JP5776666B2 - 次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法及び製造装置 - Google Patents

次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

本発明は次亜塩素酸ソーダを晶析し、高純度の次亜塩素酸ソーダ水溶液を製造する技術に関する。
次亜塩素酸ソーダ(NaClO)は高い酸化力を有しており、例えば水道水の殺菌剤として用いられている。次亜塩素酸ソーダは、塩素(Cl)を苛性ソーダ(NaOH)水溶液に吸収させることにより、(1)式に示す反応が進行して生成される。
2NaOH+Cl→NaClO+NaCl+HO (1)
しかしながら(1)式では、副生物として食塩が生成するため、生成される次亜塩素酸ソーダ水溶液には食塩が溶解してしまう。当該水溶液中の食塩濃度が高い場合には、食塩が析出してしまい移送路、例えば配管路が目詰まりを起こしてしまう問題がある。そのため(1)式により生成した次亜塩素酸ソーダ水溶液は、晶析により除塩が行われ、純度の高い次亜塩素酸ソーダ水溶液とされる。
次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法としては、例えば特許文献1に示す方法が知られている。この方法は(1)式により得られた次亜塩素酸ソーダの水溶液を固液分離した後、晶析を行い純度の高い次亜塩素酸ソーダの結晶を得、当該結晶を水に溶かすことにより純度の高い次亜塩素酸ソーダの水溶液としている。次亜塩素酸ソーダ水溶液の晶析の工程は、固液分離された高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液を所定の温度、例えば15℃に冷却して、次亜塩素酸ソーダの結晶の析出を行っている。
しかしながら晶析工程により次亜塩素酸ソーダの水溶液の純度を高める場合には、冷却により結晶を析出させるが、この結晶により配管の目詰まりが起こる虞がある。また、冷却温度を下げることにより次亜塩素酸ソーダ水溶液の単位液量当たりの結晶取得量を増加させることができるが、結晶の析出量が増加するためさらに配管詰まりが発生しやすくなり、メンテナンス頻度が高くなる不利益がある。
特開2000−290003
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、苛性ソーダ溶液に塩素を反応させて得た次亜塩素酸ソーダ水溶液を冷却して次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させ、分離された結晶を水に溶解して次亜塩素酸ソーダ水溶液を製造するにあたって、結晶の析出量を高めても流路や機器の目詰まりが起こりにくい技術を提供することにある。
本発明の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法は、苛性ソーダ溶液に塩素を反応させ、析出した食塩を分離除去して、食塩が溶解している次亜塩素酸ソーダ水溶液を得、次いで次亜塩素酸ソーダ水溶液を冷却して次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程を行い、更に前記結晶を含む次亜塩素酸ソーダ水溶液を分離機に導いて固液分離し、分離された結晶を水に溶解して次亜塩素酸ソーダ水溶液を調整する次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法において、
前記次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程は、
晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えた晶析装置を用い、
次亜塩素酸ソーダ水溶液を前記晶析槽に供給し、第1の循環路及び第2の循環路を循環させながら冷却器により冷却して、次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程であることを特徴とする。
また本発明の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法は、前前記次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程において、前記冷却器により次亜塩素酸ソーダ水溶液を10℃以下に冷却することを特徴としてもよい。
さらに本発明の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法は、前記第1の循環路の入り口側及び出口側に各々設けられたバルブを閉じ、これらバルブの間の循環路に洗浄水を通流して冷却器を含む循環路を洗浄しながら、前記次亜塩素酸ソーダ水溶液を第2の循環路により循環させて次亜塩素酸ソーダの結晶の析出を行うことを特徴としても良い。
あるいは、本発明の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法は、晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えた晶析部を複数段直列に設けて構成され、前段の晶析部にて処理された後の流体が後段の晶析部の晶析槽に供給されることを特徴としてもよい。
本発明の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造装置は、苛性ソーダ溶液に塩素を反応させるための反応槽と、前記反応により析出した食塩を分離除去して、食塩が溶解している次亜塩素酸ソーダ水溶液を得るための前段側の固液分離部と、前記次亜塩素酸ソーダ水溶液を冷却して次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる晶析装置と、前記晶析装置で得られた前記結晶を含む次亜塩素酸ソーダ水溶液を固液分離するための後段側の固液分離部と、分離された結晶を水に溶解して次亜塩素酸ソーダ水溶液を調整する調整部と、を備え、
前記晶析装置は、晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えたことを特徴とする。
また本発明の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造装置は、前記晶析装置は、前記第1の循環路の入り口側及び出口側に各々設けられたバルブと、これらバルブの間の循環路に接続され、洗浄水を供給して冷却器を含む循環路を洗浄するための洗浄水供給路と、前記バルブの間の循環路に接続された排液路と、
前記第1の循環路の入り口側及び出口側に各々設けられたバルブと、これらバルブの間の循環路に接続され、洗浄水を供給して冷却器を含む循環路を洗浄するための洗浄水供給路と、前記バルブの間の循環路に接続された排液路と、を備えたことを特徴としても良い。
さらに本発明の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造装置は、前記晶析装置は、晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えた晶析部を複数段直列に設けて構成され、前段の晶析部にて処理された後の流体が後段の晶析部の晶析槽に供給されるように構成されることを特徴としても良い。
本発明は、晶析槽に供給された次亜塩素酸ソーダの水溶液を冷却器を備える複数の循環流路により冷却して、晶析槽にて結晶化することで次亜塩素酸ソーダの結晶の析出量(結晶濃度)を高めるようにしている。そして晶析槽の外に冷却器を設け、循環させながら冷却を行うため、循環流路の目詰まりが起こりにくく、低い温度域、例えば10℃以下の温度域を利用した結晶濃度の高い晶析が可能となる。そのため後段の固液分離工程に要する動力を抑えることができ、消費電力量を抑えることができる。また複数の循環流路により冷却を行うことで、一つの循環流路に目詰まりが起こった場合にも、当該循環流路のメンテナンスを行いながら他の循環流路を用いて処理を継続することができ、生産効率の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る次亜塩素酸ソーダの製造装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る晶析装置の構成を示す構成図である。 冷却器の一例を示す断面図である。 循環流路のメンテナンス工程を説明する模式図である。 循環流路のメンテナンス工程を説明する模式図である。
以下本発明の実施例について説明する。図1は本発明の実施の形態に係る次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造装置の一例を示す図である。図中10は苛性ソーダ溶液と塩素とを反応させて次亜塩素酸ソーダ水溶液と食塩を作成させるための反応槽であり、この反応槽10は、供給管11及びポンプ12を介して前段側の固液分離部である遠心分離器2に接続されている。遠心分離器2は苛性ソーダと塩素の反応により次亜塩素酸ソーダを生成した際に、副生物として析出する食塩を分離除去するためのものであって、例えばバッチ式の遠心分離器により構成される。この遠心分離器2は、供給管21を介して、食塩を分離した後の濾液即ち高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液を貯留するための濾液受け槽3に接続され、濾液受け槽3は供給管31を介して晶析装置4に接続されている。
晶析装置4は図2に示すように互いに直列に接続された複数段、例えば2段の晶析部40、41からなる。これらの晶析部40、41は互いに同一の構成であるため前段の晶析部40について説明すると、晶析部40は、晶析槽42と、複数の循環流路、例えば第1の循環流路50A及び第2の循環流路50Bと、を備えている。晶析部40は、次亜塩素酸ソーダ水溶液を晶析槽42と第1及び第2の循環流路50A、50Bに設けられた冷却器5との間を循環させることで冷却を行い、次亜塩素酸ソーダの結晶(NaClO・5HO)を析出させる。
晶析槽42は、高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液が満たされる、上方が開口した略円筒形の反応容器として構成されている。晶析槽42の上方には、濾液受け槽3から供給管31が伸びており、高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液が供給されるように構成されている。晶析槽42には、液面の高さをモニターするための液面センサー48が設けられており、図示しない制御部と接続され、晶析槽42の液量を制御するように構成されている。
第1の循環流路50Aの構成について説明すると、第1の循環流路50Aの一端側は、晶析槽42の底部と接続されており、他端側は、晶析槽42の上方まで引き回されて、晶析槽42内の液面と対向するように設けられている。第1の循環流路50Aには、一端側を上流側とすると、下流側に向かって開閉バルブ61、ポンプ44、直列に接続された2つの冷却器5、開閉バルブ62の順で設けられている。第1の循環流路50Aの開閉バルブ61とポンプ44との間には、洗浄液供給管63が接続されており、洗浄液供給管63の他端側には、図示しない洗浄液貯留タンクが接続される。また冷却器5と開閉バルブ62との間には、洗浄液排出管6が接続され、他端側は図示しない廃液タンクへと接続されている。洗浄液供給管63及び洗浄液排出管66には、夫々開閉バルブ64、67が設けられている。第2の循環流路50Bは、第1の循環流路50Aと同様に構成されており、第1の循環流路50Aとは、互いに並列になるように設けられている。また第1の循環流路50Aの冷却器5の上流側には、析出したスラリー状の次亜塩素酸ソーダを抜き出すための排出管45が分岐され、調整バルブ46の開閉により払い出し量が調整される。また排出管45には、ポンプ68が設けられる。
冷却器5は、例えば図3に示すように、シリンダー52と、その内部にシリンダー52の内壁との間に液体の流通路を形成するように配設された回転軸53とを備えている。シリンダー52には、例えばブライン液のような冷却媒体を通過させるジャケット54が形成されると共に、シリンダー52内に冷却される液体を供給するための供給口55と、シリンダー52から外部に液体を排出するための排出口56が設けられている。また回転軸53にはその長さ方向に、先端部がシリンダーの内壁面に接するように構成された擦過手段例えば掻取羽根57が設けられ、さらにシリンダー52のジャケット54の外側には、保温材58が設置されている。
排出管45は、後段の晶析部41へ次亜塩素酸ソーダ水溶液を供給する供給管31と接続されており、前段の晶析部40にて処理が行われた次亜塩素酸ソーダの水溶液が、後段の晶析部41に供給され、処理が行われるように構成されている。
晶析装置4の後段には、後段側の固液分離部である固液分離器6が設けられる。固液分離器6は、晶析槽42にて析出した次亜塩素酸ソーダの結晶を分離するためのものであり、例えば連続遠心分離器により構成されている。この固液分離器6は供給管71を介して次亜塩素酸ソーダの結晶を分離した後の濾液すなわち次亜塩素酸ソーダ水溶液を貯留するための次亜塩素酸ソーダ水溶液貯留槽7に接続されている。また固液分離器6にて分離された次亜塩素酸ソーダの結晶は、次亜塩素酸ソーダ水溶液調整槽8にて水に溶解して低食塩次亜塩素酸ソーダ水溶液に調整される。
続いて上述の実施の形態の作用について説明する。まず反応槽10では、例えば苛性ソーダ濃度46〜48%の苛性ソーダ溶液と塩素との反応が行われる。この反応により、背景技術で述べたように次亜塩素酸ソーダ及び食塩が生成される。この生成された次亜塩素酸ソーダと食塩を含む溶液は、供給管11、ポンプ12を介して遠心分離器2へと送液される。遠心分離器2では析出した食塩が分離されて除去されると共に、食塩が分離された後の濾液、すなわち有効塩素濃度32.3%、食塩濃度5.3%の高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液が生成される。遠心分離器2はバッチ式の遠心分離器であり、高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液は、一旦供給管21を介して濾液受け槽3へ送液される。濾液受け槽3では、濾液受け槽3に供給される高濃度次亜塩素酸ソーダの供給量に合わせて、制御バルブ32により調整された流量の高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液が晶析装置4の前段側の晶析部40に送液され続ける。
晶析装置4では、晶析槽42に供給された高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液が各々第1及び第2の循環流路50A,50B中に設けられたポンプ44により、晶析槽42の下部に設けられた供給管43から循環流路50へと流れ込み冷却器5へと送られる。次亜塩素酸ソーダ水溶液は、各々第1及び第2の循環流路50A,50Bを循環し冷却器5により冷却され、晶析槽42内に供給される高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液は、冷却器5により冷却された循環液により冷却され晶析槽42内で緩撹拌されて次亜塩素酸ソーダの結晶が析出する。
ここで冷却器5では、シリンダー52のジャケット54にブライン液などの冷却媒体を通液することにより、シリンダー52内部を冷却している。次亜塩素酸ソーダ水溶液は、シリンダー52内部に供給管43、供給口55を介して供給され、回転軸53の回転に伴い、回転軸53とシリンダー52の内壁との間の空間を排出口56へ向けて流れ、この間に冷却される。前段側の晶析部40においては、冷却器5に流れる冷却媒体の温度あるいは速度と、冷却器5の伝熱面積を調整することにより、晶析槽42での次亜塩素酸ソーダ水溶液の温度が、例えば18℃程度になるように冷却される。
このときシリンダー52の内壁面は、晶析槽42内で結晶化された次亜塩素酸ソーダは、次亜塩素酸ソーダ水溶液と混合されて、スラリー状の次亜塩素酸ソーダとなり、シリンダー52の内壁面に付着する。そこで冷却器5内の回転軸53を回転させると回転軸53に取り付けられた掻取羽根57がこれに伴って回転し、この際掻取羽根57の先端部はシリンダー52の内壁面と接触しながら回転するので、内壁面上に付着したスラリー状の次亜塩素酸ソーダが掻取られる。従ってシリンダー52の内壁の冷却面が確保されるので、冷却が効率よくおこなわれると共に、シリンダー52内に付着した次亜塩素酸ソーダの結晶を次亜塩素酸ソーダ水溶液と共に、排出口56より送り出すことができるので、次亜塩素酸ソーダの結晶の回収も効率よく行われる。
なおシリンダー52の内壁面に付着したスラリー状の次亜塩素酸ソーダを掻取らなければ、冷却面が次亜塩素酸ソーダにより覆われてしまうので、冷却効率が悪化する。さらにシリンダー52内にて析出した次亜塩素酸ソーダの結晶を冷却器5の外部へ送り出すことが困難になるので、次亜塩素酸ソーダの結晶の回収効率も著しく低下する。冷却器5により冷却されスラリーとなった次亜塩素酸ソーダは、晶析槽42内へ再び流入し、晶析槽42内で高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液と混合され、緩撹拌されて結晶化が進行する。
前段の晶析部40で冷却された次亜塩素酸ソーダ水溶液は、次亜塩素酸ソーダの結晶を含むスラリーとなって払い出され、後段側の晶析部41へと供給される。前段側の晶析部40からの次亜塩素酸ソーダ水溶液の払い出し量は、バルブ46の開閉により調整される。次亜塩素酸ソーダ水溶液の払い出し量の調整は、晶析部40の晶析槽42内の液面の高さを液面センサー48で感知して、液面を一定範囲に保つように制御することによって行われる。後段の晶析部41に供給された次亜塩素酸ソーダ水溶液は、前段の晶析部40と同様に第1及び第2の循環流路50A、50Bにより冷却されることにより、晶析槽42内で晶析される。後段の晶析部41においては、冷却器5に流れる冷却媒体の温度あるいは速度と、冷却器5の伝熱面積を調整することにより前段の晶析部40よりも低い温度、例えば10℃に冷却して晶析を行う。
本発明の実施の形態では、2段の晶析部40、41により晶析を行っている。ここで水溶液を循環させながら冷却する場合には、冷却温度は、冷却器5の冷媒の温度×冷却器5の伝熱面積により決定される。しかしながら冷媒の温度を低くした場合には、シリンダー52の内壁面と接する水溶液だけ極端に低い温度になり、次亜塩素酸ソーダ水溶液に溶解している食塩が晶析してしまう虞がある。複数段の晶析部40、41を設け、前段の晶析部40では、設定温度を例えば18℃とすることで、設定温度と比べ冷媒の温度を低く設定できるため、冷却器5の伝熱面積を狭くできる。そのため1段の晶析部で10℃まで冷却するときと比較すると、2段の晶析部40、41で温度差を設けて冷却を行う場合には、トータルで冷却器5の伝熱面積を狭くすることができる。
本発明の実施の形態では、晶析装置4の後段側の晶析槽41の冷却温度を10℃に設定している。次亜塩素酸ソーダは冷却温度が低くなると析出量が増加する。そのため例えば16℃に冷却した場合と比較して10℃に冷却した場合には、高い結晶濃度の次亜塩素酸ソーダを析出することができるため析出効率が上昇し、同じ量の次亜塩素酸ソーダの結晶を得るために必要な高濃度次亜塩素酸ソーダ水溶液の量を減らすことができる。スラリーの結晶濃度が高まった場合には流動性が低下するため、目詰まりを生じる虞が増すが、本発明の実施の形態に係る晶析装置4では、冷却器5を晶析槽42の外部に設けて、各々第1及び第2の循環流路50A、50Bで溶液を循環させながら冷却を行っているため、目詰まりを起こす虞が低い。
結晶析出に必要な交換熱量は次亜塩素酸ソーダ5水和物の結晶に必要な潜熱が大部分であり、これは結晶槽の運転温度を低下させても大きく変化しない。一方水溶液及び析出した結晶を冷却するための熱量は結晶槽の運転温度を低下させることにより増加するものの、水溶液を冷却することにより得られる次亜塩素酸ソーダ5水和物の結晶の割合は増加する。結晶温度を16℃から10℃に変化させた運転データによれば、これらの交換熱量増加要素と減少要素が相殺され結晶槽運転温度低下に伴う交換熱量はほとんど変化しない。
このようにして晶析装置4にて、設定された時間、次亜塩素酸ソーダの晶析が行われた後、分離器6へ送液される。分離器6への次亜塩素酸ソーダ水溶液の供給量はバルブ46の開閉によって調整されており、後段の晶析部41の晶析槽42に設けられた液面センサー48の液面高さが一定の高さになるように行われている。分離器6においては、この例では遠心分離により次亜塩素酸ソーダの結晶が母液から分離される。本発明の次亜塩素酸ソーダの製造装置では、上述のように晶析の際の冷却温度を10℃に設定し、結晶濃度の高い次亜塩素酸ソーダを晶析している。そのため分離器6における次亜塩素酸ソーダの結晶と母液との分離工程の処理に要する時間が短くなる。上述のように冷却器5の冷却に要する交換熱量は増加しないため、次亜塩素酸ソーダの製造装置全体として、消費電力量を低減することが可能となる。
そして分離された結晶は、次亜塩素酸ソーダ水溶液調整槽8内にて水に溶解されて、有効塩素濃度が12.8%となるように調整される。一方次亜塩素酸ソーダ溶液は供給管61を介して次亜塩素酸ソーダ水溶液貯槽7へ貯留され、この有効塩素濃度が12.8%となるように水で希釈調整される。これにより次亜塩素酸ソーダ水溶液調整槽8では、有効塩素濃度12.8%、食塩濃度0.4%の第1の次亜塩素酸ソーダ水溶液が得られ、一方次亜塩素酸ソーダ水溶液からは有効塩素濃度12.8%、食塩濃度3.6%の第2の次亜塩素酸ソーダ水溶液が得られる。
続いて第1及び第2の循環流路50A、50Bの洗浄方法について図4、図5を用いて説明する。各々の晶析部40、41に設けられる第1及び第2の循環流路50A,50Bは、例えば一週間ごとに定期メンテナンスとして、洗浄液が通流され内部の洗浄が行われる。なお図5及び図6中で閉じられている開閉バルブ61、62、64、67には、斜線を付している。
図4に示すように、第1及び第2の循環流路50A,50Bを用いて晶析を行っている場合には、第1及び第2の循環流路50A,50Bの開閉バルブ64、67が閉じられており、開閉バルブ61、62が開かれた状態となっている。また第1の循環流路50Aに設けられた排出管45より、処理が行われた次亜塩素酸ソーダの水溶液が排出されている。例えば第1の循環流路50Bの定期メンテナンスを行う場合には、図5に示すように第1の循環流路50Aの開閉バルブ61、62を閉じ、開閉バルブ64、67が開かれる。図示しない洗浄液貯留タンクから、第1の循環流路50Aを介して、外部へと排出する排液路66と接続する。次いでポンプ68を駆動して、洗浄水を洗浄液供給路63を介して引き込みながら、冷却器5の回転軸53を回転させて、流路の目詰まりの要因となる析出物を溶解させて、洗浄液排出管66を介して外部へと排液する。一方で第2の循環流路50Bにおいては、循環による冷却を継続して、晶析の工程を継続し、第1の循環流路50Aから分岐された排出路45より排出される。
また第2の循環流路50Bの定期メンテナンスを行う場合には、第2の循環流路50Bの開閉バルブ61、62を閉じ、開閉バルブ64、67が開かれる。図示しない洗浄液貯留タンクから、第2の循環流路50Aを介して、外部へと排出する排液路66と接続し。次いでポンプ44を駆動して、第2の循環流路の洗浄が行われる。一方で第1の循環流路50Bにおいては、循環による冷却を継続して、晶析の工程を継続し、第1の循環流路50Aから分岐された排出路45より排出される。なお循環流路を洗浄するとは、循環流路に供えられたポンプ44と、冷却器5との洗浄も含むものとする。
上述の実施の形態によれば、晶析装置4に供給された次亜塩素酸ソーダの水溶液を、冷却器5を備える第1及び第2の循環流路50A、50Bにより冷却して、晶析槽42にて結晶化することで次亜塩素酸ソーダの結晶の析出量(結晶濃度)を高めるようにしている。冷却器5は、晶析槽42の外に設けられており、次亜塩素酸ソーダの水溶液を循環させながら冷却を行うため、第1及び第2の循環流路50A、50Bの目詰まりが起こりにくく、低い温度域、例えば10℃以下の温度域を利用した結晶濃度の高い晶析が可能となる。そのため後段の固液分離工程に要する動力を抑えることができ、消費電力量を低減することができる。また複数の循環流路50A、50Bにより冷却を行うことで、一つの循環流路に目詰まりが起こった場合にも、当該循環流路のメンテナンスを行いながら他の循環流路を用いて処理を継続することができ、生産効率の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る晶析装置4の晶析部は、一段で構成されていてもよく、3段以上であってもよい。また第1及び第2の循環流路50A、50Bの各々に設ける冷却器5は、1つであってもよく3つ以上を直列に接続してもよい。
続いて本発明の効果を確認するために行った実施例について説明する。本例は、所定の組成に調整した原料液を冷却し、析出した次亜塩素酸ソーダを水に溶解して、13.6重量%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を得た実施例である。
上述の次亜塩素酸ソーダの製造装置にて、晶析装置4内に有効塩素濃度31.6%、食塩濃度5.9%の次亜塩素酸ソーダ水溶液を供給した後、晶析槽42内の次亜塩素酸ソーダ水溶液の温度が設定温度になるまで、溶液を晶析槽42と冷却器5との間を循環させながら冷却し、液温が設定温度になった時点で晶析槽42への次亜塩素酸ソーダ水溶液を5484kg/hの流速で連続供給を開始した。この晶析槽42内の次亜塩素酸ソーダ水溶液の温度は、設定温度以下となるように制御した。また次亜塩素酸ソーダ水溶液の増量分は分離器6へ送液して固液分離を行い、得られた結晶には水を供給して有効塩素濃度13.0%の次亜塩素酸ソーダ水溶液を作成した。次亜塩素酸ソーダの冷却温度を16℃に設定し、次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造を行い、45日目に冷却温度を10℃に変更した。
分離母液の濃度を基にした晶析槽42のスラリー濃度の計算値は26%から46%へと上昇していると考えられ、実施の形態に係る次亜塩素酸ソーダの晶析装置を用いた場合には、格別な効果が得られると考えられる。
2 遠心分離器
4 晶析装置
40、41 晶析部
42 晶析槽
44 ポンプ
5 冷却器
50A 第1の循環流路
50B 第2の循環流路
6 固分離器
63 洗浄液供給路
67 洗浄液排出路

Claims (7)

  1. 苛性ソーダ溶液に塩素を反応させ、析出した食塩を分離除去して、食塩が溶解している次亜塩素酸ソーダ水溶液を得、次いで次亜塩素酸ソーダ水溶液を冷却して次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程を行い、更に前記結晶を含む次亜塩素酸ソーダ水溶液を分離機に導いて固液分離し、分離された結晶を水に溶解して次亜塩素酸ソーダ水溶液を調整する次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法において、
    前記次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程は、
    晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えた晶析装置を用い、
    次亜塩素酸ソーダ水溶液を前記晶析槽に供給し、第1の循環路及び第2の循環路を循環させながら冷却器により冷却して、次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程であることを特徴とする次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法。
  2. 前記次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる工程において、前記冷却器により次亜塩素酸ソーダ水溶液を10℃以下に冷却することを特徴とする請求項1記載の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法。
  3. 前記第1の循環路の入り口側及び出口側に各々設けられたバルブを閉じ、これらバルブの間の循環路に洗浄水を通流して冷却器を含む循環路を洗浄しながら、前記次亜塩素酸ソーダ水溶液を第2の循環路により循環させて次亜塩素酸ソーダの結晶の析出を行うことを特徴とする請求項1または2記載の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法。
  4. 晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えた晶析部を複数段直列に設けて構成され、前段の晶析部にて処理された後の流体が後段の晶析部の晶析槽に供給されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造方法。
  5. 苛性ソーダ溶液に塩素を反応させるための反応槽と、前記反応により析出した食塩を分離除去して、食塩が溶解している次亜塩素酸ソーダ水溶液を得るための前段側の固液分離部と、前記次亜塩素酸ソーダ水溶液を冷却して次亜塩素酸ソーダの結晶を析出させる晶析装置と、前記晶析装置で得られた前記結晶を含む次亜塩素酸ソーダ水溶液を固液分離するための後段側の固液分離部と、分離された結晶を水に溶解して次亜塩素酸ソーダ水溶液を調整する調整部と、を備え、
    前記晶析装置は、晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えたことを特徴とする次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造装置。
  6. 前記晶析装置は、前記第1の循環路の入り口側及び出口側に各々設けられたバルブと、これらバルブの間の循環路に接続され、洗浄水を供給して冷却器を含む循環路を洗浄するための洗浄水供給路と、前記バルブの間の循環路に接続された排液路と、
    前記第1の循環路の入り口側及び出口側に各々設けられたバルブと、これらバルブの間の循環路に接続され、洗浄水を供給して冷却器を含む循環路を洗浄するための洗浄水供給路と、前記バルブの間の循環路に接続された排液路と、を備えたことを特徴とする請求項5記載の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造装置。
  7. 前記晶析装置は、晶析槽と、この晶析槽の外に互いに並列に設けられ、晶析槽内の流体を循環させるための第1の循環路及び第2の循環路と、第1の循環路及び第2の循環路の各々に設けられたポンプ及び冷却器と、を備えた晶析部を複数段直列に設けて構成され、前段の晶析部にて処理された後の流体が後段の晶析部の晶析槽に供給されるように構成されることを特徴とする請求項5または6記載の次亜塩素酸ソーダ水溶液の製造装置。
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