JP5767743B2 - 固体酸化物型燃料電池及び空気極材料 - Google Patents

固体酸化物型燃料電池及び空気極材料 Download PDF

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Description

本発明は、空気極を備える固体酸化物型燃料電池及び空気極材料に関する。
固体酸化物型燃料電池は、一般的に、燃料極と、固体電解質層と、空気極とを備える。従来、空気極材料としては、一般式ABO(AサイトにLaが含まれる)で表されるペロブスカイト型複合酸化物が好適に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−169240号公報
しかしながら、固体酸化物型燃料電池の発電を繰り返すにしたがって、固体酸化物型燃料電池の出力が低下する場合がある。本発明者らが鋭意検討した結果、空気極から固体電解質層側にLaが拡散するのに伴って、Bサイトに含まれる遷移金属の絶縁性酸化物が生成し、空気極の導電率が低下することが原因であるという新たな知見を得た。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、出力の低下を抑制可能な固体酸化物型燃料電池及び空気極材料を提供することを目的とする。
本発明に係る固体酸化物型燃料電池は、燃料極と、空気極と、前記燃料極及び前記空気極の間に配置される固体電解質層と、を備える。空気極は、一般式ABOで表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される主相と、一般式An+13n+1(n=1,2,3)で表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される副相とを含む。主相及び副相のそれぞれを構成するペロブスカイト型複合酸化物は、Aサイトに少なくともLaを含有し、Bサイトに少なくともNi、Cu及びFeを含有する。
本発明によれば、出力の低下を抑制可能な固体酸化物型燃料電池及び空気極材料を提供することができる。
固体酸化物型燃料電池の構成を示す拡大断面図
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(固体酸化物型燃料電池10の構成)
固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell;SOFC)10の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、固体酸化物型燃料電池10の構成を示す拡大断面図である。
固体酸化物型燃料電池10は、縦縞型、横縞型、燃料極支持型、電解質平板型、或いは円筒型の燃料電池である。固体酸化物型燃料電池10は、図1に示すように、燃料極20、固体電解質層30、バリア層40および空気極50を備える。
燃料極20は、固体酸化物型燃料電池10のアノードとして機能する多孔体である。燃料極20は、固体電解質層30及びバリア層40との共焼成によって形成することができる。燃料極20は、図1に示すように、燃料極集電層21と、燃料極活性層22とを有する。
燃料極集電層21は、従来SOFCの燃料極集電層に用いられてきた材料によって構成することができる。燃料極集電層21の材料としては、例えばNiO-8YSZやNiO‐Yが挙げられる。還元時における燃料極集電層21の気孔率は、15%以上50%以下であることが好ましい。燃料極集電層21の厚みは、0.1mm〜5.0mmとすることができる。
燃料極活性層22は、燃料極集電層21と固体電解質層30の間に配置される。燃料極活性層22は、従来SOFCの燃料極活性層に用いられてきた材料によって構成することができる。燃料極活性層22の材料としては、例えばNiO‐8YSZ、NiO−10YSZ、NiO−ScSZなどが挙げられる。還元時における燃料極活性層22の気孔率は、15%以上50%以下であることが好ましい。燃料極活性層22の厚みは5.0μm〜30μmとすることができる。
固体電解質層30は、燃料極20とバリア層40との間に配置される緻密体である。固体電解質層30は、空気極50で生成される酸素イオンを透過させる機能を有する。固体電解質層30の材料としては、例えば、イットリア安定化ジルコニア(3YSZ、8YSZ、10YSZなど)やScSZなどを挙げることができる。固体電解質層30の厚みは、3μm〜30μmとすることができる。固体電解質層30における気孔率は、10%以下であることが好ましい。
バリア層40は、固体電解質層30と空気極50の間に配置される緻密体である。バリア層40は、固体電解質層30と空気極50の間に高抵抗層が形成されることを抑制する機能を有する。バリア層40の材料としては、セリア(CeO)や希土類金属酸化物が固溶したCeOなどのセリア系材料が挙げられる。このようなセリア系材料としては、ガドリニウムドープセリア(GDC:(Ce,Gd)O)やサマリウムドープセリア(SDC(Ce,Sm)O)などが挙げられる。バリア層40の厚みは、3μm〜20μmとすることができる。バリア層40における気孔率は、15%以下であることが好ましい。
空気極50は、バリア層40上に配置される。空気極50は、固体酸化物型燃料電池10のカソードとして機能する多孔体である。空気極50の気孔率は、25%〜50%とすることができる。空気極50の厚みは、3μm〜600μmとすることができる。
空気極50は、一般式ABOで表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される主相を含む。主相は、AサイトにLaを含有し、BサイトにNi、Cu及びFeを含む。AサイトにはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属が含まれていてもよく、BサイトにはNi、Cu及びFe以外の遷移金属が含まれていてもよい。従って、主相を構成するペロブスカイト型複合酸化物は、次の式(1)によって表すことができる。
La1−sNi1−x−y−zCuFe3−δ・・・(1)
ただし、式(1)において、CはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属から選択される少なくとも1種の元素であり、DはFe、Ni及びCu以外の遷移金属元素から選択される少なくとも1種の元素である。また、式(1)において、0≦s≦0.05、x>0、y>0、0≦z≦0.05、x+y+z<1、0.0≦δ≦0.4である。
空気極50は、一般式An+13n+1(n=1,2,3)で表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される副相を含む。副相は、AサイトにLaを含有し、BサイトにNi、Cu及びFeを含む。AサイトにはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属が含まれていてもよく、BサイトにはNi、Cu及びFe以外の遷移金属が含まれていてもよい。従って、副相を構成するペロブスカイト型複合酸化物は、次の式(2)によって表すことができる。
(La1−sn+1(Ni1−x−y−zCuFe3n+1・・・(2)
ただし、式(2)において、EはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属から選択される少なくとも1種の元素であり、FはFe、Ni及びCu以外の遷移金属元素から選択される少なくとも1種の元素である。また、式(2)において、n=1,2,3、0≦s≦0.05、x>0、y>0、0≦z≦0.05、x+y+z<1、0.0≦δ≦0.4である。
本実施形態において、組成物Xが物質Yを「主相として含む」とは、組成物X全体のうち、物質Yが好ましくは60重量%以上を占め、より好ましくは80重量%以上を占めることを意味する。また、組成物Xが物質Yを「副相として含む」とは、組成物X全体のうち、物質Yが好ましくは40重量%以下を占め、より好ましくは20重量%以下を占めることを意味する。
空気極50の表面をX線回折法によって分析した場合、主相に対応するスペクトルのピーク強度(I1)に対する副相に対応するスペクトルのピーク強度(I2)の強度比(I2/I1)は、0.4以下であることが好ましく、0.2以下であることがより好ましい。また、強度比(I2/I1)は、0.05より大きいことがさらに好ましい。
以上のような空気極50用の材料(以下、「空気極材料」という。)は、一般式ABOで表され、Aサイトに少なくともLaを含有するペロブスカイト型複合酸化物を主相として含み、かつ、一般式An+13n+1(n=1,2,3)で表され、Aサイトに少なくともLaを含有するペロブスカイト型複合酸化物を副相として含む。このような空気極材料の主相としては、上記式(1)で表される材料が好適であり、副相としては、上記式(2)で表される材料が好適である。主相と副相の重量和に対する主相の重量比は、60重量%以上であることが好ましく、80重量%以上であることがより好ましい。また、主相と副相の重量和に対する主相の重量比は、95%以下であることがさらに好ましい。
(固体酸化物型燃料電池10の製造方法)
固体酸化物型燃料電池10の製造方法の一例について説明する。以下、「成形体」とは、焼成前の状態を指すものとする。
まず、金型プレス成形法で燃料極集電層用粉末を成形することによって、燃料極集電層21の成形体を形成する。
次に、燃料極活性層用粉末と造孔剤(例えばPMMA)との混合物にバインダーとしてPVA(ポリビニルブチラール)を添加してスラリーを作製する。そして、このスラリーを印刷法などで燃料極集電層21の成形体上に印刷することによって、燃料極活性層22の成形体を形成する。
次に、固体電解質層用粉末に水とバインダーを混合してスラリーを作製する。そして、このスラリーを塗布法などで燃料極活性層22の成形体上に塗布することによって、固体電解質層30の成形体を形成する。
次に、バリア層用粉末に水とバインダーを混合してスラリーを作製する。そして、このスラリーを塗布法などで固体電解質層30の成形体上に塗布することによって、バリア層40の成形体を形成する。
以上の各成形体の積層体を1300〜1600℃で2〜20時間共焼結することによって、燃料極20、緻密な固体電解質層30および緻密なバリア層40の共焼成体を形成する。
次に、一般式ABOで表され、Aサイトに少なくともLaを含有するペロブスカイト型複合酸化物粉末と、一般式An+13n+1(n=1,2,3)で表され、Aサイトに少なくともLaを含有するペロブスカイト型複合酸化物粉末とを混合する。この際、主相(ABO)と副相(An+13n+1)の重量和に対する主相の重量比を60重量%以上とすることが好ましく、80重量%以上とすることがより好ましく、95%以下とすることがさらに好ましい。そして、混合粉末に水とバインダーを混合してスラリーを作製する。続いて、このスラリーを塗布法などでバリア層40上に塗布することによって、空気極50の成形体を形成する。
次に、共焼成体と空気極50の成形体を900〜1100℃で1〜20時間焼結する。
(他の実施形態)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能である。
(A)上記実施形態では、固体酸化物型燃料電池10は、燃料極20、固体電解質層30、バリア層40及び空気極50を備えることとしたが、これに限られるものではない。固体酸化物型燃料電池10は、バリア層40を備えていなくてもよい。この場合、空気極50は、燃料極20と共焼成された固体電解質層30上に形成される。また、固体酸化物型燃料電池10は、バリア層40に代えて、或いは、バリア層40に加えて、例えばセリア系材料によって構成される多孔質なバリア層を備えていてもよい。
(B)上記実施形態では特に触れていないが、空気極50は、固体電解質層30上に形成される空気極活性層と、空気極活性層上に形成される空気極集電層とを含んでいてもよい。本実施形態に係る空気極50は、少なくとも空気極活性層として機能していればよく、空気極集電層として用いられることがより好ましい。
以下において本発明に係るセルの実施例について説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではない。
(1)サンプルNo.1の作製
以下のようにして、サンプルNo.1を作製した。
まず、金型プレス成形法でNiO‐Y粉末を成形することによって、燃料極集電層の成形体を形成した。
次に、NiO‐8YSZ粉末とPMMAとの混合物にPVAを添加してスラリーを作製した。そして、このスラリーをスクリーン印刷法で燃料極集電層の成形体上に印刷することによって、燃料極活性層の成形体を形成した。
次に、8YSZ粉末と水とPVAを混合してスラリーを作製した。そして、このスラリーをスクリーン印刷法で燃料極活性層の成形体上に印刷することによって、固体電解質層の成形体を形成した。
次に、GDCに水とPVAを混合してスラリーを作製した。このスラリーをスクリーン印刷法で固体電解質層の成形体上に塗布して、バリア層の成形体を形成した。
次に、各成形体の積層体を共焼成(1400℃、5時間)して、燃料極、固体電解質層及びバリア層の共焼成体を作製した。
次に、サンプルNo.1では、表1に示す一般式ABOで表される空気極材料を1種だけ準備し、この空気極材料に水とPVAを混合してスラリーを作製した。続いて、空気極材料のスラリーをスクリーン印刷法でバリア層上に塗布することによって、空気極の成形体を形成した。
次に、空気極の成形体を1050℃で5時間焼成した。
(2)サンプルNo.2〜9の作製
以下のようにしてサンプルNo.2〜9を作製した。具体的には、表1に示す主相と副相の2種の空気極材料を用いた以外は、上記サンプルNo.1の作製工程と同じとした。
まず、表1に示す主相用の一般式ABOで表される空気極材料を準備した。
次に、表1に示す副相用の一般式An+13n+1(n=1,2,3)で表される空気極材料を準備した。具体的には、まず、水酸化ランタン、酸化ニッケル、酸化銅、酸化鉄粉末を110℃で12時間乾燥させた後に、表1に示す原子数比になるよう秤量した。次に、秤量した粉末を水媒体によって湿式混合して乾燥させた後、篩に通して混合粉末を作製した。次に、混合粉末を蓋付きのアルミナ坩堝に入れた後、酸素雰囲気において所定の仮焼温度で12時間熱処理した。これにより固相反応を行ってペロブスカイト相の仮焼粉末を得た。次に、仮焼粉末を粉砕して乾燥させた後、篩に通して副相の空気極材料を作製した。
次に、主相及び副相用の空気極材料に水とPVAを混合してスラリーを作製した。この際、表1に示すように、主相用と副層用の空気極材料に対する主相用の空気極材料の重量比を調整した。
次に、空気極材料のスラリーをスクリーン印刷法でバリア層上に塗布することによって、空気極の成形体を形成した。
次に、空気極の成形体を1050℃で5時間焼成した。
(空気極の成分分析)
サンプルNo.2〜9について、主相と副相の成分分析を行った。成分分析には、X線回折(X−ray diffraction, XRD)を用いた。空気極の表面をXRDによって分析して、主相に対応するピークの内32.7°付近にある最強線のピーク強度(I1)に対する副相に対応するピーク(31〜32.5°)のピーク強度(I2)の強度比(I2/I1)を測定した。強度比の測定結果を表1に示す。
(導電率測定)
サンプルNo.1〜9について、燃料極側に窒素ガス、空気極側に空気を供給しながら750℃まで昇温し、750℃に達した時点で燃料極に水素ガスを供給しながら還元処理を3時間行った。
その後、サンプルNo.1〜9について、1000時間当たりの空気極の導電率低下率を測定した。導電率低下率の測定結果を表1にまとめて記載する。表1では、導電率低下率が5%以下であったサンプルが○(可)と評価され、2%以下であったサンプルが◎(良好)と評価されている。導電率低下率は、導電率の初期値(σ0)から1000時間後の導電率(σ1000)を引いた値の初期値(σ0)に対する割合とした。
(焼結性の測定)
サンプルNo.1〜9について、アルキメデス法を用いて測定した焼結密度に基づいて焼結性を評価した。表1では、サンプルNo.1と同等の焼結密度であったサンプルが○(可)と評価され、サンプルNo.1よりも焼結密度が低いサンプルが◎(良好)と評価されている。
Figure 0005767743

表1に示されるように、一般式ABOで表され、AサイトにLaを含有する主相と、一般式An+13n+1(n=1,2,3)で表され、AサイトにLaを含有する副相とを含む空気極を備えるサンプルNo.2〜9では、導電率低下率を小さくすることができた。これは、主相からバリア層や固体電解質層にLaが拡散した場合において、Laが欠陥した主相に副相からLaが供給されて、主相における組成変化を抑えることができたためである。
一方、一般式ABOで表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される空気極を備えるサンプルNo.1では、空気極からバリア層や固体電解質層にLaが拡散して、ペロブスカイト型複合酸化物における組成変化が生じた。その結果、酸化ニッケルや酸化銅などの絶縁性酸化物が生成されて、空気極の導電率が低下した。
また、表1に示すように、空気極材料において主相と副相の重量和に対する主相の重量比が80重量%以上であったサンプルNo.2〜9では、主相に対する副相のスペクトルの強度比(I2/I1)が0.2以下であった。これらのサンプルでは、導電率低下率をさらに抑制することができた。
また、表1に示すように、空気極材料において主相と副相の重量和に対する主相の重量比が95重量%以下であったサンプルNo.3〜7,9では、空気極におけるスペクトルの強度比(I2/I1)が0.05より大きかった。これらのサンプルでは、空気極の焼結性を低下させることができたため、長期間にわたって空気極の微構造を安定化することができる。
10 燃料電池
20 燃料極
21 燃料極集電層
22 燃料極活性層
30 固体電解質層
40 バリア層
50 空気極

Claims (2)

  1. 燃料極と、
    空気極と、
    前記燃料極及び前記空気極の間に配置される固体電解質層と、
    を備え、
    前記空気極は、La1−sNi1−x−y−zCuFe3−δ(CはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属から選択される少なくとも1種の元素であり、DはFe、Ni及びCu以外の遷移金属元素から選択される少なくとも1種の元素であり、0≦s≦0.05、x>0、y>0、0≦z≦0.05、x+y+z<1、0.0≦δ≦0.4)で表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される主相と、(La1−sn+1(Ni1−x−y−zCuFe3n+1(EはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属から選択される少なくとも1種の元素であり、FはFe、Ni及びCu以外の遷移金属元素から選択される少なくとも1種の元素であり、n=1,2,3、0≦s≦0.05、x>0、y>0、0≦z≦0.05、x+y+z<1)で表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される副相とを含み、
    前記空気極の断面をX線回折法によって分析した場合、前記主相に対応するピーク強度に対する前記副相に対応するピーク強度の強度比は、0.05よりも大きく0.2以下である、
    固体酸化物型燃料電池。
  2. La1−sNi1−x−y−zCuFe3−δ(CはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属から選択される少なくとも1種の元素であり、DはFe、Ni及びCu以外の遷移金属元素から選択される少なくとも1種の元素であり、0≦s≦0.05、x>0、y>0、0≦z≦0.05、x+y+z<1、0.0≦δ≦0.4)で表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される主相と、(La1−sn+1(Ni1−x−y−zCuFe3n+1(EはLa以外の希土類元素やアルカリ土類金属から選択される少なくとも1種の元素であり、FはFe、Ni及びCu以外の遷移金属元素から選択される少なくとも1種の元素であり、n=1,2,3、0≦s≦0.05、x>0、y>0、0≦z≦0.05、x+y+z<1)で表されるペロブスカイト型複合酸化物によって構成される副相とを含み、
    前記主相と前記副相の重量和に対する前記主相の重量比は、80重量%以上95重量%以下である、
    空気極材料。
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