JP5446356B2 - 組電池制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池制御装置に関する。
車両を駆動するためのトルクを電気的に発生する駆動手段と、当該駆動手段に電力を供給する直流電源と、当該直流電源の容量を検出する電源容量検出手段を有し、当該直流電源の容量に応じて、前記駆動手段を制御し発生トルクに制限をかける電池制御装置が知られている(特許文献1)。
特開平5−284608号公報
しかしながら、従来の電池制御装置において、直流電源の容量を検出するのみでは、当該直流電源を形成する直列に接続された個々の単電池の容量を把握できないため、直流電源の全体容量は十分であっても、一部の単電池の容量が少ない場合、当該一部の単電池において、過放電が生じる問題があった。
そこで、本発明は、組電池の過放電を防ぎつつ、不要な電力制限を抑制する組電池制御装置を提供する。
本発明は、組電池の総電圧と単電池の電圧を検出し、検出される電圧を選択的に用いて組電池の電力を制御する組電池制御装置によって上記課題を解決する。
本発明によれば、組電池の総電圧と単電池の電圧を検出し、検出される単電池の電圧の中で最も低い電圧に基づいて、単電池の最低電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択し、選択された電圧に応じて組電池を制御するため、組電池と各単電池の電圧の状況に応じて、組電池の電力を制御することができる。その結果として、各単電池の過放電を防ぎつつ、不要な電力の制限を抑制することができる。
発明の実施形態に係る組電池制御装置を示すブロック図である。 図1の組電池制御装置における時間―検出電圧及び出力電圧特性を示すグラフである。 図1の組電池制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 発明の他の実施形態に係る組電池制御装置の制御手順を示すフローチャートである。
以下、発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
発明の実施形態に係る組電池制御装置の一例として、ハイブリッド車両や電気自動車等の車両用電池として用いられる組電池制御装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る組電池制御装置を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る組電池制御装置は、直列接続されたn個(nは任意の正の整数,図1に示す例ではn=4)の単電池1を1単位とする電池モジュールM1,M2,M3と、それぞれの電池モジュールM1,M2,M3の電池容量(具体的には各単電池の電圧VC1〜VC4)を監視する3個のセルコントローラCC1,CC2,CC3とを備える。組電池3は、電池モジュールM1,M2,M3を備える。
3つの電池モジュールM1〜M3は直列に接続され、その両端に電気自動車等のモータ5が、インバータ2を介して接続されている。リレースイッチ4は、ON、OFF操作により、主電源のON・OFFを行い、組電池3とモータ5及びインバータ2の間に接続される。
各セルコントローラCC1〜CC3の入力端子VC1〜VC4は、電池モジュールM1〜M3の各単電池1に接続され、当該セルコントローラCC1〜CC3はカスケード接続される。
総電圧センサ6は、組電池3の両極の端子間に接続され、組電池3の電圧を検出するセンサである。電流センサ7は、組電池3とインバータ2の間に接続され、組電池3から出力される電流を検出する。
バッテリーコントローラ10は、所定のタイミングで各単電池1の電圧を検出する指令をセルコントローラCC1〜CC3へ送信し、これを受信したセルコントローラCC1〜CC3は各単電池1の電圧を検出する。検出された電圧は、各セルコントローラCC1〜CC3が有する図示しないメモリー等により保持される。
またバッテリーコントローラ10は、所定のタイミングで各単電池1の電圧を読み出すため指令をセルコントローラCC1〜CC3へ送信し、これを受信したセルコントローラCC1〜CC3は当該メモリーに保持された検出電圧を読み出し、バッテリーコントローラ10へ送信する。
単電池1の電圧の検出指令と測定データの送受信は、バッテリーコントローラ10とセルコントローラCC1〜CC3との間で行われるが、高電圧電位の電池モジュールM1〜M3が接続されたセルコントローラCC1〜CC3とバッテリーコントローラ10とは電気的に絶縁する必要がある。このため、バッテリーコントローラ10とセルコントローラCC1〜CC3との間の通信には、電気絶縁性を有するフォトカプラPC1,PC2が用いられている。
図1に示すように、フォトカプラPC1は、入力された電気信号に応じた光信号を出力する発光素子であるフォトダイオードPD1と、入力された光信号を電気信号に変換して出力する受光素子であるフォトトランジスタPT1とからなり、フォトダイオードPD1は、送信側であるバッテリーコントローラ10に接続されている。当該バッテリーコントローラ10からの指令信号を光信号として出力する。
これに対して、フォトトランジスタPT1は、受信側であるセルコントローラCC3に接続されて、フォトダイオードPD1から出力された光信号を受信して電気信号に変換して出力する。フォトダイオードPD1の駆動電力はバッテリーコントローラ10から供給されるが、フォトトランジスタPT1の駆動電力はセルコントローラCC3から供給される。
一方、図1に示すフォトカプラPC2は、入力された電気信号に応じた光信号を出力する発光素子であるフォトダイオードPD2と、入力された光信号を電気信号に変換して出力する受光素子であるフォトトランジスタPT2とからなり、フォトダイオードPD2は、送信側であるセルコントローラCC1に接続されて、当該セルコントローラCC1からの電気信号を光信号として出力する。
これに対して、フォトトランジスタPT2は、受信側であるバッテリーコントローラ10に接続されて、フォトダイオードPD2から出力された光信号を受信して電気信号に変換して出力する。フォトトランジスタPT2の駆動電力はバッテリーコントローラ10から供給されるが、フォトダイオードPD2の駆動電力はセルコントローラCC1から供給される。
セルコントローラCC2とバッテリーコントローラ10との間の通信にフォトカプラを使用せず、バッテリーコントローラ10からセルコントローラCC3へ送信したデータを当該セルコントローラCC3からセルコントローラCC2へ送り、さらに当該セルコントローラCC2からセルコントローラCC1へ送り、最後にこのデータをセルコントローラCC1からフォトカプラPC2を介してバッテリーコントローラ10へ送信するといった、いわゆるカスケード通信方式を採用する。
また総電圧センサ6及び電流センサ7は、制御部100からの指令に応じて、組電池3の総電圧と電流を検出し、検出結果を制御部100へ送信する。これにより、制御部100は、組電池の総電圧を検出し、また電流センサ7の検出電流と合わせて、組電池3の全体の容量を把握する。温度センサ8は、組電池3に備え付けられ、組電池8の温度を検出する。
制御部100は、インバータ2及びバッテリーコントローラ10を制御し、またバッテリーコントローラ10より各単電池1の電圧を検出する。そして、制御部100は、検出電圧に応じて、インバータ5を制御することでモータの出力トルクに制限をかけ、組電池3の過放電を防止する。
また制御部100は、モータ5を回生駆動させて、組電池3を充電する制御を行う。なお、制御部100による、組電池3の放電及び充電の制御は、後述する。
ところで、組電池3の放電又は充電を制御する際、組電池の総電圧を用いて制御を行う場合と、組電池の各単電池1の電圧を用いて制御する場合がある。
組電池3の総電圧を検出し当該検出電圧に応じて、モータ5の出力トルクを制御し組電池3の放電を制御する場合、組電池3の容量は監視されるが、各単電池1の容量は監視されていない。また、各単電池1において、製造上のばらつき等により電池特性に差が生じ、当該特性の差は経時的に広がるため、各単電池の電圧にバラツキが生じる。
そのため、モータ5を動作させる際に、組電池3の全体の電圧は高くても、組電池3の一部の単電池の電圧が低く、組電池3の総電圧に合わせてモータ3を動作させると、当該一部の単電池1に対して負荷がかかり、過放電することがある。
一方、組電池3の各単電池1の電圧を検出し、単電池1の検出電圧に応じて、モータ5の出力トルクを制御し組電池3の放電を制御する場合、組電池3の総電圧が高く、組電池3の容量が十分に確保されているにもかかわらず、当該単電池の検出電圧に合わせて、出力トルクが制御されるため、他の単電池に対して、不要な出力制限がされることがある。
本例の組電池制御装置は、組電池3を構成する単電池1の電圧と組電池3の総電圧を検出し、当該単電池1の検出電圧又は組電池の3の検出電圧を選択して、組電池3の電力を制御する。以下、図1〜3を参照し、本例の組電池制御装置を説明する。
本例の組電池制御装置において、制御部100は、バッテリーコントローラ10に対して、単電池1の電圧を検出するための指令を送信する。当該指令を受けたバッテリーコントローラ10は、セルコントローラCC3に対して、各単電池1の電圧を検出するための信号を送信する。セルコントローラCC3は、接続される各単電池1の電圧を検出し、検出電圧のデータを当該信号に重畳し、セルコントローラCC2へ送信する。セルコントローラCC2も同様に、接続された各単電池1の電圧を検出し、信号を次のセルコントローラCC1へ送信する。
セルコントローラCC1は、単電池1の電圧の検出を終えると、フォトカプラPC2を介して信号を送信する。バッテリーコントローラ10は、セルコントローラC1からの当該信号を受信することで、各単電池1の電圧を検出できる。
また制御部100は、総電圧センサ6に対しても、電圧を検出するための指令を送信し、総電圧センサ6により検出された組電池3の総電圧を検出する。制御部100は、組電池3に備える温度センサ8から組電池3の温度と、組電池3に接続される電流センサ7から組電池3の電流を検出する。
そして、制御部100は、組電池3の総電圧から算出される単電池1の平均電圧(V1)と、バッテリーコントローラ10から得た各単電池1の検出された電圧の中で最も電圧値の低い電圧(V2)との差を求め、当該差(V1−V2)と予め設定された閾値(C1)とを比較する。当該差(V1−V2)が閾値(C1)より小さい場合、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)との電圧差(V1−V2)は小さく、当該差(V1−V2)が閾値より大きい場合、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)との電圧差(V1−V2)は大きいと判断する。
ここで、図2を参照して、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)の関係を説明する。図2は、組電池3の放電時間に対する単電池1の平均電圧(V1)及び最低電圧(V2)の特性図を示す。なお、グラフ(a)が単電池の平均電圧(V1)に対応し、グラフ(b)が単電池の最低電圧(V2)に対応する。また放電時間は、放電容量にも相当する。
二次電池である組電池3の特性として、組電池3の残量容量が多い場合(図2において、放電時間が短い場合で点線より左側の領域)、各単電池1の間で電圧値のバラツキが小さいため、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)との差は小さい。組電池3の残量容量が少ない場合(図2において、放電時間が長い場合で点線より右側の領域)は、各単電池1の間で電圧値のバラツキが大きいため、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)との差が大きくなる。複数の単電池1を直列に接続し組電池3を設計する際、各単電池1に可能な限り充電容量や満充電時の電圧が同じものを用いて設計することが好ましい。しかし、製造上のバラツキ等により各単電池1の放電特性が異なるため、図2に示すように、放電時間が大きくなるにつれて、各単電池1の検出電圧にバラツキが生じてしまう。
本発明の組電池制御装置において、制御部100は当該差(V1−V2)が閾値(C1)より小さい場合、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)との電圧差(V1−V2)が小さいため、単電池1の平均電圧(V1)を選択し、当該平均電圧(V1)に応じてインバータ5を制御する。図2に示すように、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)の差が小さい場合、単電池1の放電時間は短く単電池1の電圧が大きいため、制御部100は、モータ5の出力トルク対して不要な電力制限を避けて高い電力を供給する。そのため、制御部100は、単電池1の平均電圧に応じてインバータ2を制御し、モータ5を駆動させる。
また制御部100は、当該差(V1−V2)が閾値(C1)より大きい場合、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)との電圧差(V1−V2)が大きいため、単電池1の最低電圧(V2)を選択し、当該最低電圧(V2)に応じてインバータ5を制御する。図2に示すように、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)の差(V1−V2)が大きい場合、単電池1の放電時間は長く、単電池1の電圧が小さいため、制御部100は、使用者によるアクセル動作等によって要求されたトルクの出力値に対して、モータ5の出力トルクを下げる制限をかけて組電池3の過放電を防止する。
なお、予め設定された閾値は、制御部100の設計段階で組み込まれる値であって、組電池3及び単電池1の放電特性、モータ5の出力トルクに対して組電池3にかかる電力負荷等を考慮して設定される。
また制御部100は、電流センサ7で検出された組電池3の電流と、温度センサ8で検出された組電池3の温度に応じて、閾値(C1)を補正して設定する。組電池3の放電特性は、当該温度及び電流の条件により変化する。特に、本例が車両等に搭載される場合、当該車両の使用環境により、組電池3に加わる負荷や温度が異なるため、これらセンサを用いて、当該閾値(C1)を補正し、電池の状況に応じて組電池3の電力を制御する。
次に、図3を用いて、本例の組電池制御装置の制御手順を説明する。
図示しないイグニッションスイッチが動作され、リレースイッチ4がON状態になり、制御部100が動作を開始する(ステップS31)。ステップS32において、制御部100は、電流センサ7及び温度センサ8に対して信号を送信し、組電池3の電流及び温度を検出する。制御部100は、検出された当該電流及び温度を用いて、閾値(C1)を算出する(ステップS33)。この際、制御部100は、例えば予め閾値(C1)と検出電流又は検出温度との関係を示すテーブルを格納しておき、当該テーブルを参照しつつ、組電池3の電流又は温度に応じて閾値(C1)を設定する。本例においては、組電池3の電流及び温度を用いて、閾値(C1)を設定する。
次に、制御部100は、バッテリーコントローラ10及び総電圧センサ6に信号を送信し、各単電池1の電圧と組電池3の総電圧を検出する。そして、制御部100は、当該総電圧から求められる単電池1の平均電圧(V1)と当該各単電池1の電圧の中から最も低い電圧(V2)との電圧差(V1―V2)を算出する(ステップS34)。ステップS35にて、制御部100は電圧差(V1―V2)とステップS33で算出された閾値(C1)とを比較する。電圧差(V1―V2)が閾値(C1)未満の時、制御部100は平均電圧(V1)に応じて組電池3の電力を制御し(ステップS36)、電圧差(V1―V2)が閾値(C1)以上の時、制御部100はセル電圧(V2)に応じて組電池3の電力を制御する(ステップS37)。ステップS38にて、制御部100は処理を終了する。
このように、本例の組電池制御装置は、組電池3の総電圧と単電池1の電圧を検出し当該総電圧又はセル電圧のいずれか一方を選択し、選択された電圧に応じて、組電池3の電力を制御するため、組電池3に対して不要に電力の制限をかけず、高い出力の供給電力を維持し、また組電池3の過放電を防ぐことができる。
また本例は、組電池3の総電圧から求める単電池1の平均電圧(V1)と単電池の検出電圧(V2)との電圧差(V1―V2)を算出し、当該電位差に応じて、単電池1の電圧又は組電池3の電圧のいずれか一方を選択して、組電池3の電力を制御する。これにより、組電池3を構成する単電池1の間で放電特性が異なっていても、制御部100は、単電池1との平均電圧(V1)に対して単電池1の最低電圧(V2)がどの程度電圧降下しているかを把握できるため、組電池3の過放電を防ぐことができる。
また本例は、電圧差(V1―V2)と閾値(C1)とを比較し、電圧差(V1―V2)の方が大きい場合、単電池1の電圧に応じて組電池3の電力を制御し、電圧差(V1―V2)の方が小さい場合、セル電圧1の平均電圧(V1)に応じて組電池3の電力を制御する。これにより、組電池3の残量容量に余裕がある時に、セル電圧1の平均電圧(V1)を用いて組電池3の電力を制御でき、組電池3の供給を高いレベルで維持させることができる。
すなわち、本例と異なる、単電池1の最低電圧(V2)のみを用いて組電池3の電力を制御する場合、組電池3の残量容量に余裕がある時でも、常に平均電圧(V1)より低い電圧に応じて電力の制御をすることになるため、本例と比べて、放電時間に対して組電池3の電力に制限をかけるタイミングが早くなり、全体としての組電池3の電力供給量が減ってしまう。
また、本例と異なる、単電池1の平均電圧(V1)のみを用いて組電池3の電力を制御する場合、平均電圧(V1)は最低電圧(V2)より高いため、当該出力トルクに制限をかけるタイミングが遅くなり、最低電圧(V2)を有する単電池1が過放電になってしまう。言い換えると、平均電圧(V1)のみを用いて組電池3の電力を制御する場合、単電池の過放電の防止のために図2のグラフ(d)に示す電力制限をすべきところ、組電池3の出力電力の制限が十分ではないため(図2のグラフ(c)を参照)、電圧降下の大きい単電池1が過放電されてしまう。なお、図2において、グラフ(c)は単電池1の平均電圧(V1)に応じて制限される組電池3の電力を示し、グラフ(d)は単電池1の最低電圧(V2)に応じて制限される組電池3の電力を示す。
本例は、放電時間に対して、組電池3の電力供給レベルを高く維持する領域と電力に制限をかける領域を、電圧差(V1―V2)と閾値(C1)とを比較することによって分けているため、結果として、組電池3の出力供給を高いレベルで維持することができ、組電池3の過放電を防ぐことができる。
また本例は、組電池3の電流値と温度を計測し、当該閾値C1を補正して設定するため、組電池3の状況に合わせて制御をすることができる。本例の組電池制御装置が車両等に搭載された場合、車両の状況や、車内外の環境変化により、組電池3の状況は変化するが、本例は、かかる環境の変化に対して対応できる。
なお、本例において、制御部100は、電圧差(V1―V2)を算出する際に、平均電圧(V1)を用いるが、総電圧センサ6で検出する総電圧を用いてもよく、また単電池1の最低の電圧(V2)の代わりに他の単電池1の電圧を用いてもよい。
また組電池3の総電圧は、必ずしも総電圧センサ6を用いて検出する必要はなく、バッテリーコントローラ10が各セルコントローラCC1〜CC3により検出される各単電池1の電圧値を合算することにより算出されてもよい。
また本例の組電池制御装置は、各セルコントローラCC1〜CC3に備える単電池1の電圧を検出するセンサと、総電圧センサ6を別構成としているが、必ずしも別構成である必要はなく、1つのセンサとしてもよい。
また本例は、単電池1の平均電圧(V1)と単電池1の最低電圧(V2)との差をとり、閾値C1と比較するが、当該差の代わりに、平均電圧(V1)と単電池1の最低電圧(V2)との割合を、閾値と比較してもよい。
また、本例の制御部100は、組電池1の温度と電流を計測し閾値C1を設定するが、組電池1の劣化度又は充電量を用いて当該閾値C1を設定してもよく、これらのうち複数を用いて閾値C1を設定してもよい。また組電池1の温度等を用いた閾値C1の補正は、必ずしも必要ではない。
また本例は、組電池3からモータ5へ電力を供給する際の制御に限らず、モータ5の回生駆動により組電池3を充電する際の制御にも採用できる。以下、回生駆動により組電池3を充電する場合を説明する。
回生駆動による充電の際、本例は、単電池の最低電圧(V2)の代わりに単電池の最高電圧(V3)を用いる。
図1において、制御部100は、各セルコントローラCC1〜CC3からバッテリーコントローラ10を経由して、単電池1の電圧を検出する。そして、制御部100は、検出された単電池1の平均電圧(V1)と検出電圧の中で最も高い電圧(V3)を算出し、最高電圧(V3)と平均電圧(V1)との電位差(V3―V1)を求め、当該電位差(V3―V1)と予め設定される閾値Cと比較する。
組電池3の充電過程において、各単電池3が満充電に近づくにつれて、当該電位差(V3―V1)は大きくなるため、電位差(V3―V1)が閾値Cより大きい場合、制御部100は、最高電圧(V3)を選択し、最高電圧(V3)に応じて、回生充電に制限をかけ、単電池1の過充電を防止する。一方、電位差(V3―V1)が閾値Cより小さい場合、制御部100は、平均電圧V1を選択し、平均電圧V1に応じて回生充電を制御する。これにより本例は、組電池3の過充電を防止し、効率のよい充電をすることができる。
なお本例のセルコントローラCC1〜CC3は本発明の「第1の電圧検出手段」に相当し、本例の総電圧センサ6は本発明の「第1の電圧検出手段」に相当する。また「第1の電圧検出手段」と「第1の電圧検出手段」は、必ずしも別構成とする必要はなく、1つの構成としてもよい。また本例では、制御部100とバッテリーコントローラ10を分けて説明したが、制御部100の一部をバッテリーコントローラ10として機能させてもよい。
《第2実施形態》
図4は、発明の他の実施例に係る組電池制御手段の制御手順を示すフローチャートである。本例では上述した第1実施形態に対して、単電池1の平均電圧(V1)と最低電圧(V2)との電位差(V1―V2)の代わりに、単電池1の電圧の降下度(Δ2)を用いる点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであるため、その記載を援用する。
図1において、制御部100は、各セルコントローラCC1〜CC3からバッテリーコントローラ10を経由して、単電池1の電圧を検出する。単電池1の電圧は、図2に示すように、放電時間に対して減少し、その電圧減少率は放電時間の経過に伴い増加する。制御部100は、検出された単電池1の電圧の中で最も低い電圧(V2)の降下度(ΔV2)を算出し、当該降下度(ΔV2)と予め設定される閾値C2と比較し、モータ5の出力トルクを制御する。
以下、図4を用いて、本例の組電池制御装置の制御手順を説明する。
図示しないイグニッションスイッチが動作され、リレースイッチ4がON状態になり、制御部100が動作を開始する(ステップS41)。ステップS42において、制御部100は、電流センサ7及び温度センサ8に対して信号を送信し、組電池3の電流及び温度を検出する。制御部100は、検出された当該電流及び温度を用いて、閾値(C2)を算出する(ステップ43)。次に、制御部100は、バッテリーコントローラ10に信号を送信し、各単電池1の電圧を検出する。そして、制御部100は、各単電池1の電圧の中から最も低いセル電圧(V2)の降下度(ΔV2)を算出する(ステップS44)。ステップS45にて、制御部100は降下度(ΔV2)とステップS43で算出された閾値(C2)とを比較する。降下度(ΔV2)が閾値未満の時、制御部100は平均電圧(V1)に応じて組電池3の電力を制御し(ステップS46)、降下度(ΔV2)が閾値未満の時、制御部100はセル電圧(V2)に応じて組電池3の電力を制御する。(ステップS47)。ステップS48にて、制御部100は処理を終了する。
このように、本例の組電池制御装置は、単電池の検出電圧の単位時間当たりの降下度(ΔV2)を算出し、当該降下度(ΔV2)応じて、単電池1の電圧又は組電池3の電圧のいずれか一方を選択して、組電池3の電力を制御する。これにより、組電池3が、単電池1の間で放電特性が異なり、放電時間に対して降下度(ΔV2)の大きい単電池1を有していても、制御部100は、当該降下度(ΔV2)の大きい単電池1の電圧を把握できるため、組電池3の過放電を防ぐことができる。
また本例は、降下度(ΔV2)と閾値(C2)とを比較し、降下度(ΔV2)の方が大きい場合、単電池1の電圧に応じて組電池3の電力を制御し、降下度(ΔV2)の方が小さい場合、セル電圧1の平均電圧に応じて組電池3の電力を制御する。これにより、組電池3の残量容量に余裕がある時に、セル電圧1の平均電圧(V1)を用いて組電池3の電力を制御し、組電池3の供給を高いレベルで維持させることができ、組電池3の残量容量が少ない時に、セル電圧1の電圧(V2)を用いて組電池3の電力を制御し、組電池3の過放電を防止することができる。
また、本例は、降下度(ΔV2)を用いるため、単電池1の電圧値のみを用いて制御する場合と比較し、早く出力トルクを制限できるため、過放電を抑制し易い。
1…単電池
Ml、M2、M3…電池モジュール
2…インバータ
3…組電池
4…リレースイッチ
5…モータ
6…総電圧センサ
7…電流センサ
8…温度センサ
10…バッテリーコントローラ
CC1、CC2、CC3…セルコントローラ
PC1、PC2…フォトカプラ
PD1、PD2…フォトダイオード、
PT1、PT2…フォトトランジスタ
100…制御部

Claims (12)

  1. 組電池を構成する単電池に接続され、前記単電池の電圧を検出する複数の第1の電圧検出手段と、
    前記組電池の総電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    前記複数の第1の電圧検出手段で検出される電圧の中で最も低い電圧に基づいて、前記単電池の最低電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択し、前記選択された電圧に応じて前記組電池の電力を制御する制御手段とを備えることを特徴とする
    組電池制御装置。
  2. 組電池を構成する単電池に接続され、前記単電池の電圧を検出する複数の第1の電圧検出手段と、
    前記組電池の総電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    前記単電池の電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択し、前記選択された電圧に応じて前記組電池の電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記組電池の総電圧又は前記単電池の平均電圧と前記単電池の電圧との差を演算し、前記差に応じて、前記単電池の電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択することを特徴とする
    組電池制御装置。
  3. 組電池を構成する単電池に接続され、前記単電池の電圧を検出する複数の第1の電圧検出手段と、
    前記組電池の総電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    前記単電池の電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択し、前記選択された電圧に応じて前記組電池の電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記単電池の電圧の単位時間当たりの変化率に応じて、前記単電池の電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択することを特徴とする
    組電池制御装置。
  4. 組電池を構成する単電池に接続され、前記単電池の電圧を検出する複数の第1の電圧検出手段と、
    前記組電池の総電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    前記単電池の電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択し、前記選択された電圧に応じて前記組電池の電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記組電池の総電圧又は前記単電池の平均電圧と前記単電池の電圧との割合を演算し、前記割合に応じて、前記単電池の電圧又は前記組電池の総電圧のいずれか一方を選択することを特徴とする
    組電池制御装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記差が所定の値より大きい場合、前記単電池の電圧に応じて前記組電池の電力を制御し、
    前記差が所定の値より小さい場合は、前記組電池の総電圧又は前記単電池の平均電圧に応じて前記組電池の電力を制御することを特徴とする
    請求項2記載の組電池制御装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記変化率が所定の値より大きい場合は、前記単電池の電圧に応じて前記組電池の電力を制御し、
    前記変化率が所定の値より小さい場合は、前記組電池の総電圧又は前記単電池の平均電圧に応じて前記組電池の電力を制御することを特徴とする
    請求項3記載の組電池制御装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記複数の第1の電圧検出手段の中で検出される最も低い電圧に応じて前記組電池の電力を制御することを特徴とする
    請求項2〜のいずれか一項記載の組電池制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記組電池の放電の電流量に応じて、前記所定の値を補正することを特徴とする
    請求項5又は6記載の組電池制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記組電池の劣化度に応じて、前記所定の値を補正することを特徴とする
    請求項5又は6記載の組電池制御装置。
  10. 前記制御手段は、前記組電池の温度に応じて、前記所定の値を補正することを特徴とする
    請求項5又は6記載の組電池制御装置。
  11. 前記制御手段は、前記組電池の充電量に応じて、前記所定の値を補正することを特徴とする
    請求項5又は6記載の組電池制御装置。
  12. 請求項1〜1のいずれか一項記載の組電池制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記単電池の電圧を選択する場合、前記単電池の電圧に応じて前記組電池からの電力により駆動する駆動手段の出力トルクを制御し、
    前記組電池の総電圧を選択する場合、前記組電池の総電圧に応じて前記駆動手段の出力トルクを制御することを特徴とする
    組電池制御装置。
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