JP5777349B2 - 記録データ生成装置および記録データ生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データを量子化し、量子化した量子化データから濃度パターンを用いて記録データを生成するための記録データ生成装置および記録データ生成方法に関するものである。
画像データの量子化の手法として、画像データの1画素内の各エリアにおける2値記録データの配置を定めた濃度パターンもしくはインデックスパターンを用いるものが、知られている。この手法は、例えば、256値の画像データを、256値より小さいN値のデータに量子化し、このN値データの0〜N−1に対応したN段階(レベル)の濃度パターンを、上記0〜N−1の値に応じて用い1画素を構成する単位画素(エリア)ごとに記録(ドット)のオン、オフを定めるものである。すなわち、この濃度パターンはNレベルの各レベルに対応した数のドットの配置を定めたものである。この方法は、特に、量子化に要する処理量が少ないことから、高解像度の量子化を短時間で行うことを可能とするものである。
このような濃度パターンを用いる手法において、1つのレベルについてオンドットの配置が異なる複数の濃度パターンを用いることも知られている(特許文献1)。1つのレベルについて同一の(1つの)濃度パターンを用いる場合には、そのパターンの周期性が強くなり、パターンによる干渉が起こりやすくなる。これに対し、特許文献1に記載の方法では、1つのレベルにおいて複数のパターンを順番に用いることにより、周期性を排してパターンの干渉を避けることが可能となる。
特開平9−46522号公報
ところで、吐出されるインクで形成されるドットを小さくする程、粒状性を低減する効果が得られる。この点から、記録の解像度を高くすることは粒状性低減の点で好ましい。この場合において濃度パターンを用いる方法では、濃度パターンの解像度を量子化される画像データの解像度より高くすることになる。例えば、600dpi×600dpiの解像度の画像データに対して誤差拡散による量子化を行い、1200dpi×1200dpiの解像度の2値記録データを得る場合、濃度パターンは、画像データの1画素に対して、2エリア(単位画素)×2エリア(単位画素)のパターンとなる。
この場合に、特許文献1に記載のように、量子化データのレベルごとに複数の濃度パターンを用いる構成では、レベル1すなわち1ドットオンする場合、2エリア×2エリアの4か所のうちいずれか1か所をオンする配置のパターンが考えられる。レベル2すなわち2ドットオンする場合は、それぞれ2ヶ所をオンとする配置の6つのパターンが考えられる。これは4ヶ所から2ヶ所を選択する組み合わせの計算であり、で表される。同様に、レベル3の場合はとなる。さらに高解像度化し、例えば、600dpi×600dpiの解像度の画像データを量子化して2400dpi×2400dpiの2値記録データを得る際に用いる濃度パターンは、4エリア×4エリアとなる。そして、1つのレベルで用いる濃度パターンの数も増して、例えば、レベル1すなわち1ドットオンする場合は、16パターンが可能となる。このように記録解像度が増すと、1レベル当りの設定し得る濃度パターンの数(種類)が大幅に増えることになる。
しかしながら、このように1レベル当りの濃度パターンの数が増すと、解像度を高くしたことによる粒状感の低減の効果が相殺されるという問題を生じることがある。すなわち、レベルに応じて濃度パターンのドット(記録“1”データ)の配置が無いエリアが存在し、このエリアは記録画像において白抜け、つまり濃度が薄い画像として認識される。そして、レベルごとに、オンドットの配置が異なる複数の濃度パターンを順次用いる場合に、上記白抜けが非周期的に現れることがある。その結果、この非周期的な白抜けの偏在によって記録画像において粒状感が顕著に観察されることがある。そして、上述したように記録解像度が高くなるほど1レベル当たりに用いる濃度パターンの数が多くなることから、白抜けが偏在する可能性が高くなることになる。
本発明の目的は、1つのレベルについて複数の濃度パターンを用いることによって、解像度を高くしたことによる粒状感の低減効果が相殺されることを防止できる記録データ生成装置および記録データ生成方法を提供することである。
そのために本発明では、ドットを記録するための記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させることによって前記記録媒体にドットを記録することにより画像を形成するために、前記所定方向および前記所定方向と交差する交差方向それぞれにドット記録のためのエリアを2つ以上含む前記記録媒体の複数の画素領域にドットを記録するための記録データを生成する記録データ生成装置であって、前記複数の画素領域に形成すべき画像の多値データそれぞれに基づいて、前記多値データそれぞれのレベルに応じた数のドットを記録する前記複数の画素領域それぞれのエリアを決定する決定手段を有し、前記決定手段は、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれのエリアにおけるドットの記録を決定するために前記複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルに応じて選択される濃度パターンであって、当該濃度パターンに対応する多値データのレベルが、前記交差方向における前記エリアの数よりも1少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記所定方向における位置が同じである前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記交差方向における位置が互いに異なる行のうち、所定の1つの行に属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つの行と異なる行に属するエリアにドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定し、かつ各画素領域内での前記所定の1つの行の前記交差方向における位置が互いに同じになり、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれの前記他の行に属するエリアに記録されるドットの配置が異なるようにする濃度パターンを用いて、前記ドットを記録するエリアを決定し、当該選択される前記濃度パターンの総てが前記所定の1つの行に属するエリアにドットを記録しないようにするパターンである、ことを特徴とする。
以上の構成によれば、1つのレベルについて複数の濃度パターンを用いることによって、解像度を高くしたことによる粒状感の低減効果が相殺されることを防止できる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す平面図である。 図1に示した記録装置で用いる記録ヘッドの吐出口の配列を模式的に示す正面図である。 図1に示した記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係り、記録装置が多値の入力データを受信してから記録データを生成するまでの処理の概略を模式的に示す図である。 (a)は、本発明の第1の実施形態に係る濃度パターンを作る際に選択し得るオンドット配置の候補を示す図であり、(b)は、オンドットを選択することにより定められる濃度パターンないしその用い方を説明する図である。 図5(a)示すオンドット配置の候補の比較例を示す図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の別の例に係る、オンドット配置の候補、およびオンドットを選択することにより定められる濃度パターンを示す図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る、選択するオンドットの候補を示す図であり、(b)は、オンドットを選択して得られる濃度パターンを示す図である。 (a)および(b)は、第2実施形態の別の例に係る、オンドット配置の候補、およびオンドットを選択することにより定められる濃度パターンを示す図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態に係る濃度パターンを作る際に選択し得るオンドット配置の候補を示す図であり、(b)は、オンドットを選択することにより定められる濃度パターンないしその用い方を説明する図である。 本発明の第4の実施形態で行われるカラム間引き方法の一例を示す図である。 (a)〜(c)は、第4実施形態における記録データの生成手順を説明するための模式図である。 第4実施形態に係り、濃度パターンにおけるオンドットの配置を記録解像度に合わせて示す図である。 (a)および(b)は、図13に示すオンドット配置を実現する実際の濃度パターンを説明する図である。 (a)および(b)は、図13に示す他の濃度パターン(上から2番目)についてそのオンドット配置を実現する実際の濃度パターンを説明する図である。 本発明の第5の実施形態に係る記録ヘッドにおけるノズル配列を示す図である。 (a)および(b)は、第5の実施形態に係る、レベル3の濃度パターンを繰り返し用いることによって記録データを展開した2つの例を示す図である。 図17(a)および(b)に示す例と異なる他の例を示す図である。 (a)および(b)は、本発明の第6の実施形態に係るレベル2の濃度パターンの縦および横方向のオンドットの配置候補を示す図である。 (a)は、図19(a)および(b)で示す2つの候補位置の条件から求められる、最終的な候補位置を示す図であり、(b)は、この最終の候補位置の中からオンドットを選択して決定した濃度パターンを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置を示す平面図である。インクジェット記録装置は、記録媒体をY方向(搬送方向)へと搬送する不図示の搬送ユニットを含む記録装置の本体2を備える。この本体2は、ガイド軸(不図示)に沿って主走査方向に移動可能に取り付けられたキャリッジ1を備える。キャリッジ1は、ベルト34を介して不図示のキャリッジモータから伝達される駆動力によって搬送方向と交差する主走査方向(X方向)に沿って往復移動することができる。このキャリッジ1には、それぞれインクを吐出する複数のノズルを備えた複数の記録ヘッドが搭載され、キャリッジ1の上記移動によって記録ヘッドの主走査方向における走査が可能となる。また、キャリッジ1には、上記複数の記録ヘッドそれぞれに対応した種類のインクを貯留した複数のインクタンク5も搭載される。さらに、キャリッジ1には光学式センサ32が設けられている。この光学センサ32は、キャリッジ1と共に主走査方向へと移動しつつプラテン4上の記録紙などの記録媒体の存否を検出する。また、本実施形態のインクジェット記録装置は、記録ヘッドの各ノズルのインク不吐出を検知できる投光部および受光部を有する不吐出ノズル検知ユニット(不図示)を備える。具体的には、投光部から受光部に至る光路を遮断するインク滴の有無を検知することによって各ノズルの不吐出を検出する。
また、このインクジェット記録装置には、各記録ヘッドにおけるノズルの吐出性能を適正な状態に保つため、記録ヘッドの回復機構が設けられている。この回復機構は、記録ヘッドのノズル先端に形成される吐出口をポンプに連結されているキャップで覆い、ポンプによりキャップ内に発生させた負圧によって、ノズル内の増粘インク等を吸引排出させる、いわゆる吸引回復機構30などによって構成される。
図2は、図1に示した記録装置で用いる記録ヘッドの吐出口の配列を模式的に示す正面図である。本実施形態は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4種類のインクをそれぞれ吐出する記録ヘッド101、102、103、104を用いる。それぞれの記録ヘッドには、インクを吐出するためのノズルnが複数設けられている。それぞれのノズルには不図示のインク流路が連通し、各インク流路内には、電気熱変換素子が設けられており、これにより、インクを局所的に加熱して膜沸騰を生じさせ、その発泡エネルギによってインクを吐出することができる。
各記録ヘッドにおけるノズル列は、2列のノズル列で構成され、2列のノズル列を合わせて2560個のノズルからなるものである。そして、この2列のノズル列を合わせたノズル列におけるノズルは、記録媒体の搬送方向である副走査方向に沿って、2400dpiの密度で配列されている。
以上のように構成されたインクジェット記録装置において、記録媒体は不図示の搬送ユニットによって副走査方向に搬送される。記録ヘッドは、不図示の記録制御部から記録データを受け取り、キャリッジ1によって主走査方向に走査しつつ、記録媒体の記録領域に向かってインクを吐出する。このような記録動作と、所定量だけ記録媒体を副走査方向に搬送する搬送動作と、を繰り返すことにより記録を行う。
図3は、図1に示した記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。主制御部300は、記録装置における、図5以降で後述される濃度パターンを用いた記録データ生成を含んで装置におけるデータ処理や、動作の駆動制御などの処理を実行する。具体的には、CPU301は、ROM302に格納された上記処理などの制御プログラムに従って処理を実行する。RAM303はその処理実行の際のワークエリア、例えば、記録データのバッファ等として用いられる、データ処理や駆動制御では入出力ポート304を介して各部とデータの授受を行う。すなわち、この入出力ポート304には、搬送モータ(LFモータ)312、キャリッジモータ(CRモータ)313、記録ヘッド5及び切断ユニットにおけるアクチュエータなどの各駆動回路305,306,307,308が接続されている。さらに入出力ポート304には、種々のセンサ類が接続されている。例えば、記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度センサ314、キャリッジ1が記録ヘッドの回復動作を行うホームポジションの位置に有ることを検出するホームポジションセンサ314、記録ヘッド5の吐出状態を検査する不吐ノズル検出ユニットなどが接続されている。さらに、主制御部300はインターフェース回路311を介してホストコンピュータ315に接続されている。
以上の構成を有するインクジェット記録装置によって実施される記録データ生成について以下に説明する。
本発明の実施形態では、濃度パターンを用いて、多値の入力画像データにおいてドットを形成するか否か、すなわち記録ヘッドにおける各ノズルからのインクの吐出、非吐出を表す2値の記録データを生成る。この2値化処理は、例えば、8ビット、256値の画像データを比較的低解像度に量子化し、その量子化した画像データに基づき、濃度パターンを用いて2値の記録データを生成する。
図4(a)〜(c)は、記録装置が多値の入力データを受信してから記録データを生成するまでの処理の概略を模式的に示す図である。図4(a)に示す、ホストコンピュータ315から受け取った入力画像データは、1つの画素401を縦600dpi、横600dpiの解像度で配列したものであり、それぞれの画素ごとに画素値として0〜255の値のいずれかを有している。この入力画像データは、画素401ごとに17値のデータに量子化されて、図4(b)に示すように、縦600dpi、横600dpiの同じ解像度の画素402を得る。この17値データは、画素値として0〜16の17段階のレベルのいずれかを有するものであり、次の処理で用いる濃度パターンのインデックスとなる。
次に、画素ごとに上記17値データが示すレベルに対応した濃度パターンを選択する。図4(c)は、一例として、レベル8に対応した濃度パターン403を示しており、17値データの1つの画素(画素領域)402に対応して、縦4エリア×横4エリアのパターンを示している。同図において、「黒」で示すエリアがドットを形成する(インク吐出を示す“1”の)エリアを示しており、この濃度パターンを用いた処理によって、同じパターンの縦4単位画素×横4単位画素の領域403の2値データを得ることができる。すなわち、濃度パターンにおけるエリアの配列は濃度パターンと同じ広さの記録領域における単位画素配列に対応するものであり、あるいは上記エリアの配列と上記単位画素配列とは同じものということができる。このように、最終的に、より解像度を増した、縦2400dpi×横2400dpiの解像度の値記録データが生成される。なお、後述する濃度パターンの実施形態では、1つのレベルに対して複数の濃度パターンを用意し、それらを順次所定の順序で用いる。これは、1つのレベルに対して、副走査方向(縦方向)と主走査方向(横方向)にそれぞれ所定の大きさをもち、画像データの1画素単位で、どの濃度パターンを用いるかを定めた濃度パターン位置マトリクスを用いて行われる。
図3において、主制御部300が以上の記録データを受信すると、CPU301は、ROM302に格納されたプログラムおよびRAM303に格納されたデータなどに基づき、入出力ポート304を介して各モータや記録ヘッドなどの駆動を制御し記録動作を行う。
なお、図4(a)〜(c)を参照して説明した実施形態では、画像データを17値のデータに量子化し、また、量子化データに対応した濃度パターンを用いた記録データの生成をインクジェット記録装置において実行するものとした。本発明を適用する上でこの形態に限られないことはもちろんである。例えば、画像データの量子化をホスト装置で実行してもよく、あるいは、2値記録データの生成までをホスト装置で実行してもよい。
以下では、以上説明した2値記録データの生成に用いる濃度パターンないし濃度パターンの用い方のいくつかの実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態は、量子化データの1画素を4エリア×4エリアの濃度パターンによって2値データに展開し、同一の量子化レベル(濃度階調)に対して定められた複数の濃度パターンを縦方向(副走査方向)に所定順序で用いる形態に関するものである。特に、濃度パターンの縦4単位画素×横4単位画素の領域において横方向の総ての単位画素でドットを形成しない領域(白抜け領域)が存在するような所定レベルにおいて、その白抜け領域が、縦方向において周期的に現われるように濃度パターンを定めたものである。
先ず、本願発明者等は、粒状性劣化が大きい濃度階調として、記録画像において白ぬけが微妙に残っている階調があることを実験的に明らかにした。例えば、1つの濃度パターンの縦方向のサイズが4エリアであり、オンドット配置が異なる複数のパターンを縦方向に所定順序で用いる場合、縦方向のサイズより1少ない、3ドットを使用するレベル3の濃度パターンのオンドットの配置を適切に定めることが重要であることを見出した。その理由は次のように考えられる。ノズル配列の解像度とドット径の関係を設計するにあたり、総てのノズルからのドットがオンになった場合に記録媒体がインクで被覆されるように設計されることが多い。従って、その状態より1ドット少ない場合には白ぬけが相対的に目立ちやすくなり、この濃度階調の複数のパターンを縦方向に所定順序で用いるときに、この白ぬけが偏在すると粒状性が大きく劣化すると考えられる。そこで、なるべく白ぬけが偏在しないような、濃度パターンのオンドットの配置が重要となる。
本発明の第1の実施形態では、縱方向に所定順序で用いられるレベル3の濃度パターンについては、それぞれの濃度パターンのうち縦方向における同じ行を使わないようにする。これにより、縦方向に連結する濃度パターンの縦方向の白ぬけ領域の周期は濃度パターンの繰り返し周期と同じになり、白抜け領域が偏在することを防止できる。また、残りの3つは縦方向の異なる行で使用するようにすることで粒状性劣化をより効果的に抑制できる。
図5(a)は、本実施形態の濃度パターンを作る際に選択し得るオンドット配置の候補を示す図である。また、図5(b)は、オンドットを選択することにより定められる本実施形態の濃度パターンないしその用い方を示す図である。
図5(a)に示すように、濃度パターンにおけるオンドットの配列を定めるとき、縦方向において用いられる(配列する)それぞれの濃度パターンの第1行のエリアにはオンドットを配置しないようにする。そして、本実施形態では、それぞれの濃度パターンにおいて第2行から第4行それぞれから1つのオンドットの配置を選択する。また、各濃度パターンにおいて、第2行から第4行からそれぞれ1つのオンドットの配置を選択する場合、図5(b)に示すように、隣接する行の間では横方向に1エリア分おいた位置がオンドットの位置となるように選択される。これにより、第2行から第4行からのオンドット配置はほぼ三角形をなすように選択される。この結果、レベル3に対応する濃度パターンは4種類となる。なお、図5(b)には、3種類のみが示されており、残りの濃度パターンは、縦方向の第n列および第n+1列それぞれの濃度パターン配列の最上部のオンドット配置パターンを全体として左側へ1エリア分ずらしたパターンとなる。本実施形態は、レベル3の量子化データを2値化する際には、縦方向においてこの4種類の濃度パターンを順番にかつ繰り返して用いる。本実施形態では、このように、各濃度パターンでのオンドット配置が三角形をなすようにするとともに、図5に示す順序で濃度パターンを繰り返し使用することにより、各ドットが最も離れて記録されるようになる。これにより、本実施形態では、白抜け領域を更に少なくすることができている。
以上のように、本実施形態の濃度パターンを用いることにより、縦方向において濃度パターンを用いる周期(縦方向の4行分)と同じ周期で白抜け領域が現われ、その結果、白抜け周期が偏在することなく粒状感が顕著になることを防止することができる。
図6は、図5(a)示すオンドット配置の候補の比較例を示す図である。図6に示す比較例は、縱方向に配列する濃度パターンにおいて、異なる行のエリアでオンドットを配置しないようにしたものである。具体的には、第n列の濃度パターン配列では、上から1番目の濃度パターンでは第1行で、2番目の濃度パターンでは第4行で、3番目の濃度パターンでは第1行で、それぞれオンドットを配置しないようしている。また、第n+1列の濃度パターン配列では、上から1番目の濃度パターンでは第1行で、2番目の濃度パターンでは第1行で、3番目の濃度パターンでは第4行で、それぞれオンドットを配置しないようしている。この結果、白抜け領域の周期が、図5(a)示す4行分の外、7行分と長い周期が存在することになる。このように、比較例では、縦方向に関して濃度パターンの繰り返し周期よりも大きな白ぬけの周期が発生することになる。
図7(a)および(b)は、本実施形態の別の例に係る、オンドット配置の候補、およびオンドットを選択することにより定められる濃度パターンを示す図であり、図5(a)および(b)と同様の図である。
上述した図5(a)に示す例と図7(a)に示す例とを比較すると、横方向に配列する濃度パターン間ではオンドットの候補位置が、図5(a)に示す例では同じなのに対して、図7(a)に示す例では異なっている。具体的には、第n列の濃度パターン配列では、それぞれの濃度パターンで第1行のエリアにオンドットを配置しないようにしている。また、第n+1列の濃度パターン配列では、それぞれの濃度パターンで第4行のエリアにオンドットを配置しないようにしている。そして、第n列および第n+1列の濃度パターン配列それぞれにおいて、縦方向に配列する濃度パターン間では、オンドットが配置されないエリアの行が総て同じである。図7(b)でも、濃度パターンとしては、3種類のみが示されているが、第n列および第n+1列ではそれぞれ、縦方向に4種類の濃度パターンを順番にかつ繰り返して用いる。これにより、図5(a)に示す例と同様、白ぬけ領域の縦方向の周期は総て濃度パターンの周期と同じになる。
以上の図7(a)に示すオンドット配置の候補からの選択によって、図7(b)に示す濃度パターンが定められる。同図に示すように、第n列の縦方向に配列する濃度パターンは4種類の濃度パターンが順番にかつ繰り返して用いられ、隣接する第n+1列の縦方向に配列する濃度パターンは、上記第n列とは異なる4種類の濃度パターンが順番にかつ繰り返して用いられる。第n+2列以降については図示しないが、第n+2列以降は第n列の濃度パターンの配列と第n+1列の濃度パターンの配列が繰り返される。
このように、本実施形態において重要なことは、濃度パターンの縦方向のサイズよりも1小さいドットを使用する濃度階調において、この濃度階調に対して定められた複数の濃度パターンを縦方向に所定の順序で用いるときに、その縦方向に並ぶ濃度パターンの各々でドットオンの配置を以下のように特徴を持たせることである。つまり、縦方向の位置に応じて使用される濃度パターンが変化するように多値データを2値記録データに変換するときに、縦方向に配列される濃度パターンの各々では、縦方向における同じ行(縦方向の同じ位置にある複数のエリア)を使わないようにする。これにより、縦方向に配列する濃度パターンの縦方向の白抜け領域の周期は濃度パターンの繰り返し周期と同じになり、白抜け領域が偏在することを防止できる。
尚、以上の説明では、濃度パターン配列の全ての列(第n列、第n+1列)で、縦方向に繰り返し使用される濃度パターンの各々で同じ行を使わないようにしているが、濃度パターン配列の少なくとも1列(例えば、第n列のみ)に関して、上記のようにする形態でもよい。
また、以上の説明では、複数の濃度パターンが縦方向に繰り返し用いられる形態について説明してきたが、横方向(主走査方向)に複数の濃度パターンを繰り返し用いるときにも同様に構成することができる。つまり、横方向の位置に応じて使用される濃度パターンが変化するように多値データを2値記録データに変換するときに、横方向に配列される濃度パターンの各々では、横方向における同じ列(横方向の同じ位置にある複数のエリア)を使わないようにすればよい。
また、本実施形態は縦サイズと横サイズが同一の濃度パターンを用いるものであるが、本発明は、縦サイズと横サイズが異なる濃度パターンを用いる形態にも適用することができる。このような濃度パターンを用いるときであっても、縦方向に繰り返し使用するときは、濃度パターンの縦方向のサイズより1小さい濃度階調において、本実施形態と同様の特徴を有する濃度パターンを使用するようにすればよい。また、横方向に繰り返し使用するときは、濃度パターンの横方向のサイズより1小さい濃度階調において、本実施形態と同様の特徴を有する濃度パターンを使用するようにすればよい。
また、本実施形態は、複数の濃度パターンを縦方向に所定順序で用いるものであるが、複数の濃度パターンをランダムに配列させるようにしてもよい。但し、上述したように、記録されるドット同士が最も離れるように、各濃度パターンにおけるオンドット配置と複数の濃度パターンを使用する所定の順序を定めておくことが好適といえる。
また、本実施形態では、レベル3以外の量子化レベル(濃度階調)については特に説明していないが、レベル3以外の量子化レベルについては、どのようなドットオンの配置のパターンであってもよい。但し、レベル4以上の濃度パターンでは、縦方向の各行(4行)に少なくとも1ドットずつがオンされるようなパターンが好ましい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態と同様、縦4エリア×横4エリアの濃度パターンのレベル3に対応したオンドット配置に関するものであり、異なる点は、濃度パターンの白抜け領域を縦方向だけでなく、横方向についても周期的にしたものである。
図8(a)は、選択するオンドットの候補を示す図であり、図8(b)は、図8(a)に示す候補の中から、レベル3に対応して3つのオンドットを選択して得られる濃度パターンを示す図である。図8(a)に示すように、本実施形態によれば、縦方向に配列する濃度パターンの縦方向の白ぬけ周期が濃度パターンの繰り返し周期と同じになるとともに、横方向に配列する濃度パターンの横方向の白ぬけ周期も濃度パターンの繰り返し周期と同じになる。そして、図8(b)に示すように、縦方向および横方向について両方とも候補となる行および列からオンドットが1つずつ選択される。具体的には、各濃度パターンにおいて、隣接する行および列の間でそれぞれ同じ列および行にオンドットが配置されないように選択されて、図8(b)に示す濃度パターンが得られる。従って、本実施形態では、レベル3に対応して縦方向において各列3種類の濃度パターンが順番にかつ繰り返し用いられることになる。また、横方向においては第n+2列以降については図示しないが、第n+2列以降は第n列の濃度パターンの配列と第n+1列の濃度パターンの配列が繰り返される。
図9(a)および(b)は、第2実施形態の別の例に係る、オンドット配置の候補、およびオンドットを選択することにより定められる濃度パターンを示す図であり、図8(a)および(b)と同様の図である。図9(a)において、第n列の縦方向に配列する濃度パターンでは、選択されないオンドットエリアの行がすべて同じ(上から第1行目)である。また、隣接する第n+1列の縦方向に配列する濃度パターンでは、選択されないエリアの行は第n列の濃度パターンとは異なっているが、選択されないエリアの行はすべて同じ(上から第1行目)である。すなわち、縦方向に配列する濃度パターンついてはすべて選択されないエリアの行は同じであり、これにより、白ぬけ領域の縦方向の周期は総て濃度パターンの周期と同じになる。
横方向についても同様である。図9(a)において、第k行で横方向に配列する濃度パターンでは選択されないエリアの列が総て同じである。第k行の濃度パターンに縱方向において隣接する第k+1行やそれに隣接する第k+2行の濃度パターンでは、選択されないエリアの列は第k行とは異なっているが、第k行〜第k+2行の総てにおいて横方向に隣接する濃度パターンの選択されないエリアの列はすべて同じである。ここでは、横方向に関して、第n+2列以降については図示しないが、第n+2列以降は第n列の濃度パターンの配列と第n+1列の濃度パターンの配列が繰り返される。従って、横方向に配列する濃度パターンついては総て選択されないエリアの列は同じであり、これにより白ぬけ領域の横方向の周期は総て濃度パターンの周期と同じになる。
以上のようにオンドットを配置するエリアが選択されることにより、図9(b)に示す濃度パターンが得られる。この場合も、レベル3に対応して縦方向において各列3種類の濃度パターンが順番にかつ繰り返し用いられることになる。
本実施形態では、縦方向および横方向に、複数の濃度パターンが繰り返し使用されるとき、縦方向に繰り返し使用される濃度パターンの各々で縦方向における同じ行を使わないようにし、横方向に繰り返し使用される濃度パターンの各々で横方向における同じ列を使わないようにするものである。つまり、縦方向および横方向に複数の濃度パターンが繰り返し使用されるとき、第1の実施形態の図7のように、一方向(図7では縦方向)のみに関し複数の濃度パターンの各々で同じ行または同じ列を使わないようにすることで、その一方向での白抜けの偏在を防止できる。これに対し、本実施形態のように、前記一方向に加えて他方向でも、すなわち縦方向と横方向の両方向で、複数の濃度パターンの各々で同じ行および同じ列を使わないようにすることで、縦方向と横方向の両方向で白抜けの偏在を防止できる。
尚、縦方向のサイズと横方向のサイズが異なる濃度パターンを用い、縦方向および横方向に複数の濃度パターンが繰り返し使用されるときには、サイズの大きい方向に関して、その方向のサイズより1小さい量子化レベルの複数のパターンの各々で同じ位置(列または行)を使わないようにすればよい。例えば、縦2エリア×横4エリアの濃度パターンを縦方向および横方向に繰り返し使用するとき、レベル3の濃度パターンについて、横方向に連続する複数の濃度パターンの各々で、同じ列が使用されないようにすればよい。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、600dpiの量子化データを、このデータが示す0〜9の10レベルに対応した、横3エリア×縦3エリアの濃度パターンを用いて2値データに展開する形態に関するものである。本実施形態は、上述した第1および第2実施形態よりも低い解像度の濃度パターンを使用する。すなわち、第1および第2実施形態では600dpiの量子化データの1画素は、0〜16のいずれかのドットの配置として表現できるのに対し、本実施形態では最大9ドットまでしか表現できない。そこで、本実施形態ではドット径、すなわち、吐出するインク滴の体積を第1および第2実施形態よりも大きくしている。これにより、記録画像において表現できる濃度が配置するドット数が少なくなることによって低くなることを抑制することができる。
本実施形態の濃度パターンは、上記のとおり、3エリア×3エリアのサイズであるため、3−1=2、すなわち、2レベルに対応した濃度パターンについて、本発明を適用する。図10(a)は、選択するオンドットの配置候補を示す図である。第1および第2の実施形態と同様、第n列および第n+1列のいずれも縦方向に配列する濃度パターンではオンドットを配置しないエリアの行が同じ行である。また、横方向に配列する濃度パターンではオンドットを配置しないエリアの列が同じ列である。これにより、縦方向および横方向のいずれにおいても白抜け領域の繰り返し周期が、濃度パターンの縦、横の周期とそれぞれ同じになる。図10(b)に示すように、第n列の縦方向に配列する濃度パターンは3種類の濃度パターンが順番にかつ繰り返して用いられ、隣接する第n+1列の縦方向に配列する濃度パターンは異なる3種類の濃度パターンが順番にかつ繰り返して用いられる。
以上のように、3エリア×3エリアのサイズの濃度パターンに対応してレベル2の濃度パターンを作ることにより粒状感を低減できる効果が得られる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態は、走査毎に特定のカラムデータのみを記録するいわゆるカラム間引記録を行い各走査における記録解像度を下げる記録で用いる濃度パターンに関するものである。また、本実施形態は、各インク色のノズル配列が1列で、その配列密度が2400dpiの記録ヘッドを用いる。
図11は、本実施形態で行われるカラム間引き方法の一例を示す図である。このカラム間引き方法では、記録データを主走査方向における、奇数番目のカラムデータと偶数番目のカラムデータとに分け、奇数カラムデータに基づく走査と偶数カラムデータに基づく走査とを順次繰り返す。従って、各走査によって用いるべきカラムデータは一義的に決まることとなる。図11に示す横(主走査方向)4単位画素×縦単位4画素からなる単位領域の記録データにおいて、図の左から右方向へと順次割り当てられたカラムデータに基づいて記録を行う場合、各カラムは次のように記録される。例えば、往復両方向において記録を行う、いわゆる双方向記録をカラム間引きによって実行する場合、奇数カラムデータは往走査において記録され、偶数カラムデータは往走査とは逆方向の復走査において記録される。
図12(a)〜(c)は、本実施形態における記録データの生成手順を説明するための模式図である。上述した往復走査におけるカラム間引きを考慮すると、図12(a)に示す濃度パターンにおける各エリアのオンドットの記録データは次のように用いられる。図12(a)に示す濃度パターンにおいて奇数(1,3,5,7,9,11,13,15)で示すエリアのオンドットは、往方向の走査で用いられる記録データとなる。一方、濃度パターンにおいて偶数(2,4,6,8、10,12,14,16)で示すエリアのオンドットは、復方向の走査で用いられる記録データとなる。
図12(b)は、上記のように濃度パターンを用いて得られる2値の記録データに基づいて実際に記録を行うときのドットの形成位置(吐出インクの着弾位置)を説明する図である。同図に示すように、濃度パターンにおけるエリア配列の解像度に対して、記録では、横(主走査)方向の解像度が1/2となるように記録する。濃度パターンの解像度が縦2400dpi×横2400dpiの場合、記録解像度は縦2400dpi×横1200dpiとなる。具体的には、図12(c)に示すように、濃度パターンのエリア1、2によって展開された2値記録データに基づいて吐出されたインクは、位置Aに着弾する。エリア1のオンドットに基づいて往走査で吐出されるインクと、エリア2のオンドットに基づいて復走査で吐出されるインクがそれぞれ位置Aに着弾するように記録する。同様に、エリア3、4によって展開された記録データに基づいて吐出されたインクは、位置Bに着弾する。同様にエリア5、6に展開された記録データに基づいて吐出されたインクは、位置Cに着弾する。同様にエリア7,8に展開された記録データに基づいて吐出されたインクは、位置Dに着弾する。
このように、濃度パターンにおける4エリア×4エリアは、記録では、縦方向(ノズル配列方向)に4単位画素分、横方向(主走査方向)に2単位画素分となる。この場合において、本発明の第4の実施形態は、縦方向の4単位画素分を考えて、4−1=3、つまりレベル3の濃度パターンにおけるオンドットの配置に本発明を適用したものである。すなわち、上述した各実施形態と同様、縦方向に配列する濃度パターンにおいて総てのエリアにオンドットを配置しない行を同じ行とする。オンドットの候補配置は、例えば、図5(a)に示すものとなる。一方、横方向については、上述したように記録解像度が1/2となることによって、オンドットの数が3に対して、配置位置が2列しかないため2列のうちのどちらかに2つのオンドットが割り当てられる。
図13は、以上を考慮した濃度パターンにおけるオンドットの配置を記録解像度に合わせて示す図である。この図から分かるように、縦方向に配列するいずれの濃度パターンにおいても上から1行目にはオンドットを配置しない配置となっている。
図14(a)および(b)は、図13に示すオンドット配置を実現する実際の濃度パターンを説明する図であり、図13に示す濃度パターンの1つについて説明するものである。図14(a)は、図13に示す濃度パターンのうち、縦方向において上から3番目の濃度パターンを示している(3番目には2つ濃度パターンがあり、どちらも同じパターン)。この濃度パターンは、図14の(b)に示す8種類の濃度パターンが対応する。すなわち。これら8種類の濃度パターンを順番にかつ繰り返して用いて2値の記録データを生成し、その記録データに基づいて、上述したカラム間引き記録を行うと、それぞれの濃度パターンのオンドットの配置は、記録解像度に合わせて図14(a)に示すものとなる。
図15(a)および(b)は、図13に示す他の濃度パターン(上から2番目)についてそのオンドット配置を実現する実際の濃度パターンを説明する図であり、図14(a)および(b)と同様の図である。
このように、カラム間引きによる記録を実行する場合に、図14(b)や図15(b)に示す濃度パターンを用いることにより、解像度を高くしつつも粒状性の劣化を抑制することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態は、上述した第4実施形態と同様であり、カラム間引記録を行い各走査における記録解像度を下げる記録で用いる濃度パターンに関するものである。第4実施形態と異なる点は、用いる記録ヘッドにおける各インク色のノズル列が2列で、この2列でノズル配列方向に2400dpiの密度を確保している。
図16は、本実施形態の係る記録ヘッドにおけるノズル配列を示す図である。同図に示すように、本実施形態では、各色2列のノズル列を用い。それぞれの列が1200dpiの密度でノズルを配列し、これらのノズル列は、相互に縦方向において2400dpi分だけずれるように配置されている。これにより、解像度が1200dpiのノズル列によって実質2400dpiのノズル解像度を得ることができる。
本実施形態の濃度パターンは、第4実施形態と同様であり、レベル3の濃度パターンについて、縦方向に配列する濃度パターンにおいて総てのエリアにオンドットを配置しない行を同じ行とする。図17(a)および(b)は、レベル3の濃度パターンを繰り返し用いることによって記録データを展開した2つの例を示す図であり、第4実施形態に係る図13と同様の図である。図17(a)に示す例は、第n列〜第n+3列の濃度パターンのいずれの列においても、それぞれの濃度パターンは上から1番目の行のエリアにオンドットが配置されない例である。また、図17(b)に示す例は、第n列、第n+2列の濃度パターンが上から1番目の行のエリアにオンドットが配置されないパターンであり、第n+1列、第n+3列の濃度パターンが上から4番目の行のエリアにオンドットが配置されないパターンである例を示している。この例では、1列おきに同じパターンが繰り返されることになる。図18は、さらに他の例を示す図である。この例は、第n列、第n+4列の濃度パターンが上から1番目の行のエリアにオンドットが配置されないパターン、第n+1列、第n+5列の濃度パターンが上から4番目の行のエリアにオンドットが配置されないパターン、第n+2列、第n+6列の濃度パターンが上から3番目の行のエリアにオンドットが配置されないパターン、第n+3列、第n+7列の濃度パターンが上から2番目の行のエリアにオンドットが配置されないパターン、である例を示している。この例では、3列おきに同じパターンが繰り返されることになる。
以上のどの例でも、縦方向に配列する濃度パターンの白抜け領域の周期は濃度パターンの縦方向における繰り返し周期と同じである。
(第6の実施形態)
上述した第1〜第5実施形態は、本発明を適用する濃度パターンのインデックスとなるレベルが、濃度パターンの縱または横方向のエリア数より1少ない場合、上記各実施形態では3の濃度パターンについてについて説明した。この場合、他のレベルの濃度パターンについては、例えば、特許文献1に記載されるようにレベルごとの濃度パターンを定めることができる。しかし、濃度パターンの縱または横方向のエリア数より1少ないレベル以外に本発明を適用しても一定の効果を奏することができる。本発明の第6の実施形態は、その例として、濃度パターンの縦および横方向のエリア数が4である場合に、レベル2の濃度パターンに本発明を適用した例に関するものである。
図19(a)および(b)は、本発明の第6の実施形態に係るレベル2の濃度パターンの縦および横方向のオンドットの配置候補を示す図である。
濃度パターンの縱方向のエリア数が4である場合、レベル2ではオンドットを配しない行が少なくとも2行存在する。図19(a)は、オンドットを配置しない行として、上から1行目および3行目とすることを示している。さらに、本実施形態では、列方向に対しても同様の設定を行う。すなわち、図19(b)に示すように、横方向に配列する濃度パターンについて、第1列および第2列をオンドットが配置されないように候補位置を定める。図20(a)は、図19(a)および(b)で示す2つの候補位置の条件から求められる、最終的な候補位置を示す図である。そして、図20(b)は、この最終の候補位置の中からオンドットを選択して決定した濃度パターンを示す図である。
このように本実施形態では、行および列に関してオンドットを配置しないそれぞれ2つの行および列を定め、それ以外の候補位置を選択するような濃度パターンが選択される。
以上のように本発明の各実施形態によれば、それぞれ所定数の行および列からなる画素配列における、インクによるドットを記録する旨を示す2値記録データの配置を定め濃度パターンが用いられる。そして、量子化された多値データが示すレベルごとに定められた複数の上記濃度パターンを用いて、多値データを2値記録データを生成する。その際、少なくとも、多値データが示す値が上記所定数の行の数または上記所定数の列の数より1少ない場合がある。この場合には、複数の濃度パターンが、上記画素配列における画素行が配列する方向に配列するよう用いられるときに、その配列する複数の濃度パターンでは、同じ位置の画素行にはドットを記録する旨を示す2値記録データが配置されない。または複数の前記濃度パターンが、上記画素配列における画素列が配列する方向に配列するよう用いられるときに、その配列する複数の濃度パターンでは、同じ位置の画素列にはドットを記録する旨を示す2値記録データが配置されない。
本発明は、縦方向または横方向の少なくとも一方に2以上のエリアを有する濃度パターンを用い、そのエリアが2以上の方向に複数の濃度パターンを繰り返し用いる形態に適用できるものである。特に、本発明は、縦方向または横方向の少なくとも一方のサイズが3以上である濃度パターンを用いる形態では、白抜けの偏在による粒状性悪化が顕著であるためより効果的といえる。
なお、本発明は、上述のインクジェット記録装置など記録媒体に記録を行う機器すべてに適用可能である。例えば、上述の実施形態に例示したシリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置のみならず、記録媒体幅以上のサイズを有する記録ヘッドを用いるラインプリンタなど、記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させて画像を記録するインクジェット記録装置に広く適用可能である。また、その他の具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や、工業用生産機器などを挙げることができる。
101、102、103、104 ノズル列
300 主制御部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
315 ホストコンピュータ

Claims (27)

  1. ドットを記録するための記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させることによって前記記録媒体にドットを記録することにより画像を形成するために、前記所定方向および前記所定方向と交差する交差方向それぞれにドット記録のためのエリアを2つ以上含む前記記録媒体の複数の画素領域にドットを記録するための記録データを生成する記録データ生成装置であって、
    前記複数の画素領域に形成すべき画像の多値データそれぞれに基づいて、前記多値データそれぞれのレベルに応じた数のドットを記録する前記複数の画素領域それぞれのエリアを決定する決定手段を有し、
    前記決定手段は、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれのエリアにおけるドットの記録を決定するために前記複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルに応じて選択される濃度パターンであって、当該濃度パターンに対応する多値データのレベルが、前記交差方向における前記エリアの数よりも1少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記所定方向における位置が同じである前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記交差方向における位置が互いに異なる行のうち、所定の1つの行に属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つの行と異なる行に属するエリアにドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定し、かつ各画素領域内での前記所定の1つの行の前記交差方向における位置が互いに同じになり、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれの前記他の行に属するエリアに記録されるドットの配置が異なるようにする濃度パターンを用いて、前記ドットを記録するエリアを決定し、当該選択される前記濃度パターンの総てが前記所定の1つの行に属するエリアにドットを記録しないようにするパターンである、ことを特徴とする記録データ生成装置。
  2. 前記多値データのレベルに応じた前記画素領域内のエリアそれぞれについてのドットの記録または非記録を定める濃度パターンを格納する格納手段を有し、
    前記決定手段は、前記多値データのレベルおよび前記濃度パターンに基づいて前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項1に記載の記録データ生成装置。
  3. 前記画素領域は前記所定方向に3以上のエリアを有し、前記決定手段は、前記交差方向における位置が互いに異なる行のうち、所定の1つの行に属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つの行と異なる各行にドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項1または2に記録データ生成装置。
  4. 前記画素領域において前記所定方向と交差方向のエリアの数が同一であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  5. 前記画素領域において前記所定方向と交差方向のエリアの数が異なることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  6. 前記所定方向に隣接する前記複数の画素領域同士で、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルが同じである場合に、前記決定手段は、前記所定方向における位置が異なる前記複数の画素領域の群について、各画素領域内での前記所定の一つの行の前記交差方向における位置が互いに同じになるように前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  7. 前記所定方向に隣接する前記複数の画素領域同士で、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルが同じである場合に、前記決定手段は、前記所定方向における位置が異なる前記複数の画素領域の群について、
    各画素領域内での前記所定の1つの行の前記交差方向における位置が互いに異なるように前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  8. 前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルが、前記所定方向における前記エリアの数よりも1少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記決定手段は、前記濃度パターンを用いて、前記交差方向における位置が同じである前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記所定方向における位置が互いに異なるのうち、所定の一つのに属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つのと異なるに属するエリアにドットを記録し、かつ、各画素領域内での前記所定の1つのの前記所定方向における位置が互いに同じになるように、前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とするとする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  9. ドットを記録するための記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させることによって前記記録媒体にドットを記録することにより画像を形成するために、前記所定方向および前記所定方向と交差する交差方向それぞれにドット記録のためのエリアを3つ以上含む前記記録媒体の複数の画素領域にドットを記録するための記録データを生成する記録データ生成装置であって、
    前記複数の画素領域に形成すべき画像の多値データそれぞれに基づいて、前記多値データそれぞれのレベルに応じた数のドットを記録する前記複数の画素領域それぞれのエリアを決定する決定手段を有し、
    前記決定手段は、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれのエリアにおけるドットの記録を決定するために前記複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルに応じて選択される濃度パターンであって、当該濃度パターンに対応する多値データのレベルが、前記交差方向における前記エリアの数よりも2少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記所定方向における位置が同じである前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記交差方向における位置が互いに異なる行のうち、所定の2つの行に属するエリアにドットを記録せず、前記所定の2つの行と異なる行に属するエリアにドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定し、かつ各画素領域内での前記所定の2つの行の前記交差方向における位置が互いに同じになり、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれの前記他の行に属するエリアに記録されるドットの配置が異なるようにする濃度パターンを用いて、前記ドットを記録するエリアを決定し、当該選択される前記濃度パターンの総てが前記所定の2つの行に属するエリアにドットを記録しないようにするパターンである、ことを特徴とする記録データ生成装置。
  10. 前記画素領域は前記所定方向に4つ以上のエリアを有し、前記決定手段は、前記交差方向における位置が互いに異なる行のうち、所定の2つの行に属するエリアにドットを記録せず、前記所定の2つの行と異なる各行にドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項9に記載の記録データ生成装置。
  11. 前記画素領域において前記所定方向と交差方向のエリアの数が同一であることを特徴とする請求項9または10に記載の記録データ生成装置。
  12. 前記多値データのレベルに応じた前記画素領域内のエリアそれぞれについてのドットの記録または非記録を定める濃度パターンを格納する格納手段を有し、
    前記決定手段は、前記多値データのレベルおよび前記濃度パターンに基づいて前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  13. ドットを記録するための記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させることによって前記記録媒体にドットを記録することにより画像を形成するために、前記所定方向および前記所定方向と交差する交差方向それぞれにドット記録のためのエリアを2つ以上含む前記記録媒体の複数の画素領域にドットを記録するための記録データを生成する記録データ生成装置であって、
    前記複数の画素領域に形成すべき画像の多値データそれぞれに基づいて、前記多値データそれぞれのレベルに応じた数のドットを記録する前記複数の画素領域それぞれのエリアを決定する決定手段を有し、
    前記決定手段は、前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれのエリアにおけるドットの記録を決定するために前記複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルに応じて選択される濃度パターンであって、当該濃度パターンに対応する多値データのレベルが、前記所定方向における前記エリアの数よりも1少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記交差方向における位置が同じである前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記所定方向における位置が互いに異なるのうち、所定の1つのに属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つのと異なるに属するエリアにドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定し、かつ各画素領域内での前記所定の1つのの前記所定方向における位置が互いに同じになり、前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれの前記他のに属するエリアに記録されるドットの配置が異なるようにする濃度パターンを用いて、前記ドットを記録するエリアを決定し、当該選択される前記濃度パターンの総てが前記所定の1つの列に属するエリアにドットを記録しないようにするパターンである、ことを特徴とする記録データ生成装置。
  14. ドットを記録するための記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させることによって前記記録媒体にドットを記録することにより画像を形成するために、前記所定方向および前記所定方向と交差する交差方向それぞれにドット記録のためのエリアを3つ以上含む前記記録媒体の複数の画素領域にドットを記録するための記録データを生成する記録データ生成装置であって、
    前記複数の画素領域に形成すべき画像の多値データそれぞれに基づいて、前記多値データそれぞれのレベルに応じた数のドットを記録する前記複数の画素領域それぞれのエリアを決定する決定手段を有し、
    前記決定手段は、前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれのエリアにおけるドットの記録を決定するために前記複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルに応じて選択される濃度パターンであって、当該濃度パターンに対応する多値データのレベルが、前記所定方向における前記エリアの数よりも2少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記交差方向における位置が同じである前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記所定方向における位置が互いに異なるのうち、所定の2つのに属するエリアにドットを記録せず、前記所定の2つのと異なるに属するエリアにドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定し、かつ各画素領域内での前記所定の2つのの前記所定方向における位置が互いに同じになり、前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれの前記他のに属するエリアに記録されるドットの配置が異なるようにする濃度パターンを用いて、前記ドットを記録するエリアを決定し、当該選択される前記濃度パターンの総てが前記所定の2つの列に属するエリアにドットを記録しないようにするパターンである、ことを特徴とする記録データ生成装置。
  15. 前記記録ヘッドが有するドットを記録するため複数の記録素子は前記交差方向に配列されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  16. 前記記録ヘッドおよび前記記録ヘッドと前記記録媒体とを所定方向に相対的に走査させる走査手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  17. 前記記録媒体を前記交差方向に搬送する搬送手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の記録データ生成装置。
  18. ドットを記録するための記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させることによって前記記録媒体にドットを記録することにより画像を形成するために、前記所定方向および前記所定方向と交差する交差方向それぞれにドット記録のためのエリアを2つ以上含む前記記録媒体の複数の画素領域にドットを記録するための記録データを生成する記録データ生成方法であって、
    前記複数の画素領域に形成すべき画像の多値データそれぞれに基づいて、前記多値データそれぞれのレベルに応じた数のドットを記録する前記複数の画素領域それぞれのエリアを決定する決定工程を有し、
    前記決定工程は、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれのエリアにおけるドットの記録を決定するために前記複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルに応じて選択される濃度パターンであって、当該濃度パターンに対応する多値データのレベルが、前記交差方向における前記エリアの数よりも1少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記所定方向における位置が同じである前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記交差方向における位置が互いに異なる行のうち、所定の1つの行に属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つの行と異なる行に属するエリアにドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定し、かつ各画素領域内での前記所定の1つの行の前記交差方向における位置が互いに同じになり、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれの前記他の行に属するエリアに記録されるドットの配置が異なるようにする濃度パターンを用いて、前記ドットを記録するエリアを決定し、当該選択される前記濃度パターンの総てが前記所定の1つの行に属するエリアにドットを記録しないようにするパターンである、ことを特徴とする記録データ生成方法。
  19. 前記多値データのレベルに応じた前記画素領域内のエリアそれぞれについてのドットの記録または非記録を定める濃度パターンを格納する格納工程を有し、
    前記決定工程は、前記多値データのレベルおよび前記濃度パターンに基づいて前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項18に記載の記録データ生成方法。
  20. 前記画素領域は前記所定方向に3以上のエリアを有し、前記決定工程は、前記交差方向における位置が互いに異なる行のうち、所定の1つの行に属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つの行と異なる各行にドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項18または19に記録データ生成方法。
  21. 前記画素領域において前記所定方向と交差方向のエリアの数が同一であることを特徴とする請求項18乃至20のいずれか1項に記載の記録データ生成方法。
  22. 前記画素領域において前記所定方向と交差方向のエリアの数が異なることを特徴とする請求項18乃至21のいずれか1項に記載の記録データ生成方法。
  23. 前記所定方向に隣接する前記複数の画素領域同士で、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルが同じである場合に、前記決定工程は、前記所定方向における位置が異なる前記複数の画素領域の群について、各画素領域内での前記所定の一つの行の前記交差方向における位置が互いに同じになるように前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項18乃至22のいずれか1項に記載の記録データ生成方法。
  24. 前記所定方向に隣接する前記複数の画素領域同士で、前記交差方向に連続する複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルが同じである場合に、前記決定工程は、前記所定方向における位置が異なる前記複数の画素領域の群について、各画素領域内での前記所定の1つの行の前記交差方向における位置が互いに異なるように前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とする請求項18乃至23のいずれか1項に記載の記録データ生成方法。
  25. 前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルが、前記所定方向における前記エリアの数よりも1少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記決定工程は、前記濃度パターンを用いて、前記交差方向における位置が同じである前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記所定方向における位置が互いに異なる前記のうち、所定の一つのに属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つのと異なるに属するエリアにドットを記録し、かつ、各画素領域内での前記所定の1つのの前記所定方向における位置が互いに同じになるように、前記ドットを記録するエリアを決定することを特徴とするとする請求項18乃至24のいずれか1項に記載の記録データ生成方法。
  26. ドットを記録するための記録ヘッドと記録媒体とを所定方向に相対的に走査させることによって前記記録媒体にドットを記録することにより画像を形成するために、前記所定方向および前記所定方向と交差する交差方向それぞれにドット記録のためのエリアを2つ以上含む前記記録媒体の複数の画素領域にドットを記録するための記録データを生成する記録データ生成方法であって、
    前記複数の画素領域に形成すべき画像の多値データそれぞれに基づいて、前記多値データそれぞれのレベルに応じた数のドットを記録する前記複数の画素領域それぞれのエリアを決定する決定工程を有し、
    前記決定工程は、前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれのエリアにおけるドットの記録を決定するために前記複数の画素領域それぞれに対応する多値データのレベルに応じて選択される濃度パターンであって、当該濃度パターンに対応する多値データのレベルが、前記所定方向における前記エリアの数よりも1少ない数のドットを前記画素領域に記録することを定めるレベルの多値データである場合に、前記交差方向における位置が同じである前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれについて、前記所定方向における位置が互いに異なるのうち、所定の1つのに属するエリアにドットを記録せず、前記所定の1つのと異なるに属するエリアにドットを記録するように前記ドットを記録するエリアを決定し、かつ各画素領域内での前記所定の1つのの前記所定方向における位置が互いに同じになり、前記所定方向に連続する複数の画素領域それぞれの前記他のに属するエリアに記録されるドットの配置が異なるようにする濃度パターンを用いて、前記ドットを記録するエリアを決定し、当該選択される前記濃度パターンの総てが前記所定の1つの列に属するエリアにドットを記録しないようにするパターンである、ことを特徴とする記録データ生成方法。
  27. 前記記録ヘッドが有するドットを記録するため複数の記録素子は前記交差方向に配列されていることを特徴とする請求項18乃至26のいずれか1項に記載の記録データ生成方法。
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