JP5810508B2 - ボトム衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、臀部の造形機能を有するボトム衣類に関するものである。
特許文献1及び2には、臀部の造形機能を有するボトム衣類として、ガードルが開示されている。特許文献1に開示のガードルは、伸縮性を有する臀部緊締部(臀部裏打ち布)を備えている。この臀部緊締部は、臀部の膨らみの頂点より上側に上辺縁が、臀部の臀溝近傍に下辺縁の最下点が、それぞれ位置するように形成され、左右の縁が脇側まで達するように形成されている。この臀部緊締部では、左右の縁がガードル本体に縫合されているが、下辺縁がガードル本体に縫合されていないフリー状態である。これにより、比較的大きい面積で臀部裏打ち布を設けていても、臀部裏打ち布の運動追従性が良好で、従って座位時や前かがみ時においても、つっぱり感がなく、着用感が良好であるとしている。なお、臀部緊締部の上辺縁は、ガードル本体に縫合されていてもよいし、ガードル本体に縫合されていないフリー状態であってもよいとしている。
一方、特許文献2に開示のガードルは、臀部の下縁に沿って延在する帯状の臀部緊締部(20)を備える。この臀部緊締部とガードル本体(例えば、臀部被覆部22に相当)とは、一体的に編成された一の経編地から構成されている。これにより、着用感や外観を損なう虞を大きく低減しつつ、体形補整機能を実現するとしている。
特開2001−303305号公報 特開2009−270215号公報
上述したように、ある程度の補整機能を保ちつつ、着用感の向上が実現できるようになると、今度は、この着用感を保ちつつ、補整機能の更なる向上の要求が予想される。
そこで、本発明は、着用感を向上すると共に、補整力をも高めることが可能なボトム衣類を提供することを目的とする。
上述したように、従来、着用感を良好にするために、例えば、臀部緊締部の上辺縁を縫着する手法が考案されている。しかしながら、本願発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、従来の構成とは反対に、臀部緊締部の上辺縁を縫着せずに遊離させ、下辺縁を縫着する手法の方が、着用感を向上することができると共に、ヒップトップを引き上げる補整力をも高めることができことを見出した。
そこで、本発明のボトム衣類は、少なくとも臀部を覆う本体部と、少なくとも本体部の後側において本体部の上辺縁に沿って延在する帯状をなし、本体部に結合しているウエスト緊締部と、ウエスト緊締部と左右の脇側部分で連結され、上辺が左右の脇側部分から後中心側へ斜め下方に弧状を呈するようにそれぞれ延在し、後中心周辺で連結され、左右の臀部下部と臀部脇部をそれぞれ覆うように形成された臀部緊締部と、を備え、臀部緊締部は、本体部に取り付けられた当て布であり、上辺側の部分が前記本体部に対して遊離するように取り付けられており、前記臀部緊締部における前記上辺は、非着用状態における臀部頂点よりも上方であって、着用状態における臀部頂点よりも下方を通過する
このボトム衣類によれば、臀部下部及び臀部脇部を覆う臀部緊締部によって、臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果を高めることができる。また、この臀部緊締部の上辺を本体部に結合せずに遊離させることによって、ヒップトップを臀部緊締部の上辺よりも上方へ移動させることができる。その結果、ヒップトップを引き上げる補整力を高めることが可能となる。
また、臀部緊締部の上辺を本体部に結合せずに遊離させることによって、臀部緊締部の運動追従性を良好にすることができ、座位時や前かがみ時においても、つっぱり感を低減し、着用感を高めることができる。
また、臀部緊締部の上辺を本体部に結合せずに遊離させることによって、臀部緊締部の上辺近傍のヒップラインをスムージングすることができる。
ところで、臀部緊締部の上辺を本体部に縫着せずに遊離させると、脚を相通する際に足指が引っかかってしまう虞がある。また、上辺が捲れて二重になることによって、上辺近傍の緊締力が強まり、上辺がヒップに食い込み易くなる虞がある。
しかしながら、このボトム衣類によれば、本体部に非結合である臀部緊締部の上辺が、ウエスト緊締部から延在するので、すなわち、本体部の上辺縁よりも比較的低い位置から延在することとなるので、脚を挿通するときの足指の引っかかりや、上辺が捲れて二重になることに起因して上辺がヒップに食い込み易くなることを抑制している。また、臀部緊締部によるリフトアップ効果を高めることができる。
また、このボトム衣類によれば、臀部緊締部における上辺は、非着用状態における臀部頂点よりも上方であって、着用状態における臀部頂点よりも下方を通過するので、ヒップトップを引き上げる補整力を更に高めることができ、更に、臀部緊締部の上辺がヒップに食い込み易くなることを抑制することができる。
上記した臀部緊締部は、本体部よりも伸縮性が低いことが好ましい。これによれば、臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果を更に高めることができる。
また、臀部緊締部における上辺は、着用状態における臀部頂点の直下を通過することが好ましい。これによれば、ヒップトップを引き上げる補整力を更に高めることができ、更に、臀部緊締部の上辺がヒップに食い込み易くなることを抑制することができる。
本発明によれば、着用感を向上すると共に、補整力をも高めることができる。
本発明の実施形態に係るガードルの裏側を前側から示す正面図である。 本発明の実施形態に係るガードルの裏側を後側から示す背面図である。 本実施形態のガードルの着用状態(a)と、非着用状態(b)とを側面から示す側面図である。 本発明の第1の変形例に係るガードルの裏側を後側から示す図である。 本発明の第2の変形例に係るガードルの裏側を後側から示す図である。 本発明の第3の変形例に係るガードルの裏側を後側(a)、及び、前側(b)から示す図である。 本実施形態(a)、第1の比較例(b)、第2の比較例(c)を着用したときの臀部の撮影結果を忠実に示す図である。 ヌード同等状態(a)のとき、本実施形態(b)及び第3の比較例(c)を着用したときの臀部のモアレ等高線解析結果を忠実に示す図である。 ヌード同等状態(a)のとき、本実施形態(b)及び第3の比較例(c)を着用したときの臀部の撮影結果を忠実に示す図である。 本発明の第3の比較例に係るガードルの裏側を後側から示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、本発明の実施形態に係るガードルの裏側(着用者の肌に接する内側)を前側から示す正面図であり、図2は、本発明の実施形態に係るガードルの裏側を後側から示す背面図である。図1及び図2に示すガードル1は、着用者の腹部、臀部及び大腿部を覆うロングタイプのガードルであり、本体部10と、腹部緊締部20と、ウエスト緊締部30と、臀部緊締部40とを備えている。
本体部10は、着用者の腹部、臀部及び大腿部を覆い、腹部、臀部及び大腿部に対して密着性を有している。例えば、本体部10には、伸縮性を有するツーウェイラッセル素材が適用される。本実施形態では、本体部10のクロッチ部分には、別布からなるクロッチ部11が形成されており、本体部10のウエスト部分には、ウエストゴムや別布が縫着されてウエスト部12が形成されている。これにより、着用時のクロッチ部分やウエスト部分のフィット感を向上させることができる。
また、本実施形態では、本体部10の前中心近傍の上辺縁部に、逆三角形状のデザイン部13が設けられており、本体部10の上辺縁に沿う辺以外の2辺13aが縫着されている。デザイン部13には、上述したウエスト部12や、後述する腹部緊締部20及びウエスト緊締部30が設けられていない。なお、本体部10の前中心近傍の上辺縁部には、デザイン部13に代えてウエスト部12、腹部緊締部20、又は、ウエスト緊締部30が形成されてもよい。本体部10の裏側には、腹部緊締部20、ウエスト緊締部30、及び、臀部緊締部40が部分的に設けられている。
腹部緊締部20、ウエスト緊締部30、及び、臀部緊締部40は、本体部10の緊締力よりも強い緊締力を有している。例えば、ウエスト緊締部30は、パワーネット等の当て布を本体部10に取り付けて形成される。一方、腹部緊締部20及び臀部緊締部40は、例えば、ワンウェイパワーネット等の当て布を本体部10に取り付けて形成される。臀部緊締部40を形成する当て布は、本体部10よりも丈長さが長くなるように、本体部10に縫着等によって取り付けられている。
腹部緊締部20は、デザイン部13とクロッチ部11との間に設けられている。腹部緊締部20は、着用者の腹部を覆うようにひし形状に形成され、その周辺が本体部10に縫着されている。このようにして、腹部緊締部20は、腹部の出っ張りを補整するように作用する。なお、デザイン部13に代えて腹部緊締部20が本体部10の上辺縁まで形成されていてもよい。
ウエスト緊締部30は、ウエスト部12、すなわち本体部10の上辺縁に沿って延びる帯状をなしており、本体部10に縫着されている。本実施形態では、ウエスト緊締部30の左右端31は、デザイン部13の辺13a及び腹部緊締部20の上側辺21と共に本体部10に縫着されている。ウエスト緊締部30は、デザイン部13の辺13a及び腹部緊締部20の上側辺21から脇側及び後側へ向けて延びており、後中心で連結している。ウエスト緊締部30の上辺縁32は、ウエスト部12と共に本体部10に縫着されており、ウエスト緊締部30の下辺縁33も、本体部10に縫着されている。なお、デザイン部13に代えてウエスト緊締部30が本体部10の前中心部分に形成されていてもよい。
臀部緊締部40は、ウエスト緊締部30の下辺縁33の脇側から延びて、臀部脇部、臀部下部、及び、大腿部を覆うU字状をなしている。臀部緊締部40の2つの上端41は、ウエスト緊締部30の下辺縁33と共に本体部10に縫着されている。また、臀部緊締部40の外側辺縁43も本体部10に縫着されている。一方、臀部緊締部40の内側辺縁42は、本体部10に縫着されておらず、遊離している。すなわち、図2のとおり、図面で右側の上辺である内側辺縁42は、その右端がウエスト緊締部30との縫着部から始まり斜め下方に弧状を呈して後中心周辺に至って左側の内側辺縁と連結されている。同様に、左側の上辺である内側辺縁42は、その左端がウエスト緊締部30との縫着部から始まり斜め下方に弧状を呈して後中心周辺に至って右側の内側辺縁と連結されている。
ここで、図3は、本実施形態のガードル1の着用状態(a)と、非着用状態(b)とを側面から示す側面図である。図3に示すように、臀部緊締部40の内側辺縁42は、非着用状態における臀部頂点P1よりも上方であって、着用状態における臀部頂点P2よりも下方を通過するように設けられている。好ましくは、臀部緊締部40の内側辺縁42は、着用状態における臀部頂点P2の直下を通過するように設けられている。
ところで、上述したように、従来、着用感を良好にするために、例えば、臀部緊締部の上辺縁を縫着するが、下辺縁を縫着せずに遊離させる手法が考案されている。このように、臀部緊締部の下辺縁を縫着せずに遊離させることにより、臀部緊締部の下辺縁部分がヒップラインに食い込み難くしている。しかしながら、従来のガードルでは、臀部緊締部の下辺縁を縫着せずに遊離させるため、臀部を上方に押し上げるリフトアップ効果が小さく、ヒップトップを引き上げる補整力が小さい。すなわち、従来のガードルでは、着用感を向上することが可能であるが、補整機能の更なる向上は困難である。
しかしながら、本実施形態のガードル1によれば、臀部下部及び臀部脇部を覆うU字状の臀部緊締部40の外側辺縁43を本体部10に縫着することによって、臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果を高めることができる。また、この臀部緊締部40の内側辺縁42を本体部10に縫着せずに遊離させることによって、ヒップトップを臀部緊締部40の内側辺縁42よりも上方へ移動させることができる。その結果、ヒップトップを引き上げる補整力を高めることが可能となる。
また、臀部緊締部40の内側辺縁42を本体部10に縫着せずに遊離させることによって、臀部緊締部40の運動追従性を良好にすることができ、座位時や前かがみ時においても、つっぱり感を低減し、着用感を高めることができる。
また、臀部緊締部40の内側辺縁42を本体部10に縫着せずに遊離させることによって、臀部緊締部40の内側辺縁42近傍のヒップラインをスムージングすることができる。
ところで、臀部緊締部40の内側辺縁42を本体部10に縫着せずに遊離させると、脚を挿通する際に足指が引っかかってしまう虞がある。また、内側辺縁42が捲れて二重になることによって、内側辺縁42近傍の緊締力が強まり、内側辺縁42がヒップに食い込み、ヒップラインが不連続、すなわち、滑らかな曲線ではなくなり、ヒップを美しく造形できない虞がある。
しかしながら、本実施形態のガードル1によれば、本体部10に非縫着である臀部緊締部40の内側辺縁42が、ウエスト緊締部30から延在するので、すなわち、本体部10の上辺縁よりも比較的低い位置から延在することとなるので、脚を挿通する際の足指の引っかかりや、内側辺縁42が捲れて二重になることに起因して内側辺縁42近傍のヒップラインが上記のように滑らかな曲線ではなくなることを抑制することができる。また、臀部緊締部40によるリフトアップ効果を高めることができる。
ところで、従来、臀部緊締部として当て布を用いる場合、本体部よりも伸縮性が高い素材を本体部よりも丈長さが短くなるように縫着し、着用時に当て布が引き伸ばされることにより補整効果を発揮させることが多い。しかしながら、この手法では、臀部全体を上方へ押し上げるリフトアップ効果が小さい。
しかしながら、本実施形態のガードル1では、本体部10よりも伸縮性が低いワンウェイ素材を本体部10よりも丈長さが長くなるように縫着するので、補整効果を損なうことなく臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果を更に高めることができる。
ところで、臀部を全体的に持ち上げつつ臀部全体を覆うように臀部緊締部を設けてしまうと、臀部緊締部の補整力によって臀部の膨らみが潰れてしまい、丸みのあるきれいなヒップラインを形成することができない。また、臀部緊締部の補整力によって臀部の膨らみを潰さないために、臀部下部のみを覆うように臀部緊締部を設けると、臀部緊締部の上辺縁でヒップラインが不連続となってしまう。
しかしながら、本実施形態のガードル1によれば、臀部緊締部40の内側辺縁42が、非着用状態における臀部頂点よりも上方であって、着用状態における臀部頂点よりも下方を通過するように設けられるので、ヒップトップを引き上げる補整力を更に高めることができ、更に、臀部緊締部の内側辺縁近傍のヒップラインが不連続となることを抑制することができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、本体部、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部は、様々な態様に変形可能である。以下に、本体部、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部のいくつかの変形例を示す。
[第1の変形例]
図4は、本発明の第1の変形例に係るガードルの裏側を後側から示す図である。この第1の変形例のガードル1Aは、ガードル1においてウエスト緊締部30及び臀部緊締部40に代えてウエスト緊締部30A、臀部緊締部40Aを備えており、腹部緊締部20を備えていない構成で本実施形態と異なっている。ウエスト緊締部30の左右端31は、左右の脇側に縫着されており、臀部緊締部40Aの外側辺縁43も左右の脇側に縫着されている。すなわち、ウエスト緊締部30A及び臀部緊締部40Aは、脇側より後側にのみ位置するように形成されていてもよい。
[第2の変形例]
図5は、本発明の第2の変形例に係るガードルの裏側を後側から示す図である。この第2の変形例のガードル1Bは、ガードル1において本体部10及び臀部緊締部40に代えて本体部10B、臀部緊締部40Bを備えている構成で本実施形態と異なっている。本体部10Bは、着用者の腹部及び臀部を覆う。そのため、臀部緊締部40Bは、臀部緊締部40において大腿部を覆う部分が削除されている。すなわち、臀部緊締部40Bの外側辺縁43は、臀溝上側、好ましくは臀溝に位置する。このように、本発明の思想は、ショートタイプのガードルにも適用可能である。
[第3の変形例]
図6は、本発明の第3の変形例に係るガードルの裏側を後側(a)、及び、前側(b)から示す図である。この第3の変形例のガードル1Cは、ガードル1において臀部緊締部40に代えて臀部緊締部40Cを備えている構成で本実施形態と異なっている。本実施形態の臀部緊締部40では、外側辺縁43が後中心側から大腿部脇側へ向けて横方向に伸び、かつ、大腿部脇側からウエスト緊締部30の下辺縁33へ向けて上方向に伸びていたが、臀部緊締部40Cでは、外側辺縁43が後中心側から脇側を通り、ウエスト緊締部30の下辺縁33へ向けて斜め上方に延びている。以上説明したように、本体部、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部は、本実施形態に限定されることなく、様々な態様に変形可能である。
また、本実施形態及び本変形例では、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部にパワーネット素材が適用されたが、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部の素材はこれに限定されない。例えば、サテンパワーネット素材、トリコネット素材等が適用されてもよい。また、本実施形態及び本変形例では、本体部にツーウェイラッセル素材が適用されたが、本体部の素材はこれに限定されない。例えば、本体部にはベア天竺等が適用されてもよい。
また、本実施形態及び本変形例では、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部を本体部の裏側に設けたが、本体部の表側(着用者の肌に接しない外側)に設けてもよい。
また、本実施形態及び本変形例では、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部を本体部に当て布として縫着する一例を示したが、腹部緊締部、ウエスト緊締部、及び、臀部緊締部の当て布は複数の生地により構成しても良く、また、縫着でなく接着剤等で貼り付けてもよい。
また、本実施形態及び変形例では、ショートタイプ、及び、膝上丈のロングタイプのガードルを例示したが、本発明の特徴は種々の丈長さに適用可能である。
また、本実施形態及び変形例の特徴は、ガードル(ファンデーション)以外でも、ショーツ、パンティストッキング、レギンス、スパッツ、タイツ、スポーツ用タイツ、水着、レオタード、ボディスーツ、パンツ等のように臀部を覆うボトム衣類であればすべてに適用可能である。なお、アウターに適用する場合、本実施形態及び変形例のボトム衣類を内側に内蔵してもよい。
図1及び図2に示す本発明の実施形態のガードル1を実施例として製作し、以下の評価を行った。
[評価1]
本評価では、本発明の実施例及び各比較例を着用したときの臀部を脇側から撮影した。これらの撮影結果を図7に忠実に示す。図7(a)は、本実施例のガードル1を着用したときの臀部の撮影結果を忠実に示す図であり、図7(b)及び(c)は、それぞれ、第1及び第2の比較例を着用したときの臀部の撮影結果を忠実に示す図である。
本実施例に対して対比を行った第1及び第2の比較例は、出願人の主要な商品であり、それらの特徴及び仕様は次のとおりである。
第1の比較例:楽な着用感を目的とするもので、ガードル本体部10Xよりも伸縮性が大きい腹部緊締部20X及び臀部緊締部40Xを備え、臀部緊締部40Xは、臀部脇部、臀部下部及び大腿部を覆うU字状をなし、上端41がガードル本体部10Xの上辺縁に縫着され、内側辺縁42及び外側辺縁43がガードル本体部10Xに縫着されているタイプのガードル1Xである。なお、臀部緊締部40Xの内側辺縁42は、本実施形態の臀部緊締部40の内側辺縁42より低く、非着用状態における臀部頂点より下方を通過している。
第2の比較例:同様に楽な着用感を目的とするもので、ガードル本体部10Yよりも伸縮性が大きい腹部緊締部20Y、ウエスト緊締部30Y及び臀部緊締部40Yを備え、臀部緊締部40Yは、臀部脇部、臀部下部及び大腿部を覆うU字状をなし、上端41がガードル本体部10Yのウエスト部12Y(すなわち、上辺縁)に縫着され、内側辺縁42もガードル本体部10Yに縫着され、外側辺縁43がガードル本体部10Yに縫着されず遊離しているタイプのガードル1Yである。なお、臀部緊締部40Yの内側辺縁42は、本実施形態の臀部緊締部40の内側辺縁42より低く、非着用状態における臀部頂点近傍を通過している。
図7(b)によれば、第1の比較例では、臀部緊締部40Xの外側辺縁43が本体部10Xに縫着されているものの、上端41の縫着位置が本体部10Xの上辺縁と高く、内側辺縁42が本実施形態の臀部緊締部40の内側辺縁42より低いので、臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果が小さい。また、臀部緊締部40Xの内側辺縁42が本体部10Xに縫着されているので、ヒップトップを上方へ移動させることができていない。
図7(c)によれば、第2の比較例では、臀部緊締部40Yの外側辺縁43が本体部10Yに縫着されておらず、上端41の縫着位置が本体部10Yのウエスト部12Y(すなわち、上辺縁)と高く、内側辺縁42が本実施形態の臀部緊締部40の内側辺縁42より低いので、臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果が小さい。また、臀部緊締部40Yの内側辺縁42が本体部10Yに縫着されているので、ヒップトップを上方へ移動させることができていない。
これらに対し、図7(a)によれば、本実施例のガードル1では、臀部緊締部40の外側辺縁43を本体部10に縫着し、上端41の縫着位置がウエスト緊締部30の下辺縁と比較的低く、臀部緊締部40の伸縮性が本体部10よりも低いことによって、臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果を高めることができた。また、この臀部緊締部40の内側辺縁42を本体部10に縫着せずに遊離させることによって、ヒップトップを臀部緊締部40の内側辺縁42よりも上方へ移動させることができた。その結果、ヒップトップを引き上げる補整力を高めることができた。
[評価2]
本実施例に対して対比を行った比較例は、本実施例を発案するにあたり出願人が試行錯誤した試作品であり、それらの特徴及び仕様は次のとおりである。
第3の比較例:図10に示すように、本実施例のガードル1において、ウエスト緊締部30を備えず、臀部緊締部40に代えて臀部緊締部40Zを備えるガードル1Zである。この第3の比較例のガードル1Zでは、U字状の臀部緊締部40Zの2つの上端41は、ウエスト部12(すなわち、本体部10の上辺縁)と共に本体部10に縫着されている。すなわち、第3の比較例では、臀部緊締部40Zにおける非縫着の内側辺縁42が比較的高い位置から延在するタイプのガードルである。
第4の比較例:Tバックショーツを着用したヌードと同等の状態である。
本評価では、本発明の実施例及び各比較例を着用したときの臀部を背面及び脇側から撮影した後、背面撮影についてモアレ等高線解析を行った。背面撮影のモアレ等高線解析結果を図8に忠実に示すと共に、脇側の撮影結果を図9に忠実に示す。図8(a)及び図9(a)は、第4の比較例のヌード同等状態の撮影結果を示す図であり、図8(b)及び図9(b)は、本実施例のガードル1を着用したときの撮影結果を示す図である。また、図8(c)及び図9(c)は、第3の比較例を着用したときの撮影結果を示す図である。
図8(c)及び図9(c)によれば、第3の比較例では、臀部緊締部40Zの外側辺縁43を本体部10に縫着し、臀部緊締部40Zの伸縮性が本体部10よりも低いことによって、図8(a)及び図9(a)に示すヌード同等状態と比較して、臀部を上方へ押し上げるリフトアップ効果を高めることができた。また、臀部緊締部40Zの内側辺縁42を本体部10に縫着せず遊離させることによって、図8(a)及び図9(a)に示すヌード同等状態と比較して、ヒップトップを臀部緊締部40Zの内側辺縁42よりも上方へ移動させることができた。その結果、ヒップトップを引き上げる補整力を高めることができた。
しかしながら、第3の比較例では、臀部緊締部40Zの非縫着の内側辺縁42が比較的高い位置から延在するので、内側辺縁42が捲れて二重になることによって、内側辺縁42近傍の緊締力が強まり、内側辺縁42が食い込んでヒップに窪みが生じ、ヒップラインが滑らかな曲線で形成できなくなってしまった(A部分)。
これらに対し、図8(b)及び図9(b)によれば、本実施例のガードル1では、本体部10に非縫着である臀部緊締部40の内側辺縁42が、ウエスト緊締部30から延在するので、すなわち、本体部10の上辺縁よりも比較的低い位置から延在することとなるので、内側辺縁42が捲れて二重になることを防止し、その結果、内側辺縁42がヒップに食い込んで、ヒップラインが滑らかな曲線で形成できなくなることを防止することができた。
これより、臀部緊締部40及びウエスト緊締部30の双方の作用により、上記した本実施例の作用効果が奏されることがわかる。
また、図8(b)及び図9(b)によれば、本実施例のガードル1では、臀部下部Bの補整力が非常に高く、連続的な曲線状にヒップラインを形成するとともに、ヒップトップの位置が高く保持される。このため、脚が長く見えるというメリットもある。
1,1A,1B,1C,1X,1Y,1Z…ガードル(ボトム衣類)、10,10B,10X,10Y…本体部、11…本体部のクロッチ部、12,12Y…本体部のウエスト部、13…本体部のデザイン部、20,20X,20Y…腹部緊締部、30,30A,30Y…ウエスト緊締部、31…ウエスト緊締部の左右端、32…ウエスト緊締部の上辺縁、33…ウエスト緊締部の下辺縁、40,40A,40B,40C,40X,40Y,40Z…臀部緊締部、41…臀部緊締部の上端、42…臀部緊締部の内側辺縁、43…臀部緊締部の外側辺縁。

Claims (3)

  1. 少なくとも臀部を覆う本体部と、
    少なくとも前記本体部の後側において前記本体部の上辺縁に沿って延在する帯状をなし、前記本体部に結合しているウエスト緊締部と、
    前記ウエスト緊締部と左右の脇側部分で連結され、上辺が左右の前記脇側部分から後中心側へ斜め下方に弧状を呈するようにそれぞれ延在し、後中心周辺で連結され、左右の臀部下部と臀部脇部をそれぞれ覆うように形成された臀部緊締部と、
    を備え、
    前記臀部緊締部は、前記本体部に取り付けられた当て布であり、前記上辺側の部分が前記本体部に対して遊離するように取り付けられており、前記臀部緊締部における前記上辺は、非着用状態における臀部頂点よりも上方であって、着用状態における臀部頂点よりも下方を通過する、ボトム衣類。
  2. 前記臀部緊締部は、前記本体部よりも伸縮性が低い、
    請求項1に記載のボトム衣類。
  3. 前記臀部緊締部における前記上辺は、着用状態における臀部頂点の直下を通過する、
    請求項1又は2に記載のボトム衣類。
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