JP5787782B2 - Pwm方式電流出力装置 - Google Patents
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Description
また、低出力電流領域において、出力制御用トランジスタの動作が不安定となる問題を回避する対策して、出力に模擬負荷抵抗を接続することが知られている。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、装置の効率を低下させることなく、低出力電流の領域においても、安定に動作するPWM方式電流出力装置を提供することを目的とする。
実施の形態1は、PWM方式電流出力装置の動作が不安定となるパルス幅の限界値(閾値)を電圧平滑回路の出力電圧で判定し、電圧平滑回路と電流検出回路の間に設けた電圧調整回路により、電圧平滑回路の出力電圧を低減する構成としたPWM方式電流出力装置に関するものである。
以下、本願発明の実施の形態1の構成、動作について、PWM方式電流出力装置のシステム構成図である図1および動作説明図2、3に基づいて説明する。
図1において、PWM方式電流出力装置1は、外部負荷10に対して、所定の目標として指示された直流電流を供給する。
PWM方式電流出力装置1は、機能的に基本部と調整部から構成される。
基本部は、目標電流に対して出力電流をフィードバックして外部負荷に電流を供給する。
調整部は、目標電流値が低下した際、動作が不安定となるパルス幅の限界値(閾値)に達したかどうかを判定する閾値判定回路と、パルス幅を限界値(閾値)以上に維持したまま負荷に供給する電流を目標値に合わせるために出力電圧を低減する電圧調整回路とから構成される。
調整部は、電圧平滑回路105と電流検出回路106の間に設けた電圧調整回路111と電圧比較回路112、閾値電圧設定器113から構成される。
偏差検出回路102は、出力電流指示器101で設定される目標電流値と、電流検出回路106からフィードバックされる出力電流値を比較し、この偏差を出力する。PWMパルス発生回路103は、この偏差検出回路102の出力に基づきPWM制御用パルスを発生する。出力パルス発生回路104は、PWM制御用パルスに基づき、出力電圧パルスを発生する。電圧平滑回路105は、出力パルス発生回路104の出力電圧パルスを整流して直流電圧を発生し、外部負荷10に対して直流電流を供給する。
なお、本実施の形態1では、外部負荷の例として、抵抗値が0〜700Ωで電流値が4−20mAの場合を想定している。
PWM制御用パルス幅が広い場合は、電圧平滑回路105の出力電圧が大きく(図2(a))なり、PWM制御用パルス幅が狭い場合は、電圧平滑回路105の出力電圧が小さくなる(図2(b))。
外部負荷10に供給する必要がある電流4−20mAの全ての範囲に対して、出力パルス発生回路104が安定に動作すれば問題ないが、低電流領域においては、出力パルス発生回路104は低電流での高速動作となるため、動作が不安定になる場合がある。
また、偏差検出回路102は電流値で比較する構成としたが、出力電流指示器101の出力を電圧とするとともに、電流検出回路106からのフィードバックを電圧に変換することで、電圧値で比較する構成とすることができる。
出力電流指示器101で設定される目標電流値が低くなると、PWMパルス発生回路103の出力であるPWM制御用パルスのパルス幅が狭くなり高速動作となる。このため、PWM制御用パルスのパルス幅が出力パルス発生回路104を構成するトランジスタの特性で決まる所定のパルス幅より狭くなると、出力パルス発生回路104の動作が不安定になる。
出力パルス発生回路104が安定に動作する限界の値(閾値)のPWM制御用パルスのパルス幅に対応する電圧平滑回路105の出力電圧(閾値電圧)が閾値電圧設定器113に保存されている。
電圧調整回路111は、出力低減の制御信号に基づき、電圧平滑回路105の出力電圧に対して、逆電圧を印加するように動作する。このため、出力パルス発生回路104は、安定に動作する閾値のPWM制御用パルスのパルス幅より広いパルス幅に保たれ安定に動作するとともに、外部負荷10に対して直流電流を供給する直流電圧は低減されるため、出力電流値は目標電流値まで低下する。
図3(a)は、出力パルス発生回路104が低電流領域においても安定に動作する場合を表している(図2(b)に相当)。実際には、この低電流領域では、出力パルス発生回路104の動作が不安定になるため、電圧比較回路112からの制御信号に基づき電圧調整回路111が動作して、電圧平滑回路105の出力電圧に対して、逆方向の電圧を印加する。
図3(b)において、Aの電圧が電圧平滑回路105の出力電圧に対応し、Bの電圧が、電圧調整回路111の出力電圧に対応する。したがって、電流検出回路106の入力側の電圧は、(電圧平滑回路105の出力電圧)−(電圧調整回路111の出力電圧)の電圧となる。
この結果、PWM制御用パルスのパルス幅は、出力パルス発生回路104が安定に動作する閾値より広いパルス幅に保たれ、出力パルス発生回路104は安定に動作する。そして、外部負荷10に対して直流電流を供給する直流電圧は低減されるため、出力電流値は出力電流指示器101で設定された目標電流値まで低下する。
目標電流値が高くなると、PWMパルス発生回路103の出力であるPWM制御パルスのパルス幅は広くなる。これに伴い電圧平滑回路105の出力電圧は大きくなる。
電圧平滑回路105の出力電圧が大きくなり、閾値電圧設定器113から出力される閾値電圧を超えると、電圧比較回路112は電圧調整回路111の動作を停止させる制御信号を出力する。電圧調整回路111が電圧平滑回路105の出力電圧に対する逆電圧の印加を停止すると、電圧平滑回路の出力電圧がそのまま電流電出回路の入力電圧となる。
以降、基本部が目標電流に対して出力電流をフィードバックして外部負荷に電流を供給する。
実施の形態2のPWM方式電流出力装置は、PWM方式電流出力装置の動作が不安定となるパルス幅の限界値(閾値)をPWMパルス発生回路が出力するPWM制御用パルスのパルス幅で判定し、電圧平滑回路と電流検出回路の間に設けた電圧調整回路により、電圧平滑回路の出力電圧を低減する構成としたものである。
以下、本願発明の実施の形態2の構成、動作について、PWM方式電流出力装置2のシステム構成図である図4に基づいて説明する。
図4において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
PWM方式電流出力装置2は、機能的に基本部と調整部から構成される。
基本部および調整部の機能は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
基本部の構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
調整部は、電圧平滑回路105と電流検出回路106の間に設けた電圧調整回路111とパルス幅比較回路114、閾値パルス幅設定器115から構成される。
出力パルス発生回路104が安定に動作する限界の値(閾値)のPWM制御用パルスのパルス幅(閾値パルス幅)が閾値パルス幅設定器115に保存されている。
電圧調整回路111は、出力低減の制御信号に基づき、電圧平滑回路105の出力電圧に対して、逆電圧を印加するように動作する。このため、出力パルス発生回路104は、安定に動作する閾値のPWM制御用パルスのパルス幅より広いパルス幅に保たれ安定に動作するとともに、外部負荷10に対して直流電流を供給する直流電圧は低減されるため、出力電流値は目標電流値まで低下する。
実施の形態3のPWM方式電流出力装置は、PWM方式電流出力装置の動作が不安定となるパルス幅の限界値(閾値)を電流検出回路の入力電圧で判定し、電圧平滑回路と電流検出回路の間に設けた電圧調整回路により、電圧平滑回路の出力電圧を低減する構成としたものである。
以下、本願発明の実施の形態3の構成、動作について、PWM方式電流出力装置3のシステム構成図である図5に基づいて説明する。
図5において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
PWM方式電流出力装置3は、機能的に基本部と調整部から構成される。
基本部および調整部の機能は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
基本部の構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
調整部は、電圧平滑回路105と電流検出回路106の間に設けた電圧調整回路111と電圧比較回路112、閾値電圧設定器113から構成される。
出力パルス発生回路104が安定に動作する限界の値(閾値)のPWM制御用パルスのパルス幅に対応する電流検出回路106の入力電圧(閾値電圧)が閾値電圧設定器113に保存されている。
電圧調整回路111は、出力低減の制御信号に基づき、電圧平滑回路105の出力電圧に対して、逆電圧を印加するように動作する。このため、出力パルス発生回路104は、安定に動作する閾値のPWM制御用パルスのパルス幅より広いパルス幅に保たれ安定に動作するとともに、外部負荷10に対して直流電流を供給する直流電圧は低減されるため、出力電流値は目標電流値まで低下する。
実施の形態4のPWM方式電流出力装置は、PWM方式電流出力装置の動作が不安定となるパルス幅の限界値(閾値)を電圧平滑回路の出力電圧で判定し、出力パルス発生回路と電圧平滑回路の間に設けた電圧調整回路により、電圧平滑回路の入力電圧を低減する構成としたものである。
以下、本願発明の実施の形態4の構成、動作について、PWM方式電流出力装置4のシステム構成図である図6に基づいて説明する。
図6において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
PWM方式電流出力装置4は、機能的に基本部と調整部から構成される。
基本部および調整部の機能は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
基本部の構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
調整部は、出力パルス発生回路104と電圧平滑回路105の間に設けた電圧調整回路111と電圧比較回路112、閾値電圧設定器113から構成される。
出力パルス発生回路104が安定に動作する限界の値(閾値)のPWM制御用パルスのパルス幅に対応する電圧平滑回路105の出力電圧(閾値電圧)が閾値電圧設定器113に保存されている。
電圧調整回路111は、出力低減の制御信号に基づき、出力パルス発生回路104の出力電圧に対して、逆電圧を印加するように動作する。このため、出力パルス発生回路104は、安定に動作する閾値のPWM制御用パルスのパルス幅より広いパルス幅に保たれ安定に動作するとともに、電圧平滑回路105の入力電圧は低減される。この結果、外部負荷10に対して直流電流を供給する直流電圧は低減されるため、出力電流値は目標電流値まで低下する。
実施の形態5のPWM方式電流出力装置は、PWM方式電流出力装置の動作が不安定となるパルス幅の限界値(閾値)を電圧平滑回路の入力電圧で判定し、出力パルス発生回路と電圧平滑回路の間に設けた電圧調整回路により、電圧平滑回路の入力電圧を低減する構成としたものである。
以下、本願発明の実施の形態5の構成、動作について、PWM方式電流出力装置5のシステム構成図である図7に基づいて説明する。
図7において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
PWM方式電流出力装置5は、機能的に基本部と調整部から構成される。
基本部および調整部の機能は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
基本部の構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
調整部は、出力パルス発生回路104と電圧平滑回路105の間に設けた電圧調整回路111と電圧比較回路112、閾値電圧設定器113から構成される。
出力パルス発生回路104が安定に動作する限界の値(閾値)のPWM制御用パルスのパルス幅に対応する電圧平滑回路105の入力電圧(閾値電圧)が閾値電圧設定器113に保存されている。
電圧調整回路111は、出力低減の制御信号に基づき、出力パルス発生回路104の出力電圧に対して、逆電圧を印加するように動作する。このため、出力パルス発生回路104は、安定に動作する閾値のPWM制御用パルスのパルス幅より広いパルス幅に保たれ安定に動作するとともに、電圧平滑回路105の入力電圧は低減される。この結果、外部負荷10に対して直流電流を供給する直流電圧は低減されるため、出力電流値は目標電流値まで低下する。
実施の形態6のPWM方式電流出力装置は、PWM方式電流出力装置の動作が不安定となるパルス幅の限界値(閾値)をPWMパルス発生回路が出力するPWM制御用パルスのパルス幅で判定し、出力パルス発生回路と電圧平滑回路の間に設けた電圧調整回路により、電圧平滑回路の入力電圧を低減する構成としたものである。
以下、本願発明の実施の形態6の構成、動作について、PWM方式電流出力装置のシステム構成図である図8に基づいて説明する。
図8において、図1又は図4と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
PWM方式電流出力装置6は、機能的に基本部と調整部から構成される。
基本部および調整部の機能は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
基本部の構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
調整部は、出力パルス発生回路104と電圧平滑回路105の間に設けた電圧調整回路111とパルス幅比較回路114、閾値パルス幅設定器115から構成される。
出力パルス発生回路104が安定に動作する限界の値(閾値)のPWM制御用パルスのパルス幅(閾値パルス幅)が閾値パルス幅設定器115に保存されている。
電圧調整回路111は、出力低減の制御信号に基づき、出力パルス発生回路104の出力電圧に対して、逆電圧を印加するように動作する。このため、出力パルス発生回路104は、安定に動作する閾値のPWM制御用パルスのパルス幅より広いパルス幅に保たれ安定に動作するとともに、電圧平滑回路105の入力電圧は低減される。この結果、外部負荷10に対して直流電流を供給する直流電圧は低減されるため、出力電流値は目標電流値まで低下する。
101 出力電流指示器、102 偏差検出回路,103 PWMパルス発生回路、
104 出力パルス発生回路、105 電圧平滑回路、106 電流検出回路、
111 電圧調整回路、112 電圧比較回路、113 閾値電圧設定器、
114 パルス幅比較回路、115 閾値パルス幅設定器。
Claims (7)
- 出力電流指示値と出力電流との偏差を検出する偏差検出回路と、
前記偏差検出回路の出力に基づきPWM制御用パルスを発生するPWMパルス発生回路と、
前記PWM制御用パルスに基づき出力電圧パルスを発生する出力パルス発生回路と、
前記出力パルス発生回路の前記出力電圧パルスを整流して直流電圧を発生し外部負荷に直流電流の前記出力電流を供給する電圧平滑回路と、
前記外部負荷に供給する前記出力電流を検出する電流検出回路と、
さらに、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値より狭くなったことを判定する閾値判定回路と、
前記PWM制御用パルスのパルス幅が前記所定の閾値より狭くなった場合、前記閾値判定回路の出力に基づき、前記電圧平滑回路の出力電圧に対し逆電圧を印加し、前記PWM制御用パルスのパルス幅を前記所定の閾値より広く保ち、前記外部負荷に電流を供給する直流電圧を低下させる電圧調整回路を備えたPWM方式電流出力装置。 - 前記閾値判定回路は、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値に対応する前記電圧平滑回路の出力電圧に対する所定の閾値電圧と前記電圧平滑回路の出力電圧を比較することで、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値より狭くなったことを判定し、前記電圧調整回路を前記電圧平滑回路と前記電流検出回路の間に備える構成とした請求項1に記載のPWM方式電流出力装置。
- 前記閾値判定回路は、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値と、前記PWMパルス発生回路の出力電圧パルス幅と比較することで、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値より狭くなったことを判定し、
前記電圧調整回路を前記電圧平滑回路と前記電流検出回路の間に備える構成とした請求項1に記載のPWM方式電流出力装置。 - 前記閾値判定回路は、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値に対応する前記電流検出回路の入力電圧に対する所定の閾値電圧と前記電流検出回路の入力電圧を比較することで、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値より狭くなったことを判定し、
前記電圧調整回路を前記電圧平滑回路と前記電流検出回路の間に備える構成とした請求項1に記載のPWM方式電流出力装置。 - 前記閾値判定回路は、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値に対応する前記電圧平滑回路の出力電圧に対する所定の閾値電圧と前記電圧平滑回路の出力電圧を比較することで、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値より狭くなったことを判定し、
前記電圧調整回路を前記出力パルス発生回路と前記電圧平滑回路との間に備える構成とした請求項1に記載のPWM方式電流出力装置。 - 前記閾値判定回路は、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値に対応する前記電圧平滑回路の入力電圧に対する所定の閾値電圧と前記電圧平滑回路の入力電圧を比較することで、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値より狭くなったことを判定し、
前記電圧調整回路を前記出力パルス発生回路と前記電圧平滑回路との間に備える構成とした請求項1に記載のPWM方式電流出力装置。 - 前記閾値判定回路は、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値と、前記PWMパルス発生回路の出力電圧パルス幅と比較することで、前記PWM制御用パルスのパルス幅が所定の閾値より狭くなったことを判定し、前記電圧調整回路を前記出力パルス発生回路と前記電圧平滑回路との間に備える構成とした請求項1に記載のPWM方式電流出力装置。
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