JP5769437B2 - 移動体用情報記録装置 - Google Patents

移動体用情報記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5769437B2
JP5769437B2 JP2011027307A JP2011027307A JP5769437B2 JP 5769437 B2 JP5769437 B2 JP 5769437B2 JP 2011027307 A JP2011027307 A JP 2011027307A JP 2011027307 A JP2011027307 A JP 2011027307A JP 5769437 B2 JP5769437 B2 JP 5769437B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
recording
data
recording destination
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011027307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012169754A (ja
Inventor
善夫 ▲浜▼田
善夫 ▲浜▼田
宮本 真人
真人 宮本
達夫 山本
達夫 山本
啓之 大石
啓之 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Energy System Corp
Original Assignee
Yazaki Energy System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Energy System Corp filed Critical Yazaki Energy System Corp
Priority to JP2011027307A priority Critical patent/JP5769437B2/ja
Publication of JP2012169754A publication Critical patent/JP2012169754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5769437B2 publication Critical patent/JP5769437B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、時間の経過に伴って変化する情報を車両等の移動体上で連続的にもしくは間欠的に取得し必要に応じて前記情報を保存する移動体用情報記録装置に関する。
従来より、例えば自動車などの車両に搭載される移動体用情報記録装置として、ドライブレコーダやデジタルタコグラフなどの車載器が用いられている。
ドライブレコーダは、一般的に車両上に固定された車載カメラにより、車両の進行方向前方あるいは後方の窓から見える被写体や車室内の状況を連続的に撮影し、得られた画像データを順次に所定の記録媒体上に記録する。また、この種のドライブレコーダについては、画像データの記録を常時おこなう常時記録型と、交通事故等の特別な状況でのみ画像を記録するトリガ記録型とがある。トリガ記録型のドライブレコーダの場合は、異常に大きな加速度を検出した場合のように特定の条件を満たす時にこれを記録開始トリガとみなし、トリガ発生タイミングの前後所定時間だけ画像を記録する。
また、業務用車両等に搭載されるデジタルタコグラフは、これを搭載した車両の実際の運行状況を表す情報、具体的には、車両の位置情報、車速、ブレーキの状態、ウインカーの状態などを定期的に取得してこれらを含む時系列データを順次に所定の記録媒体上に記録する。上述のドライブレコーダをデジタルタコグラフと接続することも可能であり、ドライブレコーダの機能をデジタルタコグラフに内蔵することも可能である。
また、本発明と関連のある従来技術として、例えば特許文献1〜特許文献3に開示された技術が知られている。
特許文献1には、車両用のイベントレコーダにおいて、移動中の長時間の映像および事故前後の詳細な映像とを確実に記録するとともに、記憶装置の容量を節約し、事故原因の解析を容易にするための技術が開示されている。具体的には、記憶装置上に高速記録領域と低速記憶領域を設け、撮像装置で撮影された映像を圧縮した情報を高速記録領域にエンドレスに記録し、高速記録領域に記録した情報の最も古い部分から読み出した情報を、一定の割合で間引いて低速記憶領域にエンドレスで記録する。
特許文献2にはドライブレコーダ機能付携帯電話機が開示されている。特許文献2では、連続して動画撮影してこの撮像画像をエンドレスで記録メモリに記録し、衝撃検知により所定の記録サイズの動画データを補助記憶媒体のファイルに保存する。また、その保存ファイルに保存期限を設定して消去保護し、保存期限を過ぎたファイルを自動消去することを開示している。
特許文献3には、移動体の走行状態を保存する記録媒体の容量を不足させることなく、最適な走行状態の保存を図るための技術が開示されている。また、特許文献3の段落[0078]においては、トリガーを検知した場合は、上書き記録されているドライブレコーダ用画像を磁気ディスクや光ディスクなどの記録媒体に保存する点が開示されている。更に、ドライブレコーダ用画像として、トリガーを検知した検知時点とその前後一定時間における画像を保存することや、検知時点から一定時間内に再度特定挙動を検知した場合は保存する時間を延長可能である点が示唆されている。
特開2006−67172号公報 特開2006−245836号公報 特開2007−122515号公報
ところで、ドライブレコーダやデジタルタコグラフのような一般的な移動体用情報記録装置においては、時間の経過に伴って変化する情報、例えば画像や車速などの情報を連続的にあるいは間欠的に取得するとともに、この情報を取得した時間の順番に従って、バッファメモリ上に常時記録している。また、バッファメモリ上に一定の容量の記憶領域を確保しておき、この記憶領域にエンドレスで情報を記録する。つまり、この記憶領域の容量は限られているので、記憶領域の中に空き領域がなくなると、時間的に古いデータが書き込まれている領域に新しいデータを上書きする。これにより、記憶領域の容量等で定まる一定時間前から現在までの間に取得された情報を常にバッファメモリ上に保持することができ、時間的に古いデータは自動的に消去される。
また、大きな加速度を検出した場合のように特定の状況が発生すると、これをトリガとしてデータの保存を開始する。この場合、バッファメモリ上に保持されている所定時間内の情報の中から、必要な時間帯の情報を抽出しこれをメモリカードのような不揮発性記録媒体上に転送して重要な情報が消滅しないように保存する。
しかしながら、何らかの原因によって車載器に対する電源電力の供給が停止した場合には、バッファメモリ上に保持されている情報が消滅してしまうので、不揮発性記録媒体上への転送が完了していない情報は消滅してしまう。例えば、交通事故が起きた場合のようにその状況を表す重要な情報を保存すべき状態であっても、電源電力の供給が停止するとその情報を保存することができない。
車載器に対する電源電力の供給が停止した時であっても必要な情報を確実に保存するためには、電源の遮断を検知するシステムや、車両側から車載器への電力が遮断された時に車載器に必要な電力を供給する予備の電源装置を追加しなければならない。従って、装置コストの大幅な上昇は避けられず、装置の大型化にもつながる。
例えば、データの記録を間欠的に行う場合には、記録されるデータの容量を減らすことができるので、トリガ発生の有無とは無関係に、バッファメモリ上の情報を例えば定期的に不揮発性記録媒体上に転送して保存することも可能になる。この場合、車載器に対する電源電力の供給が停止した場合でも、それ以前に転送が完了した情報が不揮発性記録媒体上に残っているので、この情報を分析することにより電源電力の供給が停止する前の状況を調査することが可能である。しかし、この場合に保存されるデータは間欠的な情報だけであるため、分析に必要な情報の一部分が欠落している可能性が高い。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力供給が遮断された場合であっても予備の電源を必要とすることなく、移動体上で取得した重要な情報を確実に保存することが可能な移動体用情報記録装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る移動体用情報記録装置は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 時間の経過に伴って変化する情報を車両等の移動体上で連続的にもしくは間欠的に取得し必要に応じて前記情報を保存する移動体用情報記録装置であって、
1つ又は複数の記録先領域が確保された少なくとも1つの不揮発性記録媒体と、
前記移動体上で取得した情報を前記記録先領域に対して順次に書き込むと共に、前記記録先領域内に空き領域がなくなった時には古いデータが書き込まれた領域を新しいデータで上書きして同じ領域を繰り返し使用するデータ書き込み制御部と、
前記記録先領域内に割り当てられる上書き抑制領域を決定するための保護条件を表すデータを保持する条件データ保持部と、
前記移動体上で現在の状況を把握すると共に、前記条件データ保持部の保護条件と現在の状況とを比較して、保護条件を満たす場合には前記記録先領域上の現在のデータ書き込み位置の近傍に上書き抑制領域を自動的に割り当てる上書き抑制制御部と
を備え、
前記不揮発性記録媒体上に複数の記録先領域として第1の記録先領域と第2の記録先領域とが確保され、
前記条件データ保持部は、前記第1の記録先領域および第2の記録先領域のそれぞれについて、少なくともデータ記録周期を指定する記録条件情報を保持する領域を有し、
前記データ書き込み制御部は、前記移動体上で取得した共通の情報を、前記記録条件情報に従って、互いに独立したデータ記録周期で前記第1の記録先領域および第2の記録先領域のそれぞれに書き込み、
前記上書き抑制制御部は、指定された保護条件を満たす場合には前記記録先領域上の現在のデータ書き込み位置の近傍に、予め指定された長さの範囲を前記上書き抑制領域として割り当て、指定された保護条件を満たす状態になってから所定時間を経過する前に再び指定された保護条件を満たす状態になった場合には、直前に割り当てた前記上書き抑制領域の連続する長さを自動的に延長し、所定時間を経過する前に再び指定された保護条件を満たす状態が連続的に生じた場合には、連続する回数もしくは延長後の上書き抑制領域の長さが予め定めた制限値を超えないように延長動作を制限する
(2) 上記(1)に記載の移動体用情報記録装置であって、
前記条件データ保持部は、前記第1の記録先領域および第2の記録先領域のそれぞれに対応付けられた独立した複数の保護条件を表すデータを保持する領域を有する。
(3) 上記(1)に記載の移動体用情報記録装置であって、
前記条件データ保持部は、複数種類の保護条件のデータをそれぞれ保持する領域を有し、
前記上書き抑制制御部は、前記条件データ保持部の複数の保護条件のそれぞれと現在の状況とを比較して、いずれか1つの保護条件を満たす場合に前記記録先領域上の現在のデータ書き込み位置の近傍に上書き抑制領域を自動的に割り当てる。
(4) 上記(1)に記載の移動体用情報記録装置であって、
前記上書き抑制制御部は、前記記録先領域上に割り当てた前記上書き抑制領域の総数もしくはそれらの容量が予め定めた閾値を超えた場合には、それまでに割り当てた複数の上書き抑制領域の中で時間的に最も古いデータを保持する領域を上書き可能な状態に切り替える。
) 上記(3)に記載の移動体用情報記録装置であって、
前記データ書き込み制御部は、前記条件データ保持部に保持された複数の保護条件のいずれか1つの条件を満たす場合に、少なくとも該当する保護条件の種類を特定可能なイベント情報を該当する上書き抑制領域に対応付けて自動的に記録する。
上記(1)の構成の移動体用情報記録装置によれば、電源電力の供給が遮断された場合であっても、その直前に取得した情報を確実に保存することができる。すなわち、前記記録先領域が不揮発性記録媒体上に割り当てられているので、前記記録先領域に書き込まれた情報は電源電力の供給が停止してもそのまま保持される。また、前記記録先領域に書き込まれた古い情報は空き領域がなくなると上書きされて消滅するが、指定された保護条件を満たす重要な情報については上書きが抑制されるので古くなってもそのまま保持される。
また、前記第1の記録先領域および第2の記録先領域に、共通の情報を互いに異なる記録周期で書き込むことができる。従って、例えば連続的に記録された情報と間欠的に記録された情報とを同時に記録し保存することができる。
また、指定された保護条件に該当するイベントが短い時間周期で繰り返し発生する場合に、それらに対応する情報を1つの領域にまとめた状態で管理することができる。
また、延長後の上書き抑制領域の長さを制限できる。従って、1イベントについて保存される情報の長さが過大になるのを防止できる。
上記(2)の構成の移動体用情報記録装置によれば、前記第1の記録先領域に対する保護条件と、第2の記録先領域に対する保護条件とをそれぞれ独立して指定することができる。
上記(3)の構成の移動体用情報記録装置によれば、種類の異なる複数のイベントのそれぞれに対応して書き込まれた情報をそれぞれ保護することができる。従って、大きな加速度の検出など車両の挙動を表すイベントだけでなく、様々な種類のイベントに対して記録した情報をそれぞれ保護し保存することができる。
上記(4)の構成の移動体用情報記録装置によれば、前記記録先領域上に割り当てられた上書き抑制領域が増えすぎた場合に新たな空き領域(上書き可能な領域)を確保できるので、前記記録先領域の容量不足が発生するのを防止できる。
上記()の構成の移動体用情報記録装置によれば、複数種類のイベント発生に対してそれぞれ保存した情報がどのような種類のイベントによって記録されたのかを把握可能になる。
本発明の移動体用情報記録装置によれば、電力供給が遮断された場合であっても予備の電源を必要とすることなく、移動体上で取得した重要な情報を確実に保存できる。すなわち、前記記録先領域が不揮発性記録媒体上に割り当てられているので、前記記録先領域に書き込まれた情報は電源電力の供給が停止してもそのまま保持される。また、前記記録先領域に書き込まれた古い情報は空き領域がなくなると上書きされて消滅するが、指定された保護条件を満たす重要な情報については上書きが抑制されるので古くなってもそのまま保持される。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
移動体用情報記録装置のハードウェアの構成例を示すブロック図である。 図1に示した車載器に関する機能上の主要部の構成を示すブロック図である。 図1のマイクロコンピュータが実行する主要な処理の内容を表すフローチャートである。 図3のS12に相当する詳細な動作を示すフローチャートである。 図3に示す記録制御テーブルの内容の具体例を表す模式図である。 記録先領域の割り当ての具体例(1)を示すブロック図である。 記録先領域の割り当ての具体例(2)を示すブロック図である。 記録先領域の割り当ての具体例(3)を示すブロック図である。 各記録先領域内の各位置に対するデータ書き込み動作の例を示すタイムチャートである。 変形例における記録動作の概要を示すフローチャートである。 変形例における記録動作の例を示すタイムチャートである。
本発明の移動体用情報記録装置に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
本実施形態における移動体用情報記録装置のハードウェアの構成例が図1に示されている。また、図1に示した車載器に関する機能上の主要部の構成が図2に示されている。図1及び図2に示した移動体用情報記録装置については、具体例として、乗用車や各種業務用車両のような移動体に搭載され、ドライブレコーダやデジタルタコグラフとして使用することが想定される。
図1に示す構成例においては、車載器10の内部にマイクロコンピュータ11、不揮発性メモリ12、インタフェース13、映像信号処理部14、電源電圧監視部15、時計回路16、インタフェース17および18が備わっている。また、この車載器10には車載カメラ22、車速センサ23、加速度センサ24、温度センサ25、GPS受信機26、およびメモリカード(不揮発性記録媒体)100が接続されている。
車載カメラ22は、例えば車内からフロントあるいはリアのウインドシールドガラス越しに見える車外の風景や、車室内の様子などを撮影して必要な映像の情報を取得するために利用される。車載カメラ22は、一定のフレーム周期(例えば20フレーム/秒)で撮影を繰り返し行い、得られた映像の信号を出力することができる。
車速センサ23は、車両のトランスミッションの出力軸に取り付けられており、車両の移動に伴って車速パルスを出力する。この車速パルスを監視することにより、車速や車両の移動量を把握することが可能になる。
加速度センサ24は、車両に加わった加速度の大きさを検出することができる。例えば一般的なドライブレコーダの場合には、交通事故などの際に、異常に大きな加速度が検出されると記録開始トリガを発生し、画像などのデータを保存する。
温度センサ25は、例えば冷凍車の庫内温度、車室内温度、エンジンルーム内温度などを検出するために利用される。
GPS受信機26は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からそれぞれ電波を受信し、これらの電波の到達時刻に基づいて自車の現在位置(緯度/経度)を計算により求めることができる。
メモリカード100は、データの書き込み及び読み出しが自在な不揮発性メモリで構成される記録媒体であり、画像などのデータを所定時間に渡って保存できるように比較的大きな容量を有している。すなわち、このメモリカード100は、ドライブレコーダやデジタルタコグラフが取得したデータを保存するために利用される。また、本実施形態においては後述するように、最新のデータを記録するための記録先の領域をメモリカード100上に確保する。
マイクロコンピュータ11は、予め内部に用意されているプログラムを実行することにより、車載器10の制御を行う。例えば図2〜図4に示す各機能もマイクロコンピュータ11が実行するプログラムによって実現する。
不揮発性メモリ12は、データの書き込み及び読み出しが自在であり、図3及び図5に示す記録制御テーブルTBLやその他の定数データを保持するために利用される。記録制御テーブルTBLの内容については、所定の管理者あるいはユーザが外部装置(パーソナルコンピュータ等)を利用して書き換えることができる。外部装置は、車載器10のインタフェース18に接続することができる。
インタフェース13は、メモリカード100を車載器10に接続するために利用される。マイクロコンピュータ11はインタフェース13を介してメモリカード100にアクセスし、データの書き込み及び読み出しを行うことができる。
映像信号処理部14は、車載カメラ22が出力する映像信号を処理して各フレームの画像データを順次に生成する。生成された画像データはマイクロコンピュータ11に入力される。
電源電圧監視部15は、所定の電源ラインに現れる電圧(代表例としては車載バッテリーの電圧)を監視して、異常な電圧の低下を検出する。例えば、供給側の電源ラインが外れて車載器10に電力が供給されない状態になる時に、これを検出することができる。なお、電力の供給が停止した場合であっても、その直後には車載器10内部の電源回路のコンデンサー等に蓄積されているエネルギーを利用してしばらくの間は車載器10の動作を継続できる。
時計回路16は、時計の機能を有する集積回路であり、周期が一定の安定したクロックパルスを常時計数することにより、現在の日付や時刻を表す情報を出力することができる。従って、マイクロコンピュータ11も現在の日時を常時把握できる。
インタフェース17は、車速センサ23、加速度センサ24、温度センサ25およびGPS受信機26がそれぞれ出力する信号をマイクロコンピュータ11が扱うのに適した信号に変換する。従って、マイクロコンピュータ11は現在の車速、加速度、温度および車両位置の情報をインタフェース17から入力し把握することができる。
メモリカード100上の記録先領域の割り当ての具体例が図6〜図8にそれぞれ示されている。図6に示すように、本実施形態ではデータ記録先の領域として複数の独立した領域A1、A2をメモリカード100上に割り当てることができる。
また、複数のメモリカード100A、100Bが存在する場合には、図7に示すように一方の記録先領域A2を2つのメモリカード100A、100B上に分割して配置することもできるし、図8に示すように2つの記録先領域A1、A2を2つのメモリカード100A、100B上に分割して配置することもできる。
車載器10のマイクロコンピュータ11は、記録対象の情報、例えば車載カメラ22の撮影により得られる映像の画像データを連続的にあるいは間欠的にメモリカード100上の記録先領域A1、A2に書き込むことができる。但し、各記録先領域A1、A2の容量は有限であるため画像などのデータサイズの大きいデータを長時間にわたって全て保存することはできない。従って、空き領域がなくなった場合には新たな書き込み先の領域を確保するために、時間的に古いデータを消去するか又はそのデータを上書き可能な状態にして同じ領域を繰り返し使用する。また、長期間にわたって保存する必要のある重要なデータについては、消去又は上書きされないように自動的に保護する。
このような車載器10の記録動作を制御するための各種条件を表すデータが不揮発性メモリ12上の記録制御テーブルTBLに保持されている。図5に示す例では、記録先領域A1、A2のそれぞれについて、「記録開始条件」、「記録周期」、「保護条件A」、「保護範囲A」、「保護条件B」、「保護範囲B」を表すデータを保持する領域が記録制御テーブルTBL上に確保されている。
図5に示すデータC11は、イグニッションがオン(IGN ON)の時に、記録先領域A1に対する記録動作を開始することを意味する。また、データC12は記録対象のデータ(画像データ)を連続的に記録先領域A1に対して記録することを意味する。データC13Aは、「温度変化が5度以上」の条件を満たす状態になった時に、該当する記録データの領域を保護する(上書き禁止にする)ことを意味する。データC14Aは、データC13Aの条件で保護する範囲の長さが、条件を満たしたタイミングの前後10秒間であることを意味する。データC13Bは、特定の挙動が発生した時(大きな加速度を検出した時)に該当する記録データの領域を保護することを意味する。
図5に示す記録制御テーブルTBLの例では、複数種類の保護条件(保護条件Aと保護条件B)を同時に指定することができる。また、記録制御テーブルTBLの内容によって指定可能な保護条件については、例えば次に示すような様々な種類の条件が考えられる。
温度:冷凍車の庫内温度の変化が閾値を超えた、又は庫内温度が指定温度に達した場合。
電源:電源にトラブルが発生して電圧の異常低下を検出した場合。
車両位置:指定した位置に車両が存在する場合。
時間:指定した時刻になった場合。
車両位置+時間:車両の位置が変化しない状態が指定した時間だけ継続する場合。
このような記録制御テーブルTBLの内容に従って記録動作を制御することにより、例えば図9に示すような動作が実現する。図9に示す例では、記録先領域A1に対しては連続的にデータ(画像等)の書き込みを行い、同時に記録先領域A2に対して同じデータを間欠的に書き込む。また、特定挙動が発生した時、特定の温度になった時、所定の時刻になった時、電源の遮断を検出した時に、それそれ記録先領域A1の該当する箇所が指定された長さだけ保護される。
図9の例では、記録先領域A2に対しては間欠的に記録しているので、古いデータを上書きすることなく比較的長い時間に渡ってデータを記録することができる。従って、記録先領域A2に対する保護は指定していない。しかし、記録制御テーブルTBLの内容を書き換えれば、記録先領域A2に対しても保護動作を行うことができる。また、記録を開始する条件については、「イグニッションオン」の他に、「イグニッションオフ後30分以内」のような条件を指定することもできる。
図2に示すように、マイクロコンピュータ11の処理によって実現する基本的な機能として、データ書き込み制御部111、112および上書き抑制制御部113、114が車載器10に備わっている。データ書き込み制御部111及び上書き抑制制御部113は第1の記録先領域A1を制御し、データ書き込み制御部112及び上書き抑制制御部114は第2の記録先領域A2を制御する。
データ書き込み制御部111、112は、車両上で取得した情報(画像データ等)を記録先領域A1、A2に対して順次に書き込むと共に、前記記録先領域内に空き領域がなくなった時には古いデータが書き込まれた領域を新しいデータで上書きして同じ領域を繰り返し使用する。
上書き抑制制御部113、114は、車両上で現在の状況を把握すると共に、条件データ保持部12a、12bの保護条件と現在の状況とを比較して、保護条件を満たす場合には記録先領域A1、A2上の現在のデータ書き込み位置の近傍に上書き抑制領域、すなわち保護領域を自動的に割り当てる。
条件データ保持部12a、12bは、前述の記録制御テーブルTBLに相当し、少なくとも割り当てられる上書き抑制領域(保護領域)を決定するための保護条件を表すデータを保持している。
図1のマイクロコンピュータが実行する主要な処理の内容が図3に示されている。また、図3のステップS12に相当する詳細な動作が図4に示されている。図3及び図4に示す動作は、図2に示したデータ書き込み制御部111及び上書き抑制制御部113に相当する。なお、データ書き込み制御部112及び上書き抑制制御部114の動作の動作についても図3および図4と同様であり、記録制御テーブルTBL上で参照するデータだけが異なる。
例えば車載器10を搭載した車両のイグニッションがオンになると、図5に示す記録開始条件C11の条件を満たすので、マイクロコンピュータ11の処理は図3のステップS11からS12に進む。なお、図1には示されていないが、マイクロコンピュータ11は車両のイグニッションのオンオフを識別できる。
ステップS12では、マイクロコンピュータ11は記録制御テーブルTBL上の記録周期データC12によって指定された記録周期で、前述の記録先領域A1に対して記録動作(画像等のデータ書き込み)を実行する。記録周期データC12が「連続的」の場合には、連続的に、例えば20fps(フレーム/秒)で画像データを連続的に記録する。また、記録周期データC12が「間欠的」の場合には、間欠的に、例えば1fpsで画像データを間欠的に記録する。
ステップS13では、マイクロコンピュータ11は各種状態を表す最新の情報、すなわち電源電圧監視部15が出力する電源の状況、時計回路16が出力する日時、車速センサ23の出力に基づき算出される車速、加速度センサ24が検出した加速度、温度センサ25が検出した温度、GPS受信機26から出力される車両位置などの情報を取得する。
ステップS14では、マイクロコンピュータ11はステップS13で取得した情報に基づいて現在の状況を把握し、この状況と記録制御テーブルTBL上のC13Aの保護条件とを比較する。C13Aの保護条件を満たす場合はステップS15に進み、満たさない場合はS16に進む。
同様に、ステップS16では、マイクロコンピュータ11はステップS13で取得した情報に基づいて現在の状況を把握し、この状況と記録制御テーブルTBL上のC13Bの保護条件とを比較する。C13Bの保護条件を満たす場合はステップS17に進み、満たさない場合はS11に進む。
ステップS15では、マイクロコンピュータ11は、記録先領域A1上の現在の書き込み位置を基準にして、記録制御テーブルTBL上のC14Aで指定された長さの範囲を今回の保護領域として割り当てる。つまり、現在の状況では保存すべき重要なデータが記録されている可能性が高いので、これを消去したり上書きしないように保護する。例えば、図5に示すC14Aには「前後10秒間」が指定されているので、この条件においては、現在の書き込み位置の前後10秒間に相当する範囲の領域が保護対象に指定される。
同様に、ステップS17では、マイクロコンピュータ11は、記録先領域A1上の現在の書き込み位置を基準にして、記録制御テーブルTBL上のC14Bで指定された長さの範囲を今回の保護領域として割り当てる。
ステップS12の詳細な動作について図4を参照しながら説明する。
記録先領域A1に対する書き込み要求が発生すると、マイクロコンピュータ11の処理は図4のステップS20からS21に進む。
ステップS21では、マイクロコンピュータ11はこれまでに記録先領域A1に書き込んだデータの容量が、事前に記録先領域A1に割り当てられた容量に達した(容量オーバー)か否かを識別する。例えば、連続的に記録される画像データの300秒分の長さの容量を制限値として定め、これを超えないようにデータを記録する。容量オーバーでなければステップS29に進み、容量オーバーの場合はステップS22に進む。
ステップS22では、マイクロコンピュータ11はこれまでに記録先領域A1内に割り当てた保護領域の数を事前に定めた制限値(例えば10)と比較する。割り当てた保護領域の数が制限値未満であればステップS23に進み、そうでなければステップS26に進む。
ステップS23では、マイクロコンピュータ11は記録先領域A1内に保護領域として割り当てられた箇所以外に十分な領域(例えば60秒間分の記録が可能な領域)が存在しないかどうかを識別する。存在する場合はステップS24に進み、存在しない場合はステップS25に進む。
ステップS24では、マイクロコンピュータ11は記録先領域A1内で保護領域として割り当てられている箇所以外の中で、最も時間的に古いデータが書き込まれている領域のデータを消去またはその領域を上書き可能な状態にして新たな領域を確保する。
ステップS25では、マイクロコンピュータ11は記録先領域A1内で保護領域として割り当てられている箇所の中で、最も時間的に古いデータが書き込まれている保護領域のデータを消去またはその領域の保護を解除し上書き可能な状態にして新たな領域を確保する。
ステップS26では、マイクロコンピュータ11は、この処理(データ書き込み制御部111に相当)におけるメインの書き込み先として割り当てられている記録先領域A1以外の領域、つまりこの場合は記録先領域A2における記録状況を参照する。そして、これまでに記録先領域A2に書き込まれたデータの容量が、事前に記録先領域A2に割り当てられた容量に達した(容量オーバー)か否かを識別する。容量オーバーでなければステップS27に進み、容量オーバーの場合はステップS28に進む。
ステップS27では、マイクロコンピュータ11は、この処理の次の書き込み先として、記録先領域A2内の現在空いている領域(まだデータが書き込まれていない領域)を確保する。
ステップS28では、マイクロコンピュータ11は、他の記録先領域A2内で保護領域として割り当てられている箇所以外の中で、最も時間的に古いデータが書き込まれている領域のデータを消去またはその領域を上書き可能な状態にして、これを次の書き込み先の領域として確保する。
ステップS29では、マイクロコンピュータ11は、メインの書き込み先である記録先領域A1内もしくはそれ以外に割り当てられた記録先領域A2内の箇所に、取得した画像データ等の情報を記録制御テーブルTBLの内容に従って順番に書き込む。
従って、例えば図9に示すような書き込み動作が行われる。すなわち、データ書き込み制御部111及び上書き抑制制御部113が記録制御テーブルTBLのC11〜C14Bの内容に従って図3及び図4の処理を行うので、記録先領域A1に対して画像データ等の情報が連続的に書き込まれる。また、データ書き込み制御部112及び上書き抑制制御部114が記録制御テーブルTBLのC21〜C24Bの内容に従って図3及び図4と同等の処理を行うので、記録先領域A2に対して画像データ等の情報が間欠的に書き込まれる。
また、長時間にわたって書き込み動作を行うと、記録先領域A1、A2内に空き領域がなくなるので、古いデータの書き込まれた領域のデータが消去されるか又はその領域の上書きが許可され新たな領域が確保される。つまり、記録先領域A1、A2上の同じ領域を循環的に繰り返し使用する。また、上書きが許可される領域についても、書き込みを行ってから所定時間を経過するまでは次回の上書きを行わないので、直近の所定時間(例えば60秒間)の間に書き込まれたデータについては記録先領域A1、A2の内容が常に保持される。
また、記録制御テーブルTBLに登録されている保護条件を満たす状態になると、例えば図9における特定挙動の発生時、特定の温度の時、所定の時刻の時、電源遮断の時には、記録先領域A1上の該当する範囲の領域がそれぞれ保護領域として割り当てられ、その後の上書きが抑制される。つまり、特定挙動の発生時、特定の温度の時、所定の時刻の時、電源遮断の時に取得したデータについては、長時間が経過しても上書きされることなくそのままメモリカード100上で保存される。
なお、図3のステップS14及びS16において指定された保護条件を満たすことが検出された時には、該当する状態の種類(挙動発生、温度異常、電源遮断、車両位置、時間等の区分)を表すイベント情報を該当する保護領域に対応付けてメモリカード100上に書き込むようにしても良い。
なお、車載器10に対する電源電力の供給が遮断された場合には、現在から所定時間(例えば60秒)前までの間に取得した画像等のデータが記録先領域A1、A2上に書き込まれ、上書きされることなくそのまま残っている。記録先領域A1、A2はメモリカード100上にあり不揮発性であるので、電源の供給が遮断されても消滅することはない。従って、電源電力の供給が遮断された時の直前に取得したデータについては自動的に保存される。
次に、図1〜図9に示した移動体用情報記録装置の変形例について説明する。この変形例における記録動作の概要が図10及び図11に示されている。
この変形例においても、図11に示すように、2つの記録先領域A1、A2上に併行してデータの書き込みを行う。また、記録先領域A1に対しては連続的に(20fpsで)データの書き込みを行い、記録先領域A2に対しては間欠的に同じデータの書き込みを行うことが想定される。
また、前述の移動体用情報記録装置の場合と同様に、記録先領域A1に書き込まれたデータについては古くなると上書きされ消滅する。また、記録制御テーブルTBLに登録されている保護条件を満たす状態になると、つまり特定のイベントが発生すると、該当する時間帯に記録されたデータを保持する範囲が保護領域に指定され、このデータは上書きされず保存される。
ところで、図11に示す時刻t1、t2、t3のように、同じ種類のイベントが短い時間の間に繰り返し発生する場合がある。このような場合には、保存される各領域のデータの長さが不規則になったり、途中でデータが途切れたり、短い間に多数のイベント情報が記録される可能性がある。
このような不具合を解消するために、図10に示す変形例においては特別な処理を行っている。すなわち、図11の時刻t1、t2、t3のように、同じ種類のイベントが短い時間の間に繰り返し発生する場合に、保護する1つの領域の長さを自動的に延長し、複数のイベントを1つの領域にまとめて保存する。なお、記録先領域A2に対するデータの書き込みは間欠的であり、長時間にわたってデータを記録できるので、上書きに対する特別な保護は行わない。
図10のステップS31においては、取得した画像データを20fpsで連続的に記録先領域A1に書き込む。また、現在から60秒前までの間に書き込まれた新しいデータがそのまま残るように、60秒間を超えるデータが書き込まれている領域のみを上書き可能な状態にする。勿論、それまでに割り当てられた保護領域についても上書きを禁止する。
ステップS32では、図3のステップS14、S16と同様に、イベント発生の有無を識別する。イベントの発生を検出した時にはステップS34に進み、検出しない時にはステップS33に進む。
ステップS33では、記録先領域A1について、最新の60秒間のデータが書き込まれた領域以外の保護されていないデータを削除、もしくは上書き可能な状態にする。
ステップS34では、イベントが複数回連続的に発生しているかどうかを識別するために、今回のイベント発生時刻が前回のイベントの発生時刻から10秒以内か否かを識別する。10秒以内であればステップS40に進み、10秒を超える時はステップS35に進む。
ステップS35では、イベント発生のタイミングから一定時間(図10の場合は10秒間を想定)の範囲のデータが記録される記録先領域A1を保護領域として割り当て、このデータを保存する。また、イベントが発生したことを表すトリガ信号を車載器10の外部に出力する。
ステップS36では、記録先領域A1について、保護領域として割り当てたイベント前後の10秒間の範囲と、最新の60秒間のデータが書き込まれた領域以外のデータを削除、もしくは上書き可能な状態にする。
ステップS37では、発生したイベントの種類を表すデータや長さを表すデータを該当する保護領域に対応付けてメモリカード100上に記録する。
ステップS38では、イベント発生時のデータを保存している記録先領域A1上の各保護領域の全体の記録容量を予め定めた上限値(この例では連続記録時の300秒間の長さに相当)と比較し、上限値以上のデータが既に記録されている場合には、ステップS39に進む。
ステップS39では、記録先領域A1上に割り当てられた各保護領域の中で、時間的に最も古いイベントのデータを保持している領域を選択し、この領域のデータを削除、もしくは上書き可能な状態にして新たに書き込み可能な領域を記録先領域A1上に確保する。
ステップS40では、1イベントについて記録する領域の延長後の長さが長くなりすぎるのを防止するために、制限するかどうかを次式の比較により識別する。なお、次式の内容については必要に応じて変更できる。
(今回のイベント時刻)−(連続イベントの先頭時刻)+20秒≧(1イベントの最大時間)
この条件を満たす場合はステップS43に進み、条件を満たさない場合はステップS41に進む。
ステップS41では、今回のイベントの1つ前に発生したイベントに対するデータの保存を中断する。これにより、1つ前に発生したイベントの時刻から10秒間のデータを保存した後、次のステップS42に進む。
ステップS42では、今回のイベントの時刻から10秒間のデータを保存する。これにより、前回のイベントに対して記録されたデータを保存する保護領域の長さが10秒以上に自動的に延長される。
ステップS43では、1イベントに対してデータを保存する保護領域の長さを規制するために、1イベントの最大時間になった時点で前回のイベントに対するデータの保存を中断する。
以上のように、本発明の移動体用情報記録装置は、例えば乗用車や各種の業務用車両などの移動体に搭載し、従来のドライブレコーダやデジタルタコグラフなどと同様に使用することができる。この移動体用情報記録装置を利用することにより、電源の供給が遮断された場合であっても、その時の状態の分析に必要な連続的に記録されたデータを得ることができる。つまり、様々なイベントの発生時にデータを保存するための特別な処理(保護領域の割り当て)を行う前であっても、最新のデータが不揮発性の記録領域に既に書き込まれているため、電源の遮断の影響を受けることなく最新のデータを保持できる。
10 車載器
11 マイクロコンピュータ
12 不揮発性メモリ
12a,12b 条件データ保持部
13 インタフェース
14 映像信号処理部
15 電源電圧監視部
16 時計回路
17,18 インタフェース
22 車載カメラ
23 車速センサ
24 加速度センサ
25 温度センサ
26 GPS受信機
100 メモリカード
111,112 データ書き込み制御部
113,114 上書き抑制制御部
A1 第1の記録先領域
A2 第2の記録先領域
TBL 記録制御テーブル

Claims (3)

  1. 時間の経過に伴って変化する情報を車両等の移動体上で連続的にもしくは間欠的に取得し必要に応じて前記情報を保存する移動体用情報記録装置であって、
    1つ又は複数の記録先領域が確保された少なくとも1つの不揮発性記録媒体と、
    前記移動体上で取得した情報を前記記録先領域に対して順次に書き込むと共に、前記記録先領域内に空き領域がなくなった時には古いデータが書き込まれた領域を新しいデータで上書きして同じ領域を繰り返し使用するデータ書き込み制御部と、
    前記記録先領域内に割り当てられる上書き抑制領域を決定するための保護条件を表すデータを保持する条件データ保持部と、
    前記移動体上で現在の状況を把握すると共に、前記条件データ保持部の保護条件と現在の状況とを比較して、保護条件を満たす場合には前記記録先領域上の現在のデータ書き込み位置の近傍に上書き抑制領域を自動的に割り当てる上書き抑制制御部と
    を備え、
    前記不揮発性記録媒体上に複数の記録先領域として第1の記録先領域と第2の記録先領域とが確保され、
    前記条件データ保持部は、前記第1の記録先領域および第2の記録先領域のそれぞれについて、少なくともデータ記録周期を指定する記録条件情報を保持する領域を有し、
    前記データ書き込み制御部は、前記移動体上で取得した共通の情報を、前記記録条件情報に従って、互いに独立したデータ記録周期で前記第1の記録先領域および第2の記録先領域のそれぞれに書き込み、
    前記上書き抑制制御部は、指定された保護条件を満たす場合には前記記録先領域上の現在のデータ書き込み位置の近傍に、予め指定された長さの範囲を前記上書き抑制領域として割り当て、指定された保護条件を満たす状態になってから所定時間を経過する前に再び指定された保護条件を満たす状態になった場合には、直前に割り当てた前記上書き抑制領域の連続する長さを自動的に延長し、所定時間を経過する前に再び指定された保護条件を満たす状態が連続的に生じた場合には、連続する回数もしくは延長後の上書き抑制領域の長さが予め定めた制限値を超えないように延長動作を制限する
    ことを特徴とする移動体用情報記録装置。
  2. 前記条件データ保持部は、複数種類の保護条件のデータをそれぞれ保持する領域を有し、
    前記上書き抑制制御部は、前記条件データ保持部の複数の保護条件のそれぞれと現在の状況とを比較して、いずれか1つの保護条件を満たす場合に前記記録先領域上の現在のデータ書き込み位置の近傍に上書き抑制領域を自動的に割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体用情報記録装置。
  3. 前記上書き抑制制御部は、前記記録先領域上に割り当てた前記上書き抑制領域の総数もしくはそれらの容量が予め定めた閾値を超えた場合には、それまでに割り当てた複数の上書き抑制領域の中で時間的に最も古いデータを保持する領域を上書き可能な状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体用情報記録装置。
JP2011027307A 2011-02-10 2011-02-10 移動体用情報記録装置 Active JP5769437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011027307A JP5769437B2 (ja) 2011-02-10 2011-02-10 移動体用情報記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011027307A JP5769437B2 (ja) 2011-02-10 2011-02-10 移動体用情報記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012169754A JP2012169754A (ja) 2012-09-06
JP5769437B2 true JP5769437B2 (ja) 2015-08-26

Family

ID=46973496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011027307A Active JP5769437B2 (ja) 2011-02-10 2011-02-10 移動体用情報記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5769437B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6075055B2 (ja) * 2012-12-20 2017-02-08 カシオ計算機株式会社 表示端末装置、情報表示システム、情報表示制御方法、及び、プログラム
JP6263850B2 (ja) * 2013-03-27 2018-01-24 富士通株式会社 映像蓄積配信装置、システム、方法及びプログラム
JP6355234B2 (ja) * 2013-04-09 2018-07-11 株式会社ユピテル 画像記録装置、画像記録システム、及びプログラム
KR101811152B1 (ko) * 2013-09-30 2017-12-20 후지쯔 가부시끼가이샤 영상 축적 배신 장치, 시스템, 방법 및 기록매체
WO2015063845A1 (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 富士通株式会社 データ格納装置、データ格納方法およびデータ格納プログラム
JP6408338B2 (ja) * 2014-10-20 2018-10-17 日野自動車株式会社 ウイング車両の荷室内監視装置
JP6427812B2 (ja) * 2014-10-30 2018-11-28 株式会社ユピテル 電子機器及びプログラム
JP6476423B2 (ja) * 2014-11-19 2019-03-06 株式会社ユピテル 記録装置及びプログラム
JP2017126067A (ja) * 2017-01-11 2017-07-20 カシオ計算機株式会社 表示端末装置、情報表示システム、情報表示制御方法、及び、プログラム
JP6678863B2 (ja) * 2019-01-08 2020-04-08 株式会社ユピテル 記録装置及びプログラム
JP7480502B2 (ja) * 2019-12-20 2024-05-10 株式会社Jvcケンウッド 記録装置、記録方法及びプログラム
JP2021117783A (ja) * 2020-01-27 2021-08-10 セルスター工業株式会社 ドライブレコーダ
JP2022123233A (ja) * 2021-02-12 2022-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 映像処理装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3323117B2 (ja) * 1997-10-30 2002-09-09 松下電器産業株式会社 タイムラプス記録再生装置
JP2006067172A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Nittetsu Elex Co Ltd イベント記録方法およびイベントレコーダ
JP2006245836A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Nec Corp ドライブレコーダ機能を有する携帯端末
JP4845481B2 (ja) * 2005-10-28 2011-12-28 パイオニア株式会社 情報記録装置、情報記録方法、情報記録プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体
CN101443228A (zh) * 2006-03-29 2009-05-27 富士通微电子株式会社 记录装置以及记录方法
JP4711137B2 (ja) * 2006-05-25 2011-06-29 日本ビクター株式会社 画像記録装置
JP4812659B2 (ja) * 2007-03-07 2011-11-09 パイオニア株式会社 データ記録装置、データ記録方法、データ記録プログラム、および記録媒体
JP4858913B2 (ja) * 2007-06-21 2012-01-18 本田技研工業株式会社 データ記憶装置、データ記憶方法、及びデータ記憶用プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012169754A (ja) 2012-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5769437B2 (ja) 移動体用情報記録装置
US8396623B2 (en) Driver recorder and method for setting up the driver recorder
US8421862B2 (en) Drive recorder
US9098388B2 (en) Apparatus and method for recording an image for a vehicle using on board diagnostic information
EP2000394A2 (en) Recording device and recording method
US20100194549A1 (en) Drive Recorder
US10958866B2 (en) Recording apparatus, recording method, and a non-transitory computer readable medium
US20100256858A1 (en) Drive recorder
JP2016100672A (ja) 記録装置及びプログラム
US20180077378A1 (en) Image recorder
JP5756658B2 (ja) 車両用情報記録装置
JP5312078B2 (ja) ドライブレコーダ及びドライブレコーダにおける設定反映方法
JP5238595B2 (ja) 車内映像記録装置
JP2022078053A (ja) 記録装置及びプログラム
JP2018205845A (ja) 車載画像記録装置
JP5856849B2 (ja) 車載情報記録装置およびデータ書き込み管理方法
KR20130098005A (ko) 차량용 블랙박스의 영상기록장치 및 그 방법
JP5846815B2 (ja) ドライブレコーダ
JPH07249137A (ja) 車両用データ記録装置
JP7006815B2 (ja) 記録再生装置、記録再生方法、およびプログラム
KR20150098039A (ko) 이벤트 영상 촬영 녹화 장치 및 그 방법
KR20080036435A (ko) 차량운행기록장치
JP5914135B2 (ja) ドライブレコーダ
KR101557280B1 (ko) 이벤트 영상 촬영 녹화 장치 및 그 방법
JP5618627B2 (ja) 車両用ドライブレコーダおよび記録情報管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150410

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5769437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250