本発明の典型的な実施形態が添付図面を参照しつつ以下において説明される。明確さと簡潔さのために、実際の実装方法のすべての特徴が本明細書において説明されるものではない。しかしながら、注意すべきことは、実装方法に対して特定される多くの決定は、開発者の特定の目的を実現するために、いかなる種類の実際の実施形態の開発プロセス中に決定されるべきであり、これらの決定は、異なる実装方法に伴って変更され得る。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に従った移動通信ネットワークは、2つの部分:無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、以下、RANと称する)と、コアネットワーク(Core Network、以下、CNと称する)とを含む。GERAN、UTRAN、およびE−UTRANはRANに属する。移動管理エンティティ(Mobility Management Entity、以下、MMEと称する)、サービングGPRSサポートノード(serving GPRS support node、以下、SGSNと称する)、移動交換センター/ビジター位置登録装置(Mobile Switch Center/Visitor Location Register、以下、MSC/VLRと称する)、サービング・ゲートウェイ(Serving Gateway、以下、S−GWと称する)、およびパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(Packet Data Network Gateway、以下、P−GWと称する)は、CNに属する。CNは、論理的に、回線交換(Circuit Switched、以下、CSと称する)ドメインと、パケット交換(Packet Switched、以下、PS)ドメインとに分かれる。MSC/VLRは、CSドメインのエンティティであり、SGSN、MME、S−GWおよびP−GWはPSドメインのエンティティである。
モバイルネットワークにおいて、アイドル状態にあるUEは、アクセスシステムを変更するために、対応するモビリティ管理手順を実行する必要がある。例えば、アイドル状態にあるUEがGERAN/UTRANからE−UTRANにアクセスするとき、UEは、トラッキング・エリア更新(Tracking Area Update、以下、TAUと称する)手順を開始する。そして、E−UTRANからGERAN/UTRANにアクセスするとき、UEは、ルーティング・エリア更新(Routing Area Update、以下、RAUと称する)手順を開始する。アイドル状態において、UEが頻繁にGERAN/UTRANとE−UTRANとの間を切り換えることにより、多数のモビリティ管理手順を引き起こし、結果的にシグナリングの嵐となるという問題を解決するために、アイドル状態シグナリング軽減機能(Idle Mode Signalling Reduction、以下、ISRと称する)がネットワークにおいて導入される。ISRは、SGSNまたはMMEによって選択され活性化され、UEによって開始されたRAU手順またはTAU手順の最中にあるUEに対して通知される。ひとたびISRが活性化されると、UEが、登録ルーティング・エリア(Routing Area、以下、RAと称する)および登録トラッキング・エリア(Tracking Area、以下、TAと称する)に入ったとき、アクセスシステムの変更によるRAUまたはTAU手順は発生しない。
UEは、E−UTRAN上で、連携アタッチ手順(Combined Attach Procedure)または、連携エリア/ロケーションエリア更新手順(Combined TA/LA Updating Procedure)を開始する。上述の手順は、連携手順(Combined Procedure)と称する。MMEおよびMSC/VLRは、UEのためにSGs関連付けを確立し、そして、MMEおよびMSC/VLRは、UEがSGs関連付けにいることを記録する。MSC/VLRは、暗黙的ディタッチ・タイマ(Implicit Detach Timer)を停止し、UEは暗黙のうちにディタッチされない。連携アタッチ手順は、連携登録手順とも称され得る。暗黙的ディタッチ・タイマはMSC/VLRの中に保存される。UEとMSC/VLRとが切断されるとき、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチ・タイマを開始する。そして、もし、暗黙的ディタッチ・タイマがタイムアウトするならば、MSC/VLRはUEをディタッチする。UEとMSC/VLRとが接続を確立すると、暗黙的ディタッチ・タイマは止められ、リセットされる。暗黙的ディタッチは、ネットワーク側が、UEに通知することなくUEをディタッチすることを意味する。暗黙的ディタッチに対応する明示的ディタッチは、ネットワーク側とUEとが明示的にディタッチを要求し、シグナリングを介して互いに通知することを意味する。
同様に、もし、UEが、GERAN/UTRAN上で、連携アタッチ手順(Combined Attach Procedure)または連携トラッキングエリア/ロケーションエリア更新手順(Combined TA/LA Updating Procedure)を開始するならば、上述の手順は、連携手順(Combined Procedure)と称される。連携アタッチ手順はまた、連携登録手順とも称され得る。SGSNおよびMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立し、SGSNおよびMSC/VLRは、UEがSGs関連付けにいることを記録し、MSC/VLRは暗黙的ディタッチタイマ(Implicit Detach Timer)を止め、UEは暗黙的にディタッチされない。
もし、MMEとMSC/VLRがUEのためにSGs関連付けを生成する前に、MSC/VLRとSGSNがUEのためのGs関連付けを生成していたならば、SGs関連付けが確立された後、MSC/VLRは、UEがSGs関連付け状態にいることを記録し、MSC/VLRとSGSNとの間のGs関連付けを解放し、MSC/VLRは、Gs関連付けは解放状態にあることを記録する。同様に、もし、SGSNおよびMSC/VLRがUEのためのGs関連付けを生成する前に、MSC/VLRとMMEとが、SGs関連付けを確立していたならば、Gs関連付けが確立された後、MSC/VLRは、UEがGs関連付けにあることを記録し、SGs関連付けを解放し、MSC/VLRは、SGs関連付けは解放状態にあることを記録する。
UEは最初に、GERAN/UTRAN上で連携登録手順を完了し、SGSNおよびMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。従って、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。この時、UEはE−UTRANにアクセスし、連携更新を完了し、ISRを活性化し、Gs関連付けはこの時解放される。MSC/VLRとMMEは、UEのためにSGs関連付けを確立する。従って、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。加えて、UEはISR活性化状態におり、アイドル状態にあるUEは、登録RAエリアおよび登録TAエリアの中に移動し、アクセスネットワークの変更によってRAUまたはTAU手順は発生しない。この場合、MMEは、P−GWが最後のパケットデータネットワーク(Packet Data Network、以下、PDNと称する)接続を削除し、すべてのベアラ・コンテクスト(bearer contexts)削除するか、または、S−GWが再開され、すべてのベアラ・コンテクストが解放されるかを決定し、そしてMMEは、ディタッチ要求メッセージをMSR/VLRに送信し、SGs関連付けを解放する。MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始する。加えて、MMEはディタッチ要求メッセージをUEに送信する必要があり、もし、UEが、この時、GERAN/UTRANに留まるならば、UEは、MMEによって送信されるディタッチ要求メッセージを受信することができず、そして、MMEとMSC/VLRとの間のSGs関連付けがUEのために再確立されることができない。UEがGERAN/UTRANに長時間いるとき、MSC/VLRによって保存された暗黙的ディタッチタイマがタイムアウトし得、そして、したがって、UEはMSC/VLRによって暗黙的にディタッチされ得る。そして、モバイル終端サービスは届かなくなり、それによって、ユーザのサービス経験が影響を受ける。
このシナリオにおいて、本発明の一実施形態は、Gs関連付けを確立するための方法及びデバイスを提供する。従って、UEはMSC/VLRによって暗黙的にディタッチされず、モバイル終端サービスが届かなくなるという問題が解決する。
本発明の第1の実施形態は、Gs関連付けを確立するための方法を提供し、図2に示されるように、該方法は、以下のステップを含む:
ステップ201:サービングGPRSサポートノードSGSNは、アイドル状態シグナリング軽減機能ISRの活性化された状態にいるユーザ装置UEのSGs関連付けが解放されたと決定する。
オプション的に、SGSNが、サービングゲートウェイS−GWからベアラ削除要求メッセージを受信するか、または、S−GWが再開したと決定したとき、SGs関連付けが解放されたと決定される。そして、それは、具体的に以下のことを含む:SGSNは、すべてのベアラ・コンテクストが解放され、ISR活性化状態にあるUEが、進化パケットシステム・モビリティ管理連携手順EMM連携手順能力を持つと決定する。すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定する。
オプション的に、SGSNが、モビリティ管理エンティティMMEからディタッチ通知メッセージを受信するとき、SGs関連付けが解放されたと決定される。これは、具体的には、SGSNは、ISR活性化状態にあるUEが、進化パケットシステム・モビリティ管理連携手順EMM連携手順能力を持つと決定する。すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定する。
具体的には、MMEが、サービング・ゲートウェイS−GWから送信されたベアラ削除要求を受信し、SGs関連付けを解放するとき、または、MMEが、S−GWが再スタートし、SGs関連付けが解放されたと決定するとき、SGSNは、MMEからディタッチ通知メッセージを受信する。
オプション的に、MMEから受信するディタッチ通知メッセージは、SGs関連付けが解放されたことを示す伝送情報をさらに含む。
さらに、オプション的に、UEが、GERAN/UTRAN(GSM(登録商標)進化無線アクセスネットワークのためのGSM(登録商標)拡張データレート/進化ユニバーサル移動通信システム領土無線アクセスネットワーク)上でアタッチまたはルーティング・エリア更新を開始するとき、UEがEMM連携手順能力を持つという情報が、UEによってSGSNのために提供される。
ステップ202:SGSNとMSC/VLRがUEのためのGs関連付けを確立できるように、SGSNは、ロケーション更新要求を、移動交換センター/ビジター位置登録装置MSC/VLRに送信する。
オプション的に、SGSNがロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する前に、該方法は、SGSNが、ディタッチ要求メッセージをUEに送信し、UEが連携登録手順を開始できるようにするステップをさらに含む。
オプション的に、UEが連携登録手順を開始できるように、SGSNによってUEに送信されるディタッチ要求メッセージのタイプ表示は、国際移動電話加入者識別番号ディタッチメントである。
オプション的に、UEがアイドル状態にいるとき、ディタッチ要求メッセージをUEに送信する前に、SGSNは、呼出しメッセージ(paging message)をUEに送信することにより、UEの状態が接続状態に切り換わり、UEが、SGSNによって送信されるディタッチ要求メッセージを受信できるようにする。
本発明の第1の実施形態において提供されるGs関連付けを確立するための方法によって、UEがISR活性化状態にあるとき、そして、SGs関連付けが解放された後、Gs関連付けがUEのために間に合うように確立され、したがって、UEは、MSC/VLRによって暗黙的にディタッチされず、UEのモバイル終端サービスは影響を受けず、これによって、ユーザのサービス経験が拡張される。
本発明の第2の実施形態は、Gs関連付けを確立するための方法を提供する。その具体的なステップは、以下を含む。
ステップ300:UEは、GERAN/UTRAN上で連携登録手順を完了する。
UEはアタッチ要求(Attach Request)メッセージをSGSNに送信する、ここで、該メッセージで運ばれるセル・アタッチ・タイプ(Attach Type)は、連携アタッチ(Combined Attach)に設定される。該アタッチは連携アタッチなので、SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信し、MSC/VLRは、ロケーション更新受入れを返し、SGSNとMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。このとき、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。SGSNは、アタッチ受入れ(Attach Accept)メッセージをUEに返し、連携アタッチが完了する。SGSNは、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得する。SGSNはまた、UEルーティングエリアが更新されるときに、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得し得る。
ステップ301:UEはE−UTRANに移動する。
ステップ302:UEは、連携更新手順を完了し、ISRを活性化する。
UEはTAU要求メッセージをMMEに送信する。ここで、メッセージ内で伝送されるセル更新タイプは、連携TA/LA更新に設定されている。連携更新手順なので、MMEは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信し、MSC/VLRは、ロケーション更新受入れをMMEに返し、MSC/VLRとMMEは、UEのためにSGs関連付けを確立し、ステップ300におけるSGSNとMSC/VLRとの間のGs関連付けは解放され、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。MMEは、TAU受入れメッセージをUEに返す。ここで、メッセージはセルISR活性化を伝送し、それは、UEにISRを活性化することを通知し、これによって、連携更新手順は完了する。
ステップ303:UEはGERAN/UTRANに移動し、GERAN/UTRANに留まる。
ステップ304:P−GWは、すべてのベアラ・コンテクストを削除するように、最後のPDN接続解放手順を開始する。このとき、P−GWは、ベアラ削除要求メッセージをS−GWに送信する。この実施形態において、P−GWによってS−GWに送信されるベアラ削除要求メッセージは、具体的には、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージである。
ステップ305aおよび305b:ISR活性化シナリオにおいて、S−GWは、UEにサービスを提供するSGSNとMMEの情報を同時に保存する。従って、ステップ304においてP−GWから送信されたベアラ削除要求メッセージを受信後、S−GWは、ベアラ削除要求メッセージをMMEとSGSNに送信し得る。この実施形態において、S−GWによって送信されるベアラ削除要求メッセージは、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージであり、ステップ305aにおいて、MMEは、最後のPDN接続が解放されたことを通知され、そして、ステップ305bにおいて、SGSNは、最後のPDN接続が解放されたことを通知される、すなわち、すべてのベアラ・コンテクストが解放される。
ステップ305aと305bとの間には時間の順序は無い。
ステップ306:ステップ305aにおいてS−GWによって送信されたベアラ削除要求メッセージを受信後、MMEは、最後のPDN接続が解放されたことを決定し、そして、MMEは、ディタッチ要求メッセージをMSC/VLRに送信する。ここで、該ディタッチ要求メッセージは、MSC/VLRがSGs関連付けを解放し、暗黙的ディタッチタイマを開始するように、SGsAP−EPS−DETACH−INDICATIONであり得る。
ステップ307:もし、SGSNがS−GWから送信されたベアラ削除要求メッセージを受信し、該メッセージが、具体的に、この実施形態におけるベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージであるならば、SGSNは、すべてのベアラ・コンテクストが削除され、ISR活性化状態にあるUEがEMM連携手順能力を持つことを決定する。すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定し、ディタッチ要求メッセージをUEに送信する。オプション的に、ディタッチ要求メッセージのタイプ表示は、UEが連携登録手順を開始するように、国際移動電話加入者識別番号ディタッチメントである。この実施形態において、ディタッチ要求メッセージはディタッチ要求メッセージ(Detach Request message)である。もし、UEがアイドル状態にいるならば、このステップを実行する前に、SGSNが呼出しメッセージをまずUEに送信し、そして呼出しメッセージを受信後、UEがアイドル状態から接続状態に切り換えられるようにUEは、パケットデータユニットPDUまたはサービス要求(Service Request)メッセージをSGSNに返す。そして、UEは、SGSNによって送信されたディタッチ要求メッセージを受信し得る。
ステップ308:ディタッチ要求メッセージを受信後、UEは、ディタッチ受入れメッセージをSGSNに返し、UEは連携登録を開始する。この実施形態において、UEによって返されるディタッチ受入れメッセージは、ディタッチ応答メッセージ(Detach Response message)である。
ステップ309:SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する。この実施形態において、ロケーション更新要求は、ロケーション更新要求(Location Update Request)である。
ステップ310:MSC/VLRは、ロケーション更新受入れをSGSNに返す。この実施形態において、MSC/VLRによってSGSNに返されるロケーション更新受入れは、ロケーション更新ACK(Location Update Ack)である。
ステップ311:SGSNおよびMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。
本発明の第2の実施形態におけるステップ304について、すなわち、P−GWが最後のPDN接続を削除し、次にすべてのベアラ・コンテクストが解放される場合において、後続のステップが起動される。本発明の他の実施形態において、ステップ303の後、S−GWが再スタートされるシナリオについて、S−GWが再スタートしたとSGSNが決定するとき、SGSNは、すべてのベアラ・コンテクストが削除され、ISR活性化状態にあるUEがEMM連携手順能力を持つと決定する、すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定する、そして、ディタッチ要求メッセージがUEに送信される。オプション的に、ディタッチ要求メッセージのタイプ表示は国際移動電話加入者識別番号ディタッチメントであり、そのため、UEは、連携登録手順を開始する。この実施形態において、ディタッチ要求メッセージは、ディタッチ要求メッセージ(Detach Request message)である。もし、UEがアイドル状態にいるならば、このステップを実行する前に、SGSNは呼出しメッセージをUEにまず送信する。そして、呼出しメッセージを受信後、UEは、パケットデータユニットPDUまたはサービス要求(Service Request)メッセージをSGSNに送信し、UEがアイドル状態から接続状態に切り換えるようにする。そして、UEは、SGSNによって送信されたディタッチ要求メッセージを受信し得る。第2の実施形態において、後続のステップは、ステップ308、309、310および311と同様であり、ここでは再度説明されない。
本発明のこの実施形態において、上述のシナリオの中で、MMEとMSC/VLRとの間のSGs関連付けの解放後、SGSNとMSC/VLRとの間のGs関連付けがUEのために正確に間に合って確立される。これによって、MSC/VLRが、暗黙的にUEをディタッチするための暗黙的ディタッチタイマを開始し、モバイル終端サービスが届かなくなる、という問題を効果的に解決する。
本発明の第3の実施形態は、Gs関連付けを確立するための方法を提供する。そして、図4に示されるように、以下の具体的なステップを含む。
ステップ400:UEは、GERAN/UTRAN上で連携登録手順を完了する。
UEは、アタッチ要求(Attach Request)メッセージをSGSNに送信する。ここで、該メッセージで運ばれるセルアタッチタイプ(Attach Type)は、連携アタッチ(Combined Attach)に設定される。該アタッチは連携アタッチなので、SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信し、MSC/VLRは、ロケーション更新受入れを返し、SGSNとMSC/VLRとは、UEのためのGs関連付けを確立する。このとき、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。SGSNはアタッチ受入れ(Attach Accept)メッセージをUEに返し、連携アタッチは完了する。SGSNは、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得する。SGSNはまた、UEのルーティングエリアが更新されるときに、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得し得る。
ステップ401:UEはE−UTRANに移動する。
ステップ402:UEは、連携更新手順を完了し、ISRを活性化する。
UEは、TAU要求メッセージをMMEに送信する。ここで該メッセージで運ばれるセル更新タイプ(Update Type)は、連携TA/LA更新(Combined TA/LA更新)に設定される。連携更新手順であるから、MMEは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する。MSC/VLRは、ロケーション更新受入れをMMEに返し、MSC/VLRとMMEは、UEのためにSGs関連付けを確立する。ステップ400におけるSGSNとMSC/VLRとの間のGs関連付けは解放される。そして、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。MMEは、TAU受入れメッセージをUEに返す。ここで、該メッセージはセルISR活性化を運び、それは、UEにISRの活性化を通知するために使用され、それによって、連携更新手順を完了する。
ステップ403:UEはGERAN/UTRANに移動し、GERAN/UTRANに留まる。
ステップ404:P−GWは、すべてのベアラ・コンテクストを削除するように、最後のPDN接続解放手順を開始する。このとき、P−GWは、ベアラ削除要求メッセージをS−GWに送信する。この実施形態において、P−GWによってS−GWに送信されるベアラ削除要求メッセージは、具体的には、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージである。
ステップ405aおよび405b:ISR活性化シナリオにおいて、S−GWは、UEにサービスするSGSNおよびMMEの情報を、同時に保存する。したがって、ステップ404においてP−GWによって送信されたベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージを受信後、S−GWは、ベアラ削除要求メッセージをMMEおよびSGSNに送信し得る。この実施形態において、S−GWによって送信されるベアラ削除要求メッセージは、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージであり、ステップ405aにおいて、MMEは、最後のPDN接続が解放されたことを通知され、ステップ405bにおいて、SGSNは、最後のPDN接続が解放された、すなわち、すべてのベアラ・コンテクストが解放されたことを通知される。
ステップ405aと405bとの間には時間の順序は無い。
ステップ406:ステップ405aにおいてS−GWによって送信されたベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージを受信後、MMEは、最後のPDN接続が解放されたと決定し、MMEは、ディタッチ要求メッセージをMSC/VLRに送信する。ここで、ディタッチ要求メッセージは、MSC/VLRがSGs関連付けを解放し、暗黙的ディタッチタイマを開始するように、SGsAP−EPS−DETACH−INDICATIONであり得る。
ステップ407:SGSNは、S−GWによって送信されたベアラ削除要求メッセージを受信する。ここで、この実施形態において、該メッセージは、具体的には、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージであり、SGSNは、すべてのベアラ・コンテクストが削除され、ISR活性化状態にあるUEがEMM連携手順能力を持つと決定する、すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定する。そして、SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する。この実施形態において、ロケーション更新要求は、ロケーション更新要求(Location Update Request)である。
ステップ408:MSC/VLRは、ロケーション更新受入れをSGSNに返す。この実施形態において、MSC/VLRによってSGSNに返されるロケーション更新受入れは、ロケーション更新Ack(Location Update Ack)である。
ステップ409:SGSNとMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。
本発明の第3の実施形態におけるステップ404について、すなわち、P−GWが最後のPDN接続を削除し、そして、全てのベアラ・コンテクストが解放される場合、後続のステップが起動される。本発明の他の実施形態において、ステップ403の後、S−GWが再スタートされるシナリオについて、S−GWが再スタートしたとSGSNが決定するとき、SGSNは、すべてのベアラ・コンテクストは削除され、ISR活性化状態にいるUEはEMM連携手順能力を持つと決定する、すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定し、ロケーション更新要求がMSC/VLRに送信される。後続のステップは、第3の実施形態におけるステップ408および409と同様であり、ここでは再度説明されない。
本発明のこの実施形態において、上述のシナリオにおいて、MMEとMSC/VLRとの間のSGs関連付けの解放後、ネットワーク側は、SGSNとMSC/VLRとの間にUEのためのGs関連付けを間に合うように確立する。それによって、シグナリング相互作用手順を削減し、MSC/VLRが、UEを暗黙的にディタッチするための暗黙的ディタッチタイマを開始し、そして、モバイル終端サービスが届かなくなるという問題を効果的に解決する。
本発明の第4の実施形態は、Gs関連付けを確立するための方法を提供する。そして、図5に示されるように、具体的には、以下のステップを含む。
ステップ500:UEは、GERAN/UTRAN上で連携登録手順を完了する。
UEは、アタッチ要求(Attach Request)メッセージをSGSNに送信する。ここで、該メッセージで運ばれるセルアタッチタイプ(Attach Type)は、連携アタッチ(Combined Attach)に設定される。該アタッチは連携アタッチなので、SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信し、MSC/VLRは、ロケーション更新受入れを返す。そして、SGSNとMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。このとき、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。SGSNは、アタッチ受入れ(Attach Accept)メッセージをUEに返し、そして、連携アタッチは完了する。SGSNは、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得する。SGSNはまた、UEルーティングエリアが更新されるとき、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得し得る。
ステップ501:UEは、E−UTRANに移動する。
ステップ502:UEは、連携更新手順を完了し、ISRを活性化する。
UEは、TAU要求メッセージをMMEに送信する。ここで、該メッセージで運ばれるセル更新タイプは、連携TA/LA更新に設定される。連携更新手順であるので、MMEは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する。MSC/VLRはロケーション更新受入れをMMEに返す。MSC/VLRおよびMMEは、UEのためにSGs関連付けを確立する。ステップ500におけるSGSNとMSC/VLRとの間のGs関連付けは解放される。そして、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。MMEは、TAU受入れメッセージをUEに返す。ここで、該メッセージは、セルISR活性化を運ぶ。これは、UEにISRの活性化を通知するのに使用される。それによって、連携更新手順が完了する。
ステップ503:UEは、GERAN/UTRANに移動し、GERAN/UTRANに留まる。
ステップ504:UEは、GERAN/UTRAN上でパケットデータプロトコル(Packet Data Protocol、以下PDPと称する)を再活性化する。
ステップ505:P−GWは、PDN接続解放手順を開始し、P−GWは、ベアラ削除要求メッセージをS−GWに送信する。この実施形態において、P−GWによってS−GWに送信されるベアラ削除要求メッセージは、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージである。
ステップ506:ISR活性化シナリオにおいて、S−GWは、UEにサービスするMMEの情報を保存する。したがって、ステップ505においてP−GWによって送信されたベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージをS−GWが受信後、S−GWは、ベアラ削除要求メッセージをMMEに送信し得る。この実施形態において、S−GWによって送信されるベアラ削除要求メッセージは、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージであり、最後のPDN接続が解放されたことをMMEに通知する。
ステップ507:ステップ506においてS−GWによって送信されたベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージを受信後、MMEは、最後のPDN接続が解放されたと決定する。そして、MMEは、ディタッチ要求メッセージをMSC/VLRに送信する。ここで、該ディタッチ要求メッセージは、MSC/VLRがSGs関連付けを解放し、暗黙的ディタッチタイマを開始できるように、SGsAP−EPS−DETACH−INDICATIONであり得る。
ステップ508:MMEは、ディタッチ通知メッセージをSGSNに送信し、SGs関連付けが解放されたことをSGSNに通知する。ここで、ディタッチ通知メッセージはさらに、SGs関連付けが解放されたこと、すなわち、SGs関連付けがアソシエーション状態から解放状態に切り換わったことを示すために使用される情報を運び得る。この実施形態において、MMEによってSGSNに送信されるディタッチ通知メッセージは、ディタッチ通知(Detach Notification)である。
ステップ509:MMEによって送信されたディタッチ通知メッセージ、すなわち、この実施形態におけるディタッチ通知(Detach Notification)、をSGSNが受信後、SGSNは、ISR活性化状態にあるUEが、進化パケットシステムモビリティ管理連携手順EMM連携手順能力を持つと決定する、すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定する。SGSNは、ディタッチ要求メッセージをUEに送信する。ここで、UEが連携登録手順を開始できるように、ディタッチ要求メッセージのタイプ表示は、国際移動電話加入者識別番号ディタッチメントであり得る。この実施形態において、SGSNからUEに送信されるディタッチ要求メッセージは、具体的には、ディタッチ要求(Detach Request)メッセージである。もし、UEがアイドル状態にいるならば、このステップを実行する前に、SGSNは、呼出しメッセージをUEにまず送信し、そして、該呼出しメッセージを受信後、UEは、UEがアイドル状態から接続状態に切り換わり、そして、UEがSGSNによって送信されたディタッチ要求(Detach Request)メッセージを受信し得るように、パケットデータユニットPDU、または、サービス要求(Service Request)メッセージをSGSNに返す。
ステップ510:UEがディタッチ要求(Detach Request)メッセージを受信後、UEは、ディタッチ受入れメッセージをSGSNに返し、連携登録を開始する。この実施形態において、UEによって返されるディタッチ受入れメッセージは、具体的には、ディタッチ応答(Detach Response)メッセージである。
ステップ511:SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する。この実施形態において、ロケーション更新要求は、具体的には、ロケーション更新要求(Location Update Request)であり得る。
ステップ512:MSC/VLRは、ロケーション更新受入れをSGSNに返す。この実施形態において、MSC/VLRによってSGSNに返されるロケーション更新受入れは、ロケーション更新Ack(Location Update Ack)である。
ステップ513:SGSNおよびMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。
本発明の第4の実施形態におけるステップ505について、すなわち、P−GWがPDN接続解放手順を開始する場合、後続のステップが起動される。本発明の他の実施形態において、ステップ504の後、S−GWが再スタートしたシナリオについて、S−GWが再スタートしたとMMEが決定する時、MMEは、ディタッチ要求メッセージをMSC/VLRに送信する。ここで、MSC/VLRがSGs関連付けを解放し、そして暗黙的ディタッチタイマを開始するように、ディタッチ要求メッセージは、SGsAP−EPS−DETACH−INDICATIONであり得る。後続のステップは、第4の実施形態におけるステップ508、509、510、511および512と同様であり、ここで再度説明されない。
本発明のこの実施形態において、上述のシナリオにおいて、MMEとMSC/VLRとの間のSGs関連付けが解放された後、SGSNとMMEのベアラがシンクロナス(synchronous)でない場合、SGSNとMSC/VLRとの間のGs関連付けがUEのために正確に間に合うように確立される。それによって、MSC/VLRが、UEを暗黙的にディタッチするための暗黙的ディタッチタイマを開始し、そして、モバイル終端サービスが届かなくなるという問題を効果的に解決する。
本発明の第5の実施形態は、Gs関連付けを確立するための方法を提供する。そして、図6に示されるように、具体的に以下のステップを含む。
ステップ600:UEはGERAN/UTRAN上で連携登録手順を完了する。
UEはアタッチ要求(Attach Request)メッセージをSGSNに送信する。ここで、該メッセージにおいて運ばれるセルアタッチタイプ(Attach Type)は連携アタッチ(Combined Attach)に設定される。該アタッチは連携アタッチなので、SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信し、MSC/VLRは、ロケーション更新受入れを返し、SGSNとMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。このとき、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。SGSNは、アタッチ受入れ(Attach Accept)メッセージをUEに返し、そして連携アタッチが完了する。SGSNは、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得する。SGSNはまた、UEルーティングエリアが更新されるときに、UEがEMM連携手順能力を持つという情報を取得し得る。
ステップ601:UEはE−UTRANに移動する。
ステップ602:UEは連携更新手順を完了し、ISRを活性化する。
UEは、TAU要求メッセージをMMEに送信する。ここで、該メッセージで運ばれるセル更新タイプは、連携TA/LA更新に設定される。連携更新手順なので、MMEは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信し、MSC/VLRは、ロケーション更新受入れをMMEに返し、MSC/VLRとMMEは、UEのためにSGs関連付けを確立し、ステップ600におけるSGSNとMSC/VLRとの間のGs関連付けは解放され、そして、MSC/VLRは、暗黙的ディタッチタイマを開始しない。MMEは、TAU受入れメッセージをUEに返す。ここで、該メッセージはセルISR活性化を運んでおり、それは、UEにISRを活性化することを通知するために使用される。それによって、連携更新手順を完了する。
ステップ603:UEはGERAN/UTRANに移動し、GERAN/UTRANに留まる。
ステップ604:UEは、GERAN/UTRAN上でPDPを再活性化する。
ステップ605:P−GWは、PDN接続解放手順を開始し、P−GWは、ベアラ削除要求メッセージをS−GWに送信する。この実施形態において、P−GWによってS−GWに送信されるベアラ削除要求メッセージは、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージである。
ステップ606:ISR活性化シナリオにおいて、S−GWは、UEにサービスするMMEの情報を保存する。したがって、ステップ605においてP−GWによって送信されたベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージをS−GWが受信後、S−GWは、ベアラ削除要求メッセージをMMEに送信し得る。この実施形態において、S−GWによって送信されるベアラ削除要求メッセージは、ベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージであり、最後のPDN接続が解放されたことをMMEに通知する。
ステップ607:ステップ606において、S−GWによって送信されたベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージを受信後、MMEは、最後のPDN接続が解放されたことを決定する。そして、MMEは、ディタッチ要求メッセージをMSC/VLRに送信する。ここで、MSC/VLRがSGs関連付けを解放し、そして、暗黙的ディタッチタイマを開始するように、ベアラ削除要求メッセージは、SGsAP−EPS−DETACH−INDICATIONであり得る。
ステップ608:MMEは、ディタッチ通知メッセージをSGSNに送信し、SGs関連付けが解放されたことをSGSNに通知する。ここで、ディタッチ通知メッセージはさらに、SGs関連付けが解放されたこと、すなわち、SGs関連付けがアソシエート状態から解放状態に切り換わったこと、を示すために使用される情報を運び得る。この実施形態において、MMEによってSGSNに送信されるディタッチ通知メッセージは、ディタッチ通知(Detach Notification)である。
ステップ609:MMEによって送信されたディタッチ通知メッセージをSGSNが受信した後、ここで、この実施形態においてディタッチ通知メッセージは具体的にディタッチ通知(Detach Notification)であるが、SGSNは、ISR活性化状態にあるUEが、進化パケットシステムモビリティ管理連携手順EMM連携手順能力を持つと決定する、すなわち、SGsあっそしエーションが解放されたと決定する。SGSNは、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する。この実施形態において、ロケーション更新要求は、具体的にロケーション更新要求(Location Update Request)であり得る。
ステップ610:MSC/VLRは、ロケーション更新受入れをSGSNに返す。この実施形態において、MSC/VLRによってSGSNに返されるロケーション更新受入れは、ロケーション更新Ack(Location Update Ack)である。
ステップ611:SGSNとMSC/VLRは、UEのためのGs関連付けを確立する。
本発明の第5の実施形態におけるステップ605について、すなわち、P−GWがPDN接続解放手順を開始する場合、後続のステップが起動される。本発明の他の実施形態において、ステップ604の後、S−GWが再スタートする場合のシナリオについて、S−GWが再スタートしたとMMEが決定するとき、MMEは、ディタッチ要求メッセージをMSC/VLRに送信する。ここで、MSC/VLRがSGs関連付けを解放し、暗黙的ディタッチタイマを開始するように、ディタッチ要求メッセージは、SGs AP−EPS−DETACH−INDICATIONであり得る。後続のステップは、第5の実施形態におけるステップ608、609、610および611と同様であり、再度説明されない。
本発明のこの実施形態において、上述のシナリオにおいて、MMEとMSC/VLRとの間のSGs関連付けが解放された後、SGSNとMMEのベアラがシンクロナス(synchronous)でない場合、ネットワーク側は、SGSNとMSC/VLRとの間にUEのためのGs関連付けを間に合うように確立する。それによって、シグナリング相互作用手順を削減し、MSC/VLRが、UEを暗黙的にディタッチするための暗黙的ディタッチタイマを開始し、そして、モバイル終端サービスが届かなくなるという問題を効果的に解決する。
本発明の第6の実施形態は、SGSNデバイスを提供する。図7に示されるように、具体的な構造は、決定ユニット701と送信ユニット702とを含む。決定ユニット701は、アイドル状態シグナリング削減機能ISR活性化状態にあるユーザ装置UEのSGs関連付けが解放されたことを決定するように構成されている。そして、送信ユニット702は、決定ユニット701が、SGs関連付けが解放されたと決定するとき、SGSNとMSC/VLRが、UEのためのGs関連付けを確立するように、ロケーション更新要求を、移動交換センター/ビジター位置登録装置MSC/VLRに送信するように構成されている。
ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する前に、送信ユニット702はさらに、UEが連携登録手順を開始するように、ディタッチ要求メッセージをUEに送信するように構成され得る。ディタッチ要求メッセージを受信するUEが連携登録手順を開始するように、送信ユニット702によって送信されるディタッチ要求メッセージのタイプ表示は、国際移動電話加入者識別番号ディタッチメントであり得る。
もし、UEがアイドル状態にいるならば、ディタッチ要求メッセージをUEに送信する前に、送信ユニット702はさらに、呼出しメッセージをUEに送信するように構成される。そして、送信ユニット702によって送信されて呼出しメッセージを受信後、UEはパケットデータユニットPDUまたはサービス要求(Service Request)メッセージをSGSNに返す。そうすることにより、UEは、アイドル状態から接続状態に切り換わり、そして、UEはSGSNから送信されるディタッチ要求メッセージを受信することができる。
ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する前に、送信ユニット702は、ディタッチ要求メッセージをUEに送信するように構成される。もし、UEがアイドル状態にいるならば、送信ユニット702は、ディタッチ要求メッセージをUEに送信する前に、呼出しメッセージをUEに送信するように構成される。これらはいずれも、該デバイスのオプション的な機能である。
この実施形態において提供されるSGSNデバイスを用いることにより、UEがISR活性化状態にあり、SGs関連付けが解放された後、Gs関連付けをUEのために間に合って確立することができる。したがって、UEはMSC/VLRによって暗黙的にディタッチされず、そして、UEのモバイル終端サービスは影響されない。それによって、ユーザのサービス経験を拡張する。
本発明の第7の実施形態は、SGSNデバイスを提供する。図8に示されるように、具体的な構造は、受信ユニット801、決定ユニット802、および、送信ユニット803を含む。
受信ユニット801は、サービングゲートウェイS−GWからベアラ削除要求メッセージを受信するように、または、サービングゲートウェイS−GWが再スタートしたと決定するように、または、移動管理エンティティMMEからディタッチ通知メッセージを受信するように、構成される。
決定ユニット802は、アイドル状態シグナリング削減機能ISR活性化状態にあるユーザ装置UEのSGs関連付けが解放されたと決定するように構成される。
送信ユニット803は、SGs関連付けが解放されたと決定ユニットが決定するとき、MSC/VLRとSGSNが、UEのためのGs関連付けを確立するように、ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信するように構成される。
加えて、受信ユニット801はさらに、GSM進化無線アクセスネットワークのためのGSM拡張データレート/ユニバーサル移動通信システム地上波無線アクセスネットワーク、GERAN/UTRAN上でUEが連携アタッチまたはルーティングエリア更新を開始するときにUEからSGSNに送信されるEMM連携手順能力の情報を受信するように構成される。
受信ユニット801がベアラ削除要求をS−GWから受信するとき、または、S−GWが再スタートしたと決定するとき、決定ユニット802は、具体的には、すべてのベアラ・コンテクストは解放され、ISR活性化状態にいるUEが、進化パケットシステムモビリティ管理連携手順EMM連携手順能力を持つと決定する、すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定するように構成される。
受信ユニット801がディタッチ通知メッセージをMMEから受信するとき、決定ユニット802は、具体的には、ISR活性化状態にいるUEが、進化パケットシステムモビリティ管理連携手順EMM連携手順能力を持つと決定する、すなわち、SGs関連付けが解放されたと決定する。
ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する前に、送信ユニット803はさらに、UEが連携登録手順を開始するように、ディタッチ要求メッセージをUEに送信するように構成されている。送信ユニット803によって送信されるディタッチ要求メッセージのタイプ表示は、ディタッチ要求メッセージを受信するUEが連携登録手順を開始するように、国際移動電話加入者識別番号ディタッチメントである。
もし、UEがアイドル状態にいるならば、ディタッチ要求メッセージをUEに送信する前に、送信ユニット803はさらに、UEがアイドル状態から接続状態に切り換わり、そして、UEがSGSNによって送信されたディタッチ要求メッセージを受信できるように、呼出しメッセージをUEに送信し、送信ユニット803によって送信された呼出しメッセージを受信後、UEがパケットデータユニットPDUまたはサービス要求(Service Request)メッセージをSGSNに送信するように構成される。
ロケーション更新要求をMSC/VLRに送信する前に、送信ユニット803は、ディタッチ要求メッセージをUEに送信するように構成され、もし、UEがアイドル状態にいるならば、送信ユニット803は、ディタッチ要求メッセージをUEに送信する前に呼出しメッセージをUEに送信し、UEが接続状態に切り換わるように構成される。これらの構成はいずれも装置のオプションの機能である。
この実施形態において提供されるSGSNデバイスを用いると、UEがISR活性化状態にあるとき、SGs関連付けが解放された後、UEのためのGs関連付けが間に合うように確立され、したがって、UEは、MSC/VLRによって暗黙的にディタッチされず、UEのモバイル終端サービスが影響を受けず、それによって、ユーザのサービス経験を拡張する。
当業者であれば気が付くであろうが、この明細書の中で開示された実施形態において説明された例と組み合せて、ユニットやアルゴリズムのステップは、電子機器、コンピュータソフトウェア、または、両者の連携によって実装され得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、各例の合成およびステップは、上述の説明における機能にしたがって一般的に説明されている。これらの機能がハードウェアあるいはソフトウェアのどちらの方法で実行されるかは、特定のアプリケーションおよび技術的解決の設計制限条件に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションのための説明された機能を実装するために異なる方法を使用し得る。そしてそのような実装は、本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
当業者であれば明確に理解するであろうが、便利で簡単な説明を目的として、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業工程については、方法の実施形態における対応する工程が参照され、本明細書において再度説明されない。
本発明において提供されたいくつかの実施形態において、理解されるべきことは、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実装され得るということである。例えば、説明された装置の実施形態は単なる代表例である。例えば、ユニットの分割は単なる論理的機能分割であり、実際の実装において他の分割となり得る。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、組合され、統合されて別のシステムになり得る。または、いくつかの特徴は無視され、または、実行されない。加えて、表示された、あるいは議論された、相互結合または直接結合または通信接続は、なんらかのインターフェイスを介して実装され得る。装置間またはユニット間の直接的な結合または通信接続は、電子的に、機械的に、または他の形で実装され得る。
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは、統合されて1つの処理ユニットとなり得る。あるいは、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在し得る。あるいは、2以上のユニットは、統合されて1ユニットとなり得る。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装され得る。または、ソフトウェア機能ユニットの形で実装され得る。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、販売され、あるいは独立した製品として使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。そのように理解に基づいて、本発明の技術的解決は本質的に、あるいは先行技術に貢献する部分は、あるいは技術的解決のすべてまたは部分は、ソフトウェア製品の形で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納され、コンピュータデバイス(それは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、等であり得る)に命令して、本発明の実施形態において説明された方法のステップのすべてまたは一部を実行するための命令を含む。記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、あるいは光ディスク、等のプログラムコードを格納できるいかなる媒体をも含む。
上述の説明は、本発明の特定の実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を制限することを意図するものではない。本発明において開示された技術範囲内で、当業者が容易に想到できるいかなるバリエーションまたは置換は、すべて本発明の保護範囲に入る。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。