JP6670626B2 - 診断装置及びバッテリセル制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、診断装置及びバッテリセル制御システムに関する。
従来、ハイブリッド自動車又は電気自動車に搭載され、高電圧バッテリ等を監視する監視ユニットがある。監視ユニットは、高電圧バッテリの状態を監視し、その監視結果を、例えば、上位のEUCに伝達する。
具体的には、監視ユニットは、高電圧バッテリのバッテリセルそれぞれの電圧を測定する。また、監視ユニットは、電圧測定の精度が保証範囲内にあるか否かを診断する。
なお、このような監視ユニットのうち、低電圧バッテリの劣化状態を診断するものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−17546号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、電圧測定の精度を診断する際、ある1つの閾値により、正常及び異常の何れかを診断する。よって、高電圧バッテリの状態によっては、経年劣化等による測定精度の悪化等のように、完全な故障ではない状態であっても、異常状態と診断される場合がある。この結果、高電圧バッテリがまだ使用可能な状態であるにもかかわらず、高電圧バッテリの使用を停止するような措置をとることがある。また、上記事象を防ぐために閾値を広く設定すると、測定誤差の保証範囲が広がり、故障状態でも、正常と判断してしまう恐れがある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バッテリ制御の効率化及び高電圧バッテリの長寿命化を図ることができる診断装置及びバッテリセル制御システムを提供することである。
本発明に係る診断装置は、車両に搭載されるバッテリセルの電圧を監視する監視ユニットに含まれる診断装置であって、前記バッテリセルの電圧測定誤差が、任意に設定した精度保証範囲にあるか否かを判定する判定手段を備え、前記精度保証範囲は、前記監視ユニットの出荷時の検査レベルを保証し得る予め設定された第1の測定精度を満たす第1の許容範囲と、前記電圧測定誤差が前記第1の許容範囲よりも広く且つ前記監視ユニットの出荷時の検査レベルを保証し得ない予め設定された第2の測定精度を満たす第2の許容範囲とが設定され、前記判定手段は、前記電圧測定誤差が前記第1の許容範囲以下であると判定した場合には前記バッテリセルが第1の正常状態にあると判定し、前記電圧測定誤差が前記第1の許容範囲よりも大きく前記第2の許容範囲以下であると判定した場合には前記バッテリセルが第2の正常状態にあると判定する、ことを特徴とする。
また、本発明に係るバッテリセル制御システムでは、診断装置と、前記バッテリセルを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記バッテリセルが前記第1の正常状態にあると前記判定手段が判定すると、通常通りに前記バッテリセルを制御し、前記バッテリセルが前記第2の正常状態にあると前記判定手段が判定すると、機能を限定して前記バッテリセルを制御する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る診断装置において、前記判定手段は、前記バッテリセルの電圧の測定結果に対応するアナログデータをデジタルデータに変換させるADコンバータの基準電圧が前記精度保証範囲にあるか否かに基づいて、前記電圧測定誤差が前記精度保証範囲にあるか否かを判定する、ことが好ましい。
また、本発明に係る診断装置において、第1マルチプレクサと、第1バッファアンプと、第1レベルシフト回路と、基準電圧に基づきアナログデータをデジタルデータに変換する第1ADコンバータとを有し、前記バッテリセルのうち前記第1マルチプレクサで選択されたものの電圧を測定する第1の系統と、第2マルチプレクサと、第2バッファアンプと、第2レベルシフト回路と、前記基準電圧に基づきアナログデータをデジタルデータに変換する第2ADコンバータとを有し、前記バッテリセルのうち前記第2マルチプレクサで選択されたものの電圧を測定する第2の系統と、前記第1の系統による測定結果と、前記第2の系統による測定結果とを比較する比較部と、をさらに備え、前記判定手段は、前記第1の系統の測定結果に対応する第1アナログデータが変換された第1デジタルデータと、前記第2の系統の測定結果に対応する第2アナログデータが変換された第2デジタルデータとを比較部により比較した差分値が、前記精度保証範囲にあるか否かに基づいて、前記電圧測定誤差が前記精度保証範囲にあるか否かを判定する、ことが好ましい。
本発明によれば、バッテリ制御の効率化及び高電圧バッテリの長寿命化を図ることができる。
第1実施形態に係る監視ユニット3を含めたシステム構成例を示す図である。 第1実施形態に係る監視ユニット3の診断装置11の精度保証範囲を説明する図である。 第1実施形態に係る判定例を示す図である。 第1実施形態に係るバッテリ充電量(SOC)の使用範囲の一例を示す図である。 第1実施形態に係るバッテリの診断に関する制御例を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係る診断処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係るバッテリ制御処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係る診断装置11の構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る電圧測定機能を具体的に示すブロック図である。 第1実施形態に係る基準電圧を生成する機能を具体的に示すブロック図である。 第2実施形態に係る電圧測定機能を具体的に示すブロック図である。 従来の判定例を示す図である。 従来のバッテリ充電量(SOC)の使用範囲の一例を示す図である。
第1実施形態.
図1は、第1実施形態に係る監視ユニット3を含めたシステム構成例を示す図である。図1に示すように、監視ユニット3は、例えば、CANバス1を介して、電源ECU2と接続されている。監視ユニット3は、診断装置11の機能を備え、高圧バッテリ4の状態を監視する。高圧バッテリ4は、複数のバッテリセル41からなるDC100V以上のバッテリであり、例えば、電源ECU2により制御されるリレー5を介して、モーターに電力を供給する。
また、電源ECU2(制御部)は、監視ユニット3を介して、高圧バッテリ4を制御することができる。なお、電源ECU2と、監視ユニット3とが別体として構成される場合について説明するが、特にこれに限定されず、電源ECU2と、監視ユニット3とが一体として構成されるものであってもよい。
監視ユニット3は、バッテリセル41の電圧の検知を行い、検知結果を電源ECU2等に通知し、又はバッテリセル41の均等化を電源ECU2の指示に基づき実行するものである。電源ECU2は、高圧バッテリ4全般の状態を管理するものである。高圧バッテリ4全般の状態とは、例えば、高圧バッテリ4全般又は各バッテリセル41の温度、電流、電圧、又はバッテリ充電量(SOC)である。また、電源ECU2が行う管理には、バッテリセル41の状態監視及び制御が含まれる。
具体的には、監視ユニット3は、例えば、バッテリセル41の電圧を検知し、検知結果をCANバス1を介して電源ECU2に通知することができるものである。電源ECU2は、高圧バッテリ4の検知結果である電圧値等に基づき、又は各バッテリセル41の充電状態を算出する。監視ユニット3は、電源ECU2の制御に従い、高圧バッテリ4を構成する複数のバッテリセル41の均等化放電の実行を行う。
ところで、高圧バッテリ4の充電状態を診断する際、バッテリセル41の電圧の測定精度が保証されていることが好ましい。監視ユニット3は、CPU、ROM、RAM等を備え、CPUが所定のプログラムを実行することにより、バッテリセル41の電圧の測定精度を判定する診断装置11を含む各種機能が実現される。診断装置11は、バッテリセル41の電圧測定誤差が、任意に設定した精度保証範囲にあるか否かを判定する判定手段の機能を備える。なお、監視ユニット3は、CPUの内部又は外部にレジスタを備え、レジスタを各種演算に使用する。
次に、バッテリセル41の電圧測定誤差の判断に2段階持たせる構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る監視ユニット3の診断装置11の精度保証範囲を説明する図である。図2に示すように、精度保証範囲は、予め設定された測定精度(第1の測定精度)を満たす第1の許容範囲(正常1)(第1の正常状態)と、予め設定された測定精度(第2の測定精度)を満たす第2の許容範囲(正常2)(第2の正常状態)とが設定される。
第1の許容範囲(正常1)は、監視ユニット3出荷時の検査レベルを保証し得るものであり、例えば、監視ユニット3出荷時の検査レベルを保証し得る最大レベルの閾値が設定される。第2の許容範囲(正常2)は、完全な故障ではないが、監視ユニット3の経年劣化等に起因して変動する測定精度の範囲を特定する閾値が設定される。
よって、バッテリセル41の電圧測定誤差が第1の許容範囲(正常1)にある場合、バッテリセル41の電圧測定誤差は最も小さい状態である。また、バッテリセル41の電圧測定誤差が第2の許容範囲(正常2)にある場合、バッテリセル41の電圧測定誤差は大きいが、監視ユニット3の電圧測定機能は有効な状態である。また、バッテリセル41の電圧測定誤差が第1の許容範囲(正常1)及び第2の許容範囲(正常2)以外である場合、バッテリセル41の電圧測定の機能を保証できない状態であり、高圧バッテリ4の使用を中止することが好ましい。
次に、従来例と比較する。図3は、第1実施形態に係る判定例を示す図である。図4は、第1実施形態に係るバッテリ充電量(SOC)の使用範囲の一例を示す図である。図12は、従来の判定例を示す図である。図13は、従来のバッテリ充電量(SOC)の使用範囲の一例を示す図である。図12に示すように、従来においては、電圧測定誤差が判定閾値を超えると判定される場合、走行不能としている。また、図13に示すように、従来においては、高圧バッテリ4の性能上、高圧バッテリ4の使用できる範囲は、バッテリ充電量(SOC)の範囲のうち、例えば、10%〜90%である。しかし、電圧測定誤差を加味し、マージンをもたせると、実際には、バッテリ充電量(SOC)の範囲のうち、例えば、15%〜85%の範囲でしか使わないようにしている。
そこで、判定閾値を2つもたせることにより、高圧バッテリ4が例えばEV車に搭載されるものであれば、図3に示すように、従来においては走行不能としている範囲であっても、機能を限定して走行可能となる。また、図4に示すように、例えば、図2の正常1の状態でのマージンを12%及び88%に設定し、図2の正常2の状態でのマージンを15%及び85%に設定することで、電圧測定誤差が小さい状態(正常1)でバッテリ充電量(SOC)の使用範囲が広がり、結果として、車両の走行距離を延ばすことにつながる。したがって、車両の走行継続可能距離を延長させることができる。
次に、診断装置11の制御例について説明する。図5は、第1実施形態に係るバッテリの診断に関する制御例を説明するフローチャートである。なお、監視ユニット処理は、例えば、診断装置11により実行され、ECU処理は、例えば、電源ECU2により実行される。
まず、監視ユニット処理について説明する。ステップS11において、図6を用いて後述する診断処理が実行され、ステップS12において、診断結果が電源ECU2に送信される。次に、ECU処理について説明する。ステップS21において、図7を用いて後述するバッテリ制御処理が実行される。
図6は、第1実施形態に係る診断処理を説明するフローチャートである。ステップS31において、フラグが初期化され、ステップS32において、バッテリセル41の電圧の測定誤差が第1の許容範囲(正常1)にあるか否かが判定される。バッテリセル41の電圧の測定誤差が第1の許容範囲(正常1)にある場合、ステップS34に進み、フラグが1に設定される。バッテリセル41の電圧の測定誤差が第1の許容範囲(正常1)にない場合、ステップS33に進む。ステップS33において、バッテリセル41の電圧の測定誤差が第2の許容範囲(正常2)にあるか否かが判定される。バッテリセル41の電圧の測定誤差が第2の許容範囲(正常2)にある場合、ステップS35に進み、フラグが2に設定される。一方、バッテリセル41の電圧の測定誤差が第2の許容範囲(正常2)にない場合、ステップS36に進み、フラグが3に設定される。
図7は、第1実施形態に係るバッテリ制御処理を説明するフローチャートである。ステップS51において、フラグの設定値が判定される。フラグの設定値が1である場合、ステップS52に進み、通常通り高圧バッテリ4が制御される。フラグの設定値が2である場合、ステップS53に進み、電圧測定誤差が考慮されて高圧バッテリ4が制御される。フラグの設定値が3である場合、ステップS54に進み、高圧バッテリ4の使用が中止される。
なお、上記フラグの設定値は一例であって、特にこれらに限定されるものではない。
次に、診断装置11の機能についてそれぞれ視点を変えて具体的に図8〜10を用いて説明する。図8は、第1実施形態に係る診断装置11の構成例を示すブロック図である。図8に示すように、診断装置11の機能として、電圧測定部21、電圧測定診断部22、基準電圧診断部23、基準電圧生成部24、比較部25、通信部26、及び絶縁部27を含む機能が実現される。
電圧測定部21は、バッテリセル41を選択し、電圧を測定するものである。電圧測定診断部22は、電圧測定部21を診断するものである。基準電圧診断部23は、後述する第1の基準電圧Vr1等を診断するものである。基準電圧生成部24は、後述する第1の基準電圧Vr1等を生成するものである。比較部25は、電圧測定部21の測定結果を比較するものである。通信部26は、比較部25の比較結果を通信するものである。絶縁部27は、通信部26が通信する際、外部と電気的に絶縁させるものである。
図9は、第1実施形態に係る電圧測定機能を具体的に示すブロック図である。電圧測定部21は、マルチプレクサ211、バッファアンプ212、レベルシフト回路213、ADコンバータ214、結果格納レジスタ215、及びレジスタチェック回路216を含む機能が実現される。マルチプレクサ211は、複数のバッテリセル41のうち、該当するバッテリセル41に接続されたチャネルを選択する。バッファアンプ212は、インピーダンスを調整し、マルチプレクサ211側と、レベルシフト回路213以降の回路との間の干渉を防ぐ。レベルシフト回路213は、バッファアンプ212を介して入力されるマルチプレクサ211からの出力である電圧信号をレベルシフトする。ADコンバータ214は、基準電圧生成部24から供給される基準電圧に基づいて、レベルシフト回路213から供給されるレベルシフトされた電圧信号をデジタル化するものである。結果格納レジスタ215は、ADコンバータ214の出力を格納し、比較部25に出力するものである。レジスタチェック回路216は、結果格納レジスタ215を診断するものである。
図10は、第1実施形態に係る基準電圧を生成する機能を具体的に示すブロック図である。レギュレータ51は、上位のバッテリセル41の電圧を降圧するものであり、例えば、5Vに降圧し、第1の基準電圧生成部52及び第2の基準電圧生成部53のそれぞれに出力する。第1の基準電圧生成部52及び第2の基準電圧生成部53のそれぞれは、例えば、バンドギャップリファレンス回路から構成され、温度等のような外部による影響を相殺することにより外部による影響を受けることなく安定した定電圧として、第1の基準電圧Vr1及び第2の基準電圧Vr2をそれぞれ出力する。
具体的には、第1の基準電圧生成部52は、第1の基準電圧Vr1を出力する。第2の基準電圧生成部53は、第2の基準電圧Vr2を出力する。なお、第1の基準電圧Vr1は、ADコンバータ55がアナログデータをデジタルデータに変換する際の基準となるものである。また、第2の基準電圧Vr2は、第1の基準電圧Vr1の精度を求めるための参照用の電圧となるものである。
第1の基準電圧Vr1及び第2の基準電圧Vr2のそれぞれは、プリアンプ54を介してADコンバータ55に入力され、ADコンバータ55からデジタル値として出力される。第1の基準電圧Vr1及び第2の基準電圧Vr2のそれぞれのデジタル値は、上記で説明した第1の許容範囲(正常1)及び第2の許容範囲(正常2)のように2段階以上の閾値診断が実行されることにより、精度保証範囲にあるか否かが判定される。これにより、バッテリセル41の電圧測定誤差が精度保証範囲にあるか否かが判定される。
具体的には、第1の基準電圧Vr1のデジタル値が、第1の許容範囲(正常1)に属する場合、バッテリセル41の電圧測定誤差は正常状態と判定される。第1の基準電圧Vr1のデジタル値が、第2の許容範囲(正常2)に属する場合、完全な故障ではないが、経年劣化等により電圧測定精度が悪化している状態であると判定される。第1の基準電圧Vr1のデジタル値が、第1の許容範囲(正常1)及び第2の許容範囲(正常2)の何れにも属さない場合、バッテリセル41の電圧測定誤差は異常状態と判定される。
なお、プリアンプ54は、バッファアンプ212と同様の機能が実現される。また、プリアンプ54と、ADコンバータ55との間には、レベルシフト回路213の機能に相当するものの図示が省略されている。
以上の説明から、本実施形態において、バッテリセル41の電圧の測定結果に対応するアナログデータをデジタルデータに変換させるADコンバータ214の第1の基準電圧Vr1及び第2の基準電圧Vr2が精度保証範囲にあるか否かに基づいて、バッテリセル41の電圧測定誤差が、少なくとも2段階以上の判定閾値を含む精度保証範囲にあるか否かを判定することにより、バッテリセル41の電圧測定誤差を多段階の判定閾値で判定できるので、バッテリセル41の制御の効率化及びバッテリセル41の長寿命化を図ることができる。
第2実施形態.
第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成及び機能については同一の符号を付記し、その説明については省略する。第2実施形態においては、バッテリセル41の電圧測定の経路を2系統設け、第1の系統の測定結果と、第2の系統の測定結果とが、上記と同様に、少なくとも2段階以上の閾値を含む精度保証範囲にあるか否かが判定される。
図11は、第2実施形態に係る電圧測定機能を具体的に示すブロック図である。第1の系統は、第1マルチプレクサ211a、第1バッファアンプ212a、第1レベルシフト回路213a、第1ADコンバータ214a、第1結果格納レジスタ215a、及び第1レジスタチェック回路216aを含む。第2の系統は、第2マルチプレクサ211b、第2バッファアンプ212b、第2レベルシフト回路213b、第2ADコンバータ214b、第2結果格納レジスタ215b、及び第2レジスタチェック回路216bを含む。
なお、第1マルチプレクサ211a及び第2マルチプレクサ211bのそれぞれは、マルチプレクサ211と同様の機能が実現されるものであり、何れかを特に区別しない場合、マルチプレクサ211と称する。また、第1バッファアンプ212a及び第2バッファアンプ212bのそれぞれは、バッファアンプ212と同様の機能が実現されるものであり、何れかを特に区別しない場合、バッファアンプ212と称する。また、第1レベルシフト回路213a及び第2レベルシフト回路213bのそれぞれは、レベルシフト回路213と同様の機能が実現されるものであり、何れかを特に区別しない場合、レベルシフト回路213と称する。また、第1ADコンバータ214a及び第2ADコンバータ214bのそれぞれは、ADコンバータ214と同様の機能が実現されるものであり、何れかを特に区別しない場合、ADコンバータ214と称する。第1結果格納レジスタ215a及び第2結果格納レジスタ215bのそれぞれは、結果格納レジスタ215と同様の機能が実現されるものであり、何れかを特に区別しない場合、結果格納レジスタ215と称する。第1レジスタチェック回路216a及び第2レジスタチェック回路216bのそれぞれは、レジスタチェック回路216と同様の機能が実現されるものであり、何れかを特に区別しない場合、レジスタチェック回路216と称する。
具体的には、第1の系統の測定結果に対応する第1アナログデータが変換された第1デジタルデータと、第2の系統の測定結果に対応する第2アナログデータが変換された第2デジタルデータとを比較部25により比較した差分値が、少なくとも2段階以上の閾値を含む精度保証範囲にあるか否かを判定することにより、各系統の測定結果であるバッテリセル41の電圧測定誤差を多段階の閾値でそれぞれ判定できるので、バッテリセル41の制御の効率化及びバッテリセル41の長寿命化を図ることができる。
つまり、第1の系統の測定結果及び第2の系統の測定結果のそれぞれは、それぞれの回路が予めわかっており、入力値の変動範囲も予めわかっているため、それらの測定結果の変動範囲は予めわかっている。よって、第1の系統の測定結果及び第2の系統の測定結果がどれくらいの範囲に収まっているかが判定されることにより、経路全体として正常状態であるか異常状態であるかを判定することができ、さらに、正常状態のうち、上記第1の許容範囲(正常1)又は第2の許容範囲(正常2)の何れかに属するかを判定することにより、経路全体としての状態をより具体的に診断することができる。
以上の説明から、各系統の測定結果を含めてバッテリセル41の電圧測定誤差が判定されることにより、システム全体としての誤差を多段階の判定閾値で判定できるので、特に顕著に、バッテリセル41の制御の効率化及びバッテリセル41の長寿命化を図ることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、判定閾値が2つある場合について説明したが、これに限らない。例えば、判定閾値は3つ以上であってもよい。
また、第1の基準電圧Vr1及び第2の基準電圧Vr2について説明したが、これに限らず、これ以上の種類の基準電圧が利用されてもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段等により構成される全体的な装置を意味するものである。
また、電源ECU2と、監視ユニット3とが一体的に構成された上で、診断装置11の機能が実現されるものであってもよい。
また、電源ECU2が、診断装置11の機能を含む監視ユニット3の機能を実現するものであってもよい。つまり、電源ECU2が、診断装置11の機能と、監視ユニット3の機能とを実現する構成であってもよい。
1 :CANバス
2 :電源ECU
3 :監視ユニット
4 :高圧バッテリ
41 :バッテリセル
5 :リレー
11 :診断装置
21,21a,21b :電圧測定部
22 :電圧測定診断部
23 :基準電圧診断部
24 :基準電圧生成部
25 :比較部
26 :通信部
27 :絶縁部
211 :マルチプレクサ
211a :第1マルチプレクサ
211b :第2マルチプレクサ
212 :バッファアンプ
212a :第1バッファアンプ
212b :第2バッファアンプ
213 :レベルシフト回路
213a :第1レベルシフト回路
213b :第2レベルシフト回路
214 :ADコンバータ
214a :第1ADコンバータ
214b :第2ADコンバータ
215 :結果格納レジスタ
215a :第1結果格納レジスタ
215b :第2結果格納レジスタ
216 :レジスタチェック回路
216a :第1レジスタチェック回路
216b :第2レジスタチェック回路
51 :レギュレータ
52 :第1の基準電圧生成部
53 :第2の基準電圧生成部
54 :プリアンプ
55 :ADコンバータ

Claims (4)

  1. 車両に搭載されるバッテリセルの電圧を監視する監視ユニットに含まれる診断装置であって、
    前記バッテリセルの電圧測定誤差が、任意に設定した精度保証範囲にあるか否かを判定する判定手段
    を備え、
    前記精度保証範囲は、
    前記監視ユニットの出荷時の検査レベルを保証し得る予め設定された第1の測定精度を満たす第1の許容範囲と、前記電圧測定誤差が前記第1の許容範囲よりも広く且つ前記監視ユニットの出荷時の検査レベルを保証し得ない予め設定された第2の測定精度を満たす第2の許容範囲とが設定され、
    前記判定手段は、
    前記電圧測定誤差が前記第1の許容範囲以下であると判定した場合には前記バッテリセルが第1の正常状態にあると判定し、
    前記電圧測定誤差が前記第1の許容範囲よりも大きく前記第2の許容範囲以下であると判定した場合には前記バッテリセルが第2の正常状態にあると判定する、
    ことを特徴とする診断装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記バッテリセルの電圧の測定結果に対応するアナログデータをデジタルデータに変換させるADコンバータの基準電圧が前記精度保証範囲にあるか否かに基づいて、前記電圧測定誤差が前記精度保証範囲にあるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の診断装置。
  3. 第1マルチプレクサと、第1バッファアンプと、第1レベルシフト回路と、基準電圧に基づきアナログデータをデジタルデータに変換する第1ADコンバータとを有し、前記バッテリセルのうち前記第1マルチプレクサで選択されたものの電圧を測定する第1の系統と、
    第2マルチプレクサと、第2バッファアンプと、第2レベルシフト回路と、前記基準電圧に基づきアナログデータをデジタルデータに変換する第2ADコンバータとを有し、前記バッテリセルのうち前記第2マルチプレクサで選択されたものの電圧を測定する第2の系統と、
    前記第1の系統による測定結果と、前記第2の系統による測定結果とを比較する比較部と、
    をさらに備え、
    前記判定手段は、
    前記第1の系統の測定結果に対応する第1アナログデータが変換された第1デジタルデータと、前記第2の系統の測定結果に対応する第2アナログデータが変換された第2デジタルデータとを前記比較部により比較した差分値が、前記精度保証範囲にあるか否かに基づいて、前記電圧測定誤差が前記精度保証範囲にあるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の診断装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の診断装置と、
    前記バッテリセルを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記バッテリセルが前記第1の正常状態にあると前記判定手段が判定すると、通常通りに前記バッテリセルを制御し、
    前記バッテリセルが前記第2の正常状態にあると前記判定手段が判定すると、機能を限定して前記バッテリセルを制御する、
    ことを特徴とするバッテリセル制御システム。
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