JP5783967B2 - 直接抵抗加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極により挟持された金属軸材に電流を印加して抵抗加熱する直接抵抗加熱装置、詳しくは金属軸材に対して電流を印加した直後に軸線方向各端部が過度に加熱されるのを回避して金属軸材全体を均一に加熱することを可能にする放熱手段を備えた直接抵抗加熱装置に関する。
高強度が要求される部品を製造する際に、該部品素材である金属軸材を焼入れしたり、焼鈍したりするための加熱処理を行っている。該加熱処理を行う装置例として、例えば金属軸材の軸線方向両端部に電極をそれぞれ電気的に接続した状態で所要の電流を印加し、該金属軸材が有する固有電気抵抗により発生するジュール熱により金属軸材を所要の温度に加熱する直接抵抗加熱装置が知られている。
該直接抵抗加熱装置にあっては、軸線方向端面が電極により挟持された金属軸材に対して電流を印加した直後においては、金属軸材の軸線方向中間部に比べて各電極が接触する軸線方向各端部が過度に加熱されるため、金属軸材全体を均一に加熱することが困難で、金属軸材の焼入れ品質や焼鈍品質が悪くなる問題を有している。
直接抵抗加熱装置において金属軸材の軸線方向各端部が過度に加熱されるのを防止するため、例えば特許文献1に示す冷却部材を設けた直接抵抗加熱装置が知られている。特許文献1の直接抵抗加熱装置は、成形用鋼系素材の端板部に対して冷却部材を接触させて冷却しつつ加熱処理を実行し、端板部に施された防錆層が過度な加熱により劣化するのを防止している。
しかし、本願が加熱対象とする金属軸材の軸線方向端部を特許文献1に示す冷却部材により冷却する場合、以下の問題点を有している。即ち、第1に、本願が対象とする金属軸材にあっては、加熱による焼入れ品質又は焼鈍品質を均一化するには、被冷却箇所の外周面全体に冷却部材を接触させて過熱を抑制する必要があるが、特許文献1に示す冷却部材は、平板形状であるため、金属軸材における軸線方向各端部側の外周面全体を均一に冷却することができない問題を有している。第2に、特許文献1の冷却部材を金属軸材に挿嵌可能なリング状に構成して金属軸材における軸線方向各端部側の冷却可能にしたとしても、金属軸材自体、直接抵抗加熱により熱膨張して大径化するため、金属軸材における軸線方向各端部側の外周面全体へ冷却部材を均一に接触させることが困難であった。第3に、金属軸材を直接抵抗加熱した際には、該金属軸材が熱膨張により軸線方向へ伸長し、金属軸材における軸線方向各端部側外周面に対する冷却部材の接触状態を保つことが困難であった。
特開2009−22995号公報
解決しようとする問題点は、金属軸材における軸線方向各端部側の外周面全体に放熱ブロックを均一に接触させて放熱(冷却)することが困難で、金属軸材を均一な品質で加熱処理できない点にある。また、金属軸材自体、直接抵抗加熱による熱膨張により大径化したり、軸線方向へ伸長したりするため、金属軸材における軸線方向各端部側の外周面に対して放熱ブロックを均一に接触させることが困難で放熱を安定化させることができない点にある。
本発明は、軸線方向各端面に圧接する一対の電極により挟持された金属軸材所要の電流を印加して金属軸材の電気的固有抵抗により発生するジュール熱により所要の温度に加熱する直接抵抗加熱装置において、上記一対の電極により挟持された金属軸材における軸線方向各端部側の外周面に対して軸線直交方向線上において相対し、1/2周分に亘ってそれぞれ圧接可能に配置される一対の放熱手段を備え、各放熱手段は、上記外周面に対して1/4周分に亘ってそれぞれ当接する当接部を有し、互いに隣接するように付勢される一対の放熱ブロックと、各放熱ブロックを上記軸線方向へそれぞれ移動可能で、かつ互いに近づく方向へ付勢する第1移動手段と、各放熱ブロックを上記軸線直交方向へそれぞれ移動可能で、かつ互いに近づく方向へ付勢する第2移動手段と、各放熱ブロックをそれぞれ揺動可能に支持する揺動手段と、を備え、一対の電極により挟持された金属軸材軸心の傾きに追従して各放熱ブロックを上記軸線方向及び軸線直交方向へそれぞれ移動可能にすると共に揺動可能にして上記外周面に対して各放熱ブロックの当接部をそれぞれ圧接可能にして直接抵抗加熱された金属軸材からの放熱を可能にしたことを最も主要な特徴とする。
本発明は、金属軸材における軸線方向各端部側の外周面に対して放熱ブロックを均一に圧接させて放熱可能にし、金属軸材を均一に加熱処理することができる。また、直接抵抗加熱による熱膨張により金属軸材が大径化したり、軸線方向へ伸長したりする場合であっても、金属軸材における軸線方向各端部側の外周面に対して放熱ブロックを均一に圧接させて安定的に放熱させて金属軸材を均一に加熱処理することを可能にすることができる。
直接抵抗加熱装置の概略を示す略体正面図である。 放熱手段の全体斜視図である。 放熱手段の分解斜視図である。 揺動盤の揺動支持構造を示す部分断面図である。 電極により金属軸材を挟持した状態を示す説明図である。 挟持された金属軸材における軸線方向各端部に放熱ブロックを圧接した状態を示す説明図である。 軸線方向の各端面が軸線に対して鉛直面でない金属軸材に放熱手段を圧接させた際に形成される間隙の状態を示す説明図である。 金属軸材の傾きに追従して揺動盤が軸線方向及び軸線直交方向へ移動する状態を示す説明図である。 金属軸材の傾きに追従して揺動盤が揺動する状態を示す説明図である。 放熱ブロックが金属軸材の傾きに追従して圧接する状態を示す説明図である。 金属軸材が熱膨張により大径化した際における放熱ブロック相互の引き寄せ状態を示す説明図である。 金属軸材が熱膨張により軸線方向へ伸長した際における放熱ブロックの移動状態を示す説明図である。
一対の電極により挟持された金属軸材軸心の傾きに追従して各放熱ブロックを上記軸線方向及び軸線直交方向へそれぞれ移動可能にすると共に揺動可能にして上記外周面に対して各放熱ブロックの当接部をそれぞれ圧接可能にして直接抵抗加熱された金属軸材からの放熱を可能にしたことを最適の実施形態とする。
以下、本発明の実施例を図に従って説明する。
図1乃至図4に示すように、直接抵抗加熱装置1は、架台3の図示する右側及び左側にて金属軸材5の軸線方向長さより長い間隔をおいて相対する一対の電極7・9が配置される。その内、図示右側に配置される他方の電極9は、架台3に固定された第2取付け台11に対し、電気絶縁体13を設けて取り付けられる。また、図示左側に配置される一方の電極7は、架台3に対して他方の電極9に対して近づく方向及び遠ざかる方向へ移動するように支持された第1取付け台15に電気絶縁体16を設けて取り付けられる。
上記第1取付け台15は、架台3に固定されたシリンダ等の作動部材17に連結され、該作動部材17の作動に伴って移動する第1取付け台15により一方の電極7を他方の電極9に対して近づく方向及び遠ざかる方向へ移動させる。なお、図中の符号19は、架台3に対して軸線方向へ摺動するように支持されると共に一方の軸端部が第1取付け台15に固定されるガイドロッドである。また、一対の電極7・9により挟持されて直接抵抗加熱される金属軸材5は、軸線方向が上記した両電極7・9の間隔より短い長さで固有電気抵抗を有している。
上記一対の電極7・9間の架台3には、芯出し手段21が金属軸材5の軸線方向各端部側に対応してそれぞれ設けられる。各芯出し手段21は、上下方向へ作動するシリンダ等からなる上下作動部材21aと、上下作動部材21aの作動軸に固定され、上部が開口した側面V字形の溝で金属軸材5の軸線方向端部側を支持して芯出しする芯出しブロック21bにより構成される。各芯出し手段21は、各上下作動部材21aの作動によりそれぞれの芯出しブロック21bが上方の芯出し位置へ移動した際に、各芯出しブロック21bに移載される金属軸材5を、その軸心と電極7・9の中心を結ぶ仮想線を一致させて芯出しする。
また、上記各芯出しブロック21b間に応じた架台3には、芯出しブロック21bに支持された金属軸材5に対する交差位置から架台3の前側へ下降傾斜する左右一対のシュータ23が設けられる。該シュータ23は、直接抵抗加熱後の金属軸材5を支持する各芯出しブロック21bを下方へ移動させる際に移載される金属軸材5を架台3の前方へ排出させる。
一対の電極7・9により挟持された金属軸材5の軸線方向各端部に応じた架台3には、上下一対の放熱手段25・27(各放熱部材25・27は、同一の構造であるため、図2乃至図4は、下方に配置される放熱部材27のみを示して他の図示を省略する。)がそれぞれ配置される。各放熱手段25・27の昇降台29には、上下方向に軸線を有した少なくとも2本(図示の例では、4本とする。)のガイドロッド31の軸端部が固定され、各ガイドロッド31は、架台3に対して昇降するように支持される。そして上記昇降台29には、上下方向に軸線を有して架台3に固定されたシリンダ等の上下作動部材33の作動軸が連結され、該上下作動部材33の作動に伴って昇降台29を昇降させる。
昇降台29の図示する左右端部及び中央部には、金属軸材5の軸線方向と一致する方向(図示する前後方向))に軸線を有した第1移動手段の一部を構成するガイドロッド35がそれぞれ横架され、その内の図示する左右端部のガイドロッド35には、第1移動手段の一部を構成する可動体37がイドロッド35の軸線方向へそれぞれ移動するように支持される。各可動体37間には、金属軸材5の軸線と直交する方向(図示する左右方向))に軸線を有した第2移動手段の一部を構成するガイドロッド39が横架され、これらガイドロッド39には、第2移動手段の一部を構成する第1及び第2取付け体41・43がイドロッド39の軸線方向へ移動するように支持される。
上記第1及び第2取付け体41・43は、昇降台29の前後壁面との間に応じた左右方向中間部に位置するガイドロッド35周りにそれぞれ装着された第1移動手段の一部を構成する圧縮ばね等の第1弾性部材45の弾性力により図示する前後方向中間部に位置するように付勢される。また、第1及び第2取付け体41・43は、各可動体37との間に応じたガイドロッド39周りにそれぞれ装着された第2移動手段の一部を構成する圧縮ばね等の第2弾性部材47の弾性力により図示する左右方向の中間部に位置するように付勢される。
各第1及び第2取付け体41・43には、図示する上下方向に軸線を有し、図示する前後方向へ所要の間隔をおいた2本の支持軸49・51の基端部がそれぞれ固定され、各支持軸49・51の先端部には、揺動手段の一部を構成する第1及び第2揺動盤53・55が軸線方向に対して揺動可能で、かつ抜け止めされた状態で遊嵌される。各第1及び第2揺動盤53・55は、第1及び第2取付け体41・43との間に位置する各支持軸31周りに装着される揺動手段の一部を構成する圧縮ばね等の第3及び第4弾性部材57・59の弾性力により上方へ付勢され、各第1及び第2揺動盤53・55の上面を水平状態にさせる。
各第1及び第2揺動盤53・55は、各支持軸49・51の先端部に対し、以下のように構成されて軸線方向に対して揺動可能で、かつ抜け止めされた状態で取り付けられる。
第1及び第2揺動盤53・55における各支持軸49・51先端部の支持箇所には、支持軸49・51の外径より大きい内径の挿通孔53a・55aに連通する凹所53b・55bがそれぞれ形成され、各凹所53b・55bの底側内周面には、半球状の摺動面53c・55cが形成される。
上記各凹所53b・55b内に位置する各支持軸49・51の先端部には、上記摺動面53c・55cに相対する半球状の摺接面65a・67aが形成され、第1及び第2揺動盤53・55に対して支持軸49・51を抜け止めする揺動手段の一部を構成する駒部材65・67がねじ69・71により固定される。
各第1及び第2揺動盤53・55は、第1及び第2取付け体41・43が上記第2弾性部材47の弾性力により互いに隣接するように付勢されることにより図示する左右方向中央部にて互いに隣接し合っている。
上記第1揺動盤53の側面には、図示する左右方向に軸線を有した引寄せ手段としての引寄せシリンダ73が固定され、該引寄せシリンダ73の作動軸73aは、第1及揺動盤53に形成された貫通孔53dを挿通して他方の第2揺動盤55に固定される。第2揺動盤55は、引寄せシリンダ73の作動により第1揺動盤53側へ引き寄せられる。
各第1及び第2揺動盤53・55の上面には、図示左右方向が長尺状の放熱ブロック75・77が図示左右方向へ一直線状になるように起立した状態で固定される。各放熱ブロック75・77は、熱伝導率が高い銅または銅合金等の金属材からなり、互いに隣接する上角部には、金属軸材5の外径に一致する1/4周分の円弧面を有した当接部75a・77aが形成される。なお、図中の符号79・81は、各第1及び第2揺動盤53・55の上面と各放熱ブロック75・77の底面の間に設けられる電気絶縁体79・81である。
次に、上記のように構成された直接抵抗加熱装置1による金属軸材5の加熱処理の概略を説明すると、産業ロボットやパーツフィーダ等のワーク供給装置(図示せず)に保持された金属軸材5を、上下作動部材21aの作動により芯出し位置へ上昇した芯出しブロック21bへ移載する。このとき、芯出しブロック21bに移載された金属軸材5は、その軸心が左右一対の電極7・9の中心に一致される。
上記状態にて作動部材17を作動して一方の電極7を芯出しされた金属軸材5における軸線方向の一方端面に向かって移動して当接させた後、一方端面に当接する電極7により金属軸材5を図示する右方へ移動して他方端面に他方の電極9を当接させる。その後、作動部材17の作動を継続して金属軸材5を、軸線方向両端面に圧接する電極7・9により挟持させる。(図5参照)
上記動作後、各上下作動部材33を作動してそれぞれの放熱手段25・27を互いに近づく方向へ移動し、芯出しされた金属軸材5における軸線方向各端部の外周面に対して放熱ブロック75・77の当接部75a・77aを圧接させる。このとき、金属軸材5における軸線方向各端部外周の上方及び下方に位置する放熱ブロック75・77の当接部75a・77aが、それぞれ各端部外周円の1/4に対応する円弧状に形成されているため、放熱ブロック75・77を各端部の外周全体に亘って圧接させる。(図6参照)
なお、各電極7・9により金属軸材5を挟持したタイミング、または金属軸材5の軸線方向各端部の外周面に対して各放熱ブロック75・77を圧接したタイミングで上下作動部材21aを復動して芯出しブロック21bを下方へ移動して金属軸材5の支持を解除させる。
上記動作後、軸線方向の各端面に圧接する各電極7・9間に電流が所要時間、印加されると、金属軸材5は、固有電気抵抗と印加された電流値の二乗と印加時間に応じて発生するジュール熱により所要の温度に加熱されることにより熱処理される。
金属軸材5に対する電流の印加直後においては、電極7・9が直接圧接する金属軸材5の軸線方向各端部側において他の箇所に比べて一時的(瞬間的)に大電流が流れて過度に加熱され、金属軸材5全体の加熱温度分布が不均一になって焼入れや焼鈍の品質を悪くする要因になっている。
本実施例においては、金属軸材5の軸線方向各端部側に圧接する放熱ブロック75・77により過度に加熱された該箇所の熱エネルギーを放熱させて金属軸材5における軸線方向各端部が局所的に過度に加熱されるのを防止しして全体に亘って均一に加熱し、焼入れ品質又は焼鈍品質を良好にしている。
次に、放熱手段25・27の具体的作用を説明すると、金属軸材5自体、その軸線方向端面は、必ずしも軸線直交方向に対して鉛直ではなく、軸線直交方向に対して若干、傾いている場合がある。このように金属軸材5を一対の電極7・9により所要の圧力で挟持すると、芯出しブロック21bによる芯出し線と金属軸材5の軸心とがずれることになる。
このような状態で一対の電極7・9により挟持された金属軸材5における軸線方向各端部側の外周面に対して放熱ブロック75・77を、その当接部75a・77aにより金属軸材5の軸線方向各端部側外周面を囲巻するように圧接させると、図7に示すように金属軸材5の軸線方向各端部側外周面と当接部75a・77aの当接面の間に金属軸材5の傾きに対応する間隙(空気層)が形成され、放熱ブロック75・77に対する金属軸材5からの熱エネルギーの熱伝導が悪くなり、安定した放熱効果を得ることができない。即ち、金属軸材5における軸線方向各端部の放熱が不安定化し、金属軸材5全体に亘る均一加熱の障害になっている。
本実施例の各放熱手段25・27における放熱ブロック75・77が取り付けられる第1及び第2揺動盤53・55が、昇降台29に対して第1弾性部材45の弾性力に抗して上記軸線と一致する方向へ移動可能な可動体37により、また第2弾性部材47の弾性力に抗して上記軸線と直交する方向へそれぞれ移動可能な第1及び第2取付け体41・43により金属軸材5の傾きに追従して記軸線と一致する方向及び軸線と直交する方向へ移動し、各当接部75a・77aを金属軸材5における軸線方向各端部側の外周面に位置させることができる。(図8参照)
また、第1及び第2取付け体41・43に対して第1及び第2揺動盤53・55が第3及び第4弾性部材57・59の弾性力に抗して支持軸49・51の先端部を中心に金属軸材5の傾きに追従して揺動し、金属軸材5における軸線方向各端部側の外周面に対して各当接部75a・77aにおける当接面全体を圧接させることができる。(図9参照)
なお、第1及び第2揺動盤53・55は、支持軸49・51の先端部にねじ止めされた駒部材65・67の摺接面65a・67aに対して摺動面53c・55cを摺接させることにより支持軸49・51の先端部を中心に揺動される。
これにより一対の電極7・9により挟持された金属軸材5の軸心と芯出しブロック21bによる芯出し線とがずれて金属軸材5が傾いている場合であっても、金属軸材5における軸線方向各端部側の外周面に対して放熱ブロック75・77における当接部75a・77aの当接面全体を均一に圧接させて放熱を安定化し、金属軸材5全体の加熱温度分布を均一化することができる。(図10参照)
また、金属軸材5における軸線方向各端部側の外周面に対して放熱ブロック75・77における当接部75a・77aが圧接した状態で金属軸材5を直接抵抗加熱する場合、金属軸材5は、熱膨張により大径化して外周面に対する当接部75a・77aの圧接状態を維持することが困難になる。本実施例においては、第1揺動盤53に対して第2揺動盤55を引寄せシリンダ73により互いに近づく方向へ引き寄せて外周面に対する当接部75a・77aの圧接状態を保ち、放熱ブロック75・77による放熱を安定化して金属軸材5全体の加熱温度分布を均一化させることができる。(図11参照)
更に、金属軸材5における軸線方向各端部側の外周面に対して放熱ブロック75・77における当接部75a・77aが圧接した状態で金属軸材5を直接抵抗加熱する場合、金属軸材5は、図12に一点鎖線で示すように熱膨張により軸線方向へ伸長し、軸線方向各端部外周面に圧接する放熱ブロック75・77が軸線方向端部側へ傾いて圧接状態を保つことが困難になり、放熱を安定して行えない。本実施例にあっては、上記の場合であっても、図12に実線で示すように放熱ブロック75・77を固定する第1及び第2揺動盤53・55が設けられる第1及び第2可動体41・43が第1弾性部材45の弾性力に抗して軸線方向へ移動して金属軸材5における軸線方向各端部外周面に対する放熱ブロック75・77の圧接を保って金属軸材5からの放熱を安定的に行うことを可能にする。
なお、金属軸材5の直接抵抗加熱時においては、軸線方向各端部側を除いた外周面が露出して放熱量が多くなって加熱処理が不均一になるのを防止する必要がある。軸線方向各端部側を除いた外周面からの放熱を防止するため、芯出しブロック21b間の架台3に上下一対の放熱規制手段をそれぞれ昇降するように設け、芯出しブロック21b間に応じた金属軸材5の外周面を覆うように構成すればよい。
上記下一対の放熱規制手段は、電極7・9により挟持された金属軸材5の上部外周面及び下部外周面に対して微小の隙間(空気層)を設けてそれぞれ相対する中空部を有した半割円筒状のセラミック等からなる上部放熱規制カバー及び下部放熱規制カバーと、これら上部放熱規制カバー及び下部放熱規制カバーを対応する金属軸材5の外周面に対して近づく位置と離間した位置の間で昇降させるシリンダ等の上下動部材により構成される。
そして一対の電極7・9により金属軸材5が挟持された際に、各放熱規制カバーを金属軸材5の外周面に近づく方向へ移動して覆い、直接抵抗加熱時における放熱による温度低下を防止し、金属軸材5全体の温度分布が均一になるように加熱処理することができる。
上記説明は、軸線が水平方向を向くように供給され、軸線方向各端面に対して対応する電極7・9を圧接させて挟持された金属軸材5の軸線方向各端部側の上部外周面及び下部外周面に対して対応する放熱ブロック75・77をそれぞれ圧接させ、金属軸材5の直接抵抗加熱時に放熱ブロック75・77により軸線方向各端部側を放熱させることにより加熱温度分布を均一にする構成としたが、軸線が垂直方向(上下方向)または水平方向に対して適宜の角度で傾いた状態で供給されて一対の電極7・9により挟持された金属軸材5の軸線方向各端部側の外周面に対して対応する放熱ブロック75・77をそれぞれ圧接させて放熱可能にする構成であってもよい。
1 直接抵抗加熱装置
3 架台
5 金属軸材
7・9 電極
11 第2取付け台
13 電気絶縁体
15 第1取付け台
16 電気絶縁体
17 作動部材
19 ガイドロッド
21 芯出し手段
21a 上下作動部材
21b 芯出しブロック
23 シュータ
25・27 放熱手段
29 昇降台
31 ガイドロッド
33 上下作動部材3
35 第1移動手段の一部を構成するガイドロッド
37 第1移動手段の一部を構成する可動体
39 第2移動手段の一部を構成するガイドロッド
41 第2移動手段の一部を構成する第1取付け体
43 第2移動手段の一部を構成する第2取付け体
45 第1移動手段の一部を構成する第1弾性部材
47 第2移動手段の一部を構成する第2弾性部材
49・51 支持軸
53 揺動手段の一部を構成する第1揺動盤
53a 挿通孔
53b 凹所
53c 摺動面
53d 貫通孔
55 揺動手段の一部を構成する第2揺動盤
55a 挿通孔
55b 凹所
55c 摺接面
57 揺動手段の一部を構成する第3弾性部材
59 揺動手段の一部を構成する第4弾性部材
65・67 揺動手段の一部を構成する駒部材
65a 摺接面
67a 摺接面
69・71 ねじ
73 引寄せ手段としての引寄せシリンダ
73a 作動軸
75・77 放熱ブロック
75a・77a 当接部
79・81 電気絶縁体

Claims (6)

  1. 軸線方向各端面に圧接する一対の電極により挟持された金属軸材所要の電流を印加して金属軸材の電気的固有抵抗により発生するジュール熱により所要の温度に加熱する直接抵抗加熱装置において、
    上記一対の電極により挟持された金属軸材における軸線方向各端部側の外周面に対して軸線直交方向線上において相対し、1/2周分に亘ってそれぞれ圧接可能に配置される一対の放熱手段を備え、
    各放熱手段は、
    上記外周面に対して1/4周分に亘ってそれぞれ当接する当接部を有し、互いに隣接するように付勢される一対の放熱ブロックと、
    各放熱ブロックを上記軸線方向へそれぞれ移動可能で、かつ互いに近づく方向へ付勢する第1移動手段と、
    各放熱ブロックを上記軸線直交方向へそれぞれ移動可能で、かつ互いに近づく方向へ付勢する第2移動手段と、
    各放熱ブロックをそれぞれ揺動可能に支持する揺動手段と、
    を備え、
    一対の電極により挟持された金属軸材軸心の傾きに追従して各放熱ブロックを上記軸線方向及び軸線直交方向へそれぞれ移動可能にすると共に揺動可能にして上記外周面に対して各放熱ブロックの当接部をそれぞれ圧接可能にして直接抵抗加熱された金属軸材からの放熱を可能にした直接抵抗加熱装置。
  2. 請求項1において、
    第1移動手段は、
    上記軸線方向へ移動可能に支持される一対の可動体と、
    可動体を互いに近づく方向へ付勢する第1弾性部材と、
    からなる直接抵抗加熱装置。
  3. 請求項1において、
    第2移動手段は、
    上記軸線直交方向へ移動可能にそれぞれ支持される一対の取付け体と、
    各取付け体を互いに近づく方向へ付勢する第2弾性部材と、
    からなる直接抵抗加熱装置。
  4. 請求項1において、
    揺動手段は、
    第2移動手段に抜け止めされた状態で水平方向に対して揺動可能にそれぞれ支持される一対の揺動盤と、
    各揺動盤を水平状態に付勢する第3及び第4弾性部材と、
    からなる直接抵抗加熱装置。
  5. 請求項1において、
    一方の放熱ブロックに対して他方の放熱ブロックを近づく方向へ引き寄せる引寄せ手段を設けた直接抵抗加熱装置。
  6. 請求項5において、
    引寄せ手段は、上記軸線直交方向に軸線を有して一方の揺動盤に取り付けられ、作動軸が他方の揺動盤に連結されたシリンダ部材からなる直接抵抗加熱装置。
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