JP5792109B2 - 光ファイバ心線保護シート及び光ファイバ心線保護方法 - Google Patents

光ファイバ心線保護シート及び光ファイバ心線保護方法 Download PDF

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Description

本発明は、ドアやサッシ窓の隙間に外被を除去した光ファイバ心線を配線することを可能とする光ファイバ心線保護シート及び光ファイバ心線保護方法に関する。
近年FTTH(Fiber To The Home)が急速に進展し、既存の集合住宅や戸建住宅への光ファイバの配線形態が増加している。これらの既存住宅は、屋外から屋内へ引き込むための光ドロップケーブル、屋内配線のための光インドアケーブルなどを収容するための配管設備が整っていない場合がある。その場合には、住宅の壁に貫通穴を開けて配線を行う方法があるが、壁に穴を開けることについてはお客様が好まれない場合があるため、ドアやサッシ窓の隙間から光ファイバを引き込む方法により配線を行うこととなる。
従来の小径曲げ対応光ファイバコードの平面図を図1に示す(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。図1に示すように、小径曲げ対応光ファイバコード51は小径曲げ許容部52とその両端に2つの成端部53を備える。小径曲げ対応光ファイバコード51の中に予め低曲げ損失光ファイバを用いた光ファイバ心線63が内蔵され、また小径曲げ許容部52および成端部53の両側の外縁部には、例えば銅線等の補強材56が光ファイバ心線63を挟むようにして埋め込まれている。光ファイバ心線63が成端部53から外に出る部分には、被覆光コード58に保護された光ファイバが延びており、両端には光コネクタ57が装着されている。
図1の従来の小径曲げ対応光ファイバコード51のF−F’線における断面図を図2に示す。小径曲げ対応光ファイバコード51は、(図の左面から順に、)剥離紙55、粘着層61、保護部材59、補強材56、保護部材59、保護シート60より構成される。光ファイバ心線63は、二枚の保護部材59の間に配置されている。また、小径曲げ対応光ファイバコード51の外縁近くに沿って補強材56が配置される。なお、補強材56は、成端部53から外へ延びる被覆光コード58の辺においては切り欠きが設けられている。
この小径曲げ対応光ファイバコード51を、ドアやサッシ窓の隙間の狭隘部分に配線する作業時には、小径曲げ対応光ファイバコード51の剥離紙55を小径曲げ対応光ファイバコード51より除去し、粘着層61をドアやサッシ窓枠の隙間の狭隘部に貼り付けることとなる。
特開2007−316404号公報 特開2008−304557号公報
従来の小径曲げ対応光ファイバコード51は、コード両端が光コネクタであるため、屋外側若しくは屋外から屋内への配線に用いる光ドロップケーブル又は屋内側の配線に用いる光インドアケーブルとの接続点を設ける必要があった。
そこで、前記課題を解決するために、光ドロップケーブル又は光インドアケーブル等の光ケーブルとの接続点及び接続点を収容する接続用キャビネットを不要とする光ファイバ心線保護シート及び光ファイバ心線保護方法を提供することを目的とする。
本願発明の光ファイバ心線保護シート及び光ファイバ心線保護方法は、光ファイバの配線に用いる光ドロップケーブルや光インドアケーブル等の光ケーブルの任意の中間部に、光ケーブルの被覆を除去して光ファイバ心線を形成し、形成した光ファイバ心線を保護部材外装で後から挟むこととした。
具体的には、本願発明の光ファイバ心線保護シートは、衝撃を吸収するシート状の第一保護部材及び第二保護部材と、前記第一保護部材及び第二保護部材の間に配置され、前記第二保護部材に粘着する第一粘着層と、前記第一粘着層と前記第一保護部材との間に配置され、前記第一粘着層と前記第一保護部材との粘着を妨げ、剥離可能な第一剥離紙と、前記第一保護部材の外側に配置され、前記第一保護部材を保護するシート状の保護カバーと、前記第二保護部材の外縁付近で内部を囲むように、前記第二保護部材と前記第一粘着層との間又は前記第一粘着層と前記第一剥離紙との間に配置され、前記第一保護部材及び第二保護部材を補強し、前記第一保護部材及び第二保護部材の折れ曲がりを維持する線状又は帯状の補強材と、を備える。
本願発明の光ファイバ心線保護シートは、前記第一粘着層に対して前記第二保護部材の反対側に配置され、前記第二保護部材に粘着する第二粘着層と、前記第二粘着層の外側に配置され、前記第二粘着層の粘着を妨げ、剥離可能な第二剥離紙と、をさらに備えることを特徴とする。
本願発明の光ファイバ心線保護シートは、光ファイバ心線を配置する位置を示すマーカーが、前記第二保護部材の前記第一粘着層の側に記されていることを特徴とする。
本願発明の光ファイバ心線保護シートは、前記マーカーが、複数の折り返し箇所を含むことを特徴とする。
本願発明の光ファイバ心線保護シートは、前記第一保護部材及び第二保護部材の間の一部が前記第一粘着層及び前記第一剥離紙を介することなく固着されていることを特徴とする。
本願発明の光ファイバ心線保護シートは、前記第一粘着層及び前記第一剥離紙が前記第一保護部材及び第二保護部材の間の一部に帯状に配置され、帯状の前記第一粘着層及び前記第一剥離紙の上面では前記第一保護部材及び前記保護カバーが帯の両側から重なるように配置されていることを特徴とする。
本願発明の光ファイバ心線保護シートは、光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部に平面的に分割され、それぞれの前記成端部の前記小径曲げ許容部の側に、前記小径曲げ許容部を結合させるのりしろ部が設けられていることを特徴とする。
本願発明の光ファイバ心線保護シートは、前記補強材が途切れている開放部を3箇所以上有することを特徴とする。
具体的には、本願発明の光ファイバ心線保護方法は、光ケーブルの一部の区間で被覆を除去して光ファイバ心線とし、本願発明の光ファイバ心線保護シートを、前記第一剥離紙を境に、前記第一保護部材及び第二保護部材の少なくとも一部が互いに離れるよう剥離させ、剥離した前記第一保護部材及び第二保護部材の間に前記光ファイバ心線を配置し、前記第一剥離紙を引き剥がした後、再び前記第一保護部材及び第二保護部材を互いに粘着させる。
具体的には、本願発明の光ファイバ心線保護方法は、2本の光ケーブルの一端の被覆をそれぞれ除去して光ファイバ心線とし、両者の光ファイバ心線を互いに融着して補強し、本願発明の光ファイバ心線保護シートを、前記第一剥離紙を境に、前記第一保護部材及び第二保護部材の少なくとも一部が互いに離れるよう剥離させ、剥離した前記第一保護部材及び第二保護部材の間に前記光ファイバ心線及び融着して補強した部分を配置し、前記第一剥離紙を引き剥がした後、再び前記第一保護部材及び第二保護部材を互いに粘着させる。
具体的には、本願発明の光ファイバ心線保護方法は、2本の光ケーブルの一端の被覆をそれぞれ除去して光ファイバ心線とし、両者の光ファイバ心線の間を他の光ファイバ心線で接続するよう、融着してそれぞれ補強し、本願発明の光ファイバ心線保護シートを、前記第一剥離紙を境に、前記第一保護部材及び第二保護部材の少なくとも一部が互いに離れるよう剥離させ、剥離した前記第一保護部材及び第二保護部材の間に前記光ファイバ心線及び融着して補強した2箇所の部分を配置し、前記第一剥離紙を引き剥がした後、再び前記第一保護部材及び第二保護部材を互いに粘着させる。
なお、本願発明においての光ファイバ心線とは、光ファイバガラスを一次被覆(主にシリコーンコーティング)と二次被覆(ポリアミド等によるコーティング)で保護されている状態の心線である。一般的にはその最外径は0.25mmの太さを有している心線としている。
本願発明は、光ドロップケーブル又は光インドアケーブルの接続点及び接続点を収容する接続用キャビネットを不要とする光ファイバ心線保護シート及び光ファイバ心線保護方法を提供することができる。
従来の小径曲げ対応光ファイバコードの平面図を示す。 従来の小径曲げ対応光ファイバコードの断面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの断面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの使用方法を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの断面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの使用方法を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの断面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの使用方法を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの断面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの使用方法を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの断面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの使用方法を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの断面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの使用方法を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。 本願発明の光ファイバ心線保護シートの平面図を示す。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図3に示す。図3のA−A’線における光ファイバ心線保護シート1の断面図を図4に示す。図3、図4における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22、第一剥離紙25、第一保護部材19−1、保護カバー20、補強材16を備える。図3において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2はシート状であり、第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間に配置する光ファイバ心線に外部から加わる衝撃を吸収する。材質としては、ポリウレタン、ナイロン、紙等で構成される。これらの材料を単一又は複合の層として使用してもよいし、不織布としてもよい。
第一粘着層22は、第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間に配置され、第二保護部材19−2に粘着している。第一剥離紙25を剥離すると、第一粘着層22は第一保護部材19−1と第二保護部材19−2を粘着させる。第一剥離紙25は第一粘着層22と第一保護部材19−1との間に配置され、第一粘着層22と第一保護部材19−1との粘着を妨げる。第一剥離紙25は剥離可能で、剥離すると、第一保護部材19−1と第二保護部材19−2とが第一粘着層22によって粘着される。
第一剥離紙25と第一保護部材19−1とは弱い粘着力で粘着させてもよいし、静電気の引っ張り力でくっつけてもよいし、両者がお互いに離れないように、クリップで留められたり、袋で封止されたりしていてもよい。
保護カバー20は第一保護部材19−1の外側に配置され、第一保護部材19−1を保護するシート状のカバーである。例えば、保護カバー20の材料には難燃性ポリエチレン化合物を用いて耐燃性を向上させてもよい。例えば、第一保護部材19−1が樹脂であれば、第一保護部材19−1の表面を、滑らかな平面に熱加工して保護カバー20としてもよい。
補強材16は第二保護部材19−2と第一粘着層22との間、又は第一粘着層22と第一剥離紙25との間に配置されている。第二保護部材19−2又は第一粘着層22の面上の外縁付近で、収容する光ファイバ心線を囲むような形状である。光ケーブルと重ならないよう、光ケーブルが導入される部分は途切れている。第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2が薄いシート状であるため、第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2を補強する。また、第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2は弾力があるため、光ファイバ心線保護シート1をドアやサッシ窓の隙間に折り曲げて設置したときに、元の平面に戻ろうとしてしまう。そこで、第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2が元の平面に戻らないよう、補強材16は折れ曲がりを維持する。補強材16は、線状でも帯状でもよい。材質としては、銅、軟鉄、アルミニウム、鉛等の折れ曲がりが維持できる素材が好ましい。
第二粘着層21及び第二剥離紙15を備えない場合は、光ファイバ心線保護シート1をドアやサッシ窓の隙間に設置する際に、第二保護部材19−2の外面に接着剤を塗布して、第二保護部材19−2が接着剤によってドアやサッシ窓の隙間に粘着するようにしてもよい。
光ファイバ心線保護シート1は第二粘着層21及び第二剥離紙15をさらに、備えてもよい。第二粘着層21は、第二保護部材19−2の外側、つまり、第一粘着層22に対して反対側に配置され、第二保護部材19−2に粘着している。第二剥離紙15を剥離すると、第二保護部材19−2をドアやサッシ窓の隙間に粘着させることができる。第二剥離紙15は第二粘着層21の外側に配置される。第二剥離紙15は剥離可能で、剥離すると、第二保護部材19−2を第二粘着層21によってドアやサッシ窓の隙間に粘着させることができる。
光ファイバ心線保護シートの使用方法について、図5を用いて説明する。図5における光ファイバ心線保護シート1は、第一剥離紙25、内側光ファイバ心線保護シート1−1及び外側光ファイバ心線保護シート1−2から構成される。内側光ファイバ心線保護シート1−1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22及び補強材16を備える。内側光ファイバ心線保護シート1−1は、第二剥離紙15及び第二粘着層21をさらに備えてもよい。外側光ファイバ心線保護シート1−2は第一保護部材19−1及び保護カバー20を備える。
まず、屋外から屋内へ引き込むための光ドロップケーブルや屋内配線のための光インドアケーブルなどの光ケーブルの一部の区間で被覆を除去し、光ファイバ心線とする。その後、又は並行して、又は先行して、第一保護部材19−1と第二保護部材19−2とが互いに離れるように、第一剥離紙25を境に、光ファイバ心線保護シート1を内側光ファイバ心線保護シート1−1及び外側光ファイバ心線保護シート1−2に分離する(図5(1))。外側光ファイバ心線保護シート1−2を分離する際に、第一剥離紙25は引き剥がしてしまう。
次に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間、つまり、内側光ファイバ心線保護シート1−1と外側光ファイバ心線保護シート1−2との間に光ファイバ心線23を配置し、光ファイバ心線23の両端の光ケーブル18を内側光ファイバ心線保護シートの導入口に配置する(図5(2))。光ファイバ心線23及び光ケーブル18は第一粘着層22に粘着させる。第一剥離紙25は、光ファイバ心線23及び光ケーブル18を配置した後や、粘着させた後に引き剥がしてもよい。
最後に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2を第一粘着層22によって互いに粘着させる(図5(3))。
このように、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、現場に敷設する光ケーブルの途中の区間で、光ケーブルの被覆を除去し、光ファイバ心線を光ファイバ保護シートに収容することにより、光ドロップケーブルや光インドアケーブル等の光ケーブルの接続点及び接続点を収容する接続用キャビネットを不要とすることができる。
(実施形態2)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図6に示す。図6のB−B’線における光ファイバ心線保護シート1の断面図を図7に示す。図6、図7における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22、第一剥離紙25、第一保護部材19−1、保護カバー20、補強材16、マーカー24を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層21、第二剥離紙15をさらに備えてもよい。図7において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
実施形態1との違いは、マーカー24が追加されている点である。マーカー24は光ファイバ心線23又は光ケーブル18を配置する位置を示す。マーカー24は第二保護部材19−2の面に印刷されたものでもよいし、第一粘着層22に塗料等で描かれたものでもよい。外側光ファイバ心線保護シート1−2を分離したときに、視認できるものであればよい。本実施形態では、光ファイバ心線23及び光ケーブル18をマーカー24上に配置する点である。
光ファイバ心線保護シートの使用方法について図8を用いて説明する。図8における光ファイバ心線保護シート1は、第一剥離紙25、内側光ファイバ心線保護シート1−1及び外側光ファイバ心線保護シート1−2から構成される。内側光ファイバ心線保護シート1−1は、第二保護部材(不図示)、第一粘着層22、補強材16及びマーカー24を備える。内側光ファイバ心線保護シート1−1は、第二剥離紙(不図示)及び第二粘着層(不図示)をさらに備えてもよい。外側光ファイバ心線保護シート1−2は第一保護部材(不図示)及び保護カバー(不図示)を備える。
まず、屋外から屋内へ引き込むための光ドロップケーブルや屋内配線のための光インドアケーブルなどの光ケーブルの一部の区間で被覆を除去し、光ファイバ心線とする。その後、又は並行して、又は先行して、第一保護部材19−1と第二保護部材19−2とが互いに離れるように、第一剥離紙25を境に、光ファイバ心線保護シート1を内側光ファイバ心線保護シート1−1及び外側光ファイバ心線保護シート1−2に分離する(図8(1))。外側光ファイバ心線保護シート1−2を分離する際に、第一剥離紙25は引き剥がしてしまう。
次に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間、つまり、内側光ファイバ心線保護シート1−1と外側光ファイバ心線保護シート1−2との間で、マーカー24上に光ファイバ心線23及び光ファイバ心線23の両端の光ケーブル18を配置する(図8(2))。光ファイバ心線23及び光ケーブル18は第一粘着層22に粘着させる。第一剥離紙25は、光ファイバ心線23及び光ケーブル18を配置した後や、粘着させた後に引き剥がしてもよい。
最後に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2を第一粘着層22によって互いに粘着させる(図8(3))。
本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、このマーカー24を備えることにより、光ファイバ心線23及び光ケーブル18を配置すべき位置が明確となり、設計通りの効果を得ることができる。
設計について説明する。小径曲げ許容部12の設計を説明する原理図を図9に示す。図9の円柱は、光ファイバ心線保護シートを敷設するドアやサッシ窓の隙間の角の形状をモデル化している。直角の角も、拡大すればその先端は丸みを帯びているため、円柱で近似できる。このとき、その曲率半径rの円柱に光ファイバ心線を稜線から配線角度θで傾けて配線したとき、光ファイバ心線自体の等価曲げ半径Rは(1)式で求められる。
R=(r+t)/sinθ (1)
ここで、tは円柱の表面から光ファイバ心線の長軸方向の中心軸までの距離である。光ファイバ心線は被覆されているため、距離tは有限の大きさを持つ。被覆が全く無い極限条件では、距離tはファイバ半径となる。光ファイバ心線をこのエッジの稜線に直角に沿わせたとき(θ=90°)、曲げ半径はr+tとなる。
光ファイバ心線をエッジの稜線に斜めに沿わせたときの、光ファイバ心線の等価曲げ半径の計算結果を図10に示す。横軸は配線角度θを表し、図9に示したように、稜線となす角度である。縦軸は、式(1)で表される等価曲げ半径Rを表す。r+tが1.1mm、2.1mm、3.1mmの場合について示す。図10より、配線角度θが小さくなるほど、光ファイバ心線の等価曲げ半径Rが大きくなることがわかる。したがって、角がシャープな場合であっても、配線角度θを小さくして光ファイバ心線を配線することにより、等価曲げ半径Rが大きくなる。光ファイバ心線の等価曲げ半径Rが大きくなると、光ファイバ心線が破断しにくくなり、その結果、光ファイバ心線の長期信頼性を確保することが可能となる。
実際に、光ファイバ心線を収容した光ファイバ心線保護シートをサッシに敷設する例を図11に示す。図6の小径折り曲げ許容部12をサッシ枠部の折れ曲がり部分に当たるようにサッシ枠部に沿って、光ファイバ心線保護シートを敷設する。サッシ枠部には、第二保護部材19−2に接着剤を塗布して、粘着させてもよいし、第二保護部材19−2の外側に第二粘着層21を配置して、粘着させてもよい。板部では、サッシの可動部が接触するため、最小曲げ半径となる。このような場所での光ファイバ心線の配置を図11右図に示す。板部の稜線に対して、配線角度θとなるように、光ファイバ心線を光ファイバ心線保護シートに収容すれば、光ファイバ心線が破断しにくくなり、その結果、光ファイバ心線の長期信頼性を確保することが可能となる。
従って、このマーカー24を備えることにより、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、光ファイバ心線の長期信頼性を確保することが可能となる。
実施形態2では、マーカー24を利用して、光ファイバ心線23を配置したが、マーカー24がない実施形態1でも、角度θを確保できるように、光ファイバ心線23を光ファイバ保護シートに配置すれば同様の効果が得られる。
(実施形態3)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図12に示す。図12のC−C’線における光ファイバ心線保護シート1の断面図を図13に示す。図12、図13における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22、第一剥離紙25、第一保護部材19−1、保護カバー20、補強材16、マーカー24を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層21及び第二剥離紙15をさらに備えてもよい。図12において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
実施形態2との違いは、マーカー24が折り返されている点である。図12では、例えば、1箇所で折り返され、配線角度−θから配線角度θに折り返されている。ここでは、1箇所で折り返されているが、1箇所に限定されるものではない。2以上の複数箇所で折り返されてもよい。
光ファイバ心線保護シートの使用方法について図14を用いて説明する。図14における光ファイバ心線保護シート1は、第一剥離紙(不図示)、内側光ファイバ心線保護シート1−1及び外側光ファイバ心線保護シート1−2から構成される。内側光ファイバ心線保護シート1−1は、第二保護部材(不図示)、第一粘着層22、補強材16及びマーカー24を備える。内側光ファイバ心線保護シート1−1は、第二剥離紙(不図示)及び第二粘着層(不図示)をさらに備えてもよい。外側光ファイバ心線保護シート1−2は第一保護部材(不図示)及び保護カバー(不図示)を備える。
実施形態2との違いは、マーカー24が折り返し箇所を有する点である。マーカー24に沿って光ファイバ心線23を配置すれば、狭い空間に光ファイバ保護シート1を敷設することが可能となる。
ただし、先に小径曲げ許容部の説明のとおり、光ファイバの曲げ半径を破断しない程度の角度を有して敷設する必要があることから、折り返し点は図11の板部の頂点位置に配置されないように敷設することが望ましい。
従って、このマーカー24を備えることにより、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、光ファイバ心線の長期信頼性を確保しつつ、狭い空間にも光ファイバ保護シートを敷設することが可能となる。
(実施形態4)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図15に示す。図15のD−D’線における光ファイバ心線保護シート1の断面図を図16に示す。図15、図16における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22−1、第一剥離紙25−1、第一保護部材19−1、保護カバー20、補強材16、固着部26を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層21及び第二剥離紙15をさらに備えてもよい。図15において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
実施形態1から3のいずれとも組み合わせることができる。実施形態2との違いを説明する。マーカー24に替わって、固着部26を備えている点である。図15の固着部26は、マーカー24が配置されるべき位置の折れ曲がりの内側としている。このため、図16において、第一粘着層22−1及び第一剥離紙25−1は全面ではなく、固着部26以外の部分に配置されている。
光ファイバ心線保護シートの使用方法について図17を用いて説明する。図17における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22−1、第一剥離紙25−1、第一保護部材19−1、保護カバー20及び補強材16を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二剥離紙15及び第二粘着層21をさらに備えてもよい。
まず、屋外から屋内へ引き込むための光ドロップケーブルや屋内配線のための光インドアケーブルなどの光ケーブルの一部の区間で被覆を除去し、光ファイバ心線とする。その後、又は並行して、又は先行して、第一保護部材19−1と第二保護部材19−2とが一部離れるように、第一剥離紙25−1を境に、第二保護部材(不図示)をめくる(図17(1))。第一剥離紙25−1は引き剥がしてしまう。
次に、めくった第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間に光ファイバ心線23を固着部26に沿って配置し、光ファイバ心線23の両端の光ケーブルを内側光ファイバ心線保護シートの導入口に配置する。光ファイバ心線23及び光ケーブル18を第一粘着層22−1に粘着させる(図17(2))。第一剥離紙25−1は、光ファイバ心線23及び光ケーブル18を配置した後や、粘着させた後に引き剥がしてもよい。
最後に、めくった第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2を第一粘着層22によって互いに粘着させる(図17(3))。
実施形態2との違いは、第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2との間の一部が、第一粘着層22−1及び第一剥離紙25−1を介することなく固着されている点である。固着部26は、マーカー24が配置されるべき位置の折れ曲がりの内側としているため、光ファイバ心線や光ケーブルを配置した後、第一粘着層22−1を介して第一保護部材19−1を第二保護部材19−2に粘着させる際に正確に位置決めができる。
従って、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、固着部26を備えることによって、光ファイバ心線保護シートの敷設が容易になる。
(実施形態5)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図18に示す。図15のE−E’線における光ファイバ心線保護シート1の断面図を図19に示す。図18、図19における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22−2、第一剥離紙25−2、第一保護部材19−1、保護カバー20、補強材16、固着部26を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層21及び第二剥離紙15をさらに備えてもよい。図18において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
実施形態1から4のいずれとも組み合わせることができる。実施形態4との違いを説明する。実施形態4との違いは固着部26の配置である。マーカー24が配置されるべき位置を帯状とし、図18の固着部26は、その帯状部分を除いた位置に配置されている。さらに、その帯状部分の第一粘着層22−2、第一剥離紙25−2の上面では、図19に示すように、第一保護部材19−1及び保護カバー20が帯の両側から重なるように配置されている。このため、図19において、第一粘着層22−2及び第一剥離紙25−2は全面ではなく、固着部26以外の部分に配置されている。
光ファイバ心線保護シートの使用方法について図20を用いて説明する。図20における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材19−2、第一粘着層22−2、第一剥離紙25−2、第一保護部材19−1、保護カバー20、補強材16及び固着部26を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二剥離紙15及び第二粘着層21をさらに備えてもよい(図20(1))。
まず、屋外から屋内へ引き込むための光ドロップケーブルや屋内配線のための光インドアケーブルなどの光ケーブルの一部の区間で被覆を除去し、光ファイバ心線とする。
その後、又は並行して、又は先行して、第一保護部材19−1と第二保護部材19−2とが一部離れるように、第一保護部材19−1を外側にして、光ファイバ心線保護シート1を撓ませ、第一剥離紙25−2は引き剥がしてしまう。
次に、めくった第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間に光ファイバ心線23を第一粘着層22−2に沿って配置し、光ファイバ心線23の両端の光ケーブルを内側光ファイバ心線保護シートの導入口に配置する。光ファイバ心線23及び光ケーブル(不図示)を第一粘着層22−2に粘着させる(図20(2))。
最後に、めくった第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2を第一粘着層22−2によって互いに粘着させる(図20(3))。
実施形態4との違いは、第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2との間の一部で、第一粘着層22−2及び第一剥離紙25−2を介することなく固着されているおり、固着部26は、マーカーが配置されるべき位置を帯状とし、その帯状部分を除いた位置に配置されている点である。
マーカーが配置されるべき位置を帯状とし、固着部26が、その帯状部分を除いた位置に配置されているため、光ファイバ心線や光ケーブルを配置した後、第一粘着層22−2を介して第一保護部材19−1を第二保護部材19−2に粘着させる際に正確に位置決めができる。
従って、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、固着部26を備えることによって、光ファイバ心線保護シート1の敷設が容易になる。
(実施形態6)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図21に示す。図21における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材(不図示)、第一粘着層(不図示)、第一剥離紙(不図示)、第一保護部材(不図示)、保護カバー(不図示)、補強材16、マーカー24、のりしろ部29を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層(不図示)及び第二剥離紙(不図示)をさらに備えてもよい。図21において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的にはそれぞれ3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が長方形となっているが、この形に限定されるものではない。
実施形態1から5のいずれとも組み合わせることができる。実施形態2との違いを説明する。光ファイバ心線保護シート1が小径曲げ許容部12と2つの成端部13に分割され、それぞれを結合させるのりしろ部29が2つの成端部13に設けられている点である。
光ファイバ心線保護シート1を敷設するドアやサッシ窓に敷設する際に、光ファイバ心線保護シート1を敷設するドアやサッシ窓の幅に合わせて、小径曲げ許容部12を任意の長さ(図21上では左右方向)に切断する。切断した後、のりしろ部29を利用して、小径曲げ許容部12と2つの成端部13を結合させる。のりしろ部29には粘着層を設けていてもよいし、結合の際に、接着剤を塗布してもよい。
これにより、ドアやサッシ窓に光ファイバ保護シート1を敷設した後に、小径曲げ許容部12が狭隘部分から必要以上に露出することがないことから美観の良い敷設が可能となる。なお、図21では、2つの成端部13が分離可能な構成を記載しているが、いずれか一方のみの成端部13が分離する構成でもよい。
光ファイバ心線保護シート1を1つに結合した後の使用方法は前述した実施形態と同様である。
従って、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、光ファイバ心線保護シートの小径曲げ許容部の長さを敷設環境に最適なサイズに調整することが可能である。長さを調整した後に、光ファイバ心線保護シートを敷設すれば、美観上最適な配線形態とすることができる。
(実施形態7)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図22に示す。図22における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材(不図示)、第一粘着層(不図示)、第一剥離紙(不図示)、第一保護部材(不図示)、保護カバー(不図示)、補強材16、マーカー24を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層(不図示)及び第二剥離紙(不図示)をさらに備えてもよい。図22において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
実施形態1から6のいずれとも組み合わせることができる。実施形態2との違いを説明する。小径曲げ許容部12と2つの成端部13のうち、成端部13では、補強材16の途切れている開放部を2箇所以上有する。一方の成端部13にのみ、開放部を2箇所以上有することとしてもよい。
これにより、光ケーブルを開放部のある方向に導入することが可能となる。例えば、図22のように、3方向に開放部を設ければ、図面上の上方向、横方向、下方向のいずれの向きからでも光ケーブルを導入することができる。また、2つの成端部13で、異なった向きから光ケーブルを導入することとしてもよい。
光ファイバ心線保護シートの使用方法は前述した実施形態と同様である。
従って、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、光ケーブルを所望の方向から導入することが可能である。方向を選択した後に、光ファイバ心線保護シートを敷設すれば、美観上最適な配線形態とすることができる。
(実施形態8)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図23に示す。光ファイバ心線保護シート1は実施形態1から7のいずれのものでもよい。ここでは、実施形態2の光ファイバ心線保護シート1を例にとる。図23における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材(不図示)、第一粘着層(不図示)、第一剥離紙(不図示)、第一保護部材(不図示)、保護カバー(不図示)、マーカー(不図示)、補強材16を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層(不図示)及び第二剥離紙(不図示)をさらに備えてもよい。図23において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線23を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
光ファイバ心線保護シートを使用した光ファイバ心線保護方法を説明する。光ケーブルの一方が光ドロップケーブルであり、他方が光インドアケーブルのように、異種光ケーブルを接続して光ファイバ心線保護シートに収容する場合に適用する例である。
まず、屋外から屋内へ引き込むための光ドロップケーブル及び屋内配線のための光インドアケーブルなどの光ケーブルの端部の被覆を除去し、光ファイバ心線とする。光ドロップケーブル及び光インドアケーブルの光ファイバ心線を互いに融着接続し、融着接続した部分を融着補強部27で補強する。その後、又は並行して、又は先行して、第一保護部材19−1と第二保護部材19−2とが互いに離れるように、第一剥離紙25を境に分離する。第一剥離紙25は引き剥がしてしまう。
次に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間に光ファイバ心線23及び融着補強部27を配置し、光ファイバ心線23の両端の光ケーブル18を光ファイバ心線保護シート1の導入口に配置する。光ファイバ心線23、光ケーブル18及び融着補強部27を第一粘着層22に粘着させる。第一剥離紙25は、光ファイバ心線23、光ケーブル18及び融着補強部27を配置した後や、粘着させた後に引き剥がしてもよい。
最後に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2を第一粘着層22によって互いに粘着させる。
異種光ケーブルの接続は上記の組み合わせに限らない。また、異種光ケーブルの接続に限定されるものではなく、同種光ケーブルの接続を必要とする場合にも適用することができる。
このように、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、現場に敷設する光ケーブルの途中の区間で、光ケーブルの被覆を除去し、光ファイバ心線を光ファイバ保護シートに収容することにより、光ドロップケーブル又は光インドアケーブルの接続に必要な接続用キャビネットによる接続点を不要とすることができる。
(実施形態9)
本実施形態に係る光ファイバ心線保護シート1の平面図を図24に示す。光ファイバ心線保護シート1は実施形態1から7のいずれのものでもよい。ここでは、実施形態2の光ファイバ心線保護シート1を例にとる。図24における光ファイバ心線保護シート1は、第二保護部材(不図示)、第一粘着層(不図示)、第一剥離紙(不図示)、第一保護部材(不図示)、保護カバー(不図示)、マーカー(不図示)、補強材16を備える。光ファイバ心線保護シート1は、第二粘着層(不図示)及び第二剥離紙(不図示)をさらに備えてもよい。図24において、光ファイバ心線保護シート1は、平面的には3つの長方形で構成されている。光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部12及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部13である。ここでは、平面的な形状が3つの長方形の組み合わせとなっているが、この形に限定されるものではない。
光ファイバ心線保護シートを使用した光ファイバ心線保護方法を説明する。光ケーブルの一方が光ドロップケーブルであり、他方が光インドアケーブルであり、いずれも、曲げに強い光ファイバを内蔵していない場合に、曲げに強い光ファイバ心線を光ファイバ心線保護シートに収容する場合に適用する例である。
まず、屋外から屋内へ引き込むための光ドロップケーブル及び屋内配線のための光インドアケーブルなどの光ケーブルの端部の被覆を除去し、光ファイバ心線とする。光ドロップケーブル及び光インドアケーブルの光ファイバ心線をそれぞれ曲げに強い光ファイバ心線と融着接続し、融着接続した部分をそれぞれ融着補強部27で補強する。その後、又は並行して、又は先行して、第一保護部材19−1と第二保護部材19−2とが互いに離れるように、第一剥離紙25を境に分離する。第一剥離紙25は引き剥がしてしまう。
次に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2の間に光ファイバ心線23及び2つの融着補強部27を配置し、光ファイバ心線23の両端の光ケーブル18を光ファイバ心線保護シートの導入口に配置する。光ファイバ心線23、光ケーブル18及び融着補強部27を第一粘着層22に粘着させる。第一剥離紙25は、光ファイバ心線23、光ケーブル18及び融着補強部27を配置した後や、粘着させた後に引き剥がしてもよい。
最後に、剥離した第一保護部材19−1及び第二保護部材19−2を第一粘着層22によって互いに粘着させる。
異種光ケーブルの接続は上記の組み合わせに限らない。また、異種光ケーブルの接続に限定されるものではなく、同種光ケーブルの接続を必要とする場合にも適用することができる。また、収容する光ファイバ心線は曲げに強い光ファイバ心線に限定されるものではない。
このように、本実施形態の光ファイバ保護シート又は光ファイバ心線保護方法は、現場に敷設する光ケーブルの途中の区間で、光ケーブルの被覆を除去し、光ファイバ心線を光ファイバ保護シートに収容することにより、曲げに強い光ファイバ心線と光ドロップケーブル又は光インドアケーブルとの接続点及び接続点を収容する接続用キャビネットを不要とすることができる。
本発明はFTTHの構築に適用することができる。
1:光ファイバ心線保護シート
1−1、1−3:内側光ファイバ心線保護シート
1−2、1−4:外側光ファイバ心線保護シート
12:小径曲げ許容部
13:成端部
15:第二剥離紙
16:補強材
18:光ケーブル
19−1:第一保護部材
19−2:第二保護部材
20:保護カバー
21:第二粘着層
22、22−1、22−2:第一粘着層
23:光ファイバ心線
24:マーカー
25、25−1、25−2:第一剥離紙
26:固着部
27:融着補強部
29:のりしろ部
51:小径曲げ対応光ファイバコード
52:小径曲げ許容部
53:成端部
55:剥離紙
56:補強材
57:光コネクタ
58:被覆光コード
59:第一保護部材
60:保護シート
61:第二粘着層
63:光ファイバ心線

Claims (11)

  1. 衝撃を吸収するシート状の第一保護部材及び第二保護部材と、
    前記第一保護部材及び第二保護部材の間に配置され、前記第二保護部材に粘着する第一粘着層と、
    前記第一粘着層と前記第一保護部材との間に配置され、前記第一粘着層と前記第一保護部材との粘着を妨げ、剥離可能な第一剥離紙と、
    前記第一保護部材の外側に配置され、前記第一保護部材を保護するシート状の保護カバーと、
    前記第二保護部材の外縁付近で内部を囲むように、前記第二保護部材と前記第一粘着層との間又は前記第一粘着層と前記第一剥離紙との間に配置され、前記第一保護部材及び第二保護部材を補強し、前記第一保護部材及び第二保護部材の折れ曲がりを維持する線状又は帯状の補強材と、
    を備えることを特徴とする光ファイバ心線保護シート。
  2. 前記第一粘着層に対して前記第二保護部材の反対側に配置され、前記第二保護部材に粘着する第二粘着層と、
    前記第二粘着層の外側に配置され、前記第二粘着層の粘着を妨げ、剥離可能な第二剥離紙と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ心線保護シート。
  3. 光ファイバ心線を配置する位置を示すマーカーが、前記第二保護部材の前記第一粘着層の側に記されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ心線保護シート。
  4. 前記マーカーが、複数の折り返し箇所を含むことを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ心線保護シート。
  5. 前記第一保護部材及び第二保護部材の間の一部が前記第一粘着層及び前記第一剥離紙を介することなく固着されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ心線保護シート。
  6. 前記第一粘着層及び前記第一剥離紙が前記第一保護部材及び第二保護部材の間の一部に帯状に配置され、帯状の前記第一粘着層及び前記第一剥離紙の上面では前記第一保護部材及び前記保護カバーが帯の両側から重なるように配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光ファイバ心線保護シート。
  7. 光ファイバ心線保護シートは、光ファイバ心線を配置する小径曲げ許容部及び光ファイバケーブルの導入口となる2つの成端部に平面的に分割され、それぞれの前記成端部の前記小径曲げ許容部の側に、前記小径曲げ許容部を結合させるのりしろ部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光ファイバ心線保護シート。
  8. 前記補強材が途切れている開放部を3箇所以上有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光ファイバ心線保護シート。
  9. 光ケーブルの一部の区間で被覆を除去して光ファイバ心線とし、
    請求項1から8のいずれかに記載の光ファイバ心線保護シートを、前記第一剥離紙を境に、前記第一保護部材及び第二保護部材の少なくとも一部が互いに離れるよう剥離させ、
    剥離した前記第一保護部材及び第二保護部材の間に前記光ファイバ心線を配置し、
    前記第一剥離紙を引き剥がした後、再び前記第一保護部材及び第二保護部材を互いに粘着させることを特徴とする光ファイバ心線保護方法。
  10. 2本の光ケーブルの一端の被覆をそれぞれ除去して光ファイバ心線とし、
    両者の光ファイバ心線を互いに融着して補強し、
    請求項1から8のいずれかに記載の光ファイバ心線保護シートを、前記第一剥離紙を境に、前記第一保護部材及び第二保護部材の少なくとも一部が互いに離れるよう剥離させ、
    剥離した前記第一保護部材及び第二保護部材の間に前記光ファイバ心線及び融着して補強した部分を配置し、
    前記第一剥離紙を引き剥がした後、再び前記第一保護部材及び第二保護部材を互いに粘着させることを特徴とする光ファイバ心線保護方法。
  11. 2本の光ケーブルの一端の被覆をそれぞれ除去して光ファイバ心線とし、
    両者の光ファイバ心線の間を他の光ファイバ心線で接続するよう、融着してそれぞれ補強し、
    請求項1から8のいずれかに記載の光ファイバ心線保護シートを、前記第一剥離紙を境に、前記第一保護部材及び第二保護部材の少なくとも一部が互いに離れるよう剥離させ、
    剥離した前記第一保護部材及び第二保護部材の間に前記光ファイバ心線及び融着して補強した2箇所の部分を配置し、
    前記第一剥離紙を引き剥がした後、再び前記第一保護部材及び第二保護部材を互いに粘着させることを特徴とする光ファイバ心線保護方法。
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