JP5806232B2 - 使い捨て製造ライン - Google Patents

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Description

本発明は主に使い捨て製造ラインに関する。本発明は、特に、不活性雰囲気下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質(パイロジェン)の存在しない環境下で製品又は装置を操作、製造又は包装する方法に関する。
本技術は、特に医学、化学、生化学又は薬学分野において、不活性雰囲気下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質(パイロジェン)の存在しない環境下で製品を製造又は包装するための装置を説明する。
薬剤又は医薬品有効成分(API)の調製を行う当業者は、通常、不活性雰囲気下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質の存在しない環境下で製品の調製を行ってきた。しかしながら、不活性雰囲気、無菌状態又は発熱物質の存在しない環境が求められる場合、既存の設備では使用前に調整を行う必要がある。これは、多くの場合、使用前に設備全体の物理的又は化学的処理を行って、雰囲気を不活性化するか、無菌化するか、又は、デパイロジェネーション(発熱物質除去処理)することを意味する。不活性雰囲気下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質の存在しない環境下で作業できることが求められており、特にこの要件を満たす使い捨ての作業場又は作業チャンバ、特に使い捨て装置又は使い捨てアイソレータ(隔離装置)を提供することがここ数年来、求められている。
公知のシステムでは、当業者は作業チャンバ内で物質を取り扱うことができる。これらのシステムでは、システムと一体化された手袋を用いて、密閉された雰囲気内で製品を取り扱うことによって、外部から操作することができる。必要な場合には、無菌室内又は無菌雰囲気下の室内で全作業又は製造工程全体を行えるものでなければならない。これは、当然ながら、物質と設備の両方を滅菌するための特別な技術や手順、さらには熟練した作業者が必要となるため、コストがかかることを意味する。
現状、不活性な又は無菌の又は発熱物質の存在しない製造条件を必要とする製品の製造方法は満足できるものではない。
本発明の主な目的の一つは使い捨て製造ラインを提供することであり、該製造ラインは、医薬化合物、生体有害(バイオハザード)化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、医療装置、プレフィルドシリンジ、プロテーゼなどの、管轄する当局による規制や承認を要する製品又は装置を操作する、取り扱う、製造する又は包装するのに適したものであってもよい。
本発明の主な目的の一つは、医薬化合物、生体有害(バイオハザード)化合物、抗癌剤、抗ウイルス剤、医療装置、電子装置などの製品又は装置を不活性雰囲気下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質の存在しない環境下で操作する、取り扱う、製造する又は包装するための使い捨て製造ラインを提供することである。
本発明の目的の一つは、製造の中断時間を最小限に止めて上記製品を製造する方法を提供することである。
本発明の目的の一つは、不活性雰囲気下の製品、及び/又は、無菌製品、及び/又は、発熱物質の存在しない製品、特に医学、化学、生化学、薬学、電子工学又は食品に関する製品又は装置を製造するための簡便な洗浄及び/又は滅菌の処理又は装置を提供するという技術的課題を解決することである。
また本発明の目的の一つは、製品の製造又は包装を可能とする使い捨て設備及び方法を提供するという新たな技術的課題を解決することである。
本発明の目的の一つは、取り扱われる、製造される又は包装される製品又は装置が汚染物質又は汚染物と接触する時間を低減することである。本発明の目的の一つは、取り扱われる、製造される又は包装される製品又は装置が汚染物質又は汚染物と接触するのを防ぐことである。
本発明は、第一の使い捨てアイソレータと最後の使い捨てアイソレータを含む少なくとも2つの独立した使い捨てアイソレータを備える使い捨ての閉鎖系設備であって、上記独立した使い捨てアイソレータは、少なくとも1つの接続手段によって、他の少なくとも1つの独立した使い捨てアイソレータに接続されており、それぞれの独立した使い捨てアイソレータは作業場を備え、その作業場は、上記独立した使い捨てアイソレータ内に配置され、不活性雰囲気下、及び/又は、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質非存在下にあり、上記作業場では、容器、製品又は装置を操作することが可能であり、上記使い捨ての閉鎖系設備は、容器、製品又は装置を該設備内に導入するための入口を少なくとも1つ備え、且つ、その容器、製品又は装置を該設備から取り出すための出口を少なくとも1つ備えることを特徴とする使い捨ての閉鎖系設備に関する。この使い捨ての閉鎖系設備は、使い捨ての閉鎖系製造ラインを意味する。
それぞれの独立した使い捨て装置は作業場を備える。この作業場は上記独立した使い捨て装置内に配置されている。「製品」という用語は、あらゆる種類の製品、すなわち化学試薬、物質若しくは組成物、又は、装置、すなわち医療装置、電子装置、容器などを包含する。容器には、バイアル、バイアルのトレー、又は、容器が包含される。
作業場は、製品を取り扱う、製品を別の場所に移す、製品若しくは試薬を用いて製品の化学的処理若しくは反応を行う、製品の物理的処理を行う、製品の特性を測定する、容器に栓をする、容器に蓋をする、又は、製品を包装するためのものであってもよい。本発明では、製品を「操作する」又は「加工する」ともいう。これらの処理はいずれも、使い捨て製造ラインの1以上の作業場で行うことができる。本発明の利点の一つは、これらの処理をいずれも、不活性雰囲気下、及び/又は、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質非存在下で行えることである。
一実施形態では、独立した使い捨て装置のそれぞれの作業場の目的は同じである。別の実施形態では、独立した使い捨て装置のそれぞれの作業場の目的は異なる。
有利な実施形態において、使い捨て装置又は作業場は、使い捨て製造ライン、すなわち別の使い捨て装置に接続する前に、不活性雰囲気下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質非存在下にある。
製造ラインの使い捨て装置又はその作業場の全てが、製造ラインに接続する前に、不活性雰囲気下、及び/又は、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質非存在下にあることが好ましい。
一実施形態では、使い捨て装置又は作業場の全てが、製造ラインでの使用時間中ずっと、無菌状態、及び/又は、発熱物質非存在下、及び/又は、不活性雰囲気下に保持される。本発明はまた、不活性雰囲気下、及び/又は、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質非存在下にある製造ラインにも関する。特定の一実施形態において、本発明は、無菌の及び/又は発熱物質の存在しない製造ラインに関する。この製造ラインは、製品が、活性雰囲気下、及び/又は、未殺菌状態下、及び/又は、未滅菌状態下、及び/又は、発熱物質存在下のものに決して接することがない製造ラインである。
本発明によれば、使い捨て装置は使い捨てアイソレータである。従って、「使い捨て装置」という用語は、本明細書中、「使い捨てアイソレータ」という用語に置き換えることもできる。「アイソレータ(隔離装置)」とは、少なくとも作業場が、無菌状態、及び/又は、発熱物質非存在下、及び/又は、不活性雰囲気下に保持される装置を意味する。
本発明による分離可能な使い捨てアイソレータとして、典型的には、膜壁又はフィルム壁(通常はプラスチックフィルム又は膜)を有する膨張可能な袋体が挙げられる。該袋体内に1以上の容器を配置することができ、その1以上の容器を入口手段又は出口手段を介して該袋体内に導入したり、該袋体から取り出したりすることができる。上記入口手段及び/又は出口手段は、別の分離可能な使い捨てアイソレータの入口及び/又は出口に接続されていてもよい。一実施形態では、上記分離可能な使い捨てアイソレータは、不活性雰囲気下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質非存在下にある。上記プラスチック壁は、場合によっては、一体化された構造を有していてもよく、あるいは、上記アイソレータに特定の形状を与えないものであってもよい。
例えば、本発明の製造ラインは、2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の独立した使い捨てアイソレータを備え、各アイソレータは、他の少なくとも1つの独立した使い捨てアイソレータに接続されている。従って、使い捨てアイソレータは互いに接続されて閉鎖系製造ラインを構成している。製造ラインに存在する独立した使い捨てアイソレータの数は特に限定されない。本発明中の独立した使い捨て装置は、使い捨て製造ラインにおける別の少なくとも1つの独立した使い捨て装置に該独立した使い捨て装置を接続するための接続手段を1以上備える。
「互いに接続されている」とは、他の全ての独立した使い捨て装置に接続されているか、又は、別の少なくとも1つの独立した使い捨て装置に接続されていることを意味する。この接続は、並列型接続か、直列型接続か、並列型・直列型併用接続である。「並列型接続」とは、少なくとも2つの接続手段を備える独立した使い捨て装置1つを少なくとも2つの接続手段によって別の独立した使い捨て装置に接続することである。「直列型接続」とは、少なくとも2つの接続手段を備える独立した使い捨て装置1つを他の2つの独立した使い捨て装置に接続することである。「並列型・直列型併用接続」とは、例えば、少なくとも3つの接続手段を備える独立した使い捨て装置1つを、少なくとも2つの接続手段によって第二の独立した使い捨て装置に接続し、且つ、1つの接続手段によって第三の独立した使い捨て装置に接続することである。
分離可能な使い捨て装置間の接続は、少なくとも1以上のトレー、容器又はバイアルを通過させることが可能な穴又はスリーブを備える入口及び/又は出口を用いて行う。入口及び/又は出口は、化学製品若しくは試薬や、機器などの他の物質を通過させることが可能なものであってもよい。上記穴又はスリーブの断面は、典型的には円柱状又は長方形である。1以上のトレー、バイアル又は容器は、スリーブなどの入口を通して、独立した使い捨てアイソレータ内に導入してもよい。上記入口の寸法は、トレー、バイアル又は容器を使い捨てアイソレータ内に導入可能な適切な寸法である。接続手段の横断面の寸法は、典型的には、各辺又は直径が0.5cm〜2mである。幅の広い方の辺は、製品、装置又は容器を移動し易いように少なくとも15cmの幅であるのが好ましい。これらの寸法により本発明は限定されない。特に、本発明の製造ラインを大規模な工業的スケールで使用する場合、入口及び/又は出口はさらに大きなサイズであってもよい。
上記入口又は出口手段はクランプによって封止してもよい。該クランプは、空気圧手段により自動開閉してもよく、場合によってはコンピュータで制御してもよい。この閉鎖は、使い捨てアイソレータを殺菌状態、無菌状態、又は、デパイロジェネーションされた状態に保持するのに充分なものでなければならない。
上記製品、装置又は容器を取り出すための出口手段についても同様である。
独立した使い捨て装置の出口は、典型的には、別の独立した使い捨て装置の入口に接続されている。
上記入口又は出口手段は閉鎖手段によって封止又は閉鎖してもよい。閉鎖手段の1つとしてクランプが挙げられる。上記閉鎖手段は、手動開閉してもよいし、あるいは、空気圧手段などで自動開閉し、場合によってはコンピュータで制御してもよい。この閉鎖は、使い捨てアイソレータを殺菌状態、及び/又は、無菌状態、及び/又は、デパイロジェネーションされた状態、及び/又は、不活性雰囲気下に保持できるような充分なものでなければならない。
製造ラインは、典型的には、工場又は処理室で行われる一連の連続した処理であり、それにより、物質が精製工程を経て最終製品又は処理物が得られるか、あるいは、構成成分が組み合わさって完成品ができ上がる。
医学製品、化学製品、生化学製品、医薬品又は食品などの原料は、一般的に、それらを有用性のあるものにするために一連の処理が必要である。つまり、一般的には、原料の品質の管理、原料の前処理、原料の物理的処理及び/又は化学反応、処理物の品質の管理、処理物の包装が必要となる。
本発明は、人間が介在するものに限定されず、ロボット操作も包含する。
「ロボット操作」とは、操作を助けるあらゆる自動的手段であって、人間が介在するものを排除しないものと理解される。この操作は、コンピュータ又は任意の制御システムによって作動させてもよい。
上記独立した使い捨てアイソレータは、1個からなる装置であってもよく、好ましくはプラスチック、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PFA(パーフルオロアルコキシ)、ポリアリールエーテルケトン、PEEK(ポリ(エーテルエーテルケトン))などの少なくとも1つの使い捨て可能な材料で作製されていてもよい。典型的には、HDPE/Tyvek(登録商標)製袋体である。この袋体は、ISO Class 5環境でレベル200以下の超洗浄度(IEST−STD−CC1246Dに準拠)で製造されたものであってもよい。上記アイソレータは、リサイクルし易く、且つ、使い捨て可能な材料として公知である各種材料を組み合わせて作製してもよい。好ましい実施形態は、全体が1以上の透明な材料で作製された使い捨てアイソレータに関するものであるが、半透明な材料を使用してもよい。別の実施形態は、透明又は半透明な使い捨てアイソレータに関する。廃棄し易いか、再利用可能又は有用な廃棄物となるものであって、製造ラインの目的に応じて使用できることを目的としたものであれば、本発明における材料は特に限定されない。使い捨てアイソレータの体積が小さくなり、保管したり廃棄し易くなることから、好ましい実施形態は可撓性材料に関するものである。
本発明は、特に、ディスポーザブル−ラボの名義で2009年3月6日に出願された欧州特許出願第09305210.8号の明細書に記載の使い捨てアイソレータを少なくとも1つ備える製造ラインに関する。上記文献の全体を本明細書に参照により援用する。
一実施形態では、製造ラインの独立した使い捨てアイソレータの少なくとも1つは頂部と底部を有し、その頂部と底部は、全体として内部を形成している1以上の側壁によって互いに連結されており、ここで、
・上記底部は、少なくとも1つの容器を配置するための支持領域を少なくとも1つ有し、
・上記使い捨てアイソレータは少なくとも1つの充填手段を備え、
・上記充填手段及び上記支持領域は独立に又は連携的に協働して、上記容器が製品で充填されるよう、少なくとも1つの容器を上記充填手段のほぼ目前に配置させることを特徴とする。
一実施形態において、上記底部は、外側表面と内側表面を有する支持領域を少なくとも1つ有する。ここで、上記外側表面には、少なくとも1つの容器を支持するための支持手段を受けるための受け手段が設けられ、上記支持手段は、上記使い捨てアイソレータ外に配置される。上記内側表面には、上記使い捨てアイソレータ内に配置される少なくとも1つの容器を受けるための受け手段が設けられている。またここで、上記容器は上記支持手段を用いて動かされ、上記使い捨てアイソレータの上記頂部には少なくとも1つの充填手段が配置されており、該充填手段は上記支持領域のほぼ目前にある。
上記装置の上記支持領域は、平坦な又はほぼ平坦な表面と、可撓性の側部を有していてもよい。上記平坦な表面は硬質部分を有していてもよく、全体が硬質であってもよい。この表面は1以上の容器を受けるように設計されている。ある実施形態において、上記平坦な表面は、数個の容器又はバイアルを収めたウェルプレート又はトレーを受けるように設計されている。そのようなトレー又はウェルプレートは、例えばNewmark system Inc.などから市販されている。平坦な表面は、使い捨てアイソレータの支持領域の可撓性材料に熱封止された、又は、その可撓性材料に他の手段によって固定された硬質プラスチック材料製表面を有していてもよい。上記支持領域は、支持手段、例えばXY板又はXYZ板などを受けるように設計されており、該領域では、その支持手段は可動性を有している。ここで、該支持手段は上記使い捨てアイソレータ外に配置される。
ある実施形態では、上記充填手段は、容器に製品を充填するための針を少なくとも1つ備えており、その針は好ましくは使い捨てアイソレータ上に固定されている。上記針を固定する方法は特に限定されないが、上記針は封止されていてもよく、特に熱封止、螺着(screwed)、挟掴(clipped)又は挟持(clamped)されていてもよい。目標とするのは、上記針が充分に密封状態及び/又は防水状態で使い捨てアイソレータに固定、付設又は係止されることである。プレフィルドシリンジを用いて1以上の製品を添加してもよい。そのようなシリンジはBDによってプレフィルドシリンジとして市販されている。上記充填手段は、容器を充填するために上下動するものであってもよい。上記充填手段を移動できるようにするために、使い捨てアイソレータの内圧を変化させてもよい。また、構造支持手段の圧力も別個に又は同時に変化させてもよい。減圧すると上記充填手段は下がり、加圧すると上記充填手段は上がる。上記使い捨てアイソレータは、圧力を制御するための手段、及び/又は、上記アイソレータの内部の圧力を変化させるための手段を備えていてもよい。上記充填手段の近傍に特別な気体を注入することで、容器に流体を注入して充填する間、特定の気体環境を作り出してもよい。典型的には、この特別な気体は不活性気体であってもよい。
充填手段は国際公開第2007/019568号(米国特許出願公開第2007/0034643号明細書)に充分に説明されており、この文献の全体を本明細書に参照により援用する。上記充填手段は、所定体積の流体を容器に充填するための容積測定式流体分配装置である。
使い捨てアイソレータは典型的には袋体であり、その袋体内には1以上の容器が配置されてもよく、これらの容器の支持手段は上記袋体外に配置される。一実施形態において、上記支持手段は、上記袋体内の容器の場所を移動させ、特に少なくとも1つの容器を充填手段の目前に配置し、その結果、1以上の容器が1以上の製品で充填されてもよい。別の実施形態では、上記充填手段を移動させ、特に少なくとも1つの容器の目前に配置して、1以上の容器を1以上の製品で充填してもよい。
一実施形態では、1以上の、好ましくは全ての使い捨てアイソレータがガンマ線滅菌されている。
本発明中の使い捨てアイソレータは実質的に可撓性であり、容易に廃棄できる。アイソレータは1以上の可撓性材料で作製されている。上部と底部さらに側壁は同じ材料で作製されていても、異なる材料で作製されていてもよい。
使い捨てアイソレータの可撓性部は1以上の硬質部分を有していてもよい。
使い捨てアイソレータは、硬質の支持体やケーシングによって支持したり懸下したりしてもよい。上記使い捨てアイソレータは膨張させてもよい。特定の形状にするために、上記アイソレータは、その内部と別々に又は一緒に膨張させることもできる構造形成手段を1以上備えていてもよい。この構造形成手段には、1以上のチューブ、ケーシング又はハウジングを用いてもよい。上記特定の形状は、使い捨てアイソレータの内部の圧力若しくは上記構造形成手段の圧力によって変化しても、及び/又は、制御されてもよい。
上記容器は、複数の容器又はバイアル、有利にはトレー内に置かれた複数の容器又はバイアルであってもよく、場合によっては、自動計算機又は他の手段によってその配置される位置が決められてもよい。
使い捨てアイソレータの内部の圧力は一定でもよいし、変化してもよい。上記内部の圧力は、上記アイソレータ外の圧力よりも高くてもよく、又は、低くてもよい。例えば、そのようなアイソレータの内圧は、外部の圧力より10〜50mbar高い、又は、外部の圧力より1〜20mbar低い。
上記アイソレータの底部は、他の手段を受けるように設計された他の領域を1以上有する。ある実施形態において、領域は重量計、好ましくは化学天秤を受けるように設計されている。上記領域はその一部又は全体が可撓性材料で形成されていてもよい。重量計を使用する場合、上記可撓性材料としては、上記重量計を配置でき、且つ、重量測定に影響を与えないものが好ましい。上記領域は、重量計又は化学天秤上に正しく配置され、且つ、測定ミスが起こらないような充分な可撓性と薄さを有する平坦な表面を有していてもよい。これは、PEやポリスルホンなどのフィルムであってもよい。上記領域は、外側表面に、上記支持手段(XYZ板又はXY板など)を係止するための手段を1以上備えていてもよく、及び/又は、内側表面に、上記容器を係止するための手段を1以上備えていてもよい。
使い捨てアイソレータは、該使い捨てアイソレータ内に導入された製品又は物質を操作するための手段を少なくとも1つ備えていてもよい。この手段は1対以上の手袋であってもよい。一実施形態では、1以上の、場合によっては全ての独立した使い捨てアイソレータが少なくとも1対の手袋を備える。
上記製造ライン又は使い捨て設備は、容器に充填される製品が外部からの汚染物により汚染されるのを回避できる。本発明において添加される製品又は装置は、充填手段から始まって容器がそこで封止されるまで、内部雰囲気及び/又は内部条件による保護が維持される。従って、使い捨ての閉鎖系設備となる。
上記容器に充填する製品は限定されない。上記製品は、粉体などの固体、気体や液体(単相液体、多相液体、各種の溶液、懸濁液又は乳濁液など)などの流体である。これらの製品としては、医薬化合物、獣医薬化合物、化粧用化合物、生体有害(バイオハザード)化合物、高活性化合物、抗癌剤又は抗ウイルス剤などが挙げられる。
ある実施形態において、上記アイソレータの内部雰囲気として不活性流体が用いられる。そのような流体は、窒素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン又は酸素、又は、他の好適な液化可能な気体それ自体であるか、あるいは、これらを含んでいてもよい。通常は窒素が不活性流体として使用される。通常は、容器又はバイアルに製品を充填する前に、上記容器又はバイアルに不活性流体を充填する工程が必要とされる。上記アイソレータ内の内部雰囲気として上述のような不活性流体を用いることにより、容器に不活性流体を充填するという上記工程を回避することができる。
上記使い捨てアイソレータは、1以上のプローブ(探針)及び/又はセンサを受けるための手段を備えていてもよい。但し、プローブ又はセンサは特定のものに限定されない。センサは、温度センサ、圧力センサ、p(O)センサ若しくはp(N)センサ、又は、アラーム装置であってもよい。これらのセンサ又はプローブは、コンピュータに接続してもよいし、コンピュータで制御してもよい。センサ又はプローブとコンピュータとの間で情報を交換してもよい。圧力の制御は、漏れがないかを調べる上で重要となり得る。アラームによって、漏れがあることを知らせる、すなわち上記アイソレータに小孔があることを知らせてもよい。
本発明では、製品を汚染から守るために層流を用いなくてもよい。製品は使い捨てアイソレータ内で安全に保護されることから、そのような層流は必要ない。
トレーの上側表面上に離脱可能なシートを置くことによって、上記容器又はバイアルがトレー内に配置される際にその容器又はバイアルを保護することができる。例えば、上記シートは、上記トレーを上記使い捨てアイソレータ内に置いた後で開放される離脱可能なプラスチックシートであってもよい。同じものを使用して他の装置又は製品を包装及び保護することができる。
本発明の製造ラインは、操作又は製造プロセス中に膨張させて適当な形状に保持してもよい。各使い捨てアイソレータは、膨張させてもよいし、あるいは、適当な形状又は構成にそれらを保持するための構造形成手段を備えていてもよい。
本発明はさらに、使い捨ての閉鎖系製造ラインを設ける方法であって、
・収縮させた使い捨てアイソレータを部分的に又は全て、1以上の実験台上に配置するか、又は、地面上に配置するか、又は、懸下して配置し;
・上記使い捨てアイソレータを膨張させ;
・膨張させた後に、好ましくは健全性試験を行い;
・上記閉鎖系製造ラインの設計に従って、上記製造ラインの全ての使い捨てアイソレータを接続し;
・好ましくはそれぞれの独立した使い捨てアイソレータを滅菌し;
・アイソレータ間の接続部の閉鎖手段を1以上、好ましくは全て開放し;
・好ましくは試験を行って、上記閉鎖系製造ライン内に適切な圧力が保持されていることを確認し;
・上記閉鎖系製造ラインを設ける
ことを特徴とする方法に関する。
上記使い捨てアイソレータ及び/又は構造形成手段は別々に膨張させてもよく、一緒に膨張させてもよい。上記構造形成手段のみを膨張させることもできる。0.22μmフィルターを用いて上記独立した使い捨てアイソレータを空気又は窒素で膨張させることが好ましい。上記使い捨てアイソレータ内の圧力は、研究室の気圧よりも高くても低くてもよい。それぞれの独立した使い捨てアイソレータはVHP手段などを介して滅菌されるのが好ましい。
これらの工程後、容器、製品又は装置は上記入口、一般的にはスリーブを通して導入することができる。この際、上記容器、製品又は装置は支持領域の内側表面上に配置される。この内側表面は、上記容器、製品又は装置及び上記支持手段を正しく且つ容易に配置できるよう硬質であるのが好ましい。
上記容器に製品が全く入っていないか、又は、少なくとも1つの製品を入れておかなければならない場合、例えば欧州特許出願第09305210.8号の明細書に記載の使い捨てアイソレータなど、上記容器を充填するための使い捨てアイソレータの内部で上記容器を所望の製品で充填してもよい。
充填工程後、上記容器、製品又は装置は、上記出口手段、一般的にはスリーブを通して取り出すことができる。入口及び出口は、好適な何らかの手段、典型的にはクランプによって場合によってはシールも用いて密封状態及び/又は防水状態で閉鎖することができる。入口及び出口は必要な場合のみ開放される。
こうして、製造ラインのその後の工程の別の使い捨てアイソレータに上記容器を移すこともできる。
使い捨てアイソレータは、外付け装置を固定又は係止するための領域を1以上有したケーシングを備えていてもよい。上記ケーシングは、上記外付け装置を受けるように設計された穴を1以上有するプラスチックシートであってもよい。外付け装置は、上述の支持領域;上述の入口;上述の出口;上述の充填手段;上述の操作手段;重量計や化学天秤を受けるように設計された領域などの他の領域;及び、充填済プラスチック袋体からなる群から選択されるものであってもよい。充填済プラスチック袋体は、本発明中で求められる雰囲気下及び/又は状態下で1以上の製品又は装置を収容するプラスチック袋体である。そのような充填済プラスチック袋体はATMIにより製造されており、例えばNewsafeTMとして市販されているcontained Powder Transfer Bag(cPTB)が挙げられる。本発明中の使い捨てアイソレータは、上記外付け装置なしで、又は、その幾つかを備えた状態で市販されてもよい。上記外付け装置は、上記アイソレータのケーシングから分離された状態で市販されてもよい。
使い捨て製造ラインは、ディスポーザブル−ラボの名義で2009年5月5日に出願された欧州特許出願第09305483.1号の明細書に記載の独立した使い捨てアイソレータを備えていてもよい。上記文献の全体を本明細書に参照により援用する。特に上記アイソレータは、1以上の試料又は製品を物理的及び/又は化学的に処理するためのチャンバを備える装置であり、この装置のチャンバ内に試料を導入したり、装置外に試料を取り出したりするためのドアを備え、該ドアが閉じている際に上記装置内でチャンバ壁をなす膜又はフィルムを備え、該膜又はフィルムは、1以上のバイアル又は容器を上記チャンバ内に配置するための、バイアル又は容器用の入口及び出口を有する。この装置は、オーブン、乾燥設備、乾燥機、凍結乾燥機、オートクレーブ、滅菌機、ガスチャンバ(H滅菌やエチレンオキシド滅菌などの冷ガス滅菌用のものなど)、及び、デパイロジェネーション装置からなる群から選択されるのが有利である。上記膜又はフィルムは、1以上のバイアル又は容器を上記チャンバ内に配置したり、そのバイアル又は容器を取り出したりするための、バイアル又は容器用の入口及び出口を備えるのが有利である。この入口/出口は、典型的には、製造ラインの別の使い捨てアイソレータに接続されたスリーブである。この入口/出口は閉鎖手段によって閉鎖又は封止してもよい。閉鎖手段は典型的にはクランプであり、場合によっては、1以上のシールも一緒に用いてもよい。上記閉鎖は、使い捨てアイソレータを殺菌状態、及び/又は、無菌状態、及び/又は、デパイロジェネーションされた状態、及び/又は、不活性雰囲気下に保持できるような充分なものでなければならない。
一実施形態によれば、本発明中の使い捨てアイソレータは、少なくとも1つの容器を取り扱う工程;容器を別の場所に移す工程;1以上の製品又は試薬を用いて容器内の製品の化学的処理又は反応を行う工程;容器内の製品の物理的処理を行う工程;容器内の製品の特性を測定する工程;及び、1以上の容器を包装する工程の少なくとも1工程を行うための殺菌、滅菌又はデパイロジェネーションされた場所である。また、容器とは、トレー、シリンジ又はバイアル、特に医薬品産業、化学産業又は化粧品産業用のそれらをいう。容器は、例えば電子装置や医療装置などの装置の組み立て部品と置き換えることもできる。
製造ラインは、滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済容器が入ったアイソレータ、滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済容器の包装を解くためのアイソレータ、製品を秤量するためのアイソレータ、1以上の容器に1以上の製品を充填するための充填アイソレータ、容器に栓をするためのアイソレータ、容器に蓋をするためのアイソレータ、容器を包装するためのアイソレータなどの1以上の使い捨てアイソレータを備えていてもよい。LyosealTMなどのストッパーシステムがBiocorpなどにより製造されている。
一実施形態によれば、上記製造ラインでは、(a)滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済容器が入ったアイソレータ、(b)滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済容器の包装を解くためのアイソレータ、(c)1以上の容器に1以上の製品を充填するための充填アイソレータ、(d)容器に栓をするためのアイソレータ、並びに、(e)容器に蓋をするためのアイソレータが直列に接続されている。一実施形態では、上記充填アイソレータは、欧州特許出願第09305210.8号の明細書に記載のものである。この種の製造ライン構成は特に液体製品に適している。
一実施形態によれば、上記充填アイソレータでは、1以上の混合アイソレータが並列に接続されている。混合アイソレータは、典型的には、撹拌システムを備えるプラスチック袋体である。撹拌システム、特に使い捨て袋体内で混合するための撹拌システムは、ジャン−パスカル ザンボの名義で2009年3月24日に出願された欧州特許出願の出願公開第0951895号明細書に記載されている。本発明において使用できる他の撹拌システムとしては、Newmix−LevTechTM使い捨て混合機などがATMIにより製造されている。MilliporeやFacturusも他の混合システムを市販している。
一実施形態によれば、上記製造ラインでは、(a)製品を秤量するためのアイソレータ、(b)充填アイソレータ、及び、(c)容器を包装するためのアイソレータが直列に接続されている。この種の製造ライン構成は特に粉体又は固体製品に適している。固体製品は、凝集していてもよく、錠剤などの圧縮粉体製品、カプセル、又は、粉体製品の一服用量(サシェやバック)であってもよい。アイソレータは、CHANGEXPLORERの仏国特許出願公開第0854131号明細書に記載の装置を介して接続してもよい。上記文献を参照により援用する。そのような装置は、1以上のクランプ及び/又はねじを介して接続してもよい。仏国特許出願公開第0854131号明細書に記載の装置を使用してアイソレータ間の移動を行ってもよい。いずれの実施形態でも、この特定の装置を使用して、過酸化水素蒸気(VHP)を適切に拡散させることができる。これにより、2つのアイソレータの間の接続部を滅菌できる。粉体の移動が必要な特定の実施形態では、上記特定の装置によって、特に、2つのアイソレータの間の接続部に粉体が残らないようにできる。
一実施形態によれば、上記製造ラインでは、(a)無菌状態及び発熱物質非存在下で包装された被組み立て装置、典型的には医療装置を製造するための装置が1種以上入ったアイソレータ、(b)上記装置を組み立てるためのアイソレータ、(c)その組み立てられた装置を無菌状態及び発熱物質非存在下で包装するためのアイソレータ、並びに、(d)場合によっては、上記製造ラインの別の部分を介して既に操作又は加工された容器が入ったアイソレータが並列及び直列に接続されている。
一実施形態によれば、独立した使い捨てアイソレータ間の接続に接続装置を用いてもよい。一実施形態によれば、上記接続装置は近位端と遠位端を有する円柱状であり、上記近位端は、該近位端を第一の分離可能な使い捨てアイソレータに接続するための接続手段を備え、上記遠位端は、該遠位端を第二の分離可能な使い捨てアイソレータに接続するための接続手段を備える。一実施形態では、上記接続装置は、該接続装置を滅菌するための過酸化水素蒸気(VHP)システムを備える。
本発明は、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、デパイロジェネーション状態下、及び/又は、不活性雰囲気下で製品を操作(加工又は製造)する方法であって、上記製品を第一の使い捨てアイソレータの入口を通して閉鎖系製造ライン内に導入し、上記閉鎖系製造ライン内で上記製品を操作し、その操作した製品を最後の使い捨てアイソレータの出口を通して上記閉鎖系製造ラインから取り出すことによって、上記製品が、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、デパイロジェネーション状態下、及び/又は、不活性雰囲気下、上記閉鎖系製造ラインを通過することを特徴とする方法に関する。
本発明はさらに、殺菌、滅菌及び/又はデパイロジェネーションされた製品を包装する方法であって、殺菌、滅菌及び/又はデパイロジェネーションされた製品を上記製造ラインに導入する工程と、上記製品を操作して1以上の処理を行う工程と、上記殺菌、滅菌及び/又はデパイロジェネーションされた製品を包装したものを上記製造ラインから取り出す工程を含むことを特徴とする方法に関する。
複数の使い捨てアイソレータを備える製造ラインにおいて、該複数の使い捨てアイソレータには、上流アイソレータと下流アイソレータが含まれており、場合によっては1以上の後続の下流アイソレータも含まれてもよく、各アイソレータは入口スリーブと出口スリーブを備えており、上記上流アイソレータのスリーブは、1以上の下流アイソレータのスリーブに接続されており、本発明の方法は、以下の工程:
a)閉鎖手段を用いて、各アイソレータを、該アイソレータが閉鎖スリーブによって接続された他のアイソレータから隔離する工程と;
b)上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
c)上記上流アイソレータ内に製品を導入する工程と;
d)上記上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と;
e)上記上流アイソレータ内で上記製品を操作する工程と;
f)上流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
g)第一の下流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
h)上記製品を上記上流アイソレータから上記第一の下流アイソレータに移す工程と;
i)上記上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と;
j)上記第一の下流アイソレータ内で上記製品を操作する工程と;
k)第一の下流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
l)上記第一の下流アイソレータから上記製品を取り出す工程と;
m)上記第一の下流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と;
n)場合によっては、工程a)〜n)を繰り返して、上記製品を1以上の後続の下流アイソレータに移す工程
を含むことが有利である。
その後さらに上記製品を移動させる場合、上記第一の下流アイソレータは上流アイソレータとされ、後続のアイソレータが下流アイソレータとなる。
「上流」及び「下流」とは、製造ライン内の製品の流れをいう。製品が上流アイソレータを通って使い捨て製造ラインに入り、下流アイソレータを通過することで、上記使い捨て製造ライン内で上記製品を加工又は操作することができる。製品は、装置、容器又は化学製品である。
「加工」及び「操作」は、製品を取り扱う、製品を別の場所に移す、製品若しくは試薬を用いて製品の化学的処理若しくは反応を行う、製品の物理的処理を行う、製品の特性を測定する、又は、製品を包装することをいう。
近位端を上流アイソレータに接続するための接続手段を備える近位端と、遠位端を下流アイソレータに接続するための接続手段を備える遠位端とを有する接続装置を介して容器を上流アイソレータから第一の又は後続の下流アイソレータに移す場合、本発明の方法は、以下の工程:
・上述の工程a)〜f)に従って加工する工程と、
・以下のように加工する工程:
h1)容器を上記上流アイソレータから上記接続装置に移す工程と;
h2)上記第一の上流アイソレータ出口を閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と;
h3)上記第一の下流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;h3)容器を上記接続装置から上記第一の下流アイソレータに移す工程と;
h4)上記第一の下流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と、
・工程j)〜n)に従って加工する工程
を含むことが有利である。
別の実施形態では、複数の使い捨てアイソレータを備える製造ラインにおいて、該複数の使い捨てアイソレータには、上流アイソレータと下流アイソレータが含まれており、場合によっては1以上の後続の下流アイソレータも含まれてもよく、各アイソレータは入口スリーブと出口スリーブを備えており、上記上流アイソレータのスリーブは、1以上の下流アイソレータのスリーブに接続されており、本発明の方法は、以下の工程:
a)閉鎖手段を用いて、各アイソレータを、該アイソレータが閉鎖スリーブによって接続された他のアイソレータから隔離する工程と;
b)第一の上流アイソレータ入口スリーブと最後の下流アイソレータ出口スリーブを除いて全ての閉鎖手段を開放する工程と;
c)上記第一の上流アイソレータ入口スリーブを開放する工程と;
d)上記上流アイソレータ内に製品を導入する工程と;
e)上記第一の上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する工程と;
f)上記製造ライン内で上記製品を操作する工程と;
g)上記最後の下流アイソレータ出口スリーブを開放する工程と;
h)上記最後の下流アイソレータから上記製品を取り出す工程と;
i)上記最後の下流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する工程
を含む。
本発明はさらに、液体入り容器又はバイアル(プレフィルドシリンジ用カートリッジなど)が収められた、無菌で且つ発熱物質の存在しないトレーを用意する方法であって、上記トレーが本発明の使い捨て製造ラインを通して加工される方法に関する。
本発明はさらに、粉体(凍結乾燥粉末など)入り容器又はバイアルが収められた、無菌で且つ発熱物質の存在しないトレーを用意する方法であって、上記トレーが本発明の使い捨て製造ラインを通して加工される方法に関する。
本発明はさらに、無菌で且つ発熱物質の存在しない医療装置(シリンジやプレフィルドシリンジなど)を用意する方法であって、上記医療装置が本発明の使い捨て製造ラインを通して加工される方法に関する。
製造ラインは使用後に廃棄してもよい。操作又は包装した製品、すなわち最終製品が入った最後のアイソレータは、該最後のアイソレータの全入口と出口を閉鎖した後に製造ラインから切り離される。製造ラインを収縮させる前に適切な圧力の試験を行うことが好ましい。この試験は、典型的には、当該技術分野で公知の健全性試験である。使い捨て製造ラインを収縮させた後、収縮した製造ラインは廃棄物として包装される。必要に応じてVHP又はオートクレーブ工程により、これらの廃棄物の汚染を除去することが好ましい。
本発明の第一実施形態の概略図を示す。 本発明の第二実施形態の概略図を示す。 本発明の第三実施形態の概略図を示す。 上流アイソレータと下流アイソレータを接続する接続装置の概略透視図を示す。 使い捨てアイソレータのスリーブの先端部の概略透視図を示す。
本発明の他の目的、特徴及び利点は、当業者であれば、図面を参照しつつ説明した記述を読めば明確に理解できるであろう。なお図面は単に例示として示したものに過ぎず、本発明の範囲を決して限定するものではない。
図面は本発明の一体不可分な部分をなしており、図面を含む明細書全体から先行技術に対し新規であると認められる全ての特徴は、その作用面や一般性において本発明の一体不可分な部分をなす。
このように、図は全て一般的な範囲を示したものである。
図1は、無菌状態下及び発熱物質非存在下で液体製品などを包装するための製造ライン(1)を示す。この製造ラインでは、滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済容器が入ったアイソレータ(10)が、滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済容器の包装を解くためのアイソレータ(20)に接続され、このアイソレータ(20)は、1以上の容器に1以上の製品を充填するための充填アイソレータ(30)に接続され、この充填アイソレータ(30)は、容器に栓をするためのアイソレータ(40)に接続され、このアイソレータ(40)は、容器に蓋をするためのアイソレータ(50)に接続されており、各アイソレータは直列に接続されている。一実施形態では、上記充填アイソレータ(30)は、欧州特許出願第09305210.8号の明細書に記載のものである。上記使い捨てアイソレータ(10、20、30、40、50)は、接続手段(15、25、35、45)を介して接続されていてもよい。アイソレータの入口と出口は、本例では、一方のアイソレータ(上流アイソレータ)から別のアイソレータ(下流アイソレータ)に伸長するスリーブによって表される。このように、上記接続手段は、上流アイソレータの出口(12、22、32、42)と下流アイソレータの入口(21、31、41、51)を接続していてもよい。製品は、製造ライン(1)の第一のアイソレータ(10)の入口(11)を通って第一のアイソレータ(10)内に導入されてもよく、最後のアイソレータ(50)の出口(52)を通って取り出されてもよい。接続手段に対して垂直の図中矢印は、アイソレータ間の通路を閉鎖可能な閉鎖手段(60、61、62、63、64、65)を概略的に示したものである。一実施形態によれば、上記閉鎖手段は、通常、製品又は装置が一方のアイソレータから他方に移される場合のみ開放されなければならない。別の実施形態によれば、閉鎖手段(61、62、63、64)は、製造ライン内で製品又は容器を加工又は操作する間、開放される。この実施形態によれば、閉鎖手段(61)は、製品又は容器を製造ライン内に導入するためだけに開放され、閉鎖手段(65)は、製品又は容器を製造ラインから取り出すためだけに開放される。各アイソレータ(10、20、30、40、50)は、製品又は装置を外部から操作するための手袋(16、26、36、46、56)を少なくとも1対備えていてもよい。場合によっては、上記充填アイソレータには、使い捨て混合アイソレータ(70、80)が並列に接続されていてもよい。この混合アイソレータ(70、80)は、羽根(77、87)の他、場合によっては1対の手袋(76、86)、場合によっては、製品を上記混合アイソレータ(70、80)内に添加するための側面型充填済移動袋体(72、82)を備えている。混合アイソレータ(70)は体積が小さい(通常5リットル以下)ものに好ましく、混合アイソレータ(80)は大規模な工業的スケール(通常5〜200リットル)のものに好ましい。
図2は、無菌状態下及び発熱物質非存在下で粉体製品などを包装するための製造ライン(2)を示す。この製造ラインでは、滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済製品(217)が入ったアイソレータ(210)が、製品(217)をその包装材から取り出したり、製品(217)を秤量したり、容器(227)に製品(217)を充填したりするためのアイソレータ(220)に接続され、このアイソレータ(220)は、容器(227)を包装するためのアイソレータに接続されており、各アイソレータは直列に接続されている。この種の製造ライン構成は、特に粉体又は固体製品に適しており、なかでも、2以上の製品を包装前に混合しなければならない場合に適している。固体の最終製品は、凝集していてもよく、錠剤などの圧縮粉体製品、カプセル、又は、粉体製品の一服用量(サシェやバック)であってもよい。包装された製品(217)は、例えば移動袋体(212)から移される。上記アイソレータ(210)は、上記製品(217)を撹拌するための手段を備えている。各アイソレータ(210、220、230)は、製品又は装置を外部から操作するための手袋(216、226、236)を少なくとも1対備えていてもよい。使い捨てアイソレータ(210、220、230)は、接続手段(215、225)を介して接続されていてもよい。接続手段に対して垂直の図中矢印は、アイソレータ間の通路を閉鎖可能な閉鎖手段(260、261、262)を概略的に示したものである。閉鎖手段は、図1を参照して上述したのと同様に開閉できる。
図3は、製造ライン(3)、典型的には医療装置を製造するための製造ライン(3)を示す。この製造ラインでは、無菌状態下及び発熱物質非存在下で包装された、装置の組み立て部品が1種以上入ったアイソレータ(350)と、無菌状態下及び発熱物質非存在下で包装された、装置の組み立て部品が1種以上入ったアイソレータ(360)と、これらのアイソレータ(360)及びアイソレータ(350)に接続された、上記装置の部品を組み立てるためのアイソレータ(370)と、このアイソレータ(370)に接続された、組み立てられた装置を無菌状態下及び発熱物質非存在下で包装するためのアイソレータ(380)とが並列及び直列に接続されている。場合によっては、上記アイソレータ(350)には、アイソレータ(360)の装置の部品へと組み立てられる製品、装置又は容器が入っていてもよく、アイソレータ(350)のこの製品、装置又は容器は、製造ラインの別の部分から操作又は加工することで用意される。上記アイソレータ(350)は、場合によっては、容器に蓋をするための移動袋体(357)を備えていてもよい。典型的には、アイソレータ(350)にはシリンジ用カートリッジが入っており、このカートリッジは、図1の通り製品で充填され、アイソレータ(50、350)内で蓋される。カートリッジを付けるシリンジはアイソレータ(360)からやって来て、アイソレータ(370)内でプレフィルドシリンジが組み立てられ、その後アイソレータ(380)内で包装される。各アイソレータ(350、360、370、380)は、製品又は装置を外部から操作するための手袋(356、366、376、386)を少なくとも1対備えていてもよい。使い捨てアイソレータ(350、360、370、380)は、接続手段(355、365、375)を介して接続されていてもよい。接続手段に対して垂直の図中矢印は、アイソレータ間の通路を閉鎖可能な閉鎖手段(360、361、362、363、364)を概略的に示したものである。閉鎖手段は、図1を参照して上述したのと同様に開閉できる。
図4は、近位端と遠位端を有する円柱状の接続装置(450)を示し、上記近位端は、該近位端を第一の分離可能な使い捨てアイソレータ(410)に接続するための接続手段(451)を備え、上記遠位端は、該遠位端を第二の分離可能な使い捨てアイソレータ(420)に接続するための接続手段(452)を備える。一実施形態では、上記接続装置は、該接続装置を滅菌するための過酸化水素蒸気(VHP)システム(455)を備える。この過酸化水素蒸気(VHP)システム(455)は、循環手段とHの注入手段を備える。接続手段に対して垂直の図中矢印は、閉鎖手段(460、461)を概略的に示したものである。一実施形態では、上記接続装置は、CHANGEXPLORERの仏国特許出願公開第0854131号明細書に記載のものである。VHPを注入することで、この装置により2つのアイソレータの間の接続部を滅菌できる。
図5は、アイソレータ又は接続装置(550)に接続された使い捨てアイソレータ(510)のスリーブの先端部の概略透視図を示す。該先端部は、切込みの入った膜(512)を有する。この切込みの入った膜(512)は、アイソレータ又は接続装置に接続した後に、及び場合によっては滅菌した後に開口してもよい。この開口は、上記切込みの入った膜(512)を切込み(515)に沿って押したり、引っ張ったり、加圧したりして開口できる。閉鎖手段(560)は、上記切込みの入った膜(512)の前でも後ろでも配置できる。
1 製造ライン
2 製造ライン
3 製造ライン
10 アイソレータ
11 入口
12 出口
15 接続手段
16 手袋
20 アイソレータ
21 入口
22 出口
25 接続手段
26 手袋
30 充填アイソレータ
31 入口
32 出口
35 接続手段
36 手袋
40 アイソレータ
41 入口
42 出口
45 接続手段
46 手袋
50 アイソレータ
51 入口
52 出口
56 手袋
60 閉鎖手段
61 閉鎖手段
62 閉鎖手段
63 閉鎖手段
64 閉鎖手段
65 閉鎖手段
70 混合アイソレータ
72 側面型充填済移動袋体
76 手袋
77 羽根
80 混合アイソレータ
82 側面型充填済移動袋体
86 手袋
87 羽根
210 アイソレータ
212 移動袋体
215 接続手段
216 手袋
217 製品
220 アイソレータ
225 接続手段
226 手袋
228 容器
230 アイソレータ
236 手袋
260 閉鎖手段
261 閉鎖手段
262 閉鎖手段
350 アイソレータ
355 接続手段
356 手袋
357 移動袋体
360 アイソレータ
361 閉鎖手段
362 閉鎖手段
363 閉鎖手段
365 接続手段
366 手袋
370 アイソレータ
375 接続手段
376 手袋
380 アイソレータ
386 手袋
410 第一の独立した使い捨てアイソレータ
420 第二の独立した使い捨てアイソレータ
450 接続装置
451 接続手段
452 接続手段
455 過酸化水素蒸気(VHP)システム
460 閉鎖手段
461 閉鎖手段
510 アイソレータ
515 切込み
550 接続装置
560 閉鎖手段

Claims (14)

  1. 第一の使い捨てアイソレータと最後の使い捨てアイソレータを含む少なくとも2つの独立した使い捨てアイソレータを備える使い捨ての閉鎖系設備であって、前記独立した使い捨てアイソレータは、少なくとも1つの接続手段によって、他の少なくとも1つの独立した使い捨てアイソレータに接続されており、それぞれの独立した使い捨てアイソレータは作業場を備え、その作業場は、前記独立した使い捨てアイソレータ内に配置され、不活性雰囲気下、及び/又は、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、発熱物質非存在下にあり、前記作業場では、容器、製品又は装置を操作することが可能であり、前記使い捨ての閉鎖系設備は、容器、製品又は装置を該設備内に導入するための入口を少なくとも1つ備え、且つ、その容器、製品又は装置を該設備から取り出すための出口を少なくとも1つ備えることを特徴とする使い捨ての閉鎖系設備。
  2. 前記使い捨てアイソレータは、膜壁又はフィルム壁を有する膨張可能な袋体であり、該袋体内には1以上の容器を配置することができ、その1以上の容器を入口手段及び/又は出口手段を介して該袋体内に導入したり、該袋体から取り出したりすることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨ての閉鎖系設備。
  3. 前記使い捨てアイソレータの入口手段及び/又は出口手段は、別の分離可能な使い捨てアイソレータの入口及び/又は出口に接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使い捨ての閉鎖系設備。
  4. 前記分離可能な使い捨てアイソレータは、該アイソレータに特定の形状を与える一体化された構造を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使い捨ての閉鎖系設備。
  5. 前記入口手段又は出口手段は、閉鎖手段によって封止又は閉鎖されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使い捨ての閉鎖系設備。
  6. 前記使い捨てアイソレータは、以下の工程:
    少なくとも1つの容器を取り扱う工程;容器を別の領域に移す工程;1以上の製品又は試薬を用いて容器内の製品の化学的処理又は反応を行う工程;容器内の製品の物理的処理を行う工程;容器内の製品の特性を測定する工程;1以上の容器を包装する工程;滅菌及びデパイロジェネーション済包装材で包装された滅菌及びデパイロジェネーション済容器の包装を解く工程;製品を秤量する工程;1以上の容器に1以上の製品を充填する工程;1以上の容器に蓋をする工程
    の少なくとも1工程を行うための殺菌、滅菌又はデパイロジェネーションされた領域であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使い捨ての閉鎖系設備。
  7. 独立した使い捨てアイソレータ間の接続に接続装置を用いることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使い捨ての閉鎖系設備。
  8. 前記接続装置は、近位端と遠位端を有する円柱状であり、前記近位端は、該近位端を第一の分離可能な使い捨てアイソレータに接続するための接続手段を備えており、前記遠位端は、該遠位端を第二の分離可能な使い捨てアイソレータに接続するための接続手段を備えており、前記接続装置は、該接続装置を滅菌するための過酸化水素蒸気(VHP)システムを備えていてもよいことを特徴とする、請求項7に記載の使い捨ての閉鎖系設備。
  9. 複数の使い捨てアイソレータを備える閉鎖系製造ラインであって、該複数の使い捨てアイソレータには、上流アイソレータと下流アイソレータが含まれており、1以上の後続の下流アイソレータも含まれてもよく、各アイソレータは入口スリーブと出口スリーブを備えており、前記上流アイソレータのスリーブは、1以上の下流アイソレータのスリーブに接続されていることを特徴とする閉鎖系製造ライン。
  10. 殺菌、滅菌及び/又はデパイロジェネーションされた容器を包装する方法であって、前記容器内には少なくとも1つの製品又は装置が入っており、
    殺菌、滅菌及び/又はデパイロジェネーションされた容器を請求項1〜9のいずれか一項に記載の使い捨ての閉鎖系設備又は閉鎖系製造ラインに導入する工程と、前記容器を操作して1以上の処理を行う工程と、前記殺菌、滅菌及び/又はデパイロジェネーションされた容器を包装したものを前記使い捨ての閉鎖系設備又は閉鎖系製造ラインから取り出す工程を含むことを特徴とする方法。
  11. 殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、デパイロジェネーション状態下、及び/又は、不活性雰囲気下で製品を操作する方法であって、前記製品を第一の使い捨てアイソレータの入口を通して請求項1〜9のいずれか一項に記載の使い捨ての閉鎖系設備又は閉鎖系製造ライン内に導入し、前記閉鎖系製造ライン内で前記製品を操作し、その操作した製品を最後の使い捨てアイソレータの出口を通して前記閉鎖系製造ラインから取り出すことによって、前記製品が、殺菌状態下、及び/又は、無菌状態下、及び/又は、デパイロジェネーション状態下、及び/又は、不活性雰囲気下、前記使い捨ての閉鎖系設備又は閉鎖系製造ラインを通過することを特徴とする方法。
  12. 前記製造ラインは複数の使い捨てアイソレータを備え、該複数の使い捨てアイソレータには、上流アイソレータと下流アイソレータが含まれており、1以上の後続の下流アイソレータも含まれてもよく、各アイソレータは入口スリーブと出口スリーブを備えており、前記上流アイソレータのスリーブは、1以上の下流アイソレータのスリーブに接続されており、本発明の方法は、以下の工程:
    a)閉鎖手段を用いて、各アイソレータを、該アイソレータが閉鎖スリーブによって接続された他のアイソレータから隔離する工程と;
    b)第一の上流アイソレータ入口スリーブと最後の下流アイソレータ出口スリーブを除いて全ての閉鎖手段を開放する工程と;
    c)前記第一の上流アイソレータ入口スリーブを開放する工程と;
    d)前記上流アイソレータ内に製品を導入する工程と;
    e)前記第一の上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する工程と;
    f)前記製造ライン内で前記製品を操作する工程と;
    g)前記最後の下流アイソレータ出口スリーブを開放する工程と;
    h)前記最後の下流アイソレータから前記製品を取り出す工程と;
    i)前記最後の下流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する工程
    を含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 以下の工程:
    a)閉鎖手段を用いて、各アイソレータを、該アイソレータが閉鎖スリーブによって接続された他のアイソレータから隔離する工程と;
    b)上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
    c)前記上流アイソレータ内に容器を導入する工程と;
    d)前記上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と;
    e)前記上流アイソレータ内で前記容器を操作する工程と;
    f)上流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
    g)第一の下流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
    h)前記容器を前記上流アイソレータから前記第一の下流アイソレータに移す工程と;
    i)前記上流アイソレータ入口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と;
    j)前記第一の下流アイソレータ内で前記容器を操作する工程と;
    k)第一の下流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を開放する工程と;
    l)前記第一の下流アイソレータから前記容器を取り出す工程と;
    m)前記第一の下流アイソレータ出口スリーブを閉鎖する閉鎖手段を閉鎖する工程と;
    n)場合によっては、工程a)〜n)を繰り返して、前記容器を1以上の後続の下流アイソレータに移す工程
    を含むことを特徴とする、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 使い捨ての閉鎖系製造ラインを設ける方法であって、
    ・収縮させた使い捨てアイソレータを部分的に又は全て、1以上の実験台上に配置するか、又は、地面上に配置するか、又は、懸下して配置し;
    ・前記使い捨てアイソレータを膨張させ;
    ・膨張させた後に、健全性試験を行い;
    ・前記閉鎖系製造ラインの設計に従って、前記製造ラインの全ての使い捨てアイソレータを接続し;
    ・それぞれの独立した使い捨てアイソレータを滅菌し;
    ・アイソレータ間の接続部の閉鎖手段を1以上開放し;
    ・試験を行って、前記閉鎖系製造ライン内に適切な圧力が保持されていることを確認し;
    ・前記閉鎖系製造ラインを設ける
    ことを特徴とする方法。
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