JP5777416B2 - 粘着剤組成物、それを用いた光学フィルム、および液晶表示装置 - Google Patents
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Description
たとえば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、i-ブチルアクリレート、t-ブチルアクリレート、n-オクチルアクリレート、i-オクチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、n-ノニルアクリレート、i-ノニルアクリレート、n-デシルアクリレート、n-ドデシルアクリレート、ステアリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、およびイソボルニルアクリレートのアクリル酸等の炭素数1〜18の直鎖もしくは分枝アルキルエステル;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、i-ブチルメタクリレート、t-ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、n-ドデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、およびイソボルニルメタクリレートのメタクリル酸等の炭素数1〜18の直鎖もしくは分枝アルキルエステル、更にはこれらの各種誘導体を例示できる。
たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、桂皮酸、コハク酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、マレイン酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フマル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1,2-ジカルボキシシクロヘキサンモノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ダイマー、およびω-カルボキシ-ポリカプロラクトンモノ(メタ)
アクリレート、を例示できる。
たとえば、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3-メチル-3-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,1-ジメチル-3-ブチル(メタ)アクリレート、1,3-ジメチル-3-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2,2,4-トリメチル-3-ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、2-エチル-3-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミド、アリルアルコール、およびメタリルアルコール、を例示できる。
、前記3級イミダゾール(C)との他に、本発明の効果を損なわない範囲内の量で、従来公知の各種添加剤、溶剤、耐候性安定剤、シランカップリング剤、タッキファイヤ−、可塑剤、軟化剤、帯電防止剤、染料、顔料、および無機充填剤などを適宜配合することができる。たとえば、シランカップリング剤を含むことにより、本発明の粘着剤組成物と液晶セル間の密着性がより良好となる。
、さらに好ましくは15〜30μm程度の厚さである。
、1〜3分加熱し、乾燥および架橋を行うことができる。
シリコーン系離型剤で表面処理された離型紙上に、乾燥後の粘着剤層の厚さが25μmとなるように、粘着剤組成物を塗工し、100℃で90秒間熱風循環式乾燥機にて乾燥して粘着剤層を形成した後、偏光ベースフィルム〔ポリビニルアルコール(PVA)フィルムを主体とする偏光子の両面に、セルローストリアセテート(TAC)フィルムをラミネートしたもの;約190μm〕の裏面を粘着剤層面と貼り合せ、加圧ニップロールに通して圧着した後、23℃×50%RHの条件で養生させて偏光フィルムを得る。
(メタ)アクリル系共重合体(A)に、イソシアヌレート環と芳香族環とを有するイソシアネート化合物(B)と、3級イミダゾール(C)と、必要に応じ各種添加剤、各種溶媒とを加え、粘着剤組成物の溶液をシリコーン系離型剤で表面処理した剥離フィルム上に、乾燥後厚み25μmとなるようにフィルム状の粘着剤層を作成した。次に、作製した粘着剤層を23℃×50%RH環境下で保管し、保管開始から24時間と168時間とのゲル分率の測定を実施した。養生時間のゲル分率を168時間後のゲル分率と比較し、ゲル分率の差が3%以内になった場合を養生終了とみなした。
評価基準は次の通りである。
○:養生24時間後と168時間後のゲル分率の差が3%以内である。
×:養生24時間後と168時間後のゲル分率の差が3%を超える。
1、精秤した250メッシュの金網(100mm×100mm)にフィルム状粘着剤層を約0.25g貼付し、ゲル分が漏れないように包む。その後、精密天秤にて質量を正確に測定して試料を作製する。
2、前記の金網を酢酸エチル溶液に3日間浸漬する。
3、浸漬後、金網を取り出して少量の酢酸エチルにて洗浄し、120℃で24時間乾燥
させる。その後、精密天秤にて質量を正確に測定する。
4、下式によりゲル分率を計算する。
ゲル分率(質量%)=(Z−X)/(Y−X)×100
但し、Xは金網の質量(g)、Yは粘着剤を貼付した金網の質量(粘着剤重量)(g)、Zは浸漬後、乾燥させた金網の質量(ゲル樹脂質量)(g)である。
配合後3時間時間以内に「(1)試験用偏光フィルムの作製」の方法を用いて作製した偏光フィルムを、吸収軸に対して長辺が45゜になるようにカットした140mm×260mm(長辺)の試験片を用い、0.7mmコーニング社製無アルカリガラス板「#1737」の片面にラミネーターを用いて貼付した。次に、このサンプルにオートクレーブ処理(50℃、5kg/cm2、20分)を施し、23℃、50%RHの条件下で24時間放置した。その後、次の温度、及び湿度条件下(80℃、60℃×90%RH)に500時間放置し、発泡、剥れや浮きの状態を目視観察にて評価した。
評価基準は次の通りである。
◎:発泡、剥れが全く見られない
○:発泡が殆ど見られない、2辺において外周端部から0.5mm以上の位置に剥れが無いもの。
×:発泡が顕著に見られる、2辺において外周端部から0.5mm以上の位置に剥れがあるもの。
配合後30分以内で「(1)試験用偏光フィルムの作製」の方法を用いて作製した偏光フィルムを、「(3)耐久性の評価」と同様のサイズの粘着剤層を有する偏光フィルムを0.7mmコーニング社製無アルカリガラス板「#1737」の両面にラミネーターを用いてその偏光軸が互いに直交するように貼付した試験サンプルを作製した。次に、このサンプルにオートクレーブ処理(50℃、5kg/cm2、20分)を施し、23℃、50%RHの条件下で24時間放置した。その後、80℃、ドライの条件下に500時間、放置した。放置後、23℃、50%RHの条件下で均一光源を使用し、光漏れ状態を目視により監察した。評価基準は次の通りである。
○:光漏れがほとんど認められない。
×:光漏れが大きい。
(メタ)アクリル系共重合体(A)に、イソシアヌレート環と芳香族環とを有するイソシアネート化合物(B)と、3級イミダゾール(C)と、必要に応じ各種添加剤、各種溶媒とを加えた配合液とを23℃、50%RHの条件下で放置した。放置した配合液を「(1)試験用偏光フィルムの作製」と同様にフィルムを作成した。また、その作製したフィルムを「(3)耐久性の評価」と同様に試験した。評価基準は次の通りである。
◎:配合から12時間後の塗工作業性は良好であり、スジ状の欠陥は見られない。
○:配合から6時間後の塗工作業性は良好であり、スジ状の欠陥は見られないが、
配合から12時間後の塗工作業性は悪く、塗工面にスジ状の欠陥が見られる。
△:配合から3時間後の塗工作業性は良好であり、スジ状の欠陥は見られないが、
配合から6時間後の塗工作業性は悪く、塗工面にスジ状の欠陥が見られる。
×:配合から3時間後の塗工作業性は悪く、塗工面にスジ状の欠陥が見られる。
(製造例1)
温度計、攪拌機、窒素導入管及び還流冷却管を備えた反応器内に、n−ブチルアクリレート(BA)99.5質量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)0.5質量部、酢酸エチル(EAc)100質量部、およびアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2質量部を入れ、前記反応容器の空気を窒素ガスで置換した。その後、攪拌下に窒素雰囲気中で、前記反応容器の内容物温度を65℃に昇温させて6時間反応させ、更に70℃に昇温させて2時間反応させた。次に、EAc20質量部にAIBN0.4質量部を溶解させた溶液を1時間かけて滴下し、更に2時間反応させた。反応終了後、反応混合物をトルエンで希釈し、固形分22.68質量%の(メタ)アクリル系共重合体(A)溶液を得た。(メタ)アクリル系重合体の重量平均分子量は152万であった。
表1に(メタ)アクリル系共重合体(A)の各製造例の共重合組成および特性値をまとめた。製造例1で使用した(メタ)アクリル系共重合体(A)のかわりに、組成を表1の各製造例に示したモノマー組成とした以外は製造例1と同様にして重合を行った。表1に、各製造例の(メタ)アクリル系共重合体(A)組成、固形分、および重量平均分子量(Mw)を示した。
(実施例1)
(メタ)アクリル系共重合体(A)として製造例1で合成した(メタ)アクリル系共重合体100質量部、イソシアヌレート環と芳香族環とを有するイソシアネート化合物(B)としてコロネート2037 0.15質量部(日本ポリウレタン社製ポリイソシアネート化合物)、3級イミダゾール系(C)として1-ベンジル-2-メチルイミダゾール0.1質量部(四国化成株式会社製 イミダゾール化合物、商品名1B2MZ)、およびエポキシ基含有シランカップリング剤0.1質量部(信越化学株式会社製シラン化合物、商品名KBM-403)を十分に攪拌混合して粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を目視したところ、濁りがなく、透明性が十分にあることを確認した。
表2に示した実施例、および比較例の配合組成にした以外は実施例1と同様にして粘着剤組成物を作製した。表2中の質量部は固形分換算である。得られた粘着剤組成物はいずれも、目視したところ、濁りがなく、透明性が十分にあることを確認した。
得られた粘着剤組成物を用いて、上述した試験用光学フィルムの作製方法により試験用光学フィルムを作製後、上述した各種測定、評価を実施した。実施例、および比較例の評価結果を表2に示す。
コロネート2037 :日本ポリウレタン社製 ポリイソシアネート化合物(イソシアヌレート変性TDI)
コロネートL :日本ポリウレタン社製 ポリイソシアネート化合物(トリメチロールプロパン変性TDI)
デスモジュールHL :住化バイエルウレタン社製 ポリイソシアネート化合物(イソシアヌレート変性TDI)
E-405-80T :旭化成ケミカルズ社製 ポリイソシアネート化合物(HMDI)
TPA-100 :旭化成ケミカルズ社製 ポリイソシアネート化合物(イソシアヌレート変性HMDI)
タケネートD-110N :武田薬品工業社製 ポリイソシアネート化合物(トリメチロールプロパン変性XDI)
TETRAD-X :三菱ガス化学社製 エポキシ架橋剤
キュアゾール1B2MZ :四国化成社製 1-ベンジル-2-メチルイミダゾール
キュアゾールTBZ :四国化成社製 2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ〔1,2-a〕ベンズイミダゾール
キュアゾール1.2DMZ :四国化成社製 1,2-ジメチルイミダゾール
キュアゾール1B2PZ :四国化成社製 1-ベンジル-2-フェニルイミダゾール
キュアゾール2MZ :四国化成社製 2-メチルイミダゾール
カオライザーNo.1 :花王社製 N.N.N'.N'-テトラメチルヘキサンジアミン
DBTDL :ジブチルスズジウラレート
実施例1で作製した粘着剤組成物を用いた光学フィルムを液晶表示装置に組み込み、液晶表示装置の光学性能を目視で確認した。ムラがなく光学的に優れた性能を示すことを確認できた。また、本発明の光学フィルムを、粘着剤組成物塗工後24時間経過した後打ち抜き加工し、液晶表示装置に用いたところ、打ち抜き刃への粘着剤組成物の顕著な付着はなく、打ち抜き加工した光学フィルムにわれなどの外観異常は見られなかった。
Claims (8)
- 前記3級イミダゾール(C)が、
1、2−ジメチルイミダゾール、1-ベンジル-2-メチルイミダゾール、および1-ベンジル-2−フェニルイミダゾールからなる群から選択される1種以上である
請求項1に記載の粘着剤組成物。 - 前記3級イミダゾール(C)が、
2、3-ジヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ベンズイミダゾールである
請求項3に記載の粘着剤組成物。 - 前記イソシアヌレート環と芳香族環とを有するイソシアネート化合物(B)は、
トリレンジイソシアネートを構成単位とするポリイソシアネートである
請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着剤組成物 - 前記イソシアヌレート環と芳香族環とを有するイソシアネート化合物(B)は、
少なくとも
式(II):
式(III):
のいずれかを含むイソシアネート化合物である
請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の粘着剤組成物を用いた光学フィルム。
- 請求項7に記載の光学フィルムを用いた液晶表示装置。
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