JP5771450B2 - 発光ダイオードの駆動回路およびそれを用いた発光装置、電子機器 - Google Patents

発光ダイオードの駆動回路およびそれを用いた発光装置、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、発光ダイオードの駆動回路に関する。
近年、液晶パネルのバックライトや照明機器として、LED(発光ダイオード)を利用した発光装置が利用される。図1は、関連技術に係る発光装置の構成を示す回路図である。
発光装置3rは、複数チャンネルのLEDストリング(LED列)6_1〜6_Nと、それを駆動する駆動回路100rを備える。各チャンネルのLEDストリング6は、直列に接続された複数のLEDを含む。複数のLEDストリング6_1〜6_Nのアノード側の一端は共通に接続され、図示しないスイッチング電源4により生成される駆動電圧VOUTが印加される。
駆動IC100rは、ひとつの半導体基板上に一体集積化された機能IC(Integrated Circuit)であり、複数のチャンネルごとに設けられた、複数の電流源CSr〜CSrを備える。
複数のLEDストリング6_1〜6_Nのカソード側の一端は、駆動IC100rのLED端子LED〜LEDに接続される。i番目(1≦i≦N)の電流源CSrは、対応するLEDストリング6_iの経路上に設けられる。具体的には電流源CSrは、対応するLEDストリング6_iに、目標輝度に応じた駆動電流ILEDiを供給する。
電流源CSrは、第1トランジスタM1、電流検出抵抗Rs、演算増幅器OAを備える。第1トランジスタM1および電流検出抵抗Rsは、対応するLED端子LEDと接地端子間に直列に設けられる。演算増幅器OAの非反転入力端子には基準電圧VREFが印加され、その反転入力端子には、第1トランジスタM1と電流検出抵抗Rsの接続点の電位Vsがフィードバックされる。演算増幅器OAの出力端子は、第1トランジスタM1のゲートと接続される。
この電流源CSrでは、Vs=VREFが成り立つようにフィードバックがかかり、その結果、式(1)で与えられる駆動電流ILEDiが生成される。
LEDi=VREF/Rs …(1)
各チャンネルのLED端子の電位VLEDiは、駆動電圧VOUTおよびLEDストリング6_iの電圧降下VFiを用いて、式(2)で与えられる。
LEDi=VOUT−VFi …(2)
スイッチング電源4は、複数のLED端子の電圧VLED1〜VLEDNのうち、最も電圧レベルが低いひとつが、所定の基準電圧VREF_Oと一致するように、出力電圧VOUTを調節する。基準電圧VREF_Oは、各チャンネルの第1トランジスタM〜Mが飽和領域で動作するように設定される。
特開2010−272763号公報 特開2005−11895号公報
LED端子の電位VLEDiは、電流検出抵抗Rsの電圧Vsと、第1トランジスタM1のドレインソース間電圧Vdsの和で与えられ、上述のようにVs=VREFが成り立つため、式(3)が成り立つ。
LEDi=VREF+Vds …(3)
式(2)および(3)から、各チャンネルの第1トランジスタM1のドレインソース間電圧Vdsは式(4)で与えられる。
Vds=VOUT−VREF−VFi …(4)
複数のLEDストリング6_1〜6_Nの電圧降下VF1〜VFNは、均一ではなく、チャンネルごとにばらつく。したがって、LEDストリング6の電圧降下Vが小さなチャンネルでは、ドレインソース間電圧Vdsが大きくなる。たとえば、LEDストリング6の順方向電圧Vの平均値が30Vであり、10%程度ばらつくとすると、順方向電圧Vが小さなチャンネルでは、第1トランジスタM1のドレインソース間電圧は、他のチャンネルのドレインソース間電圧よりも3Vも大きくなる。
ドレインソース間電圧が大きくなると、第1トランジスタM1による発熱が大きくなり、駆動回路の温度が上昇する。この問題は、第1トランジスタM1としてディスクリート素子を用い、駆動IC100の外付けにすることにより解決することもできるが、これは駆動回路の低コスト化、小面積化という要請に反することになる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、温度上昇を抑制可能な駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングに接続され、複数の発光ダイオードストリングを駆動する駆動回路に関する。この駆動回路は、各発光ダイオードストリングごとに、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第1端子と第3端子の間に設けられた第1トランジスタと、第2端子と第3端子の間に設けられた第2トランジスタと、その第1入力端子に所定の基準電圧が入力され、その第2入力端子が第3端子と接続され、その出力端子が第1トランジスタの制御端子と接続された演算増幅器と、を備えて、ひとつの半導体基板に一体集積化される。駆動回路は、第1端子に、対応する発光ダイオードストリングの他端が接続され、第1端子と第2端子の間に外部抵抗が接続され、第3端子と接地端子の間に検出抵抗が接続された状態において、対応する発光ダイオードストリングに駆動電流を供給するように構成される。
本発明の別の態様もまた、駆動回路に関する。この駆動回路は、各発光ダイオードストリングごとに、第1端子と、第2端子と、第3端子と、第1端子と第3端子の間に順に直列に設けられた、第1トランジスタおよび検出抵抗と、第1トランジスタと並列に設けられた第2トランジスタと、その第1入力端子に所定の基準電圧が入力され、その第2入力端子に第1トランジスタと検出抵抗の接続点の電位が入力され、その出力端子が第1トランジスタの制御端子と接続された演算増幅器と、を備えてひとつの半導体基板に一体集積化される。駆動回路は、第1端子に、対応する発光ダイオードストリングの他端が接続され、第1端子と第2端子の間に外部抵抗が接続され、第3端子が接地された状態において、対応する発光ダイオードストリングに駆動電流を供給するように構成される。
これら態様によると、発光ダイオードストリングに流れる駆動電流のうち、一部は第1トランジスタを含む第1経路に流れ、残りの部分は、外部抵抗および第2トランジスタを含む第2経路に流れる。そして第1端子の電位が高くなるほど、第1経路に流れる電流が減少し、反対に第2経路に流れる電流が増加する。したがって、発光ダイオードストリングの順方向電圧(電圧降下)のばらつきによって、第1端子の電位が高くなっても、第1経路に流れる電流が減少するため、第1トランジスタの発熱量を抑制することができる。反対に第2経路に流れる電流は増大するが、これは駆動回路に外付けされる外部抵抗によって熱に変換されるため、駆動回路自体の発熱を抑制することができる。
上述のいずれかの態様において、駆動回路は、各発光ダイオードストリングごとに、駆動電流をバースト調光するためのバースト制御信号を受けるドライバを備えてもよい。ドライバは、バースト制御信号が点灯期間を示すときに、第2トランジスタをオンし、バースト制御信号が消灯期間を示すときに、第2トランジスタをオフしてもよい。
この態様によれば、バースト調光が実現できる。
ある態様の駆動回路は、複数の第1端子に生ずる電圧のうち最も低い電圧と、所定の第2基準電圧との誤差電圧を生成する誤差増幅器をさらに備えてもよい。複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源は、誤差電圧にもとづき、最も低い電圧が第2基準電圧と一致するように駆動電圧を調節してもよい。
本発明の別の態様は、発光装置に関する。発光装置は、それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングと、複数の発光ダイオードストリングを駆動する上述のいずれかの態様の駆動回路と、複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源と、を備える。
本発明の別の態様は、電子機器に関する。電子機器は、液晶パネルと、液晶パネルのバックライトとして設けられた発光装置と、を備えてもよい。発光装置は、それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングと、複数の発光ダイオードストリングを駆動する上述のいずれかの態様の駆動回路と、複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源と、を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、温度上昇を抑制できる。
関連技術に係る発光装置の構成を示す回路図である。 実施の形態に係る駆動ICを備える電子機器の構成を示す回路図である。 図2の電流源CSにおける、LED電圧VLEDと駆動電流ILEDの関係を示す図である。 変形例に係る駆動ICの構成を示す回路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係る駆動IC100を備える電子機器2の構成を示す回路図である。
電子機器2は、ノートPC、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの電池駆動型の機器であり、発光装置3とLCD(Liquid Crystal Display)パネル5を備える。発光装置3はLCDパネル5のバックライトとして設けられる。
発光装置3は、複数のLEDストリング6_1〜6_Nと、駆動IC100と、スイッチング電源4と、を備える。
複数のLEDストリング6_1〜6_Nの一端(アノード)は共通に接続される。複数の発光ダイオードストリングの列の数Nは任意であり、LCDパネル5のサイズに応じて決められる。LEDストリング6_1〜6_Nの共通に接続されたアノードには、スイッチング電源4が生成した駆動電圧VOUTが供給される。
駆動IC100は、ひとつの半導体基板に一体集積化された機能ICであり、複数のLEDストリング6_1〜6_Nの他端(カソード)に接続され、各LEDストリング6に対して駆動電流ILED1〜ILEDNを供給する。
図2には、駆動IC100のうち、ひとつのLEDストリング6_1に対応する部分のみが示される。その他のLEDストリング6_2〜6_Nに対応する部分の構成は、図2のそれと同様であるため省略される。
駆動IC100は、LEDストリング6ごとに、第1端子P1、第2端子P2、第3端子P3、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、演算増幅器OA、ドライバDRを備える。
第1トランジスタM1は、NチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、第1端子P1と第2端子P2の間に設けられる。第2トランジスタM2は、第1トランジスタM1と同型のNチャンネルMOSFETであり、第2端子P2と第3端子P3の間に設けられる。演算増幅器OAの第1入力端子(非反転入力端子)には、所定の基準電圧VREFが入力され、その第2入力端子(反転入力端子)は第3端子P3と接続される。演算増幅器OAの出力端子は、第1トランジスタM1の制御端子(ゲート)と接続される。
誤差増幅器EAは、複数の第1端子P1に生ずるLED電圧VLED1〜VLEDNのうち最も低いLED電圧と、所定の第2基準電圧VREF_0との誤差電圧VERRを生成する。パルス変調器10は、誤差電圧VERRに基づき、パルス信号Sを生成する。パルス変調器10は、パルス幅変調器、あるいはパルス周波数変調器など公知の回路であり、最も低いLED電圧と基準電圧VREF_Oが一致するようにパルス信号Sのデューティ比を調節する。スイッチング電源4のスイッチング素子(不図示)は、パルス信号Sにもとづいてスイッチングされる。その結果、駆動電圧VOUTは、最も低いLED電圧が、基準電圧VLED_Oと一致するように調節される。
駆動IC100は、各LEDストリング6に対する駆動電流ILEDを間欠的に発生させることにより、点灯時間と消灯時間を交互に繰り返し、それらの時間比率によってLEDストリング6の実効的な輝度を制御する。これをバースト調光という。
バーストコントローラ12は、LEDストリング6_i毎に、点灯期間において第1レベル(たとえばハイレベル)、消灯期間において第2レベル(たとえばローレベル)をとるバースト制御信号PWMを生成し、対応する電流源CSに出力する。
各電流源CSは、バースト制御信号PWMを受け、バースト制御信号PWMが点灯期間TONを示すときに、第2トランジスタM2をオンし、バースト制御信号PWMが消灯期間TOFFを示すときに、第2トランジスタM2をオフする。また演算増幅器OAは、バースト制御信号PWMを受け、バースト制御信号PWMが点灯期間TONを示すときに、第1トランジスタM1をオンし、バースト制御信号PWMが消灯期間TOFFを示すときに、第1トランジスタM1をオフする。
以上が駆動IC100の構成である。
第1端子P1には、対応するLEDストリング6の他端(カソード)が接続され、第1端子P1と第2端子P2の間には、外部抵抗Rextが外付けされる。第3端子P3と外部の接地端子の間には、検出抵抗Rsが外付けされる。
第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、演算増幅器OA、ドライバDR、外部抵抗Rext、電流検出抵抗Rsは、駆動電流ILEDを生成する電流源CSを構成する。
図3は、図2の電流源CSにおける、LED電圧VLEDと駆動電流ILEDの関係を示す図である。図3には、横軸をLED電圧VLEDとして、駆動電流ILED(実線)、第1トランジスタM1を含む第1経路に流れる電流Ia(破線)、外部抵抗Rextおよび第2トランジスタM2を含む第2経路に流れる電流Ib(一点鎖線)が示される。
LED<V1の領域では、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2が非飽和領域であるため、第1経路、第2経路ともに電流Ia、Ibはほとんど流れない。
V1<VLEDの飽和領域において、第2トランジスタM2がオンの点灯期間において第2経路に流れる電流Ibは、式(5)で与えられる。
Ib=VLED/(Rs+RON2+Rext) …(5)
ON2は、第2トランジスタM2のオン抵抗である。すなわち電流Ibは、第1端子P1に生ずるLED電圧VLEDに比例する。第2トランジスタM2のサイズは、RON2<Rextを満たすように設計される。
一方、V1<VLED<V2においては、演算増幅器OAによって、第3端子P3の電位Vsが、基準電圧VREFと一致するようにフィードバックがかかる。したがって、電流検出抵抗Rsに流れる駆動電流ILEDは、式(6)で与えられる一定値をとる。
LED=VREF/Rs …(6)
駆動電流ILEDは、第1経路と第2経路の電流Ia、Ibの和であるから、第1経路に流れる電流Iaは、式(7)で与えられる。
Ia=ILED−Ib=VREF/Rs−VLED/(Rs+RON2+Rext) …(7)
言い換えれば、第1経路に流れる電流Iaは、駆動電流ILEDが一定となるように調節される。これは演算増幅器OAが、電圧VLEDが増加するほど、第1トランジスタM1のゲート電圧を低下させて、第1トランジスタM1のオン抵抗RON1が増大することにより実現されている。
LED=V2となると、電流Iaは0Aとなる。電流Iaは負にはならないため、V2<VLEDの領域ではIa=0であり、駆動電流ILEDは、第2経路の電流Ibと等しくなる。つまり、基準電圧VREFによって制御できなくなる。
駆動IC100は、V1<VLED<V2の範囲において、基準電圧VREFに比例し、検出抵抗Rsに反比例する駆動電流ILEDを生成できる。LEDストリング6の電圧降下Vのばらつきを無視すれば、LED電圧VLEDは、第2基準電圧VREF_Oと一致するようにフィードバックがかかる。したがって、誤差増幅器EAに入力される第2基準電圧VREF_Oは、V1<VREF_O<V2の範囲で決めることが望ましい。
実際にはLEDストリング6の電圧降下Vはチャンネルごとにばらつく。LEDストリング6の電圧降下Vのばらつきの最大値をΔVとするとき、第2基準電圧VREF_Oは、不等式(8)を満たすように決めることが望ましい。
<VREF_O<V2−ΔV …(8)
なぜなら電圧降下Vが最も大きいj番目(jは、1≦j≦Nの任意の整数)のチャンネルにおいて、VLEDj=VREF_Oが成り立つように駆動電圧VOUTが調節される。このとき、電圧降下Vが最も小さいk番目(j≠k)のチャンネルにおいて、LED電圧VLEDkが最も高くなり、その電位VLEDkは、電圧降下VのばらつきΔVを用いて式(9)で与えられる。
LEDk=VLEDj+ΔV …(9)
したがって、すべてのチャンネルにおいて
V1<VLED<V2
が成り立つことになり、所望の駆動電流ILEDを発生させることができる。
以上が駆動IC100の動作である。
駆動IC100によると、LEDストリング6に流れる駆動電流ILEDのうち、一部Iaは第1トランジスタM1を含む第1経路に流れ、残りの部分Ibは、外部抵抗Rextおよび第2トランジスタM2を含む第2経路に流れる。そして第1端子P1の電位VLEDが高くなるほど、第1経路に流れる電流Iaが減少し、反対に第2経路に流れる電流Ibが増加する。
LEDストリング6_1〜6_Nの順方向電圧(電圧降下)VF1〜VFNのばらつきによって、k番目のチャンネル第1端子P1の電位VLEDkが高くなり、第1トランジスタM1のドレインソース間電圧Vdsが増大しても、第1経路に流れる電流Iaが減少するため、第1トランジスタM1の発熱量を抑制することができる。これにより、駆動IC100の温度が上昇するのを抑制できる。
一方で、k番目のチャンネルにおいて、外部抵抗Rextおよび第2トランジスタM2を含む第2経路に流れる電流Ibは増大する。
第2トランジスタM2の消費電力PM2、外部抵抗Rextの消費電力PREXTはそれぞれ、式(10a)、(10b)で与えられる。
M2=RON2×Ib …(10a)
REXT=Rext×Ib …(10b)
ON2<Rextkが成り立つとき、第2経路における消費電力は、外部抵抗Rextによるものが支配的となり、これは駆動IC100の外部の外部抵抗Rextにおいて熱に変換される。したがって第2トランジスタM2での発熱を抑制することができ、駆動IC100の温度上昇を抑制することができる。
図2の駆動IC100は、第2基準電圧VREF_Oに応じて、回路の動作点を制御できるという利点を有する。
具体的には、式(8)を満たす範囲において、第2基準電圧VREF_Oを高くするほど、すべてのチャンネルにおいて第2経路に流れる電流Ibが支配的となるため、駆動IC100の発熱を抑制することができる。この反面、回路全体としての消費電力は増大し、効率は悪化する。
反対に、第2基準電圧VREF_Oを低くするほど、すべてのチャンネルにおいて、第2経路に流れる電流Iaが支配的となるため、駆動IC100の発熱量は増大する。この反面、回路全体としての消費電力は低下する。
駆動IC100によれば、駆動IC100の発熱量が問題とならない範囲において、第2基準電圧VREF_Oをなるべく低く設定することにより、発熱量と効率の双方の要求を満たすことができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセス、それらの組み合わせには、さまざまな変形例が存在しうる。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、電流検出抵抗Rs〜Rsが駆動IC100に外付けされる場合を説明したが、電流検出抵抗Rsは駆動IC100に内蔵してもよい。図4は、変形例に係る駆動IC100aの構成を示す回路図である。図4には電流源CSiに関連する構成のみが示され、その他は省略される。
第1トランジスタM1および電流検出抵抗Rsは、第1端子P1と第3端子P3の間に順に直列に設けられる。第2トランジスタM2は、第1トランジスタM1と並列に接続される。
駆動IC100aは、第1端子P1に、対応するLEDストリング6_iのカソードが接続され、第1端子P1と第2端子P2の間に外部抵抗Rextが外付けされ、第3端子P3が接地された状態において、対応するLEDストリング6_iに駆動電流ILEDi=VREF/Rsを供給するように構成される。
この変形例によれば、図3の駆動IC100と同様の効果を得ることができる。なお、電流検出抵抗Rsが駆動IC100aに内蔵されるため、電流検出抵抗Rsの発熱によって、駆動IC100aの温度が上昇するが、電流検出抵抗Rsの抵抗値を、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2それぞれのオン抵抗RON1、RON2ならびに外部抵抗Rextの抵抗値より低く設計することにより、および/または、第1トランジスタM1と電流検出抵抗Rsを離れた位置に配置するなどしてレイアウトを工夫することにより、熱集中を防止し、駆動IC100の温度が上昇しすぎるのを防止できる。
実施の形態では、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2がNチャンネルMOSFETの場合を説明したが、PチャンネルMOSFETで構成してもよい。この場合演算増幅器OAの反転入力端子と非反転入力端子が入れ替えられる。
また、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、バイポーラトランジスタで構成してもよい。
実施の形態では、発光装置3のアプリケーションとして電子機器を説明したが、用途は特に限定されず、照明などにも利用できる。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
2…電子機器、3…発光装置、4…スイッチング電源、Rs…電流検出抵抗、OA…演算増幅器、M1…第1トランジスタ、M2…第2トランジスタ、P1…第1端子、P2…第2端子、P3…第3端子、Rext…外部抵抗、DR…ドライバ、5…LCDパネル、6…LEDストリング、10…パルス変調器、12…バーストコントローラ、100…駆動IC、CS…電流源。

Claims (9)

  1. それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングに接続され、前記複数の発光ダイオードストリングを駆動する駆動回路であって、
    各発光ダイオードストリングごとに、
    第1端子と、
    第2端子と、
    第3端子と、
    前記第1端子と前記第3端子の間に設けられた第1トランジスタと、
    前記第2端子と前記第3端子の間に設けられた第2トランジスタと、
    その第1入力端子に所定の基準電圧が入力され、その第2入力端子が前記第3端子と接続され、その出力端子が前記第1トランジスタの制御端子と接続された演算増幅器と、
    を備えてひとつの半導体基板に一体集積化され、
    前記第1端子に、対応する前記発光ダイオードストリングの他端が接続され、前記第1端子と前記第2端子の間に外部抵抗が接続され、前記第3端子と接地端子の間に検出抵抗が接続された状態において、対応する発光ダイオードストリングに駆動電流を供給するように構成された駆動回路。
  2. 各発光ダイオードストリングごとに、
    前記駆動電流をバースト調光するためのバースト制御信号を受け、前記バースト制御信号が点灯期間を示すときに、前記第2トランジスタをオンし、前記バースト制御信号が消灯期間を示すときに、前記第2トランジスタをオフするドライバと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の駆動回路。
  3. 複数の前記第1端子に生ずる電圧のうち最も低い電圧と、所定の第2基準電圧との誤差電圧を生成する誤差増幅器をさらに備え、
    前記複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された前記一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源は、前記誤差電圧にもとづき、前記最も低い電圧が前記第2基準電圧と一致するように前記駆動電圧を調節することを特徴とする請求項1または2に記載の駆動回路。
  4. それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングと、
    前記複数の発光ダイオードストリングを駆動する請求項1からのいずれかに記載の駆動回路と、
    前記複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された前記一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源と、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  5. 液晶パネルと、
    前記液晶パネルのバックライトとして設けられた発光装置と、
    を備え、
    前記発光装置は、
    それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングと、
    前記複数の発光ダイオードストリングを駆動する請求項1から4のいずれかに記載の駆動回路と、
    前記複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された前記一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  6. それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングに接続され、前記複数の発光ダイオードストリングを駆動する駆動回路であって、
    各発光ダイオードストリングごとに、
    第1端子と、
    第2端子と、
    第3端子と、
    前記第1端子と前記第3端子の間に順に直列に設けられた、第1トランジスタおよび検出抵抗と、
    一端が前記第2端子と接続され、他端が、前記第1トランジスタおよび前記検出抵抗の接続ノードと接続される第2トランジスタと、
    その第1入力端子に所定の基準電圧が入力され、その第2入力端子に前記第1トランジスタと前記検出抵抗の接続点の電位が入力され、その出力端子が前記第1トランジスタの制御端子と接続された演算増幅器と、
    複数の前記第1端子に生ずる電圧のうち最も低い電圧と、所定の第2基準電圧との誤差電圧を生成する誤差増幅器と、
    を備えてひとつの半導体基板に一体集積化され、
    前記第1端子に、対応する前記発光ダイオードストリングの他端が接続され、前記第1端子と前記第2端子の間に外部抵抗が接続され、前記第3端子が接地された状態において、対応する発光ダイオードストリングに駆動電流を供給するように構成され、
    前記複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された前記一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源は、前記誤差電圧にもとづき、前記最も低い電圧が前記第2基準電圧と一致するように前記駆動電圧を調節することを特徴とする駆動回路。
  7. 各発光ダイオードストリングごとに、
    前記駆動電流をバースト調光するためのバースト制御信号を受け、前記バースト制御信号が点灯期間を示すときに、前記第2トランジスタをオンし、前記バースト制御信号が消灯期間を示すときに、前記第2トランジスタをオフするドライバと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の駆動回路。
  8. それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングと、
    前記複数の発光ダイオードストリングを駆動する請求項6または7に記載の駆動回路と、
    前記複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された前記一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源と、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  9. 液晶パネルと、
    前記液晶パネルのバックライトとして設けられた発光装置と、
    を備え、
    前記発光装置は、
    それぞれの一端が共通に接続された複数の発光ダイオードストリングと、
    前記複数の発光ダイオードストリングを駆動する請求項6から8のいずれかに記載の駆動回路と、
    前記複数の発光ダイオードストリングの共通に接続された前記一端に駆動電圧を供給するスイッチング電源と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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