JP5803879B2 - 運転支援装置、および運転支援方法 - Google Patents
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Description
A.第1実施例 :
A−1.第1実施例の装置構成 :
図1には、本実施例の運転支援装置10を搭載した自車両1が示されている。図示のように本実施例の運転支援装置10には、自車両1が備える車載センサー30や、前方ソナー32、後方ソナー34、スピーカー40、ブレーキランプ50が接続されている。
車載センサー30は、自車両1の走行状態を検出して運転支援装置10に出力する。尚、車載センサー30としては、車速センサーや、ブレーキペダルセンサー、アクセルペダルセンサーなどとすることができる。また、前方ソナー32は、自車両1の前方に存在する前方車両を検出し、後方ソナー34は、自車両1の後方に存在する後続車両を検出する。
このうち、発進可能判断部12は、自車両1が停車すると、自車両1の前方の状況を検出して、自車両1が発進可能であるか否かを判断する。また、発進可能通知部14は、発進可能な状態になって所定の待機時間が経過しても発進していない場合に、発進可能である旨をスピーカー40から通知する制御を実行する。
また、停車態様検出部16は、自車両1が停車すると、後続車両の有無を検出し、その結果を通知態様決定部18に出力する。通知態様決定部18は、後続車両が存在していた場合には、発進可能になった旨を通知するまでの待機時間を通常よりも短縮する。このため、発進可能となったことに気付かずに後続車両からクラクションを鳴らされて不快な想いをする事態を抑制することができる。
図3には、停車態様検出部16が、後続車両の状態(後続車両の有無や、運転者の心理状態)を認識する後方認識処理のフローチャートが示されている。後方認識処理を開始すると、先ず始めに、車載センサー30を用いて、自車両1が停車しているか否かを判断する(S100)。
たとえば、車載センサー30として車速センサーを用いた場合には、車速を検出することによって自車両1が停車しているか否かを判断する。また、ブレーキペダルセンサーを用いてブレーキペダルが踏まれていることを検出したり、アクセルペダルセンサーを用いてアクセルペダルに足が置かれていないことを検出したりすることによって、停車しているか否かを判断してもよい。
その結果、自車両1が停車していないと判断した場合は(S100:no)、同じ処理を繰り返すことで待機状態となる。
これに対して、検出した車両までの車間距離D1が所定の距離Dy以下であると判断した場合は(S106:yes)、自車両1の後方に後続車両が存在することを示す後続車両フラグをONにする(S108)。
もっとも、車間距離があまりに小さくなると、急いでいるか否かに拘らず、十分に減速した状態となるので、急いでいるか否かを判断することは困難となる。そこで、比較的小さな閾値の距離(距離Dx)を設定しておき、この閾値の距離よりも車間距離が小さい場合には、走行速度からは、運転者が急いでいるか否かを判断しないこととする。
これに対して、後続車両の走行速度V1が車間距離に応じた所定の閾値の速度Vth以上ではないと判断した場合は(S112:no)、後続車両の運転者は急いでいないと考えられるので、早期通知フラグはOFFのままとする。
図5には、運転支援装置10が自車両1の発進に際して行う通知処理のフローチャートが示されている。この処理は、自車両1が停車したことを車載センサー30で検出すると開始される。通知処理を開始すると、先ず始めに、自車両1が発進可能であるか否かを判断する(S200)。
発進可能であるか否かは、前方ソナー32を用いて、前方車両までの車間距離を測定し、車間距離が変化したことを検出することによって判断することができる。また、前方車両は存在しないが、信号機の表示に従って停車している場合は、信号機との間で無線通信を行い、信号機の表示が変わったことを検出することによって判断することができる。その結果、自車両1が発進可能ではない場合は(S200:no)、発進可能となるまで、同じ処理を繰り返すことで待機状態となる。尚、この処理は、発進可能判断部12が実行しており、従って、発進可能判断部12は、本発明における「判断手段」に相当する。
これに対して、後続車両フラグがONである場合は(S204:yes)、後続車両フラグをOFFに戻し(S208)、続いて、早期通知フラグがONであるか否かを判断する(S210)。その結果、早期通知フラグがONではなかった場合は(S210:no)、後続車両は存在するものの、その後続車両の運転者は急いでいないと考えられる。そこで、発進可能である旨を通知するための待機時間として、通常の待機時間である時間T1よりも短い時間T2を設定する(S212)。
また、早期通知フラグがONであった場合は(S210:yes)、後続車両が存在し、且つその後続車両の運転者は急いでいると考えられる。そこで、待機時間には前述の時間T2よりも短い時間T3を設定する(S214)。また、早期通知フラグはOFFに戻しておく(S216)。尚、S210〜S214の処理は、通知態様決定部18によって実行される。従って、通知態様決定部18は、本発明における「態様決定手段」に相当する。
その結果、待機時間が経過していなければ(S218:no)、自車両1が発進したか否かを判断し(S220)、発進していた場合は(S220:yes)、発進可能である旨を通知する必要はないので通知処理を終了する。
これに対して自車両1が発進していなければ(S220:no)、再び待機時間が経過したか否かを判断する(S218)。そして、自車両1が発進しないまま待機時間を経過した場合は(S218:yes)、スピーカー40から発進可能である旨を通知して(S222)、自車両1の運転者に発進を促す。尚、この処理は、発進可能通知部14が実行しており、従って、発進可能通知部14は、本発明における「通知手段」に相当する。
また、ブレーキランプ50の輝度を上げるように変更した場合も同様に、後続車両の運転者は、自車両1が発進するものと認識し、クラクションを鳴らすのを躊躇する。この場合は、例えば、自車両1の運転者がシフトレバーを「パーキング(P)」に設定して停車した状態から、発進しようとして「ドライブ(D)」に切り替えたときにブレーキペダルを踏んだものと認識することができる。尚、本実施例のブレーキランプ50は、本発明における「点灯手段」に相当する。
上述した第1実施例では、後続車両の運転者の心理状態(急いでいるか否か)を考慮して待機時間を設定し、発進可能になってから待機時間が経過しても発進していない場合に、発進を促す通知をするものとして説明した。
しかし、後続車両の運転者が急いでいる場合には、発進可能になる時期が近付いていることを通知することによって、発進を促すこととしてもよい。以下では、このような第2実施例について、第1実施例との相違点を中心として説明する。尚、以下の説明では、第1実施例と同様の構成要素については第1実施例と同じ符号を付すこととして詳細な説明は省略する。
図6には、第2実施例の運転支援装置20を搭載した自車両1が示されている。図示のように運転支援装置20には、第1実施例の運転支援装置10の場合と同様に、自車両1が備える車載センサー30や、前方ソナー32、後方ソナー34、スピーカー40、ブレーキランプ50が接続されている。また、第2実施例の運転支援装置20には、自車両1が備える無線通信装置36が接続されており、自車両1の前方に存在する信号機2との間で無線による通信を行い、信号機2から各種の情報を受信することができる。
図7には、第2実施例の運転支援装置10が、発進可能な状態に変わる時期が近いことを予告(通知)する予告処理のフローチャートが示されている。この処理は、自車両1が停車したことを車載センサー30で検出すると開始される。予告処理を開始すると、先ず始めに、無線通信によって信号機2から得られた情報に基づいて、発進可能な状態に変わる時期が近いか否かを判断する(S300)。
たとえば、信号機2の表示が「発進禁止」から「発進許可」に切り換わる時期に関する情報を受信しておき、表示が切り換わる時期を推定することによって、発進可能な状態に変わる時期が近いか否かを判断することができる。その結果、発進可能な状態に変わる時期が近づいていない場合は(S300:no)、同じ処理を繰り返すことで待機状態となる。尚、S300の処理は、通知態様決定部18によって実行される。従って、通知態様決定部18は、本発明における「発進可能時期推定手段」に相当する。
これに対して、早期通知フラグがONではない場合は(S302:no)、後続車両が存在しないか、あるいは、後続車両は存在するが、その後続車両の運転者は急いでいないと考えられる。この場合、間もなく発進可能な状態に変わる旨を予告することなく、通知処理を実行する(S306)。
これにより、自車両1の運転者は信号機2の表示が変わる前から発進の準備をしておくことができるので、信号機2の表示が「発進許可」に変わった後、自車両1を直ちに発進させることが可能となる。その結果、後続車両の運転者が急いでいた場合でも、クラクションを鳴らされて不快な想いをする事態を抑制することができる。
12…発進可能判断部、 14…発進可能通知部、 16…停車態様検出部、
18…通知態様決定部、 20…運転支援装置、
30…車載センサー、 32…前方ソナー、 34…後方ソナー、
36…無線通信装置、 40…スピーカー、 50…ブレーキランプ
Claims (7)
- 車両に搭載されて、該車両の運転者に発進を促す発進催促通知を行う運転支援装置であって、
前記車両が停車すると、該車両の前方の状況を検出して該車両が発進可能であるか否かを判断する判断手段と、
前記車両が停車すると該車両に後続する後続車両の有無を検出し、該後続車両を検出した場合には、該後続車両が停車する際の停車態様として、該後続車両と前記車両との車間距離に対する該後続車両の速度を検出する検出手段と、
前記車両が発進可能と判断してから所定の待機時間が経過しても該車両が発進していない場合には、前記発進催促通知を行う通知手段と、
前記発進催促通知に先だって、該発進催促通知の態様を、前記後続車両の前記停車態様に基づいて決定する態様決定手段と
を備える運転支援装置。 - 請求項1に記載の運転支援装置であって、
前記検出手段は、前記後続車両の前記停車態様として、該後続車両が停車した時の前記車両に対する車間距離を検出する手段である運転支援装置。 - 車両に搭載されて、該車両の運転者に発進を促す発進催促通知を行う運転支援装置であって、
前記車両のブレーキペダルが踏まれると、該車両の後方に向けて点灯する点灯手段と、
前記車両が停車すると、該車両の前方の状況を検出して該車両が発進可能であるか否かを判断する判断手段と、
前記車両が停車すると該車両に後続する後続車両の有無を検出し、該後続車両を検出した場合には、該後続車両が停車する際の停車態様を検出する検出手段と、
前記後続車両の運転者が急いでいるか否かに関する心理状態を、前記停車態様に基づいて推定する心理状態推定手段と、
前記車両が発進可能と判断してから所定の待機時間が経過しても該車両が発進していない場合には、前記発進催促通知を行う通知手段と、
前記発進催促通知に先だって、該発進催促通知の態様を前記後続車両の前記停車態様に基づいて決定すると共に、該決定に際して前記後続車両の運転者が急いでいると推定された場合には、該発進催促通知の通知に伴って前記点灯手段の光の強さを変更する態様に、前記発進催促通知の態様を決定する態様決定手段と
を備える運転支援装置。 - 車両に搭載されて、該車両の運転者に発進を促す発進催促通知を行う運転支援装置であって、
前記車両が停車すると、該車両の前方の状況を検出して該車両が発進可能であるか否かを判断する判断手段と、
前記車両の前方の信号機と無線で通信して、該信号機の表示が切り替わる時期に関する情報を取得することにより、該車両が発進可能となる時期を推定する発進可能時期推定手段と、
前記車両が停車すると該車両に後続する後続車両の有無を検出し、該後続車両を検出した場合には、該後続車両が停車する際の停車態様を検出する検出手段と、
前記後続車両の運転者が急いでいるか否かに関する心理状態を、前記停車態様に基づいて推定する心理状態推定手段と、
前記車両が発進可能と判断してから所定の待機時間が経過しても該車両が発進していない場合には、前記発進催促通知を行う通知手段と、
前記発進催促通知に先だって、該発進催促通知の態様を前記後続車両の前記停車態様に基づいて決定すると共に、該決定に際して前記後続車両の運転者が急いでいると推定された場合には、前記発進催促通知に先立って前記車両が発進可能となる時期を予告する態様に、前記発進催促通知の態様を決定する態様決定手段と
を備える運転支援装置。 - 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の運転支援装置であって、
前記態様決定手段は、前記後続車両の前記停車態様に応じて、前記待機時間を決定する手段である運転支援装置。 - 車両に適用されて、該車両の運転者に発進を促す発進催促通知を行う運転支援方法であって、
前記車両が停車すると、該車両の前方の状況を検出して該車両が発進可能であるか否かを判断する工程と、
前記車両が停車すると該車両に後続する後続車両の有無を検出し、該後続車両を検出した場合には、該後続車両が停車する際の停車態様として、該後続車両と前記車両との車間距離に対する該後続車両の速度を検出する工程と、
前記車両が発進可能と判断してから所定の待機時間が経過しても該車両が発進していない場合には、前記発進催促通知を行う工程と、
前記発進催促通知を行う工程に先だって、該発進催促通知の態様を、前記後続車両の前記停車態様に基づいて決定する工程と
を備える運転支援方法。 - 車両に適用されて、該車両の運転者に発進を促す発進催促通知を行う運転支援方法であって、
前記車両のブレーキペダルが踏まれると、該車両の後方に向けて点灯する工程と、
前記車両が停車すると、該車両の前方の状況を検出して該車両が発進可能であるか否かを判断する工程と、
前記車両が停車すると該車両に後続する後続車両の有無を検出し、該後続車両を検出した場合には、該後続車両が停車する際の停車態様を検出する工程と、
前記後続車両の運転者が急いでいるか否かに関する心理状態を、前記停車態様に基づいて推定する工程と、
前記車両が発進可能と判断してから所定の待機時間が経過しても該車両が発進していない場合には、前記発進催促通知を行う工程と、
前記発進催促通知に先だって、該発進催促通知の態様を前記後続車両の前記停車態様に基づいて決定すると共に、該決定に際して前記後続車両の運転者が急いでいると推定された場合には、該発進催促通知の通知に伴って前記後方に向けて点灯する光の強さを変更する態様に、前記発進催促通知の態様を決定する工程と
を備える運転支援方法。
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