JP5803886B2 - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置およびそれに関連する技術に関する。
端末装置のアップデートデータを送信する技術が存在する。たとえば、特許文献1においては、アップデートデータ配信装置(たとえばサーバ)を頂点として複数の端末装置を階層構造で多層に論理接続し、上位階層の端末装置から下位階層の端末装置へと順次にアップデートデータを送信していく技術が示されている。この技術によれば、アップデートデータ配信装置(サーバ等)への負荷集中を緩和することが可能である。
特開2007−334602号公報
ところで、複数の画像形成装置(MFP等)においてそのファームウエアなどのプログラムをアップデートする際においても、アップデートデータ配信装置(サーバ等)への負担を軽減することが好ましい。
上記特許文献1の技術を用いることによれば、アップデートデータ配信装置(サーバ等)への負担を軽減することが可能である。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術において、階層構造内の或る端末装置からその下位階層の複数の端末装置に対してアップデートデータを配信する際に、当該複数の端末装置の中に非常に高い負荷の処理を実行している端末装置(高負荷装置)が含まれている場合に、次のような問題が生じ得る。
具体的には、当該複数の端末装置のうち高負荷装置へのアップデート処理を先に行った場合には、当該高負荷装置へのアップデート処理に非常に長い時間を要し、当該高負荷装置へのアップデート処理の完了が大きく遅延する。そのため、複数の端末装置のうち当該高負荷装置を含む比較的多数の装置に対するアップデート処理の完了が遅延する。
そこで、この発明の課題は、さらに効率的にアップデート処理を実行することが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置であって、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得する状態取得手段と、前記複数の子装置に対して、各装置のファームウエアに関するアップデートデータを送信する配信制御手段と、を備え、前記配信制御手段は、前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定し、当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータを送信することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成装置において、前記配信制御手段は、前記複数の子装置のうち、最も高い処理余力を有する装置を優先送信先装置として決定し、前記複数の子装置のうち前記優先送信先装置に向けて他の装置よりも先に前記アップデートデータを送信することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る画像形成装置において、前記配信制御手段は、前記複数の子装置のうちの特定の子装置の処理余力が第1の基準値よりも大きいことを条件に、前記特定の子装置への前記アップデートデータの送信動作を実行することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記配信制御手段は、前記画像形成装置の処理余力が第2の基準値よりも大きいことを条件に、前記複数の子装置への前記アップデートデータの送信動作を実行することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記状態取得手段は、前記複数の子装置のうちの一の装置における実行処理種類の変更に応じて前記一の装置の処理余力を前記一の装置から随時取得し、前記配信制御手段は、前記状態取得手段によって随時取得された前記一の装置の処理余力にも基づいて、前記配信順序を随時決定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記配信順序に関するユーザ指示を受け付ける受付手段、をさらに備え、前記配信制御手段は、前記ユーザ指示が存在する場合には、当該ユーザ指示を反映して前記配信順序を決定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なCPUリソースに応じた指標値として取得されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なメモリリソースに応じた指標値として取得されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なネットワーク通信リソースに応じた指標値として取得されることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なネットワーク通信リソース、CPUリソースおよびメモリリソースの少なくとも1つの要素を含む複数の要素に応じた指標値として取得されることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係る画像形成装置において、前記各処理余力は、前記複数の要素にそれぞれ対応する複数の指標値のうち、最も低い処理能力に対応する値として取得されることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10の発明に係る画像形成装置において、前記各処理余力は、前記複数の要素にそれぞれ対応する複数の指標値の加重平均値として取得されることを特徴とする。
請求項13の発明は、階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記画像形成装置よりも1つ下位の階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得するステップと、b)前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に対する配信順序を決定するステップと、c)前記配信順序に従って前記複数の子装置に対してアップデートデータを送信するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項14の発明は、階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置であって、各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するデータ取得手段と、前記アップデートデータが前記データ取得手段によって受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得する状態取得手段と、前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するとともに、当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始する配信制御手段と、を備え、前記状態取得手段は、前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの一の装置であって、前記複数の子装置のうち実行処理状況の変更が生じた一の装置の処理余力を前記一の装置から再び取得し、前記配信制御手段は、再び取得された前記一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を決定し直し、決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信することを特徴とする。
請求項15の発明は、階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置であって、各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するデータ取得手段と、前記アップデートデータが前記データ取得手段によって受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得する状態取得手段と、当該各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するとともに、当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始する配信制御手段と、を備え、前記状態取得手段は、前記複数の子装置のうち前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの少なくとも一の装置の処理余力を再び取得し、前記配信制御手段は、再び取得された前記少なくとも一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を一定時間間隔で決定し直し、決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14または請求項15の発明に係る画像形成装置において、前記配信制御手段は、前記複数の子装置のうち処理余力が所定の基準値よりも大きい子装置に対して、前記アップデートデータの送信を開始し、前記複数の子装置のうち処理余力が前記所定の基準値よりも小さい子装置に対しては、前記アップデートデータの送信を開始しないことを特徴とする。
請求項17の発明は、階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するステップと、b)前記アップデートデータが前記ステップa)にて受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得するステップと、c)前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するステップと、d)当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始するステップと、e)前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの一の装置であって、前記複数の子装置のうち実行処理状況の変更が生じた一の装置の処理余力を前記一の装置から再び取得するステップと、f)前記ステップe)にて再び取得された前記一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を決定し直すステップと、g)前記ステップf)にて決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項18の発明は、階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するステップと、b)前記アップデートデータが前記ステップa)にて受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得するステップと、c)当該各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するステップと、d)当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始するステップと、e)前記複数の子装置のうち前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの少なくとも一の装置の処理余力を再び取得するステップと、f)前記ステップe)にて再び取得された前記少なくとも一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を一定時間間隔で決定し直すステップと、g)前記ステップf)にて決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項17または請求項18の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップd)においては、前記複数の子装置のうち処理余力が所定の基準値よりも大きい子装置に対して、前記アップデートデータの送信が開始され、前記複数の子装置のうち処理余力が前記所定の基準値よりも小さい子装置に対しては、前記アップデートデータの送信が開始されないことを特徴とする。
請求項1ないし請求項19に記載の発明によれば、比較的多くの子装置へのデータ送信処理を早期に完了することが可能である。したがって、効率的なアップデート処理を実行することが可能である。
特に、請求項3に記載の発明によれば、特定の子装置における実行中処理の大きな効率低下を回避しつつ、効率的なアップデート処理を実行することが可能である。
また特に、請求項4に記載の発明によれば、当該画像形成装置自身における実行中処理の大きな効率低下を回避しつつ、効率的なアップデート処理を実行することが可能である。
また特に、請求項5に記載の発明によれば、複数の子装置のうちの一の装置における実行処理種類の変更に応じて当該一の装置の処理余力が当該一の装置から随時取得される。したがって、子装置の処理余力を比較的早期に知得して、子装置への配信動作を早い段階で変更することが可能である。
また特に、請求項6に記載の発明によれば、ユーザの事情に応じて、アップデートデータの配信順序を柔軟に変更することが可能である。
第1実施形態に係る画像形成システムを示す図である。 MFPの概略構成を示す機能ブロック図である。 親装置の動作を示すフローチャートである。 子装置の動作を示すフローチャートである。 画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。 CPUリソースに関する処理余力を示す図である。 ネットワークリソースに関する処理余力を示す図である。 メモリリソースに関する処理余力を示す図である。 画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。 画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。 画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。 画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。 変形例に係る画像形成システムを示す図である。 第2実施形態に係る親装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る親装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る子装置の動作を示すフローチャートである。 画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。 画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。 第3実施形態に係る親装置の動作を示すフローチャートである。 複数の子装置の優先順位を指定する設定画面を示す図である。 複数の子装置の優先順位を指定する設定画面を示す図である。 第4実施形態に係る親装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、第1実施形態に係る画像形成システム1を示す図である。図1に示すように、この画像形成システム1は、複数の画像形成装置10を備える。また、画像形成システム1は、サーバコンピュータ(単にサーバとも称する)50をも備える。
本システム1における各要素10,50は、それぞれ、ネットワークNWを介して互いに通信可能に接続される。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。より詳細には、複数の画像形成装置10は、或るLAN(たとえば社内ネットワーク)に接続され、サーバ50は当該LANの外部のネットワークに接続される。そして、画像形成装置10とサーバ50とはいわゆるインターネットを介して接続される。なお、ネットワークNWに対する接続態様は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。
システム1においては、各画像形成装置10のファームウエアのアップデートデータ(更新用データ)がサーバコンピュータ50から各画像形成装置10へと配信される。そのため、システム1は、アップデートデータ配信システムであるとも称され、サーバ50は、アップデートデータ配信装置であるとも称される。
このシステム1においては、アップデートデータ配信装置(サーバ)50を頂点として多数の画像形成装置10が階層構造で多層(複数層)に論理接続される。
ここで、階層構造で多層に論理接続される多数の画像形成装置のうち、所定の装置の1つ下位階層(直下の階層)の装置であって当該所定の装置に対して直接的に論理接続されている装置を、当該所定の装置に関する「子装置」(ないし送信先装置)と称するものとする。また、階層構造で多層に論理接続される複数の画像形成装置のうち、所定の装置の1つ上位階層(直上の階層)の装置であって当該所定の装置に対して直接的に論理接続されている装置を、当該所定の装置に関する「親装置」(ないし送信元装置)と称するものとする。
システム1における各画像形成装置10は、自装置の「親装置」(直系の上位階層の画像形成装置)と「子装置」(直系の下位階層の画像形成装置)との双方を知得している。具体的には、各画像形成装置10は、それぞれの格納部5(図2)(後述)内に階層構造情報HMを記憶している。階層構造情報HMには、当該画像形成装置10の「親装置」の識別番号およびネットワークアドレス等、ならびに当該画像形成装置10の「子装置」の識別番号およびネットワークアドレス等が記憶されている。階層構造情報HMは、管理者による操作等に応じて生成され、画像形成装置10(格納部5)内に格納される。
そして、本システム1においては、比較的上位階層の画像形成装置10から比較的下位階層の画像形成装置10へと順次にアップデートデータUDが送信される。詳細には、親装置から子装置へとアップデートデータUDが送信され、さらに当該子装置から当該子装置の子装置(孫装置とも称する)へとアップデートデータUDが送信される。このように複数の階層(複数の世代)にわたってアップデートデータUDが順次に転送される。なお、以下では、第i階層LViの画像形成装置10を装置ARiなどとも表記する。
具体的には、図1に示すように、まず、サーバ50から、ゲートウエイGWを介して、第1階層(最上位階層)LV1の画像形成装置10(装置AR1)へと、アップデートデータUDが送信される。
その後、第1階層LV1の画像形成装置10(装置AR1)が、その「子装置」である第2階層LV2の画像形成装置10(装置AR2(詳細にはAR21,AR22))へとアップデートデータUDを送信する。
さらに、第2階層LV2の画像形成装置10(装置AR2(AR21,AR22))が、それぞれの「子装置」である第3階層LV3の画像形成装置10(装置AR3)へとアップデートデータUDを送信する。より詳細には、第2階層LV2の装置AR21が、その「子装置」である第3階層LV3の画像形成装置10(装置AR3(AR31,AR32))へとアップデートデータUDを送信する。同様に、第2階層LV2の装置AR22が、その「子装置」である第3階層LV3の画像形成装置10(装置AR3(AR33,AR34))へとアップデートデータUDを送信する。
このように、LAN内において、比較的上位階層の画像形成装置10(詳細には、「親装置」)から比較的下位階層の画像形成装置10(詳細には、「子装置」)へと順次にアップデートデータUDが送信される。これによれば、サーバ50からのデータ転送は最初の1回のみで済む。そのため、各画像形成装置10が個別にサーバ50から直接的にアップデートデータUDを受信する場合に比べて、サーバ50(アップデートデータ配信装置)への負荷集中を緩和することが可能である。
なお、ここでは、複数の画像形成装置10が3層の階層構造で論理接続される態様が例示されるが、これに限定されない。たとえば、複数の画像形成装置10が2層の階層構造で論理接続されるようにしてもよく、あるいは、4層以上の階層構造で論理接続されるようにしてもよい。
また、ここでは、1つの親装置に対して2つの子装置が論理接続される態様が例示されるが、これに限定されない。たとえば、1つの親装置に対して3つ以上の子装置が論理接続されるようにしてもよい(図13参照)。図13においては、親装置AR22に対して3つの「子装置」AR3(AR33,AR34,AR35))が論理接続される態様が示されている。また、全ての親装置に対してそれぞれ複数の子装置が論理接続されていることを要さず、たとえば一部の親装置に対しては単一の子装置のみが論理接続されるようにしてもよい。ただし、アップデートデータUDの転送効率を向上させるためには、比較的多数の親装置に対して複数の「子装置」を論理接続してアップデートデータUDの分岐転送処理を行うことが好ましい。換言すれば、比較的下位階層の装置の数が比較的上位階層の装置の数よりも大きくなるように、階層構造が規定されることが好ましい。
<1−2.画像形成装置10の構成>
この実施形態では、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。
図2は、MFP10の概略構成を示す機能ブロック図である。なお、ここでは最上位階層(第1階層)LV1のMFP10(図1参照)の機能ブロックを中心に説明する。第2階層以下の各階層のMFP10も同様の構成を有する。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、入出力部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像なしいスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークNWを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。格納部5には、各種のデータが格納される。たとえば、格納部5には、各種の設定情報(階層構造情報HMを含む)および各種ジョブに係る画像データ等が格納される。また、MFP10のファームウエア(プログラム)PG1に関するアップデートデータUD等も格納部5に格納される。
入出力部6は、MFP10に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。このMFP10においては、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル(タッチスクリーンとも称する)を有する操作パネル部6c(不図示)が設けられている。この操作パネル部6cは、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(ファームウエア、あるいは単にプログラムとも称する)PG1を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラムPG1は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介してMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは当該プログラムPG1は、ネットワークNW等を介してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
図2に示すように、コントローラ9は、プログラムPG1を実行することによって、状態取得部11と状態通知部12と配信制御部15とデータ取得部16とを含む各種の処理部を実現する。
状態取得部11は、子装置10から当該子装置10の余力状態(負荷状態)を取得する処理部であり、状態通知部12は、親装置10に対して自装置10の余力状態(負荷状態)を通知する処理部である。
具体的には、或る装置(親装置)(たとえば第1階層LV1の装置AR1)の状態取得部11は、子装置(第2階層の装置AR2)に対して、処理余力の通知依頼(問合せ指令)RQを送信し、当該子装置(第2階層の装置AR2)の状態通知部12は、自装置(第2階層の装置AR2)の処理余力STを親装置(第1階層の装置AR1)に対して通知する。これにより、親装置(第1階層の装置AR1)の状態取得部11は、子装置(第2階層の装置AR2)の処理余力STを取得する。同様に、さらに下位の階層の各装置においても同様の動作が実行される。たとえば、第2階層の装置(新たな親装置AR2)の状態取得部11は、その子装置(第3階層の装置AR3)に対して、処理余力の通知依頼(問合せ指令)RQを送信し、当該子装置(第3階層の装置AR3)の状態通知部12は、自装置(第3階層の装置AR3)の処理余力STをその親装置(第2階層の装置AR2)に対して通知する。これにより、親装置(第2階層の装置AR2)の状態取得部11は、子装置(第3階層の装置AR3)の処理余力STを取得する。
また、配信制御部(アップデートデータ送信制御部とも称する)15は、アップデートデータを子装置に配信する動作を制御する処理部であり、データ取得部(アップデートデータ受信制御部とも称する)16は、親装置からアップデートデータを受信する処理部である。
具体的には、或る装置のデータ取得部16は、さらにその親装置からアップデートデータを受信する。たとえば、第1階層の装置AR1(親装置)のデータ取得部16は、さらにその親装置(第0階層の装置(サーバ50))からアップデートデータを受信する。そして、親装置(第1階層の装置)AR1の配信制御部15は、さらにその親装置(第0階層の装置(サーバ50))から取得したアップデートデータUDを子装置(第2階層の装置)AR2に配信する。子装置(第2階層の装置)AR2のデータ取得部16は、親装置(第1階層の装置)AR1からアップデートデータUDを受信する。
同様に、さらに下位の階層の各装置においても同様の動作が実行される。たとえば、第2階層の装置(新たな親装置)AR2のデータ取得部16は、さらにその親装置(第1階層の装置)AR1からアップデートデータを受信すると、当該新たな親装置(第2階層の装置)AR2の配信制御部15は、その親装置(第1階層の装置)AR1から取得したアップデートデータUDを、当該装置AR2の子装置(第3階層の装置)AR3に配信する。そして、当該子装置(第3階層の装置)AR3のデータ取得部16は、その親装置(第2階層の装置)AR2からアップデートデータUDを受信する。
また、後述するように、特に、親装置の配信制御部15は、複数の子装置の各負荷状態(処理余力)に基づいて、当該複数の子装置の中から優先的にアップデートデータUDを送信すべき子装置を選択(決定)し、当該選択された子装置に対して優先的にアップデートデータUDを送信する。これによれば、アップデートデータUDの配信動作の効率を向上させることが可能である。
<1−3.動作>
つぎに、本システム1における動作を更に詳細に説明する。
上述のように、複数の画像形成装置10は、多層に論理接続されている。そして、サーバ50から最上位階層(第1階層)LV1の画像形成装置10(AR1)に対してアップデートデータUDが送信された後において、比較的上位の階層の端末装置から比較的下位の階層の端末装置へと順次にアップデータが送信される。
以下では、まず、当該第1階層LV1の画像形成装置10(親装置AR1)から次の第2階層LV2の画像形成装置10(子装置AR2)へと当該アップデートデータUDがさらに転送される動作について説明する。
図3は、アップデートデータUDの転送元装置(親装置)の動作を示すフローチャートであり、図4は、アップデートデータUDの転送先装置(子装置)の動作を示すフローチャートである。また、図5は、画像形成システムにおける配信動作を示す概念図である。
まず、ステップS11において、親装置である第1階層LV1の画像形成装置10(装置AR1)が、サーバ50からのアップデートデータUDの受信を完了したか否かを判定する。
自らによるアップデートデータUDの受信が完了していると判定されると、次のステップS13に進む。ステップS13では、親装置(比較的上位階層の装置)AR1は、処理余力STの通知依頼(負荷状態の通知依頼とも称される)RQ(RQ1)を、画像形成装置AR2(画像形成装置AR1の子装置AR21,AR22)にそれぞれ送信する(図5も参照)。
一方、図4に示すように、各子装置AR21,AR22は、それぞれ、親装置AR1からの通知依頼RQ1を受信する(ステップS21)。当該受信に応答して、各子装置AR21,AR22における処理は、それぞれ、ステップS21からステップS23に進む。そして、各子装置AR21,AR22は、自装置(AR21あるいはAR22)の処理余力ST(詳細には、処理余力指数(後述))を取得するとともに当該処理余力STを親装置AR1に通知する(ステップS23)。換言すれば、各子装置AR21,AR22は、それぞれ、自装置の負荷状態を取得するとともに当該負荷状態を親装置AR1に通知する。
図6は、画像形成装置10のCPUリソースに関する処理余力、より詳細には、新たな処理に割当可能な(利用可能な)CPUリソースに応じた指標値(処理余力指数とも称する)を示す図である。図6においては、画像形成装置10における実行中の処理の種類(実行処理種類)との処理余力との関係が示されている。
図6の最上段においては、画像形成装置10において「OCR処理」が実行されているときには、CPUリソースのうちの90%が使用されており(非常に高い負荷状態)、「10%」の処理余力が存在することが示されている。同様に、画像形成装置10において「リアルタイムプレビュー処理」が実行されているときには、CPUリソースのうちの70%が使用されており、「30%」の処理余力が存在することが示されている。また、画像形成装置10において「コピー処理」が実行されているときには、CPUリソースのうちの40%が使用されており、「60%」の処理余力が存在することが示されている。さらに、画像形成装置10が「アイドリング」状態であるときには、CPUリソースのうちの0%が使用されており、「100%」の処理余力が存在することも示されている。
この実施形態においては、画像形成装置10の処理余力がCPUリソースの処理余力に基づいて判定される(ステップS23)。たとえば、子装置AR21が「コピー処理」中であるときには、当該子装置AR21の処理余力(詳細には処理余力指数)は「60%」であると判定される。また、子装置AR22が「リアルタイムプレビュー処理」中であるときには、当該子装置AR22の処理余力は「30%」であると判定される。そして、各子装置AR21,AR22は、それぞれ、自装置AR21,AR22の処理余力「60%」,「30%」を親装置AR1に通知する(ステップS23)。
その後、親装置AR1は、子装置AR2から返信されてきた処理余力通知NT2を取得する(図5も参照)。ステップS14において、全ての子装置AR21,AR22からの処理余力通知NT21,NT22が受信された旨が判定されると、ステップS15に進む。
ステップS15においては、親装置AR1は、各処理余力通知NT2(NT21,NT22)によって通知された各子装置の処理余力に基づいて、アップデートデータUDの配信順序(送信順序)を決定する。具体的には、親装置AR1の配信制御部15は、アップデートデータUDを未だ送信していない複数の子装置AR21,AR22のうち、最も高い処理余力を有する装置を「優先送信先装置」として決定する。たとえば、図5に示すように、子装置AR21の処理余力が60%であり、子装置AR22の処理余力が30%であるときには、比較的大きな処理余力を有する子装置AR21が「優先送信先装置」として決定される。換言すれば、子装置AR21が第1の優先順位を有する送信先装置として決定される。また、子装置AR22は、第2の優先順位を有する送信先装置として決定される。このように、全ての子装置AR21,AR22のそれぞれについて配信順位(配信先としての優先順位)が決定される。
そして、ステップS16において、親装置AR1の配信制御部15は、当該配信順位(送信順位とも称する)に従って複数の子装置AR21,AR22に対してアップデートデータUDを送信する。具体的には、まず、複数の子装置AR21,AR22のうち、優先送信先装置(第1順位の送信先装置)AR21に向けて他の装置(AR22)よりも優先的に(先に)アップデートデータUD(DS1)が送信される(図9も参照)。そして、第1順位の子装置AR21向けのアップデートデータUDの送信完了後に、第2順位の子装置AR22に向けてアップデートデータUDが送信される(図10も参照)。
全ての子装置AR21,AR22へのアップデートデータUDの配信が完了した旨がステップS19で判定されると、親装置AR1における図3の動作は終了する。
このようにして、第1階層の画像形成装置AR1から第2階層の画像形成装置AR2への転送動作が完了する(図5参照)。
同様に、第2階層の画像形成装置AR2から第3階層の画像形成装置AR3への転送動作が実行される(図5参照)。
具体的には、第2階層の画像形成装置AR21から第3階層の画像形成装置AR31,AR32への転送動作が実行されるとともに、第2階層の画像形成装置AR22から第3階層の画像形成装置AR33,AR34への転送動作が実行される。
この際には、第2階層の画像形成装置AR21が第3階層の画像形成装置AR31,AR32の親装置として機能し、第2階層の画像形成装置AR22が第3階層の画像形成装置AR33,AR34の親装置として機能する。逆に言えば、第3階層の画像形成装置AR31,AR32が第2階層の画像形成装置AR21の子装置として機能し、第3階層の画像形成装置AR33,AR34が第2階層の画像形成装置AR22の子装置として機能する。
たとえば、第2階層の画像形成装置AR21から第3階層の画像形成装置AR31,AR32への転送動作は、次のようにして行われる。
まず、ステップS11において、親装置である第2階層LV2の画像形成装置10(装置AR21)が、第1階層LV1の画像形成装置10(更なる親装置AR1)からのアップデートデータUDの受信を完了したか否かを判定する。
自らによるアップデートデータUDの受信が完了していると判定されると、次のステップS13に進む。ステップS13では、親装置(比較的上位階層の装置)AR21は、処理余力の通知依頼RQ(RQ2)を、画像形成装置AR3(画像形成装置AR2の子装置AR31,AR32)にそれぞれ送信する(図5も参照)。
一方、各子装置AR31,AR32は、それぞれ、図4に示すように、親装置AR2から通知依頼RQ2を受信すると、ステップS21からステップS23に進み、自装置(AR31あるいはAR32)の処理余力(詳細には、処理余力状況)を取得するとともに当該処理余力を親装置AR2に通知する。
その後、親装置AR21は、子装置AR31,AR32から返信されてきた処理余力通知NT3(NT31,NT32)を取得する。ステップS14において、全ての子装置AR31,AR32からの処理余力通知NT31,NT32が受信された旨が判定されると、ステップS15に進む。
ステップS15においては、親装置AR21は、受信した全ての処理余力通知NT31,NT32に基づいて、アップデートデータUDの配信順序を決定する。具体的には、親装置AR21の配信制御部15は、アップデートデータUDを未だ送信していない複数の子装置AR31,AR32のうち、最も高い処理余力を有する装置を「優先送信先装置」として決定する。たとえば、図5に示すように、子装置AR31の処理余力が30%であり、子装置AR32の処理余力が60%であるときには、比較的大きな処理余力を有する子装置AR32が「優先送信先装置」として決定される。換言すれば、子装置AR32が第1の優先順位を有する送信先装置として決定される。また、子装置AR31は、第2の優先順位を有する送信先装置として決定される。このように、全ての子装置AR31,AR32のそれぞれについて配信順位(配信先としての優先順位)が決定される。
そして、ステップS16において、親装置AR2の配信制御部15は、当該配信順位に従って複数の子装置AR31,AR32に向けてアップデートデータUDを送信する。具体的には、まず、複数の子装置AR31,AR32のうち、優先送信先装置(第1順位の送信先装置)AR32に向けて他の装置(AR31)よりも優先的に(先に)アップデートデータUDの送信を実行する(図10も参照)。そして、第1順位の子装置AR32向けのアップデートデータUDの送信完了後に、第2順位の子装置AR31に向けてアップデートデータUDが送信される(図11も参照)。
全ての子装置AR31,AR32へのアップデートデータUDの配信が完了すると、親装置AR21における図3の動作は終了する。
このようにして、第2階層の画像形成装置AR21から第3階層の画像形成装置AR31,AR32への転送動作が完了する(図5参照)。
同様にして、第2階層の画像形成装置AR22から第3階層の画像形成装置AR33,AR34への転送動作も実行される(図5参照)。
なお、装置AR1から装置AR21へのアップデートデータUDの転送が完了(図9参照)すると、装置AR1から装置AR22へのアップデートデータUDの転送処理と、装置AR21から装置AR32へのアップデートデータUDの転送処理とがほぼ同時期に開始される(図10参照)。この結果、特に、第3階層の装置のうちの装置AR32に対しては、比較的早期にアップデートデータUDが配信され得る。また、その後、装置AR22,AR21の負荷状況等にも依存するが、更なる転送処理が適宜の順序で実行される。たとえば、装置AR21から装置AR31へのアップデートデータUDの転送処理(図11参照)、装置AR22から装置AR33へのアップデートデータUDの転送処理(図11参照)、および装置AR22から装置AR34へのアップデートデータUDの転送処理(図12参照)がこの順序で実行される。
以上のような態様においては、親装置AR1は、まず、複数の子装置AR21,AR22のうち、最も高い処理余力を有する(最も低い負荷状態の)子装置AR21から順次にアップデートデータの送信処理を実行する。
これによれば、最も高い処理余力を有する子装置AR21へのデータ送信処理を比較的早期に完了することができる。したがって、最も低い処理余力を有する(最も高い負荷状態の)の子装置(たとえば子装置AR22)へのデータ送信処理から実行する場合に比べて、複数の子装置のうちの一の子装置へのデータ送信処理を早期に完了することができる。また、その後、比較的高い処理余力を有する子装置へのデータ送信処理が順次に実行される。そのため、より多数の子装置(たとえば、装置AR21,AR32,...)へのデータ転送処理を早期に完了することが可能である。換言すれば、複数の画像形成装置10のうち高負荷装置へのアップデート処理を先に行った場合に比べて、アップデート終了前の或る時点におけるアップデートデータ受信済み装置の台数を増大させることが可能である。
また、低負荷状態の子装置AR21への配信開始時点では高負荷状態であった子装置AR22の負荷状況は、当該子装置AR22における実行中の処理が子装置AR21への配信処理期間内に完了することなどによって、好転(低負荷化)することも多い。したがって、子装置AR21へのアップデートデータ送信処理を先に行い、子装置AR22に対するアップデートデータ送信処理を後回しにすることによれば、子装置AR22に対するアップデートデータ処理に要する時間の長大化を抑制することも可能である。そのため、非常に効率的な配信動作を行うことが可能である。
なお、上記においては、画像形成装置10の処理余力がCPUリソースに応じた処理余力指数に基づいて判定されている(ステップS15)が、これに限定されない。たとえば、画像形成装置10の処理余力は画像形成装置10のネットワーク通信リソースの処理余力(図7参照)に基づいて判定されるようにしてもよい。
図7は、このような態様を示す図である。図7は、画像形成装置10のネットワーク通信リソース(ネットワーク通信速度)に関する処理余力、より詳細には、画像形成装置10において新たな処理に割当可能な(利用可能な)ネットワーク通信リソースに応じた指標値(処理余力指数)を示す図である。図7においては、実行中の処理との処理余力との関係が示されている。
図7の最上段においては、画像形成装置10にて「プリントデータ受信」処理が実行されているときには、ネットワークリソースのうちの70%が使用されており、「30%」の処理余力が存在することが示されている。同様に、画像形成装置10において「スキャン画像の送信」処理が実行されているときには、ネットワークリソースのうちの60%が使用されており、「40%」の処理余力が存在することが示されている。
たとえば、子装置AR22が「プリントデータ受信」処理中であるときには、当該子装置AR22の処理余力は「30%」であると判定され、子装置AR22は、自装置AR22の処理余力「30%」を親装置AR1に通知するようにすればよい。
あるいは、画像形成装置10の処理余力は画像形成装置10のメモリ容量の処理余力に基づいて判定されるようにしてもよい。
図8は、このような態様を示す図である。図8は、画像形成装置10のメモリリソース(メモリ容量)に関する処理余力を示す図である。図8においては、実行中の処理との処理余力との関係が示されている。
図8は、このような態様を示す図である。図8は、画像形成装置10のメモリリソース(メモリ容量)に関する処理余力、より詳細には、画像形成装置10において新たな処理に割当可能な(利用可能な)メモリリソースに応じた指標値(処理余力指数)を示す図である。図7においては、実行中の処理との処理余力との関係が示されている。
図8の最上段においては、画像形成装置10にて「プリントデータ受信」処理が実行されているときには、メモリリソースの40%が使用されており、「60%」の処理余力が存在することが示されている。同様に、画像形成装置10において「リアルタイムプレビュー処理」が実行されているときには、メモリリソースの60%が使用されており、「40%」の処理余力が存在することが示されている。また、画像形成装置10が「FAX受信」中であるときには、メモリリソースのうちの80%が使用されており、「20%」の処理余力が存在することも示されている。
たとえば、子装置AR21が「プリントデータ受信処理」中であるときには、当該子装置AR21の処理余力は「60%」であると判定され、子装置AR21は、自装置AR21の処理余力「60%」を親装置AR1に通知するようにすればよい。
また、利用可能なCPUリソース、利用可能なネットワーク通信リソース、利用可能なメモリリソースなどを含む複数の要素に応じた指標値に基づいて、画像形成装置10の処理余力が求められるようにしてもよい。
具体的には、画像形成装置10の処理余力は、当該複数の要素にそれぞれ対応する複数の指標値のうち最も低い処理能力に対応する値(複数の処理余力指数のうち最も低い処理余力指数)として取得されるようにしてもよい。たとえば、CPUリソースに基づく処理余力が「60%」であり、ネットワーク通信リソースに基づく処理余力が「40%」であり、メモリリソースに基づく処理余力が「30%」である場合には、これらのうち最も低い処理余力である「30%」が画像形成装置10の処理余力として求められればよい。
あるいは、画像形成装置10の処理余力は、当該複数の要素にそれぞれ対応する複数の指標値の加重平均値として取得されるようにしてもよい。たとえば、CPUリソースに基づく処理余力が「60%」であり、ネットワーク通信リソースに基づく処理余力が「40%」であり、メモリリソースに基づく処理余力が「30%」である場合を想定する。この場合には、これらの指標値を1:2:1の加重割合で加重平均化した値「42.5%」(=(60%+40%*2+30%)/4)が画像形成装置10の処理余力として求められればよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第2実施形態においては、子装置の処理余力が所定レベルより小さいときには各親装置は当該子装置へのアップデートデータUDの送信動作を実行しない。この点において、第2実施形態は第1実施形態と相違する。
また、この第2実施形態においては、各子装置は、その親装置からの通知依頼RQに応じてのみ自装置(子装置)の処理余力を当該親装置に通知するのではなく、当該子装置の状況にも応じて自装置(子装置)の処理余力を親装置に通知する。この点においても、第2実施形態は第1実施形態と相違する。
図14および図15は、第2実施形態の動作を示すフローチャートである。図14のステップS16(S16b)および図15のステップS18では、子装置の処理余力が所定の基準値TH1より大きいことを条件に配信動作が開始される。この点で、図3のステップS16とは相違する。
たとえば、図17に示すように、或る時点において、子装置AR21の処理余力が「60%」であり且つ子装置AR22の処理余力が「10%」である状況を想定する。
この状況においては、上記第1実施形態と同様に、子装置AR21の配信順位が第1順位に決定され、子装置AR22の配信順位が第2順位に決定される(ステップS15)。
そして、ステップS16bにおいて、子装置AR21の処理余力「60%」は、所定レベル(たとえば、「20%」(=基準値TH1))より大きいと判定され、親装置AR1から子装置AR21へのアップデートデータUDの送信が第1実施形態と同様に実行される。
ただし、子装置AR21への送信完了後において、親装置AR1は、今度は、子装置AR22の処理余力「10%」が基準値TH1(「20%」)より低い旨を判定し、当該親装置AR1から子装置AR22へのアップデートデータUDの送信を保留する。
一方、各子装置は、図4の動作に代えて図16の動作を実行する。
具体的には、図16に示すように、ステップS22において、各子装置は、自装置における実行処理種類(実行状況)に変更が生じた場合にもステップS23に進み、自装置の余力状況を親装置に通知する動作を実行する。たとえば、子装置AR22における実行状況が「OCR処理中」から「アイドリング」へと変化したときに、子装置AR22は、自装置AR22の処理余力が「10%」から「100%」へと上昇したことを、親装置AR1に通知する。換言すれば、子装置AR22は、実行状況変更後の自装置AR22の処理余力が「100%」であることを親装置AR1に通知する。
そして、親装置AR1は、ステップS17(図15)に進み、処理余力通知NT2(NT22)を子装置AR22から再び受信する。その後、親装置AR1は、当該処理余力通知NT22により通知された処理余力に基づいて、送信先装置(送信対象装置)のうちの未送信先装置(詳細には、複数の子装置のうち、その装置へのアップデートデータUDの送信が未だ開始されていない装置)に関する配信順序を決定し、当該配信順序等に従って配信動作を開始する(ステップS18)。たとえば、親装置AR1は、残りの子装置AR22を次の配信先として決定する。さらに、親装置AR1は、子装置AR22の処理余力が所定レベルよりも大きいことをも条件として、当該子装置AR22に向けてアップデートデータUDの送信動作を実行する(ステップS18)。その後、全ての子装置への送信が完了したことを判定して、図15の動作を終了する(ステップS19)。このように、上記の送信保留動作後に、当該子装置AR22の処理余力が所定レベル(たとえば20%)より高いレベル(たとえば「100%」)にまで上昇したこと(図18参照)が判定されると、親装置AR1から子装置AR22へのアップデートデータUDの送信処理が実行される。
ここにおいて、子装置AR22の処理余力が所定の基準値TH1(たとえば20%)よりも低い状況において更にアップデートデータUDの通信処理を行うと、子装置AR22にて現在実行中の他の処理(たとえばプリントデータ受信ジョブ)の処理効率が低下することがある。特に、子装置AR22の処理余力が小さい状況にて、当該子装置AR22にて現在実行中の他の処理とアップデートデータUDの通信処理とが各種の共通のハードウエア(たとえば共通の通信ポート等)を利用する場合には、現在実行中の当該他の処理の処理効率が大きく低下することがある。
一方、この第2実施形態においては、子装置AR22の処理余力が所定の基準値TH1未満であるときには当該子装置AR22へのアップデートデータUDの送信動作が実行されない。これによれば、子装置AR22における実行中処理の大きな効率低下を回避することが可能である。
また、上記第1実施形態と同様に、親装置AR1は、複数の子装置AR21,AR22のうち、最も高い処理余力を有する(最も低い負荷状態の)子装置AR21から順次にアップデートデータの送信処理を実行する。そのため、複数の子装置のうちの一の子装置へのデータ送信処理を早期に完了することができる。
このように、複数の子装置における実行中処理の大きな効率低下を回避しつつ、効率的なアップデート処理を実行することが可能である。
なお、第2実施形態の動作においては、子装置AR22の処理余力が所定レベル(たとえば20%)より高いレベル(たとえば「100%」)にまで上昇したこと(状態好転)を確認して、子装置AR22に対するアップデートデータ送信処理が実行される。そのため、子装置AR22に対するアップデートデータ処理に要する時間の長大化を抑制することも可能である。
また、上記態様においては、子装置AR22における実行処理種類(実行状況)が変更されるごとに、親装置AR1に対して子装置AR22の処理余力が送信される。端的に言えば、子装置AR22からの自発的な処理余力通知NT2が親装置AR1に対して送信される。そして、当該親装置AR1(詳細には、その配信制御部15)は、複数の子装置のうちの一の装置AR22における実行処理種類の変更に応じて、当該一の装置AR22の処理余力を当該一の装置AR22から随時取得し、取得した当該処理余力にも基づいて、当該一の装置AR22への配信の可否を決定する。そのため、親装置AR1は子装置AR22の処理余力を比較的早期に知得することが可能である。
また、ここでは、子装置は自装置における実行処理種類に変更があったときに自装置(子装置)の処理余力を親装置に随時通知する態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、子装置は、所定のタイミングで(たとえば一定時間間隔で)、親装置に当該子装置の処理余力を随時通知するようにしてもよい。このように、子装置は、親装置からの通知依頼RQの受信時、自装置(当該子装置)の実行処理種類の変更時、および所定タイミングの到来時のうちの1つ以上の時点で、自装置(子装置)の処理余力を当該親装置に通知するようにしてもよい。なお、実行処理種類に変更があったときに自装置(子装置)の処理余力が親装置に随時通知されることによれば、親装置AR1は子装置AR22の処理余力を比較的早期に知得して、配信動作を早い段階で変更することが可能である。
また、上記においては、2つの子装置AR21,AR22のうち一方のみの処理余力が基準値TH1よりも小さい場合における処理について例示されている。以下では、或る時点で2つの子装置AR21,AR22の双方の処理余力がいずれも基準値TH1よりも小さな値(たとえば、いずれも「10%」)を有する場合について説明する。
この場合には、まず、ステップS16bにおいて、親装置AR1は、子装置AR21,AR22の処理余力がいずれも基準値TH1より低い旨を判定し、当該親装置AR1から子装置AR21,AR22へのアップデートデータUDの各送信動作をいずれも保留する。
その後、複数の子装置AR21,AR22のうちの少なくとも一方において実行処理種類が変更が検出され、当該少なくとも一方の装置から自発的な処理余力通知NT2が親装置AR1に対して送信される。そして、当該少なくとも一方の装置における実行処理種類の変更に応じて、親装置AR1(詳細には、その配信制御部15)は、当該少なくとも一方の装置の処理余力を随時取得し(ステップS17)、取得した当該処理余力にも基づいて、当該少なくとも一方の装置への配信順序を随時決定する(ステップS18)。
たとえば、子装置AR21の処理余力が「30%」に増大し且つ子装置AR22の処理余力が「50%」に増大した場合には、子装置AR22の配信順位が第1順位に決定され、子装置AR22の配信順位が第2順位に決定される(ステップS18)。また、子装置AR21の処理余力「30%」と子装置AR22の処理余力「50%」とは、いずれも基準値TH1より大きいと判定される。そして、親装置AR1から子装置AR21へのアップデートデータUDの送信動作と親装置AR1から子装置AR22へのアップデートデータUDの送信動作とがこの順序で実行される。
このように、親装置AR1は子装置の処理余力の変更を随時知得して、配信動作を随時変更することが可能である。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第2実施形態の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
第3実施形態は、各親装置が自装置の処理余力にも基づいて子装置へのアップデートデータUDの送信動作の実行の是非を決定する点で、第2実施形態と相違する。
図19は、このような動作を示すフローチャートである。この第3実施形態においては、図14のフローチャートの処理に代えて図19のフローチャートの処理が実行される。図19のフローチャートは、自装置の処理余力が所定レベルより大きいか否かがステップS12にて判定される点で、図14のフローチャートと相違する。
より詳細には、ステップS12において、自装置の処理余力が所定レベル(たとえば、「20%」(=基準値TH2))より小さいときには、次のステップS13に進まずに、当該自装置の処理余力が増大し所定レベルより大きくなるまで待機する。そして、自装置の処理余力が所定の基準値TH2より大きいと判断されるときのみ、次のステップS13に進む。ステップS13以降では、上述のように、処理余力通知依頼RQの送信処理、処理余力通知NTの受信処理、配信順序の決定処理、および配信処理(アップデートデータUDの送信処理)が実行される。
ここにおいて、自装置(たとえば、親装置AR1)の処理余力が所定レベル(たとえば20%)よりも低い場合において更にアップデートデータUDの通信処理を行うと、現在実行中の他の処理(たとえばプリントデータ受信ジョブ)の処理効率が低下することがある。特に、自装置(親装置)の処理余力が小さい状態においてアップデートデータUDの通信処理と現在実行中の他の処理とが各種の共通のハードウエアを利用する場合には、処理効率が大きく低下することがある。
一方、図19に示すように、親装置が、自装置の処理余力が所定レベルよりも大きいことを条件に子装置へのアップデートデータUDの送信動作を実行することによれば、当該親装置における実行中処理の大きな効率低下を回避することができる。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第4実施形態においては、図20に示すような設定画面GS1を用いて、装置AR1の複数の子装置のうちの優先送信先装置がユーザ(管理ユーザ等)の手動操作に応じて指定される。設定画面GS1は、操作者の操作に応じて装置AR1の操作パネル部6c等に表示される。たとえば、ユーザは、親装置AR1において図20のような設定画面GS1を用い、子装置AR21の優先順位を子装置AR22の優先順位よりも高く設定することができる。
また、同様にして、図21に示すような設定画面GS2を用いて、装置AR21の複数の子装置のうちの優先送信先装置がユーザ(管理ユーザ等)の手動操作に応じて指定される。設定画面GS2は、操作者の操作に応じて装置AR21の操作パネル部6c等に表示される。たとえば、ユーザは、親装置AR21において図21のような設定画面GS2を用い、子装置AR31の優先順位を子装置AR32の優先順位よりも高く設定することができる。
これらの設定操作は、図22の動作に先立って、管理者等によって予め行わればよい。
その後、親装置AR1において、図22の動作が行われる。具体的には、設定画面GS1を用いて指定された優先順位にも従って、当該親装置AR1から複数の子装置AR21,AR22に対するアップデートデータUDの配信順序がステップS15(S15b)において決定される。ステップS15bにおいては、設定画面GSを用いてなされたユーザ指示が存在するときには、当該ユーザ指示を反映して、複数の子装置AR21,AR22に関する配信順序が決定される。たとえば、子装置AR21の優先順位が子装置AR22の優先順位よりも高く設定されているときには、子装置AR21の配信順位が第1順位であり子装置AR22の配信順位が第2順位である旨が決定される。その後、当該配信順序に従って、複数の子装置AR21,AR22に対する配信動作が順次実行される。
同様に、第2階層の装置AR21において、図22の動作が行われる。具体的には、設定画面GS2を用いて指定された優先順位にも従って、当該装置(新たな親装置)AR21からその複数の子装置AR31,AR32に対するアップデートデータUDの配信順序がステップS15bにおいて決定される。たとえば、子装置AR31の優先順位が子装置AR32の優先順位よりも高く設定されているときには、子装置AR31の配信順位が第1順位であり子装置AR32の配信順位が第2順位である旨が決定される。その後、当該配信順序に従って、複数の子装置AR31,AR32に対する配信動作が順次実行される。
この場合には、第1階層の装置AR1からのアップデートデータUDの送信処理は第2階層の装置AR21,AR22のうち装置AR21に対して優先的に行われる。また、第2階層の装置AR21からのアップデートデータUDの送信処理は第3階層の装置AR31,AR32のうち装置AR31に対して優先的に行われる。
なお、このようなユーザ操作による配信順序(その複数の子装置の配信順序)が指定されていない親装置(たとえば親装置AR22)においては、第1実施形態と同様に、その子装置AR33,AR34の処理余力に基づいて、配信順序が決定される。
以上のような動作によれば、ユーザの事情等に応じて、アップデートデータUDの配信順序を柔軟に変更することが可能である。たとえば、ユーザが特定の装置AR21,AR31(特に装置AR31)を優先的にアップデートして使用したい場合に、当該特定の装置AR21,AR31(特に装置AR31)へのアップデートデータUDの配信を優先的に実行することが可能である。
なお、上記においては、親装置において2つの子装置の優先順位を全て指定する態様が例示されているが、これに限定されない。具体的には、親装置AR22において、3つの子装置AR33,AR34,AR35(図13参照)のうち、単一の子装置AR33の優先順位が(第1順位に)指定される一方、その他の2つの子装置の優先順位は指定されないようにしてもよい。このように、或る親装置において、N個の子装置のうち、K個(ただし、K<N−1)の子装置の優先順位を指定する一方、その他の(N−K)個の子装置の優先順位は指定しないようにしてもよい。この場合には、当該K個の子装置の優先順位はユーザ指示に従って決定されるとともに、その他の(N−K)個の子装置の優先順位は、当該(N−K)個の子装置の処理余力に基づいて決定されればよい。たとえば、単一の子装置AR33の優先順位はユーザ指示に従って第1順位に決定されるとともに、その他の2個の子装置AR34,AR35の優先順位は、当該2個の子装置AR34,AR35の処理余力に基づいて決定されればよい。
<5.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、画像形成装置10としてMFPが例示されているが、これに限定されず、様々な画像形成装置(印刷装置、コピー装置、スキャナ装置等)に対して上記の思想が適用されるようにしてもよい。
また、第4実施形態の思想は、第2実施形態および第3実施形態等に係る思想とそれぞれ組み合わせて実現されるようにしてもよい。
1 画像形成システム
10 MFP(画像形成装置)
50 サーバコンピュータ
ARi 第i階層の装置
GW ゲートウエイ
HM 階層構造情報
NT 処理余力通知
RQ 処理余力通知依頼
UD アップデートデータ

Claims (19)

  1. 階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置であって、
    前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得する状態取得手段と、
    前記複数の子装置に対して、各装置のファームウエアに関するアップデートデータを送信する配信制御手段と、
    を備え、
    前記配信制御手段は、前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定し、当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータを送信することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記配信制御手段は、前記複数の子装置のうち、最も高い処理余力を有する装置を優先送信先装置として決定し、前記複数の子装置のうち前記優先送信先装置に向けて他の装置よりも先に前記アップデートデータを送信することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記配信制御手段は、前記複数の子装置のうちの特定の子装置の処理余力が第1の基準値よりも大きいことを条件に、前記特定の子装置への前記アップデートデータの送信動作を実行することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記配信制御手段は、前記画像形成装置の処理余力が第2の基準値よりも大きいことを条件に、前記複数の子装置への前記アップデートデータの送信動作を実行することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記状態取得手段は、前記複数の子装置のうちの一の装置における実行処理種類の変更に応じて前記一の装置の処理余力を前記一の装置から随時取得し、
    前記配信制御手段は、前記状態取得手段によって随時取得された前記一の装置の処理余力にも基づいて、前記配信順序を随時決定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記配信順序に関するユーザ指示を受け付ける受付手段、
    をさらに備え、
    前記配信制御手段は、前記ユーザ指示が存在する場合には、当該ユーザ指示を反映して前記配信順序を決定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なCPUリソースに応じた指標値として取得されることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なメモリリソースに応じた指標値として取得されることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なネットワーク通信リソースに応じた指標値として取得されることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記各処理余力は、前記複数の子装置のそれぞれにおいて利用可能なネットワーク通信リソース、CPUリソースおよびメモリリソースのうちの少なくとも1つの要素を含む複数の要素に応じた指標値として取得されることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記各処理余力は、前記複数の要素にそれぞれ対応する複数の指標値のうち、最も低い処理能力に対応する値として取得されることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記各処理余力は、前記複数の要素にそれぞれ対応する複数の指標値の加重平均値として取得されることを特徴とする画像形成装置。
  13. 階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記画像形成装置よりも1つ下位の階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得するステップと、
    b)前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に対する配信順序を決定するステップと、
    c)前記配信順序に従って前記複数の子装置に対してアップデートデータを送信するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  14. 階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置であって、
    各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するデータ取得手段と、
    前記アップデートデータが前記データ取得手段によって受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得する状態取得手段と、
    前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するとともに、当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始する配信制御手段と、
    を備え、
    前記状態取得手段は、前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの一の装置であって、前記複数の子装置のうち実行処理状況の変更が生じた一の装置の処理余力を前記一の装置から再び取得し、
    前記配信制御手段は、再び取得された前記一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を決定し直し、決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信することを特徴とする画像形成装置。
  15. 階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置であって、
    各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するデータ取得手段と、
    前記アップデートデータが前記データ取得手段によって受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得する状態取得手段と、
    当該各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するとともに、当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始する配信制御手段と、
    を備え、
    前記状態取得手段は、前記複数の子装置のうち前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの少なくとも一の装置の処理余力を再び取得し、
    前記配信制御手段は、再び取得された前記少なくとも一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を一定時間間隔で決定し直し、決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項14または請求項15に記載の画像形成装置において、
    前記配信制御手段は、
    前記複数の子装置のうち処理余力が所定の基準値よりも大きい子装置に対して、前記アップデートデータの送信を開始し、
    前記複数の子装置のうち処理余力が前記所定の基準値よりも小さい子装置に対しては、前記アップデートデータの送信を開始しないことを特徴とする画像形成装置。
  17. 階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するステップと、
    b)前記アップデートデータが前記ステップa)にて受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得するステップと、
    c)前記複数の子装置の各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するステップと、
    d)当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始するステップと、
    e)前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの一の装置であって、前記複数の子装置のうち実行処理状況の変更が生じた一の装置の処理余力を前記一の装置から再び取得するステップと、
    f)前記ステップe)にて再び取得された前記一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を決定し直すステップと、
    g)前記ステップf)にて決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  18. 階層構造で複数層に論理接続される多数の画像形成装置のうちのいずれかの画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)各装置のファームウエアに関するアップデートデータを受信するステップと、
    b)前記アップデートデータが前記ステップa)にて受信されると、前記画像形成装置よりも1つ下位階層の複数の画像形成装置である複数の子装置のそれぞれの処理余力を取得するステップと、
    c)当該各処理余力に基づいて前記複数の子装置に関する配信順序を決定するステップと、
    d)当該配信順序に従って前記複数の子装置に対して前記アップデートデータの送信を開始するステップと、
    e)前記複数の子装置のうち前記アップデートデータの送信が未だ開始されていない装置である未送信先装置のうちの少なくとも一の装置の処理余力を再び取得するステップと、
    f)前記ステップe)にて再び取得された前記少なくとも一の装置の処理余力にも基づいて前記未送信先装置に関する配信順序を一定時間間隔で決定し直すステップと、
    g)前記ステップf)にて決定し直された当該配信順序に従って前記未送信先装置に対して前記アップデートデータを送信するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  19. 請求項17または請求項18に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップd)においては、
    前記複数の子装置のうち処理余力が所定の基準値よりも大きい子装置に対して、前記アップデートデータの送信が開始され、
    前記複数の子装置のうち処理余力が前記所定の基準値よりも小さい子装置に対しては、前記アップデートデータの送信が開始されないことを特徴とするプログラム。
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