JP5791584B2 - 電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法 - Google Patents

電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5791584B2
JP5791584B2 JP2012259716A JP2012259716A JP5791584B2 JP 5791584 B2 JP5791584 B2 JP 5791584B2 JP 2012259716 A JP2012259716 A JP 2012259716A JP 2012259716 A JP2012259716 A JP 2012259716A JP 5791584 B2 JP5791584 B2 JP 5791584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference voltage
voltage
battery
unit
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012259716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014106139A (ja
Inventor
満文 後藤
満文 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012259716A priority Critical patent/JP5791584B2/ja
Publication of JP2014106139A publication Critical patent/JP2014106139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5791584B2 publication Critical patent/JP5791584B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Description

本発明は、電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法に関する。
従来から、車載用電源等に用いられる電池が発生する電圧を監視する電圧監視装置が提案されている。電圧監視装置には、例えば、基準電圧回路が生成した基準電圧を基準として電池等の電圧を監視するものがある。電圧監視装置は継続的に正確な電圧を監視することが要求される反面、基準電圧発生回路の経年変化等に起因して計測誤差が増大することがある。
例えば、特許文献1に記載の電圧監視装置は、第1の基準電圧回路の第1の分圧電圧を出力する分圧電圧出力部とAD変換部とを接続し、第1の基準電圧を利用して第1の分圧電圧のAD変換値を得、比較部でこのAD変換値と、AD変換器が正常な場合に第1の分圧電圧を第1の基準電圧を利用して得られるAD変換値と比較し、第1の基準電圧回路の診断を行う場合には、第2の基準電圧回路の第2の基準電圧の第2の分圧電圧のAD変換値を得、比較器は、第1の分圧電圧を第1の基準電圧を利用して得られるAD変換値との比較を行う。
特開2012−16222号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電圧監視装置には、例えば、電気自動車等に搭載される電池パックのように比較的過酷な温度環境や機械的環境にさらされ、複数の基準電圧発生回路を備えるものがある。これら複数の基準電圧発生回路は、それぞれ概ね等しい温度環境や機械的環境にさらされるため同様な確率で故障が発生することがある。従って、これら複数の基準電圧発生回路を用いた計測値の比較による正常/異常判定は、長期的にみて信頼性に乏しくなる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、長期的に信頼性が確保できる電圧監視装置及び電圧監視方法を提供する。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、第1の基準電圧を生成する第1基準電圧生成部と、前記第1基準電圧生成部と異なる環境に設置され、第2の基準電圧を生成する第2基準電圧生成部と、複数の電池セルの各電圧を前記第1の基準電圧及び前記第2の基準電圧に基づいて、それぞれ第1の電圧及び第2の電圧として計測する計測部と、前記計測部が電池セル毎に計測した、第1の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データと、第2の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データとが合致する度合いを示す指標値に基づいて、前記複数の電池セルの計測精度の状態を判定する状態判定部とを備えることを特徴とする電圧監視システムである。
(2)本発明のその他の態様は、上述の電圧監視システムであって、前記第2基準電圧生成部は、前記第2の基準電圧について自部から前記計測部までの電圧降下を補正することを特徴とする。
(3)本発明のその他の態様は、上述の電圧監視システムであって、前記第2基準電圧生成部は、前記第1基準電圧生成部よりも環境の変化が少ない場所に設置されていることを特徴とする。
(4)本発明のその他の態様は、上述の電圧監視システムであって、温度範囲と前記第2基準電圧生成部の耐用期間との関係を示す判定式に基づいて、少なくとも所望の耐用期間が与えられる温度範囲の環境前記第2基準電圧生成部設置されていることを特徴とする。
(5)本発明のその他の態様は、第1の基準電圧を生成する第1基準電圧生成部と、複数の電池セルの各電圧を前記第1の基準電圧及び前記第1基準電圧生成部と異なる環境に設置された第2基準電圧生成部が生成した第2の基準電圧に基づいて、それぞれ第1の電圧及び第2の電圧として計測する計測部と、前記計測部が電池セル毎に計測した、第1の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データと、第2の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データとが合致する度合いを示す指標値に基づいて、前記複数の電池セルの計測精度の状態を判定する状態判定部とを備えることを特徴とする電圧監視装置である。
(6)本発明のその他の態様は、第1の基準電圧を生成する第1基準電圧生成部と、前記第1基準電圧生成部と異なる環境に設置され、第2の基準電圧を生成する第2基準電圧生成部と、計測部及び状態判定部とを備えた電圧監視装置における電圧監視方法において、前記計測部が、複数の電池セルの各電圧を前記第1の基準電圧又は前記第2の基準電圧に基づいて、それぞれ第1の電圧及び第2の電圧として計測する計測過程、前記状態判定部が、前記計測過程で電池セル毎に計測した、第1の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データと、第2の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データとが合致する度合いを示す指標値に基づいて、前記複数の電池セルの計測精度の状態を判定する状態判定過程、を有することを特徴とする電圧監視方法である。
本発明によれば、長期的に信頼性が確保できる。
本発明の第1の実施形態に係る電池システムの全体構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る電池システムの一部の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る電圧監視処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る判定情報の例を示す表である。 本発明の第2の実施形態に係る電池システムの全体構成を示す概略ブロック図である。 校正用基準電圧データの例を示す表である。 基準電圧補正データの例を示す表である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る電池システム1の全体構成を示す概略ブロック図である。
電池システム(電圧監視システム)1は、M個(Mは、1以上の整数、図1に示す例では2)の電池ユニット11−1〜11−M、電流センサ13、受電端スイッチ14、電力変換器15、電池制御回路16、及び表示部17を含んで構成される。
以下の説明では、M個の電池ユニット11−1〜11−Mを、電池ユニット11−1等、と呼ぶことがある。また、特定のM個の電池ユニット11−1〜11−Mを指す場合には、単に電池ユニット11と呼ぶことがある。電池ユニット11以外の複数個存在する構成、例えば、後述する組電池列111についても、同様に呼称する。電池ユニット11−2〜11−Mは、特に断らない限り電池ユニット11−1と同様な構成を備える。以下、主に電池ユニット11−1について説明する。
電池ユニット11−1は、電池監視回路112−1を含んで構成され、組電池列111−1を着脱可能に固定する。電池ユニット11−1は、例えば、電池パックである。組電池列111−1等がM個の電池ユニット11−1のそれぞれに固定されている状態では、組電池列111−1〜111−Mは、M個の電池ユニット11−1〜11−M間で互いに直列に接続される。
電池監視回路(電圧監視装置)112−1は、組電池列111−1の状態、例えば、電圧や温度を検出(監視)し、検出した状態を示す電池状態信号を電池制御回路16に出力する。電池監視回路112−1は、電池制御回路16から入力された電池制御信号に基づいて動作する。電池監視回路112−1の構成については後述する。
電流センサ13の一端は、組電池列111−1の一端である正極端子と接続され、電流センサ13の他端は、受電端スイッチ14の一端に接続されている。電流センサ13は、組電池列111−1と受電端スイッチ14との間を流れる電流を計測し、計測した電流値を示す電流計測信号を電池制御回路16に出力する。
受電端スイッチ14の一端は、電流センサ13の他端に接続され、受電端スイッチ14の他端は電力変換器15の一端に接続されている。受電端スイッチ14は、その一端と他端との間が開いている状態(開状態、OFF)又は閉じている状態(閉状態、ON)のうちいずれかの状態をとる。開状態は、その一端及び他端との間で電流が流れずに遮断されている状態である。閉状態は、その一端及び他端との間で電流が流れ、導通している状態である。受電端スイッチ14は、電池制御回路16から入力された受電端スイッチ制御信号に基づいて自部の状態を開状態又は閉状態に切り替える。
電力変換器15の一端は受電端スイッチ14の他端に接続され、電力変換器15の他端は負荷部(図示せず)に接続されている。負荷部は、供給される電力を消費する構成である。例えば、電気自動車等の車両における動力源となる電動機(モータ)、車両の走行その他の処理を制御する制御系、照明装置、空調機、等である。
電力変換器15は、受電端スイッチ14の他端から供給された電力を、負荷部で要求されている仕様(例えば、定格電圧、定格電流、交流又は直流の区別)に適合するように変換する。電力変換器15は、例えば、受電端スイッチ14の他端から供給された直流電力を交流電力に変換する直流交流変換器(DC−ACコンバータ)である。
電力変換器15の他端には、電力を供給する電源(図示せず)が接続されていてもよい。電源は、例えば、発電機、燃料電池等である。電源が接続されている場合には、電力変換器15は、電源から供給された電力を所定の電圧値及び電流値を有する直流電力に変換し、変換した直流電力を受電端スイッチ14の他端に出力してもよい。出力された直流電力によって、組電池列111−1等が充電される。
電池制御回路16は、電池監視回路112−1等、その他、電池システム1の各構成部の動作を制御する。ここで、電池制御回路16は、電池監視回路112−1等からそれぞれ入力された電池状態信号が示す状態に応じて電池制御信号を生成する。電池制御回路16は、生成した電池制御信号を電池監視回路112−1等に出力する。
電池制御回路16は、電池監視回路112−1等から異常検出信号が入力された場合には、入力された異常検出信号を表示部17に出力する。異常検出信号は、組電池列111−1等のいずれかに異常が検出されたことを示す信号である。
電池制御回路16は、負荷部への電力の供給を行うことを示す操作入力を受け付けた場合には、受電端スイッチ14を閉状態に切り替えることを示す受電端スイッチ制御信号を生成し、生成した信号を受電端スイッチ14に出力する。これにより、受電端スイッチ14の状態を閉状態に切り替えて、負荷部への電力の供給を開始する。
電池制御回路16は、負荷部への電力の供給を停止することを示す操作入力を受け付けた場合には、受電端スイッチ14を開状態に切り替えることを示す受電端スイッチ制御信号を生成し、生成した信号を受電端スイッチ14に出力する。これにより、受電端スイッチ14の状態を開状態に切り替えて、負荷部への電力の供給を停止する。
電池制御回路16は、組電池列111−1等の状態を示す電池状態信号を要求することを示す電池状態要求信号を生成し、生成した電池状態要求信号を電池監視回路112−1等に出力する。
電池状態要求信号を出力する契機は、例えば、他の構成部(電池システム1には限らない)からその動作を停止したことを示す停止信号が電池制御回路16に入力されたときである。他の構成部は、例えば、内燃機関に供給された燃料を点火させる点火装置(イグニッションシステム)、車両の動力源であるモータ、等である。
その他、電池状態要求信号を出力する契機は、組電池列111−1等の温度が所定の温度閾値(例えば、50°C)を超えたときでもよい。組電池列111−1等の温度として、電池制御回路16は、該組電池列111−1等に対応する電池監視回路112−1等から入力された電池状態信号が示す情報を用いることができる。
また、電池状態要求信号を出力する契機は、組電池列111−1等が電力を供給している稼働時間において、所定の時間間隔(例えば、1日)が経過する毎であってもよい。電池制御回路16は、例えば、所定の周期でクロックパルスを発生する発振器を備えて時間を計測するタイマ部(図示せず)を備える。電池制御回路16は、電流センサ13から入力された電流計測信号が示す電流値が0よりも有意に大きい値であるか否かを判断し、電流値が0よりも有意に大きい値である期間内に発生したクロックパルスの数を計数する。電池制御回路16は、新たに増加したクロックパルスの数が、所定のカウント値に達する毎に電池状態要求信号を出力し、そのクロックパルスの数を0にリセットするという処理を繰り返す。この所定のカウント値は、所定の時間間隔内に発生するクロックパルスの数(例えば、クロックパルス周波数が32,768Hzの場合、1日当たり2,831,155,200個)に相当する。
表示部17は、電池制御回路16から異常検出信号が入力されたとき、該異常検出信号に係る組電池列111−1等のいずれかに異常が検出されたことを示す異常検出情報を表示する。異常検出情報を表示する形態は、利用者が認識できる形態であれば、いかなる形態であってもよい。例えば、表示部17は、電球、発光ダイオード等の発光器を備え、異常検出信号が入力されたとき、所定の色(例えば、赤色)及び光量で該発光器を点灯するものであってもよい。これにより、組電池列111−1等のいずれかに電圧の計測精度について異常が発生したことが利用者に通知される。
図2は、本実施形態に係る電池システム1の一部の構成を示す概略ブロック図である。
電池システム1は、電池ユニット11−1等のそれぞれについてN個の電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−N等及び校正用基準電圧発生回路(第2基準電圧生成部)18を、さらに備える。Nは、1以上の整数、例えば、4であり、後述する組電池列111−1等に含まれる電池セルの数に相当する。図2では、電流センサ13、受電端スイッチ14及び電力変換器15の図示が省略されているが、これらが電池システム1において省略して構成されていることを意味するものではない。
次に、電池ユニット11−1の構成について説明する。電池ユニット11−2〜11−Mは、特に断らない限り電池ユニット11−1と同様な構成を有する。
組電池列111−1は、N個の電池セルを含んで構成される。電池セルの数が複数である場合には、複数の電池セルが互いに直列に接続されて形成される。ここでは、組電池列111−1を構成するN個の電池セルを、電池セル111−1−1〜111−1−N、又は111−1−1等と示すことによって区別する。電池セル111−1−1等以外の、それぞれN個存在する構成についても、同様に呼称する。
電池セル111−1−1等のそれぞれは、各1個の正極端子と負極端子の対を備え、その対が電解質を挟む電池の構成単位である。電池セルは、セル電池、又は単にセルと呼ばれることがある。本実施形態では、電池セルは、充電と放電を繰り返し行うことができる二次電池である。組電池列111−1もしくは電池セルに蓄積されている電荷が大きくなるほど、一般に両極端子間の電圧が大きくなるため、その電圧は蓄積されている電荷の容量の目安となる。その電圧は起電力と呼ばれることもある。
電池監視回路112−1は、A/D(Analog−to−Digital、アナログ・ディジタル)変換器(計測部)113−1、基準電圧発生回路(第1基準電圧生成部)114−1、N個の基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−N、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置、状態判定部)116−1、及びトランシーバ117−1を含んで構成される。
A/D変換器113−1は、電池セル111−1−1〜111−1−Nのそれぞれのアナログの電圧値を、N個の基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nからそれぞれ入力された基準電圧信号に基づいてディジタル値に量子化する。A/D変換器113−1等は、量子化された電圧値を示すセル電圧信号をCPU116−1に出力する。
ここで、A/D変換器113−1は、各基準電圧信号が示す電圧値(基準電圧)を最大値として所定のビット数(量子化精度)で対応する電池セルのアナログの電圧値を量子化する。例えば、基準電圧が4.0V、電池セルの電圧値が3.8Vである場合、電池セルの基準電圧に対する比は0.95となる。所定のビット数が8ビットである場合、4Vについて、その最大値を二進表示した値11111111(十進表示で2−1)が対応付けられる。従って、電池セルの電圧値は、0.95×(2−1)の小数点以下を四捨五入した整数値242を二進表示して、11110010と量子化される。つまり、A/D変換器113−1は、所定のビット数に係る精度で電池セルの電圧値を、基準電圧信号が示す基準電圧で正規化した値を計測する。
なお、電池セルの電圧値が基準電圧を超える場合には、A/D変換器113−1は、量子化したディジタル値として、例えばその最大値を与える。所定のビット数が8ビットである場合には、最大値11111111が与えられる。
基準電圧発生回路114−1は、N個の基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nのそれぞれの一端に接続されている。
基準電圧発生回路114−1は、所定の基準電圧を有する基準電圧信号を生成し、生成した基準電圧信号をN個の基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nのそれぞれの一端に出力する。所定の基準電圧は、例えば、対応する各電池セルの定格電圧又は該定格電圧よりも予め定めた電圧マージンだけ高い電圧値である。
基準電圧発生回路114−1は、例えば、ツェナーダイオードを含んで構成される。ツェナーダイオードは、その両端に印加された電圧が、ある一定の電圧である基準電圧に等しくなるように電流が流れる特性(ツェナー効果)を有する回路素子である。基準電圧発生回路114−1による基準電圧は、一般に時間経過に伴って徐々に低下する。また、基準電圧の低下は、温度変化や振動等の環境変化によって助長されることがある。
基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nは、それぞれ2個の入力端と1個の出力端を備える。各2個の入力端の一方には基準電圧発生回路114−1から基準電圧信号が入力され、各2個の入力端の他方には電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−Nの他端から基準電圧信号がそれぞれ入力される。
基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nは、CPU116−1から入力された基準電源選択信号に基づいて、出力端と接続する入力端を、各2個の入力端の一方にするか他方にするかを切り替える。これにより、出力端からA/D変換器113−1に出力する基準電圧信号として、基準電圧発生回路114−1から入力された基準電圧信号を出力するか、電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−Nからそれぞれ入力された基準電圧信号を出力するかが選択される。つまり、基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nは、基準電源の切り替え用のスイッチである。
以下の説明では、基準電圧発生回路114−1から入力された基準電圧信号を基準電圧信号1と呼び、電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−Nからそれぞれ入力された基準電圧信号を基準電圧信号2と呼んで両者を区別する。
CPU116−1は、電池制御回路16からトランシーバ117−1を介して電池状態要求信号が入力されたとき、A/D変換器113−1から入力されたセル電圧信号に基づいて電圧の計測精度に異常が発生したか否かを判定する。異常が発生したか否かの判定に係る処理(異常判定処理)を含む電圧監視処理については、後述する。
CPU116−1は、電圧の計測精度に異常が発生したと判定した場合には、異常が検出されたことを示す異常検出信号を生成し、生成した異常検出信号を、トランシーバ117−1を介して電池制御回路16に出力する。
CPU116−1には、組電池列111−1の近傍に設置された温度センサ(図示せず)から検出された温度を示す温度信号が入力される。温度センサとして、例えば、熱電対やサーミスタ等を用いることができる。CPU116−1は、入力された温度信号を、電池状態信号としてトランシーバ117−1を介して電池制御回路16に出力する。
トランシーバ117−1は、CPU116−1から入力された信号を、通信ネットワークを介して電池制御回路16に送信する。トランシーバ117−1は、電池制御回路16から該通信ネットワークを介して受信した受信信号をCPU116−1へ出力する送受信器である。通信ネットワークは、有線であっても無線であってもよい。
電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−Nの一端は、校正用基準電圧発生回路18に接続され、電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−Nの他端は、基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nが備える各2個の入力端の他方にそれぞれ接続されている。電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−Nのそれぞれは、その一端と他端との間が開状態又は閉状態のうちいずれかの状態をとる。電池ユニット対応スイッチ12−1等は、CPU116−1から入力された電池ユニット対応スイッチ制御信号に基づいて自部の状態を開状態又は閉状態に切り替える。
校正用基準電圧発生回路18は、基準電圧発生回路114−1等と同様な構成を有する基準電圧発生回路である。校正用基準電圧発生回路18は、電池ユニット対応スイッチ12−1−1〜12−1−Nの一端に接続されている。
校正用基準電圧発生回路18は、所定の基準電圧を有する基準電圧信号2を生成し、生成した基準電圧信号2をN個の基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nが備える各2個の入力端の他方に出力する。
ところで、基準電圧信号2が示す基準電圧2は、時間経過に伴って、その初期値から次第に低下する。また、環境、例えば温度や振動の有無、そのレベル、又はそのレベルの変動が著しいほど基準電圧の低下が著しくなる傾向がある。かかる現象は、基準電圧信号1が示す基準電圧1についても該当する。そこで、校正用基準電圧発生回路18は、基準電圧発生回路114−1等をそれぞれ備える電池ユニット11−1等とは異なる環境として温度変化及び振動の一方又は両方がより緩やかな環境が得られる場所に設置されるようにする。例えば、電池ユニット11−1等は車体(ボディ)の底面に設置され、校正用基準電圧発生回路18は、車両における乗員ルーム内に設置されるようにする。本実施形態では、基準電圧1と基準電圧2に差異が生じることに着目して、各々の計測結果の差異に基づき計測精度に異常が生じているか否かを判定する。
(電圧監視処理)
次に、本実施形態に係る電圧監視処理について説明する。
図3は、本実施形態に係る電圧監視処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)電池制御回路16は、組電池列111−1等の電圧を示す電池状態要求信号を生成し、生成した電池状態要求信号をCPU116−1等に出力する(電圧情報要求)。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)基準電圧発生回路114−1等は、基準電圧信号1を生成し、生成した基準電圧信号1を基準電源スイッチ115−1−1等のそれぞれの一端に出力する(基準電圧供給)。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)CPU116−1等は、基準電圧信号1を選択することを示す基準電源選択信号を生成し、生成した基準電源選択信号を基準電源スイッチ115−1−1等にそれぞれ出力する。基準電源スイッチ115−1−1等は、CPU116−1等から基準電圧信号1を選択する基準電源選択信号が入力されたとき、基準電圧信号1を選択し、選択した基準電圧信号1をA/D変換器113−1等に出力する。A/D変換器113−1等は、電池セル111−1−1等のそれぞれのアナログの電圧値から、N個の基準電源スイッチ115−1−1等からそれぞれ入力された基準電圧信号1に基づいてディジタル値に量子化する。これにより、電池セル111−1−1等のそれぞれの電圧(セル電圧1)を計測する。A/D変換器113−1等は、セル電圧1を示すセル電圧信号をCPU116−1等に出力する。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)CPU116−1等は、閉状態に切り替えることを示す電池ユニット対応スイッチ制御信号を生成し、生成した電池ユニット対応スイッチ制御信号を電池ユニット対応スイッチ12−1−1等にそれぞれ出力する。電池ユニット対応スイッチ12−1−1等は、CPU116−1から電池ユニット対応スイッチ制御信号が入力されたとき閉状態に切り替える。電池ユニット対応スイッチ12−1−1等は、初期状態では開状態をとる、少なくとも次にステップS102に進むまでには開状態に切り替えられる。校正用基準電圧発生回路18は、基準電圧信号2を生成し、生成した基準電圧信号2を基準電源スイッチ115−1−1等のそれぞれの他端に出力する(校正用基準電源供給)。その後、ステップS105に進む。
(ステップS105)CPU116−1等は、基準電圧信号2を選択することを示す基準電源選択信号を生成し、生成した基準電源選択信号を基準電源スイッチ115−1−1等にそれぞれ出力する。基準電源スイッチ115−1−1等は、CPU116−1等から基準電圧信号2を選択する基準電源選択信号が入力されたとき、基準電圧信号2を選択し、選択した基準電圧信号2をA/D変換器113−1等に出力する。A/D変換器113−1等は、電池セル111−1−1等のそれぞれのアナログの電圧値から、N個の基準電源スイッチ115−1−1等からそれぞれ入力された基準電圧信号2に基づいてディジタル値に量子化する。これにより、電池セル111−1−1等のそれぞれの電圧(セル電圧2)を計測する。A/D変換器113−1等は、セル電圧2を示すセル電圧信号をCPU116に出力する。その後、ステップS106に進む。
(ステップS106)CPU116−1等は、セル電圧1、即ち、基準電圧信号1に基づいて量子化した電池セル111−1−1等のそれぞれのディジタル電圧値と所定の電圧値との差分値が予め定めた許容範囲内であるか否かを判定する。所定の電圧値とは、例えば、基準電圧のディジタル信号値である。CPU116−1等は、その判定結果を示す判定情報1を生成する。判定情報1は、例えば、電池セルそれぞれについて、その差分値が予め定めた許容範囲内である場合の値が1であり、その差分値が予め定めた許容範囲内ではない場合の値が0であるセル別判定値を要素として含む情報である。
CPU116−1等は、セル電圧2、即ち、基準電圧信号2に基づいて量子化した電池セル111−1−1等のそれぞれのディジタル電圧値と所定の電圧値との差分値が予め定めた許容範囲内であるか否かを判定する。CPU116−1等は、その判定結果を示す判定情報2を生成する。セル電圧2に基づいて判定情報2を生成する処理は、セル電圧1に基づいて判定情報1を生成する処理と同様であってもよい。従って、判定情報2は、例えば、電池セルそれぞれについて、その差分値が予め定めた許容範囲内である場合の値が1であり、その差分値が予め定めた許容範囲内ではない場合の値が0であるセル別判定値を要素として含む情報である。
CPU116−1等は、判定情報1と判定情報2とが合致する度合いを示す指標値を算出して、セル電圧の計測精度を判定する。CPU116−1等は、その指標値として、例えば、判定情報1に含まれるセル別判定値と、判定情報2に含まれるセル別判定値とが異なる電池セルの数を計数する。
CPU116−1等は、算出した指標値に基づいてセル電圧の計測精度に異常が発生したか否かを判定する。CPU116−1等は、例えば、その算出した電池セル数が、予め定めた電池セル数の閾値(例えば、1個)よりも大きい場合、その電池ユニット11−1等においてセル電圧の計測精度に異常が検出されたと判定する。CPU116−1等は、その算出した電池セル数が、その電池セル数の閾値以下の場合、その電池ユニット11−1等においてセル電圧の計測精度が正常であると判定する。
なお、電池ユニット11−1等の数Mが1よりも多い場合、CPU116−1等は、電池システム1全体におけるセル電圧の計測精度について次のように判定を行ってもよい。ここで、CPU116−1等は、計測精度に異常が検出されたと判定された組電池列の数が予め定めた電池ユニット数の閾値(例えば、1個)よりも多い場合、電池システム1全体におけるセル電圧の計測精度に異常が検出されたと判定してもよい。CPU116−1等は、その算出した電池セル数が、予め定めた電池ユニット数の閾値以下の場合、電池システム1全体におけるセル電圧の計測精度が正常であると判定してもよい。
その後、ステップS107に進む。
(ステップS107)セル電圧の計測精度に異常が検出されたと判定された場合(ステップS107 YES)、ステップS108に進む。セル電圧の計測精度が正常であると判定された場合(ステップS107 NO)、処理を終了する。
(ステップS108)CPU116−1等は、異常検出信号を生成し、生成した異常検出信号を、電池制御回路16に出力する。表示部17は、電池制御回路16から異常検出信号が入力されたとき、異常検出情報を表示する(異常通知)。その後、処理を終了する。
(判定情報の例)
次に、ステップS106(図3)において得られた判定情報の例について説明する。
図4は、判定情報の例を示す表である。
図4(a)、(b)には、電池セル111−1−1〜111−1−4のセル電圧について得られた判定情報1及び判定情報2の例をそれぞれ示す。セル電圧1、2は、それぞれ判定情報1、2に必ずしも含まれなくてもよいが、説明の都合上、図4(a)、(b)に示されている。この例では、セル電圧1、2を、8ビットの二進数で示す。基準電圧の値が二進表示の最大値11111111であって、許容範囲が二進表示で00000000から00000100までの間であることを前提とする。
図4(a)は、最左列から右側へ順に、電池セル、セル電圧1、セル別判定値を示す。
例えば、図4(a)の上から2行目は、電池セル111−1−1についてのセル電圧1の二進表示が11111110であることを示す。基準電圧との差分値は、二進表示で00000001である。この差分値は、許容範囲内であるため、セル別判定値として1が得られている。
例えば、図4(a)の上から4行目は、電池セル111−1−3についてのセル電圧1の二進表示が11111001であることを示す。基準電圧との差分値は、二進表示で00000110である。この差分値は、許容範囲外であるため、セル別判定値として0が得られている。
図4(b)は、最左列から右側へ順に、電池セル、セル電圧2、セル別判定値を示す。
例えば、図4(b)の上から3行目は、電池セル111−1−2についてのセル電圧2の二進表示が11110010であることを示す。基準電圧との差分値は、二進表示で00001101である。この差分値は、許容範囲外であるため、セル別判定値として0が得られている。
例えば、図4(b)の上から4行目は、電池セル111−1−4についてのセル電圧2の二進表示が11110101であることを示す。基準電圧との差分値は、二進表示で00001010である。この差分値は、許容範囲外であるため、セル別判定値として0が得られている。
図4(a)より、判定情報1は1、1、0、1となる。図4(b)より、判定情報2は1、0、0、0となる。判定情報1、2間でセル別判定値が合致する電池セルの数は、2となる。検出閾値が1個である場合、その電池ユニット11−1においてセル電圧の計測精度が異常であると判定される。
このように、本実施形態では、第1の基準電圧を生成する第1基準電圧生成部(基準電圧発生回路)と、前記第1基準電圧生成部と異なる環境に設置され、第2の基準電圧を生成する第2基準電圧生成部(校正用基準電圧発生回路)を備える。本実施形態では、少なくとも1個の電池セルの電圧を前記第1の基準電圧及び前記第2の基準電圧に基づいて、それぞれ第1の電圧及び第2の電圧として計測する。また、本実施形態では、計測した第1の電圧と第2の電圧との比較結果に基づいて、少なくとも1個の電池セルの計測精度の状態を判定する。これにより、第1基準電圧生成部の状態に基づいて、利用者が第1基準電圧生成部を交換するか否かを判断する手掛かりが得られるため、電池システムにおいて長期的な信頼性を確保することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成について同一の符号を付して第1の実施形態における説明を援用する。
図5は、本実施形態に係る電池システム2の全体構成を示す概略ブロック図である。
電池システム2は、電池システム1(図2)に記憶部20が加えられた構成に相当する。
記憶部20には、校正用基準電圧値(校正用電圧出力値)を示す校正用基準電圧データを各電池ユニット11−1等と対応付けて予め記憶させておく。校正用基準電圧値とは、校正用基準電圧発生回路18から電池ユニット11−1等、例えばA/D変換器113−1等のそれぞれまでの間で生じる基準電圧の電圧降下を補償して、その電池ユニット11−1等において所定の基準電圧2を得るために、所定の基準電圧2を昇圧した電圧である。
校正用基準電圧発生回路18は、各電池ユニット11−1等について校正用基準電圧データを記憶部20から読み出し、読み出した校正用基準電圧データが示す校正用基準電圧値を有する基準電圧信号2を、その電池ユニット11−1等が備える基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−Nに出力する。
校正用基準電圧値は、電池ユニット11−1等毎に異なりうるため、校正用基準電圧発生回路18から電池ユニット11−1等までの配線をそれぞれ別個にする。また、校正用基準電圧発生回路18は、電池ユニット11−1等毎に、校正用基準電圧値を有する基準電圧信号2を生成する基準電圧発生回路を備える。
これにより、各電池ユニット11−1等では、所定の基準電圧2の値を有する基準電圧信号2がそれぞれ得られるため、電圧降下によるセル電圧の精度の劣化を補正することができる。
また、記憶部20には、校正用基準電圧値の代わりに電圧補正値を示す基準電圧補正データを電池ユニット11−1等とそれぞれ対応付けて予め記憶させておいてもよい。電圧補正値とは、校正用基準電圧発生回路18から電池ユニット11−1等、例えばA/D変換器113−1等のそれぞれまでの間で生じる基準電圧の電圧降下を補償して、その電池ユニット11−1等において所定の基準電圧2を得るために、所定の基準電圧2を昇圧する電圧値の補正量である。
この場合には、校正用基準電圧発生回路18は、各電池ユニット11−1等について基準電圧補正データを記憶部20から読み出し、読み出した基準電圧補正データが示す電圧値を所定の基準電圧2に加算して校正用基準電圧値を算出する。そして、算出した校正用基準電圧値を有する基準電圧信号2を、その電池ユニット11−1等が備える基準電源スイッチ115−1−1〜115−1−N等に出力する。
次に、校正用基準電圧データの例について説明する。
図6は、校正用基準電圧データの例を示す表である。
図6において、左列は電池ユニットを示し、右列は校正用基準電圧値を示す。また、所定の基準電圧2は3.6Vである。
図6の上から2行目は、電池ユニット11−1についての校正用基準電圧値は、3.85Vであることを示す。図6の上から3行目は、電池ユニット11−2についての校正用基準電圧値は、3.725Vであることを示す。いずれも、基準電圧2の3.6Vよりも高い。
次に、基準電圧補正データの例について説明する。
図7は、基準電圧補正データの例を示す表である。
図7において、左列は電池ユニットを示し、右列は電圧補正値を示す。また、所定の基準電圧2は3.6Vである。
図7の上から2行目は、電池ユニット11−1についての電圧補正値は、0.25Vであることを示す。図7の上から3行目は、電池ユニット11−2についての電圧補正値は、0.125Vであることを示す。いずれも、校正用基準電圧から基準電圧2の差分値である。
このように、本実施形態によれば、第2基準電圧生成部(校正用基準電圧発生回路)は、前記第2の基準電圧について自部から計測部(A/D変換器)までの電圧降下を補正することを特徴とする。これにより、第1基準電圧との比較対象となる第2基準電圧の値が補償されるため、第1基準電圧生成部の状態を的確に判定することができる。
なお、上述した実施形態では、校正用基準電圧発生回路18を、基準電圧発生回路114−1等をそれぞれ備える電池ユニット11−1等とは異なる環境として温度変化がより緩やかな環境に設置される場合を例にとって説明した。ここで、校正用基準電圧発生回路18が設置される環境における温度範囲を、定格温度範囲に基づいて、温度範囲と製品寿命との関係を示す判定式を用いて定めてもよい。
製品寿命(耐用期間)とは、基準電圧発生回路114−1等の製造時から基準電圧が初期値から予め定めた電圧だけ低下するまでの期間である。ここで、基準電圧発生回路114−1等製品寿命Lは、式(1)に示されるように温度範囲ΔTが10°C少なくなると2倍(劣化速度が1/2)になるという関係がある。
=L・2{−(ΔT−ΔT0)/10} … (1)
定格製品寿命Lは、定格温度範囲における製品寿命である。例えば、5年である。Tは、定格温度範囲、例えば、最適動作温度25°Cを中心とした上下5°Cの範囲である。
例えば、基準電圧発生回路114−1等について所望の電池寿命として少なくとも1年以上の期間を確保するには、使用される温度範囲が最適動作温度25°Cであればよい。
なお、校正用基準電圧発生回路18は、例えば、発泡ウレタンのように断熱特性の優れた断熱材から構成された断熱箱の内部や、内部の温度が一定に保たれるように加熱部や冷却部を備えた恒温槽の内部に収納されていてもよい。また、該断熱箱や恒温槽の内部には、校正用基準電圧発生回路18をばね等の弾性部材で支持し、その周囲を防振材、例えば、ポリウレタンエラストマーやウレタンゲルのように防振特性の優れた部材を充填させて覆うようにしてもよい。
上述した実施形態では、電池ユニット対応スイッチ12−1−1等は省略されていてもよい。その場合、CPU116−1等は、閉状態に切り替えることを示す電池ユニット対応スイッチ制御信号を生成する処理や、電池ユニット対応スイッチ12−1−1等へ出力する処理を省略してもよい。
また、上述した実施形態では、電流センサ13、受電端スイッチ14及び電力変換器15のうちの全部又は一部が、省略されていてもよい。
また、上述した実施形態では、校正用基準電圧発生回路18は、通信ネットワークに接続されていなくてもよい。
なお、上述した実施形態における電池システム1の一部、例えば、電池ユニット11−1等が備えるCPU116−1等や電池制御回路16をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、電池ユニット11−1等又は電池制御回路16に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における電池ユニット11−1等及び電池制御回路16の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。電池ユニット11−1等及び電池制御回路16の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1、2…電池システム、
11(11−1〜11−M)…電池ユニット、
111(111−1〜111−M)…組電池列、
111−1−1〜111−M−N…電池セル、
112(112−1〜112−M)…電池監視回路、
113(113−1〜113−M)…A/D変換器、
114(114−1〜114−M)…基準電圧発生回路、
115(115−1−1〜115−M−N)…基準電源スイッチ、
116(116−1〜116−M)…CPU、
117(117−1〜117−M)…トランシーバ、
12(12−1−1〜12−M−N)…電池ユニット対応スイッチ、
13…電流センサ、14…受電端スイッチ、15…電力変換器、
16…電池制御回路、17…表示部、18…校正用基準電圧発生回路、
20…記憶部

Claims (6)

  1. 第1の基準電圧を生成する第1基準電圧生成部と、
    前記第1基準電圧生成部と異なる環境に設置され、第2の基準電圧を生成する第2基準電圧生成部と、
    複数の電池セルの各電圧を前記第1の基準電圧及び前記第2の基準電圧に基づいて、それぞれ第1の電圧及び第2の電圧として計測する計測部と、
    前記計測部が電池セル毎に計測した、第1の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データと、第2の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データとが合致する度合いを示す指標値に基づいて、前記複数の電池セルの計測精度の状態を判定する状態判定部と
    を備えることを特徴とする電圧監視システム。
  2. 前記第2基準電圧生成部は、前記第2の基準電圧について自部から前記計測部までの電圧降下を補正することを特徴とする請求項1に記載の電圧監視システム。
  3. 前記第2基準電圧生成部は、前記第1基準電圧生成部よりも環境の変化が少ない場所に設置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電圧監視システム。
  4. 温度範囲と前記第2基準電圧生成部の耐用期間との関係を示す判定式に基づいて、少なくとも所望の耐用期間が与えられる温度範囲の環境に前記第2基準電圧生成部が設置されていることを特徴とする請求項3に記載の電圧監視システム。
  5. 第1の基準電圧を生成する第1基準電圧生成部と、
    複数の電池セルの各電圧を前記第1の基準電圧及び前記第1基準電圧生成部と異なる環境に設置された第2基準電圧生成部が生成した第2の基準電圧に基づいて、それぞれ第1の電圧及び第2の電圧として計測する計測部と、
    前記計測部が電池セル毎に計測した、第1の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データと、第2の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データとが合致する度合いを示す指標値に基づいて、前記複数の電池セルの計測精度の状態を判定する状態判定部と
    を備えることを特徴とする電圧監視装置。
  6. 第1の基準電圧を生成する第1基準電圧生成部と、前記第1基準電圧生成部と異なる環境に設置され、第2の基準電圧を生成する第2基準電圧生成部と、計測部及び状態判定部とを備えた電圧監視装置における電圧監視方法において、
    前記計測部が、複数の電池セルの各電圧を前記第1の基準電圧又は前記第2の基準電圧に基づいて、それぞれ第1の電圧及び第2の電圧として計測する計測過程、
    前記状態判定部が、前記計測過程で電池セル毎に計測した、第1の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データと、第2の電圧が許容範囲にあるか否かの判定結果を示す2値データとが合致する度合いを示す指標値に基づいて、前記複数の電池セルの計測精度の状態を判定する状態判定過程、
    を有することを特徴とする電圧監視方法。
JP2012259716A 2012-11-28 2012-11-28 電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法 Expired - Fee Related JP5791584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259716A JP5791584B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259716A JP5791584B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014106139A JP2014106139A (ja) 2014-06-09
JP5791584B2 true JP5791584B2 (ja) 2015-10-07

Family

ID=51027750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012259716A Expired - Fee Related JP5791584B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5791584B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6670626B2 (ja) * 2016-02-15 2020-03-25 矢崎総業株式会社 診断装置及びバッテリセル制御システム
JP2024504481A (ja) * 2021-12-16 2024-01-31 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 電圧測定回路及び方法、回路基板及び制御モジュール

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3842453B2 (ja) * 1998-10-13 2006-11-08 日立建機株式会社 建設機械のコントローラ間アナログデータ伝送の誤差キャンセル方法と誤差キャンセル装置
JP4133924B2 (ja) * 2004-05-14 2008-08-13 Necトーキン株式会社 電源装置
JP2006064639A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Renesas Technology Corp 電池電圧監視装置
JP5219486B2 (ja) * 2007-12-12 2013-06-26 三洋電機株式会社 パック電池
JP2011232171A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Gs Yuasa Corp 二次電池の電池管理システムの故障検知方法および電池監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014106139A (ja) 2014-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5368038B2 (ja) 電池状態検知装置及びそれを内蔵する電池パック
JP2007174894A (ja) 電池管理システム、電池管理方法、電池システム及び自動車
WO2020116312A1 (ja) 電池システム
WO2012169061A1 (ja) 電池制御装置、電池システム
US9261567B2 (en) Method for determining a power level of a battery and circuit therefor
JP6157088B2 (ja) 電池制御ic及びその制御方法
JPWO2013128811A1 (ja) 電池パックおよび電池パックの電力量算出方法
JP5791584B2 (ja) 電圧監視システム、電圧監視装置、及び電圧監視方法
JP2018170821A (ja) 車載用電源システムの制御装置及び車載用電源装置
JP2013057542A (ja) 組電池の状態判定装置及び状態判定方法
KR102005397B1 (ko) 고전압 이차전지의 퓨즈 진단 장치
JP5881588B2 (ja) 電圧監視装置
US10320039B2 (en) Semiconductor device, battery monitoring system, and method of monitoring battery
JP5558391B2 (ja) 二次電池交換方法および交換用二次電池取得装置
JP5561049B2 (ja) 電池電圧測定装置
JP5446356B2 (ja) 組電池制御装置
US20220390523A1 (en) Storage battery management device, storage battery system,and storage battery management method
JP5423428B2 (ja) 蓄電装置
JP6130898B2 (ja) 電圧監視装置及び電圧監視方法
JP5653279B2 (ja) 無停電電源システム
JP2019193475A (ja) 蓄電装置、蓄電装置の制御装置及び蓄電装置の制御方法
US20230280402A1 (en) Universal gauge master solution at multi-battery system
JP2005093240A (ja) 二次電池の劣化判定回路
JP2021096976A (ja) 蓄電システム
KR20160012695A (ko) 배터리셀 센싱장치 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150804

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5791584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees