JP5772167B2 - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
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上記Rh触媒層は、各々Rhを含有する複数の層を積層してなり、該Rh触媒層は後述する構成であって、上側の層になるほど、290℃未満の温度において排気ガスの空燃比がリーンからリッチに変化したときのNOx浄化速度が大きいことを特徴とする。
測定に供するサンプル触媒(Rh触媒)として、Rhを担持する酸化物の種類が異なる次の5種類を準備した。
−Rh/ZrLaO/Al2O3触媒−
これは、上述のRh/ZrLa系/Al2O3触媒の一種であって、活性アルミナ粒子にZrとLaとを含有するZrLa複合酸化物が担持されてなるZrLaO/Al2O3複合粒子を備え、該複合粒子にRhが担持されてなるものである。その調製法は次のとおりである。
これは、上述のRh/ZrLaR系触媒の一種であって、Zr、La及びYを含有するZrLaY複合酸化物粒子にRhが担持されてなるものである。その調製法は次のとおりである。
これは、上述のRh/ZrLaR系触媒の一種であって、Zr、La及びNdを含有するZrLaNd複合酸化物粒子にRhが担持されてなるものである。その調製法は、硝酸イットリウムに代えて、硝酸ネオジムを採用することが相違するだけで、先のRh/ZrLaYO触媒と同じである。得られたRh/ZrLaNdO触媒をハニカム担体に担持させてサンプル触媒とした。ZrLaNd複合酸化物粉末の組成は、ZrO2:La2O3:Nd2O3=84:6:10(質量比)であり、担体1L当たりのRh/ZrLaNdO触媒の担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。
これは、上述のRh/ZrLaR系触媒の一種であって、Zr、La及びPrを含有するZrLaPr複合酸化物粒子にRhが担持されてなるものである。その調製法は、硝酸イットリウムに代えて、硝酸プラセオジムを採用することが相違するだけで、先のRh/ZrLaYO触媒と同じである。得られたRh/ZrLaPrO触媒をハニカム担体に担持させてサンプル触媒とした。ZrLaPr複合酸化物粉末の組成は、ZrO2:La2O3:Pr2O3=84:6:10(質量比)であり、担体1L当たりのRh/ZrLaPrO触媒の担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。
これは、上述のRh/CeZr系触媒の一種であって、Ce、Zr及びNdを含有するCeZrNd複合酸化物粒子にRhが担持されてなるものである。その調製法は、当該複合酸化物を得る出発原料を硝酸セリウムと硝酸ジルコニル溶液と硝酸ネオジムとする他は先のRh/ZrLaYO触媒と同じである。得られたRh/CeZrNdO触媒をハニカム担体に担持させてサンプル触媒とした。CeZrNd複合酸化物粉末の組成は、CeO2:ZrO2:Nd2O3=10:80:10(質量比)であり、担体1L当たりのRh/CeZrNdO触媒の担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。
図3にNOx浄化速度を測定するためのNOx浄化性能評価装置の要部構成を示す。この評価装置は、サンプル触媒11の設置部を有するガス流通管12を備え、設置したサンプル触媒11に模擬排気ガスを流通させるようになっている。サンプル設置部の入口及び出口にそれぞれNOx濃度検出手段13が設けられている。
図6に上記評価装置を用いた上記5種類の供試材のNOx浄化速度の測定結果を示す。このNOx浄化速度は、上記空燃比リッチ期間における最大値である。空燃比リーン及びリッチの各模擬排気ガスの組成は表1のとおりである。模擬排気ガスは、空燃比リッチ時にはストイキの組成となるようにし、このストイキの模擬排気ガスにO2を0.3%分追加することにより、空燃比がリーン(A/F=20)になるようにした。模擬排気ガス流量はSV値が60000h−1になるようにした。
−実施例1−
非Rh触媒層2は、上述のPd/Al2O3触媒とPd/CeZr系触媒とを混合して含有する構成とした。Pd/Al2O3触媒としては、La2O3を4質量%含有する活性アルミナ粒子にPdを蒸発乾固法で担持したものを採用した。担体1L当たりの担持量は45g(そのうちのPd担持量は4.3g)である。Pd/CeZr系触媒としては、組成がCeO2:ZrO2:Nd2O3=23:67:10(質量比)であるCeZrNd複合酸化物粒子にPdを蒸発乾固法で担持したものを採用した。担体1L当たりの担持量は35g(そのうちのPd担持量は0.3g)である。
非Rh触媒層は実施例1と同じ構成にした。Rh触媒層3は図2に示す二層構造とした。第1層3aのRh触媒としては上述のRh/ZrLaO/Al2O3触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。第2層3bには、上述のRh/ZrLaYO触媒とRh/CeZrNdO触媒とを混合して配置した。Rh/ZrLaYO触媒の担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)であり、Rh/CeZrNdO触媒の担体1L当たりの担持量は60g(そのうちのRh担持量は0.25g)である。従って、290℃未満の温度でのNOx浄化速度は、第1層3aのRh触媒の方が第2層3bのRh触媒混合物よりも大きい。
非Rh触媒層は実施例1と同じ構成にした。Rh触媒層3は図2に示す二層構造とした。第1層3aのRh触媒としては上述のRh/ZrLaO/Al2O3触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。第2層3bのRh触媒としては、上述のRh/ZrLaYO触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。従って、290℃未満の温度でのNOx浄化速度は、第1層3aのRh触媒の方が第2層3bのRh触媒よりも大きい。
非Rh触媒層は実施例1と同じ構成にした。Rh触媒層3は図2に示す二層構造とした。第1層3aのRh触媒としては上述のRh/ZrLaO/Al2O3触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。第2層3bのRh触媒としては、上述のRh/CeZrNdO触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は60g(そのうちのRh担持量は0.25g)である。従って、290℃未満の温度でのNOx浄化速度は、第1層3aのRh触媒の方が第2層3bのRh触媒よりも大きい。
非Rh触媒層は実施例1と同じ構成にした。Rh触媒層3は図2に示す二層構造とした。第1層3aのRh触媒としては上述のRh/ZrLaYO触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。第2層3bのRh触媒としては、上述のRh/CeZrNdO触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は60g(そのうちのRh担持量は0.25g)である。従って、290℃未満の温度でのNOx浄化速度は、第1層3aのRh触媒の方が第2層3bのRh触媒よりも大きい。
これは、実施例1,2に対応する比較例であり、非Rh触媒層は実施例1と同じ構成にした。Rh触媒層3は単層構造とした。すなわち、Rh触媒として、上述のRh/ZrLaO/Al2O3触媒とRh/ZrLaYO触媒とRh/CeZrNdO触媒との混合物を採用した。担体1L当たりの担持量は、Rh/ZrLaO/Al2O3触媒が30g(そのうちのRh担持量は0.1g)、Rh/ZrLaYO触媒が30g(そのうちのRh担持量は0.1g)、Rh/CeZrNdO触媒が60g(そのうちのRh担持量は0.25g)である。
これは、実施例3に対応する比較例であり、非Rh触媒層は実施例1と同じ構成にした。Rh触媒層3は図2に示す二層構造とした。第1層3aのRh触媒としては上述のRh/ZrLaYO触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。第2層3bのRh触媒としては、上述のRh/ZrLaO/Al2O3触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。従って、290℃未満の温度でのNOx浄化速度は、実施例3とは逆に、第1層3aのRh触媒の方が第2層3bのRh触媒よりも小さい。
これは、参考例に対応する比較例であり、非Rh触媒層は実施例1と同じ構成にした。Rh触媒層3は図2に示す二層構造とした。第1層3aのRh触媒としては上述のRh/CeZrNdO触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は60g(そのうちのRh担持量は0.25g)である。第2層3bのRh触媒としては、上述のRh/ZrLaO/Al2O3触媒を採用した。担体1L当たりの担持量は30g(そのうちのRh担持量は0.1g)である。従って、290℃未満の温度でのNOx浄化速度は、参考例とは逆に、第1層3aのRh触媒の方が第2層3bのRh触媒よりも小さい。
実施例1〜4、参考例及び比較例1〜3の各排気ガス浄化用触媒について、先に説明した評価方法により、上記表1の模擬排気ガスを用いて、250℃での最大NOx浄化速度及びリッチ期間全体で積算したNOx浄化量を測定した。結果は表2に示されている。
2 非Rh触媒層
3 Rh触媒層
3a 第1層
3b 第2層
3c 第3層
11 サンプル触媒
12 ガス流通管
13 NOx濃度検出手段
Claims (3)
- 基材上に、触媒金属としてRhを含有するRh触媒層を備え、該Rh触媒層よりも下側にRh以外の触媒金属を含有する非Rh触媒層が設けられている排気ガス浄化用触媒において、
上記Rh触媒層は、各々Rhを含有する複数の層を積層してなり、当該Rh触媒層における最上層は、活性アルミナ粒子にZrとLaとを含有する複合酸化物が担持されてなる複合粒子を備え、該複合粒子にRhが担持されており、該最上層よりも下側の層は、Zr、La、及びCe以外の希土類金属Rを含有し且つRhを担持したZrLaR系複合酸化物粒子を備え、上側の層になるほど、290℃未満の温度において排気ガスの空燃比がリーンからリッチに変化したときのNOx浄化速度が大きいことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 基材上に、触媒金属としてRhを含有するRh触媒層を備え、該Rh触媒層よりも下側にRh以外の触媒金属を含有する非Rh触媒層が設けられている排気ガス浄化用触媒において、
上記Rh触媒層は、各々Rhを含有する複数の層を積層してなり、当該Rh触媒層における最上層は、Zr、La、及びCe以外の希土類金属Rを含有し且つRhを担持したZrLaR系複合酸化物粒子を備え、該最上層よりも下側の層は、Ce及びZrを含有し且つRhを担持したCeZr系複合酸化物粒子を備え、上側の層になるほど、290℃未満の温度において排気ガスの空燃比がリーンからリッチに変化したときのNOx浄化速度が大きいことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項1又は請求項2において、
上記非Rh触媒層は、活性アルミナ粒子と、Ce及びZrを含有するCeZr系複合酸化物粒子とを含有し、該活性アルミナ粒子及びCeZr系複合酸化物粒子各々に、上記触媒金属としてPdが担持されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
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