JP5767786B2 - フォーカス制御回路 - Google Patents

フォーカス制御回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5767786B2
JP5767786B2 JP2010127581A JP2010127581A JP5767786B2 JP 5767786 B2 JP5767786 B2 JP 5767786B2 JP 2010127581 A JP2010127581 A JP 2010127581A JP 2010127581 A JP2010127581 A JP 2010127581A JP 5767786 B2 JP5767786 B2 JP 5767786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
signal
image signal
target position
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010127581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011022562A (ja
Inventor
津田 廣之
廣之 津田
武 蔵
武 蔵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Components Industries LLC
Original Assignee
Semiconductor Components Industries LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Components Industries LLC filed Critical Semiconductor Components Industries LLC
Priority to JP2010127581A priority Critical patent/JP5767786B2/ja
Publication of JP2011022562A publication Critical patent/JP2011022562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5767786B2 publication Critical patent/JP5767786B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、実際にレンズを移動させて焦点位置を決定するフォーカス制御回路に関する。
一般のデジタルカメラ、および携帯電話機に搭載されているカメラモジュールの多くには、オートフォーカス機能が搭載されている。このようなコンパクトなカメラに搭載されるオートフォーカス機能には、コントラスト検出方式が採用されることが多い。コントラスト検出方式は、実際にレンズを移動させて、撮像画像内の被写体のコントラストが最大化されるレンズ位置を検出し、その位置にレンズを移動させる方式である(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−166403号公報
コントラスト検出方式は、被写体に赤外線や超音波を照射して、その反射波から被写体までの距離を測定するアクティブ方式と比較し、低コストで実現することができる。ただし、被写体のコントラストが最大化されるレンズ位置を探索するまでに時間がかかるという問題がある。ユーザがシャッターボタンを半押しした後、被写体にフォーカスを合わせるまでの処理が、1秒以内に完了することが望まれる。
ところで、一般のデジタルカメラ、および携帯電話機に搭載されているカメラモジュールの画素数は年々増加しており、これらコンパクトなカメラでも、高精細な画像が撮影可能になってきている。高精細な画像では、ピントずれが目立ちやすく、より高精度なオートフォーカス制御が求められる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、実際にレンズを移動させて焦点位置を決定するオートフォーカス制御において、合焦精度を向上させる技術を提供することにある。
本発明のある態様のフォーカス制御回路は、レンズと、当該レンズの位置を調整するための駆動素子と、当該レンズの位置を検出するための位置検出素子と、を備える撮像装置に搭載されるフォーカス制御回路であって、位置検出素子の出力信号により特定されるレンズの位置と、外部から設定されるレンズの目標位置との差分をもとに、レンズの位置を目標位置に合わせるための駆動信号を生成し、駆動素子を制御するフィードバックイコライザを備える。
本発明の別の態様は、撮像装置である。この装置は、レンズと、レンズを透過した光を電気信号に変換する撮像素子と、レンズの位置を調整するための駆動素子と、レンズの位置を検出するための位置検出素子と、撮像素子の出力信号をもとに、レンズの目標位置を決定する画像信号処理部と、位置検出素子の出力信号により特定されるレンズの位置と、画像信号処理部から設定されるレンズの目標位置との差分をもとに、レンズの位置を目標位置に合わせるための駆動信号を生成し、駆動素子を制御するフィードバックイコライザを含むフォーカス制御回路と、を備える。
本発明によれば、実際にレンズを移動させて焦点位置を決定するオートフォーカス制御において、合焦精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るフォーカス制御回路を搭載した撮像装置の構成を示す図である。 画像信号処理部による、レンズの目標位置の決定処理について説明するための図である。 実施の形態2に係るフォーカス制御回路を搭載した撮像装置の構成を示す図である。 位置検出素子、差動増幅回路、ローパスフィルタおよび調整回路の構成例を示す図である。
図1は、実施の形態1に係るフォーカス制御回路100を搭載した撮像装置500の構成を示す図である。撮像装置500は、レンズ10、駆動素子12、位置検出素子14、撮像素子16、画像信号処理部(ISP;Image Signal Processor)50およびフォーカス制御回路100を備える。ここでは、画像符号化エンジンや記録媒体など、オートフォーカス制御に関連しない構成要素は省略して描いている。
撮像素子16は、光学部品であるレンズ10を透過した光信号を電気信号に変換し、画像信号処理部50に出力する。撮像素子16には、CCDセンサまたはCMOSイメージセンサを採用することができる。
駆動素子12は、レンズ10の位置を調整する素子であり、フォーカス制御回路100から供給される駆動信号に応じて、レンズ10を光軸方向に移動させる。これにより、レンズ10と撮像素子16の焦点距離が調整される。駆動素子12には、ボイスコイルモータ(VCM)を採用することができる。
位置検出素子14は、レンズ10の位置を検出するための素子である。位置検出素子14には、ホール素子を採用することができる。以下、駆動素子12および位置検出素子14は、ボイスコイルモータとホール素子を含むアクチュエータで構成される例を説明する。
画像信号処理部50は、撮像素子16から出力される画像信号を処理する。本実施の形態では、主に、撮像素子16から出力される画像信号をもとに、レンズ10の目標位置を決定する。
図2は、画像信号処理部50による、レンズ10の目標位置の決定処理について説明するための図である。シャッターボタンが半押しされるなど、オートフォーカス機能が有効化されると、画像信号処理部50は、レンズ10を所定のステップ幅で移動させるための制御信号をフォーカス制御回路100に送信する。その際、画像信号処理部50は、レンズ10の各位置において撮像された各画像信号のシャープネスを算出する。たとえば、シャープネスは各画像信号にハイパスフィルタをかけて、各画像信号のエッジ成分を抽出し、各画像信号のエッジ成分を積算することにより、求めることができる。画像信号処理部50は、シャープネスが最大値となるレンズ10の位置を、合焦位置と決定する。
図1に戻り、フォーカス制御回路100は、差動増幅回路20、ローパスフィルタ22、アナログ/デジタル変換回路(ADC)24、イコライザ30、PWM変調回路40およびHブリッジドライバ42を備える。なお、フォーカス制御回路100がワンチップLSIで構成される場合、ローパスフィルタ22はチップ外に設けられてもよい。
差動増幅回路20は、位置検出素子14(ここでは、ホール素子)の出力端子間の電位差を増幅し、位置信号として出力する。当該ホール素子はフォーカス制御機構を構成する筐体に固定され、レンズ10に固定されたマグネットにより作られる磁界の磁束密度に応じた電圧を出力する。レンズ10の移動により磁束密度が変化すると、当該ホール素子の出力電圧もその変化に比例して変化する。したがって、当該ホール素子の出力電圧から、レンズ10の位置を推測することができる。なお、位置検出素子14をレンズ10に固定し、マグネットを筐体に固定する構成としても、ホール素子の出力電圧から、レンズ10の位置を推測することができる。
ローパスフィルタ22は、差動増幅回路20から出力される位置信号の高周波数成分を除去する。アナログ/デジタル変換回路24は、ローパスフィルタ22から出力される位置信号を、アナログ値からデジタル値に変換する。
イコライザ30は、フィードフォワードイコライザ31およびフィードバックイコライザ35を含む。フィードフォワードイコライザ31は、画像信号処理部50から設定されるレンズ10の目標位置が変更されると、旧目標位置から新目標位置へレンズ10を移動させるための、ハイパスフィルタ特性を持つ駆動信号を生成し、駆動素子12を制御する。
以下、より具体的に説明する。フィードフォワードイコライザ31は、ハイパスフィルタ32を含む。ハイパスフィルタ32には、I2Cインターフェースなどのインターフェースを経由して、画像信号処理部50から目標位置信号が設定される。オートフォーカス機能が有効化されているとき、画像信号処理部50は、レンズ10の位置を順次、変化させるための目標位置信号をフィードフォワードイコライザ31に出力する。この目標位置信号は、所定のステップ幅で漸次的に値が増加または減少する信号である。ハイパスフィルタ32は、この目標位置信号の値の変化分をPWM変調回路40に出力する。
このハイパスフィルタ32の出力信号は、上記ボイスコイルモータの移動量を示す信号である。当該ハイパスフィルタ32の出力信号は、微分特性を持つため、急峻な立ち上がりを持つ信号であり、レンズ10を現在位置から新たな目標位置へ高速に移動させることができる。
フィードバックイコライザ35は、位置検出素子14の出力信号により特定されるレンズ10の位置と、画像信号処理部50から設定されるレンズ10の目標位置との差分をもとに、レンズ10の位置を目標位置に合わせるための駆動信号を生成し、駆動素子12を制御する。上述したように、フィードバックイコライザ35には、ローパスフィルタ22およびアナログ/デジタル変換回路24を経た後の、位置検出素子14から出力される位置信号が入力される。また、フィードバックイコライザ35には、画像信号処理部50からレンズ10の目標位置信号が入力される。
以下、より具体的に説明する。フィードバックイコライザ35は、減算回路36およびサーボ回路37を含む。減算回路36は、位置検出素子14から出力される位置信号と、画像信号処理部50から入力される目標位置信号との差分を算出して、誤差信号として出力する。レンズ10の位置が目標位置に存在する場合、この差分はゼロとなる。サーボ回路37は、減算回路36から出力される誤差信号を打ち消すための信号を生成して、PWM変調回路40に出力する。
PWM変調回路40は、フィードフォワードイコライザ31およびフィードバックイコライザ35から入力される信号を、そのデジタル値に応じたデューティ比を持つパルス信号に変換する。Hブリッジドライバ42は、少なくとも四つのトランジスタを含み、対角線上の二つのトランジスタがオンすることにより、上記ボイスコイルモータに電流を流すことができる。また、別の対角線上の別の二つのトランジスタがオンすることにより、上記ボイスコイルモータに流す電流の向きを逆にすることができる。
Hブリッジドライバ42は、PWM変調回路40から入力されるパルス信号に応じた、電流の向きおよび電流量で上記ボイスコイルモータに電流を流して、上記ボイスコイルモータを、所定の方向へ所定の距離、移動させる。これにより、レンズ10を目標位置へ移動および収束させることができる。
以上説明したように実施の形態1によれば、実際にレンズを移動させて焦点位置を決定するオートフォーカス制御において、合焦精度を向上させることができる。すなわち、位置検出素子14を設け、レンズ10の現在位置を検出して、フィードバック制御することにより、レンズ10を目標位置に高精度に収束させることができる。また、このフィードバック制御を専用のハードウェアで実現した場合、画像信号処理部50のファームウェアで実現する場合より、高速処理が可能であり、目標位置への収束時間を短縮させることができる。また、画像信号処理部50の負荷増大を抑制することができる。
また、フィードバック制御系と別に、フィードフォワード制御系を設けることにより、レンズ10を目標位置に高速に収束させることができる。フィードバック制御系の駆動信号は、ローパスフィルタ特性を持つため、駆動素子12の動きがより安定したものとなるが、フィードフォワード制御系と比較し、駆動素子12の動きは遅くなる。一方、フィードフォワード制御系の駆動信号は、ハイパスフィルタ特性を持つため、駆動素子12の動きが急峻であるが、フィードバック制御系と比較し、精度が低くなる。このように、フィードバック制御系とフィードフォワード制御系を併用することにより、両者の弱点を補い合うことにより、レンズ10を目標位置に高精度かつ高速に収束させることができる。
また、駆動素子12としてボイスコイルモータを用いた場合、レンズの目標位置を保持する時には電流を流す必要がなく、移動時のみに電流を流せばよいことから、消費電力を低減することができる。この点、バネ式のアクチュエータを用いた場合、バネの付勢力に逆らって目標位置を保持する時にも電流を流す必要がある。
また、画像信号処理部50は、フィードバック制御およびフィードフォワード制御について関知する必要なく、レンズ10の目標位置をフォーカス制御回路100に出力するだけでよい。したがって、画像信号処理部50の負荷を増大させずに、すなわち、画像信号処理部50の消費電力を増大させずに、レンズ10を目標位置に高精度かつ高速に収束させることができる。
図3は、実施の形態2に係るフォーカス制御回路100を搭載した撮像装置500の構成を示す図である。実施の形態2に係るフォーカス制御回路100は、実施の形態1に係るフォーカス制御回路100に、調整回路60が追加された構成である。調整回路60は、位置検出素子14のゲインおよびオフセットの少なくとも一方を調整する。より具体的には、調整回路60は、位置検出素子14の出力信号の電圧範囲を、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲に収めるよう、位置検出素子14のゲインおよびオフセットの少なくとも一方を調整する。
図4は、位置検出素子14、差動増幅回路20、ローパスフィルタ22および調整回路60の構成例を示す図である。図4では、位置検出素子14としてホール素子14aが採用される。調整回路60は、デジタル/アナログ変換回路(DAC)61、差動増幅回路62、バッファ63を含む。
ホール素子14aの第1入力端子は、差動増幅回路62を構成するオペアンプの出力端子と接続され、ホール素子14aの第2入力端子は、第1抵抗R1を介して接地される。ホール素子14aの第1出力端子は、第2a抵抗R2aを介して差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの非反転入力端子に接続され、ホール素子14aの第2出力端子は、第2b抵抗R2bを介して当該オペアンプ20aの反転入力端子に接続される。
ホール素子14aの出力電圧Vは、下記式1により定義される。
V=α・I・B ・・・(式1)
αは素子パラメータ、Iはバイアス電流、およびBは磁束密度をそれぞれ表す。
本実施の形態では、ホール素子14aは定電流駆動される。すなわち、差動増幅回路62を構成するオペアンプは、ホール素子14aの入力端子間にかける電圧を一定に保つことにより、ホール素子14aに定電流のバイアス電流が流れるよう制御する。
差動増幅回路62を構成するオペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61に接続され、当該オペアンプの反転入力端子は、ホール素子14aの第2入力端子に接続される。当該オペアンプの出力端子は、ホール素子14aの第1入力端子に接続される。当該オペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61からゲイン調整値を受ける。当該オペアンプは、当該ゲイン調整値とホール素子14aの第2入力端子の電圧値を差動増幅して、ホール素子14aの第1入力端子に供給する。
バッファ63を構成するオペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61に接続され、当該オペアンプの出力端子は、第4抵抗R4を介して差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの非反転入力端子に接続される。バッファ63を構成するオペアンプの出力端子とその反転入力端子は接続される。当該オペアンプの非反転入力端子は、デジタル/アナログ変換回路61からオフセット調整値を受け、当該オペアンプは、そのオフセット調整値をホール素子14aの出力値に加算する。
差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの非反転入力端子は、第2a抵抗R2aを介してホール素子14aの第1出力端子と、第4抵抗R4を介してバッファ63を構成するオペアンプの出力端子と接続される。差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの反転入力端子は、第2b抵抗R2bを介してホール素子14aの第2出力端子と接続される。当該オペアンプ20aの出力端子は、ローパスフィルタ22を構成する第5抵抗を介してアナログ/デジタル変換回路24に接続される。当該オペアンプ20aの出力端子と、その反転入力端子は第3抵抗R3を介して接続される。
当該オペアンプ20aは、ホール素子14aの出力端子間の電位差を増幅して、アナログ/デジタル変換回路24に出力する。その際、当該オペアンプ20aは、アナログ/デジタル変換回路24に出力する出力電圧に上記オフセット調整値を加算する。
ローパスフィルタ22は、第5抵抗R5と容量C1で構成され、差動増幅回路20を構成するオペアンプ20aの出力電圧を積分して、アナログ/デジタル変換回路24に出力する。
画像信号処理部50は、デジタル/アナログ変換回路61に、ホール素子14aのゲイン調整値およびオフセット調整値を供給する。デジタル/アナログ変換回路61は、画像信号処理部50から供給されたゲイン調整値を、デジタル値からアナログ値に変換して、差動増幅回路62に供給する。また、デジタル/アナログ変換回路61は、画像信号処理部50から供給されたオフセット調整値を、デジタル値からアナログ値に変換して、バッファ63に供給する。
ここで、ホール素子14aのオフセットとは、無磁界の時に出力端子間に生じる電圧をいい、不平衡電圧とも呼ばれる。ホール素子には、製造バラツキや温度特性によりその感度にバラツキが発生する。そのバラツキは、アナログ/デジタル変換回路24におけるビット誤りの原因となり、フィードバック制御の精度を低下させる原因となる。
そこで、本実施の形態では、調整回路60がホール素子14aのゲインおよびオフセットを調整することにより、ホール素子14aの出力電圧範囲を、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲に合わせるようにキャリブレーションする。調整回路60は、ホール素子14aに流すバイアス電流を調整することにより、ホール素子14aの出力電圧範囲を調整する。より具体的には、当該バイアス電流を増大させることにより、当該出力電圧範囲を広くすることができ、当該バイアス電流を減少させることにより、当該出力電圧範囲を狭くすることができる。
また、調整回路60は、差動増幅回路20の一方の入力端子に入力される電圧値を調整することにより、ホール素子14aのオフセットを調整する。より具体的には、第4抵抗R4に流す電流を増大させることにより、ホール素子14aの出力電圧範囲を高電位側にシフトさせることができ、当該電流を減少させることにより、当該出力電圧範囲を低電位側にシフトさせることができる。
上記ゲイン調整値および上記オフセット調整値は、出荷時に算出することができる。より具体的には、出荷時に、レンズ10が撮像素子16に最も近いときのホール素子14aの出力値と、最も遠いときの出力値とをもとに、ホール素子14aの出力電圧範囲を検査する。
そして、ホール素子14aの出力電圧範囲の幅を、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲の幅に対応させるためのゲイン調整値を算出する。なお、ホール素子14aの出力電圧範囲の幅が、アナログ/デジタル変換回路24の入力許容電圧範囲の幅に収まっていれば、誤動作の可能性は小さくなるが、アナログ/デジタル変換回路24の有効活用という観点からは、実質的に一致させることが好ましい。また、検査されたホール素子14aのオフセットの位置と、アナログ/デジタル変換回路24のオフセットの位置を実質的に一致させるためのオフセット調整値を算出する。
このように算出したゲイン調整値およびオフセット調整値は、画像信号処理部50に保持され、フォーカス制御回路100が起動されるたびに、画像信号処理部50から調整回路60に設定される。なお、フォーカス制御回路100に不揮発メモリが搭載されていれば、当該ゲイン調整値および当該オフセット調整値はその不揮発メモリに保持されてもよい。また、フォーカス制御回路100が起動されるたびに、上述した手法を用いて、当該ゲイン調整値および当該オフセット調整値を算出し、調整回路60に設定してもよい。
以上説明したように本実施の形態によれば、位置検出素子14のゲインおよびオフセットの少なくとも一方を調整することにより、位置検出素子14の出力信号の精度を向上させることができ、上記フィードバック制御の精度を向上させることができる。よって、上記オートフォーカス制御における合焦精度を向上させることができる。
また、調整回路60をハードウェアで実現することにより、位置検出素子14のキャリブレーションを高速に行うことができる。また、フォーカス制御回路100が起動されるたびに、当該ゲイン調整値および当該オフセット調整値を算出する場合、感度バラツキに加えて、温度や湿度などの環境特性もキャリブレーションすることができる。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以上の実施の形態では、駆動素子12はボイスコイルモータとしたが、ピエゾ素子やステッピングモータなどを用いてもよい。また、位置検出素子14はホール素子としたが、MR素子またはフォトスクリーンダイオードなどを用いてもよい。また、駆動素子12を駆動するための駆動回路として、PWM変調回路40およびHブリッジドライバ42を用いたが、パルス信号ではなく、アナログ信号で駆動される駆動素子が採用される場合、その駆動回路として、デジタル/アナログ変換回路および増幅回路が用いられる。
10 レンズ、 12 駆動素子、 14 位置検出素子、 16 撮像素子、 22 ローパスフィルタ、 30 イコライザ、 31 フィードフォワードイコライザ、 32 ハイパスフィルタ、 35 フィードバックイコライザ、 50 画像信号処理部、 100 フォーカス制御回路、 500 撮像装置。

Claims (2)

  1. レンズと、当該レンズを透過した光信号を電気信号に変換する撮像素子と、当該レンズの位置を調整するための駆動素子と、当該レンズの位置を検出するための位置検出素子と、を備える撮像装置に搭載されるフォーカス制御回路であって、
    前記位置検出素子の出力信号により特定される前記レンズの位置と、前記撮像素子から出力される画像信号を処理する画像信号処理部から設定される前記レンズの目標位置との差分をもとに、前記レンズの位置を前記目標位置に合わせるための駆動信号を生成し、前記駆動素子を制御するフィードバックイコライザと、
    前記フィードバックイコライザと併用して前記駆動素子を制御するフィードフォワードイコライザであって、前記画像信号処理部から設定される前記レンズの目標位置が変更されると、旧目標位置から新目標位置へ前記レンズを移動させるための、ハイパスフィルタ特性を持つ駆動信号を生成し、前記駆動素子を制御するフィードフォワードイコライザと、を備え、
    前記画像信号処理部は、前記レンズの各位置において撮像された各画像信号のシャープネスを算出して、シャープネスが最大値となる前記レンズの位置を合焦位置と決定し、
    前記画像信号処理部は、前記レンズの位置を順次変化させるための信号であり、所定のステップ幅で漸次的に値が増加または減少する目標位置信号を前記フィードフォワードイコライザ及び前記フィードバックイコライザに並列に出力し、
    前記フィードフォワードイコライザは、前記目標位置信号の値の変化分を前記ハイパスフィルタ特性を持つ駆動信号として生成することを特徴とするフォーカス制御回路。
  2. 前記フィードバックイコライザには、ローパスフィルタを経た後の、前記位置検出素子の出力信号が入力されることを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御回路。
JP2010127581A 2009-06-18 2010-06-03 フォーカス制御回路 Active JP5767786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010127581A JP5767786B2 (ja) 2009-06-18 2010-06-03 フォーカス制御回路

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009145363 2009-06-18
JP2009145363 2009-06-18
JP2010127581A JP5767786B2 (ja) 2009-06-18 2010-06-03 フォーカス制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011022562A JP2011022562A (ja) 2011-02-03
JP5767786B2 true JP5767786B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=43632645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010127581A Active JP5767786B2 (ja) 2009-06-18 2010-06-03 フォーカス制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5767786B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016537665A (ja) * 2014-01-22 2016-12-01 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド カメラモジュール及びそのオートフォーカス方法
KR102029487B1 (ko) * 2014-03-11 2019-10-07 삼성전기주식회사 자동 초점 조절 장치 및 그를 구비한 촬상 시스템
US10031401B2 (en) 2014-05-19 2018-07-24 Sharp Kabushiki Kaisha Camera module and electronic device
JP6414396B2 (ja) 2014-06-16 2018-10-31 ミツミ電機株式会社 レンズホルダ駆動装置およびカメラ付き携帯端末
JP2017153165A (ja) * 2014-07-07 2017-08-31 ソニー株式会社 IC(IntegratedCircuit)、イメージセンサIC、イメージセンサモジュール、及び撮像装置
CN112651382B (zh) * 2021-01-15 2024-04-02 北京中科虹霸科技有限公司 对焦数据标定系统和虹膜图像采集系统

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3211366B2 (ja) * 1992-05-11 2001-09-25 株式会社ニコン 自動焦点調節装置
JPH0980298A (ja) * 1995-09-18 1997-03-28 Toshiba Corp フォーカシング制御方法及びその装置並びに光ディスク原盤記録装置
JP2002350716A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動焦点調節装置、並びにこの装置を搭載したビデオカメラ及びデジタルスチルカメラ
JP2003272187A (ja) * 2002-03-20 2003-09-26 Hitachi Ltd フォーカス制御装置及び光ディスク原盤露光装置
JP2005174082A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Yaskawa Electric Corp 位置決め制御装置
JP4298723B2 (ja) * 2006-06-09 2009-07-22 キヤノン株式会社 撮像装置、振れ補正方法、及びプログラム
JP5311952B2 (ja) * 2008-09-29 2013-10-09 キヤノン株式会社 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011022562A (ja) 2011-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101093404B1 (ko) 포커스 제어 회로
JP2011022563A (ja) フォーカス制御回路
JP5767786B2 (ja) フォーカス制御回路
JP5089999B2 (ja) 位置検出回路及びその応用装置
US8995241B1 (en) Apparatus for driving voice coil motor actuator
KR101920130B1 (ko) 카메라 모듈의 조정 방법과 렌즈 위치 제어 장치 및 선형 운동 디바이스의 제어 장치와 그 제어 방법
US8754951B2 (en) Control circuit for image-capturing device
US10574914B2 (en) Methods and apparatus for actuator control
KR101296487B1 (ko) 홀 소자 제어 회로
WO2007015359A1 (ja) 撮像装置及びそれを備えた携帯端末装置
KR101238179B1 (ko) 구동 제어 장치 및 포커스 제어 장치
JP2012103497A (ja) レンズ制御装置及びこれを用いた撮像装置
JP5964542B2 (ja) フォーカス制御回路
KR101093372B1 (ko) 포커스 제어 회로
US11394867B2 (en) Lens apparatus, camera, and non-transitory computer-readable storage medium
KR102029487B1 (ko) 자동 초점 조절 장치 및 그를 구비한 촬상 시스템
JP2011039494A (ja) フォーカス制御回路
JP2006243489A (ja) 絞り値検出回路
JP2008180561A (ja) 位置検出回路及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110615

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5767786

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250