JP2019114213A - 侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法 - Google Patents

侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上させた侵入者検知装置を提供する。【解決手段】侵入者検知装置1は、ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置20から受けた場合、第1カメラ21で撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定する監視対象決定部200と、第1監視対象者毎に、錠制御装置から受けた鍵識別情報に対応付けられた人物の監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定する予測経路決定部300と、第1監視対象者毎に、第1監視対象者の特徴と第2カメラ22a、22b〜22iで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡する人物追跡部と、第1監視対象者毎に、移動経路が予測経路から外れた経過時間を計測する計時部500と、経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する不審者判定部600とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法に関する。
マンション等の集合住宅用に、共連れで侵入した不審者に対するセキュリティを向上させるインターホンシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のインターホンシステムは、集合住宅の共用スペースである集合玄関に設置される集合玄関機と、各居室の玄関に設置される玄関子機と、共連れ等で集合住宅内に入った人物が不審者か否かを判定する制御機とを有する。例えば、集合玄関機は、来訪者等を撮像する集合玄関カメラと、部屋の番号等を示す部屋番号情報が来訪者等の操作により入力される入力部とを有する。玄関子機は、人物を関知する人感センサと、人感センサの出力に基づいて起動され、玄関子機の前を通る人物を撮像する子機カメラとを有する。制御機は、部屋番号情報が入力部に入力された際に集合玄関カメラで撮像された玄関撮像データと部屋番号情報とを集合玄関機から受信し、人感センサが人物を感知した際に子機カメラで撮像された子機撮像データを玄関子機から受信する。そして、制御機は、玄関撮像データに含まれる人物の予測経路を部屋番号情報に基づいて決定する。また、制御機は、各居室の玄関子機から送信された子機撮像データに基づいて、子機カメラで撮像された人物の動線を推定する。そして、制御機は、子機カメラで撮像された人物の動線と予測経路とが異なる場合、子機カメラで撮像された人物を不審者と判定する。
また、戸建住宅等の警備領域に存在する行動者の滞在時間が、警備領域での行動者の滞在が認容される滞在許容時間を超えた場合、警備領域内の行動者を不審者と判定する不審者判定装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。滞在猶予時間は、例えば、行動者の種別に対応して設定される。行動者の種別は、例えば、住宅内の家人による応対がない行動者、インターホンで家人と通話している行動者、家人とのインターホンでの通話が終了した行動者等である。なお、家人とのインターホンでの通話が終了した行動者は、さらに、敷地内からの退出のみが許可されている行動者、敷地内での作業が許可された行動者等の種別に分類される。
特開2016−163088号公報 特開2008−83933号公報
予測経路と異なる動線を通る人物を不審者と判定するシステムでは、例えば、マンションの居住者である第1人物が別の居住者である第2人物と共に入館した場合、第2人物と同じ予測経路(第2人物の部屋までの経路)が第1人物に設定される。この場合、第1人物は、予測経路と異なる動線を通るため、居住者であるにも拘わらず、不審者と判定される。
また、行動者の種別に対応して滞在猶予時間が設定される不審者判定装置では、例えば、マンションの居住者と共に入館した不審者と、マンションの居住者と共に入館した別の居住者とを、異なる種別に分類することは困難である。このため、マンションの居住者と共に入館した別の居住者が不審者と判定される場合がある。すなわち、不審者の検知精度が低下する。
1つの側面では、本発明は、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することを目的とする。
1つの実施態様では、建物内の監視区域への部外者の侵入を防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置と、ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラと、監視区域を撮影する第2カメラとを用いて、監視区域への不審者の侵入を検知する侵入者検知装置は、第1カメラおよび第2カメラから取得した画像毎に、画像中の人物の特徴を抽出する人物特徴抽出部と、ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置から受けた場合、第1カメラで撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定する監視対象決定部と、第1監視対象者毎に、錠制御装置から受けた鍵識別情報に対応付けられた人物の監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定する予測経路決定部と、第1監視対象者毎に、当該第1監視対象者の特徴と第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡する人物追跡部と、第1監視対象者毎に、移動経路が予測経路から外れた経過時間を計測する計時部と、経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する不審者判定部とを有する。
1つの側面では、本発明は、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法の一実施形態を示す図である。 図1に示した侵入者検知装置の動作の一例を示す図である。 侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法の別の実施形態を示す図である。 図3に示したデータベースの一例を示す図である。 図3に示した人物特徴記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 図3に示した監視情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 図3に示した侵入者検知装置の動作の一例を示す図である。 図7に示した第1監視対象者設定処理の一例を示す図である。 図7に示した第1侵入検知処理の一例を示す図である。 図9に示した危険度設定処理の一例を示す図である。 図9に示したデータベース更新処理の一例を示す図である。 侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法の別の実施形態を示す図である。 図12に示したデータベースの一例を示す図である。 図12に示した監視情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 図12に示した侵入者検知装置の動作の一例を示す図である。 図15に示した第2監視対象者設定処理の一例を示す図である。 図15に示した第2侵入検知処理の一例を示す図である。
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法の一実施形態を示す。図1に示す侵入者検知装置10は、例えば、マンション等の集合住宅内の監視区域(例えば、図1のかぎ括弧内に示した一点鎖線で囲んだ部分)への不審者の侵入を検知する侵入者検知システム1に含まれる。集合住宅は、複数の部屋を有する建物の一例である。また、例えば、監視区域は、集合住宅の居住者の各部屋からゲートまでの通路を含む。図1に示す侵入者検知システム1は、侵入者検知装置10の他に、監視区域への部外者の侵入を施錠により防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置20と、複数のカメラ21、22(22a、22b、・・・、22i)とを有する。侵入者検知装置10は、有線または無線を介して、錠制御装置20、カメラ21、22および図示しない外部のネットワーク機器の各々と通信する。
図1に示すかぎ括弧内には、侵入者検知装置10が用いられる集合住宅の一例を示す。集合住宅は、1階に3部屋を有し、2階に4部屋を有する。集合住宅の居住者等の人物PN(PNa、PNb、PNc)は、集合住宅の共用玄関等から、ドアが閉まると自動的に施錠するオートロック式のゲートを通過して、各部屋を含む監視区域に入る。錠制御装置20は、人物PNがカードキー等の鍵を用いてゲートの解錠の操作をしたことを検知した場合、ゲートの錠を開け、ゲートのドアが閉まったことを検知した場合、ゲートの錠を閉める。また、錠制御装置20は、ゲートを解錠した場合、ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を、侵入者検知装置10に転送する。なお、錠制御装置20は、例えば、来訪者に対する居住者の応対によりゲートを解錠した場合、応対した居住者の部屋に対応する鍵の鍵識別情報を含む解錠情報を、侵入者検知装置10に転送してもよい。また、例えば、錠制御装置20は、応対した居住者の部屋の部屋番号を鍵識別情報として侵入者検知装置10に転送してもよい。
カメラ21は、ゲートを通過する人物PNを撮影可能な位置に配置される。例えば、カメラ21は、共用玄関内に配置され、所定のフレームレートでゲート付近を含む共用玄関内を撮影する。すなわち、カメラ21は、ゲートを通過して監視区域に入る人物PNを撮影する。なお、カメラ21の数は、1つに限定されない。カメラ21は、ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラの一例である。複数のカメラ22(22a、22b、・・・、22i)は、監視区域を撮影する。例えば、各カメラ22は、画角に応じた監視領域(図の点線で示した範囲)を、所定のフレームレートで撮影する。図1のかぎ括弧内に示す例では、互いに隣接するカメラ22の監視領域の一部は、互いに重複する。なお、禁止区域内のエレベータ内に設定されたカメラ22iは、エレベータ内を撮影する。カメラ22は、監視区域を撮影する第2カメラの一例である。
侵入者検知装置10は、例えば、サーバ等の情報処理装置により実現され、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ1000とメモリ1200とを有する。プロセッサ1000およびメモリ1200は、バス1400に接続される。
例えば、プロセッサ1000は、メモリ1200に格納される侵入者検知プログラムを実行し、侵入者検知装置10の動作を制御する。なお、侵入者検知プログラムは、侵入者検知装置10の記憶装置のうちのメモリ1200以外の記憶装置に格納されてもよく、侵入者検知装置10の外部の記憶装置に格納されてもよい。また、侵入者検知プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体RECに格納されてもよい。この場合、記録媒体RECに格納された侵入者検知プログラムは、侵入者検知装置10に設けられる図示しない入出力インタフェースを介して記録媒体RECからメモリ1200等に転送される。なお、侵入者検知プログラムは、記録媒体RECから図示しないハードディスクに転送された後、ハードディスクからメモリ1200に転送されてもよい。
侵入者検知装置10は、人物特徴抽出部100、監視対象決定部200、予測経路決定部300、人物追跡部400、計時部500および不審者判定部600を有する。例えば、プロセッサ1000は、メモリ1200に格納される侵入者検知プログラムを実行することにより、人物特徴抽出部100、監視対象決定部200、予測経路決定部300、人物追跡部400、計時部500および不審者判定部600の機能を実現する。なお、人物特徴抽出部100、監視対象決定部200、予測経路決定部300、人物追跡部400、計時部500および不審者判定部600は、ハードウェアのみで実現されてもよい。
人物特徴抽出部100は、複数のカメラ21、22の各々から画像を順次取得する。そして、人物特徴抽出部100は、複数のカメラ21、22から取得した画像毎に、画像中の人物PNの特徴を抽出する。これにより、図1のかぎ括弧内に示す例では、カメラ21で撮影された画像から人物PNa、PNbの特徴が抽出され、カメラ22aで撮影された画像から人物PNcの特徴が抽出される。カメラ22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h、22iの各々で撮影された画像からは、各カメラ22の監視領域(図の点線で示した範囲)に人物PNが存在しないため、人物PNの特徴は抽出されない。
監視対象決定部200は、ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置20から受けた場合、カメラ21で撮影された人物PNを第1監視対象者に決定し、第1監視対象者の特徴と鍵識別情報とを対応付ける。例えば、図1に示す人物PNaが鍵を用いてゲートを解錠した場合、監視対象決定部200は、人物PNaが解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置20から受ける。そして、監視対象決定部200は、カメラ21で撮影された画像から人物PNaの特徴と人物PNbの特徴とが抽出されているため、人物PNa、PNbの二人を第1監視対象者に決定する。この場合、監視対象決定部200は、二人の第1監視対象者(人物PNa、PNb)の各々の特徴を、錠制御装置20から受けた鍵識別情報(人物PNaが使用した鍵を示す鍵識別情報)に対応付ける。
人物PNaがゲートを通過した際に人物PNbが共連れでゲートを通過した場合、人物PNbは、人物PNaが使用した鍵を示す鍵識別情報に対応付けられた第1監視対象者として、侵入者検知装置10に監視される。なお、人物PNaがゲートを通過した後に、人物PNbが鍵を用いてゲートを解錠した場合、監視対象決定部200は、人物PNbが解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置20から受ける。このため、監視対象決定部200は、人物PNbを人物PNaとは別の第1監視対象者に決定し、第1監視対象者である人物PNbの特徴を、錠制御装置20から受けた鍵識別情報(人物PNbが使用した鍵を示す鍵識別情報)に対応付ける。
このように、監視対象決定部200は、ゲートを通過した人物PNを第1監視対象者に決定するとともに、ゲートの解錠に用いた鍵の鍵識別情報と第1監視対象者の特徴(ゲートを通過した人物PNの特徴)とを対応付ける。以下、第1監視対象者には、第1監視対象者とした人物と同じ符号PN(PNa、PNb、PNc等)が用いられる。各第1監視対象者PNの特徴および鍵識別情報は、図示しない記憶部等に保持される。
予測経路決定部300は、監視対象決定部200が第1監視対象者PNを新たに決定する度に、第1監視対象者PNの予測経路を決定する。予測経路は、第1監視対象者PNが使用すると予測される移動経路である。移動経路は、例えば、人物PNが共用玄関から部屋に入室するまでに撮影されたカメラ21、22の識別情報等により表される。なお、移動経路は、例えば、人物PNが共用玄関から部屋に入室するまでに通過した目印(例えば、人物PNが通った経路に面する部屋の部屋番号等)により表されてもよい。以下では、移動経路の例を示す場合、カメラ21、22に付した符号を用いる。例えば、人物PNが共用玄関からゲートを通過して、エレベータおよび101号室の前を通り102号室に入室した場合、移動経路は、“21、22a、22b、22c”と表される。
予測経路決定部300は、例えば、過去にゲートを通過した人物PNの移動経路が鍵識別情報に対応付けられてメモリ1200に格納されている場合、第1監視対象者PNの鍵識別情報と同じ鍵識別情報に対応付けられた移動経路を、メモリ1200から取得する。そして、予測経路決定部300は、メモリ1200から取得した移動経路を、第1監視対象者PNの予測経路に決定する。このように、予測経路決定部300は、第1監視対象者PN毎に、第1監視対象者PNに対応付けられた鍵識別情報で示される鍵を使用して過去にゲートを通過した人物PNの移動経路に基づいて、予測経路を決定する。
人物追跡部400は、第1監視対象者PN毎に、第1監視対象者PNの特徴とカメラ22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴とを比較して、第1監視対象者PNの移動経路を追跡する。例えば、人物追跡部400は、人物PNcが第1監視対象者PNcに決定された際、カメラ21で撮影された人物PNcの特徴が第1監視対象者PNcの特徴に一致するため、第1監視対象者PNcの移動経路を“21”に設定する。なお、第1監視対象者PNcの最初の移動経路の設定は、監視対象決定部200により実行されてもよい。
そして、図1のカギ括弧内に示した状態では、人物追跡部400は、カメラ22aで撮影された画像から抽出された人物PNcの特徴と第1監視対象者PNcの特徴とが一致または類似するため、第1監視対象者PNcの移動経路を“21、22a”に更新する。類似は、例えば、比較対象の2つの特徴の類似度が予め決められた類似度より高い場合である。以下、比較対象の2つの特徴の類似度が予め決められた類似度より高い場合、一致とも称される。
また、人物追跡部400は、第1監視対象者PNの特徴が、カメラ21、22で撮影された複数の画像から抽出された人物PNの特徴のいずれとも一致しない場合、第1監視対象者PNが複数の部屋のいずれかに入室したと判定する。そして、人物追跡部400は、複数の部屋のいずれかに入室した第1監視対象者PN(カメラ21、22で撮影された複数の画像から抽出された人物PNの特徴のいずれとも特徴が一致しない第1監視対象者PN)を示す情報を、計時部500等に転送する。
計時部500は、人物追跡部400により追跡された第1監視対象者PNの移動経路と予測経路決定部300により決定された第1監視対象者PNの予測経路とを第1監視対象者PN毎に比較する。そして、計時部500は、第1監視対象者PN毎に、移動経路が予測経路から外れたときを契機に経過時間の計測を開始する。例えば、第1監視対象者PNの予測経路が“21、22a、22b、22cの場合、第1監視対象者PNの移動経路が”21、22a“に更新された時点では、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れていないため、経過時間の計測は開始されない。そして、第1監視対象者PNの移動経路が”21、22a、22i“に更新された場合、計時部500は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたため、移動経路が予測経路から外れたときからの経過時間の計測を開始する。また、計時部500は、経過時間を計測している第1監視対象者PNが複数の部屋のいずれかに入室した場合、複数の部屋のいずれかに入室した第1監視対象者PNの経過時間の計測を終了する。
不審者判定部600は、移動経路が予測経路から外れてから、予め設定された第1閾値時間を経過した後も複数のカメラ22のいずれかにより撮影される第1監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。例えば、不審者判定部600は、移動経路が予測経路から外れた監視対象者PNの経過時間を示す情報を計時部500から受ける。そして、不審者判定部600は、計時部500により経過時間が計測されている第1監視対象者PN(移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PN)毎に、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上かを判定する。不審者判定部600は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の第1監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。
このように、侵入者検知装置10は、移動経路が予測経路を外れた第1監視対象者PNのうち、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の監視対象者PNを、不審者と判定する。このため、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNを全て不審者と判定する場合に比べて、監視区域に共連れで入った正規の人物PNを不審者と判定する誤判定を抑制することができる。例えば、集合住宅の居住者は、自分の部屋の鍵を用いて部屋に入室するため、不審者に比べて、スムーズに入室でき、短時間で入室できる。換言すれば、部屋の鍵を所有していない部外者等の不審者が、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間が経過する前に入室することは、困難である。
例えば、204号室の居住者である人物PNaがゲートを通過した際に、202号室の居住者である人物PNbが共連れでゲートを通過した場合、侵入者検知装置10は、人物PNa、PNbの二人を第1監視対象者PNa、PNbに決定する。この場合、第1監視対象者PNa、PNb(人物PNa、PNb)の予測経路は、両方とも、“21、22a、22i、22h”に設定される。そして、第1監視対象者PNbがエレベータを降りた後、第1監視対象者PNbの移動経路が“21、22a、22i、22e”に更新され、経過時間の計測が始まる。この場合でも、第1監視対象者PNbは、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間が経過する前に、202号室の鍵を用いて自分の部屋(202号室)にスムーズに入室する。この場合、第1監視対象者PNbは、移動経路が予測経路から外れても不審者と判定されない。
また、例えば、204号室の居住者である人物PNaがゲートを通過した際に、202号室に不正に入室を試みる部外者である人物PNbが共連れでゲートを通過した場合、経過時間の計測が開始されるまでは、人物PNbが202号室の居住者の場合と同じである。部外者である第1監視対象者PNbは、202号室の鍵を所有していないため、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間が経過する前に、202号室に入室することは困難である。このため、部外者である第1監視対象者PNbは、不審者として、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に通知される。このように、侵入者検知装置10は、錠制御装置20およびカメラ21、22を用いて、監視区域への不審者の侵入を検知する。
なお、侵入者検知装置10の構成は、図1に示す例に限定されない。例えば、第1監視対象者PNの移動経路と予測経路との比較は、人物追跡部400または不審者判定部600により実行されてもよい。また、例えば、計時部500は、不審者判定部600に含まれてもよい。また、例えば、監視区域を1つのカメラで撮影可能な場合、カメラ22の数は、1つでもよい。また、集合住宅の管理組合等と契約している業者等の作業員には専用のカードキー等の鍵を貸与して、通知の対象(監視の対象)から作業員を除外してもよい。
図2は、図1に示した侵入者検知装置10の動作の一例を示す。図2に示す動作は、侵入者検知方法の一例である。また、図2に示す動作をコンピュータ等の侵入者検知装置10に実行させるためのプログラムは、侵入者検知プログラムの一例である。
ステップS10では、人物特徴抽出部100は、各カメラ21、22で撮影された画像を取得し、取得した画像から人物PNの特徴を抽出する。
次に、ステップS20では、監視対象決定部200は、監視区域へのゲートが解錠されたか否かを判定する。例えば、監視対象決定部200は、ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置20から受けた場合、ゲートが解錠されたと判定する。ゲートが解錠された場合、侵入者検知装置10の動作は、ステップS22に移る。一方、ゲートが解錠されていない場合、侵入者検知装置10の動作は、ステップS40に移る。
ステップS22では、監視対象決定部200は、第1監視対象者PNを決定し、第1監視対象者PNの特徴と鍵識別情報とを対応付ける。例えば、監視対象決定部200は、カメラ21で撮影された人物PNを第1監視対象者PNに決定する。そして、監視対象決定部200は、決定した第1監視対象者PNの特徴を、錠制御装置20から受けた解錠情報に含まれる鍵識別情報に対応付ける。
次に、ステップS30では、予測経路決定部300は、ステップS22で決定された第1監視対象者PNの予測経路を決定する。例えば、予測経路決定部300は、第1監視対象者PNに対応付けられた鍵識別情報で示される鍵を使用して過去にゲートを通過した人物PNの監視区域内での移動履歴に含まれる移動経路を、第1監視対象者PNの予測経路に決定する。あるいは、鍵の所有者である人物PNの申請により、少なくとも1つの監視区域内での移動経路を移動履歴として事前に登録しておき、登録された移動経路を予測経路に決定してもよい。予測経路が決定された第1監視対象者PNは、ステップS40において、移動経路が追跡される。
ステップS40では、人物追跡部400は、第1監視対象者PN毎に、カメラ21、22で撮影された複数の画像から抽出された人物PNの特徴と第1監視対象者PNの特徴とを比較して、第1監視対象者PNの移動経路を追跡する。
次に、ステップS50では、計時部500は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたか否かを第1監視対象者PN毎に判定する。移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNが存在しない場合、侵入者検知装置10の動作は、ステップS10に戻る。一方、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNが存在する場合、侵入者検知装置10は、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNに対して、ステップS52の処理を実行する。
ステップS52では、計時部500は、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PN毎に、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間を計測中か否かを判定する。すなわち、計時部500は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が計測されていない第1監視対象者PNが存在するか否かを判定する。
移動経路が予測経路から外れてからの経過時間を計測中の第1監視対象者PNに対しては、侵入者検知装置10は、経過時間の計測を継続し、ステップS60の処理を実行する。
一方、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が計測されていない第1監視対象者PNに対しては、侵入者検知装置10は、ステップS54において、経過時間の計測を開始する。このように、侵入者検知装置10は、第1監視対象者PN毎に、移動経路が予測経路から外れたときを契機に経過時間の計測を開始する。ステップS54の処理が実行された後、侵入者検知装置10の動作は、ステップS60に移る。
ステップS60では、不審者判定部600は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過したか否かを判定する。移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過した第1監視対象者PNが存在しない場合、侵入者検知装置10の動作は、ステップS10に戻る。一方、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過した第1監視対象者PNが存在する場合、侵入者検知装置10の動作は、ステップS62に移る。
ステップS62では、不審者判定部600は、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。このように、不審者判定部600は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過しても入室していない第1監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。すなわち、不審者判定部600は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間を経過した後も複数のカメラ22のいずれかにより撮影される第1監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。
なお、侵入者検知装置10の動作は、図2に示す例に限定されない。例えば、ステップS10の処理と、ステップS20からステップS30までの一連の処理と、ステップS40の処理と、ステップS50からステップS54までの一連の処理と、ステップS60からステップS62までの一連の処理とは、並列に実行されてもよい。この場合、例えば、監視対象決定部200は、ステップS20で解錠を検知するまで、ステップS22の処理の実行を待機し、計時部500は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたときに、ステップS54の処理を実行する。
以上、図1および図2に示す実施形態では、侵入者検知装置10は、移動経路が予測経路を外れた第1監視対象者PNのうち、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の監視対象者PNを、不審者と判定する。このため、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNを全て不審者と判定する場合に比べて、監視区域に共連れで入った正規の人物PNを不審者と判定する誤判定を抑制することができる。すなわち、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
図3は、侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法の別の実施形態を示す。図1から図2で説明した要素と同一または同様の要素については、同一または同様の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図3に示す侵入者検知装置12は、例えば、マンション等の集合住宅内の監視区域(例えば、図1のかぎ括弧内に示した一点鎖線で囲んだ部分)への不審者の侵入を検知する侵入者検知システム1に含まれる。図3に示す実施形態においても、図1のかぎ括弧内に示した集合住宅を例にして、侵入者検知装置12等の動作を説明する。図3に示す侵入者検知システム1は、図1に示した侵入者検知装置10の代わりに侵入者検知装置12を有することを除いて、図1に示した侵入者検知システム1と同一または同様である。例えば、図3に示す侵入者検知システム1は、侵入者検知装置12、錠制御装置20および複数のカメラ21、22(22a、22b、・・・、22i)を有する。侵入者検知装置12は、有線または無線を介して、錠制御装置20、カメラ21、22および図示しない外部のネットワーク機器の各々と通信する。
侵入者検知装置12は、図1に示したプロセッサ1000の代わりにプロセッサ1002を有することを除いて、図1に示した侵入者検知装置10と同一または同様である。例えば、侵入者検知装置12は、サーバ等の情報処理装置により実現され、CPU等のプロセッサ1002とメモリ1200とを有する。プロセッサ1002およびメモリ1200は、バス1400に接続される。
図3に示すメモリ1200は、過去にゲートを通過した人物PNの移動経路が鍵識別情報に対応付けられて登録されたデータベースDBを記憶する。データベースDBは、後述するデータベース更新部800により更新され、データベースDBに登録された情報は、後述する予測経路決定部302等に使用される。図3では、データベースDBに登録された情報は、メモリ1200からバス1400を介して予測経路決定部302等に転送されるため、予測経路決定部302およびデータベース更新部800の各々とバス1400との間のデータ経路を破線で示す。なお、データベースDBは、侵入者検知装置12の記憶装置のうちのメモリ1200以外の記憶装置に格納されてもよく、侵入者検知装置12の外部の記憶装置に格納されてもよい。
プロセッサ1002は、例えば、メモリ1200に格納される侵入者検知プログラムを実行し、侵入者検知装置12の動作を制御する。なお、侵入者検知プログラムは、侵入者検知装置12の記憶装置のうちのメモリ1200以外の記憶装置に格納されてもよく、侵入者検知装置12の外部の記憶装置に格納されてもよい。また、侵入者検知プログラムは、CD−ROM、DVD、USBメモリ等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体RECに格納されてもよい。この場合、記録媒体RECに格納された侵入者検知プログラムは、侵入者検知装置12に設けられる図示しない入出力インタフェースを介して記録媒体RECからメモリ1200等に転送される。なお、侵入者検知プログラムは、記録媒体RECから図示しないハードディスクに転送された後、ハードディスクからメモリ1200に転送されてもよい。
侵入者検知装置12は、図1に示した侵入者検知装置10に人物特徴記憶部110、監視情報記憶部210、入室検知部700およびデータベース更新部800が追加されることを除いて、図1に示した侵入者検知装置10と同一または同様である。なお、侵入者検知装置12では、図1に示した人物特徴抽出部100、監視対象決定部200、予測経路決定部300および人物追跡部400の代わりに、人物特徴抽出部102、監視対象決定部202、予測経路決定部302および人物追跡部402が設けられる。また、侵入者検知装置12では、図1に示した計時部500および不審者判定部600の代わりに、計時部502および不審者判定部602が設けられる。すなわち、侵入者検知装置12は、人物特徴抽出部102、人物特徴記憶部110、監視対象決定部202、監視情報記憶部210、予測経路決定部302、人物追跡部402、計時部502、不審者判定部602、入室検知部700およびデータベース更新部800を有する。
例えば、プロセッサ1002は、侵入者検知プログラムを実行して、人物特徴抽出部102、監視対象決定部202、予測経路決定部302、人物追跡部402、計時部502、不審者判定部602、入室検知部700、データベース更新部800等の機能を実現する。なお、人物特徴抽出部102、監視対象決定部202、予測経路決定部302、人物追跡部402、計時部502、不審者判定部602、入室検知部700およびデータベース更新部800は、ハードウェアのみで実現されてもよい。
人物特徴抽出部102は、図1に示した人物特徴抽出部100と同一または同様である。例えば、人物特徴抽出部102は、複数のカメラ21、22から取得した画像毎に、画像中の人物PNの特徴を抽出する。そして、人物特徴抽出部102は、画像から抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報を、人物を撮影したカメラの識別情報(カメラ21および複数のカメラ22のいずれかの識別情報)に対応付けて人物特徴記憶部110に記憶する。例えば、人物特徴抽出部102は、人物PNの特徴を示す特徴情報を人物特徴記憶部110にカメラ21、22毎に記憶する。人物特徴記憶部110は、例えば、プロセッサ1002の内蔵メモリ等である。なお、プロセッサ1002の外部の記憶装置内の記憶領域が人物特徴記憶部110に割り当てられてもよい。
監視対象決定部202は、図1に示した監視対象決定部200と同一または同様である。例えば、監視対象決定部202は、ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置20から受けた場合、カメラ21で撮影された人物PNを第1監視対象者PNに決定する。そして、監視対象決定部202は、第1監視対象者PNの特徴(カメラ21で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴)を鍵識別情報に対応付けて監視情報記憶部210に記憶する。監視情報記憶部210は、例えば、プロセッサ1002の内蔵メモリ等である。なお、プロセッサ1002の外部の記憶装置内の記憶領域が監視情報記憶部210に割り当てられてもよい。監視情報記憶部210に記憶される情報の詳細は、図6で説明する。また、監視対象決定部202の動作の詳細は、図8で説明する。
予測経路決定部302は、図1に示した予測経路決定部300と同一または同様である。例えば、予測経路決定部300は、監視対象決定部202が第1監視対象者PNを新たに決定する度に、メモリ1200に格納されたデータベースDBを探索して、第1監視対象者PNの鍵識別情報と同じ鍵識別情報に対応付けられた移動経路を取得する。そして、予測経路決定部302は、データベースDBから取得した移動経路を第1監視対象者PNの予測経路に決定する。また、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの予測経路を第1監視対象者PNの特徴に対応付けて監視情報記憶部210に記憶する。なお、予測経路決定部302は、例えば、第1監視対象者PNの鍵識別情報と同じ鍵識別情報に対応付けられた移動経路がデータベースDBに登録されていない場合、第1監視対象者PNの予測経路を未設定とする。このように、予測経路決定部302は、第1監視対象者PN毎に、第1監視対象者PNに対応付けられた鍵識別情報で示される鍵を使用して過去にゲートを通過した人物PNの移動経路に基づいて、予測経路を決定する。予測経路決定部302の動作の詳細は、図8で説明する。
人物追跡部402は、図1に示した人物追跡部400と同一または同様である。人物追跡部402は、第1監視対象者PN毎に、第1監視対象者PNの特徴とカメラ22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴とを比較して、第1監視対象者PNの移動経路を追跡する。例えば、人物追跡部402は、監視情報記憶部210に記憶された第1監視対象者PNの特徴毎に、第1監視対象者PNの特徴と人物特徴記憶部110に記憶された人物PNの特徴とを比較して、第1監視対象者PNの移動経路を追跡する。そして、人物追跡部402は、第1監視対象者PNの移動経路を第1監視対象者PNの特徴に対応付けて監視情報記憶部210に記憶する。また、例えば、人物追跡部402は、第1監視対象者PNの特徴がカメラ21、22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴のいずれにも一致しない場合、後述する入室検知部700に参照される入室フラグを1に設定する。入室フラグは、例えば、第1監視対象者PNの特徴に対応付けて監視情報記憶部210に記憶される。人物追跡部402の動作の詳細は、図9で説明する。
計時部502は、図1に示した計時部500と同一または同様である。例えば、計時部502は、監視情報記憶部210に記憶された第1監視対象者PNの特徴毎に、第1監視対象者PNの移動経路と予測経路とを比較する。そして、計時部502は、第1監視対象者PN毎に、移動経路が予測経路から外れたときを契機に経過時間の計測を開始する。また、計時部502は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間に応じて、第1監視対象者PNが不審人物である可能性を示す危険度を設定する。例えば、計時部502は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の第1監視対象者PNに対して、危険度を“高”に設定する。危険度を設定する危険度設定処理の詳細は、図10で説明する。
不審者判定部602は、図1に示した不審者判定部600と同一または同様である。例えば、不審者判定部602は、計時部502により危険度が“高”に設定された第1監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。すなわち、不審者判定部602は、移動経路が予測経路から外れてから、第1閾値時間を経過した後も複数のカメラ22のいずれかにより撮影される第1監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。
入室検知部700は、不審者と判定されずに入室フラグが1に設定された第1監視対象者PNを、不審者と判定されずに複数の部屋のいずれかに入室した第1監視対象者PNとして特定する。すなわち、入室検知部700は、不審者と判定されずに複数の部屋のいずれかに入室した第1監視対象者PNを、第1監視対象者PNの特徴とカメラ21、22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴との比較結果に基づいて検知する。そして、入室検知部700は、検知した第1監視対象者PNが入室した部屋を識別する部屋番号を、検知した第1監視対象者PNを最後に撮影した画像に基づいて特定する。例えば、入室検知部700は、第1監視対象者PNを最後に撮影した画像がカメラ22fで撮影された画像である場合、カメラ22fの監視領域(撮影範囲)に含まれるドアを有する202号室を、第1監視対象者PNが入室した部屋として特定する。なお、入室検知部700は、第1監視対象者PNを最後に撮影した画像に写る部屋番号を画像解析等により抽出して、第1監視対象者PNが入室した部屋を特定してもよい。
データベース更新部800は、入室検知部700により検知された第1監視対象者PNの部屋番号および移動経路に基づいて、データベースDBを更新する。データベース更新部800の動作の詳細は、図4、図11等で説明する。
このように、侵入者検知装置12は、図1に示した侵入者検知装置10と同様に、移動経路が予測経路を外れた第1監視対象者PNのうち、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の監視対象者PNを、不審者と判定する。このため、侵入者検知装置12は、侵入者検知装置10と同様の効果を得ることができる。
なお、侵入者検知装置12の構成は、図3に示す例に限定されない。例えば、入室検知部700は、人物追跡部402に含まれてもよい。また、例えば、危険度の設定(危険度設定処理)は、不審者判定部602により実行されてもよい。また、例えば、計時部502は、不審者判定部602に含まれてもよい。
図4は、図3に示したデータベースDBの一例を示す。データベースDBには、鍵識別情報、部屋番号、移動経路、正規経路フラグ、経路使用回数および有効期限が1レコードとして登録される。すなわち、鍵識別情報、部屋番号、移動経路、正規経路フラグ、経路使用回数および有効期限は、互いに対応付けられてデータベースDBに登録される。
鍵識別情報は、第1監視対象者PNが入室した部屋に対応する鍵の鍵識別情報(KEYIDx、KEYIDy等)を示し、部屋番号は、第1監視対象者PNが入室した部屋(202号室、103号室等)を示す。また、移動経路は、第1監視対象者PNが入室するまでの経路を示す。図4に示す例では、移動経路は、図1で説明したように、カメラ21、22の識別情報(21、22a等)を用いて示される。また、経路使用回数は、移動経路で示される経路の使用回数を示す。すなわち、経路使用回数は、部屋番号で示される部屋までの経路として、移動経路で示される経路が何回使用されたかを示す。
正規経路フラグは、移動経路で示される経路を予測経路として使用可能かを示す。図4に示す例では、正規経路フラグが1に設定された移動経路は、予測経路として使用可能である。例えば、正規経路フラグは、移動経路で示される経路の使用回数が、部屋番号で示される部屋までの他の経路も含めた使用回数の合計に対して、所定の割合を超えた場合、1に設定される。有効期限は、レコードに含まれる情報の有効期限を示す。例えば、有効期限は、経路使用回数が最後に更新された日時から所定の期間を足した日時に設定される。
例えば、データベース更新部800は、第1監視対象者PNが入室する度に、鍵識別情報、部屋番号、移動経路、正規経路フラグ、経路使用回数および有効期限を含むレコードの新規登録、または、経路使用回数の更新を実行する。これにより、データベースDBに移動経路が蓄積される。また、データベース更新部800は、定期的に、データベースDBに登録された移動経路を予測経路として使用可能かを移動経路の使用回数に基づいて判定し、判定結果を示す正規経路フラグを、移動経路に対応付けてデータベースDBに登録する。これにより、正規経路フラグが定期的に更新される。なお、正規経路フラグの更新は、第1監視対象者PNが入室する度に実行されてもよい。正規経路フラグは、データベースDBに登録された移動経路を予測経路として使用可能かの判定結果を示す有効情報の一例である。
図4に示す例では、202号室までの経路として3通りの経路がデータベースDBに登録されている。3通りの経路のうち、経路使用回数が15回の移動経路は、202号室までの他の経路も含めた使用回数の合計(=470=255+15+200)に対して、所定の割合(例えば、40%)を超えていない。このため、正規経路フラグは、1に設定されずに0に維持される。これに対し、経路使用回数が255回の移動経路および200回の移動経路の各々は、202号室までの他の経路も含めた使用回数の合計(=470)に対して、所定の割合(例えば、40%)を超えている。このため、正規経路フラグは、1に設定される。この場合、鍵識別情報KEYIDxと同じ鍵識別情報の鍵を使用して解錠したゲートを通過した第1監視対象者PNの予測経路として、経路使用回数が255回の移動経路および200回の移動経路の両方が設定される。なお、経路使用回数が255回の移動経路および200回の移動経路のうち、使用回数の多い方が第1監視対象者PNの予測経路として設定されてもよい。
データベースDBに登録される情報は、図4に示す例に限定されない。例えば、データベースDBに登録される鍵識別情報は、部屋番号で示される部屋に入室した第1監視対象者PNが通過したゲートの解錠に使用された鍵の鍵識別情報でもよい。また、例えば、正規経路フラグは、移動経路で示される経路の使用回数が、所定の回数を超えた場合に1に設定されてもよい。
図5は、図3に示した人物特徴記憶部110に記憶される情報の一例を示す。人物特徴記憶部110には、人物特徴抽出部102により抽出された人物PNの特徴を示す特徴情報(FEAa、FEAb、FEAc、FEAd、FEAe等)が、人物PNを撮影したカメラ21、22に対応付けて記憶される。図5に示す符号FEAa、FEAbは、カメラ21で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴を示す特徴情報であり、符号FEAcは、カメラ22aで撮影された画像から抽出された人物PNの特徴を示す特徴情報である。また、図5に示す符号FEAd、FEAeは、カメラ22iで撮影された画像から抽出された人物PNの特徴を示す特徴情報である。例えば、人物特徴抽出部102は、人物PNの特徴を抽出した画像を撮影したカメラ21、22毎に、画像から抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報を人物特徴記憶部110に記憶する。
図6は、図3に示した監視情報記憶部210に記憶される情報の一例を示す。監視情報記憶部210には、第1監視対象者の特徴情報、鍵識別情報、部屋番号、予測経路、移動経路および入室フラグを含む情報が第1監視対象者PN毎に記憶される。
第1監視対象者の特徴情報は、監視対象決定部202により第1監視対象者PNと決定された人物PNの特徴を示し、鍵識別情報は、監視対象決定部202により第1監視対象者PNと決定された人物PNがゲートを通過する際に使用された鍵の鍵識別情報を示す。部屋番号は、第1監視対象者PNが入室した部屋(入室検知部700により特定された部屋)を示す。図6に示す部屋番号の欄に記載された符号Nullは、第1監視対象者PNが入室していないことを示す。予測経路は、予測経路決定部302により決定された第1監視対象者PNの予測経路を示す。予測経路の決定に、図4に示したデータベースDBが用いられる場合、図6に示すように、“KEYIDx”の鍵識別情報に対応付けられた二人の第1監視対象者PNに共通して、2通りの予測経路が設定される。移動経路は、人物追跡部402により追跡されている第1監視対象者PNの移動経路を示す。図6に示す例は、“FEAa”の特徴情報で示される特徴を有する第1監視対象者PNがカメラ21の監視領域に存在することを示す。また、図6に示す例は、“FEAe”の特徴情報で示される特徴を有する第1監視対象者PNがカメラ21、22a、22b、22c、22bの監視領域を通過し、カメラ22iの監視領域(エレベータ内)に存在することを示す。入室フラグは、第1監視対象者PNが入室したかを示す。例えば、人物追跡部402は、図3で説明したように、第1監視対象者PNの特徴がカメラ21、22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴のいずれにも一致しない場合、第1監視対象者PNの特徴に対応付けられた入室フラグを1に設定する。すなわち、1に設定された入室フラグは、対応する第1監視対象者PNが入室したことを示す。図6に示す例は、“FEAf”の特徴情報で示される特徴を有する第1監視対象者PNがカメラ21、22a、22b、22c、22dの監視領域を通過して103号室に入室したことを示す。
なお、監視情報記憶部210に記憶される情報は、図6に示す例に限定されない。例えば、第1監視対象者PNが入室した部屋が入室フラグと移動経路とに基づいて特定される場合、部屋番号は、監視情報記憶部210に記憶される情報から省かれてもよい。
図7は、図3に示した侵入者検知装置12の動作の一例を示す。図7に示す動作は、侵入者検知方法の一例である。また、図7に示す動作をコンピュータ等の侵入者検知装置12に実行させるためのプログラムは、侵入者検知プログラムの一例である。図7に示す例では、侵入者検知装置12は、ステップS100、S110の処理を含む人物特徴抽出処理と、ステップS200の第1監視対象者設定処理と、ステップS400の第1侵入検知処理とを並列に実行する。
ステップS100では、人物特徴抽出部102は、各カメラ21、22で撮影された画像を取得し、取得した画像から人物PNの特徴を抽出する。
次に、ステップS110では、人物特徴抽出部102は、ステップS100で抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報を人物特徴記憶部110に記憶する。人物特徴抽出部102は、ステップS110の処理を実行した後、次の人物特徴抽出処理のステップS100に動作を移す。なお、人物特徴記憶部110に記憶された特徴情報は、ステップS200の第1監視対象者設定処理およびステップS400の第1侵入検知処理で参照される。
侵入者検知装置12は、ステップS200の第1監視対象者設定処理を、人物特徴抽出処理で抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報を用いて実行する。第1監視対象者設定処理により、第1監視対象者PNが決定され、第1監視対象者PNの特徴と鍵識別情報とが対応付けられる。また、第1監視対象者設定処理では、第1監視対象者PNの予測経路が決定される。第1監視対象者設定処理の詳細は、図8で説明する。なお、第1監視対象者設定処理で決定された第1監視対象者PNの特徴を示す特徴情報は、ステップS400の第1侵入検知処理で参照される。
侵入者検知装置12は、ステップS400の第1侵入検知処理を、人物特徴抽出処理で抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報と第1監視対象者設定処理で決定した第1監視対象者PNの特徴を示す特徴情報とを用いて、第1監視対象者PN毎に実行する。例えば、不審者が監視区域に侵入した場合、第1侵入検知処理により、不審者の侵入が検知され、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入が通知される。第1侵入検知処理の詳細は、図9および図10で説明する。
なお、侵入者検知装置12の動作は、図7に示す例に限定されない。例えば、侵入者検知装置12は、人物特徴抽出処理、第1監視対象者設定処理および第1侵入検知処理を順に実行してもよい。
図8は、図7に示した第1監視対象者設定処理の一例を示す。
ステップS220Aでは、監視対象決定部202は、共用玄関内に配置されたカメラ21で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴情報を、人物特徴記憶部110から取得する。すなわち、監視対象決定部202は、ゲートを通過する人物PNを撮影可能な位置に配置されたカメラ21で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴情報を、人物特徴記憶部110から取得する。
次に、ステップS230Aでは、監視対象決定部202は、監視区域へのゲートが解錠されたか否かを判定する。例えば、監視対象決定部202は、ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を錠制御装置20から受けた場合、ゲートが解錠されたと判定する。ゲートが解錠された場合、監視対象決定部202の動作は、ステップS240Aに移る。一方、ゲートが解錠されていない場合、監視対象決定部202の動作は、ステップS220Aに戻る。
ステップS240Aでは、監視対象決定部202は、錠制御装置20から受けた解錠情報に含まれる鍵識別情報を抽出して、ゲートの解錠に用いた鍵の鍵識別情報を取得する。
次に、ステップS250Aでは、監視対象決定部202は、共用玄関内に配置されたカメラ21で撮影された人物PNを第1監視対象者PNに決定し、第1監視対象者PNの特徴情報と鍵識別情報とを対応付けて監視情報記憶部210に記憶する。
次に、ステップS300Aでは、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの鍵識別情報と同じ鍵識別情報で、正規経路フラグが1に設定された移動経路が、データベースDBに存在するか否かを判定する。以下、第1監視対象者PNの鍵識別情報と同じ鍵識別情報で、正規経路フラグが1に設定された移動経路は、有効な移動経路とも称される。例えば、図4に示したデータベースDBでは、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの鍵識別情報が“KEYIDx”の場合、第1監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在すると判定する。また、例えば、第1監視対象者PNの鍵識別情報と同じ鍵識別情報がデータベースDBに存在しない場合、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在しないと判定する。あるいは、第1監視対象者PNの鍵識別情報と同じ鍵識別情報の移動経路の正規経路フラグが全て0の場合、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在しないと判定する。
第1監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在する場合、予測経路決定部302の動作は、ステップS310Aに移る。一方、第1監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在しない場合、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの予測経路を未設定として、第1監視対象者設定処理を終了する。この場合、侵入者検知装置12(より詳細には、監視対象決定部202)は、次の第1監視対象者設定処理のステップS220Aに動作を移す。
ステップS310Aでは、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路をデータベースDBから取得して監視情報記憶部210に記憶する。例えば、図4に示したデータベースDBでは、第1監視対象者PNの鍵識別情報が“KEYIDx”の場合、第1監視対象者PNの予測経路として有効な2つの移動経路がデータベースDBに存在する。この場合、予測経路決定部302は、図6に示したように、2つの移動経路(“21、22a、22i、22e、22f”と“21、22a、22b、22i、22e、22f”)を第1監視対象者PNの予測経路として監視情報記憶部210に記憶する。侵入者検知装置12は、ステップS310Aの処理を実行した後、次の第1監視対象者設定処理のステップS220Aに動作を移す。
このように、予測経路決定部302は、データベースDBに登録された移動経路のうち、第1監視対象者PNに対応付けられた鍵識別情報と同じ鍵識別情報に対応付けられ、かつ、有効情報が予測経路として使用可能であることを示す移動経路を選択する。そして、予測経路決定部302は、データベースDBから選択した移動経路を第1監視対象者PNの予測経路に決定する。また、予測経路決定部302は、第1監視対象者PNの予測経路として使用可能な移動経路がデータベースDBに登録されていない場合、第1監視対象者PNの予測経路を未設定とする。
なお、第1監視対象者設定処理は、図8に示す例に限定されない。例えば、ステップS220AからステップS250Aまでの一連の処理と、ステップS300AからステップS310Aまでの一連の処理とは、並列に実行されてもよい。
図9は、図7に示した第1侵入検知処理の一例を示す。図9に示す第1侵入検知処理は、監視対象決定部202により決定された第1監視対象者PN毎に実行される。例えば、複数の第1監視対象者PNが存在する場合、複数の第1監視対象者PNの各々に対する第1侵入検知処理が並列に実行される。したがって、図9では、一人の第1監視対象者PNに着目して、第1侵入検知処理を説明する。
ステップS410AからステップS450Aまでの一連の処理を含む移動経路設定処理は、人物追跡部402により実行される。また、ステップS500からステップS610までの一連の処理を含む不審者判定処理は、計時部502および不審者判定部602により実行される。そして、ステップS700AからステップS710Aまでの一連の処理を含む入室判定処理は、入室検知部700により実行され、ステップS800のデータベース更新処理は、データベース更新部800により実行される。
ステップS410Aでは、人物追跡部402は、人物特徴抽出部102により抽出された人物PNの特徴を示す特徴情報を、人物特徴記憶部110から取得する。
次に、ステップS420Aでは、人物追跡部402は、第1監視対象者PNが複数のカメラ21、22のいずれかで撮影されているか否かを、ステップS410Aで取得した特徴情報に基づいて判定する。例えば、人物追跡部402は、ステップS410Aで取得した特徴情報が示す特徴と、監視情報記憶部210から取得した第1監視対象者PNの特徴情報が示す特徴とを比較する。そして、人物追跡部402は、第1監視対象者PNの特徴に一致する特徴を示す特徴情報が、ステップS410Aで取得した特徴情報に存在する場合、第1監視対象者PNの特徴と一致する特徴を有する人物PNがカメラ21、22のいずれかで撮影されたと判定する。すなわち、人物追跡部402は、第1監視対象者PNの特徴に一致する特徴を示す特徴情報が、ステップS410Aで取得した特徴情報に存在する場合、第1監視対象者PNが複数のカメラ21、22のいずれかで撮影されていると判定する。この場合、人物追跡部402は、第1監視対象者PNの特徴に一致する特徴を示す特徴情報に対応付けられたカメラの識別情報を、第1監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報として取得する。
第1監視対象者PNが複数のカメラ21、22のいずれかで撮影されている場合、人物追跡部402の動作は、ステップS440Aに移る。一方、第1監視対象者PNが複数のカメラ21、22のいずれでも撮影されていない場合、人物追跡部402の動作は、ステップS430Aに移る。
ステップS430Aでは、人物追跡部402は、第1監視対象者PNに対応付けて監視情報記憶部210に記憶された入室フラグを1に設定する。ステップS430Aの処理が実行された後、侵入者検知装置12の動作は、ステップS500に移る。
ステップS440Aでは、人物追跡部402は、前回の移動経路設定処理と今回の移動経路設定処理とで第1監視対象者PNを撮影したカメラが異なるか否かを判定する。すなわち、人物追跡部402は、第1監視対象者PNが前回の移動経路設定処理を実行したときに居た監視領域(カメラ21、22の各々の撮影範囲)から他の監視領域に移動したか否かを判定する。
例えば、人物追跡部402は、監視情報記憶部210に第1監視対象者PNの移動経路として最後に記憶されたカメラの識別情報を、前回の移動経路設定処理で第1監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報として参照する。図6に示した例では、第1監視対象者PNの特徴情報が“FEAd”の場合、第1監視対象者PNの移動経路として監視情報記憶部210に最後に記憶されたカメラの識別情報は、“22i”である。この場合、人物追跡部402は、前回の移動経路設定処理で第1監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報を“22i”として、今回の移動経路設定処理で第1監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報と比較する。なお、今回の移動経路設定処理で第1監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報は、上述したように、ステップS420Aで取得される。
前回の移動経路設定処理と今回の移動経路設定処理とで第1監視対象者PNを撮影したカメラ(カメラ21、22)が異なる場合、人物追跡部402の動作は、ステップS450Aに移る。すなわち、第1監視対象者PNが前回の移動経路設定処理を実行したときに居た監視領域から他の監視領域に移動した場合、侵入者検知装置12は、ステップS450Aにおいて第1監視対象者PNの移動経路を更新した後、動作をステップS500に移す。
一方、前回の移動経路設定処理と今回の移動経路設定処理とで第1監視対象者PNを撮影したカメラ(カメラ21、22)が同じ場合、侵入者検知装置12の動作は、ステップS500に移る。すなわち、第1監視対象者PNが前回の移動経路設定処理を実行したときに居た監視領域に留まっている場合、侵入者検知装置12は、ステップS450Aの処理を実行することなく、動作をステップS500に移す。
ステップS450Aでは、人物追跡部402は、第1監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報を移動経路として監視情報記憶部210に記憶する。これにより、第1監視対象者PNの移動経路が更新される。ステップS450Aの処理が実行された後、侵入者検知装置12の動作は、ステップS500に移る。
ステップS500では、計時部502は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたか否かを判定する。図6に示した例では、第1監視対象者PNの特徴情報が“FEAa”、“FEAb”、“FEAc”、“FEAd”、“FEAf”のいずれかの場合、計時部502は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れていないと判定する。また、第1監視対象者PNの特徴情報が“FEAe”の場合、計時部502は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたと判定する。なお、第1監視対象者PNの予測経路が未設定の場合、計時部502は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたと判定する。
また、複数の予測経路が設定された第1監視対象者PNに対しては、移動経路が複数の予測経路の全てから外れた場合、移動経路が予測経路から外れたと判定される。換言すれば、複数の予測経路のうちの少なくとも1つの予測経路に沿って第1監視対象者PNが移動している期間では、第1監視対象者PNの移動経路は予測経路から外れていないと判定される。
第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れた場合、計時部502の動作は、ステップS510に移る。一方、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れていない場合、侵入者検知装置12の動作は、ステップS700Aに移る。
ステップS510では、計時部502は、危険度設定処理を実行する。危険度設定処理では、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間に応じて、危険度が設定される。危険度設定処理の詳細は、図10で説明する。図10に示す危険度設定処理では、危険度は、“低”、“中”、“高”の3段階のいずれかに設定される。ステップS510の危険度設定処理が実行された後、侵入者検知装置12の動作は、ステップS600に移る。
ステップS600では、不審者判定部602は、第1監視対象者PNの危険度が“高”に設定されているか否かを判定する。第1監視対象者PNの危険度が“高”に設定されている場合、不審者判定部602の動作は、ステップS610に移る。一方、第1監視対象者PNの危険度が“高”に設定されていない場合、すなわち、第1監視対象者PNの危険度が“中”または“低”のいずかに設定されている場合、侵入者検知装置12の動作は、ステップS700Aに移る。
ステップS610では、不審者判定部602は、不審者の侵入を提携機関に通知する。このように、不審者判定部602は、危険度が“高”に設定された第1監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。これにより、着目する一人の第1監視対象者PNに対する第1侵入検知処理は終了する。
ステップS700Aでは、入室検知部700は、監視区域内の複数の部屋のいずれかに第1監視対象者PNが入室したか否かを、第1監視対象者PNに対応付けられた入室フラグに基づいて判定する。例えば、入室検知部700は、第1監視対象者PNに対応付けられて監視情報記憶部210に記憶された入室フラグが1に設定されている場合、第1監視対象者PNが入室したと判定する。図6に示した例では、第1監視対象者PNの特徴情報が“FEAf”の場合、入室検知部700は、第1監視対象者PNが入室したと判定する。このように、入室検知部700は、不審者と判定されずに複数の部屋のいずれかに入室した第1監視対象者PNを、第1監視対象者PNの特徴とカメラ21、22で撮影された画像から抽出された人物の特徴との比較結果(入室フラグ)に基づいて検知する。
監視区域内の複数の部屋のいずれかに第1監視対象者PNが入室している場合、入室検知部700の動作は、ステップS710Aに移る。一方、監視区域内の複数の部屋のいずれにも第1監視対象者PNが入室していない場合、侵入者検知装置12は、ステップS410Aに動作を移し、第1監視対象者PNの監視(移動経路の追跡等)を継続する。
ステップS710Aでは、入室検知部700は、図3で説明したように、第1監視対象者PNが入室した部屋の部屋番号を取得する。図6に示した例では、第1監視対象者PNの特徴情報が“FEAf”の場合、入室検知部700は、第1監視対象者PNを最後に撮影したカメラ22dの監視領域に含まれるドアを有する103号室を、第1監視対象者PNが入室した部屋として特定する。このように、入室検知部700は、入室フラグに基づいて検知した第1監視対象者PNが入室した部屋を識別する部屋番号を、検知した第1監視対象者PNを最後に撮影した画像に基づいて特定する。なお、入室検知部700は、第1監視対象者PNがカメラ21で最後に撮影された場合、第1監視対象者PNが入室せずに集合住宅から退館した可能性が高いため、ステップS800のデータベース更新処理を実行せずに第1侵入検知処理を終了してもよい。あるいは、入室検知部700は、第1監視対象者PNがカメラ21で最後に撮影された場合、共用玄関を示す情報を部屋番号としてステップS800のデータベース更新処理を実行してもよい。
次に、ステップS800では、データベース更新部800は、データベース更新処理を実行する。データベース更新処理により、第1監視対象者PNの移動経路等の情報がデータベースDBに登録される。データベース更新処理の詳細は、図11で説明する。データベース更新処理の終了により、着目する一人の第1監視対象者PNに対する第1侵入検知処理は終了する。
なお、第1侵入検知処理は、図9に示す例に限定されない。例えば、ステップS500の判定処理は、人物追跡部402により実行されてもよいし、不審者判定部602により実行されてもよい。また、例えば、侵入者検知装置12は、ステップS430Aの処理を実行した後、動作をステップS710Aに移してもよい。また、例えば、侵入者検知装置12は、第1監視対象者PNの危険度が“中”に設定されている場合、集合住宅の管理人等に不審者の候補が存在することを通知する等の報知処理を実行してから、ステップS700Aの判定処理を実行してもよい。
図10は、図9に示した危険度設定処理の一例を示す。
ステップS520では、計時部502は、第1監視対象者PNの危険度が“低”、“中”、“高”のいずれかに既に設定されているか否かを判定する。第1監視対象者PNの危険度が“低”、“中”、“高”のいずれかに既に設定されている場合、計時部502の動作は、ステップS550に移る。一方、第1監視対象者PNの危険度が“低”、“中”、“高”のいずれにも設定されていない場合、計時部502の動作は、ステップS530に移る。
ステップS530では、計時部502は、第1監視対象者PNの危険度を“低”に設定する。
次に、ステップS540では、計時部502は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間の計測を開始する。これにより、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNに対して、予測経路から外れてからの経過時間が計測され、危険度設定処理が終了する。例えば、侵入者検知装置12は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間の計測を開始した後、動作を図9に示したステップS600に移す。
なお、第1監視対象者PNの予測経路が未設定の場合、最初の第1侵入検知処理(より詳細には、図9に示したステップS500の判定処理)で移動経路が予測経路から外れたと判定される。このため、ステップS540の処理は、第1監視対象者PNが監視区域に入ったときを契機に実行される。すなわち、第1監視対象者PNの予測経路が未設定の場合、計時部502は、第1監視対象者PNが監視区域に入ったときを契機に経過時間の計測を開始する。
ステップS550では、計時部502は、移動経路が予測経路から外れてから、予め設定された第1判定時間経過したか否かを判定する。すなわち、計時部502は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間(過去の危険度設定処理におけるステップS540で計測を開始した経過時間)が第1判定時間以上か否かを判定する。なお、第1判定時間は、第1閾値時間より小さい値(短い時間)である。
移動経路が予測経路から外れてから第1判定時間経過した場合、計時部502の動作は、ステップS560に移る。一方、移動経路が予測経路から外れてから第1判定時間経過していない場合、侵入者検知装置12は、第1監視対象者PNの危険度を“低”に維持した状態で危険度設定処理を終了し、動作を図9に示したステップS600に移す。
ステップS560では、計時部502は、第1監視対象者PNの危険度を“中”に設定する。
次に、ステップS570では、計時部502は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過したか否かを判定する。すなわち、計時部502は、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上か否かを判定する。移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過した場合、計時部502の動作は、ステップS580に移る。一方、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過していない場合、侵入者検知装置12は、第1監視対象者PNの危険度を“中”に維持した状態で危険度設定処理を終了し、動作を図9に示したステップS600に移す。
ステップS580では、計時部502は、第1監視対象者PNの危険度を“高”に設定する。これにより、危険度設定処理は、終了する。例えば、侵入者検知装置12は、第1監視対象者PNの危険度を“高”に設定した後、動作を図9に示したステップS600に移す。
なお、危険度設定処理は、図10に示す例に限定されない。例えば、ステップS570、S580の処理は、ステップS550の判定処理より前に実行されてもよい。この場合、ステップS550の判定処理は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過していない場合に実行される。また、例えば、ステップS570、S580の処理は、危険度設定処理から省かれてもよい。この場合、例えば、図9に示したステップS600において、計時部502または不審者判定部602は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過したか否かを判定する。そして、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過した場合、不審者判定部602がステップS610の処理を実行し、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間経過していない場合、入室検知部700がステップS700Aの判定処理を実行する。
図11は、図9に示したデータベース更新処理の一例を示す。
ステップS810では、データベース更新部800は、第1監視対象者PNの鍵識別情報、部屋番号および移動経路を、監視情報記憶部210から取得する。
次に、ステップS820では、データベース更新部800は、ステップS810で監視情報記憶部210から取得した第1監視対象者PNの部屋番号および移動経路と同じ部屋番号および移動経路を含む更新対象のレコードを、データベースDBから探索する。
次に、ステップS830では、データベース更新部800は、更新対象のレコードがデータベースDBに存在しないかを、ステップS820の探索結果に基づいて判定する。更新対象のレコードがデータベースDBに存在しない場合、データベース更新部800の動作は、ステップS850に移る。すなわち、ステップS810で監視情報記憶部210から取得した第1監視対象者PNの部屋番号および移動経路と同じ部屋番号および移動経路を含むレコードがデータベースDBに存在しない場合、データベース更新部800の動作は、ステップS850に移る。
一方、更新対象のレコードがデータベースDBに存在する場合、データベース更新部800の動作は、ステップS840に移る。すなわち、ステップS810で監視情報記憶部210から取得した第1監視対象者PNの部屋番号および移動経路と同じ部屋番号および移動経路を含むレコードがデータベースDBに存在する場合、データベース更新部800の動作は、ステップS840に移る。
ステップS840では、データベース更新部800は、更新対象のレコードに含まれる経路使用回数を1つインクリメントする(経路使用回数=経路使用回数+1)。また、データベース更新部800は、更新対象のレコードに含まれる有効期限を、例えば、現在の日時から所定の期間を足した日時に更新する。これにより、更新対象のレコードに含まれる経路使用回数および有効期限が更新され、データベース更新処理が終了する。
ステップS850では、データベース更新部800は、監視情報記憶部210から取得した第1監視対象者PNの鍵識別情報、部屋番号および移動経路を含む情報を、1レコードとしてデータベースDBに新規に登録する。また、例えば、データベース更新部800は、経路使用回数を1に設定し、有効期限を現在の日時から所定の期間を足した日時に設定する。ステップS850の処理が実行されることにより、鍵識別情報、部屋番号、移動経路、経路使用回数および有効期限を含むレコードが新規に登録され、データベース更新処理が終了する。
このように、データベース更新部800は、入室検知部700により検知された第1監視対象者PNの部屋番号および移動経路に基づいて、データベースDBを更新する。
ここで、例えば、新規の居住者の移動経路等がデータベースDBに登録されていない場合でも、新規の居住者がゲートを通過して自分の部屋に入室する度に、ステップS840、S850等の処理により、データベースDBに移動経路が自動的に蓄積される。これにより、居住者が追加される度に、新規の居住者の情報をデータベースDBに手動で登録する場合に比べて、データベースDBの管理等を簡易にすることができる。また、有効期限を用いることにより、例えば、居住者が他の物件に引っ越した場合、他の物件に引っ越した人物(元の居住者)の移動経路等を含むレコードを自動的に削除または無効にすることができる。
なお、データベース更新処理は、図11に示す例に限定されない。例えば、データベースDBに登録される鍵識別情報が部屋番号で示される部屋に入室した第1監視対象者PNが通過したゲートの解錠に使用された鍵の鍵識別情報の場合、部屋番号および移動経路の他に、鍵識別情報が更新対象のレコードの探索に用いられてもよい。すなわち、データベース更新処理は、ステップS820において、第1監視対象者PNの鍵識別情報、部屋番号および移動経路と同じ鍵識別情報、部屋番号および移動経路を含むレコードを更新対象のレコードとして、データベースDBから探索してもよい。また、例えば、データベース更新部800は、ステップS840の処理を実行した後、正規経路フラグを更新する処理を実行してもよい。
以上、図3から図11に示す実施形態においても、図1および図2に示した実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、侵入者検知装置12は、移動経路が予測経路を外れた第1監視対象者PNのうち、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の監視対象者PNを、不審者と判定する。このため、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNを全て不審者と判定する場合に比べて、監視区域に共連れで入った正規の人物PNを不審者と判定する誤判定を抑制することができる。すなわち、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
また、侵入者検知装置12は、第1監視対象者PNが入室した部屋の部屋番号を特定し、第1監視対象者PNの鍵識別情報、部屋番号、移動経路および移動経路の使用回数を互いに対応付けてデータベースDBに登録する。これにより、侵入者検知装置12は、第1監視対象者PNの予測経路を、データベースDBを用いて容易に決定できる。さらに、侵入者検知装置12は、データベースDBに登録された移動経路のうち、予測経路として有効な移動経路を選択して第1監視対象者の予測経路に決定する。このため、第1監視対象者PNの予測経路の精度を向上することができ、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
なお、侵入者検知装置12は、第1監視対象者PNの予測経路が未設定の場合、第1監視対象者PNが監視区域に入ったときを契機に経過時間の計測を開始する。これにより、侵入者検知装置12は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間を経過しても入室していない不審者を検知しない状態になることを抑止できる。すなわち、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
図12は、侵入者検知装置、侵入者検知プログラムおよび侵入者検知方法の別の実施形態を示す。図1から図11で説明した要素と同一または同様の要素については、同一または同様の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図12に示す侵入者検知装置14は、例えば、マンション等の集合住宅内の監視区域(例えば、図1のかぎ括弧内に示した一点鎖線で囲んだ部分)への不審者の侵入を検知する侵入者検知システム1に含まれる。図12に示す実施形態においても、図1のかぎ括弧内に示した集合住宅を例にして、侵入者検知装置14等の動作を説明する。図12に示す侵入者検知システム1は、図3に示した侵入者検知装置12の代わりに侵入者検知装置14を有することを除いて、図3に示した侵入者検知システム1と同一または同様である。例えば、図12に示す侵入者検知システム1は、侵入者検知装置14、錠制御装置20および複数のカメラ21、22(22a、22b、・・・、22i)を有する。侵入者検知装置14は、有線または無線を介して、錠制御装置20、カメラ21、22および図示しない外部のネットワーク機器の各々と通信する。なお、図12では、図を見やすくするために、複数のカメラ22の各々とドア状態検知部710との間のデータ経路のうち、カメラ22aとドア状態検知部710との間のデータ経路以外のデータ経路の記載を省略している。
侵入者検知装置14は、図3に示したプロセッサ1002の代わりにプロセッサ1004を有することを除いて、図3に示した侵入者検知装置12と同一または同様である。例えば、侵入者検知装置14は、サーバ等の情報処理装置により実現され、CPU等のプロセッサ1004とメモリ1200とを有する。プロセッサ1004およびメモリ1200は、バス1400に接続される。
図12に示すメモリ1200に記憶されるデータベースDBは、図4に示した情報の他に、過去に部屋から退室した人物PNの移動経路と退室した部屋の部屋番号とを含む情報が登録されることを除いて、図4に示したデータベースDBと同一または同様である。図12においても、図3と同様に、予測経路決定部304およびデータベース更新部802の各々とバス1400との間のデータ経路を破線で示す。なお、データベースDBは、侵入者検知装置14の記憶装置のうちのメモリ1200以外の記憶装置に格納されてもよく、侵入者検知装置14の外部の記憶装置に格納されてもよい。
プロセッサ1004は、例えば、メモリ1200に格納される侵入者検知プログラムを実行し、侵入者検知装置14の動作を制御する。なお、侵入者検知プログラムは、侵入者検知装置14の記憶装置のうちのメモリ1200以外の記憶装置に格納されてもよく、侵入者検知装置14の外部の記憶装置に格納されてもよい。また、侵入者検知プログラムは、CD−ROM、DVD、USBメモリ等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体RECに格納されてもよい。この場合、記録媒体RECに格納された侵入者検知プログラムは、侵入者検知装置14に設けられる図示しない入出力インタフェースを介して記録媒体RECからメモリ1200等に転送される。なお、侵入者検知プログラムは、記録媒体RECから図示しないハードディスクに転送された後、ハードディスクからメモリ1200に転送されてもよい。
侵入者検知装置14は、図3に示した侵入者検知装置12にドア状態検知部710および退出検知部720が追加されることを除いて、図3に示した侵入者検知装置12と同一または同様である。なお、侵入者検知装置14では、図3に示した監視対象決定部202、予測経路決定部302および人物追跡部402の代わりに、監視対象決定部204、予測経路決定部304および人物追跡部404が設けられる。また、侵入者検知装置14では、図3に示した計時部502、不審者判定部602およびデータベース更新部800の代わりに、計時部504、不審者判定部604およびデータベース更新部802が設けられる。すなわち、侵入者検知装置14は、人物特徴抽出部102、人物特徴記憶部110、監視対象決定部204、監視情報記憶部210、予測経路決定部304、人物追跡部404を有する。さらに、侵入者検知装置14は、計時部504、不審者判定部604、入室検知部700、ドア状態検知部710、退出検知部720およびデータベース更新部802を有する。
例えば、プロセッサ1004は、侵入者検知プログラムを実行して、人物特徴抽出部102、監視対象決定部204、予測経路決定部304、人物追跡部404、計時部504、不審者判定部604、入室検知部700の機能を実現する。さらに、プロセッサ1004は、侵入者検知プログラムを実行して、ドア状態検知部710、退出検知部720およびデータベース更新部802等の機能を実現する。なお、人物特徴抽出部102、監視対象決定部204、予測経路決定部304、人物追跡部404、計時部504、不審者判定部604、入室検知部700、ドア状態検知部710、退出検知部720およびデータベース更新部802は、ハードウェアのみで実現されてもよい。
侵入者検知装置14は、ゲートを通過した第1監視対象者PNの他に、複数の部屋のいずれかから退室した人物PNを第2監視対象者PNとして監視することを除いて、図3に示した侵入者検知装置12と同一または同様である。すなわち、侵入者検知装置14による第1監視対象者PNを監視する動作は、侵入者検知装置12と同一または同様である。このため、図12以降では、複数の部屋のいずれかから退室した第2監視対象者PNを監視する動作を中心に説明する。また、以下では、第1監視対象者PNおよび第2監視対象者PNは、特に区別せずに、監視対象者PNと称される場合もある。
人物特徴抽出部102および人物特徴記憶部110は、図3に示した人物特徴抽出部102および人物特徴記憶部110と同一または同様である。
監視対象決定部204は、複数の部屋のいずれかから退室した人物PNを第2監視対象者PNに決定することを除いて、図3に示した監視対象決定部202と同一または同様である。例えば、監視対象決定部204は、複数の部屋のいずれかのドアが開いたことを後述するドア状態検知部710が検知した場合、カメラ22で撮影された画像に基づいて、ドアの開いた部屋から退室した人物PNとドアの開いた部屋を識別する部屋番号とを検知する。そして、監視対象決定部204は、ドアの開いた部屋から退室した人物PNを第2監視対象者PNに決定し、第2監視対象者PNの特徴と部屋番号とを対応付けて監視情報記憶部210に記憶する。監視情報記憶部210は、例えば、プロセッサ1004の内蔵メモリ等である。なお、プロセッサ1004の外部の記憶装置内の記憶領域が監視情報記憶部210に割り当てられてもよい。監視情報記憶部210に記憶される情報の詳細は、図14で説明する。また、監視対象決定部204の動作の詳細は、図16で説明する。
予測経路決定部304は、第1監視対象者PNの予測経路の他に、第2監視対象者PNの予測経路を決定することを除いて、図3に示した予測経路決定部302と同一または同様である。予測経路決定部304の動作の詳細は、図16で説明する。
人物追跡部404は、第1監視対象者PNの移動経路の他に、第2監視対象者PNの移動経路を追跡することを除いて、図3に示した人物追跡部402と同一または同様である。人物追跡部404の動作の詳細は、図17で説明する。
計時部504は、第1監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れてからの経過時間の他に、第2監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れてからの経過時間を計測することを除いて、図3に示した計時部502と同一または同様である。例えば、計時部504は、監視情報記憶部210に記憶された第2監視対象者PNの特徴毎に、第2監視対象者PNの移動経路と予測経路とを比較する。そして、計時部504は、第2監視対象者PN毎に、移動経路が予測経路から外れたときを契機に経過時間の計測を開始する。また、計時部504は、第2監視対象者PNに対しても図10に示した動作を実行し、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間に応じて、第2監視対象者PNが不審人物である可能性を示す危険度を設定する。なお、図10に示したステップS550の第1判定時間は、第1監視対象者PNと第2監視対象者PNとで同じ時間でもよいし、異なる時間でもよい。同様に、図10に示したステップS570の第1閾値時間は、第1監視対象者PNと第2監視対象者PNとで同じ時間でもよいし、異なる時間でもよい。図10に示した動作を第2監視対象者PNに対して実行する場合のステップS570の第1閾値時間(第2監視対象者PNの危険度を“高”に設定するかの閾値時間)は、第2閾値時間の一例である。
不審者判定部604は、第1監視対象者PNが不審者か否かを判定する他に、第2監視対象者PNが不審者か否かを判定することを除いて、図3に示した不審者判定部602と同一または同様である。例えば、不審者判定部604は、第1監視対象者PNおよび第2監視対象者PNのうち、計時部504により危険度が“高”に設定された監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。入室検知部700は、図3に示した入室検知部700と同一または同様である。
ドア状態検知部710は、カメラ22で撮影された画像に基づいて、複数の部屋のいずれかのドアが開いたことを検知する。例えば、ドア状態検知部710は、カメラ22で撮影された画像中のドアを画像解析して、ドアが開いた状態か閉じた状態かを判定する。なお、ドア状態検知部710は、監視情報記憶部210に記憶されている監視対象者PNの特徴に一致しない特徴を有する人物PNをカメラ22で撮影された画像から検知することにより、ドアが開いたとことを検知してもよい。例えば、ドアを開けて部屋から退室した人物PNの特徴は、ドアが開いた時点では、監視対象者PNの特徴として監視情報記憶部210に記憶されていない。このため、ドア状態検知部710は、監視情報記憶部210に記憶されている第1監視対象者PNおよび第2監視対象者PNの特徴のいずれにも一致しない特徴を有する人物PNがカメラ22で撮影された場合、部屋のドアが開いたと判定してもよい。
退出検知部720は、不審者と判定されずにカメラ21、22で撮影される空間の外に移動した第2監視対象者PNを、第2監視対象者の特徴とカメラ21、22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴との比較結果に基づいて検知する。例えば、退出検知部720は、図14および図17等で説明する退出フラグが1に設定された第2監視対象者PNを、不審者と判定されずにカメラ21、22で撮影される空間の外に移動した第2監視対象者PNとして特定する。
データベース更新部802は、第1監視対象者PNの移動経路の他に、第2監視対象者PNの移動経路をデータベースDBに登録することを除いて、図3に示したデータベース更新部800と同一または同様である。例えば、データベース更新部802は、退出検知部720により検知された第2監視対象者PNの部屋番号および移動経路に基づいて、データベースDBを更新する。データベース更新部802が第2監視対象者PNの移動経路をデータベースDBに登録する動作は、図11に示した動作において、第1監視対象者PNを第2監視対象者PNに読み替えることにより説明される。なお、第2監視対象者PNは、ゲートを通過していないため、鍵識別情報に対応付けられていない。このため、第2監視対象者PNの移動経路をデータベースDBに登録する動作では、鍵識別情報は、図14に示すように、データベースDBに登録されずに未登録に維持される。
このように、侵入者検知装置14は、移動経路が予測経路を外れた監視対象者PN(第1監視対象者PN、第2監視対象者PN)のうち、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の監視対象者PNを、不審者と判定する。このため、侵入者検知装置14は、侵入者検知装置12と同様に、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
なお、侵入者検知装置14の構成は、図12に示す例に限定されない。例えば、入室検知部700は、人物追跡部402に含まれてもよい。また、例えば、危険度の設定(危険度設定処理)は、不審者判定部604により実行されてもよい。また、例えば、計時部504は、不審者判定部604に含まれてもよい。また、例えば、ドア状態検知部710は、監視対象決定部204に含まれてもよい。あるいは、ドア状態検知部710は、ドアの開閉を検知するセンサが各部屋に対応して集合住宅内に設置されている場合、センサからの情報に基づいて、複数の部屋のいずれかのドアが開いたことを検知してもよい。
図13は、図12に示したデータベースDBの一例を示す。図13に示すデータベースDBは、部屋から退室した第2監視対象者PNの移動経路も登録されることを除いて、図4に示したデータベースDBと同一または同様である。例えば、図13に示すデータベースDBにおいても、図4で説明したように、鍵識別情報、部屋番号、移動経路、正規経路フラグ、経路使用回数および有効期限が1レコードとして登録される。
鍵識別情報は、第1監視対象者PNが入室した部屋に対応する鍵の鍵識別情報(KEYIDx、KEYIDy等)を示す。なお、図13に示す鍵識別情報の欄に記載された符号Nullは、鍵識別情報が登録されていないことを示す。すなわち、鍵識別情報が未登録のレコードに含まれる移動経路は、部屋から退室した第2監視対象者PNの移動経路を示す。
部屋番号は、第1監視対象者PNが入室した部屋(202号室、103号室等)、または、第2監視対象者PNが退室した部屋(103号室等)を示す。また、移動経路は、第1監視対象者PNが入室するまでの経路、または、第2監視対象者PNがカメラ21、22で撮影される空間の外に移動するまでの経路を示す。
経路使用回数、正規経路フラグ、有効期限の意味は、図4で説明した経路使用回数、正規経路フラグ、有効期限と同じである。例えば、正規経路フラグは、定期的に更新される。なお、第1監視対象者PNが入室する度、および、第2監視対象者PNがカメラ21、22で撮影される空間の外に退出する度に、実行されてもよい。
データベースDBに登録される情報は、図13に示す例に限定されない。例えば、データベースDBに登録される鍵識別情報は、部屋番号で示される部屋に入室した第1監視対象者PNが通過したゲートの解錠に使用された鍵の鍵識別情報でもよい。
図14は、図12に示した監視情報記憶部210に記憶される情報の一例を示す。図14に示す例では、部屋から退室した第2監視対象者PNに関する情報も監視情報記憶部210に記憶される。監視情報記憶部210に記憶されるその他の情報は、図6に示した監視情報記憶部210に記憶される情報と同一または同様である。例えば、図14に示す例においても、第1/第2監視対象者の特徴情報、鍵識別情報、部屋番号、予測経路、移動経路および入室/退出フラグを含む情報が監視対象者毎に記憶される。
第1/第2監視対象者の特徴情報は、監視対象決定部204により第1監視対象者PNと決定された人物PNの特徴、または、監視対象決定部204により第2監視対象者PNと決定された人物PNの特徴を示す。
第1/第2監視対象者の特徴情報、部屋番号、予測経路、移動経路および入室/退出フラグ等が、第1監視対象者PNと第2監視対象者PNとのどちらの情報を示しているかは、鍵識別情報を参照することにより判定することができる。
鍵識別情報は、監視対象決定部202により第1監視対象者PNと決定された人物PNがゲートを通過する際に使用された鍵の鍵識別情報を示す。図14に示す鍵識別情報の欄に記載された符号Nullは、鍵識別情報が未登録であることを示し、監視対象者PNがゲートを通過していないことを示す。すなわち、鍵識別情報が未登録の場合、特徴情報(図14では、“FEAg”、“FEAh”)で示される特徴は、第2監視対象者PNの特徴を示す。換言すれば、鍵識別情報が登録されている場合、特徴情報で示される特徴は、第1監視対象者PNの特徴を示す。例えば、“KEYIDx”に設定された鍵識別情報に対応する“FEAa”の特徴情報で示される特徴は、第1監視対象者PNの特徴を示す。
部屋番号は、第1監視対象者PNが入室した部屋(入室検知部700により特定された部屋)、または、第2監視対象者PNが退室した部屋(監視対象決定部204により特定された部屋)を示す。図14に示す部屋番号の欄に記載された符号Nullの意味は、図6に示した部屋番号の欄に記載された符号Nullと同じである。
予測経路は、予測経路決定部304により決定された監視対象者PN(第1監視対象者PNまたは第2監視対象者PN)の予測経路を示す。移動経路は、人物追跡部404により追跡されている監視対象者PN(第1監視対象者PNまたは第2監視対象者PN)の移動経路を示す。
入室/退出フラグは、第1監視対象者PNが入室したことを示す入室フラグ、または、第2監視対象者PNがカメラ21、22で撮影される空間の外に退出したことを示す退出フラグを示す。例えば、入室/退出フラグの欄に記載された“1”は、鍵識別情報が登録されている場合、入室フラグが1に設定されたことを示し、鍵識別情報が未登録(Null)の場合、退出フラグが1に設定されたことを示す。すなわち、1に設定された入室フラグは、対応する第1監視対象者PNが入室したことを示し、1に設定された退出フラグは、対応する第2監視対象者PNがカメラ21、22で撮影される空間の外に退出したことを示す。
なお、監視情報記憶部210に記憶される情報は、図14に示す例に限定されない。例えば、第1監視対象者PNが入室した部屋が入室フラグと移動経路とに基づいて特定され、第2監視対象者PNが退室した部屋が移動経路に基づいて特定される場合、部屋番号は、監視情報記憶部210に記憶される情報から省かれてもよい。
図15は、図12に示した侵入者検知装置14の動作の一例を示す。図15に示す動作は、侵入者検知方法の一例である。また、図15に示す動作をコンピュータ等の侵入者検知装置14に実行させるためのプログラムは、侵入者検知プログラムの一例である。図15に示す例では、侵入者検知装置14は、ステップS100、S110の処理を含む人物特徴抽出処理と、ステップS202の監視対象者設定処理と、ステップS402の侵入検知処理とを並列に実行する。
ステップS100、S110の処理は、図7に示したステップS100、S110の処理と同一または同様である。
侵入者検知装置14は、ステップS202の監視対象者設定処理を、人物特徴抽出処理で抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報を用いて実行する。なお、監視対象者設定処理は、図7に示した第1監視対象者設定処理と図16に示す第2監視対象者設定処理とを含む。例えば、侵入者検知装置14は、人物特徴抽出処理で抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報を用いて、第1監視対象者設定処理と第2監視対象者設定処理とを並列に実行する。
第1監視対象者設定処理により、図7で説明したように、第1監視対象者PNが決定され、第1監視対象者PNの特徴と鍵識別情報とが対応付けられ、第1監視対象者PNの予測経路が決定される。また、第2監視対象者設定処理により、第2監視対象者PNが決定され、第2監視対象者PNの特徴と部屋番号とが対応付けられ、第2監視対象者PNの予測経路が決定される。第2監視対象者設定処理の詳細は、図16で説明する。なお、監視対象者設定処理で決定された監視対象者PNの特徴を示す特徴情報は、ステップS402の侵入検知処理で参照される。
侵入者検知装置14は、ステップS402の侵入検知処理を、人物特徴抽出処理で抽出した人物PNの特徴を示す特徴情報と監視対象者設定処理で決定した監視対象者PNの特徴を示す特徴情報とを用いて、監視対象者PN毎に実行する。例えば、侵入者検知装置14は、監視対象決定部204で決定された第1監視対象者PNに対しては、図9に示した第1侵入検知処理を実行し、監視対象決定部204により決定された第2監視対象者PNに対しては、図17に示す第2侵入検知処理を実行する。
不審者がゲートを通過して監視区域に侵入した場合、第1侵入検知処理により、不審者の侵入が検知され、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入が通知される。また、例えば、第1侵入検知処理で検出されなかった不審者が、侵入した部屋から退室した場合、第2侵入検知処理により、不審者の侵入が検知され、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入が通知される。第2侵入検知処理の詳細は、図17で説明する。
なお、侵入者検知装置14の動作は、図15に示す例に限定されない。例えば、侵入者検知装置14は、人物特徴抽出処理、監視対象者設定処理および侵入検知処理を順に実行してもよい。
図16は、図15に示した第2監視対象者設定処理の一例を示す。
ステップS210Bでは、ドア状態検知部710は、図12で説明したように、カメラ22で撮影された画像に基づいて、複数の部屋のいずれかのドアが開いたか否かを判定する。複数の部屋のいずれかのドアが開いた場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS220Bに移る。一方、複数の部屋のいずれのドアも開いていない場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS210Bに戻る。すなわち、侵入者検知装置14は、ドア状態検知部710がドアの開きを検知するまで、ステップS220Bの処理の実行を待機する。
ステップS220Bでは、監視対象決定部204は、カメラ22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴を示す特徴情報を、人物特徴記憶部110から取得する。
次に、ステップS230Bでは、監視対象決定部204は、新たに退室した人物PNが存在するか否かを判定する。例えば、監視対象決定部204は、カメラ22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴と、監視情報記憶部210に記憶されている第1監視対象者PNおよび第2監視対象者PNの特徴とを比較する。そして、監視対象決定部204は、比較結果に基づいて、第1監視対象者PNおよび第2監視対象者PNの特徴のいずれにも一致しない特徴を有する人物PNがカメラ22で撮影されたか否かを判定する。第1監視対象者PNおよび第2監視対象者PNの特徴のいずれにも一致しない特徴を有する人物PNがカメラ22で撮影された場合、監視対象決定部204は、新たに退室した人物PNが存在すると判定する。換言すれば、カメラ22で撮影された画像から抽出された全ての人物PNの各々の特徴が監視情報記憶部210に記憶されている第1監視対象者PNおよび第2監視対象者PNの特徴のいずれかに一致する場合、新たに退室した人物PNは存在しないと判定される。
新たに退室した人物PNが存在する場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS240Bに移る。一方、新たに退室した人物PNが存在しない場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS210Bに戻る。
ステップS240Bでは、監視対象決定部204は、ステップS230Bで検知した人物PNが退室した部屋の部屋番号を取得する。例えば、監視対象決定部204は、新たに退室した人物PN(ステップS230Bで検知した人物PN)を撮影したカメラ22に対応する部屋番号を取得する。
なお、監視対象決定部204は、例えば、ドア状態検知部710が複数のカメラ22で撮影された画像のうちのどのカメラ22で撮影された画像からドアの開きを検知したかを取得し、取得した画像を撮影したカメラ22に対応する部屋番号を取得してもよい。あるいは、ドア状態検知部710は、ドアが開いたことを検知した場合、開いたドアの部屋の部屋番号を取得し、取得した部屋番号を監視対象決定部204に通知してもよい。
次に、ステップS250Bでは、監視対象決定部204は、新たに退室した人物PNを第2監視対象者PNに決定し、第2監視対象者PNの特徴情報と部屋番号とを対応付けて監視情報記憶部210に記憶する。
次に、ステップS300Bでは、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの部屋番号と同じ部屋番号で、鍵識別情報が未登録で、正規経路フラグが1に設定された移動経路が、データベースDBに存在するか否かを判定する。以下、第2監視対象者PNの部屋番号と同じ部屋番号で、鍵識別情報が未登録で、正規経路フラグが1に設定された移動経路は、有効な移動経路とも称される。例えば、図13に示したデータベースDBでは、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの部屋番号が103号室の場合、第2監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在すると判定する。また、例えば、第2監視対象者PNの部屋番号と同じ部屋番号で、鍵識別情報が未登録の移動経路がデータベースDBに存在しない場合、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在しないと判定する。あるいは、第2監視対象者PNの部屋番号と同じ部屋番号で、鍵識別情報が未登録の移動経路の正規経路フラグが全て0の場合、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在しないと判定する。
第2監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在する場合、予測経路決定部304の動作は、ステップS310Bに移る。一方、第2監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路がデータベースDBに存在しない場合、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの予測経路を未設定として、第2監視対象者設定処理を終了する。この場合、侵入者検知装置14(より詳細には、ドア状態検知部710)は、次の第2監視対象者設定処理のステップS210Bに動作を移す。
ステップS310Bでは、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの予測経路として有効な移動経路をデータベースDBから取得して監視情報記憶部210に記憶する。例えば、図13に示したデータベースDBでは、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの部屋番号が103号室の場合、第2監視対象者PNの予測経路として、移動経路“22d、22c、22b、22a、21”を監視情報記憶部210に記憶する。侵入者検知装置14は、ステップS310Bの処理を実行した後、次の第2監視対象者設定処理のステップS210Bに動作を移す。
このように、予測経路決定部304は、第1監視対象者PNの予測経路を決定する他に、第2監視対象者PN毎に、第2監視対象者PNに対応付けられた部屋番号で示される部屋から過去に退室した人物PNの移動経路に基づいて予測経路を決定する。予測経路決定部304は、データベースDBに登録された移動経路のうち、第2監視対象者PNに対応付けられた部屋番号と同じ部屋番号に対応付けられ、鍵識別情報が未登録で、かつ、有効情報が予測経路として使用可能であることを示す移動経路を選択する。そして、予測経路決定部304は、データベースDBから選択した移動経路を第2監視対象者PNの予測経路に決定する。また、予測経路決定部304は、第2監視対象者PNの予測経路として使用可能な移動経路がデータベースDBに登録されていない場合、第2監視対象者PNの予測経路を未設定とする。
なお、第2監視対象者設定処理は、図16に示す例に限定されない。例えば、ステップS210BからステップS250Bまでの一連の処理と、ステップS300BからステップS310Bまでの一連の処理とは、並列に実行されてもよい。また、例えば、ステップS210Bは、省かれてもよい。この場合、ステップS230Bで新たに退室した人物PNが存在する場合に、ドアが開いたと判定される。
図17は、図15に示した第2侵入検知処理の一例を示す。図17に示す第2侵入検知処理は、監視対象決定部204により決定された第2監視対象者PN毎に実行される。例えば、複数の第2監視対象者PNが存在する場合、複数の第2監視対象者PNの各々に対する第2侵入検知処理が並列に実行される。また、第1監視対象者PNと第2監視対象者PNとの両方が存在する場合、侵入者検知装置14は、図9に示した第1侵入検知処理と図17に示す第2侵入検知処理とを並列に実行する。
図17に示す第2侵入検知処理は、図9に示した入室判定処理の代わりに退出判定処理が実行されることを除いて、図9に示した第1侵入検知処理と同一または同様である。例えば、第2侵入検知処理の移動経路設定処理、不審者判定処理およびデータベース更新処理は、図9に示した第1侵入検知処理において、第1監視対象者PNおよび入室フラグを第2監視対象者PNおよび退出フラグにそれぞれ読み替えることにより説明される。したがって、図17に示す各ステップでは、詳細な説明を省略する。
ステップS410BからステップS450Bまでの一連の処理を含む移動経路設定処理は、人物追跡部404により実行される。また、ステップS500からステップS610までの一連の処理を含む不審者判定処理は、計時部504および不審者判定部604により実行される。そして、ステップS700Bの退出判定処理は、退出検知部720により実行され、ステップS800のデータベース更新処理は、データベース更新部802により実行される。
ステップS410Bでは、人物追跡部404は、人物特徴抽出部104により抽出された人物PNの特徴を示す特徴情報を、人物特徴記憶部110から取得する。
次に、ステップS420Bでは、人物追跡部404は、第2監視対象者PNが複数のカメラ21、22のいずれかで撮影されているか否かを、ステップS410Bで取得した特徴情報に基づいて判定する。例えば、人物追跡部404は、第2監視対象者PNの特徴に一致する特徴を示す特徴情報が、ステップS410Bで取得した特徴情報に存在する場合、第2監視対象者PNが複数のカメラ21、22のいずれかで撮影されていると判定する。この場合、人物追跡部404は、第2監視対象者PNの特徴に一致する特徴を示す特徴情報に対応付けられたカメラの識別情報を、第2監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報として取得する。
第2監視対象者PNが複数のカメラ21、22のいずれかで撮影されている場合、人物追跡部404の動作は、ステップS440Bに移る。一方、第2監視対象者PNがカメラ21、22のいずれでも撮影されていない場合、人物追跡部404の動作は、ステップS430Bに移る。
ステップS430Bでは、人物追跡部404は、第2監視対象者PNに対応付けて監視情報記憶部210に記憶された退出フラグを1に設定する。ステップS430Bの処理が実行された後、侵入者検知装置14の動作は、ステップS500に移る。
ステップS440Bでは、人物追跡部404は、前回の移動経路設定処理と今回の移動経路設定処理とで第2監視対象者PNを撮影したカメラが異なるか否かを判定する。すなわち、人物追跡部404は、第2監視対象者PNが前回の移動経路設定処理を実行したときに居た監視領域(カメラ21、22の各々の撮影範囲)から他の監視領域に移動したか否かを判定する。
前回の移動経路設定処理と今回の移動経路設定処理とで第2監視対象者PNを撮影したカメラ(カメラ21、22)が異なる場合、人物追跡部404の動作は、ステップS450Bに移る。すなわち、第2監視対象者PNが前回の移動経路設定処理を実行したときに居た監視領域から他の監視領域に移動した場合、侵入者検知装置14は、ステップS450Bにおいて第2監視対象者PNの移動経路を更新した後、動作をステップS500に移す。
一方、前回の移動経路設定処理と今回の移動経路設定処理とで第2監視対象者PNを撮影したカメラ(カメラ21、22)が同じ場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS500に移る。すなわち、第2監視対象者PNが前回の移動経路設定処理を実行したときに居た監視領域に留まっている場合、侵入者検知装置14は、ステップS450Bの処理を実行することなく、動作をステップS500に移す。
ステップS450Bでは、人物追跡部404は、第2監視対象者PNを撮影したカメラの識別情報を移動経路として監視情報記憶部210に記憶する。これにより、第2監視対象者PNの移動経路が更新される。ステップS450Bの処理が実行された後、侵入者検知装置14の動作は、ステップS500に移る。
ステップS500では、計時部504は、第2監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたか否かを判定する。なお、複数の予測経路が設定された第2監視対象者PNに対しては、計時部504は、移動経路が複数の予測経路の全てから外れた場合、移動経路が予測経路から外れたと判定する。換言すれば、複数の予測経路のうちの少なくとも1つの予測経路に沿って第2監視対象者PNが移動している期間では、第2監視対象者PNの移動経路は予測経路から外れていないと判定される。また、第2監視対象者PNの予測経路が未設定の場合、計時部504は、第2監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れたと判定する。これにより、計時部504は、例えば、第2監視対象者PNの予測経路が未設定の場合、第2監視対象者PNがドアの開いた部屋から退室したときを契機に経過時間の計測を開始する(図10に示したステップS540)。
第2監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れた場合、計時部504の動作は、ステップS510に移る。一方、第2監視対象者PNの移動経路が予測経路から外れていない場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS700Bに移る。
ステップS510では、計時部504は、図10に示した危険度設定処理を実行する。これにより、移動経路が予測経路から外れた第2監視対象者PNに対して、危険度が、“低”、“中”、“高”の3段階のいずれかに設定される。ステップS510の危険度設定処理が実行された後、侵入者検知装置14の動作は、ステップS600に移る。
ステップS600では、不審者判定部604は、第2監視対象者PNの危険度が“高”に設定されているか否かを判定する。第2監視対象者PNの危険度が“高”に設定されている場合、不審者判定部604の動作は、ステップS610に移る。一方、第2監視対象者PNの危険度が“高”に設定されていない場合、すなわち、第2監視対象者PNの危険度が“中”または“低”のいずかに設定されている場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS700Bに移る。
ステップS610では、不審者判定部604は、不審者の侵入を提携機関に通知する。このように、不審者判定部604は、危険度が“高”に設定された第2監視対象者PNを不審者と判定し、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入を通知する。これにより、着目する一人の第2監視対象者PNに対する第2侵入検知処理は終了する。
ステップS700Bでは、退出検知部720は、第2監視対象者PNがカメラ21、22で撮影される空間の外に退出したか否かを、第2監視対象者PNに対応付けられた退出フラグに基づいて判定する。例えば、退出検知部720は、第2監視対象者PNに対応付けられて監視情報記憶部210に記憶された退出フラグが1に設定されている場合、第2監視対象者PNが退出したと判定する。このように、退出検知部720は、不審者と判定されずにカメラ21、22で撮影される空間の外に移動した第2監視対象者PNを、第2監視対象者の特徴とカメラ21、22で撮影された画像から抽出された人物PNの特徴との比較結果(退出フラグ)に基づいて検知する。
第2監視対象者PNが退出している場合、侵入者検知装置14の動作は、ステップS800に移る。一方、第2監視対象者PNが退出していない場合、侵入者検知装置14は、ステップS410Bに動作を移し、第2監視対象者PNの監視(移動経路の追跡等)を継続する。
ステップS800では、データベース更新部802は、図11に示したデータベース更新処理を実行する。データベース更新処理により、第2監視対象者PNの移動経路等の情報がデータベースDBに登録される。データベース更新処理の終了により、着目する一人の第2監視対象者PNに対する第2侵入検知処理は終了する。
なお、第2侵入検知処理は、図17に示す例に限定されない。例えば、ステップS500の判定処理は、人物追跡部404により実行されてもよいし、不審者判定部604により実行されてもよい。また、例えば、侵入者検知装置14は、ステップS430Bの処理を実行した後、動作をステップS800に移してもよい。また、例えば、侵入者検知装置14は、第2監視対象者PNの危険度が“中”に設定されている場合、集合住宅の管理人等に不審者の候補が存在することを通知する等の報知処理を実行してから、ステップS700Bの判定処理を実行してもよい。
以上、図12から図17に示す実施形態においても、図1から図11に示した実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、侵入者検知装置14は、移動経路が予測経路を外れた第1監視対象者PNのうち、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間以上の監視対象者PNを、不審者と判定する。このため、移動経路が予測経路から外れた第1監視対象者PNを全て不審者と判定する場合に比べて、監視区域に共連れで入った正規の人物PNを不審者と判定する誤判定を抑制することができる。すなわち、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
また、侵入者検知装置14は、移動経路が予測経路を外れた第2監視対象者PNのうち、移動経路が予測経路から外れてからの経過時間が第1閾値時間(または、第1閾値時間と異なる時間に予め設定された第2閾値時間)以上の監視対象者PNを不審者と判定する。これにより、例えば、不審者が、複数の部屋のいずれかに侵入した後に、侵入した部屋から退室した場合、不審者の侵入が検知され、集合住宅を警備する警備会社等の提携機関に不審者の侵入が通知される。この結果、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
また、侵入者検知装置14は、データベースDBに登録された移動経路のうち、予測経路として有効な移動経路を選択して第2監視対象者の予測経路に決定する。このため、第2監視対象者PNの予測経路の精度を向上することができ、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
なお、侵入者検知装置14は、第2監視対象者PNの予測経路が未設定の場合、第2監視対象者PNがドアの開いた部屋から退室したときを契機に経過時間の計測を開始する。これにより、侵入者検知装置14は、移動経路が予測経路から外れてから第1閾値時間(または、第1閾値時間と異なる時間に予め設定された第2閾値時間)を経過しても退出していない不審者を検知しない状態になることを抑止できる。すなわち、セキュリティの対象となる監視区域に侵入する不審者の検知精度を向上することができる。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として以下の通り開示する。
(付記1)
建物内の監視区域への部外者の侵入を防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置と、前記ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラと、前記監視区域を撮影する第2カメラとを用いて、前記監視区域への不審者の侵入を検知する侵入者検知装置において、
前記第1カメラおよび前記第2カメラから取得した画像毎に、画像中の人物の特徴を抽出する人物特徴抽出部と、
前記ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を前記錠制御装置から受けた場合、前記第1カメラで撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定する監視対象決定部と、
前記第1監視対象者毎に、前記錠制御装置から受けた前記鍵識別情報に対応付けられた人物の前記監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定する予測経路決定部と、
前記第1監視対象者毎に、当該第1監視対象者の特徴と前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡する人物追跡部と、
前記第1監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた経過時間を計測する計時部と、
前記経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する不審者判定部と
を有することを特徴とする侵入者検知装置。
(付記2)
付記1に記載の侵入者検知装置において、
前記監視区域は、前記建物が有する複数の部屋の各々から前記ゲートまでの通路を含み、
不審者と判定されずに前記複数の部屋のいずれかに入室した前記第1監視対象者を、当該第1監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴との比較結果に基づいて検知し、検知した前記第1監視対象者が入室した部屋を識別する部屋番号を、検知した前記第1監視対象者を最後に撮影した画像に基づいて特定する入室検知部と、
前記鍵識別情報、部屋番号、前記移動経路および前記移動経路の使用回数が互いに対応付けられて登録されるデータベースを、前記入室検知部により検知された前記第1監視対象者の部屋番号および前記移動経路に基づいて更新するデータベース更新部と
をさらに有することを特徴とする侵入者検知装置。
(付記3)
付記2に記載の侵入者検知装置において、
前記データベース更新部は、前記データベースに登録された前記移動経路を前記予測経路として使用可能かを前記移動経路の使用回数に基づいて判定し、判定結果を示す有効情報を、前記移動経路に対応付けて前記データベースに登録し、
前記予測経路決定部は、前記データベースに登録された前記移動経路のうち、前記第1監視対象者に対応付けられた前記鍵識別情報と同じ前記鍵識別情報に対応付けられ、かつ、有効情報が前記予測経路として使用可能であることを示す前記移動経路を、前記第1監視対象者の前記予測経路に決定する
ことを特徴とする侵入者検知装置。
(付記4)
付記3に記載の侵入者検知装置において、
前記予測経路決定部は、前記第1監視対象者の前記予測経路として使用可能な前記移動経路が前記データベースに登録されていない場合、前記第1監視対象者の前記予測経路を未設定とし、
前記計時部は、前記第1監視対象者の前記予測経路が未設定の場合、前記第1監視対象者が前記監視区域に入ったときを契機に前記経過時間の計測を開始する
ことを特徴とする侵入者検知装置。
(付記5)
付記1に記載の侵入者検知装置において、
前記監視区域は、前記建物が有する複数の部屋の各々から前記ゲートまでの通路を含み、
前記第2カメラで撮影された画像に基づいて、前記複数の部屋のいずれかのドアが開いたことを検知するドア状態検知部をさらに有し、
前記監視対象決定部は、さらに、前記複数の部屋のいずれかのドアが開いたことを前記ドア状態検知部が検知した場合、前記第2カメラで撮影された画像に基づいて、ドアの開いた部屋から退室した人物とドアの開いた部屋を識別する部屋番号とを検知し、ドアの開いた部屋から退室した人物を第2監視対象者に決定し、前記第2監視対象者の特徴と部屋番号とを対応付け、
前記予測経路決定部は、さらに、前記第2監視対象者毎に、前記第2監視対象者に対応付けられた部屋番号で示される部屋から過去に退室した人物の前記移動経路に基づいて前記予測経路を決定し、
前記人物追跡部は、さらに、前記第2監視対象者毎に、当該第2監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、前記移動経路を追跡し、
前記計時部は、さらに、前記第2監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた前記経過時間を計測し、
前記不審者判定部は、さらに、前記第2監視対象者の前記経過時間と、予め設定された第2閾値時間とを比較する
ことを特徴とする侵入者検知装置。
(付記6)
付記5に記載の侵入者検知装置において、
不審者と判定されずに前記複数の部屋のいずれかに入室した前記第1監視対象者を、当該第1監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴との比較結果に基づいて検知し、検知した前記第1監視対象者が入室した部屋を識別する部屋番号を、検知した前記第1監視対象者を最後に撮影した画像に基づいて特定する入室検知部と、
前記鍵識別情報、部屋番号、前記移動経路および前記移動経路の使用回数が互いに対応付けられて登録されるデータベースを、前記入室検知部により検知された前記第1監視対象者の部屋番号および前記移動経路に基づいて更新するデータベース更新部と
をさらに有することを特徴とする侵入者検知装置。
(付記7)
付記6に記載の侵入者検知装置において、
不審者と判定されずに前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影される空間の外に移動した前記第2監視対象者を、当該第2監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴との比較結果に基づいて検知する退出検知部をさらに有し、
前記データベース更新部は、さらに、前記退出検知部により検知された前記第2監視対象者の部屋番号および前記移動経路に基づいて前記データベースを更新する
ことを特徴とする侵入者検知装置。
(付記8)
付記6または付記7に記載の侵入者検知装置において、
前記データベース更新部は、前記データベースに登録された前記移動経路を前記予測経路として使用可能かを前記移動経路の使用回数に基づいて判定し、判定結果を示す有効情報を、前記移動経路に対応付けて前記データベースに登録し、
前記予測経路決定部は、前記データベースに登録された前記移動経路のうち、前記第1監視対象者に対応付けられた前記鍵識別情報と同じ前記鍵識別情報に対応付けられ、かつ、有効情報が前記予測経路として使用可能であることを示す前記移動経路を、前記第1監視対象者の前記予測経路に決定し、前記第2監視対象者に対応付けられた部屋番号と同じ部屋番号に対応付けられ、前記鍵識別情報が未登録で、かつ、有効情報が前記予測経路として使用可能であることを示す前記移動経路を前記第2監視対象者の前記予測経路に決定する
ことを特徴とする侵入者検知装置。
(付記9)
付記8に記載の侵入者検知装置において、
前記予測経路決定部は、前記第1監視対象者の前記予測経路として使用可能な前記移動経路が前記データベースに登録されていない場合、前記第1監視対象者の前記予測経路を未設定とし、前記第2監視対象者の前記予測経路として使用可能な前記移動経路が前記データベースに登録されていない場合、前記第2監視対象者の前記予測経路を未設定とし、
前記計時部は、前記第1監視対象者の前記予測経路が未設定の場合、前記第1監視対象者が前記監視区域に入ったときを契機に前記経過時間の計測を開始し、前記第2監視対象者の前記予測経路が未設定の場合、前記第2監視対象者がドアの開いた部屋から退室したときを契機に前記経過時間の計測を開始する
ことを特徴とする侵入者検知装置。
(付記10)
建物内の監視区域への部外者の侵入を防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置と、前記ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラと、前記監視区域を撮影する第2カメラとを用いて、前記監視区域への不審者の侵入を検知する処理をコンピュータに実行させるための侵入者検知プログラムにおいて、
前記第1カメラおよび前記第2カメラから取得した画像毎に、画像中の人物の特徴を抽出し、
前記ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を前記錠制御装置から受けた場合、前記第1カメラで撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定し、
前記第1監視対象者毎に、前記錠制御装置から受けた前記鍵識別情報に対応付けられた人物の前記監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定し、
前記第1監視対象者毎に、当該第1監視対象者の特徴と前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡し、
前記第1監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた経過時間を計測し、
前記経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する
処理をコンピュータに実行させるための侵入者検知プログラム。
(付記11)
建物内の監視区域への部外者の侵入を防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置と、前記ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラと、前記監視区域を撮影する第2カメラとを用いて、前記監視区域への不審者の侵入を検知する侵入者検知装置によって実行される侵入者検知方法において、
前記第1カメラおよび前記第2カメラから取得した画像毎に、画像中の人物の特徴を抽出し、
前記ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を前記錠制御装置から受けた場合、前記第1カメラで撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定し、
前記第1監視対象者毎に、前記錠制御装置から受けた前記鍵識別情報に対応付けられた人物の前記監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定し、
前記第1監視対象者毎に、当該第1監視対象者の特徴と前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡し、
前記第1監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた経過時間を計測し、
前記経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する
ことを特徴とする侵入者検知方法。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
1‥侵入者検知システム;20‥錠制御装置;21、22‥カメラ;10、12、14‥侵入者検知装置;100、102‥人物特徴抽出部;110‥人物特徴記憶部;200、202、204‥監視対象決定部;210‥監視情報記憶部;300、302、304‥予測経路決定部;400、402、404‥人物追跡部;500、502、504‥計時部;600、602、604‥不審者判定部;700‥入室検知部;710‥ドア状態検知部;720‥退出検知部;800、802‥データベース更新部;1000、1002、1004‥プロセッサ;1200‥メモリ;1400‥バス;DB‥データベース;REC‥記録媒体

Claims (11)

  1. 建物内の監視区域への部外者の侵入を防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置と、前記ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラと、前記監視区域を撮影する第2カメラとを用いて、前記監視区域への不審者の侵入を検知する侵入者検知装置において、
    前記第1カメラおよび前記第2カメラから取得した画像毎に、画像中の人物の特徴を抽出する人物特徴抽出部と、
    前記ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を前記錠制御装置から受けた場合、前記第1カメラで撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定する監視対象決定部と、
    前記第1監視対象者毎に、前記錠制御装置から受けた前記鍵識別情報に対応付けられた人物の前記監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定する予測経路決定部と、
    前記第1監視対象者毎に、当該第1監視対象者の特徴と前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡する人物追跡部と、
    前記第1監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた経過時間を計測する計時部と、
    前記経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する不審者判定部と
    を有することを特徴とする侵入者検知装置。
  2. 請求項1に記載の侵入者検知装置において、
    前記監視区域は、前記建物が有する複数の部屋の各々から前記ゲートまでの通路を含み、
    不審者と判定されずに前記複数の部屋のいずれかに入室した前記第1監視対象者を、当該第1監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴との比較結果に基づいて検知し、検知した前記第1監視対象者が入室した部屋を識別する部屋番号を、検知した前記第1監視対象者を最後に撮影した画像に基づいて特定する入室検知部と、
    前記鍵識別情報、部屋番号、前記移動経路および前記移動経路の使用回数が互いに対応付けられて登録されるデータベースを、前記入室検知部により検知された前記第1監視対象者の部屋番号および前記移動経路に基づいて更新するデータベース更新部と
    をさらに有することを特徴とする侵入者検知装置。
  3. 請求項2に記載の侵入者検知装置において、
    前記データベース更新部は、前記データベースに登録された前記移動経路を前記予測経路として使用可能かを前記移動経路の使用回数に基づいて判定し、判定結果を示す有効情報を、前記移動経路に対応付けて前記データベースに登録し、
    前記予測経路決定部は、前記データベースに登録された前記移動経路のうち、前記第1監視対象者に対応付けられた前記鍵識別情報と同じ前記鍵識別情報に対応付けられ、かつ、有効情報が前記予測経路として使用可能であることを示す前記移動経路を、前記第1監視対象者の前記予測経路に決定する
    ことを特徴とする侵入者検知装置。
  4. 請求項3に記載の侵入者検知装置において、
    前記予測経路決定部は、前記第1監視対象者の前記予測経路として使用可能な前記移動経路が前記データベースに登録されていない場合、前記第1監視対象者の前記予測経路を未設定とし、
    前記計時部は、前記第1監視対象者の前記予測経路が未設定の場合、前記第1監視対象者が前記監視区域に入ったときを契機に前記経過時間の計測を開始する
    ことを特徴とする侵入者検知装置。
  5. 請求項1に記載の侵入者検知装置において、
    前記監視区域は、前記建物が有する複数の部屋の各々から前記ゲートまでの通路を含み、
    前記第2カメラで撮影された画像に基づいて、前記複数の部屋のいずれかのドアが開いたことを検知するドア状態検知部をさらに有し、
    前記監視対象決定部は、さらに、前記複数の部屋のいずれかのドアが開いたことを前記ドア状態検知部が検知した場合、前記第2カメラで撮影された画像に基づいて、ドアの開いた部屋から退室した人物とドアの開いた部屋を識別する部屋番号とを検知し、ドアの開いた部屋から退室した人物を第2監視対象者に決定し、前記第2監視対象者の特徴と部屋番号とを対応付け、
    前記予測経路決定部は、さらに、前記第2監視対象者毎に、前記第2監視対象者に対応付けられた部屋番号で示される部屋から過去に退室した人物の前記移動経路に基づいて前記予測経路を決定し、
    前記人物追跡部は、さらに、前記第2監視対象者毎に、当該第2監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、前記移動経路を追跡し、
    前記計時部は、さらに、前記第2監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた前記経過時間を計測し、
    前記不審者判定部は、さらに、前記第2監視対象者の前記経過時間と、予め設定された第2閾値時間とを比較する
    ことを特徴とする侵入者検知装置。
  6. 請求項5に記載の侵入者検知装置において、
    不審者と判定されずに前記複数の部屋のいずれかに入室した前記第1監視対象者を、当該第1監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴との比較結果に基づいて検知し、検知した前記第1監視対象者が入室した部屋を識別する部屋番号を、検知した前記第1監視対象者を最後に撮影した画像に基づいて特定する入室検知部と、
    前記鍵識別情報、部屋番号、前記移動経路および前記移動経路の使用回数が互いに対応付けられて登録されるデータベースを、前記入室検知部により検知された前記第1監視対象者の部屋番号および前記移動経路に基づいて更新するデータベース更新部と
    をさらに有することを特徴とする侵入者検知装置。
  7. 請求項6に記載の侵入者検知装置において、
    不審者と判定されずに前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影される空間の外に移動した前記第2監視対象者を、当該第2監視対象者の特徴と前記第1カメラおよび前記第2カメラで撮影された人物の特徴との比較結果に基づいて検知する退出検知部をさらに有し、
    前記データベース更新部は、さらに、前記退出検知部により検知された前記第2監視対象者の部屋番号および前記移動経路に基づいて前記データベースを更新する
    ことを特徴とする侵入者検知装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の侵入者検知装置において、
    前記データベース更新部は、前記データベースに登録された前記移動経路を前記予測経路として使用可能かを前記移動経路の使用回数に基づいて判定し、判定結果を示す有効情報を、前記移動経路に対応付けて前記データベースに登録し、
    前記予測経路決定部は、前記データベースに登録された前記移動経路のうち、前記第1監視対象者に対応付けられた前記鍵識別情報と同じ前記鍵識別情報に対応付けられ、かつ、有効情報が前記予測経路として使用可能であることを示す前記移動経路を、前記第1監視対象者の前記予測経路に決定し、前記第2監視対象者に対応付けられた部屋番号と同じ部屋番号に対応付けられ、前記鍵識別情報が未登録で、かつ、有効情報が前記予測経路として使用可能であることを示す前記移動経路を前記第2監視対象者の前記予測経路に決定する
    ことを特徴とする侵入者検知装置。
  9. 請求項8に記載の侵入者検知装置において、
    前記予測経路決定部は、前記第1監視対象者の前記予測経路として使用可能な前記移動経路が前記データベースに登録されていない場合、前記第1監視対象者の前記予測経路を未設定とし、前記第2監視対象者の前記予測経路として使用可能な前記移動経路が前記データベースに登録されていない場合、前記第2監視対象者の前記予測経路を未設定とし、
    前記計時部は、前記第1監視対象者の前記予測経路が未設定の場合、前記第1監視対象者が前記監視区域に入ったときを契機に前記経過時間の計測を開始し、前記第2監視対象者の前記予測経路が未設定の場合、前記第2監視対象者がドアの開いた部屋から退室したときを契機に前記経過時間の計測を開始する
    ことを特徴とする侵入者検知装置。
  10. 建物内の監視区域への部外者の侵入を防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置と、前記ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラと、前記監視区域を撮影する第2カメラとを用いて、前記監視区域への不審者の侵入を検知する処理をコンピュータに実行させるための侵入者検知プログラムにおいて、
    前記第1カメラおよび前記第2カメラから取得した画像毎に、画像中の人物の特徴を抽出し、
    前記ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を前記錠制御装置から受けた場合、前記第1カメラで撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定し、
    前記第1監視対象者毎に、前記錠制御装置から受けた前記鍵識別情報に対応付けられた人物の前記監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定し、
    前記第1監視対象者毎に、当該第1監視対象者の特徴と前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡し、
    前記第1監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた経過時間を計測し、
    前記経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する
    処理をコンピュータに実行させるための侵入者検知プログラム。
  11. 建物内の監視区域への部外者の侵入を防止するゲートの施錠および解錠を制御する錠制御装置と、前記ゲートを通過する人物を撮影可能な位置に配置された第1カメラと、前記監視区域を撮影する第2カメラとを用いて、前記監視区域への不審者の侵入を検知する侵入者検知装置によって実行される侵入者検知方法において、
    前記第1カメラおよび前記第2カメラから取得した画像毎に、画像中の人物の特徴を抽出し、
    前記ゲートの解錠を示す情報および解錠に用いた鍵を識別する鍵識別情報を含む解錠情報を前記錠制御装置から受けた場合、前記第1カメラで撮影された少なくとも一人の人物を第1監視対象者に決定し、
    前記第1監視対象者毎に、前記錠制御装置から受けた前記鍵識別情報に対応付けられた人物の前記監視区域内での移動履歴に基づいて、予測経路を決定し、
    前記第1監視対象者毎に、当該第1監視対象者の特徴と前記第2カメラで撮影された人物の特徴とを比較して、移動経路を追跡し、
    前記第1監視対象者毎に、前記移動経路が前記予測経路から外れた経過時間を計測し、
    前記経過時間と、予め設定された第1閾値時間とを比較する
    ことを特徴とする侵入者検知方法。
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KR102476777B1 (ko) * 2022-05-25 2022-12-12 주식회사 유투에스알 인공지능 기반 경로 예측시스템
CN115861364A (zh) * 2022-09-07 2023-03-28 国网江苏省电力有限公司太仓市供电分公司 一种基于ai识别的现场人员管控方法和系统

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