JP5805593B2 - 消防活動支援装置および緊急車輌 - Google Patents
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- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
Description
ところで、火災現場では騒音の中で消火活動が行われる。水ポンプの操作は車輌に備え付けられた操作装置で行われるが、ホースを持っている隊員は車輌から離れた場所で消火活動を行う。
従って、水ポンプの動作状態は、ホースを持っている隊員には把握することができず、また騒音によって伝達が困難である。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の消防活動支援装置において、少なくとも第1の吐水コックと第2の吐水コックとを有し、前記水ポンプから吐出される消火液を前記第1の吐水コックに導く第1の吐水配管と、前記水ポンプから吐出される前記消火液を前記第2の吐水コックに導く第2の吐水配管とを有し、前記第1の吐水配管には第1の流量センサを、前記第2の吐水配管には第2の流量センサをそれぞれ設け、前記ポンプ制御器は、前記PTOの作動時に、前記第1の流量センサで検出される前記消火液の流量と前記第2の流量センサで検出される前記消火液の流量との総流量が所定量より多いか否かを判断し、前記総流量が前記所定量より多いと判断した場合には放水中パターン信号を出力し、前記総流量が前記所定量以下であると判断した場合には放水待機中パターン信号を出力することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の消防活動支援装置において、前記第1の吐水配管には第3の吐水コックを、前記第2の吐水配管には第4の吐水コックをそれぞれ設け、前記第1の流量センサを前記第3の吐水コックよりも上流側に、前記第2の流量センサを前記第4の吐水コックよりも上流側にそれぞれ配置したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の消防活動支援装置において、前記PTOの駆動源であるエンジンの回転数変更を指示するエンジン回転数変更指示手段を備え、前記ポンプ制御器が、前記PTOの作動時に、前記エンジン回転数変更指示手段からの指示内容に対応した前記点滅パターン信号を出力することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4記載の消防活動支援装置において、前記指示内容が前記エンジンの回転数上昇指示であり、前記点滅パターン信号を前記エンジンの回転数上昇を示す点滅パターンとしたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項4記載の消防活動支援装置において、前記指示内容が前記エンジンの回転数下降指示であり、前記点滅パターン信号を前記エンジンの回転数下降を示す点滅パターンとしたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1請求項6のいずれかに記載の消防活動支援装置において、前記水ポンプの異常を報知するブザーを備えたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の消防活動支援装置において、前記警告灯の輝度を変更する警告灯減光指示手段を備えたことを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の消防活動支援装置を搭載した消防車輌であることを特徴とする。
図1は本実施例による消防活動支援装置を搭載した消防車輌の側面図、図2は同消防車輌に設けられるポンプ操作装置の要部平面図、図3は同消防車輌に設けられるポンプ装置の要部写真、図4は同ポンプ装置を示す構成図である。
図1に示すように、本実施例による消防車輌は、車輌フレーム10上に、乗車キャビン11とポンプ装置12とを搭載している。また同消防車輌は、車輌走行用のエンジンの動力を取り出すPTO(Power take−off)(図示せず)を備えている。
また、ポンプ装置12の上部には、緊急走行時に点灯させる警告灯30を備えている。警告灯30は、複数の発光源31、32、33、34から構成され、それぞれの発光源31、32、33、34は、それぞれが独立して点滅することができる。
図1では、ポンプ装置12の一方の側部に4つの発光源31、32、33、34を示しているが、ポンプ装置12の他方の側部にも同様に発光源31、32、33、34を備えている。
なお、警告灯30は、乗車キャビン11の上部に設けてもよく、乗車キャビン11の前方位置やポンプ装置12の後方位置に配置してもよい。
情報表示器27は、コックの開閉状態や警報を表示させるモニタである。圧力計28aは吐水パイプの圧力を表示する計器である。連成計28bは吸水パイプの真空度と圧力を表示する計器である。
第1の流量センサ17A及び第2の流量センサ17Bには、例えば電磁流量計や水車型センサを用いる。
第1の流量センサ17Aは第1の吐水配管16Aを流れる消火液の液量を計測又は検知し、第2の流量センサ17Bは第2の吐水配管16Bを流れる消火液の液量を計測又は検知する。
第1の吐水コック15A、第3の吐水コック15C、吸水コック18A、及び中継コック19Aは、車輌の一方の側面に設け、第2の吐水コック15B、第4の吐水コック15D、吸水コック18B、及び中継コック19Bは、車輌の他方の側面に設けている。
コック開状態検出手段70は、第1の吐水コック15A、第2の吐水コック15B、第3の吐水コック15C、第4の吐水コック15D、吸水コック18A、18B、又は中継コック19A、19Bが開状態であることを検知する。コック開状態検出手段70には、近接スイッチやマイクロスイッチを用いる。
ポンプ制御器40は、ポンプ操作装置20からの動作指示によって動作し、ポンプ操作装置20、警告灯30、エンジン回転数制御装置51に対して信号を出力する。
また、ポンプ制御器40には、PTO信号61、揚水検知信号62、及びタンク残量検知信号63が入力される。
ポンプ制御器40は、PTOモード出力部41、パターンモード決定部42、PTO作動判断部43、減光モード判断部44、CAFS切替判断部45、エンジン回転数変更判断部46、及び異常発生判断部47を有している。
ポンプ操作装置20は、警報ブザー29を備えている。異常発生判断部47によって異常発生を判断すると、情報表示部27で異常内容を表示するとともに警報ブザー29で報知する。警報ブザー29は、警告音を発する場合の他、異常内容をメッセージによって報知することが好ましい。
警告灯30は、緊急走行時には緊急走行時点灯制御手段52によって点灯が行われている(ステップ1)。
ステップ2において、PTO作動指示手段21の指示が行われ、PTO作動判断部43によってPTOが作動されたことを判断すると、減光の指示の有無が判断される(ステップ3)。
ステップ3において、警告灯減光指示手段24によって輝度変更が指示されたと減光モード判断部44が判断すると、減光モード信号をパターンモード決定部42に出力する(ステップ4)。
ステップ3において、警告灯減光指示手段24による輝度変更が指示されていないと減光モード判断部44が判断すると、通常モードとしてステップ5におけるCAFS切替判断を行う。
なお、ステップ4における減光モード信号を出力した後にもステップ5におけるCAFS切替判断を行う。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたCAF点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたPUM点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたTRO点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ9においてTRO点滅パターン信号を出力した後は、ステップ8に戻り、異常発生の有無が判断される。
ステップ10において、エンジン回転数変更指示手段23の指示によるエンジンの回転数の上昇及び下降が行われていないことをエンジン回転数変更判断部46が判断すると、ステップ2に戻り、PTOの指示動作が継続していれば、CAF点滅パターン信号が出力され(ステップ6)、又はPUM点滅パターン信号が出力される(ステップ7)。
ステップ11において、エンジンの回転数が上昇していると判断されると、パターンモード決定部42においてUP点滅パターン信号が決定され、PTOモード出力部41からUP点滅パターン信号が出力される(ステップ12)。UP点滅パターン信号は、エンジンの回転数が上昇していることを表示する点滅パターン信号である。エンジンの回転数上昇によって放水量は増加する。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたUP点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたDOW点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ2において、PTO作動指示手段21の指示が行われ、PTO作動判断部43によってPTOの作動停止を判断すると、ステップ1に戻り、警告灯30は、緊急走行時点灯制御手段52による点灯が行われる。
警告灯30は、緊急走行時には緊急走行時点灯制御手段52によって点灯が行われている(ステップ1)。
ステップ2において、PTO作動指示手段21の指示が行われ、PTO作動判断部43によってPTOが作動されたことを判断すると、減光の指示の有無が判断される(ステップ3)。
ステップ3において、警告灯減光指示手段24によって輝度変更が指示されたと減光モード判断部44が判断すると、減光モード信号をパターンモード決定部42に出力する(ステップ4)。
ステップ3において、警告灯減光指示手段24による輝度変更が指示されていないと減光モード判断部44が判断すると、通常モードとしてステップ21における総流量が所定量より多いか否かの判断を行う。
ここで総流量とは、第1の流量センサ17Aで検出される消火液の流量と第2の流量センサ17Bで検出される消火液の流量との合計流量である。所定量は、例えば50L/
minとし、放水に最低限必要な流量をあらかじめ設定する。
なお、ステップ21における判断は、第1の吐水コック15A、第2の吐水コック15B、第3の吐水コック15C、及び第4の吐水コック15Dのいずれかが開状態であることをコック開状態検出手段70が検知した場合に行い、第1の吐水コック15A、第2の吐水コック15B、第3の吐水コック15C、及び第4の吐水コック15Dの全てが閉である場合には行わずに待機状態とするか、ステップ23における放水待機中パターン信号を出力してもよい。このようにコック開状態検出手段70での検知状態によって、ステップ21における判断を行わないか、放水待機中パターン信号を出力することで、冷却水などの放水以外で使用されている流量検知や流量の誤検知を防止することができる。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたCAF点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたPUM点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ4において減光モード信号が出力されている場合には、警告灯30では、減光されたTRO点滅パターンで点滅が行われる。
ステップ9においてTRO点滅パターン信号を出力した後は、ステップ8に戻り、異常発生の有無が判断される。
ステップ8において、異常の発生が無いと判断すると、PTOの作動指示の有無が判断される(ステップ2)。
図8は、ステップ6で出力されるCAF点滅パターン信号による警告灯30での点滅パターンを示している。
図8における点滅パターンでは、全ての発光源31、32、33、34を3回点滅させた後に、所定時間を空けて再び全ての発光源31、32、33、34を3回点滅させることを繰り返すことを示している。
図9における点滅パターンでは、全ての発光源31、32、33、34を1回点滅させた後に、一部の発光源33、34を2回点滅させ、所定時間を空けて再びこの点滅パターンを繰り返すことを示している。
図10における点滅パターンでは、一つの発光源31を3回点滅させ、所定時間開けて再び発光源31を3回点滅させた後は、他の発光源33を3回点滅させ、所定時間開けて再び発光源31を3回点滅させる。発光源33の次には、未だ点滅させていない発光源32について同様の点滅を行う。発光源32の次には、発光源34を同様に点滅させ、その後も同様にこのパターンを繰り返すことを示している。
図11は、ステップ12で出力されるUP点滅パターン信号による警告灯30での点滅パターンを示している。
図12における点滅パターンでは、1つの発光源34は常に同じパターンで点滅させ、時間の経過とともに4つの発光源31、32、33、34、3つの発光源32、33、34、2つの発光源33,34のように、発光源数を段階的に減少させることを示している。
図13における点滅パターンでは、4つの発光源31、32、33、34を順次点灯させるが、放水中パターン信号による警告灯30での点滅は一方向順次点灯パターン、放水待機中パターン信号による警告灯30での点滅は双方向順次点灯パターンであることを示している。
20 ポンプ操作装置
21 PTO作動指示手段
22 モード切替指示手段
23 エンジン回転数変更指示手段
24 警告灯減光指示手段
27 情報表示器
29 警報ブザー
30 警告灯
40 ポンプ制御器
62 揚水検知信号
63 タンク残量検知信号
Claims (9)
- 緊急走行時に点灯させる警告灯と、水ポンプを駆動させるPTOと、前記水ポンプを制御及び監視するとともに前記警告灯に点滅パターン信号を出力するポンプ制御器と、前記ポンプ制御器の稼動情報を表示する情報表示器とを備えた消防活動支援装置であって、
前記ポンプ制御器は、前記水ポンプの異常を判断したとき、前記情報表示器に異常を報知させるとともに、前記警告灯に異常を示す前記点滅パターン信号を出力することを特徴とする消防活動支援装置。 - 少なくとも第1の吐水コックと第2の吐水コックとを有し、
前記水ポンプから吐出される消火液を前記第1の吐水コックに導く第1の吐水配管と、
前記水ポンプから吐出される前記消火液を前記第2の吐水コックに導く第2の吐水配管とを有し、
前記第1の吐水配管には第1の流量センサを、前記第2の吐水配管には第2の流量センサをそれぞれ設け、
前記ポンプ制御器は、前記PTOの作動時に、前記第1の流量センサで検出される前記消火液の流量と前記第2の流量センサで検出される前記消火液の流量との総流量が所定量より多いか否かを判断し、前記総流量が前記所定量より多いと判断した場合には放水中パターン信号を出力し、前記総流量が前記所定量以下であると判断した場合には放水待機中パターン信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の消防活動支援装置。 - 前記第1の吐水配管には第3の吐水コックを、前記第2の吐水配管には第4の吐水コックをそれぞれ設け、
前記第1の流量センサを前記第3の吐水コックよりも上流側に、前記第2の流量センサを前記第4の吐水コックよりも上流側にそれぞれ配置したことを特徴とする請求項2に記載の消防活動支援装置。 - 前記PTOの駆動源であるエンジンの回転数変更を指示するエンジン回転数変更指示手段を備え、
前記ポンプ制御器が、前記PTOの作動時に、前記エンジン回転数変更指示手段からの指示内容に対応した前記点滅パターン信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の消防活動支援装置。 - 前記エンジンの回転数上昇指示であり、前記点滅パターン信号を前記エンジンの回転数上昇を示す点滅パターンとしたことを特徴とする請求項4記載の消防活動支援装置。
- 前記指示内容が前記エンジンの回転数下降指示であり、前記点滅パターン信号を前記エンジンの回転数下降を示す点滅パターンとしたことを特徴とする請求項4記載の消防活動支援装置。
- 前記水ポンプの異常を報知するブザーを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の消防活動支援装置。
- 前記警告灯の輝度を変更する警告灯減光指示手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の消防活動支援装置。
- 請求項1から請求項8のいずれかに記載の消防活動支援装置を搭載した消防車輌。
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