JP5782387B2 - 入退室管理システム - Google Patents

入退室管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP5782387B2
JP5782387B2 JP2012000708A JP2012000708A JP5782387B2 JP 5782387 B2 JP5782387 B2 JP 5782387B2 JP 2012000708 A JP2012000708 A JP 2012000708A JP 2012000708 A JP2012000708 A JP 2012000708A JP 5782387 B2 JP5782387 B2 JP 5782387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
walking
information
user
entrance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012000708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013140517A (ja
JP2013140517A5 (ja
Inventor
山田 順一
順一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd filed Critical Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Priority to JP2012000708A priority Critical patent/JP5782387B2/ja
Publication of JP2013140517A publication Critical patent/JP2013140517A/ja
Publication of JP2013140517A5 publication Critical patent/JP2013140517A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5782387B2 publication Critical patent/JP5782387B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Description

本発明は、施設および施設内の区画への入退室を管理する入退室管理システムに関する。
近年、犯罪の手口が多様化し、その防止手段として入退室管理システムを導入しているビルやオフィスが増加している。また、さらにセキュリティ機能を高めるために、その建物内を網羅的に監視できるように複数台のカメラを設置し、人の行動監視だけでなく、人物追跡までも実施するシステムが導入されている。たとえば、後記特許文献1では、人物追跡の技術を用いることにより移動経路の最適化を行いレイアウト変更の提案をおこなう技術が開示されている。
一方で、近年人々の健康意識が高まってきており、生活習慣病やメタボリック症候群などの予防対策を実践する人々が増えてきている。これらの予防対策の一環として、歩数計によって日々の歩行量を測定し、健康管理に利用する方法がある。最近の歩数計は、ただ単に歩数をカウントするだけでなく、歩行距離、歩行時間、平均歩行速度、消費カロリー等の計測も行い、それらの計測データをパソコン等に蓄積することが可能となっている。
また、たとえば後記特許文献2では、入退室管理システムにおいて、あらかじめ各認証端末間の端末間距離を記憶するとともに、認証端末を使用して利用者が施設または区画に対し入退室した通行履歴を記憶し、通行履歴および端末間距離に基づいて利用者の所定期間内における移動距離を算出し、移動距離から利用者の所定期間内における消費カロリーを求めることによって、入退室管理と併せて利用者の健康管理をおこなうことができる技術が開示されている。
特開2003−22309号公報 特開2011−39631号公報
歩数計によって歩数、歩行距離、歩行時間、平均歩行速度、消費カロリー等のデータを取得するには、利用者が歩数計を必ず携帯する必要がある。また、データを蓄積するためには毎回歩数計の計測値をパソコンに転送して管理する必要がある。このように、歩数計を保持して歩行量を測定する場合、利用者にとって煩雑な作業が多いという問題点がある。
また、前記特許文献2では、上述したような作業を利用者がおこなう必要はないものの、利用者の移動距離を算出するには、施設や区画の出入口に入室用の認証端末および退室用の認証端末をそれぞれ設ける必要がある。一般的な施設においては、入室用の認証端末のみが設けられている場合が多く、このような施設において前記特許文献2の技術を適用するには、あらたに退室用の認証端末を設置する必要があるという問題点がある。また、前記特許文献1の技術においても、移動体の動線を途切れることなく計測する必要があり、監視カメラのような動線を計測する装置を大量に設置する必要があるという問題点がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、既存の入退室管理システムのインフラを用いて、利用者が煩雑な作業をおこなうことなく歩行距離、歩行時間、消費カロリー等を知り、健康管理に役立てることができる入退室管理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にかかる入退室管理システムは、施設の出入口近傍および前記施設内の複数の区画の出入口近傍にそれぞれ設けられた複数の認証端末と、前記認証端末から送信された情報に基づいて前記利用者の前記施設および前記区画への入退室情報を管理する管理装置と、を備える入退室管理システムであって、前記認証端末は、自装置が設けられた前記出入口を通過する利用者の個人識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記個人識別情報を、前記取得手段によって前記個人識別情報が取得された取得時刻情報および自装置の端末識別情報とともに前記管理装置に送信する送信手段と、を備え、前記管理装置は、それぞれの前記認証端末間の距離情報を記憶し、前記認証端末が同一の認証端末である場合の距離情報は、想定される施設を往復した歩行距離である休憩時歩行距離として記憶する端末間距離情報記憶手段と、前記認証端末から送信された端末情報を受信する端末情報受信手段と、前記端末情報受信手段によって受信された前記端末情報と、前記距離情報記憶手段によって記憶された前記距離情報とを用いて前記利用者の平均歩行速度を算出する平均歩行速度算出手段と、前記端末情報受信手段によって受信された前記端末情報と、前記平均歩行速度算出手段によって算出された前記平均歩行速度とに基づいて、前記利用者の前記施設内における歩行時間および歩行距離を推定する推定手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる入退室管理システムによれば、既存の入退室管理システムのインフラを用いて、利用者が煩雑な作業をおこなうことなく歩行距離、歩行時間、消費カロリー等を知り、健康管理に役立てることができる。
実施の形態1にかかる入退室管理システムのシステム構成図である。 ビルの1階平面図である。 ビルの2階平面図である。 端末間距離情報データベースの一例を示すテーブルである。 2つのカードリーダ間の歩行時間を算出するためのテーブルである。 入退室管理サーバによる歩行量情報推定処理の手順を示すフローチャートである。 入退室管理サーバによって算出された歩行量情報の表示画面の一例を示す説明図である。 実施の形態2にかかる入退室管理システムのシステム構成図である。 映像監視システムを追加した場合のビルの1階平面図である。 映像監視システムを追加した場合のビルの2階平面図である。 監視カメラ間距離情報データベースの一例を示すテーブルである。 撮影時間閾値データベースの一例を示すテーブルである。 位置対応データベースの一例を示すテーブルである。 2つのカードリーダ間の歩行時間を算出するためのテーブルである。 入退室管理サーバによる歩行量情報推定処理の手順を示すフローチャートである。 入退室管理サーバによって算出された歩行量情報の表示画面の一例を示す説明図である。 利用者の歩幅および体重の入力画面の一例を示す説明図である。 消費カロリーを算出するためのエクササイズ(強度)数値データの一例を示す説明図である。 歩行量情報月報の表示画面の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる入退室管理システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明の適用形態の一例を示したものであって、本発明の利用はこれに限定されるものではない。
(実施の形態1)
(入退室管理システム100のシステム構成)
図1は、実施の形態1にかかる入退室管理システム100のシステム構成図である。入退室管理システム100は、ビル101(施設)において、ビル101の建屋本体およびビル101内の各部屋(区画)への利用者の入室または退室を制御するシステムである。なお、本実施形態では、施設の一例として1つのビル101を挙げているが、たとえば、複数の建屋を含んで構成される工場等に対しても本システムを適用することができる。
入退室管理システム100は、入退室管理サーバ102(管理装置)、制御装置103、カードリーダ105(105a〜105n、認証端末)、電気錠106(106a〜106n)が、それぞれローカルエリアネットワーク(以下、「LAN」と記述)104、通信線107、配線108によって接続されることによって構成される。
電気錠106は、ビル101の各部屋の扉(出入口)およびビル101の建屋本体の扉(出入口)にそれぞれ取り付けられている。カードリーダ105は、それぞれの扉の近傍付近に設置され、電気錠106(扉)と対応付けられている。それぞれのカードリーダ105には、識別番号(端末識別情報)が付与されている。本実施の形態では、カードリーダ105は、部屋の外側、すなわち、入室用のもののみ設けられていてもよいし、部屋の内側、すなわち、退室用のものが設けられていてもよい。すなわち、1つの扉(電気錠106)に対して1つ(入室用)のカードリーダ105のみが対応付けられていてもよいし、2つ(入室用および退室用)のカードリーダ105が対応付けられていてもよい。また、本実施形態では、認証端末としてカードリーダを用いているが、指紋認証装置や指静脈認証装置など、個人を識別できる他の装置を用いてもよい。
制御装置103は、カードリーダ105と通信線107で接続されており、カードリーダ105で読み取った個人識別情報などを受信可能である。また、制御装置103は、電気錠106と配線108で接続されており、電気錠106に対して施錠または解錠の制御ができるようになっている。さらに、制御装置103は、入退室管理サーバ102とLAN104で接続されている。
入退室管理サーバ102は、各扉における入退室履歴の管理および入退室を許可する利用者の管理をおこなう。以下の説明において、利用者とは、たとえば、ビル101に入っているテナントの従業員等、定常的にビル101を利用する者(居住者)をいう。入退室管理サーバ102では、あらかじめビル101の利用者とその利用者に配付するICカードの個人識別番号(以下、「ID番号」と記述)とを紐付けた照合用情報を格納しておく。照合用情報には、利用者のID番号の他、入退室を許可する扉の情報(より詳細には、入退室を許可する扉に設けられたカードリーダ105の端末識別情報)が含まれている。照合用情報は、通信によって制御装置103に送信され、制御装置103における認証処理に用いられる。これにより、入室または退室を許可するID番号を入退室管理サーバ102で一元管理することが可能となる。
ある利用者がカードリーダ105にICカードをかざすと、カードリーダ105によってICカード内に記録されたID番号が読み取られる(取得手段)。カードリーダ105は、読み取ったID番号、読み取り時刻、および自装置の端末識別情報を通信線107経由で制御装置103に送信する(送信手段)。制御装置103は、入退室管理サーバ102から送信された照合用情報を用いて、送信されたID番号が当該扉を通過する権限を有するか否かを判断し、権限を有する場合は、ID番号を送信したカードリーダ105に対応する電気錠106の解錠操作をおこなう。
制御装置103は、制御した結果(読み取りカードのID番号、認証可否、カードリーダ105の端末識別情報など)と操作時刻とを、端末情報として入退室管理サーバ102に送信する。入退室管理サーバ102は、端末情報受信手段によって受信した端末情報を、入退室履歴情報として保存する。なお、制御装置103における操作時刻は、カードリーダ105によってID番号が読み取られた時刻(利用者によってカードリーダ105が操作された操作時刻)および解錠された扉を利用者が通過した時刻(入室時刻または退室時刻)と同一とみなすものとする。すなわち、「取得時刻」は、これらの時間のいずれであってもよい。
また、入退室管理サーバ102は、Webサーバの機能を持っており、LAN104上にクライアントパソコン109を接続すれば、ブラウザ上で入退室管理サーバ102で生成する画面を閲覧することが可能となっている。図1では入退室管理サーバ102とクライアントパソコン109とを別々の装置で示しているが、入退室管理サーバ102とクライアントパソコン109とを1つのサーバとして集約しても構わない。
なお、入退室管理システム100がインターネットに接続されている環境であれば、インターネット上にクライアントパソコン109を接続して、ビル101の外部からでも入退室管理サーバ102で生成する画面を閲覧することが可能である。
また、図1では、制御装置103は1台の構成となっているが、制御する扉の枚数が多ければ、制御装置103を複数台として、同一LAN104上に接続することも可能である。
(入退室管理サーバ102の歩行量情報提示機能)
ここで、入退室管理サーバ102は、上述した入退室履歴情報を用いて、ビル101内における各利用者の歩行量情報(歩行時間、歩行距離、歩行歩数、消費カロリー、平均歩行速度、エレベータや階段など特定エリアの利用回数、など)を推定して、その情報を各利用者に提示する機能(以下、「歩行量情報提示機能」と記述)を有する。これにより、各利用者は、煩雑な作業をおこなうことなく歩行距離、歩行時間、消費カロリー等を知り、健康管理に役立てることができる。
歩行量情報提示機能を実現するため、入退室管理サーバ102は、ビル101内に設置されたそれぞれのカードリーダ105間の距離情報を記憶する端末間距離情報データベース(端末間距離情報記憶手段、図4参照)を保持する。入退室管理サーバ102は、端末間距離情報データベースに記録された情報、およびカードリーダ105から送信された情報を用いて、各利用者の平均歩行速度を算出する(平均歩行速度算出手段)。そして、この平均歩行速度に基づいて、利用者のビル101内における歩行量情報(歩行時間、歩行距離など)を推定する(推定手段)。ここで、歩行量情報の推定に平均歩行速度を用いるのは、利用者が歩行している時間と歩行していない時間とを、それぞれ推定するためである。
なお、入退室管理サーバ102は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。端末間距離情報記録手段は、前記EEPROMにデータベースを記憶させることによって実現する。また、平均歩行速度算出手段および推定手段は、前記CPUが前記制御プログラムを実行することによって実現する。
以下、入退室管理サーバ102の歩行量情報提示機能の詳細について説明する。
図2は、ビル101の1階平面図を示し、図3は、ビル101の2階平面図を示している。図2の扉221は、ビル101の建屋外から建屋内に入る扉であり、その扉に電気錠が取り付けられている。
カードリーダ(CR1a)211は、ビル101の建屋内に入るための認証装置である。利用者は、カードリーダ211にICカードをかざして制御装置103による認証を受け、認証が成立した場合には扉221に取り付けられた電気錠106が解錠され、ビル101内に入ることが可能となる。
カードリーダ(CR1b)212は、ビルの外に退室するための認証装置である。利用者は、カードリーダ212にICカードをかざして制御装置103による認証を受け、認証が成立した場合に扉221に取り付けられた電気錠106が解錠され、ビル101の外に退室することが可能となる。なお、以降の説明において「CRx」(xは整数)は、それぞれのカードリーダを識別する端末識別情報である。xの値が同じカードリーダは同じ扉に設置されていることを示し、添え字aは入室用のカードリーダ、bは退室用のカードリーダであることをそれぞれ示す。
入退室管理システム100においては、すべての扉に退室用のカードリーダが設置されている方が計測の精度は向上するが、退室用のカードリーダが設置されていなくても構わない。ただし、退室用のカードリーダの有無によって、後述する歩行量情報推定処理における取り扱いが異なる。
同様に、各部屋の出入口用扉(図2の222〜224、図3の322、323)には電気錠106が取り付けられ、各部屋に入室するためのカードリーダ(図2の213〜215、図3の311、312)が設置されている。また、図3の部屋Dには、退室用のカードリーダ313が設置されている。一方、図3の休憩室307の出入口用扉321は、出入り自由の扉とし、カードリーダおよび電気錠は設置していないものとする。もちろん、休憩室307の出入口用扉321にも、他の部屋と同様にカードリーダおよび電気錠を取り付けても構わない。
図1に示した入退室管理サーバ102、制御装置103およびクライアントパソコン109は、ビル101中(またはビル101の外部)のどこに設置してもよいが、本図では、入退室管理サーバ102および制御装置103は図2の管理室207に、クライアントパソコン109は図3の部屋D304に設置されているものとしている。図2および図3には示されていないが、各扉に取り付けた電気錠、カードリーダ、入退室管理サーバ102、制御装置103およびクライアントパソコン109は、図1に示されているように配線されている。
図4は、端末間距離情報データベースの一例を示すテーブルである。図4のテーブル401は、ビル101に設置された複数のカードリーダのうち、任意の2つの間の距離、すなわち、2つの扉間の距離を示しているテーブルであり、あらかじめ入退室管理サーバ102にデータベースとして登録されている。なお、ここで記述している距離とは、普通の人が通常歩くと想定される道順での歩行距離を表している。また、図4に示したテーブルでは、同じ扉に設置されたカードリーダの位置は同一であるものとみなして入室用および退室用の区別はしていないが、入室用および退室用を区別してデータベースを作成してもよい。
たとえば、テーブル401に示したレコード402は、カードリーダCR2と他のカードリーダとの距離(単位:m)を示しており、CR2とCR1との距離20mは、図2に示したCR2a 213とCR1a 211との距離、すなわち、扉2 222と扉1 221との距離である。また、CR2とCR2のような同一のカードリーダ間の距離とは、部屋を退室し、トイレあるいは休憩室のようなカードリーダが設置されていない他の施設に行き再び部屋へ戻ってきたことを意味しており、同一カードリーダ間の距離には、トイレ等、想定される施設を往復した歩行距離(以下、「休憩時歩行距離」という)を登録しておく。ただし、CR1はビル101の建屋本体の出入口であるため、CR1−CR1間についてはこのような場合を想定せずに、距離を0としている。
図5は、2つのカードリーダ間の歩行時間を算出するためのテーブルである。表501の列503は、利用者が前回ICカードをかざしたカードリーダを示し、行502は、同一のICカードで今回かざしたカードリーダを示す。つまり、列503は今回の歩行における始点を、行502は今回の歩行における終点を、それぞれ表している。
入退室管理サーバ102は、基本的には、利用者のID情報が複数のカードリーダで取得された場合、取得時刻が時間軸上で隣り合うカードリーダ間を利用者が移動したものとして、取得時刻の差分を歩行時間とし、カードリーダ間の距離を歩行距離とする。しかしながら、取得時間の差分には、ビル101外に滞在した時間や部屋での作業時間、休憩時間等も含まれる。このため、入退室管理サーバ102は、各部屋の扉に対するカードリーダの設置状況から、取得時刻の差分中に利用者が歩行をおこなっていない時間が含まれているか否かを推定して歩行時間を推定する。取得時刻の差分中に利用者が歩行をおこなっていない時間が含まれていると推定した場合、入退室管理サーバ102は、カードリーダ間の距離を、利用者の平均歩行速度で除して歩行時間を推定する。
列503において、CR1aは、ビル101の建屋本体の入口用のカードリーダを示し、図2のCR1a 211と同一である。CR1bは、ビル101の建屋本体の出口用のカードリーダを示し、図2のCR1b 212と同一である。列503のCR2a、CR3a、・・・、CR6aは、当該部屋に退室用のカードリーダがない(出側なし)場合を示し、列503のCR2b、CR3b、・・・、CR6bは、当該部屋に退室用のカードリーダがある場合を示している。本表501は、図2または図3に示した構成と異なっているが、これは、退室用のカードリーダがある場合とない場合とを想定して網羅的に記載しているためである。
以下に、表501に示す各カードリーダ間の歩行時間の算出方法を説明する。
なお、本実施の形態においては、利用者が部屋内で過ごしている時間は歩行をおこなっていないものとみなす。
まず、前回操作されたカードリーダがCR1aの場合は、通常、今回操作するカードリーダはいずれかの部屋の入室用のカードリーダになるため、前回のカードリーダ操作時刻(以下、単に「操作時刻」という)と今回の操作時刻との差分(CR間の実測値)を歩行時間とする。このとき、図4のテーブル401から各カードリーダの歩行距離がわかるので、ICカードをかざした利用者の平均歩行速度は、後記式(1)で算出することができる。
平均歩行速度 = 歩行距離/歩行時間 ・・・(1)
なお、平均歩行速度は、すべての計測可能な各カードリーダ間の歩行速度の平均値を取って算出してもよいし、代表的なカードリーダ間の平均歩行速度の平均値を取って算出してもよい。また、ビルの構造に応じて、平均歩行速度の算出方法をその都度定義してもよい。たとえば、ビル101の建屋入口から入室した直後は、休憩室などに立ち寄らずに、真っ先に自席に向かう可能性が高い。このため、利用者が当日最初にカードリーダCR1aを操作した後、最初に他のカードリーダを操作した際のカードリーダ間距離および操作時間の差分から平均歩行速度を算出するなどの方法がある。
つぎに、前回操作されたカードリーダがCR1bの場合は、基本的には建物の外に退館したことを意味するため、今回操作との操作時間の差分は無効、すなわち、歩行時間0とする。
また、今回操作されたカードリーダがCR1aの場合は、今回の操作時刻と前回の操作時刻との差分にはビル101の外に滞在している時間が含まれているので、差分をそのまま歩行時間と定義することはできない。この場合、当該利用者の平均歩行速度から、歩行時間を算出する。具体的には、前回操作されたカードリーダとCR1aとの間の歩行距離を図4のテーブル401から読み出し、後記式(2)によって推定の歩行時間を算出する。
歩行時間 = 歩行距離/平均歩行速度 ・・・(2)
このように、実際の歩行時間が計測できない場合であっても、利用者の平均歩行速度および歩行距離の情報を用いることによって、歩行時間を推定することができる。
なお、今回操作されたカードリーダがCR1aの場合において、前回操作されたカードリーダがCR1bおよびCR1aである場合は歩行時間0とする。
なお、今回操作されたカードリーダがCR1aの場合に算出するのは、前回ビル101から退室する直前の歩行時間であり、ビル101の退室用カードリーダ(CR1b)が設けられていない場合に有効となる。ビル101の退室用カードリーダ(CR1b)が設けられている場合は、前回操作されたカードリーダはCR1bであるため、前記のように歩行時間0となる。
つぎに、前回操作されたカードリーダがCR2a、CR3a、・・・、CR6aのような各部屋の入室用カードリーダである場合、当該部屋に退室用のカードリーダがない場合が考えられるため、各カードリーダの操作時刻の差分を歩行時間と定義することはできない。これは、今回の操作時刻と前回の操作時刻との差分には、部屋で過ごした時間が含まれている可能性があるからである。具体的には、たとえば、前回カードリーダを操作して入室した部屋で所定時間過ごしてから、カードリーダ操作なしでその部屋を退室し、他の部屋のカードリーダを操作された(または、休憩室などで過ごした後、同じ部屋のカードリーダを操作された)場合などが考えられる。前記したように、本実施の形態においては、部屋で過ごしている時間は歩行をおこなっていないとみなすため、この時間を除いて歩行時間を推定する必要がある。この場合は、前回および今回操作されたカードリーダ間の距離を図4から読み出して、前記式(2)によって推定の歩行時間を算出する。
なお、前回操作されたカードリーダが、退室用カードリーダがある部屋の入室用カードリーダである場合、今回操作されるカードリーダは必ずその部屋の退室用カードリーダであるはずである。前記したように、本実施の形態においては、部屋で過ごしている時間は歩行をおこなっていないとみなすため、ここの場合は、歩行時間0とする。
つづいて、前回操作されたカードリーダがCR2b、CR3b、・・・、CR6bのような各部屋の退室用のカードリーダである場合は、通常、今回操作するカードリーダは各部屋の入室用のもの、または建物の出口用のカードリーダCR1bになる。このため、各カードリーダの操作時刻の差分をそのまま歩行時間とすることができる。ただし、CR2bからCR2aのように同一扉に対し操作された場合は、トイレあるいは、休憩室での休憩等が考えられるため、各カードリーダの操作時刻の差分をそのまま歩行時間と定義することはできない。この場合は、前記式(2)によって推定の歩行時間を算出する。
つづいて、入退室管理サーバ102による歩行量情報推定処理について説明する。
図6は、入退室管理サーバ102による歩行量情報推定処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートに先立って、入退室管理サーバ102は、前記式(1)を用いて利用者の平均歩行速度を算出・記録しておく。図6のフローチャートにおいて、入退室管理サーバ102は、制御装置103から端末情報を受信するまで待機して(ステップS601:Noのループ)、端末情報を受信すると(ステップS601:Yes)、端末情報に含まれるID情報を参照して、当該ID情報で特定されるICカードによって前回操作されたカードリーダがCR1bか否かを判断する(ステップS602)。前回操作されたカードリーダがCR1bの場合は(ステップS602:Yes)、前回の操作後にビル101を退室したことを示すので、ステップS609に移行して、カードリーダ間の時間は無効、すなわち歩行時間0として(ステップS609)、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、前回操作されたカードリーダがCR1bでない場合(ステップS602:No)、入退室管理サーバ102は、今回操作されたカードリーダがCR1aかどうかを判定する(ステップS603)。今回操作されたカードリーダがCR1aの場合は(ステップS603:Yes)、ビル101の外から入館しようとしていることを示すので、ステップS610に移行して、前回操作されたカードリーダと今回操作されたカードリーダCR1aとの距離をテーブル401から取得し、その距離とICカードをかざした利用者の平均歩行速度から、前記式(2)を用いて歩行時間を算出して(ステップS610)、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、今回操作されたカードリーダがCR1aでない場合は(ステップS603:No)、前回操作されたカードリーダが入室用カードリーダ(CR1aを除く)か否かを判断する(ステップS604)。CR1aを除く入室用カードリーダである場合は(ステップS604:Yes)、さらに、前回操作された入室用カードリーダが退室用カードリーダがない部屋のものか否かを判断する(ステップS605)。退室用カードリーダがない部屋のものの場合は(ステップS605:Yes)、操作時間の差分には部屋で過ごした時間も含まれているため、ステップS610に移行して、前記式(2)を用いて歩行時間を算出して(ステップS610)、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、前回操作された入室用カードリーダが、退室用カードリーダがある部屋のものである場合(ステップS605:No)、前回操作されたカードリーダと今回操作されたカードリーダとが同一の扉ものか否かを判断する(ステップS606)。同一の扉のもの(すなわち、今回操作されたカードリーダが同じ扉の退室用カードリーダ)である場合は(ステップS606:Yes)、部屋での作業時間とみなしてステップS609に移行して、歩行時間を0とする。
一方、前回操作されたカードリーダと今回操作されたカードリーダとが同一の扉のものではない場合(ステップS606:No)、ステップS610に移行して、前記式(2)を用いて歩行時間を算出して(ステップS610)、本フローチャートによる処理を終了する。この場合、通常であれば部屋を退室する際に同じ扉の退室用カードリーダを通過するが、何らかの理由で退室用カードリーダを通過せずに部屋を退室したものとみなしている。
また、ステップS604において、前回操作されたカードリーダが退室用のカードリーダまたはCR1aの場合は(ステップS604:No)、前回操作されたカードリーダと今回操作されたカードリーダとが同一の扉のものか否かを判断する(ステップS607)。同一の扉のもの(すなわち、今回操作されたカードリーダが同じ扉の入室用カードリーダ)である場合は(ステップS607:Yes)、トイレまたは休憩室での休憩等が考えられるため、ステップS610に移行して、前記式(2)を用いて歩行時間を算出して(ステップS610)、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、今回操作されたカードリーダが、前回操作されたカードリーダと異なる扉のものである場合は(ステップS607:No)、他の部屋の入室用のもの、あるいは、建物の出口用のカードリーダCR1bになるため、カードリーダの操作時刻の差分を歩行時間として(ステップS608)、本フローチャートによる処理を終了する。なお、ステップS608で算出した推定値ではない歩行時間、およびテーブル401で記録された各カードリーダの歩行距離を用いて、利用者の平均歩行速度を算出することができる。
図7は、入退室管理サーバ102によって算出された歩行量情報の表示画面の一例を示す説明図である。図7の表示画面701は、たとえば、各クライアントパソコン109から閲覧可能である。表示画面701は、ある利用者(Aさん、ID番号:10011)の行動履歴を示している。この日、Aさんは、図2の扉1 221よりビル101内に入り(L1:CR1aを操作)、階段201を上って図3の部屋D 304に入室した(L2:CR6aを操作)。その後、休憩室307で休憩し(L3:CR6bを操作)、部屋D 304に再び戻り(L4:CR6aを操作)、しばらく経過した後、部屋D 304を出て(L5:CR6bを操作)、階段301を降り、図2の扉1 221よりビル101を退館した(L6:CR1bを操作)。
入退室管理サーバ102は、カードリーダによって記録されたAさんの行動履歴、および図4に示したテーブル401を用いて、図6に示したフローチャートにしたがって処理をおこなうことにより、図7に示す歩行距離、歩行時間、平均歩行速度を算出する。これにより、Aさんは、煩雑な処理をおこなうことなく自身の歩行量情報を知ることができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる入退室管理システム100によれば、ビル101内における利用者のカードリーダの操作時刻情報などを用いて、利用者の歩行量情報を算出する。これにより、利用者は、歩数計の保持やデータ転送などの煩雑な作業をおこなうことなく、自身の歩行量情報を知ることができ、健康管理に役立てることができる。
また、入退室管理システム100は、利用者の移動量を計測する手段として、各部屋の扉に設けられたカードリーダという既存のインフラを利用しているため、施設内にあらたな設備を設ける必要がない。このため、多くの施設において現実的に導入することができ、より多くの人々の健康維持に貢献することができる。
さらに、入退室管理システム100は、カードリーダの操作時間の差分には歩行をおこなっていない時間が含まれていることを考慮して、歩行をおこなっていない時間があると推定される場合には、利用者の平均歩行速度から歩行時間を推定する。これにより、実際の値に近い歩行時間を推定することができ、実際の利用者の状況に即した生活習慣の改善などをおこなうことができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2にかかる入退室管理システム200のシステム構成図である。実施の形態2では、実施の形態1にかかる入退室管理システム100に映像監視システムを追加することにより、歩行距離、歩行時間、平均歩行速度などの推定精度を向上させている。なお、図1に示した実施の形態1にかかる入退室管理システム100と同様の構成については、図8において図1と同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施の形態2において追加された映像監視システムに必要なシステム装置は、画像分析サーバ801、監視レコーダ802、監視カメラ804a〜804kである。画像分析サーバ801と監視レコーダ802は、入退室管理システムと同一LAN104で接続されている。また、監視レコーダ802と監視カメラ804a〜804kとは別のLAN803で接続されている。監視カメラ804a〜804kで撮影した映像データは、通信によって監視レコーダ802に蓄積される(カメラ受信手段)。映像データには、少なくとも、どの監視カメラで撮影したかを示す監視カメラID(監視カメラ識別情報)、および撮影時刻情報が含まれる。
画像分析サーバ801は、人物画像から特徴点を抽出し、その人物がどの監視カメラに撮影されているのかを分析できる機能(利用者特定手段)を備えており、その人物が、どの監視カメラに、いつ(撮影時刻)、どのくらい映っていたのか(撮影時間)を時系列的に蓄積するようになっている。これにより、特定の人物の追跡が可能となる。なお、画像分析サーバ801の機能を、入退室管理サーバ102に設けるようにしてもよい。また、図8では、監視レコーダ802は1台の構成となっているが、監視カメラの設置台数が多ければ、監視レコーダ802を複数台、同一LAN104上に接続することは可能である。
図9は、映像監視システムを追加した場合のビル101の1階平面図を示し、図10は、映像監視システムを追加した場合のビル101の2階平面図を示している。図9および図10には示されていないが、各フロアに取り付けた監視カメラ、画像分析サーバ801、および、監視レコーダ802は、図8に示されているように配線されている。なお、図9および図10では、監視カメラを相当数設置しているが、後述するように、エレベータ前、トイレや休憩室の入口など、滞在している時間が長いもののみ監視カメラを利用するような構成でも構わない。
図9において、ある利用者(Bさん)がカードリーダ211にICカードをかざし、ビル101内に入館したとした場合、監視カメラ901は、Bさんがカードリーダ211にICカードをかざした状況を撮影し、撮影時刻とともに監視レコーダ802に送信する。画像分析サーバ801は、監視レコーダ802に蓄積されたデータから特徴点を抽出し、特徴データ、撮影時刻、撮影時間を画像分析サーバ801内に蓄積する。
入退室管理サーバ102は、Bさんがカードリーダ211にICカードをかざしたときの操作時刻とID番号を取得し、その操作時刻に対応する特徴データを画像分析サーバ801から取得する。そして、それらのデータを紐付けて管理する。入退室管理サーバ102は、所定のカードリーダにおいて取得されたID情報およびID情報が取得された取得時刻情報と、所定のカードリーダの近傍に設けられた監視カメラによって撮影された取得時刻における画像と、に基づいて画像中に映る利用者を特定する。
引き続き、Bさんが図9に示すエレベータ202まで移動したとすると、その間にBさんは、監視カメラ902、903、904、908に撮影され、これらの情報は、監視レコーダ802に蓄積される。画像分析サーバ801は、監視レコーダ802に蓄積されたデータから特徴点を抽出し、特徴データと撮影時刻、および、撮影時間を画像分析サーバ801内に蓄積する。
入退室管理サーバ102は、先ほど取得したBさんの特徴データから同一の特徴データを持つものを画像分析サーバ801から取得する。これにより、Bさんは、監視カメラ902、903、904、908を経由してエレベータ202の前まで移動したことがわかる。
すなわち、入退室管理サーバ102は、利用者が複数の監視カメラで撮影された場合、撮影時刻情報が時間軸上で隣り合う監視カメラ間を前記利用者が移動したものとして、撮影時刻情報の差分を前記歩行時間とし、当該監視カメラ間の距離を歩行距離とする。
ここで、実施の形態2においては、映像監視システムが追加されたことにより、入退室管理サーバ102にデータベースが追加されている。具体的には、監視カメラ間の距離情報を記録する監視カメラ間距離情報データベース(カメラ間距離情報記憶手段、図11参照)、各監視カメラにおける撮影時間の閾値を記録する撮影時間閾値データベース(図12参照)、各監視カメラとカードリーダとの位置関係の対応を記録する位置対応データベース(図13参照)である。
図11は、監視カメラ間距離情報データベースの一例を示すテーブルである。図11のテーブル1101は、ビル101に設置された複数の監視カメラのうち、任意の2つの間の距離を示しているテーブルであり、あらかじめ入退室管理サーバ102にデータベースとして登録されている。なお、ここで記述している距離とは、普通の人が通常歩くと想定される道順での歩行距離を表している。たとえば、テーブル1101に示したレコード1102は、監視カメラ902と監視カメラ903との距離(単位:m)であり、10mとなる。
また、本テーブル1101に登録する2つの監視カメラの組合せは、図8や図9のように監視カメラを設置した平面図を作成し、隣接する監視カメラのみを抽出すればよい。複数台のカメラを通って目的地に着いた場合の移動距離は、それぞれの監視カメラ間の距離の総和となる。
図12は、撮影時間閾値データベースの一例を示すテーブルである。撮影時間閾値データベース1201には、各監視カメラに対して撮影時間の閾値が記録されている。この閾値には2通りの使用方法がある。1つめは、撮影時間中の利用者の歩行時間を規定するために用いる方法であり、ある利用者についてある監視カメラで撮影している時間が閾値を超えた場合、歩行している時間は閾値時間であり、残りは停止時間とみなすものである。たとえば、テーブル1201に示したレコード1203は、監視カメラ908の撮影時間閾値を示すもので、閾値までの3秒間は歩行時間であり、閾値を超えた時間は停止時間(たとえばエレベータの待ち時間など)とみなすものである。
すなわち、入退室管理サーバ102は、画像中に特定の利用者が撮影されている時間を検出する検出手段を備え、推定手段は、画像中に特定の利用者が撮影されている時間が所定時間以上の場合は、特定の利用者が撮影されている時間のうち所定時間以外の時間は歩行をおこなっていないものとみなす。
2つめは、ある利用者がある監視カメラで撮影された後、他の監視カメラに映ることなく再度同じ監視カメラで映った場合の歩行時間を規定するために用いる方法である。この場合、前回から連続で同じ監視カメラに映っているものとみなして、撮影時間を通算する。通算時間のうち、閾値時間までは歩行時間とみなし、残りは停止時間とみなす。ただし、途中でカードリーダに対してICカード操作を行った場合は、その時点で時間の通算は終了し、通算時間のうち閾値までの時間を歩行時間、残りの時間は停止時間とみなす。
すなわち、入退室管理サーバ102は、利用者がある監視カメラで撮影された後、他の監視カメラで撮影される前、またはカードリーダによってID情報の取得がおこなわれる前に、再度同じ監視カメラで撮影された場合は、最初に利用者がその監視カメラで撮影されてから再度その監視カメラに撮影されている間の通算時間を検出し、通算時間が所定時間以上の場合は、通算時間のうち所定時間以外の時間は歩行をおこなっていないものとみなす。
この使用方法は、トイレあるいは休憩室のようなカードリーダが設置されていない他の施設に行き再び戻ってきたときに再度同じ監視カメラで撮影されたことを想定している。たとえば、テーブル1201に示したレコード1202は、監視カメラ906の撮影時間閾値を示すもので、閾値までの3秒間は歩行時間であり、閾値を超えた時間はトイレあるいは休憩室での休憩時間とみなすものである。
図13は、位置対応データベースの一例を示すテーブルであり、各監視カメラとカードリーダとの位置関係の対応を記録する。たとえば、テーブル1301に示したレコード1303は、カードリーダCR1aを撮影範囲に含む位置に監視カメラ901が設置されていることを示し、利用者がカードリーダCR1aを操作された場合、その操作時刻と、監視カメラ901による撮影時刻は、ほぼ同一時刻と考えることができる。
テーブル1301は、特に部屋に退室用のカードリーダが設置されていない場合に有効であり、歩行時間の推定精度を向上させることができる。テーブル1301のうち、カッコ内に示したカードリーダは、実際には設置されていないカードリーダである。たとえば、テーブル1301に示したレコード1302には、退室用のカードリーダCR3bが示されているが、実際にはカードリーダCR3bは設置されていない。しかしながら、カードリーダCR3aが設けられている扉の退室側には、当該扉付近を撮影範囲として設置された監視カメラ910があり、この監視カメラ910である利用者を検出した時刻を、退室用のカードリーダCR3bにカード操作を実施したものとみなすことができる。
すなわち、入退室管理システムにおいて、各カードリーダは入室用または退室用のいずれかに分類可能であり、入退室管理サーバ102は、入室用カードリーダにおけるID情報の取得時刻情報はID情報によって特定される利用者の入室時刻とみなし、退室用カードリーダにおけるID情報の取得時刻情報は、ID情報によって特定される利用者の退室時刻とみなしている。ここで、ビル101または各部屋に退室用カードリーダがない場合、入退室管理サーバ102は、ビル101または各部屋の出入口近傍に設置された特定の監視カメラを指定し、特定の監視カメラで利用者が撮影された時刻をビル101または各部屋からの退室時刻とみなす。
なお、本実施の形態では、監視カメラで撮影された画像を用いて、部屋内における利用者の歩行距離も推定するものとする。このため、部屋に入室用のカードリーダが設置されている場所には、必ず監視カメラが設置されているものとする。もし監視カメラが設置されていない場合は、その部屋に入室してから退室するまでの移動時間は0と定義する。
図14は、2つのカードリーダ間の歩行時間を算出するためのテーブルである。表1401の列1403は、利用者が前回ICカードをかざしたカードリーダを示し、行1402は、同一のICカードを今回かざしたカードリーダを示す。つまり、列1403は今回の歩行における始点を、行1402は今回の歩行における終点を、それぞれ表している。
以下に、表1401に示す各カードリーダ間の歩行時間の算出方法を説明する。
歩行時間の算出には、監視カメラの画像から推定した利用者の停止時間(歩行をおこなっていない時間)を用いる。停止時間は、ある期間(たとえば2つのカードリーダが操作される間の時間)において、利用者が各監視カメラで撮影された撮影時間の総和から、図12に示した各監視カメラの撮影時間閾値をさし引くことによって算出することができる。
まず、前回操作されたカードリーダがCR1aの場合は、通常、今回操作するカードリーダはいずれかの部屋の入室用カードリーダになる。この場合、カードリーダ間の歩行時間は、各カードリーダの操作時刻の差分から上述した停止時間を差分し引くことで、歩行時間を算出することができる。また、カードリーダ間の歩行距離は、複数台のカメラを通った動線を抽出したときの各カメラ間の距離の総和とする。これにより、実際に利用者が歩行した経路の距離を近似することができ、歩行距離をカードリーダ間の距離とした実施の形態1よりも、歩行距離の推定精度を向上させることができる。また、この利用者の平均歩行速度は、実施の形態1と同様に、平均歩行速度=歩行距離/歩行時間(前記式(1))によって算出することができる。
つぎに、前回操作されたカードリーダがCR1bの場合は、基本的には、建物の外に退館したことを意味するため、今回操作との操作時間の差分は無効、すなわち、0と定義する。
また、今回操作されたカードリーダがCR1aの場合も、建物の外から中に入館したことを意味するため、今回操作との操作時間の差分は無効、すなわち、歩行時間0とする。
つぎに、前回操作されたカードリーダがCR2a、CR3a、・・・、CR6aのような各部屋の入室用カードリーダである場合、当該部屋に退室用のカードリーダがない場合が考えられる。この場合、図13に示した退室用カードリーダの代替えとなる監視カメラ(以下、「代替監視カメラ」と記述)で当該利用者を撮影した時刻を、退室用カードリーダの操作と置き換える。したがって、カードリーダ間の歩行時間は、代替用監視カメラで撮影した撮影時刻とカードリーダの操作時刻の差分から、前記した停止時間を引いた時間となる。なお、図13に示したテーブル1301には入室用カードリーダに対応する監視カメラも登録しているため、カードリーダの操作時刻を用いずに、代替用監視カメラで撮影した撮影時刻のみを用いて歩行時間を算出してもよい。
カードリーダ間の歩行距離は、前記のように、複数台のカメラを通った動線を抽出したときの各カメラ間の距離の総和となる。また、利用者の平均歩行速度は、前記式(1)によって算出することができる。
つづいて、前回操作されたカードリーダがCR2b、CR3b、・・・、CR6bのような各部屋の退室用カードリーダである場合、通常、今回操作するカードリーダは各部屋の入室用のもの、または建物の出口用のカードリーダCR1bになる。このため、カードリーダ間の歩行時間は、各カードリーダの操作時刻の差分から前記した停止時間を引いた時間とする。また、カードリーダ間の歩行距離は、前記のように、複数台のカメラを通った動線を抽出したときの各カメラ間の距離の総和となる。また、利用者の平均歩行速度は、前記式(1)によって算出することができる。
なお、利用者が部屋内にいる場合の歩行時間(ある部屋の入室用カードリーダが操作された後、同じ部屋の退室用カードリーダが操作された場合の歩行時間)は、つぎのように算出する。まず、その部屋に監視カメラが設置されていない場合は、部屋内での歩行時間は0とする。一方、部屋内に監視カメラが設置されている場合は、当該監視カメラでの撮影時間閾値までは歩行時間とし、撮影時間閾値を超えた場合は閾値以上の時間を停止時間とする。これは、利用者が机に向かって作業をしているようなことを想定したものである。また、監視カメラが複数ある場合、利用者が複数の監視カメラに交互に映っている場合は、その間を行き来しているとみなし、移動時間をカウントして歩行時間とする。
なお、図14には示してないが、たとえば、図10に示す部屋D 304のように、CR6a 312から部屋D 304に入室し、CR6b 313から部屋D 304を退室可能な場合もある。図13でも説明したように、基本的には入室用カードリーダがあるところには監視カメラも設置されている構成としているが、部屋D 304内に監視カメラが設置されていない場合は、部屋D 304内で移動した時間は0と定義する。一方、図10のように部屋内に監視カメラ1010、1011が設置されている場合は、前記した部屋内における歩行時間の算出方法によって歩行時間を算出すればよい。
つづいて、入退室管理サーバ102による歩行量情報推定処理について説明する。
図15は、入退室管理サーバ102による歩行量情報推定処理の手順を示すフローチャートである。なお、図15のフローチャートによる処理に先立って、入退室管理サーバ102は、監視カメラからの画像が取得可能か否かを判断し、画像が取得できない場合には、図6の処理(実施の形態1の処理)をおこなう。
図15のフローチャートにおいて、入退室管理サーバ102は、制御装置103から端末情報を受信するまで待機して(ステップS1501:Noのループ)、端末情報を受信すると(ステップS1501:Yes)、端末情報に含まれるID情報を参照して、当該ID情報で特定されるICカードによって前回操作されたカードリーダがCR1bか否かを判断する(ステップS1502)。前回操作されたカードリーダがCR1bの場合は(ステップS1502:Yes)、前回の操作後にビル101を退室したことを示すので、ステップS1504に移行して、カードリーダ間の時間は無効、すなわち歩行時間0として(ステップS1504)、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、前回操作されたカードリーダがCR1bでない場合(ステップS1502:No)、入退室管理サーバ102は、今回操作されたカードリーダがCR1aかどうかを判定する(ステップS1503)。今回操作されたカードリーダがCR1aの場合は(ステップS1503:Yes)、ビル101の外から入館しようとしていることを示すので、カードリーダ間の時間は無効、すなわち歩行時間0として(ステップS1504)、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、今回操作されたカードリーダがCR1aでない場合は(ステップS1503:No)、前回操作されたカードリーダが入室用カードリーダ(CR1aを除く)であり、かつ、当該入室用カードリーダが退室用カードリーダがない部屋のものか否かを判断する(ステップS1505)。今回操作されたのが、入室用カードリーダかつ退室用カードリーダがない部屋のものの場合は(ステップS1505:Yes)、退室用カードリーダの代替監視カメラで該当利用者を撮影した撮影時刻をカードリーダの操作時刻と置き換え、代替監視カメラでの撮影時刻とカードリーダの操作時刻の差分から停止時間を引いたものを歩行時間として(ステップS1506)、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、前回操作されたカードリーダが各部屋の退室用カードリーダ、または退室用カードリーダがある部屋の入室用カードリーダ、またはカードリーダCR1aである場合は(ステップS1505:No)、各カードリーダの操作時刻の差分から停止時間を引いたものを歩行時間として(ステップS1507)、本フローチャートによる処理を終了する。
以上のような処理によって、各カードリーダ間の歩行時間を求めることが可能となる。
なお、本フローチャートは、カードリーダが設置されている場所には、必ず監視カメラが設置されているものとしている。仮に、カードリーダが設置している場所に監視カメラがない場合は、その間の歩行時間を0とする。
図16は、入退室管理サーバ102によって算出された歩行量情報の表示画面の一例を示す説明図である。表示画面1601は、ある利用者(Aさん、ID番号:10011)の行動履歴を示している。この日、Aさんは、図9の扉1 221よりビル101内に入り(L1:CR1aを操作)、エレベータ202を利用して2階へ上がり、図10の部屋D 304に入室した(L2:CR6aを操作)。その後、休憩室307で休憩し(L3:CR6bを操作)、部屋D 304に再び戻り(L4:CR6aを操作)、しばらく経過した後、部屋D 304を出て(L5:CR6bを操作)、エレベータ302を利用して1階へ降り、図9の扉1 221よりビル101を退館した(L6:CR1bを操作)。
入退室管理サーバ102は、カードリーダおよび監視カメラによって記録されたAさんの行動履歴、および図11〜図13に示したテーブルを用いて、図15に示したフローチャートにしたがって処理をおこなうことにより、図16に示す歩行距離、歩行時間、平均歩行速度を算出する。これにより、Aさんは、煩雑な処理をおこなうことなく自身の歩行量情報を知ることができ、健康管理に役立てることができる。
また、入退室管理サーバ102は、移動の際に用いたのがエレベータか階段かを判定し、その利用時刻を保存する機能を持っている。すなわち、入退室管理サーバ102は、カードリーダで取得されたID情報、または監視カメラで撮影された画像を用いて、利用者がビル101または各部屋における特定のエリアを利用したことを判定する判定手段を備える。特定のエリアとは、本実施の形態においては、エレベータおよび階段である。
入退室管理サーバ102は、たとえば、図9の監視カメラ908または907の撮影画像からエレベータ202を利用したか、階段201を利用したかを検出し、その情報を保存する。これにより、Aさんが2階に上がる際に、エレベータ202を利用したか、階段201を利用したかを把握することが可能となる。この情報は、表示画面1601の利用手段1602に表示される。
なお、本実施の形態では、利用手段の判別を監視カメラで実施しているが、エレベータを利用するためのカードリーダや階段を使用するときにカードリーダ付の扉がある場合は、カードリーダの認証情報で利用手段を判別してもよい。
以上のような構成によって、ビル101の利用者の歩行距離、歩行時間、平均歩行速度を算出することができる。また、利用者がエレベータを利用したのか階段を利用したのかの情報も同時に集計することが可能となる。
さらに、入退室管理サーバ102は、これらの情報を用いて、利用者の歩行歩数や消費カロリーを算出することもできる。すなわち、入退室管理サーバ102は、それぞれの利用者の体重情報および歩幅情報を登録する登録手段と、登録手段に登録された情報と、利用者の歩行時間および歩行距離の推定値とに基づいて、利用者のビル101内における歩行歩数および消費カロリーを算出する算出手段と、を備える。
図17は、利用者の歩幅および体重の入力画面の一例を示す説明図である。図17の表示画面1701は、たとえば、各クライアントパソコン109に表示可能である。表示画面1701には、利用者の歩幅入力欄1702および体重入力欄1703が表示されている。利用者(または登録代行者)は、自身の歩幅および体重を歩幅入力欄1702および体重入力欄1703に入力し、登録ボタン1704を押すことによりデータを登録する。入力されたデータは、入退室管理サーバ102に保存される。
図18は、消費カロリーを算出するためのエクササイズ(強度)数値データの一例を示す説明図である。図18のテーブル1801には、安静時、普通歩行時など、運動の強度に対応するエクササイズ値(メッツ値)が記録されている。テーブル1801に記載した項目および数値は一例であり、項目の追加や数値の見直しは適宜おこなってよい。テーブル1801は、あらかじめ入退室管理サーバ102に登録しておく。
入退室管理サーバ102は、図17および図18の情報および上述した歩行量情報から利用者の歩数と消費カロリーを算出する。具体的には、歩数については、図16に示すように歩行距離が算出されているため、歩数=歩行距離/歩幅、で計算することができる。
また、消費カロリーについては、後記式(3)によって算出する。
消費カロリー(kcal) = 1.05×体重(kg)×運動強度(メッツ)×運動時間(時) ・・・(3)
前記式(3)は、消費カロリー計算に一般的に使用されている計算式である。なお、消費カロリーの計算式は必ずしも前記式(3)である必要はなく、他の計算式でも構わない。
前記の消費カロリー計算式において、運動強度に関しては、平均歩行速度から普通の歩行か速歩きかの判別が可能である。また、図16で説明したように、監視カメラの撮影画像からエレベータの利用情報と階段の利用情報を得ることができる。また、静止している時間帯については安静状態とみなすことができる。運動時間については、図16で記載している歩行時間とみなしてよい。これらの情報と、図17および図18に示した情報から消費カロリーを計算することができる。
以上のように算出した歩行量情報、すなわち歩数、歩行距離、歩行時間、平均歩行速度、消費カロリー、エレベータおよび階段の利用回数などの情報は、入退室管理サーバ102において日毎に集計し、その集計結果は、歩行量情報月報としてクライアントパソコン109で閲覧することができる。すなわち、入退室管理サーバ102は、利用者の歩行時間、歩行距離、歩行歩数、消費カロリー、平均歩行速度、特定エリアの利用回数の少なくともいずれか1つを所定期間ごとに集計する集計手段と、前記集計手段による集計結果をクライアントパソコン109に出力することによって利用者に提示する提示手段と、を備える。
図19は、歩行量情報月報の表示画面の一例を示す説明図である。表示画面1901は、ある利用者(Aさん、ID番号:10011)の歩行量情報月報を示している。表示画面1901には、当該月の日毎の歩数、歩行距離、歩行時間、平均歩行速度、消費カロリー、エレベータおよび階段の使用回数が表示されている。また、これらを集計した情報として、各項目の最大値、最小値、平均値についても表示されている。図19においては、最大値、最小値、平均値のデータを平日および休日関係なく算出しているが、平日(または利用者の勤務日)のデータのみを集計して算出してもよい。これは、利用者がビル101を利用しない土日(または利用者の休日)には歩行時間が0となるため、平均値や最小値のなどの値を正しく評価できない可能性があるためである。
また、図19では日毎の集計で表示しているが、時間単位での集計結果を表示する日報や、月単位での集計結果を表示する年報形式で表示してもよい。さらには、これらの表をグラフで表示してもよい。
以上説明したように、実施の形態2にかかる入退室管理システム200によれば、実施の形態1にかかる入退室管理システム100の効果に加えて、監視カメラを用いて利用者の移動量を計測するので、より精度高く利用者の歩行時間を推定することができる。特に、部屋に退室用カードリーダが設けられていない場合や利用者が部屋内で歩行をおこなっている場合などでも、監視カメラの画像を用いて、歩行時間を推定することができ、実際の値とより近い歩行時間を推定することができる。
また、図19に示したように、利用者の歩行時間および歩行距離に加えて、歩数、歩行距離、歩行時間、平均歩行速度、消費カロリー、エレベータおよび階段の利用回数などを算出、表示することによって、利用者が歩行量情報をより有効に活用することができる。また、これらの情報を日毎や月毎で集計することによって、利用者は自身の歩行量が改善に向かっているか、悪化に向かっているかを知ることができ、継続的に生活習慣への意識を高めることができる。
100 入退室管理システム
101 ビル
102 入退室管理サーバ(管理装置)
103 制御装置
104 LAN
105(105a〜105n) カードリーダ(認証端末)
106(106a〜106n) 電気錠
107 通信線
108 配線
109 クライアントパソコン

Claims (11)

  1. 施設の出入口近傍および前記施設内の複数の区画の出入口近傍にそれぞれ設けられた複数の認証端末と、前記認証端末から送信された情報に基づいて利用者の前記施設および前記区画への入退室情報を管理する管理装置と、を備える入退室管理システムであって、
    前記認証端末は、
    自装置が設けられた前記出入口を通過する前記利用者の個人識別情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記個人識別情報を、前記取得手段によって前記個人識別情報が取得された取得時刻情報および自装置の端末識別情報とともに前記管理装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記管理装置は、
    それぞれの前記認証端末間の距離情報が記憶され、前記認証端末が同一の認証端末である場合の距離情報は、想定される施設を往復した歩行距離である休憩時歩行距離として記憶される端末間距離情報記憶手段と、
    前記認証端末から送信された端末情報を受信する端末情報受信手段と、
    前記端末情報受信手段によって受信された前記端末情報と、前記端末間距離情報記憶手段によって記憶された前記距離情報とを用いて前記利用者の平均歩行速度を算出する平均歩行速度算出手段と、
    前記端末情報受信手段によって受信された前記端末情報と、前記平均歩行速度算出手段によって算出された前記平均歩行速度とに基づいて、前記利用者の前記施設内における歩行時間および歩行距離を推定する推定手段と、
    を備えたことを特徴とする入退室管理システム。
  2. 前記推定手段は、前記利用者の前記個人識別情報が複数の前記認証端末で取得された場合、前記取得時刻情報が時間軸上で隣り合う前記認証端末間を前記利用者が移動したものとして、前記取得時刻情報の差分を前記歩行時間とし、当該認証端末間の距離を前記歩行距離とすることを特徴とする請求項1に記載の入退室管理システム。
  3. 前記推定手段は、前記出入口に対する前記認証端末の設置状況から、前記取得時刻情報の差分中に前記利用者が歩行をおこなっていない時間が含まれているか否かを推定して前記歩行時間を推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入退室管理システム。
  4. 前記推定手段は、前記取得時刻情報の差分中に前記利用者が歩行をおこなっていない時間が含まれていると推定した場合、前記認証端末間の距離を前記平均歩行速度で除して前記歩行時間を推定することを特徴とする請求項3に記載の入退室管理システム。
  5. 前記施設内には複数の監視カメラが設置されており、
    前記管理装置は、
    前記監視カメラで撮影された画像および当該画像の撮影時刻情報を、前記監視カメラのカメラ識別情報とともに受信するカメラ受信手段と、
    それぞれの前記監視カメラ間の距離情報を記憶するカメラ間距離情報記憶手段と、
    前記画像中に映る前記利用者を特定する利用者特定手段と、を備え、
    前記推定手段は、前記端末情報、前記平均歩行速度、および前記カメラ受信手段によって受信されたカメラ情報に基づいて、前記歩行時間および前記歩行距離を推定することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の入退室管理システム。
  6. 前記推定手段は、前記利用者が複数の前記監視カメラで撮影された場合、前記撮影時刻情報が時間軸上で隣り合う前記監視カメラ間を前記利用者が移動したものとして、前記撮影時刻情報の差分を前記歩行時間とし、当該監視カメラ間の距離を前記歩行距離とすることを特徴とする請求項に記載の入退室管理システム。
  7. 前記管理装置は、
    前記画像中に特定の利用者が撮影されている時間を検出する検出手段を備え、
    前記推定手段は、前記画像中に前記特定の利用者が撮影されている時間が所定時間以上である場合は、前記特定の利用者が撮影されている時間のうち前記所定時間以外の時間は歩行をおこなっていないものとみなして前記歩行時間および前記歩行距離を推定することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の入退室管理システム。
  8. 前記検出手段は、前記利用者が所定の監視カメラで撮影された後、他の監視カメラで撮影される前または前記認証端末によって前記個人識別情報の取得がおこなわれる前に、再度前記所定の監視カメラで撮影された場合は、最初に前記利用者が前記所定の監視カメラで撮影されてから再度前記所定の監視カメラに撮影されている間の通算時間を検出し、
    前記推定手段は、前記通算時間が前記所定時間以上である場合は、前記通算時間のうち前記所定時間以外の時間は歩行をおこなっていないものとみなして前記歩行時間および前記歩行距離を推定することを特徴とする請求項に記載の入退室管理システム。
  9. 前記認証端末は、前記施設または前記区画への入室用認証端末または退室用認証端末のいずれかに分類可能であり、
    前記推定手段は、前記入室用認証端末における前記個人識別情報の取得時刻情報を前記個人識別情報によって特定される利用者の前記施設または前記区画への入室時刻とみなし、前記退室用認証端末における前記個人識別情報の取得時刻情報を前記個人識別情報によって特定される利用者の前記施設または前記区画からの退室時刻とみなすことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の入退室管理システム。
  10. 前記推定手段は、前記施設または前記区画からの前記退室用認証端末がない場合、前記施設または前記区画の前記出入口近傍に設置された特定の監視カメラを指定し、前記特定の監視カメラで前記利用者が撮影された時刻を前記施設または前記区画からの退室時刻とみなすことを特徴とする請求項に記載の入退室管理システム。
  11. 前記管理装置は、
    前記認証端末で取得された前記個人識別情報または前記監視カメラで撮影された前記画像を用いて、前記利用者が前記施設または前記区画における特定のエリアを利用したことを判定する判定手段を備え、
    前記算出手段は、前記判定手段による判定結果を用いて前記歩行歩数および前記消費カロリーを算出することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の入退室管理システム。
JP2012000708A 2012-01-05 2012-01-05 入退室管理システム Active JP5782387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012000708A JP5782387B2 (ja) 2012-01-05 2012-01-05 入退室管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012000708A JP5782387B2 (ja) 2012-01-05 2012-01-05 入退室管理システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013140517A JP2013140517A (ja) 2013-07-18
JP2013140517A5 JP2013140517A5 (ja) 2014-03-27
JP5782387B2 true JP5782387B2 (ja) 2015-09-24

Family

ID=49037889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012000708A Active JP5782387B2 (ja) 2012-01-05 2012-01-05 入退室管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5782387B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106157407A (zh) * 2016-07-05 2016-11-23 孔尧 智能门禁控制方法及装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6311478B2 (ja) * 2014-06-20 2018-04-18 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP6211553B2 (ja) * 2015-04-15 2017-10-11 三菱電機エンジニアリング株式会社 健康管理機能付入退室管理システム
KR101689623B1 (ko) * 2016-07-19 2016-12-26 (주)비앤시스템 근거리 무선통신 기반의 건물관리 시스템
JP6773923B2 (ja) * 2018-02-07 2020-10-21 株式会社ウフル 空間価値出力システム、空間価値出力方法、及びプログラム
WO2021014938A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 歩行機能評価装置、歩行機能評価システム、歩行機能評価方法、プログラム、及び、認知機能評価装置
WO2021130813A1 (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 三菱電機株式会社 カメラ間距離推定装置、カメラ間距離推定方法、及びカメラ間距離推定プログラム
WO2022137535A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 三菱電機株式会社 機器間移動時間推定装置、機器間移動時間推定方法および機器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4937016B2 (ja) * 2007-07-09 2012-05-23 三菱電機株式会社 監視装置及び監視方法及びプログラム
JP2009284167A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Toshiba Tec Corp 人物行動監視装置及び人物行動監視プログラム
JP4990943B2 (ja) * 2009-07-31 2012-08-01 中国電力株式会社 運動管理支援システム
JP2011039631A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp 入退出管理システム
JP5641763B2 (ja) * 2010-04-07 2014-12-17 三菱電機株式会社 映像監視レコーダ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106157407A (zh) * 2016-07-05 2016-11-23 孔尧 智能门禁控制方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013140517A (ja) 2013-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5782387B2 (ja) 入退室管理システム
JP4753193B2 (ja) 動線管理システムおよびプログラム
CN107533775A (zh) 安全门、电梯的组管理系统以及电梯系统
EP3539844A1 (en) Transportation system, schedule proposal system, and train operations system
EP3179453B1 (en) Queue monitoring based on imprint profiles
JP6177715B2 (ja) 駅混雑予測装置及び駅混雑情報提供システム
JP2010033474A (ja) 属性別人数集計装置、属性別人数集計方法、および属性別人数集計システム
Hänseler et al. Estimation of pedestrian origin-destination demand in train stations
KR20190124114A (ko) 유동인구 데이터와 pos데이터를 활용한 상권분석 빅데이터 시스템
KR102243890B1 (ko) 병원 방문객 관리 방법 및 장치
JP4892268B2 (ja) 入退室・所在管理システム
JP2015232791A (ja) 利用者管理装置、利用者管理システムおよび利用者管理方法
JP2008217289A (ja) 人数計測システム
JP2015090579A (ja) 行動分析システム
CN110914875B (zh) 基于位置的行为监测
CN113853158A (zh) 步行功能评价装置、步行功能评价系统、步行功能评价方法、程序及认知功能评价装置
Küpper et al. Identification of social groups and waiting pedestrians at railway platforms using trajectory data
JPWO2017149703A1 (ja) 交通状況推定システム及び交通状況推定方法
US20220375227A1 (en) Counting system, counting method, and program
JP2019114213A (ja) 侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法
KR102370821B1 (ko) 챗봇 기반의 피플 카운팅 모니터링 시스템, 서버 및 방법
JP6250494B2 (ja) 携帯型記憶装置、行動履歴管理システム及びプログラム
US20220068096A1 (en) Information processing apparatus, information processing system, information processing method, and program
JP7444475B2 (ja) 情報処理システム
JP6883345B2 (ja) 客数計測方法及び客数計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140210

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5782387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350