以下、図面とともに本発明による意匠情報表示装置、意匠情報表示方法及び意匠情報表示プログラムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る意匠情報表示システム3のシステム構成図である。図1に示す通り、意匠情報表示システム3は、意匠情報表示装置1及び意匠情報DB2を含んで構成される。意匠情報表示装置1と意匠情報DB2とは、ネットワークによって互いに接続されており、互いに情報の送受信が可能である。なお、意匠情報表示装置1と意匠情報DB2とは物理的に離れた場所に存在していてもよいし、意匠情報DB2が意匠情報表示装置1の装置内に組み込まれていてもよい。
意匠情報表示装置1は、ユーザの指示や外部装置等からの指示等に基づいて、意匠に関する意匠情報を検索、表示及び出力するコンピュータ装置である。意匠情報表示装置1の詳細については後述する。
意匠情報DB2は、意匠に関する意匠情報を記憶する意匠情報データベースである。意匠情報DB2は、ネットワーク上のデータベース装置であってもよいし、意匠情報表示装置1内に組み込まれたデータベースであってもよいし、意匠情報表示装置1の(キャッシュ)メモリ上の設けられた論理的なデータベースであってもよい。本実施形態では、意匠情報の具体例として、意匠法第六十六条に則って日本の特許庁が発行する意匠公報に含まれる情報を採用する。意匠公報には、データ項目として、発行日、登録番号、登録日、意匠に係る物品、部分意匠、関連意匠の意匠登録番号、本意匠の意匠登録番号、本意匠に係る他の関連意匠の意匠登録番号、意匠分類、出願番号、出願日、創作者、意匠権者及び図面等が含まれる。これらのデータ項目のデータは、一般的には、図面以外はテキスト情報として、図面が画像情報として構成される。本実施形態において説明する意匠情報には、当該意匠情報が示す意匠の図面を少なくとも含んでいてもよい。なお、本実施形態では、意匠情報の具体例として意匠公報を採用したが、これに限定されるものではない。意匠情報は、意匠に関する情報であれば如何なる情報であってもよい。
図2は、意匠情報DB2に記憶されているデータのテーブル例を示す図である。図2に示す通り、意匠情報DB2では、意匠公報に含まれる登録番号、登録日、本意匠の意匠登録番号、意匠権者及び図面が、互いに関連付いて記憶されている。一つのテーブルレコード(すなわち、一つの意匠情報)において、各データ項目に対してデータが登録されてなくてもよいし、一つ以上のデータが登録されていてもよい。例えば、図1に示す、登録番号が「00001」の意匠情報において、「本意匠の意匠登録番号」に対するデータは登録されていない。これは、当該意匠情報が示す意匠は、関連意匠(あるいは類似意匠)ではないことを示している。また、当該意匠情報において、「図面」に対するデータは二つ以上登録されている。なお、登録番号が「00002」の意匠情報において、「本意匠の意匠登録番号」として「00001」が登録されているため、登録番号が「00002」の意匠情報は、登録番号が「00001」の意匠情報が示す本意匠に類似する関連意匠を示す意匠情報であることを示している。ここで、本実施形態における関連意匠とは、意匠法第十条で規定されている、本意匠に類似する意匠を示す。
なお、意匠情報DB2に記憶されるデータは、図2に示すテーブル例に限定されるものではない。意匠情報DB2に記憶されるデータは、意匠公報に含まれるその他のデータ項目のデータを記憶してもよいし、意匠公報に限らず、意匠公報が発行されていない、あるいは発行されなかった意匠登録出願のデータ(例えば、出願前や審査中の意匠登録出願データや、審査段階において拒絶され、意匠公報として発行されなかった意匠登録出願データ)を記憶してもよいし、一般的な商用の意匠に関する検索システムが出力した意匠に関するデータを記憶してもよいし、ユーザが独自に作成したデータを記憶してもよい。例えば、意匠情報表示装置1又は意匠情報DB2は、データ登録手段(不図示)をさらに備え、データ登録手段が、ユーザにより入力された上記で挙げた様々なデータを追加で登録(記憶)してもよい。
図1に戻り、意匠情報表示装置1の詳細について説明する。図1において、意匠情報表示装置1の機能ブロック図を示す。図1に示す通り、意匠情報表示装置1は、第一入力部10(第一入力手段)、第一検索部11(第一検索手段)、第一表示部12(第一表示手段)、第二入力部13(第二入力手段)、第二検索部14(第二検索手段)及び第二表示部15(第二表示手段)を含んで構成される。
意匠情報表示装置1は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図3は、意匠情報表示装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示される意匠情報表示装置1は、物理的には、図3に示すように、CPU100、主記憶装置であるRAM101及びROM102、画面(ディスプレイ)やキーボードやマウス等の入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図1に示す意匠情報表示装置1の各機能ブロックの機能は、図3に示すCPU100、RAM101等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU100の制御のもとで入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105を動作させるとともに、RAM101におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
まず、図4を用いて、意匠情報表示装置1が備える画面について説明する。図4は、意匠情報表示装置1の画面例を示す図である。図4に示す通り、意匠情報表示装置1は、画面Sを備え、画面Sは少なくとも第一表示領域D1と第二表示領域D2とを含む。第一表示領域D1及び第二表示領域D2には、後述の通り、意匠情報が表示される。
第一表示領域D1及び第二表示領域D2は、画面S上に設けられた矩形状の表示領域であり、それぞれ独自の位置に表示され、独自の大きさで表示される。なお、第一表示領域D1及び第二表示領域D2それぞれの位置や大きさは、ユーザの指示や意匠情報表示装置1における処理に基づいて、動的に変化してもよい。また、第一表示領域D1内の一部に第二表示領域D2が表示されてもよいし、第一表示領域D1上に重なるように第二表示領域D2が表示されてもよい。また、逆に、第二表示領域D2内の一部に第一表示領域D1が表示されてもよいし、第二表示領域D2上に重なるように第一表示領域D1が表示されてもよい。
図4に示す通り、意匠情報表示装置1が備える画面Sは、第一入力領域I1と第二入力領域I2とをさらに含む。第一入力領域I1は、ユーザが検索条件を入力し、意匠情報表示装置1に対して検索の指示を行うための入力領域であり、一般的な検索用のフィールド等から構成される。第二入力領域I2は、ユーザが意匠情報表示装置1に対して関連する意匠情報の検索の指示を行うために、関連元となる意匠情報を選択(入力)するための入力領域である。図4に示す通り、第二入力領域I2は、第一表示領域D1と同じ領域であり、第一表示領域D1に表示された各意匠情報についてユーザが選択可能となっている。なお、図4において、第二入力領域I2に表示されている意匠情報のうち、左上の意匠情報(丸の図面)が網掛けで表示されているが、これはこの網掛けで表示されている意匠情報がユーザによって選択されていることを示している。ユーザは、第二入力領域I2に表示されている意匠情報のうち、一つ以上の意匠情報を選択することができる。
第一入力領域I1及び第二入力領域I2は、第一表示領域D1及び第二表示領域D2と同様に、画面S上に設けられた矩形状の表示領域であり、それぞれ独自の位置に表示され、独自の大きさで表示される。また、第一入力領域I1及び第二入力領域I2それぞれの位置や大きさは、ユーザの指示や意匠情報表示装置1における処理に基づいて、動的に変化してもよい。
続いて、図1に示す意匠情報表示装置1の各機能ブロックについて、図4に示す画面Sに基づいた具体例と共に説明する。
第一入力部10は、意匠情報に関する検索指示情報を入力する。検索指示情報は、ユーザによって入力されたものでもよいし、意匠情報表示装置1内に予め記憶されていた所定の検索条件でもよいし、他の装置から入力されたものでもよい。第一入力部10は、入力した意匠情報に関する検索指示情報の一部又は全てを、後述の第一検索部11に出力する。
図4に示す画面Sに基づいた具体例で説明すると、第一入力部10は、第一入力領域I1においてユーザによって入力された意匠情報に関する検索条件や検索実行指示等の検索指示情報を入力する。意匠情報に関する検索条件の例としては、意匠公報における登録番号、登録日、意匠権者及び図面等の意匠公報に含まれるデータ項目に対する絞り込み条件が挙げられる。ユーザが、第一入力領域I1において、意匠情報に関する検索条件をテキストフィールドやドロップダウンリストやラジオボタンやチェックボックス等を利用して入力し、検索ボタンを押下することで、当該検索条件及び検索実行指示が第一入力部10に入力される。
第一検索部11は、意匠情報DB2から意匠情報を検索する。より具体的には、第一検索部11は、第一入力部10によって出力された意匠情報に関する検索指示情報を入力し、入力された検索指示情報に基づいて、意匠情報DB2から意匠情報を検索する。第一検索部11は、意匠情報DB2に対する検索の処理については、一般的な情報検索技術を利用する。第一検索部11は、検索結果、すなわち第一入力部10によって入力された意匠情報に関する検索条件を満たす意匠情報を、後述の第一表示部12及び第二検索部14に出力する。第一検索部11は、検索結果を意匠情報表示装置1内の(キャッシュ)メモリにさらに出力してもよい。
第一検索部11は、関連意匠を示す意匠情報を除く意匠情報を検索してもよい。第一検索部11は、意匠情報DB2に対して検索をする際に、関連意匠を示す意匠情報を除く旨の検索条件を追加することで、関連意匠を示す意匠情報を除く意匠情報を検索する。
意匠情報が関連意匠を示すか否かは、例えば、図2に示す意匠情報DB2に記憶されているデータのテーブル例で説明すると、データ項目「本意匠の意匠登録番号」が登録されているか否かで判定することができる。すなわち、データ項目「本意匠の意匠登録番号」が登録されていれば、当該意匠情報が関連意匠を示す意匠情報であると判定し、データ項目「本意匠の意匠登録番号」が登録されていなければ、当該意匠情報が関連意匠を示す意匠情報でないと判定することができる。また、例えば、意匠情報DB2に記憶されているデータに、当該意匠情報が関連意匠を示すか否かを示すフラグ値を予め登録しておき、当該フラグ値に基づいて意匠情報が関連意匠を示すか否かを判定してもよい。第一検索部11又は意匠情報DB2は、以上の判定方法を利用して、関連意匠を示す意匠情報を除く意匠情報を検索してもよい。
第一表示部12は、第一検索部11によって検索された意匠情報を第一表示領域D1に表示する。より具体的には、第一表示部12は、第一検索部11によって出力された意匠情報を入力し、入力された意匠情報を所定の表示形式にて第一表示領域D1に表示する。第一表示部12は、意匠情報を表示する際に、当該意匠情報に含まれる図面を少なくとも表示してもよい。
図4に示す画面Sに基づいた具体例で説明すると、第一入力領域I1においてユーザによって入力された検索指示情報に基づいて第一検索部11によって検索された意匠情報が、第一表示部12によって第一表示領域D1に表示される。図4に示す第一表示領域D1には、検索された各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面のみが表示されている。また、図4に示す第一表示領域D1には、検索された意匠情報のうち9つの意匠情報が表示されており、ユーザは、スクロールバーを利用してその他の検索された意匠情報を表示することができる。
図5は、第一表示領域D1のいくつかの表示例を示す図である。図5(a)は、図4に示した第一表示領域D1と同一であり、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面が、碁盤の目状にn×m(n及びmはそれぞれ1以上の整数)に配置されて表示されている表示例を示す図である。図5(b)は、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面とその他のデータ項目のテキスト情報とがセットで、碁盤の目状にn×mに配置されて表示されている表示例を示す図である。その他のデータ項目としては、意匠公報に含まれる発行日、登録番号、登録日、意匠に係る物品、関連意匠の意匠登録番号、本意匠の意匠登録番号、意匠分類、出願番号、出願日、創作者及び意匠権者等が挙げられる。図5(c)は、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる図面以外のデータ項目のテキスト情報が、碁盤の目状にn×mに配置されて表示されている表示例を示す図である。第一表示部12は、第一検索部11によって検索された意匠情報を、上述のように様々な表示形式のうち一つの表示形式で第一表示領域D1に表示してもよい。どのような表示形式で表示するかについては、ユーザが指定してもよいし、予め定められていてもよい。また、第一表示部12は、全ての意匠情報を同一の表示形式で表示せずに、一部あるいは全ての意匠情報を互いに異なる表示形式で表示してもよい。
第一表示部12は、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報については、関連意匠を有しない意匠を示す意匠情報とは異なる表示形式で表示してもよい。図6は、第一表示領域D1における、本意匠を示す意匠情報を含む意匠情報の表示例を示す図である。図6(a)は、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報については、枠線で囲まれて表示されている表示例を示す図である。図6(b)は、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報については、背景に色やパターン等が付加されて表示されている表示例を示す図である。第一表示部12は、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報については、上述のように様々な表示形式のうち一つの表示形式で第一表示領域D1に表示してもよい。どのような表示形式で表示するかについては、ユーザが指定してもよいし、予め定められていてもよい。また、第一表示部12は、全ての意匠情報を同一の表示形式で表示せずに、一部あるいは全ての意匠情報を互いに異なる表示形式で表示してもよい。
第二入力部13は、第一表示領域D1(第二入力領域I2)に表示されている意匠情報のうち、ユーザによって選択された意匠情報の識別情報を入力する。識別情報の具体例としては、意匠情報ごとに割り当てられたIDや、意匠情報に含まれる当該意匠情報を一意に特定可能な情報(例えば、意匠公報における登録番号)が挙げられる。ユーザは、第一表示領域D1(第二入力領域I2)に表示されている意匠情報のうち、一つの意匠情報を選択してもよいし、複数の意匠情報を選択してもよい。それに対応するように、第二入力部13は、一つの意匠情報の識別情報を入力してもよいし、複数の意匠情報の識別情報を入力してもよい。第二入力部13は、入力された意匠情報の識別情報を後述の第二検索部14に出力する。
図4に示す画面Sに基づいた具体例で説明すると、第二入力部13は、第二入力領域I2においてユーザによって選択された意匠情報である左上の意匠情報(丸の図面)の識別情報を入力する。
第二検索部14は、第一表示領域D1に表示された意匠情報のうちユーザによって選択された意匠情報に関連する意匠情報を意匠情報DB2から検索する。より具体的には、第二検索部14は、第二入力部13によって出力された意匠情報の識別情報を入力し、入力された意匠情報の識別情報と、関連する意匠情報に関する検索条件とに基づいて、意匠情報DB2から関連する意匠情報を検索する。第二検索部14は、意匠情報DB2に対する検索の処理については、一般的な情報検索技術を利用する。上述の、関連する意匠情報に関する検索条件は、ユーザが指定したものでもよいし、意匠情報表示装置1に予め記憶されているものでもよい。また第二検索部14は、関連する意匠情報を、意匠情報DB2からではなく、第一検索部11によって検索された意匠情報や意匠情報表示装置1内の(キャッシュ)メモリに記憶された意匠情報から検索(抽出)してもよいし、意匠情報DB2と第一検索部11によって検索された意匠情報と意匠情報表示装置1内の(キャッシュ)メモリに記憶された意匠情報とのうち少なくとも一つ以上から検索してもよい。また、第二検索部14は、関連する意匠情報として、ユーザによって選択された意匠情報自体も含んだ意匠情報を検索してもよい。すなわち、関連する意匠情報には、関連元の意匠情報を含んでもよい。第二検索部14は、検索結果である関連する意匠情報を、後述の第二表示部15に出力する。
第二検索部14は、ユーザによって選択された意匠情報が関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報である場合、関連する意匠情報として少なくとも当該関連意匠を示す意匠情報を検索してもよい。例えば、ユーザによって選択された意匠情報が、図2に示すテーブル例のうち、登録番号が「00001」の意匠情報であった場合、第二検索部14は、登録番号が「00002」の意匠情報(上述の通り、登録番号が「00001」の意匠情報が示す本意匠の関連意匠を示す意匠情報)を少なくとも検索する。
なお、第二検索部14が検索する「関連する意匠情報」は、関連意匠に限定されるものではない。例えば全体意匠に対する部分意匠であってもよいし、本意匠に対する類似意匠(旧意匠法第十条にて規定)であってもよいし、ユーザが独自に関連付けた情報であってもよい。
第二表示部15は、第二検索部14によって検索された意匠情報を第二表示領域D2に表示する。より具体的には、第二表示部15は、第二検索部14によって出力された関連する意匠情報を入力し、入力された関連する意匠情報を所定の表示形式にて第二表示領域D2に表示する。第二表示部15は、意匠情報を表示する際に、当該意匠情報に含まれる図面を少なくとも表示してもよい。
図4に示す画面Sに基づいた具体例で説明すると、第二入力領域I2においてユーザによって選択された意匠情報(丸の図面を有する意匠情報)に基づいて第二検索部14によって検索された関連する意匠情報(丸の図面を有する意匠情報、二重丸の図面を有する意匠情報、色塗りされた丸の図面を有する意匠情報等)が、第二表示部15によって第二表示領域D2に表示される。図4に示す第二表示領域D2には、検索された各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面とその他のデータ項目のテキスト情報とがセットで表示されている。また、図4に示す第二表示領域D2には、検索された関連する意匠情報のうち3つの意匠情報が表示されており、ユーザは、スクロールバーを利用してその他の検索された意匠情報を表示することができる。
図7は、第二表示領域D2のいくつかの表示例を示す図である。図7(a)は、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面が、碁盤の目状にn×mに配置されて表示されている表示例を示す図である。図7(b)は、図4に示した第二表示領域D2と同一であり、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面とその他のデータ項目のテキスト情報とがセットで、碁盤の目状にn×mに配置されて表示されている表示例を示す図である。図7(c)は、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる図面以外のデータ項目のテキスト情報が、碁盤の目状にn×mに配置されて表示されている表示例を示す図である。
図8は、第一表示領域D1内に第二表示領域D2を埋め込んだ表示例を示す図である。図8(a)は、第二表示部15による表示処理が行われる前の第一表示領域D1の状態を示す図である。一方、図8(b)は、第二表示部15による表示処理が行われた後の第一表示領域D1及び第二表示領域D2の状態を示す図である。図8に示す通り、第二表示部15による表示処理が行われる前は、第二表示領域D2は画面S上に存在せずに(非表示)、第二表示部15による表示処理が行われた後に、第二表示領域D2が第一表示領域D1内に(第一表示領域D1内に割って入るような形式で)動的に生成(表示)されてもよい。そして、図8(b)に示す状態の後、ユーザが画面S内の第二表示領域D2以外の箇所を選択等することで、再び第二表示領域D2を非表示としてもよい。以上のように、第二表示部15は、第一表示領域D1内に第二表示領域D2を動的に埋め込むことで、検索時のユーザの視線移動量が減り、ユーザの利便性が向上する。
第二表示部15は、第二検索部14によって検索された意匠情報を、上述のように様々な表示形式のうち一つの表示形式で第二表示領域D2に表示してもよい。どのような表示形式で表示するかについては、ユーザが指定してもよいし、予め定められていてもよい。また、第二表示部15は、全ての意匠情報を同一の表示形式で表示せずに、一部あるいは全ての意匠情報を互いに異なる表示形式で表示してもよい。
続いて、図9に示すフローチャート図を用いて、本実施形態に係る意匠情報表示装置1における意匠情報表示方法の処理について説明する。
まず、第一入力部10により、ユーザからの意匠情報の検索指示が入力される(ステップS1)。次に、第一検索部11により、S1にて入力された検索指示に基づいて、意匠情報DB2から意匠情報が検索される(ステップS2、第一検索ステップ)。次に、第一表示部12により、S2の検索結果が第一表示領域D1に表示される(ステップS3、第一表示ステップ)。
次に、第二入力部13により、ユーザからの意匠情報の選択指示が入力される(ステップS4)。次に、第二検索部14により、S4にて入力された選択指示に基づいて、意匠情報DB2から関連する意匠情報が検索される(ステップS5、第二検索ステップ)。次に、第二表示部15により、S5の検索結果が第二表示領域D2に表示される(ステップS6、第二表示ステップ)。
続いて、意匠情報表示装置1の変形例について説明する。図10は、意匠情報表示装置1の変形例である意匠情報表示装置1Aを含む意匠情報表示システム3Aのシステム構成図である。以降の意匠情報表示装置1A及び意匠情報表示システム3Aの説明では、意匠情報表示装置1及び意匠情報表示システム3との差分についてのみ説明し、同様の内容については説明を省略する。
図10において、意匠情報表示装置1Aの機能ブロック図を示す。図10に示す通り、意匠情報表示装置1Aは、意匠情報表示装置1が含む機能ブロックに加えて、第三検索部16(第三検索手段)、第一出力部17(出力手段)、第三入力部18及び第二出力部19(出力手段)を含んで構成される。
意匠情報表示装置1Aは、意匠情報表示装置1と同様に、図3に示すハードウェア構成を備えるコンピュータシステムとして構成されている。
まず、図11を用いて、意匠情報表示装置1Aが備える画面について説明する。なお、図4が示す画面例との差分についてのみ説明する。図11に示す通り、意匠情報表示装置1Aが備える画面SAは、意匠情報表示装置1が備える画面Sが含む各領域に加えて、第三入力領域I3をさらに含む。第三入力領域I3は、ユーザが意匠情報の出力に関する指示を入力するための入力領域であり、ボタン等から構成される。
第三入力領域I3は、画面SA上に設けられた矩形状の表示領域であり、独自の位置に表示され、独自の大きさで表示される。また、第三入力領域I3の位置や大きさは、ユーザの指示や意匠情報表示装置1における処理に基づいて、動的に変化してもよい。
続いて、図10に示す意匠情報表示装置1Aの各機能ブロックについて、図11に示す画面SAに基づいた具体例と共に説明する。
第三検索部16は、第一表示領域D1に表示された意匠情報に関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報が含まれるか否かを判定し、含まれると判定した場合、当該関連意匠を示す意匠情報を意匠情報DB2から検索する。具体的には、図2に示すテーブル例の意匠情報が第一表示領域D1に表示されている場合、第三検索部16は、各意匠情報を順番に、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報か否かを判定する。例えば、第三検索部16は、データ項目の「本意匠の意匠登録番号」が登録されておらず、かつ他の意匠情報のうち少なくとも一つの意匠情報がデータ項目の「本意匠の意匠登録番号」として自身の意匠情報のデータ項目である「登録番号」のデータが登録されている意匠情報を、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報として判定する。具体的には、図2のテーブル例における登録番号が「00001」の意匠情報を、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報として判定し、登録番号が「00002」の意匠情報を、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報ではない判定する。その他にも、第三検索部16は、意匠情報に予め登録されている、本意匠か否かを示すフラグ値に基づいて、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報が含まれるか否かを判定してもよい。そして、第三検索部16は、含まれると判定した場合、判定された本意匠の意匠情報の識別情報を取得し、取得された本意匠の意匠情報の識別情報に基づいて、意匠情報DB2(あるいは、第一検索部11によって検索された意匠情報、意匠情報表示装置1内の(キャッシュ)メモリに記憶された意匠情報等)から当該本意匠の関連意匠を示す意匠情報を検索する。第三検索部16は、意匠情報DB2に対する検索の処理については、一般的な情報検索技術を利用する。第三検索部16は、検索結果である関連意匠を示す意匠情報を、後述の第一出力部17に出力する。
第一出力部17は、第一表示領域D1に表示された意匠情報と第三検索部16によって検索された意匠情報とを印刷用の形式で出力する。具体的には、第一出力部17は、第一表示領域D1に表示された意匠情報を入力すると共に、第三検索部16によって出力された関連意匠を示す意匠情報を入力し、それらの意匠情報を組み合わせて印刷用の形式で出力する。ここで、印刷用の形式とは、A4サイズ等の紙に意匠情報を印刷するための印刷命令や、一般的なワードプロセッサソフトウェアのマクロ機能が受け入れ可能な印刷用の文書を作成するための命令又はデータ等を示す。なお、第一出力部17は、印刷用の形式で出力する代わりに、直接紙に印刷してもよいし、他の装置等に意匠情報を出力してもよい。また、第一出力部17は、意匠情報を出力する際に、当該意匠情報に含まれる図面を少なくとも出力してもよい。
図11に示す画面SAに基づいた具体例で説明すると、第一表示領域D1に意匠情報が表示されている状態でユーザが第三入力領域I3における「全出力」ボタンを押下すると、まず、第三検索部16によって、第一表示領域D1に表示された意匠情報に関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報が含まれるか否かが判定され、含まれると判定された場合、当該関連意匠を示す意匠情報が意匠情報DB2から検索される。続いて、第一出力部17によって、第一表示領域D1に表示された意匠情報と第三検索部16によって検索された意匠情報とが印刷用の形式で出力される。
第一出力部17は、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と当該関連意匠を示す意匠情報とをグループ化して出力してもよい。図12は、第一出力部17(及び後述の第二出力部19)によって出力された印刷用の形式に基づくファイル出力例を示す図である。図12(a)は、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面が、ファイルの垂直方向に並んで出力される例を示す図である。そして、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と当該関連意匠を示す意匠情報とは、ファイルの水平方向に並んで出力されると共に、図12(a)に示す通り枠線で囲まれてグループ化されて出力される。図12(b)は、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる一つの図面とその他のデータ項目のテキスト情報とがセットで、ファイルの垂直方向に並んで出力される例を示す図である。そして、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と当該関連意匠を示す意匠情報とは、ファイルの水平方向に並んで出力されると共に、図12(b)に示す通り枠線で囲まれてグループ化されて出力される。図12(c)は、各意匠情報について、当該意匠情報に含まれる図面以外のデータ項目のテキスト情報が、ファイルの垂直方向に並んで出力される例を示す図である。そして、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と当該関連意匠を示す意匠情報とは、ファイルの水平方向に並んで出力されると共に、図12(c)に示す通り枠線で囲まれてグループ化されて出力される。なお、図12(c)に示す通り、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と当該関連意匠を示す意匠情報とがファイルの水平方向の一行に収まらない場合は、複数行にまたがってもよく、その場合は複数行にまたがった枠線で囲まれる。
第三入力部18は、ユーザによって選択された意匠情報を入力する。図11に示す画面SAに基づいた具体例で説明すると、第二表示領域D2に意匠情報が表示されている状態でユーザが第三入力領域I3における「選択」ボタンを押下すると、第二表示領域D2に表示されている意匠情報が第三入力部18に入力される。その後、ユーザが、第二表示領域D2に別の意匠情報を表示させて、第三入力領域I3における「選択」ボタンを再度押下すると、第二表示領域D2に表示されている当該別の意匠情報が追加で第三入力部18に入力される。以後、ユーザは第二表示領域D2に表示される意匠情報を繰り返し更新し、「選択」ボタンを押下していくことで、第二表示領域D2に表示される複数の意匠情報を追加的に第三入力部18に入力することができる。第三入力部18は、入力された意匠情報を後述の第二出力部19に出力する。
第二出力部19は、第二表示領域D2に表示された意匠情報のうちユーザによって選択された意匠情報を印刷用の形式で出力する。具体的には、第二出力部19は、第三入力部18によって出力された意匠情報を入力し、入力された意匠情報を、第一出力部17と同様に、印刷用の形式で出力する。図11に示す画面SAに基づいた具体例で説明すると、前述の通り、ユーザが第三入力領域I3における「選択」ボタンを一回以上押下後に、ユーザが第三入力領域I3における「選択出力」ボタンを押下すると、第二出力部19は、それまでの「選択」ボタンの押下に基づいて第三入力部18によって入力された意匠情報を出力する。
第二出力部19は、意匠情報を出力する際に、当該意匠情報に含まれる図面を少なくとも出力してもよい。また、第二出力部19は、第一出力部17と同様に、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と当該関連意匠を示す意匠情報とをグループ化して出力してもよい。
続いて、図13に示すフローチャート図を用いて、本実施形態に係る意匠情報表示装置1Aにおける意匠情報出力方法の処理について説明する。
図13(a)は、第一出力部17に基づく意匠情報出力方法を示すフローチャート図である。まず、意匠情報表示装置1Aにより、第三入力領域I3における「全出力」ボタンの押下に基づくユーザの出力指示が入力される(ステップS10)。次に、第三検索部16により、第一表示領域D1に表示された意匠情報に関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報が含まれるか否かが判定され、含まれると判定された場合、当該関連意匠を示す意匠情報が意匠情報DB2から検索される(ステップS11)。次に、第一出力部17により、第一表示領域D1に表示された意匠情報とS11にて検索された意匠情報とが出力される(ステップS12)。
図13(b)は、第二出力部19に基づく意匠情報出力方法を示すフローチャート図である。まず、第三入力部18により、第三入力領域I3における「選択」ボタンの押下に基づくユーザの選択指示が入力される(ステップS20)。次に、意匠情報表示装置1Aにより、第三入力領域I3における「選択出力」ボタンの押下に基づくユーザの出力指示が入力される(ステップS21)。次に、第二出力部19により、第二表示領域D2に表示された意匠情報のうちS20にて選択された意匠情報が出力される(ステップS22)。
引き続いて、上述した一連の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aによる処理をコンピュータに実行させるための意匠情報表示プログラム4を説明する。図14に示すように、意匠情報表示プログラム4は、コンピュータに挿入されてアクセスされる、あるいはコンピュータが備える記憶媒体60に形成されたプログラム格納領域61内に格納される。より具体的には、意匠情報表示プログラム4は、意匠情報表示装置1又は意匠情報表示装置1Aが備える記憶媒体60に形成されたプログラム格納領域61内に格納される。
意匠情報表示プログラム4は、第一入力モジュール40、第一検索モジュール41、第一表示モジュール42、第二入力モジュール43、第二検索モジュール44、第二表示モジュール45、第三検索モジュール46、第一出力モジュール47、第三入力モジュール48及び第二出力モジュール49を備えて構成される(意匠情報表示装置1の場合は第三検索モジュール46、第一出力モジュール47、第三入力モジュール48及び第二出力モジュール49を除く。以下同様)。第一入力モジュール40、第一検索モジュール41、第一表示モジュール42、第二入力モジュール43、第二検索モジュール44、第二表示モジュール45、第三検索モジュール46、第一出力モジュール47、第三入力モジュール48及び第二出力モジュール49を実行させることにより実現される機能は、上述した意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aの第一入力部10、第一検索部11、第一表示部12、第二入力部13、第二検索部14、第二表示部15、第三検索部16、第一出力部17、第三入力部18及び第二出力部19の機能とそれぞれ同様である(意匠情報表示装置1の場合は第三検索部16、第一出力部17、第三入力部18及び第二出力部19を除く。以下同様)。
なお、意匠情報表示プログラム4は、その一部若しくは全部が、通信回線等の伝送媒体を介して伝送され、他の機器により受信されて記憶(インストールを含む)される構成としてもよい。また、意匠情報表示プログラム4の各モジュールは、1つのコンピュータでなく、複数のコンピュータのいずれかにインストールされてもよい。その場合、当該複数のコンピュータによるコンピュータシステムよって上述した一連の意匠情報表示プログラム4の処理が行われる。
次に、本実施形態のように構成された意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aの作用効果について説明する。
本実施形態の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aによれば、第一表示領域D1と第二表示領域D2とに互いに関連する意匠情報を同時に表示することができる。すなわち、互いに関連する意匠情報を効率的に表示することができる。それにより、ユーザは、第一表示領域D1と第二表示領域D2とに表示された互いに関連する意匠情報を同時に確認することができるため、ユーザの利便性が向上する。また、第一表示領域D1には関連元の意匠情報が表示され、第二表示領域D2には関連元の意匠情報に関連する意匠情報が表示されるため、ユーザは第一表示領域D1と第二表示領域D2とを使い分けることができ、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザは、選択する意匠情報を変更することで第二表示領域D2に表示される意匠情報を容易に変更することができるため、ユーザが所望する意匠情報を効率的に確認することができる。また、関連する意匠情報は、ユーザによる選択があった際に行われるため、例えば、最初の段階では関連する意匠情報の検索を省くことができ、それにより高速な意匠情報の検索を行うことができると共に、検索結果の意匠情報を一時的に記憶するためのメモリの容量を節約することができる。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aによれば、第一表示領域D1に本意匠を示す意匠情報を表示すると共に、第二表示領域D2に関連意匠を示す意匠情報を表示することができる。すなわち、互いに関連する意匠情報を効率的に表示することができる。それにより、ユーザは、第一表示領域D1に表示された本意匠を示す意匠情報と、第二表示領域D2に表示された関連意匠を示す意匠情報とを同時に確認することができるため、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザは、選択する本意匠の意匠情報を変更することで第二表示領域D2に表示する関連意匠の意匠情報を容易に変更することができるため、ユーザが所望する本意匠及び関連意匠の組み合わせの意匠情報を効率的に確認することができる。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aによれば、第一検索部11は、関連意匠を示す意匠情報を除く意匠情報を検索することとしてもよい。この構成によれば、例えば、第一表示領域D1には関連意匠を有しない意匠の意匠情報や、関連意匠を有する本意匠の意匠情報が表示され、第二表示領域D2には関連意匠等の関連する意匠情報が表示される。その場合、第一表示領域D1には互いに非類似である意匠の意匠情報が表示され、第二表示領域D2には互いに類似である意匠の意匠情報が表示される。これにより、ユーザは、意匠の類否判断を容易かつ効率的に行うことができる。また、この構成によれば、関連意匠を示す意匠情報の検索を省くことができ、それにより高速な意匠情報の検索を行うことができると共に、検索結果の意匠情報を一時的に記憶するためのメモリの容量を節約することができる。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aによれば、第一表示部12は、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報については、関連意匠を有しない意匠を示す意匠情報とは異なる表示形式で表示することとしてもよい。この構成によれば、ユーザは、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と、関連意匠を有しない意匠を示す意匠情報とを容易に区別して確認することができ、ユーザの利便性が向上する。具体的には、例えば、ユーザは、異なる表示形式で表示された、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報の中から、選択する意匠情報を選ぶことができるため、選択する意匠情報を絞りこむことができる。また、例えば、ユーザは、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と、関連意匠を有しない意匠を示す意匠情報との割合を、第一表示領域D1を確認するだけで容易に判断することができる。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aによれば、意匠情報は、当該意匠情報が示す意匠の図面を含み、第一表示部12は、意匠情報を表示する際に、当該意匠情報に含まれる図面を少なくとも表示し、第二表示部15は、意匠情報を表示する際に、当該意匠情報に含まれる図面を少なくとも表示することとしてもよい。この構成によれば、第一表示領域D1及び第二表示領域D2において、それぞれの意匠情報が示す意匠の図面が少なくとも表示される。ここで、意匠において、図面が果たす役割は非常に大きい。ユーザは、第一表示領域D1と第二表示領域D2とに表示された互いに関連する意匠情報の図面を同時に視覚的に容易に確認することができるため、ユーザの利便性が向上する。また、例えば、ユーザは、第一表示領域D1に表示された本意匠の図面と、第二表示領域D2に表示された関連意匠の図面とを同時に視覚的に容易に確認することができるため、ユーザの利便性が向上する。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1Aによれば、意匠情報を印刷用の形式で出力する第一出力部17又は第二出力部19をさらに備え、第一出力部17又は第二出力部19は、関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報と当該関連意匠を示す意匠情報とをグループ化して出力することとしてもよい。この構成によれば、本意匠の意匠情報と当該本意匠に類似する関連意匠の意匠情報とがグループ化されて印刷用の形式で出力される。従って、ユーザは、本意匠及び関連意匠の組み合わせを印刷物で視覚的に容易に確認することができるため、ユーザの利便性が向上する。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1Aによれば、第一表示領域D1に表示された意匠情報に関連意匠を有する本意匠を示す意匠情報が含まれるか否かを判定し、含まれると判定した場合、当該関連意匠を示す意匠情報を意匠情報DB2から検索する第三検索部16をさらに備え、第一出力部17は、第一表示領域D1に表示された意匠情報と第三検索部16によって検索された意匠情報とを出力することとしてもよい。この構成によれば、第一表示領域D1に表示された本意匠に類似する関連意匠の意匠情報を確実に出力することができる。また、例えば、出力前の画面上での確認段階では、関連意匠を示す意匠情報を除く意匠情報を検索及び表示し、出力の段階になってから、関連意匠を示す意匠情報を検索及び出力することができるため、出力前の画面上での確認段階では高速な意匠情報の検索を行うことができると共に、検索結果の意匠情報を一時的に記憶するためのメモリの容量を節約することができる。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1Aによれば、第二出力部19は、第二表示領域D2に表示された意匠情報のうちユーザによって選択された意匠情報を出力することとしてもよい。この構成によれば、第一表示領域D1に表示された意匠情報のうちユーザによって選択された意匠情報に関連する意匠情報であり、かつ、その中からさらにユーザによって選択された意匠情報を出力することができるため、ユーザは、所望の関連する意匠情報を印刷物で視覚的に容易に確認することができ、ユーザの利便性が向上する。
また、本実施形態の意匠情報表示装置1Aによれば、意匠情報は、当該意匠情報が示す意匠の図面を含み、第一出力部17又は第二出力部19は、意匠情報を出力する際に、当該意匠情報に含まれる図面を少なくとも出力することとしてもよい。この構成によれば、本意匠の図面と当該本意匠に類似する関連意匠の図面とがグループ化されて印刷用の形式で出力される。従って、ユーザは、本意匠の図面及び関連意匠の図面の組み合わせを印刷物で視覚的に容易に確認することができるため、ユーザの利便性が向上する。
なお、本実施形態の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aは、上述の構成に限定されるものではない。例えば、意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aは、第一表示部12及び第二表示部15によって表示される意匠情報に含まれる図面(代表図)を変更する表示図面変更手段(不図示)をさらに備えてもよい。一般的に、意匠情報である意匠公報に含まれる図面には、正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図、表面図、裏面図、展開図及び斜視図等の一つ以上の図面が含まれる。第一表示部12及び第二表示部15は、意匠情報の所定の図面(例えば、意匠公報の先頭の図面)を代表図として表示するが、表示図面変更手段によって変更(登録)された代表図を表示してもよい。具体的に、表示図面変更手段は、各意匠情報について、意匠情報に含まれる一つ以上の図面のうちユーザによって選択された図面を入力し、入力された図面を代表図に変更(登録)する(例えば、代表図を正面図から右側面図に変更する)。なお、表示図面変更手段は、ユーザによって選択された複数の図面(例えば、正面図と側面図)を入力し、当該入力された複数の図面を代表図に変更(追加登録)してもよい。その場合、第一表示部12及び第二表示部15は、表示図面変更手段によって代表図として変更された複数の図面を表示する。このような構成によれば、ユーザは、第一表示領域D1及び第二表示領域D2に表示する意匠情報の図面の種類や数を自由に変更することができるため、ユーザの利便性が向上すると共に、互いに関連する意匠情報をより効率的に表示することができる。
以上の通り、本実施形態の意匠情報表示装置1及び意匠情報表示装置1Aにより、互いに関連する意匠情報を効率的に表示することができる。より具体的には、第一表示領域D1において非類似の図面を並べて表示し、第二表示領域D2において(本意匠と関連意匠等の)類似の図面を表示することができる。これにより、ユーザは意匠の類似範囲を視覚的に容易かつ効率的に確認することができ、意匠の類否判断を容易かつ効率的に行うことができる。