JP5785648B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関する。
従来から、加熱調理器においては、加熱室内に収容した被調理材の加熱手段として、マイクロ波(高周波)による加熱調理手段、熱風循環によるオーブン調理手段、ヒータを加熱源とする輻射熱によるグリル調理手段などが採用され、広く一般家庭に普及している。
そのうち、ヒータを加熱源とする加熱調理器においては、ヒータからの熱を反射させるための反射板を設けたものが提案させている(特許文献1)。
特開平11−235280号公報
このような加熱調理器においては、ヒータの熱を遮ることなく、適切に反射させて調理の効率を高めることが求められている。また、ヒータが2つ以上設けられている場合には、一のヒータに対する反射板が他のヒータによる加熱の妨げとならないことなどを考慮する必要がある。
本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、ヒータの熱を適切に反射させることにより、効率よく加熱調理を行うことができる加熱調理器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、被調理材を収納する加熱室と、加熱室内に設けられ、熱風循環調理モードにおいて動作する、通電により発熱する発熱体を金属製筒体内に設けて構成された第1ヒータと、加熱室内に設けられ、オーブン調理モードにおいて動作する、通電により発熱する発熱体を石英ガラス製筒体内に設けて構成された第2ヒータと、加熱室内において第1ヒータより上方に設けられ、第1ヒータで加熱された熱風を加熱室内において循環させるファンと、第2ヒータ上に設けられ、第2ヒータの熱を反射する反射板と、反射板の上方に設けられ、熱風を遮らずに下方へ流す形状を有する屋根部とを備え、屋根部は、反射板との間に隙間が形成されるように設けられている加熱調理器である。
本発明によれば、ヒータの熱を効率よく反射させることにより、効率よく加熱調理を行うことができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の外観を示す正面側斜視図である。 図2は、加熱調理器の外観を示す背面側斜視図である。 図3は、加熱調理器の側面視断面図である。 図4は、加熱調理器の側面視断面下方斜視図である。 図5は、加熱調理器の側面視断面上方斜視図である。 図6は、加熱調理器のモータ室内からモータを除いた状態を示す上面斜視図である。 図7は、加熱室内に設けられた加熱調理器の構成部品を示す斜視図である。 図8は、反射板と屋根部の構成を示す反射板の側面視断面図である 図9は、加熱調理器の外枠を外した状態の側面図である。 図10は、反射板と屋根部の接続構造を示した図である。 図11は、本発明の他の実施の形態に係る加熱調理器の外観を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.実施の形態>
<2.他の実施の形態>
<3.変形例>
<1.実施の形態>
以下、図を参照して、本発明に係る加熱調理器10について説明する。本発明に係る加熱調理器10は、熱風を高速で循環させて被調理材に所定時間当て続けることにより油を使わずに揚げ物調理(以下、熱風循環調理と称する。)を行う機能を備える。さらに、加熱調理器10は、ヒータの熱により加熱室内の温度を上げることにより被調理材を加熱する調理(以下、オーブン調理と称する。)を行う機能も備えるものである。さらに、加熱調理器10はヒータの熱により直接被調理材を加熱するオーブントースタとしても使用することが可能なものである。
加熱調理器10は、矩形箱状の筐体100を備える。筐体100の正面上部には、操作部110が設けられている。操作部110は、調理モード切り替えスイッチ111、温度設定用ダイヤル112、加熱時間設定用ダイヤル113から構成されている。ただし、操作部110の構成はこれに限られるものではない。より多くのパラメータを設定できるようにしてもよい。また、つまみ、ダイヤルのほか、ボタンなどで構成されてもよい。
加熱調理器10の使用においては、使用者は第1の調理モードである熱風循環調理モードまたは第2の調理モードであるオーブン調理モードを選択することが可能である。加熱調理器10は、調理モードを選択することにより動作させるヒータを切り替える制御回路を備えている。この制御回路は回路基板120上の電気回路として構成されており、調理モード切り替えスイッチ111、温度設定用ダイヤル112、加熱時間設定用ダイヤル113に対する使用者の入力に応じて、熱風循環調理用のヒータ、オーブン調理用のヒータのオンオフ、ヒータの温度、加熱時間を制御する。また、加熱調理器10内には、コンセントなどを介して供給された電力を加熱調理器10の各部に供給するための電源回路(図示せず)が設けられている。なお、オーブン調理モードには、オーブントースタとしての使用に適したオーブントースタモードが含まれる。
また、筐体100の正面、操作部110の下方には、筐体100内に設けられた加熱室300を開閉するためのドア130が設けられている。ドア130は下端側を軸として回転可能に構成されており、ドア130の上端には、使用者がドア130の開閉を行い易くするための取手部131が設けられている。なお、ドア130は、耐熱性のあるガラスにより構成し、加熱室300内を見通すことができるようにしてもよい。
筐体100の背面側には、給気口140が設けられている。給気口140は、筐体100内に外気を供給するためのものである。また、筐体100の背面側には、排気口150が設けられている。排気口150は、筐体100内の空気を外に排出するためのものである。給気口140および排気口150の詳細については後述する。
図3乃至図5に示されるように、筐体100内の上部には、箱状に構成されたモータ室200が設けられている。モータ室200内には、ダクト210が設けられている。ダクト210は、例えば、耐熱性の高い樹脂製材料を用いて構成されている。ダクト210上には、冷却用ファン230および循環用ファン660を回転させるためのモータ220が設けられている。モータ220としては隈取モータが用いられている。ただし、モータ220は隈取モータに限られるものではなく、隈取モータ以外のモータ、例えば、DC(Direct Current)ファンモータを用いてもよい。
図6に示されるように、ダクト210の略中央には、ダクト210の内外を連通させるための第1開口部211が設けられている。なお、説明の便宜上、図6においては筐体100の上面を除いてある。
筐体100の背面の上方には、モータ室200に通じるように給気口140が設けられている。給気口140は、多数の小径の孔からなり、モータ室200内に外気を供給するためものである。
また、筐体100の背面の給気口140の下方には、モータ室200に通じるように排気口150が設けられている。排気口150は多数の小径の孔からなり、モータ室200内の空気を外に排出するためのものである。
なお、モータ220はモータコイル221が給気口140側に位置するように設けられている。これにより、給気口140からモータ室200内に供給される空気が確実にモータコイル221に接触するので、モータコイル221の冷却効率を高めることができる。
ダクト210の下方には、モータ220の動力によって回転する冷却用ファン230が設けられている。冷却用ファン230は、モータ220の回転軸に取り付けられている。冷却用ファン230は、給気口140から外気をモータ室200内に取り込み、モータ室200内の空気を排気口150から排出させるようにモータ室200内の空気を流動させるものである。この冷却用ファン230による空気の流動によりモータ220を冷却し、モータ220の過熱を防止することができる。なお、モータ220の過熱は、モータ220自身の発熱によるものの他、加熱室300内の熱がモータ220の軸を通じてモータ220に伝わることによるものもある。
ダクト210は、排気口150に連なっている。給気口140からモータ室200内に流入した空気は冷却用ファン230により吸い込まれて、第1開口部211を通じてダクト210内に流入する。そして、空気はダクト210を通じて排気口150から外へ排出される。
ダクト210の排気口150側には、略矩形状の第2開口部213が形成されている。第2開口部213は排気口150に通じており、モータ室200内の空気はダクト210の第2開口部213を通じて排気口150から外に排出される。冷却用ファン230の直径と第2開口部213の幅は略同等であるか、または、第2開口部213の幅を冷却用ファン230の直径以上に構成するとよい。これにより、冷却用ファン230によって排気口150方向に吹き出された空気をスムーズに第2開口部213を通じて排気口150から排出することができる。
冷却用ファン230は、排気口150と略同等の高さの位置に設けられている。これにより、冷却用ファン230の回転によって吐き出された空気が何物にも妨げられることなく最短距離で排気口150から排出されるため、モータ室200内の空気の流動効率を高めることができる。
図6に示されるように、ダクト210の、モータ220が備えるモータコイル221の略直下の位置には切り欠き部212が設けられている。切り欠き部212を設けることにより、モータ220、特にモータコイル221周辺においてダクト210の外部から内部へ空気が流れやすくなる。これによりモータコイル221周辺における空気の流量が増加するとともに空気の流れがスムーズになり、モータコイル221の冷却効率を高めることができる。
また、調理モード切り替えスイッチ111、温度設定用ダイヤル112、加熱時間設定用ダイヤル113からなる操作部110に対応した回路基板120はモータ室200内に設けられている。これにより、冷却ファンによりモータ室200内で空気を流動させることにより、回路基板120も冷却することができる。
さらに、モータ室200内の空気を流動させることによって、筐体100の冷却も行われる。これにより、加熱調理中に使用者が筐体100に触れて火傷してしまうことなどを防ぐことができる。また、筐体100上に物品を置くことが出来ないという事態も防ぐことができる。
加熱調理器10の矩形箱状の筐体100の内部には、前面が開口部310となっている中空の箱状に構成された加熱室300が設けられている。開口部310はドア130によって開閉される。加熱室300は天井壁301、底壁302、左側壁303、右側壁304および奥壁305によって区画された空間である。底壁302は、アルミメッキ鋼板、ステンレスなどの光線反射性に優れた金属により構成されており、オーブン用ヒータの熱を反射する反射板として機能する。ただし、底壁302を構成する金属はそれらに限られるものではなく、光線反射性が良い金属材料であればどのようなものを用いてもよい。
図3、図4、図5および図7に示されるように、加熱室300内の下方には、載置用網320が設けられている。なお、図7においては、説明の便宜上、加熱室300の天井壁301、左側壁303、右側壁304、奥壁305、上部フード610および下部フード620は省略している。載置用網320は金属線材で構成された網である。載置用網320上には角皿400を載置することができる。
なお、載置用網320に限られず、加熱室300の前方から後方に伸びる左右一対のレールを設け、レールで角皿400の両端を支持することにより、角皿400を底壁302から浮いた状態で保持するようにしてもよい。なお、載置用網320は、ドア130の開閉に連動して前後に移動するように構成してもよい。
図3および図7に示されるように、角皿400は、平板状の底面部401と、底面部401の外周から湾曲状に立ち上がる側面部402とから、上部が開口した有底矩形箱状に構成されている。詳しくは後述するが、この側面部402の形状は、加熱室300内を下降する熱風が角皿400の中心方向に向かいやすくするためである。また角皿400の全周縁部には水平方向に延設した鍔部403が形成されており、加熱室300内において鍔部403より下方への熱風の流路を遮断する大きさを有している。角皿400の開口側には通気性のある天板部材410が取り外し可能な状態で設けられている。
天板部材410は、鍔部403の内周縁部に適合する大きさの網状の部材として構成されている。被調理材は、この天板部材410の上面に直に載置してもよい。天板部材410が通風空隙を有する網状に構成されていることにより、吹き降ろされる熱風が天板部材410を通過して角皿400の内部に入り込む事が可能となる。これにより、天板部材410上に載置された被調理材を熱風により下から加熱する事が可能となる。なお、角皿400上に直接被調理材を載置することも可能である。
角皿400は、高耐熱樹脂、例えばガラス強化PPS樹脂,ガラス強化PBT樹脂、ポリイミド樹脂等で一体成形され、または板金で成形してフッ素コート仕上げ、ホーロー仕上げをしてもよい。さらには耐熱強化ガラス、セラミック等で製作してもよい。
加熱調理器10で熱風循環調理を行う場合には、天板部材410を設けた角皿400を載置用網320上に載置し、天板部材410上に被調理材を載置する。また、オーブン調理を行う場合には、天板部材410を除いて角皿400上に直接被調理材を載置する。さらに、加熱調理器10をオーブントースタとして使用する場合には、載置用網320上に直接被調理材を載置する。なお、加熱調理器10をオーブントースタとして使用する場合には、角皿400とは異なるオーブントースタ用の皿を載置用網320上に載置してもよい。
第1の調理モードである熱風循環調理の際に載置用網320上に角皿400を載置することにより、加熱室300の角皿400より下方の空間が塞がれるので、加熱室300内を狭くすることができる。これにより、加熱室300内の全域を熱風が循環するのではなく、角皿400より上方の空間において熱風が循環することになるので、加熱効率が高まり、加熱室300内の温度が上昇しやすくなる。これにより、加熱時間の短縮、電力消費量の削減などを図ることができる。
加熱室300内の上方には、2つの上部オーブン用ヒータが左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。また、加熱室300内の下方には、2つの下部オーブン用ヒータが、左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。上部オーブン用ヒータおよび下部オーブン用ヒータの構成については後述する。
加熱室300内における上部オーブン用ヒータの上方には、フライ用ヒータ500が設けられている。フライ用ヒータ500は、第1の調理モードである熱風循環調理において動作するヒータである。第1の調理モードは、加熱調理器10が、フライ用ヒータ500により加熱された空気を加熱室300内で高速循環させることにより、油を使わずにフライドポテトや唐揚げなどの揚げ物調理を行うモードである。フライ用ヒータ500は、例えば、約80〜約200度の熱風を加熱室300内において循環させることができる。
フライ用ヒータ500は、回路基板120および電源回路に接続されている。使用者は、第1の調理モードである熱風循環調理を行う場合には、操作部110の調理モード切り替えスイッチ111を熱風循環調理に合わせる。さらに、使用者は、温度設定用ダイヤル112で調理に必要な温度を指定し、加熱時間設定用ダイヤル113で調理に必要な時間を指定する。その使用者から操作部110への入力内容に応じて回路基板120上の制御回路がフライ用ヒータ500を通電させてオンにするとともに、フライ用ヒータ500の温度、加熱時間を制御する。
フライ用ヒータ500は、図7に示されるように、平面的に分布し、通風空隙を有するスパイラル状のシーズヒータとして構成されている。スパイラル状のシーズヒータは、通風空隙を有することにより熱風の流れを遮ることなく、さらに、表面積が大きいため、高い熱容量を得ることができるという利点がある。また、シーズヒータは、熱源としての立ち上がりは石英管ヒータより劣るが遠赤外線を多く発する利点がある。
フライ用ヒータ500の上方、かつ、ダクト210の下方には円形皿形状の上部フード610および下部フード620が設けられている。上部フード610および下部フード620は、側面が湾曲状に形成されており、下方に向けて開口するように設けられている。上部フード610および下部フード620はアルミメッキ鋼板などの金属により構成されている。
この上部フード610および下部フード620に挟まれた空間が熱風の流路である空気流路630として機能する。下部フード620の略中央には、加熱室300内の熱風を空気流路630に吸い込むための吸い込み口640が設けられている。また、空気流路630の外縁部は、加熱室300内に向けて熱風を吹き出す吹き出し口650として機能する。吹き出し口650は、環状に構成されている。さらに、空気流路630内には、フライ用ヒータ500と略平行に循環用ファン660が設けられている。循環用ファン660は、モータ220の回転軸に取り付けられている。
モータ220の動力による循環用ファン660の回転によって、加熱室300内の空気は循環用ファン660側に吸い上げられる。その際、空気はフライ用ヒータ500の通風空隙を通過することによりフライ用ヒータ500によって加熱される。フライ用ヒータ500により加熱された空気は、下部フード620の吸い込み口640から空気流路630内に吸引される(図3の矢印A)。そして、空気流路630内に吸引された空気は、循環用ファン660の回転により遠心方向である空気流路630の外縁部の吹き出し口650から熱風として加熱室300内に吹き出される(図3の矢印B)。
循環用ファン660によって吹き出し口650から吹き出された熱風は、加熱室300内を下降していき(図3の矢印C)、湾曲した角皿400の側面部402に沿って、角皿400の底面部401と天板部材410との間の空間において、角皿400の中心方向へ流れていく。角皿400内に熱風が入り込むことにより、天板部材410上に載置された被調理材を下からも加熱することができる。
そして、熱風は循環用ファン660によって角皿400内を上方へ吸い上げられ(図3の矢印D)、フライ用ヒータ500によって再び加熱されて吸い込み口640から空気流路630内に吸い込まれる(矢印A)。加熱調理器10が第1の調理モードで動作する場合、この熱風の循環(図3の矢印A〜D)が連続的に繰り返される。
循環用ファン660は回転するものであるため、フライ用ヒータ500を円形に構成し、吹き出し口650も環状に構成することにより、熱風の循環を効率よく行うことができる。
また、熱風は吹き出し口650からほぼ真下に吹き出されるため、吹き出し口650の略直下の位置に角皿400の側面部402を位置させることにより、熱風を効率よく循環させることができる。
上部フード610上には、僅かな隙間を開けてフードカバー670が設けられている。フードカバー670は、上部フード610と略同形の形状に形成されている。フードカバー670は例えばステンレス鋼板などの断熱性の材料により構成されている。フードカバー670は、加熱室300の熱がモータ室200に伝わらないようにするための仕切り部材として機能するものである。上部フード610との間に隙間を開けてフードカバー670を設けることにより断熱効果をより高めている。
加熱室300内の上方には、2つの上部オーブン用ヒータが左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。加熱室300の開口部310側に位置する上部オーブン用ヒータを第1上部オーブン用ヒータ711と称し、奥壁305側に位置する上部オーブン用ヒータを第2上部オーブン用ヒータ712と称する。
また、加熱室300内の下方、角皿400より下に位置するように、2つの下部オーブン用ヒータが、左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。加熱室300の開口部310側に位置する下部オーブン用ヒータを第1下部オーブン用ヒータ721と称し、筐体100の奥壁305側に位置する下部オーブン用ヒータを第2下部オーブン用ヒータ722と称する。
オーブン用ヒータは、第2の調理モードにおいて動作する、通電することで輻射熱を発生するヒータである。第2の調理モードは、加熱調理器10がヒータの熱により被調理材を加熱するいわゆるオーブンとして機能するものである。
オーブン用ヒータは、回路基板120および電源回路に接続されている。使用者は、第2の調理モードであるオーブン調理を行う場合には、操作部110の調理モード切り替えスイッチ111をオーブン調理に合わせる。さらに、使用者は、温度設定用ダイヤル112で調理に必要な温度を指定し、加熱時間設定用ダイヤル113で調理に必要な時間を指定する。その使用者から操作部110への入力内容に応じて回路基板120上の制御回路がオーブン用ヒータを通電させてオンにするとともに、オーブン用ヒータの温度、加熱時間を制御する。
上部オーブン用ヒータおよび下部オーブン用ヒータは、例えば、石英管ヒータで構成されている。石英管ヒータは遠赤外線を発するが、発生量はシーズヒータに比べて劣る。しかし、熱源としての立ち上がりが早いため、オーブン用の熱源に適している。なお、上部オーブン用ヒータおよび下部オーブン用ヒータの数はあくまで例示であり、その数は2つずつに限定されるものではない。
第1上部オーブン用ヒータ711および第2上部オーブン用ヒータ712上にはそれぞれ反射板800が設けられている。反射板800は、上部オーブン用ヒータの熱を下方に反射させることにより、角皿400に載置された被調理材への加熱を効率よく行うことを可能とするものである。
図8は、反射板800および屋根部810の構成を示す側面視断面図である。なお、図8においては、第1上部オーブン用ヒータ711上に設けられている反射板800、屋根部810を示して説明を行うが、第2上部オーブン用ヒータ712上に設けられている反射板800、屋根部810も同様の構成である。
反射板800は、第1上部オーブン用ヒータ711上に位置する水平状の基部801と、その基部801の両端から下方に延出する鉛直部802、802とから断面視略冂字状に構成され、第1上部オーブン用ヒータ711を覆うように設けられている。
反射板800の基部801の側面視における幅は、第1上部オーブン用ヒータ711の横幅の約2倍から約3倍にするとよい。基部801の幅が広すぎると、フライ用ヒータ500により加熱されて、吹き出し口650から加熱室300内に吹き出される熱風の妨げとなる。一方、基部801の幅が狭すぎると、第1上部オーブン用ヒータ711の熱を適切に反射させることができない。
反射板800の鉛直部802の先端は、第1上部オーブン用ヒータ711の中心軸とほぼ同じ高さになるように構成されている。これにより、第1上部オーブン用ヒータ711から上方へ向かう熱および横方向へ向かう熱を適切に下方に反射させつつ、第1上部オーブン用ヒータ711から下方および斜め下方に向かう熱を反射板800で遮ってしまうことがない。
反射板800は、例えば、アルミメッキ鋼板、ステンレスなどの光線反射性に優れた金属により構成されている。ただし、反射板800を構成する金属はそれらに限られるものではなく、光線反射性が良い金属材料であればどのようなものを用いてもよい。
反射板800の上方には、屋根部810が設けられている。図8に示される実施の形態においては、屋根部810の上面部811は中央が上方に向けて湾曲した湾曲面状に構成されている。屋根部810は、上方の吹き出し口650から加熱室300内に吹き降ろす熱風を遮ることなくスムーズに下方へ流れるようにするためのものである。熱風循環調理においては、熱風を高速で循環させることが必要だからである。屋根部810が湾曲面状に構成されていることにより、熱風は反射板800の基部801によって遮られることがなく、屋根部810の湾曲面に沿ってスムーズに下方へ流れることになる。屋根部810は例えば、アルミメッキ鋼板、ステンレスなどの金属により構成されている。
屋根部810は反射板800とは別部材として構成されており、上面部811と上面部811の両端から下方に延出する鉛直部812、812とから断面視略冂字状に構成されている。屋根部810の幅は反射板800の幅よりもわずかに広くなるように構成されている。そして、屋根部810は、反射板800を覆うように反射板800の上方に設けられている。
このように屋根部810を設けることにより、反射板800の基部801と屋根部810の上面部811との間に隙間が形成されることになる。また、反射板800の鉛直部802と屋根部810の鉛直部812との間にも隙間が形成されることになる。反射板800の鉛直部802と屋根部810の鉛直部812との間の隙間は、下端において開口している。このように反射板800と屋根部810との間に隙間が形成されることにより、反射板800と屋根部810との間に熱がこもることを防止することができる。熱がこもることを防止することにより、熱で反射板800、屋根部810が変形してしまうことなどを防ぐことができる。
図9、図10は、反射板800と屋根部810の取り付け構造を示す図である。図9は筐体100の側面および上面を除いた状態を示す図である。図9においては、筐体100の側面を除くことにより加熱室300の側面部301が現れている。反射板800と屋根部810は、加熱室300の側面部301に一端側を差し込み、さらに、図には現れていないが、加熱室300のもう一方の側面に他端側を差し込むことにより加熱室300内に取り付けられている。
図10は、図9の破線で囲まれた範囲Xの拡大図である。反射板800の一対の鉛直部802の長手方向両端にはそれぞれ差込部803が設けられている。また、加熱室300の側面部301には差込部803を差し込むための2つの反射板差込穴302が設けられている。反射板800の差込部803をそれぞれ、反射板差込穴302に差し込むことにより反射板800が加熱室300内において取り付けられる。図9においては、差込部803、反射板差込穴302は2つ設けられているが、その数は2つに限られるものではない。
屋根部810の一対の鉛直部812の長手方向両端にはそれぞれ差込部813が設けられている。また、屋根部810の上面部811の長手方向両端には上面差込部814が設けられている。一方、加熱室300の側面部301には差込部813、上面差込部814を差し込むための3つの屋根部差込穴303が設けられている。
屋根部810の差込部813、上面部差込部814をそれぞれ、屋根部差込穴303に差し込むことにより屋根部810が加熱室300内において取り付けられる。このように取付けることにより、反射板800との間に隙間が形成されるように反射板800上に屋根部810を設けることができる。図10においては、差込部、屋根部差込穴は3つ設けられているが、その数は3つに限られるものではない。なお、この差し込むことによる取り付け構造は加熱室300の両側面においてなされている。
なお、反射板800の差込部803、屋根部810の差込部813、上面差込部814は差し込んだ状態において、折り曲げるまたはひねるなどの加工を施してもよい。これにより、反射板800の差込部803、屋根部810の差込部813が抜けにくくなり、反射板800と屋根部810の取り付け状態がより安定したものになる。
このような構造により、簡単な構造で反射板800と屋根部810との間に隙間を設けた状態で取付けることができる。
なお、屋根部810の上面部811の形状は湾曲面状に限られず、熱風の乱流を生じさせない形状であればどのような形状であってもよい。例えば、上方に向かって突出した略三角形状であってもよい。略三角形状の屋根部810であっても、上方の吹き出し口650から加熱室300内に吹き降ろされる熱風は、反射板800の基部801によって遮られることがなく、屋根部810の斜面に沿ってスムーズに下方に流れることになる。
加熱室300内には、温度検知部900が設けられている。温度検知部900は、加熱室300内の温度を検出するためのものである。温度検知部900は、例えば、液体膨張式サーモスタットを用いて構成されている。ただし、温度検知部900は液体膨張式サーモスタットに限定されるものではなく、他の方式、例えば、サーミスタを用いた温度センサを用いてもよい。
<2.他の実施の形態>
図11を参照して本発明の他の実施の形態による加熱調理器20について説明する。他の実施の形態では、被調理材を出し入れするための開閉されるドア130は、ドア枠130Aと、耐熱性のガラスからなるドアガラス130Bとから構成されている。ドアガラス130Bを通じて加熱室300内を見通すことが可能とされている。ドア枠130Aの一部、例えば向かって右上コーナー部に開閉検知スイッチ1000が設けられている。開閉検知スイッチ1000は、例えばマイクロスイッチにより構成されている。
ドア130を開閉するのに連動して開閉検知スイッチ1000がオン/オフする。開閉検知スイッチ1000のオン/オフの信号が制御部に供給される。熱風循環調理モードで調理中に不用意にドア130を開けると、開閉検知スイッチ1000によってドア130を開けたことが検出され、制御部が循環用ファン660を停止させる共に、フライ用ヒータ500に対する通電を断つような制御動作を行う。
これは、ドア130を不用意に開けた場合に、加熱室300内から使用者に向かって熱風が吹き出すことを防止するためのである。例えば、パン粉を使った揚げ物調理の場合では、パン粉や油が含まれる熱風が開口部310から吹き出すおそれがある。
開閉検知スイッチ1000は、オーブン調理モードでも同様に動作するようになされる。オーブン調理モードにおいて、調理中にドア130を開けると、制御部によって、上下に設置されている全てのオーブン用ヒータ711、712、721、722がオフとされる。このようにして、不用意にドア130を開けた場合に対する安全対策がなされている。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。実施の形態においては、加熱調理用の熱源として石英管ヒータとシーズヒータを組み合わせで説明したが、シーズヒータで全てのヒータを構成してもよいし、石英管ヒータで全てのヒータを構成してもよい。
また、加熱室300内に設けるヒータは、フライ用ヒータ500と、下部オーブン用ヒータであってもよい。この場合、フライ用ヒータ500が第2の調理モードであるオーブン調理時に上から被調理材を加熱する役割を果たす。
10・・・・・加熱調理器
100・・・・筐体
110・・・・操作部
120・・・・回路基板
130・・・・ドア
140・・・・給気口
150・・・・排気口
200・・・・モータ室
210・・・・ダクト
212・・・・切り欠き部
220・・・・モータ
221・・・・モータコイル
230・・・・冷却用ファン
300・・・・加熱室
400・・・・角皿
500・・・・フライ用ヒータ
610・・・・上部フード
620・・・・下部フード
630・・・・空気流路
660・・・・循環用ファン
711・・・・第1上部オーブン用ヒータ
712・・・・第2上部オーブン用ヒータ
721・・・・第1下部オーブン用ヒータ
722・・・・第2下部オーブン用ヒータ
800・・・・反射板
801・・・・基部
802・・・・鉛直部
810・・・・屋根部
900・・・・温度検知部

Claims (7)

  1. 被調理材を収納する加熱室と、
    前記加熱室内に設けられ、熱風循環調理モードにおいて動作する、通電により発熱する発熱体を金属製筒体内に設けて構成された第1ヒータと、
    前記加熱室内に設けられ、オーブン調理モードにおいて動作する、通電により発熱する発熱体を石英ガラス製筒体内に設けて構成された第2ヒータと、
    前記加熱室内において前記第1ヒータより上方に設けられ、前記第1ヒータで加熱された熱風を前記加熱室内において循環させるファンと、
    前記第2ヒータ上に設けられ、該第2ヒータの熱を反射する反射板と、
    前記反射板の上方に設けられ、前記熱風を遮らずに下方へ流す形状を有する屋根部と
    を備え
    前記屋根部は、前記反射板との間に隙間が形成されるように設けられている
    加熱調理器。
  2. 被調理材を収納する加熱室と、
    前記加熱室内に設けられ、熱風循環調理モードにおいて動作する、通電により発熱する発熱体を金属製筒体内に設けて構成された第1ヒータと、
    前記加熱室内に設けられ、オーブン調理モードにおいて動作する、通電により発熱する発熱体を石英ガラス製筒体内に設けて構成された第2ヒータと、
    前記加熱室内において前記第1ヒータより上方に設けられ、前記第1ヒータで加熱された熱風を前記加熱室内において循環させるファンと、
    前記第2ヒータ上に設けられ、該第2ヒータの熱を反射する反射板と、
    前記反射板とは別部材として構成され、前記熱風を遮らずに下方へ流す形状を有し、前記反射板の上方に取り付けられている屋根部と
    を備える加熱調理器。
  3. 前記反射板は前記第2ヒータ上に位置する水平状の基部と、該基部の両端から下方に延出する鉛直部とから構成されている
    請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記屋根部は前記反射板上に位置する基部と、該基部の両端から下方に延出する鉛直部とから構成されている
    請求項1から3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記屋根部は、前記反射板を覆うように設けられている
    請求項1から4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 前記屋根部は、上方に向けて湾曲した湾曲面状に構成されている
    請求項1から5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 前記屋根部は、上方に向けて突出した略三角形状に構成されている
    請求項1から5のいずれかに記載の加熱調理器。
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