JP5813623B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置および光学部材に関する。
近年では、観察者に立体画像を認識させる表示装置が普及しつつある。例えば、特開2012−68500号公報(特許文献1)には、表示部上にレンチキュラーレンズを配置することにより、裸眼で立体画像を見ることができる表示装置が記載されている。
特開2012−68500号公報
裸眼で立体画像を認識させる表示装置では、左目用画像及び右目用画像として異なる画像を表示する。当該表示装置は、左目用画像が観察者の左目に入射し、右目用画像が観察者の右目に入射するように構成されている。この結果、観察者においては、左目から入射した左目用画像と、右目から入射した右目用画像とを脳内で合成することにより、立体画像を認識することができる。
このような立体画像を認識させる表示装置として、観察者が立体視聴用メガネを着用して立体画像を認識するメガネ着用方式の表示装置と、裸眼で立体画像を認識する裸眼方式の表示装置とが挙げられる。裸眼方式では、メガネ着用方式と比較した場合に、専用メガネを着用する煩わしさから解放される利点が得られる。例えば、このような利点を有する裸眼方式には、スリットを利用して、左目用画像と右目用画像とを分離するパララックスバリア方式や、レンチキュラーレンズを利用して、左目用画像と右目用画像とを分離するレンチキュラー方式などが存在する。パララックスバリア方式とレンチキュラー方式は、隙間であるスリットを使用する点と、レンチキュラーレンズを使用する点で、相違するが、それ以外の基本構成は、共通するため、以下では、主に、裸眼方式の1つであるパララックスバリア方式を例に挙げて、立体画像を認識させる表示装置について説明することにする。
図1は、一般的なパララックスバリア方式を採用した表示装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、画像を表示する表示部DUには、複数の画素が設けられている。具体的に、表示部DUは、左目用画像を表示する複数の画素L1と、右目用画像を表示する複数の画素R1と、を有している。複数の画素L1は、左目用画像を表示するように構成され、複数の画素R1は、右目用画像を表示するように構成されている。ここで、複数の画素L1と複数の画素R1は、所定方向、例えば、図1では紙面横方向で示される方向、において交互に配置されている。そして、複数の画素L1および複数の画素R1からは、表示部DUの上方に向かって画像光が出射されるように構成されている。
次に、このように構成されている表示部DU上に、バリア部FBが形成されている。言い換えれば、表示部DUから画像光が出射される出射側に、バリア部FBが設けられている。このバリア部FBは、図1に示すように、例えば、ガラス、透明プラスチック、透明フィルムなどの透光性部材から構成される基材1Sと、基材1Sの表面に形成された複数の遮光部2とを有するように構成されている。これらの複数の遮光部2のそれぞれは、可視光を遮光する機能を有し、上述した所定方向に周期的に配置されている。そして、このように構成されているバリア部FB上には、例えば、透光性部材から構成される保護部材3が配置されている。表示部DUから出射された画像光は、バリア部FBのうち遮光部2が配置されない領域である透過部5を通って外部に出射される。
一般的なパララックスバリア方式の表示装置は、上記のように構成されており、以下に、パララックスバリア方式の表示装置における表示動作について、図1を参照しながら説明する。図1において、複数の画素L1で左目用画像が表示されており、複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光の一部は、観察者の左目LEに入射する。一方、複数の画素R1で右目用画像が表示されており、複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光の一部は、観察者の右目REに入射する。これに対し、複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光のうち、右目REに向けて出射される画像光は、バリア部FBの遮光部2によって遮光され、観察者の右目REに入射されることが防止される。同様に、複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光のうち、左目LEに向けて出射される画像光は、バリア部FBの遮光部2によって遮光され、観察者の左目LEに入射されることが防止される。
この結果、図1に示す観察者の位置では、観察者の左目LEに左目用画像だけが入射し、観察者の右目REに右目用画像だけが入射する。つまり、遮光部2を周期的に配置した構成を有するバリア部FBによって、表示部DUに表示されている左目用画像と右目用画像が分離される。これにより、観察者は、左目LEから入射した左目用画像と、右目REから入射した右目用画像とを脳内で合成することにより、立体画像を認識することができる。
図1に示す観察者の位置においては、観察者は、立体画像を認識することができる。この位置を本明細書では、正視位置と定義する。すなわち、本明細書でいう正視位置とは、左目用画像を左目LEに入射させ、右目用画像を右目REに入射させる位置をいうものとする。
以上のようにして、観察者は、パララックスバリア方式の表示装置で立体画像を認識することができる。
ところが、パララックスバリア方式の表示装置においては、観察者の位置が正視位置からずれてしまうと、以下に述べる問題点が生じる。
図2は、パララックスバリア方式の表示装置において、観察者の位置が正視位置からずれた場合を説明する図である。図2は、図1に示す正視位置から右側方向に観察者の位置がずれた場合を示している。図2に示すように、観察者の位置が正視位置からずれた場合、左目用画像が表示されている複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光の一部は、観察者の右目REに入射する。一方、右目用画像が表示されている複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光の一部は、観察者の左目LEに入射する。そして、複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光のうち、左目LEに向けて出射される画像光は、バリア部FBの遮光部2によって遮光され、観察者の左目LEに入射しない。同様に、複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光のうち、右目REに向けて出射される画像光は、バリア部FBの遮光部2によって遮光され、観察者の右目REに入射しない。
本明細書では、図2に示す、右目用画像が左目LEに入射し、左目用画像が右目REに入射する位置を逆視位置とする。そして、本明細書では、観察者の左目LEに右目用画像が入射し、観察者の右目REに左目用画像が入射する現象を逆視ということにする。
このように、観察者が逆視位置において表示部DUに共に表示されている左目用画像と右目用画像を観察すると、遮光部2を周期的に配置した構成を有するバリア部FBによって、観察者の左目LEに右目用画像が入射し、観察者の右目REに左目用画像が入射することになる。すなわち、逆視が起こる恐れが生じる。
以上を鑑みて、本発明の課題の一は、観察者に立体画像を認識させる裸眼方式の表示装置において、逆視を防止することである。
本発明の課題の別の一は、逆視を防止することができる、裸眼方式の立体画像認識可能な表示装置を提供することである。
一実施の形態における表示装置は、左目用画像と右目用画像とを表示する表示部と、前記左目用画像を左目に入射させ、前記右目用画像を右目に入射させる正視位置において前記左目用画像と前記右目用画像とを分離する第1バリア部と、前記左目用画像の右目への入射を遮光し、あるいは、前記右目用画像の左目への入射を遮光する第2バリア部と、を有するものである。
第1バリア部は、表示部DUに表示されている左目用画像と右目用画像を分離する。これにより、左目から入射した左目用画像と、右目から入射した右目用画像とを脳内で合成することにより、観察者に立体画像を認識させることができる。
第2バリア部は、観察者が正視位置からずれた逆視位置にいる場合、右目用画像が左目に入射すること、あるいは、左目用画像が右目に入射することを防ぐことにより、逆視を防止する。
これにより、一実施の形態における表示装置によれば、観察者が逆視位置にいる場合に、左目用画像の右目REへの入射、あるいは、右目用画像の左目LEへの入射を遮光することができるので、逆視を防止できる。
また、一実施の形態における光学部材は、左目用画像と右目用画像とを表示する表示部を有する表示装置に搭載される光学部材であって、前記左目用画像を左目に入射させ、前記右目用画像を右目に入射させる正視位置において前記左目用画像と前記右目用画像とを分離する第1バリア部と、前記左目用画像の右目への入射を遮光し、あるいは、前記右目用画像の左目への入射を遮光する第2バリア部と、を有するものである。
開示される発明の一態様により、観察者に立体画像を認識させる裸眼方式の表示装置において、逆視を防止することができる。
開示される発明の一態様により、逆視を防止可能な、裸眼方式の立体画像認識可能な表示装置を提供することができる。
パララックスバリア方式を採用した表示装置の構成を示す模式図。 パララックスバリア方式の表示装置において、観察者の位置が正視位置からずれた場合を説明する図。 実施の形態1における表示装置の模式的な構成を示す断面図。 観察者が正視位置にいる場合の表示動作を説明する図。 図4に示す正視位置から右側にずれた逆視位置に観察者がいる場合の表示動作を説明する図。 図4に示す正視位置から左側にずれた逆視位置に観察者がいる場合の表示動作を説明する図。 バリア部を構成する複数の遮光部と、表示部に含まれる画素の位置関係を示す模式図。 バリア部を構成する複数の遮光部と、表示部に含まれる画素の位置関係を示す模式図。 バリア部を構成する複数の遮光部と、表示部に含まれる画素の位置関係を示す模式図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 実施の形態1における表示装置の製造工程を示す断面図。 液晶表示装置の外観構成の一例を示す図。 表示部の構成例を示す図。 表示部の動作を説明する図。 表示部の動作を説明する図。 実施の形態2における表示装置の模式的な構成を示す断面図。 実施の形態2における表示装置の模式的な他の構成を示す断面図。 変形例における表示装置の模式的な構成を示す断面図。 変形例における表示装置の模式的な他の構成を示す断面図。 実施の形態2における表示装置を製造する製造工程の流れを示すフローチャート。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
<実施の形態1における表示装置の構成>
図3は、本実施の形態1における表示装置の模式的な構成を示す断面図である。図3において、本実施の形態1における表示装置は、左目用画像と右目用画像とを表示する表示部DUを有している。この表示部DUには、複数の画素が設けられている。具体的に、表示部DUは、左目用画像を表示する複数の画素L1と、右目用画像を表示する複数の画素R1と、を有している。複数の画素L1は、左目用画像を表示するように構成され、複数の画素R1は、右目用画像を表示するように構成されている。ここで、複数の画素L1と複数の画素R1は、所定方向、例えば、図1の紙面横方向、において交互に配置されている。そして、複数の画素L1および複数の画素R1からは、表示部DUの上方に向かって画像光が出射されるように構成されている。
このように構成されている表示部DUは,例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルのいずれかから構成することができる。
液晶ディスプレイパネルは、液晶を両側から画素電極と対向電極で挟んだ構造をしており、画素電極と対向電極の間に電圧を印加することで、液晶の配向方向を制御するように構成されている。そして、液晶ディスプレイパネルは、液晶の配向方向を制御することにより、バックライトからの光の透過および遮断をコントロールして、光の明暗で表現された画像を再現するディスプレイパネルである。
また、有機ELディスプレイパネルは、有機EL層を両側から陰極と陽極で挟んだ構造をしており、陰極と陽極に電圧を印加することで、有機EL層に電子と正孔を注入するように構成されている。有機ELディスプレイパネルでは、有機EL層に注入された電子と正孔が再結合し、この再結合によるエネルギーによって、有機EL層を構成する有機分子の電子エネルギーが基底状態から励起状態に遷移し、その後、有機分子の電子エネルギーが励起状態から基底状態に戻る際に発光する。この現象を利用したディスプレイパネルが有機ELディスプレイパネルである。なお、当該有機EL層には、発光層、キャリア注入層、キャリア輸送層等のうち必要な層が含まれている。
さらに、プラズマディスプレイパネルは、密閉された画素空間に対向する電極を配置するとともに、画素空間の内部にガスが充填された構造をしており、対向する電極間に電圧を印加することにより放電を生じさせるように構成されている。そして、プラズマディスプレイパネルでは、放電によるエネルギーによって、ガスをプラズマ状態にし、プラズマ状態のガスが元の状態のガスに戻る際に発生する紫外線を、画素空間の内側に塗布されている蛍光体に照射して可視光を発生させる。この現象を利用したディスプレイパネルがプラズマディスプレイパネルである。
次に、図3に示すように、本実施の形態1における表示装置では、表示部DU上に、バリア部SBが形成されている。言い換えれば、表示部DUから画像光が出射される出射側に、バリア部SBが設けられている。このバリア部SBは、図3に示すように、例えば、ガラス、透明プラスチック、透明フィルムなどの透光性部材から構成される基材2Sと、基材2Sの表面に形成された複数の遮光部4とを有するように構成されている。これらの複数の遮光部4のそれぞれは、可視光を遮光する機能を有し、上述した所定方向に周期的に配置されている。表示部DUから出射された画像光は、バリア部SBのうち遮光部4が配置されない領域である透過部6を通って外部に出射される。
具体的に、複数の遮光部4のそれぞれは、例えば、遮光膜から構成され、この遮光膜は、例えば、金属膜や樹脂膜から構成されている。そして、金属膜としては、例えば、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)の少なくとも1つを含む膜を使用することができる。より具体的には、当該金属膜は、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)の少なくとも2つを含む合金であってもよい。また、当該金属膜は、クロム(Cr)層、アルミニウム(Al)層、モリブデン(Mo)層の少なくとも2つが積層された積層膜であってもよい。
続いて、図3に示すように、本実施の形態1における表示装置では、バリア部SB上に、バリア部FBが形成されている。このバリア部FBは、図3に示すように、例えば、ガラス、透明プラスチック、透明フィルムなどの透光性部材から構成される基材1Sと、基材1Sの表面に形成された複数の遮光部2とを有するように構成されている。これらの複数の遮光部2のそれぞれは、可視光を遮光する機能を有し、上述した所定方向に周期的に配置されている。表示部DUから出射された画像光は、バリア部FBのうち遮光部2が配置されない領域である透過部5を通って外部に出射される。
具体的に、複数の遮光部2のそれぞれも、例えば、遮光膜から構成され、この遮光膜は、例えば、金属膜や樹脂膜から構成されている。そして、金属膜としては、例えば、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)の少なくとも1つを含む膜を使用することができる。より具体的には、当該金属膜は、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)の少なくとも2つを含む合金であってもよい。また、当該金属膜は、クロム(Cr)層、アルミニウム(Al)層、モリブデン(Mo)層の少なくとも2つが積層された積層膜であってもよい。
そして、このように構成されているバリア部FB上には、例えば、透明部材から構成される保護部材3が配置されている。
<実施の形態1における表示装置の表示動作>
本実施の形態1における表示装置は、上記のように構成されており、以下に、その表示動作について、図面を参照しながら説明する。
まず、観察者が正視位置にいる場合について説明する。図4は、観察者が正視位置にいる場合の表示動作を説明する図である。図4において、本実施の形態1における表示装置においては、複数の画素L1で左目用画像が表示されており、複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光の一部は、バリア部SBのうち遮光部4が配置されていない透過部6を通り、次いで、バリア部FBのうち遮光部2が配置されていない透過部5を通り、観察者の左目LEに入射する。一方、複数の画素R1で右目用画像が表示されており、複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光の一部は、バリア部SBのうち遮光部4が配置されていない透過部6を通り、次いで、バリア部FBのうち遮光部2が配置されていない透過部5を通り、観察者の右目REに入射する。これに対し、複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光の他の一部は、バリア部SBのうち遮光部4が配置されていない透過部6を通った後、バリア部FBの遮光部2によって遮光され、観察者の右目REに入射されることが防止される。同様に、複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光の他の一部は、バリア部SBのうち遮光部4が配置されていない透過部6を通った後、バリア部FBの遮光部2によって遮光され、観察者の左目LEに入射されることが防止される。
この結果、図4に示す正視位置では、観察者の左目LEに左目用画像だけが入射し、観察者の右目REに右目用画像だけが入射することになる。つまり、遮光部2を周期的に配置した構成を有するバリア部FBによって、表示部DUに表示されている左目用画像と右目用画像が分離され、観察者の左目LEに左目用画像が入射し、観察者の右目REに右目用画像が入射することになる。これにより、観察者は、左目LEから入射した左目用画像と、右目REから入射した右目用画像とを脳内で合成することにより、立体画像を認識することができる。このようにバリア部FBは、左目用画像を左目に入射させ、右目用画像を右目に入射させる正視位置において左目用画像と右目用画像とを分離する機能を有していることがわかる。
続いて、観察者の視聴位置が正視位置からずれて逆視位置にいる場合について、図面を参照しながら説明する。図5は、図4に示す正視位置から紙面に対して右側にずれた逆視位置に観察者がいる場合の表示動作を説明する図である。
図5に示すように、観察者が逆視位置にいる場合、右目用画像が表示されている複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光の一部は、正視位置とは異なり、バリア部SBの透過部6及びバリア部FBの透過部5を通り、観察者の左目LEに入射する。一方、本実施の形態1においては、左目用画像が表示されている複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光のうち、右目REに向けて出射される画像光は、観察者の右目REに入射することなく、バリア部SBを構成する遮光部4で遮光される。
すなわち、本実施の形態1においては、バリア部SBを設けることにより、左目用画像が表示されている複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光が右目REに入射されることを防止できる。つまり、本実施の形態1では、観察者が逆視位置にいる場合、左目LEには右目用画像が入射されるが、右目REには、バリア部SBの遮光機能によって、左目用画像が入射されない。このため、観察者が逆視位置にいる場合であっても逆視を防止することができるのである。この場合、観察者は、左目LEに入射された右目用画像だけを認識することになるため、本実施の形態1では、観察者が逆視位置にいる場合、表示装置には、通常の2次元画像が表示されていると認識することになる。
このように、本実施の形態1における表示装置によれば、観察者が逆視位置に存在する場合であっても、逆視を防止することができる。
次に、図6は、図4に示す正視位置から紙面に対して左側にずれた逆視位置に観察者がいる場合の表示動作を説明する図である。
図6に示すように、観察者が逆視位置にいる場合、左目用画像が表示されている複数の画素L1のそれぞれから出射された画像光の一部は、正視位置とは異なり、バリア部SBの透過部6及びバリア部FBの透過部5を通り、観察者の右目REに入射する。一方、本実施の形態1においては、右目用画像が表示されている複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光のうち、左目LEに向けて出射される画像光は、観察者の左目LEに入射することなく、バリア部SBを構成する遮光部4で遮光される。
すなわち、本実施の形態1においては、バリア部SBを設けることにより、右目用画像が表示されている複数の画素R1のそれぞれから出射された画像光が左目LEに入射されることを防止できる。つまり、本実施の形態1では、観察者が逆視位置にいる場合、右目REには左目用画像が入射されるが、左目LEには、バリア部SBの遮光機能によって、右目用画像が入射されない。このため、観察者が逆視位置にいる場合であっても逆視を防止することができるのである。この場合、観察者は、右目REに入射された左目用画像だけを認識することになるため、本実施の形態1では、観察者が逆視位置にいる場合、表示装置には、通常の2次元画像が表示されていると認識することになる。
このように、本実施の形態1における表示装置によれば、観察者が逆視位置に存在する場合であっても、逆視を防止することができる。
以上のことから、本実施の形態1における表示装置によれば、観察者の位置が正視位置から左側にずれた逆視位置や右側にずれた逆視位置にいるいずれの場合であっても、逆視を防止できることがわかる。
<本実施の形態1の主要な特徴>
このように本実施の形態1の特徴は、例えば、図4乃至図6に示すように、表示装置に、複数の遮光部4から構成されるバリア部SBを設けている点にある。本実施の形態1によれば、観察者が逆視位置にいる場合に、左目用画像の右目REへの入射、あるいは、右目用画像の左目LEへの入射を遮光することができる。つまり、本実施の形態1では、観察者が逆視位置にいる場合に、左目用画像の右目REへの入射、あるいは、右目用画像の左目LEへの入射を遮光する機能を有するバリア部SBを設けている点に特徴がある。これにより、本実施の形態1によれば、観察者が逆視位置にいる場合であっても逆視を防止することができる。
本実施の形態1における表示装置では、バリア部FBとバリア部SBという2種類のバリア部を有しているが、バリア部FBとバリア部SBは、互いに機能が異なる。本実施の形態1において、バリア部FBは、左目用画像を左目LEに入射させ、右目用画像を右目REに入射させる正視位置において左目用画像と右目用画像とを分離する機能を有している。より具体的に、本実施の形態1では、バリア部FBに上述した機能を持たせるために、例えば、所定方向に第1ピッチで周期的に配置された複数の遮光部2からバリア部FBを構成するようにしている。この結果、観察者が正視位置にいる場合、観察者は、左目LEから入射した左目用画像と、右目REから入射した右目用画像とを脳内で合成することが可能となり、立体画像を認識することができるのである。したがって、バリア部FBは、観察者が正視位置において立体画像を認識するために必要であることがわかる。
ただし、バリア部FBだけでは、観察者が正視位置からずれて逆視位置にいる場合の逆視を防止することができない。そこで、本実施の形態1における表示装置では、バリア部FBの他にバリア部SBを設けることにより、逆視を防止する。つまり、本実施の形態1におけるバリア部SBは、観察者が逆視位置にいる場合の逆視を防止するために設けられているということができる。本実施の形態1において、バリア部SBは、例えば、所定方向に第2ピッチで周期的に配置された複数の遮光部4から構成されている。これにより、観察者が逆視位置にいる場合に、左目用画像の右目REへの入射、あるいは、右目用画像の左目LEへの入射を遮光することができる。この結果、本実施の形態1によれば、観察者が逆視位置にいる場合であっても逆視を防止することができる。
<バリア部の詳細な構成>
上述したように、本実施の形態1では、バリア部FBを所定方向に第1ピッチで周期的に配置し、かつ、バリア部SBを所定方向に第2ピッチで周期的に配置している。本実施の形態1では、第1ピッチと第2ピッチが互いに異なるように配置する。以下に、この点について具体的に、図面を参照しながら説明することにする。
図7は、バリア部FBを構成する複数の遮光部2と、表示部DUに含まれる画素L1あるいは画素R1の位置関係を示す模式図である。図7において、左目用画像を表示する複数の画素L1と、右目用画像を表示する複数の画素R1とが同じピッチP0で、例えば、図7の紙面横方向である所定方向に沿って、周期的に配置されている。ここで、画素L1と画素R1の所定方向の長さは、同じであり、画素L1及び画素R1の長さの合計をピッチP0とする。そして、このように配置された複数の画素L1および複数の画素R1の上方にバリア部SBが形成され、このバリア部SBの上方にバリア部FBが配置されている。このとき、バリア部SBは、複数の遮光部4を有しており、これらの複数の遮光部4が、上述した所定方向に沿って、周期的に配置されている。また、バリア部FBは、複数の遮光部2を有しており、これらの複数の遮光部2が、上述した所定方向に沿って、ピッチP1で周期的に配置されている。ここで、互いに隣り合う遮光部2の間隔と1つの遮光部2の長さの合計をピッチP1とする。
図7に示すように、観察者の正視位置NPから仮想線を引くと、底辺がP0で、かつ、正視位置NPを頂点とする第1三角形と、底辺がP1で、かつ、正視位置NPを頂点とする第2三角形が形成される。当該第1三角形と第2三角形は相似の関係にある。このことから、図7に示すように、正視位置からバリア部FBまでの距離をhとし、バリア部FBと、画素L1および画素R1が形成された表示部までの距離をdとする場合、P1/P0=h/(h+d)(式1)の関係が成立する。
すなわち、複数の画素L1および複数の画素R1のそれぞれが配置されているピッチP0と、複数の遮光部2のそれぞれが配置されているピッチP1は、P1/P0=h/(h+d)(式1)の関係を満たすように配置されている。つまり、ピッチP0及びピッチP1は異なり、ピッチP1は、ピッチP0よりも小さい。
続いて、図8は、バリア部SBを構成する複数の遮光部4と、表示部DUに含まれる画素L1あるいは画素R1の位置関係を示す模式図である。図8において、バリア部SBは、複数の遮光部4を有しており、これらの複数の遮光部4が、上述した所定方向に沿って、ピッチP2で周期的に配置されている。ここで、互いに隣り合う遮光部4の間隔と1つの遮光部4の長さの合計をピッチP2とする。また、逆視位置RPは、画素L1から観察者の右目に向かう画像光が遮光部4によって遮光される位置である。なお、図8では、画素L1から観察者の右目に向かう画像光が遮光部4によって遮光される位置を逆視位置RPとしたが、図8とは左右逆に、画素R1から観察者の左目に向かう画像光が遮光部4によって遮光される位置も逆視位置RPである。
図8に示すように、観察者の逆視位置RPから仮想線を引くと、底辺がP0で、かつ、逆視位置RPを頂点とする第1三角形と、底辺がP2で、かつ、逆視位置RPを頂点とする第2三角形が形成される。当該第1三角形と第2三角形は相似の関係にある。このことから、図8に示すように、例えば、逆視位置からバリア部FBまでの距離をhとする。このhは、正視位置からバリア部FBまでの距離と同じである。また、バリア部FBと、画素L1および画素R1が形成された表示部までの距離をdとし、バリア部FBとバリア部SBとの間の距離をtとする場合、P2/P0=(h+t)/(h+d)(式2)の関係が成立する。
上述した式1及び式2より、ピッチP0及びピッチP2は、P2/P0=(h+t)/(h+d)(式2)の関係を満たす。すなわち、ピッチP0及びピッチP2は異なり、ピッチP2は、ピッチP0よりも小さい。さらに、図7と図8を参照するとわかるように、ピッチP1とピッチP2も異なり、ピッチP2は、ピッチP1よりも大きい。言い換えれば、ピッチP1は、ピッチP2よりも小さいということである。
次に、バリア部SBを構成する複数の遮光部4の幅と、画素L1および画素R1の幅との関係についても説明する。図9は、バリア部SBを構成する複数の遮光部4と、表示部DUに含まれる画素L1あるいは画素R1の位置関係を示す模式図である。図9において、左目用画像を表示する複数の画素L1のそれぞれの幅と、右目用画像を表示する複数の画素R1のそれぞれの幅は同じであり、幅W0とする。一方、バリア部SBを構成する複数の遮光部4のそれぞれの幅は、幅W2とする。
ここで、図9に示すように、観察者の逆視位置RPで画素L1からの光が遮光されるように仮想線を引くと、底辺がW0で、かつ、逆視位置RPを頂点とする第1三角形と、底辺がW2で、かつ、逆視位置RPを頂点とする第2三角形が形成される。当該第1三角形と第2三角形は相似の関係にある。このことから、図9に示すように、W2/W0=(h+t)/(h+d)(式3)の関係が成立する。
すなわち、複数の画素L1および複数の画素R1のそれぞれの幅W0と、複数の遮光部4のそれぞれの幅W2は、W2/W0=(h+t)/(h+d)(式3)の関係を満たす。以上から、複数の画素L1および複数の画素R1のそれぞれの幅W0と、複数の遮光部4のそれぞれの幅W2は異なり、幅W2は、幅W0よりも小さい。言い換えれば、幅W0は、幅W2よりも大きい。
以上のようにして、本実施の形態1におけるバリア部FBおよびバリア部SBを構成する。なお、本実施の形態1では、例えば、図3に示すように、表示部DUの上方にバリア部SBが配置され、当該バリア部SBの上方にバリア部FBが配置される例について説明している。言い換えれば、図3では、表示部DUの厚さ方向において、表示部DUとバリア部FBの間にバリア部SBが設けられるように配置する例について説明している。ただし、本実施の形態1における技術的思想は、これに限らず、例えば、表示部DUの上方にバリア部FBが配置され、当該バリア部FBの上方にバリア部SBが配置される構成であってもよい。言い換えれば、表示部DUの厚さ方向において、表示部DUとバリア部SBの間にバリア部FBが設けられるように表示装置を構成する場合であっても、本実施の形態1における技術的思想を適用することができる。
<実施の形態1における表示装置の製造方法>
本実施の形態1における表示装置の製造方法について、以下に図面を参照しながら説明する。まず、図10に示すように、例えば、ガラス、透明プラスチック、あるいは、透明フィルムなどから構成される基材1Sを用意する。
ここで、透明とは、可視光に対して透光性を有していることをいい、例えば、透過光が発生する状態を含む広い概念で使用している。すなわち、本明細書でいう透明とは、透過光の光量は問わず、透過光が発生する状態を透明ということにする。したがって、少なくとも、透過光の光量が多い状態だけでなく、透過光の光量が半分程度の半透明状態や、透過光の光量が少ない状態であっても、透過光が存在する状態は、本明細書での透明に含まれるものとする。さらに、本明細書でいう可視光とは、波長が400nm〜760nm程度の電磁波のことをいうものとする。
次に、図11に示すように基材1S上に遮光膜2Aを形成する。この遮光膜2Aは、例えば、クロム、アルミニウム、モリブデンの少なくとも1つを含む金属膜や、着色材を含む樹脂膜から構成することができる。遮光膜2Aを金属膜から形成する場合には、例えば、スパッタリング法や蒸着法などを使用することにより形成することができ、遮光膜2Aを樹脂膜から形成する場合には、例えば、塗布法などを使用することにより形成することができる。
その後、図12に示すように、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、基材1S上に、複数の遮光部2を形成する。このとき、複数の遮光部2のそれぞれは、遮光膜2Aから構成されることになる。以上のようにして、基材1Sと、この基材1S上に形成された複数の遮光部2からなるバリア部FBを形成することができる。
同様にして、図13に示すように、例えば、ガラス、透明プラスチック、あるいは、透明フィルムなどから構成される基材2Sを用意する。そして、図14に示すように基材2S上に遮光膜4Aを形成する。この遮光膜4Aは、例えば、クロム、アルミニウム、モリブデンの少なくとも1つを含む金属膜や、着色材を含む樹脂膜から構成することができる。このとき、遮光膜4Aを金属膜から形成する場合には、例えば、スパッタリング法や蒸着法などを使用することにより形成することができ、遮光膜4Aを樹脂膜から形成する場合には、例えば、塗布法などを使用することにより形成することができる。
その後、図15に示すように、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、基材2S上に形成された遮光膜4Aをパターニングする。これにより、基材2S上に、複数の遮光部4を形成することができる。このとき、複数の遮光部4のそれぞれは、遮光膜4Aから構成されることになる。以上のようにして、基材2Sと、この基材2S上に形成された複数の遮光部4からなるバリア部SBを形成することができる。
続いて、図16に示すように、バリア部FBとバリア部SBとを、例えば、接着材で貼り付けるとともに、バリア部FB上にも透明部材からなる保護部材3を貼り付ける。このようにして、バリア部FBとバリア部SBを有する光学部材を製造することができる。
その後は、図17に示すように、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、あるいは、プラズマディスプレイパネルなどから構成される表示部DU上に光学部材を貼り付ける。以上のようにして本実施の形態1における表示装置を製造することができる。
<変形例>
本実施の形態1では、例えば、図3に示すように、バリア部FBを構成する複数の遮光部2のそれぞれを、金属膜や樹脂膜からなる遮光膜2Aで構成する例について説明したが、これに限らず、複数の遮光部2をレンチキュラーレンズから構成してもよい。このとき、レンチキュラーレンズとして、光学レンズを使用することもできるし、液晶の配向方向に依存して屈折率が変化することを利用した液晶レンズを使用することもできる。さらには、複数の遮光部2を、液晶ディスプレイパネルと同様のメカニズムで光の透過と遮光を制御する液晶スイッチから構成することもできる。
同様に、本実施の形態1の特徴であるバリア部SBを構成する複数の遮光部4のそれぞれも、金属膜や樹脂膜の遮光膜だけでなく、例えば、液晶ディスプレイパネルと同様のメカニズムで光の透過と遮光を制御する液晶スイッチから構成することもできる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、表示部DUとして、具体的に、液晶ディスプレイパネルを適用する例について説明する。なお、本実施の形態2では、表示部DUに適用する液晶ディスプレイとして、TN方式(TN:Twistic Nematic)の透過型液晶ディスプレイについて述べるが、本発明はこれに限定されるものではない。
<液晶表示装置の外観構成>
液晶表示装置は、例えば、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどのディスプレイ装置をはじめとして、テレビジョンや携帯電話機の表示装置として幅広く使用されている。図18は、液晶表示装置LCDの外観構成の一例を示す図である。図18において、液晶表示装置LCDは、表示部DUと、半導体チップCHPと、フレキシブル基板FSとを有している。表示部DUは、画像を表示する表示部として機能し、複数の液晶表示素子から構成されている。半導体チップCHPは、表示部DUを構成する複数の液晶表示素子を駆動するように構成されており、半導体チップCHPには、表示部DUで画像が表示できるように制御する集積回路が形成されている。この半導体チップCHPは、表示部DUを構成する複数の液晶表示素子のオン/オフを制御する機能を有し、LCDドライバと呼ばれるものである。
また、フレキシブル基板FSには、多くの電子部品が搭載されており、液晶表示装置LCDを制御するように構成されている。具体的にフレキシブル基板FSには、CPUやメモリを形成した半導体装置や、抵抗や容量素子やインダクタといった受動素子が複数搭載されている。このフレキシブル基板FSに搭載された電子回路によって、例えば、LCDドライバである半導体チップCHPが制御され、さらに、この半導体チップCHPによって表示部DUの駆動制御が行われて、表示部DUに画像が表示されるように構成されている。液晶表示装置LCDは、上記のように構成されており、次に、表示部DUの詳細な構成について説明する。
<液晶表示部の構成>
図19は、表示部DUの構成例を示す図である。図19に示すように、表示部DUは、複数の液晶表示素子から構成されており、表示部DUは、以下のような構成をしている。すなわち、まず、表示部DUは、例えば、LED(LED:Light Emitting Diode)を有するバックライトBLを有しており、このバックライトBL上に偏光板PL1を有している。そして、偏光板PL1上にTFTガラス基板TSが配置され、このTFTガラス基板TS上には、スペースを介してカラーフィルタガラス基板CSが配置されている。さらに、カラーフィルタガラス基板CS上に偏光板PL2が配置されており、TFTガラス基板TSとカラーフィルタガラス基板CSの間に設けられているスペースにはスペーサ(図示せず)と液晶層LCが設けられている。
液晶層LCは、TFTガラス基板TSおよびカラーフィルタガラス基板CSで挟まれた構造をしている。この液晶層LCを挟んでいるTFTガラス基板TSおよびカラーフィルタガラス基板CSの構成について説明する。
まず、TFTガラス基板TSは、偏光板PL1上に形成されたガラス基板GS1と、このガラス基板GS1上に配置されたTFTアレイTFAと、TFTアレイTFA上に配置された配向膜AF1を有している。ガラス基板GS1としては、例えば、無アルカリガラスやシリカガラスなどが使用される。また、TFTアレイTFAが形成される基板として、ガラス基板に代えて、プラスチック基板や、石英基板等を用いてもよい。
続いて、ガラス基板GS1上には、TFTアレイTFAが形成されている。このTFTアレイTFAは、画素ごとに形成された薄膜トランジスタTFTと、ITO電極ITO1とを有している。なお、液晶層LCを駆動するスイッチング素子として、TFTに代えて、例えば薄膜ダイオード(Thin Film Diode)等の別の素子を用いてもよい。
液晶層LCを駆動させるためには、液晶層LCの上下に電圧を印加する必要があり、液晶層LCの上下に電圧を印加するため、ガラス基板GS1に電極を形成する必要がある。このことから、ガラス基板GS上にITO電極ITO1が形成されている。つまり、ITO電極ITO1は、光を透過させることができる透光性電極であるため、表示部DUに使用されている。このITO電極ITO1は、インジウムと、抵抗を下げるための少量のすずの酸化物を薄膜化し、液晶層LCに接する側のガラス基板GS1上に貼り付けられている。ITO電極ITO1は、インジウム・すず酸化物の頭文字をとってITO電極ITO1と呼ばれているが、透明で電気をよく通すという観点からでは、安価な酸化すずだけから構成することも可能である。また、当該透光性電極として、ITOに代えて、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide:IZO)等、他の材料から形成した電極を用いてもよい。
上述したように、液晶層LCの上下に電圧を印加することにより、液晶層LCを駆動させる。つまり、液晶層LCの上下に形成されている透明電極(ITO電極)に電圧を印加すると、液晶分子がまっすぐに立ち上がることを利用して液晶層LCを駆動させる。したがって、液晶分子を必要な時間だけ立たせておくためには、透明電極に電荷を充分に溜めておくことが望ましい。このように透明電極に充分な電荷を溜める観点から、薄膜トランジスタTFTが形成されているのである。すなわち、薄膜トランジスタTFTとITO電極ITO1とは電気的に接続されており、薄膜トランジスタTFTがオンすると、オンした薄膜トランジスタTFTを介して、ITO電極ITO1へ電流が流れてITO電極ITO1に電荷が蓄積される。そして、この状態で、薄膜トランジスタTFTをオフすることにより、ITO電極ITO1に蓄積された電荷は、そのまま、ITO電極ITO1内に留まる。この結果、必要な時間だけITO電極ITO1に電荷を蓄積することができ、これにより、液晶分子を必要な時間だけ確実に立たせることができるのである。したがって、薄膜トランジスタTFTを設けることにより、液晶層LCを充分に駆動させることができることがわかる。
なお、本実施の形態では、液晶層LCの駆動方式として、TN方式(TN:Twistic Nematic)について述べたが、上述のように、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の液晶層LCの駆動方式として、VA方式(VA:Vertical Alignment)等の縦方向液晶駆動方式、IPS方式(IPS:In−Plane Swithing)やFFSモード(FFS:Fringe Field Swithing)等の横方向液晶駆動方式を用いてもよい。また本実施の形態では、透過型液晶表示装置について述べたが、透過型表示装置に代えて、反射型液晶表示装置を用いてもよい。
続いて、TFTアレイTFAを形成したガラス基板GS1上には、配向膜AF1が形成されている。この配向膜AF1は、例えば、ポリイミド膜から形成されており、液晶分子の並ぶ方向を揃える役割を有している膜である。つまり、TFTアレイTFAを形成したガラス基板GS1の表面にポリイミド膜を形成し、このポリイミド膜に対してラビング処理を施すことにより配向膜AF1を形成することができる。ラビングとは擦るという意味であり、ナイロンなどでできた刷毛と呼ばれるロールでポリイミド膜の表面を擦ると、擦ったところに微細な傷ができる。これにより、ポリイミド膜の表面に形成された微細な傷に沿って平行に液晶分子が並ぶというものである。したがって、配向膜AF1とは、ポリイミド膜の表面にラビング処理で微細な傷を形成した膜であり、液晶分子の並ぶ方向を揃える機能を有している。以上のようにしてTFTガラス基板TSが形成されている。
次に、カラーフィルタガラス基板CSの構成について説明する。まず、液晶層LCに接するように配向膜AF2が形成されている。この配向膜AF2も、例えば、ポリイミド膜から形成されており、液晶分子の並ぶ方向を揃える役割を有している。つまり、カラーフィルタガラス基板CSの液晶層LCと接する側の表面にポリイミド膜を形成し、このポリイミド膜に対してラビング処理を施すことにより配向膜AF2を形成することができる。
続いて、配向膜AF2上にITO電極ITO2が形成されている。液晶層LCを駆動させるためには、液晶層LCの上下に電圧を印加する必要があり、液晶層LCの上下に電圧を印加するため、カラーフィルタガラス基板CSにも透光性電極を形成する必要がある。このことから、カラーフィルタガラス基板CS上にITO電極ITO2が形成されている。つまり、ITO電極ITO2は、光を透過させることができる透光性電極であるため、表示部DUに使用されている。このようにして、TFTガラス基板TSに形成されているITO電極ITO1と、カラーフィルタガラス基板CSに形成されているITO電極ITO2により、液晶層LCは挟まれることになる。この結果、液晶層LCの上下に電圧を印加することができ、液晶層LCを駆動させることができることがわかる。
次に、ITO電極ITO2上には、カラーフィルタCFが形成されている。例えば、このカラーフィルタCFにより、3つの画素で1つの色情報を表すことができる。具体的には、3つの画素に、それぞれ、3原色の1つに対応した小さなフィルタをかけることにより、任意の色を表示することができるように構成されている。例えば、ある色を表示するためには、その色を赤(R)と緑(G)と青(B)の三原色の成分に分解し、それぞれを白黒の画素でその明るさを表示し、その白黒表示に対して、赤の成分に対応する画素には赤のフィルタ、緑の成分に対応する画素には緑のフィルタ、青の成分に対応する画素には青のフィルタをかける。この結果、それらの3原色が加法混色されて、もとの色が再現されるというものである。このようにカラーフィルタCFを設けることにより、液晶表示装置LCDに表示する画像のカラー化を実現することができる。
そして、カラーフィルタCF上にガラス基板GS2が配置されている。以上のようにして、カラーフィルタガラス基板CSが形成されている。
<液晶表示部の動作>
液晶表示装置LCDにおける表示部DUは上記のように構成されており、以下に、表示部DUの動作について図面を参照しながら説明する。具体的に、本実施の形態2では、ネマテック液晶を使用した動作について説明する。ネマテック液晶とは、長い形の分子がある方向に揃っている液晶であり、この揃っている方向をダイレクタと呼ぶ。
まず、図19に示すように、TFTガラス基板TSとカラーフィルタガラス基板CSの間に液晶層LCを狭持する。そして、TFTガラス基板TSに接する領域において、液晶層LCはTFTガラス基板TSと平行に液晶分子が寝ている状態にする。つまり、液晶層LCのダイレクタがTFTガラス基板TSに平行になるようにしておく。一方、カラーフィルタガラス基板CSにおいても同様に、カラーフィルタガラス基板CSに平行に液晶分子が寝ている状態にする。このとき、TFTガラス基板TS上で寝ている液晶分子の方向と、カラーフィルタ基板CSの下でカラーフィルタ基板CSと平行になっている液晶分子の方向とを90度変えておく。この場合、TFTガラス基板TS上からカラーフィルタガラス基板CS下に行くに従って、液晶分子の向く方向は次第にねじれていき、TFTガラス基板TSに接する領域における液晶分子の向いている方向と、カラーフィルタガラス基板CSに接する領域における液晶分子の向いている方向とは、90度ねじれることになる。
上述した構成を前提として、図20に示すように、液晶層LCを挟むように偏光板PL1と偏光板PL2が配置されており、偏光板PL1で透過する光の振動方向(a方向)と、偏光板PL2で透過する光の振動方向(b方向)は互いに直交するように偏光板PL1と偏光板PL2が配置されている。このとき、図20に示すように、偏光板PL1の表面において、液晶分子の揃っている方向は、偏光板PL1が通過させる光の振動方向と同じ方向になるように液晶分子が配置されている。つまり、液晶分子は、偏光板PL1を透過する光の振動方向と同じ向きに揃っている。同様に、偏光板PL2についても、同じように液晶分子の揃っている方向を、偏光板PL2が透過する光の振動方向と平行になるように配置する。ここで、偏光板PL1と偏光板PL2とは、通過させる光の振動方向が互いに直角となっていることから、液晶層LCが存在しなければ、バックライトから偏光板PL1に入射した光は、偏光板PL2を透過できないと考えられる。
ところが、偏光板PL1と偏光板PL2に挟まれた液晶層LCを構成する液晶分子は、偏光板PL1と偏光板PL2の間で、偏光板PL1を透過する光の振動方向から偏光板PL2を透過する光の振動方向へ次第に向きを変えている。つまり、液晶分子は、偏光板PL1から偏光板PL2に向うに連れて並び方が90度変化する。この結果、バックライトから偏光板PL1に光を入射すると、偏光板PL1を通過した偏光光は、液晶分子のねじれた並び方に沿って進み、光の振動方向が90度変えられた状態で偏光板PL2に到達する。このとき、偏光板PL2に到達した光の振動方向は、液晶分子のねじれた並び方によって、偏光板PL2を透過する光の振動方向と同じ方向に変えられているので、偏光板PL2を透過する。すなわち、バックライトから偏光板PL1に入射した光は、液晶分子によって振動方向が90度変化し、その結果、偏光板PL2を透過することができるのである。
このように、液晶層LCにおける光の振動方向を変える性質は施光性と呼ばれる。すなわち、ネマテック液晶では、液晶分子の並び方をねじらせることにより、互いに直交する偏光板PL1と偏光板PL2の間で光を透過させることができるのである。以上のように、液晶層LCに電圧を印加しない状態では、光が透過できるようになっている。したがって、例えば、液晶表示装置では、液晶層LCに電圧を印加しない場合、画素を白表示させることがわかる。
続いて、液晶層LCを挟むITO電極ITO1とITO電極ITO2から構成される上下電極に電圧を印加する場合を考える。この場合、図21に示すように、液晶層LCを構成する液晶分子は、ねじれた並び方を解消し、偏光板PL1および偏光板PL2に対して、垂直にまっすぐ立つようになる。この結果、液晶分子の施光性は失われ、偏光板PL1を通過した光は、液晶層LC内を通過しても、なんら振動方向を変えることなく、偏光板PL2に達する。ここで、偏光板PL1を通過する光の振動方向と、偏光板PL2を通過する光の振動方向は、直交しているので、偏光板PL1を通過した後、振動方向を変えることなく、偏光板PL2に達した光は、偏光板PL2を通過することができない。したがって、液晶層LCを挟む上下電極に電圧を印加した画素は黒表示になることがわかる。以上のように、液晶層LCを挟む上下電極に電圧を印加しない場合には、白表示を行うことができる一方、液晶層LCを挟む上下電極に電圧を印加する場合には、黒表示を行うことができる。この結果、画素ごとに白表示や黒表示を行うことにより、任意の文字や図形を画面上に表示させることができる。
<液晶表示装置への本願発明の適用>
以下では、上述した液晶表示装置LCDに基づいて、観察者に立体画像を認識させる裸眼方式の表示装置を構成するとともに、本発明を適用して、裸眼方式の表示装置において、逆視を防止することができる表示装置について説明する。
図22は、本実施の形態2における表示装置の模式的な構成を示す断面図である。図22において、本実施の形態2における表示装置は、光源となるバックライトBLを有し、このバックライトBL上に偏光板PL1が配置されている。そして、偏光板PL1上に、例えば、図19に示すような表示部DUが配置され、この表示部DU上に偏光板PL2が配置されている。さらに、本実施の形態2における表示装置においては、偏光板PL2上に光学部材が設けられている。
具体的に、この光学部材は、表示部DU上にバリア部SBを有している。このバリア部SBは、例えば、ガラス、透明プラスチック、透明フィルムなどの透光性部材から構成される基材2Sと、基材2Sの表面に形成された複数の遮光部4とを有するように構成されている。これらの複数の遮光部4のそれぞれは、可視光を遮光する機能を有し、例えば、図22の所定方向、例えば、図22では紙横方向で示される方向、に周期的に配置されている。
続いて、図22に示すように、光学部材は、バリア部SB上にバリア部FBを有している。このバリア部FBも、例えば、ガラス、透明プラスチック、透明フィルムなどの透光性部材から構成される基材1Sと、基材1Sの表面に形成された複数の遮光部2とを有するように構成されている。これらの複数の遮光部2のそれぞれは、可視光を遮光する機能を有し、上述した所定方向に周期的に配置されている。
そして、このように構成されているバリア部FB上には、例えば、透光性部材から構成される保護部材3が配置されている。本実施の形態2における表示装置では、このように構成される光学部材が、偏光板PL2を介して、表示部DU上に配置されることになる。
このように構成されている本実施の形態2における表示装置においても、前記実施の形態1と同様に、互いに機能の異なるバリア部FBとバリア部SBという2種類のバリア部を有していることになる。具体的に、バリア部FBは、左目用画像を左目に入射させ、右目用画像を右目に入射させる正視位置において左目用画像と右目用画像とを分離する機能を有している。これにより、観察者が正視位置にいる場合、観察者は、左目から入射した左目用画像と、右目から入射した右目用画像とを脳内で合成することが可能となり、立体画像を認識することができる。
一方、本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様に、バリア部SBは、観察者が逆視位置にいる場合に、左目用画像の右目への入射、あるいは、右目用画像の左目への入射を遮光する機能を有している。この結果、観察者が逆視位置にいる場合であっても、逆視を防止することができる。
なお、本実施の形態2では、例えば、図22に示すように、表示部DU上に、偏光板PL2を介して、バリア部FBとバリア部SBとを有する光学部材を配置する例について説明したが、これに限らず、例えば、図23に示すように、表示部DUと偏光板PL2の間に、バリア部FBとバリア部SBを有する光学部材を配置するように構成しても、同様の効果を得ることができる。
図23は、本実施の形態2における表示装置の模式的な他の構成を示す断面図である。図23において、この表示装置は、光源となるバックライトBLを有し、このバックライトBL上に偏光板PL1が配置されている。そして、偏光板PL1上に、例えば、図19に示すような表示部DUが配置され、この表示部DU上に、バリア部SBとバリア部FBを備える光学部材が配置されている。そして、この光学部材上に、偏光板PL2が配置されている。すなわち、本実施の形態2の他の構成例においては、表示部DUの厚さ方向において、表示部DUと偏光板PL2に挟まれるように、バリア部SBとバリア部FBとを有する光学部材が配置されていることになる。この場合も、正視位置において、観察者に立体画像を認識させることができるとともに、逆視位置における逆視を効果的に防止することができる。
<変形例>
図24は、本実施の形態2の変形例における表示装置の模式的な構成を示す断面図である。図24において、本変形例における表示装置は、光源となるバックライトBLを有し、このバックライトBL上に偏光板PL1が配置されている。そして、偏光板PL1上に、光学部材が配置され、この光学部材上に表示部DUが配置されている。さらに、表示部DU上には、偏光板PL2が配置されている。すなわち、本変形例では、バックライトBLと表示部DUの間に偏光板PL1を介して挟まれるように光学部材が配置されている。この光学部材は、本実施の形態2と同様に、バリア部FBとバリア部SBとを有している。
つまり、本変形例における表示装置においても、前記実施の形態2と同様に、互いに機能の異なるバリア部FBとバリア部SBという2種類のバリア部を有していることになる。具体的に、本変形例においても、バリア部FBは、左目用画像を左目に入射させ、右目用画像を右目に入射させる正視位置において左目用画像と右目用画像とを分離する機能を有している。これにより、本変形例においても、観察者が正視位置にいる場合、観察者は、左目から入射した左目用画像と、右目から入射した右目用画像とを脳内で合成することが可能となり、立体画像を認識することができる。
一方、本変形例においても、バリア部SBは、観察者が逆視位置にいる場合に、左目用画像の右目への入射、あるいは、右目用画像の左目への入射を遮光する機能を有している。この結果、観察者が逆視位置にいる場合であっても、逆視を防止することができる。
なお、本変形例では、例えば、図24に示すように、バックライトBL上に、偏光板PL1を介して、バリア部FBとバリア部SBとを有する光学部材を配置する例について説明したが、これに限らず、例えば、図25に示すように、バックライトBL上に、直接、バリア部FBとバリア部SBを有する光学部材を配置するように構成しても、同様の効果を得ることができる。
図25は、本変形例における表示装置の模式的な他の構成を示す断面図である。図25において、この表示装置は、光源となるバックライトBLを有し、このバックライトBL上に光学部材が配置されている。そして、光学部材上に偏光板PL1が配置され、この偏光板PL1上に、例えば、図19に示すような表示部DUが配置され、この表示部DU上に、偏光板PL2が配置されている。すなわち、本変形例の他の構成例においては、表示部DUの厚さ方向において、バックライトBLと偏光板PL1に挟まれるように、バリア部SBとバリア部FBとを有する光学部材が配置されていることになる。この場合も、正視位置において、観察者に立体画像を認識させることができるとともに、逆視位置における逆視を効果的に防止することができる。
<実施の形態2における表示装置の製造方法>
本実施の形態2における表示装置は、上記のように構成されており、以下に、その製造方法について、簡単に説明する。
図26は、本実施の形態2における表示装置を製造する製造工程の流れを示すフローチャートである。
まず、TFTガラス基板とカラーフィルタガラス基板のそれぞれを形成する。具体的には、ガラス基板を用意し、このガラス基板に対して、洗浄技術、フォトリソグラフィ技術、エッチング技術およびアッシング技術を繰り返し使用することにより、ガラス基板に薄膜トランジスタを形成する。これにより、ガラス基板の表面に薄膜トランジスタを形成したTFTガラス基板を得ることができる(S101)。
続いて、TFTガラス基板の表面に、例えば、ポリイミド膜からなる配向膜を塗布する(S102)。
その後、配向膜を形成したTFTガラス基板の表面をラビングする(S103)。これにより、所定方向に揃った微細な傷を有する配向膜をTFTガラス基板の表面に形成することができる。その後、TFTガラス基板の表面にシール剤を塗布する(S104)。
一方、他のガラス基板を用意し、このガラス基板に対して、ブラックマトリックスを形成した後、顔料分散法、染色法、電着法あるいは印刷法などを使用することにより、ガラス基板にカラーフィルタを形成する。これにより、ガラス基板の表面にカラーフィルタを形成したカラーフィルタガラス基板を得ることができる(S105)。
続いて、カラーフィルタガラス基板の表面に、例えば、ポリイミド膜からなる配向膜を塗布する(S106)。その後、配向膜を形成したカラーフィルタガラス基板の表面をラビングする(S107)。これにより、所定方向に揃った微細な傷を有する配向膜をカラーフィルタガラス基板の表面に形成することができる。その後、カラーフィルタガラス基板の表面にスペーサを塗布する(S108)。
次に、シール剤を塗布したTFTガラス基板と、スペーサを塗布したカラーフィルタガラス基板とを貼り合せた後(S109)、貼り合せたTFTガラス基板とカラーフィルタガラス基板に対してスクライブ(分断)する(S110)。これにより、貼り合せたTFTガラス基板とカラーフィルタガラス基板は、個々の液晶表示装置のサイズに切断されることになる。
その後、シール剤とスペーサによって確保されているTFTガラス基板とカラーフィルタガラス基板との間の隙間に液晶を注入する(S111)。そして、液晶を注入した隙間(空間)を封止する(S112)。
続いて、貼り合せたTFTガラス基板とカラーフィルタガラス基板を挟むように一対の偏光板を貼り付ける(S113)。この工程の後、本実施の形態2では、例えば、前記実施の形態1で説明した製造方法により形成された、バリア部FBとバリア部SBとを有する光学部材を用意する。そして、この光学部材を偏光板上に搭載して貼り付ける(S114)。このようにして液晶ディスプレイパネルを製造することができる。そして、製造された液晶ディスプレイパネルに対して、液晶ディスプレイパネルを駆動するための駆動回路を圧着した後(S115)、さらに、液晶ディスプレイパネルにバックライトを着装する(S116)。このようにして、液晶表示装置が完成する(S117)。以上のようにして、本実施の形態2における表示装置を製造することができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば、観察者に立体画像を認識させる裸眼方式の表示装置を製造する製造業に幅広く利用することができる。
1S 基材
2 遮光部
2A 遮光膜
2S 基材
3 保護部材
4 遮光部
4A 遮光膜
5 透過部
6 透過部
AF1 配向膜
AF2 配向膜
BL バックライト
CF カラーフィルタ
CHP 半導体チップ
CS カラーフィルタガラス基板
DU 表示部
FB バリア部
FS フレキシブル基板
GS1 ガラス基板
GS2 ガラス基板
ITO1 ITO電極
ITO2 ITO電極
LC 液晶層
LCD 液晶表示装置
LE 左目
L1 画素
PL1 偏光板
PL2 偏光板
P0 ピッチ
P1 ピッチ
P2 ピッチ
RE 右目
R1 画素
SB バリア部
TFA TFTアレイ
TFT 薄膜トランジスタ
TS TFTガラス基板
W0 幅
W2 幅

Claims (13)

  1. 左目用画像と右目用画像とを表示する表示部と、
    前記左目用画像を左目に入射させ、前記右目用画像を右目に入射させる正視位置において前記左目用画像と前記右目用画像とを分離する第1バリア部と、
    前記左目用画像の右目への入射、あるいは、前記右目用画像の左目への入射を遮光する第2バリア部と、
    前記第1バリア部および前記第2バリア部とは異なる第1偏光板と、
    前記第1バリア部および前記第2バリア部とは異なる第2偏光板と、
    を有し、
    前記表示部と前記第1バリア部と前記第2バリア部は、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に挟まれている表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記表示部は、
    前記左目用画像を表示する複数の第1画素と、
    前記右目用画像を表示する複数の第2画素と、を有し、
    前記複数の第1画素と前記複数の第2画素が、表示面内の所定方向において交互に配置されている表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置であって、
    前記第1バリア部は、遮光機能を有する複数の第1遮光部を有し、
    前記複数の第1遮光部は、前記所定方向に周期的に配置され、
    前記第2バリア部は、遮光機能を有する複数の第2遮光部を有し、
    前記複数の第2遮光部は、前記所定方向に周期的に配置されている表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置であって、
    前記複数の第1遮光部が前記所定方向に配置されている第1ピッチと、前記複数の第2遮光部が前記所定方向に配置されている第2ピッチとは、異なる表示装置。
  5. 請求項に記載の表示装置であって、
    前記第1バリア部は、前記表示部から光が出射される出射側に設けられている表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置であって、
    前記第2バリア部は、前記表示部の厚さ方向において前記表示部と前記第1バリア部の間に設けられ、
    前記複数の第1画素が前記所定方向に配置されているピッチ、及び、前記複数の第2画素が前記所定方向に配置されているピッチとは等しく、かつ、当該ピッチをP0とし、
    前記複数の第1遮光部が前記所定方向に配置されている前記第1ピッチをP1とし、
    前記複数の第2遮光部が前記所定方向に配置されている前記第2ピッチをP2とし、
    前記正視位置から前記第1バリア部までの距離をhとし、
    前記表示部と前記第1バリア部との間の距離をdとし、
    前記第1バリア部と前記第2バリア部との間の距離をtとする場合、
    P1/P0=h/(h+d)、および、P2/P0=(h+t)/(h+d)の関係を満たす表示装置。
  7. 請求項6に記載の表示装置であって、
    前記複数の第1画素のそれぞれの第1方向の幅、及び、前記複数の第2画素のそれぞれの前記第1方向の幅は等しく、かつ、当該幅をW0とし、
    前記第2バリア部を構成する前記複数の第2遮光部のそれぞれの前記第1方向の幅をW2とする場合、
    W2/W0=(h+t)/(h+d)の関係を満たす表示装置。
  8. 請求項4に記載の表示装置であって、
    前記表示部から光が出射される出射側とは反対側に配置されたバックライトを有し、
    前記第1バリア部および前記第2バリア部は、前記表示部と前記バックライトとの間に設けられている表示装置。
  9. 請求項3乃至8のいずれか1項に記載の表示装置であって、
    前記複数の第2遮光部のそれぞれは、遮光膜から構成されている表示装置。
  10. 請求項9に記載の表示装置であって、
    前記遮光膜は、金属膜、あるいは、樹脂膜である表示装置。
  11. 請求項10に記載の表示装置であって、
    前記金属膜は、クロム、アルミニウム、モリブデンの少なくとも1つを含む表示装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の表示装置であって、
    前記表示部は、液晶ディスプレイパネルの構成要素である表示装置。
  13. 請求項12に記載の表示装置であって、
    前記液晶ディスプレイパネルは、
    薄膜トランジスタが形成された第1基板と、
    カラーフィルタが形成された第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板で挟まれた液晶層と、を有する表示装置。
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