JP5781147B2 - 暖房装置 - Google Patents
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Description
本発明は、燃料を燃焼させて室温を上昇させ得る燃焼手段と、該燃焼手段による燃焼を停止させ得る消火手段とを具備した暖房装置に関するものである。
ファンヒータや石油ストーブなどの暖房装置は、通常、灯油等の燃料を燃焼させることにより室温を上昇させ得るバーナ(燃焼手段)と、バーナに対する燃料の供給を停止させることで燃焼を停止させ得る消火手段とを具備している。従来の暖房装置として、例えば特許文献1にて開示されているように、燃焼手段の異常時に異常信号を発生させ、その異常信号を所定の宛先の携帯電話機に発信することで、異常状態を把握し得るものが提案されている。
しかしながら、上記従来技術に係る暖房装置においては、携帯電話機で異常信号を着信することで燃焼手段の異常を把握させることができるものの、その携帯電話機によって燃焼手段による燃焼を停止させ得るものでないため、安全性が十分ではないという問題があった。また、燃焼手段の異常に限り携帯電話機に異常信号を発信しているため、燃焼手段の燃焼状態をより詳細に把握させることができないという問題もあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、携帯端末にて燃焼手段の燃焼状態を把握させることができるとともに、その携帯端末を使用して燃焼手段の燃焼を停止させることで安全性をより向上させることができる暖房装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、燃料を燃焼させて室温を上昇させ得る燃焼手段と、該燃焼手段による燃焼を停止させ得る消火手段と、振動又は衝撃を検知し得る検知センサを具備し、当該検知センサにて振動又は衝撃を検知すると前記消火手段を作動させて前記燃焼手段による燃焼を停止させ得る自動消火装置とを具備した暖房装置において、前記燃焼手段による燃焼状態を検出し得る検出手段と、該検出手段で検出された燃焼状態を通信回線を介して送信し得る送信手段と、該送信手段で送信された燃焼状態をリアルタイムで受信して表示し得るとともに、前記燃焼手段による燃焼を停止させるための制御信号を前記消火手段に対して任意タイミングで送信可能な携帯端末と、前記携帯端末から送信された制御信号に基づき動作して前記検知センサに振動又は衝撃を付与し得るアクチュエータとを具備し、前記携帯端末から送信された制御信号に基づき前記アクチュエータによって前記消火手段による燃焼の停止を行わせることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の暖房装置において、室内の人体の有無を検出し得る人体検出手段を具備するとともに、前記送信手段は、前記燃焼状態に加えて、当該人体検出手段により検出された人体の有無情報を送信し、前記携帯端末にて表示可能とされたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の暖房装置において、前記人体検出手段は、赤外線を検知して人体の有無を検出し得る赤外線センサ、又は撮像した画像に基づき人体の有無を検出し得る画像センサから成ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載の暖房装置において、前記燃焼手段による燃焼で発生する有害物質を検出する有害物質検出手段を具備するとともに、前記送信手段は、前記燃焼状態に加えて、当該有害物質検出手段により検出された有害物質の有無情報を送信し、前記携帯端末にて表示可能とされたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、携帯端末により燃焼手段の燃焼状態をリアルタイムで受信して表示し得るとともに、燃焼手段による燃焼を停止させるための制御信号を消火手段に対して任意タイミングで送信可能とされているので、携帯端末にて燃焼手段の燃焼状態を把握させることができるとともに、その携帯端末を使用して燃焼手段の燃焼を停止させることで安全性をより向上させることができる。
さらに、検知センサにて振動又は衝撃を検知すると消火手段を作動させて燃焼手段による燃焼を停止させ得る自動消火装置を具備するとともに、携帯端末から送信された制御信号に基づき動作して検知センサに振動又は衝撃を付与し得るアクチュエータを具備したので、自動消火装置を流用して燃焼手段の燃焼を停止させることができる。
さらに、検知センサにて振動又は衝撃を検知すると消火手段を作動させて燃焼手段による燃焼を停止させ得る自動消火装置を具備するとともに、携帯端末から送信された制御信号に基づき動作して検知センサに振動又は衝撃を付与し得るアクチュエータを具備したので、自動消火装置を流用して燃焼手段の燃焼を停止させることができる。
請求項2の発明によれば、燃焼状態に加えて、人体検出手段により検出された人体の有無情報を送信し、携帯端末にて表示可能とされたので、消火し忘れを確実に把握させることができ、安全性をより向上させることができる。
請求項3の発明によれば、人体検出手段は、赤外線を検知して人体の有無を検出し得る赤外線センサ、又は撮像した画像に基づき人体の有無を検出し得る画像センサから成るので、より精度よく人体の有無を検出することができ、消火し忘れをより確実に把握させることができる。
請求項4の発明によれば、送信手段は、燃焼状態に加えて、有害物質検出手段により検出された有害物質の有無情報を送信し、携帯端末にて表示可能とされたので、有害物質の発生による健康被害を抑制させることができる。
以下、参考例及び本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
参考例に係る暖房装置は、図1に示すように、石油ファンヒータ1から成るもので、運転スイッチa及び消火し忘れ防止スイッチbが形成された操作パネル1aと、温風を排出し得る排出口1bとを具備している。なお、同図中符号cは、操作パネル1aに形成された表示手段を示しており、かかる表示手段cにて種々表示(操作内容、設定温度、外部温度等の表示)を行い得るようになっている。
参考例に係る暖房装置は、図1に示すように、石油ファンヒータ1から成るもので、運転スイッチa及び消火し忘れ防止スイッチbが形成された操作パネル1aと、温風を排出し得る排出口1bとを具備している。なお、同図中符号cは、操作パネル1aに形成された表示手段を示しており、かかる表示手段cにて種々表示(操作内容、設定温度、外部温度等の表示)を行い得るようになっている。
本参考例に係る石油ファンヒータ1は、灯油を燃料として燃焼させ、その燃焼時に生じる熱気をファンによって排出口1bから排出させて室温を上昇させ得る暖房装置であり、図2に示すように、燃焼手段2と、消火手段4が形成された燃焼制御手段3と、検出手段5と、送信手段7及び受信手段8が形成された通信回路6と、携帯端末9と、温度検出手段10と、人体検出手段11と、検知センサ12とを具備して構成されている。なお、携帯端末9以外の構成手段は、石油ファンヒータ1の本体Aに配設されている。
燃焼手段2は、燃料としての灯油を燃焼させて室温を上昇させ得るバーナから成るもので、運転スイッチaが操作されることで、石油ファンヒータ1内に配設されたタンク(不図示)内の灯油(燃料)が所定量ずつ供給されつつ点火されて燃焼し得るよう構成されている。また、燃焼手段2に供給される灯油の流量は、燃焼制御手段3によって制御され、燃焼量が任意調整され得るようになっている。かかる燃焼制御手段3は、室温が設定温度となるように燃焼手段2に対する燃料の供給量を調整し得るとともに、消火手段4が形成されている。
消火手段4は、燃焼手段2による燃焼を停止させ得るもので、例えば燃焼手段2による燃焼が行われている状態で運転スイッチaが操作されることで、燃焼手段2に燃料を供給するための供給路を遮断させる電磁弁等を開閉制御し得るよう構成されている。すなわち、消火手段4が作動することにより、燃焼手段2に供給される燃料を遮断することができるので、当該燃焼手段2による燃焼を強制的に停止させ得るよう構成されているのである。
検出手段5は、燃焼手段2による燃焼状態(例えば、燃焼の有無や程度)を検出し得るもので、通信回路6と電気的に接続されている。かかる通信回路6は、送信手段7と受信手段8とが形成された回路から成り、検出手段5で検出された燃焼状態を検出信号として通信回線INを介して送信し得るものとされている。そして、携帯端末9から送信された制御信号は、通信回線INを介して受信され得るものとされている。
しかるに、本参考例に係る通信回路6は、インターネット(コンピュータネットワークを利用した通信網)から成る通信回線INと接続されており、当該インターネット経由で検出信号を送信し、制御信号を受信し得るようになっている。通信回路6と通信回線INとは、有線又は無線の何れで接続されていてもよい。なお、使用する通信回線INは、インターネットに代えて他の形態の通信網(電話回線やイントラネット等)としてもよい。
携帯端末9は、通信回線INと接続された携帯が可能な端末から成り、送信手段7で送信された燃焼状態(検出信号に基づく燃焼状態)をリアルタイムで受信して表示し得るとともに、燃焼手段2による燃焼を停止させるための制御信号を消火手段4に対して任意タイミングで送信可能なものである。かかる携帯端末9として、インターネット通信が可能な携帯電話(スマートフォン)又はタブレット型コンピュータ(タブレット端末)等が挙げられる。
例えば、携帯端末9は、送信手段7からの検出信号を受信すると、当該携帯端末9に搭載された表示パネル(液晶画面等)にて当該検出信号に基づく燃焼状態(燃焼の有無や程度)をリアルタイムで表示(例えば、文字や図柄等による表示)させ、燃焼手段2の燃焼状態を視認させることができるとともに、その表示パネルに表示された操作部を触れて操作し、或いは携帯端末9に形成された別個の操作スイッチを操作することで、通信回線INに対して制御信号を送信することができるよう構成されている。
そして、携帯端末9から送信された制御信号は、通信回線INを介して通信回路6の受信手段8にて受信され、燃焼制御手段3の消火手段4に送信される。消火手段4は、制御信号を受信すると、運転スイッチaの操作の有無に関わらず、作動し、燃焼手段2による燃焼を停止させるようになっている。しかして、携帯端末9から送信された制御信号に基づき消火手段4による燃焼の停止を行わせることができる。すなわち、本参考例によれば、携帯端末9に対する操作によって、消火手段4を遠隔操作し、強制的に燃焼を停止させることができるのである。
温度検出手段10は、室温を検出し得る温度センサから成るもので、燃焼制御手段3と電気的に接続されている。そして、燃焼制御手段3は、温度検出手段10にて検出された室温と設定温度とを比較し、室温が設定温度と一致するよう燃焼手段2を制御するようになっている。なお、温度検出手段10にて検出された室温が異常に高い場合は、燃焼制御手段3の消火手段4によって燃焼手段2の燃焼を停止させるよう構成してもよい。
人体検出手段11は、室内の人体の有無を検出し得るセンサから成り、例えば赤外線を検知して人体の有無を検出し得る赤外線センサ、又は撮像した画像に基づき人体の有無を検出し得る画像センサから成る。人体検出手段11が赤外線センサから成る場合、人体から発せられる所定範囲の波長の赤外線を検出し得るセンサを具備するものとされ、画像センサから成る場合、室内を撮像し得るカメラを具備し、そのカメラで撮像した画像に動く対象があるか否か、或いは当該画像に人と認識される対象があるか否かを判別する判別手段を具備するものとされる。
ここで、本参考例に係る暖房装置においては、送信手段7は、検出手段5にて検出される燃焼状態に加えて、人体検出手段11により検出された人体の有無情報を送信し、携帯端末9にて表示可能とされている。すなわち、送信手段7は、検出手段5にて検出された燃焼状態及び人体検出手段11により検出された人体の有無情報を含む検出信号を通信回線INを介して携帯端末9に送信し、燃焼状態と共に人体の有無情報を表示パネル等にてリアルタイムで表示させてこれら情報を併せて把握させることができるのである。
これにより、例えば人体検出手段11にて人体が検出されていない状態で、且つ、燃焼手段2による燃焼がある場合、かかる情報を携帯端末9にて表示させることによって、燃焼手段2を消火するのを忘れて室外に出たこと(消火し忘れ)を把握させることができる。さらに、既述したように、本参考例においては、携帯端末9によって、燃焼手段2による燃焼を停止させるための制御信号を消火手段4に対して任意タイミングで送信可能とされていることから、消火し忘れを把握した者が即座に燃焼手段2による燃焼を停止させることができる。
検知センサ12は、石油ファンヒータ1(暖房装置)の本体Aに付与された振動又は衝撃を検知し得るセンサから成り、例えば振動又は衝撃が付与されると振れる振り子を具備するものとされ、当該振り子の振れを検出することで振動又は衝撃を検出し得るよう構成されている。かかる検知センサ12は、地震の発生或いは人や物がぶつかることで振動又は衝撃を検知すると消火手段4を作動させて燃焼手段2による燃焼を停止させ得る自動消火装置を構成している。
有害物質検出手段13は、燃焼手段2による燃焼で発生するCO(一酸化炭素)やCO2(二酸化炭素)等の有害物質を検出するためのセンサから成り、主に通信回路6と電気的に接続されている。そして、本参考例に係る送信手段は、燃焼状態や人体の有無情報に加えて、当該有害物質検出手段13により検出された有害物質の有無情報を併せて送信し、携帯端末9にて表示可能とされている。
これにより、燃焼手段2による燃焼がある場合であって、有害物質検出手段13にて有害物質を検出した際、かかる情報を携帯端末9にて表示させることによって、燃焼手段2による燃焼によって有害物質が発生しているのを把握させることができる。さらに、既述したように、本参考例においては、携帯端末9によって、燃焼手段2による燃焼を停止させるための制御信号を消火手段4に対して任意タイミングで送信可能とされていることから、有害物質の発生を把握した者が即座に燃焼手段2による燃焼を停止させることができる。
さらに、本参考例に係る石油ファンヒータ1には、その操作パネル1aに消火し忘れ防止スイッチbが形成されている。かかる消火し忘れ防止スイッチbは、送信手段7による携帯端末9に対する送信を有効又は無効とするためのスイッチであり、オン状態で、検出手段5にて検出された燃焼状態を通信回線INを介して携帯端末9にリアルタイムで送信するとともに、携帯端末9から送信された制御信号にて消火手段4による燃焼の停止を行わせる。一方、消火し忘れ防止スイッチbがオフ状態のとき、通信回路6の機能が停止した状態とされ、検出手段5にて検出された燃焼状態の送信が行われず、且つ、携帯端末9からの制御信号の受信も行われない。
本参考例によれば、携帯端末9により燃焼手段2の燃焼状態をリアルタイムで受信して表示し得るとともに、燃焼手段2による燃焼を停止させるための制御信号を消火手段4に対して任意タイミングで送信可能とされているので、携帯端末9にて燃焼手段2の燃焼状態を把握させることができるとともに、その携帯端末9を使用して燃焼手段2の燃焼を停止させることで安全性をより向上させることができる。
また、本参考例によれば、燃焼状態に加えて、人体検出手段11により検出された人体の有無情報を送信し、携帯端末9にて表示可能とされたので、消火し忘れを確実に把握させることができ、安全性をより向上させることができる。特に、本参考例に係る人体検出手段11は、赤外線を検知して人体の有無を検出し得る赤外線センサ、又は撮像した画像に基づき人体の有無を検出し得る画像センサから成るので、より精度よく人体の有無を検出することができ、消火し忘れをより確実に把握させることができる。
さらに、本参考例に係る送信手段7は、燃焼状態(本参考例においては、燃焼状態及び人体の有無情報)に加えて、有害物質検出手段13により検出された有害物質の有無情報を送信し、携帯端末9にて表示可能とされたので、有害物質の発生による健康被害を抑制させることができる。なお、本参考例においては、消火し忘れ防止スイッチbが形成されているので、必要に応じて、携帯端末9に検出信号等を送信させ、且つ、携帯端末9からの制御信号を受信して燃焼手段2による燃焼を停止させることができる。
次に、本発明に係る実施形態について説明する。
本実施形態に係る暖房装置は、図3に示すように、灯油を燃料として燃焼させ、その燃焼時に生じる熱気によって室温を上昇させる石油ストーブ1’から成るもので、消火し忘れ防止スイッチd及び調整手段e等が本体Bに形成されているとともに、外部からの着火により燃焼可能な燃焼手段2を具備している。調整手段eは、例えば左右方向に回転可能な操作手段から成り、一方の回転端まで回転すると、図示しない着火手段により燃焼手段2を燃焼させ、他方の回転端まで回転すると、燃焼手段2の燃焼を停止させ得るとともに、その途中の回転過程で燃焼手段2による燃焼の程度(すなわち、燃料の供給量)を調整し得るようになっている。なお、参考例と同等の構成手段については、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る暖房装置は、図3に示すように、灯油を燃料として燃焼させ、その燃焼時に生じる熱気によって室温を上昇させる石油ストーブ1’から成るもので、消火し忘れ防止スイッチd及び調整手段e等が本体Bに形成されているとともに、外部からの着火により燃焼可能な燃焼手段2を具備している。調整手段eは、例えば左右方向に回転可能な操作手段から成り、一方の回転端まで回転すると、図示しない着火手段により燃焼手段2を燃焼させ、他方の回転端まで回転すると、燃焼手段2の燃焼を停止させ得るとともに、その途中の回転過程で燃焼手段2による燃焼の程度(すなわち、燃料の供給量)を調整し得るようになっている。なお、参考例と同等の構成手段については、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る石油ストーブ1’は、図4に示すように、燃焼手段2と、消火手段4が形成された燃焼制御手段3と、検出手段5と、送信手段7及び受信手段8が形成された通信回路6と、携帯端末9と、人体検出手段11と、検知センサ12と、アクチュエータ14とを具備して構成されている。なお、参考例と同様、携帯端末9以外の構成手段は、石油ストーブ1’の本体Bに配設されている。
検知センサ12は、石油ストーブ1’(暖房装置)の本体Bに付与された振動又は衝撃を検知し得るセンサから成り、例えば振動又は衝撃が付与されると振れる振り子を具備するものとされ、当該振り子の振れを検出することで振動又は衝撃を検出し得るよう構成されている。かかる検知センサ12は、参考例と同様、地震の発生或いは人や物がぶつかることで振動又は衝撃を検知すると消火手段4を作動させて燃焼手段2による燃焼を停止させ得る自動消火装置を構成している。
ここで、本実施形態に係る石油ストーブ1’においては、携帯端末9から送信された制御信号に基づき動作して検知センサ12に振動又は衝撃を付与し得るアクチュエータ14が配設されている。具体的には、アクチュエータ14は、通電により出没可能な作動部を具備した電磁ソレノイドや通電により駆動する出力軸に作動部を具備したモータ等から成り、携帯端末9からの制御信号を受信手段8が受信したことを条件として通電され、作動部が検出センサ12を殴打等するようになっている。
これにより、検出センサ12にアクチュエータ14からの振動又は衝撃が付与されることとなり、自動消火装置が機能して燃焼手段2の燃焼を消火手段4にて停止させることができる。すなわち、検出手段5にて検出された燃焼状態や人体検出手段11にて検出された人体の有無情報は、送信手段7によって携帯端末9に送信され、リアルタイムで表示されるとともに、その携帯端末9から燃焼手段2による燃焼を停止させるための制御信号が送信され、受信手段8にて受信されると、アクチュエータ14動作して自動消火装置を機能させ、消火手段4による燃焼の停止が行われるのである。
なお、上記アクチュエータ14に代えて他の形態のアクチュエータとしてもよく、例えば携帯端末9からの制御信号を受信手段8が受信したことを条件として通電される形状記憶合金バネを具備し、当該通電により屈曲部が伸びて検出センサ12を殴打等するもの、或いは帯端末9からの制御信号を受信手段8が受信したことを条件として通電されるバイオメタルファイバーを具備し、当該通電により金具等を揺動させて検出センサ12を殴打等するもの等であってもよい。
次に、上記実施形態で適用される携帯端末9について説明する。
携帯端末9における表示画面の具体的表示例として、図5で示すように、初期画面に「動作状況」なる表示部9aと、「セキュリティ」なる表示部9bと、「ウェブカメラ」なる表示部9cとを有するものが挙げられる。かかる初期画面において、表示部9aに触れて入力操作すると、操作対象の暖房装置(石油ファンヒータ1又は石油ストーブ1’)が運転中である場合は、図6で示すように、「運転中」「運転を停止しますか?」なる表示が行われ、運転を遠隔操作にて停止したい場合は、「はい」の部位を触れて操作するとともに、運転を継続して行わせたい場合は、「いいえ」の部位を触れて操作し得るようになっている。なお、初期画面において、表示部9aに触れて入力操作すると、操作対象の暖房装置(石油ファンヒータ1又は石油ストーブ1’)に電源が入っていない場合は、図7に示すように、「電源が入っていません」なる表示が行われる。
携帯端末9における表示画面の具体的表示例として、図5で示すように、初期画面に「動作状況」なる表示部9aと、「セキュリティ」なる表示部9bと、「ウェブカメラ」なる表示部9cとを有するものが挙げられる。かかる初期画面において、表示部9aに触れて入力操作すると、操作対象の暖房装置(石油ファンヒータ1又は石油ストーブ1’)が運転中である場合は、図6で示すように、「運転中」「運転を停止しますか?」なる表示が行われ、運転を遠隔操作にて停止したい場合は、「はい」の部位を触れて操作するとともに、運転を継続して行わせたい場合は、「いいえ」の部位を触れて操作し得るようになっている。なお、初期画面において、表示部9aに触れて入力操作すると、操作対象の暖房装置(石油ファンヒータ1又は石油ストーブ1’)に電源が入っていない場合は、図7に示すように、「電源が入っていません」なる表示が行われる。
また、初期画面において、表示部9bに触れて入力操作すると、操作対象の暖房装置(石油ファンヒータ1又は石油ストーブ1’)がセキュリティモードの場合は、図8に示すように、「セキュリティ」なる表示が行われるとともに、表示部9dに人体検出手段等のセンサによる検出状況が表示される。さらに、初期画面において、表示部9bに触れて入力操作すると、セキュリティに異常がない場合は、図9に示すように、「異常無し」なる表示が行われるとともに、異常が検出された場合は、図10に示すように、「センサーが感知しました」なる表示が行われる。なお、初期画面において、表示部9cに触れて入力操作すると、図11に示すように、暖房装置(石油ファンヒータ1又は石油ストーブ1’)が具備するカメラ等にて撮像された部屋の様子を確認することができる。
本実施形態によれば、参考例と同様、携帯端末9により燃焼手段2の燃焼状態をリアルタイムで受信して表示し得るとともに、燃焼手段2による燃焼を停止させるための制御信号を消火手段4に対して任意タイミングで送信可能とされているので、携帯端末9にて燃焼手段2の燃焼状態を把握させることができるとともに、その携帯端末9を使用して燃焼手段2の燃焼を停止させることで安全性をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、燃焼状態に加えて、人体検出手段11により検出された人体の有無情報を送信し、携帯端末9にて表示可能とされたので、消火し忘れを確実に把握させることができ、安全性をより向上させることができる。特に、本実施形態に係る人体検出手段11は、赤外線を検知して人体の有無を検出し得る赤外線センサ、又は撮像した画像に基づき人体の有無を検出し得る画像センサから成るので、より精度よく人体の有無を検出することができ、消火し忘れをより確実に把握させることができる。
さらに、検知センサ12にて振動又は衝撃を検知すると消火手段4を作動させて燃焼手段2による燃焼を停止させ得る自動消火装置を具備するとともに、携帯端末9から送信された制御信号に基づき動作して検知センサ12に振動又は衝撃を付与し得るアクチュエータ14を具備したので、自動消火装置を流用して燃焼手段の燃焼を停止させることができる。なお、本実施形態においては、消火し忘れ防止スイッチdが形成されているので、必要に応じて、携帯端末9に検出信号等を送信させ、且つ、携帯端末9からの制御信号を受信して燃焼手段2による燃焼を停止させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、他の形態の暖房装置(灯油以外の燃料を燃焼させるもの、燃焼手段がバーナ以外のもの等)に適用してもよい。また、人体検出手段11、自動消火装置及びそれを構成する検知センサ12、並びに有害物質検出手段13については具備しなくてもよい。さらに、送信手段7と携帯端末9とを接続する通信回線や携帯端末9については、汎用的な種々手段を適用することができる。
燃焼手段による燃焼状態を検出し得る検出手段と、検出手段で検出された燃焼状態を通信回線を介して送信し得る送信手段と、送信手段で送信された燃焼状態をリアルタイムで受信して表示し得るとともに、燃焼手段による燃焼を停止させるための制御信号を消火手段に対して任意タイミングで送信可能な携帯端末と、携帯端末から送信された制御信号に基づき動作して検知センサに振動又は衝撃を付与し得るアクチュエータとを具備し、携帯端末から送信された制御信号に基づきアクチュエータによって消火手段による燃焼の停止を行わせる暖房装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 石油ファンヒータ(暖房装置)
1’ 石油ストーブ(暖房装置)
2 燃焼手段
3 燃焼制御手段
4 消火手段
5 検出手段
6 通信回路
7 送信手段
8 受信手段
9 携帯端末
10 温度検出手段
11 人体検出手段
12 検知センサ
13 有害物質検出手段
14 アクチュエータ
1’ 石油ストーブ(暖房装置)
2 燃焼手段
3 燃焼制御手段
4 消火手段
5 検出手段
6 通信回路
7 送信手段
8 受信手段
9 携帯端末
10 温度検出手段
11 人体検出手段
12 検知センサ
13 有害物質検出手段
14 アクチュエータ
Claims (4)
- 燃料を燃焼させて室温を上昇させ得る燃焼手段と、
該燃焼手段による燃焼を停止させ得る消火手段と、
振動又は衝撃を検知し得る検知センサを具備し、当該検知センサにて振動又は衝撃を検知すると前記消火手段を作動させて前記燃焼手段による燃焼を停止させ得る自動消火装置と、
を具備した暖房装置において、
前記燃焼手段による燃焼状態を検出し得る検出手段と、
該検出手段で検出された燃焼状態を通信回線を介して送信し得る送信手段と、
該送信手段で送信された燃焼状態をリアルタイムで受信して表示し得るとともに、前記燃焼手段による燃焼を停止させるための制御信号を前記消火手段に対して任意タイミングで送信可能な携帯端末と、
前記携帯端末から送信された制御信号に基づき動作して前記検知センサに振動又は衝撃を付与し得るアクチュエータと、
を具備し、前記携帯端末から送信された制御信号に基づき前記アクチュエータによって前記消火手段による燃焼の停止を行わせることを特徴とする暖房装置。 - 室内の人体の有無を検出し得る人体検出手段を具備するとともに、前記送信手段は、前記燃焼状態に加えて、当該人体検出手段により検出された人体の有無情報を送信し、前記携帯端末にて表示可能とされたことを特徴とする請求項1記載の暖房装置。
- 前記人体検出手段は、赤外線を検知して人体の有無を検出し得る赤外線センサ、又は撮像した画像に基づき人体の有無を検出し得る画像センサから成ることを特徴とする請求項2記載の暖房装置。
- 前記燃焼手段による燃焼で発生する有害物質を検出する有害物質検出手段を具備するとともに、前記送信手段は、前記燃焼状態に加えて、当該有害物質検出手段により検出された有害物質の有無情報を送信し、前記携帯端末にて表示可能とされたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の暖房装置。
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