JP5813546B2 - トンネル内火災時制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、トンネル内火災時制御装置に関する。
近年、都市部の高速道路においては、地下空間を有効利用した地下長大トンネルの建設が進められている。このような地下長大トンネルでは交通量が多くなるため、トンネル内で火災が発生した際に、立ち往生する車両が多数発生する恐れがある。
このため、トンネル内で火災が発生した際に、避難者の安全を確保するために、トンネル内の風速を安定させる(すなわち、風速の抑制又はゼロ化)制御技術がある。
このような制御技術としては、例えば、排風機を停止させた後に、トンネル内に設置された風向風速計により計測される風速と、制御後のトンネル内の目標風速とに基づいて、トンネル内の風速を安定させるための各種換気機を起動するタイミングを算出し、このタイミングにあわせて各種換気機を起動させる制御技術がある。
特許3640889号公報
しかしながら、以上のような制御技術では、火災発生場所から離れた場所に位置する換気機の起動タイミングについては考慮されていないため、火災発生場所付近で十分な風速制御を実行できないという不都合がある。
本発明が解決しようとする課題は、火災発生場所付近の換気機だけでなく、火災発生場所から離れた場所に位置する換気機の起動タイミングも考慮し、火災発生場所付近で十分な風速制御を実行し得るトンネル内火災時制御装置を提供することである。
実施形態のトンネル内火災時制御装置は、トンネル内に設けられた複数の換気機の動作を制御する複数の換気所と通信可能であり、かつ前記各換気所を介して前記各換気機の動作を制御する。
前記トンネル内火災時制御装置は、記憶手段、第1取得手段、第2取得手段、読出手段、第1算出手段、第2算出手段及び送出手段を備えている。
前記記憶手段は、前記各換気所が管理する区間を示す換気セクションのうち、火災が発生した換気セクションを示す火災発生換気セクションを除く換気セクションの車道内風速の変動が、前記火災発生換気セクションの車道内風速の変動に与える影響度を算出するための重み係数の組データを記憶する。
前記第1取得手段は、前記トンネル内に設けられた複数のセンサにより計測される計測データと、前記各換気機の動作状況を示す動作データとを、前記各換気所を介して取得する。
前記第2取得手段は、前記トンネル内に設けられた火災感知器により感知され、火災が発生した換気セクションを示す通知情報を、前記各換気所を介して取得する。
前記読出手段は、前記第2取得手段により前記通知情報を取得すると、当該取得した通知情報により示される火災発生換気セクションに対応した前記重み係数の組データを前記記憶手段から読出す。
前記第1算出手段は、前記読出された前記重み係数の組データ及び前記各換気セクションの車道内風速に基づいて、前記火災発生換気セクションの車道内風速を抑制するように制御する際に、当該火災発生換気セクションが受ける前記影響度を算出する。
前記第2算出手段は、前記算出された影響度が予め設定された目標値となるように、前記各換気セクションの車道内風速を算出する。
前記送出手段は、前記各換気セクションの車道内風速を、前記第2算出手段により算出された車道内風速に変更するための制御指示信号を前記各換気所に送出する。
一実施形態に係るトンネル内火災時制御装置を含む風速制御システムの構成例を示す模式図である。 同実施形態に係るトンネル内火災時制御装置の制御対象が設けられるトンネルの一例を示す模式図である。 同実施形態に係るトンネル内火災時制御装置により算出される複数の重み係数の組を示す組データの一例を示す模式図である。 同実施形態に係るトンネル内火災時制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図1は一実施形態に係るトンネル内火災時制御装置を含む風速制御システムの構成例を示す模式図であり、図2は同実施形態に係るトンネル内火災時制御装置の制御対象が設置されるトンネルの一例を示す模式図であって、図3は同実施形態に係るトンネル内火災時制御装置により算出される複数の重み係数の組を示す組データの一例を示す模式図である。風速制御システム1は、図1に示すように、トンネル内に設置された各種センサ2乃至5及び各種換気機6乃至9と、トンネル内に設置された複数の火災感知器10と、複数の換気所11と、トンネル内火災時制御装置12とを備えている。
各種センサ2乃至5としては、例えば、トラフィックカウンタ2、車道内風速計3、一酸化炭素濃度計4及び煙霧透過率計5等がある。トラフィックカウンタ2は、図2に示すように、トンネル坑口付近に設けられ、トンネル内を走行する車両の数及び当該車両の走行速度を計測するセンサである。また、車道内風速計3は、トンネル内の風向及び風速を計測するセンサである。また、一酸化炭素濃度計4は、車両から排出される排気ガスによるトンネル内の一酸化炭素濃度を計測するセンサである。更に、煙霧透過率計5は、トンネル内の視環境を表すVI(Visibility Index)値を計測するセンサである。なお、各センサ2乃至5により計測された計測データは、一定時間毎に、各換気所11にそれぞれ送出される。
各火災感知器10は、トンネル内での火災を感知するものであり、火災を感知すると、火災が発生したことを通知する通知情報を換気所11に送出する。なお、通知情報は、火災が発生したことと共に、火災が発生した場所を示す情報である。
各種換気機6乃至9としては、例えば、ジェットファン6、送排風機7、集中排風機8及び電気集塵機9等がある。ジェットファン6は、オン/オフを切り替えることにより、トンネル内の風向及び風速を調整する。また、送排風機7は、トンネル内の空気を循環させる(すなわち、トンネル内の空気を排出し、トンネル外の空気を取り入れる)ことにより、汚染物質濃度を低下させる。また、集中排風機8は、図2に示すように、トンネル坑口付近に設けられ、トンネル内の空気を循環させることにより汚染物質濃度を低下させると共に、トンネル坑口付近の風向をトンネル内の風向と逆にすることで、トンネル内において発生した汚染物質がトンネル外に流出することを防ぐものである。更に、電気集塵機9は、静電気を用いて、空気中の浮遊粒子状物質を除去する。なお、各換気機6乃至9の動作状況(例えば、風量や運転台数等)を示す動作データは、一定時間毎に、各換気所11にそれぞれ送出される。
通常、各センサ2乃至5、各換気機6乃至9及び火災感知器10は換気所11毎に設けられ、図2に示すように、各センサ2乃至5、各換気機6乃至9、火災感知器10及び1つの換気所11を含む1つの区間を換気セクションと称する。
各換気所11は、図1に示すように、第1データ入力部111及び換気制御部112を備えている。
第1データ入力部111は、一定時間毎に、トンネル内の各センサ2乃至5から送出された計測データと、各換気機6乃至9から送出された動作データとの入力を受け付け、当該受け付けた計測データ及び動作データを換気制御部112に送出する。また、第1データ入力部111は、トンネル内の火災感知器10から送出された通知情報の入力を受け付けると、当該受け付けた通知情報を換気制御部112に送出する。
換気制御部112は、第1データ入力部111から送出された計測データ及び動作データを受信すると、当該受信した計測データ及び動作データを後述するトンネル内火災時制御装置12に送出する。また、換気制御部112は、第1データ入力部111から送出された通知情報を受信すると、当該受信した通知情報をトンネル内火災時制御装置12に送出する。更に、換気制御部112は、トンネル内火災時制御装置12から出力される制御指示信号を受信すると、当該受信した制御指示信号にしたがって、トンネル内の各換気機6乃至9の動作を制御(変更)する。
ここで、トンネル内火災時制御装置12は、図1に示すように、データベース(以下、DBと表記)121、第2データ入力部122、センターサーバ部123、火災時制御部124及び出力部125を備えている。
DB121は、センターサーバ部123により読出/書込可能なデータベースであり、計測データ及び動作データを記憶している。また、DB121は、図3に示すように、後述する火災時制御部124により算出される複数の重み係数の組を示す組データを記憶している。更に、DB121は、火災時制御部124による演算処理の経過データを記憶している。
第2データ入力部122は、各換気所11内の換気制御部112からそれぞれ送出された計測データ及び動作データの入力を受け付けた後に、当該受け付けた計測データ及び動作データをセンターサーバ部123に送出する。また、第2データ入力部122は、換気所11内の換気制御部112から送出された通知情報を受け付けた後に、当該受け付けた通知情報をセンターサーバ部123に送出する。
センターサーバ部123は、第2データ入力部122から送出された計測データ及び動作データを受信した後に、当該受信した計測データ及び動作データをDB121に書込む。また、センターサーバ部123は、当該受信した計測データ及び動作データを火災時制御部124に送出する。更に、センターサーバ部123は、第2データ入力部122から送出された通知情報を受信した後に、当該受信した通知情報を火災時制御部124に送出する。
火災時制御部124は、センターサーバ部123から送出された計測データ及び動作データを受信する。また、火災時制御部124は、当該受信した計測データ及び動作データに基づいて、重み係数を算出する。なお、重み係数とは、火災が発生した換気セクション(以下、火災発生換気セクションと表記)を除く換気セクションの車道内風速の変動が、火災発生換気セクションに与える影響の度合いを示す。すなわち、重み係数の値が大きい換気セクションの車道内風速の値が大きいと、火災発生換気セクションの車道内風速が抑制されにくいことを示す。
より詳細には、始めに、火災時制御部124は、以下に示す(1)式に基づいて、交通量及び各換気機6乃至9の風量が変動した各換気セクションの車道内風速Uを算出する。但し、ζは入口損失係数を示し、λは壁面摩擦損失係数を示し、Lは延長を示し、Dは代表寸法を示し、Aは自動車等価抵抗面積を示し、γは大型車混入率を示し、Aはトンネル断面積を示し、ρは空気密度を示し、nは対象区間延長(=L)における自動車存在台数を示し、Vは走行速度を示し、Uは自然風速を示している。
なお、入口損失係数ζは通常0.6であるとし、壁面摩擦損失係数λは通常0.025であるとし、空気密度ρは通常1.2であるとし、自然風速Uは通常0であるとして車道内風速Uは算出される。また、代表寸法Dは4×断面積/断面周長により算出され、自動車等価抵抗面積Aは以下に示す(2)式に基づいて算出され、対象区間延長における自動車存在台数nは以下に示す(3)式に基づいて算出される。
Figure 0005813546
その後、火災時制御部124は、以下に示す(4)式に基づいて、換気セクション間毎に、重み係数Ws1s2(すなわち、換気セクションsの車道内風速の変動が、換気セクションsに与える影響の度合い)を算出する。但し、s,s,…,sは、換気セクションを識別するための識別番号を示し、換気セクションsの車道内風速は、換気セクションsに設置された車道内風速計3により計測された車道内風速を示し、換気セクションsまでの距離は、換気セクションsから換気セクションsまでの距離を示し、換気セクションsの車道内風速の変動の大きさは、上記(1)式に基づいて算出した換気セクションsの車道内風速Uを示す。
Ws=w1×換気セクションsの車道内風速+w2×換気セクションsまでの距離+w3×換気セクションsの車道内風速の変動の大きさ …(4)
なお、n箇所の換気セクションを有するトンネルにおいては、図3に示すように、n×nパターンの重み係数が算出される。また、火災時制御部124は、交通量及び各換気機6乃至9の風量が変動する度に、上記(4)式を用いて重み係数を算出する。
また、火災時制御部124は、全ての換気セクション間の重み係数を算出すると、センターサーバ部123を介して、当該算出した複数の重み係数の組を示す組データをDB121に書込む。
火災時制御部124は、センターサーバ部123から送出された通知情報を受信すると、当該受信した通知情報により示される火災発生換気セクションに対応した組データをDB121から読出す。また、火災時制御部124は、以下に示す(5)式に基づいて、通知情報により示される火災発生換気セクションの車道内風速を抑制するよう制御した際に、当該換気セクションが受ける影響の度合い(換言すると、影響度)を算出する。ここでは、換気セクションsにおいて火災が発生した場合について説明する。
換気セクションsが受ける影響の度合い=Ws×換気セクションsの車道内風速+Ws×換気セクションsの車道内風速+Ws×換気セクションsの車道内風速+…+Ws×換気セクションsの車道内風速 …(5)
火災時制御部124は、上記(5)式に基づいて算出した火災発生換気セクションが受ける影響の度合いが予め設定された目標値となるように、各換気セクションの車道内風速を決定(算出)する。なお、各換気セクションの車道内風速を決定する手法としては、最適制御手法(例えば、遺伝的アルゴリズム)や試行錯誤的に決定変数を変更して目的関数を評価する手法等が適宜適用可能である。
また、火災時制御部124は、各換気セクションの車道内風速を当該算出した値に変更するための制御指示信号(すなわち、各換気機の風量及び風速を変更するための信号)を各換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。
出力部125は、火災時制御部124から送出された要求信号を受信すると、当該受信した要求信号にしたがって、制御指示信号を各換気所11内の換気制御部112にそれぞれ送出する。
次に、以上のように構成されたトンネル内火災時制御装置12の動作の一例について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。但し、DB121には、図3に示すように、組データが予め記憶されているものとする。また、火災時制御部124は、一定時間毎に、第2データ入力部122及びセンターサーバ部123を介して、各換気所11から送出される計測データ及び動作データを受信しているものとする。
始めに、火災時制御部124は、第2データ入力部122及びセンターサーバ部123を介して、換気所11から送出された通知情報を受信する(ステップS1)。
続いて、火災時制御部124は、当該受信した通知情報により示される換気セクションに対応した組データをDB121から読出す(ステップS2)。
次に、火災時制御部124は、上記(5)式に基づいて、当該通知情報により示される火災発生換気セクションが受ける影響の度合いを算出する(ステップS3)。
続いて、火災時制御部124は、ステップS3において算出した火災発生換気セクションが受ける影響の度合いが予め設定された目標値となるように、各換気セクションの車道内風速を算出する(ステップS4)。
しかる後に、火災時制御部124は、出力部125を介して、ステップS4において算出した車道内風速に変更するための制御指示信号を各換気所11内の換気制御部112にそれぞれ送出し(ステップS5)、トンネル内火災時制御装置12での動作を終了させる。
なお、本実施形態では、トンネル内の1箇所において火災が発生した場合について説明したが、これに限定されず、トンネル内の複数個所において火災が発生した場合についても、トンネル内火災時制御装置12は適用可能である。
また、本実施形態では、火災発生時のトンネル内における自動車存在台数に基づいて、重み係数を算出するとしたが、これに限定されず、例えば、トラフィックカウンタ2を用いて火災発生以降の自動車存在台数を推定し、この推定結果に基づいて、重み係数を算出することも可能である。
以上説明した一実施形態によれば、上記(1)乃至(4)式に基づいて重み係数を算出し、かつ各換気所11からの通知情報を受信すると、上記(5)式に基づいて各換気セクションの車道内風速を算出する火災時制御部124を備えた構成により、火災発生場所付近の換気機だけでなく、火災発生場所から離れた場所に位置する換気機の風量及び風速も考慮し、火災発生場所付近で十分な風速制御を実行することができる。
以下に、本実施形態の変形例について説明する。
(第1の変形例)
ここでは、各換気機6乃至9の風量及び風速を変更した際に生じる効果待ち時間を更に考慮した火災時制御部124の機能について説明する。なお、効果待ち時間とは、各換気機6乃至9の風量及び風速の変更に伴う各換気セクションの車道内風速への影響が落ち着くまでに要する時間のことである。
火災時制御部124は、センターサーバ部123から送出された通知情報を受信すると、当該受信した通知情報により示される火災発生換気セクションに対応した組データをDB121から読出すと共に、出力部125に要求信号を送出してからの経過時間が予め設定された時間に達しているか否かを判定する第1判定処理を実行する。この第1判定処理による判定の結果が否を示すとき、火災時制御部124は、予め設定された時間に達するまで、上記(5)式に基づいた演算処理を実行せず、予め設定された時間に達した後に、上記(5)式に基づいた演算処理を実行する。
なお、ここでは火災時制御部124が出力部125に対して要求信号を送出してからの経過時間を判定基準としたが、これに限定されず、例えば、出力部125が各換気所11に制御指示信号を送出してからの経過時間を判定基準としてもよい。この場合、出力部125は、各換気所11に制御指示信号を送出した時刻を火災時制御部124にフィードバックする必要がある。これにより、換気セクション単位で重み係数を固定した上で、上記(5)式に基づいた演算処理を実行することが可能となる。
このように、効果待ち時間を更に考慮した上で、火災発生換気セクションの車道内風速を抑制するよう制御する火災時制御部124を備えた構成により、ハンチングを起こすことなく、火災発生換気セクションの車道内風速を抑制することができる。
(第2の変形例)
ここでは、各換気機6乃至9の風量及び風速を変更するタイミングを更に考慮した火災時制御部124の機能について説明する。
火災時制御部124は、センターサーバ部123から送出された通知情報を受信すると、当該受信した通知情報により示される火災発生換気セクションを除く各換気セクションから当該火災発生換気セクションまでの距離を示す距離データを、センターサーバ部123を介して、DB121から読出す。また、火災時制御部124は、DB121から読出した距離データにより示される値が大きい換気セクション内の換気所11から順に制御指示信号を出力するよう要求する要求信号を出力部125に送出する。
このように、換気機6乃至9の風量及び風速を変更するタイミングを更に考慮した上で、火災発生換気セクションの車道内風速を抑制するよう制御する火災時制御部124を備えた構成により、火災発生場所付近の車道内風速の急な変化を抑制しつつ、火災発生換気セクションの車道内風速を抑制することができる。
(第3の変形例)
ここでは、火災発生換気セクションの位置を更に考慮した火災時制御部124の機能について説明する。
火災時制御部124は、センターサーバ部123から送出された通知情報を受信すると、当該受信した通知情報により示される火災発生換気セクションより上流側に位置する換気セクション内の車道内風速を上記(5)式に基づいて算出した後に、上流側の換気セクション内の車道内風速を当該算出した値に変更するための制御指示信号を、上流側の換気セクション内の各換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。また、火災時制御部124は、当該受信した通知情報により示される火災発生換気セクションより下流側に位置する換気セクションにおいて通常時の換気制御を実行させるための制御指示信号を、下流側の換気セクション内の各換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。
このように、火災発生換気セクションの位置を更に考慮した上で、火災発生換気セクション内の車道内風速を抑制するよう制御する火災時制御部124を備えた構成により、火災の影響を受けない下流側の換気セクションにおいて生じ得る二次災害(例えば、換気機停止に伴う一酸化炭素中毒等)を抑制することができる。
(第4の変形例)
ここでは、分岐線内において火災が発生した場合を更に考慮した火災時制御部124の機能について説明する。
火災時制御部124は、センターサーバ部123から送出された通知情報により示される火災発生換気セクションが分岐線内の換気セクションである場合、分岐線出口付近に設置されたジェットファン6の電源がオンであるか又はオフであるかを判定する第2判定処理を実行する。
この第2判定処理による判定の結果がオンである旨を示すとき、火災時制御部124は、分岐線内の分岐部より上流側に位置する換気セクション内の車道内風速を上記(5)式に基づいて算出した後に、上流側の換気セクション内の車道内風速を当該算出した値に変更するための制御指示信号を、上流側の換気セクション内の各換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。また、火災時制御部124は、分岐線内の分岐部より下流側に位置する換気セクション内の車道内風速をゼロにするための制御指示信号を、下流側の換気セクション内の各換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。更に、第2判定処理による判定の結果がオフである旨を示すとき、火災時制御部124は、分岐線出口付近に設置されたジェットファン6の電源をオンにするための制御指示信号を火災発生換気セクション内の換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。
このように、分岐線内において火災が発生した場合を更に考慮した上で、火災発生換気セクションの車道内風速を抑制するよう制御する火災時制御部124を備えた構成により、分岐線内において火災が発生したとしても、避難者の安全を確保することができる。
(第5の変形例)
ここでは、合流線内において火災が発生した場合を更に考慮した火災時制御部124の機能について説明する。
火災時制御部124は、センターサーバ部123から送出された通知情報により示される火災発生換気セクションが合流線内の換気セクションである場合、合流線内の合流部より上流側に位置する換気セクション内の車道内風速を上記(5)式に基づいて算出した後に、上流側の換気セクション内の車道内風速を当該算出した値に変更するための制御指示信号を、上流側の換気セクション内の各換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。また、火災時制御部125は、合流線内の合流部より下流側に位置する換気セクション内の車道内風速をゼロにするための制御指示信号を、下流側の換気セクション内の各換気所11に送出させるための要求信号を出力部125に送出する。
このように、合流線内において火災が発生した場合を更に考慮した上で、火災発生換気セクションの車道内風速を抑制するよう制御する火災時制御部124を備えた構成により、合流線内において火災が発生したとしても、避難者の安全を確保することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…風速制御システム、2…トラフィックカウンタ、3…車道内風速計、4…一酸化炭素濃度計、5…煙霧透過率計、6…ジェットファン、7…送排風機、8…集中排風機、9…電気集塵機、10…火災感知器、11…換気所、12…トンネル内火災時制御装置、111…第1データ入力部、112…第2データ入力部、121…データベース、122…第2データ入力部、123…センターサーバ部、124…火災時制御部、125…出力部。

Claims (5)

  1. トンネル内に設けられた複数の換気機の動作を制御する複数の換気所と通信可能であり、かつ前記各換気所を介して前記各換気機の動作を制御するトンネル内火災時制御装置であって、
    前記各換気所が管理する区間を示す換気セクションのうち、火災が発生した換気セクションを示す火災発生換気セクションを除く換気セクションの車道内風速の変動及び前記火災発生換気セクションまでの距離に基づいて、前記火災発生換気セクションの車道内風速の変動に与える影響度を算出するための重み係数の組データを記憶する記憶手段と、
    前記トンネル内に設けられた複数のセンサにより計測される計測データと、前記各換気機の動作状況を示す動作データとを、前記各換気所を介して取得する第1取得手段と、
    前記トンネル内に設けられた火災感知器により感知され、火災が発生した換気セクションを示す通知情報を、前記各換気所を介して取得する第2取得手段と、
    前記第2取得手段により前記通知情報を取得すると、当該取得した通知情報により示される火災発生換気セクションに対応した前記重み係数の組データを前記記憶手段から読出す読出手段と、
    前記読出された前記重み係数の組データ及び前記各換気セクションの車道内風速に基づいて、前記火災発生換気セクションの車道内風速を抑制するように制御する際に、当該火災発生換気セクションが受ける前記影響度を算出する第1算出手段と、
    前記算出された影響度が予め設定された目標値となるように、前記各換気セクションの車道内風速を算出する第2算出手段と、
    前記各換気セクションの車道内風速を、前記第2算出手段により算出された車道内風速に変更するための制御指示信号を前記各換気所に送出する第1送出手段と
    を備えたトンネル内火災時制御装置。
  2. 請求項1に記載のトンネル内火災時制御装置において、
    前記第1送出手段により制御指示信号が送出されてからの経過時間が予め設定された時間に達しているか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段による判定の結果が否を示すとき、前記経過時間が予め設定された時間に達するまで、前記第1算出手段による演算処理を停止する演算停止手段と
    を更に備えたトンネル内火災時制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のトンネル内火災時制御装置において、
    前記第1送出手段は、
    前記取得された通知情報により示される火災発生換気セクションから離れた場所に位置する換気セクション内の車道内風速を優先的に変更するための制御指示信号を送出する第2送出手段を備えたトンネル内火災時制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のトンネル内火災時制御装置において、
    前記第2算出手段は、
    前記取得された通知情報により示される火災発生換気セクションが分岐線内の換気セクションである場合、当該火災発生換気セクション内の各換気機の電源がオンであるか又はオフであるかを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段による判定の結果がオフである旨を示すとき、前記火災発生換気セクション内の各換気機の電源をオンにするための制御指示信号を送出させるための要求信号を送出する第3送出手段と、
    前記第2判定手段による判定の結果がオンである旨を示すとき、前記分岐線内の分岐部より上流側に位置する換気セクション内の車道内風速を前記第1算出手段により算出された影響度に基づいて算出する第3算出手段と
    を備え、
    前記第1送出手段は、
    前記第3算出手段により算出された車道内風速に変更するための制御指示信号と、前記分岐線内の分岐部より下流側に位置する換気セクション内の車道内風速をゼロにするための制御指示信号とを送出する第4送出手段と、
    前記第3送出手段により送出された要求信号にしたがって、前記火災発生換気セクション内の各換気機の電源をオンにするための制御指示信号を送出する第5送出手段と
    を備えたトンネル内火災時制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトンネル内火災時制御装置において、
    前記第2算出手段は、
    前記取得された通知情報により示される火災発生換気セクションが合流線内の換気セクションである場合、前記合流線内の合流線部より上流側に位置する換気セクション内の車道内風速を前記第1算出手段により算出された影響度に基づいて算出する第4算出手段を備え、
    前記第1送出手段は、
    前記第4算出手段により算出された車道内風速に変更するための制御指示信号と、前記合流線内の合流線部より下流側に位置する換気セクション内の車道内風速をゼロにするための制御指示信号とを送出する第6送出手段を備えたトンネル内火災時制御装置。
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