JP5815019B2 - ハイドロゲル積層電極及びその製造方法 - Google Patents

ハイドロゲル積層電極及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハイドロゲル積層電極及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、電極エレメントとハイドロゲルとの接着強度に優れたハイドロゲル積層電極及びその製造方法に関する。
心電図用電極や、筋トレや低周波治療器に使用される電気刺激具用電極等の幅広い分野で、ゲル電極(ハイドロゲル積層電極)が利用されている。前記ゲル電極は、それを使用する対象物がいずれも生体であるが、生体以外の対象物であっても、電流の読み取りや印加に使用することができる。このゲル電極は、通常、ハイドロゲルと電極エレメントとの積層体からなる。ハイドロゲルは、水や粘着成分を含む導電体であり、粘着性と導電性に優れるため、ゲル電極の構成物として好適に用いられている。
ゲル電極としては、例えば、特開平8−243085号公報(特許文献1)、特開2003−250913号公報(特許文献2)、特開2003−346554号公報(特許文献3)等で種々の構成を有するゲル電極が報告されている。
特開平8−243085号公報 特開2003−250913号公報 特開2003−346554号公報
ゲル電極は、それを使用する際、安定して対象物に接触していないと、対象物へ電気を安定に印加できない。ゲル電極を構成するハイドロゲルは、生体に由来する汗や湿気、使用環境に由来する湿気等の原因によって吸湿し、接着性が低下することがある。そのため従来のゲル電極では、電極エレメントとハイドロゲルの接着性が不十分となることがあった。この場合、電極エレメントとハイドロゲルが剥離することや、電極エレメントが露出して皮膚と接触してしまうこと等があった。電極エレメントと皮膚との接触は、接触部位でピリピリ感が生じる原因や、火傷の原因となる。また、ハイドロゲルの対象物への接着性が不十分となることもあった。そのため、安定した測定や治療等ができないことがあった。
従って、電極エレメントとの接着性に優れ、汗や湿気等の水分を吸湿しても電極エレメントや対象物との粘着性、接着性の低下が少なく、低コストで導電性の高いハイドロゲルを構成物とするゲル電極の提供が望まれている。
本発明によれば、ゲル骨格形成成分としてのカルボン酸系高分子と架橋成分としての難水溶性の多価金属に水とパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩(以下、「パルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩」とも言う)を含むハイドロゲルと、電極エレメントとが少なくとも積層したハイドロゲル積層電極であって、パルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩が、ハイドロゲル100重量部中に0.0001重量部以上含まれるハイドロゲル積層電極が提供される。
また、水、ゲル骨格形成成分としてのポリアクリル酸系高分子及び架橋成分としての難水溶性の多価金属塩を含むハイドロゲルと、電極エレメントとの積層体を含み、
前記ハイドロゲルが、前記ハイドロゲル100重量部に対してパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを0.0001重量部以上含むことを特徴とするハイドロゲル積層電極が提供される。
さらに、ゲル格形成成分としてのカルボン酸系高分子と架橋成分としての難水溶性の多価金属塩に水とパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩を含むハイドロゲルと、電極エレメントとが少なくとも積層したハイドロゲル積層電極の製造方法であって、カルボン酸系高分子と難水溶性の多価金属塩に水を混合してゲルを得る工程と、このゲルと電極エレメントとをパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩水溶液の存在下で貼り合わせ、100重量部中にパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩を0.0001重量部以上含むハイドロゲルと、電極エレメントとの積層体を形成する工程と、を有するハイドロゲル積層電極の製造方法が提供される。
さらに、上記ハイドロゲル積層電極の製造方法であって、水、ポリアクリル酸系高分子及び難水溶性の多価金属塩を混合することによってゲルを得る工程と、前記ゲル及び電極エレメントをパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム水溶液の存在下に貼り合わせることで前記ゲルに由来するハイドロゲルと前記電極エレメント等の表面材とを含むハイドロゲル積層電極を得る工程を含み、前記パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム水溶液が、前記ゲルと前記電極エレメントとの貼り合わせ面の少なくとも一方に塗布され、前記ハイドロゲルが、前記ハイドロゲル100重量部に対してパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを0.0001重量部以上含むハイドロゲル積層電極の製造方法が提供される。
本発明によれば、電極エレメント及び対象物との接着性に優れたハイドロゲル積層電極を得ることができる。
ここで電極エレメント及び対象物との接着性に優れたハイドロゲル積層電極とは、電極エレメントとハイドロゲルとの接着性に優れたハイドロゲル積層電極のことであり、また対象物とハイドロゲルとの接着性に優れたハイドロゲル積層電極である。即ち、本発明によれば、電極エレメントとハイドロゲルとの接着性に優れたハイドロゲル積層電極を得ることができる。また、対象物とハイドロゲルとの接着性に優れたハイドロゲル積層電極を得ることができる。
パルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩の含有率がハイドロゲル100重量部中に0.0001重量部〜0.3重量部としたため、電極エレメントとハイドロゲルとの接着性に優れ、かつ、ハイドロゲル自体の凝集力が大きくてハイドロゲルのちぎれが起き難いハイドロゲル積層電極を得ることができる。
パルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩の含有率をハイドロゲル100重量部中に0.0005重量部〜0.07重量部とすれば、ハイドロゲル自体のちぎれ易さの指標となるハイドロゲル自体の凝集力の高さと電極エレメントとの接着性の高さの双方をバランス良く高めることができる。さらに、0.001重量部〜0.05重量部とすれば、前記バランスをさらに高めることができる。
また本発明によれば、水がハイドロゲル100重量部中に50〜97重量部含まれる場合であっても、ハイドロゲルを電極エレメントに直接貼付でき、電極エレメント及び対象物との接着強度に優れたハイドロゲル積層電極を得ることができる。さらにこの場合、接着剤を用いず、粘着処理を行うことも要さないため製造コスト的にも優位である。
また本発明によれば、ポリアクリル酸系高分子がハイドロゲル100重量部中に1〜40重量部含まれ、かつ、1万〜500万の平均分子量を有する場合、水を保持する網目構造をより容易に構築することができるため、さらにより保水性等の物性が良好で電極エレメント及び対象物との接着強度に優れたハイドロゲル積層電極を得ることができる。
また本発明によれば、難水溶性の多価金属塩がメタケイ酸アルミン酸マグネシウムである場合、同様に、より保水性等の物性が良好で電極エレメント及び対象物との接着強度に優れたハイドロゲル積層電極を得ることができる。
また本発明によれば、難水溶性の多価金属塩がハイドロゲル100重量部中に0.1〜10重量部含まれる場合、ポリアクリル酸系高分子をより適当に架橋することができるため、さらにより保水性等の物性が良好で電極エレメント及び対象物との接着強度に優れたハイドロゲル積層電極を得ることができる。
本発明のハイドロゲル積層電極は、電極エレメント及び対象物との接着強度に優れるため、生体用電極として使用することができる。
本発明によれば、電極エレメント及び対象物との接着強度に優れたハイドロゲル積層電極を容易に製造することができる。
本発明によれば、電極エレメント及び対象物とハイドロゲルとの間の界面においてより接着性に優れたハイドロゲル積層電極を容易に製造することができる。
本発明のハイドロゲル積層電極の一例を示した模式図である。 本発明のハイドロゲル積層電極の別の一例を示した模式図である。 剥離試験の一例を示した模式図である。
(ハイドロゲル積層電極)
本発明のハイドロゲル積層電極は、ゲル骨格形成成分としてのカルボン酸系高分子と
架橋成分としての難水溶性の多価金属塩に水とパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩を含むハイドロゲルと、電極エレメントとが少なくとも積層して構成したハイドロゲル積層電極であって、パルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩が、ハイドロゲル100重量部中に0.0001重量部以上含んでいる。こうしたハイドロゲル積層電極の一例を図1に模式図として示す。図1において、1は電極エレメント、2はハイドロゲルである。
また、本発明のハイドロゲル積層電極の特徴は、水、ゲル骨格形成成分としてのポリアクリル酸系高分子及び架橋成分としての難水溶性の多価金属塩を含むハイドロゲルと電極エレメントとを含み、
さらに、前記ハイドロゲルが、前記ハイドロゲル100重量部に対してパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを0.0001重量部以上含むことである。
以下、カルボン酸系高分子としてポリアクリル酸系高分子を、パルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩としてパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを挙げて説明するが、他のカルボン酸系高分子やパルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩を用いた場合も同様である。
具体的には、ハイドロゲルは、水、ゲル骨格形成成分としてのポリアクリル酸系高分子、架橋成分としての難水溶性の多価金属塩及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含むため、難水溶性の多価金属塩は、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの界面活性効果、難水溶性の多価金属塩へのマスキング効果等を利用しつつ、ポリアクリル酸系高分子を適度に架橋することができ、架橋反応制御効果を容易に得ることができる。このため、ハイドロゲルは3次元的な網目構造を有し、その内部に水を効果的に内包させることができる。本発明において架橋反応制御効果とは、前記のマスキング効果等による難水溶性の多価金属塩とポリアクリル酸系高分子に含まれるカルボキシ基との錯形成能を制御し得る効果を意味する。
また、ハイドロゲルは、ハイドロゲル100重量部中にパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを0.0001重量部以上含むため、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの架橋反応制御効果を効果的かつ十分に引き出すことによって、前記の網目構造の保水力、大きさ等を容易に調節することができる。
このため、ハイドロゲルは、従来問題となっていた粘着力を十分発現することができ、さらにハイドロゲルが高含水ハイドロゲルであっても前記の粘着力を十分発現することができる。これにより本発明のハイドロゲルを電極エレメント等の表面材(以下単に「表面材」と言うときには電極エレメントを含むものである)に貼り付けた際、ハイドロゲルが脱離等を起こすことなく十分な接着性を維持することができる。よって、本発明のハイドロゲル積層電極は電極エレメント及び対象物との接着強度に優れている。
(1)ハイドロゲル
ハイドロゲルは水、ポリアクリル酸系高分子、難水溶性の多価金属塩及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含む。このため、ハイドロゲルは電極エレメント及び対象物との接着性に優れている。
本発明において、カルボン酸系高分子とは、側鎖にカルボキシ基を有する親水性高分子であり、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸等の1以上のカルボキシ基を有する単量体成分を含む高分子重合体であるポリアクリル酸系高分子や、ポリアクリル酸系高分子中のカルボキシ基の一部または全てを水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物やエタノールアミン等の塩基性アミン化合物等で中和した高分子重合体を意味する。具体的には、ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸−スルホン酸系共重合体等やそれらを中和したポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明においては、ハイドロゲル内部に容易に網目構造を構築することができるという理由から、ポリアクリル酸系高分子はポリアクリル酸及びポリアクリル酸ナトリウムのいずれかが好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。なお、ポリアクリル酸ナトリウムを使用する場合、所望の粘着力、接着力を得ることができる限り、カルボキシ基は定量的にナトリウム塩またはその他の金属塩となっていてもよく、その一部が前記の塩となっていてもよい。
また、ハイドロゲル内の水を捕捉する空間確保の観点から、本発明で用いるポリアクリル酸系高分子はハイドロゲル100重量部中に、好ましくは1〜40重量部、より好ましくは2〜30重量部含まれる。
さらに、同様の観点から、本発明で用いるポリアクリル酸系高分子の平均分子量は1万〜500万であることが好ましい。
平均分子量が1万より低い場合、ゲル吸水時に高分子マトリックスの網目が開いた際に、それが網目の拘束から外れて溶出しやすいことがある。他方、平均分子量が500万より高い場合、例えば、これら重合体が液状の場合でも、粘度が高すぎ、仮に、水や液状の重合性単量体を用いて希釈したとしても、ゲルの原料となる配合液の粘度が十分に低下せず、ハンドリングが悪くなると共に、ゲルに成型する際に気泡が混入し、また、脱泡作業が困難になることがある。
本発明において平均分子量とは、GPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー)で測定した数平均分子量を意味する(なお、平均分子量とは、ある特定の物質が、化学的に同じ構造単位から構成される重合体の、異なる重合度を有する分子の集合体である場合、ある一定の重合度の分子の数がnであり、その分子の分子量がMnである場合、Σn・Mnで表される。更に、縦軸にn、横軸にMnをプロットした際、概ね正規分布の形状を取る。)。
また、本発明で使用するポリアクリル酸系高分子は、所望の物性等に影響を与えない限り、アルキル基、ビニル基、芳香族基、エステル基、エーテル基、アルデヒド基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基等のその他の官能基を含んでいてもよく、その他の単量体由来の成分を含んでいてもよい。
その他の単量体としては、例えば、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレート、(ポリ)グリセリン(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸系単量体;
(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、アクリロイルモルフォリン、ダイアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドとその塩、ターシャルブチルアクリルアミドスルホン酸とその塩等の(メタ)アクリルアミド系単量体;
N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド系単量体;
ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸及びその塩等のスルホン酸系単量体;
等の単量体が挙げられる。これら単量体は、1種のみ使用してもよく、2種以上組み合わせて使用してもよい。なお、本発明において、(メタ)アクリルは、アクリルまたはメタクリルを意味する。
本発明においては、ハイドロゲル内部により広範囲に亘る網目構造を構築することができるという理由から、ポリアクリル酸系高分子は架橋性単量体由来の成分を含んでいてもよい。架橋性単量体の具体例として、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリルアミドまたは(メタ)アクリレート、テトラアリロキシエタン、ジアリルアンモニウムクロライド等を挙げることができ、これらは1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
また、本発明で使用するポリアクリル酸系高分子は、ポリアクリル酸系高分子を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、粘着力等に影響を与えない限り、その他の重合体成分を含んでいてもよい。
さらに、ハイドロゲルは難水溶性の多価金属塩を含むため、難水溶性の多価金属塩がポリアクリル酸系高分子のカルボキシ基との架橋構造を形成し、その結果、ハイドロゲル内に適度に水を捕捉する3次元的空間を確保することができる。
本発明において難水溶性の多価金属塩とは、水に対して溶解性を実質的に示さない二価以上の金属イオンを含む金属塩を意味し、アルミニウム系金属塩、カルシウム系金属塩、マグネシウム系金属塩等を挙げることができる。より具体的には、難水溶性の多価金属塩として、水酸化アルミニウム及びその塩、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、マグネシウムアルミニウム酸化物、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、マグネシウムアルミニウムハイドロオキサイドカーボネートハイドレート、水酸化アルミニウム炭酸ナトリウム共沈澱物等を挙げることができる。所望の架橋構造、網目構造等をより容易に構築することができるという理由から、難水溶性の多価金属塩としてメタケイ酸アルミン酸マグネシウムがより好ましい。
また、同様の観点から、即ち所望の架橋構造、網目構造等をより容易に構築することができるという理由から、ハイドロゲルは、難水溶性の多価金属塩をハイドロゲル100重量部に対して、0.1〜10重量部含むことが好ましく、0.5〜8重量部含むことがより好ましい。
さらに本発明においては、前記のパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム等のパルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩の技術的効果をより効果的に引き出すことができるため、ポリアクリル酸系高分子等のカルボン酸系高分子と難水溶性の多価金属塩との組み合わせとして、ポリアクリル酸ナトリウムとメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの組み合わせが好ましい。
本発明においては、ハイドロゲルはパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含むため、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの界面活性効果等を利用し、ハイドロゲル内部に水をより容易に内包させることができる。具体的には、パルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩は、アスコルビン酸がリン酸エステル化され、また、高級脂肪酸エステル化されているため、より具体的に、例えばパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムは、アスコルビン酸の2位がリン酸エステル化され、6位が高級脂肪酸エステル化されているため、適度な架橋反応制御効果を得ることができる。
パルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩に含まれるアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が好ましく、ナトリウムがより好ましい。したがって、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムはより好ましいパルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩である。
また、前記の架橋反応制御効果をより効果的に引き出すことができるため、ハイドロゲルは、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムをハイドロゲル100重量部中に、0.0001重量部以上含む。0.0001重量部より少ないとハイドロゲルと表面材との接着性が向上しない場合がある。一方、多量に添加しても、それ以上のハイドロゲルと表面材との接着性向上効果が見られなくなり、ゲルがちぎれ易くなったり、製造コストが上昇することがある。このため、ハイドロゲルは、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムをハイドロゲル100重量部中0.0001〜0.3重量部含むことが好ましく、0.0005〜0.07重量部含むことがより好ましく、0.001〜0.05重量部含むことが特に好ましい。
本発明においては、所望の接着性を得ることができる限り、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムはハイドロゲル内で均一に存在してもよく、偏在していてもよい。特に電極エレメントとハイドロゲルとの貼り合わせ面に偏在していてもよい。この場合、貼り合わせ面において、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの界面活性効果、難水溶性の多価金属塩へのマスキング効果等をより引き出すことができる。
本発明のハイドロゲル積層電極に用いられるハイドロゲルは水を含む。ここで、水の含有量が少ないと、人体等に対する粘着力が強すぎて、使用感が悪くなったり、べたつきが問題となることがある。一方、水の含有量が多いと、ハイドロゲルの強度が不十分となることがある。また、ハイドロゲルと表面材との接着力が不十分となることがある。このため、水はハイドロゲル100重量部中に50〜97重量部含むことが好ましく、60〜85重量部含むことがより好ましい。本発明では、ハイドロゲル100重量部中に水が50重量部以上含む場合に高含水ハイドロゲルという。本発明のハイドロゲル積層電極は前記のような高含水ハイドロゲルであっても電極エレメントとの接着力に優れている。
なお、前記の水はハイドロゲルの物性に影響を与えない限り、その他の有機溶剤、例えば、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤等を含んでいてもよく、無機塩、有機塩等を含んでいてもよい。
ハイドロゲルは中間基材を含むことがハイドロゲルへの強度付与等の観点から好ましい。
中間基材は、ゲル成分とは別の素材からなりハイドロゲルの芯材となり得る部分であって、ポリエステル等の合成樹脂繊維で形成された不織布の他、トリコット等の編み物、織物等とされたシート状物が適用される。こうした中間基材を用いることで、ゲルだけでハイドロゲルを形成する場合の不都合、例えば、ゲルの柔らかさに起因する切断加工の困難性や取扱いの困難性を回避することができる。
具体的には、中間基材はナイロン6等によって製造される編布等が挙げられる。
本発明においては、ハイドロゲルの可塑性を向上させ、良好な粘弾性を導入するため、ハイドロゲルは可塑剤を含んでいてもよい。また、可塑剤としては、溶媒成分の保持力があり、湿潤剤としての役割も果たす多価アルコールを用いることができる。
具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール等のジオール;
グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の2価以上の多価アルコール類;
ポリエチレングリコール、ポリグリセリン等の多価アルコール縮合体;
ポリオキシエチレングリセリン等の多価アルコール変性体
等が使用可能である。これら多価アルコールは、1種のみ使用してもよく、2種以上組み合わせて使用してもよい。これら多価アルコールの内、常温で液状であることが、ゲルの粘弾性特性を維持する点、重合反応後のゲル体の透明性を確保する点、製造時のハンドリング性を向上させる点等で好ましい。そのような多価アルコールとして、プロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
また、本発明に係るパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの架橋反応制御効果をより引き出すことができるため、ハイドロゲル内のpH調整を目的にpH調整成分として酒石酸等の酸成分、塩基性成分がハイドロゲル内に含まれていてもよい。
本発明においては、ハイドロゲルの所望の物性に影響を与えない限り、ハイドロゲルは、他に保湿剤、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分、海藻エキス、油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、紫外線防御剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の各種成分を含むこともできる。
保湿剤として、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルビトール、トレハロース、ラフィノース、キシリトール、マンニトール、ヒアルロン酸及びその塩、トレハロースやラフィノース等の各種誘導体、トリメチルグリシン、シクロデキストリン、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、ヒアルロン酸及びその塩等のグリコール類、多価アルコール類及び多糖類等が挙げられる。
(2)電極エレメント
電極エレメントとしては、導電性材料を含んでいればよい。そのような材料としては、例えば、アルミニウム、ステンレス、銅、白金、銀、銀−塩化銀の複合体、金、錫、チタン、ニッケル、モリブデン等の金属やカーボンブラックやグラファイトなどが挙げられる。導電性材料は、これら例示物の混合物であってもよい。電極エレメントの形態は、箔状、導電性材料の微粒子を樹脂に練り込んで得られたフィルム状、溶媒と、必要に応じてバインダーを含む導電性ペースト剤を、フォトリソグラフィー法、印刷法等により基体シート上の所定の形状に塗布することで得られた塗膜状等が挙げられる。なお、前記塗膜は、所望に応じて、バインダー及び溶媒を焼成により除去されていてもよい。基体シートとしては、例えば、ポリエチレン(PE)不織布、ポリプロピレン(PP)不織布、セルロース系不織布、レーヨン系不織布、ポリエステル系不織布、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、アクリル系樹脂フィルム、セルロース系フィルム等が挙げられる。このうち、電極性能の点でアルミニウム箔や銀/塩化銀、カーボンをPETフィルム上に印刷したものが好ましい。なお、電極エレメントの厚さは、特に限定されないが、例えば5〜300μmの間で適宜設定できる。
また、導電性材料としては、導電メッキした糸で織成したニット、布、あるいは導電繊維を含む糸で織成したニット、布、あるいは導電繊維で織成したニット、布等でもよい。繊維に導電性を与える物質としては、例えば、銀、銀−塩化銀の複合体、銅、ステンレス、チタン、ニッケル、モリブデン、カーボンブラック、グラファイト等が挙げられる。これら物質は、単独で、あるいは二種類以上使用されてもよい。これら導電繊維の内、金属メッキ繊維を含む糸で織成したニットは、導電性に方向性がなく、低抵抗であり、変形性及び柔軟性を備えている。そのため、表面が曲面である被粘着体(例えば、皮膚)に違和感なく粘着できる。導電性に方向性があると、電極の電気特性にバラツキを生じることがある。より好適な導電繊維は、チュール織の織布である。チュール織において、開口部は6角形を有していることが、より導電性の方向性の相違を低減できるので好ましい。
本発明のハイドロゲル積層電極の形状は、適用部位の形状、所望の物性等に合わせて、正方形、長方形、円形、ハート形、半円形、半楕円形またはこれらを組み合わせた形状等として用いることができる。
また、よりしなやかで、使用感に優れたハイドロゲルを提供するため、本発明のハイドロゲル積層電極は、ハイドロゲルが0.3〜2mmの厚みを有することが好ましく、0.5〜1.5mmの厚みを有することがより好ましい。また、電極エレメントは、0.05〜0.5mmの厚みを有することが好ましく、0.07〜0.3mmの厚みを有することがより好ましい。
(3)導電性ゲル
ハイドロゲル積層電極は、ハイドロゲルと電極エレメントとの積層構成を必須構成要素とするが、ハイドロゲル積層電極のハイドロゲル上に導電性ゲルを備えていてもよい。即ち、ハイドロゲルが電極エレメントと接触する側とは反対側の面に導電性ゲルを備えていてもよい。こうしたハイドロゲル積層電極の一例を図2に模式図として示す。図2において、1は電極エレメント、2はハイドロゲル、3は導電性ゲルである。導電性ゲルを備えることで、対象物からの電流の測定性能を向上でき、また対象物への電流の印加性能を向上できる。
導電性ゲルとしては、特に限定されず、当該分野で公知のパルミチン酸アスコルビン酸3ナトリウムを含まないゲルをいずれも使用できる。即ち、上記ハイドロゲルの構成成分のうち、パルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩を含まないゲルを導電性ゲルとして用いることができる。こうした導電性ゲルとしては、例えば、テクノゲルCR−Hゲル(積水化成品工業社製)等が挙げられる。
(ハイドロゲル積層電極の製造方法)
まず、ハイドロゲルは公知の製造方法を用いて製造することができる。具体的には、ハイドロゲルは、予め製造したポリアクリル酸系高分子と、水、難水溶性の多価金属塩及びパルミチン酸アスコルビン酸3ナトリウム等のその他の成分を混合してもよく、ポリアクリル酸系高分子を得るための単量体配合液を作製し、ポリアクリル酸系高分子を得るための重合反応を行いつつ、その他の成分を配合してもよい。また、ハイドロゲルは、予め製造したポリアクリル酸系高分子と、水、難水溶性の多価金属塩等のその他の成分を混合することによって予めゲルを作製し、次いでパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム水溶液をゲルに塗布すること等によってハイドロゲルを製造してもよい。
本発明においては、所望のハイドロゲルを容易に得ることができるため、換言すれば、ハイドロゲルの製造が容易であるため、予め製造したポリアクリル酸系高分子と前記のその他の成分とを混合することが好ましい。また、ハイドロゲル原料の混合方法としては、その他の成分をポリアクリル酸系高分子に同時に、連続的に、逐次的に混合してもよく、個別に混合してもよい。また、混合方法としては、通常用いられている混合器、ミキサー等を用いて行うことができる。
ハイドロゲルと電極エレメントの積層体の製造方法としては、ハイドロゲルを電極エレメントの上に積層する方法や、電極エレメント上にハイドロゲル原料を塗布して塗膜を形成し、塗膜をゲル化させることにより積層体を製造する方法等が挙げられる。
また、ハイドロゲル中に中間材(中間基材)を含む電極エレメントは、塗膜中に中間材を含ませた後で塗膜をゲル化する方法、電極エレメント上に下層ハイドロゲルを形成し、下層ハイドロゲル上に中間材を載せ、その後、上層ハイドロゲルを形成する方法により形成できる。
なお、より具体的なハイドロゲル積層電極の製造方法としては、
(i)水、ポリアクリル酸系高分子、難水溶性の多価金属塩及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを混合することによってハイドロゲルを得る工程と、電極エレメントとハイドロゲルとを貼り合わせる工程を含む方法
(ii)水、ポリアクリル酸系高分子及び難水溶性の多価金属塩を混合することによってゲルを得る工程と、ゲル及び電極エレメントをパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム水溶液の存在下に貼り合わせることでゲルに由来するハイドロゲルと電極エレメントとを含むハイドロゲル積層体を得る工程を含み、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム水溶液が、ゲルと電極エレメントとの貼り合わせ面の少なくとも一方に塗布される方法、が挙げられる。
上記(ii)の方法は、ゲル骨格形成成分としてのカルボン酸系高分子と架橋成分としての難水溶性の多価金属塩に水とパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩を含むハイドロゲルと、電極エレメントとが少なくとも積層したハイドロゲル積層電極の製造方法であって、
カルボン酸系高分子と難水溶性の多価金属塩に水を混合してゲルを得る工程と、
このゲルと電極エレメントとをパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩水溶液の存在下で貼り合わせ、100重量部中にパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩を0.0001重量部以上含むハイドロゲルと、電極エレメントとの積層体を形成する工程と、を有するハイドロゲル積層電極の製造方法でもある。
ここでパルミチン酸アスコルビルリン酸アルカリ金属塩水溶液(以下「所定水溶液」とも言う)の存在下に貼り合わせる方法には、前記ゲルと電極エレメントとを所定水溶液中で貼り合わせる方法や、貼り合わせ対象となる前記ゲル表面と電極エレメント表面の少なくとも何れか一方に所定水溶液を塗布したり、噴霧したりする方法等が挙げられる。
上記(i)の方法によって、ハイドロゲル100重量部に対してパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを0.0001重量部以上含むハイドロゲル積層体を作製することができる。前記の方法によれば、公知の混合方法、貼付方法に従って接着性に優れたハイドロゲル積層電極を極めて容易に得ることができる。
上記(ii)の方法によって、ハイドロゲル100重量部に対してパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを0.0001重量部以上含むハイドロゲル積層電極を作製することもできる。この場合、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムが表面材に接触するハイドロゲルの表層に存在するため、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの界面活性効果、難水溶性の多価金属塩へのマスキング効果等をより引き出すことによって、より接着性に優れたハイドロゲル積層体を得ることができる。また、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム量を調整することによって、より容易に貼り合わせ面における接着性を適宜調整することもできる。
更に、ハイドロゲル積層電極が、導電性ゲルを備えている場合、導電性ゲルは、ハイドロゲル上に導電性ゲルを積層する方法、ハイドロゲル上に導電性ゲルの原料を含む溶液を塗布し、得られた塗膜をゲル化させる方法等により形成できる。
本発明のハイドロゲル積層電極は、製造直後のハイドロゲルの粘着力(当初粘着力)及び吸湿後の粘着力を100gf/20mm以上とすることができ、加えて吸湿後の粘着力を当初粘着力の60%以上に維持することができる。粘着力が100gf/20mm以上であれば、通常のハイドロゲル積層電極の使用であれば、電極エレメントの剥離を抑制できる。また、電極エレメントの表面積を大きくするために表面に凸凹を付けたり、電極エレメントが導電性ペースト剤の練り込みフィルムの場合に、極性を持つもの、例えばポリエステル系のバインダーを使用したりすれば、当初粘着力を150gf/20mmと更に向上することもできる。なお、粘着力の測定法については実施例において詳説する。
[実施例1]:
30重量%酒石酸水溶液(酸液)、メチルパラベン(防腐剤)の10重量%DPG溶液(メチルパラベン液)、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(昭和電工社製、製品名アプレシエ、APPS)の5重量%水溶液(アスコルビン酸液)をそれぞれ作製した。
次に、ハイドロゲルの骨格成分としてのポリアクリル酸Na(平均分子量30万)4gと架橋成分としてのメタケイ酸アルミン酸Mg1gを混合し、それらをDPG(ジプロピレングリコール)9.1g中に分散させた。次いで、分散液にメチルパラベン液1g、アスコルビン酸液0.1g、水78.13g及び酸液6.67gを加え、撹拌して混合液を作製した。
得られた混合液(配合液)を、手早く、厚み1.0mmのスペーサーを置いた三菱レイヨン社製カーボンエレメントE7005(ポリエチレンにカーボンを混練させた厚み100ミクロンのシート:電極エレメント)の上に展延した。中間基材としてナイロン6製編布(ナイロン6の密度は1.14g/cm、15デニールのモノフィラメント糸をトリコットハーフ織りしたもの、編布目付量17g/m)を展延した配合液の上に乗せ、更に配合液を前記中間基材の上に展延した。その後、配合液の最上部に100μm厚のシリコン処理を施したPETフィルムを積層し、その上から平坦な金属板でプレスした。その状態で24時間室温静置することで配合液をゲル化させた。ゲル化の結果、電極エレメントに厚みが約1.0mmのハイドロゲルが積層されたハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例2]:
実施例1と同様にしてハイドロゲル形成用の混合液を得た。
得られた混合液(配合液)を手早く、厚み0.5mmのスペーサーを置いた100μm厚のシリコン処理を施したPETフィルムの上に展延した。中間基材としてナイロン6製編布(ナイロン6の密度は1.14g/cm、15デニールのモノフィラメント糸をトリコットハーフ織りしたもの、編布目付量17g/m)を展延した配合液の上に乗せ、更に配合液を前記中間基材の上に展延した。その後、配合液の最上部にシリコン処理を施した38μm厚のPETフィルムをかぶせ、その上から平坦な金属板でプレスした。その状態で24時間室温静置することで配合液をゲル化させた。
次に、得られたハイドロゲルからシリコン処理を施した38μm厚のPETフィルムをはがした。次に、三菱レイヨン社製カーボンエレメントE7005(ポリエチレンにカーボンを混練りした厚み100ミクロンのシート:電極エレメント)上にハイドロゲルを積層した。即ち、ハイドロゲルのPETフィルムをはがした面と電極エレメントとを貼り合わせた。そして、ハイドロゲルのもう一方のPETフィルムをはがし、そのPETフィルムをはがした面、即ちハイドロゲルが電極エレメントと接する面と対抗する面に積水化成品社製の導電粘着性ハイドロゲルであるテクノゲルCR−Hゲル(厚み0.6mm)を積層することでハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例3]:
実施例1の電極エレメントの代わりに、シンワ社製PET製不織布7516の片面にアクリル系粘着剤を塗布したセーレン社製銀処理ナイロン6製編布エレメント(ナイロン6の密度は1.14g/cm、15デニールのモノフィラメント糸に銀を表面処理したものをトリコットハーフ織りしたもの、編布目付量17g/m)を使用したこと以外は、実施例1と同様にしてハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例4]:
実施例1の電極エレメントの代わりに、Niメッキを施した銅メッシュエレメントを使用したこと以外は、実施例1と同様にしてハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例5]:
実施例1の電極エレメントの代わりに、ポリエステルフィルム(厚み75ミクロン)の片面に銀/塩化銀製導電インク(アチソン社製)をスクリーン印刷することにより電極を形成したエレメントを使用したこと以外は、実施例1と同様にしてハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例6]:
実施例1の電極エレメントの代わりに、ポリエステルフィルム(厚み75ミクロン)の片面にカーボン製導電インク(十条ケミカル社製)をスクリーン印刷することにより電極を形成したエレメントを使用したこと以外は、実施例1と同様にしてハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例7]:
表1に示した比率になるようにAPPS及び水の添加量を変えたこと以外は、実施例2と同様にしてハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例8]:
表1に示した比率になるようにAPPS及び水の添加量を変えたこと以外は、実施例2と同様にしてハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例9]:
厚み250μmの非晶性PETフィルムを真空成形して縦75mm、横200mm、高さ3mmの蓋無し箱状の容器を作製した。また、厚み9μmのアルミニウム箔と厚さ50μmのPETフィルムをラミネートして幅75mm、長さ200mmの大きさとしそれに電流を取り出すタブを設けた電極エレメントを作製した。そして、この蓋無し箱状の容器の縁いっぱいに実施例1の混合液を手早く注入した後、容器内のゲルとこの電極エレメントのアルミニウム箔が接触するように容器に電極エレメントを積層した。さらに厚み1mmのポリエチレン発泡体(製品名:ボラーラXL1501)にアクリル系粘着剤を塗布して電極エレメントのPETフィルム側に貼り付けてハイドロゲル積層電極を得た。
[実施例10]:
厚み300μmのPPフィルムを真空成形して底面の直径が20mm、高さ2mmの底付き円筒状の容器を作製した。また、厚み1mmのポリエチレン発泡体(製品名:ボラーラXL1501)の表裏両面から銀/塩化銀コーティングしたABS樹脂製の雄ホックとステンレス製の雌ホックとをかしめて一体化した電極エレメントを作製した。そして、この電極エレメントの雌ホックが表出する面にはアクリル系粘着剤を塗布しておいた。底付き円筒状の容器の縁いっぱいに実施例1の混合液を手早く注入した後、容器内のゲルと電極エレメントの雄ホックが表出する面が接触するように容器に電極エレメントを積層してハイドロゲル積層電極を得た。
[比較例1]:
APPSを使用せず、表1に示した比率になるように水の添加量を変えたこと以外は、実施例1と同様にしてハイドロゲル積層電極を得た。
[比較例2]:
表1に示した比率になるようにAPPS及び水の添加量を変えたこと以外は実施例2と同様にして試料を得た。
[比較例3〜6]:
APPSの代わりに、アスコルビン酸ナトリウム(比較例3)、アスコルビン酸2リン酸マグネシウム(比較例4)、アスコルビン酸2グルコシド(比較例5)、アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム(比較例6)を用いること以外は実施例2と同様にして試料を得た。
[比較例7]:
電極エレメントとしてのポリエチレンにカーボンを混練した三菱レイヨン社製カーボンエレメントE7005(厚み100ミクロン)のシートの片面に積水化成品社製の導電粘着性ハイドロゲルであるテクノゲルCR−Hゲル(厚み0.6mm)を積層することでハイドロゲル積層電極を得た。
上記実施例1〜10及び比較例1〜6で使用したハイドロゲルの原料の使用量(重量%)を表1にまとめて示す。また、実施例1〜10及び比較例1〜7のハイドロゲル積層電極の当初粘着力及び吸湿後粘着力を表2にまとめて示す。
Figure 0005815019
表1において*は、比較例3はアスコルビン酸ナトリウム、
比較例4はアスコルビン酸2リン酸マグネシウム、
比較例5はアスコルビン酸2グルコシド、
比較例6はアスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウムをそれぞれ使用したことを示す。
Figure 0005815019
表2において*は、ゲルが破壊されたときの粘着力を示す。
(ハイドロゲル積層電極の当初粘着力)(90度剥離試験方法)
実施例、比較例として作製したハイドロゲル積層電極を幅20mm、長さ100mmの短冊状にカットして試験片を得る。次に引張り試験機(テンシロン、オリエンテック社製、製品名RTE−1210)にて電極エレメントの剥離強度を測定する。測定は上記短冊状の試験片のベースフィルム(PETフィルム)が付いていればそれを剥がしたのち、ハイドロゲル、あるいは導電性ゲルが付いていればハイドロゲルと導電性ゲルの双方を片方の測定冶具に固定し、もう片方の冶具には電極エレメント、あるいは電極エレメントにポリエチレン発泡体が付いていれば電極エレメントとポリエチレン発泡体の双方を固定し、300mm/分の速度でハイドロゲルを電極エレメントから引き剥がす方法にて実施する)。この剥離試験の模式図を図3に示す。図3において、1は電極エレメント、2はハイドロゲル、4は測定治具(可動)、5の矢印はハイドロゲルを引きはがす方向を示す。剥離力は引き剥がしから20、30、40、50、60mmでの引張り力の平均を当初粘着力(gf/20mm)とする。
(吸湿後のハイドロゲル積層電極の粘着力)
実施例、比較例として作製したハイドロゲル積層電極を幅20mm、長さ100mmの短冊状にカットして試験片を得る。PETフィルムが付いていればそれを剥がした後、試験片を30℃75%RHの恒温恒湿槽に48時間放置する。放置後の試験片を、当初粘着力を測定した方法と同様にして、上記90度剥離試験方法に付す。得られた結果を吸湿後粘着力(gf/20mm)とする。
実施例1〜10については、ハイドロゲルが電極エレメントと良く接着している。また、表面積が大きくなるメッシュ性の電極エレメントで、更に粘着力が増加している。実施例は、吸湿後においても顕著な粘着力の低下が無く、実際に皮膚に貼付しても電極エレメントが容易に剥がれることはなかった。
しかしながら、比較例1、3〜6については電極エレメントとハイドロゲルとの接着性は弱く、容易に電極エレメントからハイドロゲルが剥離してしまうことが確認された。
比較例2は電極エレメントに良く接着していたが、ゲルの凝集力が小さく、剥離した時にハイドロゲルのちぎれが観察された。
比較例7は、電極エレメントとの当初粘着力は実施例よりも高く良好であったが、吸湿後に顕著な粘着力の低下が見られた。
以上のことから、実施例は、ハイドロゲルが電極エレメントと良く接着している。そのため、汗や湿気に対しても接着性の低下が少なく、電極エレメントの剥がれやズレを防止できる。よって、安定した測定や治療が可能なハイドロゲル積層電極を提供できる。また、低コストで生産性の高いハイドロゲル積層電極が得られる。
1 電極エレメント
2 ハイドロゲル
3 導電性ゲル
4 測定治具(可動)
5 ハイドロゲルの引き剥がし方向

Claims (11)

  1. ゲル骨格形成成分としてのカルボン酸系高分子と架橋成分としての難水溶性の多価金属と水とパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩とを含むハイドロゲルと、電極エレメントとが少なくとも積層したハイドロゲル積層電極であって、
    パルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩が、ハイドロゲル100重量部中に0.0001重量部以上含まれるハイドロゲル積層電極。
  2. パルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩の含有量が前記ハイドロゲル100重量部中に0.0001重量部〜0.3重量部である請求項1記載のハイドロゲル積層電極。
  3. カルボン酸系高分子がポリアクリル酸系高分子であり、パルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩がパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムである請求項1または請求項2記載のハイドロゲル積層電極。
  4. 前記水が、前記ハイドロゲル100重量部中に50〜97重量部含まれる請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のハイドロゲル積層電極。
  5. 前記カルボン酸系高分子が、前記ハイドロゲル100重量部中に1〜40重量部含まれ、かつ、1万〜500万の平均分子量を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載のハイドロゲル積層電極。
  6. 前記難水溶性の多価金属塩が、アルミニウム系金属塩、カルシウム系金属塩、マグネシウム系金属塩、およびこれらの組合せから選択される1または2以上の多価金属塩である請求項1〜5のいずれか1つに記載のハイドロゲル積層電極。
  7. 前記難水溶性の多価金属塩が、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムである請求項1〜6のいずれか1つに記載のハイドロゲル積層電極。
  8. 前記難水溶性の多価金属塩が、前記ハイドロゲル100重量部中に0.1〜10重量部含まれる請求項1〜7のいずれか1つに記載のハイドロゲル積層電極。
  9. 前記ハイドロゲル積層電極が、生体用電極である請求項1〜8のいずれか1つに記載のハイドロゲル積層電極。
  10. 前記ハイドロゲル積層電極が、前記ハイドロゲル上に、更に導電性ゲルを備えた構成を有する請求項1〜9のいずれか1つに記載のハイドロゲル積層電極。
  11. ゲル骨格形成成分としてのカルボン酸系高分子と架橋成分としての難水溶性の多価金属塩に水とパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩を含むハイドロゲルと、電極エレメントとが少なくとも積層したハイドロゲル積層電極の製造方法であって、
    カルボン酸系高分子と難水溶性の多価金属塩に水を混合してゲルを得る工程と、
    このゲルと電極エレメントとをパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩水溶液の存在下で貼り合わせ、100重量部中にパルミチン酸アスコルビルリン酸のアルカリ金属塩を0.0001重量部以上含むハイドロゲルと、電極エレメントとの積層体を形成する工程と、を有するハイドロゲル積層電極の製造方法。
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