JP5812683B2 - 永久磁石モータ - Google Patents

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Description

本発明は永久磁石モータにおける永久磁石の積層電磁鋼板への取り付ける部材の構造とその取り付け方法およびそれを用いた永久磁石モータに関するものである。
従来、特許文献1の特開平2−273046号公報に記載のように、永久磁石の設置面となる磁性体のヨーク自体に切り起しを設けることにより、永久磁石を保持固定する技術が開示されている。
しかしながら、本従来技術では磁性体のヨークで永久磁石の位置固定を実施することは、永久磁石の磁束がヨークと交叉し渦電流を発生させ、それが渦電流損失となり永久磁石モータの効率を低下させるという問題がある。
また、永久磁石モータの高性能化を図るために永久磁石を設置するロータ部材として積層電磁鋼板を用いることは公知であるが、その構造にて、前記永久磁石を固定し保持する機能を付加することについては考慮されていなかった。
特開平2−273046号公報
永久磁石を積層電磁鋼板に設置する際には、従来技術である図8のように接着剤での固定を行なうが、着磁されていない永久磁石(以下未着磁永久磁石)を接着する際には、接着剤が硬化するまで未着磁永久磁石の移動をなくし、ズレを防止する必要がある。
そのため、未着磁永久磁石に加わる重力方向に対して接着面が垂直となるように維持して重力の影響を無くすか、もしくは重力による移動を防止するべく未着磁永久磁石自体を保持する機能を組立装置に設けるなどの工夫が必要であった。
このように、未着磁永久磁石のズレを防止するためには組立装置やその工程が複雑になり作業工数が大きくなり製造原価が高くなるという課題があった。
一方、着磁済みの永久磁石(以下、着磁済永久磁石)を積層電磁鋼板に接着する場合には、磁気による積層電磁鋼板方向への吸引力の発生により、着磁済永久磁石は積層電磁鋼板に吸引される。
着磁済永久磁石と積層電磁鋼板との摩擦係数より、着磁済永久磁石と接着剤との摩擦係数が小さく、接着剤が硬化するまでは接着剤自体が潤滑材の役目を果たしてしまう。そのため、吸引力による摩擦力が小さくなり着磁済永久磁石と積層電磁鋼板との間にズレが生じてしまう。
したがって、着磁済永久磁石の接着に際しても、未着磁済永久磁石の接着と同様な課題があった。
更に、接着剤による永久磁石の積層電磁鋼板との接着力は、その接着剤の厚さによって変動する。
このため、塗布する接着剤の量を調節し最適な厚さとするが、着磁済永久磁石を積層電磁鋼板に接着させる場合、磁気吸引力により積層電磁鋼板に着磁済永久磁石が押し付けられる。そのため、着磁済永久磁石へ最適な厚みで塗布した接着剤が押し出され、接着剤の厚さが変化してしまう。
一方、未着磁永久磁石を接着する場合は、ある加圧力を設定して未着磁永久磁石を押し付けるのであるが、その際も接着剤が押し出される。したがって、磁気吸引力や、永久磁石への加圧力を調整するが、その調整が極めて難しいという問題があった。
さらに、接着剤が永久磁石の周辺部に溢れ、そのまま硬化することがあるが、硬化した接着剤を取り除くことは大変な作業となり除去が不可能な場合もある。
そこで、本発明の第1の目的は、積層電磁鋼板に永久磁石(未着磁、着磁を問わず)を簡便に固定し保持する永久磁石保持部材を提供することにある。
本発明の第2の目的は、前記永久磁石保持部材で永久磁石(未着磁、着磁を問わず)を積層電磁鋼板への簡便に固定し保持させる製造方法を提供するものである。
本発明の第3の目的は、励磁部(巻き線したボビンコイルなど)との間での効率を向上させる前記永久磁石保持部材で永久磁石(未着磁、着磁を問わず)を積層電磁鋼板に設置した固定子ないし回転子を提供するものである。
本発明の第4の目的は、前記永久磁石保持部材で永久磁石(未着磁、着磁を問わず)を積層電磁鋼板に設置した固定子ないし回転子を用いた高効率な永久磁石モータを提供することにある。
本発明では、前記目的を達成するために、固定子と対向する側に、回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子と、前記永久磁石を保持する永久磁石保持部材を介して、該永久磁石を前記溝部に配置する永久磁石モータであって、前記永久磁石保持部材が、前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さと同じ長さ延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる橋部とを備え、前記橋部が、前記鍔部と接続されたものであり、前記回転子、前記永久磁石及び前記永久磁石保持部材が、接着剤で固着されたものである。
更に、回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子と、前記永久磁石を保持する永久磁石保持部材を介して、該永久磁石を前記溝部に配置する永久磁石モータであって、前記永久磁石保持部材が、前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さの1/2より短く延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる板状部材からなる橋部とを有し、該橋部が、前記鍔部と接続されたものであり、前記永久磁石保持部材が、前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向に対向する両端面側に夫々配置され、 前記回転子、前記永久磁石及び前記永久磁石保持部材が、接着剤で固着されたものである。
また、前記目的を達成するために、固定子と対向する側に、回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子とを備え、前記溝部に前記永久磁石を配置する永久磁石モータの永久磁石保持部材であって、前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さと同じ長さ延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる橋部とを備え、前記橋部が、前記鍔部と接続されたものであり、少なくとも前記橋部が、前記回転子及び前記永久磁石と共に接着剤で固着されるものである。
更に、回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子とを備え、前記溝部に前記永久磁石を配置する永久磁石モータの永久磁石保持部材であって、前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、鍔部と接続されて、回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さの1/2より短く延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる橋部とを有し、前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向に対向する両端面側に夫々配置されて、前記回転子及び前記永久磁石と共に前記橋部が接着剤で固着されるものである。
本発明によると、永久磁石を積層電磁鋼板の周方向に一様に配列させるために積層電磁鋼板の内周ないし外周に掘込まれた永久磁石の形状と略同一幅の永久磁石用溝に接着する際に、鍔で永久磁石に挟み込むことが可能となりさらに、鍔に積層電磁鋼板に挟み込むことが可能となる。
前記鍔により永久磁石がX方向へのズレ(積層電磁鋼板の積厚方向)やZ方向に波打つことを簡単に防止できるので、特殊な治具を使うこと無く、永久磁石を積層電磁鋼板へ簡便に接着できる。そのため、永久磁石のズレが防止でき、同時に磁束乱れとそれによる渦電流損失が低減でき、高性能・高効率の永久磁石モータを製造できる。
さらに、特殊な治具開発費の削減や、製造段階での製造員によるズレ補正作業量を低減でき、この原価低減により安価で高効率な永久磁石モータを短期間で大量に製造できる効果がある。
さらに、前記永久磁石保持部材の永久磁石と積層電磁鋼板に挟まれる薄板部の縁を除いて切抜く構造とするので、前記空隙に接着剤を塗布し加圧によって押し拡げることで接着剤厚さを空隙の厚さにできる。これにより、接着剤の塗布厚さがほぼ均一にできるとともに接着剤量も低減できる効果もある。
加えて、図8のように永久磁石保持部材が設けられていない場合、接着剤は面積も厚さも不均一になり、溢れ出た接着剤が永久磁石の周辺部に広がり、そのまま硬化することがあり、硬化した接着剤を除去する作業量は大きい。
しかしながら、本発明である永久磁石保持部材を利用することにより、接着剤の漏れおよび除去を不要にでき、良好な外観とリサイクル性の向上が可能となるという効果もある。
本発明の第1の実施例である永久磁石保持部材5を示す図である。 本発明の永久磁石保持部材5の断面形状を示す図である。 本発明の第2の実施例である永久磁石保持部材5を示す図である。 本発明の第3の実施例である永久磁石保持部材5を示す図である。 本発明の第4の実施例である永久磁石保持部材5を示す図である。 本発明の第5の実施例である永久磁石保持部材5を示す図である。 本発明の第6の実施例である永久磁石保持部材5を示す図である。 従来技術である永久磁石1と積層電磁鋼板3との接着を示す図である。 本発明の第7の実施例である永久磁石モータの断面図である。 本発明の第8の実施例である永久磁石保持部材5での接着方法を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例である永久磁石保持部材5とそれを用い永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させる図である。図中の(a)は永久磁石1及び、永久磁石保持部材5を積層電磁鋼板の接着溝部4に接着する前の状態、(b)は永久磁石1を永久磁石保持部材5で用いて、積層電磁鋼板3の接着溝部4に接着した状態を示す。図2は、本発明の永久磁石保持部材5の断面形状(Y方向から目視)を示す図である。
永久磁石1は図1のような平板状であり、裏面の接着剤塗布面2の中心に接着剤を塗布し、積層電磁鋼板3に設けられた永久磁石用溝部4に永久磁石保持部材5を介して貼り付ける。永久磁石保持部材5には図1と図2に示すように、磁石側の鍔5aと積層電磁鋼板側の鍔5bと接着剤充填部5cとを設け、鍔5aで永久磁石1と永久磁石保持部材5とを、鍔5bで永久磁石保持部材5と積層電磁鋼板3とを、それぞれの位置に固定し保持する。
また、接着剤塗布面2に塗布された接着剤は、貼付けた際に永久磁石1の自重もしくは磁気吸引力等によって、接着剤を押し拡げることで、接着剤の厚さと面積を接着剤充填部5cの空隙の厚さと面積(薄板部の切抜かれた部分の面積)にできる。
また、図2(b)に示すように永久磁石保持部材5の鍔5bを内側に曲げ、積層電磁鋼板3を挟み込むようにしてもよい。
さらに、図2(c)に示すように永久磁石保持部材5の鍔5aを内側に曲げ、永久磁石1を挟み込むようにしてもよい。
なお、永久磁石保持部材5は永久磁石1に接触する状態で使用されるため、樹脂系の塩化ビニル、ポリエチレン等や金属系のアルミなどの非磁性体材料で製作されることが望ましいが、永久磁石保持部材5は薄く製作するので、磁気特性への影響が軽微であるので磁性体で製作しても良い。
図3は、本発明の第2の実施例である永久磁石保持部材5とそれを用い永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させた図である。図1と同様、図中の(a)は接着前の状態、(b)は接着後の状態を示す。
永久磁石保持部材5の鍔5aに切り欠け部5fを設け、磁石接着作業の際に磁石を把持(挟み込む)する治具と永久磁石保持部材5との接触を防ぎ、永久磁石1の積層電磁鋼板3の接着を安定かつ完全なものとできる効果がある。
図4は、本発明の第3の実施例である永久磁石保持部材5とそれを用い永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させた図である。図1と同様、図中の(a)は接着前の状態、(b)は接着後の状態を示す。
永久磁石保持部材5の幅を永久磁石用溝部4の幅よりも短い構造とすることで、位置決め及び接着剤が硬化するまでの永久磁石1の固定、永久磁石1と積層電磁鋼板3との間の空隙形成機能を有したまま、使用する部材の量を削減可能となる効果がある。
本実施例では、永久磁石用溝部4の中心に永久磁石保持部材5を1つ設置しているが、永久磁石用溝部4の両側(凸部7近傍)にそれぞれ1つ計2つ配置しても同等の効果がある。
また、図中(c)のように十字型として1つ配置しても同等の効果がある。
さらに本例では、積層電磁鋼板3の永久磁石用溝部4の幅が異なる(図1より広いないし狭い)場合にも柔軟に配置可能である。そのため、積層電磁鋼板3が異なっても本発明の永久磁石保持部材5を使用した安定かつ堅牢な永久磁石1の接着が可能である。
なお、本図4では、鍔5a、5bの幅と橋部5eを同一であるかのように例示しているが、鍔5a、5bの幅を永久磁石用溝部4の幅と略同寸でも良い。
図5は、本発明の第4の実施例である永久磁石保持部材5とそれを用い永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させた図である。図1と同様、図中の(a)は接着前の状態、(b)は接着後の状態を示す。
図中(a)のように永久磁石保持部材5を分割し「コ文字型(Z方向から目視)」の部材とすることで、積層電磁鋼板3の積厚6が異なった場合でも永久磁石保持部材5を追加加工せず使用でき、図4の実施例3と同様に、永久磁石1の積層電磁鋼板3への安定かつ強固な接着が可能である。
なお、永久磁石保持部材5の分割位置は図5(a)のように等分で無くともよいことは言うまでもない。
さらに、図4のように分割した永久磁石保持部材5を2つではなく、1つのみ使用し永久磁石1を積層電磁鋼板3へ接着しても良い。
図6は、本発明の第5の実施例である永久磁石保持部材5とそれを用い永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させた図である。図1と同様、図中の(a)は接着前の状態、(b)は接着後の状態を示す。
本実施例は片側の位置決めのみ実施すれば良い場合であり、永久磁石保持部材5の片方の鍔5a、鍔5bを削除し「U文字型(Z方向から目視)」の部材とすることで、開口部5dから故意に接着剤を少量溢れさせ、接着剤の充填を確認可能とする構造である。
接着は、永久磁石1、永久磁石保持部材5と積層電磁鋼板3とを同時でも、または、
(1)永久磁石保持部材5を積層電磁鋼板3に接着させる。
(2)接着完了後に永久磁石1を積層電磁鋼板3に接着させる。
の順に2段階接着でも良い。
さらに図(c)のように永久磁石保持部材5の両方の鍔5bに開口部5dを設けた構造でも、接着剤の充填を確認可能とできる効果がある。
図7は、本発明の第6の実施例である永久磁石保持部材5とそれを用い永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させた図である。図1と同様、図中の(a)は接着前の状態、(b)は接着後の状態を示す。
図(a)のように、永久磁石保持部材5の接着剤充填部5cを積層電磁鋼板3の表面形状や接着に必要とされる面積(永久磁石1の裏面2の面積の50%以上とすることが望ましい)及び強度などに合わせて、任意の形状で複数設ける構造でも良い。
図中では丸形(正円)で切り抜いているが、楕円、三角、四角、十字、星状などの形状でも良い。
図9は、本発明の第7の実施例である永久磁石保持部材5で永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させたものを、固定子ないし回転子として用いた永久磁石モータの断面図である。
図9(a)の永久磁石モータ15は、積層電磁鋼板3の内周側に、内周側がN極となる永久磁石10とS極となる永久磁石11を交互に配列し、永久磁石保持部材5で接着したものである。なお、内周には励磁部であるボビンコイル部8(ボビン本体に巻き線を複数回巻いた構造)を配置する。ボビンコイル部8は、ボビンコイル80とボビンコイル81とのペアを複数使用し構成される。
永久磁石10と永久磁石11を複数個設置(接着)した積層電磁鋼板3を固定子として用いること、ないし回転子として用いることも可能で、その場合、ボビンコイル部8は、逆に回転子ないし固定子となる。
図9(b)の永久磁石モータ16は、積層電磁鋼板3の外周側に、外周側がN極となる永久磁石10とS極となる永久磁石11を交互に配列し永久磁石保持部材5で接着したものである。積層電磁鋼板3の最外周に、図9(a)と同様に励磁部であるボビンコイル部8を配置したものである。なお、積層電磁鋼板3とボビンコイル部8による回転子と固定子との関係は図9(a)と同様である。
図10は、本発明の第7の実施例である永久磁石保持部材5とそれを用い永久磁石1と積層電磁鋼板3を接着させる製造方法を説明する図(X方向から目視)である。
(a)の積層電磁鋼板3の溝の間に、(b)のような切り欠け5fを有する永久磁石保持部材5を設置する。このとき、永久磁石保持部材5に接着剤を塗布しておき積層電磁鋼板3に固定し保持させても良い。
または、鍔5bのみで製作された永久磁石保持部材5を積層電磁鋼板3の積厚方向の両側に、予め、接着させておく方法でも良い。
次に、(c)のようにS極側13の表面に接着剤を塗布し、永久磁石保持部材5に装着する。または、永久磁石3を挿入する前に、接着剤を永久磁石保持部材5の中に充填させておいても良い。
最後に、(d)のように永久磁石保持部材5へ挿入した永久磁石3を固定治具20で把持(挟み込み)し、上から下方向(積層電磁鋼板3の垂直方向)に圧力を接着剤の硬化まで加え続け、硬化後に固定治具20を外す。
なお、永久磁石保持部材5による永久磁石1のN極12からS極13への磁束の乱れを低減するため、永久磁石保持部材5の鍔5b部分が永久磁石3のN極部分ないしS極部分の一方は完全に露出(図10ではN極12)させ、もう片方は一部が露出(図10ではS極13)させることが望ましい。
または、永久磁石保持部材5の鍔5b部分を、やすり等の研磨治具で削り取る方法を用いても良い。この場合は、磁束の乱れの低減や良質な外観が得られる効果があると共に、永久磁石モータをリサイクル(分解して、材料毎に仕分ける)する場合、接着剤で固着した永久磁石1と積層電磁鋼板3との分離が簡単な治具(例えば、マイナスドライバなど)で容易に行える効果もある。
本発明は、永久磁石を使用する永久磁石モータ全てに利用可能である。
1 永久磁石
2 接着剤塗布面
3 積層電磁鋼板
4 永久磁石用溝部
5 永久磁石保持部材
5a、5b 鍔
5c 接着剤充填部
5d 開口部
5e 橋部
5f 切り欠け部
6 積厚
凸部
8 ボビンコイル部
80、81 ボビンコイル
9a、9b 永久磁石モータ断面図
10 N極側永久磁石
11 S極側永久磁石
12 N極
13 S極
15、16 永久磁石モータ

Claims (17)

  1. 固定子と対向する側に、回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子と、前記永久磁石を保持する永久磁石保持部材を介して、該永久磁石を前記溝部に配置する永久磁石モータであって、
    前記永久磁石保持部材が、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、
    回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さと同じ長さ延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる橋部とを備え、
    前記橋部が、前記鍔部と接続されたものであり、
    前記回転子、前記永久磁石及び前記永久磁石保持部材が、接着剤で固着されたものである永久磁石モータ。
  2. 請求項1に記載の永久磁石モータであって、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面と対向する反対側端面に、前記鍔部を更に備え、
    該鍔部と前記橋部とが更に接続するものである永久磁石モータ。
  3. 回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子と、前記永久磁石を保持する永久磁石保持部材を介して、該永久磁石を前記溝部に配置する永久磁石モータであって、
    前記永久磁石保持部材が、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、
    回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さの1/2より短く延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる板状部材からなる橋部とを有し、該橋部が、前記鍔部と接続されたものであり、
    前記永久磁石保持部材が、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向に対向する両端面側に夫々配置され、
    前記回転子、前記永久磁石及び前記永久磁石保持部材が、接着剤で固着されたものである永久磁石モータ。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の永久磁石モータであって、
    前記鍔部の前記永久磁石と接触する第1部分と、前記回転子と接触する第2部分との少なくとも一方が回転軸方向内側に傾斜し、内側への付勢力を有するものである永久磁石モータ。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の永久磁石モータであって、
    前記橋部が、中央部分が切り抜かれた板状部材である永久磁石モータ。
  6. 請求項1〜4の何れか一項に記載の永久磁石モータであって、
    前記橋部が、十字形状の板状部材である永久磁石モータ。
  7. 請求項1〜4の何れか一項に記載の永久磁石モータであって、
    前記橋部が、複数の丸形状、四角形状、三角形状、星形状、十字形状の何れか1つ或いはこれらの組合せで等間隔に切り抜かれた板状部材からなるものである永久磁石モータ。
  8. 請求項〜7の何れか一項に記載の永久磁石モータであって、
    前記第1部分の回転方向端部の中央近傍に、切り欠け部を有するものである永久磁石モータ。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の永久磁石モータであって、
    前記回転子が、積層鋼板からなるものである永久磁石モータ。
  10. 固定子と対向する側に、回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子とを備え、前記溝部に前記永久磁石を配置する永久磁石モータの永久磁石保持部材であって、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、
    回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さと同じ長さ延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる橋部とを備え、
    前記橋部が、前記鍔部と接続されたものであり、
    少なくとも前記橋部が、前記回転子及び前記永久磁石と共に接着剤で固着されるものである永久磁石保持部材。
  11. 請求項10に記載の永久磁石保持部材であって、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面と対向する反対側端面と接触する前記鍔部を更に備え、
    該鍔部と前記橋部とが更に接続するものである永久磁石保持部材。
  12. 回転軸方向及び回転方向の長さが永久磁石の回転軸方向及び回転方向の長さと概略同一となる溝部を有する回転子とを備え、前記溝部に前記永久磁石を配置する永久磁石モータの永久磁石保持部材であって、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向端面に渡って接触する鍔部と、
    鍔部と接続されて、回転軸方向に前記溝部の回転軸方向長さの1/2より短く延伸すると共に前記溝部の底面積よりも小さい面積を有する板状部材からなり、前記溝部の底面と、前記永久磁石との対向面に挟まれる橋部とを有し、
    前記回転子と前記永久磁石の回転軸方向に対向する両端面側に夫々配置されて、前記回転子及び前記永久磁石と共に前記橋部が接着剤で固着されるものである永久磁石保持部材。
  13. 請求項10〜12の何れか一項に記載の永久磁石保持部材であって、
    前記鍔部の前記永久磁石と接触する第1部分と、前記回転子と接触する第2部分との少なくとも一方が回転軸方向内側に傾斜し、内側への付勢力を有するものである永久磁石保持部材。
  14. 請求項10〜13の何れか一項に記載の永久磁石保持部材であって、
    前記橋部が、中心部分が切り抜かれた板状部材からなるものである永久磁石保持部材。
  15. 請求項10〜13の何れか一項に記載の永久磁石保持部材であって、
    前記橋部が、十字形状の板状部材からなるものである永久磁石保持部材。
  16. 請求項10〜13の何れか一項に記載の永久磁石保持部材であって、
    前記橋部が、複数の丸形状、四角形状、三角形状、星形状、十字形状の何れか1つ或いはこれらの組合せで等間隔に切り抜かれた板状部材からなるものである永久磁石保持部材。
  17. 請求項1〜16の何れか一項に記載の永久磁石保持部材であって、
    前記第1部分の回転方向端部の中央近傍に切り欠け部を有するものである永久磁石保持部材。
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