〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態の表示装置1を、図1から図5を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の表示装置1の発明に係る要部構成図である。図1に示すように第1の実施形態の表示装置1は、文字や画像などを表示する表示部2と、表示部2の表面への圧力を検出する圧力センサをマトリックス状に配置して有する圧力センサアレイ部4と、表示部2および圧力センサアレイ部4を含む表示装置1の各部を制御する制御部5と、表示部2へ表示する電子書籍や、静止画、動画などの画像データやソフトウエアプログラムを格納する記憶部6とを備えている。
図2は、本発明の第1の実施形態の表示装置1の正面図である。第1の実施形態の表示装置1は、表示部2と、圧力センサ3がマトリックス状に配置されている圧力センサアレイ部4と、制御部5を含む電子部品とを収納するプラスチックなどの曲げることが可能な基体7とを備えている。図2に示す圧力センサアレイ部4は、一例として圧力センサ3を6行×5列に配置している。実際には、圧力センサアレイ部4は、更に多くの圧力センサ3を配置しているため、表示部2の表面の圧力変化を細かく検出することが可能である。
第1の実施形態の表示装置1は、使用者によって表示装置1が曲げられた場合に、(i)圧力センサアレイ部4が曲げられた場所を検出し、(ii)曲げられた場所に応じて予め決められた速度で表示部2に表示しているコンテンツのページ送りを行う。
図3は、本発明の第1の実施形態の表示装置1の動作を説明する図である。図3の上段は、表示装置1が使用者によって曲げられた様子を示している。図3の中段は、図3の上段のように曲げられた場合に、圧力センサアレイ部4が圧力を検出している状態を示している。図3の中段では、説明のために圧力センサアレイ部4の6行×5列のマトリックスの各行に1から6の番号を付加し、各列にAからEのアルファベットを付加している。また圧力センサ3が所定の圧力を検出している状態を黒丸で図示し、検出していない状態を白丸で図示している。図3の下段は、表示装置1の表示部2に表示されている電子書籍のページが送られる様子を示している。
図3を更に説明する。図3は、横書きで書かれた電子書籍を表示している様子を示している。使用者が表示装置1の左端に最も近い場所を曲げると、図3(a)のようにA列の1行から6行の圧力センサが所定の圧力を検出してオンする。圧力センサアレイ部4は、オンした圧力センサを検出し、検出表示装置1の左端に最も近い場所が曲げられたことを検出する。圧力センサアレイ部4からの検出結果を受信した制御部5は表示部2を制御して、電子書籍のような情報のページを送る速度を最も速く制御する。なおこのときコンテンツが送られる表示は、表示装置1が曲げられた場所の右側が送られるように表示する。これは紙製の本をめくる操作を表現したものである。通常、横書きで左側が綴じられている紙製の本をゆっくりめくろうとすると、本の右端から左端に掛けて広い幅を速くめくる操作を行うものである。第1の実施形態の表示装置1は、表示装置1が曲げられた場所の右側が送られるように表示することで、視覚的に自然なページ送りを実現するものである。
また使用者が表示装置1の右端に最も近い場所を曲げると、図3(e)のようにE列の1行から6行の圧力センサが所定の圧力を検出してオンする。圧力センサアレイ部4は、オンした圧力センサを検出し、検出表示装置1の右端に最も近い場所が曲げられたことを制御部5へ検出する。圧力センサアレイ部4からの検出結果を受信した制御部5は、表示部2を制御して、電子書籍のような情報のページを送る速度を最も遅く制御する。なおこのときコンテンツが送られる表示は、図3(a)の場合と同様に表示装置1が曲げられた場所の右側が送られるように表示する。これは、紙製の本をめくる操作を表現したものである。通常、横書きで左側が綴じられている紙製の本を遅くめくろうとすると、本の右端を短い幅でゆっくりめくる操作を行うものである。第1の実施形態の表示装置1は、表示装置1が曲げられた場所の右側が送られるように表示することで、視覚的に自然なページ送りを実現できる。
また使用者が表示装置1の中央周辺部を曲げた場合も、図3(b)から図3(d)のように曲げた場所に対応した圧力センサが所定の圧力を検出してオンするので、圧力センサアレイ部4が表示装置1の曲げられた場所を検出し、制御部5が表示部2のページ送りの速度を制御する。ここでは曲げた場所が右端から左端に近づくにつれて、ページ送りの速度が速くなるように制御する。なおこの場合もコンテンツが送られる表示は、表示装置1が曲げられた場所の右側が送られるように表示する。
なお図3では、横書きの電子書籍を表示している場合を例として示したが、縦書きの電子書籍を表示している場合は、曲げられた場所の左側が、曲げられた場所に応じて予め決められた速度で送られるように表示する。
図4は、本発明の第1の実施形態の表示装置1の動作の一例を示すフロー図である。図1、図3を参照して図4に示す第1の実施形態の表示装置1の動作を説明する。なお本願のフロー図において、Sはステップを意味する。なお図4は、使用者は表示した電子書籍を既にある程度読み進んでいるが具体的なページは覚えておらず、ページ送りを行いながら読んでいない場所を探し、読書を開始する例を示す。
使用者が第1の実施形態の表示装置1を起動し、記憶部6に格納された電子書籍などのコンテンツを表示部2へ表示する(図4で開始)。使用者はページ送りを行うために、例えば図3(d)のように表示装置1を曲げると(S1)、表示装置1の圧力センサアレイ部4のD1からD6の各圧力センサ3に圧力が掛かり、各圧力センサ3は掛かった圧力が所定の大きさ以上になるとオンを出力する(S2)。圧力センサアレイ部4は、圧力センサ3から受信したオンを検出し、オンした圧力センサ3が直線状であった場合、これを検出し制御部5に出力する(S3でYes)。オンした圧力センサ3が直線状ではない場合(S3でNo)、本フローを終了する。図4は、ページ送りに係る処理フローである。
制御部5は、ステップS3で圧力センサアレイ部4から表示装置1の曲げられた場所を受信し、表示部2を制御して、曲げられた場所に応じて予め決められた速度でページ送りを開始する(S4)。ここで表示装置1の使用者がページ送りの速度を速くするために図3(a)に示すように表示装置1の曲げる場所を左端に変更すると(S5でYes)、表示装置1の圧力センサアレイ部4のA1からA6の各圧力センサ3はオンを出力し(S2)、圧力センサアレイ部4は表示装置1の曲がる場所が変わったことを検出する。ここではオンした圧力センサ3は直線状であるので(S3でYes)、表示装置1が曲げられた場所が左端である場合に応じて決められた速度でページ送りを行う(S4)。
表示装置1の使用者が目的のページまでページを送り、表示装置1を開いた状態(平らな状態)にすると(S6でYes)、全ての圧力センサ3はオフするので、表示装置1はページ送りを停止し(S7)、本フローを終了する。表示装置1の使用者は、停止したページから読書を開始する。
なお上述した例では、表示装置1の曲がる場所は、圧力センサ3が直線状にオンした場所として説明した。圧力センサ3が直線状にオンするとは、上記においてD1からD6がオンした場合を例としたように列の全てのセンサがオンすることを意味する。つまりD1からD3がオンした場合は、直線状にオンした状態ではない。本願における表示装置1の曲がる場所は、圧力センサ3が直線状にオンした場所に限定しない。すなわち図3において、E1からE3がオンした場合にも、E1からE6の一列がオンした場合と同様の速度でページを送ることが可能である。ただし、直線状にオンしないと表示装置1が曲がったと判断しないようにすることも設定可能である。
また圧力センサアレイ部4のマトリックスの数を増やした場合、複数の列のセンサがオンすることが考えられる。この場合、オンした複数列の中心の列を表示装置1の曲げられた場所としても良いし、左右いずれかの端の列としてもよい。
第1の実施形態の表示装置1のページ送りとページ戻しを説明する。第1の実施形態の表示装置1は、曲がる方向によって表示するコンテンツのページの送りとページの戻しを変更する。表示装置1の曲がる方向は、使用者が表示装置1の左右を曲げる場合に2つある。すなわち、使用者から見て表示装置1の左右を(i)奥に曲げる方向、および、(ii)手前に曲げる方向である。表示装置1を奥に曲げる方向は、表示装置1が使用者から見て出っ張る方向とも表現できる。表示装置1を手前に曲げる方向は、表示装置1が使用者から見て引っ込む方向とも表現できる。曲がる方向は、圧力センサアレイ部4が検出する。
先に説明した図3は、表示装置1の左右を奥に曲げ、曲げた場所に応じた速度でコンテンツのページの送りを行うものである。
図5は、第1の実施形態の表示装置1のページ送りとページ戻しを説明する図である。第1の実施形態の表示装置1において、圧力センサアレイ部4は、表示装置1の曲がる方向を検出し、曲がる方向によって表示するコンテンツのページ送りとページ戻しを変更する。例えば、表示装置1は、図5(a)のように第1の実施形態の表示装置1の左右を奥に曲げた場合に、コンテンツのページの送りを行う。また、表示装置1は、図5(b)のように第1の実施形態の表示装置1の左右を手前に曲げた場合に、コンテンツのページの戻しを行う。すなわち、圧力センサアレイ部4は、曲がる方向と曲げられた場所とを検出する。制御部5は、圧力センサアレイ部4によって検出された曲がる方向と曲げられた場所とに応じて、予め決められた速度で表示部2に表示しているコンテンツのページ送りまたはページ戻しを行う。
図6は、第1の実施形態の表示装置1のページの戻しの動作をより詳しく説明する図である。表示装置1は、表示装置1の左右を手前に曲げた場合に、曲げた場所に応じた速度でコンテンツのページの戻しを行う。
図6(a)のように使用者が表示装置1の左端を支点として表示装置1の左右を手前に曲げると、A列の1行から6行の圧力センサが所定の圧力を検出してオンする。圧力センサアレイ部4は、曲がる方向とオンした圧力センサとを検出し、検出表示装置1の左端に最も近い場所が曲げられたことを検出する。圧力センサアレイ部4からの検出結果を受信した制御部5は、表示部2を制御して、電子書籍のような情報のページを戻す速度を最も速く制御する。
図6(e)のように使用者が表示装置1の右端を支点として左右を手前に曲げると、E列の1行から6行の圧力センサが所定の圧力を検出してオンする。圧力センサアレイ部4は、曲がる方向とオンした圧力センサとを検出し、検出表示装置1の右端に最も近い場所が曲げられたことを検出する。圧力センサアレイ部4からの検出結果を受信した制御部5は、表示部2を制御して、電子書籍のような情報のページを戻す速度を最も遅く制御する。
図6(a)〜(e)に示すように、使用者によって曲げられた場所が表示装置1の左端に近づくほど、制御部5は、ページを戻す速度を速くするように表示部2を制御し、使用者によって曲げられた場所が表示装置1の右端に近づくほど、制御部5は、ページを戻す速度を遅くするように表示部2を制御する。
以上、説明したように本発明の第1の実施形態の表示装置1は、使用者によって表示装置1が曲げられた場合、曲げられた場所に応じて予め決められた速度でページ送りを行うものである。本発明の第1の実施形態の表示装置1は、曲げる場所に応じて、表示する情報のページ送りの速度を変えることができ、操作を行いやすい効果がある。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態の表示装置11を図1、図2、図7および図8を参照して説明する。第2の実施形態の表示装置11の発明に係る要部構成も、第1の実施形態の表示装置1と同様であり、図1により実施可能である。
第1の実施形態の表示装置1は、使用者によって表示装置1が左右方向に曲げられた場合に、圧力センサアレイ部4は曲げられた場所を検出して、制御部5は曲げられた場所に応じて予め決められた速度で表示部2に表示しているコンテンツのページ送りを行う実施形態であった。それに対して、第2の実施形態の表示装置11は、表示装置11が左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向に曲げられても曲げられた方向へコンテンツのページ送りを行うことができる。
第2の実施形態の表示装置11の有する圧力センサアレイ部4は、圧力センサ3をマトリックス状に配置しているため、表示装置1が左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向に曲げられたのか検出することが可能である。以下に、圧力センサアレイ部4が、圧力センサ3を6行×5列に配置している場合(図2参照)を例として第2の実施形態の表示装置11を説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態の表示装置11の動作を説明する図である。図7の上段は、表示装置11が使用者によって曲げられた様子を示している。図7の中段は、図7の上段のように曲げられた場合に、圧力センサアレイ部4が圧力を検出している状態を示している。図7の中段では、説明のために圧力センサアレイ部4の6行×5列のマトリックスの各行に1から6の番号を付加し、各列にAからEのアルファベットを付加している。また圧力センサ3が所定の圧力を検出している状態を黒丸で図示し、検出していない状態を白丸で図示している。図7の下段は、表示装置11の表示部2に表示されている電子書籍のページが送られる様子を示している。図7(a)は表示装置11が左右方向に曲げられた場合にコンテンツのページ送りを行う様子を示し、図7(b)は表示装置11が上下方向に曲げられた場合にコンテンツのページ送りを行う様子を示し、図7(c)は表示装置11が斜め方向に曲げられた場合にコンテンツのページ送りを行う様子を示している。
図8は、本発明の第2の実施形態の表示装置11の動作の一例を示すフロー図である。図1および図7を参照して、図8に示す第2の実施形態の表示装置11の動作を説明する。なお本願のフロー図において、Sはステップを意味する。なお図8は、使用者は表示した電子書籍を既にある程度読み進んでいるが具体的なページは覚えておらず、ページ送りを行いながら読んでいない場所を探し、読書を開始する例を示す。
使用者が第2の実施形態の表示装置11を起動し、記憶部6に格納された電子書籍などのコンテンツを表示部2へ表示する(図8で開始)。使用者が表示装置11を曲げると(S11)、圧力センサアレイ部4は、ステップS12からステップS15により、表示装置1の曲がる方向を検出する。
図7(a)では、横書きの電子書籍を表示している。図7(a)の場合、B1からB6の圧力センサ3がオンし(S12)、圧力センサアレイ部4は、ひとつの列の全ての圧力センサ3がオンしたことを検出し、表示装置1が左右方向へ曲がったと判断し、制御部5に出力する(S13でYes)。制御部5は、ステップS13で圧力センサアレイ部4から表示装置11が左右方向に曲げられたことを受信し、表示部2を制御して曲げられた方向にページ送りを開始する(S16)。このとき表示部2では、図7(a)の下段に示すように、表示されているコンテンツの表示装置11が曲げられた場所の右側が送られるように表示する。横書きの電子書籍は、紙製の書籍における横書き左綴じの場合に相当する。このため横書きの電子書籍を表示している表示装置11が左右方向へ曲げられた場合に、曲げられた場所の右側が送られるように表示することで、紙製の書籍を手でめくる場合に似た、視覚的に自然なページ送りを実現できる。表示装置11の使用者が目的のページまでページを送り、曲げていた表示装置11を開いた状態にすると、圧力センサ3はオフするので(S17でYes)、表示装置11はページ送りを停止し(S18)、本フローを終了する。ここで表示装置11の使用者は、停止したページから読書を開始する。
なお図7(a)では、横書きの電子書籍を表示している場合を例として示したが、縦書きの電子書籍を表示している場合に、表示装置11が左右方向へ曲げられた場合は、曲げられた場所の左側が送られるように表示する。縦書きの電子書籍は、紙製の書籍における縦書き右綴じの場合に相当する。このため縦書きの電子書籍を表示している表示装置11が左右方向へ曲げられた場合に、曲げられた場所の左側が送られるように表示することで、紙製の書籍を手でめくる場合に似た、視覚的に自然なページ送りを実現できる。
図7(b)では、縦書きまたは横書きの電子書籍を表示している。図7(b)の場合、表示装置11の圧力センサアレイ部4のA2、B2、C2、D2、E2すなわち2行目の圧力センサ3がオンし(S12)、圧力センサアレイ部4は、ひとつの行の全ての圧力センサ3がオンしたことを検出し、表示装置11が上下方向へ曲がったと判断し、制御部5に出力する(S13でNo、S14でYes)。制御部5は、ステップS14で圧力センサアレイ部4から表示装置1が上下方向に曲げられたことを受信し、表示部2を制御して曲げられた方向にページ送りを開始する(S16)。このとき表示部2では、図7(b)の下段に示すように、表示されているコンテンツの表示装置11が曲げられた場所の下側が送られるように表示する。これは表示装置11が上下方向に曲げられ、曲げられた方向にページ送りを行う場合、曲げられた場所の下側を送ることで、上端が綴じられている紙製の書籍を手でめくる場合に似た、視覚的に自然なページ送りを実現できるためである。ステップS16以降の処理は、図7(a)を説明した場合と同じなので説明を省略する。
図7(c)では、縦書きまたは横書きの電子書籍を表示している。図7(c)の場合、表示装置11の圧力センサアレイ部4のE4、D5、C6の圧力センサ3がオンし(S12)、圧力センサアレイ部4は、表示装置11の縦または横に対して所定の角度の圧力センサ3がオンしていることを検出し、表示装置11が斜め方向へ曲がったと判定し、制御部5に出力する(S13およびS14でNo、S15でYes)。制御部5は、ステップS14で圧力センサアレイ部4から表示装置11が斜め方向に曲げられたことを受信し、表示部2を制御してページ送りを開始する(S16)。このとき表示部2では、図7(c)の下段に示すように、表示されているコンテンツの表示装置1が曲げられた場所の下側が送られるように表示する。これは表示装置11が斜め方向に曲げられ、曲げられた方向にページ送りを行う場合、曲げられた場所の下側を送ることで、左上端が綴じられている紙製の書籍を手でめくる場合に似た、視覚的に自然なページ送りを実現できるためである。ステップS16以降の処理は、図7(a)を説明した場合と同じなので説明を省略する。
第2の実施形態の表示装置11に搭載される圧力センサアレイ部4は、圧力センサ3をマトリックス状に配置することにより表示装置11の曲がりを検出するので、表示装置11が左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向に曲げられても表示装置11が曲げられたことを検出することがでる。したがって、表示装置11は、表示装置11自身が曲げられたことと、コンテンツのページ送りとを連動させることが可能である。表示装置11が左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向に曲げられても、曲げられた方向へコンテンツのページ送りを行うことができるので、表示装置の利便性を向上することが可能になる。
なお上述した例では、表示装置11が曲げられたと判定する基準は、例えば図3(a)のようにB列全ての圧力センサ3がオンした場合として説明した。これはB列の一部ではなく、B列の全ての圧力センサ3がオンした場合に表示装置1が曲がったと判定した方が、表示装置1の誤判定を低減できるからである。ただし、本願における表示装置1の曲がる場所の判定は、これに限定されない。ひとつの列の一部の圧力センサ3がオンした場合にも、表示装置1が曲がったと判定することは可能である。また圧力センサアレイ部4のマトリックスの数を増やした場合、複数の列のセンサがオンすることが考えられる。この場合、圧力センサアレイ部4は、オンした複数列の中心の列を表示装置11の曲げられた場所と判別しても良いし、オンした複数列の左右いずれかの端の列を表示装置11の曲げられた場所と判別しても良い。
図5は、第1の実施形態の表示装置1のページ送りおよびページ戻しを説明する図であるが、第2の実施形態の表示装置11は、表示装置1と同様にページ送りおよびページ戻しを切換可能である。より具体的には、圧力センサアレイ部4は表示装置11の曲がる方向を検出し、制御部5は表示装置11の曲がる方向に応じて表示するコンテンツのページ送りとページ戻しを変更する。例えば、制御部5は、表示装置11の左右を奥に曲げた場合(図5(a)参照)に、コンテンツのページの送りを行い、表示装置11の左右を手前に曲げた場合(図5(b)参照)には、コンテンツのページの戻しを行う。表示装置11を上下方向および斜め方向に曲げた場合も、表示装置11を水平方向に曲げた場合と同様に、制御部5は、奥に曲げた場合にコンテンツのページの送りを行い、手前に曲げた場合にコンテンツのページの戻しを行う。
図9および図10は、本発明の第2の実施形態の表示装置11の別の動作を説明する図である。本発明の第2の実施形態の表示装置11は、第1の実施形態の表示装置1と同じ圧力センサアレイ部4を有している。圧力センサアレイ部4は、表示装置11が曲がる方向を検出すると同時に、曲げられた場所を検出する。制御部5は、曲げられた場所に応じた速度でページを送ることが可能である。よって図9に示すように、第2の実施形態の表示装置11は、表示装置11が上下方向に曲げられる場合に、曲がる場所に応じてコンテンツのページ送りの速度を変更することが可能である。図9は、曲がる場所が表示装置11の下端に近いほど、制御部5はページ送りの速度を遅く制御し、上端に近いほど、制御部5はページ送りの速度を速く制御する例を示している。
また、図10に示すように、第2の実施形態の表示装置11において、表示装置11が斜め方向に曲げられる場合に、制御部5は、曲がる場所に応じてコンテンツのページ送りの速度を変更することが可能である。図10は、表示装置11が斜め方向に曲げられる場合に、曲がる場所が表示装置11の右下端に近いほど、制御部5はページ送りの速度を遅く制御し、左上端に近いほどページ送りの速度を速く制御する例を示している。
また、第2の実施形態の表示装置11においても、第1の実施形態の表示装置1と同様に、表示するコンテンツのページの送りとページの戻しを変更することが可能である。すなわち、制御部5は、表示装置11の上下を奥側に曲げた場合にページ送りを行うように表示部2を制御し、表示装置11の上下を手前に曲げた場合にページ戻しを行うように表示部2を制御するように構成されていてもよい。また、制御部5は、表示装置11の左上および右下を奥側に曲げた場合にページ送りを行うように表示部2を制御し、表示装置11の左上および右下を手前に曲げた場合にページ戻しを行うように表示部2を制御するように構成されていてもよい。
以上、説明したように本発明の第2の実施形態の表示装置11は、使用者によって表示装置11が左右方向、上下方向、斜め方向のいずれかの方向に曲げられた場合に、曲げられた方向へ表示しているコンテンツのページ送りまたはページ戻しを行うものである。表示装置11は、どの方向に曲げられてもページ送りまたはページ戻しを行うことができるので、使用者の利便性を向上させる効果がある。
また、表示装置11は、曲げられた場所に応じて予め決められた速度でページ送りまたはページ戻しを行うものである。本発明の第2の実施形態の表示装置11は、表示装置を曲げる場所によってページ送りの速度を変更できるので、使用者の操作性を向上させる効果もある。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態の表示装置21を図1および図11を参照して説明する。第3の実施形態の表示装置21の発明に係る要部構成も、第1の実施形態の表示装置1と同様であり、図1により実施可能である。
第1の実施形態の表示装置1および第2の実施形態の表示装置11において、制御部5は、(i)表示装置を奥側に曲げた場合にコンテンツのページ送りを行うように表示部2を制御し、(ii)表示装置を手前に曲げた場合にコンテンツのページ戻しを行うように表示部2を制御するように構成されている。それに対して、第3の実施形態の表示装置21が備える制御部は、表示装置21が手前に曲がったか奥に曲がったかの判定を行わずに、表示するコンテンツのページ送りまたはページ戻しを行うように表示部2を制御する実施形態である。
図11を参照しながら、第3の実施形態の表示装置21の動作を説明する。図11は、表示装置21が横書きの電子書籍を表示している様子を示している。第3の実施形態の表示装置21が備える制御部は、図11(d)および(e)に示すように、表示装置21の略右側を左右方向に曲げられた場合、曲げられた場所に応じた速度でページを送りを行うように表示部2を制御する。図11(c)に示すように、表示装置21が備える制御部は、表示装置21の略中央付近を曲げられた場合、ページ送りまたはページ戻しを停止するように表示部2を制御する。図11(a)および(b)に示すように、表示装置21が備える制御部は、表示装置21の略左側が左右方向に曲げられた場合、曲げられた場所に応じた速度でページを戻しを行うように表示部2を制御する。いずれの場合においても、表示装置21が備える圧力センサアレイは、表示装置21の曲がっている位置のみを検出するものである。すなわち、表示装置21が備える制御部は、表示装置21の曲がっている方向(奥側または手前)に関わらずに、表示部2を制御する。
表示装置の右側が曲がるか左側が曲がるかによって、ページ送りまたはページ戻しを変更するように構成されている表示装置21は、使用者の利便性を向上させる効果を奏する。
〔第4の実施形態〕
本発明の第4の実施形態に係る表示装置31について、図12および図13を参照しながら説明する。図12は、表示装置31の構成の概略を示す図である。図12(a)は表示装置31の正面図であり、(b)は表示装置31の背面図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
表示装置31は、上述した各実施形態に記載の表示装置と同様に、左右方向、上下方向および斜め方向うち、少なくともいずれかの方向に曲げられることによって、表示するコンテンツのページ送りまたはページ戻しを行う。以下では、表示装置31の基本的な構成は、図1および図2に示される表示装置1と同じであるとして説明する。すなわち、表示装置31は、表示部2、圧力センサ3、圧力センサアレイ4、制御部5、記憶部6および基体7を備えている。
図12(b)に示すように、表示装置31は、その背面側にタッチセンサ32を備えている点において、上記各実施形態に係る表示装置と異なる。タッチセンサ32は、表示装置31を曲げることによって実行されているページ送りまたはページ戻しを、一時停止または再開させるスイッチとして機能する。本実施形態において、表示装置31は、2つのタッチセンサ32として、タッチセンサ32aおよび32bを備えている。タッチセンサ32aは、使用者が表示装置31を左右方向に曲げている際に、いずれかの指を用いて容易に接触可能な位置に配置されている。また、タッチセンサ32bは、使用者が表示装置31を上下方向に曲げている際に、いずれかの指を用いて容易に接触可能な位置に配置されている。すなわち、タッチセンサ32は、使用者の接触するという操作を受け付ける接触検出部である。タッチセンサ32aおよび32bは、使用者が表示装置31を曲げる操作をする際に誤って触れる可能性が低く、かつ、意図すれば容易に触れることが可能な場所に配置されていることが好ましい。
なお、表示装置31は、少なくとも1つのタッチセンサ32を備えていればよく、タッチセンサ32が配置されている場所、および、タッチセンサ32の数は、限定されるものではない。たとえば、表示装置31は、左右方向に対称となる位置にそれぞれタッチセンサ32aを備え、上下方向に対象となる位置にそれぞれタッチセンサ32bを備えていてもよい。このようにタッチセンサ32aおよび32bが配置されていることによって、使用者は、右手および左手のいずれを用いても容易にいずれかのタッチセンサ32に触れることができる。また、表示装置31は、斜め方向に表示装置31を曲げている際に、使用者が容易に触れることが可能な位置にタッチセンサ32を備えていてもよい。
使用者は、表示装置31を曲げることによって、表示部2が表示するコンテンツのページ送りまたはページ戻しを行う。例えば、コンテンツのページ送りを行っている最中に、使用者は、いずれかのタッチセンサ32に触れることによって、コンテンツのページ送りを容易に、かつ、素早く一時停止させることができる。すなわち、表示装置31は、使用者がページ送りを一時停止させたいと考え、実際にページ送りが一時停止するまでの時間を短縮可能である。上記の構成によれば、コンテンツをページ送りしている使用者が閲覧したい所望のページを発見した際に、使用者は、当該所望のページを表示している状態のままページ送りを容易に一時停止させることができる。その結果として、ページ送りの最中に、上記所望のページを発見したにも関わらず過度のページ送りが行われ、上記所望のページを表示させるためにページ戻しを行うといった状況を発生しづらくする。このように、表示装置31は、使用者の使い勝手を向上させることができる。
また、表示装置31が曲げられている状態であって、かつ、コンテンツのページ送りまたはページ戻しが一時停止されている状態において、使用者は、いずれかのタッチセンサ32に触れることによって、ページ送りまたはページ戻しを再開させることができる。上記の構成によれば、例えばページ送りを一時停止させたが、そのページは閲覧した所望のページではなかったという場合に、使用者は、タッチセンサ32に触れるだけの容易な操作によって、ページ送りを再開させることができる。ページ送りを再開させるために、表示装置を一度開いて(平らな状態に戻して)、再び曲げる操作が不要となるため、表示装置31は、使用者の使い勝手を向上させることができる。
次に、図13を参照しながら、表示装置31における動作の一例を説明する。図13は、表示装置31の動作の一例を示すフロー図である。図13に示すフローにおいて、ステップS31〜S34は、図4に示すステップS1〜S4に対応する。したがって、ここではその説明を省略する。
ステップ34が終了した時点において、制御部5は、圧力センサアレイ4から取得する曲げられた場所に応じた速度によってページ送りを行うように、表示部2を制御している。
ステップS35において、タッチセンサ32は、その表面に接触するものがあるかをモニターし、接触を検出した場合には検出信号を制御部5に出力する。検出信号は、接触するという操作に対応付けられている検出信号である。本実施形態において、タッチセンサ32の表面に接触するものは、使用者の指であると想定しているので、タッチセンサ32は、その表面を使用者が触れたかを検出するとも言い換えられる。タッチセンサ32が接触を検出しない場合(S35においてNo)、タッチセンサ32は検出信号を出力しないため、制御部5は、そのままページ送りを続けるように表示部2を制御する。タッチセンサ32が接触を検出した場合(S35においてYes)、タッチセンサ32は、検出信号を制御部5に出力する。制御部5は、タッチセンサ32から検出信号を取得すると、ページ送りを一時停止するように表示部2を制御する(S36)。
ページ送りが一時停止されている間も、タッチセンサ32は、その表面に接触するものがあるかをモニターする(S37)。タッチセンサ32が接触を検出しない場合(S37においてNo)、タッチセンサ32は検出信号を出力しないため、制御部5は、そのままページ送りを一時停止しておくように表示部2を制御する。タッチセンサ32が接触を検出した場合(S37においてYes)、タッチセンサ32は、検出信号を制御部5に出力する。制御部5は、タッチセンサ32から検出信号を取得すると、ページ送りを再開するように表示部2を制御する(S38)。
ステップS39およびS40は、図4のステップS6およびS7に対応する。したがって、ここではその説明を省略する。
本実施形態においては、ページ送りの場合を例にして、タッチセンサ32を介しての一時停止および再開のフローを説明したが、当該フローは、ページ戻しの場合にも適用可能である。
〔実施形態5〕
本発明の第5の実施形態に係る表示装置41について、図14および図15を参照しながら説明する。図14は、表示装置41の動作の一例を説明する図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
表示装置41は、第1〜第3の実施形態に記載の表示装置と同様に、左右方向、上下方向および斜め方向うち、少なくともいずれかの方向に曲げられることによって、表示するコンテンツのページ送りまたはページ戻しを行う。以下では、表示装置41の基本的な構成は、図1および図2に示される表示装置1と同じであるとして説明する。すなわち、表示装置31は、表示部2、圧力センサ3、圧力センサアレイ4、制御部5、記憶部6および基体7を備えている。
表示装置41が左右方向に曲げられると、制御部5は、この曲げられている場所に応じた速度によってページ送りまたはページ戻しを行うように表示部2を制御する。本実施形態では、ページ送りを例に表示装置41の動作を説明する。図14の最上段に示す表示装置41は、図3にの中段に示す表示装置1の状態に対応している。すなわち、表示装置41の左端付近が曲げられ、A列の1行から6行の圧力センサ3がオンになっている状態において、制御部5は、ページ送りの速度を、予め定められた速度のうち最も速い速度として、ページ送りを行うように表示部2を制御する。また、表示装置41の曲げられている場所が表示装置41の左端から右端へ近づいて行くほど、制御部5は、ページ送りの速度を遅くするように表示部2を制御する。
表示装置41が備える圧力センサアレイ4は、上述のように曲げられている場所を検知することに加えて、曲げられている場所以外の領域においてオン状態になっている圧力センサ3の数を検出するように構成されている。曲げられている場所以外の領域においてオン状態になっている圧力センサ3は、表示部2における曲げられている場所以外の領域を、使用者が指によって触れることによって生じる。使用者が、表示部2における曲げられている場所以外の領域を1本の指によって触れれば、オン状態の圧力センサ3が1つ生じる。同様に、使用者が、2本の指によって触れればオン状態の圧力センサ3が2つ生じ、3本の指によって触れればオン状態の圧力センサ3が3つ生じる。
使用者が複数の指によって表示部2に触れる際、片手の指のみを用いて触れてもよいし、両手の指を用いて触れてもよい。本実施形態において、使用者が表示部2を介して圧力センサ3をオン状態にすることは、表示装置41の外部から操作を入力することである。よって、複数の圧力センサ3がマトリックス状に配置されている圧力センサアレイ4は、接触検出部である。
圧力センサアレイ4は、曲げられている場所と、曲げられている場所以外の領域においてオン状態になっている圧力センサ3の数とを制御部5に出力する。以下において、曲げられている場所以外の領域においてオン状態になっている圧力センサ3の数を、接触点の数とも表現する。接触点の数は、使用者による外部からの接触に対応付けられている検出信号である。
図14の最上段は、接触点の数が0である場合の表示装置41を表す。この場合、制御部5は、ページ送りの速度が速いか遅いかに関わらず、1ページづつページ送りを行うように表示部2を制御する。以下において、ページ送りを行う際に単位となるページ数を、単位ページ数と表現する。すなわち、接触点の数が0であれば、単位ページ数は1である。
また、図14の上から2段目は、接触点の数が1である場合の表示装置41を表し、図14の上から3段目は、接触点の数が2である場合の表示装置41を表し、図14の最下段は、接触点の数が3である場合の表示装置41を表す。制御部5は、ページ送りの速度が速いか遅いかに関わらず、接触点の数が1であれば単位ページ数を10とし、接触点の数が2であれば単位ページ数を20とし、接触点の数が3であれば単位ページ数を30としたうえで、ページ送りを行うように表示部2を制御する。
上記の構成によれば、表示装置41は、コンテンツのページ送りを行う際に、ページ送りの速度および単位ページ数を、互いに独立に変更可能なように構成されている。ページ送りの速度および単位ページ数は、いずれも表示部2の遷移の様子に影響を与えるパラメータであるが、それぞれが表示部2の遷移の様子に与える影響は異なる。ページ送りの速度および単位ページ数を、互いに独立に変更可能なことによって、使用者は、自分の好みなどに応じて、表示部2の遷移の様子を変更することができる。言い換えれば表示装置41は、ページ送りを行う際に、使用者の好みをより忠実に反映することができる。したがって、表示部41は、閲覧するコンテンツから所望のページを探し出す際に、使用者の使い勝手を向上させることができる。
なお、表示装置41において、接触点の数を変更するために使用者が表示部2のいずれの部分に触れるかは、図14に示す例に限定されるものではない。また、本実施形態においては、接触点の数が最大3の例を用いて説明したが、最大の接触点の数は3に限定されるものではない。また、各接触点の数に対応付けられる単位ページ数も限定されるものではない。
また、制御部5は、ページ送りを行う際の単位ページ数と、ページ戻しを行う際の単位ページ数とが異なるページ数とを別個に設定可能なように構成されていてもよい。たとえば、接触点の数0〜3に対応する単位ページ数を、ページ送りを行う際には、1、10、20および30ページと設定しておき、ページ戻しを行う際には、1、3、6および9ページと設定しておいてもよい。
次に、図15を参照しながら、表示装置41における動作の一例を説明する。図15は、表示装置41の動作の一例を示すフロー図である。図15に示すフローにおいて、ステップS41〜S43は、図4に示すステップS1〜S3に対応する。したがって、ここではその説明を省略する。
ステップS44において、制御部5は、圧力センサアレイ4から取得する曲げられた場所に応じた速度、および、定められた単位ページ数によってページ送りを行うように、表示部2を制御している。ページ送りを開始した際の単位ページ数は、適宜定めておけばよい。本実施形態では、ページ送りを開始した際の単位ページ数を1とする。
ステップS45において、圧力センサアレイ4は、接触点の数を検出して制御部5に出力する。制御部5は、圧力センサアレイ4から取得する接触点の数が0であるか否かを判定する(S46)。
接触点の数が0であれば(S46においてYes)、制御部5は、そのままページ送りを行うように表示部2を制御する。接触点の数が0でなければ(S46においてNo)、制御部5は、接触点の数に対応した定められた単位ページ数によってページ送りを行うように表示部2を制御する(S47)。具体的には、制御部5は、接触点の数が1であれば単位ページ数を10とし、接触点の数が2であれば単位ページ数を20とし、接触点の数が3であれば単位ページ数を30としてページ送りを行うように表示部2を制御する。
ステップS48およびS49は、図4のステップS6およびS7に対応する。したがって、ここではその説明を省略する。
本実施形態においては、ページ送りの場合を例にして、接触点の数に応じて単位ページ数を変更するフローを説明したが、当該フローは、ページ戻しの場合にも適用可能である。
〔本発明の別の目的〕
特許文献1記載の可撓操作可能な情報表示端末装置、及び情報表示用インタフェースは、表示部を曲げる角度によってページ送りのスクロール速度を変更するものであることから、スクロール速度を連続的に調整とはいえ、所望のスクロール速度に対応した表示部の曲げ角度を直感的に実行するにはかなりの習熟が必要であるという第2の課題がある。
本発明は上記第2の課題を鑑みなされたものであって、その目的は、折り曲げることが可能な表示装置において、表示装置の曲がる場所によって、表示する情報のページ送りの速度を変更することが可能な表示装置を提供することにある。
特許文献1記載の可撓操作可能な情報表示端末装置、及び情報表示用インタフェースは、表示部を左右方向へ曲げることによってページ送りのスクロール速度を変更するものであることから、スクロール速度を連続的に調整とはいえ、上下方向へ曲げることによってページ送りを行うことはできないため、操作し難いという第3の課題がある。
本発明は上記第3の課題を鑑みなされたものであって、その目的は、折り曲げることが可能な表示装置において、表示装置を上下方向または斜め方向へ曲げた場合においても、表示する情報のページ送りを行うことが可能な表示装置を提供することにある。
本発明は、上述のとおり2つの別の目的を有する。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示装置は、情報を表示する表示部と、マトリックス状に配置した複数の圧力センサから成る圧力センサアレイ部と、情報の表示を制御する制御部と、を備え、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置が曲がったことを検出し、前記制御部は、表示する情報が横書きの場合、前記表示装置の曲がり位置の右側をページ送りし、表示する情報が縦書きの場合、前記表示装置の曲がり位置の左側をページ送りする。
本発明の態様2に係る表示装置は、上記態様1において、前記制御部は、前記圧力センサアレイ部の検出した前記曲がり位置に応じて決められた速度で、表示する情報のページ送りを行うことが好ましい。
本発明の態様3に係る表示装置は、上記態様2において、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の端が手前側に曲がるか奥に曲がるかによって、ページを送る方向を変更可能であることが好ましい。
本発明の態様4に係る表示装置は、上記態様1〜3のいずれか一態様において、外部からの接触を検出すると、当該接触に対応づけられている検出信号を出力する接触検出部を更に備え、前記制御部は、前記曲がり位置および前記接触検出部から取得する検出信号に応じた速度で、前記ページ送りを行うことが好ましい。
本発明の態様5に係る表示装置は、上記態様4において、前記制御部は、前記ページ送りを行うように制御している際に前記検出信号を取得すると、前記ページ送りを一時停止するように制御することが好ましい。
本発明の態様6に係る表示装置は、上記態様5において、前記制御部は、前記ページ送りを一時停止するように制御している際に前記検出信号を取得すると、前記ページ送りを再開するように制御することが好ましい。
本発明の態様7に係る表示装置は、上記態様4において、前記接触検出部は、前記接触を検出すると、接触点の数を表す検出信号を出力し、前記制御部は、前記ページ送りを行うように前記表示部を制御している際に前記検出信号を取得すると、前記検出信号に対応付けられているページ数ごとに前記ページ送りを行うように制御することが好ましい。
本発明の態様8に係る表示方法は、情報を表示する表示ステップと、表示装置が曲がったことを検出する検出ステップと、情報の表示を制御する表示制御ステップと、を含み、前記検出ステップは、前記表示装置の曲がり位置を検出し、前記表示制御ステップは、表示する情報が横書きの場合、前記表示装置の曲がり位置の右側をページ送りし、表示する情報が縦書きの場合、前記表示装置の曲がり位置の左側をページ送りする。
〔本発明の別態様〕
本発明の別の態様1に係る表示装置は、情報を表示する表示装置であって、情報を表示する表示部と、マトリックス状に配置した複数の圧力センサから成る圧力センサアレイ部と、表示する情報をページ送りする速度を制御する制御部とを備え、前記圧力センサアレイ部は、圧力の変化を前記表示装置の位置とともに、前記制御部へ出力し、前記制御部は、前記位置に応じた速度で、ページ送りを行う。
本発明の別の態様2に係る表示装置は、上記別の態様1において、前記制御部は、前記表示装置の曲がり位置が、前記表示装置の一端に近い位置である場合、表示する情報のページ送りの速度を速くし、他端に近い位置である場合、遅くすることが好ましい。
本発明の別の態様3に係る表示装置は、上記別の態様2において、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置が曲がる方向が、左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向であっても、表示装置が曲がったことを検出可能であることが好ましい。
本発明の別の態様4に係る表示装置は、上記別の態様3において、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の端が手前側に曲がるか奥に曲がるかによって、ページを送る方向を変更可能であることが好ましい。
本発明の別の態様5に係る表示方法は、情報を表示する表示ステップと、筺体の曲がりを検出する曲がり検出ステップと、表示する情報をスクロールする表示制御ステップを持つ表示装置において、前記曲がり検出ステップによって検出された筺体の曲がり場所に応じた速度で、表示する情報のページ送りを行う。
本発明の別の態様6に係る表示装置は、情報を表示する表示装置であって、前記表示装置は、情報を表示する表示部と、マトリックス状に配置した複数の圧力センサから成る圧力センサアレイ部と、情報の表示を制御する制御部とを備え、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置が曲がる方向が、左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向であっても、表示装置が曲がったことを検出可能であり、前記制御部は、前記圧力センサアレイ部の検出に基づいて、前記表示装置が曲がる方向に表示する情報のページ送りを行う。
本発明の別の態様7に係る表示装置は、上記別の態様6において、前記表示装置の前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の曲がり位置を検出し、前記表示装置が曲がる方向が左右方向であり、表示する情報が横書きの場合、前記制御部は前記表示装置の曲がり位置の右側をページ送りし、表示する情報が縦書きの場合、前記制御部は前記表示装置の曲がり位置の左側をページ送りすることが好ましい。
本発明の別の態様8に係る表示装置は、上記別の態様7において、前記制御部は、前記圧力センサアレイ部の検出した前記曲がり位置に応じて決められた速度で、表示する情報のページ送りを行うことが好ましい。
本発明の別の態様9に係る表示装置は、上記別の態様8において、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の端が手前側に曲がるか奥に曲がるかによって、ページを送る方向を変更可能であることが好ましい。
本発明の別の態様10に係る表示方法は、情報を表示する表示ステップと、筺体の曲がりを検出する曲がり検出ステップと、表示する情報をスクロールする表示制御ステップを持つ表示装置において、前記曲がり検出ステップによる検出結果が、筺体が曲がる方向が左右方向、上下方向、斜め方向のいずれかの方向であった場合に、表示する情報のページ送りを行う。
本発明の別の態様11に係る表示装置は、上記別の態様2から4および上記別の態様7から9のいずれか一態様において、外部からの接触を検出すると、当該接触に対応づけられている検出信号を出力する接触検出部を更に備え、前記制御部は、前記曲がり位置および前記接触検出部から取得する検出信号に応じた速度で、前記ページ送りを行うことが好ましい。
上記の構成によれば、本発明の別の態様11に係る表示装置は、表示装置が曲げられたことを検知した際に、表示装置が曲がっている位置を制御部に出力する圧力センサアレイ部と、外部からの接触を検出すると当該接触に対応付けられている検出信号を制御部に出力する接触検出部とを備えている。制御部は、曲がっている位置、および、検出信号に応じて、ページ送りを行うように表示部を制御する。すなわち、使用者は、表示装置を曲げつつ接触検出部に触れるという単純な操作によって、ページ送りを操作することができる。したがって、上記表示装置は、使用者の使い勝手を向上させる効果を奏する。
本発明の別の態様12に係る表示装置は、上記別の態様11において、制御部は、ページ送りを行うように表示部を制御している際に上記検出信号を取得すると、前記ページ送りを一時停止するように表示部を制御することが好ましい。
上記の構成によれば、ページ送りしている使用者が閲覧したい所望のページを発見した際に、使用者は、当該所望のページを表示している状態のままページ送りを容易に一時停止させることができる。その結果として、ページ送りの最中に、上記所望のページを発見したにも関わらず過度のページ送りが行われ、上記所望のページを表示させるためにページ戻しを行うといった状況を発生しづらくする。このように、表示装置は、使用者の使い勝手を向上させることができる。
本発明の別の態様13に係る表示装置は、上記別の態様12において、前記制御部は、前記ページ送りを一時停止するように制御している際に前記検出信号を取得すると、前記ページ送りを再開するように制御することが好ましい。
上記の構成によれば、ページ送りを再開させるために、表示装置を一度開いて(平らな状態に戻して)、再び曲げる操作が不要となるため、表示装置は、使用者の使い勝手を向上させることができる。
本発明の別の態様14に係る表示装置は、上記別の態様11において、前記接触検出部は、前記接触を検出すると、接触点の数を表す検出信号を出力し、前記制御部は、前記ページ送りを行うように前記表示部を制御している際に前記検出信号を取得すると、前記検出信号に対応付けられているページ数(単位ページ数)ごとに前記ページ送りを行うように制御することが好ましい。
ページ送りの速度および単位ページ数は、いずれも表示部の遷移の様子に影響を与えるパラメータであるが、ページ送りに際して、それぞれが表示部の遷移の様子に与える影響は異なる。ページ送りの速度および単位ページ数を、互いに独立に変更可能なことによって、使用者は、自分の好みなどに応じて、表示部2の遷移の様子を変更することができる。言い換えれば、ページ送りを行う際に、使用者の好みをより忠実に反映することができる。したがって、上記の構成によれば、閲覧するコンテンツから所望のページを探し出す際に、使用者の使い勝手を向上させることができる。
〔本発明の更なる別態様〕
本発明の更に別の態様1に係る表示装置は、情報を表示する表示装置であって、情報を表示する表示部と、マトリックス状に配置した複数の圧力センサから成る圧力センサアレイ部と、表示する情報をページ送りする速度を制御する制御部とを備え、前記圧力センサアレイ部は、圧力の変化を前記表示装置の位置とともに、前記制御部へ出力し、前記制御部は、前記位置に応じた速度で、ページ送りを行い、前記表示装置の曲がり位置が、前記表示装置の一端に近い位置である場合、表示する情報のページ送りの速度を速くし、他端に近い位置である場合、遅くする。
本発明の更に別の態様2に係る表示装置は、上記更に別の態様1において、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置が曲がる方向が、左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向であっても、表示装置が曲がったことを検出可能であることが好ましい。
本発明の更に別の態様3に係る表示装置は、上記更に別の態様2において、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の端が手前側に曲がるか奥に曲がるかによって、ページを送る方向を変更可能であることが好ましい。
本発明の更に別の態様4に係る表示方法は、情報を表示する表示ステップと、
筺体の曲がりを検出する曲がり検出ステップと、表示する情報をスクロールする表示制御ステップを持つ表示装置において、前記曲がり検出ステップによって検出された筺体の曲がり場所に応じた速度で、表示する情報のページ送りを行う。
本発明の更に別の態様5に係る表示装置は、情報を表示する表示装置であって、前記表示装置は、情報を表示する表示部と、マトリックス状に配置した複数の圧力センサから成る圧力センサアレイ部と、情報の表示を制御する制御部とを備え、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置が曲がる方向が、左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向であっても、表示装置が曲がったことを検出可能であり、前記制御部は、前記圧力センサアレイ部の検出に基づいて、前記表示装置が曲がる方向に表示する情報のページ送りを行い、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の曲がり位置を検出し、前記表示装置が曲がる方向が左右方向であり、表示する情報が横書きの場合、前記制御部は前記表示装置の曲がり位置の右側をページ送りし、表示する情報が縦書きの場合、前記制御部は前記表示装置の曲がり位置の左側をページ送りする。
本発明の更に別の態様6に係る表示装置は、上記更に別の態様5において、前記制御部は、前記圧力センサアレイ部の検出した前記曲がり位置に応じて決められた速度で、表示する情報のページ送りを行うことが好ましい。
本発明の更に別の態様7に係る表示装置は、上記更に別の態様6において、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の端が手前側に曲がるか奥に曲がるかによって、ページを送る方向を変更可能であることが好ましい。
本発明の更に別の態様8に係る表示方法は、情報を表示する表示装置の表示方法であって、情報を表示する表示ステップと、前記表示装置が曲がる方向が、左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向であっても、表示装置が曲がったことを検出する検出ステップと、情報の表示を制御し、前記検出ステップの検出に基づいて、前記表示装置が曲がる方向に表示する情報のページ送りを行う表示制御ステップとを含み、前記検出ステップは、前記表示装置の曲がり位置を検出し、前記表示装置が曲がる方向が左右方向であり、表示する情報が横書きの場合、表示制御ステップは前記表示装置の曲がり位置の右側をページ送りし、表示する情報が縦書きの場合、表示制御ステップは前記表示装置の曲がり位置の左側をページ送りする。
本発明の更に別の態様9に係る表示装置は、情報を表示する表示装置であって、前記表示装置は、情報を表示する表示部と、マトリックス状に配置した複数の圧力センサから成る圧力センサアレイ部と、情報の表示を制御する制御部とを備え、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置が曲がる方向が、左右方向、上下方向、斜め方向のいずれの方向であっても、表示装置が曲がったことを検出可能であり、前記制御部は、前記圧力センサアレイ部の検出に基づいて、前記表示装置が曲がる方向に表示する情報のページ送りを行い、前記圧力センサアレイ部は、前記表示装置の曲がり位置を検出し、前記制御部は、前記圧力センサアレイ部の検出した前記曲がり位置に応じて決められた速度で、表示する情報のページ送りを行う。
本発明の更に別の態様10に係る表示装置は、上記更に別の態様1から3、請求項5から7および請求項9のいずれか一対応において、外部からの接触を検出すると、当該接触に対応づけられている検出信号を出力する接触検出部を更に備え、前記制御部は、前記曲がり位置および前記接触検出部から取得する検出信号に応じた速度で、前記ページ送りを行うことが好ましい。
本発明の更に別の対応11に係る表示装置は、上記更に別の態様10において、前記制御部は、前記ページ送りを行うように制御している際に前記検出信号を取得すると、前記ページ送りを一時停止するように制御することが好ましい。
本発明の更に別の対応12に係る表示装置は、上記更に別の態様11において、前記制御部は、前記ページ送りを一時停止するように制御している際に前記検出信号を取得すると、前記ページ送りを再開するように制御することが好ましい。
本発明の更に別の態様13に係る表示装置は、上記更に別の態様10において、前記接触検出部は、前記接触を検出すると、接触点の数を表す検出信号を出力し、前記制御部は、前記ページ送りを行うように前記表示部を制御している際に前記検出信号を取得すると、前記検出信号に対応付けられているページ数ごとに前記ページ送りを行うように制御することが好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。