JP5784559B2 - カーテンレールブラケット - Google Patents
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Description
このカーテンレールブラケットは、磁石を内蔵する取付ベースを有し、この取付ベースの前面側にレール吊り下げ部を突出させたもので、レール吊り下げ部の下面にカーテンレールを当接させ、カーテンレールのレール内部から上方(レール吊り下げ部)へ向けてネジ固定する構造となっている。
ただ、カーテンレールをレール吊り下げ部へネジ固定する構造であったため、カーテンレールにネジ通孔を形成させることが必要であり、また取り付けに際してドライバー工具が必要である点で、改良の余地を残すものであった。
即ち、本発明に係るカーテンレールブラケットは、カーテンレール取付位置の少なくと
も上部平坦面に係止する位置決め部を備えた取付ベースと、前記カーテンレール取付位置から前方へ突出するように前記取付ベースに対して設けられてカーテンレールの両側面を抱き込む状態で互いに対向配置された前後一対のクランプ部材とを有しており、前記前後一対のクランプ部材のうち一方のクランプ部材は前記取付ベースに固定された固定側クランプ部材とされており、他方のクランプ部材は前記取付ベースに対して唯一の係合手段により着脱自在に装着する後付けクランプ部材とされており、前記係合手段は、前記取付ベースに前記後付けクランプ部材を装着することで当該後付けクランプ部材と前記固定側クランプ部材との対向距離をカーテンレールの両側面間距離と同等以下にすることを特徴とする。
また、前記係合レバーの後端部には、前記取付ベースの後面に係合した状態で前記カーテンレール取付位置の上部平坦面から上方へ離れて突出する解除摘みが設けられたものとするのが好適である。
図1乃至図4は、本発明に係るカーテンレールブラケット1の第1実施形態を示してい
る。このカーテンレールブラケット1は、カーテンレール取付位置(スチールラック等の前側面部)2に対してカーテンレール3を略水平に架設保持させる場合に使用できるものであって、カーテンレール取付位置2への取り付けに用いる取付ベース5と、この取付ベース5の前部に設けられる一対のクランプ部材6,7とを有している。これら一対のクランプ部材6,7は互いに対向する配置とされており、その対向間でカーテンレール3の両側面を抱き込むようになっている。
これら当て止め面11と接地面12とは、取付ベース5をカーテンレール取付位置2に取り付ける際に、前後方向及び上下方向の位置決めを行うだけでなく、後方及び下方へ向けた外力に対して十分な耐力を生起させる位置決め部13を構成するものである。
この固定側クランプ部材6Xは、下端部に後方へ向けて突出する係合爪6aを有しており、この係合爪6aによって、カーテンレール3の一方の側面(前方に向けられる側)に設けられた抱き溝3aと係合する。この係合爪6aは、左右方向に、ある程度の幅(30〜50mm程度)を有したものとして形成されており、カーテンレール3の抱き溝3aへの係合時に十分な横滑り防止作用が得られる程度の接触面積を確保できるようになっている。なお、カーテンレール3の抱き溝3aは、カーテンレール3の上面をレール幅方向の両側へリブ状に張り出させることにより、この張出部分の下方(カーテンレール3の両側面)に、レール長手方向に沿った凹部として形成されたものであって、従来から多くのカーテンレールで採用されている。
左右一対の支持アーム20の相互間には、上下方向に貫通する通孔21が形成されており、この通孔21内で取付ベース5の前面部(前部の凹部16)が上下方向に貫通形成された状態となっている。
この後付けクランプ部材7Xは、具体的には、固定側クランプ部材6Xが有する左右一対の支持アーム20の相互間(すなわち、通孔21)へ差し込まれるようになっており、取付ベース5に装着された状態で(後述の係合手段23が所定の係合状態となったとき)、固定側クランプ部材6Xとの対向間にカーテンレール3を抱き込むスペースを保持するものとなっている。
また、この後片25cには後方向きに突出する解除摘み27が設けられている。この解除摘み27は、取付ベース5の後面にフック片26が係合しているときであっても、このフック片26の係合を簡単に解除できるようにしたものである。この解除摘み27は、後片25cの下端(フック片26が設けられる位置)よりも上方へ離して設けるのが好適である。
このような係合レバー25は、フック片26を取付ベース5の後面に係合させた状況下で、固定側クランプ部材6Xと後付けクランプ部材7Xとの対向距離(係合爪6aと係合爪7aとの間の距離)が、カーテンレール3の両側面間距離(本第1実施形態の場合は、
図3(B)に示すように両側の抱き溝3a間の距離W)と同等以下となるような長さに形成されている。
支持突起30による当接位置は、後付けクランプ部材7Xの係合爪7aよりも上側となるように配置してある。すなわち、後付けクランプ部材7Xは、その後面を支持突起30に当接支持された状態で、係合爪7aを固定側クランプ部材6Xの係合爪6aへ接近させるべく前後揺動可能となっている。
そして、図3(B)に示すように、後付けクランプ部材7Xの揺動ガイド31を、取付ベース5の前面部分(凹部16内)に設けられた支持突起30に係合させる。この状態では、固定側クランプ部材6Xの係合爪6aと後付けクランプ部材7Xの係合爪7aとが開いた状態で対向するようになっている。
また、後付けクランプ部材7Xの係合レバー25は、前片25aが取付ベース5の前面(凹部16内)に嵌り込んで当接するようになり、上片25bが取付ベース5の上面(凹部15内)に嵌り込んで当接するようになり、後片25cが取付ベース5の後面(凹部17内)に嵌り込んで当接するようになっている。
このような手順で、カーテンレール3に対して複数箇所(図4参照)にこのカーテンレールブラケット1を装着したうえで、各カーテンレールブラケット1の取付ベース5を、カーテンレール取付位置2の前面及び上部平坦面へ跨らせて取り付けるようにする。
っかけて係合レバー25を引き起こすようにする。この操作で、固定側クランプ部材6Xの係合爪6aと後付けクランプ部材7Xの係合爪7aとの間を開かせることが簡単にできるので、カーテンレール3の解放も簡単に行えるものである。
このような第2実施形態のカーテンレールブラケット1では、抱き溝3aを備えないタイプのカーテンレール3や、抱き溝3aの形状や配置が異なるタイプのカーテンレール3に対しても、装着が可能であるという利点がある。
図6及び図7は、本発明に係るカーテンレールブラケット1の第3実施形態を示している。この第3実施形態のカーテンレールブラケット1では、前後一対のクランプ部材6,7のうち、前方のクランプ部材6が、取付ベース5とは別体に形成されたものであって、係合手段23を介して取付ベース5に装着可能となっている(以下、このクランプ部材6を「後付けクランプ部材6Y」と言い換える)。
要するに、本第3実施形態では、「固定側クランプ部材」と「後付けクランプ部材」との前後方向の位置関係が、前記した第1、第2実施形態とは逆となっている。
その他の構成及び作用効果については、第1、第2実施形態と同じであり、同一作用を奏するものに同一符号を付することでここでの詳説は省略する。
本第4実施形態において、固定側クランプ部材6Xは、取付ベース5の前方の囲い壁10aから前方へ向けて徐々に下降するように傾斜して設けられた支持天板40を有しており、この支持天板40によって、取付ベース5のケーシング10(前方の囲い壁10a)に一体的に連結されている。そして、この支持天板40には、囲い壁10aに沿うような配置で上下に貫通する差込口41が形成されている。
可能となる大きさで形成されているが、この差込板42の上端部と蓋片43の下面とが連結される隅部には、差込口41に対して圧入状態又は係合状態で閉塞するように嵌る抜止片44が設けられている。蓋片43は、この抜止片44の外周方向へ広がるように、さらに大きく形成されている。
なお、後付けクランプ部材7Xの抜止片44を固定側クランプ部材6Xの差込口41へ差し込んだとき、後付けクランプ部材7Xは、差込板42が取付ベース5の前方の囲い壁10aに当接するようになり、固定側クランプ部材6Xの係合爪6aと後付けクランプ部材7Xの係合爪7aとでカーテンレール3を抱き込んだ状態が、簡単には外れないようにバックアップされる構造となっている。
その他の構成及び作用効果については、第1、第2実施形態と同じであり、同一作用を奏するものに同一符号を付することでここでの詳説は省略する。
例えば、本発明に係るカーテンレールブラケット1は、窓用や出入口用カーテンなどを吊すカーテンレールの取り付けに採用することも可能である。
取付ベース5は、カーテンレール取付位置2の上部平坦面に係止可能とする位置決め部13を備えたものであれば、磁石8を備える点などは、特に限定されるものではない。例えば、ネジ止め構造や両面テープ止め構造などに置換することも可能である。
後付けクランプ部材7X(又は6Y)に対して設ける係合レバー25において、フック片26や解除摘み27は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。また係合手段23についても、ネジ止め構造や両面テープ止め構造などに置換することが可能である。
2 カーテンレール取付位置
3 カーテンレール
3a 抱き溝
5 取付ベース
6 (前方の)クランプ部材
6X 固定側クランプ部材
6Y 後付けクランプ部材
6a 係合爪
7 (後方の)クランプ部材
7X 後付けクランプ部材
7Y 固定側クランプ部材
7a 係合爪
8 磁石
9 磁性体カバー
10 ケーシング
10a〜10d 囲い壁
10e 天井板
11 当て止め面
12 接地面
13 位置決め部
15 凹部
16 凹部
17 凹部
19 レバー嵌合部
20 支持アーム
21 通孔
23 係合手段
25 係合レバー
25a 前片
25b 上片
25c 後片
26 フック片
27 解除摘み
30 支持突起
31 揺動ガイド
35 支持片
36 支持リブ
40 支持天板
41 差込口
42 差込板
43 蓋片
44 抜止片
Claims (5)
- カーテンレール取付位置の少なくとも上部平坦面に係止する位置決め部を備えた取付ベースと、
前記カーテンレール取付位置から前方へ突出するように前記取付ベースに対して設けられてカーテンレールの両側面を抱き込む状態で互いに対向配置された前後一対のクランプ部材とを有しており、
前記前後一対のクランプ部材のうち一方のクランプ部材は前記取付ベースに固定された固定側クランプ部材とされており、
他方のクランプ部材は前記取付ベースに対して唯一の係合手段により着脱自在に装着する後付けクランプ部材とされており、
前記係合手段は、前記取付ベースに前記後付けクランプ部材を装着することで当該後付
けクランプ部材と前記固定側クランプ部材との対向距離をカーテンレールの両側面間距離と同等以下にする
ことを特徴とするカーテンレールブラケット。 - 前記係合手段は前記後付けクランプ部材に対して後方へ突出して設けられた係合レバーを有しており、
前記係合レバーの後端部には前記取付ベースの後面に係合するフック片が屈曲状に設けられ、
前記係合レバーは、前記フック片を前記取付ベースの後面に係合させたときの前記後付けクランプ部材と前記固定側クランプ部材との対向距離をカーテンレールの両側面間距離と同等以下にする長さに形成されていることを特徴とする請求項1記載のカーテンレールブラケット。 - 前記係合手段は、前記取付ベースに設けられて前記係合レバーの一部又は全部を嵌め込み可能に凹設されたレバー嵌合部を有して形成されていることを特徴とする請求項2記載のカーテンレールブラケット。
- 前記係合レバーの後端部には、前記取付ベースの後面に係合した状態で前記カーテンレール取付位置の上部平坦面から上方へ離れて後方突出する解除摘みが設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のカーテンレールブラケット。
- 前記固定側クランプ部材は前記取付ベースから前方へ離れて設けられた前側配置とされていると共に、前記後付けクランプ部材は前記取付ベースの前面に近い後側配置とされており、
前記取付ベースの前面部には前記後付けクランプ部材の後面と当接して当該後付けクランプ部材の下端部を前側配置の前記固定側クランプ部材へ接近させる方向へ揺動させる際の支点とする支持突起が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカーテンレールブラケット。
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