JP5800419B2 - ガスタービン及びガスタービンの燃焼制御方法 - Google Patents
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具体的には、NOxを低減するために、燃料と空気との予混合気を燃焼させて予混合火炎を形成するメインノズルを備えた燃焼器を用いる。また、メインノズルによる予混合燃焼だけでは燃焼状態が不安定になるため、燃料を拡散燃焼させるパイロットノズルも併用する。これにより、パイロットノズルによる拡散燃焼で形成された拡散火炎(パイロット火炎)からの火移りによって、メインノズルから噴射された燃料と空気との予混合気が燃焼されて、予混合火炎の安定性を向上させている。
各ノズルへの燃料供給量の配分比を制御する手法として、例えば、特許文献1(図5及び22参照)のように、電力計で実測した発電機出力、IGV開度、圧縮機の吸気温度、大気圧比等から燃焼負荷指令値を求め、この燃焼負荷指令値に基づいてパイロット比を決定する方法が挙げられる。
また、吸気冷却装置には、吸気室に設置したメディアの上部から冷却水を流下させて冷却水の蒸発潜熱によって吸入空気を冷却するエバクーラ方式や、ミスト(霧状の水)をスプレーから噴霧して噴霧ミストの蒸発潜熱によって吸入空気を冷却するフォグ方式がある。これらの方式の吸気冷却装置は、冷却水又は噴霧ミストを吸入空気にじかに接触させて冷却を行うため、吸入空気への湿分増加量が多い。また、吸気冷却装置は、吸気フィルタの後段に設置されるのが一般的であり、吸気冷却装置によって湿分が増加した吸入空気は、そのまま圧縮機側に流れていく。よって、エバクーラ方式やフォグ方式の吸気冷却装置を用いる場合、冷却水又はミストとの接触により飽和状態になった吸入空気が、圧縮機を介して燃焼器に流入するため、燃焼器内の燃焼状態に大きく影響する。
例えば、特許文献4の高湿分空気利用ガスタービンには、圧縮機への吸入空気を冷却するための吸気噴霧装置が設けられているが、該吸気噴霧装置の作動によって起こる燃料配分比の適正条件のシフトについての対策は当該文献には開示されていない。
吸気冷却装置が非作動状態から作動状態に切り替わっても、その影響が即座に燃料配分比の適正条件のシフトとして表れるわけではない。これは、吸気冷却装置の起動後、吸入空気の温度低下や湿分増加が起きるまでにタイムラグが存在するためである。例えば、吸気冷却装置がエバポレーティブクーラの場合、メディアに冷却水を供給するために冷却水ポンプを稼働させてから、メディアに冷却水が供給されて、実際に吸入空気の温度低下及び湿分増加が起きるまでに時間を要する。
そこで、上述のように、吸気冷却装置が非作動状態から作動状態に切り替わった時点から所定時間(上記タイムラグに相当する時間)だけ経過した後に拡散燃料比の増大を開始させることで、吸気冷却装置の作動による燃焼器内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
これにより、バイアス値の量を任意に調整することで、吸気冷却装置の作動による燃焼器内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
吸気冷却装置の作動による燃料配分比の適正条件のシフトは急激に起こるわけではない。例えば、吸気冷却装置がエバポレーティブクーラの場合、メディア全体に冷却水が行きわたって定常状態に達するまで、吸入空気の温度低下及び湿分増加の程度は徐々に増加していく。
そこで、吸気冷却装置が非作動状態から作動状態に切り替わった時点から所定時間経過後、急に大きなバイアス値を付与するのではなく、バイアス値を時間経過とともにゼロから所定値まで増加させることで、吸気冷却装置の作動による燃焼器内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
これにより、バイアス量の大きさと、バイアス比の変化速度とを任意に設定することで、吸気冷却装置の作動による燃焼器内の燃焼状態の変化に応じてより適切に燃焼制御を行うことができる。
吸気冷却装置が作動状態から非作動状態に切り替わると、吸入空気の温度上昇及び湿分減少が起こり、吸気冷却装置の作動によりシフトしていた燃料配分比の適正条件が元の状態に戻ろうとする。そこで、上述のように、吸気冷却装置が作動状態から非作動状態に切り替わった時点から所定時間(待機時間)経過後にバイアス値をゼロに向けて減少させ始め、該バイアス値がゼロに達した後はバイアス値をゼロに維持することで、吸気冷却装置の停止による燃焼器内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
なお、吸気冷却装置を停止させてからバイアス値の減少を開始するまでの待機期間(所定時間)は、吸気冷却装置の特性に応じて決めることが好ましい。例えば、吸気冷却装置がエバポレーティブクーラの場合、エバポレーティブクーラを停止してから冷却水の蒸散によりメディアが乾燥するまでの時間を待機期間としてもよい。ここで、大気の湿度によってもメディアが乾燥するまでの時間は異なるが、想定しうる高湿度条件下にて求めた待機時間を採用すれば、大気の湿度条件によらずに火炎の安定性を維持できる。
なお、電力計(MWトランスデューサー)7は、発電機8で生成された電力(発電機出力)を計測するために用いられる。また、温度センサ9は、圧縮機2の入口における温度(吸気温度)を計測するために用いられる。
また、吸気室12の入口には吸気フィルタ13が設けられている。さらに、吸気室12の後流側には吸気ダクト19が設けられ、吸気室12と圧縮機2とは吸気ダクト19によって接続されている。
なお、エバポレーティブクーラに替えて、ミスト(霧状の水)をスプレーから噴霧して、噴霧ミストの蒸発潜熱によって、吸気フィルタ13を通って吸気室12に吸い込まれた外気を冷却するフォグ方式の吸気冷却装置10を採用してもよい。
トップハットノズル35から噴射されたトップハット燃料は、圧縮空気に混入され、圧縮空気とともに下流側のパイロットバーナ22及びメインバーナ30に向かって流れていく。そのため、パイロット空気流路26を流れるパイロット空気と、メイン空気流路32を流れるメイン空気とには、トップハットノズル35からのトップハット燃料が混入されており、燃焼安定性が改善されるとともに、NOx低減化を図るようになっている。
ここで、パイロットノズル23によって形成される拡散火炎は保炎性に優れるため、パイロットノズル23に供給されるパイロット燃料ガスの全燃料流量に対する割合であるパイロット比(拡散燃料比)を大きくすると燃焼を安定化できる。一方、メインノズル31によって形成される予混合火炎は燃焼温度を下げることができるため、メインノズル31に供給されるメイン燃料ガスの全燃料流量に対する割合(予混合燃料比)を大きくするとNOxを低減することができる。また、トップハットノズル35自体は独自の火炎を形成するわけではないが、トップハットノズル35からのトップハット燃料はパイロット空気及びメイン空気に予め混合されて、パイロットバーナ22及びメインバーナ30の燃焼性の改善とNOx低減に寄与する。
よって、燃焼安定性を維持しながらNOxを低減するためには、各ノズルの特性を考慮して、燃焼コントローラ40により各ノズルへの燃料配分比を適切に調節する必要がある。
関数発生器42から出力されたパイロット比aは、加算器44に入力されて、次に説明するバイアス値算出部50で求めたバイアス値bが加算される。
具体的には、吸気冷却装置10の起動時(非作動状態から作動状態への切り替え時)、レート設定器54は、図8(A)に示すように、バイアス比をゼロから1まで時間とともに一定の速度で増加させ、1に達したあとはそのまま一定に維持し、経過時間に対応するバイアス比を出力する。一方、吸気冷却装置10の停止時(作動状態から非作動状態への切り替え時)、レート設定器54は、図8(B)に示すように、バイアス比を1からゼロまで時間とともに一定の速度で減少させ、経過時間に対応するバイアス比を出力する。
切替器56は、吸気冷却装置10が非作動状態から作動状態に切り替わった時点から所定時間Δt1だけ経過した後、吸気冷却装置10が非作動状態に切り替わってさらに所定時間Δt2経過するまでの期間(図10に示す期間A)において、レート設定器54から入力された図8(A)に示すバイアス比を出力する。
また、切替器56は、吸気冷却装置10が作動状態から非作動状態に切り替わった時点から所定時間Δt2だけ経過した後、バイアス比が1からゼロに減少されるまでの期間(図10に示す期間B)において、レート設定器54から入力された図8(B)に示すバイアス比を出力する。
それ以外の期間(図10に示す期間C)は、切替器56はシグナルジェネレータ58で生成されたゼロの値を選択して出力する。すなわち、吸気冷却装置10が作動状態から非作動状態に切り替わり、レート設定器54によってバイアス比が1からゼロに減少された後、吸気冷却装置10が再び作動状態に切り替わり所定時間Δt1経過するまでの期間において、切替器56はゼロの値を出力する。
すなわち、パイロット比aとバイアス値bとの和は、乗算器46において、全燃料流量指令値(CSO)と乗算され、パイロット弁開度指令値が決定される。そして、決定されたパイロット弁開度指令値に基づいて、燃焼コントローラ40は、流量調節弁37の開度を制御して、パイロットノズル23へのパイロット燃料の供給量を調節する。
なお、全燃料流量指令値(CSO)は、詳細は後述するが、各ノズル(23,31,35)に供給される全燃料流量に相当するパラメータであり、弁開度指令値と称されることもある。
その後、吸気冷却装置10が時刻tBにおいて非作動状態に切り替えられ、時刻tBから所定時間Δt2だけ経過するまでは、パイロット比は一定に維持される。
このように、時刻tAから所定時間Δt1経過した後、時刻tBから所定時間Δt2だけ経過するまでの期間(期間A)では、レート設定器54からのバイアス値付与開始時のバイアス比(図8(A)参照)によって変化レートが付与されたバイアス値bが、パイロット比に加算される。
このように、時刻tBから所定時間Δt2だけ経過した後、バイアス値bがゼロになるまでの期間(期間B)では、レート設定器54からのバイアス値付与終了時のバイアス比(図8(B)参照)によって変化レートが付与されたバイアス値bが、パイロット比に加算される。
ここで、図5に示すロジックで入力値として用いる燃焼負荷指令値(CLCSO)の算出例について説明する。
このようにして得られた700℃MWおよび1500℃MWには、吸気圧力(大気圧)の実測値に基づく補正処理が施される。すなわち、除算器81において、吸気圧力(大気圧)の実測値を、シグナルジェネレータ82で設定された標準大気圧で除算して吸気圧比(=吸気圧力/標準大気圧)を求める。乗算器83A,83Bでは、関数発生器80A及び80Bを用いてそれぞれ求めた700℃MWと1500℃MWに、除算器81で求めた吸気圧比を乗算する。これにより、吸気圧比を考慮した700℃MWおよび1500℃MWの値が得られる。
減算器84では、電力計7で計測された発電機出力から、乗算器83Aで求めた700℃MWを減算し、上記数式(1)の分子を求める。一方、減算器85では、乗算器83Bで求めた1500℃MWから、乗算器83Aで求めた700℃MWを減算して、上記数式(1)の分母を求める。除算器86では、減算器84で求めた上記数式(1)の分子を、減算器85で求めた上記数式(1)の分母で除算して、CLCSOを求める。
なお、レート制限部87は、発電機出力の微小変動によってCLCSOが微小変動して、流量調節弁(37,38,39)の開閉動作を頻繁に繰り返すことがないようにするため、除算器86によるCLCSOの算出結果を所定の増減レートに制限して出力する。
次に、図5に示すロジックで入力値として用いる全燃料流量指令値(CSO)の算出例について説明する。図11は、全燃料流量指令値を算出するロジックを示すブロック図である。
そして、ブレードパス温度制御部は、ガスタービン1のブレードパス温度の計測値を入力信号として受け取って、このブレードパス温度の計測値が上限値を超えないように全燃料流量を制御するための指令値BPCSOを出力する。具体的には、ブレードパス温度制御部は、ブレードパス温度の計測値と設定値とを比較し、比例積分演算を行い、この結果をBPCSOとして出力する。なお、ブレードパス温度とは、タービン6の最終段直後の排ガス温度を意味する。
また、排ガス温度制御部は、ガスタービン1の最終段よりも後流側の排気ダクトにおける排ガス温度の計測値を入力信号として受け取って、この排ガス温度の計測値が上限値を超えないように全燃料流量を制御するための指令値EXCSOを出力する。具体的には、排ガス温度制御部は、排ガス温度の計測値と設定値とを比較し、比例積分演算を行い、この結果をEXCSOとして出力する。
これにより、吸気冷却装置10の作動により燃料配分比の適正条件がシフトしても、火炎の安定性を確保することができる。
そこで、上述の実施形態のように、吸気冷却装置10が非作動状態から作動状態に切り替わった時点tAから所定時間Δt1だけ経過した後にパイロット比(拡散燃料比)の増大を開始させることで、吸気冷却装置10の作動による燃焼器4内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
これにより、バイアス値bの大きさを任意に調整することで、吸気冷却装置10の作動による燃焼器4内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
そこで、上述の実施形態のように、吸気冷却装置10が非作動状態から作動状態に切り替わった時点tAから所定時間Δt1経過後、急に大きなバイアス値を付与するのではなく、バイアス値bを時間経過とともにゼロから所定値まで増加させることで、吸気冷却装置10の作動による燃焼器4内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
これにより、バイアス量の大きさと、バイアス比の変化速度とを任意に設定することで、吸気冷却装置10の作動による燃焼器4内の燃焼状態の変化に応じてより適切に燃焼制御を行うことができる。
吸気冷却装置10が作動状態から非作動状態に切り替わると、圧縮機2への吸入空気の温度上昇及び湿分減少が起こり、吸気冷却装置10の作動によりシフトしていた燃料配分比の適正条件が元の状態に戻ろうとする。そこで、上述の実施形態のように、吸気冷却装置10が作動状態から非作動状態に切り替わった時点tBから所定時間Δt2経過後にバイアス値bをゼロに向けて減少させ始め、該バイアス値bがゼロに達した後はバイアス値bをゼロに維持することで、吸気冷却装置10の停止による燃焼器4内の燃焼状態の変化に応じて適切に燃焼制御を行うことができる。
なお、吸気冷却装置10を停止させてからバイアス値bの減少を開始するまでの待機期間(所定時間)Δt2は、吸気冷却装置の特性に応じて決めることが好ましい。例えば、吸気冷却装置10が図2に示すようなエバポレーティブクーラの場合、エバポレーティブクーラを停止してから冷却水の蒸散によりメディア14が乾燥するまでの時間を待機期間Δt2としてもよい。ここで、大気の湿度によってもメディア14が乾燥するまでの時間は異なるが、高湿度条件下でもメディア14が乾燥しうる時間を待機時間Δt2として採用すれば、大気の湿度条件によらずに火炎の安定性を維持できる。また、吸気冷却装置10がミストをスプレーから噴霧することで吸気室12に吸い込まれた外気を冷却するフォグ方式である場合、スプレーに水を供給するポンプの停止後、配管内に残存する水がスプレーから排出されるまでの時間を待機時間Δt2として採用してもよい。
さらに、パイロット比aと、パイロット比に関するバイアス量とを、燃料負荷指令値及び全燃料負荷指令値の両方に基づいて決定してもよい。
2 圧縮機
3A 入口案内翼
3B アクチュエータ
4 燃焼器
5 回転軸
6 タービン
7 電力計
8 発電機
9 温度センサ
10 吸気冷却装置
12 吸気室
13 吸気フィルタ
14 メディア
15 冷却水循環路
16 冷却水ポンプ
18 クーラ制御装置
19 吸気ダクト
20 内筒
22 パイロットバーナ
23 パイロットノズル
23A 燃料噴射口(第1噴射口)
24 筒状部材
25 パイロットコーン
26 パイロット空気流路
27 パイロットスワラ
28 拡散火炎(パイロット火炎)
30 メインバーナ
31 メインノズル
32 メイン空気流路
33 メインスワラ
34 予混合火炎
35 トップハットノズル
36 外筒
37 流量調節弁
38 流量調節弁
39 流量調節弁
40 燃焼コントローラ
42 関数発生器
44 加算器
46 乗算器
50 バイアス値算出部
52 関数発生器
54 レート設定器
56 選択器
58 シグナルジェネレータ
59 乗算器
80A 関数発生器
80B 関数発生器
81 除算器
82 シグナルジェネレータ
83A 乗算器
83B 乗算器
84 減算器
85 減算器
86 除算器
87 レート制限部
90 ガバナ制御器
92 負荷制御器
94 温度制御器
96 低値選択器
Claims (8)
- 拡散燃焼用燃料を燃焼させて拡散火炎を形成するとともに、予混合燃焼用燃料を燃焼させて予混合火炎を形成する燃焼器と、
前記燃焼器に燃焼用空気としての圧縮空気を供給する圧縮機と、
前記圧縮機に吸入される外気を冷却する吸気冷却装置と、
前記燃焼器からの燃焼ガスによって駆動されるタービンと、
前記吸気冷却装置の作動時に、前記拡散燃焼用燃料の全燃料流量に対する割合を示す拡散燃料比を増大させる燃焼コントローラとを備え、
前記燃焼コントローラは、前記吸気冷却装置が非作動状態から作動状態に切り替わった時点から所定時間経過後に前記拡散燃料比の増大を開始することを特徴とするガスタービン。 - 拡散燃焼用燃料を燃焼させて拡散火炎を形成するとともに、予混合燃焼用燃料を燃焼させて予混合火炎を形成する燃焼器と、
前記燃焼器に燃焼用空気としての圧縮空気を供給する圧縮機と、
前記圧縮機に吸入される外気を冷却する吸気冷却装置と、
前記燃焼器からの燃焼ガスによって駆動されるタービンと、
前記吸気冷却装置の作動時に、前記拡散燃焼用燃料の全燃料流量に対する割合を示す拡散燃料比を増大させる燃焼コントローラとを備え、
前記燃焼コントローラは、前記吸気冷却装置が作動状態から非作動状態に切り替わった時点から所定時間経過後に前記拡散燃料比の減少を開始することを特徴とするガスタービン。 - 前記燃焼コントローラは、燃焼負荷指令値および全燃料流量指令値の少なくとも一方に基づいて決定した前記拡散燃料比にバイアス値を加算して、該拡散燃料比を増大させることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスタービン。
- 前記燃焼コントローラは、前記吸気冷却装置が非作動状態から作動状態に切り替わった時点から前記所定時間経過後から前記バイアス値をゼロから所定値に向けて時間経過とともに増加させ、前記所定値に達した後は該所定値に前記バイアス値を維持することを特徴とする請求項3に記載のガスタービン。
- 前記バイアス値は、前記燃焼負荷指令値および全燃料流量指令値の少なくとも一方に基づいて決定したバイアス量に、時間経過に対応するバイアス比を乗算したものである請求項4に記載のガスタービン。
- 前記燃焼コントローラは、前記吸気冷却装置が作動状態から非作動状態に切り替わった時点から所定時間経過後に前記バイアス値をゼロに向けて減少させ始め、該バイアス値がゼロに達した後は前記バイアス値をゼロに維持することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載のガスタービン。
- 拡散燃焼用燃料を燃焼させて拡散火炎を形成するとともに、予混合燃焼用燃料を燃焼させて予混合火炎を形成する燃焼器と、前記燃焼器に燃焼用空気としての圧縮空気を供給する圧縮機と、前記圧縮機に吸入される外気を冷却する吸気冷却装置と、前記燃焼器からの燃焼ガスによって駆動されるタービンとを備えるガスタービンの燃焼制御方法であって、
前記吸気冷却装置の作動時に、前記拡散燃焼用燃料の全燃料流量に対する割合を示す拡散燃料比を増大させるとともに、
前記吸気冷却装置が非作動状態から作動状態に切り替わった時点から所定時間経過後に前記拡散燃料比の増大を開始することを特徴とするガスタービンの燃焼制御方法。 - 拡散燃焼用燃料を燃焼させて拡散火炎を形成するとともに、予混合燃焼用燃料を燃焼させて予混合火炎を形成する燃焼器と、前記燃焼器に燃焼用空気としての圧縮空気を供給する圧縮機と、前記圧縮機に吸入される外気を冷却する吸気冷却装置と、前記燃焼器からの燃焼ガスによって駆動されるタービンとを備えるガスタービンの燃焼制御方法であって、
前記吸気冷却装置の作動時に、前記拡散燃焼用燃料の全燃料流量に対する割合を示す拡散燃料比を増大させるとともに、
前記吸気冷却装置が作動状態から非作動状態に切り替わった時点から所定時間経過後に前記拡散燃料比の減少を開始することを特徴とするガスタービンの燃焼制御方法。
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