以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
(第1の実施例)
図1から図6は、本発明の第1の実施例に係るものである。
図1は、本発明の第1の実施例に係る画像表示装置の要部の構成を示すブロック図である。
画像表示装置101は、図1に示すように、記録媒体1と、表示部2と、操作部3と、通信部4と、制御部5と、を有して構成されている。また、画像表示装置101は、インターネット等のネットワークに接続できるように構成されているとともに、画像データ等が蓄積されたデータベース部501との間におけるデータの送受信を行うことができるように構成されている。
記録媒体1は、画像表示装置101に対して着脱可能なメモリカード等により構成されている。また、記録媒体1には、撮影日時(撮影日、撮影時刻)及び撮影場所を含む撮影情報が各画像データ毎に予め関連付けられた状態で記録されている。
表示部2は、制御部5の制御に応じ、記録媒体1に記録された画像データの表示、及び、後述の処理により生成された合成画像データの表示等の種々の画像表示を行うことができるように構成されている。さらに、表示部2は、タッチパネル機能を有して構成されており、画面上に表示されるスイッチ群等の操作に応じた指示を行うことができるように構成されている。
操作部3は、表示部2に表示されるGUI(Graphical User Interface)における入力操作等を行うことが可能なボタン及びスイッチ等を備えた入力操作部を有して構成されている。また、操作部3には、画像表示装置101の電源のオンオフを切り替える電源ボタンが設けられている。さらに、操作部3には、記録媒体1に記録されている複数の画像データを縮小して同時に表示部2に表示させる一覧表示と、一覧表示されている複数の画像データの中から選択した1つの画像データを拡大して表示部2に表示させる拡大表示と、を切り替え可能な表示切替ボタンが設けられている。
通信部4は、例えば、インターネット等のネットワークに接続するためのケーブルコネクタ及びアンテナ等を有して構成されており、画像表示装置101にネットワーク接続されたデータベース部501との間におけるデータの送受信を行うことができるように構成されている。
制御部5は、例えばCPU及びメモリ等を有して構成されており、操作部3の操作に応じた指示、及び、表示部2の画面上に表示されるGUIの入力操作に応じた指示に基づき、画像表示装置101の各部に対する制御等を実施できるように構成されている。
また、制御部5は、画像取得部5aと、顔検出部5bと、撮影情報検出部5cと、画像検索部5dと、画像処理部5eと、を有して構成されている。
画像取得部5aは、記録媒体1に記録されている画像データを読み込むことができるように構成されている。
顔検出部5bは、画像取得部5aにより読み込まれた画像データのコントラストを強調した状態において略円形となっている部分を検出し、さらに、この略円形の内部の特徴点(目、鼻及び口等)の分布に基づいて人物の顔に相当する部分(顔部)を検出する。
撮影情報検出部5cは、記録媒体1から読み込まれた画像データに関連付けられている撮影情報を検出する。
画像検索部5dは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データが予め設定された条件に該当する際に、当該1つの画像データに関連付けられた撮影情報の検出結果に基づいてデータベース部501の検索を行うことにより、当該1つの画像データの撮影が行われたイベント(例えばスポーツの試合等)のイベント名を取得する。そして、画像検索部5dは、データベース部501を検索して得られたイベント名に基づいて後述の処理を行うことにより1または複数のキーワードを生成し、当該生成したキーワードを用いてデータベース部501に格納されている画像データを検索し、検索結果に応じた画像データを通信部4を介して取得する。
画像処理部5eは、画像取得部5aにより読み込まれた画像データを、操作部3の表示切替ボタン等の操作に応じた表示態様により表示部2に表示させる。
また、画像処理部5eは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データが予め設定された条件に該当する際に、後述の処理を行うことにより、当該1つの画像データの撮影時の状況を補足するための他の画像データが付加された合成画像データを生成して表示部2に表示させる。
ここで、以上に述べたような構成を具備する画像表示装置101の作用について説明を行う。
図2は、本発明の第1の実施例に係る画像表示装置において行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
まず、操作部3の電源ボタンの操作に応じて画像表示装置101の電源がオンされると、画像取得部5aは、記録媒体1に記録された複数の画像データの読み込みを行う。そして、画像処理部5eは、画像取得部5aにより読み込まれた複数の画像データを縮小して表示部2に一覧表示させる(図2のステップS1)。
画像処理部5eは、操作部3の入力操作部及び表示切替ボタンが操作されないこと等に起因して、拡大表示させる1つの画像データが選択されない場合においては、画像取得部5aにより読み込まれた複数の画像データを一覧表示させ続ける(図2のステップS1及びステップS2)。
また、画像処理部5eは、操作部3の入力操作部及び表示切替ボタンが操作されることにより、拡大表示させる1つの画像データが選択されたことを検出すると(図2のステップS2)、当該1つの画像データを表示部2に拡大表示させる(図2のステップS3)。
その後、顔検出部5bは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データにおいて、人物の顔に相当する部分(顔部)、及び、当該顔に相当する部分の内側に含まれる目部、鼻部及び口部をそれぞれ検出する。
そして、画像処理部5eは、顔検出部5bによる顔部の検出結果(顔部の数)に基づき、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに複数の人物が含まれているか否かの判定を行う(図2のステップS4)。
画像処理部5eは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに複数の人物が含まれていないとの判定結果を図2のステップS4により得た場合には、後述の図2のステップS9の処理を続けて行う。
画像処理部5eは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに複数の人物が含まれているとの判定結果を図2のステップS4により得た場合には、さらに、顔検出部5bによる顔部の検出結果を用いた処理を行うことにより、当該複数の人物が正面以外の同じ方向を向いているか否かの判定を行う(図2のステップS5)。
具体的には、画像処理部5eは、顔検出部5bにより検出された各顔部の向きを取得するための処理として、例えば、鼻梁の線と顔の輪郭との位置関係、または、両目の間を結ぶ直線と顔の輪郭との位置関係等を特定するための演算を行う。そして、画像処理部5eは、この演算結果に基づき、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに含まれる複数の人物が正面以外の同じ方向を向いているか否かの判定を行う。
画像処理部5eは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに含まれる複数の人物のうち、相互に異なる方向を向いている人物が1人ずつ以上いるとの判定結果を図2のステップS5により得た場合には、後述の図2のステップS9の処理を続けて行う。
画像処理部5eは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに含まれる複数の人物が正面以外の同じ方向を向いているとの判定結果を図2のステップS5により得た場合には、さらに、顔検出部5bによる顔部の検出結果に基づき、当該複数の人物の表情が所定の表情に該当するか否かの判定を行う(図2のステップS6)。
具体的には、画像処理部5eは、例えば前述の所定の表情を驚きの表情とした場合、顔検出部5bにより検出された各顔部のうち、瞳の上または下のいずれかに白目があるもの、あるいは、歯が見えているものを驚きの表情に該当すると判定する。すなわち、前述の所定の表情を驚きの表情とした場合、画像処理部5eは、図2のステップS6において、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに含まれる複数の人物の表情が驚きの表情であるか否かの判定を行う。
画像処理部5eは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに含まれる複数の人物のうち、所定の表情に該当しない人物が1人以上いるとの判定結果を図2のステップS6により得た場合には、後述の図2のステップS9の処理を続けて行う。
一方、撮影情報検出部5cは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに含まれる複数の人物の表情が所定の表情に該当するとの判定結果が図2のステップS6により得られた場合に、当該1つの画像データに関連付けられた撮影情報の検出を行う。
画像検索部5dは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに含まれる複数の人物の表情が所定の表情に該当するとの判定結果が図2のステップS6により得られた場合に、以下に説明する処理を行うことにより、データベース部501に格納されている画像データを検索するとともに、検索結果に応じた画像データを通信部4を介してデータベース部501から取得する(図2のステップS7)。
ここで、図2のステップS7において行われる処理の詳細について説明を行う。図3は、データベース部から画像データを取得する際に行われる処理の一例を示すフローチャートである。
画像検索部5dは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データに関連付けられた
撮影情報の検出結果に基づき、当該1つの画像データの撮影日及び撮影場所に対応するキーワードをそれぞれ生成し、生成した各キーワードを用いてデータベース部501を検索する。そして、画像検索部5dは、データベース部501に対する検索結果の上位3件の記事に多く表れる語彙の中からイベントを特定可能な語彙を抽出し、当該抽出した語彙に基づいて当該1つの画像データが撮影されたイベント名を取得する(図3のステップS101)。
その後、画像検索部5dは、データベース部501に対する検索を行うことにより、図3のステップS101により取得されたイベント名のイベントにおけるスケジュール情報(イベントの開始時刻等を含む情報)の取得を試行する(図3のステップS102)。
具体的には、画像検索部5dは、図3のステップS101により取得されたイベント名、及び、表示部2に拡大表示されている1つの画像データの撮影日に対応するキーワードをそれぞれ生成し、生成した各キーワードと「時刻」という単語とを用いてデータベース部501を検索することにより、スケジュール情報の取得を試行する。
画像検索部5dは、図3のステップS102の試行によりスケジュール情報を取得できたか否かの判定を行う(図3のステップS103)。
そして、画像検索部5dは、スケジュール情報を取得できなかったとの判定結果を図3のステップS103により得た場合には、図3のステップS101により取得されたイベント名、及び、表示部2に拡大表示されている1つの画像データの撮影日時に対応するキーワードをそれぞれ生成し、生成した各キーワードを用いてデータベース部501の画像データを検索し、検索結果に応じた1または複数の画像データを通信部4を介してデータベース部501から取得する(図3のステップS104)。
また、画像検索部5dは、スケジュール情報を取得できたとの判定結果を図3のステップS103により得た場合には、さらに、表示部2に拡大表示されている1つの画像データの撮影時刻と、図3のステップS102により取得されたスケジュール情報と、に基づき、当該1つの画像データが撮影された際のイベント内時刻を取得するための演算を行う(図3のステップS105)。
ここで、サッカーの試合をイベントの一例として挙げた場合、画像検索部5dは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データの撮影時刻から当該サッカーの試合の開始時刻を差し引く演算を行うことにより、当該1つの画像データが撮影された際の当該サッカーの試合における経過時間を算出する。ところで、一般的なサッカーの試合によれば、前半、ハーフタイム、及び、後半のそれぞれが予め決められた時間(45分、15分、及び、45分)で終了するようなタイムテーブルとなっている。そのため、画像検索部5dは、前述の経過時間の算出結果をサッカーの試合のタイムテーブルにあてはめることにより、表示部2に拡大表示されている1つの画像データの撮影時刻を、例えば前半N分(N≧0)のような、サッカーの試合のタイムテーブルに沿った時刻として取得する。
なお、画像検索部5dは、前述のようなタイムテーブルが存在しない場合については、表示部2に拡大表示されている1つの画像データの撮影時刻からイベントの開始時刻を差し引く演算を行うことにより得られた経過時間を、イベント内時刻として取得する。
さらに、画像検索部5dは、図3のステップS101により取得されたイベント名、及び、図3のステップS105により取得されたイベント内時刻に対応するキーワードをそれぞれ生成し、生成した各キーワードを用いてデータベース部501の画像データを検索し、検索結果に応じた1または複数の画像データを通信部4を介してデータベース部501から取得する(図3のステップS106)。
具体的には、画像検索部5dは、例えば、図3のステップS105により取得されたイベント内時刻が前半N分である場合には、前半N分、前半(N−1)分、前半(N−2)分、・・・のような、前半N分から1分ずつ遡るように変化させたキーワードをM個(1≦M≦11)生成する。その後、画像検索部5dは、前述のように生成したM個のキーワードのうちの1つと、図3のステップS101により取得されたイベント名に対応するキーワードと、を用いてデータベース部501の画像データの検索を行うことにより、M個の検索結果を得る。そして、画像検索部5dは、取得したM個の検索結果の中から、相互に類似した構図の画像データの数が最も多い1つの検索結果を選択するとともに、当該選択した1つの検索結果に含まれる1または複数の画像データを通信部4を介してデータベース部501から取得する。
なお、画像検索部5dは、検索結果に含まれる複数の画像データをデータベース部501から取得する際に、複数枚の静止画像データをそのまま取得してもよく、または、動画像データの中から複数フレーム分のデータを抜粋したものを取得してもよい。
一方、画像処理部5eは、表示部2に拡大表示されている1つの画像データと、図2のステップS7により取得された1または複数の画像データと、を合成することにより、合成画像データを生成して表示部2に表示させる(図2のステップS8)。
図4は、操作部により選択された画像データの拡大表示の一例を示す図である。図5は、図4の画像データを用いて生成及び表示される合成画像データの一例を示す図である。図6は、図4の画像データを用いて生成及び表示される合成画像データの、図5とは異なる例を示す図である。
具体的には、画像処理部5eは、図4に例示する1つの画像データに含まれる複数の人物が向いている方向(視線方向)の先に位置する部分であり、かつ、表示部2の周縁部に相当する部分に、図2のステップS7により取得された1または複数の画像データを配置することにより、図5または図6のような合成画像データを生成して表示させる。
すなわち、図2のステップS8の処理によれば、例えば、略同様の表情をした複数の人物が正面以外の同じ方向を向いているようなシーンを撮影して得た一の画像データに対し、当該シーンに至った原因を補足する情報を含む他の画像データを合成した合成画像データを表示部2に表示させることができる。
画像処理部5eは、拡大表示を終了するための操作が操作部3の入力操作部及び表示切替ボタンにおいて行われるまでは、図2のステップS2により選択された画像データの拡大表示、または、図2のステップS8の処理により生成された合成画像データの表示を継続する(図2のステップS9)。そして、画像処理部5eは、拡大表示を終了するための操作が操作部3の入力操作部及び表示切替ボタンにおいて行われたことを検出すると、図2のステップS1に戻って処理を行う。
以上に述べたように、本実施例によれば、人物に対して背景等の周辺情報の占める割合が少なくなるように撮影された画像に対し、当該画像の撮影時の状況を補足して示すための加工を容易に施すことができる。
(第2の実施例)
図7から図10は、本発明の第2の実施例に係るものである。
なお、本実施例においては、第1の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。
図7は、本発明の第2の実施例に係る撮像装置の要部の構成を示すブロック図である。
デジタルカメラである撮像装置201は、図7に示すように、撮像部111と、GPS(Global Positioning System)レシーバ112と、画像処理部113と、記憶部114と、操作部115と、制御部116と、表示部117と、記録媒体118と、計時部119と、通信部120と、バス121と、を有して構成されている。また、撮像装置201は、インターネット等のネットワークに接続できるように構成されているとともに、画像データ等が蓄積されたデータベース部501との間におけるデータの送受信を行うことができるように構成されている。
撮像部111は、レンズ、絞り機構、シャッター機構、焦点調整機構、及び、撮像素子等を備えている。また、撮像部111は、制御部116の制御に基づき、レンズの画角内の被写体を撮影するとともに、撮影した被写体に係る画像データを取得して出力するように構成されている。
GPSレシーバ112は、例えば、複数のGPS衛星から受信した電波に基づいて現在位置の測位を行い、測位結果を位置データとして出力するように構成されている。
画像処理部113は、撮像部111により取得された画像データに対して種々の画像処理を施すことにより、記録媒体118に記録する画像データの生成、レックビュー表示用の画像データの生成、及び、ライブビュー表示用の画像データの生成等を行うことができるように構成されている。また、画像処理部113は、記録媒体118に記録された画像データを読み込んで再生表示することができるように構成されている。さらに、画像処理部113は、記録媒体118から読み込んだ各画像データの中から選択された1つの画像データの再生表示が行われている際に、後述の処理を行うことにより、当該1つの画像データの撮影時の状況を補足するための他の画像データが付加された合成画像データを生成することができるように構成されている。
一方、画像処理部113は、表示部117の画面上に表示するスイッチ群、及び、種々の情報の入力を促す入力画面等の、GUI(Graphical User Interface)に関する画像データを生成可能に構成されている。そして、このような構成によれば、表示部117に表示されるGUIの操作に応じてなされた指示が、バス121を介して制御部116へ出力される。
記憶部114は、不揮発性メモリ等を有して構成されており、制御部116における処理結果等の種々のデータを格納することができるように構成されている。また、記憶部114の不揮発性メモリには、スポーツの試合が行われるスタジアム名(またはスタジアムの場所を示す地名)と、スタジアムの位置(緯度経度)と、が各スタジアム毎に予め関連付けられた地図データが格納されている。さらに、記憶部114の不揮発性メモリには、後述の開始時刻入力画面を生成するための画面フォーマットが格納されている。
操作部115には、電源ボタン、レリーズボタン、再生ボタン、及び、各種入力キー等の入力装置群が設けられている。
操作部115の電源ボタンは、ユーザの操作に応じ、撮像装置201の電源をオンまたはオフに切り替えるための指示を行うことができるように構成されている。
操作部115のレリーズボタンは、ファーストレリーズスイッチとセカンドレリーズスイッチとからなる2段スイッチを有して構成されている。制御部116は、レリーズボタンの半押しに応じてファーストレリーズスイッチがオンされると、AE(自動露出)及びAF(自動焦点)に係る動作等を実施させるための制御を撮像部111に対して行う。また、制御部116は、レリーズボタンの全押しに応じてセカンドレリーズスイッチがオンされると、被写体の撮影を実施させるための制御を撮像部111に対して行う。
操作部115の再生ボタンは、ユーザの操作に応じ、被写体を撮影して得られた静止画を表示部117に表示させるための指示を行うことができるように構成されている。制御部116は、再生ボタンがオフされていることを検出した場合には、撮像装置201の動作モードを撮影モードに設定し、ライブビュー表示用の画像を表示部117に表示させるための制御を画像処理部113等に対して行う。また、制御部116は、再生ボタンがオンされていることを検出した場合には、撮像装置201の動作モードを再生モードに設定し、記録媒体118に記録された画像データを再生表示させるための制御を画像処理部113等に対して行う。
制御部116は、CPU及びROM等を有して構成されており、当該ROMに予め書き込まれたプログラムを撮像装置201の各部の動作に応じて読み込み、当該読み込んだプログラムに基づく処理等を実行する。さらに、制御部116は、ユーザの操作に応じてバス121に出力される指示に基づき、当該指示に関連する各部に対して制御を行う。
表示部117は、画像処理部113により生成された画像データに基づき、撮影直後の画像データを一定時間だけ表示するレックビュー表示、記録媒体118に記録された画像データの再生表示、及び、撮影する被写体の構図を動画にて確認可能なライブビュー表示等の種々の画像表示を行うことができるように構成されている。また、表示部117は、タッチパネル機能を有して構成されており、画面上に表示されるスイッチ群の操作に応じた指示を行うことができるように構成されている。
記録媒体118は、撮像装置201に対して着脱可能なメモリカード等により構成されており、画像処理部113により生成された画像データを格納することができる。
計時部119は、RTC(リアルタイムクロック)等を有して構成されており、現在の日付及び時刻を取得し、当該取得した日付及び時刻を日時データとして出力することができるように構成されている。
通信部120は、例えば、インターネット等のネットワークに接続するためのケーブルコネクタ及びアンテナ等を有して構成されており、撮像装置201にネットワーク接続されたデータベース部501との間におけるデータの送受信を行うことができるように構成されている。
ここで、以上に述べたような構成を具備する撮像装置201の作用について説明を行う。図8は、本発明の第2の実施例に係る撮像装置において、撮影モード時に行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
まず、操作部115の電源ボタンの操作に応じて撮像装置201の電源がオンされると、制御部116は、操作部115の再生ボタンがオンされているか否かを検出する(図8のステップS201)。そして、制御部116は、図8のステップS201において、操作部115の再生ボタンがオンされていることを検出した場合には、撮像装置201の動作モードを再生モードに設定した(図8のステップS202)後、図10のステップS241に示す処理を続けて行う。
また、制御部116は、図8のステップS201において、操作部115の再生ボタンがオフされていることを検出した場合には、撮像装置201の動作モードを撮影モードに設定した後、撮影状況の情報の設定に関する処理に移行する(図8のステップS203)。
ここで、図8のステップS203において行われる処理の詳細について説明を行う。図9は、撮影状況の情報の設定の際に行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
制御部116は、スタジアム名を取得するための操作が行われたか否かの判定を行う(図9のステップS221)。
制御部116は、スタジアム名を取得するための操作が行われなかったとの判定結果を図9のステップS221により得た場合には、後述の図9のステップS228の処理を続けて行う。
制御部116は、スタジアム名を取得するための操作が行われたとの判定結果を図9のステップS221により得た場合には、さらに、GPSを使用するための操作が行われたか否かの判定を行う(図9のステップS222)。
制御部116は、GPSを使用するための操作が行われたとの判定結果を図9のステップS222により得た場合、GPSレシーバ112における電波の受信を開始させる(図9のステップS223)。
制御部116は、GPS衛星からの電波の受信に成功し、GPSレシーバ112から現在位置の位置データを取得することができた(図9のステップS224)場合には、当該取得した現在位置の位置データと記憶部114の地図データとを照合することにより、当該取得した現在位置の位置データに適合するスタジアム名を取得する(図9のステップS225)。そして、制御部116は、取得したスタジアム名を記憶部114に格納した後、後述の図9のステップS228の処理を続けて行う。
一方、制御部116は、GPSを使用するための操作が行われなかったとの判定結果を図9のステップS222により得た場合、または、GPSレシーバ112から位置データを取得することができなかったとの判定結果を図9のステップS224により得た場合のいずれかにおいて、現在位置に対応するスタジアム名の入力を促すためのスタジアム名入力画面を表示部117に表示させる(図9のステップS226)。
具体的には、制御部116は、例えば、タッチ操作可能な日本地図の画像データを含む画面のような、記憶部114に格納されている地図データに応じたGUIを具備するスタジアム名入力画面を生成して表示部117に表示させるための制御を画像処理部113に対して行う。
その後、制御部116は、表示部117に表示されるスタジアム名入力画面において入力(タッチ)された場所と、記憶部114に格納された地図データと、に基づき、当該入力(タッチ)された場所の近辺に位置する1または複数のスタジアム名を含むリストを生成して表示部117に表示させるための制御を画像処理部113に対して行う。そして、制御部116は、前述のリストの中から1つのスタジアムが選択されたことを検出すると、当該選択された1つのスタジアム名を現在位置に対応するスタジアム名として記憶部114に格納した後、後述の図9のステップS228の処理を続けて行う。
一方、制御部116は、開始時刻を入力するための操作が行われたか否かの判定を行う(図9のステップS228)。
制御部116は、開始時刻を入力するための操作が行われなかったとの判定結果を図9のステップS228により得た場合には、撮影状況の情報の設定に関する処理を終了する。
制御部116は、開始時刻を入力するための操作が行われたとの判定結果を図9のステップS228により得た場合には、開始時刻の入力を促すための開始時刻入力画面を表示部117に表示させる(図9のステップS229)。
ここで、サッカーの試合を一例として挙げた場合、制御部116は、前半、後半、延長、及び、PKの各開始時刻の入力を促す画面のような、記憶部114に格納されている画面フォーマットに応じたGUIを具備する開始時刻入力画面を生成して表示部117に表示させるための制御を画像処理部113に対して行う。
その後、制御部116は、開始時刻の入力を終了するための操作がなされるまでは、開始時刻入力画面を表示部117に表示させ続ける(図9のステップS229及びステップS230)。
また、制御部116は、開始時刻の入力を終了するための操作がなされたことを検出すると(図9のステップS230)、開始時刻入力画面の入力内容を記憶部114に格納した後、撮影状況の情報の設定に関する処理を終了する。
なお、以上に述べたような撮影状況の情報の設定においては、例えば、複数の地図データ及び複数の画面フォーマットが記憶部114に格納され、前記複数の地図データから選択された1つの地図データに応じてイベント開催場所が取得され、前記複数の画面フォーマットから選択された1つの画面フォーマットに応じてイベント開始時刻が入力されるような処理が行われてもよい。そして、このような処理が行われることにより、サッカーの試合(あるいはスポーツの試合)のような特定のカテゴリのイベントに対応する撮影状況の情報に限らず、様々なカテゴリのイベントに対応する撮影状況の情報を設定することができる。
一方、制御部116は、図8のステップS203における撮影状況の情報の設定に関する処理を終了した後、表示部117においてライブビュー表示を行わせる(図8のステップS204)。
その後、制御部116は、操作部115のレリーズボタンのセカンドレリーズスイッチがオンされたか否か、すなわち、撮影操作が行われたか否かを検出する(図8のステップS205)。
そして、制御部116は、撮影操作が行われていないとの判定結果を図8のステップS205により得た場合には、図8のステップS201に戻って処理を行う。
また、制御部116は、撮影操作が行われたとの判定結果を図8のステップS205により得た場合には、被写体の撮影を実施させるための制御を撮像部111に対して行う(図8のステップS206)。
その後、制御部116は、記憶部114を参照することにより、図8のステップS203における撮影状況の情報の設定がなされているか否かの判定を行う(図8のステップS207)。
具体的には、制御部116は、図8のステップS207において、スタジアム名及び開始時刻の両方の情報が記憶部114に格納されていることを検出した場合に、図8のステップS203における撮影状況の情報の設定がなされているとの判定結果を得る。一方、制御部116は、図8のステップS207において、スタジアム名及び開始時刻のうちの少なくともいずれかの情報が記憶部114に格納されていないことを検出した場合に、図8のステップS203における撮影状況の情報の設定がなされていないとの判定結果を得る。
そして、制御部116は、撮影状況の情報の設定がなされていないとの判定結果を図8のステップS207により得た場合には、計時部119から出力される日時データに応じて取得される撮影日時を、図8のステップS206の撮影により得られた画像データに関連付けて記録媒体118に記録させる(図8のステップS209)。
また、制御部116は、撮影状況の情報の設定がなされているとの判定結果を図8のステップS207により得た場合には、記憶部114に格納されている各開始時刻の中から、計時部119から出力される日時データに応じて取得される撮影時刻に最も近い1つの開始時刻を選択するとともに、当該撮影時刻から当該1つの開始時刻を差し引く演算を行うことにより、当該1つの開始時刻からの経過時間に相当するイベント内時刻を取得する。
ここで、サッカーの試合を一例として挙げた場合、制御部116は、前述の経過時間の算出結果をサッカーの試合のタイムテーブルにあてはめることにより、計時部119から出力される日時データに応じて取得される撮影時刻を、例えば前半S分(S≧0)のような、サッカーの試合のタイムテーブルに沿ったイベント内時刻として取得する。
なお、制御部116は、前述のようなタイムテーブルが存在しない場合については、前述の経過時間の算出結果をイベント内時刻として取得する。
その後、制御部116は、記憶部114に格納されているスタジアム名、計時部119から出力される日時データに応じて取得される撮影日、及び、前述のイベント内時刻を、図8のステップS206の撮影により得られた画像データにそれぞれ関連付けて記録媒体118に記録させる(図8のステップS208及びステップS209)。
そして、制御部116は、図8のステップS209における画像データの記録が完了した後、図8のステップS201に戻って処理を行う。
続いて、図8のステップS202において、撮像装置201の動作モードが再生モードに設定された際の処理の詳細について説明を行う。図10は、本発明の第2の実施例に係る撮像装置において、再生モード時に行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
制御部116は、操作部115の再生ボタンがオンされていることを検出すると、記録媒体118に記録された複数の画像データを縮小して表示部117に一覧表示させるための制御を画像処理部113に対して行う(図10のステップS241)。
制御部116は、操作部115の入力装置群が操作されないこと等に起因して、拡大表示させる1つの画像データが選択されない場合においては(図10のステップS242)、後述の図10のステップS250の処理を行う。
また、制御部116は、操作部115の入力装置群の操作等により、拡大表示させる1つの画像データが選択されたことを検出すると(図10のステップS242)、当該1つの画像データを表示部117に拡大表示させる(図10のステップS243)。
なお、以降においては、図10のステップS242及びステップS243により、第1の実施例の図2のステップS4、ステップS5、及び、ステップS6の各条件を満たす画像データ、すなわち、略同様の表情をした複数の人物が正面以外の同じ方向を向いているようなシーンの画像データが選択されて表示部117に拡大表示された場合を例に挙げて説明を進める。
その後、制御部116は、表示部117に拡大表示されている1つの画像データに撮影情報が関連付けられているか否かの判定を行う(図10のステップS244)。
制御部116は、表示部117に拡大表示されている1つの画像データに撮影情報が関連付けられていないとの判定結果を図10のステップS244により得た場合には、後述の図10のステップS249の処理を行う。
制御部116は、表示部117に拡大表示されている1つの画像データに撮影情報が関連付けられているとの判定結果を図10のステップS244により得た場合には、さらに、合成画像データを生成するための操作が行われたか否かの判定を行う(図10のステップS245)。
制御部116は、合成画像データを生成するための操作が行われなかったとの判定結果を図10のステップS245により得た場合には、後述の図10のステップS249の処理を続けて行う。
画像検索部としての機能を備えた制御部116は、合成画像データを生成するための操作が行われたとの判定結果を図10のステップS245により得た場合には、表示部117に拡大表示されている1つの画像データに関連付けられている撮影情報に対応するキーワードを生成し、当該生成したキーワードを用いてデータベース部501に格納されている画像データを検索し、検索結果に応じた画像データを通信部4を介して取得する(図10のステップS246)。なお、図10のステップS246における画像データの検索の際には、例えば、第1の実施例において説明した図2のステップS7の処理と同様の処理を適用することができる。
制御部116は、図10のステップS246の検索結果に含まれる1つの画像データと、当該1つの画像データを用いた合成画像データの生成を実施するか否かを確認するための文字列と、を含む確認画面を表示部117に表示させるための制御を画像処理部113に対して行う。
制御部116は、前述の確認画面において合成画像データの生成を実施しない旨の選択がなされたことを検出すると、ユーザの所望の画像データが取得されなかったものとみなした(図10のステップS247)後、図10のステップS246の処理を再度行うことにより、他の画像データを取得する。すなわち、撮像装置201を操作するユーザにより、合成画像データの生成に好適な画像データがデータベース部501から取得されたと判断されるまでの間、図10のステップS246及びステップS247の処理が繰り返し行われる。
一方、制御部116は、前述の確認画面において合成画像データの生成を実施する旨の選択がなされたことを検出すると、ユーザの所望の画像データが取得されたものとみなした(図10のステップS247)後、図10のステップS242において選択された1つの画像データと、図10のステップS246において取得された1つの画像データと、を合成することにより合成画像データを生成し、当該生成した合成画像データを表示部117に表示させるとともに記録媒体118に記録させる(図10のステップS248)。さらに、制御部116は、合成画像データの記録媒体118への記録が完了すると、後述の図10のステップS249の処理を続けて行う。
なお、図10のステップS248における合成画像データの生成の際には、例えば、第1の実施例において説明した図2のステップS8の処理と同様の処理を適用することができる。そして、このような場合において、例えば、図4のような画像データが図10のステップS242において選択されると、当該選択された画像データに含まれる複数の人物が向いている方向(視線方向)の先に位置する部分であり、かつ、表示部117の周縁部に相当する部分に、図10のステップS247の所望の画像データが配置されることにより、図5のような合成画像データが表示される。
制御部116は、拡大表示を終了するための操作が行われたか否かの判定を行う(図10のステップS249)。
制御部116は、拡大表示を終了するための操作が行われていないとの判定結果を図10のステップS249により得た場合には、図10のステップS243に戻って処理を行う。
制御部116は、拡大表示を終了するための操作が行われたとの判定結果を図10のステップS249により得た場合には、さらに、再生モードを終了するための操作が行われたか否かの判定を行う(図10のステップS250)。
制御部116は、再生モードを終了するための操作が行われていないとの判定結果を図10のステップS250により得た場合には、図10のステップS241に戻って処理を行う。
制御部116は、再生モードを終了するための操作が行われたとの判定結果を図10のステップS250により得た場合には、図8のステップS201に戻って処理を行う。
以上に述べたように、本実施例によれば、人物に対して背景等の周辺情報の占める割合が少なくなるように撮影された画像に対し、当該画像の撮影時の状況を補足して示すための加工を容易に施すことができる。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。