JP5785882B2 - ケミカルハザード対策用キャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、ドラフトチャンバー、バイオハザード対策用クラスIIキャビネット(安全キャビネット)、ケミカルハザード対策用キャビネットを含む装置に内蔵される汚染物質を除去するHEPAフィルタの固定構造に関する。
ドラフトチャンバー、バイオハザード対策用クラスIIキャビネット、ケミカルハザード対策用キャビネットでは、装置の作業空間と装置外の空気を隔離する目的で前面シャッタ下部の作業開口部から吸い込んだ空気と、汚染物質を取り扱う作業空間の空気を、HEPAフィルタでろ過し、空気のみ排気している。HEPAフィルタは、汚染物質や塵埃をろ過しているため、次第に目詰まりし交換が必要となる。HEPAフィルタを交換する場合、汚染物質が人体に影響しないよう、HEPAフィルタに付着した汚染物質を消毒・滅菌などにより安全な状態にする必要がある。汚染物質に対して有効な消毒・滅菌の手段が無い場合は、HEPAフィルタをビニールバッグで囲い、密閉してから装置外へ取り出す手段がとられている。
従来技術によるビニールバッグにHEPAフィルタを囲いながら取り出す方法のキャビネットを図6に示す。HEPAフィルタをビニールバッグで囲いながら、キャビネットの作業空間側に引き出している。このように直接、汚染したHEPAフィルタに触れることなく、HEPAフィルタを取り出すことが可能となり、点検者が汚染しないよう工夫している。
また、特許文献1(特開平10−21644号公報)には、HEPAフィルタを天井面に取り付けるとき、一人で簡単に、かつ落下防止を図るため、フィルタチャンバ内にHEPAフィルタの取付板を設け、取付板よりもHEPAフィルタの上側フランジ部を大きくし、取付板の開口部上側にHEPAフィルタの上側フランジのみを出して引掛けて保持し、フランジ部と取付板とを下側から締め付けボルトで締め付ける構成について開示されている。
また、特許文献2(特開2009−209869号公報)には、ガスタービンの吸気フィルタ取付け装置において、フィルタの押さえ板は重心から外れた位置に貫通穴を有し、この貫通穴にボルト部材を貫通させ、締結部材のナットを緩めると押さえ板はアンバランスなため自動的に長手方向が略鉛直方向に向き、吸気フィルタの取り外しに妨げにならないことが開示されている。
特許文献2のフィルタ押さえ板は、ナットを緩めるとアンバランスな構造のため、貫通したボルト部材を中心として自重により1/4回転し、重い側が鉛直下方に位置して安定すると記載されており、この押さえ板は平面的即ち二次元的な動きである。また、フィルタ押さえ板は、締結部材のナットを回さないと緩まないためワンタッチで押さえ板を開放することはできない。
特開平10−21644号公報 特開2009−209869号公報
従来のケミカルハザード対策用キャビネットにおいて、HEPAフィルタは作業空間の下方に設け、ビニールバッグで包みながら取出している。その構成を図6に示す。
図6において、図6(a)はケミカルハザード対策用キャビネットの側断面図で、図6(b)はその正面図を示す。
図6(a),(b)において、1はケミカルハザード対策用キャビネット、2は作業者、3は作業空間、4は前面シャッタ、5は送風機、6は作業開口部、7は流入空気、8は排気口、10は汚染物質、11はプレフィルタ、12はHEPAフィルタ、13はHEPAフィルタカバー、14はパッキン、15はビニールバッグ、16はビニールバッグ取り付けフランジ、17はフィルタ固定金具、18は切断溶着機である。
図6(a)、(b)において、ケミカルハザード対策用キャビネットの動作について説明する。
気流の構成は、前面シャッタ4の下に作業開口部6を形成し、作業開口部6から装置外の空気を吸い込み、流入空気7を形成する。流入空気7は作業空間3内に入り、プレフィルタ11に吸い込まれ、HEPAフィルタ12で空気中に含まれる汚染物質10を除去し、送風機5に吸い込まれ、本体ケース1aに形成された排気口8より排気される。作業者2は、作業開口部6から作業空間3に腕を挿入し、作業空間3内で実験材料を取り扱う。作業開口部6に形成されている流入空気7により、作業空間3内の汚染物質10がケミカルハザード対策用キャビネット1の外に漏れ出ないようにしている。
作業空間3の背面にはプレフィルタ11が形成され、また、プレフィルタ11の下方には、HEPAフィルタ12のメンテナンスのためのHEPAフィルタカバー13が形成されている。HEPAフィルタカバー13を開けたところには、ビニールバッグ取り付けフランジ16が形成されている。ビニールバッグ取り付けフランジ16は開口部であり、本体ケース1a内部と外部の境界に配置されている。
このビニールバッグ取り付けフランジ16には、ビニールバッグ15が取り付けられている。ビニールバッグ15は、通常、HEPAフィルタカバー13の背面、ビニールバッグ取り付けフランジ16の内側に折りたたんで収納されている。ビニールバッグ15の後ろには、HEPAフィルタ12がフィルタ固定金具17により固定され取り付けられている。作業空間3背面のHEPAフィルタカバー13には、パッキン14が取り付けられ、作業者2のいる一般室内側と、HEPAフィルタ12の風下側の清浄空気を仕切っている。
このように、ビニールバッグ15とビニールバッグ取り付けフランジ16は、メンテナンスのためHEPAフィルタを取り外した場合、作業者2のいる一般室内側と、汚染物質10が存在する作業空間3とを仕切っているので、漏れが存在しないよう取り付けられなければならない。
HEPAフィルタ12は、汚染物質10や塵埃が付着することにより目詰まりするため交換が必要となる。HEPAフィルタ12を交換のため引き出す場合、作業者は一般室内側から、HEPAフィルタカバー13を取り外し、ビニールバッグ取り付けフランジ16内側に収納されているビニールバッグ15を引き出し、ビニールバッグ15越しにHEPAフィルタ12を取り外す。取り外したHEPAフィルタ12は、ビニールバッグ15内に収納し、ビニールバッグ15にHEPAフィルタ12を収納した部分のみ切断溶着機18で切断、及びHEPAフィルタ12をビニールバッグ15に密閉する。新しいHEPAフィルタ12を取り付ける方法については省略する。
従来技術によるHEPAフィルタ12を取り出す方法は、作業者が、ビニールバッグを介し、HEPAフィルタ12の隅にあるフィルタ固定金具17を緩めた後、HEPAフィルタの引き出す通路を確保するため、フィルタ固定金具17の先端を持ち方向を下向きに変えた後、HEPAフィルタを取り出す必要がある。ビニールバッグを介しての作業となるため、工具を使用しないフィルタ固定金具17となっているが、ビニールバッグ15は通常、ビニール生地同士のくっつき防止のため乳白色や薄紫の有色の梨地素材であり、ビニールバッグを通して見るとHEPAフィルタ12の取付部が非常に見えにくいものとなっておりHEPAフィルタ12の交換作業が非常に困難であった。
図7に従来技術のHEPAフィルタ12のフィルタ固定金具17を示す。
図7(a)は、図6(a)の作業室の下方に縦方向に設置したHEPAフィルタを下側より見た正面図で、図7(b)はその側面図である。
図7(a)、(b)において、12はHEPAフィルタ、17はフィルタ固定金具、19はスタッドボルト、57はフィルタ固定金具の胴部、21はフィルタ押さえ板、51はフィルタ固定金具連動金具、20は袋ナット、56’はフィルタ固定金具のハンドル部、22はHEPAフィルタの枠、23はHEPAフィルタ及びフィルタ固定金具を固定するベースである。
各部品及びその構成の説明は、本発明の実施例の項で詳細に説明するので、ここでは従来のHEPAフィルタ17の動作について説明する。
フィルタ固定金具17のハンドル部56’を作業者が手で押し下げることによりHEPAフィルタ12の枠22をフィルタ押さえ板21が押さえ込まれ、固定する。
逆に、フィルタ押さえ板21を解放する場合は、フィルタ固定金具17のハンドル部56’を手で点線の位置まで持ち上げて、さらに手で把持した状態で90°回転させて、フィルタ押さえ板21をHEPAフィルタ12の枠22から離していた。
この動作は、ビニールバッグ15を通しての作業であるため、HEPAフィルタの交換に時間が掛かり、非常に作業性が良くなかった。
図7に示したフィルタ固定金具17の動きを図8の斜視図に表わす。
図8において、図8(a)はフィルタ固定金具17を押し下げてフィルタ押さえ板21でHEPAフィルタ12の枠22を押さえ、固定している状態を示す図である。
図8(b)は、フィルタ固定金具17を上まで持ち上げてフィルタ押さえ板12の枠22より離し、HEPAフィルタの交換をし易くしている。
しかし、上記の通り、ビニールバッグ15を通しての作業であるため、交換に手間取り、作業性が良くなかった。
本発明の目的は、HEPAフィルタを縦置きするキャビネットにおいて、フィルタを固定するフィルタ固定金具の取り扱いを片手でワンタッチで容易にできるようにし、HEPAフィルタをスムーズに交換できるケミカルハザード対策用キャビネットを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、ケミカルハザード対策用キャビネットにおいて、清浄空気が供給される作業空間と前記作業空間の前面に形成する前面シャッタと、前記前面シャッタ下部に連接する作業開口部と、前記作業空間の下側に縦置きに設置したHEPAフィルタと、前記作業空間内の空気を前記HEPAフィルタを介して送風機によりキャビネット外へ排気する排気系と、前記HEPAフィルタを固定するフィルタ固定金具と、を備え、前記フィルタ固定金具は、前記HEPAフィルタの側方に、かつ、水平方向に設けられるスタッドボルトと、前記スタッドボルト貫通し、前記フィルタ押さえ板を固定した、上下可動かつ回動可能な、円筒形のフィルタ固定金具の胴部と、前記フィルタ固定金具の胴部の上側に設けられ、前記スタッドボルト貫通する上下可動かつ回動可能な円筒形連結部と、前記円筒形連結部の上側に設けられ前記スタッドボルトの先端にねじ留めする袋ナットと、前記フィルタ固定金具の胴部に固定ピンで連結し、細長い腕を有し先端を重く形成したハンドル部と、前記ハンドル部と固定ピンで連結し、さらに前記円筒形連結部と固定ピンで連結した略三角形状連結部とで構成され、前記フィルタ固定金具の前記ハンドル部を持ち上げて離すと自重で回転し垂れ下がり、前記フィルタ押さえ板が前記HEPAフィルタより離れる構成としたことを特徴とする。
上記のケミカルハザード対策用キャビネットにおいて、前記フィルタ固定金具のハンドル部は、細長い腕を有しその先端を重くし、該ハンドル部の重心の位置が先端になるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、キャビネットに縦置きに設置したHEPAフィルタをビニールバッグ越しに工具を使用せずに交換する際に、フィルタ固定金具がHEPAフィルタの取出しに障害とならずにスムーズに交換が可能となり、作業性が向上し、さらにHEPAフィルタのろ材の破損を防止し、ろ材破損によるHEPAフィルタ交換後の汚染物質の屋外漏洩を防止することができる。
本発明のフィルタ固定金具の構造を示す部分図で、フィルタを固定した状態を示す。 本発明のフィルタ固定金具の構造を示す部分図で、フィルタ押さえ板が開放された状態を示す。 本発明のフィルタ固定金具の構造を示す部分図で、フィルタ固定金具が回転しフィルタ押さえ板がフィルタから離れた状態を示す。 フィルタ固定金具の配置を示す図である。 フィルタ固定金具の構成を示す斜視図である。 フィルタ固定金具の構成を示す分解斜視図である。 フィルタ固定金具の動きを表す斜視図で、フィルタを固定した状態を示す。 フィルタ固定金具の動きを表す斜視図で、フィルタ押さえ板が開放された状態を示す。 フィルタ固定金具の動きを表す斜視図で、フィルタ固定金具が回転しフィルタ押さえ板がフィルタから離れた状態を示す。 従来のケミカルハザード対策用キャビネットの構造図の一例である。 従来のフィルタ固定金具の構造を示す部分図である。 従来のフィルタ固定金具の動きを示す部分斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明のHEPAフィルタを固定する固定金具の動きの部分拡大図を示し、図1A(a),(b)はフィルタ固定金具を押し下げてHEPAフィルタをフィルタ押さえ板で押さえ、フィルタを固定した状態を示し、図1A(a)は作業室の下方に縦方向に設置したHEPAフィルタを下側より見た正面図を示し、図1A(b)はその側面図である。
図1A(a),(b)において、12はHEPAフィルタ、22はHEPAフィルタ12の枠、17はフィルタ固定金具、23はHEPAフィルタやフィルタ固定金具を設置するベース、21はフィルタ押さえ板、19はスタッドボルト、57はフィルタ固定金具の胴部、50は三角形状のフィルタ固定金具連動金具、51は筒状のフィルタ固定金具連動金具、20は袋ナット、56はフィルタ固定金具のハンドル部、53はフィルタ固定金具のハンドル部56とフィルタ固定金具の胴部57を連結する固定ピンである。
図1A(a)、(b)において、従来技術の図7(a)に示したフィルタ固定金具との相違は、フィルタ固定金具の腕に当たるハンドル部56の長さを長くし、さらにフィルタ固定金具の先端を重くした点である。
図1A(a),(b)において、フィルタ固定金具の先端を持ち、押し下げると、フィルタ固定金具17と連結されたフィルタ固定金具連動金具50が移動し、フィルタ固定金具連動金具51が袋ナット側に移動し両者は密着し固定され、フィルタ押さえ板21がHEPAフィルタ側に移動し、HEPAフィルタ12とベース23の間に設けたHEPAフィルタパッキンが圧縮され、HEPAフィルタ12の枠22を固定する。
図1B(a)、(b)はフィルタ固定金具17を持ち上げてフィルタ押さえ板21を開放した状態を示し、図1B(a)はHEPAフィルタを下側より見た正面図を示し、図1B(b)はその側面図である。
図1B(a)、(b)において、フィルタ固定金具17を持ち上げると、フィルタ固定金具17と連結されたフィルタ固定金具連動金具50が移動し、フィルタ固定金具連動金具51が下方向に2〜3mm移動し、フィルタ押さえ板21は上方向に2〜3mm移動する。これにより、フィルタ固定金具連動金具51と袋ナット20との圧力が弱まり、フィルタ押さえ板21が開放される。
図1C(a)、(b)はフィルタ固定金具17が自重で垂れ下がりながら90°回転し、フィルタ押さえ板21がHEPAフィルタから離れた状態を示している。
図1C(a)、(b)において、フィルタ固定金具17を持ち上がった状態から作業者は手を離すと、フィルタ固定金具17の先端には重りとなるものを設けているため自重で垂れ下がりながら90°回転する。これはフィルタ固定金具の胴部57がスタッドボルト19に対して回転可能であるためである。
フィルタ固定金具17の先端は、先端に曲げ加工をつけた一定の重量をもった形状であり、フィルタ固定金具17を緩めたときにスタッドボルト19の中心とフィルタ固定金具の先端が100mm程度の一定距離を保持し、スタッドボルト19の中心からフィルタ押さえ板21の先端までの距離に対し、スタッドボルト19の中心からフィルタ固定金具17の先端までの距離が約2倍の長さを保持する構造とし、フィルタ固定金具17を緩めた際にその自重で90°回転するようにし、フィルタ固定金具17のハンドル部56の操作性を向上し、HEPAフィルタ12を着脱しやすい構造としたのが特徴である。
次に、フィルタ固定金具17の配置について図2を用いて説明する。
図2において、図2(a)は鉛直方向に設置したHEPAフィルタ12を固定した状態を示す正面図で、図2(b)はその側面図を示す。
図2(a)において、HEPAフィルタ12を固定するフィルタ固定金具17は、HEPAフィルタの右辺の上下に2箇所、左辺の上下に2箇所の四隅を左右対称となるように配置する。また、フィルタ固定金具17の押さえ板21はHEPAフィルタ12の周囲の枠22の部分を押さえ固定している。
また、フィルタ固定金具17は、ハンドル部56がHEPAフィルタ12の辺に対して直角に倒れるように構成し、フィルタ押さえ板21もハンドル部と同じようにフィルタ12の枠に直角に接触し、フィルタ枠22を押さえ込む構成である。
図2(b)において、HEPAフィルタ12は鉛直方向に設置されたベース23に設置、固定し、ベース23は空気を通過させるために、フィルタ枠22の内側のみ空洞としているか、メッシュ又はパンチ孔を有する。また、HEPAフィルタ12とベース23との間にはHEPAフィルタパッキンを設置している。
HEPAフィルタ12は空気中に含まれる微細な塵埃を取り除くための高性能のフィルタで、その性能は定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもつとある。
また、HEPAフィルタよりもさらに高性能なフィルタであるULPAフィルタを用いた場合の構成も同じように扱うことができる。ULPAフィルタの性能は、定格流量で粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもつとある。
また、図2(a)において、4個のフィルタ固定金具の扱いはその順番は特にないが、外すときは下側のフィルタ固定金具を持ち上げて緩め、フィルタ押さえ板21を開放し、上側のフィルタ固定金具に移っていく方が良い。
フィルタ固定金具17は、持ち上げて緩めると、先端が重いためハンドル部56が自重で垂れ下がりながら鉛直方向に90°回転し、これに連動して開放されたフィルタ押さえ板21も90°回転してフィルタ枠22から離れる。
次に、フィルタ固定金具17の構造について、図3及び図4を用いて説明する。
図3において、図3(a)はフィルタ固定金具の全体の斜視図で、図3(b)はスタッドボルト19と袋ナットを外した構成の斜視図を示す。図4はフィルタ固定金具のすべての部品を分解した図を示している。
図3において、スタッドボルト19は、円柱形状で先端にネジ山を設けており、フィルタ固定金具の胴部57及びフィルタ固定金具連動金具51を貫通して先端を袋ナット20でネジ締めして固定する。
フィルタ固定金具の胴部57には、フィルタ固定金具17のハンドル部56を固定ピン53を介して挟むように取り付け、連結する。そして、フィルタ固定金具17は固定ピン53を支点として回転可動である。また、フィルタ固定金具17はフィルタ押さえ板21を動作させるためにフィルタ固定金具連動金具50を設置する。フィルタ固定金具連動金具50は、三角形の形状を有し、三角形状の一辺がスタッドボルトの軸方向と一致させ、三角形のうちの下側の一角の箇所にフィルタ固定金具17と連結する固定ピン54を設け、その上部の一角にはフィルタ固定金具連動金具51と連結する固定ピン55を設置する。
そして、フィルタ固定金具17とフィルタ固定金具連動金具50とは、固定ピン54を支点として回転可動で、フィルタ固定金具連動金具50はフィルタ固定金具連動金具51と固定ピン55で連結され、フィルタ固定金具連動金具51は固定ピン55を支点として回転可動である。
また、フィルタ固定金具連動金具51は、スタッドボルト19に貫通して接しされ、スタッドボルト52の軸方向に移動可能である。
また、フィルタ押さえ板21は、フィルタ固定金具の胴部57の上部溶接等で固定されてフィルタ固定金具17と連動しており、フィルタ固定金具17を押し下げるとフィルタ押さえ板21はHEPAフィルタを押さえて固定し、フィルタ固定金具17を持ち上げるとフィルタ押さえ板21は開放状態になる。
フィルタ固定金具17は、2本の細長い板状のハンドル部56を平行にフィルタ固定金具の胴部57を挟むようにコ字形状に形成し、胴部側は“く”の字に折り曲げた形状とする。そして折り曲げた箇所に固定ピン54を配置し、折り曲げた先端部に固定ピン53を配置する。ここで、固定ピン53,54,55はすべてスタッドボルトを貫通していない。
また、フィルタ固定金具17のハンドル部56の先端の接続した部分は重くする。図3では先端部の重量を大きくするために、折り曲げた形状の金属板を重りとして固定する。さらに、折り曲げた側で一方の長くして、重力方向に垂れ下がり易くなるように重心をずらす。このように先端の重りの重心をずらすことにより持ち上げたフィルタ固定金具は開放されると、自重で自然と垂れ下がることになる。このとき、袋ナット20は緩める必要はなく、固定された状態であっても良い。
次に、フィルタ固定金具17を分解した部品について説明する。
図4は、フィルタ固定金具17を分解した部品の斜視図を示す。
図4において、スタッドボルト19は円柱形で、先端はネジ山を設けている。フィルタ固定金具の胴部57は、円筒形を有し、中空の筒内にスタットボルト19を貫通させ、フィルタ固定金具の胴部57の上にはフィルタ押さえ板21を溶接などで固定し一体化する。また、フィルタ押さえ板21にもスタットボルト19を貫通する孔を設ける。
さらに、フィルタ固定金具の胴部57の上部には、フィルタ固定金具連動金具50を連結して、フィルタ固定金具連動金具51を設け、スタットボルト19を連動金具51に貫通する。
フィルタ固定金具の胴部57、フィルタ押さえ板21及びフィルタ固定金具連動金具51を貫通したスタットボルト52の先端のネジ部には袋ナットをネジ締めして固定する。
また、フィルタ固定金具の胴部57には、この胴部7を二本の細長い板状部材であるハンドル部56を平行にして挟む構造とし、その二本のハンドル部56の先端部は接続して、金属板などを折り曲げたものを先端部に固定し重くする。重りは金属板などの折り曲げたものでなくてもブロックなどでもよい。
フィルタ固定金具のハンドル部56の根元側は“く”の字形状に折り曲げ、折れ曲がった先端部に固定ピン53用の孔を設ける。
そして、フィルタ固定金具のハンドル部26の先端部をフィルタ固定金具の胴部57に固定するために同じような孔を円筒上に設け、固定ピン53でハンドル部56の両側より留めて、ハンドル部56は回動自在とする。
また、ハンドル部56の折れ曲がった部分付近で先端の孔の上側に、三角形状のフィルタ固定金具連動金具50と連結するための孔をそれぞれのハンドル部に設ける。
三角形状のフィルタ固定金具連動金具50は、2枚の三角形の形状の板材を平行に配置し、別の板材で一辺を接続しコ字形状を形成する。そしてフィルタ固定金具の胴部57に挟むようにして嵌めこみ、フィルタ固定金具の胴部57の軸方向に対し、一辺が同じ方向になるように設置する。
また、三角形状のフィルタ固定金具連動金具50の下側の突起部に、フィルタ固定金具の胴部57と連結するための固定ピン用の孔をそれぞれ設け、固定ピン54でハンドル部を外側にして三角形状のフィルタ固定金具連動金具50と連結する。連結した三角形状の連動金具50は固定ピン54を軸の回動自在に動くことができる。
さらに、三角形状のフィルタ固定金具連動金具50の上側の突起部には、フィルタ固定金具連動金具51と連結するための固定ピン用の孔を設ける。そして、フィルタ固定金具連動金具51の円筒形の表面にも孔を設け、固定ピン55でそれぞれフィルタ固定金具連動金具50をフィルタ固定金具連動金具51に固定する。連動金具50は、連動金具51に対して固定ピン55で回動自在に可動でき、連動金具51はスタッドボルト19に対して上下方向に可動できる構成である。
ハンドル部56は、従来の構成よりも腕の長さを長く形成し、先端の重りを重くする構成としている。
次に、図5A〜図5Cに示したフィルタ固定金具17の部分斜視図を用いて、フィルタ固定金具17の動きについて説明する。
図5Aは、HEPAフィルタ12の枠22を、フィルタ固定金具17の押さえ板21で押さえて固定している状態を示している。
図5Aにおいて、図8Aと異なる点は上記の通りフィルタ固定金具17の腕に当たる部分のハンドル部の長さを長くし、先端の部分を重くした点で、HEPAフィルタの固定方法については、図1A(a),(b)で説明したとおりである。
図5Bは、フィルタ固定金具17を持ち上げて、HEPAフィルタ17の枠22を押さえていたフィルタ押さえ板21が開放されて、自重により先端が垂れ下がりながら回転してフィルタ押さえ板21がフィルタの枠22より離れている状態を示す図である。
図5Cは、フィルタ固定金具17が、自重により先端が垂れ下がりながら90度回転し終わって、フィルタ押さえ板21がフィルタの枠22より離れた状態を示す図である。
本発明のフィルタ押さえ金具17は、図5Bに示すように立体的にすなわち3次元的に先端が自重により回転しながら垂れ下がっていく構成であるため、上記した特許文献2の構成とは大きく異なる。
また、本発明は、フィルタ固定金具17の腕に当たる部分のハンドル部の長さを長くし、先端の部分を重くした構成により、フィルタ固定金具を持ち上げて手を離すだけでフィルタ押さえ板が開放され、HEPAフィルタから離れていくためフィルタ交換の作業性が向上する。
以上の実施の形態により汚染物質が付着したHEPAフィルタを取り出す際、フィルタ固定金具17がHEPAフィルタ12の取り出しに障害とならずにスムーズな交換が可能となり、作業性が向上するとともに、HEPAフィルタ12のろ材の破損を防止し、ろ材破損によるHEPAフィルタ12交換後の汚染物質の機外漏洩を排除したフィルタの固定構造が可能となる。
1‥ケミカルハザード対策用キャビネット 1a‥本体ケース
2‥作業者 3‥作業空間 4‥前面シャッタ
5‥送風機 6‥作業開口部 7‥流入空気
8‥排気口 10‥汚染物質 11‥プレフィルタ
12‥HEPAフィルタ 13‥HEPAフィルタカバー
14‥パッキン 15‥ビニールバッグ
16‥ビニールバッグ取り付けフランジ
17‥フィルタ固定金具 18‥切断溶着機
19…スタッドボルト 20‥袋ナット
21‥フィルタ押さえ板 22‥HEPAフィルタ枠
23‥ベース
50‥三角形状のフィルタ固定金具連動金具 53‥固定ピン
51‥円筒形フィルタ固定金具連動金具 54‥固定ピン
56‥フィルタ固定金具のハンドル部
57‥フィルタ固定金具の胴部

Claims (5)

  1. 清浄空気が供給される作業空間と
    前記作業空間の前面に形成する前面シャッタと、
    前記前面シャッタ下部に連接する作業開口部と、
    前記作業空間の下側に縦置きに設置したHEPAフィルタと、
    前記作業空間内の空気を前記HEPAフィルタを介して送風機によりキャビネット外へ排気する排気系と、
    前記HEPAフィルタを固定するフィルタ固定金具と、を備え、
    記フィルタ固定金具は、
    前記HEPAフィルタの側方に、かつ、水平方向に設けられるスタッドボルトと、
    前記スタッドボルト貫通し、前記フィルタ押さえ板を固定した、上下可動かつ回動可能な、円筒形のフィルタ固定金具の胴部と、
    前記フィルタ固定金具の胴部の上側に設けられ、前記スタッドボルト貫通する上下可動かつ回動可能な円筒形連結部と、
    前記円筒形連結部の上側に設けられ前記スタッドボルトの先端にねじ留めする袋ナットと、
    前記フィルタ固定金具の胴部に固定ピンで連結し、細長い腕を有し先端を重く形成したハンドル部と、
    前記ハンドル部と固定ピンで連結し、さらに前記円筒形連結部と固定ピンで連結した略三角形状連結部とで構成され
    前記フィルタ固定金具の前記ハンドル部を持ち上げて離すと自重で回転し垂れ下がり、前記フィルタ押さえ板が前記HEPAフィルタより離れる構成としたことを特徴とするケミカルハザード対策用キャビネット。
  2. 請求項記載のケミカルハザード対策用キャビネットにおいて、
    前記フィルタ固定金具のハンドル部は、細長い腕を有しその先端を重くし、該ハンドル部の重心の位置が先端側になるように構成したことを特徴とするケミカルハザード対策用キャビネット。
  3. 請求項1記載のケミカルハザード対策用キャビネットにおいて、
    記フィルタ固定金具は、前記HEPAフィルタの4隅を固定することを特徴とするケミカルハザード対策用キャビネット。
  4. 請求項記載のケミカルハザード対策用キャビネットにおいて、
    前記ハンドル部の先端は、曲げ加工の金属板を設け所定の重量をもった形状としたことを特徴とするケミカルハザード対策用キャビネット。
  5. 請求項記載のケミカルハザード対策用キャビネットにおいて、
    前記ハンドル部の先端の曲げ加工の金属板は、ハンドル部の一方の側を長くし重心の位置をずらすことを特徴とするケミカルハザード対策用キャビネット。
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