JP5779861B2 - プリンター - Google Patents

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本発明は、プリンターに関する。
液体噴射装置の一種であるインクジェットプリンターにおいては、小型化が望まれてお
り、小型化を図るためのさまざまな工夫が提案されている。たとえば、特許文献1には、
インクジェットプリンター内に配置される印刷ヘッド、インクタンクあるいは電気回路基
板等といった構造物を全体として上下方向に配置することで、インクジェットプリンター
の設置面積の縮小化を図ることができる、いわゆる縦置き型プリンターが開示されている
。インクジェットプリンターを縦置き型とした場合には、インクジェットプリンター内の
構造物が全体として水平方向に配置される、いわゆる横置き型のプリンターに比べて、設
置面積を小さくすることができる。
特開2003−127484号(図19参照)
ところで、縦置き型のプリンターにおいては、カートリッジと印刷ヘッドとの間に、高
低差が生じる。そのため、印刷ヘッドが主走査方向に走査する際に、インクチューブが撓
んで、当該インクチューブに撓みによる高低差が生じると、インクの安定的な供給が不安
定になる虞がある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、印刷ヘッド
が主走査方向に走査してインクチューブが撓んでも、その撓み部分に高低差が生じるのを
抑えることが可能なプリンターを提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のプリンターは、インクを噴射する印刷ヘッドを備えると共にインクを一時的に蓄えるサブタンクを有して往復動するキャリッジと、キャリッジよりも上方側に位置するインク貯留部と、複数の流路が並列して設けられると共に、インク貯留部のインクをサブタンクへ供給するインクチューブと、を有し、インクチューブは前記キャリッジの移動方向に沿って配設され、かつ、前記流路の並列する方向が上下方向に沿う部分を有するのである。
このように構成する場合には、インクチューブはキャリッジの移動方向に沿って配設され、かつ、流路の並列する方向が上下方向に沿う部分を有する。このため、キャリッジが移動する場合、キャリッジは、インクチューブにおける流路の並列する方向が上下方向に沿う部分を撓ませながら移動する。すなわち、インクチューブは、複数の流路が並んで設けられているため、インクチューブの長手方向および厚み方向と直交する厚み方向の寸法が最も小さい。そのため、インクチューブの厚み方向の一端側が内周側、当該厚み方向の他端側が外周側となるように変形することは許容される。しかしながら、インクチューブの幅方向の一端側が内周側、他端側が外周側となるような変形成分、およびインクチューブの長手方向の一端側が内周側、他端側が外周側となるような変形成分は、上述の厚み方向に関する変形と混在し難い。そのため、キャリッジが移動する際、捻じれ変形が抑えられる状態となっている。
そのため、キャリッジの移動に際して、インクチューブが上下方向に変形して、当該インクチューブに高低差が新たに生じるのが防止される。それにより、インク貯留部からサブタンクまでのインクの供給を、安定化させることが可能となる。
また、本発明の他の側面は、インク貯留部は、キャリッジの移動領域の少なくとも一部と重なりを有するように、キャリッジの上方に配置されていることが好ましい。
このように構成することで、インク貯留部のために余分なスペースを設けることを抑制でき、プリンターの小型化が実現できる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、キャリッジの下方側において前記キャリッジの移動方向に沿う摺動をガイドする第1のガイド手段と、キャリッジの上方側において前記キャリッジの移動方向に沿う摺動をガイドする第2のガイド手段と、を備えて構成され、前記第2のガイド手段は、前記移動方向に沿って設けられるガイド板を有すると共に、キャリッジには、当接部と、上方押圧手段とが設けられていて、当接部は、ガイド板の一方の板面に当接し、上方押圧手段は、上方弾性部材およびこの上方弾性部材によって押圧される上方押圧部材を有し、上方押圧部材は、上方弾性部材の付勢力によって前記ガイド板の他方の板面から当該ガイド板を押圧する、ことが好ましい。
このように構成する場合には、キャリッジの上方側においては、当接部がガイド板の一
方の板面に当接し、上方押圧部材は上方弾性部材の付勢力を受けてガイド板の他方の面側
から当接する。このため、インクチューブの変形に伴う付勢力が作用しても、キャリッジ
が第1のガイド手段を支点として回動するのが規制される。そのため、キャリッジが回動
する等してキャリッジに姿勢変化が生じるのを抑えることが可能となる。それにより、印
刷時にキャリッジが回動する等によって、印刷品質が悪化するのを抑えることが可能とな
る。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、当接部は、ガイド板のうちインクチューブが前記キャリッジに取り付けられる側に位置していると共に、上方押圧手段は、ガイド板のうちインクチューブが前記キャリッジに取り付けられる側とは反対側に位置している、ことが好ましい。
このように構成する場合には、インクチューブの変形に伴う付勢力が作用しても、当接
部がガイド板に当接することにより、かかる付勢力を受け止めさせることが可能となる。
それにより、インクチューブの変形に伴う付勢力が作用しても、キャリッジに姿勢変化が
生じるのを抑えることが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第1のガイド手段は、主走査方向に沿
って設けられるキャリッジ軸を有すると共に、キャリッジには、係合部と下方押圧手段と
が設けられていて、係合部は、キャリッジ軸の上側を含む周方向から当該キャリッジ軸の
周方向に接触し、下方押圧手段は、下方弾性部材およびこの下方弾性部材によって押圧さ
れる下方押圧部材を有し、下方押圧部材は下方弾性部材の付勢力によってキャリッジ軸の
中心を通る水平線よりも下側からキャリッジ軸を押圧する、ことが好ましい。
このように構成する場合には、キャリッジ軸の上方側は係合部に当接すると共に、キャ
リッジ軸の下方側は下方弾性部材の付勢力を受けて下方押圧部材がキャリッジ軸に当接す
る。それにより、キャリッジの下方側における、キャリッジとキャリッジ軸との間におい
て、ガタ付きを低減可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、インクチューブには、前記インク貯留部側の端部から下方へ延伸し、前記キャリッジの移動方向に沿って配設されるチューブと合流するように配設される延伸部が設けられ、延伸部は、インク貯留部の下方側から延伸する抑え部材によって変形するのが抑制されている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、インクチューブのうち、下方へ延伸する部分は、抑え部材によって変形するのが抑制されている。そのため、キャリッジが移動する際には、インクチューブのうちキャリッジの移動方向に沿って配設されるチューブのみを変形させることが可能となり、インクチューブが捻じれるように変形するのを抑えることが可能となる。それにより、キャリッジの移動に際して、インクチューブが上下方向に変形して、当該インクチューブに高低差が新たに生じるのが防止され、インク貯留部からサブタンクまでのインクの供給を、安定化させることが可能となる。
また、他の発明として、プリンターは、インクを噴射する印刷ヘッドを備えると共にインクを一時的に蓄えるサブタンクを有して往復動するキャリッジと、前記キャリッジの移動領域よりも上方側に位置するインク貯留部と、前記インク貯留部を搭載する搭載部と、前記搭載部の下方に位置するフレームと、複数の流路が並列して設けられると共に、インク貯留部のインクを前記サブタンクへ供給するインクチューブと、を有し、インクチューブは、キャリッジの移動方向に沿って配設され、インクチューブは、キャリッジの移動に伴って湾曲する追従変形部を含み、前記フレームから下方に向かって延びる第1部分と、前記第1部分とは交差する方向に延びる第2部分とを有し、前記インクチューブにおける前記追従変形部よりも前記インク貯留部側において前記インクチューブの延伸方向に沿って設けられ、前記キャリッジの移動に伴った前記追従変形部以外の前記インクチューブの変形を抑える抑え部材をさらに備えることを特徴とする。
本発明の一実施の形態に係るプリンターの外観構成を示す斜視図である。 図1のプリンターの内部構成の一部を示す斜視図である。 図1のプリンターの概略的な構成を示す図である。 キャリッジの取り付けに関する構成を示す斜視図である。 インクチューブの構成を断面と共に示す部分的な斜視図である。 下方軸受部の構成を拡大して示す部分的な斜視図である。 下方軸受部の押圧部材収納部付近の構成を示す部分的な断面図である。 上方案内機構の構成を示す部分的な斜視図である。 上方案内機構の構成を示す部分的な断面図である。 (A)はキャリッジが摺動する前、(B)は摺動した後のインクチューブの変形の様子を示す図である。 キャリッジの摺動前後におけるインクチューブの形状を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る、縦置き型プリンター(以下、プリンター10とす
る)について、図1から図11に基づいて説明する。なお、本実施の形態のプリンター1
0は、インクジェット式のプリンターであるが、かかるインクジェット式プリンターは、
インクを噴射して印刷可能な装置であれば、いかなる噴射方法を採用した装置でも良い。
また、以下の説明においては、下方側とは、プリンター10が設置される側を指し、上
方側とは、設置される側から離間する側を指す。また、後述するキャリッジ31が移動す
る方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向であって印刷媒体Pが搬送される方向を
副走査方向とする。また、図3のうちプラテンから離間するキャリッジ軸32側を手前側
とし、この手前側とは反対側を奥側とする。
また、以下の説明においては、「ある方向に沿って」という概念には、正にある方向に
沿っているもの以外に多少の誤差が含まれる。同じく「直交」の概念には、正に直交であ
るもの以外に、多少の誤差が含まれる。
<プリンター10の概略構成>
図1〜図4に示すように、本実施の形態のプリンター10は、筐体20と、キャリッジ
機構30と、紙送り機構40と、インク供給機構50と、を具備している。
これらのうち、筐体20は、図1に示すように、外面パネル21および不図示のシャー
シ等を含み、プリンター10の内部構成を収納しつつ、当該内部構成を支持している。な
お、筐体20を構成するパネルの一部は、取り外し可能に設けられている。
また、キャリッジ機構30は、図2〜図4に示すように、キャリッジ31と、このキャ
リッジ31が摺動するキャリッジ軸32と、同じくキャリッジ31が摺動するスライドガ
イド33と、印刷ヘッド34と、サブタンク35とを具備している。また、キャリッジ機
構30は、キャリッジモーター(CRモーター)36と、このCRモーター36に取り付
けられている歯車プーリー37と、無端のベルト38と、歯車プーリー37との間にこの
無端のベルト38を張設する従動プーリー39と、を具備している。これらのうち、印刷
ヘッド34からは、後述するインク供給機構50を介して供給されるインクが、印刷媒体
Pに対して噴射される。
なお、キャリッジ軸32は、第1のガイド手段の一例に対応し、スライドガイド33は
、第2のガイド手段の一例およびガイド板の一例に対応する。また、本実施の形態におい
ては、キャリッジ軸32は、印刷ヘッド34よりも手前側かつ下方側に位置している。ま
た、スライドガイド33は、印刷ヘッド34よりも上方側に位置していると共に、当該ス
ライドガイド33は、キャリッジ31の奥側の筐体20に取り付けられている。これらキ
ャリッジ軸32およびスライドガイド33は、主走査方向に沿って設けられている。なお
、本実施の形態では、主走査方向は、プリンター10が設置される設置面に水平である、
水平方向に沿って設けられている。かかるキャリッジ軸32およびスライドガイド33に
対する、キャリッジ31の取り付け構造については、後述する。
また、図2〜図4に示すように、キャリッジ31には、サブタンク35が設けられてい
る。サブタンク35は、後述するインクチューブ60の他端側に接続されていて、このイ
ンクチューブ60を介して、インクを一時的に貯留することを可能としている。なお、こ
のサブタンク35は、インクカートリッジの個数と同じ個数だけ、独立してインクを貯留
可能に区分されている。このサブタンク35には、インクチューブ60のインク流路を流
通してきたインクが一時的に蓄えられる。なお、このサブタンク35に蓄えられるインク
は、キャリッジ31の下面側に印刷ヘッド34のノズル開口から噴射される。
また、図3に示すように、紙送り機構40は、紙送りモーター(PFモーター)41と
、この紙送りモーター41からの駆動力が伝達される給紙ローラー42等を具備していて
、印刷媒体Pを、供給部位から排紙側に向けて搬送可能となっている。
また、図2および図3に示すように、インク供給機構50は、カートリッジホルダー5
1と、インクチューブ60とを具備している。図2に示すように、カートリッジホルダー
51は、フレーム部52を有していて、このフレーム部52の上方にインクカートリッジ
55(以下、カートリッジ55とする)を着脱自在に装着可能なカートリッジ搭載部53
を有している。そのため、本実施の形態のプリンター10は、いわゆるオフキャリッジタ
イプの構成となっている。本実施の形態では、カートリッジホルダー51およびインクカ
ートリッジ55は、キャリッジ31よりも上方に位置している。そのため、図示しない加
圧ポンプを用いてインクカートリッジ55内の圧力を高めることなく、インクカートリッ
ジ55内のインクを後述するインクチューブ60を経由してサブタンク35に送り出すこ
とができる。なお、インクカートリッジ55は、インク貯留部の一例に対応する。
<インクチューブの構成について>
また、カートリッジホルダー51と、サブタンク35とを連結するように、インクチュ
ーブ60が設けられている。インクチューブ60は、たとえばエラストマー樹脂等のよう
な、可撓性を有する材質から形成されている。それにより、インクチューブ60は、柔軟
に可撓し、キャリッジ31の主走査方向における往復動を妨げない状態となっている。図
5に示すように、このインクチューブ60には、壁部60aと、この壁部60aに覆われ
る流路60bとが設けられている。流路60bは、カートリッジ55の個数分だけ存在し
ていて、本実施の形態では、流路60bはインクチューブ60の幅方向に沿って並んでい
る。そして、この流路60bが、カートリッジ55の内部空間と、サブタンク35の内部
空間にそれぞれ連通していて、カートリッジ55が貯留するインクを、サブタンク35に
良好に供給することを可能としている。
ここで、図2および図3に示すように、本実施の形態では、インクチューブ60には、
水平延伸部61と、上下延伸部62とが設けられている。水平延伸部61の長手方向は、
主走査方向に沿って設けられている。また、水平延伸部61の幅方向は、上下方向に沿っ
て設けられている。すなわち、インクチューブ60の流路の並びは、上下方向に沿ってい
る。なお、本実施の形態では、主走査方向は、設置面に対して水平を為す方向である。設
置面は、通常は水平となっているため、水平延伸部61は、水平方向に沿って設けられて
いる、としても良い。
また、図2に示すように、水平延伸部61のサブタンク35側の端部には、大きく湾曲
している湾曲部位61aが存在している。すなわち、水平延伸部61のうちカートリッジ
55側において手前を向く外表面61bは、サブタンク35に向かうにつれて徐々に奥側
を向くように大きく湾曲させられている。
また、図2および図3に示すように、上下延伸部62は、水平延伸部61に対して直交
して設けられている。すなわち、上下延伸部62の幅方向は主走査方向に沿いつつ、上下
延伸部62の長手方向は上下方向に沿って設けられている。そのため、水平延伸部61の
内部に位置している流路と、上下延伸部62の内部に位置している流路60bは、直交し
ている。
ここで、図2に示すように、上下延伸部62は、抑え部材63によって固定されている
。抑え部材63は、上下延伸部62のうちプリンター10の側面を向く外表面(側面)に
取り付けられていて、キャリッジ31が主走査方向に沿って摺動した場合でも、上下延伸
部62が捻れたり、撓むのを抑えている。なお、抑え部材63は、フレーム部52の下部
から下方に向かって延伸している。本実施の形態では、抑え部材63は、上下延伸部62
のみならず、水平延伸部61の側面61dにも差し掛かるように設けられている(図2参
照)。すなわち、図3に示すように、抑え部材63を正面視すると、略L字形状に設けら
れていて、水平延伸部61のうち上下延伸部62側の部位が捻じれたり、撓んだりするの
を抑えている。換言すれば、水平延伸部61のうち抑え部材63が取り付けられていない
部位は、撓み変形を許容する撓み変形許容部61cとなっている。
<キャリッジの取り付け構造について>
(下方軸受部について)
図4および図6に示すように、キャリッジ31には、下方突出部31aが設けられてい
る。下方突出部31aは、キャリッジ31の他の部分よりも下方に突出している部分であ
る。下方突出部31aは、キャリッジ軸32と干渉しない状態で、下方に突出している。
この下方突出部31aの主走査方向の両端には、下方軸受部70が設けられている。図6
に示すように、下方軸受部70には、係合部71と、押圧部材収納部72と、下方押圧部
材73と、バネ74とが設けられている。
係合部71は、下方が開口するように、略U字状に切り欠かれた部分である。この係合
部71のうち上方には、U字の底面部分をなす半円状の部位(曲面部71a)が位置して
いるが、曲面部71aの曲率は、キャリッジ軸32の曲率に対応するものとなっている。
そして、この曲面部71aには、キャリッジ軸32の外周面32aが接触する。なお、キ
ャリッジ軸32が曲面部71aに良好に位置するためには、当該曲面部71aの曲率は、
キャリッジ軸32よりも若干大きく設けられている。
また、図6に示すように、押圧部材収納部72は、係合部71よりも手前側かつ下方に
位置している。図6および図7に示すように、押圧部材収納部72には、摺動筒721が
設けられている。摺動筒721は、矩形の枠形状に設けられていて、係合部71よりも手
前側かつ下方に位置している。この摺動筒721の内筒部722には、下方押圧部材73
が収納されている。この下方押圧部材73には、摺動部731と、脚部732と、爪部7
33とが設けられている。摺動部731は、キャリッジ軸32に摺動する部分である。こ
の摺動部731は、キャリッジ軸32に沿う方向(主走査方向)を長手としている。また
、図6に示すように、摺動部731には、テーパ部731aが設けられている。テーパ部
731aは、下方に向かうにつれて、奥側に向かって突出する部分である。そして、この
テーパ部731aのいずれかの部位が、キャリッジ軸32と線状に接触するように設けら
れている。なお、テーパ部731aにおけるキャリッジ軸32への接触部分は、当該テー
パ部731aの両端の間の部分であることが好ましい。
また、脚部732は一対設けられていて、一対の脚部732は摺動部731の両端部か
らそれぞれ突出している。この脚部732は、内筒部722の上下方向の寸法よりも若干
小さな寸法を有している。また、一対の脚部732の間の寸法は、内筒部722の主走査
方向の寸法よりも若干小さいものとなっている。それにより、下方押圧部材73は、内筒
部722に収納されるものとなっている。
また、一対の爪部733は、一対の脚部732のうち摺動部731とは反対側の端部か
らそれぞれ突出している。なお、一対の爪部733は、互いに離間する側に向かって突出
している。図7に示すように、爪部733は、脚部732のうち互いに対向しない側の面
(外面)と90度以下の角度で折れ曲がる当接面733aを有している。一対の爪部73
3の当接面733aのうち、主走査方向に沿って突出する端部の間の寸法は、内筒部72
2の主走査方向に沿う寸法よりも大きく設けられている。そのため、下方押圧部材73は
、キャリッジ軸32に向かう移動が、この爪部733によって規制されている。また、摺
動部731のキャリッジ軸32側から当接面733aまでの間の寸法は、内筒部722の
うち図6および図7においてS方向に沿う寸法よりも大きく設けられている。そのため、
キャリッジ軸32が摺動部731と当接するものの当接面733aが内筒部722と当接
しない状態を実現可能となっている。
また、内筒部722のうち上方側の壁面722aからさらにS方向に向かって、立設部
722bが設けられている。この立設部722bの突出端部には、バネ受部723が設け
られている。バネ受部723は、立設部722bの突出端部から下方に向かって突出して
いる。なお、バネ受部723の下方への突出寸法は、バネ74が抜け落ちず、かつ爪部7
33が衝突する程度の寸法となっている。また、バネ受部723と内筒部722の間の寸
法は、爪部733が摺動可能な程度の寸法となっている。なお、バネ74は、下方弾性部
材の一例に対応し、このバネ74の一端はバネ受部723に受け止められると共に、バネ
74の他端は摺動部731の内筒部722側に受け止められる。かかる構成により、下方
押圧部材73は、バネ74によってキャリッジ軸32に向かう付勢力が与えられる。
ここで、図6に示すように、曲面部71aは、キャリッジ軸32の外周のうち上側から
、当該キャリッジ軸32に接触している。また、摺動部731は、キャリッジ軸32の中
心を通る水平線よりも下側の部分で、キャリッジ軸32に接触している。すなわち、摺動
部731はバネ74の押圧によって、キャリッジ軸32の中心を通る水平線よりも下側か
らキャリッジ軸32を押圧している。それにより、キャリッジ軸32と曲面部71aとの
間のガタ付きが低減される状態となっている。
(上方案内機構について)
また、図3および図4に示すように、キャリッジ31の上方には、上方案内機構31b
が設けられている。上方案内機構31bは、図3、図8および図9に示すように、奥側当
接部80と、手前側当接部90とを有している。奥側当接部80は、上方押圧手段の一例
に対応する。この奥側当接部80は、一対設けられていて、主走査方向に沿って所定の間
隔だけ離間して設けられている。この奥側当接部80には、押圧部材収納部81と、上方
押圧部材82と、バネ83とが設けられている。これらのうち、押圧部材収納部81は、
キャリッジ31の上方に向かって突出している。この押圧部材収納部81には、図8およ
び図9に示すように、矩形の枠形状をなす摺動筒811が設けられていて、この摺動筒8
11に上方押圧部材82が収納される。
また、上方押圧部材82は、上述した下方押圧部材73と類似する構成となっていて、
この上方押圧部材82には、摺動部821と、脚部822と、爪部823とが設けられて
いる。摺動部821は、図9に示すように、スライドガイド33に摺動する部分である。
この摺動部821は、平面状に設けられていて、スライドガイド33に対して面接触する
。また、摺動部821には、グリスを入り込ませるための油溝821aが設けられている
。また、摺動部821の奥側は、バネ83が入り込む凹部であるバネ凹部821bが設け
られている。なお、脚部822および爪部823は、上述した下方押圧部材73における
脚部732および爪部733と同様の構成となっているため、その詳細についての説明は
省略する。
また、図9に示すように、押圧部材収納部81には、バネ受部812が設けられている
。バネ受部812は、図9に示すように、摺動筒811の内筒部811aのうち奥側の部
位に設けられている。なお、バネ受部812は、主走査方向において内筒部811aの中
央部分に位置していて、当該バネ受部812の両端部は内筒部811aの内壁とそれぞれ
所定の間隔を有している。また、バネ受部812の図9におけるS方向の寸法は、内筒部
811aのS方向における寸法よりも十分に小さいものとなっている。このバネ受部81
2と、バネ凹部821bとの間には、バネ83が位置し、上方押圧部材82をスライドガ
イド33に向けて押圧可能としている。なお、バネ83は、上方弾性部材の一例に対応す
る。
また、手前側当接部90は、当接部の一例に対応する。この手前側当接部90は、主走
査方向において一対の奥側当接部80の間に設けられている。この手前側当接部90は、
キャリッジ31の上方に向かって突出している。また、手前側当接部90には、当接面9
0aが設けられていて、スライドガイド33に対して面接触することを可能としている。
このような構成により、手前側当接部90は手前側からスライドガイド33に当接し、
奥側当接部80は奥側から付勢力を及ぼしながらスライドガイド33に当接する。それに
より、キャリッジ31の上方側におけるガタ付きを低減するようにしている。
その他、プリンター10には、上述した印刷ヘッド34、CRモーター36、PFモー
ター41等の駆動を司る制御部100が設けられている。制御部100は、通信インター
フェース110を備えていて、この通信インターフェース110を介して、コンピュータ
ーPSとの間で通信を行うことを可能としている。
<動作について>
続いて、上述したプリンター10の動作について説明する。制御部100の指令により
、印刷が開始させられると、PFモーター41が駆動させられ、印刷媒体Pを所定の印刷
部位まで搬送する。そして、不図示のセンサーの検出に基づいて、印刷媒体Pが印刷部位
に差し掛かったと制御部100が判断すると、制御部100は、CRモーター36を駆動
させると共に、印刷媒体Pの印刷領域にインクを噴射させるべく印刷ヘッド34を駆動さ
せる。
ここで、CRモーター36が駆動させられると、キャリッジ31がキャリッジ軸32に
沿って主走査方向に移動する。すると、図10および図11に示すように、インクチュー
ブ60は、キャリッジ31の移動に伴って撓む。ところで、本実施の形態では、インクチ
ューブ60には、水平延伸部61が設けられていて、当該水平延伸部61は、主走査方向
に沿って延伸している。特に、水平延伸部61には、抑え部材63に取り付けられていな
い撓み変形許容部61cが設けられている。そのため、キャリッジ31が主走査方向に沿
って移動する場合には、インクチューブ60の外表面は、図11に示すように、XZ平面
に並行な状態を維持しながら湾曲するように、インクチューブ60が変形する。すなわち
、キャリッジ31が主走査方向に摺動する際の変形においても、水平延伸部61の幅方向
は概ね上下方向に沿った状態を維持する。換言すれば、キャリッジ31の移動に際しては
、インクチューブ60の幅方向が上下方向からずれるような捻じれ変形が生じるのを抑え
る構成となっている。
別の見方をすると、インクチューブ60のうち最も寸法の小さな厚み方向(図10およ
び図11におけるY方向)の一端側が内周側、当該厚み方向の他端側が外周側となるよう
に変形することは許容される。しかしながら、インクチューブ60の幅方向(図10およ
び図11のZ方向)の一端側が内周側、他端側が外周側となるような変形成分、およびイ
ンクチューブ60の長手方向(図10および図11のX方向)の一端側が内周側、他端側
が外周側となるような変形成分は、上述の厚み方向に関する変形と混在しなく、よって、
捻じれ変形が抑えられる状態となっている。
なお、インクチューブ60の変形は、図10および図11に示すように、インクチュー
ブ60が手前側に突出する部分を有するように変形する。ただし、図2に示すように、水
平延伸部61側にも抑え部材63が差し掛かり、撓み変形許容部61cがある程度の範囲
に限定されているため、インクチューブ60の手前側に向かう突出は抑えられる状態とな
っている。
以上のように、キャリッジ31がキャリッジ軸32に沿って移動すると、水平延伸部6
1は、その移動に伴って変形するが、キャリッジ31が移動するにつれて、水平延伸部6
1の変形する部位は、主走査方向に沿って移行する。このとき、水平延伸部61は、上下
方向における高さ位置がほとんど変動しない状態で変形する。このような変形をキャリッ
ジ31の移動に伴って繰り返し、印刷ヘッド34からインクを噴射する印刷動作等を実行
する。
ここで、図10および図11に示すように、キャリッジ31が主走査方向に沿って移動
し、水平延伸部61が変形すると、キャリッジ31は、インクチューブ60の変形に伴う
付勢力Fを受ける。この付勢力Fは、キャリッジ31を奥側に向かって押し付ける向きの
付勢力となっている。ここで、図2、図3および図11に示すように、本実施の形態では
、キャリッジ31に対するインクチューブ60の取り付け部位は、キャリッジ31の上方
側に位置している。そのため、インクチューブ60の変形に伴う付勢力Fは、上方案内機
構31b側に強く作用する。しかしながら、かかる上方案内機構31bの存在により、イ
ンクチューブ60の変形に伴う付勢力Fは受け止められる。特に、本実施の形態では、手
前側当接部90の当接面90aが、スライドガイド33の手前側の面に対して面接触して
いる。そのため、インクチューブ60の変形に伴う付勢力Fが作用しても、スライドガイ
ド33と当接面90aとの間の当接によって、キャリッジ31がキャリッジ軸32を支点
として回動するのが規制される。
なお、スライドガイド33の奥側の面には、奥側当接部80の上方押圧部材82が、バ
ネ83の付勢力によって押し付けられる。このため、インクチューブ60の変形に伴う付
勢力Fがキャリッジ31にほとんど作用しない状態であっても、手前側当接部90の当接
面90aとスライドガイド33の手前側の面との間の接触は維持され、キャリッジ31の
キャリッジ軸32を支点とする回動方向における位置変化が生じるのが抑えられている。
また、キャリッジ軸32と下方軸受部70との間の係合により、曲面部71aは、キャ
リッジ軸32の外周のうち上側から、当該キャリッジ軸32に接触している。また、摺動
部731は、バネ74の押圧により、キャリッジ軸32の中心を通る水平線よりも下側か
らキャリッジ軸32を押圧している。それにより、キャリッジ31とキャリッジ軸32と
の間においても、ガタ付きが低減される状態となっている。
<本実施の形態における効果>
以上のような構成のプリンター10によれば、インクチューブ60には、水平延伸部6
1が設けられている。このため、キャリッジ31がキャリッジ軸32およびスライドガイ
ド33でガイドされつつ主走査方向に移動する場合、キャリッジ31は水平延伸部61を
撓ませながら移動する。すなわち、インクチューブ60は、複数の流路が幅方向に並んで
設けられているため、インクチューブ60の長手方向および厚み方向と直交する厚み方向
の寸法が最も小さい。そのため、インクチューブ60の厚み方向の一端側が内周側、当該
厚み方向の他端側が外周側となるように変形することは許容される。しかしながら、イン
クチューブ60の幅方向の一端側が内周側、他端側が外周側となるような変形成分、およ
びインクチューブ60の長手方向の一端側が内周側、他端側が外周側となるような変形成
分は、上述の厚み方向に関する変形と混在し難い。そのため、キャリッジ31が移動する
際には、水平延伸部61が捻じれるように変形するのを抑えることが可能となる。
そのため、キャリッジ31の移動に際して、インクチューブ60が上下方向に変形して
、当該インクチューブ60に高低差が新たに生じるのが防止される。それにより、カート
リッジ55からサブタンク35までのインクの供給を、安定化させることが可能となる。
また、本実施の形態では、キャリッジ31の上方側においては、手前側当接部90がス
ライドガイド33の手前側の面に当接し、奥側当接部80の上方押圧部材82はバネ83
の付勢力を受けてスライドガイド33の奥側の面側から当接する。このため、インクチュ
ーブ60の変形に伴う付勢力Fが作用しても、キャリッジ31がキャリッジ軸32を支点
として回動するのが規制される。そのため、キャリッジ31が回動する等してキャリッジ
31に姿勢変化が生じるのを抑えることが可能となる。それにより、印刷時にキャリッジ
31が回動する等によって、印刷品質が悪化するのを抑えることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、手前側当接部90は、スライドガイド33よりも手前側に
位置していると共に、上方押圧部材82は、スライドガイド33よりも奥側に位置してい
る。このため、キャリッジ31の移動に際してインクチューブ60の変形に伴う付勢力F
が作用すると、手前側当接部90がスライドガイド33に当接して、かかる付勢力Fの多
くを受け止める。それにより、インクチューブ60の変形に伴う付勢力Fが作用しても、
キャリッジ31に姿勢変化が生じるのを抑えることが可能となる。
また、本実施の形態では、キャリッジ31には、係合部71と下方押圧部材73とが設
けられていて、下方押圧部材73はバネ74の付勢力によってキャリッジ軸32の中心を
通る水平線よりも下側からキャリッジ軸32を押圧している。このため、キャリッジ軸3
2の上方側は係合部71に当接すると共に、キャリッジ軸32の下方側は、バネ74の付
勢力を受けて下方押圧部材73がキャリッジ軸32に当接する。それにより、キャリッジ
31の下方側における、キャリッジ31とキャリッジ軸32との間において、ガタ付きを
低減可能となる。
さらに、本実施の形態では、インクチューブ60には、上下方向に沿って延伸する上下
延伸部62が設けられていると共に、上下延伸部62は、カートリッジ55の下方側から
延伸する抑え部材63によって変形するのが抑制されている。このため、キャリッジ31
が移動する際には、インクチューブ60のうち水平延伸部61のみを変形させることが可
能となり、インクチューブ60が捻じれるように変形するのを抑えることが可能となる。
それにより、キャリッジ31の移動に際して、インクチューブ60が上下方向に変形して
、当該インクチューブ60に高低差が新たに生じるのが防止され、カートリッジ55から
サブタンク35までのインクの供給を、安定化させることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下
、それについて述べる。
上述の実施の形態では、水平延伸部61が手前側に向かって突出するのを許容する構成
としている。しかしながら、水平延伸部61が手前側に向かって突出するのを抑えるため
の突出抑制手段を設けるようにしても良い。このように構成する場合において、水平延伸
部61の湾曲部位の曲率が、キャリッジ31の移動によらずに、常に一定となることが好
ましい。このようにする場合には、プリンター10の奥行き方向の寸法を低減することが
可能となる。
また、上述の実施の形態では、抑え部材63は、水平延伸部61にも差し掛かるように
設けられている。しかしながら、抑え部材63は上下延伸部62のみを取り付けると共に
、当該抑え部材63は、水平延伸部61に差し掛からないように設けるようにしても良い
。このように構成しても、キャリッジ31が移動する際に、水平延伸部61が捻じれるよ
うに変形することを防止可能となる。
さらに、上述の実施の形態では、手前側当接部90と奥側当接部80とによって、スラ
イドガイド33を挟み込むことで、キャリッジ31の姿勢変化を抑えるように構成してい
る。しかしながら、キャリッジ31の姿勢変化を抑制可能であれば、このような構成以外
の構成を採用しても良い。たとえば、スライドガイド33の手前側の面および/または奥
側の面のいずれかに接触しつつ転動可能な車輪状の部材を設け、かかる車輪状の部材によ
ってスライドガイド33を挟み込むように構成しても良い。
また、上述の実施の形態では、係合部71と下方押圧部材73とによって、キャリッジ
軸32を抑え込んで、キャリッジ31のガタ付きを低減するようにしている。しかしなが
ら、下方押圧部材73を省略する構成を採用しても良く、さらには係合部71自体がキャ
リッジ軸32を挟み込むような弾性を備える構成であっても良い。
また、上述の実施の形態では、キャリッジ軸32は下方側に位置していると共に、スラ
イドガイド33が上方側に位置している構成について開示されている。しかしながら、キ
ャリッジ軸32が上方側に位置していると共に、スライドガイド33が下方側に位置して
いる構成を採用しても良い。なお、この場合には、スライドガイド33が第1のガイド手
段に対応すると共に、キャリッジ軸32が第2のガイド手段に対応することとなる。この
ように構成しても、キャリッジ31の移動に関して、何等妨げとならないため、上述の実
施の形態におけるものと同様の作用効果を発揮させることが可能となる。
また、上述の実施の形態におけるプリンターとしては、上述したプリンター10の機能
とコンピューターの機能の両方を備えるものとしても良い。
また、プリンター10は、印刷機能以外のスキャナー装置、ファックス装置、コピー装
置等を備える複合機を、本発明のプリンターとしても良い。
また、上述の実施の形態におけるプリンター10の概念には、インク以外の他の液体(
液体そのものや、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような
流動性を有する材質を含む)を噴射したり噴射したりする流体噴射装置を含むようにする
こともできる。そのようなものとしては、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッ
センス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画
素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液状体噴射装置、バ
イオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用
いられ試料となる液体を噴射する流体噴射装置等がある。
さらに、本発明のプリンター10の概念に含まれるものとしては、時計やカメラ等の精
密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小
半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上
に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチン
グ液を噴射する流体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴
射装置等がある。
10…プリンター、20…筐体、30…キャリッジ機構、31…キャリッジ、31a…
下方突出部、31b…上方案内機構、32…キャリッジ軸(第1のガイド手段の一例に対
応)、33…スライドガイド(第2のガイド手段の一例およびガイド板の一例に対応)、
34…印刷ヘッド、35…サブタンク、36…CRモーター、40…紙送り機構、41…
PFモーター、50…インク供給機構、51…カートリッジホルダー、53…カートリッ
ジ搭載部、55…インクカートリッジ(インク貯留部の一例に対応)、60…インクチュ
ーブ、60a…壁部、60b…流路、61…水平延伸部、61a…湾曲部位、61b…外
表面、61c…変形許容部、61d…側面、62…上下延伸部、63…抑え部材、70…
下方軸受部、71…係合部、71a…曲面部、72…押圧部材収納部、73…下方押圧部
材、74…バネ(下方弾性部材の一例に対応)、80…奥側当接部(上方押圧手段の一例
に対応)、81…押圧部材収納部、82…上方押圧部材、83…バネ(上方弾性部材の一
例に対応)、90…手前側当接部(当接部の一例に対応)、90a…当接面、100…制
御部、721,811…摺動筒、722,811a…内筒部、722a…壁面、722b
…立設部、723,812…バネ受部、731,821…摺動部、731a…テーパ部、
732,822…脚部、733,823…爪部、733a…当接面、821a…油溝、8
21b…バネ凹部

Claims (5)

  1. インクを噴射する印刷ヘッドを備えると共に前記インクを一時的に蓄えるサブタンクを有して往復動するキャリッジと、
    前記キャリッジの移動領域よりも上方側に位置するインク貯留部と、
    前記インク貯留部を搭載する搭載部と、
    前記搭載部の下方に位置するフレームと、
    複数の流路が並列して設けられると共に、前記インク貯留部のインクを前記サブタンクへ供給するインクチューブと、
    を有し、
    前記インクチューブは、前記キャリッジの移動方向に沿って配設され、
    前記インクチューブは、前記キャリッジの移動に伴って湾曲する追従変形部を含み、
    前記フレームから下方に向かって延びる第1部分と、前記第1部分とは交差する方向に延びる第2部分とを有し、前記インクチューブにおける前記追従変形部よりも前記インク貯留部側において前記インクチューブの延伸方向に沿って設けられ、前記キャリッジの移動に伴った前記追従変形部以外の前記インクチューブの変形を抑える抑え部材をさらに備える
    ことを特徴とするプリンター。
  2. 請求項1記載のプリンターであって、前記インク貯留部は、前記キャリッジの移動領域の少なくとも一部と重なりを有するように、前記キャリッジの上方に配置されていること
    を特徴とするプリンター。
  3. 請求項2記載のプリンターであって、前記キャリッジの下方側において前記キャリッジの移動方向に沿う摺動をガイドする第1のガイド手段と、
    前記キャリッジの上方側において前記キャリッジの移動方向に沿う摺動をガイドする第2のガイド手段と、を備えて構成され、
    前記第2のガイド手段は、前記移動方向に沿って設けられるガイド板を有すると共に、
    前記キャリッジには、当接部と、上方押圧手段とが設けられていて、
    前記当接部は、前記ガイド板の一方の板面に当接し、
    前記上方押圧手段は、上方弾性部材およびこの上方弾性部材によって押圧される上方押圧部材を有し、
    前記上方押圧部材は、前記上方弾性部材の付勢力によって前記ガイド板の他方の板面から当該ガイド板を押圧する、
    ことを特徴とするプリンター。
  4. 請求項3記載のプリンターであって、
    前記当接部は、前記ガイド板のうち前記インクチューブが前記キャリッジに取り付けられる側に位置していると共に、
    前記上方押圧手段は、前記ガイド板のうち前記インクチューブが前記キャリッジに取り付けられる側とは反対側に位置している、
    ことを特徴とするプリンター。
  5. 請求項3または4に記載のプリンターであって、
    前記第1のガイド手段は、前記移動方向に沿って設けられるキャリッジ軸を有すると共に、
    前記キャリッジには、係合部と下方押圧手段とが設けられていて、
    前記係合部は、前記キャリッジ軸の上側を含む周方向から当該キャリッジ軸の周方向に接触し、
    前記下方押圧手段は、下方弾性部材およびこの下方弾性部材によって押圧される下方押圧部材を有し、
    前記下方押圧部材は前記下方弾性部材の付勢力によって前記キャリッジ軸の中心を通る水平線よりも下側から前記キャリッジ軸を押圧する、
    ことを特徴とするプリンター。
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