JP5767225B2 - 磁界フリーラインを有する磁界を生成し、移動させる装置及び方法 - Google Patents

磁界フリーラインを有する磁界を生成し、移動させる装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、視野において、低い磁界強度をもつ特に球状又はライン状の第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンを有する磁界を生成し、変化させる装置及び方法に関する。
更に、本発明は、コンピュータにおいて前記方法を実施し、前記装置を制御するためのコンピュータプログラムに関する。
更に、本発明は、視野内の磁性粒子に影響を与え及び/又は検出する磁性粒子イメージング装置に関する。
磁界は、広範囲のアプリケーションにおいて重要な役割を果たす。磁界は、例えば電動モータ、発電機において使用されており、更に、ラジオ又はテレビジョンの信号伝送のために使用されている。更に、磁界は、医学的診断のためにも使用され、最も顕著な例は、磁気共鳴イメージング(MRI)である。これらのアプリケーションの各々において、磁界は、特定のニーズを満たすように調整される。例えば、MRIの場合、空間的に均一な磁界及び線形に増加する勾配磁界の2つの磁界構成の形成が必要とされる。これらの特別な磁界は、電磁コイルによって生成されることができ、コイルジオメトリ及び印加される電流が、電界特性を決定する。これらの簡単な磁界構成に関して、最適なコイルトポロジは良く知られている。均一な磁界は、2つの同一のコイルを有するヘルムホルツコイルペアによって生成され、2つのコイルは、共通の軸に沿って対称的に配置され、コイル半径に等しい距離R隔てられる。各コイルは、同じ向きに等しい電流を流す。同様に、勾配磁界は、同じトポロジを有するが、反対方向に流れる電流をもち、R√3のより大きいコイル距離を有するマクスウェルコイルペアによって生成される。
磁性粒子イメージング(MPI)は、新興の医用イメージングモダリティである。MPIの第1のバージョンは、それらが2次元画像を生成したという点で2次元だった。将来のバージョンは3次元(3D)である。非静止の対象(オブジェクト)の時間依存すなわち4Dの画像は、対象が単一の3D画像のデータ収集の間に著しく変化しないという条件で、3D画像の時間シーケンスを組み合わせてムービーにすることによって、生成されることができる。
MPIは、コンピュータトモグラフィ(CT)又は磁気共鳴イメージング(MRI)のような再構成によるイメージング方法である。従って、対象の関心ボリュームのMP画像は、2つのステップで生成される。データ取得と呼ばれる第1のステップは、MPIスキャナを使用して実施される。MPIスキャナは、スキャナのアイソセンタに単一の磁界フリーの(磁界のない)ポイント(field free point、FFP)を有する選択磁界と呼ばれる静止磁界勾配を生成するための手段を有する。更に、スキャナは、時間依存の空間的にほぼ均一な磁界を生成するための手段を有する。実際に、この磁界は、「ドライブ磁界」と呼ばれる小さい振幅を有する速く変化する磁界及び「フォーカス磁界」と呼ばれる大きい振幅を有するゆっくり変化する磁界を重ね合わせることによって得られる。時間依存のドライブ及びフォーカス磁界を静止選択磁界に加えることによって、FFPは、アイソセンタを囲むスキャニングボリュームの全体にわたって、予め決められたFFP軌道に沿って移動されることができる。スキャナは更に、1つ又は複数、例えば3つ、の受信コイルを含む構造を有し、これらのコイルに誘導される電圧を記録することができる。データ取得のために、イメージングされるべき対象は、対象の関心ボリュームがスキャニングボリュームのサブセットであるスキャナの視野によって囲まれるように、スキャナ内に置かれる。
対象は、磁性ナノ粒子を含まなければならない;対象が動物又は患者である場合、このような粒子を含む造影剤が、スキャンの前に、動物又は患者に投与される。データ取得の間、MPIスキャナは、スキャニングボリューム又は少なくとも視野をたどる慎重に選ばれた軌道に沿ってFFPをステアリングする。対象内の磁性ナノ粒子は、変化する磁界を経験し、それらの磁化を変化させることによって応答する。ナノ粒子の変化する磁化は、時間依存の電圧を受信コイルの各々に誘導する。この電圧は、受信コイルと関連する受信機においてサンプリングされる。受信機によって出力されるサンプルは、記録され、取得されたデータを構成する。データ取得の詳細を制御するパラメータが、スキャンプロトコルを構成する。
画像再構成と呼ばれる画像生成の第2のステップにおいて、画像が、第1のステップの中で取得されたデータから計算され又は再構成される。画像は、視野内の磁性ナノ粒子の位置依存の濃度に対するサンプリングによる近似を表す離散的な3Dデータアレイである。再構成は、概して、適切なコンピュータプログラムを実行するコンピュータによって実施される。コンピュータ及びコンピュータプログラムは、再構成アルゴリズムを実現する。再構成アルゴリズムは、データ取得の数学的モデルに基づく。すべての再構成イメージング方法と同様に、このモデルは、取得されたデータに作用する積分オペレータである;再構成アルゴリズムは、可能な限り、モデルの動作を元通りにしようとする。
このようなMPI装置及び方法は、それらが、非破壊的な態様で、いかなる外傷も引き起こさず、検査対象の表面に近いところ及び表面から遠いところの両方において高い空間解像度を伴って、例えば人間の身体である任意の検査対象を検査するために使用されることができるという利点を有する。このような装置及び方法は、一般に知られており、独国特許出願公開第101 51 778 A1号公報及びGleich, B.及びWeizenecker, J.による「Tomographic imaging using the nonlinear response of magnetic particles」 (nature, vol. 435, pp. 1214-1217(2005))にまず記載されている。上記刊行物に記載される磁性粒子をイメージングする(MPI)装置及び方法は、小さい磁性粒子の非線形磁化曲線を利用する。
Weizenecker J.他の論文「Magnetic particle imaging using a field free line」(J. Phys. D: Appl. Phys. 41 (2008) 105009)には、磁性粒子イメージングにおける磁界フリー(磁界なし)のライン(field free line、FFL)の使用のシミュレーション研究が示されている。更に、シミュレートされたスキャナジオメトリの概略構成及びFFLのパスが記述されている。構成は、回転するFFLを生成する32の小さいコイル(選択磁界コイル)のリングを有する。より大きいループの2つのペア(ドライブ磁界コイル)が、視野にわたってこのFFLを移動させる。選択磁界コイルリングの直径は1mである。選択磁界及びドライブ磁界を重ね合わせることによって、FFLは、ドライブ磁界ベクトルに沿って移動し、これは、FFLの向きがドライブ磁界ベクトルに対し常に垂直である場合、時間と共にローゼットの形を与える。それゆえ、FFLは、ゆっくり回転しながら、行ったり来たり(back and forth)スキャンする。しかしながら、この構成は、FFPの使用及び移動を利用する上述のMPI装置より非常に大きいパワー損失を有し、それゆえ、実現できない可能性がある。
本発明の目的は、視野において所望の磁界を生成し、変化させる装置及び方法であって、特にWeizenecker J.他による上述の論文「Magnetic particle imaging using a field free line」に記述される構成と比べてより小さいパワー損失を有する磁界フリーのラインを生成し、移動させる装置及び方法を提供することである。
本発明の他の目的は、コンピュータにおいて上述の方法を実現し、上述の装置を制御するためのコンピュータプログラムを提供することである。
本発明の目的は、視野内の磁性粒子に影響を与え及び/又は検出する磁性粒子イメージング装置を提供することである。
本発明の第1の見地において、視野において、低い磁界強度をもつ特に球状又はライン状の第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンを有する磁界を生成し、変化させる装置であって、
−第1のコイルの少なくとも3つのペアであって、コイルが視野の周囲のリングに沿って配置され、各ペアの2つのコイルが視野の両側で互いに対向するように配置される、第1のコイルの少なくとも3つのペアと、
−前記リングのオープンな側面に、視野の両側で互いに対向するように配置される第2のコイルの少なくとも1つのペアと、
−前記第1及び第2のコイルによって所望の磁界を生成するために、前記第1及び第2のコイルに供給される電流信号を生成する生成器手段と、
−前記生成器手段を制御する制御手段であって、
i)第1のコイルの少なくとも3つのペアが、低い磁界強度をもつ特に球状又はライン状の第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンが視野内に形成されるような磁界強度の空間パターンを有する選択勾配磁界を生成するように、前記第1のコイルに供給される選択磁界電流信号を生成し、
ii)第2のコイルの少なくとも1つのペア及び第1のコイルの2つのペアが、視野内の2つのサブゾーンの空間位置を変化させるために均一なドライブ磁界を生成するように、前記第2のコイル及び第1のコイルの前記2つのペアに供給されるドライブ磁界電流信号を生成する、
ように前記生成器手段を制御する制御手段と、
を有する装置が提供される。
本発明の他の見地において、対応する方法及び上述の方法を実現するためのコンピュータプログラムが提示される。
最後に、他の見地において、視野内の磁性粒子に影響を与え及び/又は検出する磁性粒子イメージング装置であって、本発明により視野において磁界を生成し、変化させる装置を有する磁性粒子イメージング装置が提示される。
本発明の好適な実施形態は、従属請求項に規定される。請求項に記載の方法及び請求項に記載のコンピュータプログラムは、請求項に記載の装置と及び従属請求項に記載のものと同様の及び/又は同一の好適な実施形態を有する。
本発明は主に、磁界フリーのライン(FFL)、すなわちライン状の第1のサブゾーンを生成し移動させることを目指し、FFLは、コイルジオメトリを空間内で静止した状態に保ちながら、印加される電流を変化させることによってのみ、任意に回転される必要がある。磁界は、FFLに対し垂直方向に、高い勾配を伴って線形に増加するものとする。本願発明者によって、FFLは、適当な電流を使用して回転される3つのマクスウェルコイルペアのみによって生成されることが可能であることが分かった。更に、FFLは、付加のヘルムホルツコイルペアによって並進されることができる。
(以下でFFPスキャナとも呼ばれる)FFPを生成し、使用する上述のMPI装置と比較して感度を改善するために、FFLは、FFPイメージングと比較してSNRを1桁大きくすることが推定される。このために、符号化スキームが、それがコンピュータトモグラフィに適用されるのと同じように使用される。より正確には、FFL信号符号化は、ゆっくり回転するFFLを必要とし、かかるFFLは、行ったり来たり速く動かされる。しかしながら、32の電磁コイルを有するWeizeneckerによる上述の論文に示されるFFLを生成する構成が、実際にFFLを生成するという証拠は与えられなかった。更に、提案されたスキャナは、従来のFFPスキャナのパワーの約1000倍を必要とする。本発明によれば、等しい大きさ及び勾配性能をもつFFPスキャナとほぼ同じパワーを必要とする新しいFFLコイルアセンブリが提示される。
好適な実施形態によれば、制御手段は、選択磁界の生成に寄与するように前記第2のコイルに供給される選択磁界電流信号を生成するように、前記生成器手段を制御するように適応される。このようにして、所望の選択磁界の品質が改善されることができる。
概して、第1のコイルの3つのペアが十分であるが、他の実施形態では、第1のコイルの少なくとも第4のペアが提供され、すべての第1のコイルは、視野の周囲のリングに沿って配置される。好適には、4つのペアが提供され、この場合、ドライブ磁界の生成に寄与する2つのペアは、互いに垂直に配置されることができ、これは、概して、リングの周囲に等間隔の角度で配置される全部で6つのコイルの3つのペアでは可能ではない。
好適には、前記第1のコイルは、等間隔の角度で及び/又は視野の中心から等しい距離のところに、互いに重なることなく前記リングに沿って配置される。中心からの距離又は角度位置が等しくない場合、個別のコイルに供給される電流は、それに応じて適応される必要がある。第1のコイルが、等間隔の角度で且つ中心から等しい距離のところに配置される場合、第1のコイルに供給される電流の制御は、より少ない複雑さであり、得られる磁界は、予測するのがより容易である。
別の実施形態によれば、前記生成器手段は、リングに沿った個々の第1のコイルの角度位置及びライン状の第1のサブゾーンの所望の方向に依存して、前記第1のコイルの各々について正弦関数の形の個別の選択磁界電流信号を生成するための選択磁界電流信号生成器ユニットを有する。好適には、前記選択磁界電流信号生成器ユニットは、I=g(γ−cos(2Φ−2α))の形で、前記第1のコイルlの各々について前記個別の選択磁界電流信号Iを生成するように適応され、ここで、φは、リングに沿った個々の第1のコイルlの角度位置であり、αは、視野内のライン状の第1のサブゾーンの所望の方向を決定し、g及びγは、予め決められた定数である。
パラメータgは、ライン状の第1のサブゾーンの幅を決定する。概して、例えば2T/mの勾配強度は、磁界フリーのラインに対し垂直な方向にあることが望ましい。供給される電流をより正確にここで規定するために、コイルは、その電流が巻線の数、コイルの絶対距離等にも依存するので、不可能である。
実際に、磁界は、多くの場合シミュレートされ、正しい電流が、このようなシミュレーションによって見つけられる。それゆえ、パラメータgは、磁界フリーのラインに対し垂直に所望の勾配磁界強度が達成されるように、適応される。コイルの距離が、それぞれ異なるコイルペアの間で相違する場合、パラメータgは、概して、個別のコイルlごとに選択され、すなわちlに依存する。好適には、パラメータgは、コイルペアのコイルが同じ電流信号I=gにおいて同じ勾配磁界を生成するが、φ回転されるように、選択される。
パラメータγは、概して、固定の予め決められた値を有し、例えば、最善のFFLが得られる3/2の値を有する。
他の実施形態によれば、前記選択磁界電流信号生成ユニットは、
−前記第1のコイルlの各々について、I=gcos(2Φ−2α)の形の前記個別の選択磁界電流信号Iであって、ここで、φが、リングに沿った個々の第1のコイルlの角度位置であり、αが、視野内のライン状の第1のサブゾーンの所望の方向を決定し、gが、予め決められた定数である、個別の選択磁界電流信号Iを生成し、
−前記第1のコイルのリングに対し垂直な方向に勾配磁界を生成するために、前記第2のコイルmの各々について前記個別の選択磁界電流信号Imを生成する、
ように適応される。
この実施形態において、選択磁界の生成が一層改善される。好適には、前記第2のコイルmの各々に対する個別の選択磁界電流信号Iについて、I=gが成り立つ。ここで、パラメータgについては一般に、パラメータgに関して上述したこのと同じことが成り立つ。このようにして、個別の選択磁界電流信号Iは静的であり、視野内のFFLの角度に依存しない。
好適には、前記第2のコイルは、それらが第1のコイルによって生成される勾配磁界の3/4*L倍である勾配磁界を、リング平面に対し垂直な方向に生成するように制御される。ここで、Lは、第1のコイルのコイルペアの数である。この実施形態について、良好なFFLが得られる。
更に別の実施形態において、前記選択磁界電流信号生成器ユニットは、ライン状の第1のサブゾーンの所望の方向を決定するパラメータαが、時間tにおいて連続的に変化される、特にα=2πftに従って変化されるように、前記個別の選択磁界電流信号を生成するように適応される。ここで、fは、ライン状の第1のサブゾーンが回転する周波数である。このようにして、磁界フリーのラインは、例えばMPI装置に適用される場合、所望の解像度を伴って視野全体をサンプリングするために、周波数fによって回転されることができ、従って予め決められた軌道に沿って移動されることができる。
前記生成器手段が、前記第2のコイル及び第1のコイルの前記2つのペアの各々について、個別のドライブ磁界電流信号を生成するためのドライブ磁界電流信号生成器ユニットを有する場合に更に有利である。前記第2のコイル及び第1のコイルの前記2つのペアの各々には、前記ドライブ磁界電流信号が供給され、それによって、前記第1及び第2のコイルが、ライン状の第1のサブゾーンの所望の移動方向を向く、特にライン状の第1のサブゾーンに対し垂直な方向を向く、磁界ベクトルを有する均一な磁界を生成するようにする。このようにして、磁界フリーのラインは、所望の方向に容易に移動されることができる。個別のコイルに供給される電流の関係は、ここでも、距離、巻線の数及びコイルのサイズ等に依存する。
更に別の実施形態は、視野のそれぞれの両側で互いに対向するように配置される第2のコイルの3つのペアを有する。このようにして、ドライブ磁界を生成するためにこれらの第2のコイルのみを使用し、選択磁界を生成するために第1のコイルのみを使用することが可能である。更に、第1のサブゾーンを自由に移動させることが一層容易である。
本発明のこれらの及び他の見地は、以下に記述される実施形態から明らかであり、それらを参照して説明される。
MPI装置の第1の実施形態を示す図。 図1に示される装置によって生成される選択磁界パターンの例を示す図、 MPI装置の第2の実施形態を示す図。 本発明に従って、視野において磁界を生成し、変化させるコイルアセンブリの実施形態を示す図。 本発明による装置によって生成される磁界フリーのラインを有する磁界を示す図。 図4に示されるコイルアセンブリの第1の実施形態において使用される第1のコイルの構成を示す図。 本発明に従って磁界フリーのラインを移動させる軌道の例を示す図。 本発明に従って、視野において磁界を生成し、変化させる装置のブロック図。 新しいMPI装置に使用される本発明によるコイルアセンブリの一実施形態を示す図。 本発明によるMPI装置のブロック図。
本発明の詳細が説明される前に、磁性粒子イメージングの基礎が、図1−図3を参照して詳しく説明される。特に、医用診断のためのMPIスキャナの2つの実施形態が、以下に記述される。データ取得の簡単な記述が更に与えられる。2つの実施形態の間の類似性及び相違が示される。
図1に示されるMPIスキャナの第1の実施形態10は、同軸平行の円形コイルの3つの目立つペア12、14、16を有し、各ペアは、図1に示されるように配置される。これらのコイルペア12、14、16は、選択磁界並びにドライブ及びフォーカス磁界を生成するように働く。3つのコイルペア12、14、16の軸18、20、22は、互いに直交し、MPIスキャナ10のアイソセンタ24と呼ばれる一点で交わる。更に、これらの軸18、20、22は、アイソセンタ24に付与される3Dデカルトx−y−z座標系の軸の役割を果たす。縦軸20は、y軸と名付けられ、従って、x軸及びz軸は水平である。コイルペア12、14、16が、それらの軸の名にちなんで名付けられる。例えば、yコイルペア14は、スキャナの上部及び下部のコイルによって形成される。更に、正の(負の)y座標を有するコイルは、yコイル(yコイル)と呼ばれ、残りのコイルについても同様である。
スキャナ10は、これらのコイル12、14、16の各々に、予め決められた時間依存の電流をいずれかの方向に導くように設定されることができる。電流が、このコイルの軸に沿って見たとき、コイルの周囲を時計回りに流れる場合、その電流は、正の電流とみなされ、そうでなければ、負の電流とみなされる。静止選択磁界を生成するために、一定の正の電流Iが、zコイルを通って流れるようにされ、電流−Iが、zコイルを通って流れるようにされる。zコイルペア16は、逆平行の円形コイルとして作用する。
一般に勾配磁界である選択磁界は、磁力線50によって図2に示されている。この選択磁界は、選択磁界を生成するzコイルペア16の(例えば水平の)z軸22の方向に実質的に一定の勾配を有し、この軸22上のアイソセンタ24において値ゼロに達する。この磁界フリーなポイント(図2に個別に示さず)から始まって、選択磁界50の強度は、距離が磁界フリーのポイントから増加するにつれて、すべての3つの空間方向において増大する。アイソセンタ24周囲に破線によって示される第1のサブゾーン又は領域52において、磁界強度は、第1のサブゾーン52に存在する粒子の磁化が飽和せず、第2のサブゾーン54(領域52の外側)に存在する粒子の磁化が飽和状態であるように十分小さい。スキャナ視野28の磁界フリーなポイント又は第1のサブゾーン52は、好適には空間的にコヒーレントなエリアである;第1のサブゾーン52は更に、点状のエリア、ライン状のエリア又は平坦なエリアでありうる。第2のサブゾーン54(すなわち第1のサブゾーン52の外側のスキャナ視野28の残りの部分において)において、選択磁界の磁界強度は、磁性粒子を飽和状態に保つに十分に強い。
視野28内の2つのサブゾーン52、54の位置を変化させることによって、視野28内の(全体的な)磁化が変化する。視野28内の磁化又は磁化によって影響を及ぼされる物理的パラメータを測定することによって、視野28内の磁性粒子の空間分布に関する情報が得られることができる。視野28内の2つのサブゾーン52、54の相対的な空間位置を変化させるために、他の磁界すなわちドライブ磁界及び適用可能な場合にフォーカス磁界が、視野28又は視野28の少なくとも一部において選択磁界50に重ねられる。
ドライブ磁界を生成するために、時間依存の電流I が、両方のxコイル12を通って流れ、時間依存の電流I が両方のyコイル14を通って流れ、時間依存の電流I が両方のzコイル16を通って流れるようにされる。従って、3つのコイルペアの各々は、平行な円形コイルペアとして働く。同様に、フォーカス磁界を生成するために、時間依存の電流I が、両方のxコイル12を通って流れ、電流I が両方のyコイル14を通って流れ、電流I が両方のzコイル16を通って流れるようにされる。
zコイルペア16は特別であることに注意すべきである:zコイルペア16は、ドライブ及びフォーカス磁界のその割り当てだけでなく、更に選択磁界も生成する。z±コイルを流れる電流は、I +I +Iである。残りの2つのコイルペア12、14を流れる電流は、I +I ,k=1、2である。それらのジオメトリ及び対称性のため、3つのコイルペア12、14、16は、良好に分離される。これは求められることである。
選択磁界は、逆平行の円形コイルペアによって生成されるので、z軸に関して回転対称であり、そのz成分は、アイソセンタ24周囲のかなり大きいボリュームにおいて、z軸に関してほぼ線形であり、x及びyから独立している。特に、選択磁界は、アイソセンタにおいて単一の磁界フリーなポイント(FFP)を有する。対照的に、平行な円形コイルペアによって生成されるドライブ及びフォーカス磁界への寄与は、アイソセンタ24周囲のかなり大きいボリュームにおいて空間的にほぼ均一であり、個々のコイルペアの軸と平行である。すべての3つの平行な円形コイルペアによって協働して生成されるドライブ及びフォーカス磁界は、空間的にほぼ均一であり、任意の方向及び或る最大強度までの強度を与えられることができる。ドライブ及びフォーカス磁界は更に、時間依存である。フォーカス磁界とドライブ磁界の間との違いは、フォーカス磁界が時間と共にゆっくり変化し、大きい振幅を有するのに対して、ドライブ磁界が速く変化し、小さい振幅を有することである。これらの磁界を異なるように扱う物理的な及び生医学的な理由がある。大きい振幅を伴って速く変化する磁界は、生成するのが困難であり、患者にとって危険である。
MPIスキャナの実施形態10は、平行な円形コイルの少なくとも1つの他のペアを有し、好適には再びx軸、y軸及びz軸に沿って向けられる3つの他のペアを有する。図1に示されないこれらのコイルペアは、受信コイルの役割を果たす。ドライブ及びフォーカス磁界のためのコイルペア12、14、16と同様に、これらの受信コイルペアの1つを流れる一定の電流によって生成される磁界は、視野内で空間的にほぼ均一であり、個々のコイルペアの軸と平行である。受信コイルは良好に分離されるものとする。受信コイルに誘導される時間依存の電圧は、このコイルに接続される受信機によって増幅され、サンプリングされる。より正確には、この信号の巨大な動的レンジに対処するために、受信機は、受信信号と基準信号との間の差をサンプリングする。受信機の伝達関数は、DCから、期待される信号レベルがノイズレベルを下回るポイントまで、非ゼロである。
図1に示されるMPIスキャナの実施形態10は、z軸22に沿って、すなわち選択磁界の軸に沿って、円筒状のボア26を有する。すべてのコイルは、このボア26の外側に配置される。データ取得のために、イメージングされるべき(又は処置されるべき)患者(又は対象)は、ボア26内に置かれ、それにより、イメージングされるべき(又は処置されるべき)患者(又は対象)のボリュームである患者の関心ボリュームが、スキャナがそのコンテントをイメージングすることができるスキャナボリュームであるスキャナの視野28によって囲まれる。患者(又は対象)は、例えば、患者テーブル上に配置される。視野28は、ボア26の内部の、幾何学的に簡単なアイソセントリックなボリュームであり、例えば立方体、球体又は柱体である。立方体の視野28が、図1に示されている。
第1のサブゾーン52の大きさは、一方では選択磁界の勾配の強度に依存し、他方では飽和のために要求される磁界の強度に依存する。80A/mの磁界強度及び50x10A/mに等しい選択磁界の磁界強度の(所与の空間方向の)勾配により磁性粒子が十分に飽和するために、粒子の磁化が飽和しない第1のサブゾーン52は、(所与の空間方向において)約1mmの寸法を有する。
患者の関心ボリュームは、磁性ナノ粒子を含むものとする。例えば腫瘍の、治療及び/又は診断処置の前に、磁性粒子は、例えば患者(対象)の身体に注入される又は他の方法で、例えば経口的に、患者に投与される磁性粒子を含む液体によって、関心ボリュームに位置付けられる。
磁性粒子の一実施形態は、例えばガラスの球形基板を有し、球形基板は、例えば5nmの厚さを有する軟磁性層を具備し、例えば鉄−ニッケル合金(例えばパーマロイ)を含む。この層は、例えばコーティング層によって被覆されることができ、コーティング層は、例えば酸のような化学的に及び/又は物理的に活動的な環境から、粒子を保護する。このような粒子の磁化の飽和のために必要とされる選択磁界50の磁界強度は、例えば粒子の直径、磁性層のために使用される磁性材料及び他のパラメータのようなさまざまなパラメータに依存する。
例えば10μmの直径の場合、約800A/mの磁界(1mTの磁束密度にほぼ対応する)が必要とされ、100μmの直径の場合、80A/mの磁界で十分である。より低い飽和磁化を有する材料のコーティングが選択される場合、又はコーティング層の厚さが低減される場合、より一層小さい値が得られる。一般に使用されることができる磁性粒子は、商品名Resovistで市場において入手可能である。
一般に使用可能な磁性粒子及び粒子組成の更なる詳細について、欧州特許出願公開第1304542号明細書、並びに国際公開第2004/091386号、国際公開第2004/091390号、国際公開第2004/091394号、国際公開第2004/091395号、国際公開第2004/091396号、国際公開第2004/091397号、国際公開第2004/091398号、及び国際公開第2004/091408号の各パンフレットの対応する部分がここで参照され、これらの文献の内容は、参照によって本願明細書に盛り込まれるものとする。これらの文献において、一般のMPI方法のより多くの詳細が同様に見つけることができる。
データ取得は、時間tで始まり、時間tで終わる。データ取得の間、x、y及びzコイルペア12、14、16は、位置及び時間依存の磁界である印加される磁界を生成する。これは、コイルに適切な電流を導くことによって達成される。実際、ドライブ及びフォーカス磁界は、選択磁界を周囲に押しやり、それにより、FFPは、視野のスーパーセットであるスキャニングボリュームをたどる予め選択されたFFP軌道に沿って移動する。印加される磁界は、患者の磁性ナノ粒子を整列させる。印加される磁界が変化するにつれて、結果的に生じる磁化も、それが印加される磁界に非線形に応答するにもかかわらず変化する。変化する印加磁界及び変化する磁化の合計は、x軸に沿って受信コイルペアの端子の間に時間依存の電圧Vを誘導する。関連する受信機は、この電圧を信号S(t)に変換し、それをサンプリングし出力する。
ドライブ磁界のバリエーションの周波数帯域とは異なる(より高い周波数にシフトされる)周波数帯域で第1のサブゾーン52に位置する磁性粒子から信号を受信し又は検出することが有利である。これが可能であるのは、磁化特性の非線形性の結果としてスキャナ視野28内の磁性粒子の磁化が変化するため、ドライブ磁界の周波数の高調波の周波数成分が生じるからである。
図3に示されるMPIスキャナの第2の実施形態30は、図1に示される第1の実施形態10のように、3つの円形の相互に直交するコイルペア32、34、36を有するが、これらのコイルペア32、34、36は、選択磁界及びフォーカス磁界のみを生成する。同様に選択磁界を生成するzコイル36は、強磁性体37を充填されている。この実施形態30のz軸42は、垂直方向を向き、x軸及びy軸38、40は、水平方向を向く。スキャナのボア46は、x軸38と平行であり、従って、選択磁界の軸42に対し垂直である。ドライブ磁界は、ソレノイド(図示せず)によってx軸38に沿って、及びサドルコイルのペア(図示せず)によって2本の残りの軸40、42に沿って、生成される。これらのコイルは、ボアを形成する管体に巻き付けられる。ドライブ磁界コイルは更に、受信コイルの役割を果たす。受信コイルによって拾われる信号は、印加される磁界によって引き起こされる寄与を抑制するハイパスフィルタに通される。
このような実施形態の幾つかの典型的なパラメータを与えるために、選択磁界Gのz勾配は、G/μ=2.5T/mの強度を有し、ここで、μは、真空透磁率である。生成される選択磁界は、時間を通じてほとんど変化せず、又は、バリエーションは、かなり遅く、好適には約1Hzと約100Hzとの間である。ドライブ磁界の時間周波数スペクトルは、約25kHz(最大約100kHz)の狭いバンドに集中される。受信信号の有用な周波数スペクトルは、50kHzと1MHz(究極的には最大約10MHz)との間にある。ボアは120mmの直径を有する。ボア46に収まる最大の立方体28は、120mm/√2≒84mmの辺の長さを有する。
上述の実施形態に示されるように、さまざまな磁界が、同じコイルペアのコイルによって、及び適切に生成された電流をこれらのコイルに供給することによって、生成されることができる。しかしながら、特により高い信号対雑音比を有する信号解釈のために、時間的に一定の(又はほぼ一定の)選択磁界及び時間的に可変のドライブ磁界及びフォーカス磁界が、別個のコイルペアによって生成される場合に有利でありうる。概して、例えばオープン磁石(オープンMRI)を有する磁気共鳴装置の分野から一般に知られているヘルムホルツタイプのコイルペアが、これらのコイルのために使用されることができ、オープンMRIでは、時間的に可変の磁界を生成することができるラジオ周波数(RF)コイルペアが、関心領域の上及び下に位置する。従って、このようなコイルの構造は、ここで更に詳しく記述される必要がない。
選択磁界の生成のための代替の実施形態では、永久磁石(図示せず)が使用されることができる。このような(対向する)永久磁石(図示せず)の2つの極の間の空間に、すなわち、対向する極が同じ極性を有する場合、図2に示されるのと同様の磁界が形成される。別の代替の実施形態において、選択磁界は、少なくとも1つの永久磁石及び少なくとも1つのコイルの混合によって生成されることができる。
上述したMPI装置は、空間的に生じる磁界フリーなポイント(FFP)を使用する。以下に説明される本発明による装置は、MPI装置に適用される場合、同じ機能を提供するが、代わって、空間的に発生される磁界フリーのライン(FFL)を使用することが可能であり、これは、磁性粒子イメージング方法のそれらの感度を大幅に改善する。
図4は、視野28に磁界を生成し、その磁界を変化させるためのコイルアセンブリ200の第1の実施形態を示す。コイルアセンブリ200は、特に、図5に示されるように、視野28において磁界60を生成し、変化させ/移動させることが可能であり、前記磁界60は、低い磁界強度をもつライン状の第1のサブゾーン62及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーン64を有する。この目的のために、図4に示されるコイルアセンブリ200の実施形態は、視野28の周囲のリングに沿って配置される第1のコイルの4つのペア136a、136b、136c、136dを有する。各ペアの2つのコイルは、アイソセンタ24から等しい距離のところに、リングに沿って等間隔の角度で、視野28の両側に互いに対向するように配置される。従って、すべての第1のコイル136の中心及びアイソセンタ24は、同じxy平面にある。磁石アセンブリ200は更に、第1のコイルの4つのペア136a−136dによって形成される前記リングのオープンな側面に、視野28の両側で互いに対向するように配置される第2のコイルの1つのペア116を有する。
前記第1及び第2のコイルによって所望の磁界を生成するように前記第1及び第2のコイルに供給される電流信号を生成するために、適当な生成器手段(図4に図示せず;図8を参照)が提供される。特に、生成器手段は、各ペアについて、又はより好ましくは各々の単一コイルについて、後述するように個別の電流を生成することが可能である。
更に、所望の磁界がコイルによって生成されるように適当な電流を生成するように前記生成器手段を制御する制御手段(再び図4に図示せず;図8を参照)が提供される。
磁界フリーのライン、すなわち第2のサブゾーン64内でライン形状を有する第1のサブゾーン62、を有する磁界60が、図5に示されている。磁界フリーのラインは、図4に示されるコイルアセンブリ200によって生成され、変化され/移動されることができる。ここで、黒色はゼロ(低い)磁界強度を示し、白色は高い磁界強度を示す。
図6に、第1のコイルの4つのペア136a−136dが再び、等間隔の角度N=(2π/8)l,l=0,1,...7で円上に位置付けられて示されている。あらゆる2つの対向するコイルは、逆方向に流れる電流を伴うマクスウェルコイルを形成する。連続的に回転するFFLは、このような構造によって2つのやり方で生成されることができる。
第1のやり方では、電流I(t)=A(cos(2N+2T)−3/2)が使用され(AはAC振幅である)、この電流は更に、I=g(γ−cos(2Φ−2α))と書き直されることができ、コイルリングの8つのコイルlの各々に提供される。ここで、φは、リングに沿った個々の第1のコイルlの角度位置であり、αは、視野内のライン状の第1のサブゾーンの所望の方向を決定し、g及びγは、予め決められた定数である。従って、パラメータαを連続的に変化させることによって、FFLの所望の方向が、時間と共に連続的に変えられることができる。
第2のやり方では、交流電流I(t)=Acos(2B+2Tt)が使用され、この電流は更に、I=gcos(2Φ−2α)と書き直されることができる。更に、このモードでは、直流電流が、z方向のマクスウェルコイルペア116(図4を参照)に適用される。好適には、電流Iの振幅Aと、第2のコイルペア116のコイルmに供給される直流電流Iとの間の比は、z方向のマクスウェルコイルペア116が、直流電流I=−A・3/2について第1のコイル136のコイルリングと同じ勾配を生成するように、選択される。
従って、記述される2つのモードにおいて、これらのコイルは、選択磁界を生成するための選択磁界コイルと考えられることができる。しかしながら、選択磁界は、知られているMPI装置のようにもはや静的ではなく、FFLを移動させるために時間と共に可変である。
更に、FFLを任意の位置(x,y,z)へ移動させるために、z方向のコイルペア116並びに付加的にx方向の1つのコイルペア136a及びy方向の1つのコイルペア136cが、同じ方向に流れる電流を重ね合せることによって、ヘルムホルツ構造において使用される。適当な電流を選択することによって、FFLは、任意の予め規定された軌道に沿って移動されることができる。例えば、FFLは、xy平面においてFFL方向に垂直な方向に、行ったり来たり移動されることができ、他方、FFLは、周波数Tでゆっくり回転される。更に、コイルアセンブリ200がMPIイメージング用のMPI装置において使用される場合、FFLは、3Dイメージングのためにz軸に沿って移動される。従って、ヘルムホルツ構造において使用されるコイルは、一般に時間と共に変化される均一な磁界であるドライブ磁界を生成するための従来のMPIイメージングのドライブ磁界コイルと考えられることができる。
FFLを移動させるための軌道Tの例が、図7に示されている。ローゼットは、時間の関数としてドライブ磁界のベクトルを示している。時間tにおいて、ローゼットは、「位置」xに展開され、均一なドライブ磁界B(中心に描かれている)は、ローゼットの中心と位置xとの間の接続線の方向をもつ。磁界強度は、この線の長さに比例する。FFLの向きがドライブ磁界ベクトルに対し常に垂直である場合、FFLは、選択磁界及びドライブ磁界を重ね合わせることによって、ドライブ磁界ベクトルに沿って移動する。それゆえ、FFLは、ゆっくり回転しながら、行ったり来たりスキャンする。これは、3つの任意の時間t、t及びtに関して描かれている。
図8は、本発明に従って、視野において磁界を生成し、変化させる装置300のブロック図を示す。装置300は、図4に示されるようなコイルアセンブリ200を有する。
従って、前述したように、(勾配)選択磁界を生成するために、選択磁界(SF)コイル136の組を有する選択手段が提供され、好適には、コイル素子(第1のコイル)の少なくとも3つのペアを有する。ここに示される実施形態において、選択コイルの4つのペア136a−136dが提供される。選択手段は更に、選択磁界信号生成器ユニット130を有する。好適には、別個の生成器サブユニットが、選択磁界コイルの組136の各々のコイル素子(又はコイル素子の各ペア)について、提供される。前記選択磁界信号生成器ユニット130は、制御可能な選択磁界電流源132(概して増幅器を有する)及びフィルタユニット134を有し、フィルタユニット134は、所望の方向において選択磁界の勾配強度を個別に設定するために、選択磁界電流を個々の選択磁界コイル素子に供給する。
選択磁界信号生成器ユニット130は、制御ユニット150によって制御され、制御ユニット150は、好適には、磁界強度の合計及び選択磁界のすべての空間的な割合の勾配強度の合計が、予め規定されたレベルに維持されるように、選択磁界電流生成器ユニット130を制御する。
ドライブ磁界の生成のために、装置100は更に、ドライブ磁界(DF)コイルのサブセットを有するドライブ手段を有し、この実施形態では対向するように配置されるドライブ磁界コイル素子の1つのペア116を有する。ドライブ磁界コイルは、ドライブ磁界コイルの前記組の各々のコイル素子(又は少なくともコイル素子の各ペア)ごとに別個のドライブ磁界信号生成サブユニットを好適に有するドライブ磁界信号生成器ユニット110によって制御される。前記ドライブ磁界信号生成器ユニット110は、個々のドライブ磁界コイルにドライブ磁界電流を供給するために、ドライブ磁界電流源112(好適には電流増幅器を有する)及びフィルタユニット114を有する。ドライブ磁界電流源112は、AC電流を生成するように適応され、制御ユニット150によって再び制御される。
このような装置300によって、磁界フリーのラインを有する磁界が、視野にわたって生成され、移動されることができる。これは、さまざまなアプリケーションにおいて利用されることができる。例えば、MPI装置において使用される場合、これは、MPI方法の感度を10倍以上改善する。Weizenecker他の上述の論文「Magnetic Particle Imaging Using a Field-free Line」に示される装置と比較して、この装置は、約1000倍少ないパワーを消費し、これは、従来のMPI装置とほぼ同じである。更に、それは、2Dイメージングに制限されず、すべての静止電流は、z方向に向けられる付加のマクスウェルコイルにおいて強化されることができる。これは、実現するのがより容易であり、より効率的である。更に、FFLは、前記論文に示される装置によって生成されるFFLよりも良好な品質である。特に、FFLに対し垂直な磁界は、前記論文に開示される装置より一層線形に増大する。
更に、本発明による装置は、MPI装置において従来使用されるように、磁界フリーのラインではなく磁界フリーのポイントを生成するために使用されることもできる。この場合、x軸、y軸及びz軸上のコイルペアのみが使用される。zコイルペアが、静止電流(マクスウェル構造)によって駆動され、すべての3つのコイルペアが更に、概してMPI装置において使用されるような任意の予め規定された軌道においてFFPを駆動するように、振動電流(ヘルムホルツ構造)によって駆動される。
ドライブ磁界コイルに供給される電流は概して固定ではない。軌道に沿ってFFPを駆動するMPI方法のように、FFLモードにおいて、異なる軌道が使用されることができる。好適な軌道は、CTに通常使用されるコーディング技法(例えばラドン変換)を適用することを可能にする半径軌道(FFLを回転させる)である。
図9は、本発明によるコイルアセンブリ200の別の実施形態を示している。図4に示される実施形態に示されるコイルに加えて、2つの他のコイルペア116b、116cが付加されており、これにより、ドライブ磁界を生成するために各々の空間方向ごとに別個のコイルペア116a、116b、116cがある。この場合、好適には、リングに沿って配置される8つのコイル136は、選択磁界を生成するためにのみ使用される。
図10は、本発明によるMPI装置100の概略ブロック図を示している。特に明記しない限り、上記で説明された磁性粒子イメージングの一般原理は有効であり、この実施形態にも適用できる。
図9に示される装置100の実施形態は、所望の磁界を生成するためにさまざまなコイルの組を有する。具体的には、装置100は、図8に示されるような、磁界を生成し移動させる装置300を有する。以下、付加の素子についてのみ説明される。
信号検出のために、受信コイルである受信手段148と、前記受信手段148によって検出された信号を受信する信号受信ユニット140とが提供される。前記信号受信ユニット140は、受信された検出信号をフィルタリングするフィルタユニット142を有する。このフィルタリングの目的は、検査エリアの磁化によってもたらされる測定値を、他の干渉信号から分離することである。磁化は、2つの部分領域(52、54;62、64)の位置の変化によって影響を及ぼされる。このために、フィルタユニット142は、例えば、受信コイル148が作動される時間周波数より小さい時間周波数をもつ又はこれらの時間周波数の2倍小さい周波数をもつ信号が、フィルタユニット142を通過しないように、設計されることができる。信号は、増幅器ユニット144を通じてアナログ/デジタル変換器146(ADC)に送信される。アナログ/デジタル変換器146によって生成されるデジタル化された信号は、画像処理ユニット(再構成手段とも呼ばれる)152に供給され、画像処理ユニット152が、これらの信号と、個々の信号の受信中に検査エリアの第1の磁界の第1の部分領域52が呈した個々の位置とから、磁性粒子の空間分布を再構成する。画像処理ユニット152は、上述の第1の部分領域52の位置を制御ユニット150から得る。磁性粒子の再構成された空間分布は、制御手段150を介してコンピュータ154に最終的に送信され、コンピュータ154は、モニタ156上にその空間分布を表示する。こうして、検査エリアの視野内の磁性粒子の分布を示す画像が表示されることができる。
更に、例えばキーボードのような入力ユニット158が提供される。従って、ユーザは、最も高い解像度の所望の方向を設定することができ、次いで、モニタ156上にアクション領域の個々の画像を受信する。最も高い解像度が必要とされる重要な方向が、ユーザによって最初に設定された方向から逸脱する場合、ユーザは、改善されたイメージング解像度を有する他の画像を生成するために、手動で方向をなお変えることができる。この解像度改善プロセスは、制御ユニット150及びコンピュータ154によって自動的に処理されることもできる。本実施形態における制御ユニット150は、ユーザによるスタート値として自動的に評価される又は設定される第1の方向に勾配磁界を設定する。受信画像の解像度がコンピュータ154によって比較され最大になり、もはやそれぞれ改善されなくなるまで、勾配磁界の方向が、徐々に変えられる。従って、最も重要な方向は、可能性として最も高い解像度を受信するように自動的に適応され、見つけられることができる。
こうして、上述したように、点状又はライン状の低い(又はゼロの)磁界強度をもつ第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンを有する磁界を生成し変化させる装置が、本発明によって提供される。このような装置は、好適には、MPI装置に適用されることができる。磁界フリーのラインは、たった3つの回転される勾配磁界の重ね合わせによって、2D平面の任意の方向に確立されることができる。視野の周囲のリングに配置されるべき最適なコイルペアの数は、それがパワー損失であるか又は最適化されるべきである生成される磁界の品質であるかに依存して、3つ又は4つであることが分かった。Weizenecker他によって提案されるコイルアセンブリと比較して大幅に低減されたパワー消費は、この構成の実現可能性のために、及び改善される感度により一般のMPIのために、大きなステップを示す。しかしながら、磁界中に磁界フリーのラインを使用する概念は、MPIに拘束されず、その適用を他の分野にも同様に見出す。
本発明は、図面及び上述の説明に詳しく図示され記述されているが、このような図示及び説明は、制限的なものではなく、説明的又は例示的なものであると考えられることである;本発明は、開示された実施形態に制限されない。開示された実施形態に対する他の変更例は、図面、開示及び添付の請求項の検討から、請求項に記載の本発明を実施する際に当業者によって理解され、達成されることができる。
請求項において、「含む、有する」という語は、他の構成要素又はステップを除外せず、不定冠詞「a」又は「an」は複数性を除外しない。単一の構成要素又は他のユニットは、請求項に列挙されるいくつかのアイテムの機能を果たすことができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示さない。
請求項における如何なる参照符号も、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきでない。

Claims (15)

  1. 視野において、低い磁界強度をもつ球状又はライン状の第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンを有する磁界を生成し、変化させる装置であって、
    第1のコイルの少なくとも3つのペアであって、前記第1のコイルは、前記視野の周囲のリングに沿って配され、各ペアの2つのコイルは、前記視野の両側で互いに対向するように配される、第1のコイルの少なくとも3つのペアと、
    前記リングのオープンな側面に、前記視野の両側で互いに対向するように配される第2のコイルの少なくとも1つのペアと、
    前記第1及び前記第2のコイルによって所望の磁界を生成するために、前記第1及び前記第2のコイルに供給される電流信号を生成する生成器手段と、
    前記生成器手段を制御する制御手段であって、
    i)前記第1のコイルの前記少なくとも3つのペアが、低い磁界強度をもつ球状又はライン状の第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンが前記視野に形成されるような磁界強度の空間パターンを有する選択勾配磁界を生成するように、前記第1のコイルに供給される選択磁界電流信号を生成し、
    ii)前記第2のコイルの前記少なくとも1つのペア及び前記第1のコイルの2つのペアが、前記視野において2つの前記サブゾーンの空間位置を変化させるために均一なドライブ磁界を生成するように、前記第2のコイル及び前記第1のコイルの前記2つのペアに供給されるドライブ磁界電流信号を生成する、
    ように前記生成器手段を制御する制御手段と、
    を有する装置。
  2. 前記制御手段は、前記選択磁界の生成に寄与するように前記第2のコイルに更に供給される選択磁界電流信号を生成するように、前記生成器手段を制御する、請求項1に記載の装置。
  3. 第1のコイルの少なくとも第4のペアを更に有し、すべての前記第1のコイルが、前記視野の周囲の前記リングに沿って配される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1のコイルは、重なり合うことなく、前記リングに沿って等間隔の角度で及び/又は前記視野の中心から等しい距離のところに配される、請求項1に記載の装置。
  5. 前記生成器手段は、前記リングに沿った個々の前記第1のコイルの角度位置及び前記ライン状の第1のサブゾーンの所望の方向に依存して、前記第1のコイルの各々について正弦関数の形の個別の選択磁界電流信号を生成する選択磁界電流信号生成器ユニットを有する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記選択磁界電流信号生成器ユニットは、前記第1のコイルlの各々について、I=g(γ−cos(2Φ−2α))形の前記個別の選択磁界電流信号Iを生成し、ここで、φは、前記リングに沿った個々の前記第1のコイルlの角度位置であり、αは、前記視野内の前記ライン状の第1のサブゾーンの所望の方向を決定し、g及びγは、予め決められた定数である、請求項5に記載の装置。
  7. 前記選択磁界電流信号生成器ユニットは、前記第1のコイルlの各々について、I=gcos(2Φ−2α)の形の前記個別の選択磁界電流信号を生成するように構成され、ここで、φは、前記リングに沿った個々の前記第1のコイルlの角度位置であり、αは、前記視野内の前記ライン状の第1のサブゾーンの所望の方向を決定し、gは、予め決められた定数であり、
    前記選択磁界電流信号生成器ユニットは更に、前記第2のコイルmの各々について、前記第1のコイルの前記リングに対し垂直方向に勾配磁界を生成するために前記個別の選択磁界電流信号Iを生成するように構成される、請求項5に記載の装置。
  8. 前記選択磁界電流信号生成器ユニットは、前記ライン状の第1のサブゾーンの所望の方向を決定するパラメータαが、α=2πftに従って、時間tに関して連続的に変化されるように、前記個別の選択磁界電流信号を生成し、ここで、fは、前記ライン状の第1サブゾーンが回転する周波数である、請求項5に記載の装置。
  9. 前記生成器手段は、前記第2のコイル及び前記第1のコイルの2つのペアの各々について個別のドライブ磁界電流信号を生成するドライブ磁界電流信号生成器ユニットを有し、前記第2のコイル及び前記第1のコイルの2つのペアの各々に、前記ドライブ磁界電流信号が供給されることにより、前記第1及び前記第2のコイルが、前記ライン状の第1のサブゾーンの所望の移動の方向を向磁界ベクトルをもつ均一な磁界を生成する、請求項1に記載の装置。
  10. 前記均一な磁界が、前記ライン状の第1のサブゾーンに対し垂直な方向を向く磁界ベクトルを持つ、請求項9に記載の装置。
  11. 前記視野のそれぞれの両側で互いに対向するように配される第2のコイルの3つのペアを有する、請求項1に記載の装置。
  12. 視野内の磁性粒子に影響を与え及び/又は前記磁性粒子を検出する磁性粒子イメージング装置であって、請求項1に記載の装置を有する磁性粒子イメージング装置。
  13. 前記第1及び前記第2のサブゾーンの空間位置の変化によって影響を与えられる前記視野内の磁化に依存する検出信号を取得するために、少なくとも1つの信号受信ユニット及び少なくとも1つの受信コイルを有する受信手段と、
    前記検出信号を処理する処理手段と、
    を有する、請求項12に記載の磁性粒子イメージング装置。
  14. 第1のコイルの少なくとも3つのペア及び第2のコイルの少なくとも1つのペアを使用して、視野において磁界を生成し、変化させる方法であって、前記磁界は、低い磁界強度をもつ球状又はライン状の第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンを有し、前記第1のコイルは、前記視野の周囲のリングに沿って配され、前記第1のコイルの各ペアの2つのコイルは、前記視野の両側で互いに対向するように配され、前記第2のコイルは、前記リングのオープンな側面に、前記視野の両側で互いに対向するように配され、前記方法が、
    前記第1及び前記第2のコイルによって所望の磁界を生成するために前記第1及び前記第2のコイルに供給される電流信号を生成するステップと、
    前記電流信号を生成する前記ステップを制御するステップであって、
    i)前記第1のコイルの前記少なくとも3つのペアが、低い磁界強度をもつ球状又はライン状の第1のサブゾーン及びより高い磁界強度をもつ第2のサブゾーンが前記視野に形成されるような磁界強度の空間パターンを有する選択勾配磁界を生成するように、前記第1のコイルの前記少なくとも3つのペアに供給される選択磁界電流信号を生成し、
    ii)前記第2のコイルの前記少なくとも1つのペア及び前記第1のコイルの2つのペアが、前記視野内の2つの前記サブゾーンの空間位置を変化させるために均一なドライブ磁界を生成するように、前記第2のコイル及び前記第1のコイルの前記2つのペアに供給されるドライブ磁界電流信号を生成する、
    ように前記電流信号を生成する前記ステップを制御するステップと、
    を含む方法。
  15. コンピュータプログラムがコンピュータに実行されるとき、請求項14に記載の方法の各ステップを実施するように請求項1に記載の装置をコンピュータに制御させるプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。
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