JP5789155B2 - インターホンシステム - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明によれば、ローカル制御装置は、電源投入する度にインターネットを介してIP制御機に接続し、自身が所属するローカルシステム内のインターホン機器のIPアドレスをダウンロードして、そのIPアドレスを記憶部に記憶している。そして、電源投入した際にIP制御機に接続できなかった場合において、1のインターホン機器が同じローカルシステムに所属する他のインターホン機器を呼び出すと、前回の電源投入において記憶部に記憶したIPアドレスをもとに、1のインターホン機器と他のインターホン機器とを通話可能に接続するため、インターネットへの接続状況に拘わらず、ローカルシステム内のインターホン機器同士の通話に関しては保証することができ、使い勝手が非常に良い。また、IP制御機をローカルシステム毎に設置する必要がないため、インターホンシステム1全体としての構成の合理化を図ることができる。さらに、各インターホン機器のIPアドレスの設定はIP制御機に対してのみ行えばよいため、2つ以上の機器で登録しなければならないシステムと比較すると、IPアドレスの齟齬が生じないというメリットもある。
請求項2に記載の発明によれば、ローカル制御装置は、電源投入した際にIP制御機に接続できなかった場合、IP制御機に接続できるまで接続要求信号を繰り返し送信するため、接続の成功に伴い自動的にIPアドレスや動作設定がダウンロードされることになり、使い勝手が非常によい。
インターホンシステム1は、複数のインターホン機器(インターホン親機11、及びインターホン子機12a、12b)が所属するローカルシステム10と、複数のインターホン機器(インターホン親機51、及びインターホン子機52)が所属するローカルシステム10とは別のローカルシステム50と、インターホンシステム1全体のインターホン機器のIPアドレスを記憶するIP制御機3とを、インターネット2を介して接続してなる。また、全てのインターホン機器では、各ローカルシステム10、50に所属するローカル制御装置13、53による制御のもと、デジタル音声信号や他の制御信号をインターネットプロトコルにより時分割多重通信で送受信するように構成されており、インターホン機器同士を接続するためのIPアドレスを記憶するIP制御機3は、ローカルシステム50に接続されている。
ローカルシステム10には、インターホン親機11と、インターホン子機12a、12bが所属しているとともに、それらのインターホン機器同士の接続を制御する(主に通話路を管理する)ローカル制御装置13、及び自身に所属するインターホン機器同士を接続したり、インターホン機器をインターネット2に接続したりするためのHUB14を備えている。一方、ローカルシステム50にも、ローカルシステム10と同様のインターホン親機51やインターホン子機52、ローカル制御装置53、HUB54が備えられている。また、ローカルシステム50では、上述したようにインターホンシステム1全体のインターホン機器のIPアドレスを記憶したIP制御機3がHUB54に接続されている。IP制御機3は、異なるローカルシステムに所属するインターホン機器同士のインターネット2を介しての接続を制御する(通話路を管理する)ものであり、該IP制御機3には各ローカルシステム10、50のローカル制御装置13、53が接続可能となっている。また、IP制御機3には、各ローカルシステム10、50での動作設定(たとえば最大通話路数等)も記憶されている。
さらに、ローカル制御装置13は、制御部としてのCPU27を内蔵しているとともに、ローカルシステム10の動作設定、IP制御機3のIPアドレス、及び自身が所属するローカルシステム10の各インターホン機器(すなわち、インターホン親機11及びインターホン子機12a、12b)のIPアドレスを記憶する記憶部28を内蔵している。尚、IP制御機3のIPアドレスについては予め起動当初から設定されている一方、各インターホン機器のIPアドレスについては後述の如くして取得し記憶する。
まず、インターホン親機11においてインターホン子機12aを呼び出す操作がされると、インターホン親機11のCPU19は、HUB14を介してローカル制御装置13にインターホン子機12aのIPアドレスを問い合わせる。ローカル制御装置13では、該問い合わせに伴い、呼び出し対象となるインターホン子機12aが同じローカルシステム10に所属するインターホン機器であるか否かを判断する。そして、この場合には所属しているため記憶部28を参照し、記憶しているIPアドレスをインターホン親機11のCPU11へと送信する。このとき、電源投入してからIP制御機3に接続した後に呼び出し操作がされた場合には、該電源投入に際してIP制御機3からダウンロードして記憶部28に記憶したIPアドレスをインターホン親機11へ送信する。一方、電源投入してからIP制御機3に接続できていない間に呼び出し操作がされた場合には、前回の電源投入に際して記憶部28に記憶しているIPアドレスを送信する。すると、インターホン親機11では、受信したIPアドレスをもとにインターホン子機12aを特定し、インターホン子機12aを呼び出す。そして、インターホン子機12aにおいて応答操作がされると、インターホン親機11とインターホン子機12aとの間で通話が可能となる。
まず、インターホン親機11においてインターホン親機51を呼び出す操作がされると、インターホン親機11のCPU19は、HUB14を介してローカル制御装置13にインターホン親機51のIPアドレスを問い合わせる。ローカル制御装置13では、該問い合わせに伴い、呼び出し対象となるインターホン親機51が同じローカルシステム10に所属するインターホン機器であるか否かを判断する。そして、この場合には所属していないため、HUB14及びインターネット2を介してIP制御機3に接続を試み、インターホン親機51のIPアドレスを問い合わせる。そして、接続に成功すると、IP制御機3に記憶されているインターホン親機51のIPアドレスをダウンロードし、当該IPアドレスをインターホン親機11のCPU19へと送信する。すると、インターホン親機11では、受信したIPアドレスをもとにインターホン親機51を特定し、インターネット2を介してインターホン親機51を呼び出す。そして、インターホン親機51において応答操作がされると、インターホン親機11とインターホン親機51との間で通話が可能となる。尚、異なるローカルシステムに所属するインターホン機器のIPアドレスについては、インターネット2に接続できない限り、それらのインターホン機器と接続することができないため、ローカル制御装置13ではダウンロードしたIPアドレスを記憶部28に記憶しない。
ローカルシステム50では、インターネット2に接続できるか否かに拘わらず、ローカル制御装置53がIP制御機3と接続できる状況にあるものの、電源投入する度にローカル制御装置53はIP制御機3に接続し、ローカルシステム10同様、自身が所属するローカルシステム50のインターホン機器(インターホン親機51及びインターホン子機52)のIPアドレスをダウンロードし、記憶部に記憶する。そして、たとえばインターホン子機52からインターホン親機51を呼び出した際には、ローカル制御装置53において呼び出し対象となるインターホン親機51が同じローカルシステム50に所属するインターホン機器であるか否かを判断した後、記憶部に記憶しているIPアドレスをインターホン子機52へと送信する。一方、ローカルシステム10に所属するインターホン機器との間で通話しようとする際、インターネット2への接続ができない状況であっても所望のIPアドレスを取得できるものの、インターネット2への接続ができないと判断する(たとえばローカル制御装置53からローカル制御装置13へ接続要求信号を送信したにも拘わらず接続完了信号を受信できない)ことをもって、呼び出し操作されたインターホン機器へ呼出キャンセル信号を送信する。
さらに、IP制御機3をローカルシステム毎に設置する必要がないため、インターホンシステム1全体としての構成の合理化を図ることができる上、各インターホン機器のIPアドレスの設定はIP制御機3に対してのみ行えばよいため、2つ以上の機器で登録しなければならないシステムと比較すると、IPアドレスの齟齬が生じないというメリットもある。
加えて、ローカル制御装置13がIP制御機3にインターホン親機51のIPアドレスを問い合わせた際に、インターネット2へ接続できない等によりIP制御機3と接続できない状況が発生すると、ローカル制御装置13は、インターネット2に接続できないと判断し、インターホン親機11へ呼出キャンセル信号を送信する。したがって、通話待ちの滞留が発生しづらく、回線効率が向上する。
また、1つのローカルシステム(たとえばローカルシステム10)に複数のインターホン親機を所属させることも可能である。
さらに、上記実施形態では、インターホンシステム1は2つのローカルシステムから構成されているが、3つ以上のローカルシステムからなるように構成しても勿論よい。
加えて、上記実施形態ではIP制御機3が所属するローカルシステム50においても、ローカル制御装置53にIPアドレスを記憶させるとしているが、IP制御機が接続されているローカルシステムにおいてはローカル制御装置にIPアドレスを記憶させないように構成することも可能である。
Claims (2)
- インターホン子機とインターホン親機とを少なくとも1ずつ含む複数のインターホン機器、及びインターネットプロトコルにより時分割多重通信によって前記インターホン機器間の通話を制御するローカル制御装置を有し、夫々インターネットを介して接続される複数のローカルシステムと、前記インターネットに接続され、前記インターホン機器のIPアドレスを記憶するIP制御機とからなるインターホンシステムであって、
前記ローカル制御装置は、電源投入する度に前記インターネットを介して前記IP制御機に接続を試み、接続できると、自身が所属する前記ローカルシステム内の前記インターホン機器のIPアドレスをダウンロードして、そのIPアドレスを記憶部に記憶しており、
電源投入した際に前記IP制御機に接続できた場合において、1のインターホン機器が同じ前記ローカルシステムに所属する他のインターホン機器を呼び出すと、呼び出し操作した前記1のインターホン機器が所属する前記ローカルシステムの前記ローカル制御装置は、前記1のインターホン機器から送信されたIPアドレスと前記電源投入において前記記憶部に記憶したIPアドレスとをもとに、前記1のインターホン機器と前記他のインターホン機器とを通話可能に接続する一方、
電源投入した際に前記IP制御機に接続できなかった場合において、前記1のインターホン機器が同じ前記ローカルシステムに所属する前記他のインターホン機器を呼び出すと、呼び出し操作した前記1のインターホン機器が所属する前記ローカルシステムの前記ローカル制御装置は、前記1のインターホン機器から送信されたIPアドレスと前回の電源投入において前記記憶部に記憶したIPアドレスとをもとに、前記1のインターホン機器と前記他のインターホン機器とを通話可能に接続することを特徴とするインターホンシステム。 - 前記ローカル制御装置は、電源投入した際に前記IP制御機に接続できなかった場合、前記IP制御機に接続できるまで接続要求信号を繰り返し送信することを特徴とする請求項1に記載のインターホンシステム。
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