JP5807662B2 - 接続端子部品及びその接続端子部品を含む電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、外部とのバリア機能を有しつつ、多導体(複数の外部電線や接続用金具等を含む複数の外部端子と同義、以下同じ)を狭いスペースに効率よく接続するための接続端子部品及びその接続端子部品を含む電子機器に関するものである。
従来の多導体の接続端子部品においては、図7に示すような構成が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
図7においては、上段側端子カバー200は、透明或いは半透明体な合成樹脂製であって、上段端子台部202と上面と略同じ大きさの長方形状のカバー本体200Aを有している状態を示している。
このカバー本体200Aの面部には、その長手方向に所定の間隔をおいて四つの円形孔210が形成してあり、また、カバー本体200Aの両縁部の後端部にはヒンジピン220が突設してあり、更に、カバー本体200Aの前縁部には左右一対の係止部230が突設してある。
そして、上段側端子カバー200は、そのヒンジピン220をヒンジ用突起部110の支承孔110Aに挿入して端子台本体100に取付けてあり、この上段側端子カバー200をヒンジピン220を支点にして回動させて係止部230を係止溝部111に係脱可能に係止することにより、上段側端子カバー200で上段端子台部202の端子解放面202Aを覆うようになる。この場合、上段側端子カバー200の円形孔210が上段端子台部202の各端子装着部207の接続端子208の頂上に位置するようになる。
また、別の接続端子部品の一例では、図8(a)、(b)に示すような構成が知られていた(例えば、特許文献2参照)。
図8(a)に示すように、端子台301の傾斜面を有する複数の外部端子設置座302が列設され、その外部端子設置座302の傾斜面に取付ネジ304を有する外部端子が取り付けられている構成が知られている。
図8(b)は、図8(a)のZ−Z断面図であるが、取付ネジ304を締め付けることにより、端子金具303が外部端子設置座302に押さえつけれられ、端子303a、取付ネジ304及び端子金具303が電気的に接続される。
すなわち、取付ネジ304と端子金具303との間に、例えば丸孔が開口された丸型端子やY字形状のY型端子などの外部端子が挟装されるとその外部端子と端子303aが電気的に接続される。
特開2006−260829号公報 昭61−28267号公開実用新案公報
しかしながら、上述のような接続端子部品を用いてより限られた狭いスペースにおいて外部端子を多重接続しようとすると、さまざまな課題が生じる。
例えば、図7の開示技術によれば、端子台に階段状に端子設置座を形成する必要が生じその分高さ方向の長さが列数に応じ順次大きくなるため、高さ寸法の増大を生じる。
また、端子カバーを閉じた状態において外部端子の接続も可能であるが、そのためには高さ寸法が予め取付ネジをゆるめた状態でも端子カバー内で収まるようにする必要があるため、その分高さ寸法の増大を生じる要因となる。
一方、図8(a)、(b)の開示技術によれば、端子設置座が既に外部に露出した構成であるため、外部端子を接続した状態でも外部とのバリア機能(作業中の感電防止や外部との絶縁性を確保できる機能、以下同じ)を発揮することができない。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、外部とのバリア機能を発揮しつつ、より限られた狭いスペースにおいて外部端子を効率的に多重接続することのできる接続端子部品及びその接続端子部品を含む電子機器を提供することにある。
本発明にかかわる接続端子部品によれば、複数の端子設置座と、外部端子が接続される設置面が端子の配列方向に対して所定の傾斜角度をもって並ぶように複数の端子設置座が配置された端子台と、を備えた接続端子部品であって、端子台には端子設置座を覆うように端子カバーが配設され、その端子カバーは、端子設置座の設置面に対して略直交する方向にスライド可能に端子台と係合することを特徴としている。
これにより、限られた狭いスペースにおいて効率的に外部端子の多重接続を実現できる。
例えば、端子の配列方向に対して所定の傾斜角度で外部端子が接続されるため、それらの外部端子は相互に略平行となる位置関係となり、相互に隣接する外部端子同士が触れ合うことを有効に防止できる。
また、同時に外部端子同士間に端子カバーが介在するため、外部端子同士間の絶縁距離(沿面距離や空間距離)を大きくできる。
すなわち、相互に隣接する外部端子間の絶縁性を十分に確保できる。
また、本発明にかかわる接続端子部品によれば、前記構成に加え、端子設置座の設置面は、端子の配列方向に対して、30°から60°までの範囲の傾斜角度を有することが好ましい。
例えば、端子設置座の設置面が、端子の配列方向に対して、傾斜角度が30°よりも小さい場合には、外部端子間の間隔が狭まり、その分だけ端子カバーの肉厚を薄くしなければならなくなり機械的な強度を十分に確保できなくなる。
一方、端子設置座が、端子の配列方向に対して、傾斜角度が60°よりも大きい場合には、端子カバーの挿入口の開口面積を拡大する方向へスライドさせるための移動空間(外部空間)が十分に確保できないため、端子の配列方向における端子設置座の間隔を大きくする必要が生じ、その分だけ多重接続が困難となる。
さらに、端子カバーの外形サイズをより小さくする必要も生じ、相互に隣接する外部端子間の絶縁性を十分に確保できなくなる。
また、本発明にかかわる接続端子部品によれば、前記構成に加え、端子カバーは、外部端子の接続時にその外部端子が挿入される挿入口を有すると共にスライド方向に沿って延設され相互に対向する一対の可撓係止部を備え、その一対の可撓係止部の少なくとも一方に設けられた係止用凹部が、挿入口の開口面積が最大となる上側係止位置と、挿入口の開口面積が最小となる下側係止位置の少なくとも二つの係止位置において、端子台の係止用凸部に係合することにより係止することが好ましい。
これにより、端子カバーが少なくとも上下の2箇所における係止位置において係止(規制)されるため、外部端子の接続時に端子カバーを適宜スライド(昇降)させて外部導体の接続作業を行うことができる。
例えば、外部端子を接続する前には、端子カバーを上昇方向へスライドさせ上側係止位置にて係止された状態において外部端子の挿入作業を容易に行える。
一方、接続作業が完了した時には、端子カバーを下降方向へスライドさせ下側係止位置にて係止された状態にできるため、コンパクト化(全体容積を最小化することと同義、以下同じ)が図れる。
すなわち、非動作状態(外部端子と内部端子との間が電気的に接続されず非通電可能状態であることと同義、以下同じ)での外部端子の接続作業簡易化と、動作状態(外部端子と内部端子との間が電気的に接続され通電可能状態であることと同義、以下同じ)におけるコンパクト化が、両立できる。
また、本発明にかかわる接続端子部品によれば、前記構成に加え、端子設置座にネジ孔が設けられ、そのネジ孔に取付ネジが螺合して端子設置座と可動座金部材との間に外部端子を挟持することにより、外部端子との接続が可能であって、可動座金部材は、取付ネジを挿通装着する略平板状の座金片部と、その座金片部に連結されて端子台を端子カバーのスライド方向に沿って貫通する杆状の案内片部とからなり、座金片部を端子設置座に対して離近移動可能に保持されていて、案内片部には、座金片部が端子設置座から離間する方向に可動座金部材を付勢する圧縮コイルバネが外嵌していて、端子台には、案内片部が貫通すると共に、圧縮コイルバネの一端が内部に保持されるバネ退避用凹部が形成されていることが好ましい。
これにより、外部端子を接続するために設けられた取付ネジが座金片部により端子設置座から離間する方向に付勢されるため、端子設置座の設置面と直交する方向に螺合する取付ネジが自重により傾くことが少なくなる。
すなわち、取付ネジが傾くことが少なくなり、ゆるめたり締め付けたりする作業性が向上する。
また、本発明にかかわる接続端子部品を含む電子機器によれば、前記いずれかの構成の接続端子部品を含むことを特徴としている。
これにより、限られた狭いスペースにおいて効率的に外部端子の多重接続を実現できる。すなわち、電子機器の全体容積(奥行き、縦幅、及び横幅の積)を過剰に大きくすることなく効率的な多重接続が可能となる。
本発明による接続端子部品及びその接続端子部品を含む電子機器によれば、外部とのバリア機能を発揮しつつ、より限られた狭いスペースにおいて外部端子を効率的に多重接続することができる。
(a)本発明の実施の形態における接続端子部品を上方斜めから見た全体斜視図、(b)本発明における実施の形態における接続端子部品を下方斜めから見た全体斜視図 本発明の実施の形態における接続端子部品を右側面から見た右側面図 図2の端子カバー近傍の破線で囲んだ矩形領域A内の部分拡大図 (a)本発明の実施の形態における接続端子部品の正面図、(b)図4(a)のB−B断面の一部拡大図 (a)可動座金部材の斜視図、(b)図4(a)のB−B断面の一部拡大図を用い、取付ネジの締め付け前後の状態を説明する図 (a)本発明の実施の形態における接続端子部品を上面側に配置した電子機器の全体斜視図、(b)電子機器の一方の側面図、(c)電子機器の下面(バックプレーンへの装着側の面)を表す図 従来の多導体の接続端子部品の構成図 従来の他の多導体の接続端子部品の構成図
以下、本発明の実施の形態を説明するために、図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の実施の形態における接続端子部品を上方斜めから見た全体斜視図で、図1(b)は、本発明における実施の形態における接続端子部品を下方斜めから見た全体斜視図で、図2は、本発明の実施の形態における接続端子部品を右側面から見た右側面図で、図3は、図2の端子カバー近傍の破線で囲んだ矩形領域A内の部分拡大図で、図4(a)は、本発明の実施の形態における接続端子部品の正面図で、図4(b)は、図4(a)のB−B断面の一部拡大図で、図5(a)は、可動座金部材の斜視図で、図5(b)は、図4(a)のB−B断面の一部拡大図を用い、取付ネジの締め付け前後の状態を説明する図で、図6(a)は本発明の実施の形態における接続端子部品を上面側に配置した電子機器の全体斜視図で、図6(b)は電子機器の一方の側面図で、図6(c)は、電子機器の下面(バックプレーンへの装着側の面)を表す図である。
まず、図1(a)、(b)における接続端子部品10は、本体部分を構成し適切な絶縁性を確保できる樹脂素材、例えば、PC(ポリカーボネイト)、変性PPE(変形ポリフェニレンエーテル)、PF(フェノール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂素材によって成型された端子台11と、端子台11に圧入により一体的に挿設された複数のリン青銅板からなるコンタクト12b(図4(b)参照)と、それら複数のコンタクト12bのそれぞれに対応して図示しない経路を介して電気的接続が可能に形成された金属製の端子設置座12(図4(b)参照)を斜め上方から覆うように端子カバー13が配設されている。
ここで、以下の説明を容易にするため、接続端子部品10の幅方向をX方向、奥行き方向をY方向、長手方向と一致する高さ方向(上下方向)をZ方向とし、X方向、Y方向およびZ方向は、相互に直交する方向と定義する。
また、図1(b)で示したように、これら端子カバー13は、斜め下方側(外部端子14の挿入方向側)から見て櫛形状をしており、直角に下方へ折れ曲がった両端部には、端子カバー13のスライド方向に延設され、相互に対向する一対の可撓係止部13aを有している。
なお、図1(a)、(b)での水平方向(X方向)において2個の外部端子14のみは、近接して高さ方向(Z方向)に並べられているが、その他の外部端子14やそれぞれの外部端子14の圧着部に圧接して電気的に接続される外部のリード線、及びその末端等は全て図示は省略されている。
また、このときの外部のリード線としては、例えばその他端が外部の他の電子機器に接続されるリード線であっても、同じ接続端子部品10における他の外部端子14に接続されるリード線のいずれであっても構わない。
また、図1(b)から明かなように、水平方向(X方向)に3個の外部端子14が並べられた場合は、それらが1つのグループとしてまとめられ、下方斜め側(外部端子14の挿入方向側)から見ると櫛形状の1つの端子カバー13がそれぞれの外部端子14のグループ毎に覆設されている。
そして、上下方向(Z方向)に合計8段(8グループ)の外部端子14が複数のコンタクト12bに対応して各々結線されているため、総結線数は24個となっている。
また、最上段における端子カバー13は、外部端子14の挿入口13bの開口面積が最大となる上側係止位置(図3における上側の端子カバー13の係止位置)で係止されている態様が示され、2段目から最下段の8段目までの端子カバー13は、挿入口13bの開口面積が最小となる下側係止位置(図3における下側の端子カバー13の係止位置)で係止されている態様が示されている。
次に、図2を参照して、端子設置座12(図4(b)参照)の端子の配列方向Dを矢印で示して説明する。
ここで、端子の配列方向Dとは、略均等間隔で配列される端子設置座12が一直線上に配列される方向と同義であって、本実施の形態の場合であればZ方向に沿って配列されるため、Z方向と一致する方向である。
また、本図では図示されていないが、複数のコンタクト12b(図4(b)参照)はXZ平面上で略同じ位置に設置される端子設置座12のそれぞれに対応して端子台11の内部の図示されない経路を介して電気的導通可能に接続されている。
さらに、前述したように、複数のコンタクト12bは端子台11に対して圧入により挿設されているが、端子台11の長手方向が上下方向(Z方向)と一致する方向に置くと、コンタクト12bの端子台11に対する挿設方向(コンタクト12bの長手方向と同義、以下同じ)は左右方向(Y方向)と一致する。
そして、この状態においては複数のコンタクト12bの配列方向も上下方向(Z方向)と一致することになる。
すなわち、コンタクト12bの挿設方向が、端子の配列方向Dと直交する位置関係となるため、複数のコンタクト12bも端子の配列方向Dに沿って略等間隔に挿設されていると言い換えてもよい。
次に、図3を参照して、端子カバー13は、端子台11に対して直線的にスライドするように係合していること及び少なくとも二つの係止位置において係止することについて説明する。
前述したように、端子カバー13は、挿入口13b側から見た場合に直角に下方へ折れ曲がった両端部に直線的なスライド方向Sに沿って延設され相互に対向する一対の可撓係止部13aを備えている。
また、一対の可撓係止部13aは端子台11に形成された可撓係止部用凹部11cに嵌り込みスライド可能に係止されている。
ここで、上側に位置する端子カバー13は、スライド方向S上において挿入口13bの開口面積(端子カバー13と端子台11により区画された開口部の面積、すなわち外部端子14を挿入可能な略ドーム形状の開口部の面積と同義、以下同じ)が最大となる上側係止位置において係止された状態を示している。
すなわち、端子カバー13は、一対の可撓係止部13aの下方に位置する一対の係止用凹部13adの少なくとも一方が端子台11の可撓係止部用凹部11cに突設された係止用凸部11aに対して係合する構成を有している。
また、端子カバー13は、挿入口13b側から見た場合に直角に下方へ折れ曲がった両端部に一対の可撓係止部13aと略平行に延設される長短一対のガイド部13cも備えており、長短一対のガイド部13cが長短一対のガイド用凹部11dにスライド可能に嵌り込み、これにより端子カバー13のスライド方向Sに対する倒れが規制されている。
一方、下側に位置する端子カバー13は、スライド方向S上において挿入口13bの開口面積が最小となる下側係止位置においてに係止された状態を示している。
すなわち、接続端子部品10は、一対の可撓係止部13aの上方に位置する一対の係止用凹部13auの少なくとも一方が端子台11の可撓係止部用凹部11cに突設された係止用凸部11aに対して係合する構成を有している。
この状態では、長短一対のガイド部13cの全長に亘るその全体が、長短一対のガイド用凹部11dに嵌り込んでいる。
以上のように、接続端子部品10は、上側係止位置と下側係止位置の少なくとも二つの係止位置において、一対の可撓係止部13aの一対の係止用凹部13au又は一対の係止用凹部13adが端子台11の係止用凸部11aに対して係合する構成を有している。
これにより、端子カバー13は、少なくともスライド方向S上の2箇所に設定された係止位置において係止位置が規制されるため、外部端子14の結線作業前後において端子カバー13を適宜スライド方向Sに沿って直線的にスライドさせれば外部端子14の接続作業((図5(b)参照、取付ネジ15を端子設置座12に螺合させることにより外部端子14を固定する結線作業と同義、以下同じ)を行うことができる。
すなわち、外部端子14(図示せず)を外部より挿入し接続する時には端子カバー13を上方(上昇方向)へスライドさせて上側係止位置にて係止された状態において予め取付ネジ15を緩めておいてから、外部導体である外部端子14の挿入及び接続作業を行えばよい。
そして、接続作業が完了した時には端子カバー13を下方(下降方向)へスライドさせて下側係止位置にて係止された状態にすればよい。
これにより、動作状態(接続端子部品10のいずれかの端子が通電状態にある状態)におけるコンパクト化と、非動作状態(接続端子部品10のいずれの端子も通電状態にない状態であって、結線作業を行うときの状態と同じ)での外部端子14の接続作業簡易化を両立できる。
また、限られた狭いスペースにおいて効率的にY型端子や丸型端子などの外部端子14の多重接続を実現できる。
例えば、端子の配列方向Dに対して所定の傾斜角度で外部端子14が接続されるため、それらの外部端子14は相互に略平行となる位置関係となるため、相互に隣接する外部端子14同士が触れ合うことを有効に防止できる。
また、同時に外部端子14同士間に端子カバー13が介在するため、外部端子14同士間の絶縁距離(沿面距離や空間距離)を大きくできる。
すなわち、X方向又はY方向のいずれにおいても相互に隣接する外部端子14間の絶縁性を十分に確保できる。
次に、図4(a)と図4(b)を参照して、端子カバー13は端子設置座12を覆うように配置され、そのスライド方向Sは端子設置座12の設置面に対して略直交する方向であることを説明する。
まず、図4(a)で示したように、複数の端子設置座12の端子の配列方向Dは、上下方向(Z方向)と一致しており、ここでB−B断面とは右側列に位置する端子設置座12や取付ネジ15の略中央を通り端子の配列方向Dと平行な平面(YZ平面)で切断した断面である。
次に、図4(b)では、端子設置座12の上面である設置面の拡がる方向を破線の矢印Hで示しているが、端子カバー13の直線上に延びるスライド方向Sは、端子設置座12の設置面の拡がる方向を示す矢印Hに対して略直交する方向である。
なお、この略直交するとは、端子カバー13のスライド方向Sと端子設置座12の設置面の拡がる方向を示す矢印Hが90度(直角)±10度の角度範囲で交わる関係にあることと定義する。
一方、図4(b)は、端子カバー13の挿入口13bから外部端子14が挿入される前の状態図でもあるが、取付ネジ15が可動座金部材16のネジ挿通孔16ab(図4(a)参照)に挿通され、さらに端子設置座12のネジ孔12a(図5(b)参照)に螺合している。
このため、端子設置座12の上面である設置面は方向を示す矢印Hに沿って拡がるが、可動座金部材16の座金片部16aの下面に隆起する圧接突部16acと当接した状態となっている。
また、端子設置座12の設置面は、複数の端子の配列方向Dに対して、30°から60°までの範囲の傾斜角度θを有することが好ましい。
次に、図5(a)と図5(b)を参照して、端子設置座12に設けられたネジ孔12aに螺合した取付ネジ15が一旦ゆるめられて、端子設置座12と可動座金部材16の座金片部16aとの間において外部端子14を挟持する状態について説明する。
まず、図5(a)に示すように、可動座金部材16は、打ち抜いた金属板片を屈曲加工してなるものであり、略平板状の座金片部16aとその側部から杆状の案内片部16bがが略直交するように連結形成された形態をなしている。
また、座金片部16aの中央には取付ネジ15を挿通装着する丸孔形状のネジ挿通孔16abが貫設されている。
そして、座金片部16aの下面の、ネジ挿通孔16abの周囲には、外部端子14を強く圧接することとなる圧接突部16acが3箇所において隆起している。
一方、案内片部16bは、凹凸のない直杆状をなしており、座金片部16aの一辺の縁から座金片部16aと直交する方向に垂下しているため、この断面形状はL字形をしている。
次に、図5(b)に示すように、上方に位置する取付ネジ15は、締め付ける前の端子カバー13の上部に到達するまで上昇した状態にある。
端子台11には、可動座金部材16の案内片部16bが貫通すると共に、圧縮コイルバネ17の一端(下端)が内部に保持されるバネ退避用凹部11bが形成されている。
ここで、圧縮コイルバネ17は案内片部16bに外嵌され、その上端を座金片部16aとの屈曲接続部に、その下端をバネ退避用凹部11bの底部に支持されて、座金片部16aがバネ退避用凹部11bの底部から離間することとなる上方向に可動座金部材16を付勢する。
このように、可動座金部材16は、その案内片部16bをバネ退避用凹部11bの底部近くまで下降できるように端子台11に昇降可能に保持されているため、案内片部16bは、端子カバー13のスライド方向Sに沿って貫通している。
これにより、その座金片部16aは端子設置座12に対して離近移動可能に保持されている。
かかる保持状態では、座金片部16aのネジ挿通孔16abと端子設置座12のネジ孔12aとが上下に対向している。
一方、下方に位置する取付ネジ15は締め付け固定された後の状態であって、可動座金部材16は、座金片部16aのネジ挿通孔16abに挿通装着された取付ネジ15によってネジ孔12aに螺着されるため、可動座金部材16が下降し座金片部16aの圧接突部16acが外部端子14の挿入側先端部の上面に固く当接する。
これにより、外部端子14の挿入側先端部の下面は端子設置座12の設置面に強く押し付けられるため、外部端子14は端子設置座12を介してコンタクト12bとの良好な電気的導通が可能となる。
そして、後述するように接続端子部品10が電子機器20(図6(a)〜(c)参照)に組み込まれると、外部端子14が電子機器20の本体筐体20aに収容された電子回路基板等(図示せず)と電気的に接続されて所望の機能を発揮できる状態になる。
以上のように、外部端子14を接続する場合には、図5(b)で示すように、可動座金部材16が上昇した状態で、外部端子14を端子設置座12の上面である設置面と座金片部16aの間に挿入する。
次いで、圧縮コイルバネ17の付勢力に抗して可動座金部材16を下降させて取付ネジ15をネジ孔12aと螺合させることにより、外部端子14を端子設置座12の設置面と座金片部16aとで挟持する。
逆に、外部端子14の接続を解除する場合には、端子カバー13を上昇させて取付ネジ15を緩めるだけでよい。
すなわち、取付ネジ15をネジ孔12aからゆるめていくに従い、圧縮コイルバネ17の付勢力によって可動座金部材16が自動的に精度よく直線的に上昇するため、取付ネジ15や可動座金部材16を手動で持ち上げる必要がなく外部端子14を円滑に抜き取ることができる。
このように本実施の形態にあっては、圧縮コイルバネ17の下端がバネ退避用凹部11bに内嵌されており、座金片部16aを端子台11に近接させると、縮んだ圧縮コイルバネ17がバネ退避用凹部11b内に退避することとなる。
また、圧縮コイルバネ17の両端を、バネ退避用凹部11bの底部と可動座金部材16とによって支持しているため、圧縮コイルバネ17をその付勢力に抗して長期間安定に保持できる。
また、バネ退避用凹部11bは、絞り加工や成型加工等により簡単に形成され得るものであるから、可動座金部材16にバネ退避用の構造を形成するよりも低廉に製造できるという利点もある。
また、圧縮コイルバネ17の下端がバネ退避用凹部11bの内部に保持されることとなるため、圧縮コイルバネ17を端子台11と組み付けた後に、可動座金部材16を端子台11と圧縮コイルバネ17に組み付けることができ、可動座金部材16の端子台11への組付けを簡単に行うことができる。
さらに、取付ネジ15を締め付けた際に圧縮コイルバネ17がバネ退避用凹部11bの下方に収容されることとなるので、端子台11の上部に余計なスペースを省略することができ、端子台11そのものを小型化できるというメリットもある。
次に、図6(a)〜図6(c)を参照して、計装分野にて用いられる電子機器20の上部に前述した接続端子部品10が組み込まれ、その下側に配置される本体筐体20aの側面のフック18にて固定されている状態を説明する。
まず、図6(a)は、電子機器20が、他の電子機器や外部ケーブルとの電気的な導通を可能とし、複数の電子機器を並列に並べて装着できる、所謂バックプレーン(図示せず)と称される機器から一旦外され、端子カバー13を順次斜め方向に上昇させて外部端子14(図1参照)を順次結線していくために一時的に置かれる状態を示している。
また、他の結線方法としては、電子機器20をバックプレーンから外すことなく、バックプレーンの取り付けられた状態において上面側に相当する図6(b)で示した連結体19を反時計方向に回動させて解除状態とし(背面側の連結体19も同様に解除状態とし)、境界Kよりも上側の接続端子部品10のみを境界Kよりも下側の端子台から分離した後、同様に結線を行う方法もある。
なお、電子機器20は、いわゆる工業用計測の分野で使用される機器であって、例えば電圧、電流、有効電力、無効電力、皮相電力、力率などの計測や計測値の表示などを可能とする電力用マルチメータや電力用トランスデューサ、各種センサーの計測信号を変換、表示、警報出力などを行う信号変換器、あるいは現場に設置された検出端(測温抵抗体、差圧発信器など)と、中央制御室などに設置された受発信器(指示計、記録計、調節計、PLC、DCS、コンピュータなど)との間のデータ通信をネットワークや無線により行う計測制御用遠隔入出力機など各種各様の電子機器に適用可能である。
ここで、接続端子部品10の下側には本体筐体20aが配置され、その内部には上述した各種機能を発揮するための回路基板や電源系統の基板が格納され、その一部の入出力信号や電源系統の入出力等は、図6(c)で示したコネクタ20bを介してバックプレーンの回路と接続される。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変形が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的な手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態の変形例についても本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
例えば、図6(a)において、接続端子部品10が電子機器20の上面側(電子機器20がバックプレーンに装着された状態では前面側に相当)に配置された場合で説明したが、接続端子部品10が配置される場所は電子機器20の上面側には限られずその前面側、下面側、背面側、側面側又は内蔵部のいずれであってもよい。
また、端子設置座12の設置面に接続される導体である、外部端子の形態は、丸型端子、Y型端子、リード線の芯線等どのような形態の導体でも構わないし、取付ネジ、端子金具、ワッシャなどの導体金具を介してもよい。
また、外部端子14は、他の電子機器ではなく同一の接続端子部品10における他の外部端子14と直接リード線で接続されても構わない。
また、端子数については少なくとも複数であればよく、本発明の実施の形態における端子数よりも多くても少なくても構わないし、XZ平面に沿って配列される複数の端子設置座12やそれに対応するコンタクト12bの縦横のそれぞれの配列数については、本発明の実施の形態の配列形態の合計24本(8個×3列)に限られず、その本数以上であっても最小合計2本(1列)でも構わない。
以上のように、本発明にかかる接続端子部品及びその接続端子部品を含む電子機器は、例えば多導体を狭いスペースに効率よく接続するための接続端子部品及びその接続端子部品を含む電子機器として有用である。
10 接続端子部品
11 端子台
11a 係止用凸部
11b バネ退避用凹部
11c 可撓係止部用凹部
11d ガイド部用凹部
12 端子設置座
12a ネジ孔
12b コンタクト
13 端子カバー
13a 一対の可撓係止部
13ad 凹部
13au 凹部
13b 挿入口
13c 長短一対のガイド部
14 外部端子
15 取付ネジ
16 可動座金部材
16a 座金片部
16ab ネジ挿通孔
16ac 圧接突部
16b 案内片部
17 圧縮コイルバネ
18 フック
19 連結体
20 電子機器
20a 本体筐体
20b コネクタ
D 端子の配列方向
S スライド方向
H 設置面の拡がる方向を示す矢印
K 境界

Claims (4)

  1. 複数の端子設置座と、外部端子が接続される設置面が端子の配列方向に対して所定の傾斜角度をもって並ぶように前記複数の端子設置座が配置された端子台と、を備えた接続端子部品であって、
    前記端子台には前記端子設置座を覆うように端子カバーが配設され、
    その端子カバーは、前記端子設置座の前記設置面に対して略直交する方向にスライド可能に前記端子台と係合し、
    更に、前記端子カバーは、外部端子の接続時にその外部端子が挿入される挿入口を有すると共にスライド方向に沿って延設され相互に対向する一対の可撓係止部を備え、
    その一対の可撓係止部の少なくとも一方に設けられた係止用凹部が、前記挿入口の開口面積が最大となる上側係止位置と、前記挿入口の開口面積が最小となる下側係止位置の少なくとも二つの係止位置において、前記端子台の係止用凸部に係合することにより係止する、
    ことを特徴とする接続端子部品。
  2. 前記端子設置座の前記設置面は、前記端子の配列方向に対して、30°から60°までの範囲の傾斜角度を有する、ことを特徴とする請求項1記載の接続端子部品。
  3. 前記端子設置座にネジ孔が設けられ、そのネジ孔に取付ネジが螺合して前記端子設置座と可動座金部材との間に前記外部端子を挟持することにより、前記外部端子との接続が可能であって、
    前記可動座金部材は、前記取付ネジを挿通装着する略平板状の座金片部と、その座金片部に連結されて前記端子台を前記端子カバーのスライド方向に沿って貫通する杆状の案内片部とからなり、前記座金片部を前記端子設置座に対して離近移動可能に保持されていて、
    前記案内片部には、前記座金片部が前記端子設置座から離間する方向に前記可動座金部材を付勢する圧縮コイルバネが外嵌していて、
    前記端子台には、前記案内片部が貫通すると共に、前記圧縮コイルバネの一端が内部に保持されるバネ退避用凹部が形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の接続端子部品。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の接続端子部品を含む、ことを特徴とする電子機器。
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