JP5808646B2 - 環状シラン中間体の製造方法および環状水素化シランもしくは環状有機シランの製造方法 - Google Patents
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本発明の環状有機シランの製造方法は、前記本発明の製造方法で得られた環状シラン中間体をグリニャール試薬、有機リチウム試薬からなる群より選ばれる1種以上でアルキル化もしくはアリール化する工程を含むことを特徴とする。
本発明の環状シラン中間体の製造方法(以下「中間体の製造方法」と称する)は、ハロシラン化合物を、アンモニウム塩と反応させる工程を含む。この工程においてハロシラン化合物はアンモニウム塩の存在下で環状にカップリングして、ハロゲン化環状シランジアニオンを含む化合物となる(以下、当該工程における反応を「カップリング反応工程」と称する)。このハロゲン化環状シランジアニオンを含む化合物は、還元により環状水素化シランに変換されうる中間体(環状シラン中間体)であり、またグリニャール試薬や有機リチウム試薬により環状有機シランに変換されうる中間体(環状シラン中間体)である。
アンモニウム塩は1種のみを使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機溶媒の使用量は、特に制限されないが、通常、ハロシラン化合物の濃度が0.5mol/L以上10mol/L以下となるように調整することが好ましく、より好ましい濃度は0.8mol/L以上8mol/L以下、さらに好ましい濃度は1mol/L以上5mol/L以下である。
前記カップリング反応で生じた環状シラン中間体は、ろ過等により反応液から容易に単離できる。
本発明の環状水素化シランの製造方法は、前記本発明の製造方法で得られた環状シラン中間体を還元する還元工程を含む。この還元工程においてハロゲン化環状シランジアニオンを含む環状シラン中間体を還元すると、シランガスを副生することなく環状水素化シランを得ることができる。
また環状シラン中間体を溶質とする溶液または分散液と、還元剤を溶質とする溶液または分散液とは、溶媒量がほぼ同量となるように各溶液または分散液の溶質濃度を設定することが好ましい。
前記還元反応は、通常、例えば窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスの雰囲気下で行うことが好ましい。
前記還元工程における反応ではシランガスは発生しないので、かかる工程においてシランガス対策は必要なく、簡便な装置で効率よく環状水素化シランを生成させることができる。
温度計、コンデンサー、滴下ロートおよび攪拌装置を備えた500mL四つ口フラスコ内を窒素ガスで置換した後、アンモニウム塩としてテトラブチルアンモニウムクロリド10.2g(0.037mol)と、塩基性化合物としてジイソプロピルエチルアミン14.4g(0.112mol)と、溶媒として1,2−ジクロロエタン100mLとを入れた。続いてフラスコ内の溶液を攪拌しながら、25℃条件下において滴下ロートより、ハロシラン化合物としてトリクロロシラン26.5g(0.196mol)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、そのまま2時間攪拌し、引き続き50℃で24時間加熱攪拌することにより反応させた。反応後、減圧下で溶媒を留去し、得られた固体をヘキサンで洗浄し、濾過および精製して、テトラデカクロロシクロヘキサシランジアニオン含有化合物([Bu4N+]2[Si6Cl14 2−])を90質量%の含有率で含む白色固体を得た。
滴下ロートおよび攪拌装置を備えた100mL二つ口フラスコに、実施例1で得られた白色固体2.80g(テトラデカクロロシクロヘキサシランジアニオン含有化合物1.96mmol)を入れて減圧乾燥させた。次いでフラスコ内をアルゴンガスで置換した後、溶媒としてシクロペンチルメチルエーテル30mLを加えた。続いてフラスコ内の懸濁液を攪拌しながら、25℃条件下において滴下ロートより、還元剤として水素化リチウムアルミニウムのジエチルエーテル溶液(濃度:約1.0mol/L)10mLを徐々に滴下し、次いで25℃で5時間攪拌することにより反応させた。この反応中、シランガスが発生することはなかった。反応後、反応液を窒素ガス雰囲気下において濾過し、生成した塩を取り除いた。得られた濾液から減圧下で溶媒を留去して、シクロヘキサシランの無色透明液体を得た。
温度計、滴下ロートおよび攪拌装置を備えた300mL三つ口フラスコに、実施例1で得られた白色固体12.9g(テトラデカクロロシクロヘキサシランジアニオン含有化合物9.05mmol)を入れて減圧乾燥させた。次いでフラスコ内を窒素ガスで置換した後、溶媒としてテトラヒドロフラン100mLを加えた。続いてフラスコ内の懸濁液を攪拌しながら、25℃条件下において滴下ロートより、臭化メチルマグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(濃度:約1.0mol/L)130mLを徐々に滴下し、次いで25℃で24時間攪拌することにより反応させた。この反応中、有機モノシランが生成することはなかった。得られた反応混合物を加水分解させた後、ヘキサンとシクロペンチルメチルエーテルで生成物を抽出し、抽出液を減圧下で濃縮し、低温条件下(−30℃〜0℃)で再結晶化させて、ドデカメチルシクロヘキサシランの無色結晶を得た。
温度計、コンデンサー、滴下ロートおよび攪拌装置を備えた500mL四つ口フラスコ内を窒素ガスで置換した後、アンモニウム塩としてテトラブチルアンモニウムクロリド11.0g(0.04mol)と、塩基性化合物としてテトラブチルアミン23.5g(0.13mol)と、溶媒として1,2−ジクロロエタン150mLとを入れた。続いてフラスコ内の溶液を攪拌しながら、25℃条件下において滴下ロートより、ハロシラン化合物としてトリクロロシラン29.9g(0.22mol)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、そのまま2時間攪拌し、引き続き50℃で24時間加熱攪拌することにより反応させた。反応後、減圧下で溶媒を留去し、得られた固体をヘキサンで洗浄し、濾過および精製して、テトラデカクロロシクロヘキサシランジアニオン含有化合物([Bu4N+]2[Si6Cl14 2−])を90質量%の含有率で含む白色固体を得た。
Claims (8)
- ハロシラン化合物を、アンモニウム塩と反応させる工程を含む(ただし、ハロシラン化合物と第三級ポリアミンを接触させる工程を除く)ことを特徴とする環状シラン中間体の製造方法。
- 前記反応は塩基性化合物の存在下で行う請求項1記載の環状シラン中間体の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法で得られた環状シラン中間体を還元する工程を含むことを特徴とする環状水素化シランの製造方法。
- 前記還元工程においては、アルミニウム系還元剤、ホウ素系還元剤からなる群より選ばれる1種以上を還元剤として用いる請求項4に記載の環状水素化シランの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法で得られた環状シラン中間体をグリニャール試薬、有機リチウム試薬からなる群より選ばれる1種以上でアルキル化もしくはアリール化する工程を含むことを特徴とする環状有機シランの製造方法。
- R 1 〜R 4 がブチル基またはフェニル基であり、XがCl又はBrである請求項3に記載の環状シラン中間体の製造方法。
- 前記塩基性化合物がモノアミン化合物である請求項2、3または7に記載の環状シラン中間体の製造方法。
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