JP5787282B2 - 基板ケースユニット - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の制御に用いる制御基板を収容する基板ケースユニットに関する。
ぱちんこ遊技機等の遊技機には、該遊技機に搭載された電子部品の作動を制御する制御基板が設けられている。例えば、主制御基板ないしメイン制御基板と称される制御基板には、遊技機の制御ソフトウェアが書き込まれたROMが搭載され、遊技機の作動を統括的に制御する中枢制御装置としての役割を担っている。そのため、遊技機の制御基板は、偽造ROMへの差し替えや不正回路の付加などの不正行為の対象になりやすい。
このような不正行為を防止して公正な遊技に供するため、制御基板は、ともに透明な樹脂材料を用いて形成されたケース本体とその前方に開閉可能に装着されるケース蓋とからなる基板ケース内に収容されている。また、基板ケースには、ケース本体に対してケース蓋を閉止状態で装着したときに、ケース本体の側に形成した係合部とケース蓋の側に形成した係合部とが係合連結して基板ケースを閉止状態にロックし、ケース蓋(もしくはケース本体)とその係合部との間を繋ぐ連結部をニッパ等の工具を用いて切り離さない限り基板ケースを開放不能にする不正開放防止構造が設けられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−65280号公報
しかしながら、制御基板に対する不正行為は巧妙化しており、このような不正行為をより確実に防止する対策が求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、制御基板に対する不正行為をより確実に防止可能な基板ケースユニットを提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る基板ケースユニットは、第1ケース部材と、前記第1ケース部材と結合される第2ケース部材とを備え、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とが結合されて形成されるケース内部に制御基板を収容して構成される基板ケースユニットであって、前記制御基板は、前記第1ケース部材もしくは前記第2ケース部材に取り付けられたプリント基板と、前記プリント基板の前記第1ケース部材と対向する面側に設けられた電子部品とを有しており、基端側が前記第1ケース部材に繋がるとともに、先端側が前記プリント基板の前記第1ケース部材と対向する面側に達するまで延びて、前記電子部品を囲む囲い部と、前記囲い部に囲まれた空間に前記電子部品を覆うように充填されて構成され、前記囲い部と前記電子部品とを一体結合させる結合部材とを備え、前記囲い部の先端側と前記プリント基板の前記第1ケース部材と対向する面側とに跨って、インロー型のシール構造が形成されている。
本発明によれば、制御基板に対する不正行為をより確実に防止することが可能である。
本実施形態に係る主制御基板ケースユニットを備えたぱちんこ遊技機の斜視図である。 ぱちんこ遊技機の背面図である。 主制御基板ケースユニットの分解斜視図である。 ケース本体にケース蓋を取り付ける前の状態を示す斜視図である。 ケース本体にケース蓋を閉止させて取り付けた状態の主制御基板ケースユニットを示し、(a)は後方から見た斜視図、(b)は前方から見た斜視図である。 第1実施形態のチップ保護構造を示す側断面図である。 (a)は第2実施形態のチップ保護構造を示す側断面図であり、(b)はチップ保護構造の一部を示す拡大断面図である。 第3実施形態のチップ保護構造を示す側断面図である。 第4実施形態のチップ保護構造を示す側断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る基板ケースユニットを備えた遊技機の代表例として、ぱちんこ遊技機PMの斜視図及び背面図を図1及び図2に示しており、まず、この図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、図1を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの正面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2には、遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して遊技盤10の正面の遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部には遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿6a及び下球皿6b)が設けられ、下球皿6bの正面右側には遊技球の発射操作を行う発射ハンドル7が設けられている。ガラス枠5の前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置8や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ9が設けられている。
図1では詳細な図示を省略しているが、遊技盤10は、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の図柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板を基板とし、上下のレール飾りに囲まれて略円形状の遊技領域PAが形成される。遊技領域PAには、多数本の遊技釘、風車、中央飾り、遊技の進行状況に応じて所定の画像が表示される演出表示装置、各種入賞口などの遊技構成部品が設けられ、遊技領域PAの下端部には入賞口に落入することなく落下した遊技球を裏面側に排出するためのアウト口が遊技盤10を前後に貫通して形成されている。
続いて、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの背面側の基本構造を説明する。前枠2の背面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された基枠体をベースとしてなる裏セット盤30が、上下のヒンジ機構3を介して前枠2後方に横開き開閉及び着脱が可能に連結されている。この裏セット盤30には、前面開放の矩形箱状をなす裏セットカバー30Cが着脱自在に装着されており、常には前枠2に取り付けられた遊技盤10の裏面側を覆って配設されている(これにより後述する主制御基板41及び演出制御基板42が裏セットカバー30Cにより覆われる)。
裏セット盤30の各部には、多数個の遊技球を貯留する球貯留タンク31、球貯留タンク31から右方に緩やかな下り傾斜を有して延びるタンクレール32、タンクレール32の右端部に繋がり下方に延びる球供給通路部材33、球供給通路部材33により導かれた遊技球を払い出す賞球払出ユニット34、賞球払出ユニット34から払い出された遊技球を上球皿6に導くための賞球通路部材35などが設けられている。
遊技盤10の背面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板41(主制御基板ケースユニット100)や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う演出制御基板42(演出制御基板ケースユニット200)などが取り付けられている。これに対して、裏セット盤30の背面側には、遊技球の発射及び払い出しに関する制御を行う払出制御基板43(払出制御基板ケースユニット300)や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板44(電源基板ケースユニット400)などが取り付けられている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6aに遊技球を貯留させて発射ハンドル7を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル7が回動操作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、ガラス枠5の背面側に配設される球送り機構によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[主制御基板ケースユニットの第1実施形態]
次に、第1実施形態に係る主制御基板ケースユニット100について図3〜図6を追加参照して説明する。なお、以降の説明においては、説明の便宜のため、上下及び左右前後の方向は、ぱちんこ遊技機PMへの取付状態での方向として、図3の状態を基準にして定義しており、図3に示す矢印の方向をそれぞれ前後、左右、上下と称して説明する。ここで、図3は主制御基板ケースユニット100の分解斜視図、図4はケース本体120にケース蓋130を取り付ける前の状態を示す斜視図、図5(a)は主制御基板ケースユニット100を後方から見た斜視図、図5(b)は主制御基板ケースユニット100を前方から見た斜視図、図6は第1実施形態のチップ保護構造を示す側断面図である。
主制御基板ケースユニット100は、ぱちんこ遊技機PMにおける制御の中枢を担う前述の主制御基板41と、主制御基板41を内部に収容する基板ケース110とを主体に構成される。主制御基板41は、長方形状のプリント基板102と、プリント基板102に実装された、遊技機制御用チップ105、抵抗器、コンデンサ、コネクタ等の電子・電気部品とを有して構成される。プリント基板102は、基板ケース110の蓋側底部にビス止め固定される。遊技機制御用チップ105は、プリント基板102の表面(後面)に配設されたチップソケット103に取り付けられ、このチップソケット103を介してプリント基板102と電気的に接続される。
基板ケース110は、遊技盤10の背面に着脱されるケース本体120と、このケース本体120に着脱自在に取り付けられるケース蓋130とを備えて構成されており、ケース本体120にケース蓋130を装着した閉止状態で前後整合するケース右端部及び左端部に、詳細後述する不正開放防止構造及び封印構造が設けられている。また、基板ケース110の中央部に、詳細後述するチップ保護構造が設けられている。ケース本体120及びケース蓋130は、透明な樹脂材料(例えば、熱可塑性樹脂)を用いて射出成形等の成形手段により形成され、外部からでも基板ケース110内を視認可能となっている。
ケース本体120は、後面側に開口を有する矩形箱状に形成された本体側基部121と、本体側基部121の右端部に一体的に形成された本体側カシメ部122と、本体側基部121の左端部に一体的に形成された本体側封印部123と、を有している。本体側基部121の上下の側壁121aには、底部121bからそれぞれ後方に突出する本体側スライド係合部121cが左右方向に並んで複数形成されている。
ケース蓋130は、前面側に開口を有する矩形箱状に形成された蓋側基部131と、蓋側基部131の右端部に連結部132bを介して一体的に繋がる蓋側カシメ部132と、蓋側基部131の左端部に一体的に形成された蓋側封印部133と、を有しており、ケース本体120に対して左右方向にスライド移動可能に構成されている。蓋側基部131の上下の側壁131aには、この側壁131aが延びる長手方向(左右方向)に沿って前面側に開口してケース本体120の本体側スライド係合部121cを受容可能な凹溝状の蓋側溝部(図示せず)が形成されるとともに、この蓋側溝部内においてケース本体120の本体側スライド係合部121cと係合可能な蓋側スライド係合部(図示せず)が形成されている。なお、蓋側スライド係合部(図示せず)は、本体側スライド係合部121cと同じ数だけ形成され、その配置間隔も本体側スライド係合部121cと対応している。ケース蓋130には、主制御基板41のコネクタ(図示省略)の実装位置に対応して表裏貫通するコネクタ挿抜口131dが形成されており、主制御基板41が基板ケース110に取り付けられた状態で、主制御基板41のコネクタがコネクタ挿抜口131dを通して外部に露出し、演出制御基板42や払出制御基板43等とハーネス(コネクタケーブル)を介して電気接続可能となる。
ケース本体120に対してケース蓋130を取り付けるには、ケース本体120に対してケース蓋130を左右方向にずらした状態で前後に対向させて、ケース蓋130の蓋側溝部(図示せず)にケース本体120の本体側スライド係合部121cを挿入し、ケース本体120に対してケース蓋130を右方向(以下において「閉止方向」とも称する)にスライド移動させることにより、本体側スライド係合部121cと蓋側スライド係合部(図示せず)とを係合させる。これによりケース蓋130がケース本体120に対して閉止状態で取り付けられる。そして、このようにして前後に重なる本体側カシメ部122と蓋側カシメ部132に不正開放防止構造が設けられている。
不正開放防止構造は、従来から知られている構成であり、種々の構成が適宜採用されているが、本実施形態では、図3等に示されているように、ケース本体120の本体側基部121の右端に形成された本体側カシメ部122と、ケース蓋130の蓋側基部131の右端に形成された蓋側カシメ部132と、本体側カシメ部122と蓋側カシメ部132とを連結するためのカシメ部材140とを有して構成されている。
本体側カシメ部122は、後方に向けて開口する本体側ロック孔122aを有している。蓋側カシメ部132は、本体側ロック孔122aと前後に整合する位置に表裏貫通して形成された蓋側ロック孔132aを有している。カシメ部材140は、前後に延びる軸部141と、この軸部141よりも大径の円盤状に形成された操作部142と、軸部141に凹設されたピン収容孔(図示省略)内に設けられて軸部141の中心軸と直交する方向に進退自在に支持された円筒状のロックピン143とを有している。ロックピン143は、ピン収容孔内に設けられたバネ(図示省略)の反発力によってピン先端部が軸部141の外方に突出するよう付勢配設されている。
このような不正開放防止構造を利用して基板ケース110を閉止状態でロック保持するには、前述したようにケース蓋130をケース本体120に対してスライド装着し、本体側カシメ部122と蓋側カシメ部132とを前後に対向して重ね合わせた状態で、カシメ部材140の軸部141を本体側ロック孔122a及び蓋側ロック孔132aに跨るように挿入して、カシメ部材140のロックピン143と本体側ロック孔122aとを係合される。カシメ部材140は、ロックピン143と本体側ロック孔122aとの係合によって後方(抜去方向)への移動が規制されたロック位置に保持される。
封印構造は、ケース本体120の本体側基部121に一体的に繋がって形成された本体側封印部123と、本体側封印部123に貼着される封印シール150と、封印シール150を覆うように本体側封印部123に着脱自在に取り付けられる封印シールカッター160と、ケース蓋130の蓋側基部131に一体的に繋がって形成された蓋側封印部133と、を主体として構成される。本体側封印部123及び蓋側封印部133は、ケース本体120にケース蓋130が閉止された状態で前後に対向配置されるようになっており、この対向状態において本体側封印部122と蓋側封印部132との間に封印シール150及び封印シールカッター160が収容される。
本体側封印部123は、封印シール150が貼着される台座部123aと、台座部123aの上下に形成された一対の係合壁部123bと、を有している。台座部123aにおけるコ字状に屈曲した外表面(左右側面及び後面)は、封印シール150を貼着するためのシール貼着面123cをなし、このシール貼着面123cを上下に分断するように3カ所のスリット123dが左右に延びて凹設されている。
封印シールカッター160は、有色透明な合成樹脂材料(例えば、熱可塑性樹脂)を用いて射出成形等の成形手段により形成されており、基板ケース110の閉止状態においては封印シール150を覆って保護(シールカバー部材として機能)する一方、基板ケース110の開放時には封印シール150を再生不能な程度にまで破壊する機能を備えている。封印シールカッター160は、本体側封印部123の台座部123aに貼着された封印シール150を後方及び左方において覆う保護カバー部161と、保護カバー部161の内面側に形成された3カ所の破壊突起162と、保護カバー部161の外面側に突出形成された一対の係止突起163と、本体側封印部123の係合壁部123bと係合可能な一対の係合爪164と、蓋側封印部133の係合アーム(図示せず)と係合可能な一対の係合爪165と、を有している。
第1実施形態のチップ保護構造は、図6に示すように、ケース蓋130と遊技機制御用チップ105とを結合させて一体化するための結合部材171と、ケース蓋130に設けられて結合部材171が充填される囲い部材181と、を主体に構成される。囲い部材181は、透明な樹脂材料(例えば、熱可塑性樹脂)を用いて、射出成形等の成形手段により矩形筒状に形成される。囲い部材181の基端部には、囲い部材181をケース蓋130の蓋側取付部135に取り付けるためのフランジ部181aが形成される。なお、蓋側取付部135は、ケース蓋130における蓋側基部131の底部に凹設されており、中央部に囲い部材181が挿通される蓋側挿通穴136が形成されている。囲い部材181がケース蓋130の蓋側挿通穴136に挿通された状態で、接着剤等により囲い部材181のフランジ部181aとケース蓋130の蓋側取付部135とが接着結合され、これにより囲い部材181がケース蓋130に結合される。
ケース蓋130に結合された囲い部材181は、プリント基板102の表面(後面)側における遊技機制御用チップ105と重なる領域を囲むように配置される。そして、囲い部材181に囲まれた空間(以下説明のため、囲い空間S1と称する)に、結合部材171が充填されるようになっている。結合部材171は、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いて形成され、硬化する前の(液体の)状態で、遊技機制御用チップ105を覆うように囲い空間S1の全体に充填される。硬化した結合部材171は、遊技機制御用チップ105を覆うように囲い空間S1を塞いで、囲い部材181と遊技機制御用チップ105(及びチップソケット103)とを一体結合させるように構成される。
なお、囲い部材181の先端部は、チップソケット103の外周部に立設されたシール用リブ103aに囲まれた状態で、チップソケット103に接するようになっている。囲い部材181の外周部先端側には、シール用突起181bがシール用リブ103aと重なるように形成されており、囲い部材181のシール用突起181bとチップソケット103のシール用リブ103aとによりインロー型のシール構造が形成されるようになっている。これにより、囲い部材181の先端部とチップソケット103との隙間から、囲い空間S1に充填された硬化する前の状態の(液体状の)結合部材171が流出するのを防ぐことができる。
[第1実施形態の作用]
次に、第1実施形態の主制御基板ケースユニット100を組み立てる際の作用について説明する。まず、ケース本体120のシール貼着面123cに、封印シール150をコ字状に折り曲げるようにして貼着する。次に、封印シール150が貼着された本体側封印部123の前方に封印シールカッター160を位置合わせした体勢とし、この体勢を維持したまま封印シールカッター160を前方に移動させてケース本体120の本体側封印部123に組み付ける。このとき、封印シールカッター160の係合爪164と本体側封印部123の係合壁部123bとが係合することで、封印シールカッター160がケース本体120に仮止めされる。
次に、ケース蓋130をケース本体120に対して左方に若干ずらした位置で重ね合わせ、この状態からケース蓋130を右方向(閉止方向)にスライド移動させる。このとき、本体側カシメ部122(本体側ロック孔122a)と蓋側カシメ部132(蓋側ロック孔132a)とが前後に重なり合う状態で、ケース蓋130がケース本体120に取り付けられる。
次に、カシメ部材140を蓋側ロック孔132a及び本体側ロック孔122aに跨るように挿入し、このカシメ部材140を介して本体側カシメ部122と蓋側カシメ部132とを係合させる。これにより、ケース蓋130がケース本体120に(連結部132bを切り離さないかぎりは)開放不能に装着される。またこのとき、封印構造においては、封印シールカッター160の係止突起163が蓋側封印部133の係止溝(図示せず)と係合するとともに、封印シールカッター160の係合爪165が蓋側封印部133の係合アーム(図示せず)と係合し、封印シールカッター160とケース蓋130とが連結される。
次に、囲い部材181をケース蓋130の蓋側挿通穴136に挿通させ、接着剤等を用いて囲い部材181のフランジ部181aとケース蓋130の蓋側取付部135とを接着させる。これにより、囲い部材181がケース蓋130に結合され、プリント基板102の表面(後面)側における遊技機制御用チップ105と重なる領域に、囲い部材181に囲まれた囲い空間S1が形成される。
そして、不図示のディスペンサー等を用いて、硬化する前の(液体の)状態の結合部材171を囲い部材181に囲まれた囲い空間S1に充填する。これにより、硬化した結合部材171によって、遊技機制御用チップ105を覆うように囲い空間S1が塞がれて、囲い部材181と遊技機制御用チップ105(及びチップソケット103)とが一体的に結合される。このようにして、主制御基板41が基板ケース110の内部に収容され、結合部材171によりケース蓋130と遊技機制御用チップ105とが結合された状態で、主制御基板ケースユニット100が組み立てられる。
なお、結合部材171の材料として、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いているため、外部からでも基板ケース110内の遊技機制御用チップ105を視認可能となっている。また、2液混合型エポキシ樹脂では、熱硬化を行う必要がないため、遊技機制御用チップ105に影響を与えることがない。
従来の不正開放防止構造は、前述したように、基板ケースの外側に設けられているため、開封の痕跡が残るとはいえ、開封後の基板ケース内に容易にアクセスし易い構造になっていた。これに対し、第1実施形態によれば、遊技機制御用チップ105を覆うようにケース蓋130と遊技機制御用チップ105とを一体結合させる結合部材171が設けられている。これにより、遊技機制御用チップ105に不正にアクセスしようとした場合、結合部材171を除去する必要があるため、このような不正行為は困難であり、仮に、結合部材171を除去できたとしても、不正行為の痕跡が残るだけでなく、主制御基板41が破損する可能性もある。そのため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
また、結合部材171は、囲い部材181に囲まれた囲い空間S1に遊技機制御用チップ105を覆うように充填される構成となっている。これにより、結合部材171によってケース蓋130と遊技機制御用チップ105とを確実に結合させることができるため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
上述の第1実施形態において、囲い部材181のシール用突起181bとチップソケット103のシール用リブ103aとによりインロー型のシール構造が形成されているが、これに限られるものではなく、囲い部材181のシール用突起181bとチップソケット103のシール用リブ103aとを設けなくてもよい。この場合、チップソケット103として従来型のチップソケットを用いることができる。
上述の第1実施形態において、チップソケット103や囲い部材181等における結合部材171との接触面に、微小な凹凸を設けるようにしてもよい。これにより、結合部材171との接触面積が増すため、結合部材171による囲い部材181と遊技機制御用チップ105との結合力を高めることができる。
[主制御基板ケースユニットの第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る主制御基板ケースユニットについて図7を参照して説明する。第2実施形態に係る主制御基板ケースユニットは、チップ保護構造を除いて第1実施形態と同様の構成であり、各部に第1実施形態の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、図7(a)は第2実施形態のチップ保護構造を示す側断面図であり、図7(b)はチップ保護構造の一部を示す拡大断面図である。第2実施形態のチップ保護構造は、図7に示すように、ケース蓋130及びケース本体120と遊技機制御用チップ105とを結合させて一体化するための結合部材571と、ケース蓋130に設けられて結合部材571が充填される第1囲い部材581と、ケース本体120に設けられて結合部材571が充填される第2囲い部材582と、を主体に構成される。
第1囲い部材581は、透明な樹脂材料(例えば、熱可塑性樹脂)を用いて、射出成形等の成形手段により矩形筒状に形成される。第1囲い部材581の基端部には、第1囲い部材581をケース蓋130の蓋側取付部135に取り付けるための第1フランジ部581aが形成される。なお、第2実施形態の蓋側取付部135は、第1実施形態と同様の構成であり、中央部に蓋側挿通穴136が形成されている。囲い部材181がケース蓋130の蓋側挿通穴136に挿通された状態で、接着剤等により第1囲い部材581の第1フランジ部581aとケース蓋130の蓋側取付部135とが接着結合され、これにより第1囲い部材581がケース蓋130に結合される。
第2囲い部材582は、透明な樹脂材料(例えば、熱可塑性樹脂)を用いて、射出成形等の成形手段により矩形筒状に形成される。第2囲い部材582の基端部には、第2囲い部材582をケース本体120の本体側取付部125に取り付けるための第2フランジ部582aが形成される。なお、本体側取付部125は、ケース本体120における本体側基部121の底部に凹設されており、中央部に第2囲い部材582が挿通される本体側挿通穴126が形成されている。第2囲い部材582がケース本体120の本体側挿通穴126に挿通された状態で、接着剤等により第2囲い部材582の第2フランジ部582aとケース本体120の本体側取付部125とが接着結合され、これにより第2囲い部材582がケース本体120に結合される。
ケース蓋130に結合された第1囲い部材581は、プリント基板102の表面(後面)側における遊技機制御用チップ105と重なる領域を囲むように配置される。一方、ケース本体120に結合された第2囲い部材582は、プリント基板102の裏面(前面)側における遊技機制御用チップ105と重なる領域を囲むように配置される。そして、第1囲い部材581に囲まれた空間(以下説明のため、第1囲い空間S2aと称する)と、第2囲い部材582に囲まれた空間(以下説明のため、第2囲い空間S2bと称する)とに、結合部材571が充填されるようになっている。
なお、第1囲い部材581の先端部は、内側に折れ曲がるように形成され、チップソケット503の外周部に立設されたシール用リブ503aに囲まれた状態で、チップソケット503に接するようになっている。第1囲い部材581の外周部先端側には、シール用突起581bがシール用リブ503aと重なるように形成されており、第1囲い部材581のシール用突起581bとチップソケット503のシール用リブ503aとによりインロー型のシール構造が形成されるようになっている。これにより、第1囲い部材581の先端部とチップソケット503との隙間から、第1囲い空間S2aに充填された硬化する前の状態の(液体状の)結合部材571が流出するのを防ぐことができる。
また、内側に折れ曲がるように形成された第1囲い部材581の先端部に、第1連通穴581cが貫通して形成される。一方、第2囲い部材582の先端部は、内側に折れ曲がるように形成されて、プリント基板102に接するようになっており、このような第2囲い部材582の先端部に、第2連通穴582cが第1連通穴581cと重なるように貫通して形成される。なお、チップソケット503における第1連通穴581c及び第2連通穴582cと重なる部分に、ソケット用連通穴503bが貫通して形成され、プリント基板102における第1連通穴581c及び第2連通穴582cと重なる部分に、基板用連通穴502aが貫通して形成される。これにより、各連通穴581c,502a,503b,582cを介して、第1囲い空間S2aと第2囲い空間S2bとが互いに連通するように構成される。
結合部材571は、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いて形成され、硬化する前の(液体の)状態で、遊技機制御用チップ105を覆うように第1囲い空間S2aの全体に充填され、第1囲い空間S2aと連通した第2囲い空間S2bの全体にも充填される。硬化した結合部材571は、遊技機制御用チップ105を覆うように第1囲い空間S2a及び第2囲い空間S2bを塞いで、第1囲い部材581と第2囲い部材582と遊技機制御用チップ105(及びチップソケット503)とを一体結合させるように構成される。
なお、第2実施形態のチップソケット503は、第1実施形態と同様に、プリント基板102の表面(後面)に配設される。すなわち、遊技機制御用チップ105は、第1実施形態と同様に、チップソケット503に取り付けられ、このチップソケット503を介してプリント基板102と電気的に接続される。
[第2実施形態の作用]
次に、第2実施形態の主制御基板ケースユニットを組み立てる際の作用について説明する。まず、第1実施形態と同様に、封印シール150をケース本体120のシール貼着面123cに貼着する。次に、第1実施形態と同様に、封印シールカッター160をケース本体120の本体側封印部123に組み付ける。次に、第1実施形態と同様に、ケース蓋130をケース本体120に対して左方に若干ずらした位置で重ね合わせ、この状態からケース蓋130を右方向(閉止方向)にスライド移動させる。次に、第1実施形態と同様に、カシメ部材140を蓋側ロック孔132a及び本体側ロック孔122aに跨るように挿入し、このカシメ部材140を介して本体側カシメ部122と蓋側カシメ部132とを係合させる。これにより、第1実施形態と同様に、ケース蓋130がケース本体120に開放不能に装着され、封印シールカッター160とケース蓋130とが連結される。
次に、第1囲い部材581をケース蓋130の蓋側挿通穴136に挿通させ、接着剤等を用いて第1囲い部材581の第1フランジ部581aとケース蓋130の蓋側取付部135とを接着させる。これにより、第1囲い部材581がケース蓋130に結合され、プリント基板102の表面(後面)側における遊技機制御用チップ105と重なる領域に、第1囲い部材581に囲まれた第1囲い空間S2aが形成される。
次に、第2囲い部材582をケース本体120の本体側挿通穴126に挿通させ、接着剤等を用いて第2囲い部材582の第2フランジ部582aとケース本体120の本体側取付部125とを接着させる。これにより、第2囲い部材582がケース本体120に結合され、プリント基板102の裏面(前面)側における遊技機制御用チップ105と重なる領域に、第2囲い部材582に囲まれた第2囲い空間S2bが形成される。
次に、不図示のディスペンサー等を用いて、硬化する前の(液体の)状態の結合部材571を第1囲い部材581に囲まれた第1囲い空間S2aに充填する。なおこのとき、治具を用いて各連通穴581c,502a,503b,582cを塞ぐようにケース本体120を支持する。そして、第1囲い空間S2aに充填された結合部材571が硬化した後、不図示のディスペンサー等を用いて、硬化する前の(液体の)状態の結合部材571を第2囲い部材582に囲まれた第2囲い空間S2bに充填する。これにより、硬化した結合部材571によって、遊技機制御用チップ105を覆うように第1囲い空間S2a及び第2囲い空間S2bが塞がれて、第1囲い部材581と第2囲い部材582と遊技機制御用チップ105(及びチップソケット103)とが一体的に結合される。このようにして、主制御基板41が基板ケース110の内部に収容され、結合部材571によりケース蓋130とケース本体120と遊技機制御用チップ105とが結合された状態で、主制御基板ケースユニットが組み立てられる。
なお、結合部材571の材料として、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いているため、外部からでも基板ケース110内の遊技機制御用チップ105を視認可能となっている。また、2液混合型エポキシ樹脂では、熱硬化を行う必要がないため、遊技機制御用チップ105に影響を与えることがない。
以上説明したように、第2実施形態によれば、遊技機制御用チップ105を覆うようにケース蓋130とケース本体120と遊技機制御用チップ105とを一体結合させる結合部材571が設けられている。これにより、遊技機制御用チップ105に不正にアクセスしようとした場合、結合部材571を除去する必要があるため、このような不正行為は困難であり、仮に、結合部材571を除去できたとしても、不正行為の痕跡が残るだけでなく、主制御基板41が破損する可能性もある。そのため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
また、結合部材571は、互いに連通した、第1囲い部材581に囲まれた第1囲い空間S2aと第2囲い部材582に囲まれた第2囲い空間S2bとに、遊技機制御用チップ105を覆うように充填される構成となっている。これにより、結合部材571によってケース蓋130とケース本体120と遊技機制御用チップ105とを確実に結合させることができるため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。また、結合部材571を介してケース蓋130とケース本体120とが結合されるため、ケース蓋130をケース本体120から取り外すことがより困難となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
上述の第2実施形態において、第1囲い部材581のシール用突起581bとチップソケット503のシール用リブ503aとによりインロー型のシール構造が形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、第1囲い部材581のシール用突起581bとチップソケット503のシール用リブ503aとを設けなくてもよい。この場合、チップソケット503として従来型のチップソケットを用いることができる。また例えば、第1囲い部材581の先端部に加えて、第2囲い部材582の先端部にもインロー型のシール構造を設けるようにしてもよい。
上述の第2実施形態において、チップソケット503や第1囲い部材581及び第2囲い部材582等における結合部材571との接触面に、微小な凹凸を設けるようにしてもよい。これにより、結合部材571との接触面積が増すため、結合部材571による第1囲い部材581及び第2囲い部材582と遊技機制御用チップ105との結合力を高めることができる。
上述の第2実施形態において、不正開放防止構造及び封印構造が設けられているが、結合部材571を介してケース蓋130とケース本体120とが結合されるため、不正開放防止構造及び封印構造を設けなくてもよい。
[主制御基板ケースユニットの第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る主制御基板ケースユニットについて図8を参照して説明する。第3実施形態に係る主制御基板ケースユニットは、チップ保護構造を除いて第1実施形態と同様の構成であり、各部に第1実施形態の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、図8は第3実施形態のチップ保護構造を示す側断面図である。第3実施形態のチップ保護構造は、図8に示すように、ケース本体120と遊技機制御用チップ105とを結合させて一体化するための結合部材671と、ケース本体120に設けられて結合部材671が充填される囲い部材681と、を主体に構成される。
囲い部材681は、透明な樹脂材料(例えば、熱可塑性樹脂)を用いて、射出成形等の成形手段により矩形筒状に形成される。囲い部材681の基端部には、囲い部材681をケース本体120の本体側取付部125に取り付けるためのフランジ部681aが形成される。なお、第3実施形態では、第1実施形態におけるケース蓋130の蓋側取付部135に代えて、ケース本体120の本体側取付部125が形成されるものとする。本体側取付部125は、ケース本体120における本体側基部121の底部に凹設されており、中央部に囲い部材681が挿通される本体側挿通穴126が形成されている。囲い部材681がケース本体120の本体側挿通穴126に挿通された状態で、接着剤等により囲い部材681のフランジ部681aとケース本体120の本体側取付部125とが接着結合され、これにより囲い部材681がケース本体120に結合される。
また、第3実施形態のチップソケット603は、第1実施形態と同様に、プリント基板102の表面(後面)に配設される。すなわち、遊技機制御用チップ105は、第1実施形態と同様に、チップソケット603に取り付けられ、このチップソケット603を介してプリント基板102と電気的に接続される。チップソケット603の中央部に穴部603cが形成されて遊技機制御用チップ105の裏面(前面)側が露出するように構成されており、プリント基板102におけるチップソケット603と重なる部分に、穴部603cを介して遊技機制御用チップ105の裏面(前面)側を露出させる露出穴602bが形成されている。
ケース本体120に結合された囲い部材681は、プリント基板102の裏面(前面)側における遊技機制御用チップ105(チップソケット603)と重なる領域を囲むように配置される。そして、囲い部材681に囲まれた空間(以下説明のため、囲い空間S3と称する)に、結合部材671が充填されるようになっている。結合部材671は、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いて形成され、硬化する前の(液体の)状態で、囲い部材681に囲まれた囲い空間S3の全体に充填される。前述したように、プリント基板102におけるチップソケット603と重なる部分に、囲い空間S3に対して遊技機制御用チップ105の裏面(前面)側を露出させる露出穴602bが形成されている。そのため、硬化した結合部材671は、遊技機制御用チップ105の裏面側を覆うように囲い空間S3を塞いで、囲い部材681と遊技機制御用チップ105とを一体結合させるように構成される。
[第3実施形態の作用]
次に、第3実施形態の主制御基板ケースユニットを組み立てる際の作用について説明する。まず、第1実施形態と同様に、封印シール150をケース本体120のシール貼着面123cに貼着する。次に、第1実施形態と同様に、封印シールカッター160をケース本体120の本体側封印部123に組み付ける。次に、第1実施形態と同様に、ケース蓋130をケース本体120に対して左方に若干ずらした位置で重ね合わせ、この状態からケース蓋130を右方向(閉止方向)にスライド移動させる。次に、第1実施形態と同様に、カシメ部材140を蓋側ロック孔132a及び本体側ロック孔122aに跨るように挿入し、このカシメ部材140を介して本体側カシメ部122と蓋側カシメ部132とを係合させる。これにより、第1実施形態と同様に、ケース蓋130がケース本体120に開放不能に装着され、封印シールカッター160とケース蓋130とが連結される。
次に、囲い部材681をケース本体120の本体側挿通穴126に挿通させ、接着剤等を用いて囲い部材681のフランジ部681aとケース本体120の本体側取付部125とを接着させる。これにより、囲い部材681がケース本体120に結合され、プリント基板102の裏面(前面)側におけるチップソケット603(遊技機制御用チップ105)と重なる領域に、囲い部材681に囲まれた囲い空間S3が形成される。
そして、不図示のディスペンサー等を用いて、硬化する前の(液体の)状態の結合部材671を囲い部材681に囲まれた囲い空間S3の全体に充填する。これにより、硬化した結合部材671によって、遊技機制御用チップ105の裏面(前面)側を覆うように囲い空間S3が塞がれて、囲い部材681と遊技機制御用チップ105とが一体的に結合される。これにより、主制御基板41が基板ケース110の内部に収容され、結合部材671によりケース本体120と遊技機制御用チップ105とが結合された状態で、主制御基板ケースユニットが組み立てられる。
なお、結合部材671の材料として、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いているため、外部からでも基板ケース110内の遊技機制御用チップ105の裏面(前面)側を視認可能となっている。また、2液混合型エポキシ樹脂では、熱硬化を行う必要がないため、遊技機制御用チップ105に影響を与えることがない。
以上説明したように、第3実施形態によれば、遊技機制御用チップ105の裏面側を覆うようにケース本体120と遊技機制御用チップ105とを一体結合させる結合部材671が設けられている。これにより、遊技機制御用チップ105に不正にアクセスしようとした場合、結合部材671を除去する必要があるため、このような不正行為は困難であり、仮に、結合部材671を除去できたとしても、不正行為の痕跡が残るだけでなく、主制御基板41が破損する可能性もある。そのため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
また、結合部材671は、囲い部材681に囲まれた囲い空間S3に遊技機制御用チップ105の裏面側を覆うように充填される構成となっている。これにより、結合部材671によってケース本体120と遊技機制御用チップ105とを確実に結合させることができるため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。また、結合部材671を介してケース蓋130に取り付けられたプリント基板102(遊技機制御用チップ105)とケース本体120とが結合されるため、ケース蓋130をケース本体120から取り外すことがより困難となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
上述の第3実施形態において、プリント基板102の裏面(前面)側に囲い部材681の先端部を囲むシール用リブ(図示せず)を設けるとともに、囲い部材681の外周部先端側に当該シール用リブと重なるシール用突起(図示せず)を設け、第1実施形態と同様のインロー型のシール構造を形成するようにしてもよい。
上述の第3実施形態において、チップソケット603や囲い部材681等における結合部材671との接触面に、微小な凹凸を設けるようにしてもよい。これにより、結合部材671との接触面積が増すため、結合部材671による囲い部材681と遊技機制御用チップ105との結合力を高めることができる。
上述の第3実施形態において、不正開放防止構造及び封印構造が設けられているが、結合部材671を介してケース蓋130に取り付けられたプリント基板102(遊技機制御用チップ105)とケース本体120とが結合されるため、不正開放防止構造及び封印構造を設けなくてもよい。
[主制御基板ケースユニットの第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る主制御基板ケースユニットについて図9を参照して説明する。第4実施形態に係る主制御基板ケースユニットは、チップ保護構造を除いて第1実施形態と同様の構成であり、各部に第1実施形態の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、図9は第4実施形態のチップ保護構造を示す側断面図である。第4実施形態のチップ保護構造は、図9に示すように、ケース蓋130と遊技機制御用チップ105とを結合させて一体化するための結合部材771を主体に構成される。
なお、第4実施形態では、第1実施形態における蓋側取付部135に代えて、ケース蓋130に蓋側充填口737が形成されるものとする。蓋側充填口737は、ケース蓋130における蓋側基部131の底部に貫通して形成され、この蓋側充填口737から蓋側基部131に囲まれた空間(以下説明のため、囲い空間S4と称する)に、硬化する前の状態の(液体状の)結合部材771を充填可能に構成されている。結合部材771は、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いて形成され、硬化する前の(液体の)状態で遊技機制御用チップ105を覆うように囲い空間S4の全体に充填される。硬化した結合部材771は、遊技機制御用チップ105を覆うように囲い空間S4を塞いで、ケース蓋130(蓋側基部131)と遊技機制御用チップ105とを一体結合させるように構成される。
また、第4実施形態のチップソケット703は、第1実施形態と同様に、プリント基板102の表面(後面)に配設される。すなわち、遊技機制御用チップ105は、第1実施形態と同様に、チップソケット703に取り付けられ、このチップソケット703を介してプリント基板102と電気的に接続される。
[第4実施形態の作用]
次に、第4実施形態の主制御基板ケースユニットを組み立てる際の作用について説明する。まず、第1実施形態と同様に、封印シール150をケース本体120のシール貼着面123cに貼着する。次に、第1実施形態と同様に、封印シールカッター160をケース本体120の本体側封印部123に組み付ける。次に、第1実施形態と同様に、ケース蓋130をケース本体120に対して左方に若干ずらした位置で重ね合わせ、この状態からケース蓋130を右方向(閉止方向)にスライド移動させる。次に、第1実施形態と同様に、カシメ部材140を蓋側ロック孔132a及び本体側ロック孔122aに跨るように挿入し、このカシメ部材140を介して本体側カシメ部122と蓋側カシメ部132とを係合させる。これにより、第1実施形態と同様に、ケース蓋130がケース本体120に開放不能に装着され、封印シールカッター160とケース蓋130とが連結される。
そして、不図示のディスペンサー等を用いて、硬化する前の(液体の)状態の結合部材771をケース蓋130の蓋側充填口737から蓋側基部131に囲まれた囲い空間S4に充填する。これにより、硬化した結合部材771によって、遊技機制御用チップ105を覆うように囲い空間S4が塞がれて、ケース蓋130(蓋側基部131)と遊技機制御用チップ105とが一体的に結合される。このようにして、主制御基板41が基板ケース110の内部に収容され、結合部材771によりケース蓋130と遊技機制御用チップ105とが結合された状態で、主制御基板ケースユニットが組み立てられる。
なお、結合部材771の材料として、透明な2液混合型エポキシ樹脂を用いているため、外部からでも基板ケース110内の遊技機制御用チップ105を視認可能となっている。また、2液混合型エポキシ樹脂では、熱硬化を行う必要がないため、遊技機制御用チップ105に影響を与えることがない。
以上説明したように、第4実施形態によれば、遊技機制御用チップ105を覆うようにケース蓋130と遊技機制御用チップ105とを一体結合させる結合部材771が設けられている。これにより、遊技機制御用チップ105に不正にアクセスしようとした場合、結合部材771を除去する必要があるため、このような不正行為は困難であり、仮に、結合部材771を除去できたとしても、不正行為の痕跡が残るだけでなく、主制御基板41が破損する可能性もある。そのため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
また、結合部材771は、ケース蓋130(蓋側基部131)に囲まれた囲い空間S4に遊技機制御用チップ105を覆うように充填される構成となっている。これにより、結合部材771によってケース蓋130と遊技機制御用チップ105とを確実に結合させることができるため、遊技機制御用チップ105に対する不正なアクセスをより確実に防止することが可能となり、主制御基板41に対する不正行為をより確実に防止することができる。
上述の第4実施形態において、チップソケット703等における結合部材771との接触面に、微小な凹凸を設けるようにしてもよい。これにより、結合部材771との接触面積が増すため、結合部材771によるケース蓋130(蓋側基部131)と遊技機制御用チップ105との結合力を高めることができる。
上述の第4実施形態において、結合部材771が、ケース蓋130(蓋側基部131)に囲まれた囲い空間S4に充填されているが、これに限られるものではなく、ケース本体120(本体側基部121)に囲まれた空間にも充填されるようにしてもよい。なおこの場合、プリント基板102に、ケース蓋130(蓋側基部131)に囲まれた空間とケース本体120(本体側基部121)に囲まれた空間とを連通させる連通穴が形成されるようにしてもよい。これにより、結合部材771を介してケース蓋130とケース本体120と遊技機制御用チップ105とを一体結合させることができる。
上述の第1〜第3実施形態において、囲い部材がケース蓋130またはケース本体120と接着されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、囲い部材が、ケース蓋130またはケース本体120と溶着されるようにしてもよく、可能であれば、ケース蓋130またはケース本体120と一体に形成されるようにしてもよい。
上述の各実施形態において、結合部材が、2液混合型エポキシ樹脂を用いて形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、紫外線硬化型樹脂を用いて形成されるようにしてもよく、常温で硬化させることが可能な材料であればよい。
上述の各実施形態において、結合部材が、遊技機制御用チップ105を全体的に覆うように構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、遊技機制御用チップ105の側部におけるチップソケットとの接続部を覆うように構成されてもよく、遊技機制御用チップ105の少なくとも一部を覆う構成であればよい。
上述の各実施形態において、ケース本体に対してケース蓋をスライド移動させて着脱するスライド開閉型の基板ケースを採用しているが、これに限られるものではなく、ケース本体に対してケース蓋をヒンジ軸を中心として揺動させて着脱するヒンジ開閉型の基板ケースに適用することも可能である。また、プリント基板がケース蓋に取り付けられているが、これに限られるものではなく、ケース本体に取り付けられる構成であってもよい。
上述の各実施形態において、本発明に係る基板ケースユニットとして主制御基板ケースユニット100を例示して説明したが、これに限られるものではなく、演出制御基板ケースユニット200や払出制御基板ケースユニット300等に適用してもよい。なおこの場合、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)等が一体化された遊技機制御用チップに限らず、単体で設けられたCPUやROM等の所定の電子部品と基板ケースとを一体結合させる構成とすることが可能である。
上述の各実施形態において、本発明に係る基板ケースユニットを備えた遊技機として、ぱちんこ遊技機PMを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、アレンジボール、雀球遊技機、スロットマシンなどについても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
PM ぱちんこ遊技機
41 主制御基板(制御基板)
100 主制御基板ケースユニット(基板ケースユニット)
102 プリント基板
103 チップソケット
105 遊技機制御用チップ(電子部品)
110 基板ケース
120 ケース本体(第2ケース部材)
130 ケース蓋(第1ケース部材)
171 結合部材(第1実施形態)
181 囲い部材
571 結合部材(第2実施形態)
581 第1囲い部材
582 第2囲い部材
671 結合部材(第3実施形態)
681 囲い部材
771 結合部材(第4実施形態)
S1,S3,S4 囲い空間
S2a 第1囲い空間
S2b 第2囲い空間

Claims (1)

  1. 第1ケース部材と、前記第1ケース部材と結合される第2ケース部材とを備え、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とが結合されて形成されるケース内部に制御基板を収容して構成される基板ケースユニットであって、
    前記制御基板は、前記第1ケース部材もしくは前記第2ケース部材に取り付けられたプリント基板と、前記プリント基板の前記第1ケース部材と対向する面側に設けられた電子部品とを有しており、
    基端側が前記第1ケース部材に繋がるとともに、先端側が前記プリント基板の前記第1ケース部材と対向する面側に達するまで延びて、前記電子部品を囲む囲い部と、
    前記囲い部に囲まれた空間に前記電子部品を覆うように充填されて構成され、前記囲い部と前記電子部品とを一体結合させる結合部材とを備え、
    前記囲い部の先端側と前記プリント基板の前記第1ケース部材と対向する面側とに跨って、インロー型のシール構造が形成されることを特徴とする基板ケースユニット。
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