JP5812662B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドのノズルからインクを吐出することで記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置では、インクを吐出することによって画像を形成するため、記録ヘッドのノズルからインクを吐出する際に記録媒体に付着するインク滴とは別に、不要な細かい霧状のインクミストが発生してしまうことがある。特に、高精細な記録を高速に実現するために、多数のノズルから高い駆動周波数で記録を行うと、発生するインクミストの量が多くなるため、対策を行うことが重要となる。
発生したインクミストの一部は、記録ヘッドと記録ヘッドに対向する記録媒体との間の、インクを吐出したノズルの近傍の領域に生じる、フェイス面(記録ヘッドのノズル列が設けられている面)へ向かう上昇気流によって巻き上げられる。そして、巻き上げられたインクミストがフェイス面に付着する場合がある。このフェイス面へ向かう上昇気流は、多数のノズルから高い駆動周波数でインクを吐出させた場合に、吐出したインク滴が自身の飛翔によって記録ヘッドと記録媒体の間に発生させる空気の流れである気流(以降、「自己気流」とする)によるものである。このようにしてフェイス面のノズルの近傍に多量のインクミストが付着し、あるいは堆積すると吐出不良を引き起こし、記録ヘッドの信頼性を低下させるという問題があった。
また、インクミストが付着するフェイス面は、そのインクミストを発生させた記録ヘッドのフェイス面とは限らない。複数の記録ヘッドをキャリッジに搭載し、キャリッジを走査させて記録を行う場合、主走査方向で上流側に配置された記録ヘッドから発生したインクミストの多くがキャリッジの移動により、下流側に配置された記録ヘッドと記録媒体の間に流れ込む。流れ込んだインクミストは、上述の自己気流の作用によって、キャリッジの主走査方向で下流側に配置された記録ヘッドのフェイス面のノズル近傍に付着し、記録ヘッドの信頼性を低下させるという問題があった。この場合、上述の吐出不良に加えて、フェイス面上において複数種類のインクミストが混ざり合うことによる混色や化学反応が起きる恐れがあるという問題があった。
キャリッジの主走査方向で上流側に配置された記録ヘッドから発生したインクミストが、キャリッジの主走査方向で下流側に配置された記録ヘッドのフェイス面へ付着するという問題に対する対策が、例えば特許文献1に示されている。特許文献1には、記録ヘッドのノズル列同士の間に、記録媒体方向に突き出たインクミスト回収部材を設置して、インクミストを捕集する構成が開示されている。
特開2006−082286号公報 特開平11−179930号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、記録ヘッドのフェイス面と記録媒体との間隔が小さい場合には、フェイス面から突き出たインクミスト回収部材が記録媒体と干渉し、記録画像品位の劣化を引き起こす恐れがあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、インク吐出時に生じるインクミストに起因する記録ヘッドの汚染を抑制することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明のインクジェット記録装置は、インク滴を吐出させる複数のノズル列が設けられた面を備えた記録ヘッドを記録媒体に対して相対走査させて画像を形成する記録装置である。
本発明のインクジェット記録装置には、相対走査の方向に互いに隣接して配置されたノズル列同士の間の空間に、ノズルから生じるミストを、相対走査の方向と交差するノズル列の方向の外側へ排出する排出誘導部が設けられている。
そして、インクジェット記録装置本体には、相対走査の方向とは垂直な方向に、第1のミストを回収する第1のミスト吸引装置が設けられており、排出誘導部の記録媒体と対向する面と記録媒体との間隔は、第1のミスト吸引装置に近づくにつれて大きくなる
本発明によれば、記録装置の大型化や大幅なコストアップを伴うことなく、インクミストによる記録ヘッドの汚染を防止することができる。
本発明に係る記録装置の記録ユニットの第1の実施例の概略構成図である。 記録ユニットの構成例を示す図である。 排出誘導部の他の形状を示す図である。 本発明に係る記録装置の記録ユニットの第2の実施例の概略構成図である。 第2の実施例の記録ユニットの変形例を示す図である。 本発明に係る記録装置の記録ユニットの第3の実施例の概略構成図である。 本発明に係る記録装置の記録ユニットの第4の実施例の概略斜視図である。 インクミストの流れと排出誘導部の表面圧力を示す図である。 本発明に係る記録装置の記録ユニットの第5の実施例の概略構成図である。 従来構成例1の記録ユニットの概略構成図である。 従来構成例2の記録ユニットの概略構成図である。
以下に、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の機能を有する構成には添付図面中、同一の番号を付与し、その説明を省略することがある。
まず初めに、本発明に至る技術的経緯について説明する。複数の記録ヘッドをキャリッジの主走査方向に並べてキャリッジに搭載して記録を行う場合、大きく分けて2つの構成がある。第1が、記録ヘッド102A〜102Dのフェイス面とキャリッジ101の底面(記録媒体105と対向する面)とが揃っている構成(以下「従来構成例1」とする)(図10参照)である。つまり、記録ヘッド102A〜102Dのフェイス面と記録媒体105との間隔と、キャリッジ101の底面と記録媒体105との間隔が等しくなっている。第2が、キャリッジ111の底面(記録媒体115と対向する面)よりも記録ヘッド112A〜112Dのフェイス面の方が記録媒体115に近接する構成(以下「従来構成例2」とする)(図11参照)である。
初めに、発明者は、この2つの構成における、キャリッジと記録媒体との間の気流とインクミストの挙動について詳細な検討を行った。
以下では、特に明記する場合を除いて、気流の速度はキャリッジを基準とした移動座標系から見た速度で議論することにする。また、キャリッジの主走査方向を+x方向、フェイス面から記録媒体に向かう方向を+z方向、ノズル列方向のうち右手系に従う向きを+y方向とする。また、キャリッジに複数の記録ヘッドを搭載している場合、キャリッジの主走査方向で上流側の記録ヘッドから順に第1記録ヘッド、第2記録ヘッド、…と呼ぶことにする。また、以下で述べる各記録ヘッドを、複数のノズル列を備えた単一の記録ヘッドにおける各ノズル列で代替した構成にしても構わない。
従来構成例1および従来構成例2ともに、図10(A)および図11(A)に示すように、記録ヘッド102A〜102D、112A〜112Dと記録媒体105、115との間の気流にz方向の流速成分はほとんど現れなかった。従来構成例2では、各記録ヘッド112A〜112Dの間の空間113A〜113Cにキャビティ流れが生じるものの、この流れはきわめて弱い。この場合、従来構成例2において、仮に第1記録ヘッド112Aよりもキャリッジ111の主走査方向で上流側からインクミストが流れてきても第1記録ヘッド112Aと第2記録ヘッド112Bとの間の空間113Aにインクミストがほとんど入りこまない。また、第1記録ヘッド112Aよりもキャリッジ111の主走査方向で下流側に設置された第2記録ヘッド112Bでは、自己気流による上昇気流が発生していない。そのため、仮にキャリッジ111の主走査方向で上流側からインクミストが流れてきても第2記録ヘッド112Bのフェイス面にインクミストはほとんど付着しない。したがって、インクミストはそのままキャリッジ111の主走査方向でさらに下流側に流れていく。このように、いずれのノズルからも吐出を行わない場合、記録ヘッド102A〜102D、112A〜112Dと記録媒体105、115との間の気流とインクミストの挙動は、従来構成例1と従来構成例2とであまり違いがないことがわかった。
次に、各記録ヘッド102A〜102D、112A〜112Dのノズルからインクの吐出を行った場合を検討した。この場合、上述のように、従来構成例1、2のいずれにおいても、吐出したインク滴により自己気流104、114が発生する(図10(B)および図11(B)参照)。この自己気流104、114がキャリッジ101、111の移動によって相対的にキャリッジ101、111と記録媒体105、115との間に流れ込む気流(以降、「流入気流」とする)を妨げる。これにより、自己気流104、114の発生位置におけるキャリッジ101、111の主走査方向で上流側では流入気流と自己気流のぶつかり合いによって圧力の上昇が起きる。
従来構成例2の場合は、各記録ヘッド112A〜112Dの間に空間113A〜113Cが存在する。そのため、この圧力上昇が起きると、自己気流114に流れが妨げられた流入気流がキャリッジ111の主走査方向で上流側の記録ヘッド同士の間により多く流れ込むようになる。例えば、第2記録ヘッド112Bで吐出した場合、図11(B)に示すように、記録ヘッド112Bで吐出していない場合(図11(A)参照)に比べて、第1記録ヘッド112Aと第2記録ヘッド112Bとの間の空間113Aにより多くの流入気流が流れ込む。キャリッジ111の主走査方向で上流から流れてきたインクミストは、このようにして生じた空間113Aに流れ込む気流に乗って、空間113Aに入り込むことがわかった。一方、従来構成例1では、従来構成例2のような空間113A〜113Cが存在しないため、インクミストは下流側に流れる。
以上より、キャリッジ101、111の主走査方向で上流側の記録ヘッドから発生したインクミストのうち、下流側の記録ヘッドと記録媒体105、115との間に流れ込む量は、従来構成例2の方が従来構成例1よりも少ない傾向を示すことがわかった。例えば、第1記録ヘッド112Aから発生したインクミストのうち、第2記録ヘッド112Bと記録媒体115との間に流れ込む量は、第1記録ヘッド102Aから発生したインクミストのうち、第2記録ヘッドと記録媒体105との間に流れ込む量より少ない。したがって、従来構成例2は従来構成例1に比べて、キャリッジ111の主走査方向で上流側に配置された記録ヘッドから発生したインクミストが、下流側に配置された記録ヘッドのフェイス面に付着する量を抑制できると考えられる。例えば、第1記録ヘッド112Aで発生したインクミストが第2記録ヘッド112Bのフェイス面に付着する量を抑制することができる。
しかしながら、この場合、従来構成例2において各記録ヘッド112A〜112Dの間の空間113A〜113Cに入り込んだインクミストの多くが、この空間113A〜113Cに滞留し続けて問題となる。キャリッジ111の加減速やリターン、またはインク打ち込み率の変化などをきっかけに、空間113A〜113Cの気流に変化が起きる。このとき、この空間113A〜113Cに滞留していた多量のインクミストが一気に記録ヘッド112A〜112Dと記録媒体115との間へ流れ出す恐れがある。記録ヘッド112A〜112Dと記録媒体115との間に流れ出したインクミストは、上述の自己気流(例えば、114)による上昇気流の作用によって記録ヘッド112A〜112Dのフェイス面に付着してしまう恐れがある。
特許文献2には、記録ヘッド同士の間に、フェイス面の位置から窪んだ凹部と突出した凸部とを有するインクミスト回収部を設けることが示されている。しかしながら、記録ヘッド同士の間にインクミストが入り込む原因となる流入気流と自己気流のぶつかり合いによって生じる圧力上昇と気流の変化については言及していない。また、この構成ではインクミストが入り込む記録ヘッド同士の間にインクミスト回収部が設けられているのみで、記録ヘッド同士の間にインクミストが滞留してしまうという問題を根本的に抑制できるものではない。さらに、記録ヘッドのフェイス面と記録媒体との間隔が小さい場合には、凸部が記録媒体と干渉して直接的または間接的(凸部に付着しているインクミストで汚れる)に、記録画像の品位の劣化を引き起こす恐れがある。
本発明は、上述の検討に基づいてなされている。以下に、本発明に係る記録装置の一実施形態について説明する。なお、以下の説明でも、キャリッジの主走査方向を+x方向、フェイス面から記録媒体に向かう方向を+z方向、ノズル列方向のうち右手系に従う向きを+y方向とする。なお、キャリッジと記録媒体とを相対走査させる際にキャリッジを固定して記録媒体を移動する構成とした場合は、記録媒体の移動方向と反対の方向を+x方向とする。また、キャリッジに複数の記録ヘッドを搭載している場合、キャリッジの主走査方向で上流側の記録ヘッドから順に第1記録ヘッド、第2記録ヘッド、…と呼ぶことにする。また、以下で述べる各記録ヘッドを、複数のノズル列を備えた単一の記録ヘッドにおける各ノズル列で代替した構成にしても構わない。
本発明の記録装置は、記録媒体が供給される供給部と、キャリッジに記録ヘッドが搭載された記録ユニットが設けられ、供給部から供給された記録媒体への記録が行われる記録部と、記録部で記録が行われた記録媒体を排出する排出部とからなる。記録方法には、キャリッジを走査させながら記録ヘッドからインクを吐出させる方法と、キャリッジを走査させずに、記録媒体を移動させながら、記録ヘッドからインクを吐出させる方法がある。以下で説明する第1の実施例〜第4の実施例は、キャリッジを走査させ、第5の実施例ではキャリッジを走査させない。
[実施例1]
図1は、本発明に係る記録装置の記録ユニットの第1の実施例の概略構成図である。図1(A)は記録ユニットの概略斜視図、図1(B)は図1(A)のAA’断面(yz断面)の概略図、図1(C)は図1(A)のBB’断面の概略図、図1(D)は図1(B)における圧力分布を示す図である。なお、図中の矢印は気流を示している。
記録ユニット9において、インク滴を吐出させるノズル4が長手方向に並んでいる記録ヘッド2A〜2Dが互いに間隔をあけて、キャリッジ1に配置されている。記録ヘッド2A〜2Dのフェイス面(記録ヘッドのノズル4の列が設けられている面)の位置は、キャリッジ1の底面1a(キャリッジ1の記録媒体5と対向する面)よりも記録媒体5に向かって突出した位置にある。また、記録媒体5と記録ヘッド2A〜2Dのフェイス面は対向している。各記録ヘッド2A〜2Dの間には、排出誘導部7A〜7Cが設けられている。排出誘導部7A〜7Cは、記録ヘッド2A〜2Dのノズル4の列方向の中央部で最も記録媒体5に近接しており、中央部から離れるにつれて、記録媒体5とは離れるようになっている。
本実施例では、記録ヘッド2A〜2Dのフェイス面のほうが、キャリッジ1の底面1aよりも記録媒体5に6.0mmだけ近くなる構成とした。また、フェイス面と記録媒体5との距離は2.2mmとした。この構成は、後述する実施例についても同様である。
排出誘導部7A〜7Cの表面の、最も記録媒体5と近接する位置と記録媒体5との間隔は、記録ヘッド2A〜2Dのフェイス面と記録媒体5との間隔よりも0.5mmだけ大きくした。これは、排出誘導部7A〜7Cの寸法にばらつきが存在したとしても、排出誘導部7A〜7Cの表面がフェイス面よりも記録媒体5方向に突出しないようにし、排出誘導部7A〜7Cの表面が記録媒体5と干渉して記録画像の品位を劣化させるのを防ぐためである。ただし、排出誘導部7A〜7Cをフェイス面よりも記録媒体5方向に突出しないように精密に作製できれば、排出誘導部7A〜7Cの表面の、最も記録媒体5と近接する位置と記録ヘッド2A〜2Dのフェイス面の位置とを一致させてもよい(図3(C)参照)。
以下では、第1記録ヘッド2Aと第2記録ヘッド2Bとの間の空間3Aにおける気流とインクミストの挙動について説明する。これは第2記録ヘッド2Bと第3記録ヘッド2Cとの間の空間3Bおよび第3記録ヘッド2Cと第4記録ヘッド2Dとの間の空間3Cでも同様に成り立つ。
上述の検討でも述べたように、第2記録ヘッド2Bの吐出による自己気流4により、キャリッジ1の主走査方向で上流側からの流入気流がせき止められ、流入気流の一部が第1記録ヘッド2Aと第2記録ヘッド2Bとの間の空間3Aに流れ込む(図1(C)参照)。
本実施例において、空間3Aに流れ込んだ気流は、第1記録ヘッド2Aと第2記録ヘッド2Bとの間に設けられた排出誘導部7Aの表面に当たり、排出誘導部7Aの表面で圧力の上昇を引き起こす(図1(C)、(D)参照)。
したがって、排出誘導部7Aの表面の、最も記録媒体5と近接する位置、つまり、ノズル4の列方向で中央部付近ほど圧力が高く、中央部から離れるにつれて圧力が低くなる。この圧力勾配によって、空間3Aにおいて、ノズル4の列方向で中央部から離れる方向に向かう空気の流れである気流の流速成分が増加する。この流速成分の最大値は、従来構成例2では約0.1m/sであったのに対して、本実施例では約0.2m/sにまで増加した。
このため、この空間3Aに入り込んだインクミストは、キャリッジ1の主走査方向とは交差するノズル4の列方向で外側へ(ノズル列方向で中央部から離れる方向へ)の排出が促される。本実施例においては、空間3Aにインクミストが入り込んでから空間3Aの外に排出されるまでの最長時間が、従来構成例2の約0.8sに対し、約0.3sにまで短くなった。したがって、インクミストの、ノズル4の列方向で外側への排出を効果的に促すことができる。
なお、記録ユニットの構成方法としては、図2(A)に示すように、記録ヘッド2A〜2Dを、それぞれ別体の記録ヘッドとして、予め排出誘導部7A〜7Dが形成されたキャリッジ1の記録ヘッド搭載用スロット6A〜6Dにそれぞれ搭載することができる。
この場合、独立した複数の記録ヘッドを用いるため、記録ヘッドの配置が異なる様々なインクジェット記録装置に対して、同じ製造ラインで製造された記録ヘッドを流用することが可能であり、製造コストを抑えることができる。
記録ユニットの他の構成方法としては、図2(B)に示すように、記録ヘッド2A〜2Dと排出誘導部7A〜7Cが一体となった単一の記録ヘッド2として、キャリッジ1の記録ヘッド搭載用スロット6Eに搭載することができる。
この場合、一体型の単一の記録ヘッドを用いるため、ノズル列同士を高い位置精度で配置することができる。これらの構成方法は、後述する実施形態においても同様である。
図3に、排出誘導部の他の形状を示す。なお、図1(A)のAA’断面を示している。
排出誘導部の形状は、図3(A)に示すような曲面状の表面を有する排出誘導部7A’や、図3(B)に示すような階段状の表面を有する排出誘導部7A’’であっても構わない。上述したように、排出誘導部7Aの、最も記録媒体5と近接する位置と、記録ヘッド2A〜2Dのフェイス面の位置とが一致するようにしても構わない(図3(C)参照)。また、本実施例において、排出誘導部7A〜7Cの表面の、最も記録媒体5に近接する位置は、ノズル4の列方向で中央部であるが、この位置が図3(D)に示すように、中央部からずれている排出誘導部7A’’’を形成しても同様の効果を得ることができる。なお、これは排出誘導部7Aのみではなく、他の排出誘導部7B、7Cにも同様に適用可能である。
以上のように、記録ヘッド同士の間(またはノズル列同士の間)の空間に、ノズルの列方向で外側へ向かう気流の流速を増加させ、インクミストの排出を促すことができる。そのため、記録ヘッドのフェイス面に付着するインクミストを減少させることができ、フェイス面の汚染を防止することができる。したがって、記録ヘッドの吐出不良を防止でき、記録ヘッドの信頼性を向上させることができる。
[実施例2]
図4は、本発明に係る記録装置の記録ユニットの第2の実施例の概略構成図である。図4(A)は記録ユニットの概略斜視図、図4(B)は図4(A)のCC’断面(yz断面)を+x方向から見た概略図である。なお、図中の矢印は気流を示している。また、上述の実施例と同様の構成については説明を省略する。
本実施例の記録ユニット19では、ノズル14の列方向に位置をずらして、キャリッジ11の主走査方向に接触して配置された2個の記録ヘッド12A1、12A2を組み合わせて、第1記録ヘッドグループとし、1つの記録ヘッドとして画像を形成する。本実施例の記録ユニット19においては、キャリッジ11に、記録ヘッド12A1〜12D2までの8個の記録ヘッドを、交互にずらして配置した。そして、上述の第1の実施例と同様の概念に基づき、記録ヘッド12A1と記録ヘッド12B1との間に排出誘導部17A1を設け、記録ヘッド12A2と記録ヘッド12B2との間に排出誘導部17A2を設けた。同様にして、キャリッジ11の主走査方向に並ぶ記録ヘッド同士の間に、排出誘導部17B1〜17D2を設けた。
以下では、記録ヘッド12A1と記録ヘッド12B1の間の空間13A1における気流およびインクミストの挙動について説明する。また、以下で説明する内容は、キャリッジ11の主走査方向に隣接して配置された全ての記録ヘッド12A1〜12D2、排出誘導部17A1〜17C2、および各記録ヘッド12A1〜12D2に挟まれた空間についても同様に成り立つものである。
図4(B)に記録ユニット19の断面形状を示すように、排出誘導部17A1の、記録媒体15と対向する面は、ノズル14の列方向の中央部ほど記録媒体15に近接し、中央部から離れるほど記録媒体15から離れる形状をしている。つまり、上述の第1の実施例と同様に、排出誘導部17Aの表面では、ノズル14の列方向の中央部で圧力が高く、中央部から離れるにつれて圧力は小さくなる。この圧力勾配によって、ノズル14の列方向の中央部から離れる方向の空気の流れである気流の流速成分が増加し、空間13A1に入り込んだインクミストがノズル14の列方向で外側への排出が促される。
ノズル14の列方向に配置する記録ヘッド同士をずらす量や、キャリッジ11の主走査方向に配置する記録ヘッド同士の間隔は、特定の値に限定されず、いずれであってもインクミストの排出を促進する効果を得ることができる。
また、図5に示すように、3個の記録ヘッド12A1’〜12A3’をノズル14の列方向にずらして並べて1個の記録ヘッドグループとしても構わない。この場合、他の3個の記録ヘッド12B1’〜12B3’で記録ヘッドグループを構成し、記録ヘッドグループ同士の間に排出誘導部17A’を形成すればよい。このような構成であっても、本実施例と同様の効果を得ることができる。当然ながら、4個以上の記録ヘッドを組み合わせて1つの記録ヘッドグループとしてもよい。
[実施例3]
図6は、本発明に係る記録装置の記録ユニットの第3の実施例の概略構成図である。図6(A)は記録ユニットの概略斜視図、図6(B)は図6(A)のDD’断面(yz断面)を+x方向から見た概略図である。なお、図中の矢印は気流を示している。また、上述の実施例と同様の構成については説明を省略する。
本実施例の記録ユニット29は、第1の実施例の記録ユニット9と比べ、排出誘導部27A〜27Cの形状が異なっている。さらに、インクジェット記録装置本体にインクミスト吸引装置(第1のミスト吸引装置)26が設けられている。
インクジェット記録装置内を浮遊するインクミスト(第1のミスト)を回収するインクミスト吸引装置26は、インクジェット記録装置本体の、キャリッジ21の主走査方向とは垂直な方向である記録媒体25の排紙側(排出部側)に配置されている。なお、給紙側(給紙部側)にインクミスト吸引装置26を配置しても構わない。
図6(B)に記録ユニット29の断面形状を示すように、排出誘導部27Aの、記録媒体25と対向する面はインクミスト吸引装置26に近づくほど記録媒体25から遠ざかる形状をしている。他の排出誘導部27B、27Cも同様である。
次に、第1記録ヘッド22Aと第2記録ヘッド22Bとの間の空間23Aにおける気流およびインクミストの挙動について説明する。これは第2記録ヘッド22Bと第3記録ヘッド22Cとの間の空間23Bおよび第3記録ヘッド22Cと第4記録ヘッド22Dとの間の空間23Cでも同様に成り立つ。
本実施例の記録ユニット29の構成によって、第1記録ヘッド22Aと第2記録ヘッド22Bとの間の空間23Aに入り込んだインクミストは、インクミスト吸引装置26方向への排出が促される。インクミストの排出が促される理由は、第1の実施例で述べた理由と同様であるが、以下で詳しく説明する。
第1の実施例と同様に、第1記録ヘッド22Aと第2記録ヘッド22Bとの間の空間23Aに記録媒体25方向から入り込んだ気流は、第1記録ヘッド22Aと第2記録ヘッド22Bとの間に設けられた排出誘導部27Aの表面に当たる。そして、この気流は、排出誘導部27Aの表面で圧力の上昇を引き起こす。図6(B)に示すように、インクミスト吸引装置26から離れるほど、排出誘導部27Aの表面の圧力は高くなる。したがって、第1記録ヘッド22Aと第2記録ヘッド22Bとの間の空間23Aにおいてインクミスト吸引装置26に向かう空気の流れである気流の流速成分が増加する。したがって、この空間23Aに入り込んだインクミストはインクミスト吸引装置26方向への排出が促される。本実施例では、インクミスト吸引装置26によってさらに積極的に空間23Aのインクミストの排出が促進される。
以上のことより、本実施例では、インクミスト吸引装置26によるインクミストの回収が効率的に行なわれ、インクジェット記録装置の本体内に飛散するインクミストの量を低減することができる。
[実施例4]
図7は、本発明に係る記録装置の記録ユニットの第4の実施例の概略斜視図であり、(A)はキャリッジが往方向に移動するとき、(B)はキャリッジが復方向に移動するときである。なお、図中の矢印は気流を示している。また、上述の実施例と同様の構成については説明を省略する。
本実施例の記録ユニット39は、上述の実施例3の記録ユニット29と比べて、排出誘導部37A〜37Cの形状が異なっている。また、インクジェット記録装置本体の、記録媒体35(図8参照)の給紙側(給紙部側)にインクジェット記録装置内を浮遊するインクミストを回収するためのインクミスト吸引装置36を備えている。さらに、排紙側(排出部側)にインクジェット記録装置内を浮遊する処理液ミスト(第2のミスト)を回収するための処理液ミスト吸引装置(第2のミスト吸引装置)38が設けられている。なお、実際は、給紙側と排紙側のどちらか一方にインクミスト吸引装置36が位置し、他方に処理液ミスト吸引装置38が位置すればよい。
本実施例では、第1記録ヘッド32Aと第4記録ヘッド32Dは、インクを不溶化もしくは増粘および凝集する処理液を吐出する処理液用記録ヘッドである。第2記録ヘッド32Bと第3記録ヘッド32Cからは通常のインクが吐出される。キャリッジ31が往方向に移動する時は、第1〜第3記録ヘッド32A〜32Cで吐出を行い(図7(A)参照)、キャリッジ31が復方向に移動する時は、第2〜第4記録ヘッド32B〜32Dで吐出を行う(図7(B)参照)。
第1記録ヘッド32Aと第2記録ヘッド32Bとの間の排出誘導部37Aおよび第3記録ヘッド32Cと第4記録ヘッド32Dとの間の排出誘導部37Cの、記録媒体5と対向する面は、処理液ミスト吸引装置38に近づくほどに記録媒体35から離れる。第2記録ヘッド32Bと第3記録ヘッド32Cとの間の排出誘導部37Bの、記録媒体35と対向する面は、インクミスト吸引装置36に近づくほどに記録媒体35から離れる形状をしている。
以下では、各記録ヘッド32A〜32Dの間の空間33A〜33Cにおける気流およびインクミストの挙動について詳細に説明する。
図8は、気流およびインクミストの流れと、排出誘導部の表面圧力を示す図であり、(A)は図7のEE’断面(yz断面)の概略図、(B)は図7のFF’断面(yz断面)の概略図、(C)は図7のGG’断面(yz断面)の概略図である。いずれも+x方向から見たときの形状であり、キャリッジ31が往方向に走査するときである。
まず、キャリッジ31が往方向に走査するときについて説明する。キャリッジ31が往方向に走査するときは、第1〜第3記録ヘッド32A〜32Cで吐出を行う。このとき、上述の第3の実施例と同様な理由で、第1記録ヘッド32Aから発生した処理液ミストは第1記録ヘッド32Aと第2記録ヘッド32Bとの間の空間33Aに入り込む。同様に、第2記録ヘッド32Bと第3記録ヘッド32Cとの間の空間33Bには、主に第2記録ヘッド32Bから発生したインクミストが入り込む。一方、第3記録ヘッド32Cから発生して下流側に流されたインクミストは、第4記録ヘッド32Dでは吐出が行われていないために、上述で検討したように、第3記録ヘッド32Cと第4記録ヘッド32Dとの間の空間33Cにほとんど入り込まない。そのため、そのまま第4記録ヘッド32Dと記録媒体35との間を下流側に流れていく。
空間33Aの気流に注目すると、排出誘導部37Aが第3の実施例の排出誘導部27Aと同様の作用をするため、処理液ミスト吸引装置38方向に向かう空気の流れである気流の流速成分が増加する。このため、空間33Aに入り込んだ処理液ミストはこの気流によって処理液ミスト吸引装置38方向への排出が促される。
第2記録ヘッド32Bと第3記録ヘッド32Cとの間の空間33Bの気流に注目すると、排出誘導部37Bが第3の実施例の排出誘導部27Aと同様の作用をするため、インクミスト吸引装置36方向に向かう気流の流速成分が増加する。このため、空間32Bに入り込んだインクミストはこの気流によってインクミスト吸引装置36方向への排出が促される。
上述のメカニズムにより、本実施例では、排出誘導部を設けない従来構成例2に対して、処理液ミスト吸引装置38で吸引する処理液ミストの割合を増加させ、インクミスト吸引装置36で吸引するインクミストの割合を増加させることができる。つまり、本実施例では、処理液ミストとインクミストとの排出方向を変えて、それぞれを別々の吸引装置で回収し易くすることができる。したがって、処理液ミスト吸引装置38およびインクミスト吸引装置36の内部における処理液とインクとの混合による固着を低減することができる。
キャリッジ31が復方向に移動するときについても、往方向の場合と同様のメカニズムで、処理液ミストとインクミストを効率よく排出することができる。
[実施例5]
図9は、本発明に係る記録装置の記録ユニットの第5の実施例の概略構成図である。図9(A)は図9(B)のII’断面の概略図であり、図9(B)は図9(A)のHH’断面の概略図である。なお、図中の矢印は気流を示している。また、上述の実施例と同様の構成については説明を省略する。
本実施例においては、キャリッジ41は走査せず、固定されている。このキャリッジ41に、第1の実施例と同様に、4つの記録ヘッド42A〜42Dが互いに間隔をあけて配置されている。各記録ヘッド42A〜42Dの間には、排出誘導部47A〜47Cが設けられている。記録ヘッド42A〜42Dの形状や排出誘導部47A〜47Cの形状は、第1の実施例と同様である。
本実施例では、キャリッジ41は走査せず、搬送ベルト70と一対の搬送ローラ60、61からなる搬送部によって記録媒体45を搬送することで、キャリッジ41を記録媒体45に対して相対的に走査させる。
本実施例においても、第1の実施例と同様に記録ヘッド42Aと記録ヘッド42Bとの間の空間43Aに流れ込んだ気流は排出誘導部47Aの表面に当たり、排出誘導部47Aの表面で圧力の上昇を引き起こす。
図9(B)から分かるように、排出誘導部47Aの表面の圧力分布は、第1の実施例と同様に、ノズルの列方向(図1(A)参照)の中央部付近ほど高く、中央部から離れるほど低くなる。この圧力勾配によって、第1記録ヘッド42Aと第2記録ヘッド42Bとの間の空間43Aにおいて、ノズルの列方向の中央部から離れる方向(図9(B)では左右方向)に向かう空気の流れである気流の流速成分が増加する。そのため、この空間43Aに入り込んだインクミストはノズルの列方向で外側への排出が促される。第2記録ヘッド42Bと第3記録ヘッド42Cとの間の空間43B、および第3記録ヘッド42Cと第4記録ヘッド42Dとの間の空間43Cも同様にインクミストの排出が促される。
なお、第2の実施例〜第4の実施例においても、固定したキャリッジに対して、搬送ベルトと一対の搬送ローラからなる搬送部によって記録媒体を搬送することで、キャリッジを記録媒体に対して相対走査させても同様に効果を得ることができる。
以上のように、記録ヘッド同士の間(またはノズル列同士の間)の空間に、ノズルの列方向で外側へ向かう気流の流速を増加させ、インクミストの排出を促すことができる。そのため、記録ヘッドのフェイス面に付着するインクミストを減少させることができ、フェイス面の汚染を防止することができる。したがって、記録ヘッドの吐出不良を防止でき、記録ヘッドの信頼性を向上させることができる。
4、14 ノズル
2A〜2D、12A1〜12D2、12A1’〜12B3’、22A〜22D、32A〜32D、42A〜42D 記録ヘッド
5、15、25、35、45 記録媒体
3A〜3D、13A1、23A〜23C、33A〜33C、43A〜43C 空間
7A〜7C、7A’、7A’’、7A’’’、17A1〜17C2、17A’、27A〜27C、37A〜37C、47A〜47C 排出誘導部

Claims (10)

  1. インク滴を吐出させる複数のノズル列が設けられた面を備えた記録ヘッドを記録媒体に対して相対走査させて画像を形成するインクジェット記録装置において、
    前記相対走査の方向に互いに隣接して配置された前記ノズル列同士の間の空間に、前記ノズルから生じるミストを、前記相対走査の方向と交差する前記ノズル列の方向の外側へ排出する排出誘導部を有し、
    前記インクジェット記録装置本体には、前記相対走査の方向とは垂直な方向に、第1のミストを回収する第1のミスト吸引装置が設けられており、
    前記排出誘導部の前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体との間隔は、前記第1のミスト吸引装置に近づくにつれて大きくなる、インクジェット記録装置。
  2. インク滴を吐出させるノズル列が設けられた面を備えた複数の記録ヘッドを記録媒体に対して相対走査させて画像を形成するインクジェット記録装置において、
    前記相対走査の方向に互いに隣接して配置された前記記録ヘッド同士の間の空間に、前記ノズルから生じるミストを、前記相対走査の方向と交差する前記ノズル列の方向の外側へ排出する排出誘導部を有し、
    前記インクジェット記録装置本体には、前記相対走査の方向とは垂直な方向に、第1のミストを回収する第1のミスト吸引装置が設けられており、
    前記排出誘導部の前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体との間隔は、前記第1のミスト吸引装置に近づくにつれて大きくなる、インクジェット記録装置。
  3. 前記排出誘導部の前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体との間隔は、前記相対走査の方向と交差する前記ノズル列の方向の中央部から外側に向かうほどに大きくなっている、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 他の前記排出誘導部を有し、
    前記インクジェット記録装置本体の、前記相対走査の方向とは垂直な方向の一方に前記第1のミスト吸引装置が設けられており、他方に第2のミストを回収する第2のミスト吸引装置が設けられており、
    前記他の排出誘導部の前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体との間隔は、前記他の排出誘導部の前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体とが最も近接する位置から前記第2のミスト吸引装置に近づくにつれて大きくなる、請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記排出誘導部の前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体との間隔は、前記ノズル列が設けられた面と前記記録媒体との間隔と一致するか、または大きい、請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記排出誘導部の、前記記録媒体と対向する表面は、曲面状である、請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記排出誘導部の、前記記録媒体と対向する表面は、階段状である、請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記相対走査の方向と交差する前記ノズル列の方向に、前記記録ヘッドと接触するようにさらに記録ヘッドが配置されている、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  9. インク滴を吐出させる複数のノズル列が設けられた面を備えた記録ヘッドを記録媒体に対して相対走査させて画像を形成するインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列が設けられた面の汚染を防止する方法であって、
    前記相対走査の方向に互いに隣接して配置された前記ノズル列同士の間の空間に、前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体との間隔が、前記インクジェット記録装置本体において前記相対走査の方向とは垂直な方向に設けられた第1のミストを回収する第1のミスト吸引装置に近づくにつれて大きくなる排出誘導部を形成して、前記排出誘導部の表面に圧力勾配を生じさせて、
    前記ノズル列同士の間の空間において、前記第1のミスト吸引装置に向かう空気の流れの流速を増加させて、前記ノズルから生じるミストを前記第1のミスト吸引装置へ排出する、記録ヘッドのノズル列の設けられた面の汚染を防止する方法。
  10. インク滴を吐出させるノズル列が設けられた面を備えた複数の記録ヘッドを記録媒体に対して相対走査させて画像を形成するインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列の設けられた面の汚染を防止する方法であって、
    前記相対走査の方向に互いに隣接して配置された前記記録ヘッド同士の間の空間に、前記記録媒体と対向する面と前記記録媒体との間隔が、前記インクジェット記録装置本体において前記相対走査の方向とは垂直な方向に設けられた第1のミストを回収する第1のミスト吸引装置に近づくにつれて大きくなる排出誘導部を形成することで、前記排出誘導部の表面に圧力勾配を生じさせて、
    前記記録ヘッド同士の間の空間に、前記第1のミスト吸引装置に向かう空気の流れの流速を増加させて、前記ノズルから生じるミストを前記第1のミスト吸引装置へ排出する、記録ヘッドのノズル列の設けられた面の汚染を防止する方法。
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