか、遊技領域60
5を転動する遊技球が入球可能な複数の入球口1402が配置されている。入球口140
2としては、上向きに開口する第一始動口1420、第一始動口1420の下方に配置さ
れ一対の可動片1427によって閉鎖又は開放可能な第二始動口1421、第二始動口1
421の下方に配置され左右方向に延びる矩形状の開閉入賞装置1404、複数の一般入
賞口(図示しない)、及び遊技球が通過可能な通過ゲート1405等が備えられている。
また、図示しないが、遊技領域605には、抽選結果に基づいた特別図柄を変動表示する
特別図柄表示器や、抽選の保留状態を示す保留ランプも配置されている。ここで、障害釘
が本発明の障害部材に相当し、入球口1402が本発明の入球装置に相当し、液晶表示装
置640が本発明の抽選結果表示手段に相当し、開閉入賞装置1404が本発明の入賞装
置に相当する。なお、遊技領域605に配置されたこれらの遊技装置は一般的に周知の構
成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
状に形成されており、その下辺中程から斜め上方までの円弧面が外レール602として形
成され、逆流防止部材604が設けられる位置までが内レール603として形成されてい
る。外レール602は、その始端部に発射レール515の延長状に設けられたレール接続
部材516に連接する接続通路部609が斜め状に形成されている。また、外レール60
2には、金属製のレールが密着して取り付けられている。なお、逆流防止部材604は、
一端発射されて遊技領域605の内側に取り入れられた打球が再度外レール602に逆流
しないように防止するものである。
6から逆流防止部材604までの内レール603と外レール602との間は、発射された
打球が遊技領域605まで誘導される誘導通路を構成するものであるが、遊技領域605
に到達せずに外レール602を逆流した打球はファール口610に取り込まれて後述する
満タンユニット900のファール球入口923に導かれて再度皿ユニット300に排出さ
れるようになっている。なお、遊技領域605は、実質的に内レール603によって囲ま
れる領域である。また、内レール603のアウト口606から衝止部620に向かう途中
の遊技領域区画枠部材601には、レール防犯溝607が形成されている。このレール防
犯溝607は、扉体5が閉じられた状態で前述したように防犯カバー270に突設される
防犯後突片274の一部が侵入するように溝状に形成されており、このレール防犯溝60
7と防犯後突片274との凹凸係合により、上下方向に重複して本体枠3と扉体5の開放
側の隙間の中程よりやや下方から挿入されるピアノ線等の不正具の侵入を最終的に防止す
るものである。
に嵌合する位置決め凹部611が形成され、遊技部140の他側には、本体枠3に形成さ
れる前記盤止め具挿入穴578に挿入される遊技盤止め具614が設けられている。遊技
盤止め具614は、押し込み固定したときにその端部が盤止め具挿入穴578に挿入され
るようになっている。しかして、遊技部140を本体枠3に固定するためには、本体枠3
の前面側から位置決め凹部611が盤位置決め突起576に嵌合するように斜め方向から
差し込んだ後、遊技部140を本体枠3の第一側面壁540に押し込み、その状態でフリ
ーな状態となっている遊技盤止め具614を押し込み固定してその端部を盤止め具挿入穴
578に挿入して固定する。その後、遊技盤固定具519を回動して遊技部140の下部
前面を固定する。これによって遊技部140を本体枠3に簡単に装着することができる。
なお、図示しないが、装飾部141のベース板141aにおいても、遊技部140と同様
の位置決め構造が設けられており、簡単に装着することが可能となっている。また、遊技
部140及び/または装飾部141を取り外すには、上記の手順と逆の手順で取り外せば
よく、遊技部140及び装飾部141を具備する遊技装置4を比較的簡単に交換すること
が可能になっている。特に、本例では、遊技部140と装飾部141とが夫々別々に交換
可能に組みつけられているため、遊技部140のみを交換したり、装飾部141のみを交
換したり、あるいは遊技部140及び装飾部141を同時に交換したりする等、遊技店舗
における経済的な負担やイメージの変化度合等を考慮した様々なパターンで遊技機のイメ
ージを変化させることができるようになっている。
簡単に防止する構成を有している。即ち、図30及び図34に示すように、遊技装置4の
下方の前記通路用切欠部613と反対側の下端部に遊技装置4の前後に貫通する取付用切
欠部616を形成し(正確には、遊技領域区画枠部材601に取付用切欠部616が形成
されている。)、その取付用切欠部616の下部に水平方向に締結バー617を掛け渡し
固定する。締結バー617には、そのほぼ中央に締結バンド619を掛け止めるための帯
溝状の締結部618が形成されている。一方、本体枠3に設けられる取り外し防止機構と
しては、前述したように、本体枠3下方の板部511の上端辺にそって形成される遊技盤
載置部512であって発射レール515の発射部の上方に対応する位置に上下方向に貫通
する締結穴533を形成し、その締結穴533の前方部分に締結バンド619を掛け止め
るための締結連杆534が差し渡されている(図35参照)。
ときには、図34に示すように、締結バー617が遊技盤載置部512に当接して載置し
た状態になると共に、締結部618と締結連杆534とが一致した状態となる。そして、
その状態で締結部618と締結連杆534との一致している部分に対して、締結バー61
7の上方から一般的に市販されている締結バンド619の先端を取付用切欠部616に差
し込んで下方に向けて締結穴533に差し込み前方に導き、その先端を締結バンド619
の締結具部分に係合させる。そして、締結バンド619の締結具より前方に飛び出した不
必要な先端部分を切断しておく。このようにすれば、締結バンド619を切断しない限り
、遊技盤止め具と遊技盤固定具519等の固定を解除しても、遊技装置4を本体枠3から
取り外すことができない。締結バンド619を切断すれば、遊技装置4を本体枠3から取
り外すことはできるものの、例えば、締結バンド619をパチンコ店独特のものを使用す
ることにより、異なる締結バンドが締結されていれば、遊技装置4を取り外して何らかの
不正行為を行われたことが容易に理解することができるものである。このように極めて簡
単な取り外し防止機構により遊技装置4の本体枠3からの不正な取り外しを防止すること
ができる。
0部分の一部が挿入される通路用切欠部613が形成されている。また、遊技領域区画枠
部材601の下方左右には、証明確認用の証紙を貼付する証紙貼付部615が設けられて
いる。
、大入賞口装置や一般入賞口等の入賞口)に入賞した球を下流側に整列して誘導する入賞
空間形成カバー体621が取り付けられており、その入賞空間形成カバー体621の裏面
に遊技領域605のほぼ中央に配置される液晶表示装置640(図30参照)の表示を制
御する表示装置制御基板が収納される表示制御基板ボックスとしての液晶表示制御基板ボ
ックス622が取り付けられている。
623が固定されている。この盤用基板ホルダ623は、その前方に前記入賞空間形成カ
バー体621によって整列誘導された入賞球を集めるように空間部(この空間部は、前後
方向の幅が入賞空間形成カバー体621の幅よりも比較的広いものとして形成されている
。)が形成され、その空間部の底面に落下口629(図29参照)が形成されている。こ
の落下口629は、前記アウト口606の後面部分で合流して後述する基板ユニット11
00に形成されるアウト球通路1119(図73参照)に連通するものである。また、盤
用基板ホルダ623には、その裏面に遊技動作を制御する主基板2810(図74参照)
を収納する主基板ボックス624と、後述する基板ユニット1100に設けられる払出制
御基板1186や電源基板等と接続するための中継端子板625と、が取り付けられてい
る。中継端子板625には、遊技部140を本体枠3に装着するだけで自動的に前記基板
ユニット1100に設けられるドロワコネクタ1200,1202と接続されるドロワコ
ネクタ626,627が設けられている。また、盤用基板ホルダ623には、ドロワコネ
クタ626,627の間から中継端子板625を貫通するように後方に向かって突出する
接合案内突起628が形成されている。この接合案内突起628は、後に詳述するように
遊技部140を本体枠3に装着する作業を行ったときに、基板ユニット1100側に設け
られるドロワコネクタ1200,1202と遊技部140側に設けられるドロワコネクタ
626,627とが自然に接続されるように基板ユニット1100の枠用基板ホルダ11
01に形成される接合案内孔1213に挿入される(図73参照)ものである。なお、こ
れらドロワコネクタの接続については、後に詳述する。
0の前方を覆うことで、遊技部140との間に遊技球の流下を保障するための転動空間(
すなわち遊技領域605)を形成する流下保護透明板171が配設されている。この流下
保護透明板171は板状の透明部材であり、一端側がヒンジ(図示しない)を介して遊技
領域区画枠部材601の左縁部分に取り付けられ、回動可能に軸支されている。つまり、
流下保護透明板171を閉じると、遊技領域605の前方を閉鎖するとともに、流下保護
透明板171を通して遊技領域605及び液晶表示装置640が視認可能となり、扉体5
を開いた状態で流下保護透明板171を開放させると(図30参照)、遊技領域605に
対して作業を行うことが可能となる。なお、流下保護透明板171の上部右側には、切欠
171aが形成されており、遊技領域605まで延出して配置された大型の主装飾体14
3と干渉しないようになっている。
いる。このため、遊技領域605に立体感を生じさせ、遊技領域605における視覚的な
興趣を高めることが可能になる。なお、装飾模様172の種類は特に限定されるものでは
ないが、本例では、副装飾体144の一部と類似した「波形」の模様を呈しており、副装
飾体144と一体的な装飾を行うことでのダイナミックな演出を図っている。なお、流下
保護透明板171は、遊技部140に対して交換可能に装着されているため、異なる模様
が施された流下保護透明板と交換するだけで、遊技領域605のイメージをある程度変化
させることも可能である。なお、言うまでもないが、流下保護透明板171は遊技部14
0と一緒に一つのユニットとして交換することも可能であるため、例えば新機種の遊技部
140に交換する際、作業者の手間を強いることなく、流下保護透明板171を新品のも
のに交換することができ、ひいては新機種の遊技部140における遊技領域605、及び
その遊技領域605での遊技球の転動を明瞭に視認させることが可能となる。
打球発射装置650について図38乃至図41を参照して説明する。図38は、打球発
射装置650の全体の斜視図(A),発射モータ部分を取り外した状態の斜視図(B)で
あり、図39は、打球発射装置650の分解斜視図であり、図40は、打球発射装置65
0と発射レール515との関係を示す正面図(A),発射モータ部分の斜視図(B)であ
り、図41は、打球発射装置650に設けられるスライド部材710の平面図(A),正
面図(B),正面から見た斜視図(C),正面図(B)のA−A断面図(D)である。
に、その打球槌687に往復回動を付与する発射モータ695を発射ベース枠651に取
り付け、さらに打球槌687に復帰する付勢力を付与する付勢バネ684の付勢力を調節
するスライド杆677及びスライド部材710が発射ベース枠651に設けられることに
より構成される。
て横長な長方形状に成型されるものであり、そのほぼ中心に打球槌687の軸受689が
嵌合される軸受筒652が形成され、その上部及び側方に打球槌687の発射原点位置を
規制するゴムストッパー部材653,654が取り付け固定されている。即ち、ゴムスト
ッパー部材653,654は、打球槌687が付勢バネ684の付勢力により発射原点位
置に戻ったときに打球槌687の衝撃を受け止めるものである。また、発射ベース枠65
1の後方(発射レール515の下方に対応する部位の反対側)の上方に横長細溝状のスラ
イド案内孔655が形成され、そのスライド案内孔655の下方にスライド部材収納空間
656が形成されている。スライド案内孔655は、後述するスライド杆677の後端上
部に突設される案内係止片678が挿入されてスライド杆677のスライド移動を案内す
るものであり、スライド部材収納空間656には、スライド部材710が左右方向に移動
可能に収納されるものである。なお、スライド杆677の前方部分のスライド案内は、ス
ライド杆677の前方に形成される案内長孔680に止めネジ682によって発射ベース
枠651に形成される止め穴662に止着される案内ブッシュ681を貫通させることに
より行われる。また、スライド部材収納空間656の底面には、図40に示すように、長
方形状の連結開口664が形成されている。
庇部が形成されており、前記軸受筒652の上方の庇部に作動片用開口657が穿設され
ている。この作動片用開口657には、前記扉体5の皿ユニット300の下流側の打球供
給口288(図15参照)に臨んで設けられている供給揺動片289(図15参照)と当
接する作動片658が作動片用開口657の開口縁の後方上部に突設されている取付部6
60に止めピン659によって揺動自在に設けられるものである。作動片658は、「て
」字状に形成され、その上辺の後端部が止めピン659によって軸支され、その軸支部か
ら下方の円弧部に打球槌687と一体的に回動するベース板690に突設される作動片当
接部693と当接し、打球槌687の往復動作に連動して上辺部が供給揺動片289を揺
動させ、供給揺動片289の揺動動作により打球供給口288から流出する打球を1個ず
つ発射レール515の発射位置に供給するようになっている。
着するためのモータ取付ボス661が後方下部に2箇所と前方上部に1箇所の合計3箇所
に突設されていると共に、前記スライド部材収納空間656の下部後方にスライド杆67
7をスライドさせるためにスライド部材710と連結される揺動片672の下端の軸穴6
73が挿入される揺動片用ボス663が突設されている。
ート665がほぼ密着するように取り付けられている。このため、金属プレート665に
は、軸受筒652、下方のゴムストッパー部材653、スライド案内孔655、案内ブッ
シュ681、及び揺動片用ボス663にそれぞれ対応する貫通孔666,667,668
,669,671が形成されていると共に、スライド部材710の連結凸部712が貫通
する横長楕円状の貫通孔670も貫通されている。上記のように構成される金属プレート
665は、スライド部材710をスライド部材収納空間656に収納した後、それぞれの
貫通孔666〜671がそれに対応する部材652,653,655,681,712,
663を貫通あるいは一致させるように発射ベース枠651に密着させてビス止めするこ
とにより発射ベース枠651に固定されるものである。
部分が貫通孔671から頭を出しているが、その頭の部分に揺動片672の軸穴673が
挿通されて、揺動片672が下端を中心にして揺動自在に軸支される。揺動片672は、
図39に示すように、縦長杆状に形成され、その下端に前記軸穴673が形成され、その
中程にスライド部材710の連結凸部712が挿入されるやや縦長穴形状の連結穴674
が形成されている。そして、その連結穴674より上方の前方面がスライド杆677の一
端(後端)と当接する当接部675となっている。しかして、揺動片672を揺動片用ボ
ス663に挿通し、且つ貫通孔670から頭を出しているスライド部材710の連結凸部
712に連結穴674を挿入してワッシャ付きピン676を連結凸部712に止着するこ
とにより、揺動片672が発射ベース枠651に取り付けられる。そして、取り付けられ
た揺動片672は、スライド部材710のスライドに伴って下端を中心にしてその上方部
分が揺動するようになっている。
スライド可能に取り付けられる。即ち、スライド杆677の後方上部に突設されるL字状
の案内係止片678を金属プレート665の貫通孔668に貫通係合させ、スライド杆6
77の前方に形成される案内長孔680に止めネジ682を有する案内ブッシュ681を
貫通させて止めネジ682を止め穴662に止着する。上記した案内係止片678と貫通
孔668、及び案内長孔680と案内ブッシュ681とにより、スライド杆677が金属
プレート665を介して発射ベース枠651にスライド可能に装着される。また、スライ
ド杆677には、その一端(後端)に上述した揺動片672の当接部675と当接する被
当接部679が形成され、その他端(前端)に付勢バネ684の一端の係止輪685を掛
け止めるためのバネ係止部683が突設されている。
6から突出しているが、その軸受筒652には、打球槌687の軸受689が抜け落ちな
いように嵌合されている。軸受689の軸には、打球槌687の下端部が固着されると共
に同時にベース板690が固着される。ベース板690には、その前方裏面側に前記作動
片658と当接する作動片当接部693が突設され、その前方前面に付勢バネ684の他
端の係止輪686を掛け止めるためのバネ係止部692が突設され、さらにその後方前面
に発射モータ695のモータカム697と係脱するモータ当接突片691が突設されてい
る。打球槌687の上端には、合成樹脂製の槌先688が固着されており、この槌先68
8が発射レール515の下端部とその上方に固着される発射位置ストッパー702とによ
って形成される発射位置に突入するように臨んでいる。
に収納された発射モータ695が取り付けられる。より具体的には、図40(B)に示す
ように、モータカバー694は、内部に発射モータ695を収納するように形成された円
筒部と、該円筒部の前方に拡大して前記モータ取付ボス661に取り付けるための取付固
定穴699が形成される取付部と、が一体的に形成され、円筒部の内部に収納される発射
モータ695のモータ軸696の先端に逆回転防止カム698とモータカム697とが固
定されている。逆回転防止カム698の外周には、多数の逆歯が形成されており、ストッ
パー片取付ボス701に揺動自在に固定されるストッパー片700と係合して発射モータ
695の逆方向の回転を防止している。これは、モータカム697が逆方向に回転してモ
ータカム697とモータ当接突片691とが噛み合って打球発射装置650が駆動できな
くなる故障が発生しないように防止するためである。また、モータカム697は、勾玉状
に形成されており、発射モータ695の回転に伴いモータ当接突片691と係脱しながら
打球槌687を往復動作させる。なお、モータカバー694をモータ取付ボス661に取
り付けたときには、図38(A)に示すように、打球発射装置650の主たる構成が後面
から見て被覆されたような状態となっている。
ド部材710は、図41に示すように、後方が開放した直方体状に形成され、その前面に
楕円形状の楕円凸部711が突設され、さらに該楕円凸部711の後方位置に円形状の連
結凸部712が突設されている。また、上面及び下面には、スライド部材収納空間656
内をスライドし易いように断面円弧状のスライド用当接突部713がその両端に突設され
ている。一方、直方体状に形成されるスライド部材710の空間は、前記扉体5の裏面下
部に設けられるジョイントユニット480のスライド突片492が挿入される挿入空間7
14となっている。しかして、この挿入空間714は、スライド方向前方の側壁手前側に
第一傾斜面715が形成されると共に、その第一傾斜面715のやや後方寄りに上面及び
下面の内側から内部に向かって突設され且つ相互の先端間に所定の間隔が形成される挟持
片716が形成されている。挟持片716の手前側にも奥に向かって側方視でハ字状に傾
斜する第二傾斜面717も形成されている。しかして、スライド突片492が挿入空間7
14に挿入された状態では、図41(B)に示すように、スライド突片492の傾斜辺4
93側の一端辺がスライド方向前方の側壁に当接した状態で且つ上下の挟持片716の間
に挿入された状態となっている。なお、スライド部材710の挿入空間714の側方に空
間部718が形成されているが、この空間部718は、特に機能を奏しているわけではな
い。
6に収納された状態で、図40(A)に示すように、スライド部材収納空間656の底面
に形成される楕円形状の連結開口664に挿入空間714が臨むように形成されていると
共に、スライド部材710がスライド部材収納空間656の一方の空間内壁に当接した状
態(図40(A)では左の空間内壁に当接しているように図示されているが、通常の状態
では右の空間内壁に当接した状態となっている。)となっている。
整する関係について説明すると、スライド部材710がスライド部材収納空間656の内
部の初期位置(図40(A)において右の空間内壁に当接した位置)にあるときには、該
スライド部材710の連結凸部712に連結された揺動片672がほぼ垂直状態となって
いる。このため、揺動片672と当接しているスライド杆677も付勢バネ684の付勢
力により一方向に付勢された状態で揺動片672の当接部675とスライド杆677の被
当接部679とが当接した状態となっている。この状態では、付勢バネ684が張力され
ていないので、打球槌687が発射モータ695の回転に従動して往復回動しても、打球
槌687の復帰力も弱く、発射位置にある打球が弾発されても遊技部140の遊技領域6
05に到達することはない。
向に移動したとき(図40(A)において左の空間内壁方向に向かって移動したとき)、
揺動片672が下端の軸穴673を軸として揺動して傾動するため、当接部675と被当
接部679との当接によりスライド杆677が他方向に向かってスライド移動する。する
と、スライド杆677のバネ係止部683に係止されている付勢バネ684も張力されて
伸びた状態となる。この状態では、付勢バネ684が張力されているので、打球槌687
が発射モータ695の回転に従動して往復回動したときの打球槌687の復帰力が強くな
り、発射位置にある打球が強く弾発されて遊技部140の遊技領域605に到達する。そ
して、この打球の弾発力の強弱は、スライド部材710のスライド部材収納空間656内
でのスライド量に応じて調整することができる。
よる弾発力を調整することができるが、このスライド部材710の移動は、前述したハン
ドル装置460の操作ハンドル部461の回動操作部材464の回動操作に応じて移動す
るジョイントユニット480のスライド体483の移動と連動するようになっている。こ
の点について図20、を参照して説明する。
回転させることにより、回転軸465の先端に固着される勾玉状のカム466も回転する
ため、ジョイントユニット480のスライド体483が収納体481の内部を一方向に向
かってスライド移動する。このため、スライド体483の前面に突設されるスライド突片
492も同じ方向にスライド移動することになる。スライド体483のスライド突片49
2は、扉体5を本体枠3に対して閉じた状態では、本体枠5の発射装置取付部520に形
成される連結開口664を貫通してスライド部材710の挿入空間714に挿入されるよ
うになっている。この場合の挿入状態は、前述したようにスライド突片492の傾斜辺4
93側の一端辺がスライド方向前方の側壁に当接した状態で且つ上下の挟持片716の間
に挿入された状態である。したがって、スライド突片492が一方向に向かってスライド
移動すると、スライド部材710も同一方向に向かってスライド移動することになる。こ
のとき、前述したように、スライド部材710のスライド移動に伴ってスライド杆677
もスライド移動するので、付勢バネ684の付勢力を調整することができる。つまり、ハ
ンドル装置460の回動操作部材464を回動操作することにより、打球発射装置650
の打球の弾発力を調整することができるものである。
装置650が本体枠3に設けられているので、扉体5を開閉する毎にハンドル装置460
のスライド突片492と打球発射装置650のスライド部材710とが連携したり離れた
りすることになる。しかし、本実施形態においては、上述したように、本体枠3に対して
扉体5を閉じることにより、スライド突片492がスライド部材710の挿入空間714
に自動的に挿入されてハンドル装置460と打球発射装置650とが連携され、逆に、本
体枠3に対して扉体5を開放することにより、スライド突片492が挿入空間714から
離れてハンドル装置460と打球発射装置650とを分離することができるので、極めて
簡単に扉体5の開閉に伴ってハンドル装置460と打球発射装置650との連携・分離を
行うことができる。特に、スライド突片492が挿入空間714に挿入される際には、ス
ライド突片492の位置が上下方向に多少ずれていても、挿入空間714内に突設される
挟持片716の第二傾斜面717によってスライド突片492がスムーズに挟持位置に挿
入されるようになっている。
てある程度回動した位置で固定している場合があるが、遊技場の店員がその詰め物を知ら
ずに扉体5を開閉する場合がある。このような場合でも、扉体5を開放する場合には、単
にスライド突片492が挿入空間714から離れるだけであるので問題はないが、扉体5
を閉める場合に、スライド突片492の位置が多少一方向にずれた状態となっているもの
の、スライド突片492の傾斜辺493とスライド部材710の第一傾斜面715との協
働作用により、扉体5の閉止動作に伴ってスライド部材710を一方向に移動させながら
最終的にスライド突片492とスライド部材710とが係合するようになっている。つま
り、本実施形態においては、操作ハンドル部461の回動操作部材464がどのような回
動位置で固定されていても、操作ハンドル装置460と打球発射装置650との連携を行
うことができるものである。
次に、本体枠3の裏面上部に取り付けられる賞球タンク720について、主として図4
2を参照して説明する。図42は、賞球タンク720の斜視図(A)、平面図(B)、側
面図(C)である。賞球タンク720は、前述したように、本体枠3の裏面上部に形成さ
れるタンク取付溝550(図24参照)に着脱自在に取り付けられるものである。しかし
て、賞球タンク720は、長方形状の箱状に形成され、パチンコ機1の正面側から見て、
その前面壁721に切欠部729が形成され、その底面が上流側壁724から下流側壁7
23に向かって傾斜する第一傾斜底面726と前面壁721から次に説明する排出口73
0に向かって傾斜する第二傾斜底面727とによって貯留部728が形成されている。ま
た、その第二傾斜底面727の傾斜下端に排出口730が形成されるが、この排出口73
0は、パチンコ機1の正面側から見て賞球タンク720の後面壁722よりも外側に突出
するように下流側壁723と後面壁722とをコ字状に連結する排出口突出壁725に囲
まれるように形成されている。また、賞球タンク720の前面壁721の両端外側には、
前記タンク取付溝550と係合する取付鍔部733が形成されていると共に、賞球タンク
720の底面の裏面側に本体枠3の前記第四側面壁543に載置当接する載置当接片73
1,732が突設され、さらに、賞球タンク720の上流側の後面壁722の下部に後述
する球ならし部材744を取り付けるための球ならし取付軸735が突設されている。ま
た、排出口730を除く賞球タンク720の後面壁722及び上流側壁724には、球の
跳ね飛びを防止するための溢れ防止部材734が着脱自在に取り付けられるようになって
いる。
に対して取付鍔部733を上方から差し込むように取り付け、載置当接片731,732
を本体枠3の第四側面壁543に当接させる。これによって、賞球タンク720が本体枠
3の裏面側上部に載置して取り付けられるが、この取り付けられた状態においては、図2
8に示すように、前面壁721の切欠部729を介して貯留部728と本体枠3の裏面に
形成された逃げ凹部551とが連通し、また、図5に示すように、排出口730が次に説
明するタンクレール部材740の上流端部に臨むようになっている。したがって、賞球タ
ンク720において、球を貯留する貯留部728(第一傾斜底面726及び第二傾斜底面
727に対応する貯留空間部分)の前後方向の幅は、本体枠3の第二側面壁541〜第四
側面壁543までの前後方向の幅とほぼ同じとなるように形成されると共に、それらの側
面壁541〜543までの上部に載置されるようになっている。しかして、前述したよう
に、本体枠3の第一側面壁540〜第四側面壁543は、遊技装置4の周辺部の後方突出
空間を覆うように深く形成されているので、その側面壁541〜543の上部に載置され
る賞球タンク720の貯留部の深さは、従来の貯留タンクにくらべて浅く形成されている
ものの、賞球が貯留されて重量が増加しても賞球タンク720の全体を本体枠3の側面壁
542〜543で支持しているので、傾斜底面726,727が変形することなく貯留さ
れた球をスムーズに排出口730に導くことができる。また、排出口730が賞球タンク
720の後面壁722から外側に外れた位置に設けられているため、貯留部728に貯留
された球の流れが第二傾斜底面727から外側に向かって流れるように構成されている。
このため、従来のように傾斜底面の一部に開口を設けて排出口としていた賞球タンクに比
べて、排出口近傍の貯留部に球詰まり解消のための球崩し突部を突出形成することなく球
詰まりが発生し難い構造とすることができる。
側面壁541〜543の上部外側に賞球タンク720の貯留部が載置された状態で、しか
も、賞球タンク720の排出口730が貯留部の後面壁722よりも外側に突出して設け
られているため、タンクレール部材740が賞球タンク720の貯留部の外側(パチンコ
機1の正面から見て奥側)に位置して、タンクレール部材740と賞球タンク720の貯
留部728とが上下方向に重複しない位置となっているので、遊技装置4の裏面に設けら
れる遊技装置の後方突出部を収納する後側面壁541〜543の上辺を本体枠3の上辺に
近い位置で後方に向って突出させることができ、これにより、遊技装置の後方突出部が遊
技装置4の上辺部で突出していても後側面壁541〜543の内部に楽に収納することが
できる。
41〜543の上部外側に載置されているか否かに関係なく、排出口730が賞球タンク
720の後面壁722から外側に外れた位置に設けられているという構成だけで従来の賞
球タンクにはない独特の効果を奏するものである。これについて図43を参考にして説明
する。図43は、従来の賞球タンク(A),(B)と本実施形態に係る賞球タンク(C)
との排出口部分における球の圧力状態を示す平面図である。図において、通常時、賞球タ
ンク720に貯留される球は、賞球タンク720の貯留部に貯留されて滞留した状態とな
っている。この場合、従来の賞球タンクのように貯留部の傾斜底面の一部を開口して排出
口730Aを形成している場合、例えば、図43(A)に示すように、球崩し突部736
Aと反対側に排出口730Aが形成された賞球タンクや、図43(B)に示すように、球
崩し突部736Bに隣接して排出口730Bが形成されている場合には、排出口730A
,730Bの部分では、貯留された球の圧力とその圧力に基づく賞球タンクの側壁からの
反作用により、常に排出口730A,730B部分に四方から球圧がかかった状態となっ
ている。このため、たまたま球の重合具合によって球同士の圧力が釣り合い、下流側の球
が流れ出ても、排出口730A,730B部分で球噛み状態が発生し球詰まりが発生する
ことがあった。これに対し、本実施形態に係る賞球タンク720では、排出口730が賞
球タンク720の後面壁722から外側に外れた位置に設けられているので、図43(C
)に示すように、排出口730部分における貯留された球の圧力は、貯留部から排出口7
30方向に向かう作用力とその反作用だけの二方向からの圧力であり、従来のように四方
から圧力を受けるわけではない。このため、下流側の球が流れ出ても、排出口730部分
における球噛み状態が発生し難く、球詰まりが発生しないという優れた効果を奏すること
ができる。
上記した賞球タンク720の下方に配置されるタンクレール部材740について主とし
て図44乃至図46を参照して説明する。図44は、賞球タンク720、タンクレール部
材740、球通路ユニット770、賞球ユニット800、及び満タンユニット900の関
係を示すパチンコ機1の背面側から見た斜視図であり、図45は、賞球タンク720、タ
ンクレール部材740、球通路ユニット770、賞球ユニット800、及び満タンユニッ
ト900の関係を示すパチンコ機1の正面側から見た斜視図であり、図46は、タンクレ
ール部材740の下流部と球通路ユニット770の上流部との関係を示す断面図(A)と
平面図(B)である。
溝553,554(図24参照)に着脱自在に取り付けられるものである。そのため、タ
ンクレール部材740には、その後面側の側面の左右辺及び下辺にレール係止溝553に
上から差し込まれる複数の係止突片749が突設されると共に、その後面側側面の上辺中
央にレール係止溝554に上から掛け止められる鉤状の係止突片750が突設されている
。しかして、タンクレール部材740は、上面が開放した傾斜樋状に形成され、その上流
端上面が賞球タンク720の排出口730に臨み、その下流端下面が後に詳述する球通路
ユニット770に臨んでいる。また、タンクレール部材740の内部は、図5に示すよう
に仕切壁741によって球が2列に整列して流下する通路742となっている。なお、通
路742の底面は、細溝が切り欠けられており、通路742を球と一緒に転動する異物が
その細溝から下方に落下するようになっている。また、通路742の側壁には、静電気を
除去するための金属板(図示しない)が貼付されており、この金属板の下流端が前述した
アース線接続具557(図22参照)に接続されている。このため、タンクレール部材7
40を流下する球に帯電していた静電気が金属板からアース線接続具557を介して電源
基板のアース用コネクタを経て外部にアースされるようになっている。
部材744が揺動自在に設けられている。この球ならし部材744は、前述した賞球タン
ク720の球ならし取付軸735に揺動自在に軸支されるものであり、タンクレール部材
740の2列のそれぞれの通路742内に向かって垂下され、各通路742を流下する球
が上下方向に複数段で流下してきたときに1段となるように整流するものである。また、
球ならし部材744の設置位置より下流側のタンクレール部材740の上面が球押え板7
45によって被覆されている。この球押え板745は、球ならし部材744によって1段
とならなかった球を強制的に1段とするように傾斜円弧状に形成されるものである。更に
、タンクレール部材740の下流端部には、それぞれの通路742に臨んで一対の整列歯
車747が軸ピン748によって回転自在に軸支されている。この整列歯車747は、外
周に複数の歯が形成され、一対の整列歯車747の歯のピッチが半ピッチずつずれるよう
にして軸ピン748に固定されている。このため、タンクレール部材740の各通路74
2を流下してきた球の上部が整列歯車747の歯と噛み合いながら下流側に流下するとき
に2列の通路742の球が交互に1つずつ送られることになる。この場合、図46に示す
ように、各通路742を流れてきた球は、整列歯車747と噛み合いながら2列の通路7
42の下部に形成される傾斜面743に沿って中央方向に誘導され、その誘導中に次に説
明する球通路ユニット770の球落下通路772の上端入口773に2列の通路742か
らの球を交互に一列状にして落下するようになっている。なお、整列歯車747は、その
上面を円弧状の歯車カバー746によって被覆されている。
上記したタンクレール部材740から一列状に落下される球を賞球ユニット800に導
くための球通路ユニット770について、主として図47乃至図51を参照して説明する
。図47は、本体枠3と球通路ユニット770及び賞球ユニット800との関係を示す分
解斜視図であり、図48は、球通路ユニット770及び賞球ユニット800との関係を示
す背面図であり、図49は、球通路ユニット770の背面から見た斜視図であり、図50
は、球通路ユニット770の正面図であり、図51は、球通路ユニット770と賞球ユニ
ット800との連結構造を説明するための側面図である。なお、図48及び図49におい
て、賞球ユニット800部分は、ギヤカバー866、アルミ放熱板841、ユニットサブ
板825が削除され、ユニットベース体801に形成された球通路部分をわかりやすく描
いたものである。ただし、ギヤ等については、球通路との関係を理解し易くするため、一
点鎖線で示してある。
。)に屈曲した一対の屈曲通路壁771によって球落下通路772が形成されている。こ
の球落下通路772は、図46(A)に示すように、その上流が前後方向(背面から見て
奥行方向)に屈曲する前後屈曲通路部772aと、該前後屈曲通路部772aに連通して
左右方向(背面から見て左右方向)に屈曲する左右屈曲通路部772bと、該左右屈曲通
路部772bに連通してほぼ垂直状となっている垂直通路部772cとからなっている。
前後屈曲通路部772aは、図46(A)に示すように、上述したタンクレール部材74
0から落下する上端入口773の位置が前述したように2列の通路742のほぼ中央であ
るため、本体枠3の上後面壁545及び軸支側後面壁546の表面から背面側に離れた位
置となっているので、前後屈曲通路部772aと軸支側後面壁546に突設される前記賞
球案内突起561とによって球落下通路772を軸支側後面壁546の表面に近い位置と
するように前後方向に屈曲するものである。また、左右屈曲通路部772bは、図50に
示すように、タンクレール部材740から前後屈曲通路部772aを落下してきた球の勢
いを弱めるために球通路ユニット770のほぼ横幅一杯にコ字状に屈曲して形成されるも
のである。更に、垂直通路部772cもほぼ垂直状に形成されているものの若干緩やかに
湾曲して形成され、その垂直通路部772cを構成する一方の屈曲通路壁771に切欠部
775が形成され、その切欠部775に上端が支軸777によって軸支される球切れ検出
片776が揺動自在に取り付けられている。この球切れ検出片776の側方には、球切れ
スイッチ778が取り付けられ、球切れスイッチ778のアクチュエータ779が球切れ
検出片776に当接している。球切れ検出片776及び球切れスイッチ778によって垂
直通路部772cでの球切れを検出する球切れ検出機構が構成されている。
在する球によって球切れ検出片776が押圧されてアクチュエータ779を押して球切れ
スイッチ778をONとするが、垂直通路部772cに球詰まりや球欠乏により球が存在
しなくなると球切れ検出片776が垂直通路部772c内に向かって揺動するので、アク
チュエータ779が球切れスイッチ778をOFFとする。球切れスイッチ778がOF
Fになると、後述する賞球ユニット800の払出モータ815の回転が停止して賞球の払
出が停止されるようになっている。なお、切欠部775の下端部には、球切れ検出片77
6の通路部と反対側への過剰な揺動を防止するためにストッパー突起780が形成されて
おり、また、球通路ユニット770の球切れ検出片776に対応する垂直通路部772c
に球詰まり用挿入溝781が形成されている。この球詰まり用挿入溝781は、球詰まり
等で球切れ検出片776の揺動動作が行われ難い場合に、球通路ユニット770の後面側
からピンを差し込んで球切れ検出片776部分の球詰まりの解消を図るために設けられる
ものである。更に、球切れ検出片776に対面する他方の屈曲通路壁771は、若干球切
れ検出片776側に向かって膨出状に形成されている。これは、垂直通路部772cに球
が存在しているときに確実に球切れ検出片776を押圧して球切れスイッチ778をON
にするためである。
82と位置決めボス783とが形成されている。位置決めボス783は、本体枠3の軸支
側後面壁546に形成される位置決めピン574に係合されるものであり、止め穴782
は同じく軸支側後面壁546に形成される通路ユニット取付ボス562に対応するもので
ある。しかして、球通路ユニット770を本体枠3に取り付けるには、図47に示すよう
に、位置決めボス783を位置決めピン574に係合させながら通路ユニット取付ボス5
62と止め穴782とを一致させ、その状態で止め穴782からビス784を螺着するこ
とにより行うことができる。更に、球通路ユニット770には、その一側中程にカバー体
1250の係合片と係合するカバー体係合溝785が形成されていると共に、下部に賞球
ユニット800と連結するための連結蓋部材786が回動自在に設けられている。
る一対の通路壁790を突設することにより構成されており、球通路ユニット770の下
部表面の左右両端部に突設される軸支部としての支持突片787に、連結蓋部材786の
両端部から延びる支持片788の先端に突設される回転軸部としての突起軸789を嵌合
することにより回動自在に軸支されるものである。また、連結蓋部材786は、閉じるこ
とにより球通路ユニット770の下方に延長されて通路壁790によって形成される通路
と球落下通路772の下流端部とが連通した状態(図51(B)に示す状態)と、開放す
ることにより通路壁790によって形成される通路と球落下通路772の下流端部とが連
通しない状態(図51(A)に示す状態)と、に回動し得るが、開放した状態から閉じた
状態に移行する際に、連結蓋部材786の支持片788を案内する案内突起791が球通
路ユニット770の後面下端部に突設されている。
しかも、後述するように賞球ユニット800を同じく軸支側後面壁546に装着した状態
(図51(A)に示す状態)で、連結蓋部材786を閉じて賞球ユニット800に設けら
れる係止弾性爪820によってその後面を係止することにより、球通路ユニット770の
球落下通路772と賞球ユニット800の屈曲通路803とを通路壁790にて連通して
、球通路ユニット770の球落下通路772を落下する球を賞球ユニット800の屈曲通
路803に導くことができるものである。このように球通路ユニット770に回動自在な
連結蓋部材786を設けた理由は、後述するように賞球ユニット800を本体枠3に対し
て着脱自在に装着し易くすることと、その着脱自在に装着したことに起因して球通路ユニ
ット770と賞球ユニット800との間に形成される空間が球のスムーズな落下を阻害し
ないようにするためである。
支側後面壁546にその突出高さが下流側に向かって徐々に低くなるように突設される賞
球案内突起561を挿入することで、球落下通路772の上端入口773がタンクレール
部材740の2列の通路742のほぼ中央下部に位置するように、球落下通路772の上
流部を背面からみて前後方向に屈曲する前後屈曲通路部772aとして形成する。これに
より、一対の整列歯車747によって2列で流下する球を交互に1個ずつ賞球ユニット8
00側に送り出す構成において、球落下通路772を通して球を1個ずつスムーズに賞球
ユニット800に送り出すことができる。また、この構成によれば、複数の部材の組立体
から球落下通路772を構成する必要がないため、球落下通路772を構成する部品点数
を削減することができると共に、球落下通路772の組み付け作業性を向上することがで
きる。
屈曲通路部772bを通過することでその勢いを弱め、その後、垂直通路部772cを通
って賞球ユニット800に送られる。また、勢いが弱められた状態で球が送り込まれる垂
直通路部772cには、球切れを検出するための球切れ検出機構(球切れ検出片776及
び球切れスイッチ778)が設けられる。これにより、球落下通路772での球切れ、言
い換えれば賞球ユニット800に供給する球が切れたこと(球切れ)を確実に検出するこ
とができる。
次に、上記した球通路ユニット770の下流側に配置される賞球ユニット800につい
て、主として図52乃至図55を参照して説明する。図52は、賞球ユニット800の背
面側から見た分解斜視図であり、図53は、払出モータ815と払出部材としてのスプロ
ケット807との関係を説明するための背面図であり、図54は、賞球ユニット800の
通路と駆動関係を説明するための背面図であり、図55は、図54のA−A断面図である
。
成する屈曲通路803、賞球通路810、及び球抜通路811が形成されるユニットベー
ス体801と、該ユニットベース体801の後面を覆うユニットサブ板825と、該ユニ
ットサブ板825の上部表面(後面側)に取り付けられる中継基板830と、前記ユニッ
トサブ板825のほぼ中央表面領域(後面側領域)に設けられるギヤ群843,844,
847及び検出円盤850(回転伝達部材)を被覆するギヤカバー866とから構成され
ている。以下、これらの構成を順次説明する。
ある。)に形成され、その板状のユニットサブ板825側に向かって突設される一対の屈
曲通路壁802によって屈曲通路803が形成されている。屈曲通路壁802は、ユニッ
トベース体801の上部中央から下流側のほぼ中程まで球の直径よりもやや大きな間隔で
突設されるが、その中程から下流側に大きく左右に分かれて中程から下流端までユニット
ベース体801の両端辺の側壁を兼ねている。また、中程の屈曲通路壁802が大きく左
右に分かれた部分は、球送り回転体としてのスプロケット807が配置される振分空間8
05を構成し、その振分空間805の下部からユニットベース体801の下流端までに左
右に分かれた前記屈曲通路壁802の対をなすように通路区画壁809が突設形成されて
いる。つまり、中程から下流側の左右の屈曲通路壁802と通路区画壁809とによって
振分空間805から左右に2つの通路が構成されることなり、一方の通路が賞球通路81
0を構成し、他方の通路が球抜通路811を構成している。なお、通路区画壁809も左
右に大きく分かれており、その分かれた通路区画壁809の内側に払出モータ815を収
納するモータ収納空間814が形成されている。即ち、払出モータ815は、球通路(屈
曲通路803、賞球通路810、球抜通路811)を避けた位置であって当該球通路の奥
行き幅寸法内に形成されるモータ収納空間814に収納固定される。なお、屈曲通路80
3は、該通路803内に停留する球のスプロケット807への圧力を弱めるために蛇行状
に形成されて振分空間805に到達しているが、その振分空間805の上流側の底面に楕
円形状の開口804が形成されている。この開口804は、屈曲通路803内に入った小
さなゴミ等を貯留するもので、賞球ユニット800を本体枠3から取り外したときに溜ま
ったゴミ等を取り出すことができるようになっている。
の凹部が形成された払出部材としてのスプロケット807が回転自在に配置されるが、こ
のスプロケット807が固定される回転軸808の他端を軸支する軸受筒806が振分空
間805の底面に形成されている。また、振分空間805の底部を構成する通路区画壁8
09の上端部は、スプロケット807の回転円弧に沿った凹円弧状に形成され、その一方
に形成される賞球通路810の上流部には、払出球検出センサ812が着脱自在に装着さ
れている。払出球検出センサ812は、先端部に球が通過する円形状の通過穴が形成され
た直方体状の磁気センサからなり、その後端部の形状と合致するスイッチ嵌合凹部865
を屈曲通路壁802で形成することにより、簡単に着脱自在に取り付けられるものである
。なお、払出球検出センサ812からの配線(図示しない)は、後述する中継基板830
に接続されるようになっている。更に、賞球通路810を構成する屈曲通路壁802の下
流側には、ユニットサブ板825と一体的に形成される通路蓋板部859に形成される係
止部860と係合する係止爪813が複数形成されている。ただし、複数の係止爪813
のうち、通路蓋板部859の下端の一方の係止部860と係合する係止爪813は、通路
区画壁809側に形成されている。
には、払出モータ815を収納する円形状のモータ収納空間814が形成されるが、この
モータ収納空間814の内部に払出モータ815の円筒状本体が収納されるようになって
いる。ただし、払出モータ815は、その前面に形成される一対の取付片816によって
ユニットサブ板825の下方に取り付けられるアルミ放熱板841の裏面側にビス817
で固着されるようになっている。そして、払出モータ815がユニットサブ板825のア
ルミ放熱板841に取り付けられた状態で、払出モータ815のモータ軸818は、アル
ミ放熱板841に穿設された軸挿通穴842を貫通して第一ギヤ843が固着されるよう
になっている。また、ユニットサブ板825及びアルミ放熱板841でユニットベース体
801の後面側を被覆することにより、上記した屈曲通路803、賞球通路810、及び
球抜通路811が形成される奥行幅方向の空間内に払出モータ815の円筒状本体部分も
収納配置されることになる。そして、払出モータ815を収納するモータ収納空間814
と前述したスプロケット807が配置される振分空間805とが、上下方向の極めて近い
位置関係に形成されているため、ユニットベース体801の上下方向の長さを短くするこ
とができ、結果的に賞球ユニット800のコンパクト化を図ることができる。
球を賞球ユニット800の裏面側に誘導する誘導突片819が突設され、この誘導突片8
19に誘導された球が後述する球抜接続通路880に誘導されて最終的にパチンコ機1の
外部(島台の下方に設けられる回収樋)に放出されるようになっている。また、ユニット
ベース体801の上部には、前述した球通路ユニット770の連結蓋部材786を係止す
る係止弾性爪820が突設されると共に、賞球ユニット800を本体枠3の軸支側後面壁
546に着脱自在に取り付けるためのボタン挿通係合穴821及び鉤状係合部824と、
ユニットベース体801とユニットサブ板825を挟持した状態でギヤカバー866とを
連結するための取付ボス823が設けられている。ボタン挿通係合穴821には、ユニッ
トベース体801の上部一側に設けられて棒状の着脱ボタン822が奥行幅方向に摺動自
在に取り付けられるものであり、後述するように、その前方先端が本体枠3の軸支側後面
壁546に形成されるロック用弾性爪564に対応している。また、ボタン挿通係合穴8
21の後端面は、図47に示すように、ロック用弾性爪564の先端部が入り込むように
凹状となっている。また、鉤状係合部824は、本体枠3の軸支側後面壁546に形成さ
れる係合突片565と係合するもので、賞球ユニット800を軸支側後面壁546に押し
当てて下方に押下げることにより、鉤状係合部824と係合突片565とが係合するもの
である。そして、その係合状態においてロック用弾性爪564とボタン挿通係合穴821
とが係合するので、賞球ユニット800の上方向の移動ができないようになっている。な
お、鉤状係合部824は、ユニットベース体801の上部左右に形成されている。また、
ユニットサブ板825を挟持した状態でユニットベース体801とギヤカバー866とを
連結するための取付ボス823は、後面側に向かって長く突設され、ユニットサブ板82
5に穿設される貫通穴858を貫通した後、ギヤカバー866の取付穴867に対応させ
、そのギヤカバー866の表面からネジ868を螺着することにより、ユニットサブ板8
25を挟持した状態でユニットベース体801とギヤカバー866とを連結している。
すると、ユニットサブ板825は、ユニットベース体801の屈曲通路803部分と振分
空間805部分と賞球通路810部分とを覆う合成樹脂製の板材に払出モータ815が取
り付けられると共に球抜通路811の下流部分とを覆うアルミ放熱板841を取り付ける
ことにより構成されている。そして、ユニットサブ板825の合成樹脂板部の表側(後面
側)には、中継基板830を取り付けるための中継基板領域826が上部に形成され、そ
の下方に複数のギヤ843,844,847や検出円盤850が取り付けられるギヤ領域
840が形成されている。中継基板領域826は、ほぼ正方形状に形成され、その正方形
状に沿って中継基板830を載置する載置リブ827が突設され、その一側垂直辺の上下
に後述する基板カバー835の係合突起836と係合する係合溝部828が形成され、そ
の他側垂直辺の中央に基板カバー835の係止突部837と係合する係止爪部829が形
成されている。また、中継基板領域826には、着脱ボタン822が挿通されるボタン挿
通穴834と中継基板830をビス(図示しない)で止着するための取付ボス部832が
形成されている。
に設けられる上述した払出球検出センサ812、払出モータ815、及び後述するセンサ
855からの配線と、後述する払出制御基板1186(図25及び図72参照)からの配
線とを中継するもので、そのために複数のコネクタが設けられると共に、着脱ボタン82
2が挿通されるボタン挿通穴833と前記取付ボス部832に対応する取付穴831とが
穿設されている。しかして、中継基板830を中継基板領域826の載置リブ827に載
置した状態で取付穴831と取付ボス部832とを合致させて図示しないビスで止着する
ことにより中継基板830をユニットサブ板825の表面(後面)に止着することができ
る。
される。基板カバー835は、ほぼ正方形状の前面側が開放したボックス状に形成され、
その一側垂直辺の上下基部に係合突起836と他側垂直辺のほぼ中央側面に係止突部83
7が形成されている。また、基板カバー835の正方形状の垂直面には、ボタン開口83
8と接続開口部839とが形成されている。しかして、基板カバー835の係合突起83
6を中継基板領域826の係合溝部828に差し込んで係合した後、係止突部837と係
止爪部829とを係合させることにより、簡単に基板カバー835で中継基板830を被
覆することができる。逆に、取り外す場合には、係止爪部829を弾性変形させて係止突
部837との係合を解除すると共に基板カバー835を斜め手前側に引いて係合突起83
6と係合溝部828との係合を解除することができる。なお、基板カバー835を被覆し
た状態では、ボタン挿通係合穴821に係合されている着脱ボタン822の頭部がボタン
挿通穴833,834を挿通してボタン開口838から外部に僅かに臨んでいる。また、
中継基板830に接続された配線は、接続開口部839から外部に引き出されるようにな
っている。
44,847、及び検出円盤850について説明する。前述したように、払出モータ81
5のモータ軸818の先端は、ユニットサブ板825のアルミ放熱板841に穿設される
軸挿通穴842を貫通してユニットサブ板825の表面(後面側)に突出しており、その
突出した部分に第一ギヤ843(駆動ギヤ)が固着されている。第一ギヤ843の上方に
は、該第一ギヤ843と噛合する第二ギヤ844(回転伝達ギヤ)がギヤカバー866の
裏面(前面側)に一端が圧入され且つアルミ放熱板841に穿設される軸穴846に他端
が支持される軸845に回転自在に設けられ、その第二ギヤ844の上方には、該第二ギ
ヤ844と噛合する第三ギヤ847(回転伝達ギヤ)がユニットサブ板825に形成され
る軸穴849に圧入された軸848に回転自在に設けられている。更に、第三ギヤ847
の上方には、該第三ギヤ847と噛合するギヤ部852(従動ギヤ)を有する検出円盤8
50が前記スプロケット807を軸支する回転軸808に回転自在に設けられている。な
お、図55に示すように、モータ軸818の先端部がギヤカバー866に形成される受穴
に遊嵌されている。また、回転軸808は、その一端がユニットベース体801に形成さ
れる軸受筒806に圧入されて支持され、その他端がギヤカバー866に形成される軸受
穴に支持されるものであるが、ギヤ領域840の中央よりやや下方に形成された軸貫通穴
864を貫通して振分空間805においてスプロケット807を回転自在に軸支し、ユニ
ットサブ板825とギヤカバー866とによって形成される空間において検出円盤850
を回転自在に軸支している。ただし、図55に示すように、スプロケット807の後端部
が検出円盤850の中心前面部と係合した状態となっているので、スプロケット807と
検出円盤850とは、回転軸808を中心として一体的に回転するようになっている。し
たがって、払出モータ815が回転駆動すると、その回転が第一ギヤ843、第二ギヤ8
44、第三ギヤ847、検出円盤850のギヤ部852を介してスプロケット807を回
転するように伝達される。
ギヤ部852よりも外側に突出している外周部分には、スプロケット807の凹部と同じ
数(図示の場合には、3個)の検出切欠851が形成されている。この検出切欠851は
、ユニットサブ板825の表面に形成される基板取付部857に挟持支持されるセンサ基
板854に設けられる投受光方式のセンサ855(回転位置検出手段)によって検出され
るものである。そして、センサ855は、払出動作時において所定のインターバル時間内
に検出切欠851の検出個数を検出することにより、スプロケット807が正常に回転し
ているか否かを監視するためのものである。仮に、センサ855により、異常回転が検出
されたとき(多くは、スプロケット807による球噛み状態)には、スプロケット807
を所定回数正逆回転させて異常状態(例えば、球噛み状態)を解消するものである。なお
、実際に払いだされた球の個数は、前述した賞球通路810に設けられる払出球検出セン
サ812によって検出して計数のために使用している。なお、図55に示すように、セン
サ基板854の他端辺もギヤカバー866に形成される基板取付部に挟持されるようにな
っている。
がギヤカバー866側に圧入される回転軸845に回転自在に設けられているところ、ギ
ヤ領域840を覆うギヤカバー866には、前記ユニットベース体801に突設されてユ
ニットサブ板825の貫通穴858を貫通する取付ボス823の先端部に対応する位置に
穿設される取付穴867が形成されている。そして、ギヤカバー866側に設けられる第
二ギヤ844の歯とユニットサブ板825側に設けられる第一ギヤ843及び第三ギヤ8
47の歯とを噛み合わせながら、取付穴867と取付ボス823とを一致させた状態でギ
ヤカバー866の後面からネジ868で螺着することにより、ユニットサブ板825を挟
持する状態でベースユニット体451とギヤカバー866とが一体的に固定される。また
、ギヤカバー866の一側側面には、前記中継基板830に接続される配線(例えば、中
継基板830と後述する払出制御基板1186とを接続する配線等)を掛け留めて纏める
配線処理片869が突設されている。
ユニットサブ板825と中継基板830と基板カバー835とギヤカバー866とを組み
付けた状態においては、図55に示すように、払い出すべき球が導かれる屈曲通路803
の下方位置に払出モータ815の円筒状の本体部分が収納されるように位置する。また、
ユニットベース体801には、球通路(屈曲通路803、賞球通路810、球抜通路81
1)内に配置されたスプロケット807と、球通路を避けた位置であって球通路の奥行き
幅寸法内に形成されるモータ収納空間814に収納された払出モータ815と、を設け、
ユニットサブ板825には、その非閉塞面側に沿って払出モータ815のモータ軸818
の回転をスプロケット807の回転軸808に伝達する回転伝達部材(第一ギヤ843、
第二,3ギヤ844,847、及び検出円盤850のギヤ部852)を設け、しかも、払
出モータ815と屈曲通路803の振分空間805に配置される払出部材としてのスプロ
ケット807とをユニットサブ板825の後面のギヤ領域840に設けられる複数のギヤ
843,844,847,850(852)によって回転駆動するように連結した構造と
なっている。即ち、ユニットベース体801とユニットサブ板825との間に形成される
球通路(屈曲通路803、賞球通路810、球抜通路811)の奥行き幅内にスプロケッ
ト807と払出モータ815とを収納し、しかも、スプロケット807と払出モータ81
5とを連結する回転伝達部材(第一ギヤ843、第二,3ギヤ844,847、及び検出
円盤850のギヤ部852)をユニットサブ板825の非閉塞面側の所定幅内に沿って設
けたので、球通路の外側に払出モータやスプロケットの一部を配置したものに比べて、賞
球ユニット800を薄型化することができる。また、このような賞球ユニット800は、
当該賞球ユニット800内の球通路(屈曲通路803、賞球通路810、球抜通路811
)が一条の通路形状で形成されることにより、より一層の薄型化が図られている。即ち、
従来のように、払出モータ815を賞球ユニットの前面側又は後面側又は側方側に突出さ
せるものと異なり、本体枠3の軸支側後面壁546の後面側に取り付けたときに、賞球ユ
ニット800のいずれの部分もさらに後方に向かって突出することがない構造とすること
ができる。なお、図55において、払出モータ815の前端部分がユニットベース体80
1の後面よりも僅かに突出して構成されているが、この突出部分は、図25に示すように
、軸支側後面壁546の下方の払出モータ用逃げ開口部572から本体枠3の前方部分に
臨むようになっているため、結果的にその突出寸法から軸支側後面壁546の板厚寸法を
差し引いた寸法だけ突出する程度となり、軸支側後面壁546よりも前方に向かう突出量
は僅かなものとなっている。また、このような構成をとることにより、本実施形態では、
賞球ユニット800が取り付けられる本体枠3の軸支側後面壁546と遊技装置4の裏面
との間に、遊技装置4に設けられる遊技装置の後方突出部分を収納する収納空間を奥行き
幅方向で大きくとることができる。
取り付けるためには、図47に示すように、鉤状係合部824と係合突片565とを対応
させて位置合わせした後、賞球ユニット800の下端を係止溝573に掛け止め且つ鉤状
係合部824と係合突片565とを係合させるために賞球ユニット800を軸支側後面壁
546に密着させたまま下方に押下げる。このとき、賞球ユニット800の下端部と係止
溝573とが係合し且つ鉤状係合部824と係合突片565とが係合しているので、取付
自体は完了しているが、賞球ユニット800を上方に移動させることにより簡単に上記の
それぞれの係合状態が解除されてしまうため、これを防止するために、ロック用弾性爪5
64がボタン挿通係合穴821に係合するようになっている。つまり、ロック用弾性爪5
64とボタン挿通係合穴821とが係合することにより、取付状態で賞球ユニット800
の上方への移動を防止している。このように、賞球ユニット800を取り付けた後に、球
通路ユニット770の連結蓋部材786を前述したように回動して係止弾性爪820で係
止することにより、球通路ユニット770の球落下通路772下流端と賞球ユニット80
0の屈曲通路803の上流端とを一対の通路壁790によって構成される通路を介して連
通化することができる。また、賞球ユニット800を取り付けた状態では、賞球通路81
0の下流端と後に詳述する満タンユニット900の賞球入口927とが接続され、球抜通
路811の下流端が球抜接続通路880の上流端と接続される。
連結蓋部材786を手前側に回動し、その後、着脱ボタン822を押圧してロック用弾性
爪564を前面側に移動させてロック用弾性爪564とボタン挿通係合穴821との係合
を解除させ、その後着脱ボタン822を押圧したままの状態で賞球ユニット800を上方
に引き上げて賞球ユニット800の下端部と係止溝573との係合及び鉤状係合部824
と係合突片565との係合を解除して賞球ユニット800を手前側に引き出すことにより
、賞球ユニット800を簡単に取り外すことができる。
上記した賞球ユニット800の下流側に配置される満タンユニット900について、主
として図56乃至図62を参照して説明する。図56は、賞球ユニット800と満タンユ
ニット900との関係を示す斜視図であり、図57は、満タンユニット900の斜視図で
あり、図58は、満タンユニット900の正面から見た分解斜視図であり、図59は、満
タンユニット900の背面から見た分解斜視図であり、図60は、満タンユニット900
とファール口610との関係を示す一部破断斜視図であり、図61は、満タンユニット9
00に設けられる底面揺動板907部分で切断した横断面図であり、図62は、満タンユ
ニット900とファール口610との関係を示す断面図である。
置固定されるものであり、図58に示すように、上面が開放したボックス状に形成される
ボックス主体901と、該ボックス主体901の上面を覆う蓋体926とから構成されて
いる。ボックス主体901は、賞球通路810の下流端から流入した球が内部をジグザグ
状に誘導されて出口921から排出されるようになっている。このため、その上流部に蓋
体926に形成される賞球入口927から流入した球を一端から他端に向かって側方に誘
導する側方誘導通路902が形成されている。側方誘導通路902の賞球入口927の直
下の一端部には、球を側方に向かって誘導するように凹円弧状に形成される側方誘導受部
903が設けられ、側方誘導通路902の他端内面に側方誘導通路902を流れてきた球
の衝撃を受け止めて該球を下流側に誘導する緩衝部材904が設けられている。
きを下流側に変えた後、側方誘導通路902の球の流れと逆方向に流れるように誘導され
る逆側方誘導通路905が形成されている。逆側方誘導通路905を流れた球は、その後
、前方に向かって形成される前方誘導通路920に導かれて該前方誘導通路920の流下
端に形成される出口921から前述した皿ユニット300の賞球連絡樋451に導かれる
。
口する底面開口906が形成され、その底面開口906を底面揺動板907が揺動自在に
閉塞している。底面開口906は、上面が開放されたほぼ正方形の凹状に形成され、その
内部の正面から見て前後方向の側壁に一対の軸支突起911が突設されている。また、底
面開口906の凹状の底面にバネ913の下端を位置決めするための円形状のバネ載置凹
部912が形成されている。一方、底面開口906を閉塞する底面揺動板907は、ほぼ
正方形状に形成され、その裏面下流側に正面から見て前記軸支突起911に嵌合すること
により軸支される半円形状の軸受部908が突設形成されている。また、底面揺動板90
7の裏面中央には、図61に示すように、バネ913の上端が係止されるバネ係止突起9
10が下方に向かって突設されている。したがって、底面揺動板907は、バネ913の
付勢力によりその上流側が常に上方へ揺動された方向に付勢されている。そして、バネ9
13は、通常の賞球の払出個数(例えば、15個)が一度に底面揺動板907上に載置し
たときでも底面揺動板907が下方に揺動せず、賞球の払出個数以上の所定個数の球が底
面揺動板907上に載置したときに下方に揺動するようなバネ係数を有するバネ部材によ
って形成されている。更に、底面揺動板907の上流側に検出突片909が前方に向かっ
て突出されている。この検出突片909は、底面揺動板907の軸受部908を軸支突起
911に嵌合軸支したときに、連通孔929を貫通して次に説明するスイッチ収納空間9
14に位置するようになっている。
納するためのスイッチ収納空間914が一体的に形成されている。スイッチ収納空間91
4に満タンスイッチ916を取り付けるために、スイッチ収納空間914の上部であって
逆側方誘導通路905の上流端部の側壁の外側面にスイッチ取付部918が形成され、そ
のスイッチ取付部918に満タンスイッチ916を保持するスイッチホルダ915の取付
片917がネジ919によって止着されている。満タンスイッチ916は、投光器と受光
器とからなるスイッチとして構成され、その受光器と投光器との間を検出突片909が上
下に揺動することによりON・OFFを検出するものである。
る。ファール球通路922は、その上流側のファール球入口923が図60に示すように
、前述したファール口610に連通し、その下流側が前方誘導通路920の上流側に連通
するように屈曲して形成されている。このため、ファール口610に取り入れられたファ
ール球は、ファール球入口923から屈曲したファール球通路922を通って前方誘導通
路920に導かれ、さらに出口921及び賞球連絡樋451を通って皿ユニット300に
戻される。
の一側方に前記満タンユニット載置部531に形成されるユニット係合溝532に係合さ
れる係合片924が突設されると共に、蓋体926に形成される掛止片928と係合する
掛止突起925が形成されている。この掛止突起925は、ボックス主体901の左右後
方の側壁上部に適宜形成されている。
5、前方誘導通路920、及びファール球通路922の上面を覆うような板形状に形成さ
れ、前記側方誘導通路902に上流端に対応する位置に正方形状の賞球入口927が開口
されている。また、蓋体926の周囲には、ボックス主体901の前記掛止突起925と
係合するための掛止片928が下方に向かって突設されている。
ユニット800の賞球通路810から払出された球が賞球入口927から側方誘導通路9
02の上流側に入って側方誘導受部903によって側方に向かって誘導されて緩衝部材9
04に衝突する。緩衝部材904に衝突した球は、そのまま下流側に向かって逆側方誘導
通路905を前記側方誘導通路902の誘導方向と逆方向に誘導されて前方誘導通路92
0に導かれ、前方誘導通路920の出口921から賞球連絡樋451を通って皿ユニット
300に導かれる。また、ファール球入口923から入ったファール球も屈曲したファー
ル球通路922によって球の勢いを弱められて前方誘導通路920に合流し、前方誘導通
路920の出口921から賞球連絡樋451を通って皿ユニット300に導かれる。
通路902から逆側方誘導通路905に球が移動する際に、底面揺動板907に落下する
が、通常の賞球の払出個数程度では、バネ913の弾発力が強いので、底面揺動板907
が揺動することがなく、図61の実線で示すように、検出突片909が投受光方式の満タ
ンスイッチ916の投光器と受光器との間に入ってスイッチが導通しない状態(OFF)
となっている。これに対し、皿ユニット300に賞球が貯留されて満タンユニット900
内にも球が充満してきたときには、前方誘導通路920及び逆側方誘導通路905の上流
側の全域に形成される底面揺動板907上に貯留された球の圧力により底面揺動板907
がバネ913の付勢力に抗して下方に揺動し、図61の二点鎖線で示すように、検出突片
909が投受光方式の満タンスイッチ916の投光器と受光器との間から外れてスイッチ
が導通した状態(ON)となる。満タンスイッチ916がONすると、賞球ユニット80
0の払出モータ815の回転駆動が停止(所定個数の賞球を払出している最中にON信号
が導出された場合には、その所定個数の賞球が払出されてから停止)するようになってい
る。
は、逆側方誘導通路905)の通路底面の幅とほぼ同じ幅の底面揺動板907によって満
タンスイッチ916を作動させるようにすると共に、通常時の球の流れによって揺動せず
ある程度の球が載置したときに底面揺動板907揺動するように付勢部材(バネ913)
で付勢したので、従来のように一部の通路の底面等に球が載置したことにより球詰まりを
検出するものに比べて、その一部の通路部分における球の載置が球詰まりによって検出さ
れない事態を確実に防止することができる。このことは、球の満タンを確実に検出するこ
とができるものである。
ンユニット載置部531に着脱自在に取り付けるものであるため、従来のように、満タン
装置を本体枠に形成された払出通路の内部に組み付けるものに比べて、本体枠に満タン構
造のための通路を形成する必要がない。また、満タンユニット900の内部をジグザグ状
の通路とすることにより、賞球ユニット800の賞球通路810から払出された球の勢い
を弱めながら皿ユニット300に誘導することができるので、払い出された賞球が皿ユニ
ット300から外に飛び出すこともない。更に、本実施形態に係る満タンユニット900
は、ファール球を導くファール球通路922が賞球を払い出す前方誘導通路920の途中
に球の勢いを弱めて合流するようになっているので、賞球の流れを阻害することなくファ
ール球を合流させることができる。
次に、本体枠3の開放側の裏側端辺に沿って垂直方向に取り付けられる施錠装置100
0について主として図63乃至図71を参照して説明する。図63は、施錠装置1000
と本体枠3との関係を示す背面斜視図であり、図64は、施錠装置1000の本体枠3へ
の掛け止め構造を示す拡大側方断面図であり、図65は、パチンコ機1の縦方向中央より
やや下方の位置で水平方向に切断した一部断面図であり、図66は、施錠装置1000と
本体枠3の側壁540,541との詳細な関係を示す拡大断面図であり、図67は、施錠
装置1000の側面図(A)、前面側から見た斜視図(B)であり、図68は、施錠装置
1000の背面側から見た斜視図(A)、施錠装置1000のコ字状基体1001の内部
に摺動自在に設けられる扉枠用摺動杆1040と本体枠用摺動杆1050の斜視図(B)
,(C)であり、図69は、施錠装置1000の分解斜視図であり、図70は、扉枠用摺
動杆1040と本体枠用摺動杆1050の作用を説明するための正面図であり、図71は
、不正防止部材1023,1032の作用を説明するための正面図である。
端から下端にかけて取り付けられるものであり、図63に示すように、本体枠3の外周側
辺と第一側面壁540の立ち上がり部との間の上下端近い部分及び中程に形成される複数
(図示の場合、3個)の錠係止穴548と、第一側面壁540の垂直面の上部と中程に切
り欠けられて形成される錠取付穴547とシリンダー錠貫通穴526の上部近傍に形成さ
れる錠取付穴547と、によって次に説明する施錠装置1000のコ字状基体1001が
支持固定されるものである。そこで、以下、施錠装置1000の構造について詳細に説明
する。
としてのコ字状基体1001と、該コ字状基体1001内に摺動自在に設けられる扉枠用
摺動杆1040と、前記コ字状基体1001内に摺動自在に設けられる本体枠用摺動杆1
050と、該本体枠用摺動杆1050の摺動を不正に行うことができないようにコ字状基
体1001の下部に取り付けられる不正防止部材1023,1032と、からなる。
動杆1040と本体枠用摺動杆1050とを摺動可能に設けるものであるが、その横幅寸
法は従来の断面L字状に成形された基体に集約される錠装置に比べて極めて薄いものとな
っている。これは、前述したように遊技装置4の左右方向及び上下方向の大きさを極めて
大きくすると共に、本体枠3の側面壁540〜543で囲まれる空間を大きくしたため、
側面壁540と本体枠3の外周辺との間の寸法が極めて小さくなっていることにより、本
実施形態に係る施錠装置1000の横幅寸法を小さく形成して施錠装置1000を本体枠
3の裏側に取り付けることができるような取付構造として改良したためである。そして、
コ字状基体1001の断面コ字状の開放側が本体枠3の裏面に対面するように取り付けら
れるため、施錠装置1000が本体枠3に取り付けられた状態では、内部に設けられる扉
枠用摺動杆1040と本体枠用摺動杆1050とが、それぞれのフック部1041、10
54,1065を除いてコ字状基体1001に完全に被覆された状態の不正防止構造とな
っている。
ック部1054,1065が貫通される長方形状のフック貫通開口1002が開設される
と共に、閉塞側であって第一側面壁540と密着する側面1001b(図69参照)上部
と中程に水平方向にビス止め部1003が突設され、更に、開放側の第一側面壁540と
密着しない側面1001a(図69参照)の上端部及び中間部と、開放側の両側面100
1a,1001bの下端部に係止突起1004が突設形成されている。ビス止め部100
3と係止突起1004は、施錠装置1000を本体枠3の裏面に取り付けるためのもので
あり、係止突起1004を本体枠3の錠係止穴548に差し込んで上方に移動させ(図6
4参照)、その状態でビス止め部1003と錠取付穴547とが一致するため、その一致
した穴に図示しないビスを螺着することにより、施錠装置1000を本体枠3に強固に固
定することができる。なお、施錠装置1000のビスによる取付けは、上部と中程のビス
止め部1003だけではなく、後述する錠取付片1008に形成されるビス止め部100
3と前記シリンダー錠貫通穴526の上方近傍に形成される錠取付穴547とを対応させ
て図示しないビスで止着することにより、施錠装置1000の下方も取り付けられるよう
になっている。
に形成される係止突起1004を錠係止穴548に差し込んで位置決め係止し、コ字状基
体1001の閉塞側(後方部)の上中の2箇所に形成されたビス止め部1003及びコ字
状基体1001の開放側(前方部)に形成されたビス止め部1003を錠取付穴547に
ビスで固定する構造であるため、施錠装置1000の前方部を係止突起1004と錠係止
穴548で係止し、施錠装置1000の後方部をビス止め部1003と錠取付穴547で
固定し且つ施錠装置1000の下方部をビス止め部1003と錠取付穴547で固定する
ので、極めて簡単な構造で施錠装置1000を本体枠3に強固に固定することができるも
のである。換言するならば、施錠装置1000を極めて横幅寸法の薄いコ字状基体100
1に集約して構成した場合でも、施錠装置1000の前方部と後方部との係止及び固定に
より、施錠装置1000を本体枠3に強固に固定することができるものである。特に、本
実施形態の場合には、前方部の係止構造(固定構造でもよい)を構成する係止突起100
4がコ字状基体1001の第一側面壁540と密着しない側面1001aに突設形成され
る一方、後方部の固定構造を構成するビス止め部1003及びビス止め部1003がコ字
状基体1001の第一側面壁540と密着する側面1001bから水平方向に突設形成さ
れる構造であるため、前方部の係止構造が第一側面壁540と密着する側面1001bに
形成される場合に比べて、ガタ付きが生じないように施錠装置1000を本体枠3に固定
することができるものである。
穴1005が形成され、コ字状基体1001に扉枠用摺動杆1040及び本体枠用摺動杆
1050を収納した状態で挿通穴1005にリベット1006を差込んでかしめることに
より、コ字状基体1001の内部に扉枠用摺動杆1040及び本体枠用摺動杆1050を
摺動自在に取り付けることができる。即ち、扉枠用摺動杆1040の上中下の3箇所に形
成されるリベット用長穴1042と本体枠用摺動杆1050の上フック部材1051及び
下フック部材1052にそれぞれ1つずつ形成されるリベット用長穴1055,1061
にリベット1006を貫通させることにより、扉枠用摺動杆1040が上方に移動できる
ようにし、本体枠用摺動杆1050が下方に移動できるようになっている。したがって、
図68(B)に示すように本体枠用摺動杆1050のリベット用長穴1055,1061
の下端部にリベット1006が貫通しており、図68(C)に示すように扉枠用摺動杆1
040のリベット用長穴1042の上端部にリベット1006が貫通している。
成されると共に、その開放側の本体枠3の第一側面壁540と密着する側面1001bの
前端部にシリンダー錠1010を取り付けるための錠取付片1008が側方に向かって突
設され、更に、第一側面壁540と密着する側面1001bに挿入縦開口1020、バネ
係止片1021、及び逃げ横穴1022がそれぞれ形成されている。不正防止切欠部10
07は、後に説明する第一不正防止部材1023のストッパー片部1027が進退するよ
うになっている。この点については、後に詳述する。また、錠取付片1008は、施錠装
置1000を本体枠3の裏面に取り付けた状態で、遊技盤設置凹部510の下端辺よりも
下方の位置となるようにコ字状基体1001の側面1001bの前端部から側方に向かっ
て突設されるが、この錠取付片1008には、シリンダー錠1010が貫通する錠挿通穴
1009が形成されると共にシリンダー錠1010の錠取付基板1011に形成される取
付穴1013をビス1012で取り付けるための取付穴1014が上下2箇所に穿設され
、更に、施錠装置1000の下部を本体枠3の裏面に取り付けるためのビス止め部100
3が穿設されている。また、挿入縦開口1020は、シリンダー錠1010に固定される
係合カム1016の第一係合突片1017及び第二係合突片1018がシリンダー錠10
10の回動時に侵入するための開口であり、バネ係止片1021は、不正防止部材102
3,1032に設けられるバネ1035が係止されるものであり、逃げ横穴1022は、
連結ピン1034の移動の邪魔をしないように逃げ穴を構成するものである。この点につ
いては後に詳述する。
、シリンダー錠1010は、錠取付基板1011の前方に円筒状のシリンダー錠本体が固
定され、そのシリンダー錠本体の錠軸1015が錠取付基板1011より後面に出ており
、その錠軸1015の後端に係合カム1016がビス1019によって固定されている。
係合カム1016は、ブーメラン形状に形成され、その一端辺が回動時に本体枠用摺動杆
1050の下降係合穴1062に係合する第一係合突片1017となっており、その他端
辺が回動時に扉枠用摺動杆1040の上昇係合穴1045に係合する第二係合突片101
8となっている。そして、上記のように構成されるシリンダー錠1010は、円筒状のシ
リンダー錠本体部分を錠挿通穴1009に挿通して錠取付基板1011の上下2箇所に形
成される取付穴1013と錠取付片1008の取付穴1014とを一致させてビス101
2で螺着することにより、シリンダー錠1010をコ字状基体1001に固定することが
できる。
て図69を参照して説明する。不正防止部材1023,1032は、シリンダー錠101
0を正式な鍵で回動せずに、例えばピアノ線や針金等で不正に本体枠用摺動杆1050を
下降させることを防止するためのものである。しかして、不正防止部材1023,103
2は、第一不正防止部材1023と第二不正防止部材1032とを連結ピン1034で連
結した構造となっている。第一不正防止部材1023は、上端の揺動軸穴1025を中心
にして揺動自在に構成される縦長の板状に形成され、その揺動軸穴1025を前述したコ
字状基体1001の内部に扉枠用摺動杆1040及び本体枠用摺動杆1050を摺動自在
に取り付けるための挿通穴1005及びリベット1006のうち、最下方の挿通穴100
5及びリベット1006によって取り付けられる。
る縦長な突片挿入穴1026が開設され、この突片挿入穴1026に第二係合突片101
8が挿入し得るようになっている。つまり、突片挿入穴1026と挿入縦開口1020を
第二係合突片1018が貫通することにより、コ字状基体1001の内部に設けられる扉
枠用摺動杆1040の上昇係合穴1045と第二係合突片1018とが係合するようにな
っている。また、第一不正防止部材1023の突片挿入穴1026の開設位置の斜め上方
の外形線が傾斜部1024となっている。この傾斜部1024は、係合カム1016の回
動時に第一係合突片1017の後面側と当接するもので、係合カム1016の回動時に第
一係合突片1017と傾斜部1024とが当接することにより第一不正防止部材1023
が揺動軸穴1025を中心として揺動(図71(B)において時計回転方向)するように
なっている。
にストッパー片部1027が突設され、そのストッパー片部1027の下方に規制突片1
031が突設され、該規制突片1031の前方部にピン穴1029と連結穴1030とが
上下に形成されている。ストッパー片部1027は、本体枠用摺動杆1050の施錠時に
前記不正防止切欠部1007及び本体枠用摺動杆1050の係合切欠部1066に侵入係
合して本体枠用摺動杆1050が不正に摺動しないようにするものである。また、規制突
片1031は、第一不正防止部材1023と第二不正防止部材1032とはバネ1035
によって連結されるが、そのバネ1035で連結されたときに第二不正防止部材1032
の付勢方向への移動を規制するものである。ピン穴1029は、ガイドピン1028が固
定されるものであり、ガイドピン1028が第一不正防止部材1023の裏面側からピン
穴1029に固定された状態で、そのガイドピン1028を前記挿入縦開口1020の最
下端部に形成される横長状開口部に係合させることにより、第一不正防止部材1023を
コ字状基体1001の側面1001bに沿って案内するものである。更に、連結穴103
0は、第一不正防止部材1023と第二不正防止部材1032とを連結ピン1034で連
結するためのものである。
」字状の板材で形成され、その上部一端に連結穴1033が形成され、その上部他端にバ
ネ係止穴1036が穿設され、下方端部に当接部1037が設けられている。連結穴10
33は、第一不正防止部材1023の連結穴1030と一致させて連結ピン1034で連
結するためのものであり、バネ係止穴1036は、一端がコ字状基体1001のバネ係止
片1021に係止されるバネ1035の他端を係止するものである。また、当接部103
7は、本体枠3の閉鎖時に外枠2の内側下部に固定される閉鎖用突起41と当接するもの
である。なお、上記した第一不正防止部材1023及び第二不正防止部材1032の作用
については、後に詳述する。
体枠用摺動杆1050について説明する。まず、扉枠用摺動杆1040は、縦長の金属製
の板状部材から構成され、その一側縦辺の上中下の3箇所に扉枠用フック部1041が前
方に向かって一体的に突設されている。この扉枠用フック部1041は、コ字状基体10
01内に収納したときに、その開放側から前方に突出しているもので、施錠装置1000
を本体枠3の裏面に固定したときに、本体枠3に形成される扉用フック穴549(図21
及び図22参照)から前方に突出し、扉体5の裏面に形成されるフックカバー227(図
15参照)に係止するものである。なお、扉枠用フック部1041は、下向きの係合爪形
状となっているため、扉枠用摺動杆1040を上昇させることにより扉枠用フック部10
41とフックカバー227との係止状態を解除することができる。
る縦長のリベット用長穴1042が形成され、該リベット用長穴1042のうちの最上部
のリベット用長穴1042の下方及び扉枠用摺動杆1040の最下端にガイド突起104
3が突設されている。リベット用長穴1042は、コ字状基体1001の挿通穴1005
に挿通されるリベット1006が貫通されるものであり、しかも、このリベット1006
が扉枠用摺動杆1040の上昇動作を邪魔しないように縦長に形成されている。そして、
通常状態においては、リベット用長穴1042の上端部にリベット1006が貫通当接し
た状態となっている。また、ガイド突起1043は、本体枠用摺動杆1050の上フック
部材1051及び下フック部材1052に形成される突片移動穴1056,1064に挿
通されるものであり、扉枠用摺動杆1040と本体枠用摺動杆1050との相互の摺動動
作を案内するようになっている。
スプリングフック部1046にスプリング1048の一端が係止され、そのスプリング1
048の他端が本体枠用摺動杆1050の上フック部材1051に形成されるスプリング
フック部1057に係止される。これにより、扉枠用摺動杆1040が下方向に、本体枠
用摺動杆1050が上方向に、それぞれ相互に付勢されている。扉枠用摺動杆1040の
中程には、当接弾性片1047が凸状に形成されている。この当接弾性片1047は、扉
枠用摺動杆1040の一側側面からプレスで打ち出して凸状に形成したものであり、コ字
状基体1001の内側面に当接して内部で扉枠用摺動杆1040がガタつかないようにす
るものである。更に、扉枠用摺動杆1040の下方部分の側面には、共に縦長な遊び穴1
044と上昇係合穴1045とが形成されている。遊び穴1044は、係合カム1016
の第一係合突片1017が差し込まれて回動するときに、その回動動作の邪魔にならない
ように第一係合突片1017の先端部が移動しえる空間を構成するものである。また、上
昇係合穴1045は、係合カム1016の第二係合突片1018が差し込まれて回動する
ときに、その回動動作によって扉枠用摺動杆1040が上昇するように係合するためのも
のである。なお、扉枠用摺動杆1040の縦辺下部後方には、前記不正防止切欠部100
7よりも上下方向に大きな切欠である逃げ切欠部1049が形成されている。この逃げ切
欠部1049は、第一不正防止部材1023のストッパー片部1027を確実に不正防止
切欠部1007及び係合切欠部1066に係合させるために邪魔しないように形成される
ものである。
フック部材1052と、上フック部材1051と下フック部材1052とを連結する連結
線杆1052と、から構成されている。つまり、本体枠用摺動杆1050は、従来のよう
に1つの金属製の縦長板で構成されているわけではなく、フック部1054,1065を
有する上フック部材1051と下フック部材1052とを金属製の板材をプレスで形成し
、その金属製の上フック部材1051と下フック部材1052とを細い金属製の連結線杆
1053で連結したものである。このため、狭いコ字状基体1001の空間に扉枠用摺動
杆1040と本体枠用摺動杆1050とを効率よく収納することができる。
が突設され、その板面部にリベット用長穴1055と突片移動穴1056とが形成され、
また、その前方の縦辺下端部にスプリングフック部1057と連結穴1058とが形成さ
れ、さらに、その上辺及び下辺に当接部1059が形成されている。フック部1054は
、コ字状基体1001の上方のフック貫通開口1002を貫通して外枠2の開放側内側の
上部に設けられる閉鎖用突起38に係合するもので上向きに係止爪部が形成されている。
リベット用長穴1055は、扉枠用摺動杆1040の上部に形成されるリベット用長穴1
042に対応するものであり、このリベット用長穴1055にリベット1006が貫通さ
れた通常の状態では、リベット1006がリベット用長穴1055の最下端部を貫通した
状態となっている。これにより、上フック部材1051が下方に向かって移動することが
できるようになっている。突片移動穴1056は、前述したように扉枠用摺動杆1040
の上方のガイド突片1043が挿入されて、扉枠用摺動杆1040と本体枠用摺動杆10
50との相互の移動を案内するようになっている。スプリングフック部1057は、前述
したようにスプリング1048の他端が係止されるものである。また、連結穴1058は
、連結線杆1053の上端が折り曲げられて挿入されるものである。更に、当接部105
9は、コ字状基体1001に収納されたときに、該コ字状基体1001の内部側壁に当接
して上フック部材1051の摺動動作においてガタつきがなくスムーズに行われるように
するためのものである。
設され、その板面部の上方から下方にかけてリベット用長穴1061と下降係合穴106
2と遊び穴1063と突片移動穴1064とが順次形成され、また、その前方の縦辺上端
部に連結穴1060が、その後方の縦辺下部に係合切欠部1066がそれぞれ形成され、
さらに、その上辺及び下辺に当接部1067が形成されている。フック部1065は、コ
字状基体1001の下方のフック貫通開口1002を貫通して外枠2の開放側内側の下部
に設けられる閉鎖用突起41に係合するもので上向きに係止爪部が形成されている。リベ
ット用長穴1061は、扉枠用摺動杆1040の下部に形成されるリベット用長穴104
2に対応するものであり、このリベット用長穴1061にリベット1006が貫通された
通常の状態では、リベット1006がリベット用長穴1061の最下端部を貫通した状態
となっている。これにより、下フック部材1052が下方に向かって移動することができ
るようになっている。下降係合穴1062は、係合カム1016の第一係合突片1017
が差し込まれて回動するときに、その回動動作によって本体枠用摺動杆1050が下降す
るように係合するためのものである。また、遊び穴1063は、係合カム1016の第二
係合突片1018が差し込まれて回動するときに、その回動動作の邪魔にならないように
第二係合突片1018の先端部が移動し得る空間を構成するものである。突片移動穴10
64は、前述したように扉枠用摺動杆1040の下方のガイド突片1043が挿入されて
、扉枠用摺動杆1040と本体枠用摺動杆1050との相互の移動を案内するようになっ
ている。また、連結穴1060は、連結線杆1053の下端が折り曲げられて挿入される
ものである。更に当接部1067は、コ字状基体1001に収納されたときに、該コ字状
基体1001の内部側壁に当接して下フック部材1052の摺動動作においてガタつきが
なくスムーズに行われるようにするためのものである。
00を組み付けるには、本体枠用摺動杆1050の上フック部材1051と下フック部材
1052とを連結線杆1053で連結し、その状態で扉枠用摺動杆1040のガイド突片
1043を上フック部材1051と下フック部材1052の突片移動穴1056,106
4に挿入すると共に、相互のリベット長穴1042とリベット用長穴1055,1061
を位置合わせして重ね合わせ、その重ね合わせた状態で上フック部材1051のフック部
1054と下フック部材1052のフック部1065とをコ字状基体1001のフック貫
通開口1002に貫通させながら扉枠用摺動杆1040及び本体枠用摺動杆1050をコ
字状基体1001のコ字状の空間に挿入する。その後、挿通穴1005からリベット10
06を差し込む。この際、リベット1006がリベット用長穴1055,1061、10
42を貫通するように差し込む。ただし、最下端のリベット1006を差し込むときには
、第一不正防止部材1023の揺動軸穴1025にもリベット1006を差し込んで第一
不正防止部材1023をコ字状基体1001に同時に取り付ける必要がある。なお、第一
不正防止部材1023をコ字状基体1001に取り付ける前に、第一不正防止部材102
3と第二不正防止部材1032とを連結ピン1034で連結し且つガイドピン1028を
ピン穴1029に図示しないビスで止着しておき、さらにガイドピン1028を挿入縦開
口1020の最下端の開口部に挿入しておく必要がある。
001内に収納固定した状態で、スプリング1048をスプリングフック部1046,1
057相互間に掛け渡し、扉枠用摺動杆1040と本体枠用摺動杆1050とを相互に反
対方向に付勢し、さらに、バネ1035をバネ係止片(穴)1021,1036に掛け渡
して第二不正防止部材1032が規制突片1031に当接した状態とする。その後、錠取
付片1008の錠挿通穴1009にシリンダー錠1010の円筒状本体部分を挿入してシ
リンダー錠1010をビス1012で取付穴1014に固定する。なお、このとき係合カ
ム1016の第一係合突片1017の先端部が傾斜部1024の外側で且つ挿入縦開口1
020に僅かに挿入し、係合カム1016の第二係合突片1018の先端部が第一不正防
止部材1023の突片挿入穴1026及び挿入縦開口1020に僅かに挿入した状態とな
るようにシリンダー錠1010を錠取付片1008に取り付ける。
、前述したように、扉枠用摺動杆1040の扉枠用フック部1041を本体枠3に形成さ
れる扉用フック穴549に差し込みながら、鉤型に突出する係止突起1004を本体枠3
の錠係止穴548に差し込んで上方に移動させ、その状態で水平方向に突出したビス止め
部1003及びビス止め部1003を錠取付穴547に一致させ、その一致した穴に図示
しないビスを螺着することにより、図63に示すように、施錠装置1000を本体枠3の
裏面に強固に固定することができる。特に、本実施形態の場合には、前方部の係止構造を
構成する係止突起1004がコ字状基体1001の第一側面壁540と密着しない側面1
001aに突設形成される一方、後方部の固定構造を構成するビス止め部1003及びビ
ス止め部1003がコ字状基体1001の第一側面壁540と密着する側面1001bか
ら水平方向に突設形成される構造であるため、前方部の係止構造が第一側面壁540と密
着する側面1001bに形成される場合に比べて、ガタ付きが生じないように施錠装置1
000を本体枠3に固定することができるものである。
び図71を参照して説明する。まず、図70を参照して本体枠3の開閉動作と扉体5の開
閉動作について説明する。本体枠3が外枠2に対して閉じ且つ扉体5が本体枠3に対して
閉じている状態においては、図70(A)に示すように、外枠2の閉鎖用突起38,41
と本体枠用摺動杆1050のフック部1054,1065とが係止し且つ扉枠用摺動杆1
040の扉枠用フック部1041と扉体5のフックカバー227とが係止した状態となっ
ている。その状態でシリンダー錠1010に図面示しない鍵を差し込んで係合カム101
6の第一係合突片1017が挿入縦開口1020内に侵入する方向に回動すると、図70
(B)に示すように、第一係合突片1017の先端が本体枠用摺動杆1050の下降係合
穴1062に係合してスプリング1048の付勢力に抗して下フック部材1052を下方
に押下げ、これと連結されている連結線杆1053と上フック部材1051も押下げられ
て下降する。このため、外枠2の閉鎖用突起38,41と本体枠用摺動杆1050のフッ
ク部1054,1065とが係止状態が解除されるため、本体枠3を前面側に引くことに
より本体枠3を外枠2に対して開放することができる。なお、本体枠3を閉じる場合には
、フック部1054,1065がスプリング1048の付勢力により上昇した状態(図7
0(A)に示す状態と同じ上昇した位置)となっているが、フック部1054,1065
の上辺が外側に向かって下り傾斜しているため、強制的に本体枠3を外枠2に対して押圧
することにより、フック部1054,1065の上辺傾斜部が閉鎖用突起38,41の下
端部と当接するので、本体枠用摺動杆1050が下方に下降し、遂には、フック部105
4,1065の上向き爪部と閉鎖用突起38,41とが再度係止した状態となって本体枠
用摺動杆1050が上昇して係止状態に戻る。
突片1018が挿入縦開口1020内に侵入する方向に回動すると、図70(C)に示す
ように、第二係合突片1018の先端が扉枠用摺動杆1040の上昇係合穴1045に係
合してスプリング1048の付勢力に抗して扉枠用摺動杆1040を上方に押し上げ上昇
する。このため、扉体5のフックカバー227と扉枠用摺動杆1040の扉枠用フック部
1041とが係止状態が解除されるため、扉体5を前面側に引くことにより扉体5を本体
枠3に対して開放することができる。なお、扉体5を閉じる場合には、扉枠用フック部1
041がスプリング1048の付勢力により下降した状態(図70(A)に示す状態と同
じ下降した位置)となっているが、扉枠用フック部1041の下辺が外側に向かって上り
傾斜しているため、強制的に扉体5を本体枠3に対して押圧することにより、扉枠用フッ
ク部1041の下辺傾斜部がフックカバー227の上端部と当接するので、扉枠用摺動杆
1040が上方に上昇し、遂には、扉枠用フック部1041の下向き爪部とフックカバー
227とが再度係止した状態となって扉枠用摺動杆1040が下降して係止状態に戻る。
なお、本実施形態における扉枠用摺動杆1040は、コ字状基体1001の全長とほぼ同
じ長さに形成されると共に、そのコ字状基体1001が本体枠3の縦方向の側面のほぼ全
長に亘って取り付けられ、しかも、扉体5との係止部である扉枠用フック部1041が扉
枠用摺動杆1040の上端部、中央部、下端部の3箇所に形成されているため、扉体5と
本体枠3の縦方向の全長における施錠が確実に行われ、扉体5と本体枠3との間を無理や
りこじ開けてその間からピアノ線等の不正具を挿入する不正行為を行うことができないと
いう利点もある。
込んだ鍵を一方向に回動することにより、外枠2に対する本体枠3の施錠を解除し、他方
向に回動することにより、本体枠3に対する扉体5の施錠を解除することができる。この
場合、シリンダー錠1010に鍵を差し込むことなく本体枠用摺動杆1050のフック部
1054,1065にピアノ線等を引っ掛けてこれを下降させる不正行為が行われること
があるが、本実施形態においては、このような不正行為を行うことができないようになっ
ている。このような不正行為を防止する構造の第一番目が第一不正防止部材1023と第
二不正防止部材1032とから構成されるロック機構であり、第二番目の不正防止構造が
コ字状基体1001の閉鎖空間に扉枠用摺動杆1040及び本体枠用摺動杆1050が収
納される構造である。
する。まず、外枠2と本体枠3とが閉じている状態においては、図71(A)に示すよう
に、外枠2の閉鎖用突起41と第二不正防止部材1032の当接部1037とが当接した
状態となっている。この状態においては、バネ1035の付勢力により第一不正防止部材
1023が反時計方向に回動してストッパー片部1027が不正防止切欠部1007内に
侵入し、ストッパー片部1027が不正防止切欠部1007に対応する位置にある本体枠
用摺動杆1050の下フック部材1052に形成される係合切欠部1066と係合した状
態となっている。このため、本体枠用摺動杆1050にピアノ線等を引っ掛けて引き降ろ
そうとしても、ストッパー片部1027と係合切欠部1066とが係合しているので、本
体枠用摺動杆1050を不正に下方に引き降ろすこと(解錠すること)が不能となり、本
体枠3を開放するという不正行為を行うことができない。
71(B)に示すように、鍵を回動させることにより係合カム1016の第一係合突片1
017が挿入縦開口1020内に侵入するように回動される。この第一係合突片1017
の回動時に、第一不正防止部材1023の傾斜部1024と第一係合突片1017の側面
とが当接するため、第一不正防止部材1023が揺動軸穴1025を中心として図示の時
計回転方向に回転を始め、ストッパー片部1027も不正防止切欠部1007から退避す
るように移動する。このため、ストッパー片部1027と係合切欠部1066との係合が
解除された状態となる。このとき、第二不正防止部材1032は、バネ1035を伸ばし
て当接部1037が後退した位置となっている。この状態でさらに係合カム1016を回
動させて第一係合突片1017も回動させると、第一係合突片1017の先端が下フック
部材1052の下降係合穴1062に係合して本体枠用摺動杆1050の全体を下降させ
るので、フック部1054,1065と外枠2の閉鎖用突起38,41との係止状態が解
除されて本体枠3を外枠2に対して開放することができる。
突片1031に当接した状態となっているため、第一不正防止部材1023と第二不正防
止部材1032との位置関係は、図71(A)に示す状態とほぼ同じ位置関係になってい
る。この状態で本体枠3を閉めると、外枠2の閉鎖用突起41と第二不正防止部材103
2の当接部1037とが正面から当接し、最終的に図71(A)に示す状態となる。この
ため、第一不正防止部材1023と第二不正防止部材1032とが本体枠3を閉じるとき
に邪魔になることはない。また、本実施形態においては、第一不正防止部材1023と第
二不正防止部材1032とが本体枠用摺動杆1050の下降動作だけが不正に行われない
ように防止しているのは、本体枠用摺動杆1050を不正に開放すれば、解放後に扉枠用
摺動杆1040を手動で簡単に開けることができることと、ピアノ線等で摺動杆を上昇さ
せる不正行為は事実上行い難いという理由により、本体枠用摺動杆1050に対する不正
操作ができないように工夫されている。
材1023をピアノ線等で揺動させることにより、ロック機構の機能を無力化することも
不可能ではない。そこで、万一ロック機構のロック機能が不正な行為により無力化される
場合を想定すると、本実施形態においては、施錠装置1000が本体枠3に取り付けられ
た状態では、内部に設けられる扉枠用摺動杆1040と本体枠用摺動杆1050とが、そ
れぞれのフック部1041、1054,1065を除いてコ字状基体1001の閉鎖空間
に収納されて完全に被覆された状態となっているので、ピアノ線等を差し込んでコ字状基
体1001の閉鎖空間の内部に設けられる本体枠用摺動杆1050を引き下げようとして
も、コ字状基体1001の両側面1001a,1001bによって不正具の閉鎖空間への
侵入が阻止されるため、不正行為を簡単に行うことができない構造となっている。
L字状基体に集約される錠装置に比べて極めて薄いコ字状基体1001の内部に扉枠用摺
動杆1040と本体枠用摺動杆1050とを摺動可能に設け且つ施錠装置1000を操作
するためのシリンダー錠1010のコ字状基体1001への取付位置を遊技盤の下端辺よ
りも下方となる位置としたので、遊技装置4の左右方向及び上下方向の大きさを極めて大
きくすると共に、本体枠3の側面壁540〜543で囲まれる空間を大きくしても、施錠
装置1000を本体枠3の裏側に強固に取り付けることができる。そして、断面コ字状の
開放側が本体枠3の裏面に対面するように取り付けられるため、施錠装置1000が本体
枠3に取り付けられた状態では、内部に設けられる扉枠用摺動杆1040と本体枠用摺動
杆1050とが、それぞれのフック部1041、1054,1065を除いてコ字状基体
1001に完全に被覆された状態となっているので、ピアノ線等を差し込んで内部に設け
られる本体枠用摺動杆1050を引き下げる等の不正行為を簡単に行うことができない。
また、施錠装置1000の取り付けに際し、コ字状基体1001の開放側(前方部)の上
中下の3箇所に形成される係止突起1004を錠係止穴548に差し込んで位置決め係止
し、コ字状基体1001の閉塞側(後方部)の上中下の3箇所に形成されたビス止め部1
003及びビス止め部1003を錠取付穴547にビスで固定する構造であるため、施錠
装置1000の前方部を係止突起1004と錠係止穴548で係止し、施錠装置1000
の後方部をビス止め部1003及びビス止め部1003と錠取付穴547で固定するので
、極めて簡単な構造で施錠装置1000を本体枠3に強固に固定することができるもので
ある。
として錠取付片1008に形成されたビス止め部1003と本体枠3のシリンダー錠貫通
穴526の上部近傍に形成した錠取付穴547とを螺着する構造としたが、これに代えて
、シリンダー錠1010を錠取付片1008に取り付けるビス1012を利用して、該ビ
ス1012の先端が錠取付片1008を貫通して螺着される錠取付穴をシリンダー錠貫通
穴526の上下に形成する構造でも良い。また、コ字状基体1001の下方部をビス止め
しなくても、施錠装置1000の後方部のビス止め部1003と錠取付穴547との固定
だけでも、施錠装置1000を本体枠3の裏面に強固に固定されることを確認している。
更に、上記した実施形態においては、扉枠用摺動杆1040及び本体枠用摺動杆1050
を左右の側面1001a,1001bを有するコ字状基体1001で完全に被覆するもの
としたが、例えば、扉枠用摺動杆1040及び本体枠用摺動杆1050を第一側面壁54
0に密着しない反対側の側面1001aに摺動自在にリベット等で装着し、第一側面壁5
40に密着する側面1001bを省略したL字状基体(錠基体)とし、そのL字状基体(
錠基体)の側面1001aと第一側面壁540とによって形成される閉鎖空間に扉枠用摺
動杆1040及び本体枠用摺動杆1050を収納する構造としてもよい。この場合でも、
実施形態と同じような取付構造及び不正防止構造とすることができる。
次に、本体枠3の裏面下部に取り付けられる基板ユニット1100について、主として
図72及び図73を参照して説明する。図72は、基板ユニット1100を背面側から見
た斜視図であり、図73は、基板ユニット1100を前面側から見た斜視図である。
27(図22,図24参照)に取り付けられるものであり、図示すように、合成樹脂成形
された枠用基板ホルダ1101に、扉中継基板、電源基板ボックス1103、端子基板ボ
ックス1104、払出制御基板ボックス1105、主ドロワ中継基板、及び副ドロワ中継
基板の各種基板を取り付けることにより構成されている。上記の基板のうち、扉中継基板
、電源基板ボックス1103、端子基板ボックス1104、及び払出制御基板ボックス1
105は、枠用基板ホルダ1101の後面側に前後方向に重複して取り付けられ、主ドロ
ワ中継基板及び副ドロワ中継基板は、枠用基板ホルダ1101の前面側に取り付けられる
ものである。なお、払出制御基板ボックス1105の裏面には、電源基板等からの電磁波
の影響を防止するためにシールド板が取り付けられ、また、主ドロワ中継基板及び副ドロ
ワ中継基板は、基板カバー1109に被覆されて取り付けられている。
後面側一側部に配線用開口1124が形成され、図示は省略するが、配線用開口1124
の内側に扉中継基板を取り付けるための中継基板用凹部が形成されている。この枠用基板
ホルダ1101の左右両辺及び下辺には、基板ユニット1100を本体枠3に取り付ける
ための取付片1122が外側に向かって突設され、該取付片1122を本体枠3の前記取
付穴部527(図22参照)に対応させて図示しないビスで止着することにより、基板ユ
ニット1100が本体枠3の背面下部に取り付けられる。なお、取付穴部527は、図2
4に示すように、取付片1122の外形形状に合致する外周壁を有して形成されている。
更に、枠用基板ホルダ1101の他端側(図73の右側)側壁の外側に、配線を係止する
ための配線掛止片1123が突設形成されている。
L字状に形成されている。このアウト球通路1119は、前述したアウト口606(図3
1参照)、球抜排出通路524(図22参照)の下流側、及び落下口629(図29参照
)と対応するように上方が幅広く形成され、下流側が球を列状に排出するように幅狭く形
成されている。したがって、基板ユニット1100を本体枠3に取り付けたときには、図
25に示すように、アウト球通路1119の幅広上流部がアウト口606の下面を支持す
る通路支持突起513の後方に位置するようになっている。そして、アウト球通路111
9の下流端からアウト球や入賞球、あるいは球抜き球がパチンコ遊技機の外部(一般的に
、島の回収樋)に向かって放出されるものである。
0及び払出制御基板用コネクタ1201と、副ドロワ中継基板に設けられる副ドロワ中継
コネクタ1202及び扉枠用コネクタ1203とが基板カバー1109の外側に突出する
ための長方形状のコネクタ用開口が開設されている。
ス主体と、ボックス主体に取り付けられて払出制御基板の表面を覆うカバー体と、から構
成されている。ボックス主体とカバー体とは、その一側辺を係合させ、その他側辺に分離
切断部1183でカシメ固定している。これによってボックス主体とカバー体とを分離す
るためには、分離切断部1183を切断しないと分離できないようになっている。ただし
、分離切断部1183におけるカシメ固定は、複数箇所(図示の場合は、1〜4の数字で
示す4箇所)のうち、いずれかをカシメ部材でカシメれば良く、例えば、検査等で分離す
る必要がある場合には、3回まで行うことができる。もちろん、不正に分離した場合には
、切断した痕跡が残ることになるので、不正行為があったか否かを直ちに知ることができ
るようになっている。
次に、カバー体1250について、図6、図24及び図28を参照して説明する。カバ
ー体1250は、本体枠3の後面開口580を覆うものであり、その一側の上中下の3箇
所に本体枠3の背面一側に形成されるカバー体支持筒部575に上方から挿入される軸支
ピン1251が形成され、その他側のほぼ中央に球通路ユニット770に形成されるカバ
ー体係合溝785と係合する係合片1252が形成されている。しかして、カバー体12
50の軸支ピン1251をカバー体支持筒部575に差し込むことにより、カバー体12
50を本体枠3に開閉自在に軸支し、係合片1252をカバー体係合溝785に係止する
ことにより、カバー体1250を本体枠3に閉じた状態とすることができ、遊技装置4に
設けられる各種部品の背面を保護することができる。なお、開放する場合には、係合片1
252とカバー体係合溝785との係合を解除すればよい。
め穴1253が形成され、また、本体枠3の施錠壁569に突設される施錠用突出鉤片5
70を貫通させる貫通穴1254が形成され、更に詳細に図示しないが、次に説明する第
二実施形態に係るカバー体1270と同じように、接続操作用開口1255、立壁、当接
突起、補強リブが形成されている。これら接続操作用開口1255、立壁、当接突起、補
強リブは、第二実施形態に係るカバー体1270の接続操作用開口1283、立壁128
4、当接突起1285、補強リブ1286と同じ位置に設けられて同じ機能を奏するもの
である。しかして、カバー体1250を閉じた状態で、カバー体1250の止め穴125
3と本体枠3側の止め穴568とを一致させて図示しないビスで止着することにより、カ
バー体1250によって本体枠3の後面開口580を閉塞固定することができる。そして
、本体枠3に対してカバー体1250を閉じた状態で施錠用突出鉤片570がカバー体1
250の貫通穴1254を貫通しているので、例えば、南京錠等の錠を施錠用突出鉤片5
70に掛け止めることにより、南京錠の鍵を有する責任者しかカバー体1250を開放す
る。
続いて、主基板及び周辺基板の構成について、図74及び図75に基づき説明する。図
74及び図75は、制御構成を概略的に示すブロック図である。なお、これらの図面にお
いて太線の矢印は電源の接続及び方向を示し、細線の矢印は信号の接続及び方向を示して
いる。本例のパチンコ機1の制御は、大きく分けて主基板2810のグループ(図74に
示す)と、周辺基板2811のグループ(図75に示す)とで分担されており、このうち
主基板2810のグループが遊技動作(入賞検出や当り判定、特別図柄表示、賞球払出等
)を制御しており、周辺基板2811のグループが演出動作(発光装飾や音響出力、液晶
表示、及び装飾体の動作等)を制御している。
とから構成されている。主制御基板2094は、中央演算装置としてのCPU2812、
読み出し専用メモリとしてのROM2813、読み書き可能メモリとしてのRAM281
4を備えている。CPU2812は、ROM2813に格納されている制御プログラムを
実行することによりパチンコ機1で行われる各種遊技を制御したり、周辺基板2811や
払出制御基板2133に出力するコマンド信号を作成したりする。RAM2814には、
主制御基板2094で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等
の情報が一時的に記憶される。なお、主基板2810は、電源中継端子板2860を介し
て電源基板2131に接続されており、電源基板2131から作動用電力が供給されるよ
うになっている。
を検出する第一始動口センサ2416、第二始動口1421への入賞状態を検出する第二
始動口センサ2358、全ての入賞口に対する入賞数をカウントするための全入賞口入賞
数計数センサ2870が接続されている。また、パネル中継端子板2866を介して、通
過ゲート1405に対して遊技球の通過したことを検出するゲートセンサ2990と、右
側の一般入賞口(図示しない)に遊技球が入賞したことを検出する右一般入賞口センサ2
417aと、左側及び中央側の一般入賞口(図示しない)に遊技球が入賞したことを検出
する左・中一般入賞口センサ2417bとが接続され、さらにパネル中継端子板2866
に接続された大入賞口中継端子板2867を介して大入賞口センサ2370が接続されて
いる。そして、これらのセンサから検出信号が主制御基板2094に入力されるようにな
っている。また、主制御基板2094の入力インタフェースには、前枠体11の開放状態
を検出する内枠開放スイッチ2862、及び扉体5の開放状態を検出する扉開放スイッチ
2863も接続されている。
8を介して、普通図柄・特別図柄表示基板2869が接続されており、主制御基板209
4から、普通図柄表示器(図示しない)及び特別図柄表示器(図示しない)へ駆動信号を
出力することが可能になっている。また、大入賞口中継端子板2867の出力インタフェ
ースには、開閉入賞装置1404を駆動するアタッカソレノイド1429、及び第二始動
口1421の可動片1427を駆動する始動口ソレノイド2352が接続されており、主
制御基板2094から、これらの駆動信号が出力されるようになっている。
メモリとしてのROM2816、及び読み書き可能メモリとしてのRAM2817を備え
ている。そして、払出制御基板2133は、主制御基板2094から入力したコマンド信
号を処理し、賞球ユニット800や、発射制御基板2865に接続された発射モータ69
5に対して、駆動信号を出力する。これにより、賞球ユニット800は、駆動信号に従っ
て遊技球を払い出し、発射モータ695は駆動信号に従って遊技球を発射させることが可
能になる。なお、主制御基板2094と払出制御基板2133との間では、それぞれの入
出力インタフェースを介して双方向通信が実施されており、例えば主制御基板2094が
賞球コマンドを送信すると、これに応えて払出制御基板2133から主制御基板2094
にACK信号が返される。また、払出制御基板2133には、満タンユニット900に貯
えられる遊技球が満タンになったことを検出する満タンスイッチ916も接続されている
。
されており、第一始動口1420、第二始動口1421や開閉入賞装置1404への入賞
状態、普通図柄・特別図柄の変動状態、及び抽選結果に基づく遊技状態等の各種情報が、
遊技施設に設けられたホールコンピュータ等へ出力されるようになっている。
板2832とから構成されている。なお、上記の主制御基板2094と周辺制御基板28
30との間では、それぞれの入出力インタフェースと入力インタフェースとの間で一方向
だけの通信が行われており、主制御基板2094から周辺制御基板2830へのコマンド
の送信はあっても、その逆は行われない。また、周辺基板2811に対しても電源中継端
子板2860を介して電源基板2131から作動用電力が供給されるようになっている。
6等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行
することが可能となっている。また、周辺制御基板2830には、音声や音楽の基となる
音源を記憶したROM2883と、ROM2883に記憶された音源を基に、演出内容等
に応じた音声や音楽を出力する音源IC2882とが設けられている。なお、周辺制御基
板2830と液晶制御基板2832との間では、それぞれの入出力インタフェースとの間
で双方向に通信が行われる。
)が接続されており、液晶制御基板2832は、周辺制御基板2830から送信されたコ
マンド信号を処理し、液晶表示装置640に対して駆動信号を出力する。詳しく説明する
と、液晶制御基板2832には、CPU2851、RAM2857、ROM2854、V
DP2884、及び画像ROM2885が備えられている。CPU2851は、周辺制御
基板2830から送られてきたコマンド信号を入力インターフェイスを介して受信すると
ともに、そのコマンドを基に演算処理を行って、VDP2884の制御を行う。RAM2
857は、CPU2851の作業領域を提供するとともに、表示コマンドに含まれる情報
を一時的に記憶する。また、ROM2854は、CPU2851用(表示制御用)のプロ
グラムを保持する。
れたLCDドライバ(液晶駆動回路)を直接操作する描画回路である。VDP2884の
内部には、レジスタが設けられており、VDP2884の動作モードや各種表示機能の設
定情報等を保持しておくことが可能となっている。そして、このレジスタに保持される各
種情報をCPU2851が書き換えることにより、液晶表示装置640における表示態様
を種々変化させることが可能となる。画像ROM2885は、各種の画像データを記憶す
る不揮発性メモリであり、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、及び、背景画
像用のJPEG形式画像データ等が記憶されている。
次に、主制御基板2094(特にCPU2812)で実行される制御処理の例について
、図76乃至図86を参照して説明する。図76(a)は主制御基板2094に搭載され
るCPU2812が実行するメイン処理の一例を示すフローチャートであり、(b)は電
源断発生時処理の一例を示すフローチャートである。図77は、タイマ割込処理の一例を
示すフローチャートである。図78は、特別図柄・特別電動役物制御処理の一例を示すフ
ローチャートである。図79は、始動口入賞処理を示すフローチャートである。図80は
、変動開始処理を示すフローチャートである。図81は、変動表示パターン設定処理の一
例を示すフローチャートである。図82は、変動中処理の一例を示すフローチャートであ
る。図83は、大当り遊技開始処理の一例を示すフローチャートである。図84は、小当
り遊技開始処理の一例を示すフローチャートである。図85は、特別電動役物大当り制御
処理の一例を示すフローチャートである。図86は、特別電動役物小当り制御処理の一例
を示すフローチャートである。なお、タイマ割込処理は、主制御基板2094に搭載され
るCPU2812により所定のタイミング(本実施形態では、4ms毎)で実行される。
2は、電源投入時処理を実行する(ステップS1)。この電源投入時処理では、RAM2
814に記憶されているバックアップデータが正常であるか(停電発生時の設定値となっ
ているか)否か判別し、正常であればRAM2814に記憶されているバックアップデー
タに従って停電発生時の状態に戻す処理(復電時処理)を実行し、バックアップデータが
異常であればRAM2814をクリアしてCPU周辺のデバイス設定(通常の初期設定:
割込タイミングの設定等)を行う。なお、遊技途中でパチンコ機1への電力供給が停止す
ると、RAM2814に現在の遊技状態がバックアップデータとして記憶される。また、
電源投入時処理にてRAM2814に記憶されているバックアップデータのクリアを指示
するRAM消去スイッチがオンであれば、RAM2814をクリアし、通常の初期設定を
行う。また、電源投入時処理にて主制御基板2094に搭載されるRAM2814にバッ
クアップデータが保存されていない場合には、RAM2814をクリアし、通常の初期設
定を行う。また、電源投入時処理では、通常の初期設定を実行したときに周辺制御基板2
830に主制御基板2094が起動したことを示す電源投入コマンドを送信可能な状態に
セットする処理も実行される。電源投入コマンドは、主制御基板2094が起動したこと
を周辺制御基板2830に通知するものである。なお、遊技店の閉店時等にパチンコ機1
への電力供給を停止した場合(電源を落とした場合)にもRAM2814にバックアップ
データが記憶され、再びパチンコ機1への電力供給を開始したときには電源投入時処理が
実行される。
ループ処理を開始する。このループ処理の開始時には、CPU2812は、まず、停電予
告信号が検知されているか否かを判定する(ステップS2)。なお、この実施の形態では
、パチンコ機1にて使用する電源電圧は、電源基板(図示しない)によって生成する。す
なわち、パチンコ機1に搭載される複数種類の装置はそれぞれ異なる電源電圧で動作する
ため、外部電源からパチンコ機1に供給される電源電圧を電源基板にて所定の電源電圧に
変換した後、各装置に供給している。しかして、停電が発生し、外部電源から電源基板に
供給される電源電圧が所定の電源電圧以下となると、電源基板から主制御基板2094に
電源電圧の供給が停止することを示す停電予告信号が送信される。そして、ステップS2
で主制御基板2094に搭載されるCPU2812により停電予告信号を検知すると、電
源断発生時処理を実行する(ステップS4)。この電源断発生時処理は、停電後に電源基
板に供給される電源電圧(この実施の形態では、24V)が復旧した場合に(以下、復電
と呼ぶ)、遊技機の動作を停電前の状態から開始するために停電発生時の状態をRAM2
814にバックアップデータとして記憶する処理である。処理内容は後述するが、本実施
例においては、図示する通り、電源断発生時処理は、割込処理ではなく、ループの開始直
後に停電予告信号の検知有無に応じて実行される分岐処理としてメイン処理(主制御処理
)内に組み込まれている。
正常に供給されている場合には、遊技にて用いられる各種乱数を更新する乱数更新処理2
を行う(ステップS3)。なお、乱数更新処理2にて更新される乱数については後述する
。
る。上述したように、電源断発生時処理は、メイン処理において、停電予告信号が検出さ
れた時に実行される処理である。CPU2812は、まず、割込処理が実行されないよう
に割込禁止設定を行う(ステップS4a)。そして、RAM2814のチェックサムを算
出し、RAM2814の所定領域に保存する(ステップS4b)。このチェックサムは、
復電時に停電前のRAM2814の内容が保持されているか否かをチェックするのに使用
される。
グに、電源断発生時処理が行われたことを示す規定値を設定する(ステップS4c)。以
上の処理を終えると、CPU2812は、RAM2814へのアクセスを禁止し(ステッ
プS4d)、無限ループに入って電力供給の停止に備える。なお、この処理では、ごく短
時間の停電等(以下、「瞬停」と呼ぶ)によって、電源電圧が不安定となることにより、
電源断発生時処理が開始されてしまった場合、実際には電源電圧は停止されないため、上
記処理では、無限ループから復帰することができなくなるおそれがある。かかる弊害を回
避するため、本実施例のCPU2812には、ウォッチドックタイマが設けられており、
所定時間、ウォッチドックタイマが更新されないとリセットがかかるように構成されてい
る。ウォッチドックタイマは、正常に処理が行われている間は定期的に更新されるが、電
源断発生時処理に入り、更新が行われなくなる。この結果、瞬停によって、電源断発生時
処理に入り、図76の無限ループに入った場合でも、所定期間経過後にリセットがかかり
、電源投入時と同じプロセスでCPU2812が起動することになる。
実施の形態では、メイン処理の実行中に主制御基板2094に搭載されるCPU2812
により4ms毎にタイマ割込処理が実行される。タイマ割込処理において、CPU281
2は、レジスタの退避処理を実行した後(ステップS10)、ステップS11からステッ
プS18の処理を実行する。ステップS11のスイッチ入力処理では、上述したスイッチ
(ゲートスイッチ、始動口センサ、カウントセンサ、一般入賞スイッチ等)の検出信号を
監視する処理を実行する。ステップS12の乱数更新処理1では、遊技にて用いられる各
種乱数を更新する処理を実行する。なお、この実施の形態では、乱数更新処理1にて更新
される乱数と、上述した乱数更新処理2にて更新される乱数と、は異なる。乱数について
は後述するが、乱数更新処理2にて更新される乱数を乱数更新処理1でも更新するように
してもよい。ステップS13の払出動作処理では、スイッチ入力処理(ステップS11)
にて検出された信号に基づいて払出制御基板2133に遊技球の払い出しを指示する払出
コマンドを設定する。
いて、普通図柄を変動させるとともに、普通電動役物(すなわち始動口ソレノイド235
2によって開閉される可動片1427)を制御し、第二始動口1421の開閉状態を変化
させる処理を実行する。ステップS15の特別図柄・特別電動役物制御処理では、遊技の
進行状態に基づいて特別図柄表示器(図示しない)で第一特別図柄及び第二特別図柄を変
動表示させたり、特別電動役物(すなわちアタッカソレノイド1429によって開閉され
る開閉入賞装置1404を制御し、大入賞口の開閉状態を変化させたりする処理を実行す
る。ステップS16の出力データ設定処理では、パチンコ機1の外部(例えば、管理コン
ピュータ等)に遊技状態を示す状態信号を出力する処理、特図始動記憶ランプ(図示しな
い)に駆動信号を出力する処理、等を実行する。ステップS17のコマンド送信処理では
、演出コマンドを周辺制御基板2830に送信する処理を実行する。また、コマンド送信
処理では、パチンコ機1への電力供給が開始されたときに電源投入時処理(ステップS1
)でセットされた電源投入コマンドを周辺制御基板2830に送信する処理も行われる。
ステップS11からステップS17の処理を実行すると、レジスタの復帰処理(ステップ
S18)を実行して、処理を終了する。
S3)で、主制御基板2094に搭載されるCPU2812により更新される各種乱数に
ついて説明する。この実施の形態では、遊技にて用いられる各種乱数として、大当り遊技
状態(後述する「小当り」を含む)を発生させるか否かの判定(大当り判定)に用いられ
る大当り判定用乱数、大当り判定において大当り遊技状態を発生させると判定されたとき
に確変大当りとするか否かの判定(確変判定)に用いられる大当り図柄用乱数、大当り判
定において大当り遊技状態を発生させると判定されたときに特別図柄の停止図柄を決定す
るために用いられる大当り図柄用乱数、大当り判定にて大当り遊技状態を発生させないと
判定されたときにリーチ態様を伴う外れとするか否かの判定(リーチ判定)に用いられる
リーチ判定乱数、特別図柄表示器(図示しない)に表示されている特別図柄の変動表示パ
ターン(変動時間)を決定するために用いられる変動表示パターン乱数(変動時間用乱数
)、可動片1427を開放状態に制御するか否かの判定(普通抽選当り判定)に用いられ
る普通当り判定用乱数、等がある。なお、本例では、大当り判定用乱数を用いて小当り遊
技状態を発生させるか否かの抽選も行われる。また、大当り図柄用乱数を用いて確率変動
大当り(特定の利益が付与される確率を通常時よりも高く設定する)とするか否かの判定
も行われる。なお、リーチ判定用乱数を用いて特別図柄の変動表示パターンを決定すると
ともに、液晶表示装置640にて表示制御される装飾図柄の変動表示パターンを決定する
ようにしてもよい。ここで、大当り判定用乱数等を用いて大当り遊技状態を発生させるか
否かを判定する処理が本発明の抽選手段に相当する。
用乱数、大当り図柄用乱数、および可動片1427を開放状態に制御するか否かに関わる
普通図柄当り判定用乱数の更新を行う。すなわち、大当り遊技状態の発生および可動片1
427を開放状態に制御するか否かに関わる判定に用いられる乱数は所定のタイミングと
して4ms毎に更新される。このようにすることにより、それぞれの乱数での所定期間に
おける確率(大当り遊技状態を発生させると判定する確率、可動片1427を開放状態に
制御すると判定する確率)を一定にすることができ、遊技者不利な状態となることを防止
できる。一方、乱数更新処理2では、大当り遊技状態の発生および普通抽選に関わらない
リーチ判定乱数および変動表示パターン乱数等の更新を行う。
ャートである。特別図柄・特別電動役物制御処理において、CPU2812は、ステップ
S20からステップS90の処理を実行する。ステップS20の始動口入賞処理では、第
一始動口1420または第二始動口1421に遊技球が入賞したか否かを判別し、入賞し
た場合に抽選の保留状態を更新する処理を実行する。ステップS30の変動開始処理では
、夫々の大当り抽選における始動記憶数(保留数)を確認し、始動記憶数(合計始動記憶
数)が0でなければ、それに対応する特別図柄の変動表示を開始するための設定を行う。
詳しくは後述するが具体的には、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行い、大当
り遊技状態を発生させる場合には、確変大当りとするか否かを夫々判定する。ステップS
40の変動パターン設定処理では、各特別図柄および各装飾図柄の変動表示に関わる設定
を行う。詳しくは後述するが具体的には、夫々の特別図柄の変動表示パターンを決定し、
当該変動表示パターンに対応して設定される変動時間(特別図柄表示器にて特別図柄の変
動表示を開始してから停止するまでの時間)をタイマにセットする。
動時間が設定されたタイマを監視し、タイマがタイムアウトしたことに基づいて第一特別
図柄表示器2390aまたは第二特別図柄表示器2390b(特別図柄表示器に相当)に
おける特別図柄の変動表示を停止させる処理を行う。このとき、変動開始処理(ステップ
S30)にて何れか一方の大当り抽選で大当り遊技状態とする判定がなされていれば、処
理選択フラグを「3」に更新し、同抽選で小当り遊技状態とする判定がなされていれば、
処理選択フラグを「4」に更新し、大当りまたは小当り遊技状態とする判定がなされてい
なければ処理選択フラグを「0」に更新する。
う。具体的には後述するが、大当りの種類に応じて開閉入賞装置1404の開放回数や開
放時間等の設定を行う。また、ステップS70の小当り遊技開始処理では、小当り遊技状
態を開始するための設定を行う。具体的には後述するが、小当りにおける開閉入賞装置1
404の開放回数や開放時間等の設定を行う。ステップS80の特別電動役物大当り制御
処理では、大入賞口を開放させるとともに、所定個数の遊技球が大入賞口に入賞したとき
、または、所定期間が経過したとき開閉入賞装置1404を閉塞状態にするための処理を
行う。また、大当り遊技状態におけるラウンド回数が所定回数に達していなければ、再び
、開閉入賞装置1404を開放状態にするための処理を行い、大当り遊技状態におけるラ
ウンド回数が所定回数に達したときには、処理選択フラグを「5」に更新する。また、ラ
ウンド回数が所定回数に達した後、確率変動状態及び時短遊技状態を発生させる処理を実
行する。ステップS90の特別電動役物小当り制御処理では、大入賞口を開放させるとと
もに、所定個数の遊技球が大入賞口に入賞したとき、または、所定期間が経過したとき開
閉入賞装置1404を閉塞状態にするための処理を行う。なお、詳細は後述するが、特別
電動役物小当り制御処理における大入賞口の開放は、特別電動役物大当り制御処理(ステ
ップS80)に比べて、遊技者への利益が極めて低くなるように設定されている。次に、
ステップS20〜ステップS90における具体的な処理について説明する。
信号が出力されたか否かを判別し、第二始動口センサ2358から検出信号が出力された
場合には、第二始動口1421に遊技球が入賞したと判別し(ステップS201にてYE
S)、第二始動口センサ2358からの検出信号が出力されていなければ第二始動口14
21に遊技球が入賞していない(ステップS201にてNO)と判別する。ステップS2
01にて第二始動口1421に遊技球が入賞したと判別したときには、第二大当り抽選用
の各種乱数(大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、等)を取得し、RAM2814に設
けられている第二保留球数カウンタの値が上限値となる4未満であるか否かを判別する(
ステップS202)。そして、ステップS202で第二保留球数カウンタが4未満であれ
ば、第二始動保留記憶処理(ステップS203)、及び保留履歴更新処理(ステップS2
04)を実行する。なお、これらの処理については後述する。なお、ステップS202で
第二保留球数カウンタの値が4である場合には、第二始動保留記憶処理及び保留履歴更新
処理を実行しない。
場合(ステップS201にてNO)、または第二保留球数カウンタの値が4である場合(
ステップS202にてNO)には、第一始動口1420に遊技球が入賞したか否かを判別
する(ステップS205)。具体的には、第一始動口センサ2416から検出信号が出力
されたか否かを判別する。ステップS205にて第一始動口1420に遊技球が入賞した
と判別したときには(YES)、第一大当り抽選用の各種乱数を取得し、RAM2814
に設けられている第一保留球数カウンタの値が上限値となる4未満であるか否かを判別す
る(ステップS206)。そして、ステップS206で第一保留球数カウンタが4未満で
あれば、第一始動保留記憶処理(ステップS207)、及び保留履歴更新処理(ステップ
S208)を実行する。なお、ステップS206で第一保留球数カウンタの値が4である
場合には、第一始動保留記憶処理及び保留履歴更新処理を実行しない。
「0」である場合(ステップS301にてYES)には、ステップS302以降の処理を
実行し、「0」でない場合(ステップS301にてNO)には、変動開始処理を終了する
。ステップS302では、夫々の特別図柄表示器2390a,2390bに対応する二つ
の保留球数カウンタの値(第一始動記憶数及び第二始動記憶数)がともに「0」であるか
否かを判別する。二つの保留球数カウンタの値の和は、始動記憶の保存領域(特別図柄用
乱数記憶手段2939,2940(図92参照))に格納される乱数値の個数を示すもの
であるため、ステップS302においていずれの保留球数カウンタの値がともに「0」で
あれば(YES)、第一大当り抽選及び第二大当り抽選に関する始動条件が成立していな
いと判別されてステップS317に移行する。
、始動記憶移行処理を実行する(ステップS303〜ステップS311)。図92(a)
に示すように、第一特別図柄用乱数記憶手段2939には、四つの記憶領域(記憶領域[
1]2939a〜記憶領域[4]2939d)が設けられており、第一始動記憶数(「1
」〜「4」)の値にそれぞれ対応付けられている。また、図92(b)に示すように、第
二特別図柄用乱数記憶手段2940にも、四つの記憶領域(記憶領域[1]2940a〜
記憶領域[4]2940d)が設けられており、第二始動記憶数(「1」〜「4」)の値
にそれぞれ対応付けられている。各記憶領域2939a〜2939d,2940a〜29
40dは、大当り判定用乱数が記憶される大当り判定用乱数記憶領域2946と、大当り
図柄用乱数が記憶される大当り図柄用乱数記憶領域2947とを有している。そして、始
動記憶移行処理では、まず、第二特別図柄表示器2390bに対応する保留球数カウンタ
の値(第二始動記憶数)が「0」であるか否か、すなわち第二特別図柄用乱数記憶手段2
940の記憶領域[1]2940aに乱数が記憶されていないかを判別し(ステップS3
03)、乱数が記憶されていれば(NO)、n番目(nは2以上の自然数)の各記憶領域
(記憶領域[2]2940b〜記憶領域[4]2940d)に記憶される各種乱数を、n
−1番目の記憶領域(記憶領域[1]2940a〜記憶領域[3]2940c)に夫々シ
フトする処理(ステップS304)と、記憶領域[1]2940aに記憶されていた第二
特別図柄に関する乱数を取得する処理(ステップS305)とを実行する。また、特別図
柄変動フラグに「1」をセットする(ステップS306)とともに、第二特別図柄に対応
する保留球数カウンタを「1」減算する処理(ステップS307)を実行する。
れていない場合、すなわち第二特別図柄表示器2390bに対応する保留球数カウンタの
値が「0」の場合には(ステップS303にてYES)、第一特別図柄用乱数記憶手段2
939のn番目(nは2以上の自然数)の各記憶領域(記憶領域[2]2939b〜記憶
領域[4]2939d)に記憶される各種乱数を、n−1番目の記憶領域(記憶領域[1
]2939a〜記憶領域[3]2939c)に夫々シフトする処理(ステップS308)
と、記憶領域[1]2939aに記憶されていた第二特別図柄に関する乱数を取得する処
理(ステップS309)とを実行する。また、第一特別図柄に対応する保留球数カウンタ
を「1」減算する処理(ステップS311)を実行する。つまり、第一特別図柄に関して
言えば、保留する際には、第二特別図柄の場合と同様に、保留球数カウンタの値(第一始
動記憶数)を「1」増やすとともに、抽出した乱数を、第一始動記憶数の値に対応した記
憶領域に格納するが、第一特別図柄の変動を開始する際には第二始動記憶数が「0」であ
る場合のみ、すなわち第一特別図柄による第一処理が待機中であり且つ第二特別図柄によ
る第二処理が待機中でない場合に限り、第一特別図柄用乱数記憶手段2939の1番目の
記憶領域「1」2939aから各乱数を読み出すようにしている。そして、この制御によ
り第二処理を第一処理よりも優先的に行わせることを可能にしている。
し(ステップS312)、確率変動状態でない場合には(ステップS312にてNO)、
確率変動未作動時の大当り判定テーブル、すなわち大当りとなる確率が低く設定されたテ
ーブルを選択し、一方、確率変動状態の場合には(ステップS312にてYES)、確率
変動作動時のテーブル、すなわち大当りとなる確率が高く設定されたテーブルを選択する
。なお、本例では、確率変動未作動時(すなわち通常時)には、大当りとなる確率が1/
163に設定され、確率変動作動時(すなわち高確率時)には、大当りとなる確率が1/
16.3に設定されている。
、そのテーブルに基づき、ステップS305またはステップS309にて取得された、い
ずれかの特別図柄に関する乱数が、大当りに相当する乱数(大当り値)であるか否かを判
別する(ステップS315)。そして、大当り値である場合には(ステップS315にて
YES)、大当りフラグを「ON」にし(ステップS316)、ステップS317に移行
する。一方、取得した乱数が大当り値ではない場合には(ステップS315にてNO)、
その乱数が小当りに相当する乱数(小当り値)であるか否かを判別する(ステップS31
8)。そして、小当り値である場合には(ステップS318にてYES)、小当りフラグ
を「ON」にして(ステップS319)、ステップS317に移行し、一方、小当り値で
はない場合には(ステップS318にてNO)、ステップS319を経由することなく、
ステップS317に移行する。ステップS317では、処理フラグを「1」に更新し、変
動開始処理を終了する。なお、大当りフラグおよび小当りフラグのON/OFF状態(セ
ット状態、リセット状態)は、RAM814に記憶される。また、大当りフラグおよび小
当りフラグのOFF状態(リセット状態)とは「0」の値がセットされることであり、大
当りフラグおよび小当りフラグのON状態(セット状態)とは「1」の値がセットされる
ことである。
ステップS317によって「1」となっている場合(ステップS401にてYES)には
、ステップS402以降の処理を実行し、「1」でない場合(ステップS401にてNO
)には、変動パターン設定処理を終了する。ステップS402では、大当りフラグが「O
N」か否かを判別し、ステップS316によって「ON」となっている場合(ステップS
402にてYES)には、取得された乱数を基に、確率変動大当りまたは通常大当りのい
ずれの大当りであるのかを判別する(ステップS403)。そして、確率変動大当りであ
る場合(ステップS403にてYES)には、特殊当りか否かを判別する(ステップS4
04)。詳しくは後述するが、いずれの確率変動大当りも、「その後の抽選において、特
定の利益が付与される確率を通常時よりも高く設定した確率変動状態し、且ついずれかの
特別図柄表示器で変動する特別図柄の変動時間を短縮させる(通常時よりも相対的に短く
する)とともに、第二始動口1421への入賞のしやすさを通常よりも増加させるように
した時短遊技状態を発生させる」ことは、共通しているが、特殊当りである確率変動大当
りと、特殊当りでない一般の確率変動大当りとでは、遊技者に与える利益の程度が大きく
異なるように設定されている。つまり、一般の確率変動大当りでは、開閉入賞装置140
4の一回当りの開放時間が、複数個(例えば10個)の遊技球がゆとりを持って入賞でき
る程度の時間に設定されているとともに、開閉入賞装置1404の開閉動作を、多くの利
益を付与する回数(例えば7回)行うように制御される。これに対し、特殊当りである確
率変動大当りでは、開閉入賞装置1404の一回当りの開放時間が、数個(例えば一また
は二個)の遊技球が辛うじて入賞できる程度の時間に設定されているとともに、開閉入賞
装置1404の開閉動作を例えば二回行うように制御される。
動大当りであると判別された場合には(NO)、確変大当り時変動表示パターンテーブル
を選択し(ステップS405)、一方、特殊当りであると判別された場合には(ステップ
S404にてYES)、確変特殊当り時変動表示パターンテーブルを選択する(ステップ
S406)。なお、ステップS403において、確率変動大当りでないと判別された場合
、すなわち通常大当りであると判別された場合には(YES)、通常大当り時変動表示パ
ターンテーブルを選択する(ステップS407)。
には(NO)、小当りフラグが「ON」か否かを判別し(ステップS408)、ステップ
S319によって「ON」となっている場合には(ステップS408にてYES)、小当
り時変動表示パターンテーブルを選択する(ステップS409)。また、小当りフラグが
「ON」となっていない場合には(ステップS408にてNO)、取得されたリーチ判定
用乱数がリーチに相当する乱数(リーチ値)か否かを判別し(ステップS410)、リー
チ値である場合には(ステップS410にてYES)、はずれリーチ時変動表示パターン
テーブルを選択し(ステップ411)、リーチ値でない場合には(ステップS410にて
NO)、はずれ時変動表示パターンテーブルを選択する(ステップS412)。
、その変動表示パターンテーブル、及びステップS305またはステップS309のいず
れかにおいて取得された変動表示乱数に基づいて、変動表示パターンを決定する(ステッ
プS413)。次いで、ステップS413で決定した変動表示パターンを指定する演出コ
マンドとして選択値をセットし(ステップS414)、当該変動表示パターンに応じた変
動時間を主制御基板2094に搭載されるRAM2814に設けられたタイマ(この実施
の形態では、有効期間タイマ)にセットする(ステップS415)。ステップS415で
は、ステップS413で決定した変動表示パターンに設定されている変動時間を有効期間
タイマにセットする。なお、ステップS414でセットされた変動表示パターンコマンド
は、コマンド伝送出力処理にて周辺制御基板2830に送信される。また、変動表示パタ
ーンコマンドをコマンド伝送出力処理で周辺制御基板2830に送信するときには、第一
特別図柄表示器2390a及び第二特別図柄表示器2390bに駆動信号を出力し、特別
図柄の変動表示を開始させる。その後、処理フラグを「2」に更新し(ステップS416
)、変動パターン設定処理を終了する。
501)、ステップS416によって「2」となっている場合には(ステップS501に
てYES)、ステップS502以降の処理を実行し、「2」でない場合(ステップS50
1にてNO)には、変動中処理を終了する。ステップS502では、第一特別図柄表示器
2390aまたは第二特別図柄表示器2390bにて第一特別図柄または第二特別図柄が
変動中か否かを判別し、変動中の場合には、第一特別図柄または第二特別図柄の変動時間
がタイムアップしたか否かを判別する(ステップS503)。そして、変動時間がタイム
アップした際、すなわち変動時間が終了した場合には(ステップS503にてYES)、
その変動を停止させる(ステップS504)。なお、いずれの特別図柄も変動していない
場合(ステップS502にてNO)、または変動時間が終了していない場合(ステップS
503にてNO)には、特別図柄の変動を停止させることなく変動中処理を終了する。
否かを判別し(ステップS505)、大当りフラグが「ON」の場合には、処理フラグを
「3」に更新する(ステップS506)。一方、大当りフラグが「ON」でない場合には
(ステップS505にてNO)、小当りフラグが「ON」か否かを判別し(ステップS5
07)、「ON」の場合には処理フラグを「4」に更新し(ステップS508)、「ON
」でない場合には処理フラグを「0」に更新する(ステップS509)。このように、ス
テップS506、ステップS508、またはステップS509のいずれかにおいて処理フ
ラグを更新した後、変動中処理を終了する。
テップS506によって「3」となっている場合には(ステップS601にてYES)、
ステップS602以降の処理を実行し、「3」でない場合には(ステップS601にてN
O)、大当り遊技開始処理を終了する。ステップS602では、確率変動機能作動中か否
か、すなわち確率変動状態か否かを判別し、確率変動状態である場合には(YES)、確
率変動機能の作動を一端停止し、ステップS604に移行する。なお、確率変動状態では
ない場合、すなわち通常の低確率状態である場合には(ステップS602にてNO)、ス
テップS603の処理を実行することなくステップS604に移行する。ステップS60
4では、時短機能作動中か否か、すなわち時短遊技状態か否かを判別し、時短遊技状態に
なっている場合には(YES)、時短機能の作動を停止させ(ステップS605)、ステ
ップS606に移行する。一方、時短遊技状態でない場合には(ステップS604にてN
O)、ステップS605の処理を実行させることなくステップS606の処理に移行する
。
別し、一般の大当りである場合には(ステップS606にてNO)、開閉入賞装置140
4による大入賞口の開放条件、すなわち大当り用開放回数(例えば最大7回)、一回当り
の開放時間(例えば最大18秒)、及び大入賞口への入賞制限個数(例えば一回当り最大
10個)を設定する(ステップS607)。一方、大当りが特殊当りである場合には(ス
テップS606にてYES)、大入賞口における特殊当り用開放回数(例えば二回)、入
賞制限個数(例えば6個)、及び一回当りの開放時間(例えば1.8秒)を設定する(ス
テップS608)。その後、処理フラグを「5」に更新し(ステップS609)、大当り
遊技開始処理を終了する。
し、ステップS508によって「4」となっている場合には(ステップS701にてYE
S)、ステップS702及びステップS703の処理を実行し、処理フラグが「4」でな
い場合には(ステップS701にてNO)、ステップS702及びステップS703の処
理を実行することなく小当り遊技開始処理を終了する。ステップS702では、小当りの
場合における大入賞口の開放条件、すなわち開閉入賞装置1404による大入賞口の小当
り用開放回数、及び一回当りの開放時間が夫々設定される。なお、小当りにおける開放回
数、入賞制限個数、及び開放時間は、特殊当りの場合に設定される条件(ステップS60
8)と同一になるように設定されている。すなわち、特殊当りと小当りとを、視覚的に判
別することができないように設定されている。その後、処理フラグが「6」に更新され(
ステップS703)、小当り遊技開始処理を終了する。
別し、ステップS609によって「5」となっている場合には(ステップS801にてY
ES)、ステップS802以降の処理を実行し、「5」でない場合には(ステップS80
1にてNO)、特別電動役物大当り制御処理を終了する。ステップS802では、大入賞
口が開放中か否かを判別し、開放中の場合には(YES)、大入賞口の開放時間(開放し
た後の経過時間)が、予め設定した所定時間に達したか否かを判別し(ステップS803
)、経過した場合には(ステップS803にてYES)、開閉入賞装置1404を作動さ
せて大入賞口を閉鎖する(ステップS805)。なお、設定された開放時間まで経過して
いない場合でも(ステップS803にてNO)、大入賞口が開放された後に大入賞口に入
賞した遊技球の個数が、ステップS607で設定された制限個数(例えば10個)を超え
た場合には(ステップS804にてYES)、ステップS805に移行して大入賞口を閉
鎖する。また、大入賞口の開放時間が設定時間に到達しておらず(ステップS803にて
NO)、しかも遊技球の入賞個数が制限個数に達していない場合には(ステップS804
にてNO)、特別電動役物大当り制御処理を終了する。
賞装置1404による大入賞口の開放回数が、ステップS607で設定された大当り用開
放回数、またはステップS608で設定された特殊当り用開放回数に、到達したか否かを
判別する(ステップS806)。そして、到達していない場合には(ステップS806に
てNO)、開閉入賞装置1404を制御して大入賞口を開放し(ステップS807)、特
別電動役物大当り制御処理を終了する。これにより多量の遊技球を大入賞口に入賞させる
ことが可能になる。
)、すなわち、大当り遊技状態が終了した場合には、ステップS808〜ステップS81
3の処理を実行し、その後の抽選に対しての遊技状態を設定する。具体的には、まず、大
当りフラグを「OFF」とし(ステップS808)、今回の大当りが、確率変動機能を作
動させる当選であるか否かを判別する(ステップS809)。つまり、特殊当りを含む確
率変動大当りであるか、通常大当りであるかを判別する。確率変動大当りで当選した場合
には(ステップS809にてYES)、確率変動機能の作動を開始し、高確率である確率
変動状態とする(ステップS810)。すなわち、その後の抽選において大当りが当選す
る確率を通常時よりも高く設定するとともに、抽選による第一特別図柄または第二特別図
柄の変動回数が所定回数(規定回数)になるまで時短機能を作動させる。なお、その大当
りが特殊当りである場合には(ステップS811にてYES)、確率変動機能または時短
機能の作動中の当りか否かを判別する(ステップS814)。そして、特殊当りでない場
合すなわち一般の確率変動大当りである場合(ステップS810にてNO)、または確率
変動機能または時短機能が既に作動している場合に特殊当りが当選した場合には、時短機
能の作動を開始し(ステップS812)、その後、処理フラグを「0」に更新する(ステ
ップS813)。つまり、第一特別図柄表示器2390aまたは第二特別図柄表示器23
90bで変動する第一特別図柄または第二特別図柄の変動時間を短縮させるとともに、可
動片1427の開放作動によって第二始動口1421への入賞のし易さを通常よりも高く
する。一方、確率変動機能及び時短機能の作動中ではない場合、すなわち確率変動状態も
時短遊技状態も発生していない状態で、特殊当りが当選した場合には(ステップS814
にてNO)、時短機能を作動させることなくステップS813に移行する。
ち通常大当りの場合には(NO)、時短機能の作動を開始するとともに、時短機能におけ
る作動の規定回数を設定し(ステップS815)、その後、ステップS813に移行する
。つまり、抽選による第一特別図柄または第二特別図柄の変動回数が所定回数(規定回数
)になるまで時短機能を作動させる。
別し、ステップS703によって「6」となっている場合には(ステップS901にてY
ES)、ステップS902以降の処理を実行し、「6」でない場合には(ステップS90
1にてNO)、特別電動役物小当り制御処理を終了する。ステップS902では、大入賞
口に対する遊技球の入賞数が、予め設定された最大入賞数に達したか否かを判別し(ステ
ップS902)、まだ最大入賞数に達していない場合には(NO)、大入賞口が開放中か
否かを判別する(ステップS903)。そして、ステップS903において、大入賞口が
開放中であると判別された場合には(YES)、大入賞口の開放時間(開放した後の経過
時間)が、予め設定した所定時間に達したか否かを判別し(ステップS904)、経過し
た場合には(ステップS904にてYES)、開閉入賞装置1404を作動させて大入賞
口を閉鎖する(ステップS905)。その後、大入賞口の開放回数が予め定めた所定回数
(例えば二回)に達したか否かを判別し(ステップS906)、その回数に達した場合に
は(YES)、処理フラグを「0」に更新し(ステップS907)、特別電動役物小当り
制御処理を終了する。なお、ステップS904において大入賞口の開放時間が所定時間に
達していない場合(NO)、またはステップS906において開放回数が所定回数に達し
ていない場合には(NO)、ステップS907の処理を実行することなく、特別電動役物
小当り制御処理を終了する。また、ステップS903において、大入賞口が開放中でない
場合には(NO)、大入賞口を開放し、遊技球の入賞を可能とする(ステップS908)
。また、ステップS902において、大入賞口に対する遊技球の入賞数が、予め設定され
た最大入賞数に達した場合には(YES)、大入賞口が開放中か否かを判別し(ステップ
S909)、開放中の場合には(YES)、大入賞口を閉鎖し(ステップS910)、ス
テップS907に移行する。一方、大入賞口が開放中でない場合には(ステップS909
にてNO)、ステップS910の処理を実行することなく、ステップS907に移行する
。ステップS907では処理フラグを「0」に更新する。
次に、周辺制御基板2830に搭載される統合CPU2834によって実行される処理
について説明する。図87はサブメイン処理の一例を示すフローチャートであり、図88
は16ms定常処理の一例を示すフローチャートである。
は、初期設定処理を行う(ステップS1001)。この初期設定処理では、周辺制御基板
2830に搭載される統合RAM2836をクリアする処理等が行われる。なお、この初
期設定処理中では割込禁止となっており、初期設定処理のあと割込許可となる。初期設定
処理(ステップS1001)が終了すると、16ms経過フラグTがセットされたか否か
を監視するループ処理を開始する(ステップS1002)。
定常処理を実行する。2ms定常処理では、16ms経過監視カウンタをカウントアップ
する(16ms経過監視カウンタを1加算する)処理が実行され、16ms経過監視カウ
ンタの値が8になったとき、すなわち、16ms経過したときに16ms経過フラグTを
セットするとともに、16ms経過監視カウンタをリセットする(0にする)処理が実行
される。このように、16ms経過フラグTは、2ms定常処理にて16ms毎に「1」
に設定(セット)され、通常は「0」に設定(リセット)されている。ステップS100
2で16ms経過フラグがセットされている(16ms経過フラグTが「1」)ときには
、16ms経過フラグをリセットした後(ステップS1003)、16ms定常処理を行
う(ステップS1004)。
液晶表示装置640、枠ランプ,遊技盤ランプ、スピーカ等を制御する処理が実行される
。16ms定常処理が終了すると、再びステップS1002に戻り、16ms経過フラグ
Tがセットされる毎に、つまり16ms毎に上述したステップS1003〜ステップS1
004を繰り返し行う。一方、ステップS1002で16ms経過フラグTがセットされ
ていない(16ms経過フラグTが「0」)ときには、16ms経過フラグTがセットさ
れるまでループ処理を行う。
フローチャートである。16ms定常処理において、サブ統合CPU2834は、ステッ
プS1100〜ステップS1600の処理を実行する。ステップS1100のコマンド解
析処理では、主制御基板2094から受信した演出コマンドを解析する。ステップS12
00の演出制御処理では、変動表示パターンコマンドに基づいて液晶表示装置640に関
わる制御処理を実行する。具体的には、予告演出の設定、装飾図柄の停止図柄の決定、等
を行う。
GM)を発生させるための、スピーカに関わる制御処理を実行する。ステップS1400
のランプ制御処理では、遊技盤ランプ、枠ランプに関わる制御処理を実行する。ステップ
S1500の情報出力処理では、電飾制御基板(図示しない)及び駆動制御基板(図示し
ない)にランプ演出コマンドを送信する。ステップS1600の乱数更新処理では、演出
制御処理(ステップS1200)で各種設定に用いられる乱数を更新する処理を実行する
。
6ms以内に終了する。仮に、16ms定常処理を開始してから当該16ms定常処理の
終了までに16ms以上かかったとしても、16ms定常処理を開始してから16ms経
過したときに直ぐに16ms定常処理を最初から(後述するステップS1100のコマン
ド解析処理から)実行しない。すなわち、16ms定常処理の実行中に16ms経過した
ときには、16ms経過フラグのセットのみを行い、当該16ms定常処理の終了後にス
テップS1002で16ms経過フラグがセットされていると判別されたときに16ms
定常処理を開始する。
)を実行して各種乱数を更新するように構成しているが、各種乱数を更新する時期(タイ
ミング)はこれに限られるものではない。例えば、サブメイン処理におけるループ処理お
よび16ms定常処理のいずれか一方または両方にて各種乱数を更新するように構成して
もよい。
る。コマンド解析処理において、統合CPU2834は、まず、主制御基板2094から
演出コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS1101)。この実施の形態では
、主制御基板2094から演出コマンドを受信すると、16ms定常処理等の他の処理を
中断してコマンド受信割込処理を発生させ、受信したコマンドを、周辺制御基板2830
に搭載される統合RAM2836における受信コマンド格納領域に保存する。なお、受信
コマンド格納領域は、演出コマンドの受信順に対応して複数の領域が設けられ、コマンド
受信割込処理では、演出コマンドの受信順に対応して各領域に保存する。ステップS11
01では、受信コマンド格納領域の内容を確認し、演出コマンドが記憶されていれば、受
信コマンド格納領域の受信順が先の演出コマンドを読み出す(ステップS1102)。
プS1103)、読み出した演出コマンドが変動表示パターンコマンドであれば(ステッ
プS1103にてYES)、変動表示パターン受信フラグをセットするとともに、周辺制
御基板2830に搭載される統合RAM2836における変動表示パターン格納領域に格
納する(ステップS1104)。
103にてNO)、読み出した演出コマンドが確変大当りコマンドであるか判別し(ステ
ップS1105)、読み出した演出コマンドが確変大当りコマンドであれば(ステップS
1105にてYES)、確変大当りフラグをセットする(ステップS1106)。また、
読み出した演出コマンドが確変大当りコマンドでなければ(ステップS1105にてNO
)、受信した演出コマンドに対応したフラグをセットする(ステップS1107)。
演出制御処理において、統合CPU2834は、遊技の進行状態を示す処理選択フラグの
値を参照してステップS1210〜ステップS1230のうちいずれかの処理を行う。
0)では、変動表示パターンコマンドを受信していれば装飾図柄の変動表示を開始させる
ための設定を行う。具体的には、変動表示パターンコマンドおよび確変大当りコマンドに
応じて装飾図柄の停止図柄を決定するとともに、予告演出等の設定を行う。
では、変動停止コマンドを受信したときに電飾制御基板2832に表示コマンドを送信し
て装飾図柄の変動表示を停止させる制御を行う。
は、主制御基板2094から送信される大当り開始コマンドに応じて液晶表示装置640
に大当り遊技状態の開始を示す表示や大当り遊技状態中の表示(例えば、ラウンド表示等
)をさせる制御を行う。
である。装飾図柄変動開始処理において、統合CPU2834は、まず、変動表示パター
ン受信フラグがセットされているか判別する(ステップS1221)。変動表示パターン
受信フラグは、上述したコマンド解析処理(ステップS1100)のステップS1104
でセットされ、主制御基板2094から変動表示パターンコマンドを受信したことを示す
フラグである。ステップS1221で変動表示パターン受信フラグがセットされていなけ
れば(NO)、変動表示パターンコマンドを受信していないと判別して処理を終了する。
ES)、変動表示パターン受信フラグをリセットし(ステップS1222)、受信した変
動表示パターンコマンドに基づく変動表示パターンが大当りを発生させる変動表示パター
ンであるか(当りパターンであるか)判別する(ステップS1223a)。
図柄の停止図柄を決定する(ステップS1224)。また、変動表示パターンが当りパタ
ーンであれば(ステップS1223aにてYES)、確変大当りフラグがセットされてい
るか判別し(ステップS1223b)、確変大当りフラグがセットされていれば(YES
)、確変大当り図柄の停止図柄を決定し(ステップS1225)、確変大当りフラグがセ
ットされていなければ(ステップS1223bにてNO)、非確変大当り図柄の停止図柄
を決定する(ステップS1226)。また、確変大当りフラグは、大当り表示処理(ステ
ップS1230)にて大当り遊技状態を開始するときにリセットされる。なお、確変大当
りフラグがリセットされる時期はこれに限らず、例えば、装飾図柄変動処理(ステップS
1220)で装飾図柄の変動表示を停止させるとき、具体的には、変動停止コマンドを受
信したときにリセットするようにしてもよいし、大当り表示処理(ステップS1230)
で大当り遊技状態を終了するときにリセットするようにしてもよい。
別図柄と1:1で対応する第二装飾図柄と、第一装飾図柄及び第二装飾図柄の両方に関連
付けられ第一特別図柄及び第二特別図柄に対応する共通の装飾図柄列(以下、「共通装飾
図柄列」と称す)とが表示されるようになっている。第一装飾図柄及び第二装飾図柄は、
マル、バツ、サンカク等の図形の組合せで構成されており、確変大当り図柄である組合せ
、非確変大当り(通常大当り)である組合せ、小当りである組合せ、及び外れである組合
せ等が予め設定されている。つまり、変動表示パターンが当りパターンであれば、第一装
飾図柄の確変大当り図柄として設定された複数の組み合わせ、または非確変大当り図柄と
して設定された複数の組み合わせ、のうちいずれかの組み合わせ図柄を停止図柄として決
定する。
判別を行う予告選択処理を実行した後(ステップS1227)、変動表示パターンと、予
告種類格納領域に記憶される予告パターンと、ステップS1225,S1226,S12
27で決定した共通装飾図柄列の停止図柄とに応じた表示コマンドをセットする(ステッ
プS1228)。そして、処理選択フラグを「1」に更新して処理を終了する(ステップ
S1229)。なお、ステップS1228でセットされた表示コマンドは、情報出力処理
(ステップS1500)にて電飾制御基板2832に送信され、電飾制御基板2832に
搭載される表示CPU2851により当該表示コマンドを受信したことに基づいて液晶表
示装置640にて装飾図柄の変動表示の実行を開始する。また、ステップS1228で予
告種類格納領域に記憶される予告パターンを読み出したときには、当該予告パターンを読
み出した後、予告種類格納領域の内容をクリアする。これにより、次回の装飾図柄の変動
表示にて誤って以前の装飾図柄の変動表示を開始するときに決定した予告パターンにもと
づく予告演出が実行されることを防止できる。
140と、装飾された装飾部141とが区別され、装飾部141が遊技部140の上方に
配置されているため、遊技球の挙動に影響を及ぼすことなく、主装飾体143を遊技状態
に基づいて動作させることができる。
可能に組みつけられているため、遊技部140のみを交換したり、装飾部141のみを交
換したり、あるいは双方を同時に交換したりする等、遊技店舗における経済的な負担やイ
メージの変化度合等を考慮した様々なパターンで遊技機のイメージを変化させることがで
きる。つまり、遊技店舗においては、機種を変更するにあたって、遊技装置4全体を交換
するのか、あるいは装飾部141を再利用して遊技部140のみを交換するのかを、任意
に選択させることが可能になり、ひいては機種変更に対し柔軟に対応させることが可能に
なる。
で覆う可視保護カバー部120を、扉体5に備えているため、扉体5が閉じられた状態で
は、可視保護カバー部120によって遊技部140及び装飾部141を保護するとともに
、遊技部140と装飾部141との双方を比較的広い範囲にわたって視認させることがで
きる。したがって、装飾部141によって遊技機1のコンセプトを特徴付け、遊技者の注
意を惹きつけることが可能となる。
保護透明板171によって、遊技部140との間に遊技球の転動空間が形成されるため、
遊技部140に対応する可視保護カバー部120の制約が緩和され、可視保護カバー部1
20を含む扉体5全体の形状に関し、設計的な自由度を高めることができる。また、遊技
部140は、流下保護透明板171及び可視保護カバー部120によって二重に覆われる
ことから、遊技部140に対する不正な行為を一層抑制することが可能になり安全性を高
めることができる。また、流下保護透明板171の表面に装飾模様172が形成されてい
るため、遊技部140における装飾効果を高めるとともに、遊技領域605において立体
的なイメージを喚起させることができ、視覚的な興趣を高めることが可能になる。さらに
、流下保護透明板171が遊技部140に対して交換可能に取着されているため、流下保
護透明板171のみを交換することが可能になり、ひいては遊技領域605のイメージを
容易に且つ安価に変化させることができる。つまり、遊技店舗における金銭的な負担をさ
らに軽減しつつ、遊技部140のイメージを変化させることが可能になる。
ース板141aが設けられており、このベース板141aは、主装飾体143の種類が変
わっても、変化しない一定の形状を呈しているため、装飾部141の交換方法及び取着位
置を全ての機種において共通化することができ、交換作業における手間を少なくするとと
もに、取付ミスを抑制することができる。また、ベース板141aと遊技部140とが互
いに突き合わせた状態で配置されるため、別々に交換可能であるにもかかわらず、遊技部
140と装飾部141とが一体化されているように見せることができ、ひいては遊技機全
体でまとまりのある装飾を行い、遊技領域605での遊技と装飾部141による装飾とを
深く関連付けることが可能となる。
成され、装飾部141に対応した部位が遊技部140に対応した部位よりも遊技者側に突
出した形状となっているため、突出覆い部125によって形成される装飾体収容部129
内に装飾部材142を配置することで、装飾部材142における奥行寸法を比較的大きく
形成することができる。すなわち、装飾部材142を、可視保護カバー部120の平面覆
い部124よりも遊技者側に突出して配置することが可能になる。したがって、装飾部材
142を一層立体的に構成することができ、迫力のある装飾を視認させることができる。
特に、突出覆い部125の上面は、装飾部材142の上方を覆う範囲まで延出されている
ため、遊技者は上方からも装飾部材142を視認することが可能になり、ひいては装飾部
材142を覆う可視保護カバー部120の存在が目立たなくなり、装飾部材142の迫力
を一層高めるとともに、臨場感のある装飾を可能にすることができる。換言すれば、装飾
部材142が扉体5から飛び出しているような印象を遊技者に与え、迫力のある装飾によ
って興趣を高めることができる。
ため、遊技者は、斜め上方を見上げることにより、突出覆い部125の前面部125a及
び上面部125bを通して外枠2の上方に位置する遊技機島設備Aを視認することが可能
となる。つまり、可視保護カバー部120の内部空間を通してその延長上に位置する遊技
機島設備Aの一部を視認させることから、装飾部材142を囲む可視保護カバー部120
の存在が一層意識され難くなり、装飾部材142の臨場感をさらに高めることが可能にな
る。
面として構成されているため、扉体5においては、上面後端縁127まで装飾部材142
を視認することが可能となる。したがって、遊技者は、突出覆い部125の内部空間を通
して外枠2の上方の遊技機島設備Aを見る際に、不透明な枠材が視界の中に現れることが
なくなり、ひいては装飾部141に対応する可視保護カバー部120の存在を一層目立た
なくすることができる。
左側面部125eも透明であるため、装飾部材142を右側方または左側方からも視認す
ることが可能になり、装飾部材142が前方に大きく突出している様子を実感させ、装飾
部材142の立体的な形状を明瞭に把握させることができる。また、装飾部材142の視
認可能な視覚範囲が広がり、左右斜め方向からも装飾部材142を視認させることが可能
になるため、他の遊技機で遊技をしている人にも装飾部材142の存在をアピールするこ
とができる。
形成されているため、装飾部材142は奥行寸法だけではなく、左右方向にも大型化する
ことが可能になり、ひいては装飾部材142の迫力を助長することができる。また、突出
覆い部125の右側面部125d及び左側面部125eが扉体5の側面となるため、扉体
5の上部が単調な形状となり、突出覆い部125の形状を一層目立たなくさせることがで
きる。
り、遊技者側に向うほど底面の高さが高くなっているため、遊技者は、斜め上方に配置さ
れた突出覆い部125を見上げた際、突出覆い部125の内部に配置された装飾部材14
2を、突出覆い部125の底面部125cを通して容易に視認することが可能となる。し
たがって、装飾部材142の底面形状も容易に把握させることが可能になり、装飾部材1
42が飛び出しているイメージを強調することができる。
アール曲面状に形成されているため、突出覆い部125全体が丸みを帯びた形状となり、
筐体というイメージを拭い去ることが可能となる。したがって、装飾部材142が突出覆
い部125内に収容されているという感覚を一層軽減することができる。
されているため、着色された透明部材に比べ光透過率が高くなり、装飾部材142を明瞭
に視認させることが可能になるとともに、可視保護カバー部120の存在を一層目立たな
くさせることができる。一方、不可視保護カバー部121は着色された不透明な部材で形
成されているため、施錠装置1000の扉枠用摺動杆1040を確実に遮蔽するとともに
、不可視保護カバー部121が装着された部分と装着されていない部分との視覚的な変化
を生じさせ、相対的な効果によって装飾部材142が扉体5の外部に露出しているという
イメージを助長させることができる。
が、一対の不可視保護カバー部121によって挟まれた状態となることから、遊技部14
0に対応する扉体5を目立たせることが可能になり、遊技領域605が本体枠3の内部に
配置されているというイメージを高めることができる。このため、遊技球の転動が外部か
ら影響を受けないものとして遊技者に安心感を与えることができる。
される装飾部材142は、装飾体収容部129に対応する大きさの主装飾体143と、そ
れよりも小さな副装飾体144とから構成されているため、主装飾体143によって迫力
のある雰囲気を醸し出しつつ、副装飾体144と装飾体収容部129との間に形成される
比較的大きな隙間を通して、遊技者側から外枠2の上方または左右側方に位置する遊技機
島設備Aを確実に視認させることができる。また、互いに大きさの異なる二種類の装飾部
材142を並べて配置することにより、視覚的な面白みを高めるとともに、立体感を高め
ることができる。
に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
、種々の改良及び設計の変更が可能である。
(例えばトラックの形状)の主装飾体143を採用するものを示したが、図93乃至図9
5に示すように、機種が変わっても違和感なく用いることが可能な共通の装飾部145、
すなわち、遊技部141のイメージに沿わない一般装飾体146と、共通のベース板(図
示しない)から構成された装飾部145を採用することも可能である。なお、この例の一
般装飾体146は、先端部分が切欠かれた略卵形の外観を呈しており、内部には先端側の
レンズ部を通して光を遊技者側に放射する光源(図示しない)が配設されている。このよ
うに、装飾部として一般装飾体146を採用した場合には、機種が変わっても違和感なく
用いることができるため、機種を交換する際、遊技部140のみを交換することで、交換
に要する費用の負担を一層軽減するとともに、装飾部145の再利用によって資源の消費
を抑制することが可能になる。なお、図93乃至図95の例において、前記実施形態と同
様の構成については、同一の番号を付与し詳細な説明は省略する。
支するものを示したが、扉体5の内側に固定状態で取付けるようにしてもよく、また、本
体枠3の前面一側に回動可能な状態で取付けるようにしてもよい。これらの構成を採用す
れば、流下保護透明板171を共通部品として流用することができるため、遊技装置4の
交換に伴う費用の負担をさらに軽減することができる。特に、扉体5の内側に固定状態で
取付けるようにすれば、扉体5を開くことによって遊技領域605の前面が開放されるた
め、流下保護透明板171を回動させる手間が省け、作業効率が向上する。なお、上記実
施形態では、流下保護透明板171の一部に装飾模様172を施すものを示したが、全面
にわたって無色透明に形成してもよい。
を示したが、扉体5とは別に可視保護カバー部を備えるようにしてもよい。また、扉体全
体を可視保護カバー部で形成するようにしてもよい。
、遊技領域605の周囲(遊技領域605を囲むように取り付けられる遊技領域区画枠部
材601の前面)も、可視保護カバー部120を通して視認可能とするものを示したが、
遊技領域区画枠部材601に対応する扉体本体119に不透明な部材を配置し、遊技領域
605の周囲を非透過状態に構成してもよい。これによれば、遊技領域605が扉体5の
内部に収容されているイメージを高め、遊技球の転動に対する安心感をさらに高めること
ができる。
成し、その隙間を通して外枠2の上方または左右側方の遊技機島設備Aを視認可能とする
ものを示したが、隙間が生じないように、装飾体収容部129の大きさに一致する大きさ
の装飾体を配置するようにしてもよい。
たが、遊技者側に向うほど低くなるように下り傾斜面に形成してもよい。これによれば、
突出覆い部125が大きく突出していても、突出覆い部125の前方下側から、外枠2の
上方に位置する遊技機島設備A(例えば、大当り回数等を示す表示部または電飾部等)を
直接視認することが可能になるとともに、呼び出しスイッチを容易に操作することが可能
になる。
遊技機、例えば、パチスロ機や、パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機等で
あっても本発明を適用することができる。
1 パチンコ機(遊技機)
2 外枠
3 本体枠
4 遊技装置
120 可視保護カバー部
125 突出覆い部
127 上面後端縁
140 遊技部
141 装飾部
141a ベース板
142 装飾部材(装飾体)
143 主装飾体(電動装飾体,可動装飾体)
171 流下保護透明板
172 装飾模様
300 皿ユニット(貯留皿体)
460 ハンドル装置(操作ハンドル)
605 遊技領域
640 液晶表示装置(抽選結果表示手段)
650 打球発射装置(発射装置)
1402 入球口(入球装置)
1404 開閉入賞装置(入賞装置)
Claims (3)
- 遊技者操作によって遊技媒体を用いた遊技が行われると所定の抽選を実行する抽選手段を有し、前記所定の抽選に当選すると、遊技者に有利な特別遊技が実行される遊技機であって、
遊技領域を有し、遊技枠に対して交換可能に装着される遊技パネルと、
前記遊技パネルの前方を覆う閉鎖位置と前記遊技パネルの前方を開放する開放位置との間で開閉可能とされるように、前記遊技枠の前面一側に軸支される前面開閉部材と、
を備え、
前記前面開閉部材は、
前記閉鎖位置にあるときに前記遊技パネルよりも上方側となる位置において当該前面開閉部材によって形成される可視保護空間を有し、
前記遊技機のコンセプトをかたちづくる装飾態様をもった形成部材を有する装飾部が、前記可視保護空間において前記遊技枠に対して交換可能に配置されてなる
ことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技パネルと前記装飾部とがそれぞれ別々に、前記遊技枠に対して交換可能とされている
請求項1に記載の遊技機。 - 前記前面開閉部材は、
前記遊技領域の前面を覆う平面状の平面覆い部を有する
請求項1または2に記載の遊技機。
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