JP5766744B2 - 燃料電池用原燃料中の付臭剤除去装置 - Google Patents
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Description
硫黄化合物のうち、メルカプタン類は、ターシャリーブチルメルカプタン(本明細書中“TBM”と略称する)やイソプロピルメルカプタンやノルマルプロピルメルカプタンやターシャリーアミルメルカプタンやターシャリーヘプチルメルカプタンやメチルメルカプタンやエチルメルカプタンなどがあり、スルフィド類は、ジメチルサルファイド(本明細書中“DMS”と略称する)やエチルメチルサルファイドやジエチルサルファイド、チオフェン類はテトラヒドロチオフェン(本明細書中“THT”と略称する)などである。
本発明(2)は、本願請求項3に係る発明である。
本発明(3)は、本願請求項1に係る発明である。
本発明(4)は、本願請求項2に係る発明である。
(1)燃料電池用原燃料中の(a)メルカプタン類、スルフィド類、チオフェン類およびシクロヘキセン、(b)メルカプタン類、スルフィド類およびシクロヘキセン、(c)メルカプタン類およびシクロヘキセン、(d)スルフィド類およびシクロヘキセンを、それぞれ同時に除去することができる。
(2)PEFCまたはSOFCの燃料水素製造用の原燃料から、それら(a)〜(d)の付臭剤成分を予め除去することにより、水蒸気改質器の改質部の改質触媒の表面への炭素析出を防止し、水素製造効率の低下を防止することができる。
(3)改質触媒に続き配置して使用されるCO変成触媒、CO除去触媒への炭素析出を防止するとともに、それら触媒へのシクロヘキセンの吸着により活性サイトが覆われことによる悪影響を回避することができる。
本発明(1)は、参考発明である。
本発明(2)は、本願請求項3に係る発明である。
本発明(3)は、本願請求項1に係る発明である。
本発明(4)は、本願請求項2に係る発明である。
図1は本発明(1)の構成態様を説明する図である。図1のとおり、容器中に銀担持ゼオライトからなる吸着剤を充填し、この容器に付臭剤としてメルカプタン類とスルフィド類とチオフェン類とシクロヘキセンを含む原燃料を通すことにより、原燃料からそれらの付臭剤を同時に吸着除去する。
図2は本発明(2)の構成態様を説明する図である。図2のとおり、容器中に銀担持ゼオライトからなる吸着剤を充填し、この容器に付臭剤としてメルカプタン類とスルフィド類とシクロヘキセンを含む原燃料を通すことにより、原燃料からそれらの付臭剤を同時に吸着除去する。
図3は本発明(3)の構成態様を説明する図である。図3のとおり、容器中に銀担持ゼオライトからなる吸着剤を充填し、この容器に付臭剤としてメルカプタン類とシクロヘキセンを含む原燃料を通すことにより、原燃料からそれらの付臭剤を同時に吸着除去する。
図4は本発明(4)の構成態様を説明する図である。図4のとおり、容器中に銀担持ゼオライトからなる吸着剤を充填し、この容器に付臭剤としてスルフィド類とシクロヘキセンを含む原燃料を通すことにより、原燃料からそれらの付臭剤を同時に吸着除去する。
本発明で使用する銀担持ゼオライトは、好ましくは銀イオン(Ag+)を含む水溶液を使用したイオン交換法により銀をゼオライトに担持することで製造される。より詳しくは、硝酸銀等の銀化合物を水に溶解して水溶液とし、その水溶液中で銀を銀イオンとして存在させ、この水溶液を用いてイオン交換する。ゼオライトに対する銀担持量は、シクロヘキセンを吸着する上で有意な量であればよいが、好ましくはゼオライトに対して3〜24wt%(ゼオライト100gに対して銀3〜24g)の範囲で選択することができる。
図5は、使用した実験装置、その操作を説明する図である。図5のとおり、恒温槽中に銀担持ゼオライト充填容器(銀担持ゼオライト吸着剤を充填した容器)7を配置する。「吸着剤試験サンプル」として示す箇所に銀担持ゼオライトを充填する。
以上〈実験装置、操作〉のようにして、脱硫済み都市ガスにCHを10mg/m3添加した試験ガスを銀担持ゼオライト吸着剤充填容器(吸着剤試験サンプル)7に流通させた。この吸着剤は、Y型ゼオライトに対して銀を15wt%(Y型ゼオライト100gに対して銀15g)イオン交換法により担持したものである。この点、以下における銀担持Y型ゼオライトについても同じである。
図5の実験装置を使用し、試験開始時以降のCH吸着量如何について試験した。都市ガス(13A)を脱硫し、脱硫済み都市ガスにCHを濃度10mg/m3となるように添加した試験ガスを銀担持Y型ゼオライト吸着剤容器7に通し、銀担持Y型ゼオライト充填容器7の入口側と出口側での試験ガス中のCH濃度(mg/m3)の経時的な変化を測定した。銀担持Y型ゼオライト充填量は0.5g、温度は25℃、試験ガス流量は1L/minとした。図8はその結果である。
図5の実験装置を使用し、脱硫済み都市ガスにCHを添加した試験ガスを銀担持ゼオライト吸着剤容器7に通し、実用温度でのCH吸着量如何について試験した。吸着量は、試験開始時から銀担持ゼオライト吸着剤容器7の出口側ガスでCHが検出され始めるまでのガス流通量から算出した。図9は、銀担持Y型ゼオライト充填量0.5g、温度5℃、25℃、55℃での結果である。試験ガス流量は1L/minとした。図9中、横軸は試験ガス中のCH濃度(mg/m3)、縦軸は銀担持Y型ゼオライト吸着剤1g当たりのCH吸着量(mg)である。
前述〈実験装置、操作〉のようにして、脱硫済み都市ガスにCHを5mg/m3、DMSを2.5mg/m3、TBMを5mg/m3添加した試験ガスを銀担持ゼオライト充填容器(吸着剤試験サンプル)7に流通させた。
〈実験操作、結果〉
前述〈実験装置、操作〉のようにして、脱硫済み都市ガスにCHを5mg/m3、TBMを10mg/m3添加した試験ガスを銀担持ゼオライト充填容器(吸着剤試験サンプル)7に流通させた。
2 CH(シクロヘキセン)標準ガス導管
3 TBM標準ガス導管
4 DMS標準ガス導管
5 THT標準ガス導管
6 CH、TBM、DMS、THT等を含む試験ガスを銀担持ゼオライト充填容器7へ供給する導管
7 銀担持ゼオライト充填容器
8 銀担持ゼオライト充填容器7からの出口側の導管
9 銀担持ゼオライト充填容器7の入口側の試験ガスのサンプリング用導管
10 銀担持ゼオライト充填容器7の出口側の試験ガスのサンプリング用導管
V1〜V7 開閉弁
Claims (3)
- 燃料電池用原燃料ガス中の付臭剤であるメルカプタン類およびシクロヘキセンを共に吸着除去するための除去装置であって、容器中に銀担持のY型ゼオライトからなる吸着剤を充填してなることを特徴とする燃料電池用原燃料ガス中の付臭剤除去装置。
- 燃料電池用原燃料ガス中の付臭剤であるメルカプタン類、スルフィド類およびシクロヘキセンを共に吸着除去するための除去装置であって、容器中に銀担持のY型ゼオライトからなる吸着剤を充填してなることを特徴とする燃料電池用原燃料ガス中の付臭剤除去装置。
- 請求項1、2のいずれか1項に記載の燃料電池用原燃料ガス中の付臭剤除去装置において、前記燃料電池が固体高分子形燃料電池または固体酸化物形燃料電池であることを特徴とする燃料電池用原燃料ガス中の付臭剤除去装置。
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JP2013105682A JP5766744B2 (ja) | 2013-05-18 | 2013-05-18 | 燃料電池用原燃料中の付臭剤除去装置 |
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