JP5809988B2 - 作業機械の走行支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベルなどの下部走行体と上部旋回体とを有する作業機械(建設機械)に係り、特にその車体の周囲状況を表す俯瞰画像上に予測走行軌道を表示して走行を支援するための装置に関するものである。
建設・作業機械の一つである油圧ショベルは、一般に運転席が上部旋回体の前方左側に設置されていることから、その上部旋回体の右方向と後方の視認性が良くない。そのため、例えば以下の特許文献1などでは、上部旋回体の右側面と後部にそれぞれカメラを設置し、それらのカメラで撮影された上部旋回体の右方向と後方の画像を運転席のモニター上に表示することでそれらの視認性を確保している。
また、この特許文献1や以下の特許文献2などでは、車体に設けられた複数のカメラで撮影された車体周囲の画像を上方視点変換処理してから合成して視点を車体上方に変換した俯瞰画像を作成し、この俯瞰画像を運転席のモニター上に表示することで車体とその周囲の障害物などとの距離を感覚的に把握できるようにした技術が開示されている。
また、さらにこれらの文献には、上部旋回体の旋回角情報や車両のステアリング舵角情報に基づいて車体の予測走行軌道を演算し、その予測走行軌道をカメラで撮影された画像や俯瞰画像上に重ねて表示することで走行を支援する技術も開示されている。
特開2008−95307号公報 特開2002−251632号公報
ところで、前記特許文献1に開示された車体の予測走行軌道の演算は、上部旋回体の旋回角情報に基づいて行っているため、直進や後退の場合は正確に演算できるもののカーブ走行や一定の場所での方向転換動作(片方ステ時やピボットターンなど)の場合は、その予測走行軌道を正確に求めることができない。
一方、前記特許文献2に開示された車体の予測走行軌道の演算は、ステアリング舵角情報に基づいて行っているため、自動車のようなステアリング機構を有しない油圧ショベルなどの作業機械では、その予測走行軌道を求めることができない。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、ステアリング機構を有しない油圧ショベルなどの作業機械であってもその予測走行軌道を正確に演算して俯瞰画像上に表示できる新規な作業機械の走行支援装置を提供するものである。
前記課題を解決するために第1の発明は、左右一対のクローラを有する下部走行体と、当該下部走行体上に旋回自在に設けられた上部旋回体とを有する作業機械に備えられる走行支援装置であって、前記上部旋回体に設けられてその周囲を撮影する複数のカメラと、当該各カメラで撮影した各画像を上方視点変換処理してから合成して前記作業機械に対応する画像を中心とした周囲の俯瞰画像を作成する俯瞰画像作成手段と、前記各クローラを駆動する走行モータの制御情報と前記下部走行体に対する上部旋回体の旋回角を取得する車体情報取得手段と、当該車体情報取得手段で取得した前記各走行モータの制御情報と前記下部走行体に対する前記上部旋回体の旋回角から前記下部走行体の予測走行軌道と前記上部旋回体に対する前記下部走行体の旋回位置を演算する予測走行軌道演算手段と、当該予測走行軌道演算手段で演算された前記上部旋回体に対する前記下部走行体の旋回位置と前記下部走行体の予測走行軌道を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像に重畳して表示する予測走行軌道表示手段とを有し、前記車体情報取得手段は、前記各走行モータの制御情報として前記各走行モータをそれぞれ制御する各走行レバーのパイロット圧間の差圧を取得し、前記予測走行軌道演算手段は、前記パイロット圧間の差圧から前記下部走行体がカーブ走行であると判断したときは前記下部走行体の走行方向と半径を算出してその予測走行軌道を演算することを特徴とする作業機械の走行支援装置である。
このような構成によれば、作業機械に対応する画像を中心とした周囲の俯瞰画像上に、各クローラを駆動する走行モータの制御情報に基づいて演算した下部走行体の予測走行軌道を重畳して表示することができる。これによって、ステアリング機構を有しない油圧ショベルなどの作業機械であってもその予測走行軌道を運転席のモニター上などに表示することができる。また、下部走行体の予測走行軌道は、各クローラを駆動する走行モータの制御情報に基づいて演算するため、直進走行は勿論、カーブ走行や一定の場所での方向転換動作(片方ステ時やピボットターンなど)の場合であっても正確にその予測走行軌道を演算して表示することができる。また、各走行レバーのパイロット圧から走行モータの動きを予測できるため、走行モータの動きを事前に把握して下部走行体の予測走行軌道を迅速かつ正確に演算することができる。
このような構成によれば、下部走行体の予測走行軌道を迅速かつ正確に演算して俯瞰画像上に表示できる。この結果、下部走行体に対して上部旋回体がずれている(旋回している)状態であっても下部走行体の前後方の向きやその予測走行軌道を容易かつ正確に把握することができる。
の発明は、第の発明において、前記予測走行軌道表示手段は、前記下部走行体の予測走行軌道を、前記下部走行体の走行開始位置から離れるに従って徐々に太く表示することを特徴とする作業機械の走行支援装置。
このような構成によれば、カーブ走行時などにおいてクローラと地面との接地摩擦が小さくて滑りなどが発生して予測走行軌道の演算に誤差が生じた場合でも、その誤差を考慮した予測走行軌道を表示することができる。
の発明は、左右一対のクローラを有する下部走行体と、当該下部走行体上に旋回自在に設けられた上部旋回体とを有する作業機械に備えられる走行支援装置であって、前記上部旋回体に設けられてその周囲を撮影する複数のカメラと、当該各カメラで撮影した各画像を上方視点変換処理してから合成して前記作業機械に対応する画像を中心とした周囲の俯瞰画像を作成する俯瞰画像作成手段と、前記各クローラを駆動する走行モータの制御情報を取得する車体情報取得手段と、当該車体情報取得手段で取得した前記各走行モータの制御情報から前記下部走行体の予測走行軌道を演算する予測走行軌道演算手段と、当該予測走行軌道演算手段で演算された前記下部走行体の予測走行軌道を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像に重畳して表示する予測走行軌道表示手段とを有し、前記予測走行軌道表示手段は、前記車体情報取得手段で取得した前記各走行モータの制御情報から前記下部走行体の動きが一定の場所での方向転換動作であるときは、前記下部走行体の転回方向を演算し、前記予測走行軌道表示手段は、前記予測走行軌道演算手段で演算された前記下部走行体の転回方向を示す標識を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像に重畳して表示することを特徴とする作業機械の走行支援装置である。
このような構成によれば、片方ステ時やピボットターンなどのような転回軌道を表示し難い、一定の場所での方向転換動作における具体的な下部走行体の転回方向をわかりやすく表示することができる。
の発明は、第の発明において、前記予測走行軌道表示手段は、前記下部走行体の各クローラの転回方向を演算し、前記予測走行軌道表示手段は、前記予測走行軌道演算手段で演算された前記下部走行体の各クローラの転回方向を示す標識を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像の各クローラに対応する画像に重畳して表示することを特徴とする作業機械の走行支援装置である。
このような構成によれば、さらに下部走行体の各クローラの転回方向をより具体的に表示することができる。
本発明によれば、以下に示すような効果を発揮する。
(a)各クローラを駆動する走行モータの制御情報に基づいて下部走行体の予測走行軌道を演算して表示するため、ステアリング機構を有しない油圧ショベルなどの作業機械であってもその予測走行軌道を運転席のモニター上に表示することができる。
(b)各クローラを駆動する走行モータの制御情報に基づいて下部走行体の予測走行軌道を演算するため、直進走行は勿論、カーブ走行や一定の場所での方向転換動作の場合であっても正確にその予測走行軌道を求めて表示することができる。
(c)上部旋回体の旋回角情報に応じて下部走行体に対応する画像を旋回させた俯瞰画像を作成して表示できるため、下部走行体に対して上部旋回体がずれている(旋回している)状態であっても下部走行体の前後方の向きやその予測走行軌道を容易かつ正確に把握することができる。
(d)各走行モータをそれぞれ制御する走行レバーのパイロット圧から各走行モータの動きが予測できるため、走行モータの動きを事前に把握して下部走行体の予測走行軌道を迅速かつ正確に演算することができる。
(e)下部走行体の予測走行軌道を、その走行開始位置から離れるに従って徐々に太く表示することによって、カーブ走行時などにおいてクローラと地面との接地摩擦が小さくて滑りなどが発生して予測走行軌道の演算に誤差が生じた場合でも、その誤差を考慮した予測走行軌道を表示することができる。
(f)下部走行体の動きが一定の場所での方向転換動作であるときは、その転回方向を示す標識を俯瞰画像に表示するため、片方ステ時やピボットターンなどのような転回軌道を表示し難い、一定の場所での方向転換動作における具体的な下部走行体の転回方向をわかりやすく表示することができる。
(g)方向転換動作の場合にはさらに下部走行体の各クローラの転回方向を示す標識を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像の各クローラに対応する画像に転回矢印などとして表示するため、下部走行体の各クローラの転回方向をより具体的に表示することができる。
本発明に係る作業機械の一つである油圧ショベル100の実施の一形態を示す全体斜視図である。 本発明に係る走行支援装置200の実施の一形態を示すブロック図である。 本発明に係る油圧ショベル100の走行系の油圧制御回路図である。 本発明に係る走行支援装置200による走行支援制御の流れを示すフローチャート図である。 俯瞰画像400上に斜め左後方の予測走行軌道t1,t2を重畳して表示した合成画像500を示す図である。 俯瞰画像400上に斜め右前方の予測走行軌道t3,t4を重畳して表示した合成画像500を示す図である。 下部走行体10に対して上部旋回体20を反時計回りに45°旋回させたときの俯瞰画像400上に斜め左後方の予測走行軌道t5,t6を重畳して表示した合成画像500を示す図である。 図7の俯瞰画像400上に斜め右前方の予測走行軌道t7,t8を重畳して表示した合成画像500を示す図である。 俯瞰画像400上に斜め左後方の予測走行軌道t7、t8を走行始点から離れるに従って徐々に拡大するように重畳して表示した例を示す図である。 俯瞰画像400上に各クローラ11,11に対応する画像g1,g2に転回方向を転回矢印m1乃至m4を用いて表示した例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る作業機械の一つである油圧ショベル100の実施の一形態を示した全体斜視図である。図示するようにこの油圧ショベル100は、下部走行体10と、この下部走行体10上に旋回自在に設けられた上部旋回体20とから主に構成されている。下部走行体10は、図示しない走行体フレームに互いに平行に位置する一対のクローラ11,11を有しており、これら各クローラ11,11には、それぞれの履帯を駆動して走行するための油圧駆動式の走行モータ12がそれぞれ設けられている。
一方、上部旋回体20は、図示しない旋回体フレーム上に設置されたエンジンやバッテリー、燃料タンクなどの各種機器類が収容されるエンジン室21と、このエンジン室21の前方左側に設けられた運転室22と、この運転室22の右側から前方に延びるフロント作業機23と、このフロント作業機23との重量バランスを図るべくエンジン室21の後方に設けられたカウンターウエイト24とから主に構成されている。
運転室22は、オペレータが搭乗するキャビン22a内にフロント作業機23を操作する操作レバーや計器類などの他に、後述する左右一対の走行レバーや周囲監視モニターなどが設置されている。フロント作業機23は、旋回体フレーム側から前方に延びるブーム23aと、このブーム23aの先端に揺動自在に設けられたアーム23bと、このアーム23bの先端に揺動自在に設けられたバケット23cとから主に構成されており、これらブーム23a、アーム23b、バケット23cは、それぞれ油圧で伸縮するブームシリンダ23d、アームシリンダ23e、バケットシリンダ23fによってそれぞれ動作するようになっている。なお、これら各部の具体的な動作や監視は、図2に示す車体コントローラ300によって逐次コントロールされている。
また、このエンジン室21の両側と、運転室22の上部と、カウンターウエイト24の上部には、それぞれの方向を連続して撮影するための4つのカメラ30a、30b、30c、30dが設置されている。すなわち、カメラ30aは上部旋回体20の右側の領域を180°の画角で斜めに見下ろすような方向で連続的に撮影し、カメラ30bは上部旋回体20の左側の領域を180°の画角で斜めに見下ろすような方向で連続的に撮影し、カメラ30cは上部旋回体20の前方の領域を180°の画角で斜めに見下ろすような方向で連続的に撮影し、カメラ30dは上部旋回体20の後方の領域を180°の画角で斜めに見下ろすような方向で連続的に撮影している。
そして、これら各カメラ30a、30b、30c、30dで撮影された各画像は、図2に示すように本発明に係る走行支援装置200の表示コントローラ210にそれぞれ入力されるようになっている。なお、このカメラ30a、30b、30c、30dは、例えば耐久性や耐候性などに優れたCCDやCMOSなどの撮像素子を備えた広角のビデオカメラなどから構成されている。
図2は、この油圧ショベル100に搭載される走行支援装置200の実施の一形態を示すブロック図である。図示するようにこの走行支援装置200は、表示コントローラ210と、周囲監視モニター220とから主に構成されている。表示コントローラ210は、車体情報取得部211と、俯瞰画像作成部212と、予測走行軌道演算部213とを有している。この表示コントローラ210は、図示しないCPUやRAM、ROM、入出力インターフェースなどを備えた画像処理LSI(ハードウェア)から構成されており、ROMなどに予め記憶された各種データおよび専用の制御プログラムや画像処理プログラムなどによってCPUが前記各部211乃至213の機能を実現するようになっている。
車体情報取得部211は、予め油圧ショベル100内に設置されている車体コントローラ300の車体情報を取得して俯瞰画像作成部212および予測走行軌道演算部213に出力している。ここで、この車体情報取得部211で取得可能な車体情報としては特に限定されるものではないが、少なくとも走行モータ12,13を制御するパイロット圧と、下部走行体10に対する上部旋回体20の旋回角θについては常時取得するようになっている。
ここでいう旋回角θとは一般には、図1に示すように下部走行体10のクローラ11と上部旋回体20の前後が互いに平行に位置している状態を旋回角0°とし、図1の状態から上部旋回体20のフロント作業機23が下部走行体10に対して時計回りに右真横に向くように旋回した状態を旋回角90°、さらに90°時計回りに旋回して上部旋回体20のフロント作業機23の向きが下部走行体10に対して反対側を向いた状態を旋回角180°、さらに90°旋回して上部旋回体20のフロント作業機23の向きが下部走行体10に対して左真横に旋回した状態を旋回角270°と表している。
俯瞰画像作成部212は、前記各カメラ30a、30b、30c、30dで撮影した複数(4つ)の原画像を上方視点変換して合成し、油圧ショベル100に対応する車体画像を中心とした周囲の俯瞰画像を例えば30フレーム/秒の単位で作成して、作成した俯瞰画像(動画)を予測走行軌道演算部213に出力している。具体的には、各カメラ30a、30b、30c、30dからそれぞれNTSCなどのコンポジット信号が入力されると、この俯瞰画像作成部212は、これら各コンポジット信号をA/D変換してRGB信号にデコードしてからそれぞれ専用のフレームメモリに蓄積する。
その後、レンズ歪み補正処理を行ってからホモグラフィ行列による平面射影変換処理や三次元空間での投影処理などの画素変換処理によって各カメラ撮影画像をその上方に視点を移動した上方視点画像に変換処理する。そして、これら4つの上方視点画像を油圧ショベル100に対応する車体画像を中心とした周囲に繋ぎ合わせて一つの連続した車体周囲全体の俯瞰画像を作成してその画像データを予測走行軌道演算部213のフレームメモリに出力している。
図5は、この俯瞰画像作成部212で作成される車体周囲全体の俯瞰画像400の一例を示したものであり、中央部に予め作成された油圧ショベル100に対応する車体画像Gを表示するための矩形状の表示エリアE1が設けられている。そして、この表示エリアE1を中心としてその前後左右にそれぞれ独立した台形状の表示エリアE2乃至E5を形成し、これら各表示エリアE2乃至E5に、前記各カメラ30a、30b、30c、30dで撮影したそれぞれの画像からなる視点変換画像を表示したものである。
すなわち、表示エリアE2には、カメラ30aで撮影された上部旋回体20の前方の撮影画像からなる第1の視点変換画像が表示され、表示エリアE3には、カメラ30dで撮影された上部旋回体20の後方の撮影画像からなる第2の視点変換画像が表示され、表示エリアE4には、カメラ30bで撮影された上部旋回体20の左方向の撮影画像からなる第3の視点変換画像が表示され、表示エリアE5には、カメラ30aで撮影された上部旋回体20の右方向の撮影画像からなる視点変換画像が表示されるようになっている。なお、図5の俯瞰画像400では、油圧ショベル100の右斜め後方に車両Sが写っており、この車両Sは油圧ショベル100から数mの距離に位置しているのがわかる。
予測走行軌道演算部213は、俯瞰画像作成部212から出力される俯瞰画像の画像データと、車体情報取得部211から出力される車体情報とを入力し、その下部走行体10のクローラ11,11の予測走行軌道や下部走行体10に対する上部旋回体20の旋回角θなどを演算して周囲監視モニター220に出力している。これらの演算の具体例については後述する。
周囲監視モニター220は、この予測走行軌道演算部213で演算された下部走行体10の予測走行軌道を俯瞰画像作成部212で作成した俯瞰画像に重畳して表示部221に表示するようになっている。具体的には、予測走行軌道演算部213で演算された下部走行体10の予測走行軌道に相当する位置の画素の輝度や色度を、俯瞰画像とは明らかに異なる輝度や色度、例えば赤や黄色、白などの連続した線または破線に変換した合成画像を生成する。そして、その合成画像のデータを出力用フレームメモリに格納し、その合成画像のデータ(RGB信号)をコンポジット信号にエンコードした後、D/A変換して表示部221に表示する。なお、この周囲監視モニター220には表示部221の他に入力部222が設けられており、オペレータがこの入力部222を操作することで電源のオン・オフや表示された合成画像の拡大、縮小、回転、表示範囲の変更、通常のカメラ撮影画像や2画面画像への切換えなどの各種操作が任意に行えるようになっている。
車体コントローラ300は、情報処理装置からなる車体制御部350を備えており、左右一対の走行レバー40、41やフロント作業機23の操作レバー42,43やパイロット圧センサ40a、40b、41a、41b、旋回角センサ45などの各種センサからの信号を入力する。そして、この車体制御部350は、この入力信号と、内蔵されたROMなどに予め記憶された車体制御プログラムによるアルゴリズムとに従ってCPUがエンジンや油圧ポンプなどを制御してフロント作業機23を駆動する各種アクチュエータ70a、70b、70cや、走行モータ12、13および旋回モータ14などを逐次コントロールするようになっている。
図3は、油圧ショベル100の走行系の油圧制御回路の構成を示した回路図である。図のほぼ中央に位置する符号301はエンジンであり、その駆動力によってメインポンプ302とパイロットポンプ303を駆動するようになっている。このメインポンプ302で発生した作動油は、左走行コントロールバルブ311および右走行コントロールバルブ312を介してそれぞれ左走行モータ12および右走行モータ13に送られ、これら回転駆動するようになっている。
この左走行コントロールバルブ311および右走行コントロールバルブ312には、それぞれ左前進用パイロットバルブ321、左後退用パイロットバルブ322、右前進用パイロットバルブ331、右後退用パイロットバルブ332を備えた油圧ラインが接続されている。そして、左前進用パイロットバルブ321と左後退用パイロットバルブ322とには、前後揺動式の左走行レバー41が設けられており、この左走行レバー41を図中左側(前進方向)に倒すと左前進用パイロットバルブ321が押圧されて作動し、反対にこの左走行レバー41を図中右側(後退方向)に倒すと左後退用パイロットバルブ322が押圧されて作動するようになっている。
一方、右前進用パイロットバルブ331と右後退用パイロットバルブ332とにも、同じく前後揺動式の右走行レバー40が設けられており、この右走行レバー40を図中左側(前進方向)に倒すと左前進用パイロットバルブ331が押圧されて作動し、反対にこの右走行レバー40を図中右側(後退方向)に倒すと右後退用パイロットバルブ332が押圧されて作動するようになっている。
これら4つのパイロットバルブ321、322、331、332は、それぞれ右走行レバー40および左走行レバー41の操作量(圧力)に比例するパイロット圧を発生するようになっており、そのパイロット圧に応じて左走行コントロールバルブ311および右走行コントロールバルブ312を流れる作動油量が増減することで左走行モータ12および右走行モータ13の回転方向および回転速度が制御されるようになっている。
そして、これら4つのパイロットバルブ321、322、331、332には、それぞれのパイロット圧力を検出するための左前進用パイロット圧センサ40a、左後退用パイロット圧センサ40b、右前進用パイロット圧センサ41a、右後退用パイロット圧センサ41bが設けられており、これら4つのパイロット圧センサ40a、40b、41a、41bで検出されたパイロット圧p1、p2、p3、p4が前述した表示コントローラ210の車体情報取得部211によって走行支援装置200側に逐次取得されるようになっている。
なお、この右走行レバー40と左走行レバー41は、運転席22内の着座シートの前方に左右一対のペアとなって設けられており、オペレータが左手で左走行レバー41を把持すると同時にその右手で右走行レバー40を把持した状態で両方同時に、あるいは片方のみの操作が任意に行えるようになっている。また、図3中符号320は、エンジン回転指示コントローラ、330は、エンジン回転制御コントローラ、340はポンプレギュレータ、350はエンジンコントロールダイヤルである。
次に、このような構成をした本発明の走行支援装置200の作用を主に図4のフローを参照しながら説明する。先ず、この走行支援装置200を構成する表示コントローラ210の俯瞰画像作成部212は、油圧ショベル100のエンジンが起動するなどして車体コントローラ300側の電源が投入されると、これと連動するように起動して初期のシステムチェックを行い、異常がなければ最初のステップS100に移行する。
ステップS100では、前述したように車体の四方に設けられた4つのカメラ30a、30b、30c、30dによって車体周囲を撮影してその画像を取得して次のステップS102に移行する。ステップS102では撮影された4つの周囲画像を視点変換処理してそれぞれ毎の視点変換画像を作成し、これらを繋ぎ合わせて図5に示すように中央に車体画像Gを有する全体の俯瞰画像400を作成して次のステップS104に移行する。
ステップS104では、この表示コントローラ210の車体情報取得部211がパイロット圧センサ40a、40b、41a、41bで検出されたパイロット圧p1、p2、p3、p4や旋回角センサ45で検出された旋回角θなどの車体情報を、車体コントローラ300から取得して次のステップS106に移行する。
ステップS106では、車体情報取得部211で取得した車体情報からいずれかのパイロット圧p1、p2、p3、p4が発生しているか否かを判定する。この結果、いずれか一つ以上のパイロット圧p1、p2、p3、p4が発生していると判断したとき(YES)はステップS108に移行するが、いずれのパイロット圧p1、p2、p3、p4も発生していないと判断したとき(NO)はステップS107に移行する。
ステップS107では、ステップS102で作成された俯瞰画像をそのまま運転席の周囲監視モニター220の表示部221に表示してステップS114に移行する。すなわち、いずれのパイロット圧p1、p2、p3、p4も発生していないときは、下部走行体10が停止している状態であると判断してステップS102で作成された俯瞰画像のみをそのまま表示する。
一方、ステップS108では、この表示コントローラ210の予測走行軌道演算部213が検出されたいずれか一つ以上のパイロット圧p1、p2、p3、p4に基づいて下部走行体10のクローラ11,11の予測走行軌道を演算して次のステップS110に移行する。ステップS110では、周囲監視モニター220がこの予測走行軌道をステップS102で作成された俯瞰画像上に重畳してステップS112に移行し、ステップS112では、予測走行軌道が重畳された俯瞰画像を運転席の周囲監視モニター220に表示して最後のステップS114に移行する。ステップS114では、エンジンが停止されたか否かを判断し、エンジンが停止されたと判断したとき(YES)は処理を終了するが、エンジン停止されていないと判断したとき(NO)は、最初のステップS100に戻って同様な処理を繰り返すことになる。
図5は、演算された下部走行体10のクローラ11,11の各予測走行軌道t1,t2を俯瞰画像400上に重畳し、その合成画像500を周囲監視モニター220の表示部221に表示した例を示したものである。運転席22のオペレータが左右一対の走行レバー40,41を同時に手前(後退方向)に倒し、かつ右走行レバー40を左走行レバー41よりもやや多めに倒すと、それぞれ後退側のパイロット圧p2,p4が発生すると同時にこれらのパイロット圧p2,p4間に差圧が生じる(p2>p4)。
すると、表示コントローラ210の予測走行軌道演算部213は、車両の左斜め後方へのカーブ走行であると判断すると共に、パイロット圧p2,p4間の差圧からそのカーブの半径rを算出して各クローラ11,11の予測走行軌道t1,t2を演算し、演算した予測走行軌道t1,t2を図5に示すように俯瞰画像400上にその俯瞰画像400の輝度または色度とは異なる輝度または色度のライン(例えば赤や黄色、白の曲線や破線)として重畳表示し、その合成画像500を周囲監視モニター220の表示部221に表示する。図5の例では、各クローラ11,11の後端を始点として表示された予測走行軌道t1,t2が、車体の右後方にある障害物(車両)Sと干渉しないため、そのまま後退移動しても車体がその障害物Sと接触するおそれはないことが一目瞭然となる。
一方、図6は、左右一対の走行レバー40,41を同時に反対側(前進方向)に倒し、かつ左走行レバー41を右走行レバー40よりもやや多めに倒したとき(パイロット圧p1<p3)の各クローラ11,11の予測走行軌道t3,t4を表示した合成画像500の例である。この例では、演算された右クローラ11の先端を始点とした予測走行軌道t4が車体の右前方にある障害物Sと重なっているため、そのまま下部走行体10を前進移動させると車体がその障害物Sと接触する結果となることが一目瞭然となる。そのため、この場合には、左走行レバー41を戻すなどしてパイロット圧p1、p3の差圧を小さくすれば、図示矢印に示すように予測走行軌道t3,t4の方向が修正されるため、障害物Sとの接触を回避できることが容易にわかる。
このように本発明の走行支援装置200は、各クローラ11,11を駆動する走行モータ12,13の制御情報に基づいて下部走行体10の予測走行軌道を演算して表示するため、ステアリング機構を有しない油圧ショベル100などの作業機械であってもその予測走行軌道を運転席22の周囲監視モニター220上に正確に表示することができる。また、各クローラ11,11を駆動する走行モータ12,13の制御情報に基づいて下部走行体10の予測走行軌道t,tを演算するため、直進走行は勿論、カーブ走行の場合であっても正確にその予測走行軌道t,tを求めて表示することができる。この結果、油圧ショベル100の操作に不慣れなオペレータであっても、その動きを容易に把握できるため、近傍の障害物Sとの接触などを確実に回避することが可能となる。
次に、図7乃至図10は本発明の他の実施の形態を示したものである。先ず図7は、下部走行体10に対して上部旋回体20を反時計回りに45°旋回させたときの状態を示す俯瞰画像400とその合成画像500とを表示したものである。油圧ショベル100のように下部走行体10に対して上部旋回体20が旋回自在となる車両においては、図示するように上部旋回体20の前後方向と下部走行体10の走行方向が一致しない場合が生ずる。このような状態でオペレータが下部走行体10を上部旋回体20の真後ろ方向に直線的に後退させようとしてうっかり走行レバー40,41を操作すると、下部走行体10が思わぬ方向に移動して障害物Sと接触する可能性がある。
そのため、図7の例では、旋回角センサ45で得られた下部走行体10に対する上部旋回体20の旋回角θに基づいて旋回させた下部走行体10に対応する画像g1も同時に表示し、その状態における下部走行体10の予測走行軌道を表示するようにしたものである。図7の例では、上部旋回体20に対応する画像g2に対して下部走行体10に対応する画像g1が時計回りに45°旋回した状態の画像Gが表示されているため、オペレータは下部走行体10と上部旋回体20との状態を一目で把握できると同時に、走行レバー40,41の操作によって表示された予測走行軌道t5,t6が障害物Sと重なっていること容易にわかるため、直ちにその方向への移動を中止することができる。
また、図8に示すように、下部走行体10の前方に障害物Sが存在する場合であっても、右走行レバー40のパイロット圧p1が左走行レバー41のパイロット圧p3よりも大きくなるように差圧を発生させて下部走行体10を左側にカーブしながら前進させるような予測走行軌道t7,t8であれば、障害物Sとの接触を回避可能なことも一目で把握することができる。
このように本実施の形態によれば、さらに上部旋回体20の旋回角θに応じて下部走行体10に対応する画像g1を旋回させた俯瞰画像400を作成して表示できるため、下部走行体10の前後方向と上部旋回体20の前後方向がずれている(旋回している)状態であっても下部走行体10の前後方向とその予測走行軌道を容易かつ正確に把握することができる。
次に、図9は、前述したように走行レバー40,41のパイロット圧p1、p2、p3、p4に基づいて演算された下部走行体10の予測走行軌道t9、t10を、下部走行体10の走行開始位置から離れるに従って徐々に太く表示したものである。すなわち、直進走行は勿論、特にカーブ走行時などにおいてクローラ11,11と地面との接地摩擦が小さくて滑りなどが発生した場合やパイロット圧p1、p2、p3、p4の検出誤差などが生じた場合には、予測走行軌道t9、t10の演算結果と実際の軌道との間にずれが生じ、このずれは下部走行体10の走行開始位置から離れるに従って徐々に大きくなることが考えられる。従って、本実施の形態では、このように予測走行軌道t9、t10の演算結果とに実際の軌道との間にずれが生じた場合でも、その誤差を考慮した予測走行軌道t9、t10を表示することができる。
次に、図10は、本発明の走行支援装置200の予測走行軌道演算部213が、各走行モータ40,40のパイロット圧p1,p2,p3,p4から下部走行体10の動きが一定の場所での方向転換動作であると判断したときには、その下部走行体10の転回方向を演算し、演算された下部走行体10の各クローラ11,11の転回方向を示す標識を、俯瞰画像400の各クローラに対応する画像g3,g4の近傍に重畳して表示するようにしたものである。
すなわち、例えば、取得可能なパイロット圧p1,p2,p3,p4のうちパイロット圧p1のみが検出された場合には、右走行モータ13のみが前進方向に駆動するような走行制御が行われているため、この走行制御により下部走行体10がその左クローラ11の中央部を軸として反時計回りに方向転換動作(いわゆる片方ステ走行)することが予測される。従って、このような操作が行われた場合には、予測走行軌道演算部213は、図10に示すように右クローラ11に対応する画像g4の先端側にその右クローラ11が左方向に転回する方向を示した標識(旋回矢印)m1を表示することになる。
また、パイロット圧p2のみが検出された場合には、右走行モータ13のみが後退方向に駆動するような走行制御が行われているため、この走行制御により下部走行体10がその左クローラ11の中央部を軸として時計回りに方向転換動作することが予測されるため、この場合には、右クローラ11に対応する画像g4の後端側にその右クローラ11が時計回りに転回する旨の標識m4を表示することになる。同様にして、パイロット圧p3のみが検出された場合には、左クローラ11に対応する画像g3の先端側にその左クローラ11が時計回りに転回する旨の標識m2を表示し、パイロット圧p4のみが検出された場合には、左クローラ11に対応する画像g3の後端側にその左クローラ11が反時計回りに転回する旨の標識m3を表示することになる。
また、取得可能なパイロット圧p1,p2,p3,p4のうちパイロット圧p1とp4のみが検出された場合には、右走行モータ13が前進方向、左走行モータ12が後退方向に駆動するような走行制御が行われているため、この走行制御により下部走行体10がそのクローラ11,11間のほぼ中央を軸として反時計回りに方向転換動作(いわゆるピボットターン走行)することが予測される。従って、このような操作が行われた場合には、予測走行軌道演算部213は、図10に示すように右クローラ11に対応する画像g4の先端側にその右クローラ11が左方向に転回する旨の標識m1を表示すると共に、左クローラ11に対応する画像g3の後端側にその左クローラ11が反時計回りに転回する旨の標識m3を表示することになる。
また、同様にしてパイロット圧p2とp3のみが検出された場合には、反対に右走行モータ13が後退方向、左走行モータ12が前進方向に駆動して下部走行体10が時計回りにピボットターンすることが予測されるため、このような操作が行われた場合には、図10に示すように右クローラ11に対応する画像g4の後端側にその右クローラ11が左方向に転回する旨の標識m4を表示すると共に、左クローラ11に対応する画像g3の先端側にその左クローラ11が時計回りに転回する旨の標識m2を表示することになる。
このように片方ステ走行時やピボットターンなどのような一定の場所での方向転換動作である場合には、その下部走行体10の旋回方向を演算し、演算された下部走行体10の各クローラ11,11の転回方向を示す標識を、俯瞰画像400の各クローラに対応する画像g3,g4の近傍に、例えば円形の矢印などとして重畳して表示するようにしたため、一定の場所での方向転換動作における具体的な下部走行体10の旋回方向を容易かつ正確に把握することができる。
なお、前記各実施の形態では、本発明の走行支援装置200の予測走行軌道演算部213が、走行モータ12,13のパイロット圧p1,p2,p3,p4や旋回角θに基づいて下部走行体10の予測走行軌道t,tを演算するようにしたが、これに加えて、あるいはこれに代えて走行モータ12,13や車輪などの走行に関与する部位の回転方向や回転速度を直接検出する回転センサを設け、これらの回転センサからの出力に基づいて下部走行体10の予測走行軌道t,tを演算するようにしても良い。
このような構成にすれば、直接走行モータ12,13などの走行に関与する部位の回転方向および回転速度を検出できるため、より正確に予測走行軌道t,tを演算することが可能となる。一方、前記のようにパイロット圧p1,p2,p3,p4に基づいて下部走行体10の予測走行軌道t,tを演算する場合には、そのパイロット圧p1,p2,p3,p4によって実際に走行モータ12,13が動き出すには多少のタイムラグがあるため、実際に走行モータ12,13が動き出す前に予測走行軌道t,tを演算することが可能となってより迅速に予測走行軌道t,tを表示することが可能となる。また、走行モータ12,13の直近の油圧配管に油圧センサを設け、その油圧に基づいて予測走行軌道t,tを演算するようにしても良い。
また、前記各実施の形態では、周囲監視モニター220が、この予測走行軌道演算部213で演算された下部走行体10の予測走行軌道t,tを俯瞰画像作成部212で作成した俯瞰画像400に重畳して表示部221に表示するようになっているが、この予測走行軌道t,tと俯瞰画像400との重畳処理は、表示コントローラ210側で行い、専らその画像信号(コンポジット信号)を入力して表示するだけのものであっても良い。
100…油圧ショベル(作業機械)
200…走行支援装置
210…表示コントローラ
211…車体情報取得部(車体情報取得手段)
212…俯瞰画像作成部(俯瞰画像作成手段)
213…予測走行軌道演算部(予測走行軌道演算手段)
220…周囲監視モニター(予測走行軌道表示手段)
300…車体コントローラ
400…俯瞰画像
500…合成画像
10…下部走行体
11,11…クローラ
12,13…走行モータ
20…上部旋回体
30a、30b、30c、30d…カメラ
40…右走行レバー
41…左走行レバー
40a、40b、41a、41b…パイロット圧センサ
45…旋回角センサ
t,t1〜t12…予測走行軌道
m…旋回移動方向を示す標識(円形矢印)

Claims (4)

  1. 左右一対のクローラを有する下部走行体と、当該下部走行体上に旋回自在に設けられた上部旋回体とを有する作業機械に備えられる走行支援装置であって、
    前記上部旋回体に設けられてその周囲を撮影する複数のカメラと、
    当該各カメラで撮影した各画像を上方視点変換処理してから合成して前記作業機械に対応する画像を中心とした周囲の俯瞰画像を作成する俯瞰画像作成手段と、
    前記各クローラを駆動する走行モータの制御情報と前記下部走行体に対する上部旋回体の旋回角を取得する車体情報取得手段と、
    当該車体情報取得手段で取得した前記各走行モータの制御情報と前記下部走行体に対する前記上部旋回体の旋回角から前記下部走行体の予測走行軌道と前記上部旋回体に対する前記下部走行体の旋回位置を演算する予測走行軌道演算手段と、
    当該予測走行軌道演算手段で演算された前記上部旋回体に対する前記下部走行体の旋回位置と前記下部走行体の予測走行軌道を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像に重畳して表示する予測走行軌道表示手段とを有し、
    前記車体情報取得手段は、前記各走行モータの制御情報として前記各走行モータをそれぞれ制御する各走行レバーのパイロット圧間の差圧を取得し、
    前記予測走行軌道演算手段は、前記パイロット圧間の差圧から前記下部走行体がカーブ走行であると判断したときは前記下部走行体の走行方向と半径を算出してその予測走行軌道を演算することを特徴とする作業機械の走行支援装置。
  2. 請求項1に記載の作業機械の走行支援装置において、
    前記予測走行軌道表示手段は、前記下部走行体の予測走行軌道を、前記下部走行体の走行開始位置から離れるに従って徐々に太く表示することを特徴とする作業機械の走行支援装置。
  3. 左右一対のクローラを有する下部走行体と、当該下部走行体上に旋回自在に設けられた上部旋回体とを有する作業機械に備えられる走行支援装置であって、
    前記上部旋回体に設けられてその周囲を撮影する複数のカメラと、
    当該各カメラで撮影した各画像を上方視点変換処理してから合成して前記作業機械に対応する画像を中心とした周囲の俯瞰画像を作成する俯瞰画像作成手段と、
    前記各クローラを駆動する走行モータの制御情報を取得する車体情報取得手段と、
    当該車体情報取得手段で取得した前記各走行モータの制御情報から前記下部走行体の予測走行軌道を演算する予測走行軌道演算手段と、
    当該予測走行軌道演算手段で演算された前記下部走行体の予測走行軌道を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像に重畳して表示する予測走行軌道表示手段とを有し、
    前記予測走行軌道表示手段は、前記車体情報取得手段で取得した前記各走行モータの制御情報から前記下部走行体の動きが一定の場所での方向転換動作であるときは、前記下部走行体の転回方向を演算し、
    前記予測走行軌道表示手段は、前記予測走行軌道演算手段で演算された前記下部走行体の転回方向を示す標識を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像に重畳して表示することを特徴とする作業機械の走行支援装置。
  4. 請求項に記載の作業機械の走行支援装置において、
    前記予測走行軌道表示手段は、前記下部走行体の各クローラの転回方向を演算し、
    前記予測走行軌道表示手段は、前記予測走行軌道演算手段で演算された前記下部走行体の各クローラの転回方向を示す標識を、前記俯瞰画像作成手段で作成した俯瞰画像の各クローラに対応する画像に重畳して表示することを特徴とする作業機械の走行支援装置。
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