JP5814013B2 - 運転支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、目的地への移動に伴って利用する駐車場等の施設情報を提供することにより、車両の運転を支援する運転支援システムに関するものである。
従来から、駐車場等の施設に関する情報を、駐車継続予定時間や駐車終了予定時刻等に基づいてユーザに案内する車両用ナビゲーション装置及び車両用ナビゲーション方法が知られている。例えば、下記特許文献1には、設定された駐車継続予定時間の長短に応じて適切な駐車場を検索してユーザに案内する技術が開示されており、この技術によりユーザは駐車継続時間に応じた利用しやすい駐車場の情報を得ることができる。
特開2008−002819号公報
しかしながら、このような技術にあっては、利用時間に対応した駐車場の情報は提供できるものの、肝心の駐車場自体の情報、すなわち、当該施設を利用した利用者の感想や評判については全く考慮されていない。そこで、いわゆる口コミ情報を統計的に活用して施設情報を提供する技術が考えられる。ところが、このような技術においては、当該施設の利用者がその施設を自分だけのとっておきにしておきたい、というように当該施設の公開を望まないときにその利用者の意思に反して施設情報が提供されるなど、情報提供者の情報公開意思が考慮されていないという課題がある。
そこで、本発明の目的は、施設を利用しようとする者にとって有用な情報を十分に提供するとともに、施設利用者の情報公開意思をも加味した情報の提供が可能な運転支援システムを提供することである。
すなわち、本発明に係る運転支援システムは、車両の乗員が目的地への移動に伴って利用する施設に関する情報である施設情報、及び前記施設を利用した利用者による前記施設を公開してもよいか否かの指標を示す公開意思に関する情報であって前記施設情報ごとに存在する公開意思情報、が記憶されている情報記憶手段と、前記情報記憶手段に記憶された施設情報を前記公開意思情報の公開意思の度合いに応じて異なる態様で提供する情報提供手段と、を備え、前記公開意思情報は、前記施設を利用した利用者の前記施設情報を公開しないことを希望する希望の度合いを示す秘密希望度であり、前記情報提供手段は、前記秘密希望度の値が大きいほど、前記施設情報を提供する対象のユーザを限定する。
この発明によれば、情報提供者の公開意思の度合いに応じて施設情報が異なる態様で提供される。従って、公開意思の度合いを運転支援システムのユーザに認識させることができ、施設利用者は利用した施設に対する公開意思に応じた情報の提供を行うことが可能となる。また、運転支援システムのユーザは、当該施設について、利用者が実際に利用したときの公開意思情報をも考慮された真に有用な情報を取得することができる。
この発明によれば、公開意思情報として、公開しないことを希望する希望の度合いを示す秘密希望度を用いている。よって、運転支援システムのユーザは、当該施設をいかに自分だけの秘密にしておきたいかを直感的に把握することが可能となり、当該施設がいわゆるとっておきの施設か否かを理解することができ、当該施設に対する潜在的な評価を知ることができる。
また、この発明によれば、秘密希望度の値に応じてとっておきの施設情報を秘密にしておくことができる。
また、本発明に係る運転支援システムにおいて、前記運転支援システムのユーザが特定ユーザか否かを判定するユーザ判定手段を備え、前記情報提供手段は、前記ユーザ判定手段により前記運転支援システムのユーザが前記特定ユーザであると判定された場合にのみ、前記秘密希望度が所定のしきい値より大きい値の施設情報を提供することが好ましい。この発明によれば、施設利用者が開示したくない施設情報が一般ユーザには開示されなくなるため、施設情報の秘匿性をより一層高めるとともに、特定ユーザに一般ユーザとは異なる特典を与えることが可能となる。
また、本発明に係る運転支援システムにおいて、前記施設は、駐車場であることが好ましい。この発明によれば、本運転支援システムを車両のナビゲーションシステムに搭載することにより、ユーザは、予め評判がよく且つ有用な駐車場の情報を取得することができる。
本発明によれば、施設利用者の感想や評判等の集合知を有効活用することにより、当該施設を利用しようとするユーザに、有用な情報を十分に提供することができる。
本発明の実施形態に係る運転支援システムの概略構成図である。 図1の運転支援システムにおける目的地別駐車場データベースの目的地テーブルを示す概略図である。 図1の運転支援システムにおけるデータ更新部の動作を示すフローチャートである。 図1の運転支援システムにおける情報提供部の動作を示すフローチャートである。 図1の運転支援システムにおける出力部の画像表示の例を示す図である。(a)は一般ユーザの画面、(b)は特定ユーザの画面、をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、同一要素又は同一相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る運転支援システム1の概略構成図である。
図1に示す運転支援システム1は、車両の乗員に、目的地への移動に伴って利用する駐車場等の施設情報を提供するものである。ここで、目的地とは、車両の乗員が所用で出かける場所のことであり、役所、郵便局、ショッピングセンター等地図上に表示されるような場所は全て含まれる。運転支援システム1は、車両の乗員が上記目的地に向かう際に利用する駐車場等の施設情報を、その施設を過去に利用したことがある利用者の評価に応じて異なる態様で提供し、当該車両の乗員がその施設のお勧め度あるいはとっておき度等の評価を直感的に認識することが可能なものである。この運転支援システム1には、例えば目的地に対応する駐車場の情報を収集かつ提供する管理センタが設置されている。
運転支援システム1の管理センタには、図1に示すように、収集された各種情報を管理するサーバ10が設けられている。サーバ10は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、電源回路等により構成されている。また、サーバ10は、通信ネットワークに接続され、車両(車載機)と通信可能な構成とされている。
サーバ10には、目的地別駐車場データベース11、データ更新部12、情報提供部13、ユーザ判定部14及び情報受信部15が設けられている。
目的地別駐車場データベース11は、車両の乗員が目的地への移動に伴って利用する施設に関する情報である施設情報、及び施設を利用した利用者が評価した施設の評価の情報であって施設情報ごとに存在する評価情報が記憶されているものであり、情報記憶手段として機能する。目的地別駐車場データベース11としては、例えば、リレーショナルデータベースを用いることができる。この場合、目的地別駐車場データベース11は、行(レコード)を一件分のデータとし、この行を構成する項目(フィールド)に実際のデータを格納してなる表(テーブル)を複数備えて構成される。
具体的には、目的地別駐車場データベース11は、当該目的地に対応する駐車場の数だけのレコードを備える。例えば、図2に示すように、目的地別駐車場データベース11の駐車場Yレコードは、駐車場を主キーとして、入力の総数n、他人にその駐車場を知らせてもよいという意思表示がなされた回数であり施設の公開意思の度合いを示す公開意思情報に該当する開示許可数s、その駐車場を自分だけのとっておきにしておきたい度合いを示すものであって、開示許可数sを総数nで除した値によって定められる秘密希望度t、のフィールドをそれぞれ有する。目的地Xテーブルは、上記駐車場Yレコードを当該目的地に対応した駐車場の総数であるk個だけ有する。そして、目的地別駐車場データベース11は、上記目的地Xテーブルを予め設定してある目的地の数だけ有する。なお、i,j及びkは任意の自然数であり、1≦j≦kの関係を満たすものである。
データ更新部12は、情報記憶手段に記憶された情報を更新するものであり、情報更新手段として機能する。データ更新部12は、情報受信部15が受信したデータ受信信号の内容に応じて、対象の目的地Xテーブルの駐車場Yレコードにおける、上述した総数n、開示許可数s及び秘密希望度tの値を更新する。
情報提供部13は、目的地別駐車場データベース11に記憶された施設情報を評価情報の評価に応じて異なる態様で提供するものであり、情報提供手段として機能する。情報提供部13は、目的地別駐車場データベース11に記憶された目的地Xテーブルの情報を後述する車両の情報受信部34に送信する。情報提供部13が提供した情報は、後述する出力部32に画面表示される。この画面表示において、駐車場の位置が秘密希望度tの値に応じて異なった態様で地図上に表示される(図5参照)。
ユーザ判定部14は、運転支援システム1のユーザが特定ユーザか否かを判定するものであり、ユーザ判定手段として機能する。ユーザ判定部14は、情報受信部15が運転支援システム1のユーザに関する情報を受信したときに、当該ユーザが後述するプレミアムサービスを受けられる特定ユーザであるか、それ以外の一般ユーザであるかを判定する。
情報受信部15は、運転支援システム1のユーザや施設に関する情報を受信する情報受信手段として機能する。情報受信部15は、後述する運転支援装置30を備えた車両から目的地、駐車場及びその駐車場の評価に関する情報(感想、もう一度使いたいか否か、他人にお勧めしたいか、他人に開示してもよいか、あるいは自分の秘密にしておきたいか等)をデータ受信信号として受信する。
ところで、運転支援システム1が適用される車両は、例えばナビゲーションシステムを備え、自車位置を取得するとともに、目的地を入力設定可能であって、設定された目的地までの経路を案内することができるものであり、かつ、目的地に対応する適切な駐車場の位置を当該車両の乗員に認識させることにより運転者の運転を支援する運転支援装置30を備えている。運転支援装置30は、入力部31、出力部32、情報送信部33及び情報受信部34を備える。
入力部31は、ユーザに目的地等の情報を入力させる機能を有するものであり、入力手段として機能する。車両の乗員は、この入力部31により、目的地及び駐車場を利用した際のその駐車場の評価に関する情報等を入力することができる。
出力部32は、入力した目的地に対応する駐車場等の施設情報を出力するものであり、出力手段として機能する。出力部32は、主として画像表示部からなり、サーバ10から情報受信部34を介して得られた、目的地及び駐車場の情報等の各種情報を表示させるものである。なお、出力部32としては、スピーカ等の音声出力部を備え、情報提供部13からの情報を音声により出力させる機能を備えていてもよい。
情報送信部33は、車両の乗員により入力部31から入力された情報をサーバ10に送信するものであり、情報送信手段として機能する。情報送信部33は、入力部31から入力された情報のほか、運転支援システム1のユーザ情報や実際に停車した駐車場の位置情報を送信する。情報送信部33は、ユーザ情報を車両の運転支援装置30の起動時に自動的にサーバ10に送信する。
情報受信部34は、情報提供部13から提供された施設に関する情報を受信するものであり、情報受信手段として機能する。情報受信部34が受信した情報は出力部32により、ユーザが認識可能な形で出力される。
次に、本実施形態に係る運転支援システム1の動作の例について説明する。まずは、サーバ10のデータ更新部12が目的地別駐車場データベース11のデータを更新するデータ更新処理の具体例について説明する。
図3は、例えば運転支援装置30を備えたA車の乗員が、入力部31により目的地Xを入力し、実際に駐車した駐車場がYである場合におけるサーバ10による目的地別駐車場データベース11のデータ更新処理を示すフローチャートである。なお、このデータ更新処理は、運転支援装置30を備えた車両からサーバ10がデータを受信する毎に行われる。
まず、ステップS10(以下、「S10」という。他のステップにおいても同様とする。)にて、データ受信処理が行われる。このデータ受信処理では、A車の乗員により入力された目的地X、及び実際にA車が駐車した駐車場Yに関する情報をサーバ10の情報受信部15が受信する。
次に、S12に処理が移行し、A車が駐車した駐車場の情報を開示してもよいか否かを確認する情報開示可否確認処理が行われる。具体的には、サーバ10の情報提供部13により駐車場Yを開示してよいか否かの確認画面が出力部32に表示される。そして、S14に移行し、A車の乗員により駐車場Yの情報を開示してもよいか否かの判断がなされ、情報を開示したくない旨の入力がなされたときはS16に処理が移行し、情報を開示してもよい旨の入力がなされたときはS18に処理が移行する。
S16及びS18では、目的地別駐車場データベース11のデータ更新処理がなされる。具体的には、S16では、目的地Xテーブルにおける駐車場Yレコードの総数nのフィールドの値を1インクリメントさせ、S18では、目的地Xテーブルにおける駐車場Yレコードの総数n及び開示許可数sのフィールドの値を共に1インクリメントさせる。S16又はS18の処理を終えた後は、S20に処理が移行する。
S20では、目的地別駐車場データベース11の秘密希望度更新処理がなされる。具体的には、開示許可数sを総数nで除した商の値が算出され、この商の値が、例えば、所定値α以下である場合は秘密希望度tを「3」に更新し、所定値αより大きく所定値β以下である場合は秘密希望度tを「2」に更新し、所定値βより大きく所定値γ以下である場合は秘密希望度tを「1」に更新し、所定値γより大きい場合は秘密希望度を「0」に更新する。所定値α,β,γの値は、例えば、α=0.03(3%)、β=0.1(10%)、γ=0.5(50%)とすることができる。以上のようにS20にて秘密希望度tを更新した後、一連の処理が終了する。
以上のように、運転支援装置30を備えた車両から目的地及び駐車場の入力がある度に、データ更新部12により目的地Xテーブルにおける駐車場Yレコードの総数n、開示許可数s及び秘密希望度tの更新がなされる。このように、目的地別駐車場データベース11には、目的地に対応する駐車場ごとに、利用回数、他人に開示してもよいか、及び秘密にしておきたい度合いに関する情報が収集される。
次に、サーバ10の情報提供部13が目的地別駐車場データベース11のデータを運転支援システム1のユーザに提供する情報提供処理の例について説明する。
図4は、例えば運転支援装置30を備えたB車の乗員が、入力部31により目的地Xを入力して目的地Xに適した駐車場を探す場合における、サーバ10の情報提供部13による目的地別駐車場データベース11のデータ提供処理を示すフローチャートである。
まず、S30にて、目的地受信処理が行われる。具体的には、B車の乗員である運転支援システム1のユーザにより入力された目的地Xに関する情報が情報受信部15により受信される。
次に、S32に処理が移行し、ユーザ判定処理が行われる。具体的には、情報受信部15が受信したユーザに関する情報に基づいて、ユーザ判定部14により当該ユーザが特定ユーザであってプレミアムサービスを受けられる者に該当するか否かが判定される。そしてユーザが特定ユーザでなく一般ユーザであると判定された場合はS34に、ユーザが特定ユーザであると判定された場合はS36に、それぞれ移行する。
S34及びS36では、情報提供出力処理が行われる。具体的には、S34では目的地別駐車場データベース11のデータのうち秘密希望度tが所定のしきい値w以下の駐車場のデータのみが情報提供部13から提供され、出力部32には秘密希望度tが所定のしきい値w以下の駐車場と目的地の位置を示した地図画面が表示される。一方S36では目的地別駐車場データベース11の全ての駐車場のデータが情報提供部13から提供され、出力部32には全ての駐車場と目的地の位置を示した地図画面が表示される。このように、S34又はS36にて地図画面が表示されて、一連の処理が終了する。
S34又はS36にて表示される地図画面としては、例えば図5のようなものが挙げられる。図5は、上記のデータ提供処理にあたり、出力部32に表示される目的地及び駐車場を示した地図の一例を示し、(a)は運転支援システム1のユーザが一般ユーザである場合に表示される地図、(b)は運転支援システム1のユーザが特定ユーザである場合に表示される地図である。
図5の例では、地図上に、入力した目的地の位置と情報提供部13により提供された駐車場の位置が表示されるが、駐車場については、地図上に秘密希望度tの値に応じて異なる態様で表示される。すなわち、秘密希望度tが0の駐車場は普通の文字(単なるPの文字)で表示され、秘密希望度tが1の駐車場はPの文字に三角形が付された態様で、秘密希望度tが2の駐車場はPの文字に四角形が付された態様で、それぞれ表示される。
また、図5の例では、上述した所定のしきい値wの値が2となっており、ユーザが一般ユーザである場合には図5(a)に示すように、秘密希望度tが2以下の駐車場のみが表示され、秘密希望度tが3の駐車場は地図上に表示されない。一方、ユーザが特定ユーザである場合には図5(b)に示すように、全ての駐車場が表示され、秘密希望度tが3の駐車場はPの文字に二重丸が付された態様で表示される。
以上のように、本実施形態に係る運転支援システム1によれば、車両の乗員が目的地への移動に伴って利用する駐車場に関する駐車場Yレコード、及び駐車場Yを利用した利用者が当該駐車場Yの情報を開示してもよいか否かを示す秘密希望度tが記憶されている目的地別駐車場データベース11と、この目的地別駐車場データベース11に記憶された駐車場に関する情報を情報提供部13が秘密希望度tの値に応じて異なる態様で出力部32に表示させる。
このように、本実施形態に係る運転支援システム1によれば、開示許可数sの値に基づいて施設情報の提供の態様が異なり、施設利用者の、その施設を公開してよいか否かの指標を示す公開意思の度合いに応じて異なった態様で施設情報が提供される。従って、施設情報の公開意思を運転支援システム1のユーザに認知させることができるとともに、施設利用者は自己のとっておきの施設情報を公開しないようにすることができる。また、運転支援システム1のユーザは、当該施設に関するリアルタイムの情報、すなわち、単なる目的地からの距離や規模などといった静的な情報でなく、利用者が実際に利用したときの情報をも考慮された真に有用な施設情報を取得することができる。
また、本実施形態に係る運転支援システム1によれば、上記公開意思の情報として、当該施設を利用した利用者の施設情報を公開しないことを希望する希望の度合いを示す秘密希望度tを用いている。この秘密希望度tを用いることにより、運転支援システム1のユーザは、当該施設をいかに自分だけの秘密にしておきたいか、を直感的に把握することが可能となり、当該施設がいわゆるとっておきであるか否かについての情報を得ることもできる。
また、本実施形態に係る運転支援システム1によれば、情報提供部13により、秘密希望度tの値が大きいほど、施設情報を提供する対象のユーザを限定している。従って、秘密希望度tの高い施設情報をよりとっておきに近い形とすることが可能となる。
また、本実施形態に係る運転支援システム1によれば、運転支援システム1のユーザが特定ユーザか否かを判定するユーザ判定部14を備え、情報提供部13は、ユーザ判定部14により運転支援システム1のユーザが特定ユーザであると判定された場合にのみ、秘密希望度tが所定のしきい値wより大きい値の施設情報を提供する。従って、特定ユーザにのみ秘密希望度tの高い施設情報を提供することが可能となり、ユーザの種別に応じてきめ細やかなサービスを提供することができる。
また、本実施形態に係る運転支援システム1によれば、提供する施設として駐車場を例に挙げている。従って、運転支援システム1のユーザは、目的地に向かう際に利用する駐車場の情報を取得することができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係る運転支援システムの実施形態を説明したものであり、本発明に係る運転支援システムは本実施形態に記載されたものに限定されない。本発明に係る運転支援システムは、各請求項に記載した要旨を変更しないように本実施形態に係る運転支援システムを変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上述した実施形態では、秘密希望度tの値に基づいて情報の提供の態様を変える例について説明したが、必ずしも秘密希望度tの値を基準としなければならないわけではない。すなわち、上述した開示許可数sの代わりに当該施設をお勧めしてもよい旨の意思表示がされた回数であるお勧め回数を、そして、秘密希望度tの代わりにお勧め回数を総数で除した値であるお勧め度を、それぞれ用いて、お勧め度の値に応じて異なる態様で情報を提供するようにしても上記と同様の効果が得られる。また、単純に当該施設の利用回数(例えば、目的地Xテーブルの総数nの値)に応じて、異なる態様で情報を提供してもよい。
また、上述した実施形態では、情報提供部13が、一般ユーザに対しては秘密希望度tの値が所定のしきい値w以下の施設情報のみを提供し、特定ユーザに対しては全ての施設情報を提供する例について説明したが、必ずしもこの提供態様に限定されるわけではない。すなわち、ユーザの種類については上記のように特定ユーザと一般ユーザの2種類に限定されることはなく3種類以上であってもよいし、また、秘密希望度tの値も上記のように0〜3の4種類に限定されることはなく、3種類以下又は5種類以上であってもよい。
具体的には、例えばプラチナユーザ、ゴールドユーザ、シルバーユーザ及び一般ユーザの4種類のユーザを設け、秘密希望度tの値を0〜10までとし、一般ユーザには秘密希望度tが3以下の施設情報を、シルバーユーザには秘密希望度tが5以下の施設情報を、ゴールドユーザには秘密希望度tが9以下の施設情報を、そして、プラチナユーザには全ての施設情報を、それぞれ提供するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、施設情報が駐車場に関する情報である例について説明したが、施設情報としては駐車場の情報に限定されない。すなわち、上記では、目的地として、地図上に表示されるような場所は全て含まれる旨を説明したが、施設情報としても地図上に表示されるような場所は全て含まれる。例えば、目的地を遊園地として施設情報をコンビニエンスストアとしても、ユーザは遊園地に向かう際に利用するコンビニエンスストアについて、有用な情報を得ることができる。
また、上述した実施形態では、目的地別駐車場データベース11、データ更新部12、情報提供部13及びユーザ判定部14が管理センタのサーバ10に設けられる例について説明したが、必ずしもこれらの全てが管理センタになければならないわけではなく、これらの機能の一部を車両側が備える形態であっても上記と同様の効果が得られる。
また、上述した実施形態では、情報送信部33がユーザ情報を運転支援装置30の起動時にサーバ10側に自動的に送信させる例について説明したが、ユーザ情報の送信方法もこれに限定されない。すなわち、ユーザ情報の送受信、ユーザ情報の管理については種々の方法を用いることができる。具体的には、ユーザ情報の送受信のタイミングについては例えばICカードの挿入時であってもよく、ユーザ情報の管理については車両ごとでもよいし音声認証等を用いて運転者ごとに認証するようにしてもよく、自動認証であってもログインによる認証であってもよく、認証の種類にかかわらず同様の効果が得られる。
また、上述した実施形態では、秘密希望度tが0の駐車場は単なるPの文字で表示され、秘密希望度tが1の駐車場はPの文字に三角形が付された態様で表示され、秘密希望度tが2の駐車場はPの文字に四角形が付された態様で表示され、秘密希望度tが3の駐車場はPの文字に二重丸が付された態様で表示される例について説明したが、情報の提供の態様としては当然これに限定されない。例えば、秘密希望度tが高くなるにつれ、より目立つ文字の大きさ、色彩等にしてもよく、又は表示画面としてタッチパネルを用いてタッチパネル上の駐車場の位置に触れると、秘密希望度tに対応する音声(例えば、秘密希望度tが0の駐車場をタッチしたときには「この駐車場は普通の駐車場です」という音声が流れ、秘密希望度tが3の駐車場をタッチしたときには「この駐車場は隠れ家的なとっておきの駐車場です」という音声が流れる等)を出力させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、図3を用いてデータ更新処理について、図4を用いてデータ提供処理について、それぞれ説明したが、これらの処理の態様についても上記に限定されることはない。すなわち、図3及び図4における各処理については、その順番を入れ替えて実行してもよい。また、図3及び図4の一連の制御処理において、本実施形態に係る運転支援システムの作用効果が得られれば、その一部の処理を省略し又は追加の処理を行って実行してもよい。
1…運転支援システム、10…サーバ、11…目的地別駐車場データベース、12…データ更新部、13…情報提供部、14…ユーザ判定部、15…情報受信部、30…運転支援装置、31…入力部、32…出力部、33…情報送信部、34…情報受信部。

Claims (3)

  1. 車両の乗員が目的地への移動に伴って利用する施設に関する情報である施設情報、及び前記施設を利用した利用者による前記施設を公開してもよいか否かの指標を示す公開意思に関する情報であって前記施設情報ごとに存在する公開意思情報、が記憶されている情報記憶手段と、
    前記情報記憶手段に記憶された施設情報を前記公開意思情報の公開意思の度合いに応じて異なる態様で提供する情報提供手段と、
    を備え、
    前記公開意思情報は、前記施設を利用した利用者の前記施設情報を公開しないことを希望する希望の度合いを示す秘密希望度であり、
    前記情報提供手段は、前記秘密希望度の値が大きいほど、前記施設情報を提供する対象のユーザを限定する、運転支援システム。
  2. 前記運転支援システムのユーザが特定ユーザか否かを判定するユーザ判定手段、
    を備え、
    前記情報提供手段は、前記ユーザ判定手段により前記運転支援システムのユーザが前記特定ユーザであると判定された場合にのみ、前記秘密希望度が所定のしきい値より大きい値の施設情報を提供する、
    請求項に記載の運転支援システム。
  3. 前記施設は、駐車場である、
    請求項1又は2に記載の運転支援システム。
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