JP5807685B2 - 受電装置及び電力供給システム - Google Patents

受電装置及び電力供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP5807685B2
JP5807685B2 JP2013556127A JP2013556127A JP5807685B2 JP 5807685 B2 JP5807685 B2 JP 5807685B2 JP 2013556127 A JP2013556127 A JP 2013556127A JP 2013556127 A JP2013556127 A JP 2013556127A JP 5807685 B2 JP5807685 B2 JP 5807685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
coil
power receiving
resonance
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013556127A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013114572A1 (ja
Inventor
川野 浩康
浩康 川野
昭嘉 内田
昭嘉 内田
尾崎 一幸
一幸 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2013114572A1 publication Critical patent/JPWO2013114572A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5807685B2 publication Critical patent/JP5807685B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/0042Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries characterised by the mechanical construction
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/40Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/70Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power involving the reduction of electric, magnetic or electromagnetic leakage fields

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本願開示は、一般に電力供給システムに関し、詳しくはワイヤレスで電力を供給するワイヤレス電力供給システムに関する。
空間的に離れた2点間で送電ケーブルを用いることなく電力伝送を行なうワイヤレス電力伝送技術の1つとして、磁界共鳴現象を用いて電力伝送を行う電力伝送技術がある。磁界共鳴電力伝送では、キャパシタ及びインダクタによる共振機能をもつコイル(LC共振コイル)を、送電側と受電側とに設ける。送電側及び受電側のLC共振コイルは、互いに共振周波数が一致しており、この共振周波数の高周波交流磁界を媒介として、送電側から受電側に電力を伝送する。
磁界共鳴電力伝送では、共鳴を利用しない電磁誘導現象に基づくワイヤレス電力伝送に比べ、送電距離(コイル面に直交する方向の距離)や受電側の位置ずれマージン(コイル面に平行な方向のずれ)を大きく設けることができる。またサイズの異なるコイル間でも高効率で電力伝送が可能である。
共鳴を利用しない電磁誘導現象を用いたワイヤレス充電は、充電池の充電器に利用され、既に市販もされている。この充電器では、電磁誘導現象を介して電力電送をするために、送電側コイルと受電側コイルとの厳密な位置合わせが必要になる。例えば、充電台に設けられた凹部に対し、充電池の負極が当該凹部の底面と向かい合うように充電池を設置する等の厳密な位置合わせが行われる。しかしながら、複数の電池を一度に充電したい場合に、充電台に設けられた複数の凹部に対し、個々の電池を上記のように逐一位置合わせすることは大変に煩わしい。
電磁誘導現象の代わりに磁界共鳴現象を用いると、充電台に対する厳密な位置合わせを行なわずに、ワイヤレスでの効率的な充電が可能になる。また複数の電池を一度に充電したい場合、電磁誘導現象を利用するのであれば個々の電池に対して個別に送電コイルを設ける必要があるが、磁界共鳴現象を利用すれば大きな送電コイル1個から複数の受電側コイルに効率よく電力伝送しての充電が可能になる。
充電池の形状は円筒形が一般的であり、受電面積を大きくするためには、受電側コイルを充電池の側面に設けることが望ましい。また複数の充電池の姿勢や位置を気にすることなく充電するためには、水平に置かれた充電台の面全体に大きな送電側コイルを配置し、その充電台の面の上に充電池を横置きにする構成が考えられる。この際、効率よく受電するためには、充電台に内蔵された送電側コイルと充電池に内蔵された受電側コイルとが、略対向する位置関係になることが好ましい。しかしながら、充電池の側面の特定の位置に受電側コイルを設けたのでは、円筒形である充電池は容易に転がるために、受電側コイルと送電側コイルとが対向した状態で充電池を静止させることは困難である。
特開2010−193701号公報 特開2004−260917号公報
以上を鑑みると、円筒の側面に設けられた受電側コイルを適切な方向に向けることができる受電装置が望まれる。
受電装置は、受電回路と、円筒形状を有する第1の部材と、前記第1の部材の円筒側面に設けられ前記受電回路に有線接続された受電コイルと、前記第1の部材の円筒中心軸周りの回転方向に前記円筒側面に沿って自由に移動可能に設けられた共振コイルとを含み、前記受電コイルと前記共振コイルとが電磁誘導で結合することを特徴とする。
電力供給システムは、送電器と、前記送電器から磁界共鳴により電力を受信する受電器とを含み、前記受電器は、受電回路と、円筒形状を有する第1の部材と、前記第1の部材の円筒側面に設けられ前記受電回路に有線接続された受電コイルと、前記第1の部材の円筒中心軸周りの回転方向に前記円筒側面に沿って自由に移動可能に設けられた共振コイルとを含み、前記受電コイルと前記共振コイルとが電磁誘導で結合することを特徴とする。
本願開示の少なくとも1つの実施例によれば、受電装置において、受電側の共振コイルが円筒側面に沿って自由に移動可能に設けられるので、適切な方向に受電側の共振コイルを向けることができる。また受電回路に有線接続される受電コイルと前記共振コイルとが電磁誘導で結合するので、移動可能な共振コイルに対して電気的な接続を設ける必要がなく、スムーズな移動を担保することができる。
磁界共鳴電力伝送システムの構成の一例を示す図である。 電力伝送システムの実施例を示す図である。 送電器の構成の一例を示す図である。 充電池における共振コイルの配置を模式的に示した図である。 充電池の断面の構成の概略を示した断面図である。 説明のために円筒側面を平面に展開した形で受電コイル及び共振コイルの位置関係を示した図である。 受電コイルの変形例を示す図である。 追加された受電コイルの技術的意義を説明するための図である。 切換回路を含む受電回路の構成の一例を示す図である。 図9に示す切換回路の構成の一例を示す図である。 切換回路を含む受電回路の構成の別の一例を示す図である。 図11に示す切換回路の構成の一例を示す図である。 受電回路の構成の別の一例を示す図である。 受電コイルの更なる変形例を示す図である。 充電池の断面構成において共振コイルを移動可能とする機構を示した断面図である。 説明のために円筒側面を平面に展開した形で共振コイルを移動可能とする機構を示した図である。 充電池の断面構成において共振コイルを移動可能とする別の機構を示した断面図である。 図17に示す移動機構を示す充電池の斜視図である。 ガイド溝を用いる場合の移動機構の一例を示す図である。 ガイド溝、支持部材、及び支点部材を用いる場合の移動機構の一例を示す図である。 ガイド溝、支持部材、及び支点部材を用いる場合の移動機構の別の一例を示す図である。 ガイド溝、支持部材、及び支点部材を用いる場合の移動機構の更に別の一例を示す図である。 磁性シールドの配置の一例について説明するための図である。 磁性シールドの配置の別の例について説明するための図である。 一般的な受電ユニットの構成の一例を示す図である。 図25の受電ユニットを用いた電子機器の構成の一例を示す図である。 図26の受電ユニットの内部構成を横方向から見た図である。 受電ユニットの共振コイルの方向制御を行う機構を示す図である。 図26に示す電子機器の構成の変形例を示す図である。 切換回路により電力を分配する構成の一例を示す図である。 充電池に電力を供給するための受電器の構成の別の一例を示す図である。 図31に示す格納容器を展開して示す図である。 図32に示す格納容器において共振コイルを移動可能とする機構を示した図である。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。なお以下の各図において、同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図1は、磁界共鳴電力伝送システムの構成の一例を示す図である。図1に示す電力伝送システム10は、送電回路11、送電コイル12、共振コイル13、容量14、共振コイル15、容量16、受電コイル17、及び受電回路18を含む。送電回路11、送電コイル12、共振コイル13、及び容量14が、送電器に相当する。共振コイル15、容量16、受電コイル17、及び受電回路18が受電器に相当する。
送電回路11は、所望の発振周波数で発振する交流電力を生成する。送電コイル12は、送電回路11に有線で接続されている。送電回路11は、上記発振周波数の交流電力を有線接続を介して送電コイル12に供給する。送電コイル12は、共振コイル13と電磁誘導で結合され、共振コイル13に電力を供給する。
共振コイル13には容量14が接続されており、共振コイル13と容量14とが共振回路として機能する。共振コイル15には容量16が接続されており、共振コイル15と容量16とが共振回路として機能する。各共振回路は、互いに同一の共振周波数を有してよい。送電回路11は、この共振周波数を有する交流電力を送電コイル12に供給してよい。なお図1に示す例では、コイルに接続される各容量はコンデンサ(容量素子)として示されるが、この構成に限定されるものではない。各容量は、対応する各コイルが有する浮遊容量でもよい。各コイルの巻数は特定の巻数に限定されない。各コイルの巻数は、一巻きでもよいし、複数回巻きでもよい。また各コイルは、ヘリカルコイルであってもスパイラルコイルであってもよいが、受信側のコイルについては、後述するように実質的に平板状であることが好ましい。
共振コイル13を流れる電流が共振周波数で振動することにより、磁気結合を介して、同一の共振周波数を有する共振コイル15にも共振周波数で振動する電流が流れる。共振コイル13を含む共振回路と共振コイル15を含む共振回路とが双方共に共振することにより、それぞれの共振回路に大きな電流が流れ、電力が送電側から受電側に効率的に伝送される。即ち、共振コイル13から共振コイル15へと、磁界共鳴により電力が伝送される。
共振コイル15は、受電コイル17と電磁誘導で結合され、受電コイル17に交流電力を供給する。受電コイル17は、受電回路18に有線で接続されている。受電コイル17は、交流電力を有線接続を介して受電回路18に供給する。受電回路18は交流電力を整流して直流電圧を生成し、当該直流電圧をバッテリ等の負荷に印加する。
図2は、電力伝送システムの実施例を示す図である。図2に示す電力伝送システムは、送電器20、プラグ21、電気コード22、及び、受電器を含む充電池24−1乃至24−5を含み、磁界共鳴により充電池24−1乃至24−5を充電する。プラグ21は商用電源のコンセントに差し込まれ、電気コード22を介して送電器20に電源を供給する。平板上の送電器20は、平板面の全体に亘り配置された共振コイル13を含む。この共振コイル13は、図1の共振コイル13に相当し、送電器20に内蔵される発振器及びコイル(図1に示す送電回路11及び送電コイル12に相当する)から、交流電力を供給される。
充電池24−1乃至24−5の各々は、図1に示す共振コイル15、容量16、受電コイル17、及び受電回路18に相当する回路部品を含む。充電池24−1乃至24−5の各々において、共振コイルが、磁界共鳴により送電器20の共振コイル13から電力を受信する。充電時において、円柱形状の充電池24−1乃至24−5の各々は、送電器20の平板面上に横に置かれる姿勢であればよく、特にその水平方向の向きや上下方向の向き(転がり角)については限定されない。
図3は、送電器20の構成の一例を示す図である。送電器20は、送電回路11、送電コイル12、共振コイル13、及び容量14を含む。各回路要素の機能及び動作は、図1を参照して説明したとおりである。送電回路11は、発振回路11A及び整合器11Bを含む。共振コイル13は、線径1mmの導線をコイル径80mm(最外径)になるようにピッチ2mm(導線間隔1mm)で3巻きしたものである。
図4は、充電池24−1における共振コイルの配置を模式的に示した図である。図5は、充電池24−1の断面の構成の概略を示した断面図である。図5の断面図は、充電池24−1の円筒形状の中心軸に垂直な断面に沿ってとったものである。他の充電池24−2乃至24−5についても、充電池24−1と同様の構成であってよい。図4において、充電池24−1の円筒側面27に、受電用の共振コイル15が設けられている。この共振コイル15は、図1の共振コイル15に相当する。なお実際には図5に示されるように、共振コイル15は、充電池24−1の外周面をなす円筒側面27の内側に設けられている。
充電池24−1は、充電池の本体である充電池セル30、共振コイル15、受電コイル17、及び円筒側面27を含む。充電池セル30は円筒形状(円柱形状)を有し、円筒側面27は、その内部の空洞に充電池セル30を収容した円筒形状を有する。なお円筒形状とは、内部が空洞である形状と、内部が充填された円柱形状との両方を指す。充電池セル30は、電池の本体部分であり、充電用の化学物質を充填した金属製の円筒形状の容器、並びに円筒の上下底面の位置に設けられた正極及び負極を有する。受電コイル17は、充電池セル30の円筒側面に設けられ、受電回路(図1の受電回路18参照)に有線接続される。共振コイル15は、充電池セル30の円筒中心軸周りの回転方向に円筒側面に沿って自由に移動可能に設けられる。即ち、図5において、共振コイル15は、点線29で示す曲面に沿って自由に移動可能に設けられる。前述のように、共振コイル15及び受電コイル17は、スパイラルコイル等の平板状であることが好ましく、充電池セル30の円筒側面の曲率に応じて適宜曲げられた形状で、充電池24−1内部に配置される。なお受電コイル17と共振コイル15とが電磁誘導で結合することにより、外部から共振コイル15が受信した交流電力を受電コイル17に供給し、受電コイル17から更に受電回路に電力を有線にて供給する。
共振コイル15が円筒側面に沿って自由に移動可能であるので、充電池24−1の転がり姿勢に関わらず、共振コイル15が重力により下方向を向くように位置される。即ち、充電池24−1の転がり姿勢に関わらず、点線29が示す曲面上で一番低い位置に共振コイル15が移動してその位置に静止する。この一番低い位置において、共振コイル15は下方向を向くことになる。なおコイルの方向とは、コイルの軸方向のことを意味する。ここでコイルの軸方向とは、スパイラルコイルの場合であれば、スパイラルコイルを含む平面(曲げられた平面)にコイル中心部において垂直な方向であり、コイルを含む平面におけるコイル中心部を通過する磁束の方向に一致する。一巻きのコイルである場合には、軸方向とは、一巻きのコイルを含む平面(曲げられた平面)にコイル中心部において垂直な方向であり、コイルを含む平面におけるコイル中心部を通過する磁束の方向に一致する。また充電池24−1の転がり姿勢とは、充電池24−1の円筒側面27が水平面に接するように充電池24−1を横倒し状態で水平面上に置いたときの、充電池24−1の転がり方向の回転姿勢(上方向に向くのが円筒側面上の何れの点であるか)を意味する。
なお受電コイル17は、円筒側面27の円筒側面(内側)に設けられてもよい。また共振コイル15は、充電池セル30の円筒中心軸周りの回転方向に円筒側面27の円筒側面内側に沿って自由に移動可能に設けられると考えてもよい。この場合、受電コイル17は、点線29で示す共振コイル15が移動する曲面よりも外側に位置していてよい。
図6は、説明のために円筒側面を平面に展開した形で受電コイル17及び共振コイル15の位置関係を示した図である。図6において、展開された円筒側面32は、例えば充電池セル30の円筒側面(外側)である。或いは、展開された円筒側面32は、円筒側面27の円筒側面(内側)であってもよい。受電コイル17は、円筒側面32全体を覆うように設置されている。共振コイル15及びコンデンサ16は支持板(基板)31上に形成されており、この支持板31が矢印で示す方向(即ち円筒中心軸周りの回転方向)に自由に移動可能に設けられる。
受電コイル17と共振コイル15とが電磁誘導で結合することにより、外部から共振コイル15が受信した交流電力を受電コイル17に供給し、受電コイル17から更に受電回路に電力を有線にて供給する。受電回路は、整流素子35、DC−DCコンバータ36、及び負荷37を含む。整流素子35は、受電コイル17からの交流電力を整流して直流電圧を生成する。DC−DCコンバータ36は、整流素子35により生成された直流電圧を所定の直流電圧に変換する。変換後の所定の直流電圧が負荷37に印加される。この例の場合、負荷37は充電池セル30であり、直流電圧印加により充電池セル30が充電される。受電コイル17は円筒側面32全体に亘り設けられているので、共振コイル15の位置に関わらず(即ち充電池24−1の転がり姿勢に関わらず)、受電コイル17と共振コイル15とが電磁誘導で結合される。なお受電回路は、充電池24−1内部の適切な位置に設けられる。
図7は、受電コイルの変形例を示す図である。図7において、図6と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。図7に示す構成においては、受電コイルとして、図6に示す受電コイル17に加え更に受電コイル17Aが設けられている。即ち、互いに部分的に重なり合う複数のコイルである受電コイル17と受電コイル17Aとが設けられている。ここで複数のコイルが互いに部分的に重なり合う状態とは、一方のコイル内部に存在する磁束の一部が他方のコイルの内部に存在するように、複数のコイルが空間的に配置されている状態のことである。受電コイル17と受電コイル17Aとは切換回路40に接続されている。切換回路40は、複数のコイルのうちの1つを負荷37(図6参照)に選択的に接続するように機能する。
図8は、追加された受電コイル17Aの技術的意義を説明するための図である。図8において、境界線32Aは、図7に示される展開された円筒側面32を、その左右両端を繋ぎ合わせることにより展開前の状態に戻した場合に、それら左右両端が重なり合った線を示す。図8に示されるように、境界線32Aの位置は、受電コイル17の外部にある。従って、この境界線32Aの位置に共振コイル15が位置してしまうと、受電コイル17と共振コイル15との電磁誘導結合が十分でなく、十分な電力を受信できない可能性がある。そこで追加の受電コイル17Aを設けることにより、共振コイル15が境界線32Aの位置に移動した場合でも、受電コイル17Aを介して十分な電力を受信できるようにする。
図9は、切換回路を含む受電回路の構成の一例を示す図である。図9に示す構成では、受電コイル17及び受電コイル17Aが切換回路40に接続される。切換回路40は、受電コイル17及び受電コイル17Aの一方を選択して、選択した一方のコイルを整流素子35に接続する。整流素子35は、選択接続された受電コイルからの交流電力を整流して直流電圧を生成する。DC−DCコンバータ36は、整流素子35により生成された直流電圧を所定の直流電圧に変換する。変換後の所定の直流電圧が負荷37に印加される。
図10は、図9に示す切換回路の構成の一例を示す図である。切換回路40は、抵抗素子R1及びR2、電圧器41及び42、並びに比較接続回路43を含む。抵抗素子R1及びR2並びに電圧器41及び42は、複数のコイル17及び17Aの各々が供給する電力を検出する検出回路として機能する。比較接続回路43は、電圧器41が検出する抵抗素子R1の両端間の電圧に基づいて求められる受電コイル17の電力と、電圧器42が検出する抵抗素子R1の両端間の電圧に基づいて求められる受電コイル17Aの電力とを比較する。比較接続回路43は、このようにして検出した電力を複数のコイル間で比較し、比較の結果に応じて電力最大であるコイルを選択的に整流素子35(最終的には負荷37)に接続する。例えば、受電コイル17の電力が受電コイル17Aの電力よりも大きい場合、比較接続回路43は受電コイル17を選択して整流素子35に接続する。逆に、受電コイル17Aの電力が受電コイル17の電力よりも大きい場合、比較接続回路43は受電コイル17Aを選択して整流素子35に接続する。
図11は、切換回路を含む受電回路の構成の別の一例を示す図である。図11に示す構成では、受電コイル17が整流素子35Aに接続され、受電コイル17Aが整流素子35Bに接続される。整流素子35Aは受電コイル17からの交流電力を整流して直流電圧を生成し、整流素子35Bは受電コイル17Aからの交流電力を整流して直流電圧を生成する。整流素子35A及び整流素子35Bが生成したそれぞれの直流電圧は、切換回路40Aに供給される。切換回路40Aは、整流素子35A及び整流素子35Bが生成したそれぞれの直流電圧の一方を選択して、選択した一方の直流電圧をDC−DCコンバータ36に供給する。DC−DCコンバータ36は、供給された直流電圧を所定の直流電圧に変換する。変換後の所定の直流電圧が負荷37に印加される。
図12は、図11に示す切換回路の構成の一例を示す図である。図12において、図110と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。切換回路40Aは、切換回路40と原理的には殆ど同一であるが、切換回路40の場合には検出される電力が交流電力であるのに対して、切換回路40Aの場合には検出される電力が直流電力であるのが異なる。比較接続回路43Aは、検出した直流電力を複数のコイル間で比較し、比較の結果に応じて電力最大であるコイルの出力(整流後の直流電圧)を選択的にDC−DCコンバータ36(最終的には負荷37)に接続する。
図13は、受電回路の構成の別の一例を示す図である。図13に示す構成では、図12に示す構成で用いられる切換回路40Aを合成回路40Bで置き換えてある。それ以外の構成は図12と図13とで同一である。整流素子35A及び整流素子35Bが生成したそれぞれの直流電圧は、交流電圧と異なり位相を考慮する必要がないので、最大電圧を選択する代りに、全ての電圧を足し合わせて得られる総和の電圧をDC−DCコンバータ36に出力してよい。合成回路40Bは、整流素子35A及び整流素子35Bが生成したそれぞれの直流電圧を足し合わせ、その総和に等しい直流電圧を出力する。
図14は、受電コイルの更なる変形例を示す図である。図14において、図6及び図7と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。図14に示す構成においては、受電コイルとして、受電コイル17−1乃至17−3及び受電コイル17A−1乃至17A−3が設けられている。即ち、互いに部分的に重なり合う複数のコイルである受電コイル17−1乃至17−3及び受電コイル17A−1乃至17A−3が設けられている。これらの受電コイルは切換回路40Bに接続されている。切換回路40Bは、複数のコイルのうちの1つを負荷37(図6参照)に選択的に接続するように機能する。切換回路40Bの構成は、入力側に接続されるコイルの数が異なることを除いて、図10に示す切換回路40の構成と同一であってよい。
図14のように、円筒側面32の周方向(円筒中心軸周りの回転方向)における受電コイルのコイル長を短くすることで、伝送効率を向上させることができる。これは、共振コイル15と受電コイル(17−1〜17−3及び17A−1〜17A−3)との間の結合が電磁誘導を介した結合であり、電力伝送するコイル間でのコイル径の違いが電力伝送効率に大きく影響するためである。具体的には、共振コイル15の周方向の長さと受電コイルの周方向の長さとが略等しくなるときに、電力伝送効率は最大となる。
図15は、充電池の断面構成において共振コイルを移動可能とする機構を示した断面図である。図16は、説明のために円筒側面を平面に展開した形で共振コイルを移動可能とする機構を示した図である。図15において、図5と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。また図16において、図6と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図15において、共振コイル15を点線29で示す曲面に沿って移動可能とするために、ガイド溝50が設けられる。図16に示されるように、共振コイル15を支持する支持板31に対して、この支持板31を円筒側面32に沿ってガイドするガイド溝50が、円筒側面32の上端及び下端近くに一本ずつ設けられている。この2本のガイド溝50に支持板31の上端部及び下端部が嵌り込むことにより、支持板31をガイド溝50により支持しながら、円筒側面32に沿って移動させることができる。この際、支持板31はその上端部及び下端部においてガイド溝50と接触するだけであるので、摩擦を少なくして、スムーズな移動動作を実現することができる。
図17は、充電池の断面構成において共振コイルを移動可能とする別の機構を示した断面図である。図18は、図17に示す移動機構を示す充電池の斜視図である。図17において、図5と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図17において、共振コイル15を点線29で示す曲面に沿って移動可能とするために、共振コイル15を支持する支持部材51が設けられる。支持部材51は、円筒中心軸から半径方向に延び、先端において共振コイル15を支持する。図18に示すように、支持部材51を円筒中心軸上(充電池セル30の中心軸上)で回動可能に支持する支点部材52が設けられる。支点部材52は充電池セル30の上下の底面に1つずつ設けられ、これら2つの支点部材52に支持部材51が回動可能に接続される。なお支持部材51の先端には共振コイル15を直接に固定してもよいが、図18に示すように、共振コイル15を支持する支持板31を固定してよい。
図19は、ガイド溝を用いる場合の移動機構の一例を示す図である。図19には、充電池の円筒中心軸に垂直な方向にとった断面における移動機構の構造を示す。ガイド溝50にはめ込まれた支持板31の上端及び下端に対して複数の玉55を設け、玉軸受け(ボールベアリング)と同様の機構により摩擦を少なくし、支持板31のガイド溝50に対する相対運動を容易にする。玉55は、支持板31の上端及び下端に設けてもよいし、或いはガイド溝50の外周側に設けてもよい。ガイド溝50側に設ける場合には、ガイド溝50の全周に亘り玉55を設ける必要がある。
図20は、ガイド溝50、支持部材51、及び支点部材52を用いる場合の移動機構の一例を示す図である。図20には、充電池の円筒中心軸に垂直な方向にとった断面における移動機構の構造を示す。ガイド溝50にはめ込まれた支持板31の上端及び下端に対して複数の玉55を設け、玉軸受け(ボールベアリング)と同様の機構により摩擦を少なくし、支持板31のガイド溝50に対する相対運動を容易にする。更に、支点部材52に回動可能に取り付けられ支点部材52から半径方向に延びる支持部材51を設け、この支持部材51の先端に支持板31を固定している。
図21は、ガイド溝50、支持部材51、及び支点部材52を用いる場合の移動機構の別の一例を示す図である。図21には、充電池の円筒中心軸に垂直な方向にとった断面における移動機構の構造を示す。中心軸53に固定され中心軸53から半径方向に延びる支持部材51を設け、この支持部材51の先端に支持板31を固定してよい。中心軸53の周りには、複数の玉55を設け、玉軸受け(ボールベアリング)の機構により摩擦を少なくし、中心軸53の回転運動を容易にする。この場合、玉軸受けの部分が支点部材として機能することになる。
図22は、ガイド溝50、支持部材51、及び支点部材52を用いる場合の移動機構の更に別の一例を示す図である。図22には、充電池の円筒中心軸に垂直な方向にとった断面における移動機構の構造を示す。ガイド溝50にはめ込まれた支持板31の上端及び下端に対して複数の玉55を設け、玉軸受け(ボールベアリング)と同様の機構により摩擦を少なくし、支持板31のガイド溝50に対する相対運動を容易にする。更に、中心軸53に固定され中心軸53から半径方向に延びる支持部材51を設け、この支持部材51の先端に支持板31を固定してある。中心軸53の周りには、複数の玉55を設け、玉軸受け(ボールベアリング)の機構により摩擦を少なくし、中心軸53の回転運動を容易にする。
図23は、磁性シールドの配置の一例について説明するための図である。図23には、充電池の円筒中心軸に垂直な方向にとった断面の構造を示す。なお図5と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。また図23において、磁性シールドの説明に必要でない要素はその図示を省略してある。
充電池セル30と、受電コイル17及び共振コイル15との間には、磁性シールド60が設けられる。充電池セル30には、金属材料が使用されている。この金属材料により電力伝送用の電磁界のエネルギーが消費されると電力伝送効率が低下するので、これを防ぐために、受電コイル17及び共振コイル15と充電池セル30との間に磁性シールド60を配置する。磁性シールド60は、透磁率(複素透磁率実部)が大きく磁気損失(複素透磁率虚部)が小さい材料で構成されるので、磁界が磁性シールド60に沿うように分布する。従って、磁界が充電池セル30の金属材料に到達することがなく、電力ロスが発生しない。なお受電回路(図1の18)も磁性シールド60の内側に配置されてよい。
図24は、磁性シールドの配置の別の例について説明するための図である。図23は、図6に示すように受電コイル17のみが設けられている構成に対応するものであるが、図24は、図14に示すように受電コイル17−1乃至17−3及び17A−1乃至17A−3が設けられている構成に対応する。このように受電コイルの構成に関わらず、磁性シールド60を設けることにより、充電池セル30の金属材料を磁界からシールドすることができる。
図25は、一般的な受電ユニットの構成の一例を示す図である。図25において、図18と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。図25において、受電ユニット70は、非磁性であり絶縁体からなる円柱部材71、支持部材51、支点部材52、及び支持板31を含む。支点部材52が円柱部材71の上下の底面に1つずつ設けられ、これら2つの支点部材52に支持部材51が回動可能に接続される。支持部材51は、円筒中心軸から半径方向に延び、先端において共振コイル15を支持する。なお支持部材51の先端には共振コイル15を直接に固定してもよいが、共振コイル15を支持する支持板31を固定してよい。この構成において、支持部材51を円筒中心軸周りに適宜回転させることにより、支持板31に支持される共振コイル15を所望の方向に向けることができる。なお図25では図示を省略しているが、充電池セル30の円筒側面に受電コイル17が設けられている図17に示される構成と同様に、円柱部材71の円筒側面には受電コイル17が設けられている。
図26は、図25の受電ユニットを用いた電子機器の構成の一例を示す図である。図27は、図26の受電ユニットの内部構成を横方向から見た図である。図26及び図27に示される電子機器72は、1つ又は複数の受電ユニット70及び充電池73を含む。各受電ユニット70は、図25に示される構成を有し、受信した電力を充電池73に供給する。これにより、電子機器の充電池73に充電することができる。各受電ユニット70において、支持部材51を動かすことにより、共振コイル15を受信電力量が最大となる所望の方向に向けて、効率的な電力受信を可能とする。なお複数の受電ユニット70は、円筒中心軸が異なる方向に向けられた受電ユニット70を含んでよい。例えば図26に示される電子機器72の場合、図面水平横方向に円筒中心軸が揃った2つの受電ユニット70と、図面垂直縦方向に円筒中心軸が揃った2つの受電ユニット70とが設けられている。このように異なる方向に設置された受電ユニット70において更に支持部材51の移動により共振コイル15の方向を調整することで、電子機器72に対して任意の方向に位置する送電器からの効率的な受電を可能にする。
図28は、受電ユニット70の共振コイル15の方向制御を行う機構を示す図である。図28において、受電ユニット70の受電コイル17から受信した交流電力は、抵抗素子R3及び電圧計74を介して演算回路75に供給される。演算回路75は、電圧計74により計測された電圧値に基づいて受信電力を計算する。また演算回路75は、受け取った交流電力をそのまま整流素子76に供給する。整流素子76は、交流電力を整流して直流電圧を生成する。DC−DCコンバータ77は、整流素子76により生成された直流電圧を所定の直流電圧に変換する。変換後の所定の直流電圧が充電池73に印加される。
演算回路75は、計算した受信電力に応じた制御信号をモータ78に供給する。モータ78は、供給された制御信号に応じて回転軸79を回転させ、回転軸79の回転角を調整する。回転軸79には、図25に示す支持部材51が固定されており、回転軸79の回転角の調整により共振コイル15の方向を調整する。この調整動作を介して、演算回路75は、受信電力が最大となるように共振コイル15の方向を調整する。
図29は、図26に示す電子機器の構成の変形例を示す図である。図29において、図26と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。図29に示す電子機器72Aは、図26に示す電子機器72の構成に加え、駆動回路80及び切換回路81を含む。駆動回路80は、受電ユニット70及び充電池73から供給される電源電圧を駆動電力として動作する。駆動回路80が駆動することにより、電子機器72Aに備えられている機能(例えば通信機能や音楽再生機能等)を提供する。切換回路81は、充電池73の充電残量に応じて、受電ユニット70からの電力を、駆動回路80のみ、又は、充電池73のみ、又は、駆動回路80及び充電池73の両方へ供給する。
図30は、切換回路81により電力を分配する構成の一例を示す図である。図30において、充電量判断部81A及び切換スイッチ81Bが、図29に示す切換回路81に相当する。図30には明示的には示されないが、充電池73から駆動回路80に駆動電圧を供給する経路が設けられており、例えば受電ユニット70が受電していない場合、駆動回路80は充電池73からの駆動電圧により駆動する。受電ユニット70が受電している場合、充電量判断部81Aは、充電池73の端子電圧に基づいて充電残量を判定し、この判定結果に基づいて切換スイッチ81Bの接続を制御する。例えば充電池73の充電残量が20%未満の場合、切換スイッチ81Bの切換により、受電ユニット70からの電力の全てが充電池73に供給される。また例えば充電池73の充電残量が20%以上100%未満の場合、切換スイッチ81Bの切換により、受電ユニット70からの電力が充電池73及び駆動回路80の両方に供給される。また例えば充電池73の充電残量が100%の場合、切換スイッチ81Bの切換により、受電ユニット70からの電力の全てが駆動回路80に供給される。
図31は、充電池に電力を供給するための受電器の構成の別の一例を示す図である。図31に示す構成では、受電器を内蔵する格納容器に、受電器を含まない従来の市販の充電池85を着脱自在な形で格納する構成となっている。格納容器は、円筒側面88、上部底面86、下部底面87、正極端子89、及び負極端子90を含む。格納容器内部に充電池85が格納された状態において、充電池85の正極が格納容器の正極端子89に接触し、充電池85の負極が格納容器の負極端子90に接触する。
充電池85を格納容器に出し入れするために、例えば下部底面87が開閉可能な蓋の構造となっていてよい。この場合、下部底面87を開けて格納容器内部に充電池85を挿入し、その後、下部底面87を閉じて充填器として用いることになる。このように内部に充電池85を格納した格納容器を、例えば図2に示す充電池24−1と同様に、送電器20の平板面上に置くことにより、格納容器に内蔵される受電器に送電器から電力を送信し、充電池85を充電することができる。
図32は、図31に示す格納容器を展開して示す図である。格納容器は、円筒側面88、上部底面86、下部底面87、正極端子89、及び負極端子90に加え、受電コイル17、共振コイル15及びコンデンサ16を搭載した支持板31、整流素子91、及びDC−DCコンバータ92を含む。受電コイル17は、円筒側面88の内面全体を覆うように設置されている。共振コイル15及びコンデンサ16は支持板(基板)31上に形成されており、この支持板31が矢印で示す方向(即ち円筒中心軸周りの回転方向)に自由に移動可能に設けられる。
共振コイル15が円筒側面88の内面に沿って自由に移動可能であるので、格納容器の転がり姿勢に関わらず、共振コイル15が重力により下方向を向くように位置される。即ち、格納容器の転がり姿勢に関わらず、一番低い位置に共振コイル15が移動してその位置に静止する。この一番低い位置において、共振コイル15は下方向を向くことになる。
受電コイル17と共振コイル15とが電磁誘導で結合することにより、外部から共振コイル15が受信した交流電力を受電コイル17に供給し、受電コイル17から更に整流素子91に電力を有線にて供給する。整流素子91は、受電コイル17からの交流電力を整流して直流電圧を生成する。DC−DCコンバータ92は、整流素子91により生成された直流電圧を所定の直流電圧に変換する。変換後の所定の直流電圧が、正極端子89及び負極端子90を介して、格納容器内部に格納された充電池85に供給される。受電コイル17は円筒側面88の内面全体に亘り設けられているので、共振コイル15の位置に関わらず(即ち格納容器の転がり姿勢に関わらず)、受電コイル17と共振コイル15とが電磁誘導で結合される。なお整流素子91及びDC−DCコンバータ92は、例えば下部底面87の内部或いはその表面等に設けられてよい。また図32に示す格納容器において、受電コイルの構成は、例えば図7や図14等に示すように、複数の受電コイルが設けられている構成であってよい。
図33は、図32に示す格納容器において共振コイルを移動可能とする機構を示した図である。図33において、図32と同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
共振コイル15を円筒側面88の内面に沿って移動可能とするために、ガイド溝95が設けられる。より具体的には、共振コイル15を支持する支持板31に対して、この支持板31を円筒側面88の内面に沿ってガイドするガイド溝95が、円筒側面88の上端及び下端近くに一本ずつ設けられる。この2本のガイド溝95に支持板31の上端部及び下端部が嵌り込むことにより、支持板31をガイド溝95により支持しながら、円筒側面88の内面に沿って移動させることができる。この際、支持板31はその上端部及び下端部においてガイド溝95と接触するだけであるので、摩擦を少なくして、スムーズな移動動作を実現することができる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
11 送電回路
12 送電コイル
13 共振コイル
14 容量
15 共振コイル
16 容量
17 受電コイル
18 受電回路
20 送電器
21 プラグ
22 電気コード
24−1〜24−5 充電池
27 円筒側面
30 充電池セル

Claims (10)

  1. 受電回路と、
    円筒形状を有する第1の部材と、
    前記第1の部材の円筒側面に設けられ前記受電回路に有線接続された受電コイルと、
    前記第1の部材の円筒中心軸周りの回転方向に前記円筒側面に沿って自由に移動可能に設けられた共振コイルと
    を含み、前記受電コイルと前記共振コイルとが電磁誘導で結合することを特徴とする受電装置。
  2. 前記受電コイルは互いに部分的に重なり合う複数のコイルを含み、
    前記受電回路は、
    負荷と、
    前記複数のコイルのうちの1つを前記負荷に選択的に接続する切換回路と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の受電装置。
  3. 前記切換回路は、
    前記複数のコイルの各々が供給する電力を検出する検出回路と、
    前記検出回路が検出した電力を前記複数のコイル間で比較し、該比較の結果に応じて電力最大であるコイルの出力を選択的に前記負荷に接続する比較接続回路と
    を含むことを特徴とする請求項2記載の受電装置。
  4. 内部の空洞に前記第1の部材を収容した円筒形状を有する第2の部材を更に含み、
    前記第1の部材は充電池セルであり、
    前記受電コイル及び前記共振コイルは前記第2の部材と前記充電池セルとの間に設けられることを特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の受電装置。
  5. 前記第1の部材と前記受電コイル及び前記共振コイルとの間に設けられる磁性シールドを更に含むことを特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の受電装置。
  6. 前記円筒中心軸から半径方向に延び、先端において前記共振コイルを支持する支持部材と、
    前記支持部材を前記円筒中心軸上で回動可能に支持する支点部材と
    を更に含むことを特徴とする請求項1乃至5何れか一項記載の受電装置。
  7. 前記共振コイルを支持する支持板と、
    前記支持板を前記円筒側面に沿ってガイドするガイド溝と
    を更に含むことを特徴とする請求項1乃至5何れか一項記載の受電装置。
  8. 前記第1の部材は中空の円筒であり、前記受電コイルは前記第1の部材の円筒側面の内面に設けられ、前記共振コイルは前記円筒側面の内面に沿って自由に移動可能に設けられることを特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の受電装置。
  9. 前記第1の部材は、内部の中空の空間に円柱形の充電池を着脱自在に格納可能であることを特徴とする請求項8記載の受電装置。
  10. 送電器と、
    前記送電器から磁界共鳴により電力を受信する受電器と、
    を含み、前記受電器は、
    受電回路と、
    円筒形状を有する第1の部材と、
    前記第1の部材の円筒側面に設けられ前記受電回路に有線接続された受電コイルと、
    前記第1の部材の円筒中心軸周りの回転方向に前記円筒側面に沿って自由に移動可能に設けられた共振コイルと
    を含み、前記受電コイルと前記共振コイルとが電磁誘導で結合することを特徴とする電力供給システム。
JP2013556127A 2012-01-31 2012-01-31 受電装置及び電力供給システム Active JP5807685B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/052163 WO2013114572A1 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 受電装置及び電力供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013114572A1 JPWO2013114572A1 (ja) 2015-05-11
JP5807685B2 true JP5807685B2 (ja) 2015-11-10

Family

ID=48904651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013556127A Active JP5807685B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 受電装置及び電力供給システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9583949B2 (ja)
JP (1) JP5807685B2 (ja)
WO (1) WO2013114572A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015108152A1 (ja) * 2014-01-20 2015-07-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転体非接触給電装置およびトルクセンサ
CN206004419U (zh) * 2014-03-14 2017-03-08 株式会社村田制作所 无线供电装置
KR20160037652A (ko) * 2014-09-29 2016-04-06 엘지이노텍 주식회사 무선 전력 송신 장치 및 무선 전력 수신 장치
PL3010084T3 (pl) * 2014-10-17 2020-01-31 Synoste Oy Urządzenie z anteną odbiorczą i powiązany system przenoszenia mocy
KR20160129673A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 제이터치 코포레이션 억제된 전자파 발산 및 향상된 충전 효율을 갖는 무선 충전 장치 및 시스템
CN109155526B (zh) * 2016-04-04 2023-07-21 泰科弗洛尔股份公司 无线可再充电蓄能器
GB2563623A (en) * 2017-06-20 2018-12-26 Armour Surveillance Security Equipment And Tech Ltd Device and charger therefor
CN112104097B (zh) * 2020-11-18 2021-04-27 深圳赫兹创新技术有限公司 一种无线充电线圈组件及无线电能传输装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4026001B2 (ja) 2003-02-26 2007-12-26 ソニー株式会社 非接触式電力送電システム、映像表示装置、音出力装置および電子機器
JP2007208201A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Nippon Soken Inc 非接触型電力供給装置
JP2010193701A (ja) * 2009-01-22 2010-09-02 Sanyo Electric Co Ltd 非接触式充電器
JP5139469B2 (ja) 2010-04-27 2013-02-06 株式会社日本自動車部品総合研究所 コイルユニットおよび非接触給電システム
US9180782B2 (en) * 2011-06-20 2015-11-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Non-contact power receiving apparatus, non-contact power transmitting apparatus, and non-contact power transmitting/receiving system
JP5798407B2 (ja) * 2011-08-09 2015-10-21 Fdk株式会社 非接触充電対応型二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
US9583949B2 (en) 2017-02-28
WO2013114572A1 (ja) 2013-08-08
US20140333152A1 (en) 2014-11-13
JPWO2013114572A1 (ja) 2015-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5807685B2 (ja) 受電装置及び電力供給システム
US11705746B2 (en) Receiver for wireless charging system of a portable communication device
CN202602379U (zh) 供电装置、供电系统以及电子设备
JP5362330B2 (ja) 充電台
US20140091636A1 (en) Wireless power transfer
JP5496553B2 (ja) 充電台
TWI433422B (zh) 無接觸電池裝置
EP3035555B1 (en) Wireless power transmission structures
JP5920363B2 (ja) 受電装置、電力伝送システム、及び電力伝送方法
JP2010183706A (ja) 充電台
JP2013034367A (ja) 非接触給電装置
WO2012132144A1 (ja) 充電台
JP5579503B2 (ja) 電池パック、電池駆動機器、充電台及び電池パックの充電方法
JP2010098861A (ja) 携帯電子機器の充電装置
JP2012157219A (ja) 受電ユニット、該受電ユニットを備えた充電システム及び電気機器
JP5662532B2 (ja) 充電台
JP2014187724A (ja) 二次側受電機器及び充電台と二次側受電機器
KR20140117185A (ko) 재충전 모듈을 구비한 무선 충전 장치 및 유무선 복합 충전 시스템
WO2012173128A1 (ja) 充電台
KR101792512B1 (ko) 무선 충전지
JP2014072612A (ja) ワイヤレスマイクロホン、マイクロホンスタンドおよびマイクロホンシステム
JP2010288429A (ja) 充電台
JP6455808B2 (ja) 給電装置
JP7261506B2 (ja) ワイヤレス給電システムおよび円形・球形・多面形状を有する受電器
JP2012019649A (ja) 給電装置およびワイヤレス給電システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5807685

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150