JP5792092B2 - 暖房システム - Google Patents
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Description
例えば特許文献1に記載された従来技術には、従来では別々に存在していたエアコン用のコントローラと、床暖房装置用のコントローラと、を1台のコントローラにまとめた暖房システムが開示されている。この従来技術では、コントローラを1台にまとめることで、ユーザの操作性及び省エネルギー性を向上させているとともに、エアコンの単独運転と、エアコンと床暖房装置の連動運転と、の運転切替機能を備えることも提案している。
従って、当該コントローラのハードウェア及びソフトウェアを新規開発するための多大な期間とコストがかかる。そのため、製造台数が少ない場合には、投資に見合う利益を得られない可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、第1指示手段と第2指示手段とを有する(既存の)コントローラを用いて、2種類の暖房装置の動作に対して連動運転動作を含む適切な動作の指示が可能であり、且つより短期間にてより低コストで開発することができる暖房システムを提供することを課題とする。
まず、本発明の第1の発明は、コントローラから動作が指示される第1暖房装置であって流体である暖房循環熱媒を用いて室内の床を暖房可能な前記第1暖房装置と、第2暖房装置と連動することなく前記第1暖房装置の単独動作を指示する第1指示手段及び第2指示手段を備えた前記コントローラであって前記第1指示手段からの第1設定情報が第1信号線を介して前記第1暖房装置に伝達され、前記第2指示手段からの第2設定情報が第2信号線を介して前記第1暖房装置に伝達される前記コントローラと、前記第1暖房装置と連動することなく単独動作される前記第2暖房装置であって温風を用いて前記室内を暖房可能な前記第2暖房装置と、を有する既存暖房システムに追加されて前記第1暖房装置と前記第2暖房装置との連動動作を可能とする暖房システムであって、システム制御装置と、第3信号線を介して前記システム制御装置に接続されているとともに前記第2暖房装置を制御する信号を送信する補助コントローラと、を有している。
そして前記システム制御装置は、前記第1信号線の途中に設けられ、前記コントローラに接続された側の前記第1信号線を介して前記第1指示手段からの前記第1設定情報を受信すると、受信した前記第1設定情報を、前記第1暖房装置に接続された側の前記第1信号線を介して前記第1暖房装置に送信するとともに、前記第2暖房装置を動作させるための第2暖房装置用設定情報を作成して当該第2暖房装置用設定情報を前記第3信号線を介して前記補助コントローラに送信することで、前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを連動動作させる。
また、本発明の第2の発明は、コントローラから動作が指示される第1暖房装置であって流体である暖房循環熱媒を用いて室内の床を暖房可能な前記第1暖房装置と、第2暖房装置と連動することなく前記第1暖房装置の単独動作を指示する第1指示手段及び第2指示手段を備えた前記コントローラであって前記第1指示手段からの第1設定情報が第1信号線を介して前記第1暖房装置に伝達され、前記第2指示手段からの第2設定情報が第2信号線を介して前記第1暖房装置に伝達される前記コントローラと、前記第1暖房装置と連動することなく単独動作される前記第2暖房装置であって温風を用いて前記室内を暖房可能な前記第2暖房装置と、を有する既存暖房システムに追加されて前記第1暖房装置と前記第2暖房装置との連動動作を可能とする暖房システムであって、システム制御装置と、第3信号線を介して前記システム制御装置に接続されているとともに前記第2暖房装置を制御する信号を送信する補助コントローラと、を有している。
そして前記システム制御装置は、第4信号線を介して前記第1暖房装置と接続されており、所定タイミング毎に前記第4信号線を介して前記第1暖房装置に、前記第1設定情報を受信したか否かを問い合わせ、前記第1暖房装置が前記第1設定情報を受信したことを認識すると、前記第2暖房装置を動作させるための第2暖房装置用設定情報を作成して当該第2暖房装置用設定情報を前記第3信号線を介して前記補助コントローラに送信することで、前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを連動動作させる。
また、本発明の第3の発明は、コントローラから動作が指示される第1暖房装置であって流体である暖房循環熱媒を用いて室内の床を暖房可能な前記第1暖房装置と、第2暖房装置と連動することなく前記第1暖房装置の単独動作を指示する第1指示手段及び第2指示手段を備えた前記コントローラであって前記第1指示手段からの第1設定情報が第1信号線を介して前記第1暖房装置に伝達され、前記第2指示手段からの第2設定情報が第2信号線を介して前記第1暖房装置に伝達される前記コントローラと、前記第1暖房装置と連動することなく単独動作される前記第2暖房装置であって温風を用いて前記室内を暖房可能な前記第2暖房装置と、を有する既存暖房システムに追加されて前記第1暖房装置と前記第2暖房装置との連動動作を可能とする暖房システムであって、システム制御装置と、第3信号線を介して前記システム制御装置に接続されているとともに前記第2暖房装置を制御する信号を送信する補助コントローラと、を有している。
そして前記システム制御装置は、前記第1信号線の途中、かつ前記第2信号線の途中、に設けられ、前記コントローラに接続された側の前記第2信号線を介して前記第2指示手段からの前記第2設定情報を受信すると、受信した前記第2設定情報を、前記第1暖房装置に接続された側の前記第2信号線を介して前記第1暖房装置に送信し、前記コントローラに接続された側の前記第1信号線を介して前記第1指示手段からの前記第1設定情報を受信すると、受信した前記第1設定情報を、前記第1暖房装置に接続された側の前記第1信号線を介して前記第1暖房装置に送信するとともに、前記第2暖房装置を動作させるための第2暖房装置用設定情報を作成して当該第2暖房装置用設定情報を前記第3信号線を介して前記補助コントローラに送信することで、前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを連動動作させる。
これにより、コントローラのハードウェア及びソフトウェアを新規開発する場合と比較して、2種類の暖房装置の動作に対して連動運転動作を含む適切な動作の指示が可能な暖房システムを、より短期間にてより低コストで、実現することができる。
●[従来の暖房システム(図5)]
まず図5を用いて従来の暖房システム100の例について説明する。
従来の暖房システム100の例は、2種類の放熱体120A、120Bを有する暖房システムであり、例えば放熱体120Aはリビングの床に配置され、放熱体120Bはキッチンの床に配置される。
放熱体120A、120Bに暖房循環熱媒を供給する燃焼熱源機111は1台で構成されている。
燃焼熱源機111は、制御手段111Aと、燃焼加熱手段111Bと、熱交換器111Cと、循環ポンプ111Pと、弁111VA、弁111VBと、を有している。
コントローラ130は、放熱体120Aの単独動作を指示するための第1指示手段130Aと、放熱体120Bの単独動作を指示するための第2指示手段130Bと、を有している。なお、放熱体120A、120Bは、同時に動作させることもできる。
そして制御手段111Aは、出力部Aoから制御信号を出力して弁111VAの開度を調節するとともに燃焼加熱手段111Bと循環ポンプ111Pを制御して、加熱された暖房循環熱媒を、弁111VA及び供給配管10QAを介して放熱体120Aに供給する。また放熱体120Aにて放熱した後の暖房循環熱媒は、戻り配管10RAにて燃焼熱源機111へと戻される。
そして制御手段111Aは、出力部Boから制御信号を出力して弁111VBの開度を調節するとともに燃焼加熱手段111Bと循環ポンプ111Pを制御して、加熱された暖房循環熱媒を、弁111VB及び供給配管10QBを介して放熱体120Bに供給する。また放熱体120Bにて放熱した後の暖房循環熱媒は、戻り配管10RBにて燃焼熱源機111へと戻される。
なおユーザは、第1指示手段130Aと第2指示手段130Bの双方から入力することで、放熱体120A、120Bの双方を動作させる指示を行うこともできる。
以下、図5に示す従来の暖房システム100をベースとして、図1に示すように、放熱体120Aと120Bを1つの放熱体12に統合し、燃焼熱源機111とコントローラ130を、ほぼそのまま流用し、更に、放熱体22と電気ヒートポンプ21を追加した暖房システム1A〜1Cについて説明する。
つまり、本実施の形態にて説明する暖房システム1A〜1Cのそれぞれは、既存の床暖房装置である第1暖房装置10(燃焼熱源機11、放熱体12にて構成)と、既存のエアコン装置である第2暖房装置20(放熱体22、電気ヒートポンプ21にて構成)と、既存のコントローラ30と、を流用している。そして、新たにシステム制御装置50A(50B、50C)及び補助コントローラ51を追加して構成した暖房システムであり、より短い開発期間にてより低い開発コストで実現することが可能である。
まず図1を用いて、第1の実施の形態の暖房システム1Aについて説明する。
暖房システム1Aは、第1暖房装置10と、第2暖房装置20と、コントローラ30と、システム制御装置50Aと、補助コントローラ51と、を有している。
第1暖房装置10はいわゆる床暖房装置であり、流体である暖房循環熱媒(例えば温水)を循環させて室内RIの床を暖房可能な装置である。
また第2暖房装置20はいわゆるエアコンであり、温風を用いて室内RIを暖房可能な装置である。
ユーザは、コントローラ30から第1指示手段30Aを操作することで、第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作を指示することが可能である。第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作は、効率良く室内RIを暖房することが可能であるとともに、第1暖房装置10の単独動作に比較して、ユーザが設定した室温の立ち上がりを短時間で実現できるため、快適性をより向上させることができる。
またユーザは、コントローラ30から第2指示手段30Bを操作することで、第1暖房装置10の単独動作を指示し、温風の発生を伴わない、床からの放熱のみによる暖房手段を選択することも可能となる。
燃焼熱源機11は、制御手段11Aと、燃焼加熱手段11Bと、熱交換器11Cと、循環ポンプ11Pと、弁11VA、11VBと、を有している。
制御手段11Aは、内部にCPU等を備えており、通信送受信部Atに信号線SAaが接続され、通信送受信部Btに信号線SBが接続されている。
燃焼加熱手段11Bは、制御手段11Aからの制御信号に基づいて、燃料配管10Gから供給される燃料(例えば都市ガス)を燃焼させて熱交換器11C内の暖房循環熱媒を加熱する。
循環ポンプ11Pは、制御手段11Aからの制御信号に基づいて、戻り配管10Rを介して第1放熱体12から放熱した後の暖房循環熱媒を吸い込むとともに熱交換器11Cに向けて暖房循環熱媒を圧送することで暖房循環熱媒を循環させる。
弁11VA、11VBは、制御手段11Aからの制御信号に基づいて、加熱した暖房循環熱媒を第1放熱体12に供給する供給配管10Qの開度量を調節し、暖房循環熱媒の供給量を調節する。なお、弁11VBは省略してもよく、省略した場合、弁11VBを経由していた分岐流路(分岐配管)が省略または常時閉鎖され、弁11VAは制御手段11Aの出力部Ao、Boのどちらからでも制御することができるように構成される。
また第1放熱体12は、供給配管10Qから供給される暖房循環熱媒を用いて室内RIの床に放熱し、放熱した後の暖房循環熱媒を戻り配管10Rから燃焼熱源機11に戻す。
第2放熱体22は、受信手段22Aと、図示省略した制御手段を有しており、システム制御装置50Aと信号線SCにて接続された補助コントローラ51から出力された制御信号を受信手段22Aにて受信する。そして第2放熱体22の制御手段は、受信した制御信号に基づいて電気ヒートポンプ21を制御する。
コントローラ30は、第1指示手段30A、第2指示手段30Bを有しており、第1指示手段30Aから入力された設定情報は、通信送受信部Asから信号線SAbを介して送信され、第2指示手段30Bから入力された設定情報は、通信送受信部Bsから信号線SBを介して送信される。
また制御手段11Aは、通信送受信部Btから動作指示が入力されると、燃焼加熱手段11Bと循環ポンプ11Pと弁11VBの開度量とを制御し、第1放熱体12へ加熱した暖房循環熱媒を供給し、第1暖房装置10を動作させる。
制御手段11Aは、通信送受信部At、Btのどちらから設定情報が入力されても第1放熱体12を動作させるが、第2暖房装置20の連動動作をさせることまではできない(連動動作までサポートしていない既存の第1暖房装置10を流用しているため)。
そこで、以下に説明するシステム制御装置50A及び補助コントローラ51を追加し、第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作を実現させる。
この構成により、システム制御装置50Aは、コントローラ30から信号線SAbを介して第1指示手段30Aからの設定情報を受信すると、受信した設定情報を、信号線SAaを介して制御手段11Aに送信するとともに、第2暖房装置20を動作させるための第2暖房装置用設定情報を作成し、信号線SC及び補助コントローラ51を介して第2暖房装置用設定情報を受信手段22Aに向けて送信する。例えば補助コントローラ51は、赤外線等の無線通信にて第2暖房装置用設定情報を受信手段22Aに送信する。
この暖房システム1Aは、上記のように新たな開発品は、システム制御装置50A及び補助コントローラ51のみである。
またシステム制御装置50Aは、ユーザから見えない場所に配置することが可能であり、単純な箱状でよいので、ハードウェアの開発期間が短くて済む。
またシステム制御装置50Aのソフトウェアも、上記のように特に複雑な処理が要求されるものではないため、開発期間が短くて済む。
従って、特許文献1に記載された従来技術のコントローラを新規開発するよりも、より短期間に、より低コストで暖房システム1Aを実現させることができる。
次に図2を用いて、第2の実施の形態の暖房システム1Bについて説明する。
図2に示す暖房システム1Bは、図1に示す暖房システム1Aに対して、システム制御装置50Bの接続状態が異なる点と、制御手段11Aの通信送受信部Atに接続されている信号線SAがコントローラ30の通信送受信部Asに接続されている点が異なり、他は同じである。
以下、図1に示す第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
コントローラ30の第1指示手段30Aから入力された設定情報は、通信送受信部Asから信号線SAを介して制御手段11Aの通信送受信部Atに向けて送信される。またコントローラ30の第2指示手段30Bから入力された設定情報は、通信送受信部Bsから信号線SBを介して制御手段11Aの通信送受信部Btに向けて送信される。
またシステム制御装置50Bは、信号線SDを介して制御手段11Aの通信送受信部Ctに接続されている。
制御手段11Aは、第1指示手段30Aから入力された設定情報を信号線SAを介して受信した場合も、第2指示手段30Bから入力された設定情報を信号線SBを介して受信した場合も、どちらの場合も、第1放熱体12を動作させる点は、第1の実施の形態と同様である。
そこでシステム制御装置50Bは、所定タイミング(例えば所定時間毎)にて、信号線SDを介して制御手段11Aに、コントローラ30からの設定情報を受信したか否かを問い合わせる。
システム制御装置50Bは、制御手段11Aからの情報に基づいて、コントローラ30から設定情報の受信があり、且つ第1指示手段30Aからの設定情報を受信したことを認識すると、第2暖房装置用設定情報を作成し、信号線SC及び補助コントローラ51を介して第2暖房装置用設定情報を受信手段22Aに向けて送信する。
この暖房システム1Bは、第1の実施の形態と同様、実際の新たな開発品はシステム制御装置50B及び補助コントローラ51のみである。
またシステム制御装置50Bは、ユーザから見えない場所に配置することが可能であり、単純な箱状でよいので、ハードウェアの開発期間が短くて済む。
またシステム制御装置50Bのソフトウェアも、上記のように特に複雑な処理が要求されるものではないため、開発期間が短くて済む。
従って、特許文献1に記載された従来技術のコントローラを新規開発するよりも、より短期間に、より低コストで暖房システム1Bを実現させることができる。
次に図3を用いて、第3の実施の形態の暖房システム1Cについて説明する。
図3に示す暖房システム1Cは、図1に示す暖房システム1Aに対して、システム制御装置50Cの接続状態が異なり、制御手段11Aの通信送受信部Atは、信号線SAaとシステム制御装置50Cと信号線SAbを介してコントローラ30の通信送受信部Asに接続され、制御手段11Aの通信送受信部Btは、信号線SBaとシステム制御装置50Cと信号線SBbを介してコントローラ30の通信送受信部Bsに接続されており、他は同じである。
以下、図1に示す第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
コントローラ30の第2指示手段30Bから入力された設定情報は、通信送受信部Bsから信号線SBbとシステム制御装置50Cと信号線SBaを介して制御手段11Aの通信送受信部Btに向けて送信される。つまり、システム制御装置50Cは、第2指示手段30Bから入力された設定情報を通信送受信部Bs及び信号線SBbを介して受信すると、受信した設定情報を信号線SBaから制御手段11Aの通信送受信部Btに向けて送信する。
制御手段11Aは、第1指示手段30Aから入力された設定情報を信号線SAaを介して受信した場合も、第2指示手段30Bから入力された設定情報を信号線SBaを介して受信した場合も、どちらの場合も、第1放熱体12を動作させる点は、第1の実施の形態と同様である。
この暖房システム1Cは、第1の実施の形態と同様、実際の新たな開発品はシステム制御装置50C及び補助コントローラ51のみである。
またシステム制御装置50Cは、ユーザから見えない場所に配置することが可能であり、単純な箱状でよいので、ハードウェアの開発期間が短くて済む。
またシステム制御装置50Cのソフトウェアも、上記のように特に複雑な処理が要求されるものではないため、開発期間が短くて済む。
従って、特許文献1に記載された従来技術のコントローラを新規開発するよりも、より短期間に、より低コストで暖房システム1Cを実現させることができる。
図5に示す従来の暖房システム100では、第1指示手段130Aは第1放熱体120Aの単独動作に割り当てられており、第2指示手段130Bは第2放熱体120Bの単独動作に割り当てられている。従って、第1指示手段130Aを操作して第1放熱体120Aの動作を開始させた後、第2指示手段130Bを操作して第2放熱体120Bの動作を開始させてもなんら問題は無い。また第1指示手段130Aと第2指示手段130Bを同時に操作して第1放熱体120Aと第2放熱体120Bを同時に動作を開始させてもなんら問題は無い。
しかし、図1〜図3に示す第1〜第3の実施の形態では、第1指示手段30Aは第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作の指示に割り当てられており、第2指示手段30Bは第1暖房装置10の単独動作に割り当てられている。従って、第1指示手段30Aと第2指示手段30Bとの双方の指示が重複する場合、第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作と、第1暖房装置10の単独動作は同時に行うことができないので、なんらかの対処をする必要がある。
そこで、システム制御装置50A〜50Cは、第1指示手段30Aと第2指示手段30Bの双方の指示が重複する場合に対して、図4の処理手順に示すフローチャートに従って対処する。なお、図4のフローチャートの処理は、第1〜第3の実施の形態の、いずれにおいても実施される。
ステップS10にて、システム制御装置50A〜50Cは、設定情報を取り込み、ステップS20に進む。システム制御装置がコントローラ30に接続されている場合(第1、第3の実施の形態)はコントローラ30から設定情報を取り込んでもよいし、制御手段11Aから設定情報を取り込んでもよい。また第2の実施の形態の場合は、システム制御装置50Bは、制御手段11Aから設定情報を取り込む。
ステップS20では、システム制御装置50A〜50Cは、今回、第1指示手段30AがOFF→ONに操作されたか否かを判定する。今回OFF→ONに操作された場合(Yes)はステップS30Aに進み、そうでない場合(No)はステップS30Bに進む。
なお、「今回OFF→ON」とは、前回OFFかつ今回ONとなった場合であり、「今回OFF→ONでない場合」とは、前回ONかつ今回ON、または前回ONかつ今回OFF、または前回OFFかつ今回OFF、の場合である。
ステップS60に進んだ場合は、今回、第1指示手段30Aと第2指示手段30Bとが、同時にOFF→ONに操作された場合であり、この場合は「双方ON時の処理」を実行して処理を終了する。
「双方ON時の処理」は、以下の(1)〜(3)のいずれかの処理が設定されている。
(1)双方の入力指示をキャンセル(無視)して、現在の状態を維持する(つまり、指示を無視して何もしない)。
(2)第1指示手段30Aからの設定情報を優先し、第2指示手段30Bからの設定情報を無視し、第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作を行わせる。
(3)第2指示手段30Bからの設定情報を優先し、第1指示手段30Aからの設定情報を無視し、第1暖房装置10の単独動作を行わせ、第2暖房装置20の動作を停止させる。
そしてステップS40Aにて、システム制御装置50A〜50Cは、第2暖房装置20の動作を行わせ、ステップS50Aにて、システム制御装置50A〜50Cは、第1暖房装置10の動作を行わせる。このように、第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作を行わせ、処理を終了する。
ステップS40Bに進んだ場合は、現在の第1指示手段30Aの状態がONかOFFかにかかわらず、今回、第2指示手段30BのみがOFF→ONになった場合である。このとき、第1指示手段30AがすでにONであった場合、第1指示手段30AのONはOFFへとキャンセルされることになる。
そしてステップS40Bにて、システム制御装置50A〜50Cは、第2暖房装置20の動作を停止させ、ステップS50Bにて、システム制御装置50A〜50Cは、第1暖房装置10の動作を行わせる。このように、第1暖房装置10の単独動作を行わせ、処理を終了する。
ステップS30Dに進んだ場合、システム制御装置50A〜50Cは、今回第2指示手段30BがON→OFFに操作されたか否かを判定する。今回ON→OFFに操作された場合(Yes)はステップS40Cに進み、そうでない場合(No)は処理を終了する。
そしてステップS40Cにて、システム制御装置50A〜50Cは、第2暖房装置20の動作を停止させ、ステップS50Cにて、システム制御装置50A〜50Cは、第1暖房装置10の動作を停止させ、処理を終了する。
また本実施の形態の説明では、第1指示手段30Aに第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作の指示を割り当て、第2指示手段30Bに第1暖房装置10のみの単独動作を割り当てた例を説明したが、第1指示手段30Aに第1暖房装置10のみの単独動作を割り当て、第2指示手段30Bに第1暖房装置10と第2暖房装置20の連動動作の指示を割り当ててもよい。
10 第1暖房装置
11 燃焼熱源機
11A 制御手段
11B 燃焼加熱手段
11C 熱交換器
11P 循環ポンプ
11VA、11VB 弁
12 第1放熱体
20 第2暖房装置
21 電気ヒートポンプ
22 第2放熱体
22A 受信手段
30 コントローラ
30A 第1指示手段
30B 第2指示手段
50A〜50C システム制御装置
51 補助コントローラ
RI 室内
RO 屋外
SA、SAa、SAb、SB、SBa、SBb、SC、SD 信号線
Claims (3)
- コントローラから動作が指示される第1暖房装置であって流体である暖房循環熱媒を用いて室内の床を暖房可能な前記第1暖房装置と、
第2暖房装置と連動することなく前記第1暖房装置の単独動作を指示する第1指示手段及び第2指示手段を備えた前記コントローラであって前記第1指示手段からの第1設定情報が第1信号線を介して前記第1暖房装置に伝達され、前記第2指示手段からの第2設定情報が第2信号線を介して前記第1暖房装置に伝達される前記コントローラと、
前記第1暖房装置と連動することなく単独動作される前記第2暖房装置であって温風を用いて前記室内を暖房可能な前記第2暖房装置と、を有する既存暖房システムに追加されて前記第1暖房装置と前記第2暖房装置との連動動作を可能とする暖房システムであって、
システム制御装置と、
第3信号線を介して前記システム制御装置に接続されているとともに前記第2暖房装置を制御する信号を送信する補助コントローラと、を有し、
前記システム制御装置は、
前記第1信号線の途中に設けられ、
前記コントローラに接続された側の前記第1信号線を介して前記第1指示手段からの前記第1設定情報を受信すると、受信した前記第1設定情報を、前記第1暖房装置に接続された側の前記第1信号線を介して前記第1暖房装置に送信するとともに、前記第2暖房装置を動作させるための第2暖房装置用設定情報を作成して当該第2暖房装置用設定情報を前記第3信号線を介して前記補助コントローラに送信することで、前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを連動動作させる、
暖房システム。 - コントローラから動作が指示される第1暖房装置であって流体である暖房循環熱媒を用いて室内の床を暖房可能な前記第1暖房装置と、
第2暖房装置と連動することなく前記第1暖房装置の単独動作を指示する第1指示手段及び第2指示手段を備えた前記コントローラであって前記第1指示手段からの第1設定情報が第1信号線を介して前記第1暖房装置に伝達され、前記第2指示手段からの第2設定情報が第2信号線を介して前記第1暖房装置に伝達される前記コントローラと、
前記第1暖房装置と連動することなく単独動作される前記第2暖房装置であって温風を用いて前記室内を暖房可能な前記第2暖房装置と、を有する既存暖房システムに追加されて前記第1暖房装置と前記第2暖房装置との連動動作を可能とする暖房システムであって、
システム制御装置と、
第3信号線を介して前記システム制御装置に接続されているとともに前記第2暖房装置を制御する信号を送信する補助コントローラと、を有し、
前記システム制御装置は、
第4信号線を介して前記第1暖房装置と接続されており、所定タイミング毎に前記第4信号線を介して前記第1暖房装置に、前記第1設定情報を受信したか否かを問い合わせ、前記第1暖房装置が前記第1設定情報を受信したことを認識すると、前記第2暖房装置を動作させるための第2暖房装置用設定情報を作成して当該第2暖房装置用設定情報を前記第3信号線を介して前記補助コントローラに送信することで、前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを連動動作させる、
暖房システム。 - コントローラから動作が指示される第1暖房装置であって流体である暖房循環熱媒を用いて室内の床を暖房可能な前記第1暖房装置と、
第2暖房装置と連動することなく前記第1暖房装置の単独動作を指示する第1指示手段及び第2指示手段を備えた前記コントローラであって前記第1指示手段からの第1設定情報が第1信号線を介して前記第1暖房装置に伝達され、前記第2指示手段からの第2設定情報が第2信号線を介して前記第1暖房装置に伝達される前記コントローラと、
前記第1暖房装置と連動することなく単独動作される前記第2暖房装置であって温風を用いて前記室内を暖房可能な前記第2暖房装置と、を有する既存暖房システムに追加されて前記第1暖房装置と前記第2暖房装置との連動動作を可能とする暖房システムであって、
システム制御装置と、
第3信号線を介して前記システム制御装置に接続されているとともに前記第2暖房装置を制御する信号を送信する補助コントローラと、を有し、
前記システム制御装置は、
前記第1信号線の途中、かつ前記第2信号線の途中、に設けられ、
前記コントローラに接続された側の前記第2信号線を介して前記第2指示手段からの前記第2設定情報を受信すると、受信した前記第2設定情報を、前記第1暖房装置に接続された側の前記第2信号線を介して前記第1暖房装置に送信し、
前記コントローラに接続された側の前記第1信号線を介して前記第1指示手段からの前記第1設定情報を受信すると、受信した前記第1設定情報を、前記第1暖房装置に接続された側の前記第1信号線を介して前記第1暖房装置に送信するとともに、前記第2暖房装置を動作させるための第2暖房装置用設定情報を作成して当該第2暖房装置用設定情報を前記第3信号線を介して前記補助コントローラに送信することで、前記第1暖房装置と前記第2暖房装置とを連動動作させる、
暖房システム。
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