JP5768696B2 - シラン架橋ポリエチレンを被覆してなる電線の製造方法およびシラン架橋ポリエチレンを被覆してなるケーブルの製造方法 - Google Patents
シラン架橋ポリエチレンを被覆してなる電線の製造方法およびシラン架橋ポリエチレンを被覆してなるケーブルの製造方法 Download PDFInfo
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Description
本発明の実施の形態に係るシラン架橋ポリエチレンを被覆してなる電線又はケーブルの製造方法に使用するシラン架橋ポリエチレンは、シラン化合物を遊離ラジカル発生剤によりグラフト共重合させたポリエチレンをシラノール縮合触媒、及び水分の存在下で架橋させたシラン架橋ポリエチレンである。具体的に、シラン架橋ポリエチレンは、シラン化合物が、ポリエチレン100重量部に対し1.5重量部以上含まれ、シラン化合物の添加量の遊離ラジカル発生剤の添加量に対する割合が35以上であり、シラン化合物を遊離ラジカル発生剤によりグラフト共重合させたポリエチレンの190℃、21.18Nの試験条件下におけるメルトインデックスが、5g/10分以下である。
本実施の形態に係るシラン架橋ポリエチレンを被覆してなる電線又はケーブルの製造方法に使用するシラン架橋ポリエチレンは、ポリエチレン100重量部に対し1.5重量部以上のシラン化合物が含まれ、シラン化合物の添加量の遊離ラジカル発生剤の添加量に対する割合が35以上であり、シラン化合物を遊離ラジカル発生剤によりグラフト共重合させたポリエチレンの190℃、21.18Nの試験条件下におけるメルトインデックスが5g/10分以下であるので、架橋度を高くすることができ、かつ、押出外観を平滑にすることができる。また、本実施の形態に係るシラン架橋ポリエチレンを被覆してなる電線又はケーブルの製造方法においては、高い架橋度を実現することができ、架橋作業の時間短縮および従来の手法に比して設備投資による製造コストの上昇を極力抑えることが可能である。また、本実施の形態に係るシラン架橋ポリエチレンを被覆してなる電線又はケーブルの製造方法によれば、電線またはケーブルを押出機に続けて設置され、過熱水蒸気を供給した加熱管を通過させることで、連続的に加熱・架橋させることができる。このようなシラン架橋ポリエチレンを被覆した電線・ケーブルは、低圧電力ケーブル等の電線、及びケーブルのとして用いることができる。
シラン化合物をグラフト共重合させたポリエチレンに関しては、JIS K 7210に基づくメルトインデックス(メルトマスフローレイト)を測定した。温度は190℃とし、荷重は21.18Nとした。5g/10分以下のものを合格とした。
被覆材の表面の平滑さ、ツブ状の突起物の有無を目視、及び手触りにより評価した。十分に平滑であると判断された電線を合格(良)にした。
銅導体を取り除き、130℃の熱キシレン中で24時間抽出を行った。(抽出後の残存ゲル重量)/(抽出前のシラン架橋ポリエチレン重量)×100(%)をゲル分率とした。70%以上のものを合格とした。
銅導体を取り除き、被覆材料の内側を平滑に研削してJIS C 3660−2−1の9に準拠したホットセット試験を実施した。空気温度200℃の恒温槽中にダンベル状の試料を吊るし、20N/cm2の荷重を15分間加え、荷重時の伸びを測定した。その後、荷重を取り外し、5分経過後、試料を取り出して十分に冷却された後、永久伸びを測定した。荷重時の伸びが175%以下、かつ冷却後の永久伸びが15%以下であるものを合格とした。
2 ケーブル
10 導体
20 絶縁体
30 シース
21 送り出し機
11 押出機
12 加熱管
13 過熱水蒸気発生装置
14 冷却水槽
15 巻き取り機
16 原料ホッパー
17 液注入口
18 供給口
Claims (2)
- 導体と、
前記導体の上に、シラン化合物を遊離ラジカル発生剤によりグラフト共重合させたポリエチレンを架橋させたシラン架橋ポリエチレンであって、前記シラン化合物を前記遊離ラジカル発生剤によりグラフト共重合させたポリエチレンが190℃、21.18Nの試験条件下におけるメルトインデックスが、5g/10分以下であり、シラン化合物が、ポリエチレン100重量部に対し1.5重量部以上含まれ、前記シラン化合物の添加量の割合が遊離ラジカル発生剤の添加量に対して35以上であるシラン架橋ポリエチレンを押出被覆して絶縁被覆層を形成し、
前記導体の上に押出被覆した絶縁被覆層を、常圧の過熱水蒸気を供給した加熱管に通して架橋させたことを特徴とするシラン架橋ポリエチレンを被覆してなる電線の製造方法。 - 導体の上に絶縁被覆層を形成した電線の外側に、
シラン化合物を遊離ラジカル発生剤によりグラフト共重合させたポリエチレンを架橋させたシラン架橋ポリエチレンであって、前記シラン化合物を前記遊離ラジカル発生剤によりグラフト共重合させたポリエチレンが190℃、21.18Nの試験条件下におけるメルトインデックスが、5g/10分以下であり、シラン化合物が、ポリエチレン100重量部に対し1.5重量部以上含まれ、前記シラン化合物の添加量の割合が遊離ラジカル発生剤の添加量に対して35以上であるシラン架橋ポリエチレンを押出被覆してシース層を形成し、
前記絶縁被覆層の上に押出被覆したシース層を、常圧の過熱水蒸気を供給した加熱管に通して架橋させたことを特徴とするシラン架橋ポリエチレンを被覆してなるケーブルの製造方法。
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